JP2002324007A - I/oサブシステム及びi/oサブシステムにおけるメモリイニシャライズ方法 - Google Patents

I/oサブシステム及びi/oサブシステムにおけるメモリイニシャライズ方法

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JP2002324007A
JP2002324007A JP2002044427A JP2002044427A JP2002324007A JP 2002324007 A JP2002324007 A JP 2002324007A JP 2002044427 A JP2002044427 A JP 2002044427A JP 2002044427 A JP2002044427 A JP 2002044427A JP 2002324007 A JP2002324007 A JP 2002324007A
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semiconductor memory
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Soichiro Nagasawa
聡一郎 長沢
Shigeo Konno
茂生 金野
Toshiaki Kakimi
利明 垣見
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リフレッシュ動作を不要にして半導体メモリ
等のイニシャライズ時間を短縮する。 【解決手段】 列アドレスCAと行アドレスRAを指定され
てアクセスされると共に、行単位でリフレッシュ動作を
行う揮発性の半導体メモリモジュール41に初期設定デー
タを書き込んでイニシャライズする際、列アドレスを一
定値iに固定した状態で、行アドレスを昇順態様で順次
発生して第i列の全メモリセル(〜)に初期設定デ
ータを書き込み、ついで、列アドレスを歩進して同様の
初期設定データの書き込みを行う(〜)。このよう
にすれば、データ書き込み時にリフレッシュと書き込み
を同時に行うため、リフレッシュを別途行う必要がなく
イニシャライズ時間を短縮できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はI/Oサブシステム及び
I/Oサブシステムにおけるメモリイニシャライズ方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の大型コンピュータシステムにおい
ては、その規模の巨大化に伴い、複数の中央処理装置
(CPU)でシステムを構成することが通例となってい
る。かかるシステムでは、複数のCPU間でのデータの
共用・データの通信が必要になる。このために、システ
ム内で使用される外部記憶装置を始めとするI/Oデバ
イスサブシステムでは多数のホストインターフェース
(上位インターフェース)を接続することが要求されて
いる。この要求に答えるためにI/Oサブシステム内に
複数の入出力インターフェースをもつ複数の入出力制御
部(CA:チャネルアダプタ)を装備し、これらチャネ
ルアダプタのインターフェースをCPUに接続してい
る。又、複数のCPUよりのアクセスに対する排他制御
を実施するために、入出力パスに対応した排他制御テー
ブルを装備した排他制御管理部(RM:リソースマネー
ジャ)を有している。
【0003】図4はかかるI/Oサブシステムとしての
半導体ディスク装置の構成図である。1a,1bはCP
U、2は半導体ディスク制御装置、3は半導体ディスク
であり、複数の半導体メモリモジュール3a,3b,3
c・・・を備えている。半導体ディスク装置は、磁気デ
ィスク装置の振舞(コマンドコード、データ転送の仕方
等)を維持したまま、記録媒体を磁気ディスクから半導
体メモリに置き換えたものである。このため、CPUと
半導体ディスク制御装置間のインターフェースはCPU
と磁気ディスク制御装置とのインターフェースと全く同
一になっている。この半導体ディスク装置によれば、磁
気ディスクのようにヘッドの移動が不必要のため、瞬時
にアクセスできる利点があり、しかも、CPUと磁気デ
ィスク制御装置間のソフトウェア資産をそのまま使える
利点がある。
【0004】半導体ディスク制御装置2において、2
a,2bは上位装置(CPU)との間に単一あるいは複
数のインターフェース(上位インターフェース)を有す
るチャネルアダプタCA、2c,2dは半導体ディスク
へのデータの書き込み/読み出しを制御するメモリイン
ターフェースアダプタ、2eは排他制御テーブルECT
を備え、いずれの上位インターフェースも半導体メモリ
モジュール3a,3b,3cを使用していない場合には
他の上位インターフェースに半導体メモリモジュール3
a,3b,3cの使用を許可し、使用中の場合には使用
を許可しない排他制御を実行するリソースマネージャR
Mである。尚、排他制御は半導体メモリモジュール毎に
行われる。
【0005】チャネルアダプタ2a,2bはCPU1
a,1b間にそれぞれ2つの物理インターフェース
(物理ポート)2a0,2a1;2b0,2b1を有し
ている。リソースマネージャ2eの有する排他制御テー
ブルECTは図5に示すように、チャネルアダプタ(チ
ャネル番号)と各チャネルアダプタに装備されている物
理インターフェースの組み合わせ(パス)毎に、半導体
メモリモジュール3a,3b,3c(デバイス番号0〜
2)の使用中、未使用を記憶するようになっている。
尚、パスとしては(00),(01),(10),(1
1)の4通りが存在する。
【0006】かかるI/Oサブシステムにおいて、例え
ば、CPU1bから半導体メモリモジュール3bへのア
クセスコマンドが物理インターフェース2b1を介して
チャネルアダプタ2bに発行されると、チャネルアダプ
タ2bはリソースマネージャ2eに半導体メモリモジュ
ール3bの使用を要求する。リソースマネージャ2eは
使用要求が入力されると、他のパスが半導体メモリモジ
ュール3bを使用中であるか否かを排他制御テーブルE
CPを参照して調べ、使用中の場合には使用を許可せ
ず、使用中でない場合には、アクセス要求を出したアダ
プタ2bに対して使用を許可し、かつ、パス(11)に
対応させて半導体メモリモジュール3aの「使用中」を
排他制御テーブルECTに登録する。使用許可されたチ
ャネルアダプタ2bは以後、CPU1bより物理インタ
ーフェース2bを介してデータを受け取り、該データを
メモリインターフェースアダプタ2dを介して半導体メ
モリモジュール3bに書き込む。書き込み終了により、
リソースマネージャ2eはパス(11)に対応して登録
した「使用中」を「未使用」に戻す。
【0007】排他制御の問題 以上のように、従来のI/Oサブシステムにおいては、
排他制御テーブルECT上に、I/Oサブシステム内の
チャネルアダプタに対応させてテーブル領域が予め割り
当てられている。このため、I/Oサブシステムに収容
するチャネルアダプタ数を増加し、かつ、各チャネルア
ダプタにおける物理インターフェース数を増加すると、
排他制御テーブルが大きくなる。又、近年のデータ伝送
技術の進歩・変遷と共に、多種のインターフェース方式
(電気インターフェース方式、光インターフェース方
式、OCリンクなど)が共存してきている。こうした中
で、できるだけ多くのCPUに接続可能とするために
は、現存する全てのインターフェース方式に対応する必
要がある。換言すれば、各インターフェース方式に対応
できるようにI/Oサブシステムに種々のチャネルアダ
プタを装備しなければならず、チャネルアダプタ数が増
大する。また、それぞれのインターフェース方式におい
ては、物理データ転送手段が異なるだけでなく、1つの
チャネルアダプタに装備可能な物理インターフェース数
も異なっている。このため、排他制御テーブルは益々大
きくなる。
【0008】更に、1物理インターフェース上に複数の
論理インターフェースが定義される場合があり、かかる
場合には各論理インターフェースをも考慮して排他制御
テーブルを作成しなければならない。図6はOCリンク
インターフェース方式の説明図であり、4aはOCリン
ク用チャネルアダプタ、4bはCPU4ci(i=1,2,・・・)
とI/Oサブシステム間に設けられ、インターフェース
を動的に切り換えるOCリンク切替・中継器であり、該
切替・中継器を介して最大256のCPUが1つの物理
インターフェース上に定義できる。このように1つの物
理インターフェース上に複数の論理インターフェースが
定義されると各論理インターフェースはあたかも別々の
インターフェースであるかのごとく扱って排他制御テー
ブルECTを作成しなければならない。
【0009】又、1つのI/Oデバイスに対してI/O
デバイスアドレスを複数(重複)定義することにより、
多重アクセスを可能にする方法があり、マルチエクスポ
ージャと呼ばれている。このマルチエクスポージャは、
磁気ドラム装置、半導体ディスク装置、ディスクキャッ
シュのような同時に複数のエリアを別々の経路よりアク
セスできるI/Oデバイスのアクセス方式として使用さ
れている。一方、コンピュータには仮想計算機Virtual
Machine(単一のCPU上で独立に動作する個々のオ
ペレーティングシステム)と呼ばれるアーキテクチャあ
る。かかる仮想計算機(オペレーティングシステム)を
複数動作させる場合、各々のオペレーティングシステム
に対して1つのエクスポージャを割り当て、各オペレー
ティングシステムによるI/Oデバイスアクセスの独立
性を確保する。このように複数の仮想計算機が存在する
場合、1つの物理インターフェース上に複数の論理イン
ターフェースが存在する。かかる場合にも、各論理イン
ターフェースはあたかも別々のインターフェースである
かのごとく扱って排他制御テーブルECTを作成しなけ
ればならない。
【0010】図7はマルチエクスポージャの説明図であ
る。あるインターフェース上のI/Oデバイスアドレス
として(00)hex〜(FF)hexのような256
個のアドレスが定義可能であるとする。この時、アドレ
ス上位ビットをエクスポージャの番号と定義する。例え
ば、図7(a)に示すように上位2ビットをエクスポージ
ャ番号に割り当て、下位6ビットをデバイス番号とす
る。つまり、エクスポージャ0、1、2、3が定義され
る。I/Oサブシステム内の物理的なI/Oデバイスは
1個でありデバイス番号が0であるとするとエクスポー
ジャ番号とI/Oデバイスアドレスとの関係は図7(b)
に示すようになる。これら4つのI/Oデバイスアドレ
スが同一の物理デバイスを指す重複定義となる。このエ
クスポージャ数は他の数でも良いし、エクスポージャ番
号を示すビット位置も他の場所でも良い。
【0011】従来は、排他制御テーブル上にI/Oサブ
システムの取りうる最大構成に合わせて固定的に領域を
割り当てるものであり、かかる方式では排他制御テーブ
ル上に大量のテーブル領域を確保しなければならず、大
量のメモリ領域を必要とする問題が生じていた。図8は
従来技術による排他制御テーブルの構成例を示すもので
あり、チャネルアダプタの最大搭載個数をn1、1つのチ
ャネルアダプタに装備される物理インターフェースの最
大個数をn2、更に1つの物理インターフェースに定義さ
れる論理インターフェースの最大個数をn3としている。
テーブルの縦軸の要素数はn1×n2×n3となる。しかし、
実際のサブシステムでは、物理インターフェースや論理
インターフェースの個数はまちまちであり、テーブル上
の多くの部分が未使用状態になっているの通例であり、
大サイズの排他制御テーブルには無駄がある。
【0012】半導体メモリに関する問題 半導体ディスク装置は、データの記憶・格納媒体が半導
体メモリチップである。このため、磁気ディスク装置に
比較すると、ビット当りの記憶コストが高くなる。又、
半導体ディスク装置1台当りの記憶容量は少なくなる。
この容量に関する問題を解決するために、半導体メモリ
チップの形状を工夫することや、その実装方法を改良す
ることなどが考えられるが、限界があり、依然としてコ
ストに関する問題を解決することが困難である。コスト
の問題を解決するためには、物理的に同一の半導体メモ
リ資源に対して、より多くのデータを格納する技術が必
要となる。従来の半導体ディスク装置では、磁気ディス
ク装置のエミュレーションを行う際に、実際の磁気ディ
スク装置と同様なフォーマット(CKDフォーマット)
を採用している。つまり、磁気ディスク媒体からのデー
タ入出力制御に必要なギャップ情報も半導体メモリ上に
その領域を割り当てている。
【0013】図9は従来の半導体ディスク装置における
データフォーマットであり、DIRはトラック先頭に書
き込まれるディレクトリ部であり、半導体ディスク固有
のもので、実際の磁気ディスク装置には存在しないデー
タである。ディレクトリ部DIR以降にはカウント部C
i(i=1,2,・・・)、キー部Ki、データ部Di
で構成されるレコードRiが複数個書かれる。カウント
部Ciにはトラックアドレス、レコード番号、及び後に
続くキー部、データ部の長さが記録される。キー部Ki
は必ずしも必要でないが、アクセス法により検索のため
