JP2002324379A - ハブに巻かれたストリップ状又はテープ状の媒体をコード化する識別ラベル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】テープ状磁気データ記録媒体の欠陥位置をセン
サで認識出来る識別ラベルを得る。 【解決手段】パンケーキを形成するためのハブに巻かれ
たストリップ状又はテープ状の媒体、特にテープ状磁気
データ記録媒体を、コード化する識別ラベル５０ｂであ
って、製品指定５．１、製品コード５．２及び品質等級
５．３を規定する情報を含み、さらにストリップ状又は
テープ状の媒体におけるセンサにより検知される欠陥の
位置も印されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ハブに巻かれたス
トリップ状又はテープ状の媒体、特にテープ状磁気デー
タ記録媒体をコード化する識別ラベルに関する。

【０００２】

【従来の技術】図１に示すように、使用可能な幅に裁断
されたストリップ状又はテープ状の媒体、特にテープ状
磁気データ記録媒体（３）は、さらなる加工用のハブ
（２）に巻かれ、いわゆるパンケーキ(pancakes)（１）
を形成している。このストリップ状又はテープ状の媒体
は数千メートルの長さがあり、各パンケーキ（１）は封
止接着ストリップ（４）及び識別ラベル（５）を有す
る。

【０００３】封止接着ストリップ（４）及び識別ラベル
（５）の両方共、パンケーキ（１）の最外層（３．１）
上に接着により取り付けられ、封止接着ストリップ
（４）は最外層（３．１）上のテープ形状の磁気データ
記録媒体（３）の自由端（３．２）を固定し、その結果
自由端を封止する。封止接着ストリップ（４）の幅及び
識別ラベル（５）の幅は、両方とも一般に磁気データ記
録媒体の使用可能な幅、例えばＶＨＳシステムの場合１
／２’’等に対応している。

【０００４】図２から分かるように、識別ラベル（５）
は、一般に、製品表示（５．１）、製品コード（５．
２）、及び製造に依存するパンケーキ（１）の品質等級
（５．３）を含んでいる。これらのデータは、平文及び
／又はバーコードとして、識別ラベル（５）に印刷され
る。

【０００５】品質等級（５．３）は、本質的に、テープ
状磁気データ記録媒体の画像欠陥を連続的に検知するこ
とにより決定される。欠陥は、例えばいわゆるドロップ
アウトで、これは、例えばほぼ完成した製品を個々の使
用幅のテープに裁断する操作中にセンサにより行われ、
個々のテープは少なくとも１個のセンサに割り当てられ
る。ほぼ完成した製品は、磁性分散液が塗布されたフィ
ルム状基礎材料を意味すると理解すべきであり、その幅
と長さの両方は、屡々、パンケーキ（１）を形成する巻
かれた磁気データ記録媒体の幅と長さである。

【０００６】センサで検知される画像欠陥の、テープ長
さに沿った位置は、コンピュータ内に蓄えられ、呼び出
され、そして各裁断操作の最後に印刷される。

【０００７】センサにより検出された欠陥の数に応じ
て、異なる品質等級がパンケーキ（１）に与えられる。
ほんの２、３個の欠陥を有するパンケーキは、「Ｂグレ
ード」が割り当てられ、小売業に供給される。しかしな
がら、慣用の識別ラベル（５）を備えたパンケーキのさ
らなる加工は余分な労力を必要とする。なぜなら、識別
ラベル（５）は、パンケーキの品質等級に情報を与える
だけで、センサにより検出された画像欠陥の位置の情報
は与えることはない。結果として、欠陥のある領域は、
まず適当な試験機器で配置し直され、これによりさらな
る加工からは排除されるようにされる。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】このため、本発明の目
的は、上記不利を除去し、そしてセンサにより検出され
る画像欠陥の位置を容易に探し当てることができる識別
ラベルを提供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上記目的は、ハブに巻か
れたストリップ状又はテープ状の媒体、特にテープ状磁
気データ記録媒体を、コード化する識別ラベルであっ
て、製品指定、製品コード及び品質等級を特定する予め
設けられた情報に加えて、さらにストリップ状又はテー
プ状の媒体におけるセンサにより検知される欠陥の位置
も印されていることを特徴とする識別ラベルにより達成
される。

【００１０】

【発明の実施の形態】本発明を、下記の図面を参照しな
がら以下に説明する：図１は、テープ状の磁気データ記
録媒体のパンケーキを示す；図２は、従来の識別ラベル
を示す；図３ａは、本発明に従う識別ラベルの第１の配
置を示す；図３ｂ〜３ｄは、異なる情報がセンサにより
検知される欠陥位置を規定するものであること以外、図
３ａに対応する識別ラベルを示す；図４は、本発明に従
う識別ラベルの第２の配置を示す。

