JP2024002775A - モータユニット、電動自転車及びカバー部材 - Google Patents

モータユニット、電動自転車及びカバー部材 Download PDF

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Abstract

【課題】ケースに形成された軸孔の内周縁と出力体との間の隙間から異物が侵入しにくいモータユニット、電動自転車及びカバー部材を提供する。【解決手段】モータユニット3は、ケース4と、モータ5と、出力体8と、伝達機構31と、カバー部材2と、を備える。モータ5は、ケース4内に収容される。出力体8は、ケース4に形成される軸孔421を通って軸線方向にケース4を貫通して軸線回りに回転可能に配置される。伝達機構31は、ケース4内に収容され、モータ5からの力を出力体8に伝達する。カバー部材2は、軸孔421の内周縁と出力体8との間の隙間を覆う。【選択図】図3

Description

本開示は、モータユニット、電動自転車及びカバー部材に関する。
特許文献1に、従来の電動自転車用駆動装置が記載されている。特許文献1記載の電動自転車用駆動装置は、駆動装置ハウジングと、駆動装置ハウジング内に収容される駆動装置と、駆動装置ハウジングに形成される軸孔を通って配置される回転部材の小径部と、駆動装置ハウジング内に収容され、駆動装置からの力を回転部材の小径部に伝達する歯車減速機と、を備えている。
特開2014-198567号公報
上述した従来の電動自転車用駆動装置にあっては、駆動装置ハウジングに形成された軸孔の内周縁と回転部材の小径部との間の隙間を覆う部材がないため、泥や砂等の異物が隙間から侵入してしまい、例えば軸受を傷めやすいといった問題があった。
本開示は上記従来の問題点に鑑み、ケースに形成された軸孔の内周縁と出力体との間の隙間から異物が侵入しにくいモータユニット、電動自転車及びカバー部材を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、一形態のモータユニットは、ケースと、モータと、出力体と、伝達機構と、カバー部材と、を備える。前記モータは、前記ケース内に収容される。前記出力体は、前記ケースに形成される軸孔を通って軸線方向に前記ケースを貫通して前記軸線回りに回転可能に配置される。前記伝達機構は、前記ケース内に収容され、前記モータからの力を前記出力体に伝達する。前記カバー部材は、前記軸孔の内周縁と前記出力体との間の隙間を覆う。
上記課題を解決するために、一形態の電動自転車は、前記モータユニットと、フレームと、を備えている。
上記課題を解決するために、一形態のカバー部材は、ケースと、モータと、出力体と、伝達機構と、を備えるモータユニットに設けられる。前記モータは、前記ケース内に収容される。前記出力体は、前記ケースに形成される軸孔を通って軸線方向に前記ケースを貫通して前記軸線回りに回転可能に配置される。前記伝達機構は、前記ケース内に収容され、前記モータからの力を前記出力体に伝達する。前記カバー部材は、前記軸孔の内周縁と前記出力体との間の隙間を覆う。
本開示の上記一形態に係るモータユニット、電動自転車及びカバー部材にあっては、ケースに形成された軸孔の内周縁と出力体との間の隙間から異物が侵入しにくい。
図1は、第一実施形態に係る電動自転車の側面図である。 図2は、同上の電動自転車のフレーム及びモータユニットの断面図である。 図3は、同上のモータユニット(但しカバー部材等を除く)の入力軸、モータの回転軸及び伝達機構の伝達回転軸の軸線を通る面で切断した断面図である。 図4は、同上のモータユニットの要部断面図である。 図5Aは、同上のモータユニットのカバー部材の正面図である。図5Bは、図5AのX-X線断面図である。 図6は、同上のモータユニットの押さえ部材の正面図である。 図7は、同上のモータユニットのケースの第2分割体の正面図である。 図8は、同上の第2分割体に押さえ部材とカバー部材とを取り付けた状態の正面図である。 図9は、第二実施形態に係るモータユニットの要部断面図である。
本開示は、モータユニット、二輪車及びカバー部材に関し、更に詳しくは、ケースと、モータと、出力体と、伝達機構と、を備えるモータユニット、このモータユニットを備えた電動アシスト自転車、電動バイク等の電動自転車と、モータユニットに設けられるカバー部材に関する。
以下、本開示のモータユニット、電動自転車及びカバー部材の第一実施形態について、図1~図8に基づいて説明する。
図1に示すように、電動自転車1は、フレーム10と、車輪11と、モータユニット3と、を備える。なお、電動自転車1については、設計上、進行方向が決まっている。以下の説明において、進行方向を前方とするとともにその反対方向を後方とする。また、左方及び右方については、前方を向いた状態での左方及び右方とする。
フレーム10は、電動自転車1を運転する者(以下、運転者とする)を支持する。フレーム10及び運転者の荷重は、車輪11を構成する前輪111及び後輪112を介して地面に支持される。
