JP2002333593A - レーザ出力装置およびこれを備えた写真露光装置 - Google Patents

レーザ出力装置およびこれを備えた写真露光装置

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JP2002333593A
JP2002333593A JP2001135680A JP2001135680A JP2002333593A JP 2002333593 A JP2002333593 A JP 2002333593A JP 2001135680 A JP2001135680 A JP 2001135680A JP 2001135680 A JP2001135680 A JP 2001135680A JP 2002333593 A JP2002333593 A JP 2002333593A
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laser light
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laser
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Atsushi Hirooka
淳 廣岡
Yasutaka Kayama
泰孝 加山
Fumihiro Nakahara
文博 中原
Hiroshi Hayashi
博史 林
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Noritsu Koki Co Ltd
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Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レーザ光源の温度変動のためにレーザ光源か
ら出射される光の強度および/または波長の変動するこ
とに起因した画質劣化を防止する。 【解決手段】 レーザ光源61を収納するハウジング5
0のベース50aに接触するように設けられたヒートシ
ンク85内に電気ヒータ81を配置すると共に、ファン
82からの空気がハウジング50のベース50aに吹き
付けられるようにする。そして、ヒートシンク85内に
配置されたサーミスタ65で検出したハウジング50内
の温度に基づいて、電気ヒータ81および/またはファ
ン82をオンオフ駆動して、ハウジング50内の温度を
所定範囲内に維持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光を利用し
て画像の走査露光を行うレーザ出力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】印画紙や感光ドラムなどの感光媒体に対
して走査露光を行うためのレーザ出力装置には、レーザ
光を出射するレーザ光源と、回折格子型の音響光学変調
器(以下、「AOM(acousto optic modulator )」と
称する)などの光変調器と、光変調器で画像信号に基づ
いて変調された次数の回折光を絞ってビーム成形する少
なくとも1つのレンズと、これらレンズを通過した光を
用いて感光媒体に対して走査露光を行うポリゴンミラー
(走査光学素子)とを備えているものがある。なお、レ
ーザ光源およびポリゴンミラーなどは、塵埃がレーザ光
の光路を遮ることによる画質劣化を防止するためにハウ
ジング内に収納されているのが一般的である。
【0003】レーザ光源から出射されたレーザ光がAO
Mに入射すると、複数次数の回折光が生成される。この
複数次数の回折光は、画像信号に基づいて変調された1
次回折光と変調されていない0次回折光とを含んでい
る。そして、それぞれの回折光はレーザ光の出射方向に
対して所定の角度を有する方向に出射されるようになっ
ており、走査露光に用いられる1次回折光だけが、レン
ズ、ポリゴンミラーなどを経て印画紙などの感光媒体上
に導かれる。なお、レーザ光源ユニットは半導体レーザ
および/またはSHG(第2高調波発生(second harmo
nic generation))レーザ光源を含んでいるものであ
り、所定の波長領域のレーザ光を出射することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなレーザ
出力装置を用いて高品質の画像を得るためには、レーザ
光源から常にほぼ一定の強度および波長を有するレーザ
光が安定して出射される必要があり、このためには、レ
ーザ光源の温度を所定範囲(本明細書において、走査露
光によって形成される画像の品質劣化が実質的に生じる
ことがない温度範囲のことをいう)内に維持することが
必要である。しかしながら、例えば所定範囲を大きく外
れるような高温または低温の環境温度下でレーザ出力装
