JP2002333020A - 磁気軸受制御装置 - Google Patents

磁気軸受制御装置

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JP2002333020A
JP2002333020A JP2001140006A JP2001140006A JP2002333020A JP 2002333020 A JP2002333020 A JP 2002333020A JP 2001140006 A JP2001140006 A JP 2001140006A JP 2001140006 A JP2001140006 A JP 2001140006A JP 2002333020 A JP2002333020 A JP 2002333020A
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Japan
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sensor
magnetic bearing
control device
controller
displacement
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JP2001140006A
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Toshiharu Ochiai
俊治 落合
Hiroshi Kuwayama
宏 桑山
Shinsuke Endo
慎介 遠藤
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Ebara Corp
Ebara Densan Ltd
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Ebara Corp
Ebara Densan Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C32/00Bearings not otherwise provided for
    • F16C32/04Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
    • F16C32/0406Magnetic bearings
    • F16C32/044Active magnetic bearings
    • F16C32/0444Details of devices to control the actuation of the electromagnets
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2360/00Engines or pumps
    • F16C2360/44Centrifugal pumps
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 変位信号のオフセット調整が容易で、且つ正
確な調整ができ、更に磁気軸受を用いたターボ分子ポン
プ等の場合は、コントローラとポンプ(磁気軸受)の組
合せが変わるたびにオフセットの再調整を行う必要がな
い磁気軸受制御装置を提供すること。 【解決手段】 オフセット調整回路11を具備し、変位
センサの出力信号に基いて被浮上体を所定位置に浮上支
持するように磁気軸受の電磁石の励磁電流を制御するコ
ントローラ17を具備する磁気軸受制御装置において、
コントローラ17は第1の信号変換装置1、制御装置1
4及び第2の信号変換装置2を具備し、装置治具13の
変位センサの出力信号を第1の信号変換装置1を介して
該制御装置14に入力し、該制御装置14は該第1の信
号変換装置1からの出力が目標値となるようにセンサ補
正値を生成し、該センサ補正値を第2の信号変換装置2
を介してオフセット調整回路11に入力し、電気的ずれ
を調整するように構成されている。装置治具13は被浮
上体の中心位置が変位センサ間の機械的隙間の中心位置
になるように固定した場合と同等な装置治具である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁石の磁気吸引
力を利用して回転軸等の被浮上体を非接触で浮上支持す
る磁気軸受を制御する磁気軸受制御装置に関し、特に対
向して配置された変位センサ間に位置する被浮上体の機
械的浮上位置と変位センサの変位検出信号から得られる
