JP2002321692A - 船舶推進機の油圧制御装置 - Google Patents

船舶推進機の油圧制御装置

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JP2002321692A
JP2002321692A JP2001132607A JP2001132607A JP2002321692A JP 2002321692 A JP2002321692 A JP 2002321692A JP 2001132607 A JP2001132607 A JP 2001132607A JP 2001132607 A JP2001132607 A JP 2001132607A JP 2002321692 A JP2002321692 A JP 2002321692A
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JP2001132607A
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Masaru Suzuki
勝 鈴木
Sadato Yoshida
貞人 吉田
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Yamaha Marine Co Ltd
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Sanshin Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】航走時における過渡的な油圧低下により油圧低
下のワーニング誤動作することを回避する。 【解決手段】船舶推進機に搭載されたエンジン7の軸受
部や摺動部に潤滑油を供給する潤滑機構60を備え、こ
の潤滑機構60の潤滑油の油圧低下に基づきワーニング
警告を行なう船舶推進機の油圧制御装置において、潤滑
油の油圧を検知する油圧検知手段S4と、油圧検知手段
S4により検知された検知油圧値と予め設定された油圧
低下判定値とを、検知油圧値に応じて設定された油圧判
定時間の間比較して油圧低下を判定する油圧低下判定手
段70とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、船舶推進機の油
圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】船舶に備えられる船舶推進機には、エン
ジンが搭載され、このエンジンの動力によりプロペラを
回転して推進力を得ている。この船舶推進機には、エン
ジンの軸受部や摺動部に潤滑油を供給する潤滑機構を備
え、潤滑機構の潤滑油の油圧低下に基づき、エンジン停
止、エンジン回転速度の低下、ブザー警報またはランプ
点灯等のワーニング警告を行なうものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、船舶が
高速で航走し、例えば航走ジャンプ等により潤滑油が一
瞬浮き上がり潤滑油を吸い上げる口から空気を吸い込
む。これにより油圧が瞬間的に低下することがあると、
この油圧低下を潤滑油の不足と誤判定し、ワーニング警
告を行なうことがある。
【0004】この発明は、かかる事情を考慮してなされ
たもので、航走時における過渡的な油圧低下により油圧
低下のワーニング誤動作することを回避する船舶推進機
の油圧制御装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。
【0006】請求項1に記載の発明は、『船舶推進機に
搭載されたエンジンの軸受部や摺動部に潤滑油を供給す
る潤滑機構を備え、この潤滑機構の潤滑油の油圧低下に
基づきワーニング警告を行なう船舶推進機の油圧制御装
置において、潤滑油の油圧を検知する油圧検知手段と、
前記油圧検知手段により検知された検知油圧値と予め設
定された油圧低下判定値とを、前記検知油圧値に応じて
設定された油圧判定時間の間比較して油圧低下を判定す