置を搭載する機器が用いられる場合や連続駆動によりレ
ーザ光源自体が発熱する場合には、レーザ光源の温度を
所定範囲内に維持することができないことがあり、その
ために得られる画像の品質が劣化することがある。
【0005】そこで、本発明の主な目的は、レーザ光源
の温度変動のためにレーザ光源から出射される光の強度
および/または波長が変動することに起因して走査露光
によって形成される画像の品質が劣化するのを抑制する
ことができるレーザ出力装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1のレーザ出力装置は、レーザ光源と、前記
レーザ光源から出射された光を所定方向に走査するため
の走査光学素子と、前記レーザ光源および前記走査光学
素子を収納するハウジングと、前記ハウジング内の温度
を調節するための第1の温度調節機構とを備えているこ
とを特徴としている。
【0007】請求項1によると、第1の温度調節機構を
制御することによりハウジング内の温度が所定範囲から
外れるのをほぼ防止することができるので、環境温度が
大きく変動したとしてもレーザ光源の温度が高い確率で
所定範囲内に維持されるようになる。従って、レーザ光
源から出射される光の強度および/または波長がほとん
ど変動することがなくなり、係る変動に起因して走査露
光によって形成される画像の品質が劣化することが抑制
される。また、レーザ出力装置の使用可能な温度範囲を
拡大することができるので、これに併せて本発明に係る
レーザ出力装置を搭載した機器の使用可能な環境温度の
範囲をも拡大することができる。
【0008】また、請求項2のレーザ出力装置は、前記
第1の温度調節機構が、加熱装置および冷却装置の少な
くともいずれか一方を含んでいることを特徴としてい
る。特に両方を含んでいる場合は、環境温度が低温側お
よび高温側のどちらに大きく変動したとしても、レーザ
光源の温度を容易に所定範囲に近づけることができる。
【0009】また、請求項3のレーザ出力装置は、前記
レーザ光源の温度を調節するために前記レーザ光源の近
傍に配置された第2の温度調節機構をさらに備えている
ことを特徴としている。請求項3によると、第1の温度
調節機構によってハウジング内の温度が所定範囲から外
れるのがほぼ防止された状態で第2の温度調節機構によ
りレーザ光源の温度を調節することが可能であるため、
レーザ光源の温度を確実に所定範囲内に維持することが
できる。従って、走査露光によって形成される画像を高
品質なものとすることができる。また、第1の温度調節
機構によってハウジング内の温度がほぼ所定範囲に維持
されるため、第2の温度調節機構に必要な温度調節能力
を小さくすることができる。
【0010】また、請求項4のレーザ出力装置は、前記
ハウジング内の温度を検出するための温度検出部材をさ
らに備えていることを特徴としている。請求項4による
と、ハウジング内の温度を温度検出部材により正確に検
出することが可能となる。また、この検出した温度に基
づいて第1の温度調節機構を制御することにより、ハウ
ジング内の温度をより適切に調節することができる。
【0011】また、請求項5のレーザ出力装置は、前記
レーザ光源が複数備えられていることを特徴としてい
る。請求項5によると、ハウジング内の温度変化によっ
てレーザ光源から出射される光の強度および/または波
長が変動することによる画質劣化の発生が抑制された高
品質のカラー画像を形成することが可能となる。
【0012】また、請求項6は、上述したレーザ出力装
置を備えた写真露光装置である。請求項6によると、こ
のレーザ出力装置を備えた露光ユニットにおいて適切に
露光処理を実施することができる。これにより、高品質
のプリントを出力することができるようになる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な一実施の形
態について、図面を参照しつつ説明する。図1は、本発
明の好適な一実施の形態であるレーザ出力装置を備えた
写真露光装置の概略構成を示す図である。
【0014】まず、本実施の形態のレーザ出力装置を備
えた写真露光装置の概略構成について、図1を参照して
説明する。図1に示す写真露光装置1では、筐体35内
において、ペーパーマガジン11から引き出された長尺
の印画紙2は、カッター12において所定の長さとなる
ように幅方向に沿って切断される。切断された印画紙2
の感光乳剤層が形成されていない面(裏面)には、印字
ユニット13において所望の文字が印字される。
【0015】印字ユニット13の下流側には、露光ユニ
ット14が配置されている。露光ユニット14は、感光
材料である印画紙2に対してディジタル画像データに基
づく露光処理を行うものであって、レーザ光源から出射
されたレーザ光を適切に処理し印画紙2に対して走査露
