JP2002315766A - テーパー形状を有する自己係止型モジュール式プロテーゼおよびこれに付随する方法 - Google Patents

テーパー形状を有する自己係止型モジュール式プロテーゼおよびこれに付随する方法

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JP2002315766A JP2001343669A JP2001343669A JP2002315766A JP 2002315766 A JP2002315766 A JP 2002315766A JP 2001343669 A JP2001343669 A JP 2001343669A JP 2001343669 A JP2001343669 A JP 2001343669A JP 2002315766 A JP2002315766 A JP 2002315766A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 大腿骨の骨髄管の中に移植することに適合し
ているステム部材を備えているモジュール式大腿プロテ
ーゼを提供する。 【解決手段】 上記ステム部材はその内部に形成されて
いる連続的にテーパー状の細長い中ぐり穴およびねじ付
き孔を有している。この細長い中ぐり穴の第1の端部は
ポスト部受容用の開口部を有している。このポスト部受
容用の開口部は上記ステム部材の基端部の表面に形成さ
れている。上記細長い中ぐり穴はポスト部受容用の開口
部とねじ付き孔との間に延在している。さらに、この大
腿プロテーゼはネック本体部分を有するネック部材と、
当該ネック本体部分に固定されてその外側に延出するヘ
ッド部受容用の支持部材と、当該ネック本体部分に固定
されてその外側に延出するテーパー状のポスト部を備え
ている。このテーパー状のポスト部は上記ステム部材の
細長い中ぐり穴の中に受容されることに適合している。
また、モジュール式プロテーゼの使用による関節置換処
置を行なう方法も開示する。

Description

【発明の詳細な説明】仮特許出願 本特許出願は2000年11月8日に出願されている米
国仮特許出願第60/246,854号の恩典を主張す
る。上記仮特許出願の開示はその内容全体が完全に本明
細書に参考文献として含まれる。クロス・リファレンス 本発明と同一の譲受人に譲渡されていて本特許出願と同
時に出願されているKimberly A. DwyerおよびLarry G.
McClearyによる「内部に形成されている端ぐり穴あけし
たキャビティを伴うステム部品を有するモジュール式プ
ロテーゼおよびこれに付随する方法(Modular Prosthes
is Having a Stem Component With a Counterbored Cav
ity Defined Therein and Associated Method)」を発
明の名称とする同時係属の米国実用特許出願第( /
)号(代理人整理番号:1671−0112号)
に対してクロス・リファレンスの関係を成している。上
記実用特許出願の開示はその内容全体が完全に本明細書
に参考文献として含まれる。
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般にプロテーゼに
関し、特にネック部品のテーパー状のポスト部を受容す
るためのテーパー状の中ぐり穴を伴うステム部品を有し
ている自己係止型モジュール式プロテーゼおよびこれに
付随する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】患者の寿命中に、例えば、病気または外
傷の結果として患者に関節置換処置を行なうことが必要
になる場合がある。この関節置換処置は患者の骨の1個
の中に移植されるプロテーゼの使用を含む。股関節部置
換処置の場合に、大腿プロテーゼが患者の大腿骨または
大腿部の中に移植される。この大腿プロテーゼは一般的
に患者の大腿骨に対して大腿部品を固定するために利用
される細長い骨髄内ステム部と共に、患者の骨盤または
寛骨臼に支持される球形状のヘッド部を備えている上方
部分を有する一部材片型(またはワンピース型)の構造
として構成されている。このプロテーゼを患者の大腿骨
に固定するために、患者の大腿骨の骨髄管を先ず外科的
に調整(例えば、リーマー処理および/またはブローチ
処理)して、大腿プロテーゼの骨髄内ステム部をその中
に実質的に移植できるようにする。この大腿プロテーゼ
は骨髄管の中に圧入することができ、あるいは、骨セメ
ントを利用してこの大腿プロテーゼを骨髄管の中に固定
することができる。
【0003】関節置換処置の実行中に、プロテーゼの選
択における一定の程度の柔軟性を外科医に提供すること
が一般的に必要である。特に、プロテーゼを移植する穴
の解剖学的構造は患者毎に幾分異なることが有り得る。
例えば、大腿プロテーゼの場合に、患者の大腿骨が比較
的長い場合または比較的短い場合があり、比較的長いま
たは比較的短いステム部を備えている大腿プロテーゼを
それぞれ使用することが必要になる。さらに、比較的長
いステム部の長さが必要とされる場合のような特定の場
合において、このステム部を患者の大腿骨の解剖学的構
造に一致させるために曲げることが必要になる場合もあ
る。
【0004】上記のような異なる形状および寸法のプロ
テーゼに対する必要性はワンピース型プロテーゼの使用
に関して多数の問題を生じる。例えば、外傷状況および
修正手術等の特定の状況に対して必要とされる必須のプ
ロテーゼの混合物を有するために病院または外科センタ
ーは比較的多量のプロテーゼの在庫を維持しなければな
らない。さらに、上記ステム部の曲り部分が患者の大腿
骨における骨髄管の曲がり部分に一致する必要があるの
で、プロテーゼの上方部分(すなわち、基端部)におけ
る回転式の位置決めが制限されることにより、当該上方
部分、さらに、プロテーゼのヘッド部の正確な位置決め
が極めて困難になる。加えて、患者の解剖学的構造の左
側および右側に相当するそれぞれの骨(例えば、左大腿
骨および右大腿骨)が反対方向に曲がるので、曲がった
状態のステム部の反対バージョンを備えるためにプロテ
ーゼの「左側」および「右側」の各変形品を製造する必
要があり、維持しなければならないプロテーゼの在庫が
さらに増える。
【0005】上記およびその他の不都合の結果として、
多数のモジュール式プロテーゼがこれまでに設計されて
いる。その名称が示すように、モジュール式プロテーゼ
はモジュール式の形態で構成されていて、当該プロテー
ゼの個々の構成要素または形状が任意の患者の解剖学的
構造における必要性に適合するように選択できる。例え
ば、任意の患者の解剖学的構造における必要性に適合す
る組立体を形成するために多数の先端側のステム部品に
おける任意の1個に対して組立て可能な基端側のネック
部品を備えているモジュール式プロテーゼがこれまでに
設計されている。このような設計は先端側ステム部品を
選択した後に患者の解剖学的構造に一致する位置におけ
る患者の骨の中にこれを移植することを可能にすると共
に、患者の骨盤に対する基端側ネック部品の一定の制限
された程度の独立した位置決めを可能にする。
【0006】このようなモジュール式プロテーゼの使用
による結果として生じる問題の一つは各部品の互いに対
する係止作用である。特に、基端側ネック部品の先端側
ステム部品に対する強固な係止作用は患者の体内にこれ
らを移植した後にこれら2個の部品の分離を防ぐために
重要である。それゆえ、モジュール式プロテーゼにおけ
るこれらの部品を互いに係止するために多数の係止機構
がこれまでに設計されている。例えば、基端側ネック部
品の中に形成されている中ぐり穴(ボア)の中に受容さ
れる上方に延出しているポスト部を有する先端側ステム
部品を備えるために多数のモジュール式プロテーゼがこ
れまでに設計されている。スクリューまたはボルト等の