フレーム10は、ヘッドパイプ101、上パイプ102、下パイプ103、立パイプ104、シートステー105、チェーンステー106及びブラケット107を有する。フレーム10は、アルミニウム、ステンレス鋼等の金属により形成されるが、非金属を一部に含んでもよい。また、フレーム10全体が非金属により形成されてもよく、フレーム10の材質は特に限定されない。
図2に示すように、ヘッドパイプ101は、概ね上下方向に開口する筒状部材である。なお、ここでいう概ね上下方向とは、鉛直方向と30度程度以下の角度をなす方向を意味するものとする。図1に示すように、ヘッドパイプ101には、ハンドルポスト12が上下に貫通するように挿入される。ハンドルポスト12は、ヘッドパイプ101に対して軸線方向回りに回転可能に挿入される。ハンドルポスト12の下端部には、フロントフォーク121が形成される。フロントフォーク121には、前輪111が回転可能に取り付けられる。ハンドルポスト12の上端部には、ハンドルバー122が固定される。ハンドルバー122には、電動の入切等を行うための手元操作部と、後輪112が有する変速機構による速度変更を行うための変速操作部と、が設けられる。
図2に示すように、上パイプ102は、ヘッドパイプ101より概ね後方に延びる筒状部材である。上パイプ102は、必ずしも直線状でなくてもよい。なお、ここでいう概ね後方とは、後方と40度程度以下の角度をなす方向を意味するものとする。上パイプ102の前端部は、ヘッドパイプ101の後方側の側壁に、溶接等により固定される。上パイプ102の後端部は、立パイプ104に固定される。
立パイプ104は、概ね上下方向に開口する筒状部材である。立パイプ104の上端部近傍の前方側の側壁に、上パイプ102の後端部が溶接等により固定される。立パイプ104の上端部の開口には、図1に示すように、サドル13より下方に延びる軸が挿入される。この軸が立パイプ104に固定されることにより、サドル13が立パイプ104に固定される。立パイプ104の下端部には、ブラケット107が固定される。
図2に示すように、下パイプ103は、ヘッドパイプ101より概ね後方の斜め下方に延びる筒状部材である。上パイプ102は、必ずしも直線状でなくてもよい。なお、ここでいう概ね後方の斜め下方とは、後方よりも下側であって、かつ、ヘッドパイプ101が延びる方向よりも下側に傾いた方向を意味するものとする。下パイプ103の前端部は、ヘッドパイプ101の後方側の側壁のうち、上パイプ102が固定される部分よりも下側の部分に、溶接等により固定される。下パイプ103の後端部には、ブラケット107が固定される。ブラケット107は、フレーム10の一部であり、モータユニット3を支持する。
ブラケット107の下側にモータユニット3が固定され、モータユニット3はブラケット107に支持される。ブラケット107の内面とモータユニット3の外面との間に、配線空間108が形成される。
図1に示すように、上パイプ102の後端部に、シートステー105の前端部が、嵌合(焼嵌めを含む)、締結又は溶接等により固定される。シートステー105は、立パイプ104の上端部近傍より概ね後方に延びる二本の中空又は中実の部材である。第一実施形態では、筒状をしたシートステー105の前端部が溶接等により固定されている。シートステー105の後端部はチェーンステー106の後端部に固定されており、この部分に後輪112が回転可能に取り付けられる。
また、図2に示すように、ブラケット107及び下パイプ103は、モータユニット3に電力を供給するためのバッテリ15(図1参照)が装着されるバッテリ装着部16を有する。バッテリ装着部16は、ブラケット107に形成される下支持部161と、下パイプ103に形成される上支持部162と、を有する。下支持部161は、バッテリ15の下端部が脱落しにくいように装着されて、バッテリ15を支持する。また、下支持部161は、バッテリ15の下端部に形成される給電用又は信号用の複数のバッテリ端子と電気的にそれぞれ接続される複数の端子を有する。複数の端子には、それぞれ配線163の一端が電気的に接続される。
上支持部162は、バッテリ15の上端部が装着されて、バッテリ15が脱落しないようにバッテリ15をロックするロック装置を有する。
また、下パイプ103及び配線空間108内には、変速操作部と変速機構とをつなぐ変速ワイヤ17やブレーキワイヤが通される。
以下、モータユニット3について図3等に基づいて説明する。モータユニット3は、ケース4と、モータ5と、入力軸6と、入力体7と、出力体8と、伝達機構31と、を備える。
ケース4は、モータユニット3の外殻を構成する。ケース4は、内部に形成される収容空間に、伝達機構31等の機器を収容する。ケース4は、主にアルミニウム、ステンレス鋼等の金属により形成されるが、非金属が用いられてもよく、ケース4の材質は特に限定されない。
ケース4は、左側に位置する第1分割体41と、右側に位置する第2分割体42と、に分割されている。第1分割体41と第2分割体42とが組み合わされて、ケース4が構成される。なお、ケース4については、後で更に詳しく説明する。
第1分割体41では、内部の収容空間が右方に開放される。また、第1分割体41は、モータカップ57を有する。モータカップ57は、左方に突出して内部にモータ5を収容する。モータカップ57は、第1分割体41の一部に取り付けられる。モータカップ57は、ボルトよりなる締結部材571により第1分割体41と固定される。
