JP2002320591A - 生体信号計測装置 - Google Patents

生体信号計測装置

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JP2002320591A
JP2002320591A JP2001127982A JP2001127982A JP2002320591A JP 2002320591 A JP2002320591 A JP 2002320591A JP 2001127982 A JP2001127982 A JP 2001127982A JP 2001127982 A JP2001127982 A JP 2001127982A JP 2002320591 A JP2002320591 A JP 2002320591A
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biological signal
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JP2001127982A
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Takeshi Ogawa
毅 小河
Toru Watsuji
徹 和辻
Noriko Oba
紀子 大場
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Original Assignee
Sharp Corp
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  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、装置の大型化を招くことなく、被験
者の状態を長期間に亘って連続的に評価・解析し得る生
体信号計測装置を提供することを目的とする。 【解決手段】本発明に係る生体信号計測装置1は、被験
者の生体信号を検出するセンサ11a〜11fと、該生
体信号の信号処理を行うマイコン10と、着脱可能なメ
ディア3をマイコン10に接続するためのソケット15
と、を有し、前記生体信号を再処理可能な状態でメディ
ア3に記録する構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被験者の生体信号
(動き、脈波、心拍、血圧、筋電位など)を計測する生
体信号計測装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の生体信号計測装置について、ここ
では携帯型の歩数計測器を例に挙げて説明を行う。図5
は従来の歩数計測器の一構成例を示すブロック図であ
る。従来の一般的な歩数計測器100は、装置の動作制
御や計測データの記憶等を行うマイコン101と、被験
者の歩行運動に伴う振動を検出する振動センサ102
と、被験者の入力操作を受け付ける入力装置103と、
被験者への情報提供を行う出力装置104(表示装置や
ブザー等)と、を有している。また、装置外部に設けら
れた外部インターフェース装置300を介することによ
り、パソコン(PC)や携帯情報端末(PDA;Person
al Digital(Data) Assistant)等の情報処理装置200
に接続することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】確かに、上記構成から
成る歩数計測器100であれば、振動センサ102の出
力信号に基づいて被験者の歩数をカウントし、そのカウ
ント値を被験者に報知したり、外部の情報処理装置20
0で評価したりすることができる。
【0004】しかしながら、マイコン101に内蔵され
た内部メモリ101aの記憶容量はさほど大きくないた
め(一般的には512kバイト程度)、計測データを記
憶するための領域(ユーザ使用可能領域)は非常に限ら
れたものとなっていた。そのため、マイコン101は、
振動センサ102の出力信号をサンプリングした原デー
タをそのまま内部メモリ101aに格納するのではな
く、該原データに所定の信号処理(例えば、分単位や時
間単位或いは日単位での集計処理)を施すことで情報量
を圧縮した加工データを生成し、該加工データのみを内
部メモリ101aに格納していた。すなわち、原データ
は内部メモリ101aに格納されることなく破棄されて
いた。
【0005】従って、上記構成から成る歩数計測器10
0では、被験者の状態を単位時間毎に評価することはで
