JP2002328358A - 反強誘電性液晶表示装置の駆動方法 - Google Patents

反強誘電性液晶表示装置の駆動方法

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JP2002328358A
JP2002328358A JP2001130303A JP2001130303A JP2002328358A JP 2002328358 A JP2002328358 A JP 2002328358A JP 2001130303 A JP2001130303 A JP 2001130303A JP 2001130303 A JP2001130303 A JP 2001130303A JP 2002328358 A JP2002328358 A JP 2002328358A
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ratio
selection
selection voltage
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Kazuhiro Monzen
和博 門前
Masao Ozeki
正雄 尾関
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AGC Inc
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Asahi Glass Co Ltd
Kyocera Display Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温時においても良好なコントラスト比が得
られる反強誘電性液晶表示装置の駆動方法を提供する。 【解決手段】 各温度領域における選択電圧を、各温度
での反強誘電性液晶の応答履歴から定める。保持電圧、
強制リセット電圧、および信号電圧の最大値は、選択電
圧に所定の比率を乗じて定める。比率は、温度に応じて
変更する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反強誘電性液晶表
示装置の駆動方法に関し、特に、低温時にも良好なコン
トラスト比を実現できる反強誘電性液晶表示装置の駆動
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】反強誘電性液晶は、優れた立ち上がり応
答性を備え、また、広い視野角を実現できることから、
反強誘電性液晶を用いたマルチプレックス駆動の液晶表
示装置が実現されている。
【0003】図12は、反強誘電性液晶における印加電
圧と透過光強度との関係を示す特性図である。図12に
示すように、反強誘電性液晶の透過光強度には、印加電
圧の増加と減少に対して異なる変化を示すという二重履
歴特性がある。また、透過光強度は、正電圧印加時と負
電圧印加時とで対称的に変化する。したがって、図12
は、0V時の軸を対称軸として線対称な特性を示す。
【0004】図13は、電圧印加に伴う反強誘電性液晶
分子の挙動を示す模式図である。電圧が印加されていな
い場合、液晶分子は、図13の中央に示すように隣り合
うスメクティック層ごとに分極が互いに打ち消し合う配
列となる。この状態を反強誘電状態という。反強誘電性
液晶にしきい値以上の正電圧を印加すると、図13の右
側に示すように、各スメクティック層の液晶分子が同じ
方向を向く強誘電状態に相転移する。また、しきい値以
上の負電圧を印加すると、図13の左側に示すように、
各スメクティック層の液晶分子が同じ方向を向く強誘電
状態に相転移する。正電圧印加時と負電圧印加時とで
は、液晶分子は逆方向を向く。このように、反強誘電性
液晶は、印加電圧の極性に対応して二種類の強誘電状態
に相転移する。
【0005】反強誘電性液晶を用いて表示を行う場合、
互いに偏光軸が直交する二枚の偏光板の間に反強誘電性
液晶を配置し、印加電圧を変化させて反強誘電状態と強
誘電状態との切り換えを制御する。
【0006】反強誘電性液晶表示装置の駆動方法は、第
9回ファインプロセステクノロジー・ジャパン’99に
おける専門技術セミナーテキスト(9th FINEPROCESS TEC
HNOLOGY JAPAN '99 CONFERENCE PROCEEDINGS )A3の第
9ページに紹介されている。図14は、この文献に記載
された駆動電圧波形である。図14に示すように、1フ
レーム期間内には、選択期間、保持期間、消去期間を設
ける。
【0007】選択期間では、走査電極に選択電圧Vsを
印加し、信号電極に正または負の信号電圧を印加する。
図15(a)は、選択電圧Vsと信号電圧の最大値Vd
の決定方法を示す説明図である。選択電圧Vsは、電圧
レベルが増加するときの履歴における黒表示電圧と白表
示電圧の平均電圧である。黒表示電圧は、例えば、電圧
レベルが増加するときの履歴において、透過光強度が0
%となる電圧、あるいは10%となる電圧等である。ま
た、白表示電圧は、例えば、同じ履歴において、透過光
強度が100%となる電圧、あるいは90%となる電圧
等である。信号電圧の最大値Vdは、白表示電圧と黒表
示電圧の差の1/2である。選択期間では、走査電極に
選択電圧Vsを印加するので、信号電極に信号電圧Vd
を印加すれば白表示となり、信号電圧−Vdを印加すれ
ば黒表示となる。
【0008】保持期間では、走査電極に、保持電圧Vh
