JP2002315828A - 歯科用骨内麻酔用注射針 - Google Patents
歯科用骨内麻酔用注射針Info
- Publication number
- JP2002315828A JP2002315828A JP2001161437A JP2001161437A JP2002315828A JP 2002315828 A JP2002315828 A JP 2002315828A JP 2001161437 A JP2001161437 A JP 2001161437A JP 2001161437 A JP2001161437 A JP 2001161437A JP 2002315828 A JP2002315828 A JP 2002315828A
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- JP
- Japan
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- needle
- anesthetic
- anesthesia
- injection needle
- hole
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 下顎歯牙、特に大臼歯の麻酔が効き難く多く
の術者が困難と思う分野である。下顎歯牙に行く神経は
骨髄腔の多孔質の組織のなかを通っているので髄腔内に
麻酔薬を注入出来れば極めて有効である。その為に緻密
骨に小孔をあけ髄腔に直接麻酔薬を浸潤する骨内麻酔法
があるが、孔が細ければ針を再刺入することが難しくつ
い大きくなるのが欠点である。 【解決手段】そのために骨に開けた小孔を通路と考え、
針の先端４を数ｍｍ密接に刺入することにより麻酔薬カ
ートリッジと骨髄腔の通路が確保され、麻酔薬が注入出
来る方法を考案した。針先端４を平坦にして穴を探し易
いように、又針２の長さを短くして扱い易いように及び
圧をかけて刺入しても髄腔内に入らないようにした。そ
れに加えてドリルで開けた穴の方向と針２の方向とが一
致する方が穴に刺入し易い為に、注射針の基部１と針２
のなす角度を約７５°にした歯科用骨内麻酔用注射針を
考案した。
の術者が困難と思う分野である。下顎歯牙に行く神経は
骨髄腔の多孔質の組織のなかを通っているので髄腔内に
麻酔薬を注入出来れば極めて有効である。その為に緻密
骨に小孔をあけ髄腔に直接麻酔薬を浸潤する骨内麻酔法
があるが、孔が細ければ針を再刺入することが難しくつ
い大きくなるのが欠点である。 【解決手段】そのために骨に開けた小孔を通路と考え、
針の先端４を数ｍｍ密接に刺入することにより麻酔薬カ
ートリッジと骨髄腔の通路が確保され、麻酔薬が注入出
来る方法を考案した。針先端４を平坦にして穴を探し易
いように、又針２の長さを短くして扱い易いように及び
圧をかけて刺入しても髄腔内に入らないようにした。そ
れに加えてドリルで開けた穴の方向と針２の方向とが一
致する方が穴に刺入し易い為に、注射針の基部１と針２
のなす角度を約７５°にした歯科用骨内麻酔用注射針を
考案した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は歯科分野におい
て、具体的には麻酔に関するものである。
て、具体的には麻酔に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より、下顎骨は硬い緻密骨に覆われ
ているために内部に麻酔薬が浸透し難く、麻酔を効かせ
るのが他部より難しい。そのために刺入部位を選んだ
り、圧力のかかる注射器を使用したり苦労している。
ているために内部に麻酔薬が浸透し難く、麻酔を効かせ
るのが他部より難しい。そのために刺入部位を選んだ
り、圧力のかかる注射器を使用したり苦労している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】下顎骨の内部はスポン
ジ状の多孔質の組織（以下骨内）であるが、外側は硬い
緻密骨で覆われている。歯牙に行く神経は骨内を通って
いるので、骨内に麻酔薬を注入出来れば極めて有効であ
るが、実際には緻密骨の外側に注入されるので麻酔が効
き難い。
ジ状の多孔質の組織（以下骨内）であるが、外側は硬い
緻密骨で覆われている。歯牙に行く神経は骨内を通って
いるので、骨内に麻酔薬を注入出来れば極めて有効であ
るが、実際には緻密骨の外側に注入されるので麻酔が効
き難い。
【０００４】麻酔が効き難い為に麻酔薬の量を多くしな