きても、その計測期間に亘って連続的に評価することは
できなかった。また、内部メモリ101aに格納された
加工データを情報処理装置200に転送して被験者の状
態を評価・解析するときも、加工データから原データを
復元できるわけではないので、結局、情報処理装置20
0は情報量の乏しい加工データに基づいた評価・解析し
か行えなかった。そのため、いくら情報処理装置200
の能力が高くても、被験者の状態を正しく評価すること
は難しかった。
【0006】また、上記構成から成る歩数計測器100
では、内部メモリ101aに格納された加工データを情
報処理装置200に転送する際、歩数計測器100を情
報処理装置200に接続しなければならないため、被験
者の歩数計測を一時中断する必要があり、継続的な計測
動作が妨げられていた。特に、内部メモリ101aの記
憶容量が小さい歩数計測器100では、上記した加工デ
ータの転送頻度が増すので、被験者の歩数計測を長期間
に亘って継続的に行うことはできなかった。
【0007】さらに、上記構成から成る歩数計測器10
0では、自身の動作に必要なデータ(例えば、サンプリ
ング周波数等が記述された環境設定データ)が内部メモ
リ101aに格納されており、その設定変更動作は歩数
計測器100に設けられた入力装置103や出力装置1
04を用いて行われていた。このような構成では、歩数
計測器100の多機能化に伴って入力装置103や出力
装置104を増やさねばならず、装置の大型化や部品点
数の増加、及びそれに伴うコスト増大を招くおそれがあ
った。
【0008】本発明は上記の問題点に鑑み、装置の大型
化を招くことなく、被験者の状態を長期間に亘って連続
的に評価・解析することが可能な生体信号計測装置を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る生体信号計測装置は、被験者の生体信
号を検出するセンサと、該センサで検出された生体信号
の信号処理を行うマイコンと、着脱可能な記録媒体を前
記マイコンに接続するためのインターフェースと、を有
し、前記生体信号の計測データ或いは該計測データに信
号処理を施すことで生成した加工データを再処理可能な
状態で前記記録媒体に記録する構成としている。
【0010】なお、上記の生体信号計測装置は、自身の
動作に必要なデータを前記記録媒体上に有する構成にす
るとよい。
【0011】また、上記の生体信号計測装置は、被験者
の状態が前記生体信号を計測すべき状態であるか否かの
判断を所定時間毎に行い、その判断結果に応じて前記生
体信号の計測動作を継続、停止或いは再開する構成にす
るとよい。さらに、前記生体信号の計測動作を停止した
場合、その計測停止から計測再開までの経過時間をカウ
ントする構成にするとよい。
【0012】また、上記の生体信号計測装置は、被験者
の状態が所定条件に合致したことを報知する手段を有す
る構成にするとよい。
【0013】また、上記の生体信号計測装置は、他装置
との通信インターフェースを有する構成にするとよい。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係る生体信号計測装置と
して、ここでは携帯型の多機能歩数計測器を例に挙げて
説明を行う。図1は本発明に係る歩数計測器の一実施形
態を示すブロック図である。本図に示すように、本実施
形態の歩数計測器1には、装置の動作制御や信号処理等
を行うマイコン10が核として設けられている。
【0015】なお、本実施形態の歩数計測器1に実装さ
れたマイコン10は、8チャンネルのAD(Analog/Dig
ital)センサポートを有しており、被験者の生体信号を
最大8種類まで同時にADサンプリングすることができ
る。ここでは、マイコン10のADセンサポートに、被
験者の運動に伴う3軸(x、y、z)方向の加速度を検
出する加速度センサ11aと、被験者の運動に伴う振動
を検出する振動センサ11bと、被験者の運動に伴う傾
斜変化を検出する傾斜センサ11cと、被験者の脈波を
検出する脈波センサ11dと、被験者の心拍を検出する
心拍センサ11eと、被験者の血圧を検出する血圧セン
サ11fと、を接続した場合を例に挙げて説明を行う
が、センサの数や種類はこれに限定されるものではな
い。
【0016】また、本実施形態の歩数計測器1には、装
置本体に着脱可能なリムーバブルメディア3をマイコン
10に接続するためのソケット12と、被験者の入力操
作を受け付ける入力装置13と、被験者への情報提供を
行う出力装置14(LCDやLED等の表示装置、並び
