JP2002320901A - 基板処理方法及び基板処理装置 - Google Patents

基板処理方法及び基板処理装置

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JP2002320901A
JP2002320901A JP2001127555A JP2001127555A JP2002320901A JP 2002320901 A JP2002320901 A JP 2002320901A JP 2001127555 A JP2001127555 A JP 2001127555A JP 2001127555 A JP2001127555 A JP 2001127555A JP 2002320901 A JP2002320901 A JP 2002320901A
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insulating film
wafer
film material
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JP2001127555A
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Masahiko Nakajima
政彦 中嶋
Yoji Mizutani
洋二 水谷
Mitsuaki Iwashita
光秋 岩下
Shinji Nagashima
慎二 永嶋
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Tokyo Electron Ltd
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Tokyo Electron Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板のベベル部に付着した絶縁膜材料を完全
に除去することができる基板処理方法及び基板処理装置
を提供すること。 【解決手段】 ウエハ回転による乾燥処理の前に、ウエ
ハWのベベル部Bの外側から溶液の吐出を開始し、溶液
ノズル42はウエハW表面に対して斜めに溶液を吐出し
ながら、溶液ノズル42によりウエハW表面に対して斜
めに溶液を吐出させながら、ウエハWの径方向中心側へ
移動させていく。そしてウエハ表面Waまで溶液ノズル
42が移動すると吐出を一旦終了させる。これにより、
ベベル部Bの側面部Ba及び表面部Bbに付着した絶縁
膜材料Sが完全に除去される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造工程に
おいて、基板上に層間絶縁膜等を形成する塗布装置等の
基板処理方法及び基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造工程において、例
えば半導体ウエハの処理SOD(Spin on Di
electric)システムにより層間絶縁膜を形成し
ている。このSODシステムでは、ウエハ上に塗布膜を
スピンコートし、化学的処理または加熱処理等を施して
層間絶縁膜を形成している。
【0003】例えばゾル−ゲル方法により層間絶縁膜を
形成する場合には、まず半導体ウエハ(以下、「ウエ
ハ」と呼ぶ。)上に絶縁膜材料、例えばTEOS(テト
ラエトキシシラン)のコロイドを有機溶媒に分散させた
溶液を供給する。次に、溶液が供給されたウエハを例え
ば加熱処理等によりゲル化処理し、次いで溶媒の置換を
行う。
【0004】上記層間絶縁膜のスピンコートによる塗布
処理では、ウエハ中心上に絶縁膜材料を供給し、ウエハ
の回転による遠心力で該絶縁膜材料を拡散させ基板上に
絶縁膜を形成している。そしてウエハを再び回転させる
ことにより塗布された絶縁膜の乾燥処理を行っている。
この後、パーティクルの発生原因となるウエハのエッジ
から数mmの部分に付着した絶縁膜材料、すなわちベベ
ル部に付着した絶縁膜材料を溶剤等により除去してい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ウエハ
を回転させて行う上記乾燥処理の後に、ベベル部に付着
した絶縁膜材料を除去しようとしても、該絶縁膜材料が
乾燥により固まっているため完全には除去できず、これ
によりパーティクルの発生原因となるおそれがあった。
【0006】また、ベベル部におけるウエハ表面部分に
