JP2002325485A - センサレスモータ駆動装置 - Google Patents

センサレスモータ駆動装置

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JP2002325485A
JP2002325485A JP2001129898A JP2001129898A JP2002325485A JP 2002325485 A JP2002325485 A JP 2002325485A JP 2001129898 A JP2001129898 A JP 2001129898A JP 2001129898 A JP2001129898 A JP 2001129898A JP 2002325485 A JP2002325485 A JP 2002325485A
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motor
rotor
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coil
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Masataka Nonaka
将隆 野中
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Rohm Co Ltd
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  • Control Of Motors That Do Not Use Commutators (AREA)
  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータの逆回転を防止することができるよう
にしたセンサレスモータ駆動装置を提供する。 【解決手段】 2相半波モータMの第1相のコイルL
1、第2相のコイルL2にそれぞれ通電する/しないを
切り換えるためのトランジスタT1、T2のうち、予め
決められた方のトランジスタのみを所定時間にわたって
ONさせた後、トランジスタT1、T2の両方を所定時
間にわたってOFFさせることによって、2相半波モー
タMのロータが特定の位置に停止している状態にしてか
ら、予め定められた方のトランジスタに通電することに
よってモータを起動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ロータの位置を検
出するためのセンサを用いることなくロータの位置を検
出し、この検出結果に応じて各相への通電を制御するこ
とによってモータを駆動するセンサレスモータ駆動装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】2相半波モータ駆動装置を例に挙げて従
来技術を説明する。従来の一般的な2相半波モータ駆動
装置100’のブロック図を図10に示す。ホール素子
HはモータMのロータに面して設けられている。コンパ
レータ101はホール素子Hの両端から出力される電圧
の大小関係を示す2値信号を出力する。コミュテーショ
ン部102は、コンパレータ101から出力される2値
信号に応じて、出力部104を構成する2つのトランジ
スタT1、T2のどちらをONさせるかを決定し、トラ
ンジスタT1、T2のゲートに与えるべき論理の信号を
出力する。
【0003】コミュテーション部102から出力される
信号は、トランジスタT1、T2をON/OFFさせる
ことができるだけのレベルにプリドライブ部103によ
って変換された後、トランジスタT1、T2のゲートに
与えられる。出力部104では、一端がモータMの駆動
用電圧VMに接続された第1相のコイルL1の他端とグ
ランドとの間にnチャネルのMOS型電界効果トランジ
スタT1が接続されているとともに、一端がモータの駆
動用電圧VMに接続された第2相のコイルL2の他端と
グランドとの間にnチャネルのMOS型電界効果トラン
ジスタT2が接続されている。
【0004】この構成により、ホール素子Hから出力さ
れる信号はロータの位置を示すことになるので、ロータ
の位置に応じて通電する相を適切なタイミングで切り換
えて、ロータを円滑に回転させることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の一
般的な2相半波モータ駆動装置では、ロータの位置を検
出するためのセンサとしてホール素子が必要であったた
め、低廉化及び小型化が阻害されていた。また、本願の
発明者は、他の出願において、ロータの回転に伴って各
相のコイルに現れる逆起電圧に基づいてロータの位置を
検出し、この検出結果に応じて通電する相を切り換える
ことによりモータを駆動するセンサレス駆動方式も提案
しているが、このセンサレス駆動方式では、ロータが停
止している状態では、各相のコイルに逆起電圧が現れ
ず、ロータの位置を検出することができないので、単に
駆動信号を印加しただけでは、モータが逆回転するおそ
れがあった。
【0006】そこで、本発明は、簡単な構成でありなが
ら、モータの逆回転を防止することができるようにした
