JP2002322404A - 顔料分散体の製造方法及び製造された顔料分散体を含有するインクジェット記録用インク - Google Patents

顔料分散体の製造方法及び製造された顔料分散体を含有するインクジェット記録用インク

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JP2002322404A
JP2002322404A JP2001127641A JP2001127641A JP2002322404A JP 2002322404 A JP2002322404 A JP 2002322404A JP 2001127641 A JP2001127641 A JP 2001127641A JP 2001127641 A JP2001127641 A JP 2001127641A JP 2002322404 A JP2002322404 A JP 2002322404A
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秀樹 星野
Satoshi Ito
聡 伊藤
Masaki Nakamura
正樹 中村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一次粒子及び分散粒径が小さい顔料分散体の
製造方法、及び、画像の透明感が良く、分散安定性に優
れたインクジェット用顔料インクを提供する。 【解決手段】 撹拌手段を有する反応容器内に保持され
た、アニオン性基を有する顔料誘導体を溶解させた溶液
に、顔料を溶解させた溶液を液中添加する顔料分散体の
製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特にインクジェッ
ト記録用インクに採用するのに好適な顔料分散体が得ら
れる、顔料分散体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方法は、着色インク
の微小液滴を種々の作動原理により飛翔させて記録媒体
に付着させ、画像、文字などの記録を行うものである。
比較的高速出力が可能であり、低騒音、低ランニングコ
スト、多色化が容易である等の利点を有している。
【0003】また、近年の技術進歩により、着色剤とし
て染料インクを用いたインクジェットプリントの銀塩写
真に迫る高画質化や装置の低価格化が普及を加速させて
いる。
【0004】染料は溶媒に可溶であり、色素分子は分子
状態もしくはクラスター状態で着色している。従って各
分子の環境が似通っているために、その吸収スペクトル
はシャープであり高純度で鮮明な発色を示す。更に粒子
性がなく、散乱光、反射光が発生しないので、透明性が
高く、色相も鮮明である。
【0005】しかしその一方で、光化学反応などにより
分子が破壊された場合には分子数の減少がそのまま着色
濃度に反映するために耐光性が悪い。染料インクを用い
たインクジェット記録画像は高画質だが、経時保存によ
る画像品質の低下が大きく、画像保存性の観点で銀塩写
真を凌駕する技術が未だ現れていないのが現状である。
【0006】染料インクに対して、光による退色に強い
画像を必要とする用途向けのインクとして、耐光性が良
好である顔料を着色剤として用いる顔料インクが使用さ
れている。しかしながら、顔料は染料と異なり、水不溶
性である為、インク中で粒子として存在する。この為、
光の散乱を受けやすく、透明感のない画像を与えるの
で、色再現性の点で、染料には及ばない欠点があった。
【0007】この欠点を克服するために、一次粒径の小
さい顔料を分散することによって得られる分散粒径の小
さいインクを用いて、色再現向上が試みられている。し
かしながら、一般的に、一次粒子が小さくなるほど、顔
料の分散は難しくなり、粘度上昇などの悪影響がある。
それを回避するための技術としては、顔料誘導体、無機
塩などで顔料表面を改質する技術が、塗料分野では知ら
れている。具体的にはミルを用いて高温で長時間ミリン
グする、硫酸に溶かして水中にペーストするなどの方法
がある。また、キナクリドン系顔料では、特公昭54−
135821号、特開平5−230384号には、顔料
誘導体をDMSOのアルカリ溶媒にキナクリドンととも
に溶解してペーストする技術も公開されている。
【0008】しかし、これらの技術は塗料などの非水
系、又は水系のポリマー含有率の高い分散物を得る目的
のための技術であり、インクジェットインクのように、
粘度が低くポリマー含有率が極端に低い場合に、それら
の技術をそのまま用いる事は出来なかった。その為、イ
ンク中の高分子分散剤を増やさなければならず、記録液
の粘度上昇により記録液の吐出安定性が劣るなど、イン
クジェットとしての基本的な問題を解決するまでは至っ
ていなかった。
【0009】また、本出願人は特願2000−3770
68で、アニオン性基を有する顔料誘導体、及び顔料を
用いる顔料分散体について提案したが、所望の品質を満
たすには至っていなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の事情に
鑑みてなされたものであり、その目的は、一次粒子及び
分散粒径が小さい顔料分散体の製造方法を提供すること
であり、更には画像の透明感が良く、分散安定性に優れ
たインクジェット用顔料インクを提供する事である。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決するために、鋭意研究を重ねた結果、アニオン性
基を有する顔料誘導体と顔料、水性媒体を特定の方法及
び条件下で混合させる事により、生成した顔料分散体
は、一次粒子及び分散粒径が小さく、且つ水に親和性が
高く、分散安定性の高い水分散物を与えることを見いだ
した。
【0012】即ち本発明は、 1) 撹拌手段を有する反応容器内に保持された、アニ
オン性基を有する顔料誘導体を溶解させた溶液に、顔料
を溶解させた溶液を液中添加する顔料分散体の製造方
法、前記顔料を溶解させた溶液が前記顔料誘導体を含む
こと、 2) 撹拌手段を有する反応容器内に保持された水性媒
体に、アニオン性基を有する顔料誘導体及び顔料を溶解
させた溶液を液中添加する顔料分散体の製造方法、 3) 撹拌手段を有する反応容器内に保持された水性媒
体に、各々別の添加ラインを用いて、アニオン性基を有
する顔料誘導体を溶解させた溶液及び顔料を溶解させた
溶液を添加する顔料分散体の製造方法、前記添加が水性
媒体への液中添加であること、前記顔料を溶解させた溶
液が前記顔料誘導体を含むこと、 4) 容器外部にアニオン性基を有する顔料誘導体を溶
解させた溶液を循環する循環経路を有し、該循環経路の
途中に混合装置を有し、該混合装置に顔料を溶解させた
溶液を添加する顔料分散体の製造方法、前記混合装置
に、各々別の添加ラインを用いて、前記顔料誘導体を溶
解させた溶液とは別に、予め調製された顔料誘導体を溶
解させた溶液、及び前記顔料を溶解させた溶液を添加す
ること、前記顔料が溶解された溶液が前記顔料誘導体を
含むこと、 5) 容器外部に水性媒体を循環する循環経路を有し、