第2分割体42は、内部の収容空間が左方に開放される。第1分割体41と第2分割体42とは、それぞれの収容空間が連続するように左右から合わせられて、ボルトよりなる締結部材(不図示)により互いに固定される。第1分割体41と第2分割体42とが互いに固定されて、ケース4が構成される。なお、ケース4の大きさ、形状及び厚み等は、特に限定されない。また、ケース4の内部に形成される収容空間は、密閉されてもよいし、密閉されなくてもよい。
モータ5は、ケース4に取り付けられる。更に詳しくは、モータ5は、主に第1分割体41に取り付けられるモータカップ57内に収容される。モータ5は、回転軸51と、回転軸51と一体に回転するロータ52と、ステータ53と、を有する。ロータ52、ステータ53と回転軸51の一部が、モータカップ57内に位置する。回転軸51は、軸線方向が左右方向を向くように、回転可能に収容される。回転軸51は、ステータ53から一方(第一実施形態では右方)に突出しており、突出した部分の外面に伝達機構31と噛み合う歯部54が形成されている。回転軸51の右端部は、第2分割体42に配置された回転軸支持軸受551に支持される。回転軸51の左端部は、ステータ53より特に突出しておらず、モータカップ57に配置された回転軸支持軸受552に支持される。
入力軸6は、軸線60方向(第一実施形態では左右方向)にケース4を貫通して、入力軸6の軸線60回りに回転可能に配置される。入力軸6は、第一実施形態では中実部材により構成される筒状をしたものであるが、中空部材により構成されてもよい。
ケース4は、入力軸6を回転可能に支持する第1軸受45を、軸線60方向の一端側(第一実施形態では左端側)に有する。第1分割体41には、入力軸6が通る軸孔411が形成されており、この軸孔411の内側に、第1軸受45が配置されている。第一実施形態では、第1軸受45は、ボールベアリングにより構成される。なお、第1軸受45としては、ころ軸受等の他の様々な軸受も利用可能であり、ボールベアリングに限定されない。
第1軸受45と第1分割体41との間には、Oリングからなるシール部材371が配置される。シール部材371が配置されることにより、第1軸受45に供給されているグリースが漏れにくくなる。本実施形態では、第1軸受45と第1分割体41との間には、Oリングからなるシール部材371を配置したが、シール部材371を用いることなく、第1軸受45を第1分割体41に圧入してもよい。
また、ケース4は、入力軸6を回転可能に支持する第2軸受46を軸線60方向の他端側(第一実施形態では右端側)に有する。第2分割体42には、入力軸6が通る軸孔421が形成されており、この軸孔421の内側に、第2軸受46が配置されている。第一実施形態では、入力軸6は出力体8を介して間接的に第2軸受46に支持される。第一実施形態では、第2軸受46は、ボールベアリングにより構成される。なお、第2軸受46としては、ころ軸受等の他の様々な軸受も利用可能であり、ボールベアリングに限定されない。
第2軸受46と第2分割体42との間には、Oリングからなるシール部材373が配置される。シール部材373が配置されることにより、第2軸受46に供給されているグリースが漏れにくくなる。
なお、シール部材371、373は、OリングではなくDリング等であってもよく、特に限定されない。
また、軸孔421には、カバー部材2が設けられる。カバー部材2については後で詳述する。
入力軸6の端部には、クランクアーム18の一端側が固定される。クランクアーム18の他端側には、図1に示すように、ペダル181が回転可能に取り付けられる。電動自転車1の運転者は、ペダル181を漕ぐことにより、入力軸6に人力の回転力を伝えることができる。
入力体7は、入力軸6の外周面に沿って配置され、入力軸6と一体に回転する。入力体7は、筒状をした部材で、その軸線60方向が左右方向を向き、入力軸6と同芯状に配置される。入力体7の左右方向の長さは、入力軸6の左右方向の長さよりも短い。入力体7と入力軸6は、軸線60方向の一部に、軸線60回りに相対的に回転不能となるように互いに嵌合する嵌合部711、61を有する。第一実施形態では、入力体7(更に詳しくは後述する第1入力体71)の左端部とこの部分に対応する入力軸6に、スプライン部又はセレーション部等からなる嵌合部711、61が形成されている。嵌合部711、61は、雄ねじおよび雌ねじによって嵌合する構成であっても良い。
更に第一実施形態では、入力体7は、第1入力体71と、第2入力体72とに分割されている。第1入力体71は、入力軸6に連結される。第1入力体71は、左右方向において入力軸6の一部に位置し、第1分割体41内に収容される。第1入力体71の左端部に、入力軸6と嵌合する嵌合部711が形成される。第1入力体71の左端部の嵌合部711よりも右の部分においては、入力軸6との間に隙間70が形成されている。これにより、筒状をした第1入力体71の内部へ入力軸6を挿入しやすくなっている。
