JP2002332414A - 高分子材料、およびその識別方法、識別システム並びに識別装置 - Google Patents

高分子材料、およびその識別方法、識別システム並びに識別装置

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JP2002332414A
JP2002332414A JP2001149538A JP2001149538A JP2002332414A JP 2002332414 A JP2002332414 A JP 2002332414A JP 2001149538 A JP2001149538 A JP 2001149538A JP 2001149538 A JP2001149538 A JP 2001149538A JP 2002332414 A JP2002332414 A JP 2002332414A
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Masaya Fukui
眞彌 福井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 種類や製造履歴等を簡単かつ確実に識別する
ことができる高分子材料、およびその識別方法、識別シ
ステム並びに識別装置の提供を目的とする。 【解決手段】 一種ないし二種以上の元素またはそれら
の化合物からなり、かつその種類および/または含有量
に対応して高分子材料に関する情報が関連付けられた情
報提示物質が含有されてなる高分子材料である。そし
て、前記高分子材料に含有される情報提示物質の種類お
よび/または含有量を測定し、その測定した情報提示物
質の種類および/または含有量に基づいて、それらに関
連付けられた高分子材料に関する情報を特定することに
より高分子材料を識別する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、各種プラスチッ
ク、塗料、インク、繊維などの高分子材料、およびその
識別方法、識別システム並びに識別装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従
来、プラスチックなどの高分子材料の識別は、当該高分
子材料の比重、硬度、融点、誘電率や色調などを分析す
る物理的分析や、赤外線分光分析や熱分析などの化学的
分析の一ないし複数の組合せにより行われていた。
【0003】ところが、物理的分析による高分子材料の
識別は、一般に素材の調整や破壊が必要な上に、分析に
長時間を要するという難点があった。一方、化学的分析
による高分子材料の識別は、赤外線分光分析の場合、表
面に汚れが付いていると正確に行うことができないとい
う難点があり、また、熱分析の場合、材料を溶解させな
ければならないという難点があった。しかも、上記物理
的分析および化学的分析のいずれの分析でも、高分子材
料の種類までは識別できるものの、高分子材料の製造履
歴や製造メーカーなどを識別することは難しいという難
点があった。
【0004】そこで、上記難点を解消するために、高分
子材料の種類、製造履歴、製造メーカーなど、高分子材
料に関する情報を当該高分子材料に刻印表示をすること
も行われていた。
【0005】しかしながら、上述のように高分子材料に
関する情報を当該高分子材料に刻印表示すると、高分子
材料の外観や色調に影響を与えるという問題が生じる。
もっとも、その問題を最小限に抑えるべく、必要最小限
の高分子材料に関する情報を高分子材料の隅部に小さく
刻印表示することもあったが、その刻印表示の小ささゆ
えに識別が困難となるばかりか、外部からの何らかの力
学的作用により刻印表示が消滅してしまうという問題も
あった。
【0006】この発明は、上述の問題に鑑みてなされた
ものであって、種類や製造履歴等を簡単かつ確実に識別
することができる高分子材料、およびその識別方法、識
別システム並びに識別装置の提供を目的とする。さらに
詳しくは、当該高分子材料の種類情報のみならず、製造
履歴情報、真偽判別情報などの高分子材料に関するあら
ゆる情報を暗号的に内有し、リサイクルのために、廃高
分子材料の種類に応じた分別、製品の製造履歴などの追
跡調査、真偽判別などの処理操作を簡単かつ確実に行い
得る高分子材料、およびその識別方法、識別システム並
びに識別装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明に係る高分子材料は、一種ないし二種以上
の元素またはそれらの化合物からなり、かつその種類お
よび/または含有量に対応して高分子材料に関する情報
が関連付けられた情報提示物質が含有されてなることを
特徴とする。
【0008】これによれば、当該高分子材料の種類情報
のみならず、製造履歴情報、真偽判別情報などの高分子
材料に関するあらゆる情報を暗号的に内有したものとな
るので、それらの情報を割り出すことによって高分子材
料を簡単かつ確実に識別することができる。
【0009】また、前記情報提示物質は、高分子材料を
より簡単かつ確実に識別するために、汎用の各種高分子
材料に対して一般に含有されることのない一種ないし二
種以上の元素、またはそれらの化合物が好ましい。
【0010】このように汎用の各種高分子材料に対して
一般に含有あれることのない元素としては、元素番号3
1から元素番号88までの元素、好ましくはランタノイ
ド系元素を用いることが推奨される。
【0011】また、前記情報提示物質は、高分子材料の
外観や物性への影響を抑えるために、前記高分子材料の
固有の性質に影響を与えない微量の範囲で含有されるの
が好ましい。
【0012】このように前記高分子材料の固有の性質に
影響を与えない微量の範囲としては、好ましくは高分子
材料に対して0.1ppmから1000ppmの範囲(0.1
ppmおよび1000ppmを含む)、さらに好ましくは0.