にスピーカやブザー等の音声出力装置)と、パソコン
(PC)や携帯情報端末(PDA;Personal Digital(D
ata) Assistant)等の情報処理装置2との情報通信に用
いる通信インターフェース12(以下、通信I/F15
と呼ぶ)と、が設けられている。
【0017】なお、上記したリムーバブルメディア3と
しては、大容量(例えば128Mバイト)の小型フラッ
シュメモリカードを採用するとよい。このように大容量
な記録メディアを採用することにより、センサ11a〜
11fの各出力信号をサンプリングした原データを、圧
縮することなくそのまま記録することができる。従っ
て、被験者の状態をその計測期間に亘って連続的に評価
することが可能となる。もちろん、従来通り、生体信号
の原データに信号処理を施すことで生成した加工データ
をリムーバブルメディア3に記録することも可能であ
る。
【0018】また、通信I/F12としては、USB
(Universal Serial Bus)やUART(Universal Asyn
chronous Receiver Transmitter)等が候補に挙げられ
るが、通信速度や接続の容易性等を鑑みれば、USBを
採用することが望ましい。
【0019】なお、本図には図示していないが、歩数計
測器1を駆動するための電源(バッテリ)やレギュレー
タ回路、或いはマイコン10の入出力部に接続されるプ
ルアップ/プルダウン回路等は、当然に具備されている
ものとする。
【0020】続いて、上記構成から成る歩数計測器1の
動作について、図2を用いて説明を行う。図2は歩数計
測器1の一動作例を示すフローチャートである。
【0021】被験者の生体信号を計測し始めるに際し、
まずステップS5では、歩数計測器1の初期化動作が行
われる。この初期化動作では、歩数計測器1の動作に必
要な環境設定ファイル(status.ini)の読み込みや、生
体信号の計測データを書き込むべきテストファイル(TE
ST00x.dat)の新規作成が行われる。
【0022】なお、上記の環境設定ファイルには、生体
信号のサンプリング動作に関する各種設定値(サンプリ
ング周期、サンプリングチャネル数、量子化ビット数な
ど)の他に、後述するウェィトモード時の動作設定値や
フィルタリング動作時の特性設定値などが記載されてい
る。また、上記の環境設定ファイル及びテストファイル
はいずれも、情報処理装置2で編集可能なフォーマット
ファイル(例えば、FAT16フォーマットのテキスト
ファイル)としてリムーバブルメディア3上に置かれて
いる。
【0023】このように生体信号の計測データが書き込
まれるテストファイルを、装置本体と着脱可能なリムー
バブルメディア3に記録する構成としたことにより、複
数のリムーバブルメディア3を適宜交換することで、記
録容量に依存しない長期に亘る生体信号の計測が可能と
なる。
【0024】また、上記のテストファイルを情報処理装
置2で編集可能なフォーマットファイルとしたことによ
り、リムーバブルメディア3にアクセス可能な情報処理
装置2で該テストファイルを再利用することができる。
なお、前述した通り、本実施形態のテストファイルには
生体信号の原データがそのまま記録されているので、情
報処理装置2では生体信号の原データに基づいたカオス
アトラクタ解析やデトレンド変動解析(DFA解析;De
trended Fluctuation Analysis)等の非常に高度な評価
・解析が可能である。
【0025】もちろん、歩数計測器1から情報処理装置
2にテストファイルを転送する際には、リムーバブルメ
ディア3を交換すればよいので、従来のように被験者の
生体信号計測を一時中断する必要がなく、継続的な計測
動作が可能である。
【0026】また、歩数計測器1の動作に必要な環境設
定ファイルをリムーバブルメディア3上に有し、かつ該
環境設定ファイルを情報処理装置2で編集可能なフォー
マットファイルとしたことにより、歩数計測器1におけ
る環境設定動作の一部或いは全部を、ヒューマンインタ
ーフェース(キーボードやマウス等の入力装置、及びC
RTやLCD等の出力装置)の充実した情報処理装置2
に委譲することが可能となる。
【0027】従って、歩数計測器1の多機能化を進めた
場合であっても、その入力装置13及び出力装置14を
不必要に増加させずに済むので、装置の大型化や部品点
数の増加、及びそれに伴うコスト増大を回避することが
できる。また、歩数計測器1の入力装置13及び出力装
置14を削減することで装置の小型・軽薄化を図り、被
験者に装置装着の違和感を抱かせない製品を提供するこ
