JP2002329417A - 熱線検知センサ付照明器具 - Google Patents
熱線検知センサ付照明器具Info
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Abstract
つ可視光〜近赤外線の透過性を抑制した安価なレンズを
用い、所要の検知範囲が確保でき、ランプ消灯直後の自
己点灯が発生しない熱線検知センサ付照明器具を提供す
る。 【解決手段】合成樹脂材料製のグローブ5にて覆われた
ランプ8を、グローブ5内に配設された、人体などから
放射される熱線をレンズ6にて集光し検知を行う熱線検
知センサ7の出力にて点灯制御するよう成したセンサ付
照明器具において、レンズが、少なくとも波長500n
m〜1000nmの平均光線透過率が40%以下で、波
長5μm〜15μmの光線透過率が良好になるような、
着色性材料を含有したポリエチレン系樹脂で形成されて
いる。
Description
される熱線をレンズにて集光し、人体等の検知を行う熱
線検知センサの出力にて点灯制御するよう成した熱線検
知センサ付照明器具に関するものである。
応じて放射される赤外線を検知して、非接触でその物体
の存在を検知する赤外線検知素子が、例えば自動ドア、
防犯装置、自動洗浄トイレ、照明器具等の人体検知セン
サに広く利用されつつある。
には、上記赤外線検知素子を雨、風、光、挨等の外的環
境から保護するためにカバーが使用される場合が多い
が、その材質としては、例えばシリコン、フッ化バリウ
ム、硫化亜鉛等の赤外線透過性に優れた無機材料から成
るものが広く用いられてきた。しかしながら、近年、赤
外線透過性を有し、しかも上記無機材料に比べて軽量
で、且つ成形性、加工性に優れるとともに安価なポリエ
チレン系樹脂等の樹脂製のカバーを実用化すべく様々な
検討がなされている。
範囲を広くする等、所要の検知エリアを確保するため
に、検知素子(一般的に焦電素子)の前面にレンズを使
用することが多くなっているが、そのレンズには上記の
ような理由からポリエチレン系樹脂が使用されていた。
また、ポリエチレン系樹脂製レンズを有する赤外線セン
サを組み込んだ構造物においては、検知部露出によるデ
ザイン性低下を防ぐべく、検知部の外側に、検知部を隠
すためのポリエチレン系樹脂製カバーを配することもあ
った。
その一部(レンズなど)が照明器具外部や照明カバーの
外部に露出することによるデザイン性やインテリア性の
低下を防ぐべく、照明器具のカバー(グローブ)をポリ
エチレン系樹脂で形成して、センサ検知部をカバー(グ
ローブ)内へ設置する構造が検討されている。
り、壁取付部の下部にセンサ検知部100を設けてい
る。図13(b)は内玄関用シーリングライトであり、
グローブの下面中央にセンサ検知部100を設けてい
る。図14はセンサモジュールの検知部100を光源例
えば蛍光灯102とともに、ポリエチレン樹脂成形体の
乳白カバー(グローブ)101に内蔵している。104
はレンズである。
ーブ101内へ設置する構造においては、検知部へ到達
する人体の遠赤外線量がグローブを透過する時点で減衰
するため、センサの人体検知性能に支障をきたす場合が
多い。このため、レンズ設計の変更などにより、遠赤外
線の減衰分を補う形で検知部の感度を向上させている。
これによって、検知部が露出した従来品と、ほぼ同等の
人体検知性能を確保することが可能になった。
ローブ内に配することで、照明のランプの点滅による影
響が大きくなり、センサ素子の感度のばらつきによって
は、そのランプの消灯時の光の急激な変化を検出してし
まい、それにより、人が検知範囲に居ないにも関わら
ず、再度照明が点灯してしまうという不具合が発生する
場合があった。
れている蛍光ランプからは、可視光線以外に近赤外線や
紫外線等が放射されており、これらのどの領域の光を、