光を行うレーザ出力装置15を備えている。ここで、レ
ーザ出力装置15は、走査部80と、電気ヒータ81
と、ファン82(共に図2参照)とを含んでいる。な
お、レーザ出力装置15の詳細については後述する。ま
た、レーザ出力装置15と対向する位置には、印画紙2
を搬送するための2組の搬送ローラ対16a、16bが
搬送経路に沿って配置されている。そのため、印画紙2
に形成されるべき潜像に関するディジタル画像信号に基
づいて、搬送ローラ対16a、16bによる印画紙2の
搬送タイミングとレーザ出力装置15の露光タイミング
とを制御することによって、印画紙2の感光乳剤面をラ
イン露光して所望画像の潜像を形成することができる。
【0016】露光ユニット14の下流側には、印画紙2
の搬送方向を90°曲げるためのガイド搬送機構18が
配置されている。ガイド搬送機構18は、共に緩やかに
湾曲するように90°曲げられており上下対となった平
板状のペーパー上ガイド19aおよびペーパー下ガイド
19bと、ペーパー下ガイド19bに設けられた開口
(図示せず)から一部分が突出するように配置された3
つの駆動ローラ21、22、23と、ペーパー上ガイド
19aに設けられた開口(図示せず)から一部分が突出
し且つ各駆動ローラ21、22、23とそれぞれ圧着す
るように配置された3つの圧着ローラ25、26、27
とを有している。
【0017】ガイド搬送機構18の下流側には、ペーパ
ー振り分け部30が配置されている。ペーパー振り分け
部30は、ここまで1列搬送されてきた印画紙2を2列
或いはそれ以上の列に振り分けて、ここより下流におい
て印画紙2の並列搬送を可能にするために用いられる。
【0018】ペーパー振り分け部30の下流側には、こ
こから排出された印画紙2を処理液部32に送り出すた
めの送り出し搬送部31が配置されている。処理液部3
2では、露光済みの印画紙2に対して現像、漂白、安定
化などの処理が施される。これにより、露光によって形
成された印画紙2上の潜像が顕在化される。
【0019】次に、本実施の形態に係るレーザ出力装置
の詳細な構造について、図2に基づいて説明する。図2
は、図1に示す写真露光装置をレーザ出力装置に重点を
おいて描いた模式図である。
【0020】図2に示すように、写真露光装置1の筐体
3内に配置されたレーザ出力装置15は、走査部80
と、電気ヒータ81と、ファン82とを含んでおり、こ
れらはそれぞれコントローラ90に接続されている。走
査部80は、青(B)、緑(G)、赤(R)の波長領域
のレーザ光をそれぞれ出射することができる3つのレー
ザ光源を備えている。なお、図2には、3つのうちの1
つのレーザ光源61だけが描かれている。走査部80の
ハウジング50の底部に配置されたベース50a上に
は、レーザ光70を出射するレーザ光源61を含むレー
ザ光源ユニット51と、レーザ光源ユニット51に対応
したレンズ52および音響光学変調器(AOM)53
と、AOM53から出射されたレーザ光に対応したスリ
ット54と、スリット54を通過したレーザ光に対応し
たエキスパンダレンズ55、コリメータレンズ56およ
びシリンドリカルレンズ57と、シリンドリカルレンズ
57に対応したダイクロイックミラー58と、ダイクロ
イックミラー58で反射されて1本に合成されたレーザ
光を走査するポリゴンミラー59と、ポリゴンミラー5
9で反射されたレーザ光が通過させられるfθレンズ6
0とが光軸を合わせて配置されている。なお、ポリゴン
ミラー59およびfθレンズ60は3つのレーザ光源に
ついて共通であり、その他の部材は図示は省略するもの
の各レーザ光源ごとに設けられている。
【0021】レーザ光源ユニット51に備えられたレー
ザ光源61は、青色の波長領域のレーザ光70を出射す
ることができる半導体レーザおよび/またはSHGレー
ザ光源である。また、レーザ光源61の他の2つのレー
ザ光源は、緑色、赤色の波長領域のレーザ光をそれぞれ
出射することができる半導体レーザおよび/またはSH
Gレーザ光源である。なお、3つのレーザ光源は、同一
平面内に配置されている。これら3つのレーザ光源から
互いに平行となるように出射されるレーザ光を組み合わ
せて印画紙2に露光処理を施すことにより、さまざまな
色を有するカラー画像の潜像を印画紙2に形成すること
ができる。また、レーザ光源ユニット51内には、レー
ザ光源61に隣接するように、レーザ光源61の温度を
調節するための加熱および冷却素子として機能するペル
チェ素子62が配置されている。ペルチェ素子62は、
コントローラ90から供給された信号に基づいて、レー
ザ光源61を加熱または冷却する。
【0022】レーザ光源ユニット51内には、温度検出
センサとしてのサーミスタ66が配置されている。サー
ミスタ66は、レーザ光源61に近接して配置されてい
るために、レーザ光源61の温度を高い精度で検出する