付着した絶縁膜材料は除去可能であっても、ベベル部に
おけるウエハ側面(ウエハの円周先端部分)に付着した
絶縁膜材料は完全には除去できないという問題があっ
た。
【0007】以上のような事情に鑑み、本発明の目的
は、基板のベベル部に付着した絶縁膜材料を完全に除去
することができる基板処理方法及び基板処理装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の第1の観点は、(a)基板上に絶縁膜材料
を塗布する工程と、(b)前記塗布された絶縁膜材料が
乾燥する前に、基板のベベル部に付着した絶縁膜材料を
除去する工程と、(c)前記基板上の絶縁膜材料を乾燥
させる工程と、(d)前記乾燥工程後に前記ベベル部よ
りも基板内側の表面部の絶縁膜材料を除去する工程とを
具備する。
【0009】このような構成によれば、絶縁膜材料の塗
布処理を行ってから、絶縁膜材料が乾燥して固まる前に
ベベル部に付着した絶縁膜材料のみに対して除去処理を
行っているので、ベベル部における基板表面部はもちろ
ん、特にベベル部の側面部に付着した絶縁膜材料であっ
ても完全に除去することができ、絶縁膜材料の残存によ
るパーティクルの発生を防止することができる。
【0010】また、基板の乾燥処理の後に、ベベル部よ
りも更に基板内側表面部に付着した絶縁膜材料を溶液に
より溶解して除去することにより、溶液を供給していな
い部分、すなわち溶解していない部分は既に乾燥してい
るので、きれいな形状で塗布膜を残すことができる。
【0011】本発明の第2の観点は、前記工程(b)及
び工程(d)は、基板を所定の回転数で回転させなが
ら、ノズルから溶液を吐出させ前記絶縁膜材料を溶解す
ることにより行うことを特徴とする。
【0012】このような構成によれば、基板を所定の回
転数で回転させながら絶縁膜材料の除去処理を行うこと
により、ノズルを基板周縁に沿って移動させる駆動部を
別途設ける必要はない。
【0013】また、上記工程(b)及び工程(d)にお
いて、基板を所定の回転数で回転させながら絶縁膜材料
の除去処理を行い、例えば、工程(a)である絶縁膜材
料の塗布処理及び工程(c)である絶縁膜材料の乾燥処
理の両者をも基板を回転させながら行うことにより、一
連の処理を基板の回転を止めることなく効率良く処理が
行える。
【0014】本発明の第3の観点は、前記ノズルから基
板外側に向けて斜め方向に溶液を吐出させることを特徴
とする。
【0015】このような構成によれば、上記溶液の吐出
角度を基板の外側に向けて斜めとしていることにより、
溶液が必要以上に基板の内側部分に供給されることはな
く、内側部分の膜が除去されてしまうことはない。ま
た、吐出された溶液が基板から跳ね返る場合があって
も、基板の外側に跳ね返るので基板内側部分の膜が除去
されてしまうことはない。
【0016】本発明の第4の観点は、基板を保持し回転
させるする保持回転手段と、前記保持された基板上に絶
縁膜材料を供給する手段と、基板上に前記絶縁膜材料を
溶解し除去するための溶液を供給する溶液供給手段と、
前記基板上の絶縁膜材料を乾燥させる乾燥手段と前記保
持回転手段により基板を回転させながら、前記溶液供給
手段により基板のベベル部に付着した絶縁膜材料の除去
を行った後に前記乾燥手段により前記絶縁膜材料の乾燥
を行うようにし、この乾燥処理後に前記溶液供給手段に
より前記ベベル部よりも基板内側の表面部の絶縁膜材料
を除去するように制御する制御部とを具備する。
【0017】本発明の第5の観点は、前記溶液供給手段
は基板上に溶液を吐出させるノズルを備え、前記ノズル
による溶液の吐出方向は、基板外側に向けて斜め方向で
あることを特徴とする。
【0018】本発明の更なる特徴と利点は、添付した図
面及び発明の実施の形態の説明を参酌することによりよ
り一層明らかになる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。
【0020】図1〜図3は本発明の一実施形態に係るS
ODシステムの全体構成を示す図であって、図1は平面
図、図2は正面図および図3は背面図である。
【0021】このSODシステム1は、基板としての半
導体ウエハ(以下、ウエハと呼ぶ。)Wをウエハカセッ
トCRで複数枚たとえば25枚単位で外部からシステム
に搬入しまたはシステムから搬出したり、ウエハカセッ
トCRに対してウエハWを搬入・搬出したりするための
カセットブロック10と、SOD塗布工程の中で1枚ず
つウエハWに所定の処理を施す枚葉式の各種処理ユニッ