のキーが記録される。データ部Diには一般に「ユーザ
データ」と称するデータが書き込まれている。各部間は
ギャップgにより区切られている。かかるギャップgは
半導体メモリをアクセスするためには不必要なものであ
る。そこでギャップgを全て取り除くことにより、従来
と物理的に同一の半導体メモリ資源に対して、多くのデ
ータを格納することが行われている。しかしながら、こ
れらギャップ領域もサブシステム全体として眺めた場合
には微小なものであるため、余り効果のある解決とはな
らない。
【0014】近年注目される技術の一つとして、データ
の加工つまり圧縮を行うことにより、オリジナルデータ
の内容を損なわずにデータのサイズを縮小させて外部記
憶媒体に格納し、実際のデータ処理に際して、圧縮され
たデータからオリジナルなデータを復元する圧縮・復元
技術が種々開発されている。例えば、代表的なものとし
ては、一塊のデータ列内におけるデータの連続性により
符号化を行う方法で、ランレングス符号化方式やユニバ
ーサル符号化方式がある。ランレングス符号化方式は例
えば、”a”というデータに着目した場合、”aa”
を”a2”、”aaaaa”を”a5”と表記すること
により圧縮する方法である。
【0015】ユニバーサル符号化方式は既に出現して符
号化済の入力データの部分データ列を表現する情報を用
いて、以後の入力データを符号化するものである。ユニ
バーサル符号化の代表的な方法として、ジブ−レンペル
(Ziv-Lempel)符号がある。例えば、宗像「Ziv-Lempelの
データ圧縮法」、情報処理、Vol.26,No.1,1985年参照。
このZiv-Lempel符号では、ユニバーサル型と、増分
分解型(Incremental parsing) の2つのアルゴリズムが
提案されており、ユニバーサル型アルゴリズムを用いた
実用的な方法として、LZSS符号(T.C. Bell,"Better
OMP/L Text Compression", IEEE Trans. on Commun.,
Vol. COM-34, No.12, Dec.1986)があり、又、増分分解
型アルゴリズムを用いた実用的な方法として、LZW
(Lempel- Ziv- Welch)符号がある(T.A. Welch, " A Te
chnique for High-Performance DataCompression" , Co
mputer, June 1984)。
【0016】物理的に同一の半導体メモリに多くのデー
タを書き込む場合、データを圧縮して書き込み、読み出
す場合復元する方法を採用することが考えられる。しか
し、データ圧縮技術を採用する場合、いくつかの問題が
上げられ、これらを解決しなければならない。問題の第
1は、データ圧縮に要する時間、つまり転送に要するオ
ーバヘッド時間がかかることである。データ圧縮の方法
により多少異なるが、データ圧縮処理には基本的にデー
タのパターンを監視するためのバッファリングや、符号
化されたデータの登録・検索等の処理が必要となる。こ
のため、何も加工を施さない場合のデータ転送と比較す
ると転送時間が長くなり、従って、データの種類に依存
しない均一な高速アクセスを可能とする半導体ディスク
装置にとって、これらのオーバヘッド時間は無視できな
い。
【0017】問題の第2は、圧縮されたデータの大きさ
は、実際に圧縮を行ってみなければ求めることは不可能
であることである。このため、ある記憶されたデータを
読み出して一部に変更を加えてから再度書き込みを行う
際に、圧縮後のデータの大きさが異なるため、同じ場所
に記憶させることができるとは限らない。ランレングス
法を例に取ってみると、”aaaaa”を符号化して半
導体メモリに記憶後、このデータを変更して”aaba
a”とした場合、”a2ba2”となり、圧縮の効果が
得られない。更に、データの圧縮率はデータの種類に依
存するため、不連続なデータのパターンやデータの出現
率が一定でない場合には、一般的に圧縮は不可能であ
り、最悪オリジナルなデータより加工したデータの方が
大きくなってしまう恐れがある。問題の第3は、オリジ
ナルなデータに関して加工を行うため、データ圧縮機構
等に異常があった場合、圧縮されたデータを復元するま
でその正常/異常を知ることができないことである。以
上より、データ圧縮・復元により半導体メモリに格納す
るデータ量を増大させるには上記問題点を解決できるよ
うに工夫する必要がある。
【0018】メモリイニシャライズ時間の問題 半導体ディスク装置のように、不揮発性のメモリを用い
た記憶装置においては、電源投入時や活性挿抜を行った
時、メモリの記憶内容は不定の状態になる。かかる場
合、メモリに特定のデータ(初期設定データ)を書き込
んで初期状態にするイニシャライズ動作が必要になり、
イニシャライズ動作が終了しないと装置を使用すること
ができない。このため、電源投入後しばらく待たされる
ことになる。又、アクセス制御部がイニシャライズ動作
を実行するため、その間はメモリアクセスができない等
の不都合が発生する。記憶装置においてかかる不都合を
少しでも軽減する必要があり、そのためにはイニシャラ
イズ時間の短縮やメモリアクセス経路の改善を行わなけ
ればならない。
【0019】従来の技術では、図10に示すような構成
になっており、電源投入時にイニシャライズ開始信号I
NSが上位モジュール又はアクセス制御部11内で発生
する。かかるイニシャライズ開始信号INSが発生する
と、それを受信したデータレジスタ12はイニシャライ
ズ用の書き込みデータIDTを内部にセットする。又、
イニシャライズ用アドレスカウンタ13はイニシャライ
ズ用アドレスIADを出力する。アドレス切替回路14
は入力を上位モジュールからのアドレス信号ADからイ
ニシャライズ用アドレス信号IADに切り換え、イニシ
ャライズ用書き込みデータIDTをデータバス15に、
イニシャライズアドレス信号IADをアドレスバス16
に出力すると共に、図示しないメモリアクセス用のタイ
ミング信号を出力して、記憶部10に対するイニシャラ
イズ動作を実行する。尚、REFはリフレッシュ指示信
号、IEDはイニシャライズ終了信号である。
【0020】図11は、別の従来構成であり、3つの記
憶部10a,10b,10cを2つのアクセス制御部1
1a,11bから個別にアクセスする場合を示してい
る。尚、アクセス制御部11a,11bは図10のアク
セス制御部11と同一の構成になっている。中央の記憶
部10bが活性挿抜により追加された場合、上側のアク
セス制御部11aは記憶部10bをアクセスして前述と
同様のイニシャライズを実行する。その間に下側のアク
セス制御部11bは上位モジュールからアドレス信号A
Dとデータ信号DT受信し、これらをアドレスバス16
とデータバス15に出力すると共に、図示しないメモリ
アクセス用のタイミング信号を出力して、他の2つの記
憶部10a,10cにアクセスし、上位モジュールから
のアクセス要求を処理する。
【0021】上記のごとく、従来はアクセス制御部でイ
ニシャライズアドレスを生成、そのアドレスに従ってイ
ニシャライズ用データをメモリに書き込むことによりイ
ニシャライズを行っている。ところで、揮発性メモリを
イニシャライズする場合、メモリ内のデータを保持する
ためのリフレッシュ動作も必要になる。そのため、イニ
シャライズ用アドレスカウンタ13はリフレッシュ指示
信号REF(図10参照)が入力されると、イニシャラ
イズアドレス信号IADの生成を一次停止し、リフレッ
シュ動作が完了した後、再びイニシャライズ用アドレス
信号IADの生成を開始する。このため、イニシャライ
ズに要する時間は、イニシャライズ用データIDTの書
き込み時間とリフレッシュを実行する時間の合計にな
る。
【0022】しかし、イニシャライズに要する時間が増
大すると、イニシャライズが完了するまで上位モジュー
ルからのアクセス要求を処理できず、電源投入してから
実際に使用できるまでの時間が増大してしまう。また、
図11に示す構成の場合には、他方のアクセス制御部は
上位からのアクセス要求を処理することができる。しか
し、その間、装置としてのメモリアクセス能力が半減し
てしまい、やはりイニシャライズに要する時間が増大す
ると、性能の低下が大きくなる。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】以上より、従来は、半
導体メモリ等のイニシャライズにリフレッシュが必要に
なり、アクセスできるまでの待ち時間が大きくなる問題
があった。以上から本発明の目的は、リフレッシュ動作
を不要にして半導体メモリ等のイニシャライズ時間を短
縮できるイニシャライズ方法及びI/Oサブシステムを
提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明によれ
ば、列アドレスと行アドレスを指定されてアクセスさ
れると共に、行単位でリフレッシュ動作を行う揮発性の
半導体メモリモジュールをI/Oデバイスとして有する
と共に、半導体メモリモジュールへのデータの書き込
み及び読み出しを制御するメモリインターフェースアダ
プタをデバイスアダプタとして有し、更に、揮発性の
半導体メモリモジュールに初期設定データを書き込んで
イニシャライズする際、列アドレスを一定値iに固定し
た状態で、行アドレスを昇順態様で順次発生して第i列
の全メモリセルに初期設定データを書き込み、ついで、
列アドレスを歩進して同様の初期設定データの書き込み
を行うメモリイニシャライズ手段、を有するI/Oサブ
システムにより達成される。
【0025】
【作用】列アドレスと行アドレスを指定されてアクセス
され、かつ、行単位でリフレッシュ動作を行う揮発性メ
モリに初期設定データを書き込んでイニシャライズする
際、列アドレスを一定値iに固定した状態で、行アドレ
スを昇順態様で順次発生して第i列の全メモリセルに初
期設定データを書き込み、ついで、列アドレスを歩進し
て同様の初期設定データの書き込みを行う。このように
すれば、データ書き込み時にリフレッシュと書き込みを
同時に行うため、1列分のデータ書き込み時間がリフレ
ッシュ必要時間間隔より短い場合にはリフレッシュを別
途行う必要がなくイニシャライズ時間を短縮できる。
【0026】
【実施例】(A)本発明の概略 図1〜図3は本発明の概略説明図である。図1におい
て、21a〜21cは上位装置(CPU)との間に単一
あるいは複数のインターフェース(上位インターフェー
ス)を有する複数の入出力インターフェース部(チャネ
ルアダプタ)、22は複数の上位インターフェースによ
り共用されるI/Oデバイス(半導体メモリ)、23は
排他制御テーブルECTと論理パス管理テーブルLPT
を備え、いずれの上位インターフェースもI/Oデバイ
スを使用していない場合には他の上位インターフェース
にI/Oデバイスの使用を許可し、使用中の場合には使
用を許可しない排他制御を実行する排他制御部(リソー
スマネージャ)である。
【0027】図2において、31は上位装置(CPU)
30及びメモリインターフェースアダプタとの間でデー
タの入出力制御を行うチャネルアダプタ、32は半導体
メモリモジュールのアクセスに関して排他制御を実行す
る排他制御部(リソースマネージャ)、33a〜33n
は複数の半導体メモリチップにより構成された半導体メ
モリモジュール、34は半導体メモリモジュールへのデ
ータの書き込み及び読み出しを制御するメモリインター
フェースアダプタ、35は半導体メモリモジュールに書
き込まれた圧縮データの検証を行うデータ管理アダプ
タ、36はバックアップディスク装置、37はバックア
ップディスクアダプタである。図3において、41はリ
フレッシュが必要な揮発性メモリ、CAは列アドレス、
RAは行アドレスである。
【0028】排他制御(図1) 排他制御部23は、各入出力インターフェース部21a
〜21cの上位インターフェースの各々に論理パス番号
を割り当て、所定の論理パス番号を割り当てられた上位
インターフェースを介してI/Oデバイス22の使用要
求が入力された時、他の論理パスがI/Oデバイスを使
用中であるか否かを排他制御テーブルECTを参照して
調べ、使用中でない場合には、アクセス要求を出した上
位インターフェースにI/Oデバイスの使用を許可する
と共に、該上位インターフェースの論理パス番号に対応
させてI/Oデバイスの「使用中」を排他制御テーブル
ECTに登録し、使用終了により登録した「使用中」を
「未使用」に戻す。
【0029】この場合、1つの上位インターフェースは
1つの物理インターフェースに対応する場合もあるが、
物理インターフェース上に複数の論理インターフェース
が定義されている時には、1つの上位インターフェース
は1つの論理インターフェースに対応する。すなわち、
物理インターフェース上に1以上の論理インターフェー
スが定義された時は、各論理インターフェースを上位イ
ンターフェースとして論理パス番号を割り当てる。又、
単一のI/Oデバイスに対して複数のI/O機番を付与
し、1台の上位装置上のオペレーティングシステムが各
I/O機番を用いて同時に該I/Oデバイスにアクセス
可能な場合、該上位装置との物理インターフェースにI
