JP2002320692A - ゴルフクラブ - Google Patents
ゴルフクラブInfo
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- JP2002320692A JP2002320692A JP2001128843A JP2001128843A JP2002320692A JP 2002320692 A JP2002320692 A JP 2002320692A JP 2001128843 A JP2001128843 A JP 2001128843A JP 2001128843 A JP2001128843 A JP 2001128843A JP 2002320692 A JP2002320692 A JP 2002320692A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 チタン製のドライバーヘッドを改良して、よ
り薄手のフェース設計を可能として飛距離のアップを図
ることを狙いとする。 【解決手段】 本発明ゴルフクラブは、ゴルフクラブの
チタン製ウッドにあって、そのヘッドフェース面の裏側
の中心位置から外側に向かって、ヤング率が１１．８Ｅ
／Ｐａ以下で、且つ、その断面形状を半円形又は中空半
円形とした数条の補強線体を伸設したことを特徴とす
る。
り薄手のフェース設計を可能として飛距離のアップを図
ることを狙いとする。 【解決手段】 本発明ゴルフクラブは、ゴルフクラブの
チタン製ウッドにあって、そのヘッドフェース面の裏側
の中心位置から外側に向かって、ヤング率が１１．８Ｅ
／Ｐａ以下で、且つ、その断面形状を半円形又は中空半
円形とした数条の補強線体を伸設したことを特徴とす
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ゴルフドライバー
に関し、更に詳細には、チタンヘッドのゴルフドライバ
ーに対する改良に関する。
に関し、更に詳細には、チタンヘッドのゴルフドライバ
ーに対する改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】昨今、ゴルフクラブヘッドにはチタン合
金が使用されることが多い。これは素材をチタンとした
場合、比重が約４．５と軽量であるため薄くてより大き
なドライバーヘッドを作ることができることと、重心の
設計をより底重心とすることができるからである。
金が使用されることが多い。これは素材をチタンとした
場合、比重が約４．５と軽量であるため薄くてより大き
なドライバーヘッドを作ることができることと、重心の
設計をより底重心とすることができるからである。
【０００３】しかし、この薄さにも強度等の面から一定
の限界があり、さらに撓みによる飛距離を伸ばすには、
上記チタン合金の特性を改良する必要がある。
の限界があり、さらに撓みによる飛距離を伸ばすには、
上記チタン合金の特性を改良する必要がある。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、チ
タン製のドライバーヘッドを改良して、より薄手のフェ
ース設計を可能として飛距離のアップを図ることを狙い
とするものである。
タン製のドライバーヘッドを改良して、より薄手のフェ
ース設計を可能として飛距離のアップを図ることを狙い
とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本案ゴルフクラブは、チ
タン製ウッドにあって、そのヘッドフェース面の裏側の
中心位置から外側に向かって、ヤング率が１１．８Ｅ／
Ｐａ以下で、且つ、その断面形状を半円形又は中空半円
形とした数条の補強線体を伸設したことを特徴として構
成される。
タン製ウッドにあって、そのヘッドフェース面の裏側の
中心位置から外側に向かって、ヤング率が１１．８Ｅ／
Ｐａ以下で、且つ、その断面形状を半円形又は中空半円
形とした数条の補強線体を伸設したことを特徴として構
成される。
【０００６】
【発明の実施の形態】本案ゴルフクラブのウッドには、
補強材を一体化させるが、その素材は、チタンの備える
ヤング率より小さなヤング率を備えた金属又はその化合
物とする。即ち、本発明者は、飛距離を増す要因に、ク
ラブフヘッド１が球を打撃する際、そこに惹起されるフ
ェース面２での撓みを重視し、その撓みの大きい程飛距
離は伸びることを確認した。そこで、本案はウッドのヘ
ッド１のフェース面２をより薄くして撓みを大きくする
ことを狙いとし、その為には先ず、上記補強材を、主体
としてのチタン合金の有するヤング率より小さなヤング
率を備えた金属とすることで、打撃の際に起こる撓みを
より大きくできる素材とした。且つ、この素材は、より
