JP2002330966A - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JP2002330966A
JP2002330966A JP2001141903A JP2001141903A JP2002330966A JP 2002330966 A JP2002330966 A JP 2002330966A JP 2001141903 A JP2001141903 A JP 2001141903A JP 2001141903 A JP2001141903 A JP 2001141903A JP 2002330966 A JP2002330966 A JP 2002330966A
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image
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roi
myocardium
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JP2001141903A
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Hajime Otaki
元 大滝
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Original Assignee
Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被検体の運動臓器を診断する際の操作性
を向上する。 【解決手段】 超音波探触子と、超音波探触子を介して
被検体に超音波ビームを送信する送信部と、超音波探触
子が受信した受波信号を整相する受信部と、受波信号に
基いて画像を生成する画像生成部と、画像を表示する表
示部とを有する超音波診断装置を対象とし、表示部の表
示画像に基づいて被検体の動きのある部位に関心領域を
設定する入力部と、画像生成部から出力される画像の関
心領域の画素位置変化を求める関心領域追跡部と、関心
領域追跡部の追跡結果に基づいて関心領域の画像データ
の信号強度を検出する信号検出部とを有する構成とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波診断装置に
係り、特に被検体の運動臓器の動態を診断するのに好適
な超音波診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波診断装置とは、超音波探触子を介
して被検体内に超音波を送信し、被検体から受信される
反射エコー信号に基いて超音波診断画像を生成したり、
診断に必要な情報を検出して様々な診断に役立てるもの
である。
【0003】近年このような超音波診断装置によって、
被検体内で運動する臓器を計測し、その計測結果に基づ
いて診断をすることが行なわれている。例えば、心筋内
の血管の画像を計測して、虚血状態の診断をすることが
提案されている。これは心筋に流入する血液に超音波造
影剤を注入するとともに、超音波診断画像上の心筋の所
望の関心領域(ROI:Region of Interestの略)に対
応する画素位置の信号強度を検出し、この信号強度に基
づいて虚血状態を定量的に診断するものである。
【0004】ちなみに、超音波造影剤とは、溶液中に微
細な気泡を混入したものである。この気泡は、超音波を
受けると気泡の変形や破壊に起因する音波および気泡表
面の反射波からなる特有のエコー信号を発生し、その結
果超音波診断画像上で強調表示される。
【0005】すなわち、心筋に流入する血液に超音波造
影剤を注入してROIに対応する部分の画素位置の信号
強度を検出すると、心筋のROI部分の血管に超音波造
影剤を有する血液が存在するときは、超音波造影剤から
のエコー信号に起因して、その画素位置の信号強度は大
きくなる。反対に、虚血状態のときは、心筋のROI部
分に超音波造影剤が少ない結果エコー信号が微弱になる
から画素位置の信号強度は小さくなる。したがって、R
OIの画素位置の信号強度に基づいて、心筋の虚血状態
を定量的に診断することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、被検体の運動
臓器を計測する場合、検出部位が動いてROIを設定し
た画素位置から外れてしまうと診断ができなくなってし
まう。
【0007】これに対し、例えば心筋虚血の診断をする
場合、従来は医師等の操作者が、表示画面上で心筋の動
きを見ながら、ROIの画素位置を表示するROIマー