比較的長いファスナーがこのポストを中ぐり穴の中に固
定するために利用されている。
【0007】しかしながら、このような設計はこれに付
随する多数の欠点を有している。第1に、プロテーゼの
使用中における機能的負荷が積極的な係止を行なうこと
ができずに、実際には、先端側ステム部品から上方に延
出しているポスト部を基端側ネック部品に形成されてい
る中ぐり穴から押し出す傾向がある。このような場合
に、ファスナー(例えば、スクリューまたはボルト)だ
けでこのような負荷を吸収しなければならない。このこ
とは上記のような機能的負荷の多くが本来的に軸方向に
生じる傾向があるので多数の問題を生じる。特に、その
設計の本質により、スクリューまたはボルト等のファス
ナーに加わる軸方向の負荷が当該ファスナーのねじ部に
支持されて、比較的に大きな負荷が比較的小さい表面積
に加えられるので望ましくない。さらに、経時的に、こ
のような負荷はねじ部の機械的完全性の低下または破壊
さえ生じる可能性があり、潜在的に上記の各部品を互い
に分離させる可能性がある。
【0008】第2に、上記のようなモジュール式プロテ
ーゼの製造は比較的困難であり、結果として、費用がか
かる。特に、上記2個の部品を互いに固定するために長
いスクリューまたはボルトを利用する場合に、基端側ネ
ック部品の全長および先端側ステム部品の長さの少なく
とも一部分を通して比較的長い中ぐり穴をドリル加工ま
たはその他の機械加工により形成する必要がある。この
ようなドリル加工処理は、しばしば「ガン・ドリル処理
(gun drilling)」と呼ばれ、とりわけ、極めて厳しい
許容度の厳守を必要とするために実行することが比較的
困難であり、上記のようなモジュール式プロテーゼの製
造に伴うコストが嵩む。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】それゆえ、必要とされ
ていることは上記の欠点の1個以上を解消するモジュー
ル式プロテーゼである。特に必要とされることはこれま
でに設計されているモジュール式プロテーゼに対して向
上された係止特性を有するモジュール式プロテーゼであ
る。さらに特に必要とされることはプロテーゼの使用中
に発生する機能的負荷により「自己係止型(self-locke
d)」になるモジュール式プロテーゼである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の実施形態の一例
によれば、モジュール式プロテーゼが提供される。この
モジュール式プロテーゼは内部に形成されている細長い
中ぐり穴(ボア)およびねじ付き孔を有するステム部材
を備えている。このステム部材は内部に形成されている
ポスト部受容用開口部を有する基端部表面を有してい
る。上記細長い中ぐり穴は上記ポスト部受容用開口部と
ねじ付き孔との間に延在している。この細長い中ぐり穴
はポスト部受容用開口部からねじ付き孔まで連続的にテ
ーパー状である。さらに、このプロテーゼはネック本体
部分を有するネック部材、当該ネック本体部分に固定さ
れてこれから延出するヘッド部受容用支持部材、および
当該ネック本体部分に固定されてこれから延出するテー
パー状のポスト部も備えている。このテーパー状のポス
ト部は上記ステム部材の細長い中ぐり穴の中に受容され
ることに適合している。
【0011】本発明の別の実施形態によれば、モジュー
ル式大腿プロテーゼが提供される。この大腿プロテーゼ
は大腿骨の骨髄管の中に移植されることに適合している
ステム部材を備えている。このステム部材はその内部に
形成されている連続的にテーパー状の細長い中ぐり穴お
よびねじ付き孔を有している。上記細長い中ぐり穴の第
1の端部はポスト部受容用開口部を有している。このポ
スト部受容用開口部は上記ステム部材の基端部表面に形
成されている。また、上記細長い中ぐり穴は上記のポス
ト部受容用開口部とねじ付き孔との間に延在している。
さらに、この大腿プロテーゼはネック本体部分を有する
ネック部材、当該ネック本体部分に固定されてこれから
延出するヘッド部受容用支持部材、および当該ネック本
体部分に固定されてこれから延出するテーパー状のポス
ト部も備えている。このテーパー状のポスト部は上記ス
テム部材の細長い中ぐり穴の中に受容されることに適合
している。
【0012】本発明の別の実施形態によれば、モジュー
ル式プロテーゼの使用による関節置換処置を行なう方法
が提供される。このモジュール式プロテーゼはネック本
体部分を有するネック部材、当該ネック本体部分に固定
されてこれから延出するヘッド部受容用支持部材、およ
び当該ネック本体部分に固定されてこれから延出するテ
ーパー状のポスト部を備えている。さらに、このモジュ
ール式プロテーゼは内部に形成されている細長い中ぐり
穴およびねじ付き孔を有するステム部材も備えている。
この方法は上記テーパー状のポスト部を上記ステム部材
の基端部表面内に形成されているポスト部受容用開口部
の中に進行させる工程を含む。このポスト部受容用開口
部は細長い中ぐり穴の基端部を定めている。一方、上記
ねじ付き孔は細長い中ぐり穴の先端部を定めている。こ
の細長い中ぐり穴は上記のポスト部受容用開口部からね
じ付き孔まで連続的にテーパー状である。さらに、この
方法は上記ステム部材を骨の中に移植する工程を含む。
【0013】本発明のさらに別の実施形態によれば、内
部に形成されている細長い中ぐり穴およびねじ付き孔を
有するネック部材を備えているモジュール式プロテーゼ
が提供され、(i)上記ネック部材が内部に形成されて
いるポスト部受容用開口部を有する先端部表面を有して
おり、(ii)上記細長い中ぐり穴が上記のポスト部受
容用開口部とねじ付き孔との間に延在しており、(ii
i)上記細長い中ぐり穴が上記のポスト部受容用開口部
からねじ付き孔まで連続的にテーパー状である。さら
に、このモジュール式プロテーゼは上記ネック部材の細
長い中ぐり穴の中に受容されるように形成されているテ
ーパー状のポスト部を有するステム部材を備えている。
【0014】本発明のさらに別の実施形態によれば、モ
ジュール式プロテーゼが提供され、当該モジュール式プ
ロテーゼは内部に形成されている細長い中ぐり穴および
ねじ付き孔を有する第1のプロテーゼ部品を備えてお
り、(i)当該第1のプロテーゼ部品が内部に形成され
ているポスト部受容用開口部を有する端面部を有してお
り、(ii)上記細長い中ぐり穴が上記のポスト部受容
用開口部とねじ付き孔との間に延在しており、(ii
i)上記細長い中ぐり穴が上記のポスト部受容用開口部
からねじ付き孔まで連続的にテーパー状である。さら
に、このモジュール式プロテーゼは上記第1のプロテー
ゼ部品の細長い中ぐり穴の中に受容されるように形成さ
れているテーパー状のポスト部を有する第2のプロテー
ゼ部材を備えている。
【0015】それゆえ、本発明の目的は新規で有用なモ
ジュール式プロテーゼを提供することである。
【0016】さらに、本発明の目的は改善されたモジュ
ール式プロテーゼを提供することである。
【0017】本発明の別の目的はモジュール式プロテー
ゼの使用者による関節置換処置を行なう新規で有用な方
法を提供することである。
【0018】さらに、本発明の目的はモジュール式プロ
テーゼの使用者による関節置換処置を行なう改善された
方法を提供することである。
【0019】本発明のさらに別の目的はこれまでに設計
されているモジュール式プロテーゼに対して向上した係
止特性を有するモジュール式プロテーゼを提供すること
である。
【0020】さらに、本発明の目的はプロテーゼの使用
中に発生する機能的負荷により「自己係止型(self-loc
ked)」になるモジュール式プロテーゼを提供すること
である。
【0021】さらに、本発明の目的は患者の寛骨臼に対
するプロテーゼにおけるヘッド部品の配置に関して高度
な柔軟性を提供するモジュール式プロテーゼを提供する
ことである。
【0022】本発明の上記およびその他の目的、特徴お