軽量であることが望ましく、何故なら、補強材を重くす
れば軽量なチタンヘッドとした意義が喪失されるからで
ある。
補強材を一体化させるが、その素材は、チタンの備える
ヤング率より小さなヤング率を備えた金属又はその化合
物とする。即ち、本発明者は、飛距離を増す要因に、ク
ラブフヘッド１が球を打撃する際、そこに惹起されるフ
ェース面２での撓みを重視し、その撓みの大きい程飛距
離は伸びることを確認した。そこで、本案はウッドのヘ
ッド１のフェース面２をより薄くして撓みを大きくする
ことを狙いとし、その為には先ず、上記補強材を、主体
としてのチタン合金の有するヤング率より小さなヤング
率を備えた金属とすることで、打撃の際に起こる撓みを
より大きくできる素材とした。且つ、この素材は、より
軽量であることが望ましく、何故なら、補強材を重くす
れば軽量なチタンヘッドとした意義が喪失されるからで
ある。
【０００７】そこで、このヤング率が小さく且つ比重の
小さな金属として、具体的には、スズ又はこの合金、ア
ルミニウム等を挙げることができる。このなかでスズ
は、チタンのヤング率が約１１．５７Ｅ／Ｐａであるの
に対し、４．９９Ｅ／Ｐａでより小さな値であり、且
つ、その比重は、チタンが約４．５であるのに対し、ス
ズは５．８であり、若干チタンを上回るものの全体に与
える影響が少ない範囲に抑えることができる。但し、チ
タン合金も考慮して、ヤング率の基準を１１．８Ｅ／Ｐ
ａとした。該スズ合金には、例えば、スズと銅、スズと
鉄との合金等が挙げられる。スズは他金属との接着性に
優れた特性を有するので、後述する如く、チタンのフェ
ース面に一体化させる場合に、良好な接着性が得られる
利点がある。
小さな金属として、具体的には、スズ又はこの合金、ア
ルミニウム等を挙げることができる。このなかでスズ
は、チタンのヤング率が約１１．５７Ｅ／Ｐａであるの
に対し、４．９９Ｅ／Ｐａでより小さな値であり、且
つ、その比重は、チタンが約４．５であるのに対し、ス
ズは５．８であり、若干チタンを上回るものの全体に与
える影響が少ない範囲に抑えることができる。但し、チ
タン合金も考慮して、ヤング率の基準を１１．８Ｅ／Ｐ
ａとした。該スズ合金には、例えば、スズと銅、スズと
鉄との合金等が挙げられる。スズは他金属との接着性に
優れた特性を有するので、後述する如く、チタンのフェ
ース面に一体化させる場合に、良好な接着性が得られる
利点がある。
【０００８】その補強材は、後述する如く、フェース面
２の裏側の中心から放射状に伸びた数条の線体とする
が、その断面形状は、断面二次モーメントのより小さな
形状とし、図４に示す如く、半円形又は中空の半円形と
する。断面二次モーメントを小さくすることで、フェー
ス面２の撓みを大きくする為である。
２の裏側の中心から放射状に伸びた数条の線体とする
が、その断面形状は、断面二次モーメントのより小さな
形状とし、図４に示す如く、半円形又は中空の半円形と
する。断面二次モーメントを小さくすることで、フェー
ス面２の撓みを大きくする為である。
【０００９】更に、上述した如く、該補強材は、フェー
ス面２の裏側の中心から外側に向かって数条の線体を放
射状に伸ばした形態とする。中心部は、各線体を中心点
で結んでも良いが（図２参照）、中心から一定間隔をお
いても良い（図３参照）。これは、フェース面２に生じ
る撓みは、打撃スポットを中心としてフェース全体に生
じるのであり、それに対応するには放射状とするのが効
率的であるからである。
ス面２の裏側の中心から外側に向かって数条の線体を放
射状に伸ばした形態とする。中心部は、各線体を中心点
で結んでも良いが（図２参照）、中心から一定間隔をお
いても良い（図３参照）。これは、フェース面２に生じ
る撓みは、打撃スポットを中心としてフェース全体に生
じるのであり、それに対応するには放射状とするのが効
率的であるからである。
【００１０】本案ゴルフウッドの作用を説明する。先
ず、本案ウッドでゴルフ球を打撃すると、フェースの中
心部付近が打撃スポットとなって球を飛ばす。すると、
打撃スポットとなった点を中心に加えられた曲げモーメ
ントによりフェース面２に撓みが生じ、この撓みによる
反発力がより大きな飛距離を生む。
ず、本案ウッドでゴルフ球を打撃すると、フェースの中
心部付近が打撃スポットとなって球を飛ばす。すると、
打撃スポットとなった点を中心に加えられた曲げモーメ
ントによりフェース面２に撓みが生じ、この撓みによる
反発力がより大きな飛距離を生む。
【００１１】このとき、チタン製のフェース面２の裏側
に補強線体３が一体的に設けられていると、該補強線体
３のヤング率は、チタンの有するヤング率より小さく設
定されているので、チタンフェースの撓みに追随して、