ければならず、加えて歯科では麻酔薬濃度も濃い傾向に
ある。麻酔薬は劇薬と指定されているように効果があれ
ば少ないほうが良く、骨内に麻酔薬を注入出来るなら極
少量で済み薬害を減らせる。
ければならず、加えて歯科では麻酔薬濃度も濃い傾向に
ある。麻酔薬は劇薬と指定されているように効果があれ
ば少ないほうが良く、骨内に麻酔薬を注入出来るなら極
少量で済み薬害を減らせる。
【０００５】そのために麻酔薬を骨内に注入する目的
で、ドリルで緻密骨に小孔を開けて麻酔を行なう骨内麻
酔法も考えられている。然し、針を再刺入するのが難し
く、つい小孔が大きくなり傷害となる。
で、ドリルで緻密骨に小孔を開けて麻酔を行なう骨内麻
酔法も考えられている。然し、針を再刺入するのが難し
く、つい小孔が大きくなり傷害となる。
【０００６】
【課題を解決しようとする手段】上記のような課題を解
決するために、針を再刺入することが困難なことから再
刺入をしないで済む注射方法を考案した。
決するために、針を再刺入することが困難なことから再
刺入をしないで済む注射方法を考案した。
【０００７】それは針を骨内に迄刺し入れる方法でな
く、小孔を麻酔薬を注入する通路と考えて麻酔薬を髄腔
内に注入する方法である。
く、小孔を麻酔薬を注入する通路と考えて麻酔薬を髄腔
内に注入する方法である。
【０００８】そのためには、注射針の針先端４を平らに
し、小孔の入り口を探り易いように及び刺入し易いよう
にする。又、針２が短い方が操作し易く、小孔の方向と
針２が平行の方がより刺入し易い為に歯科用骨内麻酔用
注射針を考案した。
し、小孔の入り口を探り易いように及び刺入し易いよう
にする。又、針２が短い方が操作し易く、小孔の方向と
針２が平行の方がより刺入し易い為に歯科用骨内麻酔用
注射針を考案した。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下に発明の実施の形態の図示例
と共に説明する。
と共に説明する。
【００１０】図１のように注射針の針２が基部に対し７
５°±５°の角度をなし、針先端４が平らな歯科用骨内
麻酔用注射針である。
５°±５°の角度をなし、針先端４が平らな歯科用骨内
麻酔用注射針である。
【００１１】図２のように針２を基部１に対し７５°±
５°の角度にした理由は、エンジンにドリルを装着する
とエンジンの握り部とドリルのなす角が約７５°位にな
る。そのドリルで開けられた小孔の方向に注射針の針２
の方向が一致したならば、針を刺入し易い為に、注射針
が装着する注射器の握り部と針２も同様に７５°位の角
度をもつ構造にする。これにより同じ握りの状態で使用
した際、ドリルと針２の方向が一致し易く小孔入り口に
針を刺入させ易くなる。
５°の角度にした理由は、エンジンにドリルを装着する
とエンジンの握り部とドリルのなす角が約７５°位にな
る。そのドリルで開けられた小孔の方向に注射針の針２
の方向が一致したならば、針を刺入し易い為に、注射針
が装着する注射器の握り部と針２も同様に７５°位の角
度をもつ構造にする。これにより同じ握りの状態で使用
した際、ドリルと針２の方向が一致し易く小孔入り口に
針を刺入させ易くなる。
【００１２】図３及び図４のように、針先端４が鋭角で
は骨に引っ掛かってしまい動きがとり難いが、平らなら
ば骨面を滑らすことが出来小孔の入り口を探し易く、刺
入し易い。
は骨に引っ掛かってしまい動きがとり難いが、平らなら
ば骨面を滑らすことが出来小孔の入り口を探し易く、刺
入し易い。
【００１３】針の長さを４，５ｍｍ±１ｍｍにしたの
は、緻密骨の厚さが平均５ｍｍ位であること及び一般に
使用されているデスポーザル注射針の針の長さが１２ｍ
ｍ〜２１ｍｍ位であるが、小孔の入り口に針先端を押し
付けるには長すぎて不安定であり、力の入れ方によって
は針が曲がることもあり、それを防止する為である。
は、緻密骨の厚さが平均５ｍｍ位であること及び一般に
使用されているデスポーザル注射針の針の長さが１２ｍ
ｍ〜２１ｍｍ位であるが、小孔の入り口に針先端を押し
付けるには長すぎて不安定であり、力の入れ方によって
は針が曲がることもあり、それを防止する為である。
【００１４】針の径が小孔より小さければ余白より麻酔
薬が溢れ出てしまい麻酔薬が髄腔に迄到達し難い為に、
髄腔内迄針先を刺入しなければならないことになる。
開けた小孔と注射針の径が同じか、僅かに大きく、正確
に接続出来たならば、針２を数ｍｍ程刺入するだけで注
射器から骨内迄の密閉された通路が確保されたこととな
る
薬が溢れ出てしまい麻酔薬が髄腔に迄到達し難い為に、