ことが可能となっている。サーミスタ66は、コントロ
ーラ90に接続されており、レーザ光源61の温度を検
出することができるとともに、検出したレーザ光源61
の温度を常にコントローラ90に送信することができ
る。コントローラ90は、サーミスタ66からの信号に
基づいて、レーザ光源61の温度が所定範囲の中央付近
の温度に維持されるようにペルチェ素子62の電流を制
御する。
【0023】レンズ52は、レーザ光源61から出射さ
れたレーザ光70の径(ビーム径)を縮小するためのも
のである。また、AOM53は、回折格子型の光変調器
であって、レーザ光70を、画像信号に基づいて変調さ
れていない0次回折光(図示しない)、および、画像信
号に基づいて変調された1次回折光71などに振り分け
て出射する。なお、図2においては、1次回折光71が
レーザ光70とほぼ同一の方向に出射されたものとして
描かれている。
【0024】スリット54は、AOM53で生成された
1次回折光71の幅を規制するためのものである。エキ
スパンダレンズ55は、スリット54から出射された1
次回折光71の径を拡大するためのものである。コリメ
ータレンズ56は、エキスパンダレンズ55で拡大され
た1次回折光71を平行な光にするためのものである。
また、シリンドリカルレンズ57は、1次回折光71の
副走査方向の径のみを縮小するためのものである。
【0025】ダイクロイックミラー58は、青色に対応
する波長のレーザ光だけを反射させ、その他の波長のレ
ーザ光を透過させる機能を有している。また、レーザ光
源61の他の2つのレーザ光源に対応するダイクロイッ
クミラーは、それぞれ緑色または赤色に対応する波長の
レーザ光だけを反射させ、その他の波長のレーザ光を透
過させる機能を有している。ダイクロイックミラー58
は、3つのダイクロイックミラーで反射された青色、緑
色および赤色に対応する波長の1次回折光71が1本の
レーザ光に合成されるような位置および角度に配置され
ており、合成された1本のレーザ光は、ポリゴンミラー
59に向かう。
【0026】ポリゴンミラー59は、正六角柱のそれぞ
れの側面に反射ミラーが配置されたもので、正六角柱の
軸のまわりを一定の速度で回転可能となるようになって
いる。なお、ポリゴンミラー59は、図2においては図
示を簡略化している。したがって、3つのダイクロイッ
クミラーによって1本にまとめられたレーザ光(合成レ
ーザ光)は、正六角柱の1つの側面に配置された反射ミ
ラーで反射されることによって、ポリゴンミラー59の
回転に伴って走査される。また、ポリゴンミラー59と
印画紙2との間に配置されたfθレンズ60は、ポリゴ
ンミラー59で反射された合成レーザ光を主走査方向に
一定の線速度に変換した後、合成レーザ光を印画紙2上
に結像させる。
【0027】走査部80のハウジング50の下面には、
ベース50aに接触するようにヒートシンク85が取り
付けられており、ヒートシンク85内には電気ヒータ8
1が配置されている。電気ヒータ81はコントローラ9
0に接続されており、電気ヒータ81の電源状態(ON
/OFF)はコントローラ90により制御することが可
能である。したがって、コントローラ90により電気ヒ
ータ81を制御することにより、温度が上昇する方向に
ハウジング50内の温度を調節することができる。
【0028】また、写真露光装置1の筐体3の内壁に
は、外部から空気を取り込んでベース50aの下面に吹
き付けることができるファン82が配置されている。フ
ァン82から筐体3内部に取り込まれる空気量は、コン
トローラ90により制御することが可能である。ベース
50aの下面に吹き付ける空気量が増加するとハウジン
グ50から奪われる熱量もそれにつれて増加するので、
コントローラ90によりファン81を制御することによ
り、温度が低下する方向にハウジング50内の温度を調
節することができる。なお、写真露光装置1の筐体3内
には、ファン82から取り込んだ空気が1次回折光71
の光路に進入しないように隔壁4が設けられている。そ
のため、ファン82から取り込んだ空気によって印画紙
2に形成される画像の品質が劣化することがない。
【0029】ヒートシンク85内には、温度検出センサ
としてのサーミスタ65が配置されている。サーミスタ
65は、ハウジング50に近接して配置されているため
に、レーザ光源ユニット51付近におけるハウジング5
0内の温度を検出することが可能となっている。サーミ
スタ65は、コントローラ90に接続されており、検出
したハウジング50内の温度を常にコントローラ90に
送信することができる。これにより、ハウジング50内
の温度をコントローラ90により常に監視することが可
能である。コントローラ90は、サーミスタ65からの
信号に基づいて、ハウジング50内の温度が所定範囲内
に維持されるように電気ヒータ81および/またはファ
