JP2002326202A - 切断ブレード - Google Patents

切断ブレード

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JP2002326202A
JP2002326202A JP2001135876A JP2001135876A JP2002326202A JP 2002326202 A JP2002326202 A JP 2002326202A JP 2001135876 A JP2001135876 A JP 2001135876A JP 2001135876 A JP2001135876 A JP 2001135876A JP 2002326202 A JP2002326202 A JP 2002326202A
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Seishiyo Ishijima
精昭 石島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被加工物における縁端部分を切断せずに被加
工物を切断することができ、被加工物の厚さ方向に貫通
しない切断溝を切り込むことができ、更に、曲線状の軌
跡を描く切断溝を切断することができる切断ブレードを
提供すること。 【解決手段】 往復動する切断ブレード1の先端刃5が
被加工物20の表面21に押し当てられると、先端刃5
が表面21に食い込む一方で、これを続行することによ
り切刃3、先端刃5及び側縁刃6によって、被加工物2
0の厚さ方向へ切断溝23が掘り下げられる。その後、
ベース16の下面全体が被加工物20の表面21に対し
て水平に当接するまで切断溝23を掘り下げた後、電動
ジグソー10が矢印X方向へ押し進められると、往復動
する切断ブレード1の切刃3によって、被加工物20が
矢印X方向へ切断されて、かかる方向へ曲線状の軌跡を
描く長溝状で且つ被加工物20の厚さ方向に貫通しない
切断溝23が加工される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、ジグソーやレシ
プロソー等の各種切断工具に取り付けられて被加工物の
切断に使用される切断ブレードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】 木材や合成樹脂材などの素材で形成さ
れた被加工物を切断する場合、例えば、ジグソー、レシ
プロソー又はセーバソー等(以下、「ジグソー等」と称
す。)の切断工具が用いられる。ここで、図6を参照し
て、切断工具の一例である電動ジグソー100について
説明する。
【0003】図6は、従来の切断ブレード107が取り
付けられた電動ジグソー100により被加工物110を
切断している状態を示す側面図であり、図中では、被加
工物110を断面視し、往復動する際の最上位置にある
切断ブレード107を実線で図示し、最下位置にある切
断ブレード107を2点鎖線で図示している。また、図
中の矢印Xは電動ジグソー100の進行方向を、矢印Z
は切断ブレード107の往動方向を、それぞれ示してい
る。
【0004】電動ジグソー100は、駆動モータ(図示
せず)を内蔵したジグソー本体101を備えており、こ
のジグソー本体101の下部には駆動モータに連結され
る駆動軸102が下方へ延出されている。駆動軸102
は、駆動モータの駆動力により矢印Z方向及び反矢印Z
方向へ往復動(上下動)するものであり、この駆動軸1
02には、取付具103の固定ビス103aにより切断
ブレード107が取り付けられている。一方、ジグソー
本体101の上部には作業者が電動ジグソー100を保
持するための握持部104が設けられ、この握持部10
4の下部には駆動モータを駆動又は停止するためにオン
又はオフされる駆動スイッチ105が設けられている。
【0005】また、ジグソー本体101の下方には、そ
のジグソー本体101を被加工物110の表面111で
支持するベース106が設けられており、切断ブレード
107は、このベース106より更に下方へ延出されて
いる。切断ブレード107は、長尺帯板状のブレード本
体108を備えており、このブレード本体108には、
複数の鋸歯状の切刃109が形成されている。この複数
の切刃109は、ブレード本体108における幅方向一
側縁(図6左側)、即ち、電動ジグソー100の切断時
