JP2002331984A - 電動補助自転車 - Google Patents

電動補助自転車

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JP2002331984A
JP2002331984A JP2001142957A JP2001142957A JP2002331984A JP 2002331984 A JP2002331984 A JP 2002331984A JP 2001142957 A JP2001142957 A JP 2001142957A JP 2001142957 A JP2001142957 A JP 2001142957A JP 2002331984 A JP2002331984 A JP 2002331984A
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JP
Japan
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hanger pipe
boss
diameter portion
synthetic resin
small
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Application number
JP2001142957A
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English (en)
Inventor
Nozomi Takada
望 高田
Toyoyuki Yamamoto
豊之 山本
Hironori Nakayama
浩典 中山
Haruhiko Nakanosono
晴彦 中之薗
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人力検出手段のボスをハンガーパイプに強固
に固定できるようにする。 【解決手段】 ハンガーパイプ19を貫通するように人
力検出手段11のボス51を形成する。このボス51の
両端部にハンガーパイプ19に嵌合する大径部51aを
形成する。これらの大径部51aどうしの間に小径部5
1bを形成する。この小径部51bとハンガーパイプ1
9との間に形成された空間Sに合成樹脂56を充填し固
化させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車体フレームのハ
ンガーパイプに人力検出手段のボスを介してペダルクラ
ンク軸を回転自在に支持させた電動補助自転車に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の電動補助自転車として
は、例えば特開2000−153795号公報に開示さ
れたものがある。この公報に示された従来の電動補助自
転車を図8によって説明する。図8は従来の電動補助自
転車のハンガーパイプ部分の断面図である。図8におい
て、符号1は車体フレームのハンガーパイプを示し、2
はペダルクランク軸、3はペダルクランク、4は人力検
出手段、5は人力検出手段4の支持用ボスを示す。
【0003】前記ボス5は、第1の円筒6と第2の円筒
7とによって構成しており、前記ハンガーパイプ1に前
記第1の円筒6を車体右側の端部から挿入するともに、
この第1の円筒6の車体右側の端部内に第2の円筒7を
螺着させ、これら第1および第2の円筒6,7の内周部
に軸受8,9を介してペダルクランク軸2を回転自在に
支持させている。
【0004】前記第1の円筒6は、ハンガーパイプ1の
車体右側の開口縁に当接するテーパ部6aを車体右側の
端部に形成し、車体左側の端部にロックナット10を螺
着させている。このロックナット10を締付けることに
よって、前記テーパ部6aとロックナット10とによっ
てハンガーパイプ1を挾持し、第1の円筒6がハンガー
パイプ1に固定される。
【0005】前記第2の円筒7は、一箇所のねじ部7a
によって第1の円筒6に固定してあり、第1の円筒6か
ら車体右側に突出した部分に円板状の支持用プレート7
bを一体に形成している。この支持用プレート7bと、
ペダルクランク軸2に固定した入力部材2aとに、人力
検出手段4の二組の遊星歯車機構(図示せず)を支持さ
せている。