る油圧低下判定手段と、を備えることを特徴とする船舶
推進機の油圧制御装置。』である。
【0007】この請求項1に記載の発明によれば、検知
油圧値と油圧低下判定値とを、検知油圧値に応じて設定
された油圧判定時間の間比較して油圧低下を判定するこ
とで、航走ジャンプ等により過渡的な油圧低下が生じて
も、この油圧低下を潤滑油の不足による油圧低下と判定
することがなく、油圧低下状況を確実に反映した油圧判
定が可能となり、油圧低下のワーニング誤動作すること
を防止することができる。
【0008】請求項2に記載の発明は、『前記油圧低下
判定値は、エンジン回転速度に応じて設定することを特
徴とする請求項1に記載の船舶推進機の油圧制御装
置。』である。
【0009】この請求項2に記載の発明によれば、油圧
低下判定値を、エンジン回転速度に応じて設定すること
で、より確実に航走ジャンプ等により過渡的な油圧低下
を潤滑油の不足による油圧低下と判定することがなくな
る。
【0010】請求項3に記載の発明は、『前記検知油圧
値が高いと前記油圧判定時間を長く、前記検知油圧値が
低いと前記油圧判定時間を短く設定することを特徴とす
る請求項1または請求項2に記載の船舶推進機の油圧制
御装置。』である。
【0011】この請求項3に記載の発明によれば、検知
油圧値が高いと油圧判定時間を長く、検知油圧値が低い
と油圧判定時間を短く設定することで、油圧低下状況を
より確実に反映した油圧判定が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の船舶推進機の油
圧制御装置の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図1乃至図3は、この発明が適用される船外機の例を示
し、図1は船外機の側面図、図2はエンジンの側面図、
図3はエンジンの平面図である。なお、各図面間で同一
の構成については同一番号を付して説明を省略する場合
がある。
【0013】この実施の形態では、船舶に搭載される船
舶推進機として船外機を示すが、船内機にも同様に適用
される。船外機1は、船体2の船尾2aにクランプブラ
ケット3を介して上下、左右に揺動可能に支持されてい
る。この船外機1は、トップカウリング4a、ボトムカ
ウリング4b、上部ケース5及び下部ケース6を有し、
トップカウリング4a及びボトムカウリング4b内にエ
ンジン7が配置され、上部ケース5及び下部ケース6内
に推進ユニット8が配設された構造のものである。
【0014】エンジン7は、4サイクルのV型6気筒の
エンジンであり、このエンジン7により推進ユニット8
が駆動される。推進ユニット8は、垂直方向に延びるド
ライブシャフト9の下端に傘歯車機構10を介して推進
軸11を連結し、この推進軸11の後端にプロペラ12
を結合した構成となっている。
【0015】エンジン6は、排気ガイド13上に配置さ
れ、クランク軸20を航走時に略垂直をなすように縦向
きに配置して構成されており、クランク軸20の下端に
ドライブシャフト9の上端が連結されている。エンジン
7は、シリンダブロック21、クランクケース22によ
りクランク軸20が軸支されている。クランクケース2
2には、クランクケースカバー23が取り付けられてい
る。排気ガイド13の下面には、オイルパン64が吊り
下げ支持される。
【0016】シリンダブロック21のV型の気筒には、
シリンダヘッド24が締結され、シリンダヘッド24に
は、ヘッドカバー25が取り付けられている。シリンダ
ヘッド24には、動弁機構のカム軸26が軸支され、ク
ランク軸20の回転力がタイミングベルト27により伝
達され、このカム軸26の回転で図示しない吸気弁及び
排気弁を駆動する。
【0017】クランク軸20の上端部には、フライホイ
ールマグネト30が設けられ、このフライホイールマグ
ネト30及びシリンダブロック21、クランクケース2
2、クランクケースカバー23、シリンダヘッド24、
ヘッドカバー25はカバー31で覆われている。
【0018】エンジン7には、船体前方向に左右に吸気