5ppmから200ppmの範囲(0.5ppmおよび200ppm
を含む)がよい。
【0013】また、高分子材料に関する情報は、特に限
定されるものではなく、当該高分子材料の種類、製造履
歴、製造メーカーなどの高分子材料そのものに関する情
報のほか、当該高分子材料が用いられる製品に関する情
報であってもよい。
【0014】また、前記高分子材料に関する情報は、前
記情報提示物質の種類および/または含有量に対応した
一桁ないし複数桁の数値データとして表現されるもので
あってもよい。特に、前記数値データは、複数桁となさ
れるとともに、各桁が情報提示物質の種類に対応し、か
つ各桁の数値が情報提示物質の含有量に対応するもので
あるのが好ましい。
【0015】これによれば、数値データがバーコード的
な情報を有することなり、様々な高分子に関する情報を
高分子材料に簡単に含ませることができる。特に数値デ
ータを複数桁にすれば、より多くの高分子材料に関する
情報を高分子材料に簡単に含ませることができるまた、
この発明に係る高分子材料の識別方法は、高分子材料
を、一種ないし二種以上の元素またはそれらの化合物か
らなり、かつその種類および/または含有量に対応して
高分子材料に関する情報が関連付けられた情報提示物質
が含有されてなる高分子材料に作製し、該高分子材料の
識別に際して、前記高分子材料に含有される情報提示物
質の種類および/または含有量を測定し、その測定した
情報提示物質の種類および/または含有量に基づいて、
それらに関連付けられた高分子材料に関する情報を特定
することにより高分子材料を識別することを特徴とす
る。
【0016】これによれば、前記高分子材料に含有され
る情報提示物質の種類および/または含有量を測定し、
その測定した情報提示物質の種類および/または含有量
に基づいて、それらに関連付けられた高分子材料に関す
る情報を特定するので、高分子材料を簡単かつ確実に識
別することができる。
【0017】なお、この高分子材料の識別は、当該高分
子材料の種類、製造履歴、製造メーカーなどの高分子材
料そのものに関する情報別に行ってもよいし、当該高分
子材料が用いられる製品に関する情報別に行ってもよ
い。
【0018】また、この発明に係る高分子材料の識別シ
ステムは、一種ないし二種以上の元素またはそれらの化
合物からなり、かつその種類および/または含有量に対
応して高分子材料に関する情報が関連付けられた情報提
示物質が含有されてなる高分子材料を識別するシステム
であって、高分子材料に含有される情報提示物質の種類
および/または含有量を測定する測定部と、情報提示物
質の種類および/または含有量と高分子材料に関する情
報とが互いに対応するように設定された参照テーブルを
記憶する記憶部と、該記憶部に記憶されている参照テー
ブルを参照することによって、前記測定部により測定さ
れた情報提示物質の種類および/または含有量に基づい
て、高分子材料に関する情報を特定することにより高分
子材料を識別する識別部と、を備えてなることを特徴と
する。
【0019】これによれば、高分子材料に含有される情
報提示物質の種類および/または含有量を測定し、その
測定に基づいて高分子材料を識別するという一連の処理
が自動的に行われるので、高分子材料をより一層簡単か
つ確実に識別することができる。
【0020】また、この発明に係る高分子材料の識別装
置は、前記高分子材料の識別システムに用いられる装置
であって、情報提示物質の種類および/または含有量と
高分子材料に関する情報とが互いに対応するように設定
された参照テーブルを記憶する記憶部と、該記憶部に記
憶されている参照テーブルを参照することによって、高
分子材料に含有される情報提示物質の種類および/また
は含有量に基づいて、高分子材料に関する情報を特定す
ることにより高分子材料を識別する識別部と、を備えて
なることを特徴とする。
【0021】これによれば、当該識別装置を適切な箇所
に配置し、さらに高分子材料に含有される情報提示物質
の種類および/または含有量を測定する測定部に接続す
ることによって、上述の高分子材料の識別システムを実
現することができる。
【0022】なお、上記高分子材料の識別方法、識別シ
ステム、および識別装置のいずれにおいても、前記情報
提示物質の種類および/または含有量の測定は、特に限
定されるものではないが、情報提示物質の種類および/
または含有量を簡単かつ確実に測定するために、好まし
くは電子線、中性子線などの粒子線や電磁波などを用い
るスペクトル分析、さらに好ましくはX線を用いるスペ
クトル分析により行うのがよい。
【0023】
【発明の実施の形態】次にこの発明に係る高分子材料の
実施形態について説明する。