クが、心筋の動きに追従するように、例えばトラックボ
ール等の入力装置によってROIマークの位置を手動で
変えながら診断している。しかし、このような操作は面
倒かつ困難であり、操作に気を取られて診断に集中でき
ない場合がある。特に、操作者が未習熟である場合に
は、ROIマークが心筋のROIからずれてしまう結
果、適切な診断ができないおそれがある。また、操作が
困難であることから、診断に時間がかかってしまう。
【0008】上述した問題に鑑み、本発明の課題は、被
検体の運動臓器を診断するときの操作性を向上すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、被検体に超音
波を送受信する探触子と、探触子を駆動するとともに探
触子によって受信された反射エコー信号を処理する送受
信部と、反射エコー信号を走査変換して超音波画像を生
成する画像生成手段と、超音波画像を表示する表示手段
とを有する超音波診断装置を対象とする。そして、表示
手段に表示された超音波画像上の被検体の運動臓器に関
心領域を設定する入力手段と、この設定された関心領域
をその領域の画素値を用いて運動臓器の動きに合わせて
追跡させる追跡手段と、この追跡された関心領域に合わ
せたマークを表示手段に表示された超音波画像に重畳し
て表示させる重畳表示手段とを備えてなる構成とするこ
とによって上述した課題を解決する。
【0010】本発明によれば、関心領域の動きを追跡し
て移動後の関心領域に係る画像データの信号強度を検出
することができる。したがって、操作者は診断しながら
関心領域のマークの位置を操作しなくて済むから操作性
が向上する。
【0011】また、運動臓器の動きに合わせて得られた
関心領域を示すマークを、超音波画像に重畳して表示し
ているから、関心領域の追跡が適切に行なわれているか
モニタでき便利である。また、マークを表示する代わり
に、関心領域の画素位置の色や明るさを変えて表示して
もよい。
【0012】また、複数の関心領域を設定し、これら複
数の関心領域とそれぞれ対応する複数のマークを、表示
手段に表示された超音波画像に重畳して表示させるよう
にしてもよい。
【0013】このような関心領域の追跡は、いかなる周
知の画像処理技術を用いて行なっても良いが、特に、診
断対象の運動臓器が心臓であり、関心領域を心臓の心筋
に設定する場合には、以下のような心筋特有の動作に着
目した構成を用いてもよい。すなわち、追跡手段は、画
像における心臓の中心部を求める中心部検出手段と、心
臓の中心部から設定に基づいて定められた方向に引いた
直線と心筋との交点を検出する交点検出手段とを有し、
交点に基づいて関心領域の画素位置変化を求め、その動
きを追跡するものであってもよい。
【0014】すなわち、心臓の心筋の動きは、心臓の中
心部を中心とした略放射状の拡縮運動であると考えられ
る。そこで、心臓の中心部から設定に基づいて定められ
た方向に伸ばした直線と心筋との交点を求めれば、この
交点と中心部との距離に基づいて心筋の拡縮に起因する
関心領域の動きを追跡することができる。また、心臓の
中心部を画像に基づいて逐次求めることによって、体動
に起因する関心領域の動きを追跡することができる。
【0015】この心臓の中心部は、例えば画像上の心筋
の像が形成する閉曲線に囲まれた部分の面積重心であっ
てもよい。例えば、心筋の内壁によって囲まれた心腔が
画面に占める面積の重心であってもよい。なお、このよ
うな面積重心は周知の画像処理技術によって求めること
ができる。
【0016】また、直線と心筋との交点とは、例えば直
線と心筋の内壁との交点、または直線と心筋の外壁との
交点であってもよい。こうした交点もまた周知の画像処
理技術によって求めることができる。また、関心領域の
画素位置を、この交点から所定の距離だけ離れた直線上
の位置に設定してもよい。この場合、この距離を心筋の
厚さを考慮して決定すれば、内壁と外壁の間の任意の位
置に関心領域を設定することができる。
【0017】また、マークに対応する超音波画像の画素
位置の信号強度の推移を表示手段に表示する信号強度検
出手段を有する構成としてもよい。これによれば、動き
のある部位の信号強度の推移を観察でき、例えば心筋の
虚血状態の推移を診断でき便利である。
【0018】なお、関心領域の設定は、表示画面に設定
用のマークを重ねて表示し、その位置を入力部により操
作して行なうようにしてもよい。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用してなる超音
波診断装置の一実施形態について説明する。図1は、本