/O機番数の上位インターフェース番号を付与し、それ
ぞれの上位インターフェースに論理パス番号を割り当て
る。以上のようにすれば、従前のようにI/Oサブシス
テムの最大構成に合わせて大きな排他制御テーブルを固
定的に用意する必要がなく、実際に接続されている上位
インターフェースのみリストアップとした排他制御テー
ブルを用意するだけでよい。このため、排他制御テーブ
ルの大きさを小さくでき、使用するメモリ量を少なくで
きる。
【0030】又、論理パス番号の割り当て制御を以下の
ように行う。すなわち、排他制御部23に論理パス管理
テーブルLPTを設け、電源投入時あるいは論理インタ
ーフェース定義時、各入出力インターフェース部(21
a〜21c)は排他制御部23に対して自分に接続され
ている全上位インターフェースの論理パス番号の割り当
てを要求する。排他制御部23は論理パス番号の割り当
て要求により空いている論理パス番号を割り当てると共
に、該論理パス番号と入出力インターフェース部の識別
情報(CA番号)と上位インターフェース識別情報との
対応を論理パス管理テーブルLPTに登録し、上位イン
ターフェースに論理パス番号を割り当てる。又、排他制
御部23は、論理パス管理テーブルLPTを電源が断に
なっても記憶内容を消失しない不揮発性メモリに記憶す
ると共に、該メモリに記憶されている論理パス管理テー
ブルLPTに基づいて論理パス番号を割り当てを行う
か、あるいは前記論理パス番号の割り当てを行うかを指
示する指示手段(スイッチ)を設け、スイッチのオン・
オフに基づいて論理パス番号の割り当てを行う。このよ
うにすれば、電源切断前の論理パス番号の割り当てを再
現できるため、障害発生時の問題解析・再現試験等で同
一の環境を構築できる。
【0031】データ記憶制御(図2) データをI/Oサブシステムにおける半導体メモリモジ
ュール33a〜33nに記憶する場合、チャネルアダプ
タ31は内蔵のデータバッファに格納されたデータを圧
縮して半導体メモリモジュール33a〜33nに書き込
み、書き込み後、データ管理アダプタ35は半導体メモ
リモジュールより該書き込んだ圧縮データを読み出して
復元し、該復元データと圧縮前のデータ(非圧縮デー
タ)を比較して半導体メモリに書き込まれた圧縮データ
の検証を行う。この場合、圧縮データを半導体メモリモ
ジュール33a〜33nに書き込み後、データバッファ
に格納されている非圧縮データを予備の半導体メモリモ
ジュール33sに書き込み、該予備の半導体メモリモジ
ュールより前記比較に用いる非圧縮データを読み出す。
データ比較の結果、異常が検出された場合には,データ
管理アダプタ35は予備の半導体メモリモジュール33
sから読み出したデータを圧縮して半導体メモリモジュ
ール33a〜33nに書き込み、しかる後、該書き込ん
だ圧縮データを読み出して復元し、該復元データと非圧
縮データを比較して半導体メモリモジュール33a〜3
3nに書き込まれた圧縮データの検証を行い、検証結果
を半導体メモリモジュールにのトラックの先頭に置かれ
るディレクトリ部に記録する。又、圧縮データを半導体
メモリモジュール33a〜33nに書き込み中に該半導
体メモリモジュールが満杯になった場合には、非圧縮デ
ータをバックアップディスクディスク装置36に格納
し、格納後、バックアップディスク装置36より該非圧
縮データを半導体メモリモジュール33a〜33nに書
き込む。以上のようにすれば、データ圧縮に伴う問題点
をクリアできるため、圧縮データを書き込むことにより
実質的に大量のデータを半導体メモリに格納することが
できる。
【0032】イニシャライズ(図3) 列アドレスCAと行アドレスRAを指定されてアクセス
されると共に、行単位でリフレッシュ動作を行う揮発性
メモリ41に初期設定データを書き込んでイニシャライ
ズする際、列アドレスCAを一定値iに固定した状態
で、行アドレスRAを昇順態様で順次発生して第i列の
全メモリセル(〜)に初期設定データを書き込み、
ついで、列アドレスを歩進して同様の初期設定データの
書き込みを行う(〜)。このようにすれば、データ
書き込み時にリフレッシュと書き込みを同時に行うた
め、1列分のデータ書き込み時間がリフレッシュ必要時
間間隔より短い場合にはリフレッシュを別途行う必要が
なくイニシャライズ時間を短縮できる。尚、高速のメモ
リの場合には、列アドレスCAを下位列アドレスと上位
列アドレスに分け、上位列アドレスと行アドレスを固定
した状態で下位列アドレスを昇順態様で順次発生して第
j行の下位列アドレスで指定されるメモリセルに初期設
定データを書き込み、ついで、行アドレスを歩進して同
様の初期設定データの書き込みを行い、全行アドレスに
ついて上記書き込みを行った後、上位列アドレスを歩進
して上記初期設定データの書き込みを繰り返す。このよ
うにしても、リフレッシュを別途行う必要がなくイニシ
ャライズ時間を短縮できる。
【0033】(B)実施例 (a) 排他制御の実施例全体の構成 図12は本発明の排他制御を具現化した実施例構成図で
ある。20はI/Oサブシステムとしての半導体ディス
ク装置、300,301,302は上位装置としてのC
PU(CPU-0〜CPU-2)である。半導体ディスク装置にお
いて、21a,21b,21cは上位装置(CPU)と
の間に単一あるいは複数のインターフェース(上位イン
ターフェース)を有するチャネルアダプタ(CA-0〜CA-
2)、22は複数の半導体メモリモジュール22a〜22
nを備えた半導体ディスク(トラックメモリ)であり、
各半導体メモリモジュール22a〜22nはCPUに対
して1つのI/Oデバイスとして提供される。23は排
他制御テーブルECTと論理パス管理テーブルLPT備
え、論理パス管理制御、排他制御等の処理を実行するリ
ソースマネージャ(RM)であり、排他制御テーブルE
CT及び論理パス管理テーブルLPTはそれぞれ不揮発
性領域に記憶される。論理パス管理制御は各チャネルア
ダプタに接続された上位インターフェースに論理パス番
号を付与、管理する制御であり、排他制御は、いずれの
上位インターフェースも半導体メモリモジュールを使用
していない場合に他の上位インターフェースに該半導体
メモリモジュールの使用を許可し、使用中の場合には使
用を許可しない制御である。尚、排他制御は半導体メモ
リモジュール毎に行われる。従って、排他制御テーブル
ECTは半導体メモリモジュール毎に設けらている。
【0034】24は半導体ディスク22へのデータの書
き込み/読み出しを制御するメモリインターフェースア
ダプタ、25は保守、モジュール監視等の処理を行うサ
ービスアダプタ(SA)、26は保守パネルであり、論
理パス番号の割り当て方法を指示するスイッチSW等を
有している。論理番号割り当て方法としては、チャネル
アダプタ21a〜21cから論理パス番号の割り当て要
求があった時に空き論理パス番号を割り当てる方法
(論理パス番号非固定モード)と、不揮発性領域に記
憶してある電源切断前の論理パス管理テーブルに基づい
て論理パス番号を割り当てる方法(論理パス番号固定モ
ード)の2つの方法がある。スイッチSWがオフの場合
には前者により論理パス番号を割り当て、スイッチがオ
ンの場合には後者の方法により論理パス番号を割り当て
る。。
【0035】27は内部バスであり、図示しないがC-BU
S,D-BUS,S-BUSを有している。C-BUSは各ユニットがメッ
セージ通信及び制御情報のアクセスを行う制御用バス、
D-BUSは各ユニットが半導体ディスクとの間でデータを
授受するデータ転送用バス、S-BUSはサービスモジュー
ルがマスターになり、各ユニットの状況を管理するサー
ビスバスである。チャネルアダプタ21aには1つの物
理インターフェース(物理ポート)0が設けられ、チャ
ネルアダプタ21bには2つの物理インターフェース
0,1が設けられ、チャネルアダプタ21cには3つの
物理インターフェース0,1,2が設けられている。チ
ャネルアダプタ21aの物理インターフェース0はCP
U300とのインターフェースを構成し、チャネルアダ
プタ21bの物理インターフェース0,1はそれぞれC
PU300,301とのインターフェースを構成し、チ
ャネルアダプタ21cの物理インターフェース0,1,
2はそれぞれCPU300,301,302とのインタ
ーフェースを構成する。
【0036】チャネルアダプタ21a〜21c、リソー
スマネージャ23、メモリインターフェースアダプタ2
4、サービスアダプタ25はそれぞれマイクロプロセッ
サで構成されており、おおむね図13に示す構成を備え
ている。図において、101はマイクロプロセッサ(M
PU)、102はRAM構成の制御記憶部(CS)、1
03はROM構成の制御記憶部(CS)、104は内部
バスに接続されたドライバ/レシーバ(DV/RV)、
105はバスインターフェースロジック(BIL)、1
06は外部インターフェースと接続されたドライバ/レ
シーバ(DV/RV)、107はバッファ又はテーブル
記憶部(TS)、108は個別LSI(ゲートアレイ)
である。尚、接続される外部インターフェースの数によ
ってドライバ/レシーバ(DV/RV)106の数が異
なる。
【0037】論理パス管理テーブル 論理パス管理テーブルLPTは図14に示すように、論
理パス番号とチャネルアダプタの番号(CA番号)と上
位インターフェース番号の対応関係を記憶するものであ
る。物理インターフェースに論理インターフェースが定
義されていない場合には上位インターフェースは該物理
インターフェース(物理ポート)に1対1に対応する。
一方、物理インターフェース上に複数の論理インターフ
ェースが定義された場合には、上位インターフェースは
論理インターフェースと1対1に対応する。
【0038】論理パス管理テーブルLPTは以下のよう
にして生成される(論理パス番号固定モードの場合)。
すなわち、電源投入時、各チャネルアダプタ21a〜2
1cは自分に接続されている各上位インターフェースの
論理パス番号の割り当てをリソースマネージャ23に要
求する。リソースマネージャ23は論理パス番号の割り
当て要求により、空いている論理パス番号を該上位イン
ターフェースに割り当てると共に、該論理パス番号とチ
ャネルアダプタの番号(CA番号)と上位インターフェ
ース番号との対応を論理パス管理テーブルLPTに登録
する。かかる登録処理を全チャネルアダプタについて実
行することにより論理パス管理テーブルLPTが生成さ
れる。図14ではチャネルアダプタ21aの上位インタ
ーフェース0に論理パス番号0が割り当てられ、チャネ
ルアダプタ21bの上位インターフェース0に論理パス
番号1が割り当てられ、チャネルアダプタ21bの上位
インターフェース1に論理パス番号1が割り当てられ、
・・・(以下同様)の場合が示されている。
【0039】一度論理パス番号を割り当てた後、オプシ
ョン増設などによりチャネルアダプタの上位インターフ
ェースが増加する場合、あるいは論理インターフェース
を定義した場合、チャネルアダプタはリソースマネージ
ャに対して追加された上位インターフェースについて論
理パス番号の割り当てを要求する。これにより、リソー
スマネージャ23は前述と同様に空いている論理パス番
号を該上位インターフェースに割り当てると共に、該論
理パス番号とチャネルアダプタの番号(CA番号)と上
位インターフェース番号との対応を論理パス管理テーブ
ルLPTに登録する。・・・動的割り当て追加
【0040】又、論理パス番号を割り当てた後に、チャ
ネルアダプタ上の所定の上位インターフェースを削除す
る場合、あるいは、チャネルアダプタ自体をI/Oサブ
システムから取り去る場合(部品故障時の修理時が該当
する)、該当する論理パス番号の割り当てを削除する。
・・・動的割り当て削除
【0041】上記論理パス番号割り当ては、I/Oサブ
システムの装置起動時、あるいはオプション増設等に、
論理パス番号を随時割り当てて行く。このため、たとえ
同じ構成であっても。CPUあるいはサブシステム内の
電源投入順序などにより、番号そのものが変動しうる。
この事態は、通常使用時には何ら問題ではないが、障害
発生時の問題解析、再現試験等での同一環境の構築に困
難を生じる。そこで、不揮発性領域を設け、パス管理テ
ーブルLPTを保存する。又、前述のように、外部保守
員等から操作可能なスイッチSWを保守パネルに設け
る。スイッチSWがオフ状態の時には、上述したように
チャネルアダプタより論理パス番号割り当てが要求され
る都度、新たに論理パス番号を割り当てる。一方、スイ
ッチがオンの場合には、不揮発性領域に保存されている
テーブル情報と同一の論理パス番号を割り当てる。スイ
ッチは、保守員により固定割り当てを行うか否かに応じ
て適宜オン・オフされる。・・・論理パス番号固定モー
【0042】排他制御テーブル 排他制御テーブルECTには図15に示すように、論理
パス番号に対応させて、I/Oデバイス(半導体メモリ
モジュール)を使用しているか否かを示すデータ(使用
中/未使用表示データ)、半導体メモリのリザーブ表示
データ、パスグループ情報(パス名)等が記憶されるよ
うになっている。尚、排他制御テーブルは半導体メモリ
モジュール毎に設けられている。ある上位インターフェ
ースが半導体メモリモジュールを使用中の場合には、該
