JP2002318879A - 電子投票装置 - Google Patents

電子投票装置

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JP2002318879A
JP2002318879A JP2001125587A JP2001125587A JP2002318879A JP 2002318879 A JP2002318879 A JP 2002318879A JP 2001125587 A JP2001125587 A JP 2001125587A JP 2001125587 A JP2001125587 A JP 2001125587A JP 2002318879 A JP2002318879 A JP 2002318879A
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JP2001125587A
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Akinari Suehiro
晃也 末廣
Yoshihiro Nishiyama
芳拡 西山
Koichiro Nishikawa
浩一郎 西川
Toshiro Kono
俊郎 河野
Tadashi Aizawa
忠 相澤
Haruo Matsuo
治夫 松尾
Ryo Saito
涼 齊藤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】投票を行う選挙人の投票の秘密が確実に保護さ
れ、操作性の向上した電子投票装置を提供する。 【解決手段】 電子投票装置に関し、視覚障害者が投票
する上で必要な音声情報(立候補者名等を読み上げるガ
イド音声)および装置周辺の外界音を混合した音声を、
密閉型ヘッドホンを有する音声ガイダンスシステムで伝
達するように構成することにより、個人のプライバシー
である投票の秘密が保護され、視覚障害者に対するバリ
アフリー化を推進し、円滑で公正な選挙を遂行できる構
成を実現する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、選挙の投票に使用
される電子投票装置に関し、特に、選挙人及び管理者の
作業負担を軽減して投票操作及び投票管理作業の容易化
並びに円滑化を図るとともに、選挙人自身の操作にて投
票が行われ、信頼性の高い公正な選挙を遂行できる電子
化された電子投票装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、国会議員、都道府県知事、同議
員、市長村長、及び同議員等の選挙は、次のような手順
で実施されてきた。すなわち、公職選挙法に基づき、ま
ず地方自治体から有権者に投票所入場券となる葉書があ
らかじめ郵送され、選挙の当日に有権者が投票所にその
葉書を持参し、選挙人名簿との照合により有権者本人で
あることの確認を受ける。
【0003】有権者は、本人であることの確認が終了し
投票用紙が渡されると、その投票用紙に立候補者の氏名
を記入した後、所定の投票箱に投函して投票が行なわれ
る。そして、投票を締切った後に、投票箱は体育館等の
施設に集められ、複数の係員が人海戦術による開票作業
を行い、投票結果を集計する、という手順をとってい
た。更に、選挙人に対する投票用紙の記入方法等の説明
は、投票用紙を渡す際の投票所の係員による口頭説明、
及び投票用紙への記入場所における用紙掲示等によるも
のであった。
【0004】従って、上記に説明した従来の手順に従う
選挙では、選挙人及び選挙管理者に係る操作負担及び作
業負担が大きく、かつ投票の実行に際して多くの時間と
労力を要するという問題があり、これが投票率の向上を
妨げる一要因ともなっていた。
【0005】かかる状況の中で、近年のIT(Info
rmation Technology)技術の進展に
伴い、コンピュータを用いたペーパーレスの投票方式で
ある電子投票システムが各種提案されており、例えば特
許公報第2747171号にその一例が開示されてい
る。上記の開示技術によれば、選挙情報が、投票所に設
置された選挙端末のディスプレイ画面による文字情報や
絵柄情報、あるいはスピーカーやヘッドホンによる音声
情報として選挙人に伝達され、選挙人は電子ペンによる
自書により入力操作を行って投票を実行し、更に投票結
果のデータを、データ集計を行う別のコンピュータに転
送してデータベース上に蓄積することにより、瞬時に開
票作業を行うことができるものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の開示
技術における電子投票システムは、身体的な障害のない
健常者による使用を前提にデザインされており、障害者
が健常者と同様にスムーズに投票できるような配慮がな
されていなかった。特に、視覚障害により文字情報を利
用できない有権者が不自由なく投票できるようなシステ
ムとはなっていなかった。なぜならば上記開示技術で
は、音声出力手段はあくまでもシステムの操作性を向上
させるための補助的な手段であって、視覚障害者が投票
を行う際に発生する以下に説明するような課題は残され
たままであったからである。
【0007】従来の電子投票システムにおける第1の課
題は、投票内容のプライバシーが確実に保護できない、
という点である。すなわち、視覚障害者が音声ガイダン
スによって投票を行おうとする場合には、投票しようと
する候補者名を選挙人本人が最終的に確認するために、