【0024】この高分子材料は、一種ないし二種以上の
元素またはそれらの化合物からなり、かつその種類およ
び/または含有量に対応して高分子材料に関する情報が
関連付けられた情報提示物質が含有されてなる。
【0025】前記高分子材料としては、各種プラスチッ
ク材料のほか、塗料、インク、繊維などが挙げられ、当
該高分子材料中に情報提示物質が添加されたもののほ
か、当該高分子材料中に情報提示物質が重合、架橋、イ
オン結合等の化学結合をもって導入されたものや、当該
高分子材料の表面に情報提示物質が塗布されたものであ
ってもよい。
【0026】また、前記情報提示物質としては、その種
類および/または含有量を簡単かつ確実に測定するため
に、汎用の各種高分子材料に対して一般に含有されるこ
とのない一種ないし二種以上の元素、またはそれらの化
合物(酸化物、硫化物、有機酸化物など)が好ましい。
【0027】このように汎用の各種高分子材料に対して
一般に含有されることのない元素としては、元素番号3
1から元素番号88までの元素、好ましくはランタノイ
ド系元素、さらに好ましくはネオジム(Nd)、プロメチ
ウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユーロビウム(Eu)、
ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ホルミウム
(Ho)を一種または二種以上の組合せにおいて用いるこ
と好ましい。
【0028】これらの元素は、各種プラスチック、塗
料、インク、繊維中にほとんど含有されることがなく、
また後述のX線を用いたスペクトル分析による測定が容
易であり、さらに経済的かつ衛生的で、素材物性への影
響が無く、酸化物等の化合物としての入手も容易である
点で好ましい。なお、情報提示物質は10μ以下の微粒
子状のものを用いるのが好ましい。
【0029】また、前記情報提示物質は、高分子材料の
外観や物性への影響を抑えるために、前記高分子材料の
固有の性質に影響を与えない微量の範囲で含有されるの
が好ましい。
【0030】前記高分子材料の固有の性質に影響を与え
ない微量の範囲としては、高分子材料の種類などにより
様々に変動し得るが、好ましくは高分子材料に対して
0.1ppmから1000ppmまでの範囲(0.1ppmおよ
び1000ppmを含む)、さらに好ましくは0.5ppmか
ら200ppm(0.5ppmおよび1000ppmを含む)ま
での範囲がよい。
【0031】このように0.1ppm以上とするのは、主
として一般に現在の使用に供されている蛍光X線分析器
の精度との関係のためであり、1000ppm以下とする
のは、多くの高分子材料の外観や物性に影響を与えない
ためである。また、その範囲の中でも0.5ppmから2
00ppmとするのは、測定の信頼性を十分に確保しつ
つ、また経済的負担も低く抑え、さらに高分子材料の固
有の性質に与える影響も極めて低いものとなし得るため
である。
【0032】また、高分子材料に関する情報は、特に限
定されるものではなく、当該高分子材料の種類、製造履
歴、製造メーカーなどの高分子材料そのものに関する情
報のほか、当該高分子材料が用いられる製品に関する情
報であってもよい。
【0033】例えば、下表1に示すように、高分子材料
に関する情報が高分子材料の種類(a、b、c)で、そ
れら高分子材料の種類(a、b、c)と情報提示物質の
種類(X、Y、Z)とが対応する場合、情報提示物質
X、Y、またはZが測定されれば、高分子材料の種類
a、b、またはcを特定することができる。
【0034】
【表1】
【0035】また、下表2に示すように、高分子材料に
関する情報が高分子材料の製造メーカー(A、B、C)
で、それら高分子材料の製造メーカー(A、B、C)と
情報提示物質の含有量(α、β、γ)とが対応する場
合、情報提示物質の含有量α、β、またはγ程度が測定
されれば、製造メーカーA、B、またはCを特定するこ
とができる。
【0036】
【表2】
【0037】また、前記高分子材料に関する情報は、前
記情報提示物質の種類および/または含有量に対応した
一桁ないし複数桁の数値データとして表現されるもので
あってもよい。
【0038】例えば、下表3に示すように、高分子材料
に関する情報が複数桁の数値データとなされ、各桁が情
報提示物質の種類(X、Y、Z)に対応し、かつ各桁の
数値が情報提示物質の含有量に対応する場合、情報提示
物質の種類X、YおよびZと各含有量(ピーク値)が測
定されれば、高分子材料に関する情報の数値データを特
定することができる。
【0039】これによれば、数値データがバーコード的
