JP2002317391A - 調節可能な熱リム絶縁をロールに提供するための絶縁デバイス - Google Patents

調節可能な熱リム絶縁をロールに提供するための絶縁デバイス

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JP2002317391A
JP2002317391A JP2002062732A JP2002062732A JP2002317391A JP 2002317391 A JP2002317391 A JP 2002317391A JP 2002062732 A JP2002062732 A JP 2002062732A JP 2002062732 A JP2002062732 A JP 2002062732A JP 2002317391 A JP2002317391 A JP 2002317391A
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insulating
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JP2002062732A
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Heinz-Michael Zaoralek
ツァオラレク ハインツ−ミヒャエル
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Schwaebische Huettenwerke Automotive GmbH
Original Assignee
Schwaebische Huettenwerke Automotive GmbH
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    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21GCALENDERS; ACCESSORIES FOR PAPER-MAKING MACHINES
    • D21G1/00Calenders; Smoothing apparatus
    • D21G1/02Rolls; Their bearings
    • D21G1/0253Heating or cooling the rolls; Regulating the temperature
    • D21G1/0266Heating or cooling the rolls; Regulating the temperature using a heat-transfer fluid

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロールに、安全にシーリング可能でありかつ
シンプルな設計の熱処理導管のリム絶縁を提供する。 【解決手段】 ロールの絶縁デバイスであって、上記デ
バイスは、ロール本体(1)の周縁の熱処理導管(2)
中の該ロール本体の1つの端部において形成され、か
つ、少なくとも1つの移行性挿入部(5)を備え、該少
なくとも1つの移行性挿入部(5)は、調節可能な熱リ
ム絶縁を提供するために、位置決め手段(10;14〜
17;10a、21)の動き設定によって該移行性挿入
部(5)の後部位置からの移行性動きが該熱処理導管
(2)中に深く入るような様式で、該位置決め手段(1
0;14〜17;10a、21)に結合され、該絶縁デ
バイス(4、5;4a、5)は、該熱処理導管(2)の
長手方向において該熱処理導管(2)中において伸長可
能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維状の製品の熱
処理および機械的処理を行う際に、ロールの周縁の熱処
理導管に調節可能な熱リム絶縁を提供するように形成さ
れた絶縁デバイスに関する。この製品は、例えば、紙製
の繊維であり得る。さらに、本発明は、ロール表面に熱
処理を行うために周縁に熱処理導管を備えるロールにも
関する。ロールは、ロール本体の少なくとも1つの端部
において、選択された周縁の熱処理導管または好適には
全ての周縁の熱処理導管それぞれの中に、本発明による
絶縁デバイスを備える。
【0002】
【従来の技術】繊維状の製品に熱処理および機械的処理
を行う際にロールを加熱または冷却する通常の目的は、
ロールの表面温度が接触領域全体にわたって均一になる
ようにロールを構築することである。ロールの形状も、
雰囲気温度において、熱膨張に関係無く製造時の形状の
ままで保たれるべきである。そうなったときにのみ、ロ
ールの間隙中の圧力も均一になる。ロールのリム領域
(またはより正確には、繊維状の媒体が終端する領域)
は、この点について特定の問題を呈している。例えば、
ロールが加熱される際、加熱部分において、繊維端部か
ら次々に熱が放散していき、熱は、対流と(通常はごく
わずかな放射)とによって周囲の環境に継続的に伝播す
るだけである。この熱の流れは、繊維中に流入する熱の
流れよりも著しく低いため、繊維と接触していないロー
ルの表面領域の温度が上昇する。ロール表面下において
熱が伝導するプロセスのため、この温度の上昇は、繊維
のリム領域まで達することも多く、その場合、処理の結
果に影響が出る。この温度の上昇は、ロールの直径の熱
膨張にも関連し、その結果、紙繊維のリム領域中の間隙
の幅が低減する。この場合、繊維上の特定の圧力が増加
し、処理結果にさらに望ましくない影響が出る。紙カレ
ンダーの場合において、繊維の端部にこのような方式で
過度の圧力が加えられた場合、紙は肉薄になり、その剛
性を失う。ロールの高温のリム領域が自身の相手ロール
と接触すると、例えば、その相手ロールが温度による影
響を受け易い可撓性コーティングでコーティングされて
いる場合、損傷の原因となり得る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】DE 31 40 4
25 A1において、正のディスプレーサ(displ
acer)ロールにおいて、熱による影響をリム領域に
与えるために、ねじ山によって外向きに先導された位置
決め要素上に、軸方向に移動可能な熱絶縁スリーブを用
いることが提案されている。
【0004】DE 42 44 812 C2において
も、上記と同じコンセプトが見受けられるが、DE 4
2 44 812 C2では周縁部が穿孔されたロール
外板を対象としているため、この目的のために用いられ
る絶縁スリーブにこのコンセプトを適用している。DE
31 40 425の場合と同様に、DE 4244
812 C2が意図しているのは、このコンセプトを
用いて、ねじ山が載置された位置決め要素を外向きに先
導して回転させることにより、絶縁材料で構成されたス
リーブを外側に軸方向に移動させることを可能にするこ
とである。ロールの片側に絶縁スリーブを共に位置決め
するのは不可能である。各スリーブを個々に移動させな
ければならなず、その上、シーリングに関する問題も存
在する。
【0005】WO00/53847に、傾斜のついた端
部を含む回転可能な絶縁スリーブを用いた、調節可能な
リム絶縁についての開示がある。絶縁スリーブの回転角
度位置を変更することにより、リム絶縁の長さを、ロー
ル表面に向けて変化させることが可能である。この絶縁
スリーブの容量を軸方向に変化させることも記載されて
いる。
【0006】本発明の目的は、繊維状の製品の表面近隣
を流れる熱処理流体のための熱処理導管を含む繊維状の
製品の熱処理および機械的処理を行うためのロールに、
安全にシーリング可能でありかつシンプルな設計の熱処
理導管のリム絶縁を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】ロール(例えば、本発明
が関連するロール)は、熱処理流体のための周縁の熱処
理導管を有するロール本体を含む。これらの熱処理導管
は、ロール本体の少なくとも1つの対面端部においてま
たはその近隣に向かってポートを有する。この熱処理流
体は、ロール外板および繊維状の製品を加熱または冷却
する機能を行うことができる。熱処理導管中を流れる熱
流体とロール本体との間において、各熱処理導管または
選択された熱処理導管中のロール本体の端部において、
絶縁デバイスによって熱リム絶縁が形成される。
【0008】本発明は、熱処理導管の1つの中の個々の
絶縁デバイスにも関する。さらに、ロールの絶縁デバイ
スは好適には、本発明による絶縁デバイスのように形成
される。この絶縁デバイスは、少なくとも1つの移行性
の挿入部を含む。この挿入部は、後部位置から移動して
熱処理導管中に挿入することが可能であり、これによ
り、調節可能な熱リム絶縁を提供する。
【0009】本発明によれば、絶縁デバイスは、熱処理
導管の長手方向に伸長可能である。絶縁デバイスの長さ
は、移行性挿入部の移行性の動きを通じて変更される。
移行性挿入部は、絶縁デバイスの伸長が最大となる移動
位置において、熱処理導管のリムから間隔を空けて配置
される。特に好適な実施形態において、本絶縁デバイス
において、熱処理導管中に少なくとも1つの移行性挿入