センサレスモータ駆動装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明では、ロータの位置を検出するためのセンサ
を用いることなくロータの位置を検出し、この検出結果
に応じて各相のコイルへの通電を制御することによって
モータを駆動するセンサレスモータ駆動装置において、
ロータがある特定の位置に停止している状態にしてか
ら、ある特定の相に通電することによってモータを起動
させるようにしている。この構成により、モータは常に
同じ回転方向で起動することになる。
【0008】具体的には、ロータが電気的停留点で停止
しないようになっているモータが駆動対象である場合に
は、ある特定の相だけに通電した後に各相を非通電状態
にすることによって、ロータが特定の位置で停止してい
る状態にすることができる。
【0009】また、モータに備えられた2相のコイルに
一方向に交互に通電することによってモータを駆動する
2相半波センサレスモータ駆動装置であって、通電する
相を切り換える際には、それまでに通電していた相のコ
イルへの通電を止めてから通電していなかった相のコイ
ルへの通電を開始するようにしてもよい。このようにす
れば、通電する相が切り換わる際に両相が同時に通電さ
れることはなくなる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態で
ある、ファンモータとしての2相半波モータを駆動対象
とする2相半波ファンモータ駆動装置100のブロック
図である。同図において、1−1、1−2はそれぞれ第
1、第2の比較部、2はコミュテーション部、3はプリ
ドライブ部、4は出力部、5は起動部、6はロック時保
護部、7は異常加熱保護部である。L1、L2はそれぞ
れモータMの第1相のコイル、第2相のコイルである。
【0011】比較部1−1は、第1相の出力点(第1相
のコイルL1と出力部4を構成するトランジスタT1と
の接続点)OUT1の電圧とモータMの駆動用電圧VM
との大小関係を示す2値信号BEMF1を出力する。比
較部1−2は、第2相の出力点(第2相のコイルL2と
出力部4を構成するトランジスタT2との接続点)OU
T2の電圧とモータMの駆動用電圧VMとの大小関係を
示す2値信号BEMF2を出力する。
【0012】コミュテーション部2は、ロータが円滑に
回転するように、比較部1−1、1−2からそれぞれ出
力される信号BEMF1、BEMF2に基づいて、出力
部4を構成するトランジスタT1、T2のON/OFF
をそれぞれ制御するための信号G1、G2を生成して出
力する。
【0013】プリドライブ部3は、コミュテーション部
2から出力される信号G1及びG2を出力部4を構成す
るトランジスタT1及びT2をON/OFFさせること
ができるようにレベル変換してトランジスタT1及びT
2のゲートに与える。
【0014】出力部4は、一端がモータMの駆動用電圧
Mに接続された第1相のコイルL1の他端とグランド
との間に接続されたnチャネルのMOS型電界効果トラ
ンジスタT1、及び、一端がモータの駆動用電圧VM
接続された第2相のコイルL2の他端とグランドとの間
に接続されたnチャネルのMOS型電界効果トランジス
タT2から成る。
【0015】起動部5は、モータMの起動時に、ロータ
が特定の位置に停止している状態にしてからロータに回
転し始めるきっかけを与える。具体的な動作については
後述する。
【0016】ロック時保護部6は、比較部1−1、1−
2の出力信号やコミュテーション部2の内部信号に基づ
いてモータがロックしたと認識した場合(例えば、これ
らの信号が所定時間にわたって変化しない場合にモータ
がロックしたと認識する)には、モータがロックした状
態でモータを駆動し続けるとモータ及び駆動装置の破損
を招いてしまうので、これを防止するために、モータの
各相を非通電状態にし、所定時間経過後に起動部5によ
りモータを再起動させるという処理を行う。異常加熱保
護部7は、熱暴走を防止するために、周囲温度を検出
し、その検出結果がある値を越えると、モータの各相を
非通電状態にするという処理を行う。
【0017】比較部1−1及び1−2の具体的な回路図
の一例を図2に示す。エミッタがモータMの駆動用電圧
Mに接続されるとともに、ベース−コレクタ間が短絡
されたPNP型のトランジスタ11と、トランジスタ1
1のコレクタに接続された抵抗12と、抵抗12のトラ
ンジスタ11のコレクタに接続されていない側とグラン
ドとの間に接続された定電流回路13と、ベースが抵抗
12と定電流回路13との接続点に接続され、エミッタ
が対応する相の出力点(比較部1−1では第1相の出力
点OUT1、比較部1−2では第2相の出力点OUT
2)に接続されたPNP型のトランジスタ14と、トラ
ンジスタ14のコレクタとグランドとの間に接続された
抵抗15とから成り、トランジスタ14のコレクタと抵
抗15との接続点が信号BEMF1、BEMF2の出力
端子となっている。
【0018】この構成により、トランジスタ11と14
とのベース−エミッタ間の順方向電圧のばらつきを無視
すると、比較部1−1、1−2からそれぞれ出力される
信号BEMF1、BEMF2は、第1相の出力点OUT