第2入力体72は、軸線60方向において第1入力体71と異なる位置(第一実施形態では第1入力体71の右方)に位置して第1入力体71に連結され、出力体8に回転力を伝達する。ただし、第2入力体72は、第1入力体71と、左右方向において一部が同じ位置に位置してもよい。第一実施形態では、第1入力体71の右端部の径方向の外側に第2入力体72の左端部が位置しており、径方向に重なっている。第1入力体71と第2入力体72とは、軸線60回りに相対的に回転不能となるように互いに嵌合する嵌合部712、721を有する。第一実施形態では、第1入力体71の右端部と第2入力体72の左端部とに、スプライン部又はセレーション部等からなる嵌合部712、721が形成されている。なお、本発明において「径方向に重なる」とは、各対象物の少なくとも一部が径方向に観て重なる状態をいう。
出力体8は、入力軸6の外周面に沿って軸線60回りに回転可能に配置され、入力体7から回転力を受ける。出力体8は、概ね筒状をした部材で、その軸線60方向が左右方向を向き、入力軸6と同芯状に配置される。出力体8の左右方向の長さは、入力軸6の左右方向の長さよりも短い。出力体8の右端部は、第2分割体42に形成された軸孔421を通ってケース4外に突出している。出力体8は、第2分割体42に配置された第2軸受46に支持されている。出力体8は、入力軸6及び入力体7とともに回転軸ユニット30を構成する。回転軸ユニット30は、第1軸受45及び第2軸受46を介して、ケース4に支持される。
出力体8のケース4外に突出した部分には、前側のスプロケット191が固定される。前側のスプロケット191は、出力体8と一体に回転する。また、図1に示すように、後輪112のハブに後側のスプロケット192が固定される。前側のスプロケット191と後側のスプロケット192との間に、チェーン193が掛け回される。
図3に示すように、第一実施形態では、入力体7と出力体8との間に、ワンウェイクラッチ32が配置される。ワンウェイクラッチ32は、入力体7に、電動自転車1を進行方向に加速させる方向(以下、加速方向とする)の回転力がかかる場合にこの回転力を出力体8に伝達し、加速方向と反対方向の回転力がかかる場合にはこの回転力を出力体8に伝達しない。また、ワンウェイクラッチ32は、後述する伝達機構31を介して出力体8に、加速方向の回転力がかかる場合にこの回転力を入力体7に伝達しない。第一実施形態では、ワンウェイクラッチ32は、ラチェットを有し、グリースが供給される。なお、ワンウェイクラッチ32は、様々なものが適宜利用可能であり、限定されない。例えば、ローラー型ワンウェイクラッチやスプラグ式ワンウェイクラッチを用いてもよい。
出力体8は、軸線60方向において入力体7と重なっている部分において、外周面側にウェブ81と、リム82と、を有する。ウェブ81は、径方向の外側に向けて突出する。リム82は、ウェブ81の径方向の外端部に連続する。リム82の軸線60方向の長さは、ウェブ81の軸線60方向の長さよりも長い。リム82は、外周面に、伝達機構31に噛み合う歯部83を有する。
伝達機構31は、ケース4内に収容され、モータ5の回転を出力体8に伝達する。伝達機構31は、第1伝達歯車311と、第2伝達歯車312と、を有する。第1伝達歯車311は、モータ5の回転軸51の回転力によって回転する。第一実施形態では、第1伝達歯車311は、筒状をした部材により構成され、外周面にモータ5の回転軸51に形成された歯部54と噛み合う歯部313が形成されている。第1伝達歯車311は、伝達機構31が有する伝達回転軸310の外周面に沿って配置される。
伝達回転軸310は、軸線方向が左右方向を向くように、回転可能にケース4に収容される。伝達回転軸310は、モータ5の回転軸51よりも後方に位置し、左右方向においては、回転軸51のステータ53から右方に突出している部分と略同じ位置に配置される。伝達回転軸310の右端部は、第2分割体42に配置された伝達回転軸支持軸受314に支持される。
第1伝達歯車311は、ワンウェイクラッチ315を介して伝達回転軸310に連結される。ワンウェイクラッチ315は、第1伝達歯車311に、加速方向の回転力がかかる場合にこの回転力を伝達回転軸310に伝達し、加速方向と反対方向の回転力がかかる場合にはこの回転力を伝達回転軸310に伝達しない。また、伝達回転軸310に、加速方向の回転力がかかる場合にこの回転力を第1伝達歯車311に伝達しない。
伝達回転軸310のワンウェイクラッチ315が固定された部分の右側に、第2伝達歯車312が伝達回転軸310と一体に回転するように固定される。第2伝達歯車312は、伝達回転軸310を介して第1伝達歯車311から受ける回転力を、出力体8が有する歯部83に伝達する。第2伝達歯車312は、外周面に、出力体8のリム82に形成される歯部83に噛み合う歯部316を有する。伝達機構31は、第1伝達歯車311及び第2伝達歯車312により、モータ5の回転を出力体8に減速して伝達する。すなわち、第一実施形態における伝達機構31は、減速機構である。
運転者が、電動自転車1のペダル181を漕ぐことにより、入力軸6に、加速方向の回転力がかかる。入力軸6が回転すると、第1入力体71及び第2入力体72は、入力軸6と一体に回転する。第2入力体72の加速方向の回転力は、ワンウェイクラッチ32を介して出力体8に加速方向の回転力がかかり、出力体8及び前側のスプロケット191は加速方向に回転する。前側のスプロケット191が加速方向に回転すると、チェーン193を介して後側のスプロケット192に加速方向の回転力がかかり、後側のスプロケット192及び後輪112が加速方向に回転する。これにより、電動自転車1は進行方向に進行する。