よび利点は以下の説明および添付図面から明らかにな
る。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明は種々の変更および別の形
態が可能であるが、本発明の特定の実施形態を例示のた
めに添付図面に示し、本明細書において詳細に説明す
る。しかしながら、この開示した特定の形態に本発明を
制限することを目的としておらず、それとは反対に、こ
の(開示の)目的は特許請求の範囲およびその実施態様
により定められる本発明の範囲および趣旨に含まれる全
ての変更、等価物、および変形例を含み表すことであ
る。
【0024】図1乃至図3において、股関節部置換処置
等の関節置換処置の実行中に使用するためのモジュール
式プロテーゼ10を示している。なお、本明細書におい
て本発明を股関節部置換処置の実行に関して例示的に説
明するが、本発明の概念は全身にわたる多数の別の関節
位置における置換処置において利用可能であることが当
然に理解されると考える。例えば、本発明の概念は肩関
節または膝(関節)の置換処置の実行において利用可能
である。
【0025】モジュール式大腿プロテーゼ10は基端側
ネック部品12、基端側骨固定部品またはスリーブ部品
14、およびボール部品またはヘッド部品16等の基端
側構成部品と、先端側ステム部品18等の先端側構成部
品を備えている。このプロテーゼ10は、例えば、病気
または外傷の結果として患者の大腿骨20(図4参照)
の特定の自然な形状部分を置換するために患者の大腿骨
20の中に移植するように形成されている。特に、以下
に説明する様式で組立てられた後に、上記のモジュール
式プロテーゼ10は外科的に調整(例えば、リーマー処
理またはブローチ処理)した大腿骨20の骨髄管22
(図4参照)の中に移植される。このモジュール式プロ
テーゼ10は骨髄管22の中に圧入するか、あるいは、
骨セメントの使用により骨髄管の中に固定できる。
【0026】このような様式で、上記プロテーゼ10は
患者の骨盤(図示せず)に対して患者の大腿骨20を回
転可能に固定するために利用できる。特に、ヘッド部品
16は患者の自然な寛骨臼または患者の寛骨臼を置換す
るために当該患者の骨盤の中に予め移植したプロテーゼ
・ソケットのいずれかに支持されるように配置される。
このような様式で、モジュール式プロテーゼ10および
自然のまたは人工的な寛骨臼が集合的に患者の股関節部
における自然の「ボール・アンド・ソケット(ball and
socket)」式関節部分を置換するシステムとして機能
する。
【0027】図1に示すように、先端側ステム部品18
はあらゆる患者の解剖学的構造に適合して種々の固定に
関する選択要素(例えば、構造および形状)および寸法
に備えるために多数の異なる形態で供給できる。特に、
このステム部品18は患者の解剖学的構造(例えば、長
い大腿骨20に対する使用のための比較的長いステム部
品18、短い大腿骨20に対する使用のための比較的短
いステム部品18等)に一致するための種々の異なる長
さで形成できる。さらに、この先端側ステム部品18は
任意の患者の解剖学的構造により必要とされる場合に曲
げた形状の形態で供給することも可能である。さらに、
この先端側ステム部品18は任意の患者の解剖学的構造
により必要とされる場合に種々の直径および外部構造で
備えることもできる。
【0028】さらに、図1乃至図4において示していな
いが、上記のネック部品12、スリーブ部品14、およ
びヘッド部品16はそれぞれ患者ごとに変化する解剖学
的構造に一致するために必要な柔軟性を提供するために
種々の異なる形態で供給することができることも当然に
理解されると考える。例えば、ヘッド部品16は異なる
直径で供給可能であり、スリーブ部品14は任意の患者
の解剖学的構造の必要条件に適合するために異なる角度
および長さで供給できる。さらに、ネック部品12の形
状および長さも任意の患者の解剖学的構造の必要条件に
適合するために変更可能である。
【0029】図1乃至図3に示すように、基端側ネック
部品12は本体部分24を備えており、この本体部分2
4はその基端部の部分から外側に延出している支持部材
またはトラニオン26を有している。図1に示すよう
に、ヘッド部品16はテーパー状の嵌合様式またはその
他の適当な嵌合様式でトラニオン26に対して固定され
る。また、本体部分24はその先端部の部分から外側に
延出しているポスト部28も有している。図1乃至図3
に示す例示的な実施形態において、上記トラニオン26
およびポスト部28は両方とも基端側ネック部品12の
本体部分24と共に一体に形成されている。しかしなが
ら、上記の本体部分24、トラニオン26、およびポス
ト部28をファスナー、圧入結合、またはテーパー嵌合
式結合等の使用により互いに固定できるそれぞれ別の構
成部品として実施可能であることが当然に理解されると
考える。
【0030】上記ポスト部28はショルダー取付部分3
0、テーパー状部分32、および延出部分34を備えて
いる。ショルダー取付部分30はスリーブ部品14の中
に形成されている細長い中ぐり穴36の中に受容される
ように形成されている。図2に示すように、ポスト部2
8のショルダー取付部分30および細長い中ぐり穴36
は共に、ポスト部28が細長い中ぐり穴36の中に受容
される際に、スリーブ部品14をポスト部28に対して
テーパー面を介して係止可能(またはテーパー係止可
能)にするためのテーパー面を有している。
【0031】ポスト部28のテーパー状部分32は基端
側ネック部品12を先端側ステム部品18に対してテー
パー係止するために備えられている。特に、このポスト
部28のテーパー状部分32は先端側ステム部品18の
側壁部40の中に形成されている細長い中ぐり穴38の
中に受容される。図2に示すように、ポスト部28のテ
ーパー状部分32および先端側ステム部品18の細長い
中ぐり穴38は共にそれぞれの全長にわたり連続的にテ
ーパー状である。本明細書におけるテーパー状の中ぐり
穴またはテーパー状のポスト部に関して用いている「連
続的にテーパー状(continuously tapered)」とは、そ
の中ぐり穴またはポスト部の断面の直径が(1)当該中
ぐり穴またはポスト部の一端部から他端部まで単調に、
または連続的に増加している(それゆえ、減少している
または同一に維持されている位置が全く無い)こと、ま
たは(2)当該中ぐり穴またはポスト部の一端部から他
端部まで単調に、または連続的に減少している(それゆ
え、増加しているまたは同一に維持されている位置が全
く無い)ことのいずれかを意味する。
【0032】例えば、図2に示すように、細長い中ぐり
穴38の長さはステム部品18の基端部表面44内に形
成されているポスト部受容用開口部42と側壁部40の
ショルダー面部50内に形成されているねじ付き孔48
の基端部46との間の距離により定められる。それゆ
え、ポスト部受容用開口部42からねじ付き孔48の基
端部46まで当該細長い中ぐり穴の断面の直径が連続的
に減少している(すなわち、増加または同一に維持され
ている位置が全く無い)ので、この細長い中ぐり穴38
はポスト部受容用開口部42からねじ付き孔48の基端
部46まで連続的にテーパー状になっている。
【0033】同様に、ポスト部28のテーパー状の部分
32の長さは第1の変化面部52と第2の変化面部54
との間の距離により定められる。図2および図3におい
て示すように、第1の変化面部52はポスト部28のシ
ョルダー取付部分30をテーパー状部分32から分離し
ており、第2の変化部分54はテーパー状部分32をポ
スト部28の延出部分34から分離している。それゆ
え、ポスト部28のテーパー状部分32の断面の直径が
ポスト部28の第1の変化面部52からポスト部28の
第2の変化面部54まで連続的に減少している(すなわ
ち、増加しているまたは同一に維持されている位置が全
く無い)ので、当該ポスト部28のテーパー状部分32