トを所定位置に多段配置してなる第1の処理ブロック1
1と、同じくウエハWに所定の処理を施す枚葉式の各種
処理ユニットであって、第1の処理ブロック11の加熱
系の処理ユニットにおける処理温度よりも高い温度によ
る処理ユニットを所定位置に多段配置してなる第2の処
理ブロック12とを一体に接続した構成を有している。
【0022】カセットブロック10では、図1に示すよ
うに、カセット載置台20上の突起20aの位置に複数
個たとえば4個までのウエハカセットCRがそれぞれの
ウエハ出入口を第1の処理ブロック11側に向けてX方
向一列に載置され、カセット配列方向(X方向)および
ウエハカセットCR内に収納されたウエハのウエハ配列
方向(Z垂直方向)に移動可能なウエハ搬送体21が各
ウエハカセットCRに選択的にアクセスするようになっ
ている。さらに、このウエハ搬送体21は、θ方向に回
転可能に構成されており、後述するように第1の処理ブ
ロック11側の第4の組G4の多段ユニット部に属する
受け渡し・冷却プレート(TCP)にもアクセスできる
ようになっている。
【0023】第1の処理ブロック11では、図1に示す
ように、中心部に垂直搬送型の第1の主搬送体22が設
けられ、その周りに全ての処理ユニットが1組または複
数の組に亙って多段に配置されている。この例では、5
組G1,G2,G3,G4,G5の多段配置構成であり、第
1および第2の組G1,G2の多段ユニットはシステム正
面(図1において手前)側に並置され、第4の組G4の
多段ユニットはカセットブロック10に隣接して配置さ
れ、第3の組G3の多段ユニットは第2の処理ブロック
12に隣接して配置されている。
【0024】図2に示すように、第1の組G1、また第
2の組G2では、カップCP内でウエハWをスピンチャ
ックに載せて絶縁膜材料を供給し、ウエハを回転させる
ことによりウエハ上に均一な絶縁膜を塗布するSOD塗
布処理ユニット(SCT)と、カップCP内でウエハW
をスピンチャックに載せてHMDS及びヘプタン等のエ
クスチェンジ用薬液を供給し、ウエハ上に塗布された絶
縁膜中の溶媒を乾燥工程前に他の溶媒に置き換える処理
を行うソルベントエクスチェンジ処理ユニット(DS
E)とが下から順に2段に重ねられている。
【0025】第2の組G2では、SOD塗布処理ユニッ
ト(SCT)が上段に配置されている。なお、必要に応
じて第2の組G2の下段にSOD塗布処理ユニット(S
CT)やソルベントエクスチェンジ処理ユニット(DS
E)等を配置することも可能である。
【0026】図3に示すように、第3の組G3では、受
け渡し・冷却プレート(TCP)と、2つの冷却処理ユ
ニット(CPL)と、トランジションユニット(TR
S)と、エージング処理ユニット(DAC)と、2つの
低温加熱処理ユニット(LHP)とが下から順に多段に
配置されている。
【0027】第4の組G4では、受け渡し・冷却プレー
ト(TCP)と、3つの冷却処理ユニット(CPL)
と、トランジションユニット(TRS)と、エージング
処理ユニット(DAC)と、低温加熱処理ユニット(L
HP)とが多段に配置されている。
【0028】受け渡し・冷却プレート(TCP)は下段
にウエハWを冷却する冷却板、上段に受け渡し台を有す
る2段構造とされ、カセットブロック10と第1の処理
ブロック11との間でウエハWの受け渡しを行う。トラ
ンジションユニット(TRS)も同様にカセットブロッ
ク10と第1の処理ブロック11との間でウエハWの受
け渡しを行う。エージング処理ユニット(DAC)は密
閉化可能な処理室内にNH3+H2Oを導入してウエハ
Wをエージング処理し、ウエハW上の絶縁膜材料膜をウ
ェットゲル化する。冷却処理ユニット(CPL)はウエ
ハWが載置される冷却板を有し、ウエハWを冷却処理す
る。
【0029】また、このSODシステム1では、既述の
如く第1の主搬送体の背面側にも破線で示した第5の処
理ユニット群G5の多段ユニットが配置できるようにな
っているが、この第5の処理ユニット群G5の多段ユニ
ットは、案内レール25に沿って側方へシフトできるよ
うに構成されている。従って、この第5の処理ユニット
群G5の多段ユニットを図示の如く設けた場合でも、前
記案内レール25に沿ってスライドすることにより、空
間部が確保されるので、第1の主搬送体22に対して背
後からメンテナンス作業が容易に行えるようになってい
る。なお第5の処理ユニット群G5の多段ユニッ卜は、
そのように案内レール25に沿った直線状のスライドシ
