JP2002327368A - 合成繊維糸条のオンライン品質モニター方法 - Google Patents

合成繊維糸条のオンライン品質モニター方法

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JP2002327368A
JP2002327368A JP2001134950A JP2001134950A JP2002327368A JP 2002327368 A JP2002327368 A JP 2002327368A JP 2001134950 A JP2001134950 A JP 2001134950A JP 2001134950 A JP2001134950 A JP 2001134950A JP 2002327368 A JP2002327368 A JP 2002327368A
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quality
sensor
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synthetic fiber
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Alan Pover
アラン・ポーバー
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TAKESHIMA SHIGEJI
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成繊維糸条のインターレースの状態及び、
「糸品質」をモニターすると共に、これらに対応した個
々の独立した出力データを提供する。 【解決手段】インタレース加工装置を経て走行する糸条
に対して、 一対の投光器と受光器とからなる二組の光
軸を有するセンサーを、その2つの光軸が直交するよう
に配置する。センサーの糸条を透過した透過光の光量変
化をそれぞれ電気信号に変換して2つの信号を生成さ
せ、更に、これらの二つの信号を、電気制御回路によつ
て、平均化して生じる一つの標準電気信号を生成し、こ
の信号で糸条の品質をモニターするようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インタレース加工
装置を備えた合成繊維用機械、例えば、延伸撚糸機、延
伸仮撚機、延伸巻取機等の繊維機械で、インタレースの
交絡数を測定すると共に糸の張力、繊度、オイリングの
どれか一つの要素に変化が生じた場合糸品質指標が変化
したとしてオンラインでモニターする方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、インタレース加工は、合成繊維
糸条(以下単に糸条と称す)を構成する各々のフイラメ
ントが、個々に分離するのを防止するために、エアジェ
ットノズルで空気を噴射してフイラメントを相互に絡ま
せて、部分的に節を生成するものである。
【0003】インタレースの目的は、できる限り低い空
気圧で、十分な強さを持った多くの交絡を糸条に得るこ
とである。一般的な条件では、一定の繊度と糸速に対し
ては特定のエアージェットノズルで得られるメーター間
のインタレースの交絡数はかなり一定している。インタ
レース加工工程やメーター間のインタレースの交絡数に
おいて影響を与える要素が存在する。もっとも顕著なも
のは、エアジェットノズルそのものの働きであり、その
他要素としては、糸の張力と繊度の変動である。高い糸
張力は、インタレースの交絡数を減じ、一方、繊度の変
動は、インタレースの強さ、交絡数および効果に影響を
与えるものであり、これらの重要な要素はインタレース
工程の良し悪しを決定づけるものである。それゆえ、イ
ンタレース加工工程においてメーター間のインタレース
の交絡数が分かっていること、また、糸条の繊度と張力
に関連するデータがモニターされていることが望ましい
のである。これらのことが、分かることによって、加工
工程において不具合が生じた場合にそれを矯正する処置
が可能となり、糸条に生成されるインタレースの望まし
い交絡数、強さ、品質を良好なものに回復させることが
可能となるものである。
【0004】もう一つの品質上の問題と知られているの
が、インタレースの交絡の間隔のいくつかもしくは全部
において異常に大きな間隔がある場合であり、この場合
はおいては、糸条の主となる繊維束からフイラメントが
剥離してばらばらになる可能性が増大し、よってその後
の繊維加工工程において悪い影響をひき起こさせるもの
である。これは、エアジェットノズルが適切に作動して
いないことが原因と考えられるものでもあるし、またエ
アジェットノズルのチャンバーの中に形成された滓など