該循環経路の途中に混合装置を有し、該混合装置に具備
した各々別の添加ラインを用いて、該混合装置にアニオ
ン性基を有する顔料誘導体を溶解させた溶液及び顔料を
溶解させた溶液を添加する顔料分散体の製造方法、前記
顔料が溶解された溶液が前記顔料誘導体を含むこと、 6) 容器外部に混合装置を有し、該混合装置に具備し
た各々別の添加ラインを用いて、該混合装置にアニオン
性基を有する顔料誘導体を溶解した溶液及び顔料を溶解
した溶液を添加する顔料分散体の製造方法、前記顔料を
溶解させた溶液が顔料誘導体を含むこと、 7) 容器外部に混合装置を有し、該混合装置に具備し
た各々別の添加ラインを用いて、該混合装置に水性媒体
及びアニオン性基を有する顔料誘導体を溶解した溶液及
び顔料を溶解した溶液を添加する顔料分散体の製造方
法、前記水性媒体及び/又は前記顔料を溶解させた溶液
が前記顔料誘導体を含むこと、 8) アニオン性基を有する顔料誘導体及び顔料を用
い、製造時及び/又は製造後に脱塩工程を有する顔料分
散体の製造方法、 9) アニオン性基を有する顔料誘導体及び顔料を用
い、製造時及び/又は製造後に分散工程を有する顔料分
散体の製造方法、 10) アニオン性基を有する顔料誘導体、及び顔料を
用い、該顔料誘導体を溶解させた溶液体及び該顔料を溶
解させた溶液の少なくとも一方が水性ポリマーを含有す
る顔料分散体の製造方法、 11) 1)乃至10)のいずれかの製造方法により製
造された顔料分散体を含有するインクジェット記録用イ
ンク、をその構成とする。
【0013】以下、本発明について詳述する。本発明に
係るアニオン性基を有する顔料誘導体とは、有機顔料母
核を有する有機物で直接に又はジョイントを介してアニ
オン性基が結合しているものを言う。
【0014】アニオン性基としては、スルホン酸基、カ
ルボン酸基、燐酸基、硼酸基、水酸基が挙げられるが、
好ましくはスルホン酸基、カルボン酸基であり、更に好
ましくは、スルホン酸基である。
【0015】有機顔料母核としては、アントラキノン母
核、ジオキサジン母核、チオインジゴ母核、キナクリド
ン母核、フタロシアニン母核、ペリレン顔料母核、イソ
インドリノン顔料母核、キノフタロン顔料母核等の多環
式顔料母核、及びアゾ基を有する顔料が挙げられるが、
好ましくはキナクリドン母核、フタロシアニン母核、ア
ントラキノン母核であり、更に好ましくは、キナクリド
ン母核、フタロシアニン母核である。
【0016】キナクリドン母核を有する顔料誘導体とし
てはスルホキナクリドン、ジスルホキナクリドン、カル
ボキシキナクリドン、ジカルボキシキナクリドン、スル
ホフェニルアミノスルホニルキナクリドン、スルホブチ
ルアミノスルホニルキナクリドン等が挙げられ、フタロ
シアニン母核を有する顔料誘導体としてはスルホフタロ
シアニン、ジスルホフタロシアニン、テトラスルホフタ
ロシアニン、ジカルボキシフタロシアニン、テトラカル
ボキシフタロシアニン等が挙げられる。
【0017】アゾ基を有する顔料誘導体としてはC.
I.Pigmwnt Yellow74のスルホン化
物、C.I.Pigment Yellow 128の
スルホン化物等が、イソインドリノン母核を有する顔料
誘導体としてはC.I.Pigment Yellow
109のスルホン化物等が、アントラキノン母核を有す
る顔料誘導体としてはC.I.Pigment Red
168のスルホン化物等が、ペリノン母核を有する顔料
誘導体としてはC.I.Pigment Orange
168のスルホン化物等がそれぞれ挙げられ、特に好
ましくはキナクリドン母核を有する顔料誘導体である。
【0018】ジョイントとは、2価の連結基を指す。具
体的には、置換もしくは無置換のアルキレン基、置換も
しくは無置換のアルケニレン基、置換もしくは無置換の
フェニレン基、置換もしくは無置換のヘテロ環基(例え
ば、フラニレン基、ピロリレン基、イミダゾリレン基
等)、−O−,−COO−,−OCO−,−SO2−,
−SO−,−SO2NH−,−NHSO2−,−NHCO
−,−CONH−,−S−、及びこれらを組み合わせた
連結基が挙げられる。
【0019】アニオン性基は、フリーでも塩の状態でも
良い。カウンター塩としては、無機塩(リチウム、ナト
リウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム、アルミ
ニウム、ニッケル、アンモニウム)、有機塩(トリエチ
ルアンモニウム、ジエチルアンモニウム、ピリジニウ
ム、トリエタノールアンモニウム等)が挙げられる。好
ましくは1価の価数を有するカウンター塩である。
【0020】これらの顔料誘導体は、公知の方法で容易
に合成することが出来るが、顔料を硫酸、クロル硫酸な
どのスルホン化剤によるスルホン化、クロル硫酸を用い
てスルホニルクロリド化後アミンと反応させる方法、又
は、予めスルホン酸が入っている中間体を用いて顔料を
合成する方法等が用いられる。
【0021】本発明に係るアニオン性基を有する顔料誘
導体は、顔料と同一骨格である事が好ましく、更に好ま
しくはアニオン性基を有する顔料誘導体及び顔料が、キ
ナクリドン母核を有する顔料であり、さらに顔料はアル
カリ性非プロトン性極性溶媒に溶解して溶液とすること
が好ましい。
【0022】また水性媒体中に、顔料溶液を中和するに
足りる中和剤が含まれていることが好ましい。
【0023】水性媒体とは水を主成分とする媒体をい
う。この水性媒体中には水に溶解する水溶性有機溶媒を
加えても良い。水溶性の有機溶媒の具体的例としては、
水溶性アルコール類(例えば、メタノール、エタノー
ル、1−プロパノール、2−プロパノール、ブタノー
ル、iso−ブタノール、sec−ブタノール、ter
t−ブタノール、ペンタノール、ヘキサノール、シクロ
ヘキサノール、ベンジルアルコール等)、水溶性多価ア
ルコール類(例えば、エチレングリコール、ジエチレン
グリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレング
リコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコー
ル、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、グリセリ
ン、ヘキサントリオール、チオジグリコール等)、水溶
性ケトン類(アセトンなど)が挙げられる。
【0024】本発明で用いられる顔料は、色を有する有
機顔料を指し、具体的には、キナクリドン系顔料、フタ
ロシアニン系顔料、アゾ顔料、ペリレン顔料、アントラ
キノン顔料、ジオキサンジン顔料、チオインジゴ顔料、
イソインドリノン顔料、キノフタロン顔料等の多環式顔
料や、塩基性染料型レーキ、酸性染料型レーキ等の染料
レーキや、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラッ
ク、昼光蛍光顔料等の有機顔料が挙げられる。
【0025】具体的な有機顔料を以下に例示する。マゼ
ンタ又はレッド用の顔料としては、C.I.ピグメント
レッド2、C.I.ピグメントレッド3、C.I.ピグ
メントレッド5、C.I.ピグメントレッド6、C.