選挙システムが選挙人本人に対して投票内容(投票を確
定しようとしている候補者名等)を音声で選挙人に伝達
する必要がある。当然のことながら、この確認音声は、
秘密選挙の保障を定めた憲法第15条に基づき、選挙人
本人以外の者に聞こえることがあってはならない。その
ため投票内容の確認のための音声ガイダンスは、周囲へ
の音漏れのないような伝達手段が要求されるが、そのよ
うな構成が従来は実現されていなかった。
【0008】第2の課題は、投票操作の操作性が悪い、
という点である。前記開示技術における投票システムで
は、座標入力機能を備えたディスプレイに対してスタイ
ラスペンによる入力操作を行うが、ディスプレイに画像
として表示された文字や絵柄を認識できない視覚障害者
はこれを行うことができない。一般に障害者が生活する
上ではスイッチが必須であるといわれている。そこで、
投票操作も障害の種類に応じた様々なスイッチで行える
ようなものでなければならないが、スイッチを用いた投
票システムが考えられていなかった。
【0009】上記の2つの課題が存在するため、たとえ
今後の投票が全面的に電子投票システムに移行したとし
ても、視覚障害者にとっては不利な状況が改善されな
い、という問題点があった。これはバリアフリー化の時
代の流れに逆行する深刻な問題ともなりかねないもので
あった。
【0010】そこで、上記の2つの課題を解決するひと
つの手段として、本出願人らは、本発明に先立って、触
覚ピンディスプレイによる点字または文字表示手段およ
びボタンスイッチによる入力手段を備えた電子投票端末
装置を考案して特許出願を行った。ところが、これらの
装置は、点字あるいは文字の触覚認識に慣れている者に
対しては有効であるが、両眼視力0.01以下であるよ
うな重度の視覚障害者のうち70%以上といわれる点字
の読めない者は利用することが困難である。
【0011】そこで本発明は、上記の状況に鑑みなされ
たものであって、特に電子的に投票を行う電子投票装置
であって、電子投票を行う際に立候補者名等を音声でガ
イドし、かつ電子投票を行う者のみが聴取可能なように
発声する発声手段を有することを特徴とする電子投票装
置とすることによって、投票を行う者(選挙人)の投票
の秘密が確実に保護され、さらに操作性の向上した電子
投票装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、下記の構成を有する電子投票装置を提
供する。 (1)電子的に投票を行う電子投票装置(電子投票端
末)2aであって、電子投票を行う際に立候補者名等を
音声でガイドし、かつ電子投票を行う者のみが聴取可能
なように発声する発声手段(密閉型ヘッドホン)5を有
することを特徴とする電子投票装置。 (2)電子的に投票を行う電子投票装置2aであって、
電子投票を行う際に立候補者名等を音声でガイドし、か
つ必要に応じて電子投票を行う者のみが聴取可能なよう
に発声する発声手段(密閉型ヘッドホン5)を備えたこ
とを特徴とする電子投票装置2a。 (3)前記発声手段5は、密閉型ヘッドホン5にて構成
されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電
子投票装置2a。 (4)前記発声手段5は、電子投票を行う際に立候補者
名等を音声でガイドするガイド音声と、前記電子投票を
行う者の周囲の音とを発声するよう構成したことを特徴
とする請求項1乃至請求項3のいずれか1に記載の電子
投票装置2a。 (5)前記発声手段3、5は、電子的に投票を行う際の
確認音又は警告音をさらに発声するよう構成したことを
特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1に記載の
電子投票装置2a。
【0013】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して、本発明の実
施の形態に係る好ましい実施例である電子投票装置(以
下、投票端末、電子投票端末、端末装置、投票端末装置
ともいう)を説明する。図1は本発明の実施形態に係る
一実施例である投票端末及び音声出力装置、キーボード
を用いて投票を行う状況を示す斜視図、図2は図1の投
票端末の外観斜視図、図3は図1の投票端末のハードウ
ェア構成図、図4は図1の投票端末が有するソフトウェ
ア構成図、図5は図1の投票端末が実行するプログラム
の構成図、図6は図1のキーボードの平面図、図7は図
1の投票端末と音声出力装置及びキーボードを用いて投
票の開始操作を示すテーブル、図8は図1の投票端末と
音声出力装置及びキーボードを用いて実行する単記式候
補者選挙の投票の流れを示すテーブル、図9は図1の投
票端末と音声出力装置及びキーボードを用いて実行する
拘束名簿式比例代表選挙の投票の流れを示すテーブル、
図10は図1の投票端末と音声出力装置及びキーボード
を用いて実行する最高裁判所裁判官国民審査の投票の流
れを示すテーブル、図11は図1の投票端末と音声出力
装置及びキーボードを用いて実行する住民投票の投票の
流れを示すテーブル、投票の終了操作を示すテーブルで
ある。
【0014】ここで、本実施例の電子投票装置を詳細に
説明するに先立ち、先に説明した従来技術構成の電子投
票システムの課題を認識した本発明人がこれらの課題を
解決せんとして種々の検討を行い、最終的に以下に説明
する本実施例の電子投票装置の構成に到達した検討結果
の要点を説明する。
【0015】まず、従来の電子投票システムが有する上