にもよる場合もあるであろう。したがって、インタレー
ス加工工程において、各々の交絡間の最大間隔に関する
情報を把握しておくこともまた望ましいものである。
【0005】更に、インタレース加工工程およびインタ
レースの質に影響を与えるもう一つの要素は、加工工程
において糸条と糸条が接触する糸ガイドなどの表面との
間に生成される過度の摩擦である。摩擦の増加は、糸条
に付与されるオイリングでの減少によっても引き起こさ
れるので、オイリングをモニターすることも重要となつ
てくるのである。この場合糸の張力もまた増加し、フイ
ラメントにダメージを与える可能性も増大するものであ
る。
【0006】従来の技術では、インタレースの交絡数の
測定に、光電式技術を使用したものもあるが、モニター
するのは一対の投光器と受光器からなる一軸でしか行わ
ないものであった。この一軸でしかモニターを行わない
場合の欠点は、 糸条において糸組成を形成させるため
に糸ガイドを配置してインターレースの交絡数の正確な
測定値を得るようにしなければならないことである。
糸ガイドは光軸の近くに配置されるために糸から排出さ
れる滓などが付着しやすくなり、そのためモニターリン
グ域を汚れさせてしまい、究極的にはインターレースの
交絡数に影響を与える。その他の技術においてもインタ
ーレースの交絡数と糸品質をモニターするに際し光電式
の技術を用い、この場合糸ガイドを光軸の近くには配置
しないのではあるが、この場合においても糸の組成を見
るにあたっては一対の投光器と受光器からなる一組しか
使用しないのである。 この技術の欠点はフィラメント
が水平方向に横たわつているいる糸条をモニターする場
合において(図4、図5参照)このフィラメントが横た
わっているという可能性に対して適応する方法がないこ
とであり、したがってこの種のモニター装置は丸い断面
しか持たない糸条に対してのみにしか有効でないという
ことである。
【0007】一軸でしかモニターをしないということの
もう一つの限界は、一つのセンサーでモニターできる糸
条のデニールの範囲である。 従来の技術においてはイ
ンターレースの交絡数を測定するのに接触式センサーを
用いるのであるが、この接触式センサーは機械スピード
に対しては適切ではあり得ないし、そのためオンライン
では使用できなく、オフラインでしか使用できない。
【0008】
【本発明が解決しようとしている課題】生産された糸条
の品質はその糸条を使用するその後の工程において最重
要性を持つものであるので、その糸条が生産されている
時にその品質に関する情報を持つことが極めて望ましい
ことである。 糸条を生産中にモニターし、品質の悪い
糸条が生産されている場合それを機械のオペレーターに
知らしめるこができるシステム、また品質の悪い糸が生
産されているその原因をオペレーターに矯正させ、品質
の悪い糸条を生じさせる後の種々の工程での問題を減じ
させることができるシステムが必要とされる。 このよ
うなシステムにおいては、生産されたすべての糸条に関
する記録を取って生産された糸条の生産状況を追跡する
ことが可能となり、後の工程に品質の劣る糸条が供給さ
れることを防止することができ、よって糸条の生産にお
ける不必要なコストがさらに生じることを減じさせるこ
とができるものである。
【0009】現在上記の課題に関する既存の技術がある
ものの、これらの技術には限界があるという問題があ
る。即ち、従来の技術では、これまでの糸条と異なる新
しい組成を有する糸条や、生産速度が高速化した場合に
は、適用できない問題があり、更には、接触式センサー
のようにガイドを配置してある場合、滓が堆積するとい
う問題がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は、糸条の
インターレースの状態及び、「糸品質」をモニターする
と共に、これらに対応した個々の独立した出力データを
提供するこにある。また、本発明のもう一つの目的はイ
ンターレースおよび「糸品質」に対応する個々の独立し
た出力データを提供することである。 これらのデータ
は、生産中の糸条が製造者の定める品質基準に合致して
いるかどうかを決定するために必要な情報を提供するも
のである。さらに、本発明の目的は検出域の内部におい
て糸条と接触しないセンサーを提供し、よって検出域に
滓などが堆積するのを回避させ、よって糸条のモニター
リング過程において影響を免れるようにすることであ
る。さらにまた、本発明のその他の目的は本装置が出力
する出力データによって全体的な機械運転に係る情報ま
た運転条件設定において必要な情報を提供し、糸条製造
者が定める品質基準に合致した望ましい糸条を生産する
ことを可能ならしめることである。本発明においては、
一対の投光器と受光器とからなる二組の光軸を有する一
個のセンサーによって広範囲の糸条の種類、組成におけ
