JPH085714Y2 - 麻酔用複合針 - Google Patents

麻酔用複合針

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JPH085714Y2
JPH085714Y2 JP1992086106U JP8610692U JPH085714Y2 JP H085714 Y2 JPH085714 Y2 JP H085714Y2 JP 1992086106 U JP1992086106 U JP 1992086106U JP 8610692 U JP8610692 U JP 8610692U JP H085714 Y2 JPH085714 Y2 JP H085714Y2
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JP
Japan
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needle
tip
anesthesia
hole
outer needle
Prior art date
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Application number
JP1992086106U
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English (en)
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JPH0644549U (ja
Inventor
彰夫 斉藤
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Unisis Corp
Original Assignee
Unisis Corp
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、硬膜外麻酔と脊髄麻酔
の双方を併用できる麻酔用複合針に関する。
【0002】
【従来の技術】麻酔用複合針は、例えば実公昭63−4
1007号公報に掲載され、図6、7に示すように実用
化され、販売されていた。
【0003】図6は従来の麻酔用複合針の外針20の先
端部分断面図、図7は該針の正面図である。先端のく字
状に曲げられた先端曲げ部21に貫通孔22が形成され
ているが、その位置は外針の最下部であり、形状も図7
のごとく半円形に近い不定形であった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の麻酔用複合
針において、貫通孔22の位置を外針20の最下部とし
たのは、おそらく、内針を外針内に差し込むときに、内
針は重力によって外針の内面の底に沿って進むと考え、
この位置に設けるのが内針先端を貫通孔から突出させる
のに最も好都合であると考えたためであろう。しかし現
実には、この従来の麻酔用複合針においては、内針先端
が貫通孔から突出する確率は極めて低く、ほんの数%の
確率しかないのである。すなわち、大部分の場合は貫通
孔ではなく先端の刃先孔23に突出してしまうのであ
る。従って、医師はしかたなく、内針が刃先孔23から
突出した状態で、細心の注意を払って脊椎麻酔を行う
か、又は、この施術を中止しなければならないのであ
る。このように、従来の麻酔用複合針は確実性に問題が
あり、麻酔事故を誘発する危険も大きいので、現在でも
あまり使用されていない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案は、内針が貫通孔
から突出する確率を高めて、麻酔用複合針の確実性、安
全性を向上させるためになされたものである。すなわち
本考案は、先端をく字状に曲げた先端曲げ部を形成し該
先端曲げ部に貫通孔を設けた外針と、外針内に嵌挿する
内針とを有し、前記貫通孔から内針の先端が突出可能と
して脊髄麻酔と硬膜外麻酔の双方を可能にした麻酔用複
合針において、前記貫通孔を先端側から見て円形状と
し、その中心を外針軸心よりやや上方に設けたことを特
徴とする麻酔用複合針である。内針の先端からやや根元
寄りの外周にスペーサーチューブを設けると、さらに確
実性が高まる。
【0006】
【作用】出願人は、上記課題を解決すべく、種々の試作
品を作成して実験を行った結果、貫通孔の形状を先端側
から見て円形とし、その中心位置は、外針の軸心よりや
や上方、最も好ましくは軸心上方約 0.1mmに設ける
のがよいことを発見したのである。この理由は正確には
不明であるが、おそらくは次の通りではないかと考えら
れる。すなわち、内針を外針内に差し込むときに、内針
は重力によって外針の内面の底に沿ってまっすぐ進むの
ではなく、外針内周壁の上下左右様々な部分に接触しな
がら不規則な軌道を進むのであるが、外針の軸心付近、
正確には軸心よりやや上方に存在する確率が最も高いと
いうことである。貫通孔の中心位置を外針の軸心上方
0.1mmにすると、内針先端が貫通孔から突出する確
率は90%以上となり、従来のものの10倍以上も確実
性が向上するのである。
【0007】内針の先端からやや根元寄りの外周にスペ
ーサーチューブを設けると、内針の先端は強制的に外針
の軸心に維持されるから、内針先端が貫通孔から突出す
る確率はほぼ100%に向上する。
【0008】
【実施例】図1ないし5は本考案の1実施例たる、麻酔
用複合針に関し、図1は分解図、図2は外針の先端部分
断面図、図3は外針の正面図、図4は使用状態の説明
図、図5も同じく使用状態の説明図である。
【0009】実施例の麻酔用複合針は、図1に示すごと
く、外針1、外針スタイレット2、内針3、内針スタイ
レット4からなる。外針1の先端部分はく字状に上方に
曲げられた先端曲げ部5が形成されている。該先端曲げ
部には貫通孔6が設けられている。貫通孔6は、図3に
示すように、先端側から見て真円形状で、その中心は外
針軸心cより 0.1mm上方に位置し、大きさは内針3
の外径よりやや大きくなっている。外針1の最先端は図
2に示すごとく、刃先孔7が上向きに開口している。
【0010】外針スタイレット2は、外針1内に嵌挿さ
れるもので、その先端部2aは外針1の先端曲げ部5と
ほぼ同形状をなし、嵌挿された状態で外針1の貫通孔6
及び刃先孔7をほぼ閉塞する。これは外針1を患者に穿
刺するときに外針に嵌挿し、貫通孔6及び刃先孔7が患
者の皮膚組織等を傷つけるのを防ぐものである。外針を
穿刺した後は外針から抜き取られる。
【0011】内針3は図4に示すごとく、外針1内に嵌
挿され、その先端は外針1の貫通孔6から突出する。先
端から根元寄り約15mmの位置の外周にはステンレス
製のスペーサーチューブ8を装着している。スペーサー
チューブ8の外径は内針2の外径より大きく、外針1の
内径よりやや小さくなっている。これにより、内針3先
端付近を常に外針1の軸心に一致させ、貫通孔6から確
実に突出させることができる。
【0012】内針スタイレット4は、内針3を外針1内
に嵌挿するときに内針内に嵌挿しておくもので、嵌挿状
態において先端が内針先端と一致し、内針の刃先孔をほ
ぼ閉塞する。これは、内針を貫通孔6から突出させたと
きに、硬膜11等の組織を傷めないためのものである。
【0013】本実施例の麻酔用複合針は次のように使用
する。外針1内に外針スタイレット2を嵌挿した状態で
患者に穿刺し、その先端を硬膜外腔12に至らしめる。
外針1は留置したまま外針スタイレット2を抜く。内針
3に内針スタイレット4を嵌挿した状態で外針内に差し
こみ、貫通孔6から内針先端を突出させ、図4に示すご
とく、硬膜11を刺通してくも膜下腔10に至らしめ
る。しかる後、外針1及び内針3を留置したまま内針ス
タイレット4を抜き、内針3よりくも膜下腔10に麻酔
液を注入し脊髄麻酔を行う。しかる後、内針3を抜き、
外針1内にカテーテル9を挿通し、先端を刃先孔7から
突出させ、外針のみを抜去し、留置したカテーテル9よ
り硬膜外腔12に麻酔液を持続的に注入して硬膜外麻酔
を行う。
【0014】脊髄麻酔は強力で即効性があるが持続時間
が短い。硬膜外麻酔は脊髄麻酔よりも弱いが持続性があ
る。脊髄麻酔と硬膜外麻酔を併用することにより、より
理想に近い麻酔を施すことが可能となる。
【0015】
【考案の効果】本考案の麻酔用複合針は、外針に内針を
差し込んだときに、内針が外針の貫通孔を通過する確率
が高いので、医師は苦労することなく安心して使用する
ことができ、麻酔事故も防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の1実施例の麻酔用複合針の分解図であ
る。
【図2】同実施例の外針の先端部分断面図である。
【図3】同実施例の外針の正面図である。
【図4】同実施例の使用状態の説明図である。
【図5】同実施例の使用状態の説明図である。
【図6】従来の麻酔用複合針の外針の先端部分断面図で
ある。
【図7】図6の外針の正面図である。
【符号の説明】
1 外針 2 外針スタイレット 3 内針 4 内針スタイレット 5 先端曲げ部 6 貫通孔 7 刃先孔 8 スペーサーチューブ 9 カテーテル 10 くも膜下腔 11 硬膜 12 硬膜外腔 13 黄勒帯 20 外針 21 先端曲げ部 22 貫通孔 23 刃先孔