より大きな撓みで変形する。そして、この補強線体３は
フェース面２に一体的に結合されているので、チタンフ
ェースの撓みによる変形限界を補強し、更なる変形を可
能とする。即ち、チタンより弾性に富んだ補強線体３
は、恰も竹の脆い肉厚部に対して柔軟性に富んだ皮部が
撓みを補うように、チタンフェースの撓み変形を補うこ
とができ、これにより従来のチタン製のフェースの限界
を超えて更に薄いフェースの設計を可能とする。又、チ
タンのフェース面２に起こる金属疲労を和らげる効果も
ある。
に補強線体３が一体的に設けられていると、該補強線体
３のヤング率は、チタンの有するヤング率より小さく設
定されているので、チタンフェースの撓みに追随して、
より大きな撓みで変形する。そして、この補強線体３は
フェース面２に一体的に結合されているので、チタンフ
ェースの撓みによる変形限界を補強し、更なる変形を可
能とする。即ち、チタンより弾性に富んだ補強線体３
は、恰も竹の脆い肉厚部に対して柔軟性に富んだ皮部が
撓みを補うように、チタンフェースの撓み変形を補うこ
とができ、これにより従来のチタン製のフェースの限界
を超えて更に薄いフェースの設計を可能とする。又、チ
タンのフェース面２に起こる金属疲労を和らげる効果も
ある。
【００１２】次いで該補強線体３は、フェース面２の全
面を覆うのでなく、数条の線体を放射状に伸設するが、
この結果、補強線体３を加えたことによる重量の増加
は、全体の割合からは極めて小さな値に留めることがで
き、軽量化を目指したチタンヘッド本来の意義を失うこ
とがない。
面を覆うのでなく、数条の線体を放射状に伸設するが、
この結果、補強線体３を加えたことによる重量の増加
は、全体の割合からは極めて小さな値に留めることがで
き、軽量化を目指したチタンヘッド本来の意義を失うこ
とがない。
【００１３】又、線体の断面は、その断面二次モーメン
トの値が小さな、半円又は中空の半円としたので、撓み
に対する値が大きく、上記ヤング率の効果を更に増大さ
せる。
トの値が小さな、半円又は中空の半円としたので、撓み
に対する値が大きく、上記ヤング率の効果を更に増大さ
せる。
【００１４】更に、中心から放射状に伸びた補強線体３
は、打撃スポットとなる中心部付近に起こる撓みに対
し、縦又は横等の一方向のみから補強する場合と比較し
て、全方向に向けて補強をすることができ、補強がより
効率的となる。
は、打撃スポットとなる中心部付近に起こる撓みに対
し、縦又は横等の一方向のみから補強する場合と比較し
て、全方向に向けて補強をすることができ、補強がより
効率的となる。
【００１５】
【発明の効果】斯くして、本発明によれば、補強線体の
作用により、従来のチタン製ヘッドの限界を超えて、よ
り薄手のフェース設計が可能となり、軽量で丈夫さが特
徴のチタンヘッドの特性を更に更新した性能が可能とな
るという優れた効果がもたらされる。又、チタンのフェ
ース面に起こる金属疲労を和らげる効果もあり、同一厚
さの場合にも金属疲労をより少なくする効果をもたら
す。
作用により、従来のチタン製ヘッドの限界を超えて、よ
り薄手のフェース設計が可能となり、軽量で丈夫さが特
徴のチタンヘッドの特性を更に更新した性能が可能とな
るという優れた効果がもたらされる。又、チタンのフェ
ース面に起こる金属疲労を和らげる効果もあり、同一厚
さの場合にも金属疲労をより少なくする効果をもたら
す。
【図１】本発明ゴルフクラブのヘッド部の縦断側面図。
【図２】本発明ゴルフクラブのフェース面に補強線体を
施した態様の正面図。
施した態様の正面図。
【図３】同上別の態様の正面図。
【図４】線体を示す一部切欠縦断面図で、（Ａ）が断面
半円形の場合、（Ｂ）が断面中空の半円形の場合を示
す。
半円形の場合、（Ｂ）が断面中空の半円形の場合を示
す。
１ ヘッド ２ フェース面 ３ 補強線体
Claims (2)
- 【請求項１】 ゴルフクラブのチタン製ウッドにあっ
て、 そのヘッドフェース面の裏側の中心位置から外側に向か
って、ヤング率が１１．８Ｅ／Ｐａ以下で、且つ、その
断面形状を半円形又は中空半円形とした数条の補強線体
を伸設したことを特徴とするゴルフクラブ。 - 【請求項２】 補強線体の素材を、スズ又はその合金と
した請求項１記載のゴルフクラブ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001128843A JP2002320692A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | ゴルフクラブ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001128843A JP2002320692A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | ゴルフクラブ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002320692A true JP2002320692A (ja) | 2002-11-05 |