I.ピグメントレッド7、C.I.ピグメントレッド1
5、C.I.ピグメントレッド16、C.I.ピグメン
トレッド48:1、C.I.ピグメントレッド53:
1、C.I.ピグメントレッド57:1、C.I.ピグ
メントレッド122、C.I.ピグメントレッド12
3、C.I.ピグメントレッド139、C.I.ピグメ
ントレッド144、C.I.ピグメントレッド149、
C.I.ピグメントレッド166、C.I.ピグメント
レッド177、C.I.ピグメントレッド178、C.
I.ピグメントレッド222等が挙げられる。
【0026】オレンジ又はイエロー用の顔料としては、
C.I.ピグメントオレンジ31、C.I.ピグメント
オレンジ43、C.I.ピグメントイエロー12、C.
I.ピグメントイエロー13、C.I.ピグメントイエ
ロー14、C.I.ピグメントイエロー15、C.I.
ピグメントイエロー17、C.I.ピグメントイエロー
93、C.I.ピグメントイエロー94、C.I.ピグ
メントイエロー128、C.I.ピグメントイエロー1
38等が挙げられる。
【0027】グリーン又はシアン用の顔料としては、
C.I.ピグメントブルー15、C.I.ピグメントブ
ルー15:2、C.I.ピグメントブルー15:3、
C.I.ピグメントブルー16、C.I.ピグメントブ
ルー60、C.I.ピグメントグリーン7等が挙げられ
る。
【0028】これらの顔料を溶解する溶媒としては、酸
性溶媒とアルカリ性非プロトン性極性溶媒が挙げられ
る。
【0029】酸性溶媒としては、硫酸、スルホン酸系溶
媒(例えばメタンスルホン酸、エタンスルオン酸など)
が挙げられる。
【0030】アルカリ性非プロトン性極性溶媒とは、ア
ルカリ性物質(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリ
ウム)の水溶液を含有した非プロトン性極性溶媒のこと
をいう。
【0031】非プロトン性極性溶媒としては、アミド類
(例えば、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルアセトアミド等)、複素環類(例
えば、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、
N−シクロヘキシル−2−ピロリドン、2−オキサゾリ
ドン、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等)、
スルホキシド類(例えば、ジメチルスルホキシド等)、
スルホン類(例えば、スルホラン等)、アセトニトリル
等が挙げられる。好ましくは、アミド類、スルホキシド
類、アセトニトリルである。
【0032】顔料誘導体の添加量は、溶解された顔料に
対して0.1mol%以上50mol%以下が好まし
い。0.1mol%未満では顔料粒子の成長及び凝集を
抑制する効果が少なくなり、50mol%を越えると期
待する程の効果が得られない。
【0033】アニオン性基を有する顔料誘導体を溶解、
又は分散させた水性媒体中に、溶解された顔料の溶液を
加える時の温度は、特に制限をされないが、好ましくは
0℃〜80℃の範囲が挙げられる。0℃未満では、親水
媒体中の水が氷結する可能性があるし、80℃を越える
と顔料粒子の成長が著しく速くなり、所望の粒径が得ら
れない。
【0034】本発明に係る反応容器の撹拌手段は特に制
限はなく、通常のインペラーを用いることができる。パ
ドル翼、湾曲パドル翼、傾斜パドル翼、プロペラ翼、タ
ービン翼、ブルマージン翼、イカリ翼、螺旋軸翼、螺旋
帯翼、ディゾルバー翼、ホモミクサー翼などが挙げられ
る。これらのうち、回転軸方向の推力により軸方向への
流れを強く発生させることができる軸流型撹拌翼を用い
ることが好ましい。
【0035】顔料溶液の混合においては、より均一な混
合を行うために実質的に乱流であることが好ましい。乱
流はレイノルズ(Re)数により定義される。レイノル
ズ数とは、流れの中にある物体の代表的な長さをD、速
度をU、密度をρ、粘性率をηとすると、 Re=DUρ/η なる無次元数によって定義される。
【0036】一般に、Re<2300の時を層流、23
00<Re<3000を遷移域、Re>3000の時を
乱流という。実質的に乱流とは、Re>3000を指
し、好ましくはRe>5000、より好ましくはRe>
10000である。本発明においてはレイノルズ数30
00以上で混合することが好ましく、5000以上が更
に好ましい。
【0037】顔料溶液の添加は、液の流れによどみのな
い場所に添加することが好ましく、撹拌翼近傍の液中に
添加することがより好ましい。また顔料溶液の添加ノズ
ルは1本でも良いが、複数本存在する方が好ましい。
【0038】本発明に係る混合装置は内部に攪拌機を有
する動的混合装置でも良いし、攪拌機を有さない静的混
合装置でも良い。静的混合装置の場合には、全ての供給
管及び析出した顔料を排出する管の軸が全て同一の点で
集結し、かつ管内部に撹拌機を有さないことを特徴とす
る。例えばT字型でも良いしY字形でも良い。動的混合
装置においても静的混合装置においても、顔料溶液及び
顔料誘導体溶液、更に水性媒体を導入するノズルの数が
1本又は1本ずつでも良いが、複数本又は複数本ずつ存
在する方が好ましい。
【0039】本発明に係る静的混合装置において、ノズ
ル管内を移動する物体の速度(m/sec)を線速度と
よび、好ましくは5m/sec以上、特に好ましくは1
0m/sec以上100m/sec以下である。
【0040】本発明において脱塩工程とは、アニオン性
基を有する顔料誘導体、及び顔料を用いる顔料分散体の
製造方法において、該顔料分散体の製造時及び/又は製
造後に生ずるナトリウムなどの塩類や、酸性溶媒、アル
カリ性非プロトン性極性溶媒を除去する工程を示す。脱
塩方法としては、遠心分離法、浮上分離法、沈降分離
法、限外濾過法、電気透析法など様々な方法が好ましく
用いられる。本発明において、より好ましい方法として
は限外濾過法が挙げられる。
【0041】本発明において脱塩度は、溶液の伝導度と
して3,000μm/cm以下が好ましく、1,000
μm/cm以下がより好ましく、500μm/cm以下
が更に好ましい。
【0042】本発明に係る分散工程とは、アニオン性基
を有する顔料誘導体、及び顔料を用いる顔料分散体の製
造方法において、該顔料分散体の製造時及び/又は製造
後に凝集した顔料粒子をほぐす工程を示す。分散方法と
しては、ディスパー、サンドミル、ホモジナイザー、ボ
ールミル、ペイントシェーカーなど様々な方法が好まし
く用いられる。本発明において、より好ましい方法とし
てはサンドミルが挙げられる。
【0043】水性ポリマーの好ましい例としては天然高
分子が挙げられ、その具体例としては、にかわ、ゼラチ
ン、ガゼイン、若しくはアルブミンなどのたんぱく質
類、アラビアゴム、若しくはトラガントゴムなどの天然
ゴム類、サボニンなどのグルコシド類、アルギン酸及び
アルギン酸プロピレングリコールエステル、アルギン酸
トリエタノールアミン、若しくはアルギン酸アンモニウ
ムなどのアルギン酸誘導体、メチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