実施形態の超音波診断装置の構成を示す図である。超音
波診断装置は、探触子1と、探触子1を駆動して図示し
ない被検体と超音波を送受信する送受信部3と、送受信
部3から出力された受波信号の超音波データを直交座標
に変換する座標変換部5と、座標変換部5とともに画像
生成手段を構成し、座標変換された超音波データを記憶
する直交座標フレームメモリ7と、直交座標フレームメ
モリ7から超音波データを読み出して画像表示する表示
部9とを有する。
【0020】また、超音波診断装置は、集中処理装置
(CPU)11と、送受信部3が出力する超音波データ
を2値化処理する2値化処理部15と、2値化処理部1
5につながれた重心計算部17とを有する。2値化処理
部15と重心計算部17はそれぞれ座標変換部5につな
がれている。また、座標変換部5で座標変換された2値
化データを記憶する直交座標フレームメモリ19が設け
られている。そして、座標変換部5および直交座標フレ
ームメモリ19とそれぞれつながれた交点判定部21が
設けられている。さらに、CPU11および交点判定部
21につながれたROI内輝度演算部23が設けられて
いる。そして、CPU11、交点判定部21およびRO
I内輝度演算部23にそれぞれつながれた外部入力装置
13が設けられている。そして、これらのCPU11、
外部入力装置13、2値化処理部15、重心計算部17
および直交座標フレームメモリ19は関心領域追跡部を
構成する。また、座標変換部5は、画像生成部として働
くとともに、この関心領域追跡部の一部としても働く。
【0021】以下、上述した超音波診断装置の詳細な構
成について、心筋虚血を診断するときに動作とともに説
明する。はじめに、超音波送受信部3は、図示しない制
御装置からの命令に従い、探触子1を介して図示しない
被検体を走査しながら超音波ビームを送信するととも
に、被検体からの反射エコー信号を含む受波信号を受信
する。探触子1は、被検体に向けて並べられた図示しな
い複数の振動子を有し、超音波送受信部3の図示しない
送信回路系は、個々の振動子にそれぞれ駆動信号を与え
る。駆動信号を受けた振動子はそれぞれ振動して超音波
を発生し、これによって見かけ上個々の振動子からの超
音波の波面が一致する方向に進む超音波ビームが形成さ
れる。また、超音波送受信部3は、個々の振動子への駆
動信号を時間的にずらすことによって、超音波ビームを
被検体内の特定の深度で絞り込む周知の送信フォーカス
処理も行なう。
【0022】超音波ビームは被検体内を伝播し、例えば
臓器の表面等のように音響インピーダンスが変化する箇
所を通過すると、その一部が反射される。また、血管に
超音波造影剤を注入すると、超音波を受けた超音波造影
剤からも音波が発生する。超音波造影剤は、溶液中に微
細な気泡を混入したものであり、この気泡が超音波を受
けると、気泡の変形や破壊によって音波を発生し、また
受けた超音波の一部は気泡の表面で反射される。
【0023】超音波送受信部3は、探触子1を介して、
被検体内からの反射波および超音波造影剤が発した音波
からなる反射エコー信号を受信する。このとき、超音波
送受信部3の図示しない受信回路系は、反射エコー信号
の音源と個々の振動子との距離の違いに起因する個々の
振動子からの反射エコー信号の位相のずれを整相して加
算する周知の受信フォーカス処理を行なうとともに、A
/D変換して超音波データとして出力する。
【0024】ところで、超音波ビームの1回の送信によ
って得られる超音波データは、そのビームライン上で発
生した一連の反射エコー信号の強度と、それらの反射エ
コー信号を探触子1が受信した時間とからなる2次元の
情報である。この受信時間に基づいて、ビームライン上
における反射エコー信号の発生源の深度がわかる。そし
て、超音波ビームの角度をずらしながら被検体を走査す
ることによって、被検体の断層像等の超音波画像を生成
することができる。このとき、画像を構成する画素の輝
度は、当該画素位置に対応する被検体の部分からの反射
エコー信号の強度に基づいて決定される。ちなみに、こ
のような画像は一般にBモード(「Brightness Mode」
の略)像と称される。
【0025】超音波送受信部3から出力された超音波デ
ータは、座標変換部5に入力され、ビームラインの角度
と探触子からの深度とからなる極座標から、画像表示に
適した直交座標に変換される。変換後の超音波データ
は、直交座標フレームメモリ7に書き込まれた後に再び
読み出され、表示部9によって超音波画像として表示さ
れる。ちなみに、図2は、心臓の短軸像を含む超音波画
像が表示部9に表示された状態を示す模式図である。図
2に示すように、心臓25は輪切り状の断層像として表