部を形成する。この形成は、絶縁デバイスをその最大伸
長位置とその最小伸長位置との間で位置決めするため
に、絶縁デバイスの部分(例えば、絶縁スリーブまたは
他の適切な形状絶縁挿入部)を、熱処理導管の外部のロ
ール本体の端部を越えて移動させなくてもよいように行
なわれる。
【0010】好適な実施形態によれば、この利点は、熱
処理導管中のカム機構を形成または構成することにより
達成される。
【0011】絶縁デバイスそのものを直接的熱絶縁物と
して形成することも可能であり、その場合、絶縁デバイ
スは、絶縁中間層として、熱処理流体とロールとの間の
熱伝達を低減させる。熱処理流体と導管領域中の導管壁
部との間の直接的接触を絶縁し、かつ、領域中の熱処理
流体の流れの絶縁を妨げることにより、(流れを妨げな
い場合と比較して)熱処理流体とロールとの間の熱伝達
を低減させるように、絶縁デバイスを形成することも可
能である。
【0012】好適な実施形態において、伸縮式で少なく
とも2つの要素を備える絶縁デバイスを形成する。移行
性挿入部が、これらの要素のうちの1つを形成し、か
つ、少なくとも1つの他の要素に対して移動することが
できる。少なくとも1つの他の要素は絶縁挿入部であ
り、少なくとも部分的に(または好適には完全に)各熱
処理導管中に構成され、絶縁デバイスの熱絶縁の長手方
向の領域(好適にはリム端部領域であり、また好適には
長手方向の移動に対して固定される領域)を形成する。
この絶縁デバイスは、自身そのものが伸長可能である。
この絶縁デバイスはまた、以下のようにして形成可能で
ある:すなわち、熱処理導管の領域を用いて、絶縁デバ
イスの長手方向の領域(好適には絶縁デバイスのリム端
部領域)を、移行性挿入部が移動することのできる部分
中にまたはそのような部分から直接形成する。熱処理導
管中に、流れの少ない絶縁空間(すなわち流れの無い空
間)を形成する。このような絶縁空間は好適には、入口
および/または出口において通過流が流れないめくら穴
として形成される。どちらの実施形態においても、移行
性挿入部は、その移動位置のうち少なくとも1つ(好適
には全ての移動位置)において絶縁デバイスの長手方向
の領域と重複し、上記長手方向の領域は、熱処理導管中
に構成された絶縁挿入部を用いてまたは流れ技術の形成
を用いて形成されるか、または、これらの2つの手段を
組み合わせて用いて形成される。さらなる好適な実施形
態において、絶縁デバイスは、一体型に(詳細には、例
えば熱絶縁材料性または金属製の絶縁ベローズとして)
形成することも可能である。上記ベローズは、熱処理導
管の長手方向において蛇腹状にされる。このような一体
型の形成において、絶縁デバイスの1つの端部は好適に
は、各熱処理導管中に固定され、別の端部または端部間
の部分は、移行性挿入部を形成する。各絶縁デバイスの
個々の要素は、上述した実施形態全てにおいて、熱絶縁
効果および/または流れを妨害する効果を有する。
【0013】移行性挿入部は、絶縁挿入部に対して移動
することができる。このような絶縁挿入部は、熱絶縁材
料(例えばテフロン(R)またはセラミック)から構成
されることができ、この特性により、絶縁を行うことが
できる。絶縁挿入部はまた、このような材料からなる単
一の層を備えてもよい。また、絶縁空間を熱処理導管の
壁部と絶縁挿入部の外板との間の絶縁間隙として形成す
ることにより、絶縁挿入部を同様に好適に形成してもよ
い。ここで、絶縁間隙を熱処理流体で満たしてもよい
が、熱処理流体は、絶縁間隙中を流れないかまたは妨害
を受けずに流れることはない。これにより、絶縁間隙
は、新規に供給される高温の熱処理流体または冷却され
た熱処理流体の流れから遮断される。この実施形態の改
変例によって得られる利点として、絶縁挿入部の生成を
特に効率良く(例えば鋼から)行うことが可能となる点
がある。好適な実施形態の改変例において、このような
絶縁間隙は、外側外板上に凹部を含む挿入部スリーブを
用いて形成される。この凹部は、スリーブと、熱処理導
管の内側壁部との間に絶縁間隙を形成する。
【0014】移行性挿入部は、熱絶縁材料(例えばテフ
ロン(R)材料またはセラミック材料)から作製するこ
とが可能であり、また、熱処理導管を一直線上に並べ
て、熱処理導管の壁部を熱処理流体から遮断することも
できる。移行性挿入部はまた、絶縁材料からなる1つの
層のみを含んでもよい。好適な改変例において、移行性
挿入部の形状を、移行性挿入部が熱処理導管の壁部に対
する絶縁空間を形成するような形状にする。この熱処理
導管の壁部は熱処理流体で満たすことができるが、熱処
理流体は、この熱処理導管の壁部中を流れないかまたは
少なくとも妨害を受けずに流れることはない。この場
合、移行性挿入部を熱絶縁材料で構成してもよいが、機
械的要件および熱要件を満たす任意の他の材料を有利に
用いて移行性挿入部を作製してもよい。また、上記の代
わりに、移行性挿入部を用いて新規の熱処理流体の流れ
を攪拌して、これにより、流れ速度が無いかまたは感知
可能な流れ速度の無い熱処理導管の壁部上に開口状態の
絶縁空間を設けてもよい。これは、ロール上に自由に流
れる熱処理流体からの熱伝達を大幅に低減させることに
も繋がる。
【0015】好適な実施形態において、移行性挿入部
は、ロールの設定手段の動き設定を移行性挿入部の移行
性動きに変換するカム機構の接合要素である。カム接合
は、例えば、スピンドル駆動装置もしくはねじ接合また
は連結ガイドを用いて形成することが可能である。
【0016】カム機構は、すべり溝とすべり溝と係合す
る従輪(好適には、ラジアル方向に突出したカム、トラ
ニオン等)とを含む。この従輪は、移行性挿入部上に、
熱処理導管を包囲するロール本体の外板表面上に、また
は、好適には熱処理導管中にもしくは上述した絶縁挿入
部上に構成された位置決め挿入部上に、形成することが
できる。原則として、このすべり溝は、移行性挿入部上
に、位置決め挿入部上にもしくは上述した絶縁挿入部上
に、または、ロール本体の外板表面上に形成することも
可能である。例えば、導管外板表面にすべり溝を設ける
ことが可能であり、すべり溝と係合する従輪を移行性挿
入部に設けることが可能であり、これにより、導管外板
表面と移行性挿入部との間に連結ガイドおよびカム接合
を直接形成する。しかし、すべり溝は好適には、位置決
め挿入部または上述した絶縁挿入部によって形成され、
従輪は好適には、移行性挿入部から外向きにラジアル方
向にリジッドに伸び、上記すべり溝と係合する。
【0017】従輪(またはより好適にはすべり溝)が位
置決め挿入部によって形成されている場合、好適な実施
形態において、上述した絶縁挿入部に加えてこのような
位置決め挿入部をさらに提供する。自身が絶縁効果を持
たない位置決め挿入部を有利に用いることが可能であ
る。好適な実施形態において、例えば絶縁挿入部を形成
するスリーブおよび同軸構成にされた位置決め挿入部を
用いることにより、位置決め挿入部を絶縁挿入部中に収
容する。絶縁挿入部に加えて提供された位置決め挿入部
によってカム機構が形成されている場合、カム機構の応
答部材を、ロール本体によって直接形成するのではな
く、絶縁挿入部によって有利に形成することが可能であ
る。絶縁挿入部は好適には、移行性挿入部のための線状
のガイドを形成することにより、応答部材として自身の
機能を行う。
【0018】移行性挿入部の移行性動きは好適には線状
の移行性である。しかし、例えばロール本体の導管外板
表面によって形成されたすべり溝または確実に取り付け
られた絶縁挿入部と移行性挿入部が係合する場合、この
移行性動きは、原則として、移行性挿入部の回転動きに
結合させることも可能であり、移行性動きの軸を中心と
して移動する目的のために、回転状態に駆動される。し
かし、好適には、絶縁デバイスを伸長または収縮させる
ために、上述した絶縁挿入部またはさらなる位置決め挿
入部を、移行性挿入部の移行性動きの軸を中心にして回
転させ、一方、絶縁デバイスの長さが変更された場合、
移行性挿入部そのものに、線状のガイドを通じて変換的
動きのみを行なわせる。さらなるすべり溝は好適には、
ロール本体の外板表面上にまたはロール本体の外板表面
中に形成される。このロール本体の外板表面は、熱処理
導管を形成し、このような絶縁挿入部を包囲するか、ま
たは、回転不可能な状態に構成された挿入部中にもしく
は回転不可能な状態に構成された挿入部の上に設けられ
る。ここで、移行性挿入部上にリジッドに形成された線
状のガイド部材は上記すべり溝と係合する。カム機構の
上述した従輪が移行性挿入部上に形成され、かつ、カム
機構のすべり溝が位置決め挿入部または絶縁挿入部上に
形成されている場合、従輪は好適には、すべり溝を貫通
し、移行性挿入部から見たときにすべり溝のラジアル方
向の下側にある線状のガイドと係合し、これにより、従
輪は、線状のガイドとしても同時に機能する。
【0019】絶縁デバイスが、移行性挿入部を越えて、
絶縁挿入部および/または熱処理導管中に構成された位
置決め挿入部を含む場合、この挿入部は好適には、さら
なるカム機構を有利に介して設定手段に結合され、これ
により動き設定が伝達される。この目的のため、対象と
なる挿入部に、ロール本体の端部の近隣側の上にある駆
動装置ホイールが設けられる。ここで、動き設定は、生