な情報を有することなり、様々な情報を高分子材料に簡
単に含ませることができる。特に数値データを複数桁に
すれば、より多くの情報を高分子材料に簡単に含ませる
ことができる。また、数値データをID番号とすれば、
偽造防止にも極めて有効なIDカードを作ることができ
る。
【0040】なお、下表3の例では、情報提示物質の含
有量(ピーク値)を10倍して四捨五入したものを数値
データとして用いている。
【0041】
【表3】
【0042】前記高分子材料の情報提示物質の含有方法
としては、特に限定されるものでなく、高分子材料また
は情報提示物質の種類に応じた方法でよい。例えば、高
分子材料がプラスチックの場合、ドラムタンブラー等に
よりドライブレンドした後に直接成形する方法や、エク
ストルーダーによりコンパウンド加工する方法や、イン
ターナルミキサーあるいは加熱ロールによるコンパウン
ドあるいは成形を実施する方法などが挙げられる。ま
た、マスターバッチ化した上での使用を実施してもよ
い。
【0043】また、高分子材料に情報提示物質の含有さ
せる際、均一な分布と分散を確保するために、脂肪酸ア
マイド、脂肪酸金属塩、あるいは脂肪酸エステルを滑剤
として使用してもよい。
【0044】また、複数の情報提示物質を高分子材料に
含有させる場合、各情報提示物質を高分子材料に別々に
含有させるものとしてもよいし、各情報提示物質を高分
子材料に同時に含有させるものとしてもよい。
【0045】次に前記高分子材料(A)を識別する高分
子材料識別システムについて図4〜図7を用いて説明す
る。
【0046】この高分子材料識別システムは、図4に示
すように、高分子材料(A)に含有される情報提示物質
を検出する検出装置(1)と、該検出装置(1)により
検出された情報提示物質に基づいて高分子材料(A)を
識別する識別装置(2)と、該識別装置(2)による高
分子材料(A)の識別結果に基づいて所定の動作を行う
応動装置(3)とを備えてなる。
【0047】前記検出装置(1)は、図5に示すよう
に、蛍光X線検出用の公知の検出装置で、X線を発生さ
せて高分子材料(A)に照射するX線発生管(11)
と、X線が照射された高分子材料(A)から発生する蛍
光X線を検出するX線検出器(12)とを備える。
【0048】しかして、X線発生管(11)においてX
線を発生させ、そのX線を所定箇所に配置された高分子
材料(A)に照射すると、高分子材料(A)から種々の
蛍光X線が発生するので、それら蛍光X線をX線検出器
(12)により検出する。検出された蛍光X線のエネル
ギー値および/または強度値は、図示略のプリアンプや
リニアアンプなどにより適度に増幅され、図示略のA/
Dコンバータなどによりデジタル変換された状態で前記
識別装置(2)に送信される。
【0049】前記識別装置(2)は、図6に示すよう
に、制御部(21)と、参照テーブルを記憶する記憶部
(22)とを備えてなる。この参照テーブルは、上記表
1および表2に示すように、情報提示物質の種類および
/または含有量と高分子材料(A)に関する情報とが互
いに対応するように設定されたものである。
【0050】前記制御部(21)は、中央演算処理装置
(CPU)等からなり、各部の制御や、データの転送、
種々の演算、データの一時的格納などを行う。この実施
形態では、図7に示すように、受信機能(211)、選
別機能(212)、算出機能(213)、識別機能(2
14)、送信機能(215)を有する。なお、前記検出
装置(1)と、前記識別装置(2)における制御部(2
1)の受信機能(211)、選別機能(212)および
算出機能(213)とにより、情報提示物質の種類およ
び/または含有量を測定する測定部が構成される。
【0051】前記受信機能(211)は、前記検出装置
(1)から送信されてきた高分子材料(A)における種
々の蛍光X線のエネルギー値および/または強度値を受
信する機能である。
【0052】前記選別機能(212)は、前記受信機能
(211)により受信された高分子材料における種々の
蛍光X線のエネルギー値および/または強度値の中か
ら、一ないし複数の情報提示物質の蛍光X線のエネルギ
ー値および/または強度値を選別する機能である。
【0053】前記算出機能(213)は、前記選別機能
(212)により選別された一ないし複数の情報提示物
質の蛍光X線のエネルギー値および/または強度値に基
づいて、情報提示物質の種類および/または含有量を算
出する機能である。
【0054】このように、前記検出装置(1)と、前記
識別装置(2)における制御部(21)の受信機能(2
11)、選別機能(212)および算出機能(213)
とにより、高分子材料(A)に含有される情報提示物質