若しくはエチルヒドロキシルセルロースなどのセルロー
ス誘導体が挙げられる。
【0044】更に、水性ポリマーの好ましい例として合
成高分子が挙げられ、ポリビニルアルコール類、ポリビ
ニルピロリドン類、ポリアクリル酸、アクリル酸−アク
リルニトリル共重合体、アクリル酸カリウム−アクリル
ニトリル共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共
重合体、若しくはアクリル酸−アクリル酸エステル共重
合体などのアクリル系樹脂、スチレン−アクリル酸共重
合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−メ
タクリル酸−アクリル酸エステル共重合体、スチレン−
α−メチルスチレン−アクリル酸共重合体、若しくはス
チレン−α−メチルスチレン−アクリル酸−アクリル酸
エステル共重合体などのスチレンアクリル酸樹脂、スチ
レン−マレイン酸共重合体、スチレン−無水マレイン酸
共重合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、ビ
ニルナフタレン−マレイン酸共重合体、及び酢酸ビニル
−エチレン共重合体、酢酸ビニル−脂肪酸ビニルエチレ
ン共重合体、酢酸ビニル−マレイン酸エステル共重合
体、酢酸ビニル−クロトン酸共重合体、酢酸ビニル−ア
クリル酸共重合体などの酢酸ビニル系共重合体及びそれ
らの塩が挙げられる。これらの中で、特に好ましい例と
しては、ポリビニルピロリドン類が挙げられる。
【0045】ポリマーの分子量は、1,000以上20
0,000以下が好ましい。更には、3,000以上2
0,000以下がより好ましい。1,000未満では顔
料粒子の成長及び凝集を抑制する効果が少なくなり、2
00,000を越えると粘度上昇、溶解不良等の問題が
発生し易くなる。
【0046】ポリマーの添加量は、溶解された顔料に対
して10質量%以上1,000質量%以下が好ましい。
更には、50質量%以上200質量%以下がより好まし
い。10質量%未満では顔料粒子の成長及び凝集を抑制
する効果が少なくなり、1000質量%を越えると粘度
上昇、溶解不良等の問題が発生し易くなる。
【0047】本発明で得られる顔料分散体を用いれば、
分散安定性は従来のものよりかなり向上するが、それで
も不足の場合は、必要に応じて、界面活性剤、高分子分
散剤を含有させてもよい。界面活性剤、高分子分散剤の
種類は特に制限されないが、アニオン系、又はノニオン
性の界面活性剤、また高分子分散剤で好ましく使用され
る界面活性剤としては、例えば、ジアルキルスルホコハ
ク酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類、脂肪酸
塩類等のアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルアリル
エーテル類、アセチレングリコール類、ポリオキシエチ
レン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー類等の
ノニオン性界面活性剤が挙げられる。高分子分散剤の例
としては、ポリスチレン−アクリル酸共重合体などが挙
げられる。
【0048】本発明のインクに使用できるインク溶剤と
しては、水溶性の有機溶媒が好ましく、具体的にはアル
コール類(例えば、メタノール、エタノール、1−プロ
パノール、2−プロパノール、n−ブタノール、i−ブ
タノール、sec−ブタノール、tert−ブタノー
ル、ペンタノール、ヘキサノール、シクロヘキサノー
ル、ベンジルアルコール等)、多価アルコール類(例え
ば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピ
レングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオー
ル、ペンタンジオール、グリセリン、ヘキサントリオー
ル、チオジグリコール等)、多価アルコールエーテル類
(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エ
チレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコ
ールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノフェ
ニルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテ
ル、エチレングリコールモノメチルエーテルアセテー
ト、トリエチレングリコールモノメチルエーテル、トリ
エチレングリコールモノエチルエーテル、トリエチレン
グリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコー
ルジメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノプロ
ピルエーテル、トリプロピレングリコールジメチルエー
テル等)、アミン類(例えば、エタノールアミン、ジエ
タノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジ
エタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モ
ルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、
ジエチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラ
エチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチ
ルジエチレントリアミン、テトラメチルプロピレンジア
ミン等)、アミド類(例えば、ホルムアミド、N,N−
ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド
等)、複素環類(例えば、2−ピロリドン、N−メチル
−2−ピロリドン、N−シクロヘキシル−2−ピロリド
ン、2−オキサゾリドン、1,3−ジメチル−2−イミ
ダゾリジノン等)、スルホキシド類(例えば、ジメチル
スルホキシド等)、スルホン類(例えば、スルホラン
等)、スルホン酸塩類(例えば1−ブタンスルホン酸ナ
トリウム塩等)、尿素、アセトニトリル、アセトン等が
挙げられる。
【0049】これらのインク溶剤は単独で用いても、ま
た併用して用いても良い。本発明のインクにおいて、ラ
テックスをインク中に加えても良い。例えば、スチレン
−ブタジエン共重合体、ポリスチレン、アクリロニトリ
ル−ブタジエン共重合体、アクリル酸エステル共重合
体、ポリウレタン、シリコン−アクリル共重合体及びア
クリル変性フッ素授脂等のラテックスが挙げられる。ラ
テックスは、乳化剤を用いてポリマー粒子を分散させた
ものであっても、また乳化剤を用いないで分散させたも
のであってもよい。乳化剤としては界面活性剤が多く用
いられるが、スルホン酸基、カルボン酸基等の水に可溶
な基を有するポリマー(例えば、可溶化基がグラフト結