は第1の変化部分52から第2の変化部分54まで連続
的にテーパー状になっている。
【0034】従って、本発明におけるポスト部28の細
長い中ぐり穴38またはテーパー状部分32のような連
続的にテーパー状の中ぐり穴またはポスト部は、中ぐり
穴またはポスト部の断面直径が当該中ぐり穴またはポス
ト部の一端部から他端部まで連続的に増加または減少し
ていない「段付き(stepped)」またはその他の種類の
設計を利用しているこれまでに設計されている中ぐり穴
およびポスト部とは明らかに異なる。例えば、これまで
に設計されている特定の整形外科用部品は円筒形状のポ
スト部を中ぐり穴の中に進行させることを容易にするた
めに一端部においてテーパー状の「送込み(lead-i
n)」部分を伴う細長い円筒形状の(すなわち、非テー
パー状の)穴を有する中ぐり穴を利用している。しかし
ながら、このような中ぐり穴の設計はその穴の断面直径
がその全長にわたり連続的に増加または減少していない
ので連続的にテーパー状ではない。実際に、このような
設計において、この中ぐり穴の断面直径はその穴の送込
み部分の長さ全体にわたり減少しているが、その穴の円
筒形状の部分の長さ全体にわたり実質的に一定に維持さ
れている。
【0035】先端側ステム部品18の側壁部40はさら
にその内部に形成されている端ぐり穴あけしたキャビテ
ィ56およびねじ付き孔58を有している。図2に示す
ように、細長い中ぐり孔38、ねじ付き孔48、端ぐり
穴あけしたキャビティ56、およびねじ付き孔58はそ
れぞれ互いに同軸に配置されている。それゆえ、ねじ付
き孔48は細長い中ぐり穴38と端ぐり穴あけしたキャ
ビティ56との間に挟まれている。実際に、ねじ付き孔
48の基端部46は細長い中ぐり穴38の先端部に対し
て隣接または開口しており、当該ねじ付き孔48の先端
部62は端ぐり穴あけしたキャビティ56に対して隣接
または開口している。
【0036】同様の様式で、端ぐり穴あけしたキャビテ
ィ56は先端側ステム部材18の側壁部40の中に形成
されている各形状部分の同軸関係の結果としてねじ付き
孔48と58との間に挟まれている。特に、図2に示す
ように、端ぐり穴あけしたキャビティ56の基端部64
はねじ付き孔48に対して隣接または開口しており、端
ぐり穴あけしたキャビティ56の先端部66はねじ付き
孔58に対して隣接または開口している。以下に詳述す
るように、先端側ステム部品18の中に形成されている
各形状部分の形態は基端側ネック部品12における各形
状部分と協同して当該基端側ネック部品12の先端側ス
テム部品18に対する係止特性を高める。
【0037】図1乃至図3に示すように、ポスト部28
の延出部分34は実質的に円筒形の形状であり、その外
側に延在している複数のねじ60を有している。これら
のねじ60は当該ねじ60をねじ付き孔48に対してね
じの様式で係合可能にすると共に当該ねじ60を細長い
中ぐり穴38における側壁部40または端ぐり穴あけし
たキャビティ56に接触させない一定の外径を有して形
成されている。実際に、各ねじ60の外径は(1)細長
い中ぐり穴38の最小の(すなわち、最も小さい)断面
の内径(すなわち、中ぐり穴38の先端部における断面
の直径)、および(2)端ぐり穴あけしたキャビティ5
6の断面の内径の両方よりも小さい。
【0038】モジュール式プロテーゼ10の組立てに続
いて、ポスト部28のねじ60は図3に示すように端ぐ
り穴あけしたキャビティ56の中に配置される。特に、
ポスト部28の延出部分34はステム部品18の細長い
中ぐり穴38の中を下方または先端側の方向に(図1乃
至図3に示されているような方向に)進行する。その
後、基端側ネック部品12および先端側ステム部品18
は互いに対して捩じられるまたは回転されて、ねじ60
がねじ付き孔48の中に完全にねじの様式で進行する。
特に、各部品12,18は各ねじ60がねじ付き孔48
の先端部62から完全に出るまで互いに対して回転され
る。
【0039】ねじ60が上記の様式でねじ付き孔48の
中に進行すると、ポスト部28のテーパー状部分32も
同様にステム部品18の細長い中ぐり穴38の中に下方
または先端側の方向に(図1乃至図3に示されているよ
うな方向に)進行する。ポスト部28のテーパー状部分
32および細長い中ぐり穴38におけるそれぞれのテー
パー面は、ねじ60がねじ付き孔48から外に出た時点
で、ポスト部28のテーパー状部分32が細長い中ぐり
穴38の側壁部40に対して強固に係合するように形成
されている。このようにして、モジュール式プロテーゼ
10に加えられる軸方向およびその他の機能的な負荷が
ねじ60に支持されず、基端側ネック部品12および先
端側ステム部品18の間のテーパー状の界面に沿ってこ
れらに支持される。実際に、ねじ60はねじ付き孔48
から完全に出ている(それゆえ、端ぐり穴あけしたキャ
ビティ56の中に配置されている)ので、軸方向の負荷
(またはその他の種類の何らかの機能的負荷)がねじ6
0に加えられることが全く無い。このことは、上述した
ように、ねじ60の外径が端ぐり穴あけしたキャビティ
56の内径よりも小さいために各ねじ60の外表面部が
端ぐり穴あけしたキャビティ56の側壁部40から離間
していてこれらの間の接触が防止されているので、真実
である。
【0040】さらに、ねじ60の軸方向の長さは、ポス
ト部28のテーパー状部分32が細長い中ぐり穴38の
側壁部40に対して強固に係合している時に、端ぐり穴
あけしたキャビティ56の基端部64に伴う壁面または
端ぐり穴あけしたキャビティ56の先端部66に伴う壁
面に当該ねじ60が接触しないように形成されている。
この形態はさらに軸方向の負荷(またはその他の種類の
機能的負荷)がねじ60に加えられることを防ぐ。
【0041】さらに、上記の形態は先端側ステム部品1
8に対する基端側ネック部品12の角度的な位置決めに
関する向上された柔軟性を提供する。特に、基端側およ
び先端側の各部品12および18が上記の様式で互いに
固定されてねじ60が端ぐり穴あけしたキャビティ56
の中に配置されると、基端側ネック部品12は先端側ス
テム部品18に対して360°の回転全体にわたり自由
に回転可能になる。このことはねじ60がねじ付き孔4
8に対して自由であるためにこれにより制限されないの
で真実である。しかしながら、基端側および先端側の各
部品12と18との間のテーパー状の界面において存在
する比較的強固な接触力が上記の基端側ネック部品12
の回転に対して抵抗を与えることが当然に理解されると
考える。このことは外科医による比較的短い「増加分
(increments)」で回転することも可能であるのでネッ
ク部品の比較的高精度な位置決めを可能にする。
【0042】さらに、外科医が基端側ネック部品12を
先端側ステム部品18に対して所望の角度位置で位置決
めし終わると、通常の(および幾分過剰な)機能的負荷
による2個の部品12,18の間のさらなる回転を防ぐ
ためにこれらの間の「テーパー係止(taper lock)」を
高めるためにこれら2個の部品12,18に軸方向の力
を加えることができる。このような2個の部品12,1
8に軸方向の力を加える方法の一例は外科用ハンマー等
によりネック部品12の基端側の表面をたたいてポスト
部28のテーパー状部分32を押し込み、これにより、
細長い中ぐり穴38の側壁部40に対する係止的な係合
を高めることによる方法である。
【0043】なお、上記モジュール式プロテーゼ10が
患者の大腿骨20の中に移植される前にネック部品12
のステム部品18に対する角度位置の最終的な「ひねり
(tweaking)」を加えてから移植を行なうことができる
ことが当然に理解されると考える。特に、このモジュー
ル式プロテーゼ10はポスト部28のねじ60が端ぐり
穴あけしたキャビティ56の中に配置されているが上記
の最終的な軸方向の力をその各部品12,18に加える
前の状態の完全に組立てた形態で大腿骨20の中に移植