センサが検知しているのかを、さまざまなフィルタ等を
用いて調査した。その結果、可視〜近赤外域(およそ5
00〜1000nm)の光が影響を及ぼしていることが
判明したので、可視光線〜近赤外線が少なくともセンサ
検知部内の焦電素子に到達するまでの経路内に、可視光
線〜近赤外線を、ランプ消灯後の自己点灯が発生しない
レべルにまで遮断して、且つ所要の検知範囲を確保でき
るレべルにまで人体から放射される遠赤外線を透過させ
る対策を講じる必要があった。
電素子には、ガラス板にシリコン薄膜を蒸着させた光学
フィルタが装着されている。このフィルタによっておよ
そ波長5μm以下の可視〜近赤外域の光は90%以上遮
断されている。しかしながら、センサ検知部を照明器具
のグローブ内に配置すると、ランプ光のグローブ内面か
らの反射光の絶対量が大きいので、シリコン薄膜蒸着フ
ィルタだけでは、感度の高いセンサ素子が影響を受けな
いレべルにまでランプの可視光線〜近赤外線を減衰させ
ることができない。一方でこのフィルタは非常に高価な
ので、低価格化がすすむ住宅用照明器具に複数枚使用す
ることは困難であった。
る遠赤外線(波長5〜15μm)だけでなく可視光〜近
赤外線(およそ500〜1000nm)の透過性も良好
なポリエチレン系樹脂に着色性材料を含有させることに
より、遠赤外線の透過特性に優れ、且つ可視光〜近赤外
線の透過性を抑制したポリエチレン系樹脂組成物及びこ
れを成形して成る、遠赤外線の透過特性に優れ、且つ可
視光〜近赤外線の透過性を抑制したレンズの発明を試み
た。
には、ポリエチレンに、酸化チタン、硫酸バリウム、べ
んがら、酸化マグネシウム、亜鉛等の無機顔料の1種ま
たは2種以上を分散させることで、波長9〜10μm帯
の赤外線を良好に透過するとともに、波長0.4〜0.
8μm帯の可視光の透過を抑制した光学ウィンド材が開
示されている。しかしながら、上記の組成物では、波長
0.4〜0.8μm帯の光の透過率を低く抑えるため
に、樹脂100重量部に対して、上記顔料を1.5〜1
5重量部という多量配合された構成になっており、特に
およそ5重量部以上においては、実際には上記波長帯の
赤外線の透過率まで低下させてしまうという問題があっ
た。また、このウインド材は、0.8μmより大きい近
赤外線波長の透過性を一切開示しておらず、当該近赤外
線波長帯の透過率を抑制できない恐れがあった。また、
上記のような顔料の微粒子を多量に含む組成物は、コス
トが高くつくだけでなく、上記微粒子は、樹脂中に均一
に分散させるのが困難で凝集体が生じやすい。特におよ
そ3重量部以上においては、当該凝集体が原因となって
ウインド材にクラックや表面荒れといった欠陥が発生す
るという問題もあった。また、樹脂中に均一に分散させ
るためには、事実上、ステアリン酸マグネシウム等の分
散助剤を大量に添加しなければならず、これが赤外線を
吸収するため、波長9〜10μm帯の赤外線透過率が大
きく低下するという問題があった。
長7〜14μm帯の赤外線の透過率が高く、それ以外の
光の透過率が低いという選択透過性を有する、ジルコン
酸金属塩等のジルコニウム化合物の微粒子を、赤外線透
過性に優れた樹脂中に分散させて上記波長7〜14μm
帯の赤外線のみを選択的に透過するようにした赤外線透
過フィルタ用の組成物が開示されている。しかし、上記
の組成物では、波長7〜14μm帯の赤外線以外の光の
透過率を低く抑えるために、樹脂100重量部に対し
て、ジルコニウム化合物を5〜150重量部という多量
配合された構成になっており、上記波長帯の赤外線の透
過率まで低下させてしまうという問題があった。また、
上記のようにジルコニウム化合物等の微粒子を多量に含
む組成物は、コストが高くつくだけでなく、上記微粒子
は、樹脂中に均一に分散させるのが困難で凝集体が生じ
やすいため、当該凝集体が原因となって赤外線透過フィ