合しているポリマー、可溶化基を持つ単量体と不溶性の
部分を持つ単量体とから得られるポリマー)を用いるこ
とも好ましい。
【0050】本発明のインクではソープフリーラテック
スを用いることが特に好ましい。ここにソープフリーラ
テックスとは、乳化剤を使用していないラテックス、及
びスルホン酸基、カルボン酸基等の水に可溶な基を有す
るポリマー(例えば、可溶化基がグラフト結合している
ポリマー、可溶化基を持つ単量体と不溶性の部分を持つ
単量体とから得られるポリマー)を乳化剤として用いた
ラテックスのことを指す。
【0051】近年、ラテックスのポリマー粒子として、
粒子全体が均一であるポリマー粒子を分散したラテック
ス以外に、粒子の中心部と外縁部で組成を異にしたコア
・シェルタイプのポリマー粒子を分散したラテックスも
存在するが、本発明においては、このタイプのラテック
スも好ましく用いることができる。
【0052】本発明のインクにおいて、ラテックス中の
ポリマー粒子の平均粒径は10nm以上300nm以下
が好ましく、10nm以上100nm以下であることが
より好ましい。ラテックスの平均粒径が300nmを越
えると、画像の光沢感の劣化が起こり、10nm未満で
あると耐水性、耐擦過性が不十分となる。なおラテック
ス中のポリマー粒子の平均粒子径は光散乱法、電気泳動
法、レーザードップラー法を用いた市販の粒径測定機器
により求めることができる。
【0053】本発明のインクにおいて、ラテックスは固
形分添加量としてインクの全質量に対して0.1質量%
以上20質量%以下となるように添加されるが、ラテッ
クスの固形分添加量を0.5質量%以上10%質量%以
下とすることが特に好ましい。ラテックスの固形分添加
量が0.1質量%未満では、耐水性に関して十分な効果
を発揮させることが難しく、また、20質量%を越える
と、経時でインク粘度の上昇が起こったり、顔料分散粒
径の増大が起こりやすくなるなどインク保存性の点で問
題が生じることが多い。
【0054】本発明の水性顔料インクには、この他に、
防腐剤、防黴剤、粘度調整剤等を必要に応じて含有させ
てもよい。
【0055】本発明のインクでは電気伝導度調節剤を用
いることもでき、例えば塩化カリウム、塩化アンモニウ
ム、硫酸ナトリウム、硝酸ナトリウム、塩化ナトリウム
などの無機塩や、トリエタノールアミン等の水性アミン
等が挙げられる。
【0056】本発明のインクにおいては、吐出安定性、
プリントヘッドやインクカートリッジ適合性、保存安定
性、画像保存性、その他の諸性能向上の目的に応じて、
さらに粘度調整剤、比抵抗調整剤、皮膜形成剤、紫外線
吸収剤、酸化防止剤、退色防止剤、防錆剤、防腐剤等を
添加することもできる。
【0057】記録に用いられる記録媒体としては、普通
紙、コート紙、インク液を吸収して膨潤するインク受容
層を設けた膨潤型インクジェット用記録紙、多孔質のイ
ンク受容層を持った空隙型インクジェット用記録紙、ま
た基紙の代わりにポリエチレンテレフタレートフィルム
などの樹脂支持体を用いたものも用いることが出来る。
しかし、空隙型インクジェット用記録紙又は空隙型イン
クジェット用フィルムが、最も優れた性能を発揮する。
【0058】空隙型インクジェット用記録紙又は空隙型
インクジェット用フィルムとは、インク吸収能を有する
空隙層が設けられている記録媒体を言い、該空隙層は、
主に親水性バインダーと無機微粒子の軟凝集により形成
されるものである。
【0059】空隙層の設け方は、皮膜中に空隙を形成す
る方法として種々知られており、例えば、二種以上のポ
リマーを含有する均一な塗布液を支持体上に塗布し、乾
燥過程でこれらのポリマーを互いに相分離させて空隙を
形成する方法、固体微粒子及び親水性又は疎水性バイン
ダーを含有する塗布液を支持体上に塗布し、乾燥後に、
インクジェット記録用紙を水或いは適当な有機溶媒を含
有する液に浸漬して固体微粒子を溶解させて空隙を作製
する方法、皮膜形成時に発泡する性質を有する化合物を
含有する塗布液を塗布後、乾燥過程でこの化合物を発泡
させて皮膜中に空隙を形成する方法、多孔質固体微粒子
と親水性バインダーを含有する塗布液を支持体上に塗布
し、多孔質微粒子中や微粒子間に空隙を形成する方法、
親水性バインダーに対して概ね等量以上の容積を有する
固体微粒子及び/又は微粒子油滴と親水性バインダーを
含有する塗布液を支持体上に塗布して固体微粒子の間に
空隙を作製する方法などが挙げられるが、本発明のイン
クを用いる上では、いずれも方法で設けられても、良い
結果を与える。
【0060】インクジェット記録で使用するインクジェ
ットヘッドはオンデマンド方式でもコンティニュアス方
式でも構わない。また、吐出方式としては、電気−機械
変換方式(例えば、シングルキャビティー型、ダブルキ
ャビティー型、ベンダー型、ピストン型、シェアーモー
ド型、シェアードウォール型等)、電気−熱変換方式
(例えば、サーマルインクジェット型、バブルジェット
(登録商標)型等)、静電吸引方式(例えば、電界制御
型、スリットジェット型等)及び放電方式(例えば、ス
パークジェット型等)などを具体的な例として挙げるこ
とができるが、いずれの吐出方式を用いても構わない。
【0061】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されない。尚、実施例中
で(%)は特に断りの無い限り質量%を示す。
【0062】実施例1 〈顔料分散体C1−1〉 (A1液の調製)C.I.ピグメントレッド122(C
lariant社製 商品名HOSTAPERM PI
NK E)50gをDMSO(Dimethyl su
lfoxide)818.93gと10%NaOH水溶
液275.93gの混合溶液に溶解させ、1μmのミリ
ポアフィルターで濾過した液をA1液とする。
【0063】(B1液の調製)8.38gの顔料誘導体
1を水1925.0gに溶解し、1μmのミリポアフィ
ルターで濾過した液に酢酸39.34gを加えたものを
B1液とする。
【0064】
【化1】
【0065】(顔料分散体C1−1の調製)容量約4L
の容器にB1液を入れ、容器の周囲から氷冷し、液温を
0〜10℃にする。次にT.K.ロボミックス(特殊機
化工業株式会社製)の攪拌部としてホモミキサーを用い
て、B1液を5000rpmで攪拌する。このB1液の
液中にA1液をローラーポンプを用いて30分で添加
し、顔料微粒子を析出させる(図1)。
【0066】次いで、顔料微粒子が析出した溶液をダイ
アフラムポンプ(株式会社ヤマダコーポレーション社製
DP−10BPT)を用いて限外濾過膜(旭化成工業
株式会社製 ラボモジュール SIP−1013)に1
0L/minの流量で循環させて濃縮し、純水を加える
操作を繰り返し行うことで、溶液の伝導度が500μS
/cm以下になるまで脱塩を行う。
【0067】脱塩後の溶液をポンプを用いてミル内滞留
時間が10分間となる様に、0.3mm径のジルコニア
ビーズ(東レ製 トレセラム)を内容積の80%充填し
たメディア型分散機(VMA−GETZMANN社製
DISPERMAT SL−C12EX型)に供給し、
ミル周速13m/sにて分散を行うことにより濃度5%
