JP2002333532A - フォトニッククリスタルファイバ - Google Patents

フォトニッククリスタルファイバ

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JP2002333532A
JP2002333532A JP2001136312A JP2001136312A JP2002333532A JP 2002333532 A JP2002333532 A JP 2002333532A JP 2001136312 A JP2001136312 A JP 2001136312A JP 2001136312 A JP2001136312 A JP 2001136312A JP 2002333532 A JP2002333532 A JP 2002333532A
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pores
diameter
clad
refractive index
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JP2001136312A
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Masatoshi Tanaka
正俊 田中
Shinya Yamatori
真也 山取
Moriyuki Fujita
盛行 藤田
Masataka Nakazawa
正隆 中沢
Hirokazu Kubota
寛和 久保田
Satoki Kawanishi
悟基 川西
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Mitsubishi Cable Industries Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Mitsubishi Cable Industries Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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    • G02OPTICS
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    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フォトニッククリスタルファイバにおいてコア
の屈折率を下げることによって、コア径の大きいSMF
を提供する。 【解決手段】光ファイバ軸方向に延びる多数の細孔7を
有する多孔部をクラッド6として備えたフォトニックク
リスタルファイバのコア5にも細孔8を設ける。ここで
クラッド6の細孔7径のほうがコア5の細孔8径より大
きい。それにより、コア5とクラッド6との等価的な屈
折率差を小さくして、シングルモード条件を満たすコア
径を大きくすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファイバ軸方向に
延びる多数の細孔を有する多孔部をクラッドとして備え
たフォトニッククリスタルファイバに関する。
【0002】
【従来の技術】光ファイバには、伝搬モードの違いによ
り、シングルモードファイバ(以下、SMFという)と
マルチモードファイバの2種類がある。マルチモードフ
ァイバはモード分散の影響で高速伝送に限界があるた
め、光通信の伝送用ファイバにはSMFが用いられてい
る。
【0003】一般に、光ファイバのコアとクラッドの屈
折率差を大きくするか、あるいは、コア径を大きくすれ
ば、マルチモードになる。そこで、SMFとするために
は、コアとクラッドの屈折率差を小さくするか、あるい
は、コア径を小さくすればよい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、軸方向
に延びる多数の細孔を有する多孔部をクラッドとして備
えたフォトニッククリスタルファイバでは、クラッドの
細孔に存する空気のためにコアとクラッドとの屈折率差
が大きくなる。そのため、SMFとするためには、コア
径を小さくしなければならなかった。ところが、コア径
を小さくすると、接続部の放射損により、他の通常の光
ファイバとの接続損失が大きく、また光源からの光の入
射効率が悪いといった問題が生じていた。
【0005】一方、クラッドの細孔の径を小さくして、
コアとクラッドとの屈折率差を小さくしようとすると、
細孔径のばらつきの絶対値は変わらないものの、細孔径
のばらつきを細孔径の平均値で除した値が大きなものに
なり、クラッドの等価的な屈折率が大きくばらついてし
まう。そのため、クラッドの細孔の径を小さくしてコア
径の大きなSMFを安定して作製することが困難であっ
た。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的とするところは、フォトニックク
リスタルファイバにおいてコアの屈折率を下げることに
よって、コア径の大きいSMFを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、フォトニッククリスタルファイバのコアにも細孔
を設けた。
【0008】具体的には、請求項1に係る発明は、ファ
イバ軸方向に延びる多数の細孔を有する多孔部をクラッ
ドとして備えたフォトニッククリスタルファイバであっ
て、コアに軸方向に延びる細孔が形成されていることを
特徴とするフォトニッククリスタルファイバである。
【0009】ここで、細孔を有する部分の等価的な屈折
率は、石英の屈折率と空気の屈折率にそれぞれの断面積
比を乗じて加え平均化したものである。
【0010】本発明の構成であれば、コアにも細孔を設
けることによって、コアの等価的な屈折率を簡単に下げ
ることができ、コアとクラッドとの等価的な屈折率差を
小さくできて、コア径が大きくてもシングルモードであ
るフォトニッククリスタルファイバを得られる。
【0011】次に、請求項2に係る発明は、請求項1に
おいて、上記コアの細孔は、クラッドの細孔よりも径が