【0006】人力検出手段4は、前記二組の遊星歯車機
構のうち、一方の遊星歯車機構を前記入力部材2aに接
続し、他方の遊星歯車機構を、前記入力部材2aに圧縮
コイルばね(図示せず)を介して接続した後輪駆動用の
出力部材(図示せず)に接続しており、人力の大きさを
二つの遊星歯車機構どうしの間に生じる変位として回転
角検出センサ4aによって検出する構成を採っている。
前記出力部材は、チェーンを介して後輪に接続してい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように構成し
た従来の電動補助自転車においては、ペダルを踏込んだ
ときの荷重がペダルクランク軸2からボス5を介してハ
ンガーパイプ1に伝達される。このとき、ボス5とハン
ガーパイプ1との接点、すなわちロックナット10と、
第1の円筒6のテーパ部6aとの二箇所に前記荷重が集
中する。これらの接点のうち、テーパ部6aは全周にわ
たってハンガーパイプ1に支えられているが、ロックナ
ット10はねじによる締結力のみによってハンガーパイ
プ1に固定されているだけであるために、走行時に周期
的に生じる荷重変動によってロックナット10が緩んで
しまうおそれがあった。ロックナット10が緩むと、ボ
ス6とハンガーパイプ1との間の組付性を考慮して設け
られる径方向の隙間分、ボス6がガタを生じることにな
り、その結果、ペダルをこぐフィーリングが悪化した
り、人力検出手段4を固定できなくなり、遊星歯車機構
の噛合部分が磨耗し易くなる。
【0008】本発明はこのような問題点を解消するため
になされたもので、人力検出手段のボスをハンガーパイ
プに強固に固定できるようにすることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明に係る電動補助自転車は、ハンガーパイプを
貫通するように人力検出手段のボスを形成し、このボス
の両端部にハンガーパイプに嵌合する大径部を形成する
とともに、これらの大径部どうしの間に小径部を形成
し、この小径部とハンガーパイプとの間に形成された空
間に合成樹脂を充填し固化させたものである。
【0010】本発明によれば、前記ボスの小径部とハン
ガーパイプとの間の空間が合成樹脂によって充填され、
ペダルを踏込むときの荷重の一部が合成樹脂を介して広
い範囲にわたって分散しながらボスからハンガーパイプ
に直接伝達される。このため、従来のようにロックナッ
トに荷重が集中することはなく、ロックナットも緩み難
くなる。
【0011】請求項2に記載した発明に係る電動補助自
転車は、請求項1に記載した発明に係る電動補助自転車
において、ボスの小径部に、ハンガーパイプとの間に螺
旋状の溝が形成されるように仕切壁を突設したものであ
る。この発明によれば、ハンガーパイプにおける小径部
と対応する一箇所に注入孔を穿設し、この注入孔から螺
旋状の溝に合成樹脂を注入することによって、合成樹脂
が前記溝内を流れてボスとハンガーパイプの間の空間の
全域に充填される。
【0012】請求項3に記載した発明に係る電動補助自
転車は、請求項1に記載した発明に係る電動補助自転車
において、ボスの小径部に、ハンガーパイプと小径部と
の間の円筒状の空間を軸線方向に分割する仕切壁を突設
したものである。この発明によれば、ハンガーパイプに
おける仕切壁によって仕切られた空間と対応する部位に
注入孔を穿設し、この注入孔から前記空間に合成樹脂を
注入することにより、合成樹脂がボスの小径部とハンガ
ーパイプとの間で確実に環状に成形される。このため、
小径部の軸線方向の一部を合成樹脂によって全周にわた
ってハンガーパイプに密着させることができる。また、
注入した合成樹脂が不必要な空間に流れ込まず、合成樹
脂の使用量を減らせる。
【0013】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明に係る電動補助自転車の一実施の形態を図1ないし図
5によって詳細に説明する。図1は本発明に係る電動補
助自転車に装備する人力検出手段の右側面図、図2は人
力検出手段の左側面図、図3は人力検出手段の構成を示
す図、図4は人力検出手段の縦断面図で、同図は図1に
おけるIV−IV線断面図である。図5はハンガーパイプ部
分の横断面図である。
