JP2002324932A - 広帯域ase光源 - Google Patents

広帯域ase光源

Info

Publication number
JP2002324932A
JP2002324932A JP2001126388A JP2001126388A JP2002324932A JP 2002324932 A JP2002324932 A JP 2002324932A JP 2001126388 A JP2001126388 A JP 2001126388A JP 2001126388 A JP2001126388 A JP 2001126388A JP 2002324932 A JP2002324932 A JP 2002324932A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light source
optical fiber
demultiplexer
ase
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001126388A
Other languages
English (en)
Inventor
Yusuke Takei
裕介 武井
Hiromi Yasujima
弘美 安島
Yukiko Furukata
由紀子 古堅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2001126388A priority Critical patent/JP2002324932A/ja
Priority to CA2383189A priority patent/CA2383189C/en
Priority to US10/132,081 priority patent/US6867910B2/en
Publication of JP2002324932A publication Critical patent/JP2002324932A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lasers (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】高出力、広帯域、低リプルの、出力が安定した
広帯域ASE光源を提供する。 【解決手段】励起光を発生する励起光源と、励起光を入
射することでASE光を発生する希土類添加光ファイバ
と、該希土類添加光ファイバの一方の端部に配置され、
希土類添加光ファイバから放射されるASE光を反射さ
せる反射手段と、前記希土類添加光ファイバの端部と前
記励起光源の間に配置され、励起光とASE光を合分波
する光合分波器と、該光合分波器の第3の端部と前記出
力端子の間に配置され、希土類添加光ファイバへの戻り
光を除去する光アイソレータからなる広帯域ASE光源
において、前記光合分波器のアイソレーションは1.5
7μm〜1.60μmの波長帯で最大値を持つものとす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、希土類添加光ファ
イバから発生される自然放出光を光源とする広帯域自然
放出光光源に関するものであり、波長多重光通信システ
ム、光計測等の光源として使用するのに適するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】希土類添加光ファイバは、ある波長範囲
の励起光を入射することにより、ある波長に対して大き
な利得を得ることができる特性を有する。このため、利
得を有する波長帯の信号光を希土類添加光ファイバ内に
透過させることで、信号光の光強度を非常に大きくする
ことが可能であり、現在光増幅器として光通信の分野に
おいて広く利用されている。希土類添加光ファイバに励
起光を入射したとき、希土類添加光ファイバは信号光の
利得を発生させると共に自然放出光も発生する。発生し
た自然放出光は、利得の影響を受けて光出力が増大す
る。このようにして発生した光は、Amplified
Spontaneous Emission光(以
下、ASE光)と呼ばれている。
【0003】希土類添加光ファイバは、それ自身が持つ
大きな利得によりASE光出力を出射することができ、
広帯域光源として使用することが可能である。近年、通
信容量の拡大に伴い、広い波長帯域を用いて、異なる波