また、電動自転車1が人力で進行方向に進行中に、モータ5からの回転力を補助力として出力体8に加えることができる。以下に詳しく説明する。モータ5の回転軸51が加速方向に回転すると、モータ5の回転軸51と噛み合う第1伝達歯車311が加速方向に回転する。第1伝達歯車311が加速方向の回転力は、ワンウェイクラッチ315を介して伝達回転軸310及び伝達回転軸310に固定される第2伝達歯車312に伝達され、第2伝達歯車312は加速方向に回転する。第2伝達歯車312の加速方向の回転力は、第2伝達歯車312と噛み合う出力体8に伝達される。すなわち、出力体8は、入力体7からの人力の回転力と、モータ5からの回転力とが合わさる合力体として機能する。第一実施形態におけるモータユニット3は、いわゆる一軸式のモータユニット3である。
また、電動自転車1が人力で進行方向に進行中に、モータ5を駆動させない場合について説明する。この場合、出力体8が加速方向に回転しているため、出力体8と噛み合う第2伝達歯車312及び伝達回転軸310は加速方向に回転するが、伝達回転軸310の加速方向の回転力は、ワンウェイクラッチ315により第1伝達歯車311に伝達しない。これにより、モータ5を駆動させない場合に、回転軸51及びロータ52が回転するのが阻止される。
電動自転車1にあっては、入力軸6にかかっているトルク及び入力軸6の単位時間当たりの回転数に応じて、モータ5からの回転力が制御される。入力軸6にかかっているトルクは、トルク検出部33により検出される。
第一実施形態では、第1入力体71の外周面に、磁気異方性が付与された磁歪発生部331が形成されている。また、第1入力体71の外周面の磁歪発生部331が設けられた部分から若干の間隔をあけて、コイル332が配置されている。これらの磁歪発生部331及びコイル332により、トルク検出部33としての磁歪式のトルクセンサが構成されている。このような磁歪式のトルクセンサとしては、様々なものが適宜利用可能である。また、トルク検出部33は、磁歪式のトルクセンサに限定されない。
入力軸6の単位時間当たりの回転数は、回転検出部34により検出される。回転検出部34は、回転軸ユニット30の外周面に沿う、軸線60方向の一部の範囲に配置される。
第一実施形態では、入力体7の外周面側であって、トルク検出部33のコイル332の右側に、周方向に一定間隔で歯部及び歯部の間に形成される通光部を有する回転体341が、入力体7と一体に回転するように固定されている。更に、回転体341の歯部を左右から挟むように光センサ342が配置される。光センサ342は、歯部の左側に配置される出光部343と、歯部の右側に配置される受光部344と、を有するが、出光部343及び受光部344の位置関係は限定されない。このような回転体341及び光センサ342を有する回転検出部34としては、様々なものが適宜利用可能である。また、回転検出部34は、回転体341及び光センサ342を有するものに限定されない。
ケース4内に、モータ5を制御する制御部を有する制御基板35が配置される。制御部は、例えばマイクロコンピュータを有し、ROM(Read Only Memory)等の記憶部に記憶されたプログラムを実行することで、各要素の動作を制御する。このような制御部は、様々なものが適宜利用可能であり、詳細な説明は省略する。制御部は、トルク検出部33により検出されたトルク及び回転検出部34により検出された回転数に基いて、モータ5からの回転力を制御する。
モータユニット3は、軸線60方向における第1軸受45と第2軸受46との間に位置する第3軸受47を有する。第3軸受47は、入力体7を回転可能に支持する。第一実施形態では、第3軸受47は、ボールベアリングにより構成される。なお、第3軸受47としては、ころ軸受等の他の様々な軸受も利用可能であり、ボールベアリングに限定されない。
以下に、図3~図5Bに基づいてカバー部材2について説明する。カバー部材2は、図4Aに示すように、ケース4の軸孔421の内周縁と出力体8との間の隙間を覆うものである。出力体8は、ケース4に対して相対的に回転するため、ケース4の軸孔421の内周縁と出力体8との間に隙間が形成されるように設計されている。このため、モータユニット3にカバー部材2が設けられない場合、軸孔421の内周縁と出力体8との間の隙間から、泥や砂といった異物が侵入しやすくなる。軸孔421の内周縁と出力体8との間の隙間から異物が侵入すると、異物がボールベアリングからなる第2軸受46内に侵入して第2軸受46のボールや軌道輪を損傷するおそれがある。そこで、本開示においては、軸孔421の内周縁と出力体8との間の隙間を覆うカバー部材2が設けられている。