【0014】これらの図において、符号11で示すもの
は、この実施の形態による電動補助自転車の人力検出手
段である。この人力検出手段11は、特開2000−1
53795号公報に開示された従来のものと基本的な構
成が同一になるように形成している。すなわち、図3に
示すように、この人力検出手段11は、ペダルクランク
軸12と一体に回転する入力用プレート13と、ペダル
クランク軸12に回転自在に支持させて前記入力用プレ
ート13に圧縮コイルばね14を介して接続した出力用
プレート15と、これら両プレート13,15にそれぞ
れ接続した第1および第2の遊星歯車機構16,17
と、これら両遊星歯車機構16,17に生じる位相差を
回転角度として検出する回転角検出センサ18と、車体
フレームのハンガーパイプ19に取付けるためのブラケ
ット20などによって構成している。図3において、符
号21はペダルクランクを示し、22はペダルを示す。
【0015】前記ハンガーパイプ19に前記ブラケット
20を介して人力検出手段11とペダルクランク軸12
を支持させている。このハンガーパイプ19は、図2お
よび図5に示すように、ダウンチューブ23と、シート
チューブ24と、チェーンステー25とをそれぞれ溶接
している。溶接部は、従来からよく知られているよう
に、このハンガーパイプ19に一体に形成した筒状のラ
グ19aに前記各パイプを挿入している。
【0016】前記入力用プレート13は、図1に示すよ
うに、ペダルクランク軸12の軸線方向とは直交する方
向(図1の紙面と平行な方向)の二方向に延びるように
形成しており、中央部を図4に示すようにペダルクラン
ク軸12にスプライン嵌合させている。この入力用プレ
ート13の両端部を出力用プレート15に圧縮コイルば
ね14を介して接続している。この圧縮コイルばね14
は、出力用プレート15に形成した開口26(図1参
照)に挿入している。また、前記入力用プレート13に
は、出力用プレート15に対して回動するときの回動範
囲を規制するためにストッパーピン27を取付けてい
る。
【0017】前記出力用プレート15は、円板状に形成
して外周部にチェーンスプロケット28を一体に形成し
ており、前記入力用プレート13の車体右側の端面に微
小な隙間を介して対向するように配設している。前記チ
ェーンスプロケット28と図示していない後輪のフリー
ホイールとにチェーン28a(図3参照)を巻掛けてい
る。すなわち、ペダル22を踏込んでペダルクランク軸
12を回転させることによって、踏力が前記圧縮コイル
ばね14を介して出力用プレート15に伝達され、ここ
からチェーン28aを介して後輪に伝達される。この実
施の形態では、図4に示すように、出力用プレート15
の外側部に保護用ディスク29を取付けている。この保
護用ディスク29と、ブラケット20の円板状支持用プ
レート30とで後述する第1および第2の遊星歯車機構
16,17を両側方から覆っている。
【0018】前記第1の遊星歯車機構16は、図3およ
び図4に示すように、前記ペダルクランク軸12と入力
用プレート13のボス13aとに回転自在に支持させた
太陽歯車31と、入力用プレート13にキャリアピン3
2を介して回転自在に支持させた遊星歯車33と、前記
ブラケット20の支持用円筒34の外周面に回転自在に
支持させた外周歯車35などによって構成している。前
記キャリアピン32は、入力用プレート13を貫通して
おり、車体右側の端部を出力用プレート15の長孔15
aに臨ませた状態で他端部に遊星歯車33を設けてい
る。
【0019】この遊星歯車33は、前記太陽歯車31と
外周歯車35に車体右側の半部のみを噛合させている。
また、図1に示すように、この遊星歯車33は、ペダル
クランク軸12の回転方向に等間隔おいて3個設けてい
る。外周歯車35は、外周部に外歯車35aが形成して
あり、前記ブラケット20に固着した回転角検出センサ
18の入力歯車18aにギヤ結合させている。
【0020】前記回転角検出センサ18は、前記入力歯
車18aの回転角度を検出データとしてコントローラ
(図示せず)に送出する。このコントローラは、前記回
転角度を人力の大きさとし、モータ(図示せず)の出力
が人力と略比例するように制御する回路を採っている。
なお、前記モータは、この実施の形態では車輪のハブに