フトに限らず、図1中の一点鎖線の往復回動矢印で示し
たように、システム外方へと回動シフトさせるように構
成しても、第1の主搬送体に対するメンテナンス作業の
スペース確保が容易である。
【0030】第2の処理ブロック12では、既述のよう
に、ウエハWに高温で加熱処理を行うユニットが属する
第6の組G6がシステム正面側に配置され、同様にウエ
ハWに高温で加熱処理を行うユニットが属する第7の組
G7がシステ背面側に配置されている。第6の組G6と
第7の組G7との間には、第4の組G4、第6の組G6
及び第7の組G7にアクセスしてウエハWの搬送を行う
第2の主搬送体23が配設されており、この第2の主搬
送体23は第1の主搬送体22と同様な垂直搬送型の構
成でなっている。
【0031】なお、このSODシステム1は例えばクリ
ーンルーム内に配置され、例えば第1の主搬送体22上
は大気圧に設定されたクリーンルームよりも高い気圧の
雰囲気に設定されており、これにより第1の主搬送体2
2上より発生したパーティクルをSODシステム1外に
排出し、その一方でクリーンルーム内のパーティクルが
SODシステム1内に進入するのを防止している。
【0032】図2及び図3に示すように、第6の組G6
には、マルチファンクショナルホットプレートキュア装
置(MHC)が2段、マイクロ波や電子線を照射して膜
を加熱・改質させるためのマイクロ波処理ユニット(M
W)、電子線処理ユニット(EB)がそれぞれ1段、下
から順に設けられている。一方の第7の組G7には、マ
ルチファンクショナルホットプレートキュア装置(MH
C)が3段、紫外線を照射して膜を加熱・改質させるた
めの紫外線処理ユニット(UV)が1段、下から順に設
けられている。
【0033】図4及び図5は、上記SOD塗布処理ステ
ーション(SCT)を示す断面図及び平面図である。こ
のSOD塗布処理ステーション(SCT)の中央部には
廃液管53を有する環状のカップCΡが配設され、カッ
プCΡの内側には、基板を水平に保持するスピンチャッ
ク52が配置されている。スピンチャック52は真空吸
着によって半導体ウエハWを固定保持した状態で駆動モ
ータ54によって回転駆動されるようになっている。こ
の駆動モータ54は、ユニット底板51に設けられた開
口51aに昇降移動可能に配置され、例えばアルミニウ
ムからなるキャップ状のフランジ部材58を介して例え
ばエアシリンダからなる昇降駆動手段60及び昇降ガイ
ド手段62と結合されている。
【0034】半導体ウエハWの表面に層間絶縁膜材料を
吐出するノズル77には図示しない絶縁膜材料の供給源
から延びた供給管83が接続されている。このノズル7
7はノズルスキャンアーム76の先端部にノズル保持体
72を介して着脱可能に取り付けられている。このノズ
ルスキャンアーム76は、ユニット底板51の上に一方
向(Y方向)に敷設されたガイドレール74上で水平移
動可能な垂直支持部材75の上端部に取り付けられてお
り、図示しないY方向駆動機構によって垂直支持部材7
5と一体にY方向に移動するようになっている。
【0035】カップCPの側方にはノズル77が待機す
るためのノズル待機部73が設けられており、このノズ
ル待機部73では異種類の絶縁膜材料を吐出させるため
にその種類に応じた複数のノズルが備えられ、必要に応
じてノズルが交換されて塗布処理が行われるようになっ
ている。
【0036】また、カップCPに隣接して、ウエハW上
の絶縁膜材料を溶解し除去するための溶液を供給する溶
液供給装置45が配設されている。この溶液供給装置4
5は、支持アーム44がモータ41に接続され、このモ
ータ41によって支持アーム44がウエハWに対してθ
方向に離接するように回動可能とされている。支持アー
ム44は、例えばシリンダ機構43によりアーム長手方
向に伸縮自在に構成されている。
【0037】支持アーム44の先端には、図6に示すよ
うに溶液ノズル42が取付部材46によって取りつけら
れており、この溶液ノズル42より溶液供給源48から
溶液供給管47及びこの溶液供給管47の開閉を行うバ
ルブ49を介して溶液が吐出されるようになっている。
この溶液ノズル42による溶液の吐出角度はウエハ外側
(ベベル部B)に向けてウエハ表面に対して例えば45
°斜めになるように取り付けられている。
【0038】制御部78は、シリンダ機構43、ウエハ
Wの回転数を決める駆動モータ54の制御及びバルブ4
9の開閉の制御を行うようになっている。
【0039】次に以上のように構成されたこのSODシ