るインターレースの交絡数、糸品質およびデニールすべ
てをモニターする方法を提供するものである。 一対の
投光器を受光器とからなる二組の光軸を有する個々のセ
ンサーを使用するため、モニターリングを行う個所の近
くに糸ガイドを配置する必要がなくなり、よってガイド
を配置した場合に生ずる滓などが堆積するという問題を
排除するものである。 糸条は一対の投光器と受光器と
からなる二組の光軸を有するセンサーによってモニター
され、典型的な丸い断面組成を有しない糸に対してその
センサーを提供し、よって広範囲の繊度の糸条のモニタ
ーを可能にするという優位性を本発明によってもたらす
ものである。
【0011】本発明の実施態様にしたがって、糸条の組
成に応じて生成される電気的な信号の周波数によってセ
ンサー中を通過する走行糸条におけるインターレースの
交絡数を測定する方法が提供される。本発明のもう一つ
の実施態様にしたがって、各々のインターレース間の時
間差を測定することによって測定されたインターレース
間の最大距離を測定する方法が提供される。本発明のさ
らなる実施態様にしたがって、糸条の組成から生成され
る電気的な信号によって糸条の繊度(平均的な糸条の太
さ)、糸条の張力、オイリングをモニターする方法が提
供される。本発明によって、インターレースの交絡数の
測定および「糸品質」のモニターがセンサーの測定領域
において糸条がセンサーに接触することなく実行され、
そのために接触式のセンサー等の場合にセンサーの測定
領域内に蓄積される滓などによってモニターリングが影
響をうけることを排除するものである。
【0012】さらに、センサー装置における経年変化お
よび汚れを補正する発明の自動補正機能にしたがって、
本システムの運転は長期化され連続的な運転が可能とな
るものである。 そのために欠陥のある糸条パッケージ
が生産される機会を減じ、編物や織物などの後の工程に
おいて損害を被るのを回避させるものである。 加え
て、このセンサーの自動補正機能にはセンサーにおける
何らかの異常および糸条の糸切れを表示させるもう一つ
の機能を提供するものである。
【0013】
【発明の実施の形態】インタレース加工装置を備えた繊
維機械で、合成繊維糸条の品質をオンラインでモニター
するにために、インタレース加工装置を経た適宜位置
に、図1及び図2おいて、走行する糸条1を監視するセ
ンサー2を配置する。このセンサー2は、導線51を介
し種々の電子制御回路を含んだ制御装置50に接続され
ている。糸条1をモニターするセンサ2には、一対の投
光器と受光器からなる二組の光軸を備え、その光軸の通
る道は、交差するように形成されており、その交差する
箇所にモニターの対象となる糸条1を通過させるのであ
る。この場合、走行する糸条1の組成によって、投光器
からその対となる受光器へ透過される光量に変化を発生
させる。即ち、一対の投光器と受光器とからなる二組光
軸を有するセンサーをこのように配置させることによっ
て、一つの糸条を、二つの方向から見て二つの電気信号
を観測することになる。 これら二つの独立した信号
が、種々の糸条の組成におけるいろいろな変動に応じて
調節されることとなる。即ち、今これを詳述すると、
図3は、インタレースされた糸条の典型的な例示であ
る。図4は、センサー2によって、ある一方向(光軸
1)から糸条1を見た場合フィラメントが水平方向に横
たわっている時を示し、又、図5は、センサー2によっ
て、別の方向(光軸2)から見た場合には垂直方向に横
たわっている場合を示している。このような場合におい
ては二つの信号が生成され、これら二つの信号が平均化
されて、糸条の組成に関連する全体的な一つの信号とな
るようになし、この結果、それは図3に示す典型的な横
断面を持つ糸条と同様の信号を生成させることとなる。
図7は、本発明によるインターレースの交絡数を測定す
るためおよび「糸品質」をモニターするためのシステム
の実施態様を一般的に示すものである。本発明で使用す
る「糸品質」という用語は、糸条の繊度、張力およびオ
イリングの変化によって引き起こされる変化をモニター
するために供給される信号に影響を与え得るこれら三つ
の可変要素すべてを包括するものである。本発明ではセ
ンサーの状況に関する必須の情報を提供するということ
に加えて、測定域(センシングエリア)において走行す
る糸条の有無を検知することも可能である。センサーは
異なる大きさで用意することができ、よって異なるデニ
ール数の糸条や異なる機械の種類に対応できるようにな
っている。
【0014】糸条1がセンサー2の中を走行するときセ
ンサー制御回路3がセンサーに搭載された2個の赤外光
ダイオードの出力を制御する。 その結果としてその出
力がそれらのダイオードに対応するフォトトランジスタ
ー内に糸条によって生成された交流の電気信号となる。