の種類および/または含有量を測定することができる。
【0055】前記識別機能(214)は、前記記憶部
(22)に記憶されている参照テーブルを参照すること
によって、前記算出機能(213)により算出された情
報提示物質の種類および/または含有量に基づいて、高
分子材料(A)に関する情報を特定することにより高分
子材料(A)を識別する機能である。
【0056】前記送信機能(215)は、前記識別機能
(214)による高分子材料(A)の識別結果に基づい
て、応動装置(3)に対して、高分子材料(A)に関す
る情報や、該高分子材料(A)に関する情報に基づく命
令などを送信する機能である。
【0057】次に前記高分子材料(A)の識別方法につ
いて図8および図9に示すフローチャートを用いて説明
する。なお、以下の説明および図面では「ステップ」を
「S」と略記する。
【0058】まず、高分子材料(A)を検出装置(1)
の所定箇所に配置し、その状態でX線発生管(11)に
おいてX線を発生させて、そのX線を前記高分子材料
(A)に照射すると、高分子材料(A)から種々の蛍光
X線が発生するので、それら蛍光X線をX線検出器(1
2)により検出する(S1)。
【0059】次に、識別装置(2)において、前記検出
装置(1)により検出された種々の蛍光X線のエネルギ
ー値および/または強度値に基づいて高分子材料(A)
を識別する(S2)。
【0060】具体的に説明すると、図9に示すように、
識別装置(2)は、S21において、受信機能(21
1)によって、前記検出装置(1)から送信されてきた
高分子材料(A)における種々の蛍光X線のエネルギー
値および/または強度値を受信し、S22に進む。
【0061】S22では、選別機能(212)によっ
て、前記受信機能(211)により受信された高分子材
料における種々の蛍光X線のエネルギー値および/また
は強度値の中から、一ないし複数の情報提示物質の蛍光
X線のエネルギー値および/または強度値を選別し、S
23に進む。
【0062】S23では、算出機能(213)によっ
て、前記選別機能(212)により選別された一ないし
複数の情報提示物質の蛍光X線のエネルギー値および/
または強度値に基づいて、情報提示物質の種類および/
または含有量を算出し、S24に進む。
【0063】S24では、識別機能(214)によっ
て、前記記憶部(22)に記憶されている参照テーブル
を参照することによって、前記算出機能(213)によ
り算出された情報提示物質の種類および/または含有量
に基づいて、高分子材料(A)に関する情報を特定する
ことにより高分子材料(A)を識別し、S25に進む。
【0064】S25では、送信機能(215)によっ
て、前記識別機能(214)による高分子材料(A)の
識別結果に基づいて、応動装置(3)に対して、高分子
材料(A)に関する情報や、該高分子材料(A)に関す
る情報に基づく命令などを送信する。
【0065】あとは、応動装置(3)において、前記識
別装置(2)から送信されてきた高分子材料(A)に関
する情報をモニタ表示したり、あるいは高分子材料
(A)に関する情報に基づく命令に従って、高分子材料
(A)の分別等の所定の動作を行う(S3)。
【0066】なお、この実施形態では、情報提示物質の
種類および/または含有量の測定は、蛍光X線のスペク
トル分析により行うものとしたが、その他のX線、電子
線、中性子線、電磁波のスペクトル分析により行うもの
としてもよいし、あるいはスペクトル分析によらない方
法により行うものとしてもよい。特にX線を用いるスペ
クトル分析(蛍光X線分析)は、小型で簡易構成の装置
で測定が可能であり有利である。
【0067】また、情報提示物質は、その絶対含有量を
測定してもよいが、蛍光X線分析などのスペクトル分析
では、高分子材料(A)の形状、大きさ、表面状態等に
よって、情報提示物質のスペクトルの強度値が変化し、
迅速容易な測定ができない場合があるので、そのような
場合は基準物質の含有量を基準とした情報提示物質の相
対含有量を測定するものとしてもよい。すなわち、高分
子材料(A)にもともと含まれている物質や、高分子材
料(A)に情報提示物質とともに含有せしめた物質、あ
るいはその他の情報提示物質を基準物質とし、その基準
物質と情報提示物質のスペクトルの強度値の相対比を用
いて、基準物質の含有量を基準とした情報提示物質の相
対含有量を測定するものとしてもよい。
【0068】[実施例]次にこの発明の具体的実施例に
ついて説明する。
【0069】高分子材料として、ABS樹脂(アクリロ
ニトリル・ブタジエン・スチレン)、PE樹脂(ポリエ
チレン)、およびPP樹脂(ポリプロピレン)の3種類
を用意した。情報提示物質として、酸化ホルミウム(H