サイレンサ40が配置され、この左右の吸気サイレンサ
40は、対向面に連通孔40aを有し連通している。こ
の左右の吸気サイレンサ40には、吸気管41がそれぞ
れ接続され、さらに吸気管41はスロットルバルブ51
の下流側のスロットルボディ42に接続されている。イ
ンテークマニホールド81にはそれぞれの気筒に応じて
インジェクタ43が設けられ、このインジェクタ43に
より燃料が吸気通路に供給される。それぞれのインジェ
クタ43はシリンダブロック21側に配置され、シリン
ダブロック21周りの空間SP1を利用し、コンパクト
な構造になっている。
【0019】左側の吸気管41とクランクケース22と
の空間SP2には、燃料ポンプ45及びベーパーセパレ
ータ46が配置され、クランクケース22周りの空間S
P2を利用し、コンパクトな構造になっている。ベーパ
ーセパレータ46は、燃料供給経路内の燃料ガスから燃
料成分とガス成分とを分離し、ガス成分はベーパー排出
管48を介して吸気サイレンサ40へ送られる。ベーパ
ー排出管48には、逆止弁49、フィルタ50が設けら
れている。
【0020】次に、図4乃至図11に基づいて船舶推進
機の油圧制御装置を説明する。図4は油圧制御装置の構
成図、図5は油圧制御装置の配置を示すエンジンの平面
図、図6は油圧特性図、図7は検知油圧値と油圧判定時
間との関係を示す図、図8は油圧と経過時間との関係を
示す図、図9は油圧検知手段の特性を示す図、図10は
油圧制御装置の動作フローチャート、図11は油圧制御
装置の他の実施の形態の動作フローチャートである。
【0021】この船外機1には、制御装置ECUが船体
前方向に配置されている。フライホイールマグネト30
には、第1気筒、第2気筒及び第3気筒に応じてパルサ
コイルS1が配置されている。このパルサコイルS1か
らの信号が制御装置ECUに送られ、制御装置ECUに
は、エンジン回転速度検出手段71が備えられ、パルサ
コイルS1からの信号に基づき演算してエンジン回転速
度を検出する。
【0022】シリンダブロック21の側壁には、エンジ
ン温度検出手段S2が取り付けられ、シリンダブロック
21の側壁温度を検出して制御装置ECUに送る。エン
ジン温度検出手段S2は、サーモセンサで構成される。
また、左右の気筒には、気筒温度検出手段SWが取り付
けられ、左右の気筒の温度を検出して制御装置ECUに
送る。気筒温度検出手段SWは、サーモスイッチで構成
される。
【0023】制御装置ECUは、エンジン回転速度、エ
ンジン温度及び左右の気筒の温度等の情報に基づき、第
1及び第4の点火コイルIG、第2及び第5の点火コイ
ルIG及び第3及び第6の点火コイルIGを駆動し、ま
た第1及び第4のインジェクタ43、第2及び第5のイ
ンジェクタ43及び第3及び第6のインジェクタ43を
駆動する。
【0024】また、この船外機1には、エンジン7の軸
受部や摺動部に潤滑油を供給する潤滑機構60が備えら
れている。この潤滑機構60は、オイルパン64、オイ
ルポンプ61、オイル通路63、オイルフィルタ62等
から構成される。クランク軸20の回転に連動してオイ
ルポンプ61が駆動され、オイルパン64の潤滑油をオ
イル通路63、オイルフィルタ62を介してエンジン7
の軸受部や摺動部に供給する。
【0025】潤滑機構60には、潤滑油の油圧を検知す
る油圧検知手段S4が備えられ、潤滑油の油圧情報を制
御装置ECUに送る。制御装置ECUは、潤滑機構60
の潤滑油の油圧低下に基づき警報ブザーBZを鳴らし、
警告ランプLPを点灯し、ワーニング警告を行なう。
【0026】この実施の形態では、制御装置ECUに油
圧低下判定手段70を備え、この油圧低下判定手段70
は、油圧検知手段S4により検知された検知油圧値と予
め設定された油圧低下判定値とを、検知油圧値に応じて
設定された油圧判定時間の間比較して油圧低下を判定す
る。この検知油圧値に応じた油圧判定時間は、制御装置
ECUのタイマーで設定される。
【0027】この油圧低下判定手段70の具体的な構成
を、図6乃至図8に示す。エンジン回転速度に応じて潤