このセンサーの制御回路3はセンサー装置の経年変化
および汚れを補正するための赤外光装置における自動的
な制御を供給する。
【0015】本発明は種々のデニール数に対応できるよ
うに構成されている。 すなわち、糸条のデニール数が
異なればその違いに応じてセンサーから異なる増幅度の
信号が生成されるのである。 この増幅度での違いを補
正するために、本発明では増幅回路4によって生成され
た増幅されたセンサー信号を波形ピークからピークまで
3Vに「標準化」し、このことによって同じレベルとな
った増幅度の信号から糸条繊度の計測が行われるのであ
る。この標準化された信号5はその後二つの分離した計
測工程へ送られる。 すなわち、その一つは、インター
レースの交絡数およびインターレース間の間隔の計測で
あり、もう一つは、「糸品質」のモニターリングであ
る。
【0016】(インターレースの交絡数およびインター
レース間の間隔の計測)について (インターレースの交絡数)「標準化された」3ボルト
信号5は実際は正弦波であり、そこでは波形のピークが
インターレース交絡そのものとなる。波形のなかにはイ
ンターレース以外の要素によって生成された他の構成要
素(電気的ノイズ等)もあるが、それらの構成要素はイ
ンターレースによって生成されたピークと比較した場合
増幅度としても一般的には小さい。 本発明は異なる種
類の糸条に使用されるものであり、各々の種類の糸条は
異なる波形を生成するが、各々のインターレースは必ず
しも一貫したピークの増幅度を生成するものではない。
ここで、異なる糸の種類での違いを補正するために信
号をレベルおよびモード設定回路6を通過させるのであ
る。
【0017】(レベルおよびモードの設定)レベル設定
回路6の目的はDCボルテージの程度を設定することで
ある。DCボルテージの数値によって「標準化された信
号」のピークのうちのどのピークがインターレースとし
てカウントされるべきかを決定する。 これによって信
号のうちで望ましくない構成要素を排除することができ
るのであり、そのためインターレースとしてカウントさ
れることがない。 実際にはインターレース以外の要素
によって生成された他の信号を別個のものとして排除す
るのである。
【0018】モード設定回路6の目的は複雑な波形を生
成する糸条のモニターリングを可能ならしめることであ
る。 波形にはインターレースと認定されるべきピーク
まで増幅した波形のものが含まれているのであるが、波
形のなかにはインターレースの増幅度に近いピークも含
まれている可能性がある。 このことは、POY部分延
伸糸のような糸条をモニターする時に影響がでる。 こ
こで、「モード」の操作での選択肢を選択することがで
き、それによってヒステリシスを導入するのである。
これによって「標準化した信号」を正弦波から四角形波
へ転換する効果をもたらすものである。 正弦波の波形
のピークがレベル設定のDCボルテージの数値を通過す
るときに、そのピークが四角形波生成回路からの出力を
前設定された時間のあいだ引き出させる。 正弦波が0
Vに落ちるまでは四角波形生成回路からのその他の出力
はもはや生成されることはない。 このことによって波
形における望ましくない要素を排除し、ヒステリシスの
望ましい効果をもたらすものである。
【0019】(インターレース間の間隔)本発明は各々
のインターレース間の時間の間隔を測定することによっ
てインターレース間の間隔を測定する。 一つのインタ
ーレースがカウントされるとタイマー7が始動し、その
次のインターレースがカウントされると停止する。 タ
イマーが始動して停止するまでの時間が後述する中央演
算装置19によって計測される。 この時間がインタレ
ースの間隔となる。
【0020】(糸条の品質のモニターリング)について
「標準化された」3V信号は糸条の繊度、張力およびオ
イリングでの変化をモニターするのにも使われる。 信
号はまづ最初に糸品質アンプ回路8によって高いレベル
に増幅される。 その後、整流回路9にてその信号が整
流されてDCレベルを生成する。 標準化された信号お
よびその信号を高い割合で増幅することは大きくて不要
な「リプル」内容を有する整流された信号となる。 こ
こで、この不要な信号での変化を排除するために総合回
路10が使われ「リプル」を減じさせる。 整流回路9
と総合回路10を組み合わせて作動させることによって
「平均化」機能26を実行させることができ、よって繊
度、張力およびオイリングでのいずれか一つの要素にお
ける変化をモニターするのに有効な信号を提供するもの
である。 この「平均化された信号」はその後「糸品
質」ゲイン回路11を通過する。 このゲイン回路11
の目的とするところは繊度、張力、オイリングでのいず
れか一つの要素での変化に関連する「糸品質信号」にお
