JP2002329467A - 偏向ヨークおよびこれを備えた陰極線管装置 - Google Patents

偏向ヨークおよびこれを備えた陰極線管装置

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JP2002329467A JP2001133464A JP2001133464A JP2002329467A JP 2002329467 A JP2002329467 A JP 2002329467A JP 2001133464 A JP2001133464 A JP 2001133464A JP 2001133464 A JP2001133464 A JP 2001133464A JP 2002329467 A JP2002329467 A JP 2002329467A
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horizontal
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yoke
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Yoshiaki Ito
喜昭 伊藤
Tadahiro Kojima
忠洋 小島
Takashi Murai
敬 村井
Masachika Inoue
雅及 井上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】偏向電力および製造コストの低減、並びに発熱
量の低減を図ることが可能な偏向ヨーク、およびこれを
備えた陰極線管装置を提供することにある。 【解決手段】真空外囲器はほぼ角錐台状のヨーク装着部
を有し、ヨーク装着部に装着された偏向ヨークは、中心
軸に対して対称に設けられ、ほぼ角錐台状をなした一対
のサドル型の水平偏向コイル30a、30bを備えてい
る。水平偏向コイルの外周側にセパレータ33が設けら
れ、セパレータの外側には、中心軸と同軸的にほぼ円錐
台形状の磁性体コア34が設けられている。磁性体コア
に一対の垂直偏向コイルがトロイダル巻きされている。
水平偏向コイルの中心軸と直交する水平軸方向におい
て、磁性体コアの小径側の端部近傍に、磁性体コアと水
平偏向コイルとの間隔が最小となる最小間隔部を有し、
この最小間隔部から磁性体コアの大径側端に向かって、
磁性体コアと水平偏向コイルとの間隔が増加している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、カラー受像管な
どの陰極線管装置における偏向ヨーク、およびこれを備
えた陰極線管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】陰極線管装置として、例えばカラー受像
管は、ほぼ矩形状の有効部を有したガラス製パネルと、
このパネルに連接されたガラス製ファンネルと、ファン
ネルの小径部に連接された円筒状のガラス製ネックとか
らなる真空外囲器を備えている。パネルの有効部内面に
は、青、緑、赤に発光するドット状またはストライプ状
の3色蛍光体層、および黒色遮光層からなる蛍光体スク
リーンが形成されている。真空外囲器内には、この蛍光
体スクリーンに対向して、多数の電子ビーム通過孔を有
したシャドウマスクが配置されている。また、ネック内
には3電子ビームを放出する電子銃が配設されていると
ともに、ネック外周からファンネルの外周面にかけて位
置したヨーク装着部に偏向ヨークが装着されている。
【0003】上記構成のカラー受像管では、電子銃から
放出された3電子ビームを偏向ヨークの発生する水平、
垂直偏向磁界により水平、垂直方向に偏向し、シャドウ
マスクを介して蛍光体スクリーンを水平、垂直走査する
ことにより、カラー画像を表示する。
【0004】また、上記のようなカラー受像管として、
セルフコンバーゼンス・インライン形カラー受像管が広
く実用化されている。このカラー受像管によれば、電子
銃は同一平面上を通る一列に配置された3つの電子ビー
ムを放出するインライン型として構成され、また、偏向