成されると、位置決め手段から上記駆動装置ホイール上
に方向付けられる。対象となる挿入部は、自身の駆動装
置ホイール(好適にはスプールホイールとして形成され
た駆動装置ホイール)を含み、移行性挿入部のための駆
動装置部材である。この駆動装置ホイールは、熱処理導
管の外側端部上のフレア中にまたはトラニオンフランジ
中に収容される。
【0020】第1の好適な改変例において、位置決め手
段の動き設定は、さらなるカム機構を介して絶縁デバイ
ス上に伝達される。このさらなるカム機構は好適には、
設定手段が自身の動き設定を生成したときに絶縁デバイ
スの数が同期状態で位置決めされるような様式で、上述
した複数の種類の絶縁デバイスを互いに結合させる。歯
車ホイールは好適には結合部材として機能し、上記歯付
きホイールは、ロールの回転軸を中心として回転できる
ように取り付けられ、複数の絶縁デバイスの駆動装置ホ
イールと噛み合う。結合部材として機能する歯付きホイ
ールは好適には、絶縁デバイスの駆動装置部材との係合
を得るための内側歯付き部または外側歯付き部を含む歯
付きの環状歯車であり、また、ロール本体に沿ってもし
くはトラニオンフランジに沿って走る環状溝中に取り付
けられる。歯付きホイールは好適には、位置決め手段と
絶縁デバイスとの間の結合部材を形成し、自身の駆動装
置側上(すなわち位置決め手段側上)にさらなる歯付き
部を備える。このさらなる歯付き部を用いて、上記歯付
きホイールの歯付き部は好適には、位置決め手段の設定
部材と係合する。1つの歯付きホイールを結合部材とし
て用いて、ロールの長手方向の長さが極めて短いリジッ
ドな結合を、位置決め手段と、絶縁デバイスまたは複数
の絶縁デバイスとの間に得る。熱処理流体の熱処理導管
への供給路となるロール本体の端部にトラニオンフラン
ジが取り付けられている場合、本発明による絶縁デバイ
スにおいて(詳細には、上記の結合歯付きホイールが位
置決め手段と絶縁デバイスとの間の結合を形成する場合
において)、トラニオンフランジの長さをロールの長手
方向に短くすることができる。
【0021】第2の好適な改変例において、位置決め手
段の動き設定を移行性挿入部の移行性動きに変換するた
めのカム機構は、熱処理導管中にではなく、ロール本体
に取り付けられたトラニオンフランジ(好適には、ロー
ル本体にねじこまれたトラニオンフランジ)中に形成さ
れる。
【0022】設定手段は、絶縁デバイスについて1つの
結合部材も含み得る。上記結合部材は、回転可能な状態
または移動可能な状態でトラニオンフランジ中に取り付
けられ、移動方向について固定することができる。移動
可能な結合部材が、絶縁デバイスの移行性挿入部に接続
され、自身が移動されると、移行性挿入部を作動させ
る。この接続は好適には、完全にリジッドであり、例え
ば溶接によって接合可能である。しかし、原則として
は、任意の移動不可能な接続を用いれば十分である。こ
の改変例において、移行性挿入部と、トラニオンフラン
ジ中に取り付けられた長手方向の移動可能な結合部材と
の組み合わせも、熱処理導管の外側を通じて動き設定を
移行性挿入部の移行性動きに変換するカム機構の接合要
素を同様に形成することができる。
【0023】長手方向の移動可能な結合部材によって得
られる利点は、移動可能な絶縁挿入部の移動位置を結合
部材の位置を用いて明確に決定する点である。ロールの
対面表面(好適にはトラニオンフランジの対面表面)と
結合部材後部対面表面との間の距離を測定する際に用い
られる深さゲージを用いて、結合部材の位置を極めて簡
単に確認することが可能である。
【0024】長手方向に移動可能な結合部材の場合、カ
ム機構は好適には、スピンドル駆動装置によって形成さ
れる。この目的のために、位置決めスピンドルを、移動
不可能かつ回転可能な状態でトラニオンフランジ中に取
り付ける。位置決めスピンドルのねじ山および結合部材
のねじ山は、スピンドル駆動装置を形成する。位置決め
スピンドルを回転させることにより、線状に先導される
結合部材を前後に移動させることが可能である。これ
は、駆動装置ホイールを位置決めスピンドル上に配置す
る場合に特に好適である。上記駆動装置ホイールは、同
期型部材によって、共通の位置決め駆動装置用のさらな
る結合部材の位置決めスピンドルに結合される。
【0025】本発明に係る絶縁デバイスは、繊維状の製
品の熱処理および機械的処理を行うためのロールの絶縁
デバイスであって、上記デバイスは、ロール本体(1)
の周縁の熱処理導管(2)中の該ロール本体の1つの端
部において形成され、かつ、少なくとも1つの移行性挿
入部(5)を備え、該少なくとも1つの移行性挿入部
(5)は、調節可能な熱リム絶縁を提供するために、位
置決め手段(10;14〜17;10a、21)の動き
設定によって該移行性挿入部(5)の後部位置からの移
行性動きが該熱処理導管(2)中に深く入るような様式
で、該位置決め手段(10;14〜17;10a、2
1)に結合され、該絶縁デバイス(4、5;4a、5)
は、該熱処理導管(2)の長手方向において該熱処理導
管(2)中において伸長可能となり、そのことにより上
記目的が達成される。
【0026】前記絶縁デバイス(4、5)は絶縁挿入部
(4)を備え、前記移行性挿入部(5)は該絶縁挿入部
(4)に対して移動可能であり、該移行性挿入部(5)
は好適には、前記熱処理導管(2)中において移動不可
能となるように構成されてもよい。
【0027】前記絶縁挿入部(4)は熱絶縁材料からな
り、該熱絶縁材料は好適にはテフロン(R)材料または
セラミック材料であるか、または、絶縁層等の単一の材
料を含んでもよい。
【0028】前記絶縁挿入部(4)は、熱処理流体が流
れないかまたは妨害を受けることなく流れない絶縁空間
(19)を形成することにより、前記絶縁デバイス
(4、5)の熱絶縁長手方向の領域(4)を形成しても
よい。
【0029】前記絶縁挿入部(4)はステンレススチー
ル製であってもよい。
【0030】前記絶縁デバイス(4、5;4a、5)
は、熱絶縁長手方向の領域(4;4a)を含み、該熱絶
縁長手方向の領域(4;4a)において、前記熱処理流
体が流れないかまたは妨害を受けることなく流れない絶
縁空間(19;4a)が形成されてもよい。
【0031】前記熱絶縁長手方向の領域(4a)は、熱
処理導管(2)の領域中に形成され、該熱処理導管
(2)の領域は、該熱処理導管(2)を、熱処理流体供
給路(2a)の入口(20)または出口を越えて、前記
ロール本体の端部に向かって伸長させてもよい。
【0032】前記移行性挿入部(5)は、熱処理流体が
流れないかまたは妨害を受けることなく流れない絶縁空
間(7)を形成し、該絶縁空間(7)の長さは、該移行
性挿入部(5)の移行性動きによって変更されてもよ
い。
【0033】前記移行性挿入部(5)は、熱絶縁材料製
の層か、または、好適にはテフロン(R)材料もしくは
セラミック材料から全体が構成されるかもしくはステン
レススチール製の層を備えてもよい。
【0034】前記熱処理導管(2)を形成する前記ロー
ル本体(1)の外板表面を用いるかまたは該熱処理導管
(2)中に構成された挿入部(4)を用いてすべり溝
(26)または従輪を形成し、該移行性挿入部(5)
は、該すべり溝または該従輪と係合して、該移行性挿入
部(5)を線状に先導してもよい。
【0035】前記移行性挿入部(5)は、カム機構
(9、15;24、25、26)の接合要素を形成し、
該カム機構(9、15;24、25、26)は、前記位
置決め手段(14〜17;10a、21)の動き設定を
前記移行性挿入部(5)の移行性動きに変換してもよ
い。
【0036】前記カム機構(24、25、26)は、前
記熱処理導管(2)中に形成されてもよい。
【0037】前記カム機構(24、25、26)はすべ
り溝(24)と、該すべり溝(24)と係合し該すべり
溝(24)によって先導される従輪(25)とを備え、
該従輪(25)または該すべり溝(24)は、少なくと
も前記移行性動きおよび前記動き設定の点について、前
記移行性挿入部(5)に移動不可能な状態で接続されて
もよい。
【0038】前記位置決め手段(10a、21)と係合
するように前記熱処理導管(2)中に移動可能な状態で
構成された絶縁挿入部(4)または位置決め挿入部
(4’)は、前記すべり溝(24)または前記カム機構
(24、25、26)の従輪を形成してもよい。前記絶
縁挿入部(4)または前記位置決め挿入部(4’)は前
記すべり溝(24)を形成し、前記移行性挿入部(5)
は前記従輪(25)を形成し、該従輪(25)は、該す
べり溝(24)に貫通すると、該移行性挿入部(5)の
ための線状のガイドを形成する別のすべり溝(26)と
係合してもよい。前記移行性挿入部(5)に接続されて
前記カム機構(24、25、26)を形成する従輪(2
5)は、前記ロール本体(1)の外板表面上に形成され
たすべり溝(26)と係合し、該外板表面は前記熱処理
導管(2)を形成してもよい。
【0039】前記絶縁デバイス(4、5)は、絶縁挿入
部(4)および位置決め挿入部(4’)を備え、該絶縁
挿入部(4)および該位置決め挿入部(4’)は、前記
熱処理導管(2)中に少なくとも部分的に構成され、該
絶縁挿入部(4)は、該絶縁デバイス(4、5)の長手