上位インターフェースの論理パス番号に応じた使用中/
未使用表示データが”1”になり、使用終了により”
0”に戻される。又、ある上位インターフェースが所定
の半導体メモリモジュールを専用的に使用するためにリ
ザーブコマンドを発行すれば、リザーブ表示データが”
1”になり、リリースコマンドを発行すればリザーブ表
示データが”0”になる。リザーブ表示データが”1”
の場合には、他の上位インターフェースより該半導体メ
モリモジュールに対するアクセス要求を出してもビジー
が返される。
【0043】論理パス番号の割り当て 図16は上位インターフェースが物理インターフェース
に1対1に対応する場合におけるパス割り当ての説明図
である。各チャネルアダプタ21a〜21cに装備され
た物理インターフェースが上位インターフェースとな
り、論理パス割り当て制御により、図17に示すような
論理パス管理テーブルLPTが生成される。図18は上
位インターフェースが論理インターフェースに1対1に
対応する場合におけパス割り当ての説明図である。チャ
ネルアダプタ21bはOCリンク用のアダプタであり、
1つの物理インターフェース21b′に切替・中継器2
8を介して4つのCPU20a〜20dが接続されてい
る。すなわち、1つの物理インターフェース21b′上
に4つの論理インターフェース29が定義されている。
かかる場合には、上位インターフェースは各論理インタ
ーフェースに1対1に対応し、それぞれの上位インター
フェース(0〜3)に対して論理パス番号を割り当て
る。従って、図16におけるチャネルアダプタ21bと
各CPU間が図18に示すようになっているものとする
と、論理パス割り当て制御により論理パルス管理テーブ
ルLPTは図18(b)に示すようになる。
【0044】図19はエクスポージャの場合における論
理パス割り当て制御の説明図である。CPU20が1つ
の物理インターフェース21b′を介してチャネルアダ
プタ21bに接続されている場合において(図19(a)参
照)、半導体メモリモジュール22aに2つの機番アド
レスをエクスポージャにより設定する。このエクスポー
ジャにより1台のCPU20はあたかも2台の仮想計算
機VM1,VM2となり、各仮想計算機は1つの物理イ
ンターフェース21b′を介して半導体メモリモジュー
ル22aにアクセス要求を出せるようになる。かかる場
合、1つの物理インターフェース21b′上に2つの論
理インターフェースが定義されたことになる(図19(b)
参照)。上位インターフェースは各論理インターフェー
スに1対1に対応するから、各上位インターフェース
(0〜1)に対して論理パス番号を割り当てる。従っ
て、図16におけるチャネルアダプタ21bの物理イン
ターフェースに接続されているCPUが2つのエクスポ
ージャを設定した場合には、論理パルス管理テーブルL
PTは図19(c)に示すようになる。
【0045】論理パス番号割り当て制御 図20は論理パス割り当て制御におけるリソースマネー
ジャ23の処理の流れ図である。リソースマネージャ2
3の電源が投入されると、初期診断を実施した後、機能
プログラムが起動し、スイッチSWのオン・オフを調べ
る(ステップ201)。スイッチがオフであれば論理パ
ス管理テーブルLPTの内容を初期化し(ステップ20
2)、オンの場合には初期化しない。ついで、チャネル
アダプタから論理パス番号の割り当て要求(割り当て要
求コマンド+CA番号+上位インターフェース番号)が
発行されたか監視し(ステップ203)、発行されれ
ば、スイッチSWのオン・オフを調べ(ステップ20
4)、オフの場合には、新たな論理パス番号を割り当
て、論理パス番号テーブルLPTに該論理パス番号とC
A番号と上位インターフェース番号の対応を登録する
(ステップ205)。登録後、該論理パス番号を割り当
て要求を出したチャネルアダプタに通知し(ステップ2
06)、ステップ203に戻り以降の処理を繰り返す。
【0046】一方、ステップ204においてスイッチS
Wがオンの場合には、論理パス管理テーブルLPTよ
り、割り当て要求に含まれるCA番号と上位インターフ
ェース番号をキーに論理パス番号を検索する(ステップ
207)。ついで、該検索された論理パス番号を割り当
て要求を出したチャネルアダプタに通知し(ステップ2
06)、ステップ203に戻り以降の処理を繰り返す。
尚、論理パス番号はI/Oサブシステム内の全ての上位
インターフェースに割り当てられた通し番号である。
【0047】図21は論理パス割り当て制御における各
チャネルアダプタ21a〜21cの処理の流れ図であ
る。尚、電源投入時には、物理インターフェースと1対
1に対応する上位インターフェース、あるいはエクスポ
ージャ割り当てによる上位インターフェース(既知)の
論理パス番号の登録を行う。所定のチャネルアダプタの
電源が投入されると、初期診断を実施した後、機能プロ
グラムが起動する。チャネルアダプタは自分に接続され
ている上位インターフェースの個数を計数、確認し、第
i番目の上位インターフェースの論理パス番号の割り当
てをリソースマネージャ23に要求する(ステップ30
1)。尚、この割り当て要求は、割り当て要求コマンド
とCA番号と上位インターフェース番号で構成されてい
る。
【0048】ついで、リソースマネージャ23から論理
パス番号の通知があったか監視し(ステップ302)、
通知があれば、図22(a)に示すように、上位インター
フェース番号に対応させてリソースマネージャから通知
された論理パス番号をテーブルに登録する(ステップ3
03)。登録後、全物理インターフェースに付いて、割
り当てが完了したか調べ(ステップ304)、完了して
なければ、iを歩進して次の第i番目の上位インターフ
ェースについてステップ301以降の処理を繰返し、全
上位インターフェースの論理パス番号を登録する。OC
リンクの場合には、システム稼動中にダイナミックに論
理インターフェースが定義される。図22はかかる場合
の論理パス番号割り当て制御におけるチャネルアダプタ
の処理の流れ図である。
【0049】チャネルアダプタ(OCリンク用のチャネ
ルアダプタ)はCPUよりリンク確立の指示があったか
監視し(ステップ401)、あれば、上位インターフェ
ース番号に対応させてOCリンク番号を登録する(ステ
ップ402、図22(b)参照)。ついで、該上位インタ
ーフェースの論理パス番号の割り当てをリソースマネー
ジャ23に要求する(ステップ403)。以後、リソー
スマネージャ23から論理パス番号の通知があったか監
視し(ステップ404)、通知があれば、図22(b)に
示すように、上位インターフェース番号、OCリンク番
号に対応させてリソースマネージャから通知された論理
パス番号をテーブルに登録し(ステップ405)、ステ
ップ401に戻り以降の処理を実行する。
【0050】排他制御 図24は排他制御の流れ図である。所定のCPUから所
定のチャネルアダプタに上位インターフェースを介して
アクセス要求(リード、ライトコマンド)が発生すると
(ステップ501)、チャネルアダプタはコマンドが発
行された物理インターフェース及び論理インターフェー
スがどこにあるか調べ、上位インターフェース番号を認
識し、該上位インターフェース番号に基づいてテーブル
より論理パス番号を求める(ステップ502)。つい
で、該論理パス番号を付加したI/Oデバイス(半導体
メモリモジュール)の使用要求コマンドをリソースマネ
ージャ23に送り(ステップ503)、リソースマネー
ジャからの使用許可を待つ(ステップ504)。リソー
スマネージャ23は使用要求コマンドを受信すれば、排
他制御テーブルECTを参照して他の論理パス(上位イ
ンターフェース)が半導体メモリモジュールを使用中で
あるか否か及びリザーブ中であるかを調べ(ステップ5
05)、使用中でなく、しかもリザーブ中でない場合に
は、使用要求コマンドに付加されてきた論理パス番号に
対応させてI/Oデバイスの「使用中」を排他制御テー
ブルECTに登録する(ステップ506)。ついで、ア
クセス要求を出したチャネルアダプタにI/Oデバイス
の使用を許可する(ステップ507)。なお、使用中の
場合には使用許可せず、使用不可(ビジー)を応答す
る。
【0051】チャネルアダプタは使用許可通知を受信す
ると、CPUと半導体メモリモジュールとの間でデータ
の転送を行い(ステップ508)、アクセス終了により
使用終了をリソースマネージャ23に通知すると共に
(ステップ509)、CPUにコマンド終了を通知する
(ステップ510)。リソースマネージャ23は使用終
了通知により前記論理パス番号に対応させて登録した
「使用中」を「未使用」に戻し、排他制御を終了する。
【0052】その他の制御 コンピュータシステムの運用を続けていくと、業務規模
の拡大等の理由によりCPUの増設が行われることがあ
る。新規に設置したCPUからも既設のI/Oサブシス
テムを使用したいような場合には、I/Oサブシステム
にインターフェースないしはチャネルアダプタの追加を
行う必要が生じる。インターフェース・チャネルアダプ
タの追加を行った際には、前述の電源投入時と同様に、
追加されたチャネルアダプタがリソースマネージャに論
理パス番号の割り当てを要求し、新規番号を登録するこ
とにより、以後、排他制御の対象に加えられる。又、ハ
ードウェア部品の障害が発生し、修理のためチャネルア
ダプタをI/Oサブシステムから取り除く場合には、論
理パス管理テーブルLPT上の当該チャネルアダプタに
関連する論理パス番号に対応するエリアを未登録状態に
する(登録抹消)。
【0053】こうした運用中の論理パス番号の追加、削
除などは、他の論理パス番号のインターフェースを介し
て行われている動作には何等影響しないので、I/Oサ
ブシステム、更にはコンピュータシステム全体の運用を
継続しながらのオプション増設、モジュール交換、保守
等が可能である。ところで、本発明の論理パス番号割り
当ては、たとえI/Oサブシステム内部の構成(チャネ
ルアダプタ数、インターフェース数)が同一であって
も、I/Oサブシステムの電源投入の順序により、電源
投入のたびに変動しうる。番号が変動しても実運用上の
動作には何等支障はなく動作可能である。しかし、例え
ば、ハードウェア部品ないしはマイクロプログラムの不
具合等により排他制御上の問題が発生した時には、問題
解析さらには問題事象の再現実験を実施する必要があ
り、かかる場合、同一環境の構築が重要になってくる。
そこで、このような場合には、前述の論理パス番号を固
定にするスイッチSWをオンとして論理パス番号固定モ
ードとする。これにより、確実に同一の論理パス番号の
割り当てを行うことができる。又、固定モードの場合に
は、論理パス番号の新規割り当ては可能であるが、論理
パス番号の削除が発生した場合には論理パス管理テーブ
ルLPTよりの抹消は行わない。これは。モジュール修
正後の再登録時にも同一論理パス番号を割り当てるため
である。尚、スイッチSWはシステムが運用形態が確立
した時にオンに固定するような使い方もできる。
【0054】半導体ディスク装置の実際の構成 図25はI/Oサブシステムとしての半導体ディスク装
置の全体構成図であり、二重化構成になっており、添字
1を有するモジュールは第1の半導体ディスク装置G0
側のモジュールであり、添字2を有するモジュールは第
2半導体ディスク装置G1側のモジュール、添字の無い
モジュールは共通のモジュールである。CAは上位装置
のチャネルとのインターフェース制御を行うチャネルア
ダプタであり、電気チャネル、光チャネル、OCリンク
に対応する種々のチャネルアダプタが適宜接続されるよ
うになっている。RMはリソースマネージャであり論理
パス管理、排他制御等の処理動作を制御すると共にサブ
システム全体の資源管理を行う。SAはサービスアダプ
タであり、自分がマスターになり、他のユニットの状況
を管理する。
【0055】C-BUSは各ユニットがメッセージ通信及び
制御情報のアクセスを行う制御用バス、D-BUSは各ユニ
ットが半導体ディスクとの間でデータを授受するデータ
転送用バス、S-BUSはサービスモジュールがマスターに
なり、各ユニットの状況を管理するサービスバスであ
る。BH−1、BH−2はバスの競合制御、バスクロッ
クの分配を行うバスハンドラ、MDKはメモリ障害時に
該メモリの内容を一時的にバックアップする磁気ディス
ク装置、DAは磁気ディスク装置とのインターフェース
制御を行うデバイスアダプタ、BANKは半導体ディス
ク(共用メモリ)であり、最大10枚の半導体メモリモジ
ュールMSが搭載されるようになっている。ESP1〜
ESP4は半導体ディスクへのアクセス制御を行うポー
ト(Extended Storage Port)、ESA1〜ESA4はE
SPと半導体メモリモジュールMS間のタイミング制御
や、メモリのリフレッシュ、エラーチェックコードに基
づくデータ修正を実行するメモリアダプタ、PANEL
は保守パネルである。
【0056】第1、第2半導体ディスク装置G0,G1
は中央点線を中心に対称に構成されており、上位CPU
は対称に第1、第2半導体ディスク装置のチャネルアダ
プタCA1,CA2に接続され、それぞれのポートES