ルタにクラックや気泡といった欠陥が発生するという問
題もあった。
酸化物の粒子や、あるいは金属元素を含むガラスフリッ
ト粒子等を樹脂中に分散させたバンドパスフィルタが開
示されている。しかしこのバンドパスフィルタも先のジ
ルコニウム化合物の微粒子を分散させた組成物と同様
に、樹脂中に分散させた粒子自体の持つ透過率特性によ
って、特定波長の赤外線を選択的に透過させるものゆ
え、先のものと同様の問題があることが予想された。つ
まり、特定波長帯の赤外線以外の光の透過率を低く抑え
るためには、上記粒子を多量に配合しなければならず、
それゆえに上記特定波長帯の赤外線透過率まで低下する
恐れがあった。
チレンやポリプロピレン等に、硫化亜鉛、硫化セレニウ
ム、シリコン、ゲルマニウム等の微粒子の1種または2
種以上を分散させることで、波長8〜12μm帯の赤外
線を良好に透過するとともに、波長1〜2μm帯の近赤
外線を選択的に散乱させ、当該波長帯の透過を抑制した
光学窓材が開示されている。しかしながら、この光学窓
材については、可視光線〜近赤外線波長0.5〜1μm
帯の透過性を一切開示しておらず、当該可視光線〜近赤
外線波長帯の透過率を抑制できない恐れがあった。ま
た、上記のような微粒子を用いると、コストが高くつく
という問題があった。
を解決するもので、コストが安く、遠赤外線の透過特性
に優れ、且つ可視光〜近赤外線の透過性を抑制したポリ
エチレン系樹脂組成物、及びこれを成形して成る、コス
トが安く、遠赤外線の透過特性に優れ、且つ可視光〜近
赤外線の透過性を抑制した安価なレンズ、さらには、そ
のレンズを人体等の検知を行う熱線検知センサに用いる
ことで、所要の検知範囲が確保でき、ランプ消灯直後の
自己点灯が発生しない、熱線検知センサがグローブ内に
配設された熱線検知センサ付照明器具を提供することを
目的とする。
に用いられるレンズは、少なくとも波長500nm〜1
000nmの平均光線透過率が40%以下で、波長5μ
m〜15μmの光線透過率が30%以上になるような、
着色性材料を含有したポリエチレン系樹脂より形成され
る(請求項1、2)。図3は材料構成の一例であり、1
はポリエチレン系樹脂の板、2は板1に含まれる着色性
材料である。
子量ポリエチレン、高密度ポリエチレン、中密度ポリエ
チレン、低密度ポリエチレン、メタロセンポリエチレ
ン、半架橋型ポリエチレン等があり、所要の形状に成形
可能であれば特に限定されるものではないが、中でも構
造体としての強度に優れ、成形性も比較的良好な高密度
ポリエチレンが、媒質として好適に使用される。また上
記ポリエチレン系樹脂は、1種単独で使用される他、2
種以上を併用してもかまわない。
色性材料には、前述の光線透過性能を満足するものが用
いられるが、それらの特性上、大きくは、ポリエチレン
系樹脂の、少なくとも波長400nm〜1200nmの
光線透過率を略全体的に低下させる効果を有するもの
(請求項3)と、ポリエチレン系樹脂の、少なくとも波
長400nm〜1200Ilmの略特定領域の光線透過
率を低下させる効果を有するもの(請求項8)が挙げら
れる。
00nm〜1200nmの光線透過率を略全体的に低下
させる効果を有する着色性材料として、黒系に発色する
有機系あるいは無機系着色性材料、茶系に発色する着色
性材料、白系に発色する着色性材料の微粒子を用いるこ
とが望ましい。また、遠赤外線(5〜15μm)を良好
に透過し、且つ可視光線〜近赤外線(500nm〜10
00nm)の透過を抑制するためには、上記着色性材料
(黒系に発色する有機系あるいは無機系着色性材料、茶
系に発色する着色性材料、白系に発色する着色性材料)
の含有量がある特定の範囲にあることが望ましい。
0.01〜0.6重量パーセント(請求項4)、黒系に
発色する無機系着色性材料の場合は0.03〜0.5重