小さいことを特徴とするフォトニッククリスタルファイ
バである。
【0012】本発明の構成であれば、コアの細孔の径を
クラッドの細孔の径より小さく設定することで、コアの
等価的な屈折率はクラッドの等価的な屈折率よりも高く
保ったまま、コア径の大きなSMFであるフォトニック
クリスタルファイバを簡単に得ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0014】<実施形態1>図1に実施形態1の光ファ
イバの母材の横断面図を示す。中央部にはコアとなる細
孔4を有する石英キャピラリー3を置いて、その周りに
クラッドとなる細孔2を有する石英キャピラリー1を多
数配置して束ねる。ここで、コアとなる石英キャピラリ
ー3の細孔4径は、クラッドとなる石英キャピラリー1
の細孔2径よりも小さい。また、石英キャピラリー1と
石英キャピラリー3とは同じ外径である。製造時の取り
扱いを容易にするために、石英キャピラリー1、3を大
径の石英管の中に充填して母材としてもよい。なお、石
英キャピラリー1、3は、石英管を線引きする等公知の
方法で作製すればよい。
【0015】このように母材を作製したら、次に塩素ガ
スによって石英キャピラリー1、3の表面に残存する水
酸基を除去する。具体的には塩素ガスの気流の中に母材
を約1000℃に加熱して設置し、一時間ほど処理を行
う。水酸基が残存していると、光ファイバの伝送損失が
大きくなるので好ましくない。
【0016】次に、母材を線引き、即ち加熱延伸して光
ファイバとする。この時、キャピラリー1、3内の細孔
2、4が潰れてしまわないように、母材の両端を封止し
てから線引きを行うことが好ましい。
【0017】図2に本実施形態の光ファイバの横断面図
を示す。中央の小径の細孔8を中心にその周りの六つの
細孔7に囲まれた部分が、コア5である。その周りの細
孔7が多数存する多孔部がクラッド6である。また、ク
ラッド6の細孔7の径は、コア5の細孔8の径よりも大
きい。
【0018】このように、コア5にも小径の細孔8を設
けることによって、コア5の等価的な屈折率が下がって
クラッド6の等価的な屈折率に近づき、その分コア5の
径を大きくしてもシングルモード条件を満たすことがで
きる。従って、他の光ファイバと接続するときにも、接
続損失を小さく抑えることができる。
【0019】なお、本実施の形態は一つの例であって、
本発明はこの例に限定されない。コアやクラッドの石英
にGeやF等をドープして屈折率を変えてもよいし、コ
アのキャピラリーとクラッドのキャピラリーの径を異な
るものとしてもよい。また、キャピラリーの内径や外径
は大きさが異なるものが複数存していてもよい。光ファ
イバの製造方法も別の方法でも構わない。
【0020】<実施形態2>図3に実施形態2に係る光
ファイバの横断面図を示す。本実施形態では、コア5の
部分にクラッド6の細孔7よりも小径の細孔8が四つ設
けられている。これらの細孔8があるために、コア5全
体の等価的な屈折率は、細孔8がないときよりも下がっ
て、クラッド6の等価的な屈折率に近づく。本実施の形
態の光ファイバを製作するには、中心部分に内外径がと
もに小径の石英キャピラリーを四本束ねてコア部分と
し、その周りに内径がコア部より大径の石英キャピラリ
ーを多数束ねてクラッド部分とすればよい。それ以外
は、実施形態1と同じである。
【0021】なお、コア部分の細孔の数は、特に限定さ
れない。また、細孔の大きさも特に限定されない。
【0022】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に述べる効果を奏する。
【0023】コアにも細孔を設けることによって、コア
部分の等価的な屈折率を下げるので、シングルモード条
件を保ったままコア径を大きくすることができる。ま
た、コア部分の等価的な屈折率を任意に設定することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る光ファイバの母材の横断面図
である。
【図2】実施形態1に係る光ファイバの横断面図であ
る。
【図3】実施形態2に係る光ファイバの横断面図であ
る。
【符号の説明】
1 キャピラリー 2 細孔 3 キャピラリー 4 細孔 5 コア 6 クラッド 7 細孔 8 細孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山取 真也 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電線 工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 藤田 盛行 兵庫県伊丹市池尻4丁目3番地 三菱電線 工業株式会社伊丹製作所内 (72)発明者 中沢 正隆 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 久保田 寛和 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 川西 悟基 東京都千代田区大手町二丁目3番1号 日 本電信電話株式会社内 Fターム(参考) 2H050 AB04Z AB05Z AB10Z AC09 AC62 AC64 AD00 4G021 BA00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ファイバ軸方向に延びる多数の細孔を有
    する多孔部をクラッドとして備えたフォトニッククリス
    タルファイバであって、 コアに軸方向に延びる細孔が形成されていることを特徴
    とするフォトニッククリスタルファイバ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記コアの細孔は、クラッドの細孔よりも径が小さいこ
    とを特徴とするフォトニッククリスタルファイバ。
JP2001136312A 2001-05-07 2001-05-07 フォトニッククリスタルファイバ Pending JP2002333532A (ja)

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