を印加する。図15(b)は、保持電圧Vhの決定方法
を示す説明図である。保持電圧Vhは、電圧レベルが増
加するときの履歴における透過光強度が10%となる電
圧と、電圧レベルが減少するときの履歴における透過光
強度が90%となる電圧の平均電圧である。また、消去
期間では、走査電極に電圧0Vを印加して、液晶を反強
誘電状態にして白表示を消去する。次のフレーム期間に
は、走査電極に逆極性の選択電圧および保持電圧を印加
する。
【0009】また、図14に示す駆動電圧波形では、選
択期間に2パルスの電圧を印加する。走査電極に印加さ
れる1パルス目の電圧は保持電圧Vhである。この1パ
ルス目の電圧Vhは、強誘電状態への相転移に寄与しな
い。選択電圧Vsは、2パルス目に走査電極に印加され
る。選択期間に2パルスの電圧を印加することにより、
信号電極にも2パルスの信号電圧を印加することが可能
となり、この結果、前のフレームの表示を速く消去する
ことができる。
【0010】反強誘電性液晶表示素子において、1フレ
ーム期間は、限定されているわけではないが、約11〜
14ms程度であることが多い。1フレーム期間を長く
設定すると、フリッカーが生じる場合がある。また、消
去期間も限定されているわけではないが、約2〜3ms
程度であることが多い。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】反強誘電性液晶は、強
誘電状態への立ち上がり応答が速いという特長がある反
面、強誘電状態から反強誘電状態への立ち下がり応答が
遅いという欠点がある。特に、低温になると立ち下がり
応答が著しく劣化する。図16(a)は、反強誘電性液
晶の応答特性の一例を示す説明図である。時間τrは、
図16(b)に示す30Vの電圧を印加したときに透過
光強度が10%から90%に立ち上がるまでの時間であ
る。時間τdは、図16(b)に示すように基準電圧を
印加したときに透過光強度が90%から10%に立ち下
がるまでの時間である。図16(a)に示す例では、例
えば、−20℃でのτdは458msであり、約2〜3
ms程度の消去期間では反強誘電状態に相転移させるこ
とはできない。
【0012】また、図14に示す駆動波形では、選択期
間に2パルスの電圧を印加するが、強誘電状態への相転
移に寄与するのは2パルス目の電圧だけである。常温で
は、2パルス目の選択電圧Vsと信号電圧によって強誘
電状態に相転移させることが可能である。しかし、低温
時にはτrも増加するので、2パルス目の選択信号Vs
だけでは十分に液晶を強誘電状態に相転移できない場合
が生じる。このように低温になると強誘電状態への相転
移および反強誘電状態への相転移が完了しにくくなるの
で、コントラスト比が劣化するという問題が生じてい
た。
【0013】このような従来の駆動方法の課題を解決す
るため、選択期間において2パルス印加するのではな
く、選択期間をパルス幅とする選択電圧Vsを1パルス
印加し、消去期間開始時に強制リセットパルスを走査電
極に印加する駆動方法が提案されている。強制リセット
パルスは、選択電圧Vs、保持電圧Vhとは逆極性で、
選択電圧Vsと同じパルス幅のパルスである。また、強
制リセットパルスの電圧レベルは、例えば、保持電圧V
hと同レベルとする。この方法は、特開平11−183
878号公報に記載されている。この駆動方法では、立
ち上がりに寄与しないパルスを選択期間から排除し、そ
の分、印加電圧Vsのパルス幅を広げたので、選択期間
内に強誘電状態に相転移させることができる。また、消
去期間の最初に走査電極に強制リセットパルスを印加す
ることによって、立ち下がり応答を改善することができ
る。
【0014】しかし、低温時には、τrおよびτdが増
加するという問題の他に、二重履歴特性の急峻性が悪化
するという問題も生じる。図17は、複数種類の温度に
おける透過光強度特性の変化を示す。図17に示すよう
に、低温になるにつれ、相転移の急峻性が失われてい
く。したがって、常温の履歴に基づいて定めた選択電圧
Vs,保持電圧Vh,信号電圧の最大値Vd,および強
制リセットパルスを用いて液晶表示装置を駆動した場
合、低温になるにつれコントラスト比が劣化してしまっ
ていた。
【0015】例えば、25℃の場合の履歴を用いて、選
択電圧Vsおよび信号電圧の最大値Vdを定めるとす
る。このとき、−20℃の環境で反強誘電性液晶にVs
+Vdの電圧を印加しても、相転移の急峻性が失われて
いるので強誘電状態に相転移しない。そのため、25℃
では良好なコントラスト比が得られても、−20℃では
コントラスト比が劣化する。
【0016】温度補償回路を備えたネマチック液晶表示
装置では、温度変化に応じて、各種電圧の比を維持した
まま電圧レベルを変更している。しかし、この方法を反
強誘電性液晶表示装置に適用し、選択電圧Vs,保持電
圧Vh,信号電圧の最大値Vd,および強制リセットパ
ルスの比を維持したまま各電圧のレベルを変更した場合
であっても、低温時にはコントラスト比が劣化してい
た。
【0017】本発明は、低温時においても良好なコント
ラスト比が得られる反強誘電性液晶表示装置の駆動方法
を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明による反強誘電性
液晶表示装置の駆動方法は、複数の走査電極と複数の信
号電極とを備え、走査電極に複数の種類の電圧を印加
し、信号電極に信号電圧を印加するマルチプレックス型
の反強誘電性液晶表示装置の駆動方法であって、走査電
