JP2002321405A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002321405A
JP2002321405A JP2001127031A JP2001127031A JP2002321405A JP 2002321405 A JP2002321405 A JP 2002321405A JP 2001127031 A JP2001127031 A JP 2001127031A JP 2001127031 A JP2001127031 A JP 2001127031A JP 2002321405 A JP2002321405 A JP 2002321405A
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Hikari Tamagaki
光 玉垣
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来より,画像データをメモリから抽出する
タイミングを遅らせることによって,抽出すべき画像デ
ータがメモリ上から無くなってしまうのを防止する画像
形成装置はあるが,これはシート材に画像形成を行う際
の画像形成速度が原稿を読み取る原稿読取速度よりも遅
い場合においては,効率的な画像形成を行い得るもので
はない。 【解決手段】 CPU70は,表示操作部80等に入力
される動作モード等に応じて,HDD60に記憶されて
いる画像形成速度,原稿読取速度等を用いて,メモリ5
0に画像データを記憶したり抽出したりする時間を求め
ることによって,該抽出を開始するタイミングを計算
し,その計算結果に基いて画像形成装置Aを作動させ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,画像データをメモ
リに記憶させながら,該メモリに記憶されている上記画
像データを抽出して画像形成を行う画像形成装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】近年,デジタル複写機等の画像形成装置
において,原稿読取部より読み取った画像データをメモ
リに記憶させながら,該メモリに記憶されている画像デ
ータを抽出してシート材等に画像形成を行う画像形成装
置がある。例えば,特開平11−298704号公報に
は,原稿読取部で原稿の画像データを読み取ると同時に
メモリに記憶し,該記憶を開始するタイミングより遅れ
てメモリに既に記憶された画像データの抽出を開始して
該画像データを画像形成部に送信して画像形成を行う技
術について開示されている。上述の技術では,一般的
に,画像形成部がシート材に画像形成を行う際の画像形
成速度は,原稿読取部が原稿を読み取る原稿読取速度よ
りも速いので,上述のように画像データのメモリからの
抽出を遅れて開始することによって,抽出すべき画像デ
ータがメモリ上から無くなってしまうのを防止し,且つ
複写等の画像形成の処理に要する時間を短縮して効率良
く画像形成を行うものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述の技術は,言い換
えるならば,メモリに画像データの記録を開始するタイ
ミングより上記抽出開始のタイミングを遅らせた方が,
効率良く画像形成を実行できる場合にのみ有効な技術と
言える。一方,例えば,OHP用のシート材の画像形成
時等のように画像形成速度が原稿読取速度よりも遅い場
合においては,画像データの記録と同時に抽出も行って
画像形成を実行することが望ましい。しかし,上述の技
術では,常に画像データのメモリの記憶を開始するタイ
ミングよりも遅れて抽出が開始されるので,画像形成速
度が原稿読取速度より遅いOHP用シート材への印刷の
場合等においては効率的な画像形成を実行できるものと
は言い難い。そこで,本発明は上記事情を鑑みてなされ
たものであり,その目的とするところは,動作モード,
シート材のサイズ,画像データの量等の各種要因によっ
て変化する画像形成速度に応じて,メモリより画像デー
タを抽出するタイミングを変化させることによって,効
率的に画像形成を行い得る画像形成装置を提供すること
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は,画像データを
メモリに記憶させながら,該メモリに記憶されている上
記画像データを抽出して画像形成を行う画像形成装置に
おいて,上記画像形成を行う際の画像形成速度に応じ