ヨークはピンクッション形の水平偏向磁界、およびバレ
ル形の垂直偏向磁界を発生するように構成されている。
そして、電子銃から放出された一列に配置された3つの
電子ビームを、これら水平、垂直偏向磁界によって偏向
し、格別の補正手段を要することなく、画面全体にわた
り一列に配置された3つの電子ビームを集中することが
できる。
【0005】一方、上記のようなカラー受像管において
は、偏向ヨークが大きな電力消費源であり、陰極線管の
消費電力低減に当っては、偏向ヨークの消費電力を低減
することが重要となる。また、近年、高解像度、および
視認性の高度化が要求され、偏向周波数の高い使用条件
が増えている。そして、このような高い偏向周波数で偏
向ヨークを動作させた場合、偏向ヨークの発熱は膨大な
ものとなる。更に、HD(ハイ・ディフィニッション)
テレビやPC(パーソナルコンピュータ)等のOA機器
のモニタに対応するためには、偏向周波数を上げなけれ
ばならず、これらは、いずれも偏向電力の増大、および
偏向ヨークの発熱の増大を招く。
【0006】一般に、偏向電力の低減には、陰極線管の
ネック径を小さくして偏向ヨークの装着されるヨーク装
着部外径を小さくすることにより、偏向磁界の作用空間
を小さくし、電子ビームに対して偏向磁界が効率良く作
用するようにすると良い。
【0007】しかし、従来の円錐台状のヨーク装着部を
有した陰極線管装置では、すでに電子ビームが真空外囲
器のヨーク装着部内面に接近して通過するため、ネック
径やヨーク装着部外径を更に小さくすると、電子ビーム
が蛍光体スクリーンに到達する前にヨーク装着部内面に
当たり、最大偏向角をとる部分で蛍光体スクリーンに電
子ビームの衝突しない部分が発生してしまう。また、ヨ
ーク装着部内面に電子ビームが衝突し続けると、ガラス
が溶けるほどその部分の温度が上昇し、真空外囲器が爆
縮する恐れが生ずる。従って、従来の陰極線管装置で
は、ネック径やヨーク装着部外径を一層小さくして、偏
向電力を低減させることは困難となる。
【0008】このような問題を解決する手段として、蛍
光体スクリーン上に矩形状のラスターを描く場合、偏向
ヨークの装着されるヨーク装着部内側における電子ビー
ムの通過領域もほぼ矩形状になるとの考えから、ファン
ネルのヨーク装着部を、ネック側からパネル方向に向か
って円形から次第にほぼ矩形状に変化する形状にしたも
のが示されている。
【0009】このようにファンネルのヨーク装着部をほ
ぼ角錐台状に形成すると、最も偏向角が大きい対角方向
の径はそのままで、ヨーク装着部の長軸(水平軸)およ
び短軸(垂直軸)方向の径を小さくすることができる。
それにより、偏向ヨークの水平、垂直偏向コイルを電子
ビームに近づけ、電子ビームを効率良く偏向し偏向電力
を低減することが可能となる。
【0010】一方、偏向ヨークとしては、水平、垂直偏
向コイルが共にサドル型からなるサドル/サドル型偏向
ヨーク、水平偏向コイルがサドル型、垂直偏向コイルが
トロイダル型からなるセミトロイダル型偏向ヨークな
ど、各種形式のものがある。例えば、特開平11−26
5668号公報に開示されたサドル/サドル型偏向ヨー
クでは、絶縁体からなるセパレータの内側に配置される
一対のサドル型に巻かれた角錐台形の水平偏向コイル
と、セパレータの外側に配置される一対のサドル型に巻
かれた角錐台形の垂直偏向コイルと、この垂直偏向コイ
ルを覆うようにその外側に設けられた角錐台状の磁性体
からなるコアと、を備えた構成となっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のような
基本構造を有したサドル/サドル型の偏向ヨークは、セ
ミトロイダル型偏向ヨークよりも偏向電力の低減を図る
ことができるが、磁性体からなる角錐台状のコアを製造
することは困難であるとともに、角錐台状のコアに垂直
偏向コイルをトロイダル巻きにすることも難しい。従っ
て、偏向ヨークの製造コストが高くなり、汎用性に欠け
てしまう。
【0012】この発明は以上の点に鑑みなされたもの
で、その目的は、偏向電力および製造コストの低減を図
ることが可能な偏向ヨーク、およびこれを備えた陰極線