ステム1の処理工程について、図7に示すフローを参照
しながら説明する。
【0040】まずカセットブロック10において、処理
前のウエハWはウエハカセットCRからウエハ搬送体2
1を介して処理ブロック11側の第3の組G3に属する
受け渡し・冷却プレート(TCP)における受け渡し
台、又はトランジションユニット(TRS)へ搬送され
る。
【0041】受け渡し・冷却プレート(TCP)におけ
る受け渡し台に搬送されたウエハWは第1の主搬送体2
2を介して冷却処理ユニット(CPL)へ搬送される。
そして冷却処理ユニット(CPL)において、ウエハW
はSOD塗布処理ユニット(SCT)における処理に適
合する温度まで冷却される(ステップ1)。
【0042】冷却処理ユニット(CPL)で冷却処理さ
れたウエハWは第1の主搬送体22を介してSOD塗布
処理ユニット(SCT)へ搬送される。そしてSOD塗
布処理ユニット(SCT)において、ウエハWはSOD
塗布処理が行われる(ステップ2)。
【0043】SOD塗布処理ユニット(SCT)でSO
D塗布処理が行われたウエハWは第1の主搬送体22を
介してエージング処理ユニット(DAC)へ搬送され、
エージング処理され、ウエハW上の絶縁膜材料がゲル化
される(ステップ3)。
【0044】エージング処理ユニット(DAC)でエー
ジング処理されたウエハWは第1の主搬送体22を介し
てソルベントエクスチェンジ処理ユニット(DSE)へ
搬送される。そしてソルベントエクスチェンジ処理ユニ
ット(DSE)において、ウエハWはエクスチェンジ用
薬液が供給され、ウエハ上に塗布された絶縁膜中の溶媒
を他の溶媒に置き換える処理が行われる(ステップ
4)。
【0045】ソルベントエクスチェンジ処理ユニット
(DSE)で置換処理が行われたウエハWは第1の主搬
送体22を介して低温加熱処理ユニット(LHP)へ搬
送される。そして低温加熱処理ユニット(LHP)にお
いて、ウエハWは低温加熱処理される(ステップ5)。
【0046】低温加熱処理ユニット(LHP)で低温加
熱処理が行われたウエハWは、第4の組G4における冷
却処理ユニット(CPL)において、所定の冷却処理が
行われる(ステップ6)。
【0047】冷却処理ユニット(CPL)で冷却処理が
行われたウエハWは、第4の組G4に属する受け渡し・
冷却プレート(TCP)における受け渡し台、又はトラ
ンジションユニット(TRS)を介して、第2の主搬送
体23を介して紫外線処理ユニット(UV)へ搬送され
る。そして、紫外線処理ユニット(UV)において、ウ
エハWは172nm前後の波長の紫外線による処理が行
われる(ステップ7)。この紫外線による処理では、窒
素ガスが噴出され紫外線処理ユニット(UV)内が窒素
ガス雰囲気とされ、その状態で紫外線照射ランプから紫
外線が、例えば1分間照射される。
【0048】なお、ここで紫外線処理に代えて、又は紫
外線処理後に適宜第6の組G6に属する電子線処理ユニ
ット(EB)による電子線処理やマイクロ波処理ユニッ
ト(MW)によるマイクロ波処理を行うようにしてもよ
い。
【0049】次に、ウエハWは第2の主搬送体23を介
してマルチファンクショナルホットプレートキュア装置
(MHC)へ搬送され、所定の酸素濃度及び圧力下での
加熱処理、及び温調処理が行われる(ステップ8)。
【0050】その後ウエハWは受け渡し・冷却プレート
(TCP)における冷却板へ搬送される。そして受け渡
し・冷却プレート(TCP)における冷却板において、
ウエハWは冷却処理される(ステップ9)。
【0051】受け渡し・冷却プレート(TCP)におけ
る冷却板で冷却処理されたウエハWはカセットブロック
10においてウエハ搬送体21を介してウエハカセット
CRへ搬送される。
【0052】次に、図8に示すフロー及び図9を参照し
ながら、本発明に係るステップ2の絶縁膜材料の塗布処
理の作用について詳細に説明する。なお、図10は、絶
縁膜材料Sの塗布処理及び除去処理における時間(秒)
とウエハWの回転数(rpm)との関係示している。
【0053】ウエハWがスピンチャック52に保持され
カップCP内に収容されると、ノズル77がノズルスキ
ャンアーム76によりウエハWの中心上に移動し絶縁膜
材料が供給される(ステップ201)。そしてウエハW
が高速回転、例えば3000rpmで回転することによ
りウエハW表面全体に絶縁膜材料が拡散される(ステッ
プ202)。
【0054】次に、塗布された絶縁膜材料が乾燥してい
ない状態で、溶液ノズル42がウエハWのエッジ部分に