て,上記メモリより上記画像データの抽出を開始するタ
イミングを変化させることを特徴とする画像形成装置と
して構成されている。本発明はこのように構成されてい
るので,種々の動作状況や,ユーザのニーズによって変
化する画像形成速度に応じて上記抽出を開始タイミング
が変化できるので,従来に比べて広範な状況に対応し得
る汎用性を高め,且つ効率的な画像形成を行うことが可
能となる。
【0005】また,本発明が,上記画像形成を行う際の
動作モード,画像形成がなされるシート材のサイズ,上
記画像データの量等に応じて,上記メモリより上記画像
データの抽出を開始するタイミングを変化させることを
特徴とする画像形成装置として構成しても良い。このよ
うに構成することで,画像形成速度が決まる重要な因子
である上記動作モード,上記シート材のサイズ,上記画
像データの量等によって,上記抽出を開始タイミングを
決定するので,従来の技術に比べてより効率的な画像形
成を行うことが可能となる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照しながら,本
発明の実施の形態及び実施例について説明し,本発明の
理解に供する。尚,以下の実施の形態及び実施例は,本
発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を
限定する性格のものではない。ここに,図1は本発明の
実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図,図2は本
発明の実施の形態に係るフローチャート,図3は表示操
作部の表示例図,図4は表示操作部の表示例図,図5は
メモリにおける画像データの記憶,抽出に係るタイムチ
ャート例図(各動作モード別),図6はメモリにおける
画像データの記憶,抽出に係るタイムチャート例図(原
稿サイズ変更時),図7はメモリにおける画像データの
記憶,抽出に係るタイムチャート例図(変倍時),図8
はタンデム方式カラー画像形成装置における画像データ
の記憶,抽出に係るタイムチャート例図,図9は4回転
プロセス方式カラー画像形成装置における画像データの
記憶,抽出に係るタイムチャート例図である。
【0007】図1を用いて,本発明の実施の形態に係る
画像形成装置Aの概略構成を説明する。画像形成装置A
は,書類,写真等の原稿の画像データを読み取る原稿読
取部10と,原稿読取部10で読み取られた画像データ
に対して色合い等の補正,変倍等の各種画像処理を行う
画像処理部20と,画像処理部20で画像処理された画
像データをシート材上にトナー等で画像形成して出力す
る画像形成部30と,原稿読取部10で読み取った画像
データを記憶したり,画像処理部20で画像処理する画
像データを展開するメモリ50と,外部のネットワーク
等に接続して通信するための外部インターフェース部4
0と,本装置の処理状況の表示やユーザによる操作入力
が行われる表示操作部80と,本装置の動作プログラム
等の格納や上記メモリ50に記憶しきれないデータ等を
記憶するHDD60(ハードディスクドライブ)と,上
記各部とバス90を介して接続され,本装置を総合的に
制御するCPU70とを具備して概略構成されている。
【0008】本発明の実施の形態に係る画像形成装置A
は,原稿読取部10で読み取られた画像データをメモリ
50に記憶させながら,メモリ50より画像データを抽
出して画像形成部30でシート材に画像形成を行うもの
である。特に,上記抽出の際に,画像形成を行う際の動
作モード,シート材のサイズ,画像データの量等で変化
する画像形成速度に応じて,上記抽出を開始するタイミ
ングを変化させることによって効率良く画像形成を行
う。したがって,言い換えるならば,画像形成速度を決
める重要な因子である各種動作モード(カラー印刷,白
黒印刷,厚紙印刷,OHP用シート材印刷等),シート
材のサイズ,画像データの量等によって,上記抽出開始
タイミングを決めるとも言える。例えば,OHP用シー
ト材に画像形成を行う場合においては,転写よりも定着
に非常に時間が掛かることが知られており,この場合の
画像形成速度とは上記転写及び上記定着の両プロセスを
処理する速度のことである。したがって,該速度を考慮
して上記抽出を開始するタイミングを具体的に決めてい
る。
【0009】上述のような処理を行う画像形成装置Aの
一連の処理手順を図2を用いて以下に説明する。処理は
ステップS10より開始する。先ず,ユーザによって表