極に印加する複数種類の電圧、および信号電圧の最大値
の比を環境温度によって変化させることを特徴とする。
【0019】1フレーム期間内に走査電極に対して、1
パルスの選択電圧と、前記選択電圧と同極性の保持電圧
と、前記選択電圧とは逆極性の強制リセット電圧とを印
加し、前記強制リセット電圧印加後に基準電圧を印加
し、環境温度によって、選択電圧に対する保持電圧の
比、選択電圧に対する強制リセット電圧の比、および選
択電圧に対する信号電圧の最大値の比を変化させる。
【0020】各環境温度における選択電圧を、各環境温
度における印加電圧と透過光強度の関係に基づいて定
め、0℃以上では、選択電圧に対する保持電圧の比を1
/4ないし1/2とし、選択電圧に対する強制リセット
電圧の比を1/4ないし1/2とし、選択電圧に対する
信号電圧の最大値の比を1/8ないし1/4とすること
が好ましい。このような駆動方法によれば、0℃以上で
良好なコントラスト比が得られる。
【0021】また、各環境温度における選択電圧を、各
環境温度における印加電圧と透過光強度の関係に基づい
て定め、−10℃では、選択電圧に対する保持電圧の比
を1/4ないし1/2とし、選択電圧に対する強制リセ
ット電圧の比を1/4ないし1/2とし、選択電圧に対
する信号電圧の最大値の比を1/8ないし1/4とする
ことが好ましい。このような駆動方法によれば、−10
℃で良好なコントラスト比が得られる。
【0022】また、各環境温度における選択電圧を、各
環境温度における印加電圧と透過光強度の関係に基づい
て定め、−20℃では、選択電圧に対する保持電圧の比
を2/9ないし2/7とし、選択電圧に対する強制リセ
ット電圧の比を2/9ないし2/7とし、選択電圧に対
する信号電圧の最大値の比を1/9ないし1/7とする
ことが好ましい。このような駆動方法によれば、−20
℃で良好なコントラスト比が得られる。また、−20℃
では、選択電圧に対する保持電圧の比を1/4とし、選
択電圧に対する強制リセット電圧の比を1/4とし、選
択電圧に対する信号電圧の最大値の比を1/8ないし1
/4としてもよい。この場合にも、−20℃で良好なコ
ントラスト比が得られる。
【0023】また、強制リセット電圧のパルス幅を、選
択電圧のパルス幅の30%ないし80%とすることが好
ましい。このような駆動方法によれば、反強誘電性液晶
の立ち下がり応答を向上させることができる。
【0024】また、1フレーム期間をT、選択電圧のパ
ルス幅をPw、選択電圧印加時間および保持電圧印加時
間に対する選択電圧印加時間の比率の逆数をDとし、n
を1ないし4の整数としたときに、Pw・D+n・Pw
=Tを満足するPwとして選択電圧のパルス幅を定め、
強制リセット電圧を印加する時間と基準電圧を印加する
時間の和をn・Pwとして定める。
【0025】また、1フレーム期間毎に選択電圧、保持
電圧、および強制リセット電圧の極性を反転させ、か
つ、隣り合う走査電極同士では選択電圧、保持電圧、お
よび強制リセット電圧が逆極性となるように電圧を印加
することが好ましい。このような駆動方法によれば、フ
リッカーや輝度のムラを低減することができる。
【0026】1行目の走査電極から最終行の走査電極ま
で順番に選択電圧を印加してもよい。また、全ての走査
電極に対する選択電圧の印加が一巡するまでの間の選択
電圧の印加順序を任意に定め、前記順序にしたがって各
走査電極に選択電圧を印加してもよい。このような駆動
方法によれば、フリッカーや輝度のムラを低減すること
ができる。また、選択期間を長くすることができ、コン
トラスト比が向上する。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、この実施の形態で用いら
れる液晶表示装置の構成の例を示すブロック図である。
液晶表示装置1において、走査電極となる透明電極3a
(以下、単に走査電極3aと記す。)が形成された透明
基板2aと、信号電極となる透明電極3b(以下、単に
信号電極3bと記す。)が形成された透明基板2bとが
重ね合わされている。透明基板2a,2bは、走査電極
3aと信号電極3bとがほぼ直交するように重ね合わさ
れる。
【0028】図2は、液晶表示装置1の断面図である。
図2に示すように、透明基板2a,2bが重なる部分の
各辺には周辺シール材6を設け、透明基板2a,2bお
よび周辺シール材6によって形成される空間に反強誘電
性液晶7を挟持する。また、各透明基板2a,2b上に
は、それぞれ偏光板30a,30bを設ける。偏光板3
0a,30bの偏光軸は直交するように配置される。反
強誘電性液晶7が反強誘電状態にあるときには、一方の
偏光板を通過した光は、他の偏光板を通過しない。ま
た、液晶7が強誘電状態にあるときには、一方の偏光板
を通過した光は、他方の偏光板も通過する。
【0029】制御回路11は、走査駆動回路9に各走査
電極3aへの電圧印加を指示するとともに、信号駆動回
路10に各信号電極3bへの電圧印加を指示する。走査
駆動回路9および信号駆動回路10は、制御回路11の
指示に従い、各電極3a,3bに電圧を印加する。制御
回路11は、印加する電圧を切り替えて、反強誘電性液
晶7の相転移を制御する。1フレーム期間は、選択期
間、保持期間、および消去期間からなり、制御回路11
は、走査電極に対して、選択、保持、消去の各期間にお
いて選択電圧、保持電圧、強制リセットパルス、基準電
圧を印加するように制御する。
【0030】サーミスタ201は、透明基板2a,2b