とも可能となる。
【0028】ステップS5にて初期化動作が完了する
と、フローはステップS10に進められ、入力装置13
のキー設定チェックが行われる。続くステップS15で
は、入力装置13のキー設定が計測開始(START)
と計測停止(STOP)のいずれを指示しているかの判
定が行われ、計測開始(START)であればフローは
次のステップS20に進められる。一方、計測停止(S
TOP)であればフローはステップS10に戻され、再
び入力装置13のキー設定チェックが行われる。
【0029】入力装置13のキー設定により計測開始
(START)が指示された場合、ステップS20で
は、複数のセンサ11a〜11fで検出された生体信号
のサンプリング動作が開始される。なお、本実施形態の
歩数計測器1では、生体信号のサンプリング周波数を1
kHzに設定している。
【0030】ステップS20でサンプリングされた生体
信号の原データは、ステップS25にてリムーバブルメ
ディア3に記録される。また、この記録動作と並行し
て、ステップS30では、生体信号の原データに対する
1次データ処理(外乱信号の除去を目的としたフィルタ
リング処理)が行われる。
【0031】ステップS30で1次データ処理を施され
た生体信号の計測データ(以下、1次加工データと呼
ぶ)は、所定のインターバル(例えば、0.64秒に1
回)をもって、続く評価指示システム(ステップS35
〜S45)並びに音声フィードバックシステム(ステッ
プS50〜S60)に送られる。
【0032】まず、ステップS35〜S45における評
価指示システムについて説明する。この評価指示システ
ムとは、被験者の状態が所定条件に合致したことを報知
するシステムである。
【0033】ステップS35では、1次加工データを元
に2次データ処理(例えば、秒単位や分単位での集計処
理)が行われ、被験者の状態(現在の歩数や心拍数な
ど)を示す2次加工データが生成される。続くステップ
S40では、2次加工データに基づいて被験者の状態が
評価され、ステップS45では、その状態評価に基づい
て出力装置14への出力処理が行われる。この出力処理
に従って、ステップS65における画面表示やステップ
S70における音声出力が実行される。
【0034】上記の評価指示システムでは、例えば、被
験者の歩数が予め設定された目標値に達した時点でその
旨を示すイベント画面を表示するとともに、「歩数が目
標値に達しました!」といった音声ガイダンスを出力す
ればよい。或いは、被験者の心拍数が予め設定された異
常値に達した時点でその旨を示すイベント画面を表示す
るとともに、「心拍数が異常です!運動を中断してくだ
さい!」といった音声ガイダンスを出力すればよい。
【0035】このような評価指示システムを採用するこ
とにより、被験者は運動の途中経過や自身の状態を知り
ながら、自分のペースで快適に運動を続けることができ
る。従って、被験者がオーバーワークに陥って体調を損
ねるといった事態を未然に防止することが可能となる。
【0036】なお、上記したイベント画面表示や音声ガ
イダンスに用いられる画像データファイル及び音声デー
タファイルは、いずれもリムーバブルメディア3に記録
しておけばよく、かつ適宜書き換えが可能な構成にする
とよい。例えば、インターネット上で配信される画像デ
ータファイルや音声データファイルをリムーバブルメデ
ィア3に上書き可能な構成とすればよい。このような構
成とすることにより、イベント画面表示や音声ガイダン
スを被験者の嗜好に合致させることができるので、幅広
いユーザ層をターゲットとし、常に新鮮な機能機器とし
てユーザにアピールすることが可能となる。
【0037】次に、ステップS50〜S60における音
声フィードバックシステムについて説明する。この音声
フィードバックシステムとは、被験者が運動中に聴くこ
とのできる音声データ(例えば、BGMとしてリムーバ
ブルメディア3に記録された音楽データ)の再生音量や
再生テンポなどを、被験者の状態に応じて変化させるシ
ステムである。
【0038】ステップS50では、前述したステップS
35と同じく、1次加工データを元に2次データ処理
(例えば、秒単位や分単位での集計処理)が行われ、被
験者の状態(現在の歩数や心拍数など)を示す2次加工
データが生成される。続くステップS55では、2次加
工データに応じて音声データの合成(再生音量や再生テ
ンポなどの変更)が行われ、ステップS60では、その
合成結果に基づいて出力装置14への出力処理が行われ
る。この出力処理に従って、ステップS65における画