Family
ID=18977480
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001128843A Pending JP2002320692A (ja) | 2001-04-26 | 2001-04-26 | ゴルフクラブ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002320692A (ja) |
Cited By (20)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20110124432A1 (en) * | 2009-11-23 | 2011-05-26 | Nike, Inc. | Golf Club with a Reinforcing Structure |
| US20110124433A1 (en) * | 2009-11-23 | 2011-05-26 | Nike, Inc. | Golf Club with a Support Bracket |
| US7967700B2 (en) * | 2008-10-30 | 2011-06-28 | Nike, Inc. | Golf club head or other ball striking device having adjustable stiffened face portion |
| US8070623B2 (en) | 2008-11-21 | 2011-12-06 | Nike, Inc. | Golf club head or other ball striking device having stiffened face portion |
| US8157670B2 (en) | 2009-08-06 | 2012-04-17 | Nike, Inc. | Golf club head or other ball striking device having face insert material |
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| US9149693B2 (en) | 2009-01-20 | 2015-10-06 | Nike, Inc. | Golf club and golf club head structures |
| US9168435B1 (en) | 2014-06-20 | 2015-10-27 | Nike, Inc. | Golf club head or other ball striking device having impact-influencing body features |
| US9186547B2 (en) | 2011-04-28 | 2015-11-17 | Nike, Inc. | Golf clubs and golf club heads |
| US9192831B2 (en) | 2009-01-20 | 2015-11-24 | Nike, Inc. | Golf club and golf club head structures |
| US9278265B2 (en) | 2009-07-24 | 2016-03-08 | Nike, Inc. | Golf club head or other ball striking device having impact-influencing body features |
| US9375624B2 (en) | 2011-04-28 | 2016-06-28 | Nike, Inc. | Golf clubs and golf club heads |
| US9409076B2 (en) | 2011-04-28 | 2016-08-09 | Nike, Inc. | Golf clubs and golf club heads |
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-
2001
- 2001-04-26 JP JP2001128843A patent/JP2002320692A/ja active Pending
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