の近傍において、一端201aを接地され、他端201
bを抵抗202を介して電源203に接続される。環境
温度によってサーミスタ201の抵抗値は変化するの
で、他端201bの電位も環境温度とともに変化する。
【0031】温度補償回路204は、X℃以上Y℃未
満、Y℃以上Z℃未満等の各温度領域に応じて、サーミ
スタ201の他端201bが取りうる電位の範囲を予め
記憶する。以下、温度領域に対応した電位の範囲を電位
領域と記す。電位領域は、サーミスタ201の温度対抵
抗値特性を用いて求める。温度補償回路204は、サー
ミスタ201の他端201bの電位を計測する。そし
て、その電位と各電位領域とを比較して、電位がどの電
位領域に属するかを判断する。
【0032】また、温度補償回路204は、選択電圧、
保持電圧、強制リセットパルスの電圧、および信号電圧
の最大値のレベルの情報を、各電位領域に対応させて記
憶する。この各電圧レベルは、電位領域に対応する温度
領域で、良好なコントラスト比を実現できる電圧であ
る。例えば、温度補償回路204は、X℃以上Y℃未満
に応じた電位領域と、その温度領域で良好なコントラス
ト比を実現できる選択電圧、保持電圧、強制リセットパ
ルスの電圧、および信号電圧の最大値のレベルの情報と
を対応させて記憶する。温度補償回路204は、他端2
01bの電位がどの電位領域に属するのかを判断したな
らば、その電位領域に対応する各電圧レベルの情報を制
御回路11に出力する。制御回路11は、この情報に基
づいて、走査駆動回路9および信号駆動回路10に電圧
印加を指示する。
【0033】また、制御回路11は、走査電極3aへの
印加電圧の極性を1フレーム期間毎に反転させる。図3
は、各走査電極3aに印加される電圧の極性を示す説明
図である。図3に示すL1の走査電極では、第1フレー
ムの選択期間および保持期間には正極性の電圧が印加さ
れる。また、強制リセットパルスの極性は負である。制
御回路11は、極性をフレーム毎に反転させるので、図
3に示すように第2フレームにおける各電圧の極性は、
第1フレームでの極性とは逆になる。
【0034】また、制御回路11は、隣り合う走査電極
では互いに選択電圧、保持電圧、および強制リセットパ
ルスの極性が逆向きになるようにして、各行の走査電極
に選択電圧、保持電圧、および強制リセットパルスを印
加する。例えば、隣り合うL1とL2の走査電極では、
選択電圧、保持電圧、強制リセットパルスの極性が互い
に逆極性になるように制御する。制御回路11は、1行
目の走査電極から最終行の走査電極まで、順番に選択電
圧を印加する。したがって、図3に示すように、L1の
走査電極に正極性の選択電圧を印加したならば、次には
L2の走査電極に負極性の選択電圧を印加する。L3以
降の走査電極についても同様に選択電圧が印加される。
【0035】このように、フレーム毎に極性を反転さ
せ、また、隣り合う走査電極に印加する電圧の極性を逆
極性とすれば、フリッカーや輝度のムラを低減させるこ
とができる。
【0036】各信号電極3bは、選択された行における
画像に対応して駆動される。
【0037】次に、温度補償回路204が記憶する電圧
レベルの情報について説明する。図4(a)は、1フレ
ーム期間内に一つの走査電極3aに印加される駆動波形
の例である。また、図4(b)は、走査電極3a上の表
示すべき画素に対応する信号電極3bに印加される電圧
の駆動波形の例である。図4(a)に示すように、走査
電極3aには、選択期間、保持期間において、それぞれ
選択電圧Vs、保持電圧Vhが印加される。また、消去
期間開始時に強制リセットパルスとして電圧Vrpが走
査電極3aに印加される。信号電極3bには、信号電圧
Vdあるいは−Vdが印加される。各電圧Vs,Vh,
Vrp,Vdのレベルは、環境温度によって変動する。
温度補償回路204は、温度領域に対応する他端201
の電位領域毎に、各電圧Vs,Vh,Vrp,Vdの値
を予め記憶する。
【0038】温度補償回路204は、他端201bの電
位がどの電位領域に属するのかを判断し、その電位領域
に対応する各電圧Vs,Vh,Vrp,Vdのレベルの
情報を制御回路11に出力する。制御回路11は、この
情報に基づいて、図4(a)(b)に示すように、環境
温度に応じた電圧レベルの駆動波形で表示を行う。
【0039】温度補償回路204に予め記憶させる選択
電圧Vsは、以下のように定める。選択電圧Vsは、電
圧レベルが増加するときの履歴(印加電圧と透過光強度
の関係)における黒表示電圧と白表示電圧の平均電圧と
して求める。この履歴は、温度に応じた履歴である。−
5℃以上5℃未満という温度領域に対応する選択電圧V
sを定める場合には、例えば、図17に示す0℃の履歴
における黒表示電圧と白表示電圧の平均電圧をVsとす
る。同様に、5℃以上15℃未満という温度領域に対応
する選択電圧Vsを定める場合には、10℃の履歴を用
いて定めればよい。このように各温度領域における選択
電圧Vsを定め、温度領域に応じた電位領域と対応させ
て温度補償回路204に記憶させる。なお、ここで示し
た温度領域は例示であり、各温度領域の定め方は、上記
の例に限定されない。
【0040】ここでは、各温度での履歴において透過光
強度が10%となる電圧を黒表示電圧とし、透過光強度
が90%となる電圧を白表示電圧とした場合を例に説明
する。
【0041】温度補償回路204に予め記憶させる保持
電圧Vhは、以下のように定める。保持電圧Vhは、各