することが可能である。このような場合に、外科医は移
植の前にネック部品12をステム部品18に対しておお
よその角度位置で位置決めした後に、体内において(す
なわち、患者の大腿骨20の中への移植に続いて)ネッ
ク部品12をステム部品18に対して最終的な所望の角
度位置に位置決めする。このネック部品12のステム部
品18に対する所望の角度位置における位置決めが終わ
ると、ネック部品12が、体内において、上記の様式で
外科用ハンマーによりたたかれて各部品12,18の互
いに対するテーパー係止が強められる。
【0044】モジュール式プロテーゼ10が大腿骨20
の中に移植されると、上記の形態により基端側ネック部
品12の先端側ステム部品18からの不所望な分離も防
ぐことができる。特に、2個の部品12,18の間のテ
ーパー係止が緩むという極めて起こり難い事態において
も、上記のねじ60が2個の部品12,18を多数回の
完全な回転により互いに回転させなければねじ付き孔4
8から後退させることができないので、ネック部品12
におけるポスト部28の細長い中ぐり穴38からの脱出
が阻止される。それゆえ、2個の部品12,18の間の
テーパー係止が緩むという極めて起こり難い事態におい
ても、基端側ネック部品12は最上部のねじ60の上面
部(すなわち、基端側の面部)をねじ付き孔48の先端
側の面部から分離している比較的小さな距離よりも大き
な距離で上方または基端側の方向に(図1乃至図3に示
されているような方向に)に移動することが阻止されて
いる。それゆえ、このような状況において、ねじ60は
上記2個の部品12,18の互いに対する分離を妨げる
または阻止する「ブロック部材(blocking members)」
として機能する。
【0045】上記のモジュール式プロテーゼ10の移植
後における任意の時間においてこのプロテーゼ10を大
腿骨20から引き抜く(すなわち、取り外す)ことが望
ましくなる場合に、ポスト28およびステム部品18の
上記の形態がさらに利用できる。特に、上記の基端側お
よび先端側の各部品12,18の間のテーパー係止を先
ず「破壊する(broken)」必要がある。このことは基端
側ネック部品12に外科用ハンマーによる強打等の力を
加えることにより達成できる。その後、基端側ネック部
品12をプロテーゼ10の移植中に回転した方向と反対
方向に回転して、ねじ60をねじ付き孔48の中に後退
させる。ねじ60がねじ付き孔48の内部ねじに対して
強固に係合した後に、外科医は基端側ネック部品12を
引っ張る、または当該部品12に対して上方または基端
側の方向に(図1乃至図4に示されているような方向
に)力を加えてモジュール式プロテーゼ10を患者の大
腿骨20の骨髄管22から引き出す。
【0046】ねじ付き孔58は、例えば、ねじ付き孔4
8のねじが損傷した(例えば、剥がれた)場合に、モジ
ュール式プロテーゼ10の引き抜きを容易にするために
備えられている。特に、ねじ付き孔48のねじが損傷し
たことによりポスト部28のねじ60に対して係合でき
ない場合に、モジュール式プロテーゼ10を取り外すた
めの別の方法が利用できる。すなわち、このような場合
に、移植されている先端側ステム部品18を除くモジュ
ール式プロテーゼ10に付随する全ての構成部品が先ず
取り外されて、大腿骨20の中に移植されている先端側
ステム部品18だけが残される(図4参照)。
【0047】その後、この処置が必要とすれば、置換用
の各構成部品を既に説明した様式で移植されている先端
側ステム部品18に対して固定できる。特に、置換用の
基端側ネック部品12、置換用のスリーブ部品14、お
よび置換用のヘッド部品16が既に説明した様式で移植
されている先端側ステム構成部品18に固定できる。
【0048】しかしながら、特定の場合において、先端
側ステム部品18も(既にこれから取り外されている別
の構成部品と共に)取り外して置換することが望ましい
場合がある。このような場合に、除去器具70を利用し
てその先端側ステム部品18を引き抜くことができる。
図4に示すように、この除去器具70は一端部において
外側に延在している多数のねじ74を備えている細長い
軸部72を有している。この細長い軸部72の他端部は
これに固定されているT字形状のハンドル76を有して
いる。上記のねじ74は先端側ステム部材18における
ねじ付き孔58に対してねじによる係合を可能にする外
径を有している。このような様式において、器具70を
先端側ステム部品18に対して固定するために除去器具
70のねじ74がねじ付き孔58の中にねじ込まれる。
その後、外科医は先端側ステム部品18を患者の大腿骨
20の骨髄管22から引き出すために上方または基端側
の方向に(図4に示されているような方向に)ハンドル
76を引っ張るか、これに対して力を加えることができ
る。
【0049】なお、上記ポスト部28および/またはね
じ付き孔58がポスト部28におけるねじ60のねじ付
き孔58の中への進行を妨げるように形成できることが
当然に理解されると考える。例えば、図3に示すよう
に、ポスト部28における上記延出部分34が最下部の
ねじ60の下面部(すなわち、先端側の面部)から延出
している長さにより、最下部のねじ60がねじ付き孔5
8に接触できる前にポスト部28の先端78が「底に突
き出る(bottom out)」、または孔58の底部の側壁面
80に接触する。さらに、ねじ付き孔58はポスト部2
8のねじ60における外部ねじ(おねじ)の直径および
/またはねじの種類とは異なる内部ねじ(めねじ)の直
径および/またはねじの種類を有するように形成するこ
ともでき、これにより、ねじ60がねじ付き孔58に対
してねじの様式で係合することが防げられる。実施形態
の一例において、ねじ付き孔58はポスト28のねじ6
0における外部ねじの直径よりも小さい内部ねじの直径
を有して形成されており、これにより、ねじ60がねじ
付き孔58に対してねじの様式で係合することを防いで
いる。
【0050】いずれの場合においても、上記延出部分3
4における円筒形状でねじ付きの状態でない部分の断面
の外径はねじ付き孔58の内径よりも僅かに小さく形成
されている。このような様式において、ねじ付きの状態
でない先端部分78はねじ付き孔58のねじに接触する
ことなく当該ねじ付き孔58の中に受容されることがで
き、これにより、この先端部分78が孔58のねじを損
傷することが防げる。さらに、上記の様式でねじ付き孔
58の中に配置される場合に、ポスト部28の先端部分
78はねじ付き孔58の中に破片物等が入ることを防ぐ
ことによりこの孔58のねじを保護する。
【0051】本発明の動作 動作時において、本発明のモジュール式大腿プロテーゼ
10は股関節部置換処置の実行中に大腿骨20の骨髄管
22の中に移植される。このようにするためには、大腿
骨20の骨髄管22が先ず外科医によりリーマー処理、
ブローチ処理、またはこれら以外の外科的な調整を施さ
れる。その後、このモジュール式プロテーゼ10が大腿
骨20の中に移植される。なお、このモジュール式プロ
テーゼを大腿骨の中に固定するために骨セメントを使用
する場合には、骨髄管22がモジュール式プロテーゼ1
0の移植前にこのようなセメントにより充填されること
が当然に理解されると考える。
【0052】しかしながら、移植前に、モジュール式プ
ロテーゼ10は概ね予備組立てされている。特に、所望
寸法のヘッド部品16を先ず選択した後に、これを基端
側ネック部品12のトラニオン26上にテーパー嵌合ま
たは圧入する(一部の場合において、外科医による最終
的な足の長さの調節に基づいて所望の長さを有するヘッ
ド部品16の選択を可能にするためにプロテーゼ10の
移植に続いてヘッド部品16を固定することが望ましい
場合もある)。その後、スリーブ部品14をネック部品
12のポスト部28に固定する。特に、このポスト部2
8をスリーブ部品14の細長い中ぐり穴36の中に進行
させて、ポスト部28のショルダー取付部分30をその