長を持つ光信号を多重し、送受信する波長多重光通信シ
ステムが盛んに検討されており、このような背景のも
と、希土類添加光ファイバのASE光を用いた広帯域光
源が、インコヒーレントなWDM用光源として、またW
DMシステム用光部品の試験用光源として使用されてい
る。
【0004】図7は従来の広帯域ASE光源の構成を示
す図である(特公平7−117669号)。
【0005】所定波長の励起光を発生する励起光源10
1と、励起光を入射することでASE光を発生する希土
類添加光ファイバ102と、希土類添加光ファイバから
放射されるASE光を反射させる反射器103と、光合
分波器104と、出力端子105から構成され、各構成
部品は光ファイバ融着あるいはスプライス等により光学
的に結合されている。
【0006】次にこのASE光源100の動作について
説明する。励起光源101から出射された励起光Lpは
光合分波器104を透過し希土類添加光ファイバ102
へ入射される。希土類添加光ファイバは入射された励起
光LpによりASE光Lb、Lfを発生する。ASE光
Lfは反射器103で反射され、希土類添加光ファイバ
102に再入射し、ASE光Lbと共に光合分波器10
4を透過する。光合分波器104は励起光Lpの波長の
光と、ASE光Lb、Lfの波長の光を合波、あるいは
分波する機能を持ち、光合分波器104を透過したAS
E光Lb+Lfは出力端子105から出射する。
【0007】このように反射器103によりASE光L
fを反射させるダブルパス構成をとることにより、より
大きな光を出力することができる。また、ASE光Lb
は1530〜1570nmの短波長帯域光で、ASE光
Lfは1570nm以上の長波長帯域光であるため、A
SE光Lfを反射させLbと共に出力することにより、
非常に広帯域な光源が実現する。
【0008】また、特公平7−117669号公報には
示されていないが、一般的に出力端子105の前段には
偏波無依存型の光アイソレータが配置される。この光ア
イソレータの役目は、希土類添加光ファイバ102への
反射戻り光を除去することにあり、反射戻り光による寄
生発振、およびASE光の多重反射による利得の低下を
抑圧している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図7に示
す従来の広帯域ASE光源100は、反射のダブルパス
構成であるため、特に反射戻り光に対して非常に敏感と
なり、光アイソレータを配置してもなお励起光源101
の出力をあげると、ASE光のリプルが発生し、出力が
不安定となり、さらに出力を上げるとある特定の波長で
寄生発振するという課題があった。
【0010】図8は広帯域ASE光源ASE光のリプル
の様子を示す図である。
【0011】リプルとは出力波形の規則的なうねりで
(図中B参照)、多重反射干渉現象の希土類添加光ファ
イバ内での増幅により生じる。このようなリプルの発生
は励起光源の出力を上げるほど大きくなり、広帯域AS
E光源の出力は非常に不安定となり、最終的には特定の
波長において寄生発振(図中A参照)が見られるように
なる。
【0012】本発明は上記従来の課題を解決するために
なされたものであり、その目的は、広帯域、高出力で、
リプルが小さく、出力が安定した広帯域ASE光源を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明はこれらの課題を
解決するためのものであり、励起光を発生する励起光源
と、励起光を入射することでASE光を発生する希土類
添加光ファイバと、該希土類添加光ファイバの一方の端
部に配置され、希土類添加光ファイバから放射されるA
SE光を一部/あるいは全て反射させる反射手段と、前
記希土類添加光ファイバの端部と前記励起光源の間に配
置され、希土類添加光ファイバ側の端部と励起光源側の
端部の他に第3の端部を備え、励起光とASE光を合
波、分波する光合分波器と、該光合分波器の第3の端部
と出力端子の間に配置され、希土類添加光ファイバへの
戻り光を除去する光アイソレータからなる広帯域ASE
光源において、前記光合分波器のアイソレーションが
1.57μm〜1.60μmの波長帯で最大値を持つ
か、またはこの波長帯で13dB以上あることを特徴と
する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明による広帯域ASE
光源について説明する。