示され、その心筋27は略環状に表示される。
【0026】ところで、本実施形態の超音波診断装置に
おいては、操作者は心筋27の一部に、心筋虚血の診断
に係る検出部位であるROI(「Region of Interest
(関心領域)」の略)を設定することができる。そし
て、表示画面上におけるROIの画素位置は、ROIマ
ークを超音波画像に重ねて表示することによって表わさ
れる。本実施形態の場合には、図2に示すようにROI
マーク29は心筋27の厚みと略同じ直径を有する円形
であり、この円の内側がROIの画素位置であることを
表わしている。ROIマーク29の画像は、CPU11
が生成し、表示部9において、直交座標フレームメモリ
7から出力される超音波画像に重ね合わせて表示され
る。
【0027】ところで、心臓はその脈動または拍動によ
って、絶えず拡縮運動を繰り返している。また、体動に
よって心臓そのものが変位することもある。例えば、図
3は心臓が拡張したときの状態を示す模式図であるが、
図3に示すようにROIマーク29が心筋27からはみ
出してしまうと、心筋のROIに係る部分からの信号強
度を検出できず、虚血状態の診断ができなくなってしま
う。
【0028】そこで、本実施形態の超音波診断装置は、
心筋の移動を追跡してROIマークの位置を変えること
を特徴とする。例えば、図4に示すように、心筋27が
拡張したときに、ROIマーク29も追従して変位する
ようにしたことを特徴とする。そして、このROIマー
ク29の中心位置を、超音波画像上で心腔の像が占める
面積の重心(以下、心腔重心と称する。)を原点とした
極座標によって特定していることを特徴とする。
【0029】図5は、心臓とその心腔重心およびROI
マークの関係を示す図である。図6は、図5のVI部拡大
図である。図6に示すように、ROIマーク29の中心
35を表わす極座標は、原点すなわち心腔重心33か
ら、ROIマーク29の中心35への方向を示す角度θ
constと、それらの間の距離とを有してなる。そして、
この距離は、心腔重心33から心筋の内壁までの距離R
distと、心筋の内壁から中心35までの距離Rconstと
の和によって表わされる。ちなみに、Rdistは心臓の拡
縮によって変動し、一方Rconstは一定である。
【0030】ROIの設定は、操作者が表示画面を見な
がら外部入力装置13を操作してθconstと、Rconstと
を入力することによって行なわれる。そして、本実施形
態の超音波診断装置は、θconstおよびRconstの設定後
に生成される超音波画像のフレーム毎に、ROIに対応
する画素位置を決定することを特徴とする。この点につ
いて、以下詳しく説明する。
【0031】画素位置の決定は、超音波データに基づく
画像処理によって行なわれる。すなわち、超音波送受信
部3が出力する超音波データは、2値化処理部15に入
力され、設定されたしきい値に基づいて2値化処理され
る。図7は、2値化される前の超音波データに基づいて
生成される通常の超音波画像を示す模式図である。一
方、図8は、2値化データに基づいて生成される2値化
画像を示す模式図である。2値化処理部15における2
値化処理は、図8に示すように、2値化画像において心
筋の内壁に囲まれた空間部である心腔31の内部を、そ
の他の部分から区分して抽出するしきい値を設定して行
なわれる。そして、2値化処理部15から出力された2
値化データは、座標変換部5および重心計算部17にそ
れぞれ入力される。座標変換部5に入力された2値化デ
ータは、超音波データと同様に直交座標系に変換され、
変換後の2値化データは直交座標フレームメモリ19に
書き込まれる。
【0032】そして、重心計算部17は、2値化処理部
15から出力された2値化データに基づいて、心腔重心
の座標を求める。ところで、重心計算部17に入力され
る2値化データは、未だ直交座標系に変換されておら
ず、被検体を走査する個々の超音波ビームのビームライ
ンと、探触子からの深度とによって表わされる極座標系
のデータ列である。このデータ列に含まれる個々のデー
タの極座標上での位置を表わすパラメータとして、被検
体内の深度または原点からの距離をr、ビームライン
または角度をθとすると、rおよびθは式1およ
び式2によって表わされる。
【式1】 Δr:超音波データの深度方向サンプリング間隔
【式2】 Δθ:超音波走査の角度ピッチ また、2値化データに基づいて心腔内部であると判断さ
れたデータD(i,j)が2値化画像上に占める面積Δ
は、以下のようにして求められる。図8は、極座標
系における面積の計算方法を示す図である。図8に示す
ような中心角Δθ、半径rの扇型の面積Sは、式3