の顔料分散体C1−1を得た。
【0068】〈顔料分散体C1−2〉 (AB1液の調製)C.I.ピグメントレッド122
(前出)50gと顔料誘導体1の4.19gをDMSO
818.93gと10%NaOH水溶液275.93g
の混合溶液に溶解させ、1μmのミリポアフィルターで
濾過した液をAB1液とする。
【0069】(B2液の調製)顔料誘導体1の4.19
gを水1925.0gに溶解し、1μmのミリポアフィ
ルターで濾過した液に酢酸39.34gを加えたものを
B2液とする。
【0070】(顔料分散体C1−2の調製)A1液に代
えてAB1液を、B1液に代えてB2液を使用する以外
はC1−1と同様にして顔料分散体C1−2を調製し
た。
【0071】実施例2 〈顔料分散体C2〉 (AB2液の調製)C.I.ピグメントレッド122
(前出)50gと顔料誘導体1の8.38gをDMSO
818.93gと10%NaOH水溶液275.93g
の混合溶液に溶解させ、1μmのミリポアフィルターで
濾過した液をAB2液とする。
【0072】(H1液の調製)水1925.0gに酢酸
39.34gを加えたものをH1液とする。
【0073】(顔料分散体C2の調製)A1液に代えて
AB2液を、B1液に代えてH1液を使用する以外はC
1−1と同様にして顔料分散体C2を調製した。
【0074】実施例3 〈顔料分散体C3−1〉 (B3液の調製)顔料誘導体1の8.38gを水96
2.5Gに溶解し、1μmのミリポアフィルターで濾過
した液に酢酸39.34gを加えたものをB3液とす
る。
【0075】(H2液の調製)水962.5gを秤量し
たものをH2液とする。
【0076】(顔料分散体C3−1の調製)容量約4L
の容器にH2液を入れ、容器の周囲から氷冷し、液温0
〜10℃にする。次にT.K.ロボミックス(前出)の
攪拌部としてホモミキサーを用いて回転数5000rp
mで攪拌する。その液にA1液とB3液をローラーポン
プを用いて30分で添加し、顔料微粒子を析出させる
(図2)。
【0077】以降、C1−1と同様にして顔料分散体C
3−1を調製した。 〈顔料分散体C3−2〉A1液とB3液を液中添加した
(図3)以外はC3−1と同様にして顔料分散体C3−
2を調製した。
【0078】〈顔料分散体C3−3〉 (B4液の調製)顔料誘導体1の4.19gを水96
2.5Gに溶解し、1μmのミリポアフィルターで濾過
した液に酢酸39.34gを加えたものをB4液とす
る。
【0079】(顔料分散体C3−3の調製)A1液に代
えてAB1液を、B3液に代えてB4液を使用する以外
はC3−2と同様にして顔料分散体C3−3を調製し
た。
【0080】実施例4 〈顔料分散体C4−1〉容量約4Lの容器にB1液を入
れ、容器の周囲から氷冷し、B1液を0〜10℃にす
る。次にT.K.ロボミックス(前出)の攪拌部として
パイプラインホモミキサーを改造したものを循環ポンプ
と接続し、図4の様な装置構成とする。ポンプを起動し
てB1液を循環させパイプラインホモミキサーの回転数
を5000rpmにする。次いでA1液をパイプライン
ホモミキサーにローラーポンプを用いて30分で添加
し、顔料微粒子を析出させる。
【0081】以降、C1−1と同様にして顔料分散体C
4−1を調製した。 〈顔料分散体C4−2〉 (B5液の調製)顔料誘導体1の4.19gを水96
2.5gに溶解し、1μmのミリポアフィルターで濾過
した液をB5液とする。
【0082】(顔料分散体C4−2の調製)B1液に代
えてB5液を容器に入れ、図5に示す様な装置構成にし
て、B4液をA1液と同時にパイプラインホモミキサー
に添加する以外はC4−1と同様にして顔料分散体C4
−2を調製した。
【0083】〈顔料分散体C4−3〉B1液に代えてB
2液を、A1液に代えてAB1液を使用する以外はC4
−1と同様にして顔料分散体C4−3を調製した。
【0084】実施例5 〈顔料分散体C5−1〉B5液に代えてH2液を、B4
液に代えてB3液を使用する以外はC4−2と同様にし
て顔料分散体C5−1を調製した。
【0085】〈顔料分散体C5−2〉A1液に代えてA
B1液を、B3液に代えてB4液を使用する以外はC5
−1と同様にして顔料分散体C5−2を調製した。
【0086】実施例6 〈顔料分散体C6−1〉A1液及びB1液を各々別の容
器に入れ、それぞれ容器の周囲から氷冷し、0〜10℃
にする。次いでT.K.ロボミックス(前出)の攪拌部
としてパイプラインホモミキサーを改造したものと、A
1液及びB1液をそれぞれポンプを介して接続する(図
6)。まずB1液側のポンプを起動してB1液をパイプ
ラインホモミキサーに供給する。続いてパイプラインホ
モミキサーの回転数を5000rpmに設定する。その
後、A1液側のポンプを起動し、A1液をパイプライン
ホモミキサーに供給して顔料微粒子を析出させる。
【0087】以降、C1−1と同様にして顔料分散体C
6−1を調製した。 〈顔料分散体C6−2〉T.K.ロボミックスに代えて
図7にモデル的に示す構造の混合機を用いる以外はC6
−1と同様にして顔料分散体C6−2を調製した。なお
A1液及びB1液の添加流量はそれぞれ500ml/m
in、混合機の流路の管径は1mmとした。
【0088】〈顔料分散体C6−3〉A1液に代えてA
B1液を、B1液に代えてB2液を使用する以外はC6
−1と同様にして顔料分散体C6−3を調製した。
【0089】〈顔料分散体C6−4〉A1液の代わりに
AB1液を、B1液の代わりにB2液を使用する以外は
C6−2と同様にして顔料分散体C6−4を調製した。
【0090】実施例7 〈顔料分散体C7−1〉A1液、B3液、H2液を各々
別の容器に入れ、それぞれ容器の周囲から氷冷して、液
温0〜10℃にする。次いでT.K.ロボミックス(前
出)の攪拌部としてパイプラインホモミキサーを改造し
たものとA1液、B3液、H2液をそれぞれポンプを介
して接続する(図8)。まずH2液側のポンプを起動し
てH2液をパイプラインホモミキサーに供給する。続い
てパイプラインホモミキサーの回転数を5000rpm
に設定する。その後、A1液、B3液をパイプラインホ
モミキサーに供給して顔料微粒子を析出させる。
【0091】以降、C1−1と同様にして顔料分散体C
7−1を調製した。 〈顔料分散体C7−2〉T.K.ロボミックスに代えて
図9にモデル的に示す構造の混合機を用いる以外はC7
−1と同様にして顔料分散体C7−2を調製した。なお
A1液、B3液及びH2液の添加流量はそれぞれ500
ml/min、混合機の流路の管径は1mmとした。
【0092】〈顔料分散体C7−3〉A1液に代えてA
B1液を、B3液に代えてB4液を使用する以外はC7
−1と同様にして顔料分散体C7−3を調製した。
【0093】〈顔料分散体C7−4〉A1液に代えてA
B1液を、B3液に代えてB4液を使用する以外はC7
−2と同様にして顔料分散体C7−4を調製した。
【0094】比較例1 〈顔料分散体D1〉A1液のB1液への添加を液中とし
ない(図10)以外はC1−1と同様にして顔料分散体
D1を調製した。
【0095】比較例2 〈顔料分散体D2〉容量約4Lの容器にH1液を入れ、
容器の周囲から氷冷し、液温0〜10℃にする。T.