管装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る偏向ヨークは、略円錐台形状のコア
とトロイダル巻きの垂直偏向コイルとを組み合わせ、水
平偏向コイルは略角錐台形状に巻かれたサドル型として
いる。
【0014】すなわち、この発明に係る偏向ヨークは、
中心軸に対して対称に設けられ、ほぼ角錐台状をなした
一対のサドル型の水平偏向コイルと、上記中心軸と同軸
的に設けられているとともに上記水平偏向コイルの外周
側に配置されたほぼ円錐台状の磁性体コアと、上記磁性
体コアにトロイダル巻きされた一対の垂直偏向コイル
と、を備え、上記水平偏向コイルの中心軸と直交する水
平軸方向において、上記磁性体コアの小径側の端部近傍
に、上記磁性体コアと上記水平偏向コイルとの間隔が最
小となる最小間隔部を有し、この最小間隔部から上記磁
性体コアの大径側端に向かって、上記磁性体コアと上記
水平偏向コイルとの間隔が増加していることを特徴とし
ている。
【0015】また、この発明に係る偏向ヨークは、中心
軸に対して対称に設けられ、ほぼ角錐台状をなした一対
のサドル型の水平偏向コイルと、上記水平偏向コイルの
外側に配置され、上記水平偏向コイルとほぼ相似形をな
したセパレータと、上記中心軸と同軸的に設けられてい
るとともに上記セパレータの外周側に配置されたほぼ円
錐台状の磁性体コアと、上記磁性体コアにトロイダル巻
きされた一対の垂直偏向コイルと、を備え、上記水平偏
向コイルの中心軸と直交する水平軸方向において、上記
磁性体コアの小径側の端部近傍に、上記磁性体コアと上
記セパレータとの間隔が最小となる最小間隔部を有し、
この最小間隔部から上記磁性体コアの大径側端に向かっ
て、上記磁性体コアと上記セパレータとの間隔が増加し
ていることを特徴とする偏向ヨーク。
【0016】更に、この発明に係る陰極線管装置は、内
面に蛍光体スクリーンが形成されたパネルと、パネルに
連接したファンネルと、上記ファンネルの小径端に連接
した円筒状のネックとを有しているとともに、ネックか
らファンネルの外周に亘ってほぼ角錐台状のヨーク装着
部が形成された真空外囲器と、上記真空外囲器のネック
内に配設され、上記蛍光体スクリーンに向けて電子ビー
ムを出射する電子銃と、上記ヨーク装着部の外側に装着
され、電子ビームを水平および垂直方向に偏向する上記
偏向ヨークと、を備えたことを特徴としている。
【0017】上記のように構成されたこの発明に係る偏
向ヨークおよびこれを備えた陰極線管装置によれば、水
平偏向コイルを略角錐台形状とすることにより電子ビー
ムを効率良く偏向し偏向電力の低減を図ることができる
とともに、略円錐台形状の磁性体コアを用いることによ
り容易に製造することができる。また、放熱性が向上
し、偏向ヨークの発熱を抑制することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しながら、この発
明の実施の形態に係るカラー陰極線管装置について詳細
に説明する。図1および図2に示すように、カラー陰極
線管装置は真空外囲器10を備え、この真空外囲器は、
周縁にスカート部2を有したほぼ矩形状のパネル1と、
パネルのスカート部に連接されたファンネル4と、ファ
ンネルの小径部に連接された円筒状のネック3と、を有
している。パネル1はほぼ平坦な外面を有している。パ
ネル1の内面には赤、緑、青にそれぞれ発光する複数の
蛍光体層、および遮光層よりなる蛍光体スクリーン12
が形成されている。ネック3からファンネル4にかけて
その外周にはヨーク装着部15が形成され、このヨーク
装着部には偏向ヨーク14が装着されている。また、ネ
ック内には、蛍光体スクリーンの蛍光体層に向けて3電
子ビーム20R、20G、20Bを放出する電子銃16
が配置されている。
【0019】パネル1の内側には、色選別機能を有する
シャドウマスク18がマスクフレーム17に支持された
状態で配置されている。このシャドウマスク18は多数
の電子ビーム通過孔を備え、電子銃16から放出された
電子ビーム20R、20G、20Bを色選別し、各色に
対応した蛍光体層に電子ビームが到達するよう色選別を
行う。