中に受容させる。上述したように、ポスト部28のショ
ルダー取付部分30および細長い中ぐり穴36の両方に
おけるテーパー面はポスト部28が細長い中ぐり穴36
の中に受容される際にスリーブ部品14をポスト部28
に対してテーパー係止された状態にすることができる。
【0053】スリーブ部品14を基端側ネック部品12
に対して固定した後に、所望の形態(例えば、適当な長
さ、曲り形態、直径、外部構造等)を有する先端側ステ
ム部品18を選択して基端側ネック部品12に固定す
る。特に、ポスト部28の延出部分34をステム部品1
8における細長い中ぐり穴38の中に下方または先端側
の方向に(図1乃至図3に示されているような方向に)
先ず進行させる。ポスト部28の先端部分78をねじ付
き孔48の中に入れた後に、外科医は基端側ネック部品
12および先端側ステム部品18を互いに対して捩じる
または回転して、ねじ60をねじ付き孔48の中にねじ
の様式で進行させる。これらの基端側および先端側の各
部品12および18はねじ60がねじ付き孔48の先端
部62から完全に出るまで互いに対して回転され続け
る。
【0054】上記ねじ60のねじ付き孔48の中におけ
る進行と同時に、上記ポスト部28のテーパー状部分3
2が同様にステム部品18の細長い中ぐり穴38の中に
下方または先端側の方向に(図1乃至図3に示されてい
るような方向に)進行する。上述したように、ポスト部
28のテーパー状部分32および細長い中ぐり穴38の
それぞれのテーパー面はねじ60がねじ付き孔48から
出る時に(そして、ねじ60がねじ付き孔58に対して
接触する前に)ポスト部28のテーパー状部分32が細
長い中ぐり穴38の側壁部40に対して強固に係合する
ように形成されている。
【0055】その後、基端側ネック部品12およびヘッ
ド部品16を患者の寛骨臼(または人工的な寛骨臼表
面)に対して所望の位置に位置決めするために、ネック
部品12の先端側ステム部品18に対する角度位置が外
科医により調節できる。特に、各部品12,18を上記
の様式で互いに固定した後に(すなわち、ねじ60を端
ぐり穴あけしたキャビティ56の中に配置した後に)、
基端側ネック部品12は先端側ステム部品18に対して
360°の回転全体にわたり自由に回転可能になる。上
述したように、基端側および先端側の各部品12,18
の間のテーパー状の界面における強固な接触により上記
基端側ネック部品12の回転に対して所望の程度の抵抗
を与えるので当該部品12のさらに高精度な配置が行な
える。
【0056】上述したように、外科医は移植の前にネッ
ク部品12をステム部品18に対しておおよその角度位
置で位置決めした後に、体内で(すなわち、患者の大腿
骨20の中への移植に続いて)このネック部品12をス
テム部品18に対して最終的な所望の角度位置に位置決
めするために待機することを望む可能性がある。この場
合に(この例示的な論議の目的のために)、外科医はこ
の時点でモジュール式プロテーゼ10を大腿骨20の骨
髄管22の中に移植する。特に、外科医は先端側ステム
部品18の先端部分78を管22内の所望の深さまで調
整した大腿骨20の骨髄管22の中に進行させる。プロ
テーゼ10の基端部を所望の配向で配置するために、ス
リーブ部品14は大腿骨20の基端部における開口部の
近くの大腿骨20の表面部分に接触する。このような様
式で、ネック部品12はヘッド部品16が患者の寛骨臼
(またはその人工的な置換品)上に支持されるように位
置決めすることを可能にする方向で骨髄管22から延出
する。
【0057】上記の種々のプロテーゼ部品(すなわち、
基端側ネック部品12、スリーブ部品14、ヘッド部品
16、および先端側ステム部品18)は上述したように
組立てて大腿骨20の中に移植できるが、これらの種々
の部品は外科医が特定の外科的状況に対して適当と思え
る任意の様式で組立てて移植できることが考えられる。
例えば、スリーブ部品14を大腿骨20の中に初期的に
移植し、その後に、組立てた状態の基端側ネック部品1
2、先端側ステム部品18、およびヘッド部分16によ
り作成した部分組立品を移植されているスリーブ部品1
4の細長い中ぐり穴36の中に進行させて移植処置を行
なうことができる。もちろん、この移植方法を選択する
場合は、スリーブ部品14の細長い中ぐり穴36を先端
側ステム部品18が当該細長い中ぐり穴36の中に進行
できる十分な寸法を有するように変更することが必要で
ある。
【0058】いずれの場合においても、モジュール式プ
ロテーゼ10が大腿骨20の中に移植されると、外科医
は、患者の体内において、基端側ネック部品12を先端
側ステム部品18に対する所望の最終的な角度位置に位
置決めする。その後、これら2個の部品12,18の間
の「テーパー係止(taper lock)」を高めて通常の(お
よび幾分過剰な)機能的負荷による当該2個の部品1
2,18の間のさらなる回転を阻止するために、これら
2個の部品12,18に一定の軸方向の力を加えること
ができる。特に、外科医は外科用ハンマー等によりネッ
ク部品12の基端側表面をたたいてポスト部28のテー
パー状部分32をさらに細長い中ぐり穴38の側壁部4
0に対して係止状態で係合させる。
【0059】モジュール式プロテーゼ10の移植後の任
意の時にプロテーゼ10を大腿骨20から引き抜く(す
なわち、取り外す)ことが望ましくなる場合に、基端側
ネック部品12を外科用ハンマーで強打する等により一
定の力を加えて基端側および先端側の各部品12,18
の間のテーパー係止が先ず「破壊(broken)」される。
その後、基端側ネック部12をプロテーゼ10の移植中
において回転した方向と反対方向に回転し、ねじ60を
後退してねじ付き孔48の中に進行させる。ねじ60が
ねじ付き孔48の内部ねじに対して強固に係合した後
に、外科医は上方または基端側の方向に(図1乃至図4
に示されているような方向に)基端側ネック部品12に
一定の力で引っ張るかこれに力を加えてモジュール式プ
ロテーゼ10を患者の大腿骨20の骨髄管22から抜き
出すことができる。
【0060】しかしながら、上述したように、特定の場
合において、移植した先端側ステム部品18を除いてモ
ジュール式プロテーゼ10に付随する全ての部品を除去
することが望ましい場合がある。例えば、相当量の所望
な骨の内方発育が移植した先端側ステム部品18の中に
生じた場合に、この移植したステム部品18は除去しな
いが、これに固定されている部品のみを置換することが
望ましい場合がある。このような場合に、各部品12,
14および16の除去に続いて、置換用のネック部品1
2、置換用のスリーブ部品14、および置換用のヘッド
部品16が既に説明した様式で移植されている先端側ス
テム部品18に固定できる。
【0061】例えば、先端側ステム部品18を除去する
ことが望ましく、ねじ付き孔48のねじが損傷している
(例えば、剥がれる)場合には、除去器具70を利用し
てモジュール式プロテーゼ10を大腿骨20から引き抜
くことができる。特に、ねじ付き孔48のねじが損傷し
ているためにポスト部28のねじ60に対して係合でき
ない場合に、移植されている先端側ステム部品18を除
いたモジュール式プロテーゼ10に付随する全ての構成
部品が先ず取り出され、これにより、移植されているス
テム部品18のみが図4に示すように大腿骨20の骨髄
管22の中に残される。その後、除去器具70の軸部7
2をねじ付き孔58の中にねじ込んで当該器具70を先
端側ステム部品18に対して固定する。その後、外科医
は上方または基端側の方向に(図4に示されているよう
な方向に)ハンドル76を一定の力で引っ張るかこれに
力を加えることにより、先端側ステム部品18を患者の
大腿骨20の骨髄管22から抜き出すことができる。
【0062】従って、本明細書において説明したよう
に、本発明のモジュール式プロテーゼ10はこれまでに
設計されているプロテーゼに優る多数の利点を提供す