1の電圧、第2相の出力点OUT2の電圧がモータMの
駆動用電圧VMよりも抵抗12での電圧降下分だけ低い
値であるスレッショルド電圧よりも高ければトランジス
タ14がONしてハイレベルになり、一方、上記スレッ
ショルド電圧よりも高くなければトランジスタ14がO
FFしてローレベルになる。
【0019】コミュテーション部2は、具体的な回路図
の一例を図3に示すように、NOR回路201、20
2、203、及び204、NAND回路205及び20
6、NOT回路(インバータ回路)207及び208、
並びにセレクタ209及び210から成っている。接続
関係は以下の通りである。
【0020】NOR回路201とNOR回路202とは
互いの出力端子が相手の一方の入力端子に接続されてR
Sフリップフロップ回路を構成しており、NOR回路2
01の他方の入力端子には比較部1−2から出力される
信号BEMF2が、NOR回路202の他方の入力端子
には比較部1−1から出力される信号BEMF1がそれ
ぞれ入力されている。
【0021】NAND回路205の一方の入力端子には
比較部1−2から出力される信号BEMF2が入力され
ており、他方の入力端子にはNOR回路202の出力端
子が接続されている。NAND回路205の出力端子は
NOT回路207の入力端子に接続されている。
【0022】NOR回路203とNOR回路204とは
互いの出力端子が相手の一方の入力端子に接続されてR
Sフリップフロップ回路を構成しており、NOR回路2
03の他方の入力端子には比較部1−1から出力される
信号BEMF1が、NOR回路204の他方の入力端子
には比較部1−2から出力される信号BEMF2がそれ
ぞれ入力されている。
【0023】NAND回路206の一方の入力端子には
比較部1−1から出力される信号BEMF1が入力され
ており、他方の入力端子にはNOR回路204の出力端
子が接続されている。NAND回路206の出力端子は
NOT回路208の入力端子に接続されている。
【0024】以上より、比較部1−1、1−2からそれ
ぞれ出力される信号BEMF1、BEMF2とNOT回
路207、208からそれぞれ出力される逆起駆動信号
B1、B2との関係は表1に示すようになり、信号B
1、B2が同時にハイレベルにならないようになってお
り、出力部4のトランジスタT1、T2が同時にONす
ることはなくなる。尚、1はハイレベル、0はローレベ
ルを意味している。
【0025】
【表1】
【0026】セレクタ209は、NOT回路207から
出力される逆起駆動信号B1と起動部5から出力される
起動信号S1とを入力しており、これらの2つの信号を
起動部5から出力されるセレクト信号SELに応じて択
一的に選択して出力する。具体的には、セレクタ209
から出力される信号は、セレクト信号SELがローレベ
ルであるときには起動信号S1となり、セレクト信号S
ELがハイレベルであるときには逆起駆動信号B1とな
る。
【0027】セレクタ210にはNOT回路208から
出力される逆起駆動信号B2と起動部5から出力される
起動信号S2とを入力しており、これらの2つの信号を
起動部5から出力されるセレクト信号SELに応じて択
一的に選択して出力する。具体的には、セレクタ210
から出力される信号は、セレクト信号SELがローレベ
ルであるときには起動信号S2となり、セレクト信号S
ELがハイレベルであるときには逆起駆動信号B2とな
る。
【0028】そして、セレクタ209、210からそれ
ぞれ出力される信号G1、G2が、それぞれプリドライ
ブ部3によってレベル変換されて信号G1’、G2’と
なった後、出力部4を構成するトランジスタT1、T2
のゲートに与えられる。
【0029】ここで、2相半波モータの構造について説
明しておく。2相半波モータの場合、図5の(a)及び
(b)に示すように、ロータ10が電気的停留点(通電
する相を固定したときにロータ10が安定する点、すな
わち、ステータ20’−1、20’−2の位置とロータ
マグネットの位置とが一致する点)に位置するときには
トルクが0となるデッドポイントであるため、ロータ1
0が電気的停留点で停止しているときには、モータを起
動することができない。
【0030】この問題を防止するため、ロータが電気的
停留点で停止しないような構造上の工夫がなされてい
る。様々な方法があるが、その一例として、図6に示す
ように、各ステータ20−1、20−2とロータ10と
のエアギャップを回転方向に向かって徐々に小さくし
て、ロータ10とステータ20−1、20−2とのエア
ギャップに差を設けている。これにより、非通電時に
は、例えば図7の(b)に示すように、ロータマグネッ
トの極がエアギャップが最小の部分で位置するようにロ
ータが停止することになるので、ロータが電気的停留点
で停止するのを回避できる。
【0031】上述のようなモータを使用して、モータの
回転を起動させる際の各信号のタイミングチャートは例
えば図4に示すようになる。パワーオンリセットにより
内部のリセット信号Rが立ち上がると、起動部5から出
力されるセレクト信号SELがローレベル、起動信号S
1がハイレベル、起動信号S2がローレベルの状態がロ