方向の熱絶縁領域を形成し、該位置決め挿入部(4’)
は、前記位置決め手段(10a、21)に結合されて、
前記すべり溝(24)または前記カム機構(24、2
5、26)の従輪(25)を形成してもよい。前記絶縁
挿入部(4)は、前記カム機構(24、25、26)の
応答部材を形成してもよい。
【0040】前記ロール本体(1)の回転軸を中心にし
て回転するかまたは回転可能に取り付けられた結合部材
(22)は、前記絶縁デバイス(4、5)の駆動装置ホ
イール(23)と、押し込み式ロック付きの前記位置決
め手段(10a、21)の駆動側のホイール(21)と
係合し、これにより、滑りを用いずに、該位置決め手段
(10a、21)の動き設定を前記移行性挿入部(5)
の移行性動きに伝達してもよい。
【0041】前記ロール本体(1)上に構成されたトラ
ニオンフランジ(3)中の熱処理導管(2)の長手方向
において、結合部材(8)を移動可能かつ固定可能に取
り付け、該結合部材は、前記移行性挿入部(5)に移動
不可能に接続されてもよい。
【0042】前記位置決め手段(14〜17)は、前記
トラニオンフランジ(3)の受入側ボア中に移動不可能
かつ回転可能に取り付けられた位置決めスピンドル(1
4、15)を備え、前記移行性挿入部(5)を移動させ
るための結合部材(8)を備えるスピンドル駆動装置を
形成してもよい。
【0043】前記絶縁デバイスは、ベローズによって形
成されてもよい。
【0044】本発明に係るロールは、繊維状の製品の熱
処理および機械的処理を行うためのロールであって、
a)ロール本体(1)と、b)熱処理流体のための熱処
理導管(2)であって、上記導管は、該ロール本体の表
面の近隣において該ロール本体中(1)を走る、熱処理
導管(2)と、c)該ロール本体の1つの端部において
該熱処理導管(2)中に形成され、移行性挿入部(5)
を備える絶縁デバイス(4、5;4a、5)であって、
該移行性挿入部(5)は、調節可能な熱リム絶縁を提供
するために、後部位置から該熱処理導管(2)中に深く
入るように移動可能である、絶縁デバイスと、d)該絶
縁デバイス(4、5;4a、5)のための位置決め手段
(10;14〜17;10a、21)と、を備え、e)
該絶縁デバイス(4、5;4a、5)は、該熱処理導管
(2)の長手方向の熱処理導管(2)において伸長可能
であり、そのことにより上記目的が達成される。
【0045】前記絶縁デバイス(4、5;4a、5)は
それぞれ、絶縁デバイスによって形成されてもよい。
【0046】
【発明の実施の形態】ここで、本発明について、図面を
参照しながら好適な例示的実施形態を用いて説明する。
例示的実施形態を用いて開示される特徴はそれぞれ、特
徴の任意の組み合わせ(例えば、複数の例示的実施形態
から形成される任意の特徴の組み合わせ)すなわち、1
つの例示的実施形態からの1つ以上の特徴と別の例示的
実施形態からの1つ以上の特徴を個々にまたは組み合わ
せとして用いて、本明細書中の特許請求の範囲の内容を
有利に発展させる。
【0047】図1は、ロールのリム領域の長手方向の断
面図を示す。ロールは、ロール本体1を含む。このロー
ル本体1は、周縁において穿孔された熱処理導管2を軸
方向に含む。熱処理導管2のうち1本の導管2を一例と
して図示する。トラニオンフランジ3は、ロール本体の
対面端部にねじで取り付けられる。熱処理導管2は、単
純な通過ボアとして形成される。ロール本体の反対側の
端部の設計は、図示のロール本体の端部と同じである。
熱処理導管2は、互いに平行にかつロール表面に平行に
配置され、ロール本体1の円周にわたって均一に分散さ
れる。各熱処理導管2について、別個の伸長可能な絶縁
デバイスと、その位置決め手段とが、同様に形成され
る。トラニオンフランジ3中には流体供給路2aが公知
の方法で形成され、上記供給路2aは、ラジアル方向に
伸び、中央の回転式供給路から傾斜し、周縁の熱処理導
管2へと到達する。熱処理流体は、これらの供給路を通
じて熱処理導管2に方向付けられ、熱処理導管2中を流
れて通過した後、このようなトラニオンフランジの形状
をした対応するドレインによって、ロール本体の反対側
の端部から排出される。それに対応して、熱処理導管2
は、ロール本体の対面する両端部においてポートを有す
る。ここで、さらなる熱処理導管2の一例として、熱処
理導管2のリム絶縁を形成する絶縁デバイスについて、
図示の熱処理導管2を用いて説明する。同じ設計のリム
絶縁および位置決め手段を、ロールの反対側の端部にも
形成する。
【0048】熱処理導管2において移動しないように構
成された絶縁挿入部4と、さらなる挿入部5とからなる
2部型の絶縁挿入部を用いて、絶縁デバイスを形成す
る。挿入部5は、熱処理導管2中において絶縁挿入部4
に対して相対移動することができる。挿入部5は、導管
2の壁部を導管2中の流れから遮断する。この移動不可
能な絶縁挿入部4は、リム絶縁の熱絶縁端部領域である
ポート側を形成し、熱絶縁材料(好適にはテフロン
(R)材料またはセラミック材料)で構成される。絶縁
挿入部4は、移動可能な挿入部5と共に、ストッパ位置
に届くまで熱処理導管2中に押圧挿入される。この移動
不可能な絶縁挿入部4は、一方の端部においてフランジ
を備えるスリーブであり、挿入されるとストッパを形成
する。絶縁挿入部4は、熱処理導管2の内側壁部全体面
に近接する。絶縁挿入部4は、熱処理流体とロール本体
1との間の熱の流れを挿入部5の長さにわたって永続的
に低減させる材料絶縁を形成する。
【0049】同様に、この移動可能な挿入部5(以下、
移行性挿入部5と呼ぶ)も、スリーブとして形成され
る。このスリーブのシャフト部分は、スライドによって
移動可能な状態で絶縁挿入部4中に収容される。絶縁挿
入部4から突出した前面端部において、フランジ6は、
移行性挿入部5をその円周全体にわたってフレア状にさ
せる。フランジ6は、その円周全体にわたって熱処理導
管2の内側壁部への近接位置まで突出するが、移行性挿
入部5の移行性は妨げない。それどころか、フランジ6
は、移行性挿入部5を先導する役割も果たす。端部位置
において、移行性挿入部5をそのフランジ6と共に絶縁
挿入部4にストッパ位置に来るまで挿入する。移行性挿
入部5が熱処理導管2中に移動すると、熱処理導管2の
内側壁部と移行性挿入部5のシャフト部分の外側壁部と
の間に絶縁間隙7が形成される。上記外側壁部は、絶縁
挿入部4から伸びる。軸方向において、フランジ6と、
フランジ6の反対側の絶縁挿入部4の対面側とによって
絶縁間隙7が形成される。絶縁間隙7は、熱処理流体で
満たされることができるように、完全な気密構造にはな
っていないが、絶縁間隙7中に他のものが流れることの
ないくらいに充分に気密にされる。間隙の長さが設定さ
れた後、熱処理流体が絶縁間隙7中に入るか、または、
気泡(例えば、絶縁間隙が伸長したときに絶縁間隙7中
に形成される気泡)が熱絶縁を形成する。フランジ6が
省略されている場合、絶縁挿入部5のシャフト部分だけ
でも熱絶縁を形成することが可能である。このそれほど
好適ではない構成において、そのときに開口する絶縁間
隙7中の熱処理流体の連絡は、移行性挿入部5からの流
れの下流と比較して少なくとも低レベルになる。
【0050】結合部材8は、結合ロッドの形状をしてお
り、移行性挿入部5に移動不可能な状態で接続される。
例示的実施形態において、移行性挿入部5および結合部
材8は完全にリジッドに相互接続される。この目的のた
め、結合部材8は、スリーブ形状の移行性挿入部5中に
わずかに突出し、移行性挿入部5の内側壁部に取り付け
られる。結合部材8は、トラニオンフランジ3中に移動
可能に取り付けられるが、自身の長手方向の軸を中心に
して回転するように固定される。結合部材8は、受入側
ボア中に取り付けられる。この受入側ボアは、熱処理導
管2の線状の伸長として、トラニオンフランジ3を通じ
て突出する。結合部材8は、組み立てられると、熱処理
流体のために、トラニオンフランジ3中に形成された供
給路の丈短部(short section)を通じて
突出する。結合部材8の断面はとても肉薄であるため、
熱処理流体の供給流れおよび熱処理導管2中を通過する
流れをほとんど妨げない。
【0051】クランピングスピンドル10およびクラン
プ11は、結合部材8が取り付けられているトラニオン
フランジ3の受入側ボア中に収容され、結合部材8に対
して同軸に構成される。クランピングスピンドル10お
よびクランプ11は、クランピングスピンドル10の前
面端部において構成され、結合部材8を移動位置に設定
するように規定する働きをする。その後部(すなわち、
トラニオンフランジ3のフリーの対面端部)において、
受入側ボアは、閉口ストッパ12によって気密にされ
る。例示的実施形態において、この閉口ストッパ12
は、受入側ボア中にネジで取り付けられる。Oリング
が、閉口ストッパ12のフランジとフランジの反対側の
面との間で挟まれたシール13として機能する。クラン
プ11はグランドとして形成可能であり、このような構
成において、シール13と共に2重シール構造を提供す
る。しかし、閉口ストッパ12は機械的な負荷を受けな
いため、原理上は単独機能型の(single−act
ing)シール13でも充分である。