【0020】なお、上記真空外囲器10は、ネック3と
同軸で蛍光体スクリーン12の中心を通って延びた軸を
管軸Z、管軸と直交して延びた軸を水平軸(長軸)X、
および管軸および水平軸と直交して延びた軸を垂直軸
(短軸)Yとしている。
【0021】上記構成のカラー陰極線管装置では、電子
銃16から放出された電子ビーム20R、20G、20
Bを偏向ヨーク14から発生した水平および垂直偏向磁
界により偏向し、シャドウマスク18により色選別した
後、蛍光体スクリーン12を水平および垂直走査して、
画像表示を行っている。
【0022】図2および図3に示すように、真空外囲器
10のヨーク装着部15は、ネック7側からパネル1方
向に向かって円形から次第にほぼ矩形状に変化する形状
に形成されている。このようにヨーク装着部15をほぼ
角錐台状に形成することにより、偏向ヨーク14の水平
軸Xおよび垂直軸Y方向の径も小さくできるため、偏向
ヨークの水平偏向コイルを電子ビームに近づけて効率よ
く偏向し、偏向電力を低減することが可能となる。
【0023】一方、図1、および図4ないし図6に示す
ように、偏向ヨーク14は、電子ビームを水平軸X方向
に偏向するための磁界を発生する一対の水平偏向コイル
30a、30bと、電子ビームを垂直軸Y方向に偏向す
るための磁界を発生する一対の垂直偏向コイル32a、
32bと、を備えている。一対の水平偏向コイル30
a、30bは、それぞれサドル型のコイルからなり、2
つの水平偏向コイルを合わせてほぼ角錐台状をなしてい
る。そして、これらの水平偏向コイル30a、30b
は、合成樹脂等によって形成されたセパレータ33の内
周面に沿って取り付けられ、このセパレータは、ヨーク
装着部15に対応したほぼ角錐台状に形成されている。
【0024】また、セパレータ33の外周側には、磁性
体からなる円錐台状のコア34が装着され、セパレータ
を同軸的に囲んでいる。そして、一対の垂直偏向コイル
32a、32bは、それぞれコア34にトロイダル巻き
されている。なお、コア34は、その中心軸を含む平面
に沿って2分割可能に形成され、固定片36によって互
いに固定されている。
【0025】上記偏向ヨーク14において、角錐台形状
の水平偏向コイル30a、30bに対する最適な位置、
および管軸Z方向の長さを考慮して、円錐台状のコア3
4のパネル側端、つまり、大径端部の内径または外径
は、水平偏向コイル30a、30bの大径側における対
角軸上の径に応じて決められている。すなわち、水平偏
向コイル30a、30bが角錐台状に形成され、コア3
4が円錐台状に形成されている場合、コアの内周面は、
各水平偏向コイルの対角軸部分に最も接近して位置す
る。
【0026】そこで、図6および図7に示すように、コ
ア34の大径端部の半径は、この大径端部を含み管軸Z
に垂直な平面Aと水平偏向コイル30a、30bの対角
軸とが交差する位置Bにおける水平偏向コイルの対角径
とほぼ等しい半径(rd)に設定されている。
【0027】また、コア34のリア側、つまり、小径端
部の内径および外径は、水平偏向コイル30a、30b
のネック側端がほぼ円形となっていることから、その円
の半径に応じて決められている。すなわち、図8に示す
ように、垂直偏向コイル32a、32bをトロイダル巻
きするための余裕を考慮して、コア34の小径端部の内
径および外径は、水平偏向コイル30a、30bのネッ
ク側端の半径よりも若干大きい半径(r)に設定されて
いる。そして、コア34は、上述した大径端部の半径r
d、および小径端部の半径r、並びに管軸方向の最適な
長さを考慮して、最適な円錐台状に形成されている。
【0028】図9に示すように、水平軸X方向におい
て、円錐台形状のコア34と、サドル型に巻かれた角錐
台形状の水平偏向コイル30a、30bとの間隔は、偏
向電力の低減および放熱性を考慮して、コア34の小径
側端部から大径側端部に向かって徐々に増加するように
設定されている。すなわち、コア34の小径端部は、コ
ア34の小径側端からZ軸方向に距離Zmの位置で最小
の間隔Hmとなっている。この最小間隔部は、ネック3
の外径が一定の部分と重なる位置に設定されている。そ