温度領域毎に定めた選択電圧Vsに所定の比率を乗じた
値として定める。この比率は、温度領域毎に異なる。例
えば、−20℃を含む温度領域、−10℃を含む温度領
域、0℃を含む温度領域等では、保持電圧Vhを定める
比率が異なる。
【0042】0℃を含む温度領域や、この領域より高温
の領域では、この比率を、1/4ないし1/2とするこ
とが好ましい。例えば、比率を2/5とし、保持電圧V
hを選択電圧Vsの2/5倍として定める。なお、保持
電圧Vhは、電圧レベルが増加するときの履歴における
透過光強度が10%となる電圧と、電圧レベルが減少す
るときの履歴における透過光強度が90%となる電圧の
平均電圧として定めることが一般的である。0℃を含む
温度領域や、この領域より高温の領域では、一般的な方
法で求めた保持電圧Vhと、選択電圧Vsの2/5倍と
して求めた電圧とは、ほぼ一致する。
【0043】−10℃を含む温度領域では、選択電圧V
sに対する保持電圧Vhの比率を1/4ないし1/2と
することが好ましい。例えば、比率を1/3とし、保持
電圧Vhを選択電圧Vsの1/3倍として定める。−2
0℃を含む温度領域では、選択電圧Vsに対する保持電
圧Vhの比率を2/9ないし2/7とすることが好まし
い。例えば、比率を1/4とし、保持電圧Vhを選択電
圧Vsの1/4倍として定める。
【0044】強制リセット電圧Vrpは、保持電圧Vh
と同様に、各温度領域毎に定めた選択電圧Vsに所定の
比率を乗じた値として定める。この比率は、保持電圧V
hを定める際に用いる比率と同様である。すなわち、0
℃を含む温度領域や、この領域より高温の領域では、選
択電圧Vsに対する強制リセット電圧Vrpの比率は、
1/4ないし1/2であり、例えば、2/5とする。ま
た、−10℃を含む温度領域では、この比率は、1/4
ないし1/2であり、例えば、1/3とする。また、−
20℃を含む温度領域では、この比率は、2/9ないし
2/7であり、例えば、1/4とする。
【0045】信号電圧の最大値Vdも、各温度領域毎に
定めた選択電圧Vsに所定の比率を乗じた値として定め
る。0℃を含む温度領域や、この領域より高温の領域で
は、この比率を、1/8ないし1/4とすることが好ま
しい。例えば、比率を1/5とし、電圧Vdを選択電圧
Vsの1/5倍として定める。−10℃を含む温度領域
では、選択電圧Vsに対する電圧Vdの比率を1/8な
いし1/4とすることが好ましい。例えば、比率を1/
6とし、信号電圧の最大値Vdを選択電圧Vsの1/6
倍として定める。
【0046】−20℃を含む温度領域では、選択電圧V
sに対するVdの比率を1/9ないし1/7とすること
が好ましい。例えば、比率を1/8とし、保持電圧Vh
を選択電圧Vsの1/8倍として定める。ただし、−2
0℃を含む温度領域において、選択電圧Vsに対する電
圧Vh、Vdの比率を1/4とした場合には、Vsに対
するVdの比率を1/8ないし1/4とすることが好ま
しい。例えば、比率を1.8125/8とすることが好
ましい。
【0047】図5は、このようにして定めた各温度にお
ける電圧Vs,Vh,Vrp,Vdの変化の例を示す図
である。図5に示す例では、0℃以上の温度領域におけ
るVs:Vh:Vrp:Vdの比を、5:2:2:1と
した。−10℃を含む温度領域での比を、6:2:2:
1とした。また、−20℃を含む温度領域での比を、
8:2:2:1.8125とした。
【0048】次に、動作について説明する。温度補償回
路204は、他端201bの電位を計測し、その電位が
属する電位領域を判断する。続いて、温度補償回路20
4は、電位領域に対応する各電圧Vs,Vh,Vrp,
Vdの電圧レベルの情報を制御回路11に出力する。制
御回路11は、温度補償回路204から入力された電圧
レベルで各種電圧を印加するように走査駆動回路9およ
び信号駆動回路10を制御する。
【0049】走査駆動回路9は、図4(a)に示すよう
に、選択期間において1パルスの選択電圧Vsを走査電
極3aに印加する。すなわち、選択期間と同一のパルス
幅で選択電圧Vsを走査電極3aに印加する。以下、こ
のパルス幅をPwで表す。選択電圧のパルス幅はPw
は、デューティ数(選択期間および保持期間に対する選
択期間の比率の逆数)をD、1フレーム期間をTとした
ときに、以下の式を満足する値として定める。
【0050】 Pw・D+n・Pw=T 式1
【0051】ただし、nは、1ないし4の整数である。
図4に示す例では、n=4である。また、デューティ数
は、予め定めた値である。
【0052】走査駆動回路9は、選択電圧Vsを印加し
た後、保持電圧Vhを走査電極3aに印加する。保持電
圧Vhの極性は、選択電圧Vsの極性と同一である。ま
た、保持電圧Vhを印加する保持期間は、Pw×(D−
1)である。
【0053】走査駆動回路9は、消去期間開始時に、選
択電圧Vsと逆極性の強制リセットパルスを走査電極3
aに印加する。また、強制リセットパルスのパルス幅
は、パルス幅Pwの30%ないし80%となるように設
定する。以下の例では、強制リセットパルスのパルス幅
は、パルス幅Pwの50%とする。走査駆動回路9は、
強制リセットパルスを印加した後、消去期間終了まで基
準電圧を印加する。ここで、基準電圧とは、選択電圧V
sの最大値と最小値の中心電圧をいい、本実施の形態で
は0Vである。消去期間(強制リセット電圧を印加する
時間と基準電圧を印加する時間の和)は、n・Pwであ
る。図4に示す例では、n=4であるので、消去期間
は、4・Pwである。