髄腔内迄針先を刺入しなければならないことになる。
開けた小孔と注射針の径が同じか、僅かに大きく、正確
に接続出来たならば、針２を数ｍｍ程刺入するだけで注
射器から骨内迄の密閉された通路が確保されたこととな
る
【００１５】骨内麻酔用注射針は針の方向が中心軸から
逸れているために、注射器に挿着する方法に数回回転し
なければならないネジ式と数分の１の回転で固定出来る
ロック式があるが、針先の方向も決まるロック式がよ
い。その為に基部１の外壁にロックの為の突起３を複数
設ける。又、先端頭部の針の出る反対側に押さえ易いよ
うに指当５を設ける。
逸れているために、注射器に挿着する方法に数回回転し
なければならないネジ式と数分の１の回転で固定出来る
ロック式があるが、針先の方向も決まるロック式がよ
い。その為に基部１の外壁にロックの為の突起３を複数
設ける。又、先端頭部の針の出る反対側に押さえ易いよ
うに指当５を設ける。
【発明の効果】〔イ）刺入点が少なく、歯牙の麻酔が確
実に迅速に効く。 （ロ）麻酔薬が極少量で済み、薬害が抑えられる。
実に迅速に効く。 （ロ）麻酔薬が極少量で済み、薬害が抑えられる。
【図１】 本発明の形態を示す骨内麻酔用注射針の斜視
図である。
図である。
【図２】 図１の断面図である。
【図３】 本発明の針先端４の拡大図である。
【図４】 従来の注射針先端の拡大図である。
１ 基部 ２ 針 ３ 突起 ４ 針先端 ５ 指当
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長谷川 英夫 兵庫県西宮市上甲東園１丁目86番５−502 号 Ｆターム(参考） 4C066 AA10 BB01 CC01 DD08 FF03 GG01 GG12 GG15 KK02 KK05
Claims (2)
- 【請求項１】 歯科用デスポーザル注射針の針２が基部
１に対し７５°±５の角度をなし、針先端４が平らな歯
科用骨内麻酔用注射針。用注射針。 - 【請求項２】 針２の長さを４，５ｍｍ±１ｍｍにした
請求項１の歯科用骨内麻酔用注射針。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001161437A JP2002315828A (ja) | 2001-04-20 | 2001-04-20 | 歯科用骨内麻酔用注射針 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001161437A JP2002315828A (ja) | 2001-04-20 | 2001-04-20 | 歯科用骨内麻酔用注射針 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2002315828A true JP2002315828A (ja) | 2002-10-29 |
Family
ID=19004710
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001161437A Pending JP2002315828A (ja) | 2001-04-20 | 2001-04-20 | 歯科用骨内麻酔用注射針 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2002315828A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8398397B2 (en) | 2008-03-12 | 2013-03-19 | Ultradent Products, Inc. | Dental intraligamentary injection needles and related methods of manufacture |
-
2001
- 2001-04-20 JP JP2001161437A patent/JP2002315828A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US8398397B2 (en) | 2008-03-12 | 2013-03-19 | Ultradent Products, Inc. | Dental intraligamentary injection needles and related methods of manufacture |
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