けるパーセンテージの変化を設定することである。
【0021】「糸品質信号」における変化のパーセンテ
ージは「糸品質」ゲイン設定によって決定されて変更可
能である。 ゲイン設定によって、繊度、張力、オイリ
ングでのいずれか一つの要素の変化によって引き起こさ
れる標準化された3Vのピークからピークまでの信号に
おける変化に関連する「平均化された信号」の感度が設
定される。糸条には種々異なるデニールのものがあるの
で異なる増幅度の信号を生成するが、これに関連してこ
こでも同じ「平均化」を行う理由がある。 すなわち
「糸品質信号」平均化回路12においてこの信号がゲイ
ン回路11を通過した後にデジタルで制御されたゲイン
およびトラッキング方法によって「平均化された電圧」
に設定されるのである。 それから、平均化された「糸
品質信号」に対してはダンピング回路13によってさら
なる安定が付与され、よって適切な出力信号が供給され
ることとなる。
【0022】(計測値データをコンピュータで処理する
出力)について (インターレースのカウントの出力)インターレースの
カウントは交流信号の形において存在し、本発明はイン
ターレースのカウントを出力するのに以下の三つの方法
(デジタル出力、電圧出力、電流出力)を提供する。 1.(デジタル出力) インターレースのカウントのデータを出力するのに二つ
のデジタル方法がある。 a) インターレースのカウント信号は中央演算装置1
9によって処理されデータストリングの一部として含ま
れ、このデータストリング27は外部のデータ収集シス
テムにRS232またはRS485通信プロトコールに
よって伝達することができる。 b) インターレースカウント信号は周波数/電圧変換
回路14を通過することによって電圧に変換される。
この周波数/電圧変換回路14は校正されて電圧出力を
供給し、その電圧出力がインターレースカウントを表わ
すのである。 この電圧はその後アナログ/デジタル信号転換器18に
よってデジタルフォーマットに転換される。 その結果
として得られるデジタル数値はその後中央演算装置19
によって処理されてデータストリング27の一部として
含まれることができ、このデータストリング27は外部
のデータ収集システムにRS232またはRS485通
信プロトコールによって伝達することができる。
【0023】2.(電圧出力) インターレースのカウント信号は周波数/電圧変換回路
14を通過することによって電圧20に変換され、その
結果として得られる電圧がインターレースカウントを表
わす。 この電圧出力はその後外部のデータ収集システ
ムに接続される。 3.(電流出力) この電流出力を供給するために周波数/電圧転換回路の
電圧が電圧/電流転換器[15]によって電流に転換され
る。この電流出力は4〜20mAにすることもできるし
0〜20mAにすることもできる。 この場合において
も出力数値はインターレースのカウントを表わす。 こ
の電流出力はその後外部のデータ収集システムに接続さ
れる。
【0024】(インターレース間の最大距離)本発明は
インターレース間の最大の距離に対する出力を時間との
関連において供給する。 この出力に対する情報はイン
ターレース間隔タイマー7の始動時間と停止時間との時
間差から取られる。 中央演算装置19においてこの時
間差を測定し、前に出た最大距離よりも大きい距離が測
定された場合にその新しいより大きな最大距離に情報を
上書きしていく。 この出力はデータストリング27に
関連付けらており、このデータストリングはRS232
またはRS485プロトコールによって外部データ収集
システムに接続される。
【0025】(糸品質出力)について 糸品質出力信号は電圧の形において存在し、本発明は糸
品質データを出力するのに以下の三つの方法(デジタル
出力、電圧出力、電流出力)を供給する。 1.(デジタル出力) 糸品質信号はアナログ/デジタル信号転換器18によっ
てデジタルフォーマットに転換され、その結果として得
られるデジタル数値は糸品質を表わし、繊度、張力およ
びオイリングと関係する。 この数値は中央演算装置1
9によって処理されてデータストリング27の一部とし
て含まれ、このデータストリング27は外部のデータ収
集システムにRS232またはRS485通信プロトコ
ールによって伝達することができる。
【0026】2.(電圧出力) 糸品質信号はすでに電圧であるので、転換の必要はな
い。 電圧は糸品質電圧出力23を表わし、繊度、張力
およびオイリングと関係する。 この電圧出力はその後
外部のデータ収集システムに接続される。 3.(電流出力) この電流出力を供給するために、糸品質電圧が電圧/電
流転換器16によって電流に転換される。この電流出力
は4〜20mAにすることもできるし0〜20mAにす
ることもできる。この場合においても糸品質電流出力2