示操作部80が操作されて,OHP用シート材を印刷す
る動作モードが選択されたか否かをCPU70は判断す
る(S10)。この判断は,例えば,図3に示すような
表示操作部80のタッチパネル部分81がユーザによっ
て操作されて,「OHP」210又は「厚紙」220の
何れが選択されたかを判断する。上記ステップS10
で,OHP用シート材の印刷が選択されたと判断された
場合は処理がステップS20に移行し,それ以外の判断
がされた場合は処理がステップS70へ移行する。以
下,処理がステップS20へ移行する場合について先に
説明する。
【0010】CPU70は,図3に示される表示操作部
80において,カラー印刷が実行される際に押されるボ
タン110,又は白黒印刷が実行される際に押されるボ
タン120のどちらが押されたかを判断し認識する(S
20)。CPU70は,原稿読取部10を用いて原稿の
画像データを読み取り(S30)ながら,メモリ50に
読み取った画像データを記録する(S40)。そして,
図5(4)に示すように,t4=0,つまり上記ステッ
プS40の処理の開始と同時にメモリ50に記録された
画像データの抽出を開始すると共に(S50),画像形
成部30においてOHP用シート材に上記ステップS2
0で認識したカラー印刷又は白黒印刷を行うための画像
形成を実行する(S60)。
【0011】ここで,図5のタイムチャートの説明をす
る。この図5(1)〜(4)は,各動作モードにおい
て,原稿読取部10で読み取った画像データをメモリ5
0に記憶する時間(即ち,図5中の「画像データ記
憶」)と,該記憶がなされた画像データをメモリ50よ
り抽出する時間(即ち,図5中の「画像データ抽出」)
とを対比させたものであり,特にこの図5は,例えば,
画像形成装置AがA4サイズの原稿を読み取って,同じ
くA4サイズのシート材に複写を行った場合を示してい
る。この図5中において,縦軸のラインaは原稿の画像
データの読取開始時刻であり,ラインbは上記読取開始
時刻であると共にカラー1色印刷(1),白黒印刷
(2),厚紙印刷(3)の画像形成が完了する時刻であ
る。また,ラインcは,OHP用シート材に印刷の画像
形成が完了時刻を示している。
【0012】この図5に明らかな如く,各動作モードに
おいて,「画像データ記憶」の時間(即ち,画像データ
をメモリ50に記憶する時間)は同一であり,「画像デ
ータ抽出」の時間(即ち,メモリ50より画像データを
抽出する時間)は異なる。これは,どの動作モードで画
像形成装置Aが作動しても,原稿読取部10自体の動作
の内容に変化は無いので,例えば,A4サイズの原稿を
読み取る場合の原稿読取速度V5(=約110mm/
s)を一定とすることができ,更にA4サイズの原稿を
読み取る際の副走査長(即ち,実際に原稿を走査して読
み取る方向の長さ)をLa4(=210mm:A4サイ
ズの短辺)としたとき,「画像データ記憶」の時間はL
a4/V5(=1.91s)となる。一方,画像形成の
際の転写,定着等の時間は,各動作モードによって異な
るので,画像形成部30でシート材を搬送する速度,即
ち画像形成速度が各々異なる。つまり,図5中のV1
(=約117mm/s:カラー1色印刷時),V2(=
約140mm/s:白黒印刷時),V3(=約112m
m/s:厚紙印刷時),V4(約70mm/s:OHP
用シート材印刷時)のように定められている。そのた
め,例えば,A4サイズのシート材の搬送方向長(即
ち,実際に画像形成部30でシート材を搬送して画像形
成する長さ)をPa4としたとき,各動作モードにおけ
る「画像データ抽出」の時間は,Pa4を上記V1〜V
4で各々除算することで求まる。また,上述の「画像デ
ータ記憶」の時間La4/V5,及び「画像データ抽
出」の時間(Pa4を上記V1〜V4で各々除算する)
は,CPU70によって計算によって求められるもので
ある。この場合,例えば,上記V1〜V5は予めHDD
60に記憶されており,原稿読取部10による原稿の読
み取りによってLaが定まり,表示操作部80における
ユーザの入力によってPa4が定まる。つまり,このよ
うに上記各定数が定まることによって,CPU70はH
DD60に予め格納された計算プログラムを実行するこ
とで,上記「画像データ記憶」の時間と「画像データ抽
出」の時間とを求めることが可能となる。
【0013】つまり,図5は,上述のようにして求めら
れた「画像データ記憶」の時間及び各動作モードにおけ
る「画像データ抽出」の時間に基いて,上述のラインb