【0054】信号駆動回路10は、走査電極3a上のあ
る画素を白表示とする場合、選択期間において信号電極
3bに信号電圧の最大値Vdを印加する。反強誘電性液
晶7は、選択期間にVs+Vdの電圧を印加され、強誘
電状態への相転移を開始する。図14に示す従来の駆動
波形とは異なり、立ち上がりに寄与しないパルスを選択
期間から排除するので、選択期間全体が立ち上がりに寄
与する。
【0055】保持期間および消去期間において、信号電
極3bには、他の行の画像に応じて電圧が印加される。
したがって、反強誘電性液晶7が保持期間に印加される
電圧は、Vh−VdからVh+Vdの範囲で変動する。
しかし、強誘電状態から反強誘電状態への履歴におい
て、印加電圧がこの範囲で変動しても、透過光強度はわ
ずかしか変化しない。
【0056】消去期間において走査電圧3aは、強制リ
セット電圧Vrpを印加された後、基準電圧である0V
が印加される。その結果、液晶7は、消去期間に反強誘
電状態に相転移する。反強誘電性液晶7は、強制リセッ
トパルスによって、保持期間とは逆極性の電圧を印加さ
れる。この逆極性の電圧の印加時間は、パルス幅Pwの
50%である。このような逆極性の電圧が印加されるこ
とにより、従来の駆動方法よりも、立ち下がり応答が速
くなる。従来の駆動方法でも、強制リセットパルスを用
いる場合があったが、強制リセットパルスのパルス幅を
Pwの30%ないし80%(ここでは50%)としたこ
とにより、立ち下がり応答が向上する。
【0057】また、前述のように、パルス幅Pwを定め
る際には、1ないし4の整数nを用いる。図6は、n=
1,2,3,4の各場合における走査電極の駆動波形を
示す。図6に示すように、nが小さければ選択電圧のパ
ルス幅は広がる。パルス幅Pwを広くすることができれ
ば、立ち上がり応答が向上するので、nをできるだけ小
さくすることが好ましい。また、nが小さければ、消去
期間は短くなる。強制リセットパルスのパルス幅は、P
wの30%ないし80%として定めるが、nを小さくし
すぎると、強制リセットパルスのパルス幅いかんによっ
ては、消去期間内に立ち下がらない場合も生じる。その
場合には、nを増加させる。ただし、nとして5以上の
整数を用いると、パルス幅Pwが狭くなり立ち上がり応
答が劣化するので、nの上限は4とすることが好まし
い。
【0058】本発明は、環境温度に応じて、選択電圧V
sに対する保持電圧Vh、強制リセット電圧Vrp、お
よび信号電圧の最大値Vdの比率を変動させて、液晶表
示素子を駆動する。環境温度とともに各電圧の比率を変
動させた場合と、環境温度によらず各電圧の比率を一定
とした場合とを比較する。図7に示す「電圧比の組み合
わせA」は、環境温度によって各種電圧レベルの比を変
動させる場合の比率の例である。一方、「電圧比の組み
合わせB」は、環境温度の変化によらず各種電圧レベル
の比を一定(Vs:Vh:Vrp:Vd=5:2:2:
1)とした場合の例である。この組み合わせA,Bそれ
ぞれの場合で、液晶表示装置を駆動し、透過光強度およ
びコントラスト比を比較した。なお、この計測では、デ
ューティ数を16とし、n=4としてパルス幅Pwを定
めた。また、各温度における選択電圧Vsのレベルは、
各温度での履歴から定めた。
【0059】図8は、1フレーム期間内における透過光
強度の特性の例を示す。図8に示す特性図は、−10℃
で駆動したときの特性である。組み合わせBの比率によ
って電圧レベルを定めると、−10℃の環境下では、立
ち上がり応答が良好ではなく、強誘電状態への相転移が
十分ではなくなる。一方、組み合わせAの比率によって
電圧レベルを定めた場合には、組み合わせBの場合より
も、立ち上がり応答が向上している。また、消去期間内
に立ち下がりが完了する。したがって、環境温度に応じ
て比率を変え、より適切な電圧レベルで駆動した方がコ
ントラスト比が向上する。
【0060】図9は、組み合わせA,Bそれぞれの場合
で、液晶表示装置を駆動したときのコントラスト比の計
測結果である。この計測では、デューティ数を16と
し、n=4としてパルス幅Pwを定めた。環境温度に応
じて、より適切な比率を選び、その比率で各種電圧レベ
ルを定めた場合の方が、コントラスト比が良好であっ
た。
【0061】また、図10(a)は、0℃、−10℃、
−20℃の各温度環境で、電圧Vs,Vh,Vrp,V
dの比率をそれぞれ変動し、各比率におけるコントラス
ト比を計測した結果である。なお、各温度における選択
電圧Vsの電圧レベルは、各温度での履歴から定めた。
【0062】コントラスト比が2以上のときに、実用的
な表示が可能となる。したがって、0℃では、選択電圧
Vsに対する保持電圧Vhの比率を1/4ないし1/2
とすることが好ましく、特に2/5としたときに最も良
好なコントラスト比が得られる。また、選択電圧Vsに
対する強制リセット電圧Vrpの比率を1/4ないし1
/2とすることが好ましく、特に2/5としたときに最
も良好なコントラスト比が得られる。また、選択電圧V
sに対する電圧Vdの比率を1/8ないし1/4とする
ことが好ましく、特に1/5としたときに最も良好なコ
ントラスト比が得られる。
【0063】−10℃では、選択電圧Vsに対する保持
電圧Vhの比率を1/4ないし1/2とすることが好ま
しく、特に1/3としたときに最も良好なコントラスト
比が得られる。また、選択電圧Vsに対する強制リセッ
ト電圧Vrpの比率を1/4ないし1/2とすることが