る。例えば、基端側部品(すなわち、ネック部品12)
が外部においてテーパー状の部品(すなわち、ポスト部
28)を備えており、先端側部品(すなわち、先端側ス
テム部品18)が内部においてテーパー状の部品(すな
わち、細長い中ぐり穴38)を備えているように形成す
ることにより、本発明のモジュール式プロテーゼ10は
従来のプロテーゼ設計において存在しない「自己係止
(self locking)」特性を有している。特に、このモジ
ュール式プロテーゼ10の使用中に当該プロテーゼ10
に加えられる機能的負荷は基端側ネック部品12を下方
または先端側の方向に(図1乃至図4に示されているよ
うな方向に)押し込む傾向があるので、ポスト部28の
テーパー状部分32も同様に先端側ステム部品18にお
けるテーパー状の細長い中ぐり穴38の中に押し込まれ
る。このようなポスト部28の下方への押し込みにより
モジュール式プロテーゼ10における上記2個の部品1
2,18の間のテーパー係止の大きさが所望に増える。
【0063】さらに、上記モジュール式プロテーゼ10
の形態はこれまでに設計されているプロテーゼに対して
向上した負荷支持特性も提供する。例えば、このモジュ
ール式プロテーゼ10に加えられる軸方向の負荷および
その他の機能的な負荷はポスト部28のねじ60ではな
く、基端側ネック部品12および先端側ステム部材18
の間のテーパー状の界面に沿ってこれらの部品12,1
8の上に支持される。このことは軸方向の負荷がプロテ
ーゼの各部品を互いに固定するために利用されているフ
ァスナー(例えば、ボルトまたはスクリュー)のねじの
上に直接的に支持されるこれまでに設計されているプロ
テーゼに対して比較的広い表面積の上にこのような負荷
を分布する。
【0064】さらに、本発明のモジュール式プロテーゼ
10の形態はそのネック部品をステム部品に固定するた
めに細長いボルトまたはスクリュー等の分離しているフ
ァスナーの使用の必要性を排除している。この分離して
いるファスナーの排除に伴う材料の節約に加えて、上述
したガン・ドリル処理のような困難な製造技法も排除で
きるので、このモジュール式プロテーゼ10の製造に伴
う費用を減少することができる。
【0065】さらに、上記の本発明のモジュール式プロ
テーゼの形態は基端側ネック部品12の角度の位置決め
およびこれによる患者の寛骨臼(または人工的な寛骨臼
の表面)に対するヘッド部品16の位置決めに関する向
上した柔軟性を提供する。特に、移植されている先端側
ステム部品18に対する基端側ネック部品12の360
°の回転全体にわたる自由回転を提供することにより、
外科医は自分がこれまでに設計されているプロテーゼの
ヘッド部品を位置決めできた位置に対してさらに高精度
の配置でヘッド部品16を位置決めすることが可能にな
る。このことは、(従来の)ワンピース型プロテーゼは
そのヘッド部分の移動により当該プロテーゼの先端側ス
テム部分が移動してこの先端側ステム部分が大腿骨の骨
髄管の中におけるその所望の位置からずれる可能性があ
るので真実である。さらに、これまでに設計されている
モジュール式プロテーゼに付随している基端側および先
端側の各部品はねじ付きの中ぐり穴の中に支持されてい
るねじ付きのファスナーの使用により互いに強固に固定
されているのでこのようなモジュール式プロテーゼにつ
いても同じことが言える。本発明におけるネック部品1
2のステム部品18に対する回転能力により得られる付
加的な利点は、当該ネック部品12のステム部品18に
対する最終的な角度位置がモジュール式プロテーゼ10
を大腿骨20の中に移植した後でも「ひねる(tweake
d)」ことが可能であるので実現できる。
【0066】さらに、本発明のモジュール式プロテーゼ
10の上記の形態はこれまでに設計されているプロテー
ゼに対して分離に対する向上した安全性も提供する。こ
のことは、ねじ60が2個の部品12,18を多数回の
完全な回転により互いに回転させなければねじ付き孔4
8から後退させることができないという事実により、ネ
ック部品12のポスト部28が細長い中ぐり穴38から
脱出することが阻止されているので真実である。
【0067】さらに、上述したように、ねじ付き孔58
の使用により、例えば、ねじ付き孔48のねじが損傷し
た(例えば、剥がれる)場合にモジュール式プロテーゼ
10の引き抜きを行なえる方法が提供できる。このこと
は別のプロテーゼ設計において存在しないバックアップ
の解決方法を提供する。特に、このバックアップの特徴
は外科医がステム部品を引き抜くことができない場合に
相当な問題が潜在的に生じる可能性があったこれまでに
設計されているモジュール式プロテーゼの係止用ファス
ナーを受容するねじ付きの中ぐり穴におけるねじの場合
には一般に提供されることがない。
【0068】以上において、本発明を図面および上記の
説明により詳細に図示および説明したが、これらの図示
および説明は例示的であって本来的に非制限的であると
考えるべきであり、好ましい実施形態のみが図示および
説明されていること、および本発明の範囲および趣旨に
含まれる全ての変形および変更が保護されることが望ま
れていることが理解されると考える。
【0069】本明細書において説明したモジュール式プ
ロテーゼおよびこれに付随する方法の種々の特徴から生
じる本発明の多数の利点がある。本発明のモジュール式
プロテーゼおよびこれに付随する方法の代替的な各実施
形態がこれらの特徴の全てを含まないがこれらの特徴の
利点の少なくとも一部分による恩恵を得ていることに注
目されたい。この技術分野における熟練者であれば、本
発明の特徴の1個以上を含み、特許請求の範囲およびそ
の実施態様により定められる本発明の範囲および趣旨に
含まれるモジュール式プロテーゼのそれぞれの実施形態
およびこれに付随する方法を容易に考え出すことができ
る。
【0070】例えば、本発明の概念が本明細書において
説明した大腿用の各部品に加えて別の種類のプロテーゼ
部品の構成を利用できることが当然に理解されると考え
る。特に、ポスト部28に付随する特徴およびこれに対
応するステム部品18において定められる特徴の使用は
多数の異なる種類のプロテーゼ部品を互いに固定するた
めに利用できる。
【0071】さらに、上記のモジュール式プロテーゼ1
0は、本明細書において、その基端側部品(すなわち、
ネック部品12)が外部においてテーパー状の部品(す
なわち、ポスト部28)を備えており、先端側部品(す
なわち、先端側ステム部品18)が内部においてテーパ
ー状の部品(すなわち、細長い中ぐり穴38)を備えて
いるように形成されているために本発明における重要な
利点を有するプロテーゼとして説明されているが、これ
らの特定の利点は別の形態により達成することもでき
る。例えば、基端側部品(すなわち、ネック部品12)
は先端側部品に付随するポスト部28と同様の外部にお
いてテーパー状の構造を受容するための細長い中ぐり穴
38と同様の内部においてテーパー状の構造を備えるよ
うに形成できる。
【0072】特に、図5に示すように、本発明の特徴を
含むモジュール式プロテーゼの別の実施形態(以後、参
照番号または符号100により示す)が示されている。
このモジュール式プロテーゼ100は上記のモジュール
式プロテーゼ10に対して幾分類似している。従って、
このモジュール式プロテーゼ100は上記のモジュール
式プロテーゼ10に関して既に説明した形状部分の幾つ
かと同一の多数の形状部分を有している。図1乃至図4
に関して既に説明した形状部分と同一の形状部分を示す
ために同一の参照番号または符号を図5においても使用
しており、これらについては付加的な説明を行なわな
い。
【0073】このモジュール式プロテーゼ100はポス
ト部28がステム部品18の基端部に固定されているこ
とを除いて上記のモジュール式プロテーゼ10と実質的
に同一であるが、細長い中ぐり穴38および端ぐり穴あ
けしたキャビティ56がネック部品12の中に形成され