によって表わされる。
【式3】 ここで、半径rを微小範囲Δrに分割し、r=i・
Δr(i=0,1,2・・)とすると、図8に示すよう
な、SからSi-1を引いた差分として表わされるア
ーク状の微小面積ΔSは、式4によって表わされる。
【式4】 ここに、r=i・Δrを代入すると、式4は、式5の
ように表わすことができる。
【式5】 このとき、心腔内部が2値化画像に占める面積の重心座
標をr、θとすると、r、θは、それぞれ式6
および式7によって表わされる。
【式6】
【式7】 重心計算部17は以上述べたような演算して心腔重心の
座標r、θを求め、これを座標変換部5に入力す
る。座標r、θは座標変換部5で直交座標に変換さ
れてから交点判定部21に入力される。
【0033】また、心腔重心33の座標は、座標変換部
5からCPU11にも入力される。CPU11は、入力
された座標に基づいて、表示部9によって表示される超
音波画像に重ね合わせて心腔重心33の位置を表示する
ためのキャラクターマークである重心マーカーを生成す
る。そして、重心マーカーの画像は、表示部9に入力さ
れ、直交座標フレームメモリ7から出力される超音波画
像に重ね合わせて表示される。
【0034】次に、交点判定部21は、θconstおよび
Rconstの設定後に生成される超音波画像におけるRO
Iの画素位置を、その超音波画像に対応する2値化画像
を利用して求める。対象となる2値化画像は直交座標フ
レームメモリ19から読み出され、交点判定部21に入
力される。交点判定部21は、2値化画像上において、
図8に示すように重心33から、軸線38に対し角度θ
constの方向に直線37を設定し、直線37と心筋の内
壁との交点であるP点39を求める。このP点39は、
2値化画像における心腔31の輪郭と、直線との交点を
検出することによって検出される。そして、交点判定部
21は、直線37上のP点39から距離Rconstだけ心
腔重心33から遠ざかった点をROIマーク29の中心
35であると定める。
【0035】そして、交点判定部21は、決定されたR
OIマーク29の中心の座標をCPU11およびROI
内輝度演算部23に入力する。CPU11は、入力され
たROIマーク29の中心の座標に基づいて、表示部に
表示されるROIマークの画像を生成する。
【0036】また、ROI内輝度演算部23には、入力
されたROIマーク29の中心の座標に対応する超音波
画像が直交座標フレームメモリ7から入力される。そし
て、ROI内輝度演算部23は、この超音波画像上にお
けるROIマーク内の画像データの信号強度、すなわち
画素の輝度の総和を検出する。この輝度の総和は、表示
部9に入力されて表示される。この場合、輝度総和の値
をリアルタイムに数値またはグラフ等によって表示して
もよく、また、輝度総和の値の時間推移を随時更新され
るグラフ等によって表示してもよい。このような表示態
様は、予め設定されているか、または操作者が外部入力
装置13によって選択するようになっている。
【0037】そして、心筋虚血の診断は、被検体の心筋
に流入する血管内に超音波造影剤を注入したときのRO
Iマーク内の画素の輝度総和に基づいて行なわれる。す
なわち、心筋のROIに係る部分に、超音波造影剤を有
する血液が存在すると、そのエコー信号によって、超音
波画像におけるROIマーク内の画素位置の信号強度が
高まり、その結果画素の輝度も高まる。反対に、虚血状
態であると、心筋のROIに係る部分の超音波造影剤が
少なく、従ってエコー信号も少ないから信号強度が下が
り、画素の輝度も低くなるから、信号強度に基づいて虚
血状態は定量的に診断される。
【0038】以下、本実施形態の超音波診断装置の効果
について説明する。本実施形態の超音波診断装置によれ
ば、設定されたROIが動いても、自動的に移動後のR
OIに対応する画素位置の輝度を検出することができる
から、医師等の操作者が手動でROIを追跡する操作を
しながら診断しなくても済み、心筋虚血を診断する際の
操作性が向上する。これによって、操作者の負担が低減
されるとともに、診断にかかる時間も短縮される。
【0039】また、心腔が超音波画像を占める面積の重
心を決定し、この重心から設定された方向に引いた直線
と心腔の輪郭、つまり心筋の内壁との交点を検出し、こ
の交点の位置に基づいてROIの画素位置変化を求めて
いるから、交点と重心との距離に基づいて心筋の拡縮に
起因するROIの画素位置変化を追跡し、また重心の位
置に基づいて体動に起因するROIの画素位置変化を追
跡することができる。したがって、心臓の脈動や体動に
関わらず、ROIの画素位置変化を適切に追跡すること