ータが停止するまでの所定時間t1にわたって継続す
る。これにより、トランジスタT1がONして第1相の
コイルL1に通電され、図7の(a)に示すように、ロ
ータ10が電気的停留点に固定された状態になる。尚、
本実施形態では、通電された相にはS極の磁界が発生す
るものとする。また、以上の説明では、マグネットをロ
ータ、コイルをステータとして説明しているが、マグネ
ットをステータ、コイルをロータとしても構わない。
【0032】次に、セレクト信号SELがローレベル、
起動信号S1がローレベル、起動信号S2がローレベル
の状態を所定時間t2にわたって継続する。これによ
り、各相が非通電状態になり、図7の(b)に示すよう
な位置でロータ10が停止した状態になる。尚、ファン
モータ等の場合には、始動特性等がほとんど要求されな
いので、時間t1、t2を数msec〜数secとって、確実に
位置を決定させればよい。
【0033】次に、所定時間t3にわたって、セレクト
信号SELがローレベル、起動信号S1がローレベル、
起動信号S2がハイレベルの状態にした後、セレクト信
号SELをハイレベルにする。これにより、トランジス
タT2がONして第2相のコイルL2に通電され、図7
の(c)に示すように、ロータ10が矢印方向に回転し
始め、その後は、非通電相の出力点の電圧が比較部のス
レッショルド電圧を下回るタイミングで通電する相が切
り換えられ、ロータの回転が維持される(図7の
(d))。
【0034】このように、本実施形態では、モータの起
動時には、ロータがある特定の位置で停止している状態
(図7の(b)の状態)にしてから、特定の相(第2相
のコイルL2)に通電してモータを起動させるようにな
っているので、モータは常に同じ回転方向で起動するこ
とになり、モータの逆回転を防止することができる。
【0035】そして、ロータが電気的停留点で停止しな
いようになっているモータを駆動対象としており、ある
特定の相(第1相のコイルL1)だけに通電した後に各
相を非通電状態にすることによって、ロータが特定の位
置で停止している状態(図7の(b)の状態)にするの
で、簡単な構成で上記効果を得ることができる。
【0036】また、本実施形態では、ロータの回転に伴
って各相のコイルに現れる逆起電圧に基づいて通電する
相を切り換えるので、ロータの位置を検出するためのホ
ール素子が不要となり、低廉化及び小型化の促進が可能
となる。
【0037】尚、ロータが回転しているときには、ロー
タに固定されているマグネットが移動して、各相のコイ
ルを貫く磁束が時間的に変化するので、各相のコイルに
は逆起電圧が発生し、通電されていない相の出力点の電
圧は、図8に示すように、その逆起電圧がモータの駆動
用電圧VMにのった形になる。そして、この逆起電圧の
波形はロータの回転に同期した正弦波となり、ロータが
デッドポイントにあるときに逆起電圧は0となる。すな
わち、各相のコイルに現れる逆起電圧によってロータの
位置を検出することができる。したがって、上述したよ
うに、ロータの回転に伴ってコイルに現れる逆起電圧に
基づいて各相のコイルへの通電を制御することによっ
て、ホール素子を用いて行う場合と同じように、ロータ
を円滑に回転させることができる。
【0038】また、本実施形態では、通電していない相
の出力点の電圧がモータの駆動用電圧VMを下回ること
をきっかけとして通電している相への通電を止め、これ
により、通電していた相の出力電圧が逆起電圧によりモ
ータの駆動用電圧VMを上回るので、これをきっかけと
して通電していなかった相への通電を開始するようにな
っている。すなわち、通電する相を切り換える際に両方
の相が同時に通電されることはない。したがって、消費
電力の低減を実現するとともに、モータを効率良く回転
させることができる。
【0039】尚、第1相の出力点OUT1、第2相の出
力点OUT2の電圧には、それぞれ第1相、第2相のコ
イルが通電状態から非通電状態に切り換わるときに、図
9に示すように、スパイクノイズnが発生する。そし
て、比較部1−1、1−2でのスレッショルド電圧Vth
がモータMの駆動用電圧VMより高い場合には、ロータ
が回転していないにもかかわらず、比較部1−1、1−
2の出力信号BEMF1、BEMF2が変化して、逆起
駆動信号B1、B2で出力部4を構成するトランジスタ
T1、T2のON/OFFを制御するモードに移行して
しまう可能性がある。こうなると、図9に示すように、
通電される相が高速に切り換わってロータが回転しない
という状態に陥る。
【0040】しかしながら、上記実施形態では、比較部
1−1、1−2が図2に示す回路構成となっており、ト
ランジスタ11と14とのベース−エミッタ間の順方向
電圧のばらつきが許容範囲内(具体的には、抵抗12で
の電圧降下以内)であれば、比較部1−1、1−2のス
レッショルド電圧がモータMの駆動用電圧VMより高く
なることはないので、上記問題を防止することができ
る。
【0041】尚、本実施形態では、比較部1−1、1−
2でのスレッショルド電圧を個別に設けるようになって
いるが、共通化してもよい。また、プリドライブ部3を
コミュテーション部2に含めるようにして、プリドライ
ブ部3を省略してよいし、出力部4はNPN型のバイポ