滑油の油圧が上昇することから、図6に示すように、エ
ンジン回転速度(rpm)と潤滑油の油圧(kpa)の
関係から油圧低下判定値Pを予め設定する。また、図7
に示すように、油圧低下判定値P0、P1、P2に応じて
油圧判定時間T0、T1、T2が設定される。
【0028】図8において、潤滑油の油圧判定が行なわ
れる。検知油圧が油圧低下判定値P以下となった時の油
圧判定時間と油圧変化の状態を分けて示している。
【0029】潤滑油の油圧判定は、検知油圧値と油圧低
下判定値とを、検知油圧値に応じて設定された油圧判定
時間の間比較して油圧低下を判定する。例えば、検知油
圧値<油圧低下判定値P0(350kpa)では、油圧
低下状態を油圧判定時間T0(1.0秒)の間連続検出
し、検知油圧値<油圧低下判定値P1(300kpa)
では、油圧低下状態を油圧判定時間T1(0.5秒)の
間連続検出し、検知油圧値<油圧低下判定値P2(25
0kpa)以下では、油圧低下状態を油圧判定時間T2
(0.2秒)の間連続検出する。このように、検知油圧
が高いと油圧判定時間を長く、検知油圧が低いと油圧判
定時間を短く設定している。
【0030】したがって、船舶が高速で航走し、例えば
航走ジャンプ等によりオイルパン64内の潤滑油が一瞬
浮き上がり潤滑油を吸い上げる口から空気を吸い込むこ
とがあると、これにより油圧が瞬間的に低下するが、例
えば、検知油圧値<油圧低下判定値P0(350kp
a)では、油圧低下状態を油圧判定時間T0(1.0
秒)の間連続検出し、この間に二点鎖線a,bのように
油圧が変化すると、油圧低下判定値P0(350kp
a)以上になると油圧低下と判定しないで、二点鎖線
a,bのように油圧が変化せず、油圧判定時間T
0(1.0秒)経過時に油圧低下判定値P0(350kp
a)以下であると、油圧低下と判定してワーニング動作
を行なう。
【0031】また、例えば、検知油圧値<油圧低下判定
値P1(300kpa)では、油圧低下状態を油圧判定
時間T1(0.5秒)の間連続検出し、この間に二点鎖
線a,bのように油圧が変化すると、油圧低下判定値P
1(300kpa)以上になると油圧低下と判定しない
で、二点鎖線a,bのように油圧が変化せず、油圧判定
時間T1(0.5秒)経過時に油圧低下判定値P1(30
0kpa)以下であると、油圧低下と判定してワーニン
グ動作を行なう。
【0032】また、例えば、検知油圧値<油圧低下判定
値P2(250kpa)では、油圧低下状態を油圧判定
時間T2(0.2秒)の間連続検出し、この間に二点鎖
線bのように油圧が変化すると、油圧低下判定値P
2(250kpa)以上になると油圧低下と判定しない
で、二点鎖線bのように油圧が変化せず、油圧判定時間
2(0.2秒)経過時に油圧低下判定値P2(250k
pa)以下であると、油圧低下と判定してワーニング動
作を行なう。
【0033】このように、検知油圧値と油圧低下判定値
とを、検知油圧値に応じて設定された油圧判定時間の間
比較して油圧低下を判定し、所定の油圧判定時間を可変
し、検知油圧値が高いと油圧判定時間を長く、検知油圧
値が低いと油圧判定時間を短く設定することで、航走ジ
ャンプ等により過渡的な油圧低下が生じても、この油圧
低下を潤滑油の不足による油圧低下と判定することがな
く、油圧低下のワーニング誤動作することを防止するこ
とができる。
【0034】図9は油圧検知手段の特性を示す図であ
る。この実施の形態の油圧検知手段S4は、油圧の上昇
に応じて比例して出力電圧が高くなり、所定の油圧Pで
出力上限値V1になる。この油圧検知手段S4の出力電
圧を制御装置ECUが常に検出している。
【0035】油圧低下時のエンジン保護手段として、油
圧検知手段S4を用いているが、油圧検知手段S4の故
障判定として油圧検知手段S4の出力電圧上限値を制御
装置ECUが検知し、フェール判定し、警報ブザーBZ
を鳴らしてユーザーに故障を知らせる。ところで、冷機
時にオイル粘度が高い状態で始動、即、発進すると、暖
機時より油圧値が上昇し、油圧検知手段S4の出力電圧