における進行方向(図6の矢印X方向)側の側縁部に形
成されている。
【0006】電動ジグソー100によれば、被加工物1
10を切断する場合、まず、ベース106の下面が被加
工物110の表面111に当接され、切断ブレード10
7の切刃109が被加工物110の縁端面112に当接
される。この状態で握持部104を握る指で駆動スイッ
チ105がオンされると、駆動モータが駆動して、駆動
軸102の矢印Z方向及び反矢印Z方向への往復動が開
始され、取付具103により駆動軸102に取り付けら
れた切断ブレード107が矢印Z方向及び反矢印Z方向
へ往復動を開始する。かかる状態で、ジグソー本体10
1を矢印X方向へ押し進めれば、切断ブレード107の
切刃109により、被加工物110が切断されて、切断
溝113が加工されるのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、上記
の電動ジグソー100に取り付けられる切断ブレード1
07では、被加工物110の切断溝113が被加工物1
10の厚み方向に貫通したものとなるため、被加工物1
10の厚み方向に貫通しない凹状の溝を切り込むことが
できないという問題点があった。しかも、電動ジグソー
100に使用される切断ブレード107では、被加工物
110の縁端面112から切断を開始する必要があるた
め、被加工物110の縁端面112から離れた部分、例
えば、図6中の1点鎖線で示す位置114から切断を開
始することができなかった。このため、被加工物110
の縁端部分を切断することなく、かかる被加工物110
の非縁端部分を切断することができないという問題点が
あった。
【0008】そこで、被加工物の縁端部分を切断するこ
となく、被加工物の非縁端部分における表面に凹状の溝
を加工するような場合、ノミ等の手工具により被加工物
の表面に溝切り加工が施されるが、手工具による溝切り
は人手により行われるため、加工時間が長期化して作業
が煩雑となってしまう。また、手工具では、その刃先幅
より小さな溝幅の溝を切ることができず、切断ブレード
で切られるような細幅の溝を切ることができないという
問題点があった。よって、かかる場合には、図7に示す
ように丸鋸120により被加工物122に溝切り加工が
施されている。
【0009】図7(a)は、丸鋸120によって被加工
物122に溝切り加工を行っている状態を示す側面図で
あり、図7(b)は、図7(a)において切断された被
加工物122の平面図である。ここで、図7(a)で
は、丸鋸120の切刃121の一部の図示を省略して2
点鎖線で刃先円を図示すると共に、丸鋸120を矢印R
方向へ回転駆動させる丸鋸装置の図示を省略している。
図7(a)に示すように、丸鋸120は複数の鋸歯状の
切刃121が外周に形成されており、この丸鋸120が
矢印X方向へ水平移動されつつ矢印R方向へ回転される
ことによって、被加工物122の表面123に切断溝1
25が切断加工される。
【0010】この丸鋸120によれば、被加工物122
の厚み方向(図7(a)上下方向)に貫通しない凹状の
切断溝125を、被加工物122の縁端面124から離
れた非縁端部分に形成することができる。しかしなが
ら、上記の丸鋸120では、切断溝125の底部126
の切断方向(図7(a)の矢印X方向)両端に円弧状の
曲面部127,127が残存してしまう。このため、切
断溝125の隅角部128,128を略直角状に加工す
るには、ノミ等の手工具によって、切断溝125の曲面
部127,127を削って除去し、図7(a)中の2点
鎖線で示す隅角部128,128を加工する必要があ
る。
【0011】よって、丸鋸120により切断溝125を
加工した後、更に、ノミ等の手工具により仕上げ加工を
施す必要があるため、切断溝125の切断加工が煩雑と
なってしまうという問題点があった。しかも、丸鋸12
0によれば、図7(b)に示すように、直線状の切断溝
125しか切断加工することができないため、かかる切
断溝125が描く軌跡を曲線状とすることができないと
いう問題点があった。
【0012】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、被加工物における縁端部分を切
断せずに被加工物を切断することができ、被加工物の厚
み方向に貫通しない切断溝を切り込むことができ、更
に、曲線状の軌跡を描く切断溝を切断することができる