【0052】絶縁デバイス4、5(およびよってリム絶
縁の長さ)の位置決めを行う際、閉口ストッパ12を解
放することにより、トラニオンフランジ3中の受入側ボ
アを開口させる。すると、結合部材8(およびよって移
行性挿入部5)を軸方向に移動させることが可能とな
る。(例えば、結合部材8の内側ねじ山9中にねじ込ま
れたねじ部分を用いて)結合部材8を抜き出すと、有効
絶縁長さを短くすることができる。結合部材8は、挿入
によって延長される。規定されたトラニオンフランジ3
の後部対面表面に対する結合部材8の端部の相対位置を
測定することにより、深さゲージから得られる精度が無
くとも、快適かつ充分な精度を以って移動位置を正確に
判定することが可能である。
【0053】結合部材8の移動位置は、クランピングス
ピンドル10およびクランプ11を含むクランピング手
段によって固定される。クランピングスピンドル10を
締め付けることにより、クランプ11を活性化させ、結
合部材8を移行性設定位置に確実に保持する。結合部材
8を設定し、確実にクランプした後、閉口ストッパ12
をねじ込むことにより流体気密状態が得られるまで、受
入側ボアを再度閉口させる。このようにして、ロールの
全ての結合部材8および絶縁挿入部5を個々に設定す
る。
【0054】全ての移行性挿入部5の相互設定につい
て、個々の絶縁デバイス4、5(例えば、図2中に図示
の絶縁デバイス)の例を用いて説明する。移行性挿入部
5用の位置決め手段を除いて、図2中の例示的実施形態
におけるロールは、図1に示す実施例に対応する。特
に、2つの挿入部4および5によって形成された絶縁デ
バイスは、図1中の例示的実施形態における絶縁デバイ
スに対応する。
【0055】ここでも、図1中の例示的実施形態の場合
と同様に、結合部材8を結合ロッドとして形成する。図
1中の結合部材8と異なり、図2中の結合部材8は、後
部領域において外側ねじ山9を備える。結合部材8は、
位置決め手段の設定部材と共に、外側ねじ山9の領域中
にカム機構を形成する。この設定部材は、位置決めスピ
ンドルとして形成され、スリーブ14およびねじ山付き
ナット15によって形成される。従って、このカム機構
はスピンドル駆動装置である。位置決めスピンドル1
4、15は、受入側ボア中に移動不可能かつ回転可能な
状態で取り付けられ、結合部材8を同軸に包囲する。ね
じ山付きナット15は、位置決めスピンドルの前面端部
に配置され、結合部材8の外側ねじ山9は、上記ねじ山
付きナット15に沿って走る。結合部材8に共通し、結
合部材8を線状に先導する長手方向軸を中心として位置
決めスピンドル14、15を回転させることにより、結
合部材8の移行性動きおよびよって移行性挿入部5の移
行性動きを発生させ、結合部材8は、これらの2つの移
行性端部位置間において前後に移動可能となる。図1中
の例示的実施形態の場合と同様に、移行性挿入部5は、
一方の端部位置において移動不可能な絶縁挿入部4と完
全に重複し、もう一方の端部位置においては伸縮可能に
伸びるが、この位置においても、絶縁挿入部4の前面端
部によって自身の後部端部と共に先導される。
【0056】位置決めスピンドル14、15を用いて、
トラニオンフランジ3の全ての結合部材8のための共通
駆動装置を形成する。ねじ山付きナット15からそれた
位置にある後部端部において、駆動装置ホイール16を
位置決めスピンドル14、15上に配置する。この例示
的実施形態において、上記駆動装置ホイール16は、ピ
ニオンによって形成される。位置決めスピンドル14、
15はそれぞれ、このような駆動装置ホイール16に接
続され、このような駆動装置ホイール16に対する回転
に対して固定される。駆動装置ホイール16は、位置決
めスピンドル14について同軸に構成される。トラニオ
ンフランジ3の全ての結合部材8の駆動装置ホイール1
6は、チェーン形状の回転する同期型部材17によって
共に駆動される。歯付きベルトも、同期型部材として同
期することができる。その場合、それに応じて、駆動装
置ホイール16を歯付きベルト滑車として形成する。ス
プールホイール機構(例えば全ての駆動装置ホイール1
6と噛み合う中央駆動装置ホイールの形態のスプールホ
イール機構)を通じて、共通駆動装置を形成することも
可能である。
【0057】結合部材8用の各受入側ボアをその後部端
部においてフレア状にして、駆動装置ホイール16の1
つを収容するようにする。1つのシーリングプレート1
8(例えば環状シーリングプレート)を用いて、受入側
ボアと位置決め手段全体とを気密にする。図2中の詳
細”A”は、受入側ボアと、閉口プレート18中の1つ
の開口部とが組み合わさって、結合部材8と、ロールの
端部の移行性挿入部5とを全て位置決めしている様子を
示す。シーリングプレート18は、トラニオンフランジ
に対してシーリングされる。シーリングプレート18の
開口部は、閉口ストッパによって気密に閉じられる。シ
ーリングプレート18および閉口ストッパはいかなる機
械的負荷も受け入れなくてよいため、いずれの場合にお
いても、単独機能型のシールだけで充分に気密性を保つ
ことができる。結合部材8を位置決めする際、押し込み
式ロック(例えば正方形との回転部分を用いて回転を可
能にするような様式(詳細”A”))で、位置決めスピ
ンドル14、15のうち少なくとも1つをその後部開口
部において形状付ける。1つの位置決めスピンドル1
4、15を回転させることにより、残りの位置決めスピ
ンドル14、15の全てと、よって残りの結合部材8お
よび移行性挿入部5全てとを、伝達部材17を介して同
期的に共に位置決めする。位置決め手段にアクセスする
ためには、トラニオンフランジ3中に1つの開口部を設
ければ充分である。上記開口部を通じて、押し込み式ロ
ックとの回転部分を、対象となるねじ山付きスピンドル
14、15の外側端部中に導入する。リム絶縁の絶縁長
さの位置決めおよび/または設定ならびに可能ならば例
えば深さゲージを用いた確認を行った後、閉口ストッパ
を用いて、トラニオンフランジ3中のこの1つの開口部
を(例えば図1に示す閉口ストッパ12の様式を用い
て)再度気密に閉じる。
【0058】この例示的実施形態から明らかなように、
強調するに値する本発明のさらなる利点は、周縁が穿孔
された熱処理ロールの設計の大部分を、本発明によるリ
ム絶縁によって向上させることが可能である点である。
これが可能となるのは、トラニオンフランジ3を係合さ
せる際、機械加工により周縁の受入側ボアに小断面を設
けるだけでよく、また、変更が必要となる箇所は典型的
にはいかなる機能も無い箇所である場合が多いからであ
る。
【0059】移動不可能な絶縁挿入部4は、熱絶縁材料
(好適にはテフロン(R)材料またはセラミック材料)
から構成され、移行性挿入部5は好適にはステンレスス
チールから構成されるが、絶縁材料(例えば、テフロン
(R))から構成されてもよい。
【0060】類似の好適な例示的実施形態において、絶
縁端部領域を熱処理導管2中に静的に形成すると、その
絶縁端部領域は、熱絶縁材料によって形成されないかま
たは少なくとも熱絶縁材料にのみによって形成されず、
他の方法によって、熱処理流体の対流流れから熱絶縁さ
れる。この目的のため、絶縁端部領域を、流れの無い場
所または流れの少ない領域(例えば、図1および図2中
の例示的実施形態中の絶縁間隙7)として形成する。そ
の場合、熱処理導管中に移動可能な状態で構成された絶
縁挿入部を、熱処理流体の作用温度において寸法が安定
する任意の材料で作製する(特に、ステンレススチール
で作製)することができる(ただし、当該絶縁端部領域
が同じ材料で形成または同じ材料を用いている場合)。
【0061】ここで、この構成の2つの例示的実施形態
について説明する。以下の説明では、上記の例示的実施
形態の差異のみについて言及する。
【0062】図3中の例示的実施形態において、絶縁挿
入部4の外側外板表面中に凹部を設けることにより、移
動不可能な絶縁挿入部4と熱処理導管2の内側壁部との
間に、流体の流れない絶縁間隙19を実現する。移行性
挿入部5の形状は、図1および図2中の例示的実施形態
における移行性挿入部5の形状に対応する。この場合、
移行性挿入部5は、加熱絶縁材料製のもの(例えばテフ
ロン(R)製の移行性挿入部5)が好適である。
【0063】図4は、加熱絶縁材料(例えば、例えばテ
フロン(R))から構成された移行性挿入部5が1つだ
け設けられた例示的実施形態を示す。リム絶縁の後部端
部領域4aは、熱処理導管2の伸長によってめくら穴の
様式で形成される。
【0064】後部端部領域4aは、熱処理流体の流れの
無い空間を形成する。これは、熱処理流体供給路2aの
ポートを熱処理導管2の対面端部中に設けるのではな
く、熱処理導管2用のボアの対面ポートのやや手前に設
けることにより、達成される。言い換えると、これによ
り、熱絶縁端部領域4aは、熱処理導管2を熱処理流体
供給路2aの入口20を越えて伸長させ、熱処理流体の
流れ方向と反対の方向の熱処理導管2の領域によって形
成される。このようにして、熱絶縁が為された端部領域
を形成する、流れの無い絶縁空間4aまたは少なくとも
流れの少ない絶縁空間4aを生成する。それに対応し
て、熱処理導管2は、熱処理導管2の出口端部の反対側