【0015】図1は本発明の広帯域ASE光源10の実
施形態を示す構成図である。励起光源11から出射され
た励起光Lpは光合分波器14を透過し希土類添加光フ
ァイバ12の一方の端部へ入射される。希土類添加光フ
ァイバ12は入射された励起光LpによりASE光L
b、Lfを発生する。ASE光Lbは希土類添加光ファ
イバ12の一方の端部へ進行し、ASE光Lfは希土類
添加光ファイバ12の他方の端部へ進行する。ASE光
Lfは反射器13で反射され、希土類添加光ファイバ1
2に再入射し、ASE光Lbと共に光合分波器14を透
過する。光合分波器14は励起光Lpの波長の光と、A
SE光Lb+Lfの波長の光を合波、あるいは分波する
機能を持ち、光合分波器14を透過したASE光Lb+
Lfは光アイソレータ16を備えた出力端子15の方向
に分波される。光アイソレータ16は入射するLb+L
f光に対し順方向に配置され、希土類添加光ファイバ1
2への不要な反射を除去する機能を持ち、光利得に伴う
寄生発振を抑え、ASE光の出力を増加させる機能を有
する。光アイソレータ16に入射したASE光Lb+L
fは、光アイソレータ16を透過し、出力端子15から
出力される。
【0016】励起光源11は、例えば1.48μm帯、
または0.98μm帯等の波長を有する励起光Lpを発
生する。また希土類添加光ファイバ12は、希土類元素
であるエルビウム等が光ファイバのコア部にドープされ
た一般的なドープ光ファイバであり、希土類添加光ファ
イバ12内の希土類原子は、励起光Lpにより励起され
ASE光を発生する。ASE光はランダムな方向に進む
光の合成であり、コア内を伝搬可能なモードだけが希土
類添加光ファイバ12を伝搬していく。
【0017】伝搬するASE光は1.55μm帯の光
で、後方及び前方の両方向に存在し、後方伝搬光をL
b、前方伝搬光をLfで示す。前方伝搬光のASE光L
fは希土類添加光ファイバ12の後半部分で再吸収さ
れ、これにより1.58μm帯の誘導放出が生じる。A
SE光Lfはさらに反射器13で反射され希土類添加光
ファイバ12を逆方向に伝搬する。この反射によって、
ASE光が再吸収される確率が高くなり、1.58μm
帯の光の増幅が高い励起効率で行われるようになる。ま
た、後方伝搬光のASE光Lbは再吸収される量が少な
いため、その多くが1.55μm帯の光のまま光合分波
器14方向に伝搬する。
【0018】ここで光合分波器14は光ファイバを融着
延伸し、融着延伸部のモード結合で特定の波長を分離、
合成する融着延伸型光合分波器、あるいはレンズ、誘電
体多層膜等を空間で結合し、誘電体多層膜で特定の波長
を分離、合成する空間結合型光合分波器のいずれでも良
い。
【0019】また反射器13は少なくともASE光Lf
の一部あるいは全て反射する機能を有し、例えば誘電体
多層膜からなる反射ミラー、光ファイバグレーティン
グ、ファイバループミラー、あるいは光ファイバの端面
からのフレネル反射等を使用することが可能である。
【0020】光アイソレータ16は、偏波無依存型のイ
ンライン型光アイソレータが用いられ、1.58μm帯
のアイソレーションが50dB以上の2段型Lバンド光
アイソレータが好ましい。一般に光アイソレータ16は
レンズ、複屈折結晶、磁気光学結晶等の光学部品を空間
に配置した複合型の光モジュールである。
【0021】ここで、希土類添加光ファイバ12への不
要な反射戻り光Lrが引き起こすリプルについての説明
をする。
【0022】反射戻り光Lrは、希土類添加光ファイバ
12内で小信号として増幅され、ASE光Lf+Lbと
共に出力される。ここで反射戻り光Lr自体にリプルが
あり、かつその反射戻り光量が無視できないほどの大き
さの場合は、そのリプルが希土類添加光ファイバ12で
増幅されASE光のリプルとして観測される。
【0023】図2はASE光リプル量と反射減衰量の関
係を計算により求めた図である。ここで反射減衰量Rr
はASE光Lf+Lbと反射戻り光Lrの比を示し、
(1)式で表される。
【0024】 Rr=−10×log(Lr/(Lf+Lb)) ・・・(1) 図2の横軸は波長、縦軸はASE光リプル量で、反射減
衰量Rrが50dB、55dB、60dB、65dBの
場合について計算した。計算は光合分波器14あるいは
励起光源11からの反射が再び希土類添加光ファイバ1
2へ戻り、増幅され、これがASE光リプルとなると考
え算出した。
【0025】希土類添加光ファイバ12の増幅は一般に