23)、酸化サマリウム(Sm23)、および酸化ネ
オジム(Nd23)の3種類を用意した。
【0070】そして、前記高分子材料に対して前記情報
提示物質を下表4に示す配合割合(重量比)で含有させ
た試料〜を作成した。これらの試料〜は、それ
ぞれ各成分を混合ブレンドしたあと、射出成形機にて溶
融混練成形し、長さ50mm×幅90mm×厚さ2.5mmの
板状に形成したものである。
【0071】ABS樹脂はトヨラック700(東レ)、
PE樹脂はジェイレクスJM901N(日本ポリオレフ
ィン)、PP樹脂はJ105(グランドポリマー)をそ
れぞれ使用した。
【0072】酸化ホルミウムはHolmium Oxide99.9
%(和光純薬工業)、酸化サマリウムはSamarium Oxide
99.9%(和光純薬工業)、酸化ネオジムはNeodymiu
Oxide99.9%(純薬工業)をそれぞれ使用した。
【0073】EBS(エチレンビスステアリルアマイ
ド)はダイワックスBA(大日化学)を使用した。この
EBSは、前記情報提示物質が微量であることから、該
情報提示物質の希釈物質として使用したもので、情報提
示物質の測定結果に影響を与えるものではない。
【0074】
【表4】
【0075】次に、これらの試料〜について、蛍光
X線分析装置(TREX660:株式会社テクノス)を
用いて、約300秒間のスペクトル分析を行ったとこ
ろ、図1〜図9に示すようなスペクトル分析図が得られ
た。これらのスペクトル分析図において、情報提示物質
のスペクトルは矢印で示す部分であり、それらの測定結
果を下表5に示す。
【0076】なお、下表5中の「IP」は情報提示物質
のカウント値からベース値IBを減算したピーク値を示
し、「IB」はベース値を示す。「CPS」は、「Counnts
Per Sec」の略で情報提示物質の1秒当たりのカウント
値である。
【0077】
【表5】
【0078】上表5の測定結果に示されるように、情報
提示物質を含有していない試料、、については、
各情報提示物質のスペクトルピークは見られないか、あ
るいは非常に低いスペクトルピークしかないことがわか
る。また、情報提示物質を1ppm含有している試料、
、については、低いながらも各情報提示物質の一定
のスペクトルピークが見られる。さらに、情報提示物質
を10ppm含有している、、については、各情報
提示物質の高いスペクトルピークが見られる。
【0079】このように、情報提示物質が含有されてい
る高分子材料からは、情報提示物質の種類とおおよその
含有量(ピーク値)を把握し得る。このため、情報提示
物質の種類および/または含有量(ピーク値)に対して
高分子材料に関する情報を関連付けておけば、測定した
情報提示物質の種類および/または含有量(ピーク値)
に基づいて高分子材料に関する情報を特定し、その特定
した高分子材料に関する情報に従って高分子材料を簡単
かつ確実に識別することができる。
【0080】
【発明の効果】この発明に係る高分子材料は、当該高分
子材料の種類情報のみならず、製造履歴情報、真偽判別
情報などの高分子材料に関するあらゆる情報を暗号的に
内有したものであるので、それらの情報を情報を割り出
すことによって高分子材料を簡単かつ確実に識別するこ
とができ、ひいてはリサイクルのための廃高分子材料の
種類に応じた分別、製品の製造履歴などの追跡調査、真
偽判別などの処理操作を簡単かつ確実に行うことが可能
となる。
【0081】また、情報提示物質は肉眼では識別不能で
あるために、高分子材料に機密性を持たせることができ
セキュリティ性が向上する。
【0082】さらに、各種プラスチックはもとより、塗
料、インク、繊維など様々な高分子材料に適用すること
ができ、識別を幅広い用途に用いることが可能となる。
【0083】また、前記情報提示物質が、汎用の各種高
分子材料に対して一般に含有されることのない一種ない
し二種以上の元素、またはそれらの化合物の場合、高分
子材料をより簡単かつ確実に識別することができる。
【0084】また、前記情報提示物質が、元素番号31
から元素番号88までの元素、さらにはランタノイド系
元素の場合、高分子材料をより一層簡単かつ確実に識別
することができる。
【0085】前記情報提示物質が、前記高分子材料の固
有の性質に影響を与えない微量の範囲で含有される場
合、高分子材料の外観や物性への影響を抑えることがで
きる。
【0086】また、前記情報提示物質が、前記高分子材
料に対して0.1ppmから1000ppmの範囲で含有され
る場合、高分子材料の外観や物性への影響をより抑える
ことができる。
【0087】また、前記情報提示物質は、前記高分子材