又はラインcの時刻にて画像形成が終了するように,メ
モリ50より画像データの抽出を開始するタイミング
を,ラインaに対してどれだけの時間遅らせているかと
いう指標を各動作モード別(t1:カラー1色印刷,t
2:白黒印刷,t3:厚紙印刷,t4:OHP用シート
材印刷)に示しているものである。例えば,上述のステ
ップS50におけるメモリ50より画像データを抽出す
る処理の開始時刻は,OHP用シート材印刷時の画像形
成速度V4が原稿読取速度V5と比較して遅いので(V
4<V5),原稿読み取りの開始の時刻であるラインa
の時刻(即ち,t4=0)となっており,画像形成の完
了はラインbの時刻よりも遅いラインcの時刻となって
いる。また,上述のt1〜t4も,CPU70において
計算によって求められるものである。この計算式は,次
のようになる。 tn=(「画像データ記憶」の時間)−(「画像データ
抽出」の時間) このようにしてtn(但し,n=1〜4)が求められる
ことになる。もちろん,「画像データ記憶」の時間が
「画像データ抽出」の時間より小さな値である場合(O
HP用シート材印刷時等)においては,tnが負となる
ので,この場合はtn=0とすれば良いといえる。
【0014】次に,上記ステップS10で処理がステッ
プS70へ移行する場合について説明する。このステッ
プS70では,ユーザによってシート材が厚紙である場
合の印刷(厚紙印刷)を行う動作モードが選択された否
かが判断される(S70)。このステップS70におい
て,厚紙印刷が選択されていると判断された場合は処理
がステップS20aへ移行し,他方,厚紙印刷でも無い
と判断された場合は処理がステップS80へ移行する。
処理がステップS20aへ移行した場合の一連の処理
は,上述のステップS20〜S60と同様の処理が厚紙
のシート材になされる。また,図5で既に示したよう
に,厚紙印刷時の画像形成速度V3は原稿読取速度V5
よりも速いので,この画像形成速度V3に応じてステッ
プS50aにおけるメモリ50より画像データの抽出を
開始するタイミングはラインaの時刻よりもt3(=
0.04s)遅れることによって,ラインbにて画像形
成が完了できる。
【0015】上記ステップS70において,処理がステ
ップS80へ移行した場合に,CPU70は,図3に示
される表示操作部80において,白黒印刷が実行される
際に押されるボタン120が押されたか否かを判断する
(S80)。このステップS80で,白黒印刷が選択さ
れていると判断された場合は処理がステップS30bへ
移行し,白黒印刷でも無い場合は処理がステップS90
へ移行する。処理がステップS30bへ移行した場合の
一連の処理は,上述のステップS30〜S60と同様の
処理によって白黒印刷がシート材になされる。この場
合,図5で既に示したように,白黒印刷時の画像形成速
度V2は原稿読取速度V5よりも速い。そのため,この
画像形成速度V2に応じてステップS50bにおけるメ
モリ50より画像データの抽出を開始するタイミングは
ラインaの時刻よりもt2(=0.41s)遅れること
によって,ラインbにて画像形成が完了できる。
【0016】上記ステップS80において,処理がステ
ップS90へ移行した場合に,CPU70は,図3に示
される表示操作部80において,カラー印刷が実行され
る際に押されるボタン110が押されたか否かを判断す
る(S90)。このステップS90で,カラー印刷が選
択されていると判断された場合は処理がステップS30
cへ移行し,カラー印刷も選択されない場合は処理が再
度ステップS10より開始される。処理がステップS3
0cへ移行した場合の一連の処理は,上述のステップS
30〜S60と同様の処理によってカラー印刷がシート
材になされる。この場合,図5で既に示したように,カ
ラー印刷時の画像形成速度V1は原稿読取速度V5より
も速い。そのため,この画像形成速度V1に応じてステ
ップS50cにおけるメモリ50より画像データの抽出
を開始するタイミングはラインaの時刻よりもt1(=
0.12s)遅れることによって,ラインbにて画像形
成が完了できる。以上のように,各動作モードで変化す
る画像形成速度に応じて,メモリ50より画像データの
抽出を開始するタイミングを遅らせることによって,画
像形成速度が原稿読取速度よりも速い場合であっても,
メモリ50に記憶される画像データが無くなることな
く,原稿読取完了と同時に画像形成を完了させることが
可能となって効率良く複写等の画像形成が可能なる。ま