波長特性を有し、特に本発明に示す反射型ダブルパス構
成の広帯域ASE光源においては、1.59μm近辺の
光の増幅が大きくなる。従って図2に示すように、AS
E光リプル量は1.57〜1.60μm波長で他の波長
帯域より大きくなり、この波長帯での反射減衰量がAS
E光リプル量に大きく影響することがわかる。
【0026】次に希土類添加光ファイバ12への反射戻
り光Lrの要因とし、励起光源11からの戻り光につい
て考える。希土類添加光ファイバ12で発生したASE
光Lb+Lfは光合分波器14により光アイソレータ1
6の方向に分波され、出力端子15から出力される。し
かし、光合分波器14により光アイソレータ16の方向
に分波されずに、励起光源11の方向に進行するASE
光Lb+Lfも存在する。励起光源11方向に進行する
光の量は、光合分波器14のアイソレーション特性によ
り決まる。さらに励起光源11へ進行するASE光が励
起光源11で反射し、再度光合分波器14を透過し、希
土類添加光ファイバ12への反射戻り光Lrとなる。こ
こで光合分波器14を透過した光の量も光合分波器14
のアイソレーション特性により決まる。
【0027】ここで光合分波器14のアイソレーション
特性について説明する。
【0028】図3は光合分波器14の構成を示す図であ
る。
【0029】ファイバポート1は励起光源11側に配置
され、ファイバポート2は希土類添加光ファイバ12側
に配置され、ファイバポート3は光アイソレータ16側
に配置される。
【0030】光合分波器14のアイソレーションIwは
ファイバポート2から入射する光がファイバポート1に
透過する割合を示し、(2)式で表される。
【0031】 Iw=−10×log(Lout/Lin) ・・・(2) Linはファイバポート2に入射する特定波長の光量を
示し、Loutは前記入射光がファイバポート1を透過
した光量を示す。入射光量Lin、透過光量Loutは
光パワーメータ等で測定することで得られる。
【0032】このように励起光源11からの希土類添加
光ファイバ12への反射戻り光Lrは光合分波器14を
2回透過するため、反射減衰量Rrはアイソレーション
Iwを用いて(3)式で表すことができる。
【0033】Rr=Rp+2×Iw ・・・(3) ここでRpは励起光源11の反射減衰量を示す。
【0034】一般に光合分波器14のアイソレーション
Iwは波長特性を有するが、1.57〜1.60μmの
波長帯に最大値を持たせることで(3)式より、反射減
衰量Rrは1.57μm〜1.60μmの波長帯で他の
波長帯より大きくなる。その結果、図2に示すように
1.57μm〜1.60μmの波長帯での反射減衰量R
rが大きいことでASE光リプル量を効果的に低減でき
る。
【0035】ここで光合分波器14のアイソレーション
Iwの波長特性について、制御方法を簡単に説明する。
【0036】融着延伸型光合分波器は、先に述べたよう
に融着延伸部のモード結合で特定の波長を分離・合成す
るが、融着延伸部の長さの調整により分離・合成する波
長を容易に制御でき、1.57μm〜1.60μmでア
イソレーションを最大に、挿入損失を最小にできる。ま
た、空間結合型光合分波器の場合、誘電体多層膜により
特定の波長を分離・合成するが1.57μm〜1.60
μmで効率的に分離・合成する誘電体多層膜を選択する
ことで、1.57μm〜1.60μmでアイソレーショ
ンを最大に、挿入損失を最小にできる。
【0037】このように反射器13によりASE光Lf
を反射させるダブルパス構成をとることにより、より大
きな光を出力することができる。また、ASE光Lbは
1.53〜1.57μmの短波長帯域光で、ASE光L
fは1.57μm以上の長波長帯域光であるため、AS
E光Lfを反射させLbと共に出力することにより、非
常に広帯域な光源が実現する。さらに、光合分波器14
のアイソレーションIwが1.57〜1.60μmの波
長帯で最大値を持つことで、ASE光リプル量の小さい
広帯域ASE光源が実現する。
【0038】続いて図2に示すASE光源リプル量と反
射減衰量Rrの関係についての具体的に説明する。
【0039】一般にASE光源は、光の波長とパワーを
計測する光スペクトラムアナライザと組合せて、被測定
物の挿入損失の波長特性を測定するための光源として用
いられる。被測定物は、たとえば光ファイバカプラや分
波器等のパッシブデバイスで、これらの挿入損失は0.