料に対して0.5ppmから200ppmの範囲で含有される
場合、高分子材料の外観や物性への影響をより一層抑え
ることができる。
【0088】前記高分子材料に関する情報が、前記情報
提示物質の種類および/または含有量に対応した一桁な
いし複数桁の数値データとして表現されるものである場
合、数値データがバーコード的な情報を有することな
り、様々な情報を高分子材料に簡単に含ませることがで
きる。
【0089】また、前記数値データが、複数桁となされ
るとともに、各桁が情報提示物質の種類に対応し、かつ
各桁の数値が情報提示物質の含有量に対応するものであ
る場合、より多くの情報を高分子材料に簡単に含ませる
ことができるまた、この発明に係る高分子材料の識別方
法は、前記高分子材料に含有される情報提示物質の種類
および/または含有量を測定し、その測定した情報提示
物質の種類および/または含有量に基づいて、それらに
関連付けられた高分子材料に関する情報を特定すること
により高分子材料を識別するので、高分子材料を簡単か
つ確実に識別することができる。
【0090】また、前記高分子材料に含有される情報提
示物質の種類および/または含有量の測定を、電子線、
中性子線などの粒子線や電磁波などを用いるスペクトル
分析により行う場合、情報提示物質の種類および/また
は含有量をより簡単かつ確実に測定することができる。
【0091】特に、前記情報提示物質のスペクトル分析
にX線を用いる場合、小型で簡易構成の装置での測定が
可能であり有利である。
【0092】また、この発明に係る高分子材料識別シス
テムは、高分子材料に含有される情報提示物質の種類お
よび/または含有量を測定し、その測定に基づいて高分
子材料を識別するという一連の処理が自動的に行われる
ので、高分子材料をより一層簡単かつ確実に識別するこ
とができる。
【0093】また、この発明に係る高分子材料の識別装
置は、当該識別装置を適切な箇所に配置し、さらに高分
子材料に含有される情報提示物質の種類および/または
含有量を測定する測定部に接続することによって、上述
の高分子材料の識別システムを実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)酸化ホルミウムを含有していないABS
樹脂のスペクトル分析図である。 (b)酸化ホルミウムを1ppm含有しているABS樹脂
のスペクトル分析図である。 (c)酸化ホルミウムを10ppm含有しているABS樹
脂のスペクトル分析図である。
【図2】(a)酸化サマリウムを含有していないPE樹
脂のスペクトル分析図である。 (b)酸化サマリウムを1ppm含有しているPE樹脂の
スペクトル分析図である。 (c)酸化サマリウムを10ppm含有しているPE樹脂
のスペクトル分析図である。
【図3】(a)酸化ネオジムを含有していないPP樹脂
のスペクトル分析図である。 (b)酸化ネオジムを1ppm含有しているPP樹脂のス
ペクトル分析図である。 (c)酸化ネオジムを10ppm含有しているPP樹脂の
スペクトル分析図である。
【図4】この発明の一実施形態である高分子材料識別シ
ステムの構成概略図である。
【図5】図4の検出装置の構成概略図である。
【図6】図4の識別装置の構成概略図である。
【図7】図5の制御部の構成概略図である。
【図8】高分子材料識別システムの動作を示すフローチ
ャートである。
【図9】識別装置の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1・・・検出装置 11・・・X線発生管 12・・・検出器 2・・・識別装置 21・・・制御部 22・・・記憶部 3・・・応動装置

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一種ないし二種以上の元素またはそれら
    の化合物からなり、かつその種類および/または含有量
    に対応して高分子材料に関する情報が関連付けられた情
    報提示物質が含有されてなることを特徴とする高分子材
    料。
  2. 【請求項2】 前記情報提示物質は、汎用の各種高分子
    材料に対して一般に含有されることのない一種ないし二
    種以上の元素、またはそれらの化合物からなる請求項1
    に記載の高分子材料。
  3. 【請求項3】 前記情報提示物質は、元素番号31から
    元素番号88までの一種ないし二種以上の元素、または
    それらの化合物からなる請求項2に記載の高分子材料。
  4. 【請求項4】 前記情報提示物質は、一種ないし二種以
    上のランタノイド系元素、またはそれらの化合物からな
    る請求項3に記載の高分子材料。