P2,ESP3は他方のメモリアダプタESA3,4と
接続されている。従って、一方のチャネルアダプタに障
害が生じてもCPUは他方のチャネルアダプタから半導
体ディスクをアクセスすることができる。又、一方の半
導体ディスクが障害を生じても他方の半導体ディスクに
アクセスすることができ、信頼性を向上している。以上
では、I/Oサブシステムとして半導体ディスク装置の
場合について説明したが、本発明の排他制御は半導体デ
ィスク装置に限定されるものではなく、磁気ディスク装
置、ディスクキャッシュ等のI/Oサブシステムに適用
できるものである。
【0057】(b) データ記憶制御全体の構成 図26は半導体ディスク装置の半導体メモリモジュール
にデータを圧縮して記憶する場合の全体構成図である。
30はCPU等の上位装置、31は上位装置(CPU)
及びメモリインターフェースアダプタとの間でデータの
入出力制御を行うチャネルアダプタ、32は半導体メモ
リモジュールのアクセスに関して排他制御等の制御を実
行するリソースマネージャ、33a〜33nは複数の半
導体メモリチップにより構成された半導体メモリモジュ
ール、33sは予備の半導体メモリモジュール、34は
半導体メモリモジュールへのデータの書き込み及び読み
出しを制御するメモリインターフェースアダプタ、35
は半導体メモリに書き込まれた圧縮データの検証を行う
データ管理アダプタ、36はバックアップディスク装
置、37はバックアップディスクアダプタである。チャ
ネルアダプタ31及びデータ管理アダプタ35はそれぞ
れ、大容量のデータバッファ31a,35a、データ圧
縮機構部31b,35bを有し、又、バックアップディ
スクアダプタ37はデータ圧縮機構部37aを備えてい
る。
【0058】データをI/Oサブシステムにおける半導
体メモリモジュール33a〜33nに記憶する場合、チ
ャネルアダプタ31のデータ圧縮機構部31bはデータ
バッファ31aに格納された入力データを圧縮して半導
体メモリモジュール33a〜33nに書き込む。又、デ
ータバッフ31aに記憶されている圧縮前のデータ(非
圧縮データ)を予備の半導体メモリモジュール33sに
書き込む。これらデータの書き込み完了後、データ管理
アダプタ35のデータ圧縮記憶部35bは、半導体メモ
リモジュール33a〜33nに書き込まれた圧縮データ
を読み出して復元しデータバッファ35aに格納する。
しかる後、予備の半導体メモリモジュール33sより非
圧縮データを読み出し、復元データと該非圧縮データを
比較して半導体メモリに書き込まれた圧縮データの検証
を行う。尚、比較検証を行っている期間、任意のチャネ
ルアダプタから当該データに関するアクセス要求があっ
てもリソースマネージャ32はビジー応答を返す。
【0059】データ比較の結果、異常が検出された場合
には,データ管理アダプタ35は予備の半導体メモリモ
ジュール33sから読み出したデータを圧縮して半導体
メモリモジュール33a〜33nに書き込み、しかる
後、該書き込んだ圧縮データを読み出して復元し、該復
元データと非圧縮データを比較して半導体メモリモジュ
ール33a〜33nに書き込まれた圧縮データの検証を
行い、検証結果(比較失敗フラグやリカバリ成功フラ
グ)を半導体メモリモジュールのトラック先頭に置かれ
るディレクトリ部に記録する。尚、各データの先頭に当
該レコード部分のデータが圧縮されているか否かを示す
フラグを書き込み、又、ディレクトリ部には前記検証結
果のほかに、論理的なアドレス情報、物理的なメモリア
ドレス情報、圧縮の対象となったデータであることを示
す圧縮フラグ、当該トラック部分のデータが最後に変更
又は書き込まれた日時(アップデート情報)を含ませ
る。
【0060】又、圧縮データを半導体メモリモジュール
33a〜33nに書き込み中に該半導体メモリモジュー
ルが満杯になった場合には(例えば、圧縮データの方が
非圧縮データよりサイズが大きい場合)、チャネルアダ
プタ31は非圧縮データをバックアップディスクアダプ
タ37を介してバックアップディスクディスク装置36
に格納する。格納後、バックアップディスクアダプタ3
7はバックアップディスク装置36より該非圧縮データ
を読み出して半導体メモリモジュール33a〜33nに
書き込む。更に、半導体メモリの記憶データをバックア
ップディスク装置36にバックアップする場合には、該
データをバックアップディスクアダプタ37で圧縮して
バックアップディスク装置36に格納し、バックアップ
ディスク装置からデータを読み出す場合には復元する。
この場合、バックアップ完了時間を保存しておき、再度
半導体メモリの記憶データをバックアップする時、ディ
レクトリ部に含まれている日時と前記バックアップ完了
時間を比較し、バックアップ完了時間より古いデータは
バックアップディスク装置にバックアップしない。これ
により、バックアップ時間の短縮を図る。
【0061】チャネルアダプタの構成 図27はチャネルアダプタ31の構成図である。チャネ
ルアダプタ内部には、転送データを記憶する大容量のデ
ータバッファ31aと、チャネルインターフェースと内
部バスインターフェースとの間で転送されるデータの圧
縮・復元を行うデータ圧縮機構部31bと、圧縮・復元
動作を補助する辞書メモリ31cと、チャネルインター
フェースプロトコル制御部31dと、データバッファ及
びデータ圧縮機構部からのデータを選択して出力すると
共に、逆にデータをデータバッファあるいはデータ圧縮
機構部に選択的に出力するセレクタ31eと、半導体デ
ィスク装置内部の他のユニットと接続された内部バスを
制御する内部バスインターフェース制御部31fと、こ
れらハードウェア資源をマイクロプログラムにより制御
するMPU31gと、プログラムを格納するコントロー
ルストレージ31hと、バス31iが設けられている。
【0062】チャネルインターフェースプロトコル制御
部31dは、上位装置との間で送受信されるコマンドの
内容を解析し、インターフェース上の規定されたシーケ
ンスに基づいてデータの転送を制御する。チャネルイン
ターフェースプロトコル制御部31dは上位装置から半
導体メモリモジュール33a〜33nへ格納するデータ
を受信するとそのデータを一時的に大容量のデータバッ
ファ31aに格納する。データ圧縮機構部31bはデー
タバッファに格納された入力データを圧縮する。セレク
タ31eはMPU31gの制御によりデータ圧縮機構部
31bにより圧縮したデータ又はデータバッファに格納
されたオリジナルなデータ(非圧縮データ)を選択し、
選択したデータを内部バスインターフェース制御部31
fに入力する。セレクタからのデータを受信した内部バ
スインターフェース制御部31fは、メモリインターフ
ェースアダプタ34へデータを送出する。通常、ライト
時には、データ圧縮機構部31bで圧縮された圧縮デー
タはセレクタ31e→内部バスインタフェ−ス31f→
メモリインタフェ−スアダプタ34を介して半導体メモ
リモジュール33a〜33nに書き込まれ、また、非圧
縮データはデータバッファ31a→セレクタ31e→内
部バスインタフェ−ス31f→メモリインタフェ−スア
ダプタ34を介して予備の半導体メモリモジュール33
sに書き込まれる。
【0063】一方、半導体メモリモジュール33a〜3
3nに書き込まれたデータを上位装置へ転送する場合に
は、セレクタ31eはデータの直前に書き込まれている
圧縮データ/非圧縮データの識別フラグを参照してデー
タを選択的にデータ圧縮機構部31bあるいはデータバ
ッファ31aに出力する。すなわち、内部バスインター
フェース制御部31fがメモリインターフェースアダプ
タ34から受信したデータが圧縮データであれば、セレ
クタ31eは該データをデータ圧縮機構部31bに入力
し、非圧縮データの場合にはデータバッファ31aに入
力する。データ圧縮機構部31は圧縮データを復元して
データバッファ31aに格納する。データバッファ31
aに格納されたデータは、チャネルインターフェースプ
ロトコル制御部31dへ送出され、チャネルインターフ
ェースを介して上位装置に転送される。
【0064】データ管理アダプタ 図28はデータ管理アダプタ35の構成図である。デー
タ管理アダプタ35の内部には、大容量のデータバッフ
ァ35aと、転送されるデータの圧縮・復元を行うデー
タ圧縮機構部35bと、圧縮・復元動作を補助する辞書
メモリ35cと、半導体ディスク装置内部の他のユニッ
トと接続された内部バスを制御する内部バスインターフ
ェース制御部35dと、圧縮データを復元したデータと
オリジナルなデータを比較して圧縮データの検証を行う
データコンペア制御部35eと、内部バスインターフェ
ース制御部35dより入力されデータが圧縮データであ
るか非圧縮データであるか等に応じて、入力データを適
宜選択的にデータ圧縮機構部35bとデータバッファ3
5bとデータコンペア制御部35eに入力するセレクタ
35fと、これらハードウェア資源をマイクロプログラ
ムにより制御するMPU35gと、プログラムを格納す
るコントロールストレージ35hと、バス35iが設け
られている。
【0065】チャネルアダプタ31が半導体メモリモジ
ュール33a〜33nに圧縮データの書き込み、及び予
備の半導体メモリモジュール33sに非圧縮データの書
き込みが終了すれば、データ管理アダプタ35は圧縮デ
ータの読み出しを行なう。圧縮データは内部バスインタ
フェース35d、セレクタ35fを介してデータ圧縮機
構部35bへ入力され、データ圧縮機構部35bは圧縮
データを復元し、復元データをデータバッファ35aに
格納する。ついで、データ管理アダプタ35は予備の半
導体メモリモジュール33sに書き込まれている非圧縮
データの読み出しを行なう。非圧縮データは内部バスイ
ンタフェース35d、セレクタ35fを介してデータコ
ンペア制御部35eへ転送される。データコンペア制御
部35eは、データバッファ35aに格納されている復
元データと予備の半導体メモリモジュールから読み出し
た非圧縮データの比較を行なう。
【0066】データ比較の結果、異常が検出された場合
には、以下の動作により内部的な修復処理を実施する。
すなわち、再度、予備の半導体メモリモジュール33s
から非圧縮データをの読み出しを実施し、内部バスイン
タフェース35d、セレクタ35fを介してデータバッ
ファ35aに格納する。非圧縮データの読み出し完了
後、データ圧縮機構部35bはデータバッファ35aに
格納されたデータを圧縮し、圧縮データをセレクタ35
f、内部バスインタフェース35dを介して半導体メモ
リモジュール33a〜33nに書き込む。圧縮データの
書き込み完了後、再び前述のデータの比較処理を行な
い、データの正常性を確認する。
【0067】バックアップディスクアダプタ バックアップディスクアダプタ37の内部には、データ
の圧縮・復元を行なうデータ圧縮機構部37aと、圧縮
動作を補助する辞書メモリ37bと、内部バスインタフ
ェースを介してデータ転送を制御する内部バスインタフ
ェース制御部37cと、バックアップディスク装置36
に接続される磁気ディスクインタフェース制御部37d
と、内部バスインタフェース制御部37cを介して入力
されるデータをデータ圧縮機構部37aと磁気ディスク
インタフェース制御部37dに選択的に出力し、かつ、
データ圧縮機構部出力と磁気ディスクインタフェース制
御部出力を選択的に内部バスインタフェース制御部37
cに出力するセレクタ37eと、これらハードウェア資
源をマイクロプログラムにより制御するMPU37f
と、プログラムを格納するコントロールストレージ37
gと、バス37hが設けられている。
【0068】半導体メモリモジュール33a〜33nに
格納されているデータのバックアップ動作が開始する
と、内部バスインタフェース制御部37cを介して受信
されたデータはセレクタ37eによりデータ圧縮機構部
37aに転送される。データ圧縮機構部37aは既に他
のデータ圧縮機構部等により圧縮されたデータを含む全
てのデータを圧縮して磁気ディスクインタフェース制御
部37dに送出する。磁気ディスクインタフェース制御
部37dは受信したデータを圧縮・非圧縮データを意識
せずにバックアップディスク装置36に書き込む。尚、
セレクタ37eの操作によりデータ圧縮機構部37aに
よるデータ圧縮することなくバックアップディスク装置
への書き込みが可能である。
【0069】データフォーマット 従来のデータフォーマットは図9に示すように磁気ディ
スクに対するエミュレーションを行なうために、通常の
磁気ディスクに書き込まれるデータフォーマットと同一
のものを使用している。トラヒック先頭に書き込まれる
デイレクトリ部DIRは半導体ディスク固有のもので、
実際の磁気ディスク装置には存在しないデータで、磁気
ディスクではギャップの一部分に相当する。ディレクト
リ部DIR以降にはカウント部Ci(i=1,2,・・
・)、キー部Ki、データ部Diで構成されるレコード
Riが複数個書かれる。カウント部Ciにはトラックア
ドレス、レコード番号、及び後に続くキー部、データ部
の長さが記録される。キー部Kiは必ずしも必要でない
が、アクセス法により検索のためのキーが記録される。
データ部Diには一般に「ユーザデータ」と称するデー