が上限値に達し、これによりフェール誤判定してしま
う。
【0036】このため、エンジン温度検出手段S2とし
てサーモセンサを用い、エンジン温度が所定温度を越え
た状態で、油圧検知手段S4の出力電圧が上限値に達し
てフェール判定するようにし、所定温度以下の冷機状態
ではフェール判定しないようにしてフェール誤判定を回
避する。
【0037】また、他の実施の形態として、エンジン始
動から一定時間、フェール判定を禁止し、所定温度以下
の冷機状態でのフェール誤判定を回避するようにしても
よい。
【0038】次に、図10に基づき油圧制御装置の作動
を説明する。
【0039】ステップa1において、検知油圧値Pa
取り込み、油圧低下判定値P0以下になったか否かの判
断を行ない(ステップb1)、油圧低下判定値P0以下
の場合は、検知油圧値Paに応じて設定された油圧判定
時間T0のタイマーがスタートする(ステップc1)。
【0040】そして、検知油圧値Pbを取り込み(ステ
ップd1)、油圧低下判定値P0を越えたか否かの判断
を行なう(ステップe1)。即ち、油圧低下判定値P0
より検知油圧値Pbが高くなった場合には、油圧判定時
間T0のタイマーをリセットしてステップaへ移行する
(ステップf1)。
【0041】一方、油圧低下判定値P0より検知油圧値
bが低い場合には、油圧判定時間T 0が経過したか否か
の判定を行なう(ステップg1)。油圧判定時間T0
経過すると、検知油圧値Pbが油圧低下判定値P0より以
下で油圧低下の判定が行なわれ(ステップh1)、油圧
低下のワーニング動作の制御を行ない(ステップi
1)、油圧判定時間T0のタイマーをリセットして終了
する(ステップj1)。
【0042】次に、図11に基づき油圧制御装置の他の
実施の形態の作動を説明する。
【0043】ステップa2において、検知油圧値Pa
取り込み、油圧低下判定値P0以下になったか否かの判
断を行ない(ステップb2)、油圧低下判定値P0以下
の場合は、検知油圧値Paに応じて設定された油圧判定
時間T0のタイマーがスタートする(ステップc2)。
【0044】そして、検知油圧値Pbを取り込み(ステ
ップd2)、油圧低下判定値P0を越えたか否かの判断
を行なう(ステップe2)。即ち、油圧低下判定値P0
より検知油圧値Pbが高くなった場合には、油圧判定時
間T0のタイマーをリセットしてステップa2へ移行す
る(ステップf2)。
【0045】一方、油圧低下判定値P0より検知油圧値
bが低い場合には、油圧低下判定値P1以下になったか
否かの判断を行ない(ステップg2)、油圧低下判定値
1以下になっていない場合には、ステップh2へ移行
して油圧判定時間T0が経過したか否かの判定を行なう
(ステップh2)。油圧判定時間T0が経過すると、検
知油圧値Pbが油圧低下判定値P0より以下で油圧低下の
判定が行なわれ(ステップi2)、油圧低下のワーニン
グ動作の制御を行ない(ステップj2)、油圧判定時間
0のタイマーをリセットして終了する(ステップk
2)。
【0046】ステップg2において、油圧低下判定値P
1以下になっている場合には、ステップl2で油圧判定
時間T1のタイマーがスタートする。そして、検知油圧
値Pcを取り込み(ステップm2)、油圧低下判定値P1
を越えたか否かの判断を行なう(ステップn2)。即
ち、油圧低下判定値P1より検知油圧値Pcが高くなった
場合には、油圧判定時間T1のタイマーをリセットして
ステップg2へ移行する(ステップo2)。
【0047】一方、ステップn2において、油圧低下判
定値P1より検知油圧値Pcが低い場合には、油圧低下判
定値P2以下になったか否かの判断を行ない(ステップ
p2)、油圧低下判定値P2以下になっていない場合に
は、ステップq2へ移行して油圧判定時間T1が経過し
たか否かの判定を行なう。油圧判定時間T1が経過する
と、ステップi2へ移行して油圧低下の判定が行なわ
れ、油圧低下のワーニング動作の制御を行ない(ステッ
プj2)、油圧判定時間T1のタイマーをリセットして
終了する(ステップk2)。