記の第1の課題、すなわち投票を行う者の投票の秘密が
確実に保護されない点に関してであるが、音声ガイダン
スによる投票を行う際に、投票のプライバシーを守るこ
とのできる伝達手段としては、投票端末を遮音性のある
個室に設置するという方法が容易に考えられる。これは
実際、強力な手段ではある。しかしながら、選挙の度に
学校や公民館等に仮設される投票所にわざわざ遮音ボッ
クスを設置するのは予算と時間がかかってしまう。それ
に、個室では投票立会人の監視が行き届かなく恐れがあ
り、選挙の不正防止の観点からも好ましくない。そして
何より、音声ガイダンスによる投票を行う視覚障害者
が、健常者と異なる特別な部屋で投票を行わねばならな
いというシステムは、同じ有権者であることの自尊心を
傷つけるという意味においてバリアフリーの精神に反し
ている。
【0016】すなわち、投票所における投票端末の設置
形態は、現行の投票所に隔壁で隔てられた複数の記入台
が並列に設置されているのと同様な配置で、開かれたス
ペースに複数台の電子投票端末を健常者用、身障者用の
区別なく並列に配置して、各端末間を簡単な隔壁で隔て
るのが、やはり理想的である。このような形態を実現す
るためは、開かれたスペースであって、かつ音のプライ
バシーを守る手段が必要になってくる。
【0017】オープンスペースにおいて音のプライバシ
ーを守る手段として、特定のエリアのみに音場を発生さ
せることのできるスピーカー、いわゆる超指向性スピー
カー(特許第3000982号)を利用する方法が考え
られる。しかし、設置位置を天井または床に設置しなけ
ればならないといった問題や、指向エリア外の音の消音
作用が不完全であることから機密情報の伝達に使用する
にはまだ課題が残されており、現時点では上記の課題を
解決するためには有効な方法ではない。
【0018】現時点において、投票人に対して音声伝達
をするのに最も容易かつ安価にプライバシーを守ること
ができる方法は、上記特許第2747171号にも記述
があるように、ヘッドホンを用いることであると本出願
人は思料する。ヘッドホンの中でも、特にスピーカーの
ハウジング部が密閉構造であって、外部への音漏れの極
めて少ない密閉型ヘッドホンが適している。ただし、密
閉型ヘッドホンは、装着時の特有な感触から、違和感や
圧迫感あるいは不快感を感じる人も少なくない。また、
外界と音が遮断されてしまうという危険性から、歩行中
や電車の中などの外出先ではハウジング部が開放構造で
あるオープンエア型が主流であり、密閉型はほとんど用
いられない。特に、視覚障害を持ち、耳が主要な情報伝
達手段である人に対して、耳を遮音性のある密閉型ヘッ
ドホンで覆ってしまうことは多大な不安感をもたらし、
特に外出先におけるこのような行為は、不慮の事故につ
ながりかねない危険行為である。
【0019】そこで本実施例では、上記事情に対しても
充分な対応を図るものであり、音声ガイダンスによる電
子投票を行う視覚不自由者が密閉型ヘッドホンを用いる
際に発生する危険や不安感を取り除くために、周囲の環
境音を集音するマイクロホンなどの集音手段を用いるこ
とにより解決しようとするものである。すなわち、マイ
クロホンを電子投票端末周辺に設置して全方向の音場を
リアルタイムにピックアップし、この外部音を音声ガイ
ダンスの音声と混合して障害者が装着したヘッドホンに
流すものである。こうすることにより、障害者は密閉型
ヘッドホンを装着した状態で、ヘッドホン外部の音を聴
き取ることができ、かつヘッドホン内部の音声は外部に
漏れることがない、という理想的な状態が実現される。
【0020】また、本実施例では、上記の密閉型ヘッド
ホンとマイクロホンに加えて、外部スピーカーも併用す
る。スピーカーを併用することで、選挙人が投票所に到
着してヘッドホンを装着する前に選挙情報の音声ガイダ
ンスを利用することができるようになる。もちろん、投
票の秘密に関わる音声は、この外部スピーカーには出力
されないようにする。また、投票時にトラブルが発生し
管理者を呼び出した際に、管理者がこのスピーカー音声
を聴きながらヘッドホンを装着したままの選挙人に説明
を行うことができるようになるという利点もある。
【0021】次に、前出の第2の課題、すなわち投票操
作の操作性向上に関する課題の解決手段について述べ
る。
【0022】投票操作を視覚障害者が扱うことのできる
スイッチで行うことができるようにするために、数字キ
ーと少数の制御キーで構成されるキーボードを、投票端
末本体にケーブルまたは無線で接続する構成とする。そ
して、キーを押下するときに入力音を発生させ、それを
上述のヘッドホンに出力するようにする。また、投票に
無関係なキーが押されたときは、警告音がヘッドホンに
出力されるよう本実施例の電子投票端末は構成されてい
る。
【0023】以下図面を参照して本実施例の詳細を説明
する。
【0024】図2は、本実施例の電子投票端末2aの外
観図である。図2において、30はタッチパネル式LC
D、33はICカードリーダ、3は音声出力手段である
スピーカー(SP)を示す。健常者はタッチパネル式L
CD30により投票を行うが、LCD30を使用しない
視覚障害者は、この投票端末2aにケーブルまたは無線
により接続された外部選択装置6aにより投票を行う。
外部選択装置としては、障害の種類に応じた種々のもの
を用いることができるが、本実施例では視覚障害者向け
のキーボード6aを提供する。このキーボードの詳細に
ついては後述する。