内蔵させている。
【0021】前記第2の遊星歯車機構17は、前記第1
の遊星歯車機構16の太陽歯車31と共通の太陽歯車4
1と、前記出力用プレート15にキャリアピン42を介
して回転自在に支持させた遊星歯車43と、前記ブラケ
ット20の支持用円筒34の内周面に固着した外周歯車
44などによって構成している。前記キャリアピン42
は、入力用プレート13の長孔13bに挿通させて入力
用プレート13より車体左側に突出させ、突出側端部に
遊星歯車43を設けている。
【0022】遊星歯車43は、太陽歯車41と外周歯車
44に車体左側の半部のみを噛合させ、図1に示すよう
に、前記第1の遊星歯車機構16の3個の遊星歯車33
の間に位置するように配設している。この遊星歯車43
の歯数は、第1の遊星歯車機構16の遊星歯車33と同
一であり、外周歯車44の歯数は、第1の遊星歯車機構
16の外周歯車35と同一である。
【0023】これらの遊星歯車機構16,17を有する
人力検出手段11によれば、入力用プレート13と出力
用プレート15とが同相で回転するときには、両遊星歯
車機構16,17の遊星歯車33,43の回転が互いに
一致し、第1の遊星歯車機構16の外周歯車35が停止
するから、この外周歯車35にギヤ結合させた回転角検
出センサ18の入力歯車18aも一定位置に止まる。こ
の状態では、モータの出力は略ゼロになる。
【0024】一方、ペダル22を踏込む力が増大して入
力用プレート13が圧縮コイルばね14を圧縮させる
と、二つの遊星歯車機構16,17に位相差が生じ、第
1の遊星歯車機構16の外周歯車35が位相差(ペダル
22を踏込む力の大きさ)分だけ相対的に大きく回る。
この外周歯車35の回転を回転角検出センサ18が検出
し、コントローラが前記踏力の大きさに略比例するよう
にモータの出力を増大させる。
【0025】前記人力検出手段11を支持するブラケッ
ト20は、図4および図5に示すように、前記ハンガー
パイプ19の内部に車体右側から挿入する円筒状のボス
51と、このボス51の車体右側の端部に一体に形成し
た円板状の前記支持用プレート30とによって構成して
いる。前記ボス51の車体右側の端部は、軸方向および
周方向の位置決め用のストッパー52を介してハンガー
パイプ19の車体右側の端面に当接させている。また、
ボス51の車体左側の端部は、ハンガーパイプ19より
車体左側に突出させ、この突出端部にロックナット53
を螺着させている。
【0026】このロックナット53を締付けることによ
り、このロックナット53と前記ストッパー52とによ
ってハンガーパイプ19を両側方から挟持する状態でボ
ス51がハンガーパイプ19に固定される。前記ボス5
1の内周部に軸受54,55によってペダルクランク軸
12を回転自在に支持させている。
【0027】ボス51は、両端部にハンガーパイプ19
に遊嵌する大径部51aを形成するとともに、これらの
大径部51a,51aどうしの間に相対的に径が小さい
小径部51bを形成している。この小径部51bとハン
ガーパイプ19との間に形成された円筒状の空間Sに合
成樹脂56を充填し固化させている。
【0028】この合成樹脂56は、ハンガーパイプ19
の下面に穿設した注入孔57から注入しており、注入後
に速やかに固化するように、熱可塑性のものを用いてい
る。なお、合成樹脂56としては、熱可塑性のものに限
定されることはなく、二液混合硬化タイプのものを用い
てもよい。また、合成樹脂56としては、ハンガーパイ
プ19やボス51に対して接着強度が低い(剥離し易
い)ものを採用することによって、固化後であってもボ
ス51をハンガーパイプ19から取外すことができ、人
力検出手段11の分解点検を簡単に行うことができる。
なお、点検時、合成樹脂56を剥がしてしまい、再組立
後、再び注入孔57から合成樹脂を注入してもよい。
【0029】上述したように構成した人力検出手段11
を有する電動補助自転車において、ハンガーパイプ19
に人力検出手段11を装着するためには、先ず、ブラケ
ット20のボス51をハンガーパイプ19に車体右側か
ら挿入し、このボス51の車体左側の端部にロックナッ
ト53を螺着させる。このロックナット53を締付ける
ことにより、ボス51がハンガーパイプ19に固定され
る。
【0030】次に、溶融状態の合成樹脂56をハンガー