  5. 【請求項5】 前記情報提示物質は、前記高分子材料の
    固有の性質に影響を与えない微量の範囲で含有されてな
    る請求項1ないし請求項4に記載の高分子材料。
  6. 【請求項6】 前記情報提示物質は、高分子材料に対し
    て0.1ppmから1000ppmの範囲で含有されてなる請
    求項5に記載の高分子材料。
  7. 【請求項7】 前記情報提示物質は、高分子材料に対し
    て0.5ppmから200ppmの範囲で含有されてなる請求
    項6に記載の高分子材料。
  8. 【請求項8】 前記高分子材料に関する情報は、前記情
    報提示物質の種類および/または含有量に対応した一桁
    ないし複数桁の数値データとして表現されるものである
    請求項1ないし請求項7に記載の高分子材料。
  9. 【請求項9】 前記数値データは、複数桁となされると
    ともに、各桁が情報提示物質の種類に対応し、かつ各桁
    の数値が情報提示物質の含有量に対応するものである請
    求項8に記載の高分子材料。
  10. 【請求項10】 高分子材料を、一種ないし二種以上の
    元素またはそれらの化合物からなり、かつその種類およ
    び/または含有量に対応して高分子材料に関する情報が
    関連付けられた情報提示物質が含有されてなる高分子材
    料に作製し、該高分子材料の識別に際して、前記高分子
    材料に含有される情報提示物質の種類および/または含
    有量を測定し、その測定した情報提示物質の種類および
    /または含有量に基づいて、それらに関連付けられた高
    分子材料に関する情報を特定することにより高分子材料
    を識別することを特徴とする高分子材料の識別方法。
  11. 【請求項11】 前記高分子材料に含有される情報提示
    物質の種類および/または含有量の測定は、情報提示物
    質のスペクトル分析により行うものである請求項10に
    記載の高分子材料の分析方法。
  12. 【請求項12】 前記情報提示物質のスペクトル分析
    は、X線を用いるものである請求項11に記載の高分子
    材料の識別方法。
  13. 【請求項13】 前記情報提示物質のスペクトル分析
    は、電子線を用いるものである請求項11に記載の高分
    子材料の識別方法。
  14. 【請求項14】 前記情報提示物質のスペクトル分析
    は、中性子線を用いるものである請求項11に記載の高
    分子材料の識別方法。
  15. 【請求項15】 前記情報提示物質のスペクトル分析
    は、電磁波を用いるものである請求項11に記載の高分
    子材料の識別方法。
  16. 【請求項16】 一種ないし二種以上の元素またはそれ
    らの化合物からなり、かつその種類および/または含有
    量に対応して高分子材料に関する情報が関連付けられた
    情報提示物質が含有されてなる高分子材料を識別する高
    分子材料の識別システムであって、 高分子材料に含有される情報提示物質の種類および/ま
    たは含有量を測定する測定部と、 情報提示物質の種類および/または含有量と高分子材料
    に関する情報とが互いに対応するように設定された参照
    テーブルを記憶する記憶部と、 該記憶部に記憶されている参照テーブルを参照すること
    によって、前記測定部により測定された情報提示物質の
    種類および/または含有量に基づいて、高分子材料に関
    する情報を特定することにより高分子材料を識別する識
    別部と、 を備えてなることを特徴とする高分子材料の識別システ
    ム。
  17. 【請求項17】 前記測定部は、高分子材料に含有され
    る情報提示物質の種類および/または含有量をスペクト
    ル分析により測定するものである請求項18に記載の高
    分子材料の識別システム。
  18. 【請求項18】 請求項16に記載の高分子材料の識別
    システムに用いられる高分子材料の識別装置であって、 情報提示物質の種類および/または含有量と高分子材料
    に関する情報とが互いに対応するように設定された参照
    テーブルを記憶する記憶部と、 該記憶部に記憶されている参照テーブルを参照すること
    によって、高分子材料に含有される情報提示物質の種類
    および/または含有量に基づいて、高分子材料に関する
    情報を特定することにより高分子材料を識別する識別部
    と、 を備えてなることを特徴とする高分子材料の識別装置。
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