【0025】この投票端末2aには、局所的音声出力手
段である密閉型ヘッドホン(HP)5および請求項4記
載のマイクロホン4が、ケーブルまたは無線を用いて接
続される。
【0026】図3は、投票端末装置2aのハードウェア
構成図である。LCD31は、CPU41の制御の下に
初期画面、投票開始画面、選挙選択画面、候補者一覧画
面、候補者明細画面、投票確認画面、投票終了画面等の
各種画面を表示する。フラッシュROM40には、XM
L投票プログラム18、それらXMLファイルから呼び
出される音声ファイル、投票データファイル27等が格
納される。CPU(中央処理装置)41は、フラッシュ
ROM40に格納されたXML投票プログラム18、W
WWブラウザ17、投票制御プログラム16に従い、タ
ッチパネル32または外部選択装置6aから入力された
コマンド、データ等を受付、処理する。
【0027】RAM42は、読み取り/書き込み可能な
メモリであり、投票データメモリ20などとして機能す
る。ROM43は、読み取り専用メモリであり、装置電
源投入後の診断プログラム、システムを立ち上げるブー
トプログラム等が格納される。通信インタフェース44
は、有線方式又は無線方式による通信装置を具備するも
ので、必要に応じてホストコンピュータなどとのデータ
通信制御を行う。FDD(フロッピー(登録商標)ディ
スク装置)45は、上記通信装置を使用することなく、
別の集計装置に投票データを渡す際に使用される。カー
ドリーダ33は、投票カードに記録されている情報の読
み取りなどを行う。
【0028】図4は、本実施例の電子投票端末における
ソフトウェアの構成図である。オペレーティングシステ
ム(OS)10は、要求された時間内に目的の処理を行
うというリアルタイム処理が可能なリアルタイムOSで
ある。シリアルI /O11は、データの入出力の際1
ビットずつ連続的に入力又は出力を制御する。ウインド
ウシステム12は、ディスプレイなどに表示される画面
の中で、枠などによって区切られた表示部分の管理を行
う。ファイルシステム13は、ファイルの登録、追加、
修正、削除などのファイル保守、特定ファイルへのアク
セスを制限するファイル保護などを行う。カード制御プ
ログラム14は、例えばICカードや、磁気カードの読
み取り及び書き込みなどを制御する。タッチパネル制御
プログラム15は、タッチパネルからの入力及びタッチ
パネルへの出力を制御する。選択装置制御プログラムは
シリアルI/O11で接続した外部の選択装置とのデー
タの入出力を制御する。
【0029】図5は、本発明のプログラム構成を示す図
である。電源が投入されると、投票制御プログラム16
が起動し、さらにブラウザ17 が起動する。ブラウザ
17は選挙選択画面、その他の画面を表示させるXML
投票プログラム18 を適宜読み込み表示する。また、
投票制御プログラム16 の制御の下、選挙番号、候補
者番号などのデータが投票データメモリ20 上に記録
される。そして、1 投票終了時に前記データが投票デ
ータファイル22 に保存される。なお、必要に応じて
投票制御プログラム16 の制御の下ソフトウェアキー
ボード24 を表示する。キーボード24 から入力され
た文字は、ブラウザ17 に通知され、さらに投票制御
プログラム16 にも通知され、選挙番号等のデータと
共にメモリ20に記録される。
【0030】図6は、本実施例の電子投票端末2aに接
続される外部選択装置6aに使用するキーボードの例で
ある。これは、大きさが縦177mm×横75mm最大
高さ25mmのものであり、適当な高さの台8の上に水
平に置いて使用する。このキーボード6aは、広く浸透
しているプッシュ式電話機の数字配置と同じ配置の数字
キー(テンキー)6g、前進スイッチ(右向き矢印)6
bおよび後退スイッチ(左向き矢印)6c、および確定
スイッチ(○)6d、取消スイッチ(×)6e、リセッ
トスイッチ(三角)、およびヘルプスイッチ6hから構
成されている。
【0031】各スイッチは、視覚的に確認し易いよう
に、黒色の筐体に対して凹加工した溝部分に白色インキ
で描かれている。これは、黒字に白文字のデザインが最
もコントラストが高く、弱視の人にとって最も視覚しや
すいという本発明人らが実施したアンケート調査に基づ
くものである。
【0032】前進スイッチ6bおよび後退スイッチ6c
は、投票の進行を制御するためのスイッチであり、音声
投票の選択項目を移動するのに用いられる。確定スイッ
チ6dは、選択を確定するためのスイッチであり、候補
者を確定するために用いられる。これらの操作スイッチ
により投票データを表示した画面上のすべての操作を行
うことができるように投票システムは構成されている。
【0033】また、これらのスイッチは、ボタンが押下
された後、数秒間入力を受け付けないようになってい
る。これは、障害者の体の不随意運動によるボタンの二
度押しを防止し、誤入力を防ぐためである。またこれら
のスイッチの外装は、誤入力防止のために、キーガード
を有している。キーガードとはキー位置に穴を有するプ
レートであり、取り付けることにより通常凸状態のキー
形状を凹状態にすることができる。もし、キーガードを
装着したキーボード6aを手のひら全体で押してもキー
が押されることがなくなる。もちろん、このキーガード
にはボタンに対応する位置に点字による説明が設けてあ
る。
【0034】図1は、選挙人1aが上記に説明したキー
ボード6aを使って実際の音声ガイダンスによる投票操
作を行う概念図である。選挙人1aは、投票端末2aに