して、水平軸X方向において、円錐台形状のコア34
と、サドル型に巻かれた角錐台形状の水平偏向コイル3
0a、30bとの間隔は、上記最小間隔部からコア34
の大径端部にかけて徐々に増加するように設定されてい
る。この隙間の増加は、一定の割合で増加する単調増加
に限らず、異なる割合で増加するものも含み、いわゆる
間隔が減少する部分を含まないことを意味している。
【0029】同様に、水平軸X方向において、円錐台形
状のコア34とセパレータ33との間隔は、偏向電力の
低減および放熱性を考慮して、コア34の小径側端部か
ら大径側端部に向かって徐々に増加するように設定され
ている。すなわち、コア34の小径端部は、コア34の
小径側端部からZ軸方向に距離Znの位置で最小の間隔
Hnとなる最小間隔部を有し、コア34とセパレータ3
3との間隔は、最小間隔部からコア34の大径端部にか
けて徐々に増加するように設定されている。
【0030】実例として、対角寸法が76cmのカラー
陰極線管装置において、偏向ヨーク14は、本実施の形
態のように、垂直偏向コイルを円錐台形のコア34に巻
き付けたトロイダル型とし、水平偏向コイルをサドル型
に巻かれた角錐台形状としたセミトロイダル型偏向ヨー
クとした。そして、管軸Z方向に沿って、コア34の小
径側端からパネル1側に2mm離れた位置において、コ
ア34と水平偏向コイル30a、30bとの間隔が最小
となり、また、この隙間は、コア34の大径側端部に向
かって徐々に増加している。
【0031】なお、コア34のZ軸方向の長さZcは3
7mmであり、コア34と水平偏向コイル30a、30
bとの間隔が最小となる位置は、管軸Z方向に沿って、
コア34の小径側端からコア34の長さの約5.4%離
れたところに位置している。
【0032】また、偏向ヨーク14は、水平偏向コイル
30a、30bとほぼ相似形のセパレータ33を備えて
いる。管軸Z方向に沿って、コア34の小径側端からパ
ネル1側に2mm離れた位置において、コア34とセパ
レータ33との間隔が最小となり、また、この隙間は、
コア34の大径側端部に向かって徐々に増加している。
実例において、コア34と水平偏向コイルとの隙間、お
よびコアとセパレータとの隙間は、図10および図11
に示すように、徐々に増加している。
【0033】また、図12および図13に示すように、
偏向ヨークの放熱性を考慮した場合、コア34の小径側
端からコア34と水平偏向コイル30a、30bとの間
隔が最小となる最小間隔部までのZ軸方向の距離Zm、
およびコア34の小径側端からコア34とセパレータ3
3との間隔が最小となる最小間隔部までZ軸方向の距離
Znは、より小さい方が放熱性に優れている。特に、コ
ア34の小径端から最小間隔部までの距離Zm、Zn
が、コア34のZ方向に沿った長さZcの30%以内に
設定されていると、より高い放熱性を得ることができ
る。
【0034】以上のように構成されたカラー陰極線管装
置によれば、真空外周器10のヨーク装着部15は略矩
形台形状に形成され、同時に、水平偏向コイル30a、
30bはヨーク装着部15に応じた略角錐台形状に形成
されている。そのため、電子ビームの最も偏向角の大き
い対角方向径は従来通りで、水平偏向コイル30a、3
0bの水平軸径および垂直軸径を小さくでき、水平偏向
コイル30a、30bを電子ビームに近づけることがで
きる。その結果、電子ビームを効率良く偏向し、偏向ヨ
ーク14の偏向電力を低減することが可能となる。
【0035】また、コア34を略円錐台形状に形成し、
垂直偏向コイル32a、32bをトロイダル巻きとする
ことで、略角錐台形状のコアを用いる場合に対して、偏
向ヨークの製造を容易にかつ安価にすることができ、同
時に良好な特性を得ることができる。
【0036】更に、円錐台形状のコア34を用いるとと
もに、水平偏向コイル30a、30bの中心軸と直交す
る水平軸方向において、コア34の小径側端部近傍に、
水平偏向コイル30a、30bとの間隔が最小となる最
小間隔部が存在し、コア34の大径端部にかけてコアと
水平偏向コイル30a、30bとの間隔が増加するよう
に形成されている。また、水平偏向コイル30a、30