量パーセント(請求項5)、茶系に発色する着色性材料
の場合は0.1〜0.7重量パーセント(請求項6)、
白系に発色する着色性材料の場合は1.2〜2.5重量
パーセント(請求項7)の範囲にあることが好ましい。
が上記範囲未満の場合は、可視光線〜近赤外線の透過
を、平均透過率で40%以下まで抑制することができな
い。また、着色性材料粒子が樹脂中で二次凝集しやすく
なり、分散不良が発生する可能性が高く、可視光線〜近
赤外線の透過抑制にむらが発生する可能性が高い。この
ように、着色性材料が上記含有量の範囲未満でしか含有
されていないポリエチレン系樹脂で形成されたレンズ
を、人体等の検知を行う熱線検知センサに用いると、ラ
ンプ消灯直後の自己点灯を防止できない。
範囲を超える場合は、遠赤外線透過性が著しく低くな
り、平均透過率30%以上を確保できない。このよう
に、着色性材料が上記含有量の範囲を超えた材料で形成
されたレンズを、人体等の検知を行う熱線検知センサに
用いると、人体検知性能が低下し、所要の検知範囲を確
保できなくなる。また、遠赤外線透過性を損なう以外に
も、着色性材料粒子の凝集により、樹脂中に均一分散さ
せることが困難となる場合があるだけでなく、材料のコ
ストアップや、得られるレンズの機械強度の低下も予測
される。
において、図4から図6は着色性材料を含有させたポリ
エチレン系樹脂、図12は未着色のポリエチレン系樹
脂、の可視光線〜近赤外線分光特性の例を示す。図4は
黒着色ポリエチレン樹脂の分光特性、図5は茶着色ポリ
エチレン樹脂の分光特性、図6は白着色ポリエチレン樹
脂の分光特性の例である。
00nm〜1200nmの略特定領域の光線透過率を低
下させる効果を有する着色性材料として、青系に発色す
る着色性材料、緑系に発色する着色性材料、紫系に発色
する着色性材料、赤系に発色する着色性材料、黄系に発
色する着色性材料の微粒子を用いることが望ましい。ま
た、遠赤外線(5〜15μm)を良好に透過し、且つ可
視光線〜近赤外線(500nm〜1000nm)の透過
を抑制するためには、上記着色性材料(青系に発色する
着色性材料、緑系に発色する着色性材料、紫系に発色す
る着色性材料、赤系に発色する着色性材料、黄系に発色
する着色性材料)の含有量がある特定の範囲にあること
が望ましい。
5〜1.5重量パーセント(請求項9)、緑系に発色す
る着色性材料の場合は0.05〜1.5重量パーセント
(請求項10)、紫系に発色する着色性材料の場合は
0.05〜1.5重量パーセント(請求項11)、赤系
に発色する着色性材料の場合は0.4〜1.5重量パー
セント(請求項12)、黄系に発色する着色性材料の場
合は0.9〜1.5重量パーセント(請求項13)の範
囲にあることが好ましい。
が上記範囲未満の場合は、可視光線〜近赤外線の透過
を、平均透過率で40%以下まで抑制することができな
い。また、着色性材料粒子が樹脂中で二次凝集しやすく
なり、分散不良が発生する可能性が高く、可視光線〜近
赤外線の透過抑制にむらが発生する可能性が高い。この
ように、着色性材料が上記含有量の範囲未満でしか含有
されていないポリエチレン系樹脂で形成されたレンズ
を、人体等の検知を行う熱線検知センサに用いると、ラ
ンプ消灯直後の自己点灯を防止できない。一方、上記着
色性材料粒子の含有量が上記範囲を超える場合は、遠赤
外線透過性が著しく低くなり、平均透過率30%以上を
確保できない場合がある。このように、着色性材料が上
記含有量の範囲を超えた材料で形成されたレンズを、人
体等の検知を行う熱線検知センサに用いると、人体検知
性能が低下し、所要の検知範囲を確保できなくなる。ま
た、遠赤外線透過性を損なう以外にも、着色性材料粒子
の凝集により、樹脂中に均一分散させることが困難とな
る場合があるだけでなく、材料のコストアップや、得ら
れるレンズの機械強度の低下も予測される。