第一実施形態では、カバー部材2は、ケース4に取り付けられて、出力体8に対して相対的に回転可能である。カバー部材2は、ゴムにより形成される。図5Aに示すように、カバー部材2は、ケース4に取り付けられた状態で軸線60回りに環状の板状をした取付部21を有する。取付部21は、図4Aに示すように、ケース4(第2分割体42)の表面に取り付けられる。カバー部材2は、取付部21より突出する突出部22を有する。突出部22は、取付部21の周方向に三等分される位置にそれぞれ形成され、合計3個形成される。突出部22のそれぞれには、貫通孔23が形成される。カバー部材2がケース4に取り付けられることにより、カバー部材2自体が回転せずにすみ、カバー部材2の脱落や劣化を抑制することができる。
図5Bに示すように、カバー部材2は、ヒレ部24と、位置決め部25と、を有する。ヒレ部24は、取付部21の内周縁より取付部21の中心側に向けて延びる、環状をしたものである。ヒレ部24は、両方の面がそれぞれ内面241と外面242となる。図4Aに示すように、内面241は、カバー部材2がケース4に取り付けられた状態でケース4の内方を向く面である。また、外面242は、カバー部材2がケース4に取り付けられた状態でケース4の外方を向く面であり、泥や砂といった異物が当たってこれらの異物の侵入を阻止する面である。ヒレ部24は、カバー部材2がケース4に取り付けられた状態で、取付部21から出力体8に向けて延び、出力体8に接触するように設計されている。ヒレ部24が出力体8に接触することで、軸孔421の内周縁と出力体8との間の隙間をより小さくするか又は無くすことができる。
第一実施形態では、図5Bに示すように、取付部21の板面に沿う方向に対してヒレ部24が延びる向きがなす角度θ1は、40度である。
位置決め部25は、取付部21の内周縁近傍のヒレ部24よりも幾分か取付部21の内部側の部分に形成される、環状をしたものである。第一実施形態では、取付部21の板面に沿う方向に対して位置決め部25が延びる向きがなす角度は、90度である。位置決め部25は、図4Aに示すように、カバー部材2がケース4に取り付けられた状態で、軸孔421の内周縁と対向又は接触する。位置決め部25は、カバー部材2がケース4に取り付けられる際に、カバー部材2をケース4の所定の取り付け位置に取り付けやすいように、カバー部材2に形成されている。
位置決め部25は、カバー部材2がケース4に取り付けられた状態で、位置決め部25と出力体8との間に隙間が形成されるように設計されている。位置決め部25が出力体8に接触するようにすると、位置決め部25が出力体8から押されて取付部21がケース4から離れてヒレ部24が出力体8から離れると、軸孔421の内周縁と出力体8との間の隙間を覆いきれずに隙間が形成されてしまう。このため、カバー部材2がケース4に取り付けられた状態で位置決め部25と出力体8との間に隙間が形成されるように設計することで、位置決め部25が出力体8から押されるのを抑制し、ヒレ部24が出力体8から離れて軸孔421の内周縁と出力体8との間に隙間が形成されてしまうのを抑制している。
また、位置決め部25は、カバー部材2がケース4に取り付けられた状態で、位置決め部25の側面とケース4(第2分割体42)との間に隙間が形成されるように設計されている。位置決め部25の側面がケース4に接触するようにすると、位置決め部25の側面とケース4との間に摩擦力が発生する。位置決め部25の側面とケース4との間に摩擦力が発生する場合、何らかの力により取付部21がケース4から離れてヒレ部24が出力体8から離れ、この状態が摩擦力により保持されると、軸孔421の内周縁と出力体8との間の隙間を覆いきれずに隙間が形成されてしまう。このため、カバー部材2がケース4に取り付けられた状態で位置決め部25の側面とケース4との間に隙間が形成されるように設計することで、位置決め部25の側面とケース4との間の摩擦力によりヒレ部24が出力体8から離れて軸孔421の内周縁と出力体8との間に隙間が形成された状態が保持されるのを抑制している。
次に、カバー部材2のケース4への取り付けについて説明する。カバー部材2は、押さえ部材9によりケース4に取り付けられる。図6に示すように、押さえ部材9は、ケース4に取り付けられた状態で軸線60回りに環状の板状をした取付部91を有する。取付部91は、図4Aに示すように、ケース4(第2分割体42)の表面にカバー部材2を介して取り付けられる。押さえ部材9は、取付部91より突出する突出部92を有する。突出部92は、取付部91の周方向に三等分される位置にそれぞれ形成され、合計3個形成される。突出部92のそれぞれには、貫通孔93が形成される。
カバー部材2が取り付けられるケース4(第2分割体42)は、図4B、図7に示すように、カバー部材2の貫通孔23及び押さえ部材9の貫通孔93に対応する位置に、ねじ孔423が形成される。第一実施形態では、ねじ孔423はボス孔であり、ねじ孔423を形成するためのボス部422が形成されている。ねじ孔423は、第2分割体42の軸孔421の周縁部の周方向に三等分される位置にそれぞれ形成され、合計3個形成される。
図4Bに示すように、カバー部材2をケース4に取り付けるには、まず、カバー部材2の貫通孔23内にそれぞれ第2分割体42のボス部422が通るように、カバー部材2を第2分割体42に装着する。貫通孔23の内径は、ボス部422の外径よりも大きいが、その差は、位置決め部25の側面と第2分割体42との間に隙間(図4A参照)よりも小さい。これにより、貫通孔23内のいかなる位置にボス部422が位置していても、位置決め部25の側面と第2分割体42とが接触しないようにすることができる。