K.ロボミックス(前出)の攪拌部としてホモミキサー
を用いてH1液を5000rpmで攪拌する。液中添加
とはせずにAB2液をH1液にローラーポンプで30分
で添加し、顔料微粒子を析出させる。その後、1μmの
メンブレンフィルターで加圧濾過を行って濃度5%の顔
料分散体D2を得た。
【0096】実施例8 〈顔料分散体C8−1〉容量約4Lの容器にH1液を入
れ、容器の周囲から氷冷し、液温0〜10℃にする。次
いでT.K.ロボミックス(前出)の攪拌部としてホモ
ミキサーを用いてH1液を5000rpmで攪拌する。
液中添加とはせずにAB2液をH1液にローラーポンプ
で30分で添加し、顔料微粒子を析出させる。
【0097】顔料微粒子が析出した溶液をダイアフラム
ポンプ(前出)を用いて限外濾過膜(前出)に10L/
minの流量で循環させ濃縮し、純水を加える操作を繰
り返し行うことで、溶液の伝導度が500μS/cm以
下になるまで脱塩を行うことにより濃度5%の顔料分散
体C8−1を得た。
【0098】〈顔料分散体C8−2〉H1液にAB2液
を添加しながら図11に示す様な装置構成で同時に脱塩
操作を行う以外はC8−1と同様にして顔料分散体C8
−2を調製した。
【0099】実施例9 〈顔料分散体C9−1〉容量約4Lの容器にH1液を入
れ、容器の周囲から氷冷し、液温0〜10℃にする。次
いでT.K.ロボミックス(前出)の攪拌部としてホモ
ミキサーを用いてH1液を5000rpmで攪拌する。
液中添加とはせずにAB2液をH1液にローラーポンプ
で30分で添加し、顔料微粒子を析出させる。
【0100】顔料微粒子が析出した溶液を、ポンプを用
いてミル内滞留時間が10分間となる様に、0.3mm
径のジルコニアビーズ(前出)を内容積の80%充填し
たメディア型分散機(前出)に供給し、ミル周速13m
/sにて分散を行うことにより濃度5%の顔料分散体C
9−1を得た。
【0101】〈顔料分散体C9−2〉H1液にAB2液
を添加しながら図12に示す様な装置構成で同時に分散
操作を行う以外はC9−1と同様にして顔料分散体C9
−2を調製した。
【0102】実施例10 〈顔料分散体C10−1〉 (AB3液の調製)C.I.ピグメントレッド122
(前出)50gと顔料誘導体1の8.38gとポリビニ
ルピロリドン(東京化成社製 K15 分子量10,0
00)50gをDMSO818.93gと10%NaO
H水溶液275.93gの混合溶液に溶解させ、1μm
のミリポアフィルターで濾過した液をAB3液とする。
【0103】(顔料分散体C10−1の調製)AB2液
に代えてAB3液を使用する以外はC8−2と同様にし
て顔料分散体C10−1を調製した。
【0104】〈顔料分散体C10−2〉 (AB4液の調製)C.I.ピグメントレッド122
(前出)50gと顔料誘導体1の8.38gとポリビニ
ルピロリドン(前出)25gをDMSO818.93g
と10%NaOH水溶液275.93gの混合溶液に溶
解させ、1μmのミリポアフィルターで濾過した液をA
B4液とする。
【0105】(H3液の調製)水1925.0gに酢酸
39.34gとポリビニルピロリドン(前出)25gを
加えたものをH3液とする。
【0106】(顔料分散体C10−2の調製)AB2液
に代えてAB4液を、H1液に代えてH3液を使用する
以外はC8−2と同様にして顔料分散体C10−2を調
製した。
【0107】〈顔料分散体C10−3〉 (H4液の調製)水1925.0gに酢酸39.34g
とポリビニルピロリドン(前出)50gを加えたものを
H4液とする。
【0108】(顔料分散体C10−3の調製)H1液に
代えてH4液を使用する以外はC8−2と同様にして顔
料分散体C10−3を調製した。
【0109】実施例11 〈顔料分散体C11−1〉容量約4Lの容器にH1液を
入れ、容器の周囲から氷冷し、液温0〜10℃にする。
次いでT.K.ロボミックス(前出)の攪拌部としてホ
モミキサーを用いてH1液を5000rpmで攪拌す
る。液中添加とはせずにAB3液をH1液にローラーポ
ンプで30分で添加した。この時図13に示す様な装置
構成で脱塩操作と分離操作を同時に行うことにより濃度
5%の顔料分散体C11−1を得た。
【0110】〈顔料分散体C11−2〉図14に示す様
な装置構成にした以外はC11−1と同様にして顔料分
散体C11−2を調製した。
【0111】〔顔料分散体の評価〕得られた各顔料分散
体について以下の評価を行った。
【0112】(顔料分散体の1次粒径)顔料分散体を透
過型電子顕微鏡で観察し、無作為に粒子1,000個の
長径を測定し、平均粒径を算出した。
【0113】(顔料分散体の分散粒径)ゼータサイザー
1000(マルバーン社製)を用いて、分散粒径を測定
した。
【0114】 (インクの調製) 顔料分散体 160g ジエチレングリコール 180g グリセリン 80g ペレックスOT−P(花王(株)製) 5g プロキセルGXL(ゼネカ社製) 2g からなる組成でイオン交換水で1000gに仕上げ、1
μmのミリポアフィルターを2度通過させて顔料インク
を調製した。
【0115】(分散安定性の評価)インク100mlを
蒸発が起こらない様に密閉したサンプル瓶に入れ、60
℃の恒温槽に1週間載置し、ゼータサイザー1000
(前出)を使用して粒径変化率を求め、 ○:粒径変化率が10%未満 △:粒径変化率が10〜50% ×:粒径変化率が50%を越える で評価した。
【0116】(記録媒体への記録)ノズル粒径20μ
m、駆動周波数12kHz、1色当たりのノズル数12
8、同色ノズル密度180dpi(dpiとは2.54
cm当たりのドット数を表す。)であるピエゾ型ヘッド
を搭載し、最大記録密度720×720dpiのオンデ
マンド型のインクジェットを使用して、インクジェット
用OHPシートに反射濃度1.0を与える均一画像パタ
ーンを作成した。
【0117】(透明性の評価)得られた画像パターン
を、男性11人、女性11人に見てもらい、評価の良い
ものを5点、悪いものを1点として5段階で評価した。
【0118】以上の結果を表1に示す。
【0119】
【表1】
【0120】表1から本発明に係る顔料分散体は1次粒
径及び分散粒径が小さく、作製した顔料インクの分散安
定性に優れ、そのインクを用いて形成される画像は透明
性に優れていることが解る。
【0121】
【発明の効果】本発明によれば、1次粒径が小さい顔料
分散体を得ることができ、それを用いた顔料インクは分
散安定性に優れ、透明性に優れた画像を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1、2及び3に係る方法のプロセス図。
【図2】請求項4に係る方法のプロセス図。
【図3】請求項5、6に係る方法のプロセス図。
【図4】請求項7に係る方法のプロセス図。
【図5】請求項8に係る方法のプロセス図。
【図6】請求項12、13に係る方法のプロセス図。
【図7】本発明に用いる混合機の構造の1例を示す図。
【図8】請求項14、15に係る方法のプロセス図。
【図9】3液を混合する混合機の構造の1例を示す図。
【図10】比較の方法のプロセス図。
【図11】請求項16に係る方法のプロセス図。
【図12】請求項17に係る方法のプロセス図。