ーラトランジスタで構成してもよい。
【0042】また、本発明を2相半波モータを駆動対象
とするセンサレスモータ駆動装置に適用した実施形態の
みを示したが、本発明は、単相全波モータ、3相半波モ
ータ、3相全波モータ等の他の種類のモータを駆動対象
とするセンサレスモータ駆動装置に適用することも可能
である。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のセンサレ
スモータ駆動装置によれば、ロータがある特定の位置で
停止している状態にしてから、特定の相から通電を開始
するようになっているので、モータは常に同じ回転方向
で起動することになり、モータの逆回転を防止すること
ができる。
【0044】また、本発明のセンサレスモータ駆動装置
によれば、ロータが電気的停留点で停止しないようにな
っているモータを駆動対象としており、ある特定の相だ
けに通電した後に各相を非通電状態にすることによっ
て、ロータが特定の位置で停止している状態にするの
で、簡単な構成で上記効果を得ることができる。
【0045】また、本発明の2相半波センサレスモータ
駆動装置によれば、上記効果に加えて、通電する相を切
り換える際に両方の相が同時に通電されることはないの
で、消費電力の低減を実現するとともに、モータを効率
良く回転させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態である2相半波ファンモー
タ駆動装置のブロック図である。
【図2】 比較部の具体的な回路構成例を示す図であ
る。
【図3】 コミュテーション部の具体的な回路構成例を
示す図である。
【図4】 モータを起動させる際の各信号のタイミング
チャートである。
【図5】 ロータが電気的停留点に位置していることを
示す図である。
【図6】 ロータが電気的停留点で停止しないようにな
っているモータの構造について説明するための図であ
る。
【図7】 モータの起動時にロータの位置が変化する様
子を示す図である。
【図8】 ロータの回転に伴って各相に逆起電圧が現れ
る様子を示す図である。
【図9】 比較部のスレッショルド電圧がモータの駆動
用電圧よりも高くなった場合に起こる不具合を説明する
ための図である。
【図10】 従来の2相半波モータ駆動装置のブロック
図である。
【符号の説明】
1−1、1−2 比較部 2 コミュテーション部 3 プリドライブ部 4 出力部 5 起動部 6 ロック時保護部 7 異常加熱保護部 10 ロータ 11 PNP型のトランジスタ 12 抵抗 13 定電流回路 14 PNP型のトランジスタ 15 抵抗 20−1、20−2 ステータ 201、202、203、204 NOR回路 205、206 NAND回路 207、208 NOT回路 209、210 セレクタ L1、L2 コイル M モータ T1、T2 nチャネルのMOS型電界効果トランジ
スタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H002 AA09 AB08 AE07 5H560 AA01 BB02 BB03 BB04 BB12 DA13 DA14 DA15 DC05 EB01 EC02 EC09 EC10 GG04 HA03 HA04 HA09 JJ06 JJ07 RR10 SS01 SS02 TT04 TT07 TT18 UA05 XB02 5H621 AA01 BB07 BB09 GA01 GA05 GA12 GA16 PP07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータの位置を検出するためのセンサを
    用いることなくロータの位置を検出し、この検出結果に
    応じて各相のコイルへの通電を制御することによってモ
    ータを駆動するセンサレスモータ駆動装置であって、 ロータがある特定の位置に停止している状態にしてか
    ら、ある特定の相に通電することによってモータを起動
    させることを特徴とするセンサレスモータ駆動装置。
  2. 【請求項2】 ロータが電気的停留点で停止しないよう
    になっているモータを駆動対象としており、ある特定の
    相だけに通電した後に各相を非通電状態にすることによ
    って、ロータが特定の位置で停止している状態にするこ
    とを特徴とする請求項1に記載のセンサレスモータ駆動
    装置。
  3. 【請求項3】 モータに備えられた2相のコイルに一方
    向に交互に通電することによってモータを駆動する2相
    半波センサレスモータ駆動装置であって、通電する相を
    切り換える際には、それまでに通電していた相のコイル
    への通電を止めてから通電していなかった相のコイルへ
    の通電を開始することを特徴とする請求項1または2に
    記載の2相半波センサレスモータ駆動装置。
JP2001129898A 2001-04-26 2001-04-26 センサレスモータ駆動装置 Pending JP2002325485A (ja)

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