た,OHP用シート材のように画像形成速度が原稿読取
速度よりも遅い場合等においては,原稿読取開始と共に
画像形成も開始することで効率良く画像形成を行うこと
が可能となる。
【0017】
【実施例】(実施例1)上述の実施の形態においては,
各動作モード別にA4サイズの原稿より画像データを読
み取って,A4サイズのシート材に画像形成を行う場合
について示したが,この実施例1では同一の動作モード
で上記サイズが変化した場合と,画像データを変倍して
画像形成する場合について図6,図7を用いて説明す
る。 (同一動作モードで上記サイズを変化場合)同一動作モ
ードで上記サイズを変化した場合について図6を用いて
説明する。この図6は,動作モードの一例として白黒印
刷を行う場合に,上記サイズを変更した場合のメモリ5
0における「画像データ記憶」及び「画像データ抽出」
の時間を対比させた図5と同様の形式で示したタイムチ
ャートである。この図6に明らかな如く,A4サイズの
原稿を読み取って,A4サイズのシート材に画像形成し
た場合(図6(1))と比較して,A4サイズに比べて
大きいB4サイズの原稿を読み取って,B4サイズのシ
ート材に画像形成した場合(図6(2))の「画像デー
タ記憶」及び「画像データ抽出」の時間は長くなってい
る。更に,上記時間が長くなる変化に応じて,メモリ5
0より画像データの抽出を開始する時刻も変化する。つ
まり,当初A4サイズの画像形成の場合は,ラインaの
時刻よりt2(=0.41s)遅れてメモリ50より画
像データが抽出されたが,B4サイズの画像形成の場合
は,ラインaの時刻よりt5(=0.71s)遅れてメ
モリ50より画像データが抽出されることになる。ま
た,B4サイズより更に大きいサイズであるA3サイズ
の場合には,メモリ50より画像データの抽出を開始す
る時刻がラインaの時刻よりt6(=0.82s)遅れ
ることになる。つまり,サイズが大きくなれば,それに
応じて原稿の読み取りの時間が長くなるため,画像デー
タを抽出中にメモリ50より画像データを抽出し尽くし
て無くなってしまう状況を回避するため,上記抽出を開
始するタイミングが遅くしている。逆にサイズが小さく
なれば,上記タイミングを早くなるように変化させてい
る。
【0018】(画像データを変倍して画像形成する場
合)次に,画像データを変倍して画像形成する場合につ
いて図7を用いて説明する。この図7は,動作モードの
一例として白黒印刷を行う場合に,例えば,A4サイズ
の原稿の画像データをメモリ50に記憶しながら,該画
像データを画像処理部20で変倍してサイズの異なるシ
ート材に画像形成を行う場合のメモリ50における「画
像データ記憶」及び「画像データ抽出」の時間を対比さ
せた図5と同様の形式で示したタイムチャートである。
但し,以上においては,A4サイズの副走査長(La
4)と搬送方向長(Pa4)を210mm(A4サイズ
の短辺)としていたが,以下においては,上記両者の長
さを297mm(A4サイズの長辺)とする場合の例を
示す。この図7に明らかな如く,A4サイズの等倍で画
像形成させた場合(図7(1))と比較して,A4サイ
ズの原稿の画像データを読み取って,該画像データを拡
大する変倍を行ってA3サイズのシート材に画像形成を
行う場合の「画像データ抽出」の時間が長くなってい
る。これは,上記画像データを拡大してA4サイズより
も大きいA3サイズのシート材に画像形成を行うため,
シート材の搬送方向長がPa4(=297mm)からP
a3(=420mm)に長くなったために,画像形成を
行う時間も長くなったためである。したがって,等倍時
にメモリ50より画像データの抽出を開始する時刻は,
ラインaよりt7(=0.58s)遅れていたものが
(図7参照),上述のように「画像データ抽出」の時間
が「画像データ記憶」の時間よりも長くなったために,
上記時刻を早めてt8(=0s)即ち,ラインaの時刻
で直ちに画像形成をスタートしている。また,図7
(3)には別例として,A3の原稿の画像データをメモ
リ50に記憶して,該画像データを縮小する変倍を行っ
てA4サイズのシート材に画像形成を行う場合を示して
いる。この場合は,上述の拡大の逆であるので,A3の
等倍時と比較して画像形成時間が短くなるので,メモリ
50より画像データの抽出を開始する時刻は,ラインa
よりt9(=1.7s)遅れることになる。また,この
変倍は別の観点からみれば,縮小の場合は画像データを
間引いて,拡大の場合は画像データを増加させていると