【００１１】本発明に従う、センサにより検知される欠
陥の位置をコード化する識別ラベル（５０ａ）の第１の
配置が、図３ａに示されている。第１行において、製品
表示（５．１）及び製品コード（５．２）が印刷され、
一方第２行には、センサにより検知される欠陥位置を識
別する関連目盛り付けと共に、パンケーキの長さの図形
表示（５０．４ａ）がある。識別ラベル（５０ａ）の端
部領域に、品質等級（５．３）が設けられている。

【００１２】この配置では、パンケーキの長さの図形表
示（５０．４ａ）は、連続の正方形又は長方形の印し領
域（５０．４１０ａ）により形成されるスカラーストリ
ップ（５０．４１ａ）及びスカラートリストリップの下
に設けられた目盛り付け（５０．４２ａ）を含んでお
り、そして前記印し領域（５０．４１０ａ）がパンケー
キ（１）の長さの領域を定義しており、また目盛り付け
（５０．４２ａ）は、単語「ハブ」を有する第１の印し
領域で開始し、巻かれた磁気データ記録媒体（３）の長
さを規定する連続の数字が続き、最後に長さ構成単位(u
nit）の指示で終了する。図３ａで表される配置におい
て、各印し領域（５０．４１０ａ）は長さ５００ｍの領
域を定義している。第２の印し領域の目盛り付けの連続
の数は「１」で始めて、前記の数に対して値「１」だけ
増加した数が、交互の印し領域毎に存在するように続
く。

【００１３】この配置は、５００ｍ領域内においてセン
サ欠陥を印すことを可能にする。センサにより検知され
た欠陥位置のコード化（暗号指定）（５０．４１１ａ）
は、対応する正方形又は長方形の印し領域（５０．４１
０ａ）のコード化により行われる。その印すことは、例
えば、対応する印し領域を黒くすることにより、或いは
印し領域に所望の記号を与えることにより行うことがで
きる。

【００１４】一般に、スカラーストリップ（５０．４１
ａ）及び目盛り付け（５０．４２ａ）の表示はまた、５
００ｍ未満の領域に適用しても良く、その領域の低限界
は、読み取り可能であるかにより、或いは領域毎の情報
の項目の割り当て及び数により決定される。

【００１５】結果として、図３ａで表される識別ラベル
（５０ａ）は、約７５００ｍの長さを有し且つ５０００
ｍと５５００ｍとの間の領域でセンサにより検知された
欠陥を有するパンケーキを特徴付けている。また明らか
なように、このラベルの場合、製品指定（５．１）及び
製品コード（５．２）の印は平文でのみ与えられるので
ある。これは、「Ｂグレード」のパンケーキは一般に、
製造の内部生産領域でさらなる加工はされないとの事実
に起因しており、その結果バーコード印の手間を省くこ
とが可能になる。

【００１６】図３ｂで表される識別ラベル（５０ａ）
は、約７５００ｍの長さを有し且つ６０００ｍと７００
０ｍとの間の領域でセンサにより検知された欠陥を有す
るパンケーキを特徴付けている。

【００１７】図３ｃで表される識別ラベル（５０ａ）
は、約７５００ｍの長さを有し且つハブ（２）と１００
０ｍとの間の領域でセンサにより検知された欠陥を有す
るパンケーキを特徴付けている。

【００１８】図３ｄで表される識別ラベル（５０ａ）
は、約７５００ｍの長さを有し且つ３５００ｍと４５０
０ｍとの間の領域でセンサにより検知された欠陥を有す
るパンケーキを特徴付けている。

【００１９】本発明の識別ラベル（５０ａ）のさらに好
ましい配置は、図４に示されている。

【００２０】このラベルは、実質的に、製品指定（５．
１）、製品コード（５．２）及び品質等級（５．３）に
関して、上記配置に対応しており、品質等級（５．３）
がラベルの第１行に設けられている。

【００２１】識別ラベル（５０ｂ）の第２行にパンケー
キの長さの図形表示（５０．４ｂ）として、針又は熱転
写印刷により識別ラベル（５０ｂ）に効率よく適用する
ことができる種類の中から、ここでは簡単な記号が選択
されている。例えば、スカラーストリップ（５０．４１
ｂ）は点線により定形化され、それぞれ個々の目盛りが
長さの定義領域に対応している。目盛り付け（５０．４
２ｂ）は、図３ａに従い前述の実施態様の目盛り付け
（５０．４２ａ）と類似の方法で設けられる。センサに
より検知される欠陥の位置が、センサ検知欠陥による長
さ領域に割り当てられた目盛りにより指示され、この欠
陥の長さ領域は異なる所望の記号、例えば「＃」或いは
「Ｘ」等により置換される。