タが書き込まれている。各部間はギャップgにより区切
られている。
【0070】本発明では、半導体メモリモジュール33
a〜33nに格納するデータのうち、制御情報として使
用されるデイレクトリ部DIR、カウント部Ci、キー
部Kiを除いた部分のデータ(つまりデータ部のみ)を
圧縮の対象としている。又、半導体ディスク装置では不
必要なギャップ部分をできる限り削除し、その代わりに
半導体ディスク装置としての付加情報をギャップ相当部
分に書き込んでいる。図30は半導体メモリモジュール
に書き込まれる本発明のデータフォーマットの説明図で
ある。このデータフォーマットでは、デイレクトリ部D
IR、カウント部Ci、キー部Kiの後に当該レコード
のデータが圧縮データか非圧縮データであるかの識別フ
ラグFiを書き込み、その後にデータ圧縮機構部により
圧縮されたデータDi′が書き込まれている。デイレク
トリ部DIRには、論理的なアドレス情報d1、物理的
なメモリアドレス情報d2、圧縮の対象となったデータ
であることを示すデータ圧縮フラグd3、当該トラック
部分のデータが最後に変更又は書き込まれた日時(アッ
プデート情報)d4、該当トラックのデータの一部がバ
ックアップディスク36に格納されているかを示すバッ
クアップディスク使用フラグd5、データ管理アダプタ
による検証結果を表示する比較失敗フラグd6、リカバ
リ成功フラグd7が含まれている。
【0071】データ書き込み制御 図31はデータ書き込み制御のシーケンス説明図であ
る。半導体ディスクの場合、上位装置からのアクセス
は、高速アクセス可能な磁気ディスク装置に対するアク
セスと同様に行われる。従って、通常の磁気ディスクへ
のアクセスと同様にしてシーク等の位置づけや、データ
転送を指示するリードコマンド、ライトコマンドが上位
装置から発行される。位置付けコマンドを受信したチャ
ネルアダプタ31はリソースマネージャ32に対して半
導体メモリモジュールの使用許可を要求する。使用許可
されると、指示された物理的な位置付けパラメータか
ら、該当する半導体メモリモジュールのアドレスの算出
を行う。ついで、求めたアドレスが存在するトラックの
ディレクトリ情報を半導体メモリモジュールから読み出
し、書き込まれている論理ドライブや物理ドライブに関
する諸情報に対する処理を実施する。
【0072】位置付け動作が完了してライトコマンドが
上位装置から発行されると、チャネルアダプタ31はチ
ャネルインターフェースプロトコル制御部31dを介し
て受信したデータをデータバッファ31aに格納する。
チャネルアダプタ31のMPU31gは、当該データが
データ部に相当するデータである場合には、セレクタ3
1eをしてデータ圧縮機構部31bの出力側を選択させ
る。データ圧縮機構部31bはデータバッファ31aに
格納されている入出力データを圧縮し、セレクタは該圧
縮データを内部バスインターフェース制御部31fに入
力する。内部バスインターフェース制御部31fへ入力
された圧縮データは、内部バスを介してメモリインター
フェースアダプタ34に送出され、所定の半導体メモリ
モジュール33a〜33nの該当するアドレス位置に格
納される。
【0073】圧縮データの格納が完了すると、チャネル
アダプタのMPU31gは当該データが圧縮データであ
ることを示すフラグFiをデータフォーマットに従って
半導体メモリモジュールに書き込む。更に、MPU31
gはセレクタ31eを制御してデータバッファ31aに
格納されているオリジナルなデータ(非圧縮データ)を
内部バスインターフェース制御部31fに送出し、予備
の半導体メモリモジュール33sに書き込む。以上の書
き込みが終了するとMPU31gは、ディレクトリ部D
IRにおけるアップデート情報や圧縮トラックを示すフ
ラグ情報等の更新処理を行い、更新後のディレクトリ情
報部DIRを半導体メモリモジュール33a〜33nの
該当するトラック先頭に書き戻す。
【0074】チャネルアダプタ31による半導体メモリ
モジュール33a〜33n、33sへの全ての書き込み
動作が完了するとリソースマネージャ32は排他制御に
より当該データに関する上位装置からのアクセスを一時
ビジー状態とし、データ管理アダプタ35に圧縮データ
の検証動作開始を指示する。データ管理アダプタ35の
MPU35gは、圧縮データに関するディレクトリ部D
IRを半導体メモリモジュール33a〜33nから読み
出し、更に当該圧縮データの読み出しを行う。半導体メ
モリモジュールから内部バスインターフェースを介して
転送されたデータは、内部バスインターフェース制御部
35d、セレクタ35fを経由してデータ圧縮機構部3
5bに入力される。
【0075】データ圧縮機構部35bは入力されたデー
タを復元してデータバッファ35aに格納する。つい
で、予備の半導体メモリモジュール33sから非圧縮デ
ータの読み出しを開始し、該非圧縮データをデータコン
ペア制御部35eに入力する。データコンペア制御部3
5eは、復元されたデータと非圧縮データの比較処理を
実行する。比較の結果、データの正常性が確認された場
合には、以後ディレクトリ部の書き戻し等の処理は実行
せず、正常終了をリソースマネージャ32に通知し、デ
ータの検証動作を終了する。正常終了を受け付けたリソ
ースマネージャ32は、当該データに関する上位装置か
らのアクセスに対するビジー状態を解除する。
【0076】一方、データ比較の結果、データの異常が
検出された場合には、データ管理アダプタ35のMPU
35gは予備の半導体メモリモジュール33sから非圧
縮データの読み出しを行う。データ圧縮機構部35bは
読み出した非圧縮データを基にしてデータ圧縮し、該圧
縮データを半導体メモリモジュール33a〜33nに書
き込む。圧縮データの書き込みが終了すれば、データ管
理アダプタ35は上述のデータ検証処理を実行する。再
度の検証処理により、半導体メモリモジュールに再格納
した圧縮データの正常性が確認された場合には、該圧縮
データに関するディレクトリ内部のコンペア失敗フラグ
d6及び正常リカバリフラグd7を共に”1”にセット
し、該ディレクトリ部を半導体メモリモジュールに書き
戻す。ディレクトリ部の書き戻し動作完了後、検証処理
終了をリソースマネージャ32に通知して処理を終了す
る。リソースマネージャ32は当該データに関する上位
装置からのアクセスに対するビジー状態を解除する。
【0077】一方、データ管理アダプタ35は、データ
リカバリ処理の結果、再度、データの異常が検出される
と、コンペア失敗フラグd6のみ”1”にセットし(正
常リカバリフラグd7はセットしない)、ディレクトリ
部の書き戻しを行う。ディレクトリ部の書き戻し動作完
了後、検証処理終了をリソースマネージャ32に通知し
て処理を終了する。リソースマネージャ32は当該デー
タに関する上位装置からのアクセスに対するビジー状態
を解除する。以上は、書き込み時に、半導体メモリモジ
ュールに領域オーバフローが生じない場合である。図3
2は半導体メモリモジュールに領域オーバフローが生じ
た場合の書き込みシーケンスの説明図である。
【0078】データ圧縮の結果、圧縮データがオリジナ
ルなデータよりサイズが大きくなると指定された半導体
メモリモジュール33a〜33nへのデータ書き込みが
物理的に不可能になる場合がある。かかる場合、領域オ
ーバフローによるエラーがリソースマネージャ32に通
知される。リソースマネージャ32はエラー通知により
チャネルアダプタ31に半導体メモリモジュールへのデ
ータ書き込み中断を指示し、代わってバックアップディ
スク装置36への非圧縮データの書き込みを指示する。
これにより、チャネルアダプタ31は圧縮データの半導
体メモリモジュールへの書き込みを停止し、代わりに、
バックアップディスク装置36への非圧縮データの一時
記憶を開始する。一時記憶を指示されたバックアップデ
ィスクアダプタ37は、セレクタ37eを切り換え、内
部バスインターフェースを介してチャネルアダプタ31
から転送されたデータを圧縮することなくバックアップ
ディスク装置36に書き込む。バックアップディスク装
置36には予め十分な一時記憶用の領域が割り当てられ
ており、既にバックアップデータとして格納されている
ユーザデータを破壊することはない。
【0079】バックアップディスク装置36への書き込
みが完了すると、チャネルアダプタ31のMPUは、デ
ータバッファ31aに格納されている非圧縮データを内
部バスインターフェース制御部31fを介して予備の半
導体メモリモジュール33sに書き込む。これらの動作
が完了した後、チャネルアダプタ31のMPU31g
は、アップデート情報d4や圧縮トラックを示すフラグ
d3及びデータが一時記憶領域であるバックアップディ
スク装置36に格納されていることを示すフラグd5の
更新処理を行い、更新後のディレクトリ部DIRを半導
体メモリモジュールに書き戻す。
【0080】バックアップディスク装置36への書き込
み動作が完了すると、バックアップディスクアダプタ3
7はリソースマネージャ32に一時記憶した非圧縮デー
タを半導体メモリモジュールに書き込むために、該半導
体メモリモジュールの使用要求を出す。使用許可される
と、バックアップディスクアダプタ37は非圧縮データ
をバックアップディスク装置36から読み出して半導体
メモリモジュール33a〜33nに書き込む。書き込み
が終了すれば、書き込み終了をリソースマネージャ32
に通知して処理を終了する。これにより、リソースマネ
ージャ32は当該データに関する上位装置からのアクセ
スに対するビジー状態を解除する。
【0081】データ読み出し制御 図33は半導体メモリモジュールからのデータ読み出し
シーケンスの説明図である。ライト動作と同様に位置付
けコマンドを受信したチャネルアダプタ31はリソース
マネージャ32に対して半導体メモリモジュールの使用
許可を要求する。使用許可されると、指示された物理的
な位置付けパラメータから、該当する半導体メモリモジ
ュールのアドレスの算出を行う。ついで、求めたアドレ
スが存在するトラックのディレクトリ情報を半導体メモ
リモジュールから読み出し、書き込まれている論理ドラ
イブや物理ドライブに関する諸情報に対する処理を実施
する。
【0082】位置付け動作が完了してリードコマンドが
上位装置から発行されると、チャネルアダプタ31のM
PU31gは当該データが格納されている半導体メモリ
モジュール33a〜33nからデータの読み出しを開始
させる。MPU31gは圧縮/非圧縮の識別フラグを参
照してデータが圧縮データであれば、該圧縮データを内
部バスインターフェース制御部31f、セレクタ31e
を経由してデータ圧縮機構部31bに取り込まれる。デ
ータ圧縮機構部31bは取り込んだ圧縮データを復元
し、データバッファ31a、データインターフェースプ
ロトコル制御部31dを介してチャネルインターフェー
スへデータを送出する。一方、データが非圧縮データで
あれば、MPU31gは該非圧縮データを直接データバ
ッファ31aに格納し、しかる後、該データをデータイ
ンターフェースプロトコル制御部31dを介してチャネ
ルインターフェースへ送出する。
【0083】上述のリード動作において、チャネルアダ
プタ31のMPU31gはディレクトリ部DIRの内容
に基づいてリードするデータの状態を判定する。データ
のライト時に、チャネルアダプタ31あるいはデータ管
理アダプタ35により書き込まれた各種フラグd5〜d
7によりデータの状態を判断し、その状態に応じて上位
装置へのステータス報告を行う。例えば、バックアップ
使用フラグd5がセットされている場合、正常にデータ
の読み出しを行うことはできるが、半導体メモリモジュ
ールの領域不足が考えられるので警告メッセージを応答
する。又、コンペア失敗フラグd6がセットされてお
り、リカバリ成功フラグd7がセットされていない場合
には、データ検証処理と同様にしてデータの異常を応答
し、当該データのライト転送を再度実施させる。
【0084】バックアップ制御 半導体メモリは揮発性の記録媒体であるため、通常、シ
ステムが停止する場合や緊急時には、不揮発性媒体であ
る磁気ディスク装置へデータをバックアップする処理が
行われる。バックアップディスク装置36は図34に示
すように、予め各半導体メモリモジュール33a〜33
n,33sに対応する領域36a〜36n,36s及び
一時的な記憶領域36pが割り当てられている。更に、
各領域36a〜36n,36sはトラック毎に細分化さ
れており、それぞれが半導体メモリモジュール上でエミ
ュレーションされているトラックに対応している。又、
バックアップ動作の完了時刻及びリストア動作(バック
アップディスク装置から半導体メモリモジュールへのデ
ータの書き戻し)の完了時刻を格納する領域36q,3
6rを備えている。バックアップ動作が指示されると、
バックアップディスクアダプタ37は、半導体メモリモ
ジュール33a〜33n、33sから内部バスインター
フェースを介して転送されてきたデータを、内部バスイ
ンターフェース制御部37c、セレクタ31eを経由し
てデータ圧縮機構部37aに入力する。データ圧縮機構
部37aは入力されたデータを一括して圧縮し、磁気デ
ィスクインターフェース制御部37dを介してバックア