ケーブルまたは無線により接続されたキーボード6aを
操作することにより投票操作を行う。選挙人1aは、ス
ピーカー(SP)3または密閉型ヘッドホン(HP)5
からの音声ガイダンスに従いながら、手元のキーボード
6aを手で操作することにより、候補者の選択、決定を
行う。ヘッドホン(HP)5には、マイクロホン4で集
音したリアルタイムの外部音が同時入力されており、選
挙人1aは、ヘッドホン(HP)5を装着した不安を感
じることなく投票を行うことができる。また操作に困っ
たときに、ヘルプスイッチ6hにより管理者を呼び出し
た場合でも、ヘッドホン(HP)5を装着したまま、管
理者のアドバイスを受けることができ、管理者に投票の
秘密を守ることができる。
【0035】図7〜図13は、本実施例の音声ガイダン
スによる電子投票システムを用いて、実際に視覚不自由
な有権者が選挙の投票を行う流れのタイムテーブルであ
る。特に図7は、投票準備、図8および図9は単記式候
補者選挙、図10は拘束名簿式比例代表選挙、図11は
裁判官国民審査、図12は住民投票の流れ図を示してい
る。
【0036】各々の図を用いて各実行例を説明する前
に、投票の仕方の概要を、図1を参照しながら説明す
る。まず、視覚自由者である選挙人1aは、投票はがき
と引き換えに受け取ったICカードを持って投票端末2
aのあるブースへ行く(図1)。選挙人1aは、スピー
カー(SP)3による音声ガイダンスに基づいて密閉型
ヘッドホン(HP)5を装着し、投票端末2aと図5に
示されるような外部選択装置6aのスイッチを用いて、
1つ以上の選挙について投票する候補者を選択、確認
し、投票端末のデバイスに(暗黙的に)記録し、投票を
完了することになる。以下、投票準備及び各種投票の実
行例を説明する。
【0037】(実行例1、投票準備)まず、図7を参照
しながら、投票準備の実行例を説明する。選挙人1a
が、投票カードを持って投票端末2aのあるブースに到
着すると、センサーが人を検知し、スピーカー(SP)
3より、例えば、 「投票券を入れてください」 と音声ガイドがあり、投票券待ち状態になる(A1)。
【0038】そこで選挙人1aは、投票端末2aへ投票
カードを挿入する。投票カードは、投票に先立って選挙
管理者が発行した投票所入場券はがきと引き換えに、投
票所で選挙管理者から貸し出される磁気カードあるいは
ICカードであり、内蔵データとして、選挙の種類およ
び投票端末の種類(盲聾者用、肢体不自由者用、健常者
用など)が記録されている。選挙の匿名性を守るため、
ICカードには個人を特定できるような情報は記録され
ていない。この音声ガイドは、カードが挿入されるまで
リピートされる。
【0039】挿入されたカードからデータを読み取り、
選挙人1a属性が視覚不自由者であることをサーバーの
データベース上の照合により確認されると、音量調整説
明のガイダンスが例えば、 「音量調節ボタンにより聞き取りやすい音量に調整して
ください。よろしければ○キーを押してください」 と流れる(A2)。選挙人1aは、ここで密閉型ヘッド
ホン(HP)5を装着し、投票端末2aに付属の音量調
節ボタンで音量を調整する。このとき、音声は、ヘッド
ホン(HP)5だけでなく、外部のスピーカー(SP)
3からも出力されている。
【0040】また、集音マイクロホン4で拾った外部の
音が、ヘッドホン(HP)5に入力されており、この音
量も同時に調整を行う。このガイダンス音声はキーボー
ドの○ボタンが押下されるまでリピートされる。また音
声ガイダンスの途中で○キーが押下された場合、残りの
ガイダンスはスキップして次のステップに移る。
【0041】さて、音量調整が終わるとシステムは、例
えば、以下のようにキーボードの説明を行う(A3)。 「キーボードについて説明します。説明を終了するとき
は、○キーを押してください。キーボードは上側にテン
キー、下側に操作制御キーが配置してあります。テンキ
ーの配置は、電話機の配置と同じで、四段に分かれてい
ます。一番上の段は左から1・2・3、二番目の段は4・5
・6、三番目の段は7・8・9、四番目の段はアスタリスク
・0・シャープです。操作制御キーは、三段に分かれて
います。一番目の段の左側は三角キーで、リセットキー
です。選挙を最初からやり直す時に使用します。右側は
使用しません。二番目の段は左から戻るキー・進むキ
ー、三番目の段は左から×キー、○キーです。」 以上の音声ガイダンスは、○キーが押下されるまでリピ
ートされる。また音声ガイダンスの途中で○キーが押下
された場合、残りのガイダンスは省略して次のステップ
である最初の選挙に移る。
【0042】次に、選挙人が行う最初の選挙として、単
記式候補者選挙を投票する場合の実施例を図8および図
9を参照しながら説明する。まず、選挙の種類の説明が
行われる。以下の音声ガイダンスがスピーカー(SP)
3とヘッドホン(HP)5から、1度だけ、例えば以下
のように流れる(B1)。 「これから○○○選挙を始めます。立候補者数は400
人です。△キーを押すと、この選挙を最初からやり直す
ことが出来ます。」
【0043】次に、操作選択の説明のガイダンスが、ス
ピーカー3とヘッドホン(HP)5から流れる(B
2)。 「候補者の選択方法を選びます。候補者を番号で選択す
るときは1を、読み上げた候補者から選択するときは2を
押して下さい。」
【0044】以下では、はじめに、選挙人があらかじめ
候補者の番号を知っており、1の番号入力操作による投
票を選択した場合について説明する。選挙人が1を選択