bの中心軸と直交する水平軸方向において、コア34の
小径側端部近傍に、セパレータ33との間隔が最小とな
る最小間隔部が存在し、コア34の大径端部にかけてコ
アとセパレータ33との間隔が増加するように形成され
ている。これにより、偏向電力の低減を図ることができ
るとともに、水平偏向コイルからの熱が逃げ易く、偏向
周波数を高くした場合でも、偏向ヨーク14の温度上昇
を抑制することができる。
【0037】なお、この発明は上述した実施の形態に限
定されることなく、この発明の範囲内で種々変形可能で
ある。例えば、この発明は、カラー陰極線管装置に限ら
ず、モノクロの陰極線管装置にも適用可能である。
【0038】また、上述した実施の形態では、コアに対
して、水平偏向コイルおよびセパレータの両方が、コア
の小径端部側から大径端に向かって隙間が増加する構成
としたが、水平偏向コイルおよびセパレータの少なくと
も一方について、隙間がコアの小径端部から大径端部に
向かって増加する構成とすることにより、上記実施の形
態と同様の作用効果を得ることができる。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、水平偏向コイルをサドル型に巻かれた略角錐台形状
とし、垂直偏向コイルを略円錐台形状のコアにトロイダ
ル巻きした偏向ヨークを構成し、また、水平偏向コイル
とコアとの隙間をコアの小径端側から大径端側に向かっ
て増加する構成とすることにより、偏向電力および製造
コストの低減を図ることができるとともに、発熱を抑制
可能な偏向ヨークおよびこれを備えた陰極線管装置を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態に係るカラー陰極線管装
置を示す断面図。
【図2】上記カラー陰極線管装置の真空外囲器の背面側
を示す斜視図。
【図3】上記真空外囲器の側面図およびヨーク装着部の
各部を示す断面図であり、(a)は上記真空外囲器の側
面図、(b)は(a)における線B−Bに沿った断面
図、(c)は(a)における線C−Cに沿った断面図、
(d)は(a)における線D−Dに沿った断面図、
(d)は(a)における線E−Eに沿った断面図、
(f)は(a)における線F−Fに沿った断面図。
【図4】上記カラー陰極線管装置の偏向ヨークを示す斜
視図。
【図5】上記偏向ヨークの分解斜視図。
【図6】上記偏向ヨークの正面図および側面図。
【図7】上記偏向ヨークのコアと水平偏向コイルとの配
置を概略的に示す側面図。
【図8】上記偏向ヨークのコアと水平偏向コイルとの径
の関係を概略的に示す図。
【図9】上記偏向ヨークの水平方向におけるコアと水平
偏向コイルおよびセパレータとの隙間の関係を概略的に
示す図。
【図10】上記偏向ヨークの水平方向におけるコアと水
平偏向コイルおよびセパレータとの隙間、およびZ方向
位置を示す図。
【図11】上記偏向ヨークの水平方向におけるコアと水
平偏向コイルおよびセパレータとの隙間、およびZ方向
位置の関係を概略的に示すグラフ。
【図12】Zmと偏向ヨークの発熱温度との関係を示す
グラフ。
【図13】Znと偏向ヨークの発熱温度との関係を示す
グラフ。
【符号の説明】
1…パネル 2…パネルスカート部 3…ネック 4…ファンネル 10…真空外周器 12…蛍光体スクリーン 14…偏向ヨーク 15…ヨーク装着部 16…電子銃 17…フレーム 18…シャドウマスク 20R、20G、20B…電子ビーム 30a、30b…水平偏向コイル 32a、32b…垂直偏向コイル 33…セパレータ 34…コア 36…固定片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村井 敬 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番地2号 株 式会社東芝深谷工場内 (72)発明者 井上 雅及 埼玉県深谷市幡羅町一丁目9番地2号 株 式会社東芝深谷工場内 Fターム(参考) 5C032 BB11 5C042 FF02 FF05 FG08 FG32 FH07

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中心軸に対して対称に設けられ、ほぼ角錐