切断ブレードを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】 この目的を達成するた
めに請求項1記載の切断ブレードは、長尺帯板状のブレ
ード本体と、そのブレード本体の幅方向一側縁に形成さ
れる鋸歯状の切刃と、その切刃が形成される前記ブレー
ド本体を切断工具に着脱可能に取り付けるための取付部
とを備え、前記ブレード本体の先端部に形成され、その
ブレード本体の先端部側へ向けて厚みが漸減する略尖形
状の先端刃と、その先端刃が形成された前記ブレード本
体の幅方向他側縁に形成され、そのブレード本体の幅方
向他側縁側へ向けて厚みが漸減する略尖形状の側縁刃と
を備えている。
【0014】この請求項1記載の切断ブレードによれ
ば、取付部によってブレード本体が切断工具に取り付け
られた後、先端刃が被加工物の表面に当接された状態
で、切断工具が駆動されると、切断ブレードがブレード
本体の長手方向へ往復動される。この切断ブレードの往
復動によって、先端刃が被加工物の表面へ食い込み、か
かる状態で先端刃を被加工物に押し当てるように切断工
具を操作すると、鋸歯状の切刃、先端刃および側縁刃に
よって被加工物が掘り下げられるように切断される。被
加工物を所定深さまで掘り下げた後、切断ブレードの切
刃側へ向けて押し進めるように切断工具が操作される
と、切断ブレードの切刃によって、被加工物が切断工具
の進行方向へ切断されて、かかる方向に延びる切断溝が
加工される。
【0015】請求項2記載の切断ブレードは、請求項1
記載の切断ブレードにおいて、前記側縁刃は前記ブレー
ド本体の先端部で前記先端刃と連設されており、前記ブ
レード本体はその先端刃及び側縁刃の刃先により描かれ
る稜線が略J字形に形成されている。
【0016】請求項3記載の切断ブレードは、請求項1
又は2に記載の切断ブレードにおいて、前記先端刃の断
面形状は前記ブレード本体の厚み方向における中心線に
対して略対称な略V字形に形成されている。
【0017】請求項4記載の切断ブレードは、請求項1
から3のいずれかに記載の切断ブレードにおいて、前記
側縁刃の断面形状は前記ブレード本体の厚み方向におけ
る中心線に対して略対称な略V字形に形成されている。
【0018】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の好ましい実施例
について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発
明の一実施例である切断ブレード1の正面図である。切
断ブレード1は、木材、合板材、軽金属材、合成樹脂材
等の被加工物20(図4参照)を切断したり、所望の箇
所に切り込み加工を施すための工具である。なお、本実
施例では、切断ブレード1が使用される切断工具の一例
として、図4に示す電動ジグソー10を用いて説明す
る。
【0019】図1に示すように、切断ブレード1は、炭
素工具鋼や高速度鋼等の鋼材で長尺帯板状に形成された
ブレード本体2を備えており、このブレード本体2の幅
方向(図1左右方向)一側縁(図1左側)には、被加工
物20(図4参照)を切断するため、複数の鋸歯状の切
刃3がブレード本体2の長手方向における基端部2a側
から先端部2bにかけて形成されている。ブレード本体
2の基端部2a側には、後述する電動ジグソー10の取
付具13に着脱可能に取り付けられる取付部4が設けら
れている。
【0020】取付部4には、電動ジグソー10における
固定ビス13aが挿通される通穴4aが穿設されてお
り、通穴4aへ電動ジグソーの固定ビス13aを挿脱す
ることによって、切断ブレード1を電動ジグソー10に
着脱することができる。また、ブレード本体2の先端部
2bには刃先5aを有する先端刃5が形成されており、
その刃先5aにより描かれる先端刃5の稜線は、ブレー
ド本体2の幅方向一側縁から他側縁にかけて正面視略円
弧状とされている。更に、ブレード本体2の幅方向他側
縁(図1右側)には刃先6aを有する側縁刃6が形成さ
れており、この刃先6aにより描かれる側縁刃6の稜線
は、ブレード本体2の先端部2bから基端部2a側にか
けて略直線状とされている。
【0021】側縁刃6は、ブレード本体2の先端部2b
で先端刃5と連設されている。この先端刃5の刃先5a
と側縁刃6の刃先6aとの連設部分は正面視略円弧状に