移動し、ウエハWを例えば1500rpmで回転させな
がら、図9(a)に示すようにウエハWのベベル部Bよ
りも僅かに外側から溶液の吐出を開始する。そして同図
(b)に示すように、溶液ノズル42によりウエハW表
面に対して斜めに溶液を吐出させながら、シリンダ機構
43の駆動によりウエハWの径方向中心側へ例えば秒速
1mmで移動させていく。そしてウエハ表面Waまで溶
液ノズル42が移動すると吐出を一旦終了させる。これ
により、ベベル部Bの側面部Ba及び表面部Bbに付着
した絶縁膜材料Sが除去され、ベベル部Bのみを目的と
した絶縁膜材料の除去処理が行われる(ステップ20
3)。ここで、例えばベベル部Bの側面部Baに付着し
た絶縁膜材料Sを念入りに除去するために、側面部Ba
に対する溶液の供給時間を表面部Bbに対する溶液の供
給時間よりも長くするようにしてもよい。
【0055】続いて同図(c)に示すように、ウエハW
を例えば4000rpmで高速回転させ、例えば45秒
間ウエハ上の絶縁膜材料Sを乾燥させる(ステップ20
5)。絶縁膜材料Sの乾燥終了後はウエハWの回転数を
1900rpmにし、この1900rpmの回転数で回
転させながら、再びウエハW表面Waから吐出を開始さ
せ、溶液ノズル42を秒速1mmでウエハ中心方向移動
させていく。そして同図(d)に示すように、例えば1
秒間移動したところ、すなわち表面部Waから1mm〜
2mm移動した位置で移動を終了させ溶液の吐出を終了
させる(ステップ206)。この場合、溶液ノズル42
の移動が終了しても数秒間溶液を吐出したままでも、基
板を回転させているので溶液はその遠心力により基板外
側に流れ落ちる。以上のように、側面部Baからn=約
2〜3mmまでの除去を行う。
【0056】以上のように、本実施形態によれば、ステ
ップ202において絶縁膜材料の回転塗布処理を行って
から、絶縁膜材料が乾燥して固まる前にベベル部Bに付
着した絶縁膜材料の除去処理を行っているので、ベベル
部Bはもちろん特に側面Baに付着した絶縁膜材料であ
っても完全に除去することができ、絶縁膜材料の残存に
よるパーティクルの発生を防止することができる。実際
に、顕微鏡により除去後のウエハを観察したところ、ベ
ベル部の絶縁膜材料は完全に除去されていた。
【0057】また、ステップ204におけるウエハWの
回転による乾燥処理の後に、ベベル部Bよりも更にウエ
ハ内側表面部Waに付着した絶縁膜材料を溶解して除去
することにより、溶液を供給していない部分、すなわち
溶解していない部分は乾燥しているので、きれいな形状
で塗布膜を残すことができる。
【0058】更に、溶液の吐出角度をウエハWの外側に
向けて斜めとしていることにより、溶液が必要以上にウ
エハWの内側部分に供給されることはなく、内側部分の
膜が除去されてしまうことはない。また、吐出された溶
液がウエハWから跳ね返る場合があっても、ウエハWの
外側に跳ね返るのでウエハ内側部分の膜が除去されてし
まうことはない。
【0059】また、ウエハWを所定の回転数で回転させ
ながら絶縁膜材料の除去処理を行うことにより、ノズル
42をウエハWを周縁に沿って移動させる駆動部を別途
設ける必要はない。
【0060】また、絶縁膜材料の塗布処理、ベベル部B
の絶縁膜材料の除去処理、絶縁膜材料の乾燥処理及びベ
ベル部よりもウエハ内側の表面部の絶縁膜材料の除去処
理において、これら一連の処理は基板を所定の回転数で
回転させながら行うようにしたので、一連の処理を基板
の回転を止めることはなく効率良く処理が行える。
【0061】なお、本発明は以上説明した実施形態には
限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
【0062】例えば、上記実施形態では、溶液ノズル4
2の吐出角度をウエハ外側に向けて45°としたが、取
付部材46により吐出角度を任意の角度に調節できるよ
うにしてもよい。
【0063】また、上記実施形態における溶液供給装置
の支持アーム44の伸縮機構はシリンダ機構43とした
が、これに限らず、ベルト駆動機構とすることも可能で
ある。
【0064】また、上記実施形態のステップ204にお
いて、ウエハWの回転による乾燥処理を行っているが、
この回転による乾燥処理に加え、ベベル部を特に乾燥さ
せるためベベル部に温風を当てることによる乾燥処理、
あるいはベベル部に対する紫外線照射や電子線照射によ
る乾燥処理を行うようにしてもよい。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板のベベル部に付着した絶縁膜材料を完全に除去する