面表示やステップS70における音声出力が実行され
る。
【0039】上記の音声フィードバックシステムでは、
例えば、被験者の心拍数上昇に応じて、音声データの再
生音量や再生テンポを下げるようにフィードバックをか
ければよい。このような音声フィードバックシステムを
採用することにより、被験者は再生音量や再生テンポの
下がった音声データを聴くことで、自然に緩やかな運動
に移行することができる。従って、被験者がオーバーワ
ークに陥って体調を損ねるといった事態を未然に防止す
ることが可能となる。また、ステップS65における画
面表示を被験者の状態に応じて制御する構成にすれば、
被験者の運動に応じて画面上のバーチャルキャラクタが
動くようなゲーム機器等を実現することも可能となる。
【0040】上記で説明した一連の評価指示システム及
び音声フィードバックシステムが完了すると、フローは
ステップS10に戻され、再び入力装置13のキー設定
チェックが行われる。
【0041】なお、本実施形態における生体信号の計測
動作では、ステップS25にて生体信号の原データをリ
ムーバブルメディア3に記録する構成を例に挙げて説明
を行ったが、情報処理装置2による高度な評価・解析動
作が必要ないのであれば、ステップS35やステップS
50において生成した2次加工データをリムーバブルメ
ディア3に記録する構成としてもよい。このような構成
とすることにより、リムーバブルメディア3に記録され
る情報量を大幅に低減することができるので、より長期
に亘って生体信号の計測動作を行うことが可能となる。
【0042】また、歩数計測器1の小型・軽薄化を重視
するのであれば、上記で説明した評価指示システム(ス
テップS35〜S45)並びに音声フィードバックシス
テム(ステップS50〜S60)を情報処理装置2に委
譲してもよい。
【0043】続いて、上記で説明した生体信号の計測状
態(以下、サンプリングモードと呼ぶ)から計測停止状
態(以下、ウェィトモードと呼ぶ)への移行動作、並び
にウェイトモードからサンプリングモードへの復帰動作
についての説明を行う。図3は歩数計測器1におけるモ
ード切換動作の一例を示すフローチャートである。な
お、フローチャート(a)はサンプリングモードからウ
ェイトモードへの移行判定動作を示しており、フローチ
ャート(b)はウェイトモードからサンプリングモード
への復帰判定動作を示している。
【0044】まず、フローチャート(a)で示されるサ
ンプリングモードからウェィトモードへの移行判定動作
について説明する。ステップS75では、前出の図2で
示した生体信号のサンプリング動作が行われる一方で、
所定時間(本実施形態では30秒)毎にフローがステッ
プS80に進められ、サンプリングモードからウェイト
モードへの移行判定が行われる。
【0045】ステップS80では、被験者の歩数に基づ
いて、被験者の状態が生体信号を計測すべき状態である
か否かの判断が行われる。例えば、被験者が信号待ちで
立ち止まっている期間や、電車・バス等で移動している
期間は、その歩数を計測する必要がない。そこで、本実
施形態のステップS80では、前10秒間の歩数Sが
(8±2)歩でない場合には、被験者の状態が生体信号
を計測すべき状態でないと判断し、続くステップS85
において、サンプリングモードからウェイトモードへの
移行を行う構成としている。一方、歩数Sが(8±2)
歩である場合、フローはステップS75に戻され、生体
信号のサンプリング動作が継続される。
【0046】次に、フローチャート(b)で示されるウ
ェイトモードからサンプリングモードへの復帰判定動作
について説明する。ステップS90では、ウェイトモー
ドからサンプリングモードへの復帰判定時に参照するた
めの生体信号(本実施形態では歩数のみ)が10秒間だ
けサンプリングされる。
【0047】続くステップS95では、ステップS90
にてサンプリングされた生体信号の計測データから高周
波信号の除去が行われる。このようなフィルタリング処
理により、電車やバス等の走行に伴う振動等を被験者の
運動であると誤判断するおそれが低減されるので、モー
ド切換動作を高精度に行うことが可能となる。
【0048】さらに、続くステップS100では、ステ
ップS95にてフィルタリング処理された被験者の歩数
に基づいて、被験者の状態が生体信号を計測すべき状態
であるか否かの判断が行われる。
【0049】ここで、10秒間の歩数Sが(8±2)歩
でない場合には、被験者の状態が未だ生体信号を計測す
べき状態でないと判断し、続くステップS105におい