において、図7は青着色ポリエチレン樹脂の分光特性、
図8は緑着色ポリエチレン樹脂の分光特性、図9は赤着
色ポリエチレン樹脂の分光特性、図10は黄着色ポリエ
チレン樹脂の分光特性、図11は紫着色ポリエチレン樹
脂の分光特性の例である。
れる他、本発明の目的を達成できれば2種以上を併用す
ることも可能である。また、着色性材料粒子の形状は、
一般的には不定形であることが多いが、これに限定され
るものではなく、例えばウィスカー状、針状、繊維状、
球状、多面体上等、あるいはそれらの類似形状でもかま
わない。また、着色性材料粒子の平均粒子径は、一般的
に数百nm〜数十μmであることが多いが、本発明の目
的を達成できる範囲であれば特に制限されない。
レン系樹脂を成形して成るレンズの各光学特性(遠赤外
線透過性、可視光線〜近赤外線透過性)は、適用する用
途(照明器具のサイズ違い、グローブ形状違い等)に応
じて、着色性材料の含有量で調整されるが、それ以外に
も、レンズの肉厚により適宜調整を行ってもかまわな
い。また、レンズの使用環境に応じて、例えば、紫外線
による劣化を防ぐための耐候剤や大気中の埃等の付着を
防ぐための帯電防止剤を前記各光学特性に影響のない程
度に適宜配合してもかまわない。
ン系樹脂から成る、本発明のレンズは、熱線検知センサ
付照明器具に設定された検知範囲に応じて任意の形状と
することができる。また、かかるレンズの成形法には、
射出成形法、圧縮成形法、真空成形法等があるが、所要
の形状を精度よく再現できれば特に限定されるものでは
ない。
遠赤外線の透過特性に優れ、且つ可視光〜近赤外線の透
過性を抑制したポリエチレン系樹脂組成物、及びこれを
成形して成る、コストが安く、遠赤外線の透過特性に優
れ、且つ可視光〜近赤外線の透過性を抑制した安価なレ
ンズ、さらには、そのレンズを人体等の検知を行う熱線
検知センサに用いることで、所要の検知範囲が確保で
き、ランプ消灯直後の自己点灯が発生しない、熱線検知
センサがグローブ内に配設された熱線検知センサ付照明
器具を得ることができる。
熱線検知センサ付照明器具として、人体検知センサグロ
ーブ内蔵型シーリングライトの構成を示している。図1
において、5は合成樹脂材料製のグローブ、6は本発明
の着色性のポリエチレン系樹脂で形成された内蔵用レン
ズ、7は熱線検知センサのセンサ検知部、8は光源ラン
プ例えば蛍光ランプ、9は器具本体、10は天井、11
は取付部である。
ルの構造を示し、12は支持台、13はボディ支持枠、
14はボディ、15はプリント基板、16は発光ダイオ
ード(LED)、17はCdS、18は焦電素子、19
はプリント基板15上のレンズ6のみ露出するカバーで
ある。
を透過して、レンズ6により集光されてセンサ検知部7
の人体等の検知が行われ、センサ検知部7の出力により
蛍光ランプ8の点灯制御が行われる。
を示す。表1は黒系有機着色性材料含有高密度ポリエチ
レンの場合、表2は黒系無機着色性材料含有高密度ポリ
エチレンの場合、表3は茶系着色性材料含有高密度ポリ
エチレンの場合、表4は白系着色性材料含有高密度ポリ
エチレンの場合、表5は青系着色性材料含有高密度ポリ
エチレンの場合、表6は緑系着色性材料含有高密度ポリ
エチレンの場合、表7は紫系着色性材料含有高密度ポリ
エチレンの場合、表8は赤系着色性材料含有高密度ポリ
エチレンの場合、表9は黄系着色性材料含有高密度ポリ
エチレンの場合である。
に着色性材料を所要の配合にてドライブレンドし、ドラ
イカラーを作成した後、平板成形用金型(t=1mm)
を用いて、射出成形(日精樹脂工業製,FE120S1
8ASEを使用)にて平板を作成し、実施例及び比較例
用サンプルとして使用した。
特性測定方法及び条件は以下の通りである。
透過率) 測定装置:自記分光光度計(日立製作所製:U400