すると番号入力操作の説明のガイダンスに移る(B
3)。 「候補者を番号で投票する場合の操作方法を説明しま
す。説明を終了するときは、○キーを押してください。
番号入力の方法は、番号をテンキーで入力し○キーを押
します。入力を取り消すときはアスタリスクキーを、白
票投票の時は×キーを押して下さい。」 のような音声ガイダンスが、スピーカー(SP)3とヘ
ッドホン(HP)5から、キーボード6aの○キー6d
を押すまでリピートされる。○キー6dが押下される
と、スピーカー(SP)3とヘッドホン(HP)5より 「番号を入力して下さい。」 とのガイダンス音声が流れる(B4)。例えば、選挙人
がテンキー6gの2のキーを押下したとすると、 「選択した候補者は2木戸孝允です。よろしければ○キ
ーを、変更する場合は×キーを押して下さい。」 という音声が、今度は、密閉型ヘッドホン(HP)5か
らのみ流れる(B5)。このときスピーカー(SP)3
からは、投票内容に関わるこの音声は出力されず、投票
のプライバシーは守られる。
【0045】ここで○キー6dが押下されると、B12
の投票最終確認にスキップし、 「投票が確定します。よろしければ○キーを、変更する
場合は×キーを押して下さい。」 という音声ガイダンスがスピーカー(SP)3とヘッド
ホン(HP)5から流れる。ここで○キー6dを押下す
れば次の選挙に移り、×キー6eを押下すれば、番号入
力操作説明(B3)または読み上げ選択操作説明(B
9)に戻る。
【0046】次に、操作選択(B2)において選挙人が
2の読上選択操作を選択した場合について説明する。こ
の場合、例えば次のような音声ガイダンスが流れる。 「読み上げた候補者に投票する場合の操作方法を説明し
ます。説明を終了するときは、○キーを押してくださ
い。読み上げた候補者に投票する方法は、投票したい候
補者名の後で○キーを押します。次の候補者あるいは前
の候補者に移るときは進む・戻るキーを押して下さい。
白票投票のときは、×キーを押して下さい。」 選挙人がガイダンス終了後または途中で○キー6dを押
下すると、読上げ選択(B10)に移行する。候補者の
読上げが、例えば、 「101板垣退助」 のように行われる。この音声も、スピーカー(SP)3
からは出力されずヘッドホン(HP)5からのみの出力
とする。これは先に述べた投票確認音声ではないけれど
も、もしもこの音声の直後に○キー6dを押下する動作
を他の選挙人に見られてしまうと、投票の秘密が守られ
なくなる恐れがあるからである。なお、投票端末は、開
かれたスペースに設置されており、端末の周囲は、簡単
なパーティション7で仕切られているに過ぎない。
【0047】上記の2種類の選択方法の各々に関して、
以下のようなエラーメッセージが用意されている。すな
わち、番号の入力が適切でなかった場合には、例えば、 「候補者番号の桁数が多過ぎます。番号を最初から入力
して下さい。」 あるいは 「番号が入力されていません。」 もしくは 「該当する候補者が見つかりませんでした。入力した候
補者番号は1234です。」などといった音声メッセージが
流れる。
【0048】また、選挙人1aが投票を放棄し、B3ま
たはB9において×キー6eを押下して白票を投じる場
合には、 「白票を選択しました。よろしければ○キーを、変更す
る場合は×キーを押して下さい。」 という音声ガイダンスが、ヘッドホン(HP)5のみか
ら流れる。スピーカー(SP)3からは出力されない。
【0049】もしも、これで選挙人1aが投票すべき選
挙が終了する場合、 「投票は終了しました。投票券を抜き取り管理者にお渡
しください」 という音声が流れ、投票操作が終了する(図13のF)
【0050】(実行例2、拘束名簿式比例代表選挙)図
10を参照しながら、拘束名簿式比例代表選挙の実行例
を説明する。まず、スピーカー(SP)3とヘッドホン
(HP)5より 「これから○○○選挙を始めます。登録政党数は、10で
す。△キーを押すと、この選挙を最初からやり直すこと
が出来ます。 」 というような音声ガイダンスが流れる(C1)。次のス
テップでは、 「読み上げた政党に投票する場合の操作方法を説明しま
す。説明を終了するときは、○キーを押してください。
読み上げた政党に投票する方法は、投票したい政党名の
後で○キーを押します。次の政党あるいは前の政党に移
るときは進む・戻るキーを押して下さい。白票投票のと
きは、×キーを押して下さい。」 というガイダンスが、スピーカー(SP)3とヘッドホ
ン(HP)5より流れる(C2)。選挙人1aが、この
ガイダンスC1終了後あるいは途中で○キー6dを押下
すると、読上げ選択に移行する。
【0051】読上げ選択モードでは、政党名が、例え
ば、 「3有袋動物党」 のように読上げられる(C3)。この音声はヘッドホン
(HP)5からのみ出力され、スピーカー(SP)3か
らは出力されない。選挙人1aが投票したい政党が読上
げられた後に○キー6dを押下すると、選択した政党名
を確認する音声メッセージが、例えば、 「選択した政党は2淡水魚党です。よろしければ○キー
を、変更する場合は×キーを押して下さい。」 のように読上げられる(C4)。この音声もヘッドホン
(HP)5のみから出力される。
【0052】もし、これで正しければ、選挙人1aは○
キー6dを押下する。すると、 「投票が確定します。よろしければ○キーを、変更する
場合は×キーを押して下さい。」 という投票最終確認の音声ガイダンスが流れる(C
6)。再び○キーを押下すると、比例代表式選挙は終了