もいえるので,画像形成を行う際の画像データの量を変
化させているとも言える。したがって,画像形成装置A
は画像データの量に応じて,メモリ50より画像データ
を抽出開始するタイミングを変化させているとも言え
る。
【0019】(実施例2)次に,本発明をタンデム式カ
ラー画像形成装置又は4回転プロセス方式カラー画像形
成装置に採用した場合を述べる。また,上記画像形成装
置でカラー印刷を行う場合のメモリ50における「画像
データ記憶」及び「画像データ抽出」の時間について図
8,図9を用いて説明する。 (タンデム式カラー画像形成装置)タンデム式カラー画
像形成装置とは,一般的に画像形成を行う部位におい
て,個別の色のトナー像の転写を行う像担持体が複数存
在し,シート材が各像担持体を通過することでカラー印
刷を行うものである。以下の説明においては,像担持体
が等間隔で4つ存在し,その像担持体各々が同一の速度
で回転して画像形成を行うタンデム式カラー画像形成装
置について説明する。上記4つの各像担持体には,K
(黒色),C(シアン色),M(マゼンダ色),Y(イ
エロー色)が割り振られ,K→C→M→Yの順にシート
材に画像形成がなされるものとする。この場合,図8に
示すように,ラインaの時刻にて原稿の画像データを読
み取りを開始すると共にメモリに記憶しながら,ライン
aの時刻よりt1(=0.12s)遅れて該画像データ
を抽出すると共にシート材に1色目のKが画像形成され
る。更に,シート材の先端部分がKとCの像担持体間を
搬送される搬送時間310が経過すると,シート材の先
端部分がCの像担持体に掛かり,その先端部分より2色
目のCがシート材に画像形成される。このようにして以
降3色目のM,4色目のYがシート材上に画像形成する
ことによって,タンデム式カラー画像形成装置に本発明
を採用することが可能である。
【0020】(4回転プロセス方式カラー画像形成装
置)4回転プロセス方式カラー画像形成装置とは,一般
的に画像形成を行う部位において,上述のタンデム式と
は異なり,1つの像担持体に上述のK,C,M,Yの色
を1回転毎にトナー像を形成してシート材に転写を行う
ものである。したがって,上述の搬送時間310のよう
に1色目の転写と2色目の転写とが同時に行われる時間
は存在せず(図8参照),図9に示すように像担持体の
回転周期に合わせて1色毎に別々にシート材上に画像形
成がなされる以外は,上述のタンデム式と同様である。
このようにして,4回転プロセス方式のカラー画像形成
装置に本発明を採用することが可能である。
【0021】(実施例3)上記実施例1〜2の例におい
ても,上述の実施の形態で示したように,メモリより画
像データの抽出を開始するタイミングを,CPU70の
計算によって,先ず「画像データ記憶」の時間と「画像
データ抽出」の時間とを求めた後に,両者の減算によっ
て毎回求めても良いが,以下のように予め定められるも
のであっても良い。例えば,上述の実施の形態及び実施
例1〜2で示した各定数を,各動作モード別,各シート
材のサイズ別,画像データの量,又はこれら組み合わせ
別に,例えば定数テーブルとしてHDD60に予め記憶
させておき,上記画像形成装置が作動する場合に,その
作動条件に応じた定数を上記定数テーブルより選択し
て,画像形成が実行されても良い。
【0022】
【発明の効果】本発明は,画像データをメモリに記憶さ
せながら,該メモリに記憶されている上記画像データを
抽出して画像形成を行う画像形成装置において,上記画
像形成を行う際の画像形成速度に応じて,上記メモリよ
り上記画像データの抽出を開始するタイミングを変化さ
せることを特徴とする画像形成装置として構成されてい
る。本発明はこのように構成されているので,種々の動
作状況や,ユーザのニーズによって変化する画像形成速
度に応じて上記抽出を開始タイミングが変化できるの
で,従来に比べて広範な状況に対応し得る汎用性を高
め,且つ効率的な画像形成を行うことが可能となる。
【0023】また,本発明が,上記画像形成を行う際の
動作モード,画像形成がなされるシート材のサイズ,上
記画像データの量等に応じて,上記メモリより上記画像
データの抽出を開始するタイミングを変化させることを
特徴とする画像形成装置として構成しても良い。このよ
うに構成することで,画像形成速度が決まる重要な因子
である上記動作モード,上記シート材のサイズ,上記画
像データの量等によって,上記抽出を開始タイミングを
決定するので,従来の技術に比べてより効率的な画像形