電気的浮上位置にずれが発生した場合、該電気的浮上位
置が機械的浮上位置になるように電気的なずれを補正す
る変位センサのオフセット調整機能を有する磁気軸受制
御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気軸受は、回転軸等の被浮上体を非接
触で支持できる軸受であることから、例えばターボ分子
ポンプ等に用いて高速回転運動が可能となり、軸受の摩
耗という問題が生ぜず、又潤滑油等を必要としないので
メンテナンスフリーである等の種々の特徴を有してい
る。係る磁気軸受には、回転軸を半径方向に浮上位置制
御するラジアル能動磁気軸受、また回転軸を軸方向に浮
上位置制御するアキシャル能動磁気軸受等がある。これ
ら従来の磁気軸受を用いた磁気軸受制御装置の変位セン
サ部分の構成例を図1に示す。
【0003】図1において、3は回転軸等の被浮上体、
4は保護ベアリング(タッチダウンベアリング)、5
P、5Nは被浮上体3の浮上位置を検出する変位セン
サ、6P、6Nは変位センサ5P、5Nに巻かれたセン
サコイル、7は変位センサ5P、5Nに対向して被浮上
体3に設けられたセンサターゲット、8は交流信号源
(OSC)、9はセンサブリッジ、10は同期検波器、
11はオフセット調整回路、12は増幅器である。
【0004】被浮上体3の浮上位置は、対向して配置さ
れた変位センサ5P、5Nに巻かれたセンサコイル6
P、6Nに交流信号源8から交流信号を印加することに
より、センサターゲット7と変位センサ5P、5N間の
それぞれの距離gs’、gs”に応じてセンサコイル6
P、6Nに発生する信号をセンサブリッジ9と同期検波
器10とによって変位信号に変換し、増幅器12を通し
て変位信号(+VP〜−VN)として検出される。被浮
上体3が変位センサ5P、5Nと接触することを防止す
るため通常保護ベアリング4に接触するように、被浮上
体3の中心からの保護ベアリング4、4までの距離をg
b’、gb”とし、被浮上体3の中心からの変位センサ
5P、5Nまでの距離をgs’、gs”とした場合、
(gb’+gb”)<(gs’+gs”)となるように
構成されている。
【0005】増幅器12から出力される被浮上体3の中
心からの変位センサ5P、5Nまでの距離gs’、g
s”に相当する電気信号の中心位置{(+VP)+(−
VN)=0}は、磁気軸受の構成が変わったり、センサ
コイル6P、6Nやセンサブリッジ9、同期検波器1
0、増幅器12などのばらつきにより、必ずしも保護ベ
アリング4の内輪の内径の機械的中心(gb’+g
b”)/2と一致しないのが一般的である。
【0006】上記機械的中心位置と電気信号の中心位置
とを一致させるために、被浮上体3をP方向及びN方向
に保護ベアリング4に接触するところまで外力等により
移動させ、それぞれの方向に移動させたときの増幅器1
2からの電気的な変位信号の(+VP)と(−VN)の
絶対値が同じになるようにオフセット調整回路11によ
り調整を行って、浮上状態において機械的な隙間距離g
b’とgb”とが等しくなるように対応させて電気的な
変位信号を調整していた。そしてこの調整された変位信
号を位相補正回路18等を介して電磁石19P、19N
の励磁電流を制御している。
【0007】上記のように手動での調整によるオフセッ
ト調整方法は、機械的中心位置を決定する保護ベアリン
グ4、4等のがたや被浮上体3の傾き状態、被浮上体3
を保護ベアリング4、4等まで接触するように移動させ
る外力等の強さによって被浮上体3の位置が変化し、正
確な調整が困難であった。また、磁気軸受の制御コント
ローラや被浮上体、或いは磁気軸受構成が変わる異機種
毎に手動で調整を行う必要があり、特に変位センサ数が
多い多軸制御の磁気軸受装置においては調整に多大な労
力を要していた。更に磁気軸受を用いたターボ分子ポン
プ等の場合は、磁気軸受のコントローラとポンプとの互
換性が求められるが、組合せが変わるたびにオフセット
の再調整を行う必要があり、互換性の障害となってい
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の点に鑑
みてなされたもので、変位信号のオフセット調整が容易
で、且つ正確な調整ができ、更に磁気軸受を用いたター
ボ分子ポンプ等の場合は、コントローラとポンプ(磁気
軸受)の組合せが変わるたびにオフセットの再調整を行
う必要がない磁気軸受制御装置を提供することを目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
請求項1に記載の発明は、被浮上体を磁気浮上支持する