ップディスク装置36の対応する位置に書き込む。
【0085】バックアップディスクアダプタ37は、バ
ックアップ処理動作の完了時にその日時をバックアップ
ディスク装置の領域36qに書き込み、データのリスト
ア時にバックアップ処理完了時間を読み出し、内部的に
記憶する。そして、再び、バックアップ動作が指示され
た場合には、記憶した時間と半導体メモリモジュールの
トラック先頭に格納されているディレクトリ部のアップ
デート情報との比較を行い、最後のバックアップ処理の
時間よりも古いデータであれば当該トラックに関するデ
ータのバックアップディスク装置36への書き込みは行
わない。これにより、バックアップ時間の短縮が可能と
なる。
【0086】変形例 以上の実施例では、チャネルアダプタ31、メモリイン
ターフェースアダプタ34、バックアップディスクアダ
プタ37をそれぞれ1台としたが、複数台設けるように
構成しても良い。又、以上ではデータ管理アダプタ35
を1台として接続したが、複数のデータ管理アダプタを
設け、並列処理を行うようにすることもできる。更に、
以上ではバックアップディスク装置36に格納するデー
タをトラック単位としたが、シリンダ単位やセクタ単位
で格納することもできる。又、非圧縮データを格納する
予備の半導体メモリモジュールを設けたが、半導体メモ
リモジュール33a〜33nの一部を使用することがで
きる。
【0087】効果 以上、データの一部を圧縮して記憶するようにしたか
ら、限られた半導体メモリ上に多くのデータを格納する
半導体ディスク装置を提供できる。又、チャネルアダプ
タ内部に大容量のデータバッファを設けたから、上位装
置とのデータ転送速度を一定に保持しながらデータ転送
ができ、データ加工処理により発生するストレスを緩和
することができる。更に、データ管理アダプタを採用す
ることにより圧縮後のデータの正常性を上位装置との連
携動作を必要とせずにサブシステム内部にて実行でき
る。又、データ検証の結果、データの異常が検出された
場合においても、サブシステム内部にてリカバリ処理が
できる。又、更新情報をディレクトリ部及びバックアッ
プディスク装置に格納したから、データのバックアップ
動作に要する時間を短縮できる。
【0088】(c) メモリのイニシャライズイニシャライズ方式の概略 図35はI/Oサブシステムの半導体ディスク等に用い
られるメモリのイニシャライズ方式の従来の説明図であ
る。(a)において、INCTは従来のイニシャライズ用
アドレスカウンタであり、CA0〜CAnは(n+1)
ビットのカラムアドレス(列アドレス)、RA0〜RA
mは(m+1)ビットのローアドレス(行アドレス)を
表している。揮発性メモリであるダイナミックRAMの
アドレスは、メモリセルの行方向を示す行アドレスと、
列方向を示す列アドレスの2つに分けて与えられる。従
来のイニシャライズ用アドレスカウンタではCA0がカ
ウンタ出力信号の最下位ビット、RAmが最上位ビット
となっており、このカウンタINCTが動作することに
より、連続的に昇順するシリアルなアドレス信号が生成
される。かかる従来のカウンタINCTを用いたイニシ
ャライズ動作時における初期設定データの書き込みは、
メモリセル上において図35(b)の実線矢印で示すよう
に順次行方向に行われる。
【0089】ところで、ダイナミックRAMでは一定時
間毎にリフレッシュする必要がある。ダイナミックRA
Mでのリフレッシュ動作は、図36(a)に示すように、
1つの行アドレスRAで示される1行分にある全セル
のデータをメモリ内のセンスアンプSAに読み出し、そ
れを元の行に書き戻すことによって、セルに蓄えられる
電荷を一定値以上に保持し、かかる動作を一定時間毎に
全行について実行することである。このリフレッシュを
一定時間毎に全セルに対して実行しないとメモリ上のデ
ータは消失してしまう。尚、データ書き込み時には、か
かるリフレッシュを実行したのと同じ効果が得られる。
すなわち、データの書き込みは図36(b)に示すよう
に、外部から与えられた行アドレスRAで示される1行
分をセンスアンプSAに読み出し、列アドレスCAに
よって示される1つのセルを外部から与えられるデー
タで更新し、しかる後、元の行に書き戻すことにより行
われる。このため、書き込みを実行すると、書き込みの
対象である1つのセルを含む1行分上の全セルに対
してリフレッシュを実行したのと同じ効果が得られる。
【0090】ここで、再び図35(b)を参照すると、図
中のセルからイニシャライズ用の初期設定データの書
き込みを順次実行すると、のセルを書き込む迄に、セ
ルが電荷を保持しておける時間を超過し、該のセル
の電荷が失われてしまう。このため、従来では、イニシ
ャライズ中にも図36(a)で説明したリフレッシュ動作
が必要であり、イニシャライズに長時間を要する問題が
あった。
【0091】一方、図37(a)に示す本発明によるイニ
シャライズ用アドレスカウンタINCTでは、カウンタ
の出力信号の最下位ビットをRA0、最上位ビットをC
Anとしている。このようにすれば、カウンタが動作す
ることによって生成されるアドレスは、従来のようなシ
リアルなアドレスではなく、イニシャライズ動作時のデ
ータ書き込みもメモリセル上において図37(b)の実線
矢印に示すように順次列方向行われる。かかる書き込み
では、のセル迄書き込んだ後、のセルの書き込みが
行われるが、のセルからのセルを書き込むまでの時
間はリフレッシュを必要とする時間よりも短くできる。
このため、まだのセルの電荷は蓄えられたままになっ
ており、更にのセルを書き込む時、図36(b)で説明
した書き込み動作時のリフレッシュ効果により、と同
じ行にあるのセルに対してリフレッシュが掛けられる
ことになる。つまり、本発明のイニシャライズ用アドレ
スカウンタを用いたイニシャライズでは、個別にリフレ
ッシュ動作を指示する必要がなく、その分イニシャライ
ズ時間を短縮できる。
【0092】実施例の構成 図38は本発明のイニシャライズ方式を具現化した実施
例の構成図である。41はリフレッシュを必要とする揮
発性のメモリで、例えばダイナミックRAM,42はア
クセス制御部、43はイニシャライズ用アドレス発生
部、44はデータ発生部、45はアドレス切換部であ
る。イニシャライズ用アドレス発生部43において、4
3aは(n+1)ビットのアップカウンタであり、イニ
シャライズ用の列アドレスCA0〜CAnを出力するも
の、43bは(m+1)ビットのアップカウンタであ
り、イニシャライズ用の行アドレスRA0〜RAmを出
力するものである。動作開始時点では、各カウンタ43
a,43bは共に論理0を出力している。データ発生部
44において、44aは初期設定データを記憶するレジ
スタ、44bは初期設定データと書き込みデータを選択
するセレクタ、44cはデータ格納レジスタである。ア
ドレス切換部45において、45aはイニシャライズ用
の列アドレスとデータアクセス用の列アドレスを切り換
えるセレクタ、45bはイニシャライズ用の行アドレス
とデータアクセス用の行アドレスを切り換えるセレク
タ、45cは切り換え信号SWSにより行アドレスと列
アドレスを選択的に出力するセレクタである。
【0093】図39は図38の動作を説明するためのタ
イムチャ−トであり、カウンタ43a,43bと、セレ
クタ45cの動作を示している。電源投入によりイニシ
ャライズ信号ISTが発生すると、セレクタ44bは入
力信号を上位モジュールからのデータ信号DTから、レ
ジスタ44aの出力信号であるイニシャライズ用書き込
みデータ(初期設定データ)IDTに切り換え、レジス
タ44cに該初期設定データIDTを格納する。又、セ
レクタ45aは入力信号を上位モジュールからの列アド
レスCA0′〜CAn′から、カウンタ43aの出力信
号であるイニシャライズ用の列アドレスCA0〜CAn
に切り換え、セレクタ45bは入力信号を上位モジュー
ルからの行アドレスRA0′〜RAm′から、カウンタ
43bの出力信号であるイニシャライズ用の列アドレス
RA0〜RAmに切り換える。
【0094】アンドゲート43cはクロック信号CLを
カウンタ43bとアンドゲート43dに出力する。ここ
で、カウンタ43bから出力されるキャリー信号CRY
は、まだ論理0の状態なので、カウンタ43aにはクロ
ック信号CLは与えられない。カウンタ43bはクロッ
ク信号CLによりカウントアップを行う。切換信号SW
Sはクロック信号の半分の周期で変化するため、セレク
タ45cの出力ADは図39に示すように1クロックの
間に交互に行アドレスRA、列アドレスCAを出力す
る。この時に、メモリ内部のセルに書き込まれる順番
は、図37(b)のセルからセルへの順番(行方向にシ
リアルな順番)となる。カウンタ43bのカウントアッ
プが進み、イニシャライズ用の行アドレス信号RA0〜
RAmが全て”1”になると、カウンタ43bのキャリ
ー信号CRYが出力されてアンドゲート43dが開き、
次のクロックでカウンタ43aがカウントアップされ、
カウンタ43bの出力は全て論理0となる。このため、
キャリー信号CRYは再び論理0となる。そして、カウ
ンタ43bがカウントアップされて行くが、この時、メ
モリ内部のセルに書き込まれる順番は図37(b)のセル
からセルへの順番になる。この第2列の書き込みに
より、前述したリフレッシュ効果でセルからセルま
でのセルに対してリフレッシュが行われる。
【0095】以上の動作を繰り返してゆき、カウンタ4
3a,43bの出力が全て論理”1”(図37(b)のセ
ルを示す)になると、カウンタ43a,43b双方の
キャリー信号CRY,CRY′が共に”1”となるた
め、アンドゲート43eの出力信号であるイニシャライ
ズ終了信号IEDが出力され、メモリ41のイニシャラ
イズが終了したことが上位モジュールに通知される。
【0096】図40は本発明の別の実施例構成図であ
り、各記憶モジュール401〜404において、図38
の実施例と同一部分には同一番号を付している。この実
施例においては、アクセス制御回路46から配下にある
記憶モジュール401〜404に個別にアクセス要求が
でき、例えば、上から2番目の記憶モジュール402が
活性挿抜により追加されたものとすると、上位モジュー
ルからのイニシャライズ要求により、アクセス制御回路
46はイニシャライズ指示信号ISTbを送信する。こ
れにより、記憶モジュール402内のフリップフロップ
47がセットされ、記憶モジュール内のアクセス制御部
42が前述のイニシャライズ用アドレスの生成を行って
メモリ41のイニシャライズを実行する。一通りイニシ
ャライズが終了すると、イニシャライズ終了信号IED
bが発生し、フリップフロップ47はリセットされ、同
時にアクセス制御回路46にもイニシャライズ終了が通
知される。尚、このイニシャライズ動作はリフレッシュ
動作を必要とせず、しかも、記憶モジュール402が単
体で実行するため、アクセス制御回路46はイニシャラ
イズ指示信号ISTbを送信した後、イニシャライズ終
了信号IEDbを受信するまでイニシャライズを行って
いることを気にする必要がなく、イニシャライズ中は他
の記憶モジュールに対するアクセス処理を行える。
【0097】又、図40には示してないが、もう一つの
アクセス制御回路46を設け、2つのアクセス制御回路
46から複数の記憶モジュール401〜404を個別に
アクセスできるような構成にすることもできる。かかる
構成において、活性挿抜によって記憶モジュールが追加
された時、片方のアクセス制御回路からイニシャライズ
指示信号ISTa〜ISTdを送信する。しかる後、指
示を受けた記憶モジュールが単体でイニシャライズ動作
を実行する。このため、イニシャライズ中でも2つのア
クセス制御回路46が上位モジュールからのアクセス要
求を処理し続けることができる。
【0098】高速アクセス可能な場合のイニシャライズ
方式 高速イニシャライズを実行する方法としては、ニブルモ
ードや高速ページモード等の高速アクセスが可能なダイ
ナミックRAMを用いることが考えられる。ニブルモー
ドや高速ページモードでは、1回のアクセスで、メモリ
セル上の1つの行にある連続した4つのセル又は1つの
行にある任意の4つのセルをリード/ライトすることが
できる 図41は高速ページモードに用いる場合のイニ
シャライズ用アドレスカウンタの構成を示す、このイニ
シャライズ用アドレスカウンタは、2ビットのカウンタ
51と、(n−1)ビットのカウンタ52と、(m+
1)ビットのカウンタ53とアンドゲート54〜56で
構成されている。
【0099】カウンタ51は常時クロック信号CLが入
力されており、カウンタ53はカウンタ51のキャリー
信号CRY1が出力されている(カウンタ51の出力が
全て論理1)時だけ、クロック信号CLが入力されてお
り、カウンタ52はカウンタ51とカウンタ53の各々
のキャリー信号CR1,CRY3が同時に出力された時
だけクロック信号CLが入力される。又、カウンタ51
の出力は列アドレスの下位2ビットCA0,CA1、カ
ウンタ52の出力は列アドレスの上位(n−1)ビット
CA2〜CAn、カウンタ53の出力は(m+1)ビッ
トの行アドレスRA0〜RAmとして出力される。更
に、カウンタ51〜53全てのキャリー信号CRY1〜