また、カバー部材2を第2分割体42に接触させると、ヒレ部24が第2分割体42の接触面84に接触する。ここで、接触面84は、軸線60に直交する方向に対してなす角度θ2が30度であるため、取付部21の板面に沿う方向に対してヒレ部24が延びる向きがなす角度θ1の40度(図5B参照)と合わせて、ヒレ部24の延びる方向と出力体8の接触面84とがなす角度のうちの内面241側の角度θが70度となる。角度θが90度未満となることにより、ヒレ部24を接触面84に接触させる際に、ヒレ部24がケース4の奥方に入り込むように曲げられてしまい、ヒレ部24の接触面84との接触が確実に行われにくくなることを抑制することができる。また、設計上、ヒレ部24と出力体8とがオーバーラップするようにしたことで、ヒレ部24と出力体8とを確実に接触させやすくなる。
次に、第2分割体42のボス部422と押さえ部材9の貫通孔93の位置が合うように、押さえ部材9をカバー部材2に重ねる。
最後に、図8に示すように、ねじ424を貫通孔93に通して、ねじ孔423にねじ424をねじ込んで第2分割体42に締結して、カバー部材2のケース4への取り付けが完了する。
これにより、軸孔421の内周縁と出力体8との間の隙間から、泥や砂といった異物が侵入しようとしても、ヒレ部24により異物の侵入が阻止されて、この隙間から異物が侵入しにくくなる。この結果、軸孔421の内周縁と出力体8との間の隙間から異物が侵入した場合に、異物がボールベアリングからなる第2軸受46内に侵入して第2軸受46のボールや軌道輪を損傷することが抑制される。
次に、第二実施形態のモータユニット3について、図9に基いて説明する。なお、第二実施形態のモータユニット3は、第一実施形態のモータユニット3と大部分において同じである。以下、主に第一実施形態と異なる部分について説明する。
第一実施形態では、カバー部材2は、押さえ部材9によりケース4に取り付けられるものであった。これに対して第二実施形態では、押さえ部材9を用いずにカバー部材2がケース4に取り付けられる。カバー部材2は、両面テープ95により、ケース4に取り付けられる。
第二実施形態においては、押さえ部材9及びねじ424を用いないため、部材が少なくてすむ。また、ねじ424がねじ込まれるねじ孔423及びボス部422が不要となる。
また、位置決め部25は、カバー部材2がケース4に取り付けられた状態で、位置決め部25の側面とケース4(第2分割体42)との間に隙間が形成されるように設計されている。第二実施形態では押さえ部材9が用いられないため、位置決め部25の側面がケース4に接触するようにすると、何らかの力により取付部21がケース4から離れてヒレ部24が出力体8から大きく離れ、この状態が保持されるおそれがある。位置決め部25の側面とケース4との間に隙間が形成されるように設計することで、このような不具合の発生を抑制するという顕著な効果が得られる。
次に、第一実施形態及び第二実施形態の変形例について説明する。
伝達機構31は、減速機構に限定されない。
カバー部材2は、出力体8に取り付けられて、ケース4に対して相対的に回転可能であってもよい。また、この場合、カバー部材2は、ケース4に接触してもよい。
カバー部材2のうち、ヒレ部24のみがゴムで形成され、ヒレ部24以外の部分がゴム以外で形成されてもよい。カバー部材2の材質は、ゴムでなくてもよい。なお、ヒレ部24は、ゴム以外ではエラストマー等の可撓性を有する材料により形成されることが好ましい。
取付部21は環状に形成されなくてもよく、取付部21の形状は限定されない。
突出部22の個数や設けられる位置は限定されない。また、突出部22はカバー部材2に設けられなくてもよい。
ヒレ部24は環状に形成されなくてもよい。ヒレ部24の形状は限定されない。
取付部21の板面に沿う方向に対してヒレ部24が延びる向きがなす角度θ1は、35度以上40度以下であることが好ましいが、30度以上40度以下、35度以上45度以下、30度以上45度以下、又は20度以上60度以下等であってもよく、特に限定されない。
位置決め部25は環状に形成されなくてもよい。位置決め部25の形状は限定されない。
取付部21の板面に沿う方向に対して位置決め部25が延びる向きがなす角度は、90度であることが好ましいが、85度以上95度以下、80度以上100度以下、60度以上120度以下であってもよく、特に限定されない。
位置決め部25は、カバー部材2がケース4に取り付けられた状態で、出力体8と接触してもよい。
カバー部材2がケース4に取り付けられた状態で、位置決め部25の側面とケース4とが接触してもよい。
取付部91は環状に形成されなくてもよく、取付部91の形状は限定されない。
突出部92の個数や設けられる位置は限定されない。また、突出部92は押さえ部材9に設けられなくてもよい。
ボス部422及びねじ孔423の個数や設けられる位置は限定されない。また、ねじ孔423はボス孔でなくてもよく、この場合にはボス部422は設けられなくてもよい。
ヒレ部24の延びる方向と出力体8の接触面84とがなす角度のうちの内面241側の角度θは、60度以上80度以下であることが好ましいが、特に限定されない。