少なくとも一対の電磁石、該被浮上体の浮上位置を検出
する少なくとも一対の変位センサとを具備する磁気軸受
を制御する磁気軸受制御装置であって、浮上体の変位セ
ンサ間の機械的位置と変位センサの出力信号により検出
した該被浮上体の電気的検出位置が一致するように電気
的ずれを補正するセンサオフセット調整回路を具備し、
変位センサの出力信号に基いて浮上体を所定位置に浮上
支持するように磁気軸受の電磁石の励磁電流を制御する
コントローラを具備する磁気軸受制御装置において、コ
ントローラは、該コントローラに被浮上体の中心位置が
変位センサ間の機械的隙間の中心位置になるように固定
した場合と同等な装置治具を接続し、変位センサの出力
信号の電気的ずれを検出し、該電気的ずれをセンサオフ
セット調整回路を介して調整するセンサオフセット調整
機能を具備することを特徴とする。
【0010】コントローラは上記のようなセンサオフセ
ット調整機能を具備するので、該コントローラに被浮上
体の中心位置が変位センサ間の機械的隙間の中心位置に
なるように固定した場合と同等な装置治具を接続し、変
位センサの出力信号の電気的ずれを検出し、該電気的ず
れをセンサオフセット調整回路を介して調整することが
でき、変位信号のオフセット調整が容易で、且つ正確な
調整ができる。常に変位センサ間の機械的隙間の中心位
置に被浮上体の中心が一致するように磁気浮上させるこ
とが可能になる。従って、従来のように手動による困難
なオフセット調整作業が不要となる。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の磁気軸受制御装置において、コントローラは、第1の
信号変換装置、制御装置及び第2の信号変換装置を具備
し、装置治具の変位センサの出力信号を第1の信号変換
装置を介して該制御装置に入力し、該制御装置は該第1
の信号変換装置からの出力が目標値となるようにセンサ
補正値を生成し、該センサ補正値を第2の信号変換装置
を介してセンサオフセット調整回路に入力し、電気的ず
れを調整するように構成されていることを特徴とする。
【0012】上記のようにコントローラの制御装置は、
第1の信号変換装置からの出力が目標値となるようにセ
ンサ補正値を生成し、該センサ補正値を第2の信号変換
装置を介してセンサオフセット調整回路に入力し、電気
的ずれを調整するので、コントローラに装置治具を接続
し、簡単な操作をするだけで、変位信号のオフセット調
整を行うことができる。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の磁気軸受制御装置において、コントローラは、記憶装
置を具備し、該単数或いは複数の磁気軸受に対するセン
サ補正値を該記憶装置に記憶し、被浮上体を磁気浮上さ
せるときに制御装置は該記憶装置に記憶された該センサ
補正値を読み出し、第2の信号変換装置及びセンサオフ
セット調整回路を介して電気的ずれを調整することを特
徴とする。
【0014】上記のようにコントローラは、単数或いは
複数の磁気軸受に対するセンサ補正値を記憶装置に記憶
し、被浮上体を磁気浮上させるときに制御装置は該記憶
装置に記憶された該センサ補正値を読み出し、第2の信
号変換装置及びセンサオフセット調整回路を介して電気
的ずれを調整するので、一度コントローラに装置治具を
接続し、センサ補正値を得ておけば、自動的にオフセッ
ト調整が行われるのでオフセット調整が簡単となる。
【0015】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の磁気軸受制御装置において、コントローラに、複数の
異なった磁気軸受の被浮上体の中心位置が変位センサ間
の機械的隙間の中心位置になるように固定した場合と同
等な装置治具を接続し、該異なる磁気軸受に対するセン
サ補正値を記憶装置に記憶し、コントローラにて浮上制
御せしめる磁気軸受が変わる時に、記憶装置から該磁気
軸受に相当するセンサ補正値を読み出し、第2の信号変
換装置及び前記センサオフセット調整回路を介して電気
的ずれを調整することを特徴とする。
【0016】上記のようにコントローラは、異なる磁気
軸受に対するセンサ補正値を記憶装置に記憶し、コント
ローラにて浮上制御せしめる磁気軸受が変わる時に、記
憶装置から該磁気軸受に相当するセンサ補正値を読み出
し、第2の信号変換装置及び前記センサオフセット調整
回路を介して電気的ずれを調整するので、一度コントロ
ーラに装置治具を接続し、センサ補正値を得ておけば、
異なる磁気軸受であっても簡単にオフセット調整を行う
ことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態例を図
面に基いて説明する。図2は本発明に係る磁気軸受制御
装置のコントローラの構成例を示す図であり、本磁気軸
受制御装置は、1軸方向の磁気軸受を制御する磁気軸受
制御装置の構成例を示す。図2において、図1と同一符
号を付した部分は同一又は相当部分を示す。図2におい
て、17は磁気軸受制御を行うコントローラであり、該
コントローラ17は、第1の信号変換装置1、第2の信
号変換装置2、交流信号源(OSC)8、センサブリッ
ジ9、同期検波器10、オフセット調整回路11、増幅
器12、制御装置14、不揮発性記憶装置(EEPRO
M)15及び操作パネル16を具備する。
【0018】磁気軸受制御を行うコントローラ17に、
変位センサ5P、5Nを具備し、変位センサ5P、5N
間の機械的中心位置に被浮上体3をその中心が位置する
ように固定した場合と同等な装置治具13を接続し、そ
のセンサ入力に相当する部分に交流信号源8より交流信
号が印加する。その結果、装置治具13のセンサ出力に
相当する部分からの信号がセンサブリッジ9と同期検波
器10により直流の変位信号に変換された後、増幅器1
2を通して変位信号(+VP〜−VN)として出力され
る。この変位信号は第1の信号変換装置1により制御装
置14に読み込まれる。装置治具13により磁気軸受の
被浮上体3が変位センサ5P、5N間の機械的中心に位
置する場合を模擬されているので、その場合の変位信号
の電気的ずれを制御装置14が判断することができる。
【0019】その後、制御装置14はこの電気的ずれに
相当する電気量を第2の信号変換装置2とオフセット調
整回路11を通して増幅器12に加算することにより変
位センサ5P、5Nの出力の補正を行うと共に、不揮発
性記憶装置15にその補正するに必要な電気量に相当す
る情報を記憶する。また、第1の信号変換装置1はアナ
ログ電気量をデジタル電気量に変換するA/D変換回路
等を、第2の信号変換装置2はデジタル電気量をアナロ
グ電気量に変換するD/A変換回路や電子ボリューム等
を用いて実現することができる。
【0020】上記一連の調整方法は、操作パネル16の
スイッチを押すことにより制御装置14に指示が出さ
れ、自動的に開始される。調整終了後、実際の磁気軸受
装置を接続した場合、前記不揮発性記憶装置15に記憶
した情報を制御装置14が読み出し、変位信号に第2の
信号変換装置2とオフセット調整回路11、増幅器12
とを通して加算することにより被浮上体3が変位センサ
5P、5N間の機械的中心位置に磁気浮上するようにオ
フセット調整する。
【0021】複数の磁気軸受がある場合は、それぞれの
磁気軸受に対応する変位センサを具備する装置治具13
を準備し、前記調整方法を繰り返してそれぞれの構成の
センサ補正情報を不揮発性記憶装置15に記憶し、実際
の磁気軸受装置接続時に操作パネル16によりその磁気
軸受に相当する補正値を選択して前記方法にて磁気浮上
補正を行ってもよい。
【0022】なお、上記例では1軸方向のみの実施例に
ついて説明したが1軸以上の複数の制御軸を備える磁気
軸受装置に関して同様な方法を用いてもよいことは勿論
である。
【0023】上記のように保護ベアリング4、4等(図
1参照)により決定される機械的中心位置と、変位セン
サ5P、5Nにより検出されるセンサ部分の電気回路構
成(センサブリッジ9、同期検波器10等)におけるば
らつきを含んだ電気的な中心位置とを、磁気軸受に対し
て予め変位センサ5P、5Nとセンサターゲット7との
隙間を被浮上体3の中心位置になるように固定(変位セ
ンサ5P、5N間の機械的中心位置に被浮上体3の中心
が一致するように固定)した場合と同等となる装置治具
13により、調整することにより、調整時の誤差を少な
くして一致させることができるから、常に上記機械的中
心位置に被浮上体3の中心が一致するように磁気浮上さ
せることが可能となる。
【0024】また、磁気浮上制御を行うコントローラ1
7、或いは磁気軸受部分を含むターボ分子ポンプ等の相
互の組み合わせが変わった場合でも、装置治具13に対
する変位センサの取付け位置と上記機械的中心位置を決
定する保護ベアリング4、4等の関係位置のずれは、一
般的には被浮上体3が磁気浮上している場合の機械的な
隙間に対して無視でき、被浮上体3を外力等によって移
動させて調整する従来方法と比べて誤差が少なく、略上
記機械的中心位置に被浮上体3を磁気浮上させることが
できる。
【0025】制御装置14は、第1の信号変換装置1か