3dB程度以上である。従って、測定の正確さのために
は、ASE光リプル量は0.05dB以下が望ましい。
そこで、図2に示す計算結果により、ASE光リプル量
0.05dB以下のためには、少なくとも1.57〜
1.60μmの波長範囲で反射減衰量Rrは約60dB
以上が必要であることがわかった。
【0040】これを実現させるには、(3)式から
(4)式が導ける。
【0041】 Rr=Rp+2×Iw≧60dB ・・・(4) ここでIwは光合分波器14のアイソレーション、Rp
は励起光源11の反射減衰量を示す。
【0042】励起光源11の反射減衰量Rpを実測した
ところ34dB〜40dBであることを確認した。つま
り、光合分波器14のアイソレーションIwが13dB
以上であれば、励起光源11からの希土類添加光ファイ
バ12への反射減衰量Rrは60dB以上を実現できる
ことが分かる。また、この時光合分波器14の希土類添
加ファイバ12側の反射減衰量も60dB以上必要であ
ることは自明である。
【0043】このように反射器13によりASE光Lf
を反射させるダブルパス構成をとることにより、より大
きな光を出力することができる。また、ASE光Lbは
1.53〜1.57μmの短波長帯域光で、ASE光L
fは1.57μm以上の長波長帯域光であるため、AS
E光Lfを反射させLbと共に出力することにより、非
常に広帯域な光源が実現する。さらに、光合分波器14
のアイソレーションIwが1.57〜1.60μmの波
長帯で13dB以上とすることで、ASE光リプル量が
0.05dB以下の安定した出力の広帯域ASE光源が
実現する。
【0044】図4は本発明の他の実施形態を示す構成図
である。
【0045】第1の実施形態と同様に、反射器13によ
りASE光Lfを反射させるダブルパス構成である。本
実施形態では光合分波器14と励起光源11の間に光合
分波器17を配置し、光合分波器17の光合分波器14
における光アイソレータ16側に相当する端部Tpは終
端した。ここで端部Tpは反射点が1点でありASE光
のリプルとならないため反射減衰量に関して、特に規定
されなくて良いが、終端面の斜めカットや屈折率の整合
等の反射防止処理がされていることが望ましい。
【0046】続いて、光合分波器17の効果について説
明する。第1の実施形態で説明したとおり、希土類添加
光ファイバ12で発生したASE光Lb+Lfは光合分
波器14により光アイソレータ16の方向に分波され、
出力端子15から出力される。一方、光合分波器14の
アイソレーション特性で決定される量のASE光Lb+
Lfが、光合分波器17の方向に進行する。光合分波器
17に進行したASE光Lb+Lfはファイバ端部Tp
で終端されるが、ここでも光合分波器17のアイソレー
ション特性に決定される量の光が励起光源11の方向に
進行する。さらに励起光源11で反射し光合分波器17
および14を透過し希土類添加光ファイバ12に戻る。
ここで光合分波器14および17を透過する光の量はそ
れぞれのアイソレーション特性で決定される。
【0047】ここで、光合分波器14は融着延伸型合分
波器である場合、1.57μm〜1.6μmの波長帯で
アイソレーションIwは10dB以上が一般的である。
例えば光合分波器14のアイソレーションが10dB
で、励起光源11の反射減衰量が34dBで、光合分波
器17がない場合、励起光源11からの希土類添加光フ
ァイバ12へのに反射減衰量Rrは(3)式より34d
B+2×10dB=54dBとなり、図2よりASE光
リプル量は0.15dB以上となり好ましくない。
【0048】そこで、本実施形態では光合分波器17を
配置し、光合分波器14および光合分波器17のアイソ
レーションにより反射戻り光を遮断することにより、励
起光源11での反射の影響を受けない構成とした。例え
ば、光合分波器14のアイソレーションが10dB、光
合分波器17のアイソレーションが10dB、励起光源
11の反射減衰量が34dBの場合、希土類添加光ファ
イバ12への反射戻り光は34dB+2×10dB+2
×10dB=74dBとなり、ASE光リプル量0.0
5dB以下となる反射減衰量条件60dB以上を十分満
足する。
【0049】以上、本実施形態においては、励起光源1
1と光合分波器14の間に光合分波器17を配置して、
複数の光合分波器14、17を備えたことを特徴とし、
このように複数の光合分波器14、17の合計のアイソ
レーションが1.57〜1.60μmの波長帯で最大値
を持つか又は13dB以上とすることで、さらにASE
光リプル量は低減し、安定した広帯域ASE光源を得る
ことが出来る。また、このように複数の光合分波器1
4、17を組み合わせることで、個々の光合分波器1
4、17のアイソレーションIwを高くする必要がな
く、製造が容易になる。
【0050】図5は本発明の他の実施形態を示す構成図
である。
【0051】希土類添加光ファイバ33の両端に光合分
波器34、35、および励起光源31、32を配置し、
希土類添加光ファイバ33の双方向から励起する構成で
ある。このように反射ダブルパス構成と双方向励起構成
と組み合わせることにより、より高出力、広帯域のAS
E光源が実現する。
【0052】本実施形態においても、光合分波器34,
35においてアイソレーションの最大値が1.57μm
〜1.60μmの波長帯にあることでASE光リプル量
の低減に効果がある。また第2の実施形態と同様に、励
起光源31、32と光合分波器34、35それぞれの間
に、光合分波器を配置することにより、さらにASE光