好ましく、特に1/3としたときに最も良好なコントラ
スト比が得られる。また、選択電圧Vsに対する電圧V
dの比率を1/8ないし1/4とすることが好ましく、
特に1/6としたときに最も良好なコントラスト比が得
られる。
【0064】−20℃では、選択電圧Vsに対する保持
電圧Vhの比率を2/9ないし2/7とすることが好ま
しく、特に1/4としたときに最も良好なコントラスト
比が得られる。また、選択電圧Vsに対する強制リセッ
ト電圧Vrpの比率を2/9ないし2/7とすることが
好ましく、特に1/4としたときに最も良好なコントラ
スト比が得られる。また、選択電圧Vsに対する電圧V
dの比率を1/9ないし1/7とすることが好ましく、
特に1/8としたときに最も良好なコントラスト比が得
られる。
【0065】−20℃では、Vs:Vh:Vrp:Vd
=8:2:2:1とした場合に良好なコントラスト比”
7”が得られた。そこで、Vs:Vh:Vrp=8:
2:2として、Vdの比率を変更して計測を行った。図
10(b)は、この計測結果を示す。図10(b)に示
すように、選択電圧Vsに対する電圧Vh、Vdの比率
を1/4とした場合には、Vsに対するVdの比率を1
/8ないし1/4とすることが好ましく、特に1.81
25/8とすることが好ましい。
【0066】本発明による駆動方法では、環境温度に応
じて電圧Vs,Vh,Vrp,Vdの比率を変更し、温
度に応じた電圧を走査電極および信号電極に印加する。
したがって、二重履歴特性の急峻性が失われる低温時で
あっても、良好な立ち上がり応答および立ち下がり応答
を実現でき、コントラスト比の減少に起因する見栄え低
下を防止することができる。
【0067】また、強制リセットパルスのパルス幅をP
wの30%ないし80%とすることで、低温時に立ち下
がり応答が速くなり、コントラスト比が向上する。
【0068】また、フレーム毎に極性を反転させ、ま
た、隣り合う走査電極に印加する電圧の極性を逆極性と
することで、フリッカーや輝度のムラが減少する。極性
を制御してフリッカーを低減させるので、1フレーム期
間を長くすることができる。したがって、選択期間も長
くすることができ、選択期間における立ち上がり応答も
速くなるので、コントラスト比が向上する。
【0069】上記の例では、1行目の走査電極から最終
行の走査電極まで、順番に選択電圧を印加する場合を示
したが、全ての走査電極に対する選択電圧の印加が一巡
するまでの間の選択電圧の印加順序を任意に定めてもよ
い。この場合、定めた順序に従って、各走査電極に選択
電圧を印加する。図11は、各走査電極に対する選択電
圧の印加順序を任意に定め、その順序に従って選択電圧
を印加する場合の例を示す説明図である。図11は、L
1,L5,L2,L6,・・・の順序で選択電圧を印加
する場合の例である。制御回路11は、第2フレームで
L1に対する選択電圧を印加した後にも、L5,L2,
L6,・・・の順に選択電圧を印加する。この場合であ
っても、制御回路11は、各走査電極への印加電圧の極
性を1フレーム期間毎に反転させ、また、隣り合う走査
電極では互いに極性が逆向きになるように電圧を印加す
る。したがって、例えば、L1およびL2に印加される
電圧の極性は互いに逆になる。
【0070】このように、任意の順序で走査電極3aに
選択電圧を印加する場合にも、極性を制御する場合と同
様に、フリッカーや輝度のムラを低減させることができ
る。フリッカーを低減させることができるので、1フレ
ーム期間を長く設定でき、選択時間を広げることができ
る。したがって、コントラスト比が向上する。
【0071】
【発明の効果】本発明によれば、走査電極に印加する複
数種類の電圧、および信号電圧の最大値の比を環境温度
によって変化させるので、低温時においても液晶を強誘
電状態および反強誘電状態に相転移させることができ、
コントラスト比の減少に起因する視認性を防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 液晶表示装置の構成の例を示すブロック図。
【図2】 液晶表示装置の断面図。
【図3】 各走査電極に印加される電圧の極性を示す説
明図。
【図4】 本発明による駆動方法での電圧駆動波形の例
を示す説明図。
【図5】 温度変化に伴う設定電圧の変化を示す説明
図。
【図6】 nの変化に伴うパルス幅Pwの変化を示す説
明図。
【図7】 電圧比の組み合わせの例を示す説明図。
【図8】 1フレーム期間内における透過光強度の特性
の例を示す説明図。
【図9】 コントラスト比の計測結果を示す説明図。
【図10】 電圧比を変化させたときのコントラスト比
の計測結果を示す説明図。
【図11】 各走査電極に電圧を印加する順番の例を示
す説明図。
【図12】 反強誘電性液晶における印加電圧と透過光
強度との関係を示す特性図。
【図13】 反強誘電性液晶分子の挙動を示す模式図。
【図14】 従来の駆動波形を示す説明図。
【図15】 選択電圧、信号電圧の最大値、および保持
電圧の決定方法を示す説明図。
【図16】 反強誘電性液晶の応答特性の例を示す説明
図。
【図17】 複数種類の温度における透過光強度特性の
変化を示す説明図。
【符号の説明】