【0048】ステップp2において、油圧低下判定値P
2以下になっている場合には、ステップr2で油圧判定
時間T2のタイマーがスタートする。そして、検知油圧
値Pdを取り込み(ステップs2)、油圧低下判定値P2
を越えたか否かの判断を行なう(ステップt2)。即
ち、油圧低下判定値P2より検知油圧値Pdが高くなった
場合には、油圧判定時間T2のタイマーをリセットして
ステップp2へ移行する(ステップu2)。
【0049】一方、ステップt2において、油圧低下判
定値P2より検知油圧値Pdが低い場合には、油圧判定時
間T2が経過したか否かの判定を行なう(ステップv
2)。油圧判定時間T2が経過すると、検知油圧値Pd
油圧低下判定値P2より以下で油圧低下の判定が行なわ
れ(ステップi2)、油圧低下のワーニング動作の制御
を行ない(ステップj2)、油圧判定時間T2のタイマ
ーをリセットして終了する(ステップk2)。
【0050】
【発明の効果】前記したように、請求項1に記載の発明
では、検知油圧値と油圧低下判定値とを、検知油圧値に
応じて設定された油圧判定時間で比較して油圧低下を判
定し、所定の油圧判定時間を可変することで、航走ジャ
ンプ等により過渡的な油圧低下が生じても、この油圧低
下を潤滑油の不足による油圧低下と判定することがな
く、油圧低下状況を確実に反映した油圧判定が可能とな
り、油圧低下のワーニング誤動作することを防止するこ
とができる。
【0051】請求項2に記載の発明では、油圧低下判定
値を、エンジン回転速度に応じて設定することで、より
確実に航走ジャンプ等により過渡的な油圧低下を潤滑油
の不足による油圧低下と判定することがなくなる。
【0052】請求項3に記載の発明では、検知油圧値が
高いと油圧判定時間を長く、検知油圧値が低いと油圧判
定時間を短く設定することで、油圧低下状況をより確実
に反映した油圧判定が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】船外機の側面図である。
【図2】エンジンの側面図である。
【図3】エンジンの平面図である。
【図4】油圧制御装置の構成図である。
【図5】油圧制御装置の配置を示すエンジンの平面図で
ある。
【図6】油圧特性図である。
【図7】検知油圧値と油圧判定時間との関係を示す図で
ある。
【図8】油圧と経過時間との関係を示す図である。
【図9】油圧検知手段の特性を示す図である。
【図10】油圧制御装置の動作フローチャートである。
【図11】油圧制御装置の他の実施の形態の動作フロー
チャートである。
【符号の説明】
1 船外機 7 エンジン 60 潤滑機構 70 油圧低下判定手段 71 エンジン回転速度検出手段 S1 パルサコイル S4 油圧検知手段 ECU 制御装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】船舶推進機に搭載されたエンジンの軸受部
    や摺動部に潤滑油を供給する潤滑機構を備え、この潤滑
    機構の潤滑油の油圧低下に基づきワーニング警告を行な
    う船舶推進機の油圧制御装置において、 潤滑油の油圧を検知する油圧検知手段と、 前記油圧検知手段により検知された検知油圧値と予め設
    定された油圧低下判定値とを、前記検知油圧値に応じて
    設定された油圧判定時間の間比較して油圧低下を判定す
    る油圧低下判定手段と、を備えることを特徴とする船舶
    推進機の油圧制御装置。
  2. 【請求項2】前記油圧低下判定値は、エンジン回転速度
    に応じて設定することを特徴とする請求項1に記載の船
    舶推進機の油圧制御装置。
  3. 【請求項3】前記検知油圧値が高いと前記油圧判定時間
    を長く、前記検知油圧値が低いと前記油圧判定時間を短
    く設定することを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の船舶推進機の油圧制御装置。
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