0) 測定方法:全光線透過率測定 測定波長:400〜1200nm(比較には500〜1
000nmにおける平均透過率データを使用) (2)赤外線透過率(遠赤外線透過率) 測定装置:赤外分光光度計(日立製作所製:270−3
0) 測定方法:赤外線の直線透過率 測定波長:5〜15μm(比較には3波長(5、10、
15μm)の平均値を使用)
ることができる。すなわち、コストが安く、遠赤外線の
透過特性に優れ、且つ可視光〜近赤外線の透過性を抑制
したポリエチレン系樹脂組成物、及びこれを成形して成
る、コストが安く、遠赤外線の透過特性に優れ、且つ可
視光〜近赤外線の透過性を抑制した安価なレンズ、さら
には、そのレンズを人体等の検知を行う熱線検知センサ
に用いることで、所要の検知範囲が確保でき、ランプ消
灯直後の自己点灯が発生しない、熱線検知センサがグロ
ーブ内に配設された熱線検知センサ付照明器具を得るこ
とができる。
色性材料の2次凝集や分散不良がなく、遠赤外線透過性
の低下を抑制し、可視光〜近赤外線の透過性を抑制する
ことができる。また機械強度の低下を防ぐことができ
る。
明器具の断面図である。
(%)である、黒着色ポリエチレン樹脂の分光特性図で
ある。
(%)である、茶着色ポリエチレン樹脂の分光特性図で
ある。
(%)である、白着色ポリエチレン樹脂の分光特性図で
ある。
(%)である、青着色ポリエチレン樹脂の分光特性図で
ある。
(%)である、緑着色ポリエチレン樹脂の分光特性図で
ある。
(%)である、赤着色ポリエチレン樹脂の分光特性図で
ある。
(%)である、黄着色ポリエチレン樹脂の分光特性図で
ある。
(%)である、紫着色ポリエチレン樹脂の分光特性図で
ある。
(%)である、未着色ポリエチレン樹脂の分光特性図で
ある。
あり、(a)は壁付けのポーチライト、(b)は天井付
けの内玄関用シーリングライトである。
具であり、(a)は斜視図、(b)は概略断面図であ
る。
Claims (13)
- 【請求項1】 合成樹脂材料製のグローブにて覆われた
光源ランプを、前記グローブ内に配設された、人体など
から放射される熱線をレンズにて集光し人体等の検知を
行う熱線検知センサの出力にて点灯制御するよう成した
センサ付照明器具において、 前記レンズが、少なくとも波長500nm〜1000n
mの平均光線透過率が40%以下で、波長5μm〜15
μmの光線透過率が良好になるような、着色性材料を含
有したポリエチレン系樹脂で形成されたことを特徴とす
る熱線検知センサ付照明器具。 - 【請求項2】 前記レンズが、波長5μm〜15μmの
光線透過率が30%以上になるような、着色性材料とポ
リエチレン系樹脂で形成された請求項1記載の熱線検知
センサ付照明器具。 - 【請求項3】 前記着色性材料が、ポリエチレン系樹脂
の、少なくとも波長400nm〜1200nmの光線透
過率を略全体的に低下させる効果を有する請求項1また
は請求項2記載の熱線検知センサ付照明器具。 - 【請求項4】 前記レンズが、黒系に発色する有機系着
色性材料を含有するポリエチレン系樹脂で形成され、前
記着色性材料の含有量が0.01〜0.6重量パーセン
トである請求項3記載の熱線検知センサ付照明器具。 - 【請求項5】 前記レンズが、黒系に発色する無機系着
色性材料を含有するポリエチレン系樹脂で形成され、前
記着色性材料の含有量が0.03〜0.5重量パーセン
トである請求項3記載の熱線検知センサ付照明器具。 - 【請求項6】 前記レンズが、茶系に発色する着色性材
料を含有するポリエチレン系樹脂で形成され、前記着色
性材料の含有量が0.1〜0.7重量パーセントである
請求項3記載の熱線検知センサ付照明器具。 - 【請求項7】 前記レンズが、白系に発色する着色性材
料を含有するポリエチレン系樹脂で形成され、前記着色
性材料の含有量が1.2〜2.5重量パーセントである