1 液晶表示装置 2a,2b 透明基板 3a,3b 透明電極 7 反強誘電性液晶 9 走査駆動回路 10 信号駆動回路 30a,30b 偏光板 201 サーミスタ 202 抵抗 203 電源 204 温度補償回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾関 正雄 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社内 Fターム(参考) 2H093 NA33 NA44 NB21 NC03 ND09 ND10 NF17 NF20 5C006 AA15 AC02 AC24 AF44 AF46 BA13 BB12 BC03 BC12 BF38 FA19 5C080 AA10 BB05 DD03 DD20 EE28 JJ02 JJ04 JJ05

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の走査電極と複数の信号電極とを備
    え、走査電極に複数の種類の電圧を印加し、信号電極に
    信号電圧を印加するマルチプレックス型の反強誘電性液
    晶表示装置の駆動方法であって、 走査電極に印加する複数種類の電圧、および信号電圧の
    最大値の比を環境温度によって変化させることを特徴と
    する反強誘電性液晶表示装置の駆動方法。
  2. 【請求項2】 1フレーム期間内に走査電極に対して、
    1パルスの選択電圧と、前記選択電圧と同極性の保持電
    圧と、前記選択電圧とは逆極性の強制リセット電圧とを
    印加し、前記強制リセット電圧印加後に基準電圧を印加
    し、 環境温度によって、選択電圧に対する保持電圧の比、選
    択電圧に対する強制リセット電圧の比、および選択電圧
    に対する信号電圧の最大値の比を変化させる請求項1記
    載の反強誘電性液晶表示装置の駆動方法。
  3. 【請求項3】 各環境温度における選択電圧を、各環境
    温度における印加電圧と透過光強度の関係に基づいて定
    め、0℃以上では、選択電圧に対する保持電圧の比を1
    /4ないし1/2とし、選択電圧に対する強制リセット
    電圧の比を1/4ないし1/2とし、選択電圧に対する
    信号電圧の最大値の比を1/8ないし1/4とする請求
    項2記載の反強誘電性液晶表示装置の駆動方法。
  4. 【請求項4】 各環境温度における選択電圧を、各環境
    温度における印加電圧と透過光強度の関係に基づいて定
    め、−10℃では、選択電圧に対する保持電圧の比を1
    /4ないし1/2とし、選択電圧に対する強制リセット
    電圧の比を1/4ないし1/2とし、選択電圧に対する
    信号電圧の最大値の比を1/8ないし1/4とする請求
    項2または請求項3記載の反強誘電性液晶表示装置の駆
    動方法。
  5. 【請求項5】 各環境温度における選択電圧を、各環境
    温度における印加電圧と透過光強度の関係に基づいて定
    め、−20℃では、選択電圧に対する保持電圧の比を2
    /9ないし2/7とし、選択電圧に対する強制リセット
    電圧の比を2/9ないし2/7とし、選択電圧に対する
    信号電圧の最大値の比を1/9ないし1/7とする請求
    項2から請求項4のうちのいずれか1項記載の反強誘電
    性液晶表示装置の駆動方法。
  6. 【請求項6】 各環境温度における選択電圧を、各環境
    温度における印加電圧と透過光強度の関係に基づいて定
    め、−20℃では、選択電圧に対する保持電圧の比を1
    /4とし、選択電圧に対する強制リセット電圧の比を1
    /4とし、選択電圧に対する信号電圧の最大値の比を1
    /8ないし1/4とする請求項2から請求項4のうちの
    いずれか1項記載の反強誘電性液晶表示装置の駆動方
    法。
  7. 【請求項7】 強制リセット電圧のパルス幅を、選択電
    圧のパルス幅の30%ないし80%とする請求項2から
    請求項6のうちのいずれか1項記載の反強誘電性液晶表
    示装置の駆動方法。
  8. 【請求項8】 1フレーム期間をT、選択電圧のパルス
    幅をPw、選択電圧印加時間および保持電圧印加時間に
    対する選択電圧印加時間の比率の逆数をDとし、nを1
    ないし4の整数としたときに、 Pw・D+n・Pw=T を満足するPwとして選択電圧のパルス幅を定め、強制
    リセット電圧を印加する時間と基準電圧を印加する時間
    の和をn・Pwとして定める請求項2から請求項7のう
    ちのいずれか1項記載の反強誘電性液晶表示装置の駆動
    方法。
  9. 【請求項9】 1フレーム期間毎に選択電圧、保持電
    圧、および強制リセット電圧の極性を反転させ、かつ、
    隣り合う走査電極同士では選択電圧、保持電圧、および
    強制リセット電圧が逆極性となるように電圧を印加する
    請求項2から請求項8のうちのいずれか1項記載の反強
    誘電性液晶表示装置の駆動方法。
  10. 【請求項10】 1行目の走査電極から最終行の走査電
    極まで順番に選択電圧を印加する請求項2から請求項9
    のうちのいずれか1項記載の反強誘電性液晶表示装置の
    駆動方法。
  11. 【請求項11】 全ての走査電極に対する選択電圧の印
    加が一巡するまでの間の選択電圧の印加順序を任意に定
    め、前記順序にしたがって各走査電極に選択電圧を印加
    する請求項2から請求項9のうちのいずれか1項記載の
    反強誘電性液晶表示装置の駆動方法。
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