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端をく字状に曲げた先端曲げ部を形成
    し該先端曲げ部に貫通孔を設けた外針と、外針内に嵌挿
    する内針とを有し、前記貫通孔から内針の先端が突出可
    能として脊髄麻酔と硬膜外麻酔の双方を可能にした麻酔
    用複合針において、前記貫通孔を先端側から見て円形状
    とし、その中心を外針軸心よりやや上方に設けたことを
    特徴とする麻酔用複合針
  2. 【請求項2】 貫通孔の中心を外針軸心より0.1ミリ
    メートル上方に設けた請求項1の麻酔用複合針
  3. 【請求項3】 内針の先端からやや根元寄りの外周にス
    ペーサーチューブを設けた請求項1又は請求項2の麻酔
    用複合針
JP1992086106U 1992-11-24 1992-11-24 麻酔用複合針 Expired - Lifetime JPH085714Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992086106U JPH085714Y2 (ja) 1992-11-24 1992-11-24 麻酔用複合針

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1992086106U JPH085714Y2 (ja) 1992-11-24 1992-11-24 麻酔用複合針

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0644549U JPH0644549U (ja) 1994-06-14
JPH085714Y2 true JPH085714Y2 (ja) 1996-02-21

Family

ID=13877458

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1992086106U Expired - Lifetime JPH085714Y2 (ja) 1992-11-24 1992-11-24 麻酔用複合針

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008284181A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Hakko Co Ltd 硬脊麻針セット

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8728036B2 (en) 2009-03-18 2014-05-20 Unisis Corporation Anesthetic compound needle

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US5106376A (en) 1989-07-07 1992-04-21 B. Braun Melsungen Ag Anaesthesia set

Family Cites Families (2)

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JPH0344732Y2 (ja) * 1986-09-04 1991-09-20
DE4128530A1 (de) * 1991-08-28 1993-03-04 Vygon Gmbh & Co Kg Anaesthesiebesteck

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JPH0644549U (ja) 1994-06-14

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