らの変位信号からセンサ補正値を検出して不揮発性記憶
装置15に自動的に記憶し、この値を読み出してオフセ
ット調整回路11を介して自動的にオフセット調整を行
うので、オフセット調整方法が簡素化される。
【0026】更に、磁気軸受の構成が変わる場合は、各
軸受に対して予め変位センサとセンサターゲットとの隙
間を被浮上体の中心位置になるように固定した場合と同
等となる装置治具13をコントローラ17に接続し、制
御装置14によりそれぞれ調整を行い、不揮発性記憶装
置15にそのセンサ補正値を記憶し、該記憶されている
複数のセンサ補正値の中から該当する補正値を読み出
し、オフセット調整回路11によりセンサ調整、即ちオ
フセット調整を自動的に行うことにより、どのような構
成の磁気軸受を具備する磁気軸受装置であっても上記機
械的中心位置に被浮上体の中心を一致させて磁気浮上さ
せることが可能となる。
【0027】図3は装置治具13の構成例を示す図であ
る。装置治具13は被浮上体3を有し、該被浮上体3の
上下にラジアル方向の変位を検出する変位センサ5P−
1、5N−1及び5P−2、5N−2が配置されてい
る。上部の変位センサ5P−1、5N−1に対向して被
浮上体3にセンサターゲット7−1が設けられ、また下
部の変位センサ5P−2、5N−2に対向して被浮上体
3にセンサターゲット7−2が設けられている。また、
被浮上体3の下方にはアキシャル方向の変位を検出する
変位センサ5N−3が配置されている。
【0028】20は被浮上体3を固定するための固定具
で上下に2個ずつ配置されている。該固定具20で被浮
上体3をその中心が変位センサ5P−1、5N−1間の
機械的中心位置及び変位センサ5P−2、5N−2間の
機械的中心位置に位置するように固定する。また、被浮
上体3の下端と変位センサ5N−3の距離は所定の値に
なる位置に固定している。これにより、装置治具13は
複数の磁気軸受を有する磁気軸受装置の被浮上体3が変
位センサ5P−1、5N−1間の機械的中心位置及び変
位センサ5P−2、5N−2間の機械的中心位置にその
中心が位置するように固定した場合を模擬することにな
る。
【0029】
【発明の効果】以上、説明したように各請求項に記載の
発明によれば、下記のような優れた効果が得られる。
【0030】請求項1に記載の発明によれば、コントロ
ーラはセンサオフセット調整機能を具備するので、該コ
ントローラに被浮上体の中心位置が変位センサ間の機械
的隙間の中心位置になるように固定した場合と同等な装
置治具を接続し、変位センサの出力信号の電気的ずれを
検出し、該電気的ずれをセンサオフセット調整回路を介
して調整することができ、変位信号のオフセット調整が
容易で、且つ正確な調整ができる。常に変位センサ間の
機械的隙間の中心位置に被浮上体の中心が一致するよう
に磁気浮上させることが可能になる。
【0031】請求項2に記載の発明によれば、コントロ
ーラの制御装置は、第1の信号変換装置からの出力が目
標値となるようにセンサ補正値を生成し、該センサ補正
値を第2の信号変換装置を介してセンサオフセット調整
回路に入力し、電気的ずれを調整するので、コントロー
ラに装置治具を接続し、簡単な操作をするだけで、変位
信号のオフセット調整を行うことができる。
【0032】請求項3に記載の発明によれば、コントロ
ーラは、単数或いは複数の磁気軸受に対するセンサ補正
値を記憶装置に記憶し、被浮上体を磁気浮上させるとき
に制御装置は該記憶装置に記憶された該センサ補正値を
読み出し、第2の信号変換装置及びセンサオフセット調
整回路を介して電気的ずれを調整するので、一度コント
ローラに装置治具を接続し、センサ補正値を得ておけ
ば、自動的にオフセット調整が行われるのでオフセット
調整が簡単となる。
【0033】請求項4に記載の発明によれば、コントロ
ーラは、異なる磁気軸受に対するセンサ補正値を記憶装
置に記憶し、コントローラにて浮上制御せしめる磁気軸
受が変わる時に、記憶装置から該磁気軸受に相当するセ
ンサ補正値を読み出し、第2の信号変換装置及び前記セ
ンサオフセット調整回路を介して電気的ずれを調整する
ので、一度コントローラに装置治具を接続し、センサ補
正値を得ておけば、異なる磁気軸受であっても簡単にオ
フセット調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の磁気軸受制御装置の変位センサ部分の構
成例を示す図である。
【図2】本発明に係る磁気軸受制御装置のコントローラ
の構成を示す図である。
【図3】本発明に係る磁気軸受制御装置のオフセット調