CRY3が出力された時、アンドゲート54の出力信号
IEDが論理1となりイニシャライズの終了を通知す
る。
【0100】このイニシャライズ用アドレスカウンタを
用いたイニシャライズ時のデータ書き込みはメモリセル
上において図42に示すような順番(→)に行わ
れ、〜のセルに書き込まれたデータは、〜のセ
ルにデータを書き込む時にリフレッシュされる。尚、
のセルからのセルに書き込む迄に要する時間は、リフ
レッシュを実行しなければならない時間よりも短い。
【0101】図43はメモリが複数のブロックに分割さ
れている場合におけるイニシャライズの実施例構成図で
あり、メモリ41が4つの記憶ブロック41a〜41d
に分割されている場合を示す。この場合、上位モジュー
ルからのアドレス信号ADは、列アドレス信号CA
0′〜CAn′と、行アドレスRA0′〜RAm′
と、記憶ブロックを選択するための信号BSLを含ん
でいる。信号BSLは、セレクタ45dを通って選択信
号SLa〜SLdとして出力され、選択信号SLa〜S
Ldを受信した記憶ブロック41a〜41dがアクセス
されるようになっている。そのため、イニシャライズ時
は、アドレスの送信と共に記憶ブロック41a〜41d
を選択する操作が必要になる。このため、イニシャライ
ズ用アドレスカウンタ43は図44に示すような構成と
なる。図44に示すイニシャライズ用アドレスカウンタ
は、前述した高速ページモードを用いることを前提とし
ており、図41の構成に2ビットのカウンタ57と、カ
ウンタ出力をデコードするデコーダ58と、アンドゲー
ト59a,59bを加えた構成になっている。
【0102】カウンタ51は常時クロックCLが入力さ
れており、カウンタ53はカウンタ51のキャリー信号
CRY1が出力されている時だけクロック信号が入力さ
れており、カウンタ57にはカウンタ51、53の各々
のキャリー信号CRY1,CRY3が同時に出力されて
いる時だけ、クロック信号CLが入力されており、カウ
ンタ52はカウンタ51、52、57の各々のキャリー
信号CRY1,CRY2,CRY4が同時に出力されて
いる時だけクロック信号CLが入力される。
【0103】このイニシャライズ用アドレスカウンタを
用いたイニシャライズ動作によりデータが書き込まれる
順序は図45に示すような順番になる。尚、図45にお
いて記憶ブロック41a〜41dは図43における記憶
ブロック41a〜41dの各々が持つメモリ素子の内部
セルを示している。セルからセル迄の書き込みは、
前述した図42の場合と同じであるが、セルを書き込
んだ後、カウンタ57の出力が変化し、記憶ブロック4
1bが選択されるため、該記憶ブロック41bのセル
から書き込みが行われ、以後、同様にして記憶ブロック
41c,41dの書き込みが行われる。記憶ブロック4
1dへの書き込みが終了すると、記憶ブロック41aが
再び選択されるが、この時、カウンタ52がカウントア
ップされるため、記憶ブロック′から書き込みが行わ
れる。そして、′〜′のセルにデータを書き込む時
に〜のセルがリフレッシュされるため、記憶内容が
消失することはない。
【0104】効果 以上のように、リフレッシュが必要なメモリのイニシャ
ライズ時、アドレス生成を特定の規則に従って行うこと
により、個別のリフレッシュ動作が不要になりイニシャ
ライズ時間を短縮できる。又、上位モジュールやアクセ
ス制御部はリフレッシュを気にすることなくイニシャラ
イズを行うことができ、構成によってはイニシャライズ
を行うことによるメモリアクセス性能の低下を防ぐこと
ができ、情報処理装置の性能を向上することができる。
以上、本発明を実施例により説明したが、本発明は請求
の範囲に記載した本発明の主旨に従い種々の変形が可能
であり、本発明はこれらを排除するものではない。
【0105】
【発明の効果】以上本発明によれば、行単位でリフレッ
シュ動作が必要な揮発性メモリに初期設定データを書き
込んでイニシャライズする際、列アドレスCAを一定値
iに固定した状態で、行アドレスRAを昇順態様で順次
発生して第i列の全メモリセルに初期設定データを書き
込み、ついで、列アドレスを歩進して同様の初期設定デ
ータの書き込みを行うようにしたから、データ書き込み
時にリフレッシュと書き込みを同時に行えるため、1列
分のデータ書き込み時間がリフレッシュの必要時間間隔
より短い場合にはリフレッシュを別途行う必要がなくイ
ニシャライズ時間を短縮できる。更に本発明によれば、
高速メモリの場合には、列アドレスCAを下位列アドレ
スと上位列アドレスに分け、上位列アドレスと行アドレ
スを固定した状態で下位列アドレスを昇順態様で順次発
生して第j行の下位列アドレスで指定されるメモリセル
に初期設定データを書き込み、ついで、行アドレスを歩
進して同様の初期設定データの書き込みを行い、全行ア
ドレスについて上記書き込みを行った後、上位列アドレ
スを歩進して上記初期設定データの書き込みを繰り返す
ようにしたから、リフレッシュを別途行う必要がなく高
速のイニシャライズが可能となる。以上より、本発明に
よれば、イニシャライズ時間を短縮できるため、I/O
サブシステムの性能を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概略説明図(その1)である。
【図2】本発明の概略説明図(その2)である。
【図3】本発明の概略説明図(その3)である。
【図4】I/Oサブシステムとしての半導体ディスク装
置の構成図である。
【図5】排他制御テーブルの説明図である。
【図6】OCリンクインターフェース方式の説明図であ
る。
【図7】エクスポージャの説明図である。
【図8】従来技術による排他制御テーブルの構成図であ
る。
【図9】半導体ディスク装置におけるデータフォーマッ
ト説明図である。
【図10】イニシャライズ説明図である。
【図11】複数の記憶部とアクセス制御部を有する場合
のイニシャライズ説明図である。
【図12】本発明の排他制御の実施例構成図である。
【図13】各ユニットのハードウェア構成図である。
【図14】論理パス管理テーブルの説明図である。
【図15】排他制御テーブルの説明図である。
【図16】論理パス番号割り当て制御の説明図(上位イ
ンターフェースと物理インターフェースが1対1に対
応)である。
【図17】論理パス管理テーブルの記憶内容説明図であ
る。
【図18】論理パス番号割り当て制御の説明図(上位イ
ンターフェースと論理インターフェースが1対1に対
応)である。
【図19】論理パス番号割り当て制御の説明図(エクス
ポージャの場合)である。
【図20】リソースマネージャの論理パス番号割り当て
制御の流れ図である。
【図21】チャネルアダプタの論理パス番号割り当て制
御の流れ図(その1)である。
【図22】チャネルアダプタによる論理パス番号の登録
説明図である。
【図23】チャネルアダプタの論理パス番号割り当て制
御の流れ図(その2)である。
【図24】排他制御の処理の流れ図である。
【図25】半導体ディスク装置の実際の構成図である。
【図26】データを圧縮して記憶する場合の実施例構成
図である。
【図27】チャネルアダプタの構成図である。
【図28】データ管理アダプタの構成図である。
【図29】バックアップディスクアダプタの構成図であ
る。
【図30】本発明のデータフォーマット説明図である。
【図31】本発明の書き込みシーケンス説明図である。
【図32】領域オーバフロー発生時のデータ書き込みシ
ーケンス説明図である。
【図33】データリード時のシーケンス説明図である。
【図34】バックアップディスク装置の記憶領域説明図
である。
【図35】従来のイニシャライズ説明図である。
【図36】リフレッシュ動作説明図である。
【図37】本発明のイニシャライズ説明図である。
【図38】本発明のイニシャライズ方式を具現化した実
施例構成図である。
【図39】動作説明用のタイムチャ−トである。
【図40】本発明の別の実施例構成図である。
【図41】高速アクセス可能な場合のイニシャライズ用
アドレスカウンタの構成図である。
【図42】高速アクセス可能な場合のイニシャライズ説
明図である。
【図43】メモリが複数に分割されている場合のイニシ
ャライズの実施例構成図である。
【図44】メモリが複数に分割されている場合のイニシ
ャライズ用アドレスカウンタの構成図である。
【図45】メモリが複数にブロック化されている場合の
イニシャライズ説明図である。
【符号の説明】 30・・上位装置 31・・チャネルアダプタ 32・・排他制御部(リソースマネージャ) 33a〜33n・・半導体メモリモジュール 34・・メモリインタフェースアダプタ 35・・データ管理アダプタ 41・・揮発性メモリ CA・・列アドレス RA・・行アドレス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 垣見 利明 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 Fターム(参考) 5B060 AB30 5M024 AA50 BB22 BB27 BB32 EE12 EE17 EE29 PP01 PP02 PP10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列アドレスと行アドレスを指定されてア
    クセスされると共に、行単位でリフレッシュ動作を行う
    揮発性メモリのイニシャライズ方法において、 揮発性メモリに初期設定データを書き込んでイニシャラ
    イズする際、列アドレスを一定値iに固定した状態で、
    行アドレスを昇順態様で順次発生して第i列の全メモリ
    セルに初期設定データを書き込み、 ついで、列アドレスを歩進して同様の初期設定データの
    書き込みを行うメモリイニシャライズ方法。
  2. 【請求項2】 列アドレスと行アドレスを指定されてア
    クセスされると共に、行単位でリフレッシュ動作を行う
    揮発性メモリのイニシャライズ方法において、 列アドレスを下位列アドレスと上位列アドレスに分け、 上位列アドレスと行アドレスを固定した状態で下位列ア
    ドレスを昇順態様で順次発生して第j行の下位列アドレ
    スで指定されるメモリセルに初期設定データを書き込
    み、 ついで、行アドレスを歩進して同様の初期設定データの
    書き込みを行い、 全行アドレスについて上記書き込みを行った後、上位列
    アドレスを歩進して上記初期設定データの書き込みを繰
    り返すメモリイニシャライズ方法。
  3. 【請求項3】 列アドレスと行アドレスを指定されてア
    クセスされると共に、行単位でリフレッシュ動作を行う
    揮発性メモリのイニシャライズ方法において、 不揮発性メモリが複数のブロックで構成されている場
    合、 列アドレスを下位アドレスと上位アドレスに分け、 上位列アドレスと行アドレスを固定した状態で下位列ア
    ドレスを昇順態様で順次発生して第j行の列下位アドレ
    スで指定される第1ブロックのメモリセルに初期設定デ
    ータを書き込み、以後同様にして全ブロックのメモリセ
    ルに初期設定データを書き込み、 ついで、行アドレスを歩進して同様の初期設定データの
    書き込みを全ブロックに行い、全行アドレスについて全
    ブロックへの上記書き込みを行った後、上位列アドレス
    を歩進して上記初期設定データの書き込みを繰り返すメ
    モリイニシャライズ方法。
  4. 【請求項4】 上位装置との間に単一あるいは複数のイ
    ンターフェースを有するチャネルアダプタと、I/Oデ
    バイスとのインターフェースを司ると共にチャネルアダ
    プタとの間でデータの入出力制御を行うデバイスアダプ
    タと、全体の資源管理を行うリソースマネージャと、複
    数の上位インターフェースにより共用されるI/Oデバ
    イスを備えたI/Oサブシステムにおいて、 前記I/Oサブシステムは、 列アドレスと行アドレスを指定されてアクセスされると
    共に、行単位でリフレッシュ動作を行う揮発性の半導体
    メモリモジュールをI/Oデバイスとして有すると共
    に、 半導体メモリモジュールへのデータの書き込み及び読み
    出しを制御するメモリインターフェースアダプタをデバ
    イスアダプタとして有し、更に、 揮発性の半導体メモリモジュールに初期設定データを書
    き込んでイニシャライズする際、列アドレスを一定値i
    に固定した状態で、行アドレスを昇順態様で順次発生し
    て第i列の全メモリセルに初期設定データを書き込み、
    ついで、列アドレスを歩進して同様の初期設定データの
    書き込みを行うメモリイニシャライズ手段を有するI/
    Oサブシステム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN114968130A (zh) * 2022-08-01 2022-08-30 深圳云豹智能有限公司 链表初始化装置、方法、系统、计算机设备和存储介质

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