請求項3記載の熱線検知センサ付照明器具。 - 【請求項8】 前記着色性材料が、ポリエチレン系樹脂
の、少なくとも波長400nm〜1200nmの略特定
領域の光線透過率を低下させる効果を有する請求項1ま
たは請求項2記載の熱線検知センサ付照明器具。 - 【請求項9】 前記レンズが、青系に発色する着色性材
料を含有するポリエチレン系樹脂で形成され、前記着色
性材料の含有量が0.05〜1.5重量パーセントであ
る請求項8記載の熱線検知センサ付照明器具。 - 【請求項10】 前記レンズが、緑系に発色する着色性
材料を含有するポリエチレン系樹脂で形成され、前記着
色性材料の含有量が0.05〜1.5重量パーセントで
ある請求項8記載の熱線検知センサ付照明器具。 - 【請求項11】 前記レンズが、紫系に発色する着色性
材料を含有するポリエチレン系樹脂で形成され、前記着
色性材料の含有量が0.05〜1.5重量パーセントで
ある請求項8記載の熱線検知センサ付照明器具。 - 【請求項12】 前記レンズが、赤系に発色する着色性
材料を含有するポリエチレン系樹脂で形成され、前記着
色性材料の含有量が0.4〜1.5重量パーセントであ
る請求項8記載の熱線検知センサ付照明器具。 - 【請求項13】 前記レンズが、黄系に発色する着色性
材料を含有するポリエチレン系樹脂で形成され、前記着
色性材料の含有量が0.9〜1.5重量パーセントであ
る請求項8記載の熱線検知センサ付照明器具。
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JP2001135037A JP2002329417A (ja) | 2001-05-02 | 2001-05-02 | 熱線検知センサ付照明器具 |
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JP2001135037A JP2002329417A (ja) | 2001-05-02 | 2001-05-02 | 熱線検知センサ付照明器具 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006147154A (ja) * | 2004-11-16 | 2006-06-08 | Asahi Matsushita Electric Works Ltd | 照明器具 |
TWI514607B (zh) * | 2006-12-12 | 2015-12-21 | Intersil Inc | 具紅外線抑制之光感測器及用於背光控制之感測器用法 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6139001A (ja) * | 1984-07-31 | 1986-02-25 | Toshiba Corp | 赤外線透過窓のウインド材 |
JPH06137940A (ja) * | 1992-10-27 | 1994-05-20 | Matsushita Electric Works Ltd | 赤外線センサ |
JPH075036A (ja) * | 1992-12-24 | 1995-01-10 | Gold Star Co Ltd | 人体感知センサー及びその製造方法 |
JPH11209530A (ja) * | 1998-01-21 | 1999-08-03 | Matsushita Electric Works Ltd | 高密度ポリエチレン樹脂組成物および赤外線センサ用レンズ |
-
2001
- 2001-05-02 JP JP2001135037A patent/JP2002329417A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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