成を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略
構成図。
【図2】本発明の実施の形態に係るフローチャート。
【図3】表示操作部の表示例図。
【図4】表示操作部の表示例図。
【図5】メモリにおける画像データの記憶,抽出に係る
タイムチャート例図(各動作モード別)。
【図6】メモリにおける画像データの記憶,抽出に係る
タイムチャート例図(原稿サイズ変更時)。
【図7】メモリにおける画像データの記憶,抽出に係る
タイムチャート例図(変倍時)。
【図8】タンデム方式カラー画像形成装置における画像
データの記憶,抽出に係るタイムチャート例図。
【図9】4回転プロセス方式カラー画像形成装置におけ
る画像データの記憶,抽出に係るタイムチャート例図。
【符号の説明】
A………画像形成装置 10………原稿読取部 20………画像処理部 30………画像形成部 50………メモリ 60………HDD 70………CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 1/23 G03G 21/00 372 Fターム(参考) 2C087 AA09 AA15 AB01 AB05 BA03 BB03 BB10 BC07 BC14 BD35 DA02 2H027 DA17 DA18 DA19 DA20 DA32 DA39 DB09 DC02 DC03 DC10 DE07 DE09 EA02 EB04 EC02 EC06 EC07 EC18 EC20 ED02 ED05 ED06 ED16 ED24 ED25 EE02 EE03 EE04 EE07 EE08 EF06 EF09 FA04 FA05 FA06 FA28 FA30 FA35 GA20 GA23 GA34 GA45 GA47 GA54 GA56 GB04 ZA09 5C072 AA05 BA03 SA06 UA11 XA01 5C073 BB07 BB09 BC05 CC01 5C074 AA12 DD16 EE08 EE11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データをメモリに記憶させながら,
    該メモリに記憶されている上記画像データを抽出して画
    像形成を行う画像形成装置において,上記画像形成を行
    う際の画像形成速度に応じて,上記メモリより上記画像
    データの抽出を開始するタイミングを変化させることを
    特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 画像データをメモリに記憶させながら,
    該メモリに記憶されている上記画像データを抽出して画
    像形成を行う画像形成装置において,上記画像形成を行
    う際の動作モードに応じて,上記メモリより上記画像デ
    ータの抽出を開始するタイミングを変化させることを特
    徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 画像データをメモリに記憶させながら,
    該メモリに記憶されている上記画像データを抽出して画
    像形成を行う画像形成装置において,上記画像形成がな
    されるシート材のサイズに応じて,上記メモリより上記
    画像データの抽出を開始するタイミングを変化させるこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 画像データをメモリに記憶させながら,
    該メモリに記憶されている上記画像データを抽出して画
    像形成を行う画像形成装置において,上記画像データの
    量に応じて,上記メモリより上記画像データの抽出を開
    始するタイミングを変化させることを特徴とする画像形
    成装置。
JP2001127031A 2001-04-25 2001-04-25 画像形成装置 Pending JP2002321405A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008287236A (ja) * 2007-04-20 2008-11-27 Canon Inc 画像形成装置
JP2012093612A (ja) * 2010-10-28 2012-05-17 Sharp Corp 操作装置及び画像形成装置

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