ができる。
【0040】また、表示画面上において、超音波画像の
ROIに対応する画素位置にROIマークが重ねて表示
されるから、ROIの画素位置変化が適切に追跡されて
いるかモニタすることができ便利である。
【0041】また、心腔重心を示す重心マーカも超音波
画面に重ねて表示されるから、これによって体動による
心臓全体の動きを反映する情報を医師等に提供すること
ができる。
【0042】また、表示部は、ROIに対応する画素位
置の信号強度の推移を表示することができるから、心筋
の虚血状態の推移を診断でき便利である。
【0043】なお、本実施形態はROIを1箇所設定す
る場合について説明したが、被検体の複数の部位にRO
Iを設定してもよい。この場合、表示画面上に複数のR
OIマークを超音波画像に重畳して表示してもよい。
【0044】また、本実施形態は、心臓を対象としてそ
の心筋にROIを設定し、心筋虚血の診断を行なう場合
について説明したが、本実施形態の超音波診断装置は、
心臓以外の動きのある部位の診断にも適用することがで
きる。
【0045】また、本実施形態では、操作者がROIを
設定するときにθconstおよびRconstをそれぞれ入力す
るようにしたが、その代わりに操作者がROIを設定し
たい位置を画面上で指定し、指定された位置に基づい
て、自動的にθconstおよびRconstが決定されるように
してもよい。
【0046】また、本実施形態では、心腔重心を心筋の
中心部分としたが、これに限らず、心筋の中心付近に位
置し、かつ受波信号に基づいて超音波画像のフレーム毎
に決定できる箇所であればどのような箇所を心筋の中心
部分としてもよい。
【0047】また、本実施形態では、心腔重心から設定
された方向に引いた直線と、心筋の内壁との交点を求
め、この交点座標に基づいてROIに対応する画素位置
を決定しているが、心筋の外壁と直線との交点に基づい
て決定してもよい。
【0048】また、本実施形態ではROIの形状は円形
であるが、これに限らず任意の形状としてよい。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、被検体の運動臓器を診
断するときの操作性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用してなる超音波診断装置の一実施
形態の構成を示す図である。
【図2】心臓短軸像が表示部に表示された状態を示す模
式図である。
【図3】心臓短軸像が表示部に表示された状態を示す模
式図であって、心筋が拡張した状態を示す図である。
【図4】心臓短軸像が表示部に表示された状態を示す模
式図であって、心筋が拡張した状態を示す図である。
【図5】心臓、心腔重心およびROIマークの位置関係
を示す図である。
【図6】図5のIV部拡大図である。
【図7】心臓短軸像を含む超音波画像を示す模式図であ
る。
【図8】図7の超音波画像に対応する2値化画像を示す
模式図である。
【図9】極座標系における面積の計算方法を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 探触子 3 送受信部 5 座標変換部 7 直交座標フレームメモリ 9 表示部 11 集中制御装置(CPU) 13 外部入力装置 15 2値化処理部 17 重心計算部 21 交点判定部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に超音波を送受信する探触子と、
    前記探触子を駆動するとともに該探触子によって受信さ
    れた反射エコー信号を処理する送受信部と、前記反射エ
    コー信号を走査変換して超音波画像を生成する画像生成
    手段と、前記超音波画像を表示する表示手段とを有する
    超音波診断装置において、前記表示手段に表示された超
    音波画像上の前記被検体の運動臓器に関心領域を設定す
    る入力手段と、該設定された関心領域をその領域の画素
    値を用いて前記運動臓器の動きに合わせて追跡させる追
    跡手段と、該追跡された関心領域に合わせたマークを前
    記表示手段に表示された超音波画像に重畳して表示させ
    る重畳表示手段とを備えたことを特徴とする超音波診断
    装置。
  2. 【請求項2】 前記運動臓器の動きに合わせて得られた
    複数のマークを前記表示手段に表示された超音波画像に
    重畳して表示させることを特徴とする請求項1に記載の
    超音波診断装置。
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