ことができ、パーティクルの発生を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されるSODシステムの平面図で
ある。
【図2】図1に示すSODシステムの正面図である。
【図3】図1に示すSODシステムの背面図である。
【図4】一実施形態に係るSOD塗布処理ステーション
(SCT)の平面図である。
【図5】図4に示すSOD塗布処理ステーション(SC
T)断面図である。
【図6】一実施形態に係る溶液供給装置を示す側面図で
ある。
【図7】図1に示すSODシステムの処理フローを示す
図である。
【図8】一実施形態に係る絶縁膜材料の塗布処理及び除
去処理のフローを示す図である。
【図9】絶縁膜除去処理の作用を順に示す図である。
【図10】絶縁膜材料の塗布処理及び除去処理における
時間とウエハWの回転数との関係示す図である。
【符号の説明】
W…半導体ウエハ S…絶縁膜材料 B…ベベル部 Wa…ウエハ表面 1…SODシステム 42…溶液ノズル 43…シリンダ機構 44…支持アーム 45…溶液供給装置 46…取付部材 47…溶液供給管 48…溶液供給源 49…バルブ 52…スピンチャック 54…駆動モータ 78…制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩下 光秋 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 (72)発明者 永嶋 慎二 東京都港区赤坂五丁目3番6号 TBS放 送センター 東京エレクトロン株式会社内 Fターム(参考) 4D075 AC65 BB20Z BB24Z BB69Z CA23 DC22 EA07 4F042 AA07 BA05 BA08 DB01 DB41 DB48 DE01 DE03 DE09 DF07 DF09 DF32 DF34 EB09 EB13 EB18 EB24 EB25 5F043 AA29 BB21 DD13 EE07 EE08 GG10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)基板上に絶縁膜材料を塗布する工
    程と、 (b)前記塗布された絶縁膜材料が乾燥する前に、基板
    のベベル部に付着した絶縁膜材料を除去する工程と、 (c)前記基板上の絶縁膜材料を乾燥させる工程と、 (d)前記乾燥工程後に前記ベベル部よりも基板内側の
    表面部の絶縁膜材料を除去する工程とを具備することを
    特徴とする基板処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基板処理方法におい
    て、 前記工程(b)及び工程(d)は、基板を所定の回転数
    で回転させながら、ノズルから溶液を吐出させ前記絶縁
    膜材料を溶解することにより行うことを特徴とする基板
    処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の基板処理方法におい
    て、 前記ノズルから基板外側に向けて斜め方向に溶液を吐出
    させることを特徴とする基板処理方法。
  4. 【請求項4】 基板を保持し回転させるする保持回転手
    段と、 前記保持された基板上に絶縁膜材料を供給する手段と、 基板上に前記絶縁膜材料を溶解し除去するための溶液を
    供給する溶液供給手段と、 前記基板上の絶縁膜材料を乾燥させる乾燥手段と、 前記保持回転手段により基板を回転させながら、前記溶
    液供給手段により基板のベベル部に付着した絶縁膜材料
    の除去を行った後に前記乾燥手段により前記絶縁膜材料
    の乾燥を行うようにし、この乾燥処理後に前記溶液供給
    手段により前記ベベル部よりも基板内側の表面部の絶縁
    膜材料を除去するように制御する制御部とを具備するこ
    とを特徴とする基板処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の基板処理装置におい
    て、 前記溶液供給手段は基板上に溶液を吐出させるノズルを
    備え、 前記ノズルによる溶液の吐出方向は、基板外側に向けて
    斜め方向であることを特徴とする基板処理装置。
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