て、所定時間(本実施形態では30秒)が経過するまで
の間、生体信号の計測動作が待機される。所定時間が経
過すると、続くステップS110ではウェイトカウント
Nのカウントアップ(N=N+1)が行われ、フローは
再びステップS90に戻される。なお、ステップS10
5における待機時間のカウント動作はさほど精度を要求
されない動作であるため、そのカウント周期は通常の生
体信号計測動作よりもワイドバンド(秒単位)とすれば
よい。
【0050】一方、10秒間の歩数Sが(8±2)歩で
ある場合には、被験者の状態が生体信号を計測すべき状
態であると判断し、続くステップS115において、ウ
ェイトモードからサンプリングモードへの移行が行われ
る。
【0051】上記したように、本実施形態の歩数計測器
1は、被験者の状態が生体信号を計測すべき状態である
か否かの判断を所定時間毎に行い、その判断結果に基づ
いて生体信号の計測動作を継続、停止或いは再開する構
成である。このような構成とすることにより、歩数計測
器1の消費電力や計測データ量を低減することができる
ので、より長期間に亘る生体信号の計測が可能となる。
【0052】また、本実施形態の歩数計測器1は、生体
信号の計測動作を停止した場合、その計測停止から計測
再開までの経過時間をカウントする構成である。このよ
うに計測停止時間のカウントを行い、そのカウント値を
計測データに反映させる構成とすることにより、計測が
停止される前の計測データと、計測が再開された後の計
測データとが、時間軸上で断絶することがない。従っ
て、歩数計測器1の消費電力や計測データ量の低減と、
生体信号の長期間に亘る継続的な計測とを、両立させる
ことが可能となる。
【0053】なお、ここでは被験者の歩数に基づいてモ
ード切換を行う例を挙げて説明を行ったが、場合によっ
ては被験者の心拍数や血圧値を参照してモード切換を行
う構成としても構わない。
【0054】また、本実施形態の歩数計測器1は、前述
した通り、情報処理装置2との情報通信に用いる通信I
/F15を有する構成である。従って、上記説明におい
て、リムーバブルメディア3を用いて行っていたデータ
転送動作については、通信I/F15を介して行うこと
もできる(図4参照)。このような構成とすることによ
り、歩数計測器1に対するリムーバブルメディア3の着
脱回数を減らすことができるので、その着脱動作に伴う
リムーバブルメディア3及びソケット12の機械的な消
耗を抑えることが可能となる。
【0055】
【発明の効果】上記で説明したように、本発明に係る生
体信号計測装置は、被験者の生体信号を検出するセンサ
と、該センサで検出された生体信号の信号処理を行うマ
イコンと、着脱可能な記録媒体を前記マイコンに接続す
るためのインターフェースと、を有し、前記生体信号の
計測データ或いは該計測データに信号処理を施すことで
生成した加工データを再処理可能な状態で前記記録媒体
に記録する構成である。
【0056】このような構成とすることにより、複数の
記録媒体を適宜交換することで、記録容量に依存しない
長期に亘る生体信号の計測が可能となる。また、生体信
号の計測データを再処理可能な状態で記録媒体に記録す
ることにより、該記録媒体にアクセス可能な情報処理装
置によって、被験者の状態を高度に評価・解析すること
ができる。もちろん、生体信号計測装置から情報処理装
置に測定データを転送する際には前記記録媒体を交換す
ればよいので、従来のように被験者の生体信号計測を一
時中断する必要がなく、継続的な計測動作が可能であ
る。
【0057】なお、上記の生体信号計測装置は、自身の
動作に必要なデータを前記記録媒体上に有する構成にす
るとよい。このような構成とすることにより、生体信号
計測装置における環境設定動作の一部或いは全部を、ヒ
ューマンインターフェースが充実した外部の情報処理装
置に委譲することが可能となる。従って、生体信号計測
装置の多機能化を進めた場合であっても、その入力装置
や出力装置を不必要に増加させずに済むので、装置の大
型化や部品点数の増加、及びそれに伴うコスト増大を回
避することができる。また、入力装置や出力装置を削減
することで装置の小型・軽薄化を図り、被験者に装置装
着の違和感を抱かせない製品を提供することも可能とな
る。
【0058】また、上記の生体信号計測装置は、被験者
の状態が前記生体信号を計測すべき状態であるか否かの
判断を所定時間毎に行い、その判断結果に応じて前記生
体信号の計測動作を継続、停止或いは再開する構成にす
るとよい。このような構成とすることにより、生体信号