整に用いる装置治具の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 第1の信号変換装置 2 第2の信号変換装置 3 被浮上体 4 保護ベアリング 5P 変位センサ 5N 変位センサ 6P センサコイル 6N センサコイル 7 センサターゲット 8 交流信号源(OSC) 9 センサブリッジ 10 同期検波器 11 オフセット調整回路 12 増幅器 13 装置治具 14 制御装置 15 不揮発性記憶装置(EEPROM) 16 操作バネル 17 コントローラ 18 位相補正回路 19P 電磁石 19N 電磁石 20 固定具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑山 宏 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原電産内 (72)発明者 遠藤 慎介 東京都大田区羽田旭町11番1号 株式会社 荏原電産内 Fターム(参考) 3J102 AA01 BA05 DA09 DB05 DB24 DB37 GA06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被浮上体を磁気浮上支持する少なくとも
    一対の電磁石、該被浮上体の浮上位置を検出する少なく
    とも一対の変位センサとを具備する磁気軸受を制御する
    磁気軸受制御装置であって、前記浮上体の前記変位セン
    サ間の機械的位置と前記変位センサの出力信号により検
    出した該被浮上体の電気的検出位置が一致するように電
    気的ずれを補正するセンサオフセット調整回路を具備
    し、前記変位センサの出力信号に基いて前記浮上体を所
    定位置に浮上支持するように前記磁気軸受の電磁石の励
    磁電流を制御するコントローラを具備する磁気軸受制御
    装置において、 前記コントローラは、該コントローラに前記被浮上体の
    中心位置が前記変位センサ間の機械的隙間の中心位置に
    なるように固定した場合と同等な装置治具を接続し、前
    記変位センサの出力信号の電気的ずれを検出し、該電気
    的ずれを前記センサオフセット調整回路を介して調整す
    るセンサオフセット調整機能を具備することを特徴とす
    る磁気軸受制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の磁気軸受制御装置にお
    いて、 前記コントローラは、第1の信号変換装置、制御装置、
    及び第2の信号変換装置を具備し、前記装置治具の変位
    センサの出力信号を第1の信号変換装置を介して該制御
    装置に入力し、該制御装置は該第1の信号変換装置から
    の出力が目標値となるようにセンサ補正値を生成し、該
    センサ補正値を前記第2の信号変換装置を介して前記セ
    ンサオフセット調整回路に入力し、前記電気的ずれを調
    整するように構成されていることを特徴とする磁気軸受
    制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の磁気軸受制御装置にお
    いて、 前記コントローラは、記憶装置を具備し、該単数或いは
    複数の磁気軸受に対する前記センサ補正値を該記憶装置
    に記憶し、前記被浮上体を磁気浮上させるときに前記制
    御装置は該記憶装置に記憶された該センサ補正値を読み
    出し、前記第2の信号変換装置及び前記センサオフセッ
    ト調整回路を介して前記電気的ずれを調整することを特
    徴とする磁気軸受制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の磁気軸受制御装置にお
    いて、 前記コントローラに、複数の異なった磁気軸受の前記被
    浮上体の中心位置が前記変位センサ間の機械的隙間の中
    心位置になるように固定した場合と同等な装置治具を接
    続し、該異なる磁気軸受に対する前記センサ補正値を前
    記記憶装置に記憶し、前記コントローラにて浮上制御せ
    しめる磁気軸受が変わる時に、前記記憶装置から該磁気
    軸受に相当するセンサ補正値を読み出し、前記第2の信
    号変換装置及び前記センサオフセット調整回路を介して
    前記電気的ずれを調整することを特徴とする磁気軸受制
    御装置。
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