パイプ19の注入孔57からハンガーパイプ19内に注
入し、ボス51の小径部51bとハンガーパイプ19と
の間の円筒状の空間Sに充填して固化させる。合成樹脂
56を固化させることによって、この合成樹脂56はハ
ンガーパイプ19の内周面とボス51の小径部51bの
外周面に全周にわたって密着する。
【0031】したがって、前記ボス51の小径部51b
が合成樹脂56によってハンガーパイプ19に密着し、
ペダル22を踏込むときの荷重の一部が合成樹脂56を
介して広い範囲にわたって分散しながらボス51からハ
ンガーパイプ19に直接伝達される。このため、ロック
ナット53に加えられる荷重が低減され、ロックナット
53が緩むのを阻止できる。
【0032】(第2の実施の形態)人力検出手段のボス
は図6および図7に示すように形成することができる。
図6は螺旋状の仕切壁をボスに形成した他の実施の形態
を示す断面図、図7は円環板状の仕切壁をボスに形成し
た他の実施の形態を示す断面図である。これらの図にお
いて、前記図1〜図5によって説明したものと同一もし
くは同等の部材については、同一符号を付し詳細な説明
を適宜省略する。
【0033】図6および図7に示したボス51は、小径
部51bの外周面に仕切壁61,62を突設している。
図6および図7において、ハンガーパイプ19に接続し
たダウンチューブ23(シートチューブ24)およびチ
ェーンステー25の内部に設けた符号63で示すもの
は、これらのパイプ内に合成樹脂56が浸入するのを阻
止するための栓体である。この栓体63は、ハンガーパ
イプ19内から各パイプ内に簡単に挿入できるように、
弾性を有する合成樹脂またはゴムによって球状に形成し
ている。図6に示した仕切壁61は、ハンガーパイプ1
9との間に螺旋状の溝64が形成されるように小径部5
1bに設けている。注入孔57は、ハンガーパイプ19
の略中央の一箇所に穿設している。
【0034】このように仕切壁61を形成して注入孔5
7から螺旋状の溝64に溶融状態の合成樹脂56を注入
することによって、この合成樹脂56が前記溝64に沿
って車幅方向の両方へ流れ、ボス51とハンガーパイプ
19の間の空間Sの全域に充填される。このため、小径
部51bの外周面の略全域をハンガーパイプ19に確実
に密着させることができる。また、ハンガーパイプ19
内で固化した合成樹脂56は、ボス51の大径部51a
や仕切壁61に係合するから、ボス51に強固に密着す
る。
【0035】図7に示した仕切壁62は、ハンガーパイ
プ19と小径部51bとの間の円筒状の空間Sを軸線方
向に三分割するように、小径部51bの二箇所にそれぞ
れ円環板状に形成している。この実施の形態では、三つ
の前記空間のうち両側の空間と対応する二箇所に注入孔
57を形成している。これらの注入孔57から溶融状態
の合成樹脂56を注入して固化させることによって、合
成樹脂56がハンガーパイプ19と小径部51bとの間
で確実に環状に成形される。
【0036】このため、小径部51bの軸線方向の両端
部を合成樹脂56によって全周にわたってハンガーパイ
プ19に密着させることができる。この形態を採る場合
でも固化した合成樹脂56は、ボス51の大径部51a
や仕切壁62に係合するから、ボス51に強固に密着す
る。
【0037】図7に示したボス51の大径部51aは、
小径部51bに隣接する端部の外周部分にV字状の切欠
き65を多数形成している。この切欠き65は、小径部
51bに向かうにしたがって開口幅が漸次広くなるV字
状に形成している。また、この切欠き65は、断面形状
もV字状になるように形成しており、小径部51bに向
かうにしたがって漸次深さが深くなるように形成してい
る。
【0038】このように切欠き65を形成することによ
って、切欠き65内にも合成樹脂56が流入して固化す
るから、小径部51b側から大径部51a側へ合成樹脂
56を介して荷重を分散させることができる。なお、切
欠き65を形成する他に、大径部51aにおける小径部
51bとの境界部分に形成される角に面取りを施すよう
に傾斜面を形成しても同等の効果を奏する。
【0039】第1および第2の形態においては、ハンガ
ーパイプ19の下面に注入孔57を穿設する例を示した
が、この注入孔57を形成する位置は適宜変更すること