において、流れ方向の横方向の出口を越えて伸長され
る。これにより、反対側の熱処理導管の出口端部におい
ても熱絶縁端部領域を設ける。
【0065】移行性挿入部5は、入口20を越えて伸長
する熱処理導管2の領域と同じ長さを有する。絶縁デバ
イスの長さを変更する際、移行性挿入部5を、伸長領域
から移動させ、移行性挿入部5と熱処理導管2の伸長領
域とを一直線に並ばせるその最後部の移動位置から移動
させ、入口20を越えて移動させ、そして熱処理導管2
中に移動させることができる。このようにして、完全に
移動可能な絶縁挿入部を1つだけ備える伸縮式の伸長可
能な絶縁デバイスを作製する。移行性挿入部5が移動す
るときに入口20を越えて移動するような円周方向の領
域において、この移行性挿入部5に長手方向のスロット
5aを設ける。この長手方向のスロット5aは、移行性
挿入部5の長さ全体にわたって伸びるか、または、その
長さの大部分だけに沿って、移行性挿入部5の前面から
始端する。長手方向のスロット5aが移行性挿入部5の
長さ全体にわたって伸びた場合にでも、ロール本体の表
面の熱絶縁は十分に確保される。
【0066】図5は、図4中の例示的実施形態に改変を
加えた形態の絶縁デバイス4a、5を示す。図5中の例
示的実施形態において、絶縁デバイス4a、5は、流れ
技術手段のみを用いて形成される。熱処理導管2を熱絶
縁材料と一直線状に配置するのではなく、入口20から
流出してラジアル方向に熱処理導管中に流入する熱処理
流体を、移行性挿入部5によって方向付ける。この目的
のため、移行性挿入部5を、入口20と入口20の反対
側の熱処理導管2の壁部領域との間で移動させる。従っ
て、熱処理流体は、熱処理導管2中に新しく導入される
と、入口20の反対側にあり、入口20の下流からある
程度離れた熱処理導管2の壁部とだけ直接的に熱接触す
る。
【0067】図4中の例示的実施形態の場合と同様に、
入口20の後ろ側に、熱絶縁端部領域4aを流れの無い
空間として永続的に生成する。移行性挿入部5を、この
熱絶縁端部領域4aから移動させて、入口20を越えさ
せて熱処理導管2中に設けることができる。流れの少な
い別の絶縁空間7を、調節可能な長さで作製する。この
絶縁空間7は、入口20から移行性挿入部5の前面端部
にまで到達する。
【0068】移行性挿入部5は、熱処理導管2の長手方
向を指向する偏向性または反発性の(reboundi
ng)表面5aと、閉鎖表面5bとを含む。この偏向性
表面は、流れを偏向させることにより、流体が妨害を受
けずに熱処理導管2の壁部上に流れることを回避する。
この偏向性表面5aは、その長さ全体にわたって両側に
突出し、熱処理導管2の長手方向に対して垂直方向に伸
び、熱処理導管2の壁部近隣まで到達する。この偏向性
表面5aは、導管壁部の両側に対して配置されるが、単
なる平面であってもよく、その場合、そのリムにおいて
導管壁部近隣まで突出する。閉鎖表面5bは、移行性挿
入部5の後部端部において偏向性表面5aからラジアル
方向に伸び、(入口20のポートが熱処理導管2中に入
り込む箇所である)熱処理導管2の壁部側に向かって伸
びる。閉鎖表面5bは、熱処理導管2の壁部近隣まで突
出する。閉鎖表面5bは、偏向によって抑制されている
熱処理流体が端部領域4a中の偏向性表面5aを妨害を
受けずに通り抜けることを回避する。
【0069】図3〜図5を用いて説明した例示的実施形
態に従って絶縁デバイスを位置決めする工程を、図1を
用いて説明した例示的実施形態の場合のように(または
より好適には、図2を用いて例として説明したカム機構
9、15を用いて)形成することが可能である。
【0070】図6は、ポート領域中の熱処理導管2にお
いて移動不可能に構成された絶縁挿入部4によって形成
された伸縮式の挿入部と、絶縁挿入部4によって先導さ
れる移行性挿入部5とを有する第5の例示的実施形態を
示す。絶縁挿入部4および移行性挿入部5はそれぞれス
リーブによって形成され、絶縁挿入部4は、熱絶縁材料
からなるかまたは熱絶縁層を少なくとも含み、一方、移
行性挿入部5の絶縁効果はやはり、流れの少ないリング
間隙7の形成に基づく。リング間隙7は、絶縁デバイス
4、5が伸長したときに、移行性挿入部5と、ロール本
体1周囲の外板表面との間に形成される。絶縁デバイス
4、5の絶縁効果と、絶縁挿入部4および移行性挿入部
5の形状とに関して、第1の例示的実施形態の説明を参
照する。
【0071】位置決め手段10a、21は、トラニオン
フランジ3中に回転可能に取り付けられた位置決めシャ
フト10aと、上記シャフト中に回転不可能に取り付け
られたピニオン21とを用いて形成される。位置決めシ
ャフト10aは、ピニオン21と共に、図2を用いて説
明した位置決め手段の位置決めスピンドル14、15の
機能を満たす。閉口ストッパを介した位置決めシャフト
10へのアクセスについて、同様に、図2に関する説明
を参照する。
【0072】しかし、図2による例示的実施形態を逸脱
すると、位置決め手段10a、21の位置決め動きを移
行性挿入部5の移行性動きに変換するカム機構は、熱処
理導管2内に(すなわち、熱処理導管2用のボア内に)
構成される。このカム機構は、連結ガイドとして形成さ
れ、従輪25と、従輪25が係合するすべり溝24とを
含む。従輪23は連結ブロックであり、移行性挿入部5
からラジアル方向に外側に突出し、移行性挿入部5に回
転不可能かつ移動不可能に接続され、後部(すなわち、
熱処理導管2のポートリム、移行性挿入部5の領域に対
する対面部)に配置される。すべり溝24は、絶縁挿入
部4の外板中のらせん状スロットとして軽減される(す
なわち、すべり溝24は、絶縁挿入部4の長手方向の軸
を中心にして、上記長手方向の軸に対して傾いた状態で
走る)。絶縁挿入部4は、熱処理導管2中の長手方向の
軸を中心にして回転する。移行性挿入部5は、ロール本
体1に対しては回転不可能である。移行性挿入部5のた
めの線状のガイドを提供する際、絶縁挿入部4周囲のロ
ール本体1の外板表面として、軸方向の溝の形状をした
さらなるすべり溝26を形成する。従輪25は、絶縁挿
入部4によって形成されたすべり溝24を貫通し、すべ
り溝26と係合する。従輪25のこの2部からなる幅狭
のスライドガイドにより、一方ですべり溝24において
およびその一方で線状のガイドとして機能するすべり溝
26において、絶縁挿入部4を回転移動させると、移行
性挿入部5は線状に移動し、ここで、移行性挿入部5の
特定の移動距離は、絶縁挿入部4の回転角度位置の各変
化に対応する。
【0073】図6中の例示的実施形態において、絶縁挿
入部4は、絶縁デバイスの駆動部材を形成する。この機
能を満たすために、絶縁挿入部4は、自身のリム端部に
おいて外側歯付き部を含む。絶縁挿入部4は、自身の外
側歯付き部の領域中のフランジのようにフレア状にさ
れ、このようにして、自身の後部端部において駆動装置
ホイール23を形成する。この駆動装置ホイール23
は、ロール本体の端部に組み込まれた熱処理導管2の円
筒状のフレア中に収容される。絶縁挿入部4の後部対面
部は、ロール本体の端部の平面をロール本体1の対面部
で閉鎖させる。
【0074】結合部材22によって、位置決めシャフト
10aと絶縁挿入部4との間の結合を形成する。結合部
材22は、内側歯付き部を備える歯付きの環状歯車であ
る。この内側歯付き部は、駆動装置ホイール23と位置
決めシャフト10aの回転に対して固定されたピニオン
21との両方と噛み合い、これにより、位置決めシャフ
ト10aと絶縁デバイス4、5との間にリジッドで滑ら
ない結合が得られる。
【0075】歯付きの環状歯車22は、位置決めシャフ
ト10aと個々の絶縁デバイス4、5との間に結合部材
を形成するだけでなく、ロール本体の1つの端部におい
て熱処理導管2中に構成された複数の熱処理デバイスの
同期型結合も形成する。上記熱処理デバイスはそれぞ
れ、図6に示す絶縁デバイス4、5と同じ歯付きの環状
歯車22と噛み合う。この目的のため、歯付きの環状歯
車22は、結合された絶縁デバイス4、5の駆動装置ホ
イール23を包囲するロール本体1の対面部中の円周方
向の溝27において線状かつ幅狭に先導され、これによ
り、ロールの回転軸を中心に回転可能に取り付けられ
る。円周方向の溝27の反対側のトラニオンフランジ3
内に同じ円周方向の溝を組み込み、この円周方向の溝を
通じて、歯付きの環状歯車22を、トラニオンフランジ
3内に同様に回転可能に取り付ける。内側歯付き部を備
える歯付きの環状歯車22の代わりに、外側歯付き部を
備えた歯付き滑車または外側歯付き部を備えた歯付きの
環状歯車によって結合部材を形成することもでき、その
場合、結合部材は、駆動装置ホイール23の内側と噛み
合う。しかし、結合部材を内側歯付き部を備えた歯付き
の環状歯車22として形成し、それに応じて受入溝27
をロール本体の外側外板表面に向かって構成すると、ロ
ールトラニオン3のねじの取り付けをより大きな基準円
上で構成することが可能となるという利点が得られる。
【0076】絶縁デバイス4、5または複数の絶縁デバ
イス4、5の図示のロール本体の端部における長さを変
更する目的のため、位置決めシャフト10aを、その長
手方向の軸を中心に回転させる。この回転動きの設定