ン82を適切にオンオフする。
【0030】次に、本実施の形態に係るレーザ出力装置
を含む写真露光装置の動作について説明する。
【0031】露光ユニット14の走査部80に対向する
位置に印画紙2が搬送されると、3つのレーザ光源(図
2においては、1つのレーザ光源61のみが描かれてい
る)からそれぞれ出射された青(B)、緑(G)、赤
(R)の波長領域のレーザ光70は、レンズ52を通過
した後、AOM53に入射し、画像信号に基づいて変調
されておらず露光処理に用いられない0次回折光と、画
像信号に基づいて変調されており露光処理に用いられる
1次回折光71とに振り分けて出射される。AOM53
から出射された1次回折光71は、スリット54により
幅が規制された後、エキスパンダレンズ55に入射す
る。
【0032】そして、エキスパンダレンズ55におい
て、その径が拡大された1次回折光71は、コリメータ
レンズ56で平行な光に変更され、シリンドリカルレン
ズ57に入射する。そして、シリンドリカルレンズ57
において、その副走査方向の径のみが縮小された後、ダ
イクロイックミラー58に入射する。そして、3つのダ
イクロイックミラー58において、BGR3色の1次回
折光71は、1本のレーザ光(合成レーザ光)に合成さ
れる。ポリゴンミラー59に入射した合成レーザ光は、
ポリゴンミラー59の側面に貼付された反射ミラーに反
射され、fθレンズ60によって主走査方向に一定の線
速度に変換され、印画紙2上を主走査方向に沿ってライ
ン露光される。このようにして、印画紙2が搬送されつ
つ、走査部80におけるライン露光が連続的に行われて
印画紙2に潜像が形成される。
【0033】次に、本実施の形態のレーザ出力装置15
における温度制御の詳細について、図3をさらに参照し
て説明する。図3は、ハウジング50内の温度(サーミ
スタ65の検出温度)、電気ヒータ81およびファン8
2の電源状態の時間的な変化を示したグラフである。
【0034】ここでは、ハウジング50内の温度が20
℃〜40℃に維持される場合を例として説明する。ま
ず、写真露光装置1の運転が開始される時刻t0 におい
ては、ハウジング50内の温度が20℃よりも低いた
め、電気ヒータ81がON状態であり、ファン82はO
FF状態である。運転開始から時間が経過するにつれて
ハウジング50内の温度は上昇する。
【0035】そして、ハウジング50内の温度が25℃
に達する時刻t1 において、電気ヒータ81がOFF状
態に切り換えられる。さらに、ハウジング50内の温度
が上昇し、30℃に達する時刻t2 において、ファン8
2がON状態に切り換えられる。
【0036】その後、ハウジング50内の温度は30℃
を超えるが、ファン82での冷却効果のために次第に低
下する。そして、ハウジング50内の温度が30℃に達
する時刻t3 において、ファン82がOFF状態に切り
換えられる。さらに、ハウジング50内の温度が低下
し、25℃に達する時刻t4 において、電気ヒータ81
がON状態に切り換えられる。
【0037】その後、ハウジング50内の温度は一旦2
5℃よりも低下した後、電気ヒータ81の加熱効果のた
めに再度上昇する。そして、ハウジング50内の温度が
25℃に達する時刻t5 において、電気ヒータ81がO
FF状態に切り換えられ、さらに上昇して30℃に達す
る時刻t6 において、ファン82がON状態に切り換え
られる。
【0038】このようにして、本実施の形態のレーザ出
力装置15によると、サーミスタ65からの信号に基づ
いて加熱装置としての電気ヒータ81および冷却装置と
してのファン82が適宜駆動されることによって、環境
温度が高温側若しくは低温側のいずれに大きく変動した
としても、ハウジング50内の温度が所定範囲(上述の
例では、20℃〜40℃)から外れることがほとんどな
くなる。しかも、本実施の形態のレーザ出力装置15に
おいては、ハウジング50内の温度が所定範囲内或いは
それに近い温度にある状態においてサーミスタ66から
の信号に基づいてペルチェ素子62が適宜駆動されるこ
とによって、レーザ光源61の温度を確実に所定範囲内
に維持することができるようになる。従って、走査露光
によって印画紙2に形成されるプリント画像を高品質な
ものとすることができる。なお、電気ヒータ81および
ファン82によってハウジング50内の温度がほぼ所定
範囲内に維持されるため、ペルチェ素子62に必要な温
度調節能力は比較的小さなものであってよい。
【0039】また、本実施の形態に係るレーザ出力装置
15においては、電気ヒータ81およびファン82によ
ってハウジング50内の温度をほとんど均一にすること
ができることがあるため、ハウジング50内の温度が場
所によらずにほぼ一様になりうる。この場合には、ハウ
ジング50内における温度差に起因して、レーザ光源6
1から出射される光線の光軸がずれることが抑制され、