【図13】請求項16、17に係る他の方法のプロセス
図。
【図14】請求項16、17に係る更に他の方法のプロ
セス図。
【符号の説明】
A1 顔料を溶解させた溶液 B1〜B5 顔料誘導体を溶解させた溶液 AB1〜AB4 顔料誘導体を含む顔料を溶解させた溶
液 H1〜H4 水性媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C09D 7/14 C09D 11/00 11/00 B41J 3/04 101Y Fターム(参考) 2C056 FC02 FC04 2H086 BA01 BA53 BA55 4J037 AA30 CA08 CA10 CA19 CA20 CB04 CB08 CB15 CB17 CB19 CB21 CB28 CC01 CC02 CC11 CC12 CC13 CC15 CC16 DD05 EE28 EE43 FF02 FF15 4J038 KA08 LA06 NA01 NA26 4J039 AB01 AB02 AB07 AD02 AD03 AD06 AD08 AD09 AD10 AD23 BC07 BC11 BE01 BE12 BE22 CA06 EA33 EA44 GA24

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撹拌手段を有する反応容器内に保持され
    た、アニオン性基を有する顔料誘導体を溶解させた溶液
    に、顔料を溶解させた溶液を液中添加することを特徴と
    する顔料分散体の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記顔料を溶解させた溶液が前記顔料誘
    導体を含むことを特徴とする請求項1に記載の顔料分散
    体の製造方法。
  3. 【請求項3】 撹拌手段を有する反応容器内に保持され
    た水性媒体に、アニオン性基を有する顔料誘導体及び顔
    料を溶解させた溶液を液中添加することを特徴とする顔
    料分散体の製造方法。
  4. 【請求項4】 撹拌手段を有する反応容器内に保持され
    た水性媒体に、各々別の添加ラインを用いて、アニオン
    性基を有する顔料誘導体を溶解させた溶液及び顔料を溶
    解させた溶液を添加することを特徴とする顔料分散体の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記添加が水性媒体への液中添加である
    ことを特徴とする請求項4に記載の顔料分散体の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 前記顔料を溶解させた溶液が前記顔料誘
    導体を含むことを特徴とする請求項4又は5に記載の顔
    料分散体の製造方法。
  7. 【請求項7】 容器外部にアニオン性基を有する顔料誘
    導体を溶解させた溶液を循環する循環経路を有し、該循
    環経路の途中に混合装置を有し、該混合装置に顔料を溶
    解させた溶液を添加することを特徴とする顔料分散体の
    製造方法。
  8. 【請求項8】 前記混合装置に、各々別の添加ラインを
    用いて、前記顔料誘導体を溶解させた溶液とは別に、予
    め調製された顔料誘導体を溶解させた溶液、及び前記顔
    料を溶解させた溶液を添加することを特徴とする請求項
    7に記載の顔料分散体の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記顔料が溶解された溶液が前記顔料誘
    導体を含むことを特徴とする請求項7又は8に記載の顔
    料分散体の製造方法。
  10. 【請求項10】 容器外部に水性媒体を循環する循環経
    路を有し、該循環経路の途中に混合装置を有し、該混合
    装置に具備した各々別の添加ラインを用いて、該混合装
    置にアニオン性基を有する顔料誘導体を溶解させた溶液
    及び顔料を溶解させた溶液を添加することを特徴とする
    顔料分散体の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記顔料が溶解された溶液が前記顔料
    誘導体を含むことを特徴とする請求項10に記載の顔料
    分散体の製造方法。
  12. 【請求項12】 容器外部に混合装置を有し、該混合装
    置に具備した各々別の添加ラインを用いて、該混合装置
    にアニオン性基を有する顔料誘導体を溶解した溶液及び
    顔料を溶解した溶液を添加することを特徴とする顔料分
    散体の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記顔料を溶解させた溶液が顔料誘導
    体を含むことを特徴とする請求項12に記載の顔料分散
    体の製造方法。
  14. 【請求項14】 容器外部に混合装置を有し、該混合装
    置に具備した各々別の添加ラインを用いて、該混合装置
    に水性媒体及びアニオン性基を有する顔料誘導体を溶解
    した溶液及び顔料を溶解した溶液を添加することを特徴
    とする顔料分散体の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記水性媒体及び/又は前記顔料を溶
    解させた溶液が前記顔料誘導体を含むことを特徴とする
    請求項14に記載の顔料分散体の製造方法。
  16. 【請求項16】 アニオン性基を有する顔料誘導体及び
    顔料を用い、製造時及び/又は製造後に脱塩工程を有す
    ることを特徴とする顔料分散体の製造方法。
  17. 【請求項17】 アニオン性基を有する顔料誘導体及び
    顔料を用い、製造時及び/又は製造後に分散工程を有す
    ることを特徴とする顔料分散体の製造方法。
  18. 【請求項18】 アニオン性基を有する顔料誘導体、及
    び顔料を用い、該顔料誘導体を溶解させた溶液体及び該
    顔料を溶解させた溶液の少なくとも一方が水性ポリマー
    を含有することを特徴とする顔料分散体の製造方法。
  19. 【請求項19】 請求項1乃至18のいずれか1項に記
    載の製造方法により製造された顔料分散体を含有するこ
    とを特徴とするインクジェット記録用インク。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6949138B2 (en) * 2000-12-12 2005-09-27 Konica Corporation Pigment dispersion liquid, manufacturing process thereof, pigment ink for ink jetting, and ink jet image recording method employing the same
JP2012097259A (ja) * 2010-10-27 2012-05-24 Sensient Cosmetic Technologies 顔料の水性分散体およびそれらを使用する化粧品

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