は、ピニオン21と歯付きの環状歯車22との噛み合い
部およびさらには歯付きの環状歯車22と駆動装置ホイ
ール23との間の噛み合い部を介して、結合された絶縁
デバイス4、5のそれぞれの絶縁挿入部4上に伝達され
る。絶縁挿入部4の回転動きは、すべり溝24と係合し
た従輪25と線状のガイドとして機能する残りのすべり
溝26とによって形成されたカム機構によって、移行性
挿入部5の軸方向の動きに変換される。
【0077】位置決めシャフト10aの動きの設定は、
手動でまたはモータを用いて提供することができる。さ
らに、位置決めシャフト10aが省略されている場合、
歯付きの環状歯車22または結合された絶縁デバイス
4、5の絶縁挿入部4の1つを直接位置決めすることも
考えられる。モータを用いて位置決めを行う場合、(例
えばロール上の滑りリングを介して)制御パルスを受け
取る温度安定型のアクチュエータ(好適には設定モー
タ)をトラニオンフランジ3中に構成することが可能で
ある。この場合、ロールが動作している間に、絶縁デバ
イス4、5の絶縁長さ(好適には複数の結合された絶縁
デバイス4、5の絶縁長さ)を設定することも可能であ
る。
【0078】図7は、絶縁デバイスの第6の例示的実施
形態を示す。移行性挿入部5は、第5の例示的実施形態
における移行性挿入部5に対応する。しかし、第5の例
示的実施形態と異なり、絶縁挿入部4は、熱処理導管2
において回転することはできない。グラブねじは、ロー
ル本体1および絶縁挿入部4の両方との対面側上のロー
ル本体の端部にねじこまれた回転防止ロック28として
機能する。グラブねじの代わりに、回転防止ロックを、
単純に挿入されたピンなどによって形成してもよい。残
りの例示的実施形態の場合と同様に、第6の例示的実施
形態の絶縁挿入部4も、移動不可能な状態で熱処理導管
2中に挿入され、熱処理導管2と一直線上に並び、熱処
理導管2を絶縁させる。このねじ接続により、回転防止
ロック28も、同時に長手方向の移動に対して固定され
る。
【0079】位置決め挿入部4’は、位置決め手段10
a、21の動き設定を移行性挿入部5の移行性動きに変
換する機能をする。この位置決め挿入部4’は、スリー
ブとして形成され、絶縁挿入部4中に挿入される。絶縁
挿入部4は、位置決め挿入部4’の外側外板を気密に包
囲するが、位置決め挿入部4’がその共通の長手方向の
軸を中心にして回転することを可能にする。位置決め挿
入部4’は、自身の部分のために、移行性挿入部5を気
密に包囲するが、移行性動きを可能にする。位置決め挿
入部4’は、熱処理導管2から突出した端部として駆動
装置ホイール23を形成する。駆動装置ホイール23
は、位置決め手段10a、21の駆動側のホイール21
と直接噛み合う。第6の例示的実施形態において、複数
の絶縁デバイス4、5は、ロール本体の端部において機
械的に結合されるのではなく、各絶縁デバイスについ
て、位置決め手段10a、21が設けられる。しかし、
例えば、個々の絶縁デバイスの駆動装置ホイール23と
噛み合う内側歯付き部を備えた歯付きの環状歯車を用い
ても同様の結合を形成することができる。第5の例示的
実施形態と異なり、駆動装置ホイール23はトラニオン
フランジ3中に収容され、これに対応して、ロール本体
のこの端部における絶縁デバイスに共通する結合部材
も、トラニオンフランジ3中に同様に収容される。もち
ろん、第5の例示的実施形態の場合のように、結合を単
一の位置決め手段10a、21間にも形成することも可
能である。位置決め挿入部4’は、第5の例示的実施形
態において絶縁挿入部4によって形成されたすべり溝と
同様の様式ですべり溝24を形成する。しかし、ロール
本体1は、カム機構の応答部材として直接機能するので
はなく、移行性挿入部5のための線状のガイドとして機
能するすべり溝26を形成することにより、絶縁挿入部
4として機能する。第5の例示的実施形態の場合と同様
に、すべり溝26は、絶縁挿入部4の内側外板表面上の
線状の溝であるか、または、絶縁挿入部4中に切り込ま
れた線状のスロットである。これによって得られる利点
は、ロール本体1中にすべり溝を組み込まなくてもよい
点である。カム機構の効果は第5の例示的実施形態にお
けるものと同じであるため、その明細については第5の
例示的実施形態に関する記載を参照されたい。例示的実
施形態において、位置決め挿入部4’および移行性挿入
部5はそれぞれ、非熱絶縁材料(例えば鋼)から構成さ
れる。移行性挿入部5の絶縁効果はここでも、熱処理流
体が流入する絶縁間隙7の形成に基づく。原則として、
位置決め挿入部4’は(そして移行性挿入部5も)、絶
縁材料から構成することができる。その上、位置決め挿
入部4’が熱絶縁材料で構成されている場合、原則とし
て、絶縁挿入部4を非熱絶縁材料で構成することも考え
られる。図3を用いて説明した第2の例示的実施形態の
場合のように、位置決め挿入部4’の絶縁性に関わらず
絶縁挿入部4を形成することも可能である。熱処理導管
中に構成されたカム機構を用いて位置決め手段の動き設
定を移行性挿入部5の移行性動きに変換させるために、
流れ技術によって形成される移行性挿入部5、絶縁挿入
部4または絶縁端部領域4aのさらなる組み合わせを、
位置決め挿入部4’の有無に関係無く、上記の例示的実
施形態から形成することが可能である。従って、図3を
用いて説明した第2の例示的実施形態中の位置決め手段
を、第5の例示的実施形態中の位置決め手段の代わりに
直接用いることが可能である。さらに、内側位置決め挿
入部4’は、例えば、図4および図5を用いて説明した
例示的実施形態における移行性挿入部5の移行性動きを
発生させることもできる。上記の組み合わせは、得られ
る組み合わせのほんの一例である。
【0080】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、繊維状
の製品の表面近隣を流れる熱処理流体のための熱処理導
管を含む繊維状の製品の熱処理および機械的処理を行う
ためのロールに、安全にシーリング可能でありかつシン
プルな設計の熱処理導管のリム絶縁を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第1の例示的実施形態における伸長可
能な絶縁デバイスおよび位置決め手段の断面図である。
【図2】図2は、第2の例示的実施形態における位置決
め手段の断面図である。
【図3】図3は、第2の例示的実施形態における伸長可
能な絶縁デバイスの断面図である。
【図4】図4は、第3の例示的実施形態における伸長可
能な絶縁デバイスの断面図である。
【図5】図5は、第4の例示的実施形態における伸長可
能な絶縁デバイスの断面図である。
【図6】図6は、第5の例示的実施形態における伸長可
能な絶縁デバイスおよび位置決め手段の断面図である。
【図7】図7は、第6の例示的実施形態における伸長可
能な絶縁デバイスおよび位置決め手段の断面図である。
【符号の説明】
1 ロール本体 2 熱処理導管 2a 熱処理流体供給路 3 トラニオンフランジ 4 絶縁長手方向の領域、移動不可能な絶縁挿入部 4a 絶縁端部領域、絶縁空間 4’ 位置決め挿入部 5 移行性挿入部 5a 偏向性表面 5b 閉鎖表面 6 フランジ 7 絶縁空間、絶縁間隙 8 結合部材、結合ロッド 9 結合部材のねじ山 10 クランピングスピンドル 10a 位置決めシャフト 11 クランプ 12 閉口ストッパ 13 シール 14 スリーブ 15 ねじ山付きナット 16 駆動装置ホイール、ピニオン 17 同期型部材、チェーン 18 閉口プレート 19 絶縁空間、絶縁間隙 20 入口 21 駆動側のホイール、ピニオン 22 結合部材、歯付きの環状歯車 23 駆動ホイール 24 すべり溝 25 従輪 26 すべり溝 27 円周方向の溝 28 回転防止ロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 592130529 SCHW▲A▼BISCHE H▲U▼T TENWERKE GESELLSCHA FT MIT BESCHRANKTER HAFTUNG (72)発明者 ハインツ−ミヒャエル ツァオラレク ドイツ国 89551 ケーニッヒスブロン, ブッサルトヴェク 7 Fターム(参考) 4L055 CF46 FA22

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維状の製品の熱処理および機械的処理
    を行うためのロールの絶縁デバイスであって、 前記デバイスは、ロール本体(1)の周縁の熱処理導管
    (2)中の該ロール本体の1つの端部において形成さ
    れ、かつ、少なくとも1つの移行性挿入部(5)を備
    え、該少なくとも1つの移行性挿入部(5)は、調節可
    能な熱リム絶縁を提供するために、位置決め手段(1
    0;14〜17;10a、21)の動き設定によって該
    移行性挿入部(5)の後部位置からの移行性動きが該熱
    処理導管(2)中に深く入るような様式で、該位置決め
    手段(10;14〜17;10a、21)に結合され、 該絶縁デバイス(4、5;4a、5)は、該熱処理導管
    (2)の長手方向において該熱処理導管(2)中におい