走査露光によって形成されるプリント画像を高品質なも
のとすることができる。
【0040】さらに、本実施の形態に係るレーザ出力装
置15は、電気ヒータ81およびファン82でハウジン
グ50内の温度が制御されるために、本実施の形態のレ
ーザ出力装置15を使用可能な温度範囲が非常に広いも
のとなり、これに併せてレーザ出力装置15を搭載した
写真露光装置1の使用可能な環境温度の範囲も非常に広
いものとなる。また、本実施の形態に係るレーザ出力装
置15によると、複数のレーザ光源を用いて高品質のカ
ラープリントを印画紙2に形成することが可能となる。
【0041】以上、本発明の好適な一実施の形態につい
て説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるも
のではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて、
様々な設計変更を行うことが可能なものである。例え
ば、上述の実施の形態では、温度調節機構として、加熱
装置および冷却装置の両方を備えているものについて説
明しているが、これに限らず、加熱装置および冷却装置
の少なくともいずれか一方が備えられているものであっ
てもよい。また、加熱装置として電気ヒータを用いてお
り、冷却装置としてファンを用いているが、これに限ら
ず、どのような加熱装置および冷却装置を用いてもよ
い。また、写真露光装置に別の加熱装置を設ける代わり
に、写真露光装置内の基板などから発生する熱を利用す
ることも可能である。また、上述の実施の形態において
レーザ光源の近傍に配置したペルチェ素子は、必ずしも
用いる必要はない。
【0042】また、上述の実施の形態では、温度検出部
材であるサーミスタがヒートシンク内に配置されている
ものについて説明しているが、これに限らず、筐体内の
温度が実質的に検出することができれば、どのような位
置に配置されていてもよい。また、温度検出部材として
は、サーミスタに限らず、温度を検出することができれ
ばどのようなものを用いてもよい。
【0043】また、上述の実施の形態では、レーザ光源
から出射されたレーザ光がAOMにおいて2種の0次回
折光と1次回折光とに振り分けられているが、これに限
らず、レーザ光を3種以上の回折光に振り分けるAOM
を使用したものであってもよい。この場合にも、露光処
理に用いられる回折光のみがそれぞれのポリゴンミラー
などにより印画紙上に導かれる。
【0044】また、上述の実施の形態では、光変調器と
して、音響光学変調器(AOM)を使用しているが、レ
ーザ光源から出射された光から複数の回折光を生成する
とともに、少なくとも1つの次数の回折光を画像信号に
基づいて変調することができる光変調器であれば他の光
変調器を使用してもよい。なお、半導体レーザを用いた
場合などレーザ光源から出射された光を変調する必要が
ない場合には、光変調器は無くてもよい。
【0045】また、上述の実施の形態では、波長の異な
る3つのレーザ光を使用してカラー画像を露光するレー
ザ出力装置について説明しているが、これに限らず、1
つの波長のレーザ光を使用して白黒の画像を露光するレ
ーザ出力装置であってもよい。また、上述の実施の形態
では、写真露光装置に設けられたレーザ出力装置につい
て示しているが、本発明のレーザ出力装置は、写真露光
装置に限らず、レーザ光を使用して画像の走査露光が行
われる機器であればレーザプリンタやその他のどのよう
な機器であっても適用することが可能である。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1による
と、第1の温度調節機構を制御することによりハウジン
グ内の温度が所定範囲から外れるのをほぼ防止すること
ができるので、環境温度が大きく変動したとしてもレー
ザ光源の温度が高い確率で所定範囲内に維持されるよう
になる。従って、レーザ光源から出射される光の強度お
よび/または波長がほとんど変動することがなくなり、
係る変動に起因して走査露光によって形成される画像の
品質が劣化することが抑制される。
【0047】請求項2において、特に両方を含んでいる
場合は、環境温度が低温側および高温側のどちらに大き
く変動したとしても、レーザ光源の温度を容易に所定範
囲に近づけることができる。
【0048】請求項3によると、第1の温度調節機構に
よってハウジング内の温度が所定範囲から外れるのがほ
ぼ防止された状態で第2の温度調節機構によりレーザ光
源の温度を調節することが可能であるため、レーザ光源
の温度を確実に所定範囲内に維持することができる。従
って、走査露光によって形成される画像を高品質なもの
とすることができる。また、第1の温度調節機構によっ
てハウジング内の温度がほぼ所定範囲に維持されるた
め、第2の温度調節機構に必要な温度調節能力を小さく