【００２２】図４で表される識別ラベル（５０ｂ）は、
約７５００ｍの長さを有し、且つ２０００ｍと３０００
ｍとの間の領域、３５００ｍと４５００ｍとの間の領域
及び６０００ｍと６５００ｍとの間の領域でセンサによ
り検知された欠陥を有するパンケーキを特徴付けてい
る。

【００２３】１／２’’より小さい幅のテープ状磁気デ
ータ記録媒体の場合、製品指定（５．１）、製品コード
（５．２）、品質等級（５．３）及びパンケーキの長さ
の図形表示（５０．４ａ）を特定する情報が、識別ラベ
ル（５０ａ，５０ｂ）に１行で設けても良い（図示せ
ず）。

【００２４】品質等級（５．３）は一般にコード化さ
れ、品質等級「１」は図２に示されており、例えば欠陥
のないパンケーキ（１）を特徴付けている。一方、品質
等級「Ｌ」、「Ｒ」及び「ＬＲ」は、欠陥が異なるタイ
プに割り当てられている。

【００２５】識別ラベル（５０ａ，５０ｂ）は、紙又は
プラスチックフィルムから構成されていても良く、それ
は磁気データ記録媒体状に接着剤により固定することが
可能であり、あるいは自己接着ラベルとして製造され
る。

【００２６】本発明の識別ラベル（５０ａ，５０ｂ）の
使用により、欠陥のある領域を有するパンケーキのさら
なる加工中に、欠陥領域を探すための付加的な試験機器
を不要にすること、及びパンケーキ（１）から識別領域
を裁断することが可能となる。

【００２７】前述の発明の使用は、テープ状の磁気デー
タ記録媒体から製造されたパンケーキに限定されるもの
ではなく、機能性層を備えたストリップ状又はテープ状
の他の全ての媒体にも有利に使用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、テープ状の磁気データ記録媒体のパン
ケーキを示す。

【図２】図２は、従来の識別ラベルを示す。

【図３】図３ａは、本発明に従う識別ラベルの第１の配
置を示す。図３ｂ〜３ｄは、異なる情報がセンサにより
検知される欠陥位置を規定するものであること以外、図
３ａに対応する識別ラベルを示す。

【図４】図４は、本発明に従う識別ラベルの第２の配置
を示す。

フロントページの続き (72)発明者 ベルント、ショルティズィック ドイツ、81825、ミュンヘン、メンヒベル クシュトラーセ、22アー

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 いわゆるパンケーキ（１）を形成するた
   めのハブ（２）に巻かれたストリップ状又はテープ状の
   媒体、特にテープ状磁気データ記録媒体（３）を、コー
   ド化する識別ラベル（５０ａ，５０ｂ）であって、製品
   指定（５．１）、製品コード（５．２）及び品質等級
   （５．３）を特定する情報を含み、さらにストリップ状
   又はテープ状の媒体におけるセンサにより検知される欠
   陥の位置も印されていることを特徴とする識別ラベル
   （５０ａ，５０ｂ）。
2. 【請求項２】 センサにより検知される欠陥の位置が、
   ラベルに印刷されたパンケーキの長さの表示（５０．４
   ａ，５０．４ｂ）から識別可能である請求項１に記載の
   識別ラベル（５０ａ，５０ｂ）。
3. 【請求項３】 ラベルに印刷されたパンケーキの長さの
   図形表示（５０．４ａ）が、連続の正方形又は長方形の
   印し領域（５０．４１０ａ）により形成されるスカラー
   ストリップ（５０．４１ａ）及び目盛り付け（５０．４
   ２ａ）を含み、各印し領域がパンケーキ（１）の長さの
   領域を定義している請求項２に記載の識別ラベル（５０
   ａ）。
4. 【請求項４】 センサにより検知される欠陥の位置が、
   対応する正方形又は長方形の印し領域（５０．４１０
   ａ）のコード化（５０．４１１ａ）により示される請求
   項２又は３に記載の識別ラベル（５０ａ）。
5. 【請求項５】 パンケーキの長さの図形表示（５０．４
   ｂ）が、点線により定形化されるスカラーストリップ
   （５０．４１ｂ）及び目盛り付け（５０．４２ｂ）を含
   み、それぞれ個々の目盛りがパンケーキ（１）の長さの
   範囲を定義している請求項２に記載の識別ラベル（５０
   ｂ）。
6. 【請求項６】 センサにより検知される欠陥の位置が、
   長さにおけるエラーのある領域に割り当てられた目盛り
   を、異なる所望の記号で置換することにより識別される
   請求項５に記載の識別ラベル（５０ｂ）。