形成されており、かかる刃先5a,6aにより描かれる
ブレード本体2の稜線は正面視略J字形に形成されてい
る。このように、先端刃5から側縁刃6にかけての刃先
5a,6aを略円弧状に形成することにより、かかる刃
先5a,6aに加わる外力の応力集中を抑制して、かか
る応力集中による刃先5a,6aの刃こぼれ等の欠損を
抑制することができる。よって、先端刃5及び側縁刃6
が被加工物20(図4参照)の表面21に食い込む場合
に、かかる食い込みに伴う衝撃による先端刃5や側縁刃
6の欠損を抑制することができるのである。
【0022】図2は、図1に示す切断ブレード1におけ
る側縁刃6側の側面図であって、ブレード本体2の先端
部2bを拡大視したものであり、図中の1点鎖線は、ブ
レード本体2の厚み方向における中心線Lを示してい
る。図2に示すように、先端刃5の形状(断面形状)
は、ブレード本体2の基端部2a(図1参照)側から先
端部2b側に向けて厚みが漸減する略尖形状に形成され
ており、被加工物20に食い込み易くされている。しか
も、先端刃5の刃先5aには略円弧状の丸味が付与され
ており、この丸味付けにより刃先5aの欠損が抑制され
ている。
【0023】また、先端刃5は、ブレード本体2の厚み
方向(図2左右方向)における中心線Lに対して略対称
な刃面5b,5bにより略V字形に形成されている。こ
のため、先端刃5の刃先5aを被加工物20の表面21
に対して略垂直に食い込ませる場合に、かかる食い込み
に伴って先端刃5に加わる力を、その両刃面5b,5b
にほぼ均等に分散させることができるので、先端刃5の
欠損を更に抑制することができる。
【0024】図3は、図1のIII−III線における
断面図であり、図中の1点鎖線は、ブレード本体2の厚
み方向における中心線Lを示している。図3に示すよう
に、側縁刃6の断面形状は、ブレード本体2の幅方向一
側縁(図3左側)から他側縁(図3右側)へ向けて、即
ち、ブレード本体2の切刃3側から刃先6aに向けて厚
みが漸減する略尖形状に形成されている。よって、側縁
刃6も、先端刃5と同様に被加工物20に食い込み易く
することができる。しかも、側縁刃6の刃先6aには略
円弧状の丸味が付与されており、かかる刃先6aが欠損
しにくくされている。
【0025】また、側縁刃6の断面形状は、ブレード本
体2の厚み方向(図3上下方向)における中心線Lに対
して略対称な刃面6b,6bにより略V字形に形成され
ている。このため、側縁刃6の刃先6aが被加工物20
に食い込む際にその側縁刃6に加わる力を、その両刃面
6b,6bにほぼ均等に分散させることができるので、
刃先6aに加わる負荷を軽減して、かかる刃先6aの欠
損を抑制することができる。
【0026】図4及び図5を参照して、切断ブレード1
の使用方法について説明する。図4(a)は、切断ブレ
ード1が取り付けられた電動ジグソー10により被加工
物20を切断している状態を示す側面図であり、図4
(b)は、図4(a)において切断された被加工物20
の平面図である。また、図5は、図4のV−V線におけ
る断面図である。
【0027】なお、図4(a)では、被加工物20を断
面視し、往復動する際の最上位置にある切断ブレード1
を実線で図示し、最下位置にある切断ブレード1を2点
鎖線で図示している。また、図中の矢印Xは電動ジグソ
ー10の進行方向を、矢印Zは切断ブレード1の往動方
向を、それぞれ示している。
【0028】電動ジグソー10は、前記した従来の切断
ブレード107が取り付けられる電動ジグソー100と
同種類のものであり、駆動モータ(図示せず)を内蔵し
たジグソー本体11と、駆動軸12と、固定ビス13a
を有する取付具13と、握持部14と、駆動スイッチ1
5と、ベース16とを備えている。尚、電動ジグソー1
0は、前記した電動ジグソー100と同種類のものであ
るので、その各部の詳細な説明を省略する。
【0029】図4及び図5に示すように、切断ブレード
1を使用して被加工物20を切断する場合、まず、切断
ブレード1の取付部4が電動ジグソー10の取付具13
に填められ、固定ビス13aが取付部4の通穴4aへ挿
通されてねじ止めされる。その後、切断ブレード1の先
端刃5が被加工物20の表面21に当接された状態で、
握持部14を握る指で駆動スイッチ15がオンされる
と、駆動モータが駆動して、駆動軸12の矢印Z方向及
び反矢印Z方向への往復動が開始され、切断ブレード1