することができる。
【0049】請求項4によると、ハウジング内の温度を
温度検出部材により正確に検出することが可能となる。
また、この検出した温度に基づいて第1の温度調節機構
を制御することにより、ハウジング内の温度をより適切
に調節することができる。請求項5によると、ハウジン
グ内の温度変化によってレーザ光源から出射される光の
強度および/または波長が変動することによる画質劣化
の発生が抑制された高品質のカラー画像を形成すること
が可能となる。請求項6によると、このレーザ出力装置
を備えた露光ユニットにおいて適切に露光処理を実施す
ることができる。これにより、高品質のプリントを出力
することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるレーザ出力装置を
備えた写真露光装置の概略構成を示す図である。
【図2】図1に示す写真露光装置をレーザ出力装置に重
点をおいて描いた模式図である。
【図3】本発明の一実施の形態によるレーザ出力装置の
ハウジング内の温度、電気ヒータおよびファンの電源状
態の時間的な変化を示したグラフである。
【符号の説明】
1 写真露光装置 2 印画紙 14 露光ユニット 15 レーザ出力装置 50 ハウジング 50a ベース 51 レーザ光源ユニット 59 ポリゴンミラー(走査光学素子) 61 レーザ光源 62 ペルチェ素子(第2の温度調節機構) 65 サーミスタ(温度検出部材) 66 サーミスタ 70 レーザ光 71 1次回折光 80 走査部 81 電気ヒータ(第1の温度調節機構) 82 ファン(第1の温度調節機構) 85 ヒートシンク 90 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/036 H04N 1/036 Z 5F072 1/113 1/04 104A 5F073 (72)発明者 中原 文博 和歌山県和歌山市梅原579番地の1 ノー リツ鋼機株式会社内 (72)発明者 林 博史 和歌山県和歌山市梅原579番地の1 ノー リツ鋼機株式会社内 Fターム(参考) 2H045 CB43 DA41 2H106 AB04 AB73 2H109 AA12 AA29 CA04 CA12 5C051 AA02 CA07 DB02 DB22 DB24 DB30 DB31 DB34 DC04 DC05 DE04 EA00 5C072 AA03 BA13 HA02 HA06 HA11 HB04 QA14 XA04 5F072 JJ05 JJ06 KK09 KK12 KK15 MM03 MM08 QQ02 RR03 TT03 TT05 TT14 YY15 5F073 AB23 AB29 BA07 EA03 EA15 FA24 FA30 GA14 GA23

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源と、 前記レーザ光源から出射された光を所定方向に走査する
    ための走査光学素子と、 前記レーザ光源および前記走査光学素子を収納するハウ
    ジングと、 前記ハウジング内の温度を調節するための第1の温度調
    節機構とを備えていることを特徴とするレーザ出力装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第1の温度調節機構が、加熱装置お
    よび冷却装置の少なくともいずれか一方を含んでいるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のレーザ出力装置。
  3. 【請求項3】 前記レーザ光源の温度を調節するために
    前記レーザ光源の近傍に配置された第2の温度調節機構
    をさらに備えていることを特徴とする請求項1または2
    に記載のレーザ出力装置。
  4. 【請求項4】 前記ハウジング内の温度を検出するため
    の温度検出部材をさらに備えていることを特徴とする請
    求項1〜3のいずれか1項に記載のレーザ出力装置。
  5. 【請求項5】 前記レーザ光源が複数備えられているこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のレ
    ーザ出力装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載のレ
    ーザ出力装置を備えた写真露光装置。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004179427A (ja) * 2002-11-27 2004-06-24 Jfe Steel Kk 半導体レーザのレ−ザ光出力波長制御方法及び半導体レーザ発振装置
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