以上、述べた実施形態及び変形例から明らかなように、第1の態様のモータユニット3は、ケース4と、モータ5と、出力体8と、伝達機構31と、カバー部材2と、を備える。モータ5は、ケース4内に収容される。出力体8は、ケース4に形成される軸孔421を通って軸線60方向にケース4を貫通して軸線60回りに回転可能に配置される。伝達機構31は、ケース4内に収容され、モータ5からの力を出力体8に伝達する。カバー部材2は、軸孔421の内周縁と出力体8との間の隙間を覆う。
第1の態様によれば、軸孔421の内周縁と出力体8との間の隙間から、泥や砂といった異物が侵入するのが抑制される。
第2の態様は、第1の態様との組み合わせにより実現され得る。第2の態様では、カバー部材2は、ケース4に取り付けられて、出力体8に対して相対的に回転可能である。
第2の態様によれば、カバー部材2自体が回転せずにすみ、カバー部材2の脱落や劣化を抑制することができる。
第3の態様は、第2の態様との組み合わせにより実現され得る。第3の態様では、カバー部材2は、出力体8に接触する。
第3の態様によれば、軸孔421の内周縁と出力体8との間の隙間をより小さくするか又は無くすことができる。
第4の態様は、第3の態様との組み合わせにより実現され得る。第4の態様では、カバー部材2は、出力体8に接触して、両方の面がそれぞれ内面241と外面242となるヒレ部24を有する。ヒレ部24の延びる方向と出力体8の接触面84とがなす角度のうちの内面側の角度が60度以上80度以下である。
第4の態様によれば、ヒレ部24を接触面84に接触させる際に、ヒレ部24が曲げられて接触面84の広い部分がヒレ部24に覆われずに露出してしまうことを抑制しやすくなる。
第5の態様は、第1~4のいずれかの態様との組み合わせにより実現され得る。第5の態様では、カバー部材2は、軸孔421の内周縁と対向又は接触する位置決め部25を有する。位置決め部25と出力体8との間に隙間が形成される。
第5の態様によれば、位置決め部25が出力体8から押されて軸孔421の内周縁と出力体8との間の隙間が形成されたり隙間が大きくなったりするのを抑制する。
第6の態様は、第1~5のいずれかの態様との組み合わせにより実現され得る。第6の態様では、電動自転車1は、第1~5のいずれかの態様のモータユニット3と、フレーム10と、を備える。
第6の態様によれば、軸孔421の内周縁と出力体8との間の隙間から、泥や砂といった異物が侵入するのが抑制される。
第7の態様のカバー部材2は、ケース4と、モータ5と、出力体8と、伝達機構31と、を備えるモータユニット3に設けられる。モータ5は、ケース4内に収容される。出力体8は、ケース4に形成される軸孔421を通って軸線60方向にケース4を貫通して軸線60回りに回転可能に配置される。伝達機構31は、ケース4内に収容され、モータ5からの力を出力体8に伝達する。カバー部材2は、軸孔421の内周縁と出力体8との間の隙間を覆う。
第7の態様によれば、軸孔421の内周縁と出力体8との間の隙間から、泥や砂といった異物が侵入するのが抑制される。
1 電動自転車
10 フレーム
2 カバー部材
24 ヒレ部
241 内面
242 外面
25 位置決め部
3 モータユニット
31 伝達機構
4 ケース
421 軸孔
5 モータ
60 軸線
8 出力体
84 接触面

Claims (7)

  1. ケースと、
    前記ケース内に収容されるモータと、
    前記ケースに形成される軸孔を通って軸線方向に前記ケースを貫通して前記軸線回りに回転可能に配置される出力体と、
    前記ケース内に収容され、前記モータからの力を前記出力体に伝達する伝達機構と、
    前記軸孔の内周縁と前記出力体との間の隙間を覆うカバー部材と、を備える
    モータユニット。
  2. 前記カバー部材は、前記ケースに取り付けられて、前記出力体に対して相対的に回転可能である
    請求項1に記載のモータユニット。
  3. 前記カバー部材は、前記出力体に接触する
    請求項2に記載のモータユニット。
  4. 前記カバー部材は、前記出力体に接触して、両方の面がそれぞれ外面と内面となるヒレ部を有し、
    前記ヒレ部の延びる方向と前記出力体の接触面とがなす角度のうちの前記内面側の角度が60度以上80度以下である
    請求項3に記載のモータユニット。
  5. 前記カバー部材は、前記軸孔の内周縁と対向又は接触する位置決め部を有し、
    前記位置決め部と前記出力体との間に隙間が形成される
    請求項1~4のいずれか一項に記載のモータユニット。
  6. 請求項1~4のいずれか一項に記載のモータユニットと、フレームと、を備える
    電動自転車。
  7. ケースと、
    前記ケース内に収容されるモータと、
    前記ケースに形成される軸孔を通って軸線方向に前記ケースを貫通して前記軸線回りに回転可能に配置される出力体と、
    前記ケース内に収容され、前記モータからの力を前記出力体に伝達する伝達機構と、を備えるモータユニットに設けられ、
    前記軸孔の内周縁と前記出力体との間の隙間を覆う
    カバー部材。
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