    台状をなした一対のサドル型の水平偏向コイルと、 上記中心軸と同軸的に設けられているとともに上記水平
    偏向コイルの外周側に配置されたほぼ円錐台状の磁性体
    コアと、 上記磁性体コアにトロイダル巻きされた一対の垂直偏向
    コイルと、を備え、 上記水平偏向コイルの中心軸と直交する水平軸方向にお
    いて、上記磁性体コアの小径側の端部近傍に、上記磁性
    体コアと上記水平偏向コイルとの間隔が最小となる最小
    間隔部を有し、この最小間隔部から上記磁性体コアの大
    径側端に向かって、上記磁性体コアと上記水平偏向コイ
    ルとの間隔が増加していることを特徴とする偏向ヨー
    ク。
  2. 【請求項2】上記最小間隔部は、上記磁性体コアの小径
    側端から、上記中心軸に沿った上記磁性体コアの長さの
    30%以内の距離だけ離れた位置に設けられていること
    を特徴とする請求項1に記載の偏向ヨーク。
  3. 【請求項3】ほぼ角錐台状に形成されたセパレータを備
    え、 上記一対の水平偏向コイルは、上記セパレータの内面に
    沿って設けられ、 上記磁性体コアは上記セパレータの外側に配置され、 上記水平偏向コイルの中心軸と直交する水平軸方向にお
    いて、上記磁性体コアの小径側の端部近傍に、上記磁性
    体コアと上記セパレータとの間隔が最小となる最小間隔
    部を有し、この最小間隔部から上記磁性体コアの大径側
    端に向かって、上記磁性体コアと上記セパレータとの間
    隔が増加していることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の偏向ヨーク。
  4. 【請求項4】中心軸に対して対称に設けられ、ほぼ角錐
    台状をなした一対のサドル型の水平偏向コイルと、 上記水平偏向コイルの外側に配置され、上記水平偏向コ
    イルとほぼ相似形をなしたセパレータと、 上記中心軸と同軸的に設けられているとともに上記セパ
    レータの外周側に配置されたほぼ円錐台状の磁性体コア
    と、 上記磁性体コアにトロイダル巻きされた一対の垂直偏向
    コイルと、を備え、 上記水平偏向コイルの中心軸と直交する水平軸方向にお
    いて、上記磁性体コアの小径側の端部近傍に、上記磁性
    体コアと上記セパレータとの間隔が最小となる最小間隔
    部を有し、この最小間隔部から上記磁性体コアの大径側
    端に向かって、上記磁性体コアと上記セパレータとの間
    隔が増加していることを特徴とする偏向ヨーク。
  5. 【請求項5】上記最小間隔部は、上記磁性体コアの小径
    側端から、上記中心軸に沿った上記磁性体コアの長さの
    30%以内の距離だけ離れた位置に設けられていること
    を特徴とする請求項4に記載の偏向ヨーク。
  6. 【請求項6】内面に蛍光体スクリーンが形成されたパネ
    ルと、パネルに連接したファンネルと、上記ファンネル
    の小径端に連接した円筒状のネックとを有しているとと
    もに、ネックからファンネルの外周に亘ってほぼ角錐台
    状のヨーク装着部が形成された真空外囲器と、 上記真空外囲器のネック内に配設され、上記蛍光体スク
    リーンに向けて電子ビームを出射する電子銃と、 上記ヨーク装着部の外側に装着され上記電子ビームを水
    平および垂直方向に偏向する請求項1ないし5のいずれ
    か1項に記載の偏向ヨークと、を備えたことを特徴とす
    る陰極線管装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6879095B2 (en) 2002-02-21 2005-04-12 Kabushiki Kaisha Toshiba Deflection yoke and cathode ray tube apparatus provided with the same

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