リプル量の低減に効果がある。
【0053】なお、本実施形態では双方向励起の方法と
して2個の励起光源を用いたが、1個の励起光源からの
励起光を光分岐器により分岐し双方向励起する事も可能
である。
【0054】以上本実施形態に示した広帯域ASE光源
によれば、高出力、広帯域で、発振の発生可能性が少な
く、リプルが0.05dB以下の広帯域ASE光源が実
現する。
【0055】
【実施例】本発明の広帯域ASE光源の実施例として図
1に示したASE光源の試作を行った。各部品と構成に
ついて以下に説明する。
【0056】励起光源11は1.48μm帯で約100
mWの光出力とした。励起光源11の出力側の反射減衰
量は約36dBであった。光合分波器14はファイバ融
着延伸型のもので、1.48μm帯と1.58μm帯の
光を合波分波する機能を有し、そのアイソレーションは
1.57μm〜1.60μmで13dB以上であった。
希土類添加光ファイバ12は、1.55μm帯光の再吸
収のために、十分長尺のものを用い、本試作では約80
mの長さとした。反射器13は誘電体多層膜と光ファイ
バから構成された、反射率が90%以上の製品を用い
た。出力端子15の手前には、2段型偏波無依存型光ア
イソレータを配置し、1.58μm帯でアイソレーショ
ンが55dB以上、入射側の反射減衰量は62dBの製
品を使用した。出力端子15はFC/SPCコネクタか
らなり、45dB以上の反射減衰量を有する。
【0057】図6は、試作した本発明の広帯域ASE光
源のスペクトラム出力を示す図である。
【0058】ASE光のトータル出力は+15dBm、
リプル量は最大で0.03dB(1590nmにおい
て)、スペクトラム密度は1530〜1610nmの範
囲で−15dBm/nm以上の広帯域化を実現した。
【0059】従来の1.53μm〜1.56μmの波長
帯に最大値をもち、1.57μm〜1.60μmのアイ
ソレーションが10dB以下である光合分波器を用いた
ASE光源は、トータル出力で+15dBm、リプル量
0.2〜0.3dB程度、スペクトラム密度1530〜
1610nmの範囲で−15dBm/nm以上であり、
上記試作結果と比較して、本発明により高出力、広帯
域、低リプルのASE光源が実現することを確認した。
【0060】なお本実施例では1.48μm帯の励起光
源を用いたが、0.98μm帯の励起光源でも同様の効
果があることを確認した。
【0061】また、本発明の第2、第3の実施形態にお
いても、リプルについては同様の改善効果があることを
確認した。
【0062】
【発明の効果】以上、発明によれば、励起光を発生する
励起光源と、励起光を入射することでASE光を発生す
る希土類添加光ファイバと、該希土類添加光ファイバの
一方の端部に配置され、希土類添加光ファイバから放射
されるASE光を一部/あるいは全て反射させる反射手
段と、前記希土類添加光ファイバの端部と前記励起光源
の間に配置され、希土類添加光ファイバ側の端部と励起
光源側の端部の他に第3の端部を備え、励起光とASE
光を合波、分波する光合分波器と、該光合分波器の第3
の端部と前記出力端子の間に配置され、希土類添加光フ
ァイバへの戻り光を除去する光アイソレータからなる広
帯域ASE光源において、前記光合分波器のアイソレー
ションが1.57μm〜1.60μmの波長帯に最大値
を持つことで、高出力、広帯域、低リプルでの効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の広帯域ASE光源の実施形態を示す構
成図である。
【図2】ASE光リプル量と反射減衰量の関係を計算に
より求めた図である。
【図3】本発明の広帯域ASE光源で用いる光合分波器
の構成を示す図である。
【図4】本発明の他の実施形態を示す構成図である。
【図5】本発明の他の実施形態を示す構成図である。
【図6】本発明の広帯域ASE光源のスペクトラム出力
を示す図である。
【図7】従来の広帯域ASE光源の構成を示す図であ
る。
【図8】広帯域ASE光源のASE光リプルを示す図で
ある。
【符号の説明】
1、2、3、4:光ファイバポート 10、20、30、100:広帯域ASE光源 11、31、32、101:励起光源 12、33、102:希土類添加光ファイバ 13、103:反射器 14、17、34、35、104:光合分波器 15、105:出力端子 16:光アイソレータ
フロントページの続き Fターム(参考) 5F072 AB07 AK06 JJ04 JJ20 KK05 KK30 5K002 AA06 BA04 BA05 BA31 CA13 FA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】励起光を発生する励起光源と、励起光を入
    射することでASE光を発生する希土類添加光ファイバ
    と、該希土類添加光ファイバの一方の端部に配置され、
    希土類添加光ファイバから放射されるASE光を一部/
    あるいは全て反射させる反射手段と、前記希土類添加光
    ファイバの端部と前記励起光源の間に配置され、希土類
    添加光ファイバ側の端部と励起光源側の端部の他に第3
    の端部を備え、励起光とASE光を合波、分波する光合
    分波器と、該光合分波器の第3の端部と出力端子の間に
    配置され、希土類添加光ファイバへの戻り光を除去する
    光アイソレータからなる広帯域ASE光源において、前
    記光合分波器のアイソレーションが1.57μm〜1.