計測装置の消費電力や計測データ量を低減することがで
きるので、より長期間に亘る生体信号の計測が可能とな
る。
【0059】また、上記の生体信号計測装置は、前記生
体信号の計測動作を停止した場合、その計測停止から計
測再開までの経過時間をカウントする構成にするとよ
い。このように計測停止時間のカウントを行い、そのカ
ウント値を計測データに反映させる構成とすることによ
り、計測が停止される前の計測データと、計測が再開さ
れた後の計測データとが、時間軸上で断絶することがな
い。従って、歩数計測器1の消費電力や計測データ量の
低減と、生体信号の長期間に亘る継続的な計測とを、両
立させることが可能となる。
【0060】また、上記の生体信号計測装置は、被験者
の状態が所定条件に合致したことを報知する手段を有す
る構成にするとよい。このような構成とすることによ
り、被験者は運動の途中経過や自身の状態を知りなが
ら、自分のペースで快適に運動を続けることができる。
従って、被験者がオーバーワークに陥って体調を損ねる
といった事態を未然に防止することが可能となる。
【0061】また、上記の生体信号計測装置は、他装置
との通信インターフェースを有する構成にするとよい。
このような構成とすることにより、着脱可能な記録媒体
を用いて行っていたデータ転送動作については、該通信
インターフェースを介して行うことも可能となる。従っ
て、生体信号計測装置に対する記録媒体の着脱回数を減
らすことができるので、その着脱動作に伴う記録媒体及
び着脱用インターフェースの機械的な消耗を抑えること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る歩数計測器の一実施形態を示す
ブロック図である。
【図2】 歩数計測器1の一動作例を示すフローチャー
トである。
【図3】 歩数計測器1におけるモード切換動作の一例
を示すフローチャートである。
【図4】 通信I/F15を介する情報通信動作の一例
を示す図である。
【図5】 従来の歩数計測器の一構成例を示すブロック
図である。
【符号の説明】 1 歩数計測器 2 情報処理装置 3 リムーバブルメディア 10 マイコン 11a 加速度センサ 11b 振動センサ 11c 傾斜センサ 11d 脈波センサ 11e 心拍センサ 11f 血圧センサ 12 ソケット 13 入力装置 14 出力装置 15 通信インターフェース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大場 紀子 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 4C038 VA04 VA13 VB01 VC20

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被験者の生体信号を検出するセンサと、該
    センサで検出された生体信号の信号処理を行うマイコン
    と、着脱可能な記録媒体を前記マイコンに接続するため
    のインターフェースと、を有し、前記生体信号の計測デ
    ータ或いは該計測データに信号処理を施すことで生成し
    た加工データを再処理可能な状態で前記記録媒体に記録
    することを特徴とする生体信号計測装置。
  2. 【請求項2】自身の動作に必要なデータを前記記録媒体
    上に有することを特徴とする請求項1に記載の生体信号
    計測装置。
  3. 【請求項3】被験者の状態が前記生体信号を計測すべき
    状態であるか否かの判断を所定時間毎に行い、その判断
    結果に応じて前記生体信号の計測動作を継続、停止或い
    は再開することを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の生体信号計測装置。
  4. 【請求項4】前記生体信号の計測動作を停止した場合、
    その計測停止から計測再開までの経過時間をカウントす
    ることを特徴とする請求項3に記載の生体信号計測装
    置。
  5. 【請求項5】被験者の状態が所定条件に合致したことを
    報知する手段を有することを特徴とする請求項1〜請求
    項4のいずれかに記載の生体信号計測装置。
  6. 【請求項6】他装置との通信インターフェースを有する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載
    の生体信号計測装置。
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