2は糸品質を表わす。 この電流出力はその後外部のデ
ータ収集システムに接続される。 (多肢機能回路)について 本発明はデジタルインターレースのカウント出力(イン
ターレース出力の項の(b)において記述)とデジタル
糸品質出力(糸品質出力の項において記述)の両方を可
能とする回路を含んでいる。 多肢機能回路17によっ
て実行される機能は、インターレースのカウント信号の
処理と糸品質信号の処理を交互に行いない、その処理し
た信号をRS232または、RS485通信プロトコー
ルで外部データ収集システム伝達させるということであ
る。
【0027】(アラーム)について 本発明にはアラーム回路24が装備されており、この回
路では以下に述べるいずれかの理由がある場合に出力を
生成するようになっている。 すなわち、センサーに許
容限度以上に汚れが付着するかまたはセンサー関連装置
が完全に故障しセンサーそのものに故障が生じた場合
か、センサー中を走行する糸条が糸切れを起こしたりセ
ンサーの測定域から逸脱したり、また、センサーを接続
するケーブルに故障が生じたりした場合である。
【0028】
【発明の効果】本発明は、一対の投光器と受光器とから
なる二組の2つのセンシング光軸を有するセンサーを使
用し、そのセンシング光軸を発する2つのセンシング部
分は互いに直交するように配置し、糸条の多くの可変す
る組成に対応するようにしたので、従来のものに比較し
て、糸条のインターレースの交絡数および糸品質を確実
に測定できると共に本発明は延伸仮撚、延伸撚糸、延伸
巻取、POY紡糸および延伸整経工程、更に、BCF工
程等におけるエアージェットノズルの全ての使用形態に
適用でき、更に、本発明は合糸工程で糸条を構成する糸
が切れた場合および加工糸、生糸、合糸での糸切れの場
合その検知を行うときにも適用できる等の種々の効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する装置の一例を示すセンサーと
電気制御回路を含む概略説明図である。
【図2】モニターする糸条とセンサーの光軸との関係を
表す説明図である。
【図3】インタレースされた糸条の代表的な横断面図を
示すものである。
【図4】糸条をセンサーの光軸1の方向からみた横断面
図である。
【図5】糸条をセンサーの光軸2の方向からみた横断面
図である。
【図6】本発明を実施する装置の一例を示す電気制御回
路のブロツク図である。
【符号の説明】
1 合成繊維糸条 2 センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G051 AA44 AB02 BA01 CA01 CA07 CB02 EA21 EA27 EC03 3B154 AB02 BA53 BB18 BB76 BB77 BC42 BC48 CA13 CA16 CA18 CA22 CA27 CA32 CA38 CA50 DA30 4L036 AA01 MA04 PA42

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インタレース加工装置を備えた繊維機械
    で、合成繊維糸条の品質をオンラインでモニターするに
    際し、インタレース加工装置を経て走行する糸条に対し
    て、一対の投光器と受光器とからなる二組の光軸を有す
    るセンサーを、その2つの光軸が直交するように配置す
    ると共に、該センサーの糸条を透過した透過光の光量変
    化をそれぞれ電気信号に変換して2つの信号を生成さ
    せ、更に、これらの二つの信号を、電気制御回路によつ
    て、平均化して生じる一つの標準電気信号を生成し、こ
    の信号で糸条の品質をモニターするようにしたことを特
    徴とする合成繊維糸条のオンライン品質モニター方法。
  2. 【請求項2】 請求項1によって得られた一つの標準電
    気信号を、二つの観点から分析し、そのうち一つを、イ
    ンタレースの交絡数、交絡の間隔、交絡の平均間隔をモ
    ニターするのに使用し、一方、もう一つを、糸の張力、
    繊度、オイリングの3要素を一括した糸品質指標値をモ
    ニターするのに使用するようにしたことを特徴とする合
    成繊維維糸条のオンライン品質モニター方法。
  3. 【請求項3】 センサーは、センシングエリアが汚れた
    場合、自動補正機能によつて、該センサーの出力する光
    量を常に一定に保持させると共に、一定レベルを保持で
    きない場合は、警告信号を発信するようにしたことを特
    徴とする請求項1及び請求項2記載の合成繊維糸条のオ
    ンライン品質モニター方法。
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