    60μmの波長帯で最大値を持つことを特徴とする広帯
    域ASE光源。
  2. 【請求項2】励起光を発生する励起光源と、励起光を入
    射することでASE光を発生する希土類添加光ファイバ
    と、該希土類添加光ファイバの一方の端部に配置され、
    希土類添加光ファイバから放射されるASE光を一部/
    あるいは全て反射させる反射手段と、前記希土類添加光
    ファイバの端部と前記励起光源の間に配置され、希土類
    添加光ファイバ側の端部と励起光源側の端部の他に第3
    の端部を備え、励起光とASE光を合波、分波する光合
    分波器と、該光合分波器の第3の端部と出力端子の間に
    配置され、希土類添加光ファイバへの戻り光を除去する
    光アイソレータからなる広帯域ASE光源において、前
    記光合分波器のアイソレーションが1.57μm〜1.
    60μmの波長帯で13dB以上あることを特徴とする
    広帯域ASE光源。
  3. 【請求項3】上記光合分波器が複数の光合分波器からな
    ることを特徴とする請求項1または2記載の広帯域AS
    E光源。
JP2001126388A 2001-04-24 2001-04-24 広帯域ase光源 Pending JP2002324932A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001126388A JP2002324932A (ja) 2001-04-24 2001-04-24 広帯域ase光源
CA2383189A CA2383189C (en) 2001-04-24 2002-04-23 Wideband ase light source
US10/132,081 US6867910B2 (en) 2001-04-24 2002-04-23 Wideband ASE light source

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001126388A JP2002324932A (ja) 2001-04-24 2001-04-24 広帯域ase光源

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002324932A true JP2002324932A (ja) 2002-11-08

Family

ID=18975436

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001126388A Pending JP2002324932A (ja) 2001-04-24 2001-04-24 広帯域ase光源

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002324932A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3808632B2 (ja) 光増幅器及び光増幅方法
JP2002141609A (ja) 半導体レーザモジュール、レーザユニット、およびラマン増幅器
JP2008277767A (ja) 広帯域光ファイバレーザ装置
JP4063908B2 (ja) 光源装置、光増幅器及び光通信システム
KR100424630B1 (ko) 엘-밴드 어븀첨가 광섬유 증폭기
US6867910B2 (en) Wideband ASE light source
EP1246324B1 (en) White light source
JPH1187824A (ja) 光増幅器
KR20050062873A (ko) 높은 증폭 효율과 안정된 출력을 갖는 엘-밴드 광원
JP2000236127A (ja) 光ファイバ増幅器
JP3692271B2 (ja) 遠隔励起光ファイバ通信システム
JP2001117126A (ja) ラマン増幅器及びそれを用いた光ファイバ通信システム
JP2003174220A (ja) 白色光源
JP2002324932A (ja) 広帯域ase光源
KR20030063322A (ko) 편광 무의존 이중 경로 2단 edfa
JP3273911B2 (ja) 光ファイバ増幅器、励起用半導体レーザモジュールおよび光信号伝送システム
JP2005217080A (ja) Ase光源
JP2003318468A (ja) 広帯域ase光源
JPH11186639A (ja) ポンプ光発生装置
JP4703026B2 (ja) 広帯域ase光源
JP2004119653A (ja) 広帯域ase光源
JP2004119652A (ja) 広帯域ase光源および偏波分散測定装置
JP2003273439A (ja) 半導体レーザ装置および半導体レーザ装置を使用した光ファイバ増幅器
JP2002198594A (ja) 広帯域ase光源
JP2006100362A (ja) Ase光源