し、次の選挙に移る。
【0053】もしも、C2において×キー6eが押下さ
れ、白票を投じた場合、 「白票を選択しました。よろしければ○キーを、変更す
る場合は×キーを押して下さい。」 という音声ガイダンスが、ヘッドホン(HP)5からの
み流れる。
【0054】(実行例3、国民審査)図11を参照しな
がら、最高裁判所裁判官国民審査の実行例を説明する。
まず、以下のような選挙説明のガイダンスが流れる(D
1)。 「これから国民審査を始めます。審査対象者は10人で
す。△キーを押すと、国民審査を最初からやり直すこと
が出来ます。」
【0055】続いて、操作説明の音声ガイダンスが、例
えば、 「罷免したい裁判官を選択する方法を説明します。説明
を終了するときは、○キーを押してください。選択は○
キーを使用して行います。裁判官名の後で○キーを押し
て罷免したい裁判官を選択します。選択している裁判官
名の後で○キーを押すと、選択を解除します。次の裁判
官あるいは前の裁判官に移るときは進む・戻るキーを押
して下さい。審査を終了するときは×キーを押して下さ
い。」 のように流れる(D2)。このガイダンス終了後あるい
は途中で○キー6dが押下されると、裁判官の罷免選択
モード(D3)に移行する。
【0056】8名の裁判官の名前が循環的に読上げられ
る中、罷免したい裁判官が読上げられた直後に○キー6
dを押下すると、その裁判官が選択されたことになり、
例えば、 「2ピーマン選択されています。」 のような、音声ガイダンスが、ヘッドホン(HP)5よ
り出力される(D3)。もちろん、スピーカー(SP)
3からは出力されない。
【0057】選択した裁判官を取り消すときは、再びそ
の裁判官の名前が読上げられるのを待つかあるいは前進
スイッチ6b、後退スイッチ6cを使ってスキップし、
読上げられた直後に○キーを押すと選択解除される。こ
うして、例えば、二人の裁判官を罷免したいとすると、
例えば、 「罷免選択した裁判官は、2ピーマン、10トマトです。
よろしければ○キーを、変更する場合は×キーを押して
下さい。」 というような音声ガイダンスが流れる(D4)。
【0058】もしも、罷免したい裁判官がいない場合
は、×キー6eを押下することにより白票選択確認モー
ドD5に移行し、 「罷免選択した裁判官はいません。よろしければ○キー
を、変更する場合は×キーを押して下さい。」 という音声が、ヘッドホン(HP)5のみに出力され
る。
【0059】そして、投票が確定し、○キー6dが押下
されると、投票最終確認モードとなり、 「投票が確定します。よろしければ○キーを、変更する
場合は×キーを押して下さい。」 という音声が流れる(D6)
【0060】(実行例4、住民投票)図12を参照しな
がら、住民投票の実行例を説明する。まず、選挙説明の
ガイダンスとして、例えば、以下のようなメッセージ
が、スピーカー(SP)3とヘッドホン(HP)5より
流れる(E1)。
【0061】「これから○○○についての住民投票を始
めます。回答の数は、3つです。△キーを押すと、この
住民投票を最初からやり直すことが出来ます。」 続いて、操作説明のガイダンスが、例えば、 「回答を選択する方法を説明します。説明を終了すると
きは、○キーを押してください。回答を選択する方法
は、選択したい回答の後で○キーを押します。次の回答
あるいは前の回答に移るときは進む・戻るキーを押して
下さい。」 のように流れる(E2)。選挙人1aが○キー6dをこ
のガイダンス終了後あるいは途中で○キー6dを押下す
ると、投票選択モードE3に移る。住民投票は通常、賛
成か反対の2択で行われ、例えば、反対の音声ガイダン
スが、 「2反対」 のように、読上げられる(E3)。もしも、賛成の読上
げの直後に○キー6dを押下したとすると、例えば、 「選択した回答は、1賛成です。よろしければ○キー
を、変更する場合は×キーを押して下さい。」 というガイダンスがヘッドホン(HP)5のみから流れ
る(E4)。正しい場合は、○キー6dを押下すると、
投票最終確認モード(E5)に移り、 「投票が確定します。よろしければ○キーを、変更する
場合は×キーを押して下さい。」 との音声ガイダンスが流れる。そして、カードに記載さ
れたすべての選挙が終了すると、 「投票は終了しました。投票券を抜き取り管理者にお渡
しください」 という音声ガイダンスがスピーカー(SP)3およびヘ
ッドホン(HP)5より流れ、投票操作は終了する。
【0062】本発明は以下の効果を発揮する。すなわ
ち、視覚障害をもつ選挙人が電子投票を行う際に、スピ
ーカーとヘッドホンという2つの音声出力装置と、キー
ボードという外部選択装置を用いることによって、投票
を不自由なく行うことができるようになるという効果が
ある。さらに、密閉型ヘッドホンと集音マイクロホンを
組み合わせることにより、投票内容のプライバシーが守
られるとともに、外部の音を聴きとることができること
により安心感を視覚障害者である選挙人に与えることが
できる。また、投票時に管理者を呼び出した際にも、密
閉型ヘッドホンをつけたたま不自由なく会話ができ、選
挙のプライバシーを完全に守ることができる。すなわ
ち、本発明は、健常でない有権者、特に視覚障害者が健
常者と同様に投票が出来るように、投票人の身体的な障
害によって投票が妨げられないようにするためのバリア
フリー機能を備えた投票手段を有する電子投票装置であ
って、視覚障害があっても耳が健常であれば投票可能な
投票、情報取得手段を有することを特徴とする電子投票