ができる。上述した実施の形態のようにハンガーパイプ
19の下面に注入孔57を穿設することによって、ハン
ガーパイプ19内に浸入した水を注入孔57から排出す
ることができる。しかも、注入孔57によって外観が損
なわれることもない。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、人
力検出手段のボスの小径部とハンガーパイプとの間の空
間が合成樹脂によって充填され、ペダルを踏込むときの
荷重の一部が合成樹脂を介して広い範囲にわたって分散
しながらボスからハンガーパイプに直接伝達される。こ
のため、ロックナットに前記荷重が集中することはな
く、ロックナットが緩むのを阻止できるから、前記ボス
がハンガーパイプに強固に固定された電動補助自転車を
提供することができる。
【0041】請求項2記載の発明によれば、ハンガーパ
イプの一箇所に注入孔を穿設し、この注入孔から螺旋状
の溝に合成樹脂を注入することによって、合成樹脂が前
記溝内を流れてボスとハンガーパイプの間の空間の全域
に充填される。このため、合成樹脂を一箇所の注入孔か
ら前記空間の全域に略均等に注入することができ、小径
部の外周面の略全域をハンガーパイプに確実に密着させ
ることができるから、信頼性を向上させることができ
る。
【0042】請求項3記載の発明によれば、ハンガーパ
イプにおける仕切壁によって仕切られた空間と対応する
部位に注入孔を穿設し、この注入孔から前記空間に合成
樹脂を注入することにより、合成樹脂がボスの小径部と
ハンガーパイプとの間で確実に環状に成形される。この
ため、小径部の軸線方向の一部を合成樹脂によって全周
にわたってハンガーパイプに密着させることができるで
きるから、信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電動補助自転車に装備する人力
検出手段の右側面図である。
【図2】 人力検出手段の左側面図である。
【図3】 人力検出手段の構成を示す図である。
【図4】 人力検出手段の縦断面図である。
【図5】 ハンガーパイプ部分の横断面図である。
【図6】 螺旋状の仕切壁をボスに形成した他の実施の
形態を示す断面図である。
【図7】 円環板状の仕切壁をボスに形成した他の実施
の形態を示す断面図である。
【図8】 従来の電動補助自転車のハンガーパイプ部分
の断面図である。
【符号の説明】 11…人力検出手段、、12…ペダルクランク軸、19
…ハンガーパイプ、51…ボス51a…大径部、51b
…小径部、56…合成樹脂、61,62…仕切壁、64
…溝、S…空間。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中山 浩典 静岡県磐田市新貝2500番地 ヤマハ発動機 株式会社内 (72)発明者 中之薗 晴彦 静岡県磐田市新貝2500番地 ヤマハ発動機 株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体フレームのハンガーパイプに人力検
    出手段のボスを介してペダルクランク軸を回転自在に支
    持させた電動補助自転車において、前記ハンガーパイプ
    を貫通するようにボスを形成し、このボスの両端部にハ
    ンガーパイプに嵌合する大径部を形成するとともに、こ
    れらの大径部どうしの間に小径部を形成し、この小径部
    とハンガーパイプとの間に形成された空間に合成樹脂を
    充填し固化させたことを特徴とする電動補助自転車。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電動補助自転車におい
    て、ボスの小径部に、ハンガーパイプとの間に螺旋状の
    溝が形成されるように仕切壁を突設したことを特徴とす
    る電動補助自転車。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電動補助自転車におい
    て、ボスの小径部に、ハンガーパイプと小径部との間の
    円筒状の空間を軸線方向に分割する仕切壁を突設したこ
    とを特徴とする電動補助自転車。
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