が矢印Z方向及び反矢印Z方向へ往復動を開始する。
【0030】往復動する切断ブレード1の先端刃5を被
加工物20の表面21へ食い込ませつつ、切断ブレード
1を被加工物20へ押し当てるように電動ジグソー10
を下方へ押し下げると、切刃3、先端刃5及び側縁刃6
によって、被加工物20の厚み方向へ切断溝23が掘り
下げられる。その後、ベース16の下面全体が被加工物
20の表面21に対して水平に当接するまで切断溝23
を掘り下げた後、電動ジグソー10を矢印X方向へ押し
進めると、矢印Z方向及び反矢印Z方向へ往復動する切
断ブレード1の切刃3によって、被加工物20が矢印X
方向へ切断されて、かかる方向へ長溝状の切断溝23が
加工される。
【0031】以上説明したように、本実施例の切断ブレ
ード1によれば、駆動軸12の往復動に伴って先端刃5
及び側縁刃6を被加工物20の表面21に食い込ませる
ことによって、被加工物20における非縁端部分の表面
21を掘り下げることができる。このため、切断ブレー
ド1によって、被加工物20の厚み方向に貫通しない凹
状の切断溝23を表面21に切り込むことができ、しか
も、かかる切断溝23の切断を、縁端面22より内側の
位置24から開始することができる。
【0032】また、図4(a)に示すように、切断ブレ
ード1により切断された切断溝23の底部25の両隅角
部26,26は、底部25に対して略直角状に形成され
るので、丸鋸で切断溝を加工する場合のように円弧状の
曲面部が残存することがなく、かかる曲面部をノミ等の
手工具で除去する必要がなく、短時間で断面視略矩形状
の切断溝23を加工することができる。しかも、切断ブ
レード1は、その幅長が丸鋸の刃先円の直径に比べて極
めて小さいので、図4(b)に示すように、曲線状の軌
跡を描く切断溝23を切断加工することができるのであ
る。
【0033】なお、当然のことながら、図5に示す切断
ブレード1を被加工物20の表面21に対して傾けて電
動ジグソー10を駆動させれば、表面21に対して傾斜
した切断溝23を被加工物20に切り込むこともでき
る。また、切断ブレード1の刃渡りを長くすれば、被加
工物20の厚み方向に貫通する切断溝も加工することが
できる。
【0034】以上、実施例に基づき本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形
が可能であることが容易に推察できるものである。
【0035】本実施例では、切断ブレード1が使用され
る切断工具として電動ジグソー10を例に説明したが、
かかる切断ブレード1が使用される切断工具は必ずしも
これに限られるものではなく、他の切断工具、例えば、
切断ブレード1をレシプロソーやセーバソーに適用して
も良い。
【0036】本実施例では、先端刃5及び側縁刃6の刃
先5a,6aに略円弧状の丸味付けを施したが、かかる
略円弧状の丸味付けに代替して、刃先5a,6aの先端
を略台形状に形成することにより先端刃5及び側縁刃6
の全体的な形状を尖形状に形成しても良い。このように
先端刃および側縁刃の刃先形状を略台形状にすることに
より、かかる刃先の欠損を更に抑制することができるの
である。
【0037】また、本実施例では、図2(b)に示すよ
うに切断ブレード1の複数の切刃3を、ブレード本体2
の厚み方向外方へ突出させずにブレード本体2の板厚内
に収まる形状としたが、かかる切刃の形状は必ずしもこ
れに限られるものではなく、切断ブレードの用途に応じ
て切刃の形状を変更しても良い。更に、切断ブレード1
における切刃3の形状やブレード本体2の長さ及び板厚
は、その切断ブレード1の用途、被加工物の材質等に応
じて種々の変更を施しても良い。
【0038】また、本実施例では、電動ジグソー10の
取付具13が固定ビス13aにより切断ブレード1を止
着する構成であるため、切断ブレード1の取付部4に固
定ビス13aを挿通可能な通穴4aを形成したが、切断
ブレードの取付部の形態は、必ずしもこれに限られるも
のではなく、切断工具における切断ブレードの取付具の
形態に応じて変更しても良い。
【0039】
【発明の効果】 本発明の切断ブレードによれば、被加
工物を切断する鋸歯状の切刃が形成されたブレード本体
には、そのブレード本体の先端部に尖形状の先端刃が形
成されると共に、そのブレード本体の幅方向他側縁に尖
形状の側縁刃が形成されている。このため、切断ブレー