    て伸長可能となる、絶縁デバイス。
  2. 【請求項2】 前記絶縁デバイス(4、5)は絶縁挿入
    部(4)を備え、前記移行性挿入部(5)は該絶縁挿入
    部(4)に対して移動可能であり、該移行性挿入部
    (5)は好適には、前記熱処理導管(2)中において移
    動不可能となるように構成される、請求項1に記載の絶
    縁デバイス。
  3. 【請求項3】 前記絶縁挿入部(4)は熱絶縁材料から
    なり、該熱絶縁材料は好適にはテフロン(R)材料また
    はセラミック材料であるか、または、絶縁層等の単一の
    材料を含む、請求項2に記載の絶縁デバイス。
  4. 【請求項4】 前記絶縁挿入部(4)は、熱処理流体が
    流れないかまたは妨害を受けることなく流れない絶縁空
    間(19)を形成することにより、前記絶縁デバイス
    (4、5)の熱絶縁長手方向の領域(4)を形成する、
    請求項2および3のうち任意の1つに記載の絶縁デバイ
    ス。
  5. 【請求項5】 前記絶縁挿入部(4)はステンレススチ
    ール製である、請求項4に記載の絶縁デバイス。
  6. 【請求項6】 前記絶縁デバイス(4、5;4a、5)
    は、熱絶縁長手方向の領域(4;4a)を含み、該熱絶
    縁長手方向の領域(4;4a)において、前記熱処理流
    体が流れないかまたは妨害を受けることなく流れない絶
    縁空間(19;4a)が形成される、請求項1ないし5
    のうち任意の1つに記載の絶縁デバイス。
  7. 【請求項7】 前記熱絶縁長手方向の領域(4a)は、
    熱処理導管(2)の領域中に形成され、該熱処理導管
    (2)の領域は、該熱処理導管(2)を、熱処理流体供
    給路(2a)の入口(20)または出口を越えて、前記
    ロール本体の端部に向かって伸長させる、請求項6に記
    載の絶縁デバイス。
  8. 【請求項8】 前記移行性挿入部(5)は、熱処理流体
    が流れないかまたは妨害を受けることなく流れない絶縁
    空間(7)を形成し、該絶縁空間(7)の長さは、該移
    行性挿入部(5)の移行性動きによって変更される、請
    求項1ないし7のうち任意の1つに記載の絶縁デバイ
    ス。
  9. 【請求項9】 前記移行性挿入部(5)は、熱絶縁材料
    製の層か、または、好適にはテフロン(R)材料もしく
    はセラミック材料から全体が構成されるかもしくはステ
    ンレススチール製の層を備える、請求項1ないし8のう
    ち任意の1つに記載の絶縁デバイス。
  10. 【請求項10】 前記熱処理導管(2)を形成する前記
    ロール本体(1)の外板表面を用いるかまたは該熱処理
    導管(2)中に構成された挿入部(4)を用いてすべり
    溝(26)または従輪を形成し、該移行性挿入部(5)
    は、該すべり溝または該従輪と係合して、該移行性挿入
    部(5)を線状に先導する、請求項1ないし9のうち少
    なくとも1つに記載の絶縁デバイス。
  11. 【請求項11】 前記移行性挿入部(5)は、カム機構
    (9、15;24、25、26)の接合要素を形成し、
    該カム機構(9、15;24、25、26)は、前記位
    置決め手段(14〜17;10a、21)の動き設定を
    前記移行性挿入部(5)の移行性動きに変換する、請求
    項1ないし10のうち任意の1つに記載の絶縁デバイ
    ス。
  12. 【請求項12】 前記カム機構(24、25、26)
    は、前記熱処理導管(2)中に形成される、請求項11
    に記載の絶縁デバイス。
  13. 【請求項13】 前記カム機構(24、25、26)は
    すべり溝(24)と、該すべり溝(24)と係合し該す
    べり溝(24)によって先導される従輪(25)とを備
    え、該従輪(25)または該すべり溝(24)は、少な
    くとも前記移行性動きおよび前記動き設定の点につい
    て、前記移行性挿入部(5)に移動不可能な状態で接続
    される、請求項11および12のうち少なくとも1つに
    記載の絶縁デバイス。
  14. 【請求項14】 前記位置決め手段(10a、21)と
    係合するように前記熱処理導管(2)中に移動可能な状
    態で構成された絶縁挿入部(4)または位置決め挿入部
    (4’)は、前記すべり溝(24)または前記カム機構
    (24、25、26)の従輪を形成する、請求項13に
    記載の絶縁デバイス。
  15. 【請求項15】 前記絶縁挿入部(4)または前記位置
    決め挿入部(4’)は前記すべり溝(24)を形成し、
    前記移行性挿入部(5)は前記従輪(25)を形成し、
    該従輪(25)は、該すべり溝(24)に貫通すると、
    該移行性挿入部(5)のための線状のガイドを形成する
    別のすべり溝(26)と係合する、請求項14に記載の
    絶縁デバイス。
  16. 【請求項16】 前記移行性挿入部(5)に接続されて
    前記カム機構(24、25、26)を形成する従輪(2
    5)は、前記ロール本体(1)の外板表面上に形成され
    たすべり溝(26)と係合し、該外板表面は前記熱処理
    導管(2)を形成する、請求項11ないし15のうち少
    なくとも1つに記載の絶縁デバイス。
  17. 【請求項17】 前記絶縁デバイス(4、5)は、絶縁
    挿入部(4)および位置決め挿入部(4’)を備え、該
    絶縁挿入部(4)および該位置決め挿入部(4’)は、
    前記熱処理導管(2)中に少なくとも部分的に構成さ
    れ、該絶縁挿入部(4)は、該絶縁デバイス(4、5)
    の長手方向の熱絶縁領域を形成し、該位置決め挿入部
    (4’)は、前記位置決め手段(10a、21)に結合
    されて、前記すべり溝(24)または前記カム機構(2
    4、25、26)の従輪(25)を形成する、請求項1
    1ないし15のうち任意の1つに記載の絶縁デバイス。
  18. 【請求項18】 前記絶縁挿入部(4)は、前記カム機
    構(24、25、26)の応答部材を形成する、請求項
    17に記載の絶縁デバイス。
  19. 【請求項19】 前記ロール本体(1)の回転軸を中心
    にして回転するかまたは回転可能に取り付けられた結合
    部材(22)は、前記絶縁デバイス(4、5)の駆動装
    置ホイール(23)と、押し込み式ロック付きの前記位
    置決め手段(10a、21)の駆動側のホイール(2
    1)と係合し、これにより、滑りを用いずに、該位置決
    め手段(10a、21)の動き設定を前記移行性挿入部
    (5)の移行性動きに伝達する、請求項1ないし18の
    うち任意の1つに記載の絶縁デバイス。
  20. 【請求項20】 前記ロール本体(1)上に構成された
    トラニオンフランジ(3)中の熱処理導管(2)の長手
    方向において、結合部材(8)を移動可能かつ固定可能
    に取り付け、該結合部材は、前記移行性挿入部(5)に
    移動不可能に接続される、請求項1ないし11のうち少
    なくとも1つに記載の絶縁デバイス。
  21. 【請求項21】 前記位置決め手段(14〜17)は、
    前記トラニオンフランジ(3)の受入側ボア中に移動不
    可能かつ回転可能に取り付けられた位置決めスピンドル
    (14、15)を備え、前記移行性挿入部(5)を移動
    させるための結合部材(8)を備えるスピンドル駆動装
    置を形成する、請求項20に記載の絶縁デバイス。
  22. 【請求項22】 前記絶縁デバイスは、ベローズによっ
    て形成される、請求項1ないし21のうち任意の1つに
    記載の絶縁デバイス。
  23. 【請求項23】 繊維状の製品の熱処理および機械的処
    理を行うためのロールであって、 a)ロール本体(1)と、 b)熱処理流体のための熱処理導管(2)であって、上
    記導管は、該ロール本体の表面の近隣において該ロール
    本体中(1)を走る、熱処理導管(2)と、 c)該ロール本体の1つの端部において該熱処理導管
    (2)中に形成され、移行性挿入部(5)を備える絶縁
    デバイス(4、5;4a、5)であって、該移行性挿入
    部(5)は、調節可能な熱リム絶縁を提供するために、
    後部位置から該熱処理導管(2)中に深く入るように移
    動可能である、絶縁デバイスと、 d)該絶縁デバイス(4、5;4a、5)のための位置
    決め手段(10;14〜17;10a、21)と、を備
    え、 e)該絶縁デバイス(4、5;4a、5)は、該熱処理
    導管(2)の長手方向の熱処理導管(2)において伸長
    可能である、ロール。
  24. 【請求項24】 前記絶縁デバイス(4、5;4a、
    5)はそれぞれ、絶縁デバイスによって形成される、請
    求項23に記載のロール。
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