装置として構成することによって、選挙の投票行為や集
計作業等において電子化を促進するとともに、複数の選
挙を同時に行われる場合でも過誤なく実行できるように
し、かつ身体的に不自由な有権者でも自分自身で容易に
投票を実行することが出来、全ての有権者に公平で操作
性及び信頼性に優れた電子投票装置を提供することが出
来る。
【0063】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明は、電子的に
投票を行う電子投票装置であって、電子投票を行う際に
立候補者名等を音声でガイドし、かつ電子投票を行う者
のみが聴取可能なように発声する発声手段を有すること
を特徴とする電子投票装置とすることによって、投票を
行う者(選挙人)の投票の秘密が確実に保護され、さら
に操作性の向上した電子投票装置を提供することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態に係る一実施例である投票
端末、音声出力装置、キーボードを用いて投票を行う状
況を示す斜視図である。
【図2】 図1の投票端末の外観斜視図である。
【図3】 図1の投票端末のハードウェア構成図であ
る。
【図4】 図1の投票端末が有するソフトウェア構成図
である。
【図5】 図1の投票端末が実行するプログラムの構成
図である。
【図6】 図1のキーボードの平面図である。
【図7】 同実施形態における投票準備の音声ガイダン
スの内容を示すテーブルである。
【図8】 同実施形態における単記式候補者選挙の音声
ガイダンスの内容を示すテーブルである。
【図9】 同実施形態における単記式候補者選挙の音声
ガイダンスの内容を示すテーブルである。
【図10】同実施形態における拘束名簿式比例代表選挙
の音声ガイダンスの内容を示すテーブルである。
【図11】同実施形態における最高裁判所裁判官国民審
査の音声ガイダンスの内容を示すテーブルである。
【図12】同実施形態における住民投票の音声ガイダン
スの内容を示すテーブルである。
【図13】同実施形態における投票終了時の音声ガイダ
ンスの内容を示すテーブルである。
【符号の説明】
2a 電子投票端末(電子投票装置) 5 密閉型ヘッドホン(発声手段)
フロントページの続き (72)発明者 西山 芳拡 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 西川 浩一郎 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 河野 俊郎 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 相澤 忠 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 松尾 治夫 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 齊藤 涼 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 Fターム(参考) 3E038 BB03 BB04 CA02 CB10 DA07 DB09 EA01 FA02 FA03 GA02 KA03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子的に投票を行う電子投票装置であっ
    て、 電子投票を行う際に立候補者名等を音声でガイドし、か
    つ電子投票を行う者のみが聴取可能なように発声する発
    声手段を有することを特徴とする電子投票装置。
  2. 【請求項2】電子的に投票を行う電子投票装置であっ
    て、 電子投票を行う際に立候補者名等を音声でガイドし、か
    つ必要に応じて電子投票を行う者のみが聴取可能なよう
    に発声する発声手段を備えたことを特徴とする電子投票
    装置。
  3. 【請求項3】前記発声手段は、密閉型ヘッドホンにて構
    成されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の
    電子投票装置。
  4. 【請求項4】前記発声手段は、電子投票を行う際に立候
    補者名等を音声でガイドするガイド音声と、前記電子投
    票を行う者の周囲の音とを発声するよう構成したことを
    特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1に記載の
    電子投票装置。
  5. 【請求項5】前記発声手段は、電子的に投票を行う際の
    確認音又は警告音をさらに発声するよう構成したことを
    特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1に記載の
    電子投票装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004042636A1 (en) * 2002-11-06 2004-05-21 Total Soft Bank Ltd. System and method for voting and ballot counting
JP2014229277A (ja) * 2013-05-27 2014-12-08 大日本印刷株式会社 情報収集装置

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