ドをブレード本体の長手方向へ往復動させて先端刃およ
び側縁刃を被加工物の表面に食い込ませることによっ
て、被加工物における非縁端部分の表面を掘り下げるよ
うに切断することができる。よって、被加工物の厚み方
向に貫通しない凹状の切断溝を表面に切り込むことがで
き、しかも、かかる切断溝を、被加工物の縁端部分を切
断することなく、被加工物の非縁端部分に加工すること
ができるという効果がある。
【0040】また、切断ブレードは、ブレード本体の幅
長が丸鋸の刃先円の直径に比べて極めて小さくされるの
で、切断ブレードにより切断された切断溝の底部の隅角
部に曲率半径の大きな曲面部を残存させずに切断加工を
行うことができる。よって、丸鋸で切断溝を加工する場
合のように、円弧状の曲面部をノミ等の手工具で除去す
る必要がないので、切断溝の加工に要する時間を短縮化
して、作業効率を向上させることができるという効果が
ある。しかも、切断ブレードは、そのブレード本体の幅
長を丸鋸の刃先円の直径に比べて極めて小さくできるの
で、曲線状の軌跡を描く切断溝を容易に切断加工するこ
とができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である切断ブレードの正面
図である。
【図2】 図1に示す切断ブレードにおける側縁刃側の
側面図であって、ブレード本体の先端部を拡大視したも
のである。
【図3】 図1のIII−III線における断面図であ
る。
【図4】 (a)は、本実施例の切断ブレードが取り付
けられた電動ジグソーにより被加工物を切断している状
態を示す側面図であり、(b)は、(a)において切断
された被加工物の平面図である。
【図5】 図4のV−V線における断面図である。
【図6】 従来の切断ブレードが取り付けられた電動ジ
グソーにより被加工物を切断している状態を示す側面図
である。
【図7】 (a)は、丸鋸によって被加工物に溝切り加
工を行っている状態を示す側面図であり、(b)は、
(a)において切断された被加工物の平面図である。
【符号の説明】
1 切断ブレード 2 ブレード本体 3 切刃 4 取付部 5 先端刃 6 側縁刃

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺帯板状のブレード本体と、そのブレ
    ード本体の幅方向一側縁に形成される鋸歯状の切刃と、
    その切刃が形成される前記ブレード本体を切断工具に着
    脱可能に取り付けるための取付部とを備えた切断ブレー
    ドにおいて、 前記ブレード本体の先端部に形成され、そのブレード本
    体の先端部側へ向けて厚みが漸減する略尖形状の先端刃
    と、 その先端刃が形成された前記ブレード本体の幅方向他側
    縁に形成され、そのブレード本体の幅方向他側縁側へ向
    けて厚みが漸減する略尖形状の側縁刃とを備えているこ
    とを特徴とする切断ブレード。
  2. 【請求項2】 前記側縁刃は前記ブレード本体の先端部
    で前記先端刃と連設されており、前記ブレード本体はそ
    の先端刃及び側縁刃の刃先により描かれる稜線が略J字
    形に形成されていることを特徴とする請求項1記載の切
    断ブレード。
  3. 【請求項3】 前記先端刃の断面形状は前記ブレード本
    体の厚み方向における中心線に対して略対称な略V字形
    に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記
    載の切断ブレード。
  4. 【請求項4】 前記側縁刃の断面形状は前記ブレード本
    体の厚み方向における中心線に対して略対称な略V字形
    に形成されていることを特徴とする請求項1から3のい
    ずれかに記載の切断ブレード。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008223421A (ja) * 2007-03-15 2008-09-25 Nippon Adox Kk 部材補修補強工法及び当該工法により処理された部材
JP2011126249A (ja) * 2009-12-21 2011-06-30 Okada Kinzoku Kogyosho:Kk 木材用レシプロソーの刃

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