ている。このような様式において、ポスト部28のねじ
60は当該ポスト部28のテーパー状部分32が細長い
中ぐり穴38の側壁部40に強固に係合していてねじ6
0がねじ付き孔48から出ている時に(そして、当該ね
じ60がねじ付き孔58に接触する前に)端ぐり穴あけ
したキャビティ56の中に配置可能である。
【0074】次に、図6乃至図12において、本発明の
特徴を含むさらに別のモジュール式プロテーゼの実施形
態(以後、参照番号または符号200により示す)が示
されている。このモジュール式プロテーゼ200は上記
の各モジュール式プロテーゼ10,100に対して幾分
類似している。従って、このモジュール式プロテーゼ2
00は上記の各モジュール式プロテーゼ10,100に
関して既に説明した形状部分の幾つかと同一の多数の形
状部分を有している。図1乃至図5に関して既に説明し
た形状部分と同一の形状部分を示すために同一の参照番
号または符号を図6乃至図12においても使用してお
り、これらについては付加的な説明を行なわない。
【0075】このモジュール式プロテーゼ200は端ぐ
り穴あけしたキャビティ56がネック部品12の中に形
成されていないことを除いて上記のモジュール式プロテ
ーゼ100と実質的に同一である。その代わりに、凹部
210が図12(A)および図12(B)に示すように
ネック部品の中に形成されている。さらに、このネック
部品の細長い中ぐり穴38の中におけるステム部品18
のポスト部28の保持が保持装置202の使用により補
助される。この保持装置202はポスト部28に形成さ
れている外部ねじに対して係合するための内部ねじを備
えていることに注目されたい。
【0076】次に、図13および図14において、本発
明の特徴を含むモジュール式プロテーゼのさらに別の実
施形態(以後、参照番号または符号300により示す)
が示されている。このモジュール式プロテーゼ300は
上記のモジュール式プロテーゼ100に対して幾分類似
している。従って、このモジュール式プロテーゼ300
は上記のモジュール式プロテーゼ100に関して既に説
明した形状部分の幾つかと同一の多数の形状部分を有し
ている。図5に関して既に説明した形状部分と同一の形
状部分を示すために同一の参照番号または符号を図13
および図14においても使用しており、これらについて
は付加的な説明を行なわない。
【0077】このモジュール式プロテーゼ300は端ぐ
り穴あけしたキャビティ56がネック部品12の中に形
成されていないことを除いて上記のモジュール式プロテ
ーゼ100と実質的に同一である。その代わりに、ネッ
ク部品12は図13および図14に示すようにその中に
形成されている通路230を有している。さらに、この
ネック部品の細長い中ぐり穴38の中におけるステム部
品18のポスト部28の保持がファスナー232の使用
により補助される。このファスナー232が図13およ
び図14に示すようにポスト部28の中に形成されてい
る内部ねじ付き部分252に係合するように形成されて
いる外部ねじ付き部分250を有していることに注目さ
れたい。
【0078】本発明の実施態様は以下の通りである。 (1)前記ネック部材のテーパー状のポスト部が基端部
および先端部を有しており、前記テーパー状のポスト部
の基端部が前記ネック本体部分に固定されており、前記
テーパー状のポスト部がその前記基端部から前記先端部
まで連続的にテーパー状である請求項1に記載のモジュ
ール式プロテーゼ。 (2)前記テーパー状のポスト部の基端部が第1の断面
直径を有しており、前記テーパー状のポスト部の先端部
が第2の断面直径を有しており、前記第1の断面直径が
前記第2の断面直径よりも大きい実施態様(1)に記載
のモジュール式プロテーゼ。 (3)前記ステム部材が側壁部を備えており、前記細長
い中ぐり穴が前記側壁部の中に形成されており、前記ネ
ック部材のテーパー状のポスト部が前記ステム部材の細
長い中ぐり穴の中に受容される時に当該ネック部材のテ
ーパー状のポスト部の外表面部が前記ステム部材の側壁
部に接触する請求項1に記載のモジュール式プロテー
ゼ。 (4)さらに、ヘッド部材を備えており、当該ヘッド部
材が前記ネック本体部分のヘッド部受容用支持部材に固
定されている請求項1に記載のモジュール式プロテー
ゼ。 (5)前記ネック本体部分、前記ヘッド部受容用支持部
材、および前記テーパー状のポスト部がそれぞれ互いに
一体に形成されている請求項1に記載のモジュール式プ
ロテーゼ。
【0079】(6)さらに、前記ネック部材に固定され
ているショルダー部材を備えている請求項1に記載のモ
ジュール式プロテーゼ。 (7)前記ネック部材のテーパー状のポスト部が基端部
および先端部を有しており、前記テーパー状のポスト部
の基端部が前記ネック本体部分に固定されており、前記
テーパー状のポスト部がその前記基端部から前記先端部
まで連続的にテーパー状である請求項2に記載の大腿プ
ロテーゼ。 (8)前記テーパー状のポスト部の基端部が第1の断面
直径を有しており、前記テーパー状のポスト部の先端部
が第2の断面直径を有しており、前記第1の断面直径が
前記第2の断面直径よりも大きい実施態様(7)に記載
の大腿プロテーゼ。 (9)前記ステム部材が側壁部を備えており、前記連続
的にテーパー状の細長い中ぐり穴が前記側壁部の中に形
成されており、前記ネック部材のテーパー状のポスト部
が前記ステム部材の連続的にテーパー状の細長い中ぐり
穴の中に受容される時に当該ネック部材のテーパー状の
ポスト部の外表面部が前記ステム部材の側壁部に接触す
る請求項2に記載の大腿プロテーゼ。 (10)さらに、ヘッド部材を備えており、当該ヘッド
部材が前記ネック本体部分のヘッド部受容用支持部材に
固定されている請求項2に記載の大腿プロテーゼ。
【0080】(11)前記ネック本体部分、前記ヘッド
部受容用支持部材、および前記テーパー状のポスト部が
それぞれ互いに一体に形成されている請求項2に記載の
大腿プロテーゼ。 (12)さらに、前記ネック部材に固定されているショ
ルダー部材を備えている請求項2に記載のモジュール式
プロテーゼ。 (13)(i)(a)ネック本体部分、(b)当該ネッ
ク本体部分に固定されてこれから延出するヘッド部受容
用支持部材、および(c)当該ネック本体部分に固定さ
れてこれから延出するテーパー状のポスト部を有するネ
ック部材、および(ii)内部に形成されている細長い
中ぐり穴およびねじ付き孔を有するステム部材を備えて
いるモジュール式プロテーゼの使用により関節置換処置
を行なう方法において、前記テーパー状のポスト部を前
記ステム部材の基端部表面の中に形成されているポスト
部受容用開口部の中に進行させる工程を含み、(i)前
記ポスト部受容用開口部が前記細長い中ぐり穴の基端部
を定めており、(ii)前記ねじ付き孔が前記細長い中
ぐり穴の先端部を定めており、(iii)前記細長い中
ぐり穴が前記ポスト部受容用開口部から前記ねじ付き孔
まで連続的にテーパー状であり、さらに、前記ステム部
材を骨の中に移植する工程を含む方法。 (14)前記ネック部材のテーパー状のポスト部が基端
部および先端部を有しており、前記テーパー状のポスト
部の基端部が前記ネック本体部分に固定されており、前
記テーパー状のポスト部がその前記基端部から前記先端
部まで連続的にテーパー状であり、前記進行工程が前記
テーパー状のポスト部の先端部を前記ポスト受容用開口
部の中に進行させる工程を含む実施態様(13)に記載
の方法。 (15)前記ステム部材が側壁部を備えており、前記細
長い中ぐり穴が前記側壁部の中に形成されており、前記
進行工程が前記テーパー状のポスト部を前記ポスト部受
容用開口部の中に進行させて当該テーパー状のポスト部
の外表面部を前記ステム部材の側壁部に接触させる工程
を含む実施態様(13)に記載の方法。
【0081】(16)さらに、ヘッド部材を前記ネック
本体部分のヘッド部受容用支持部材に固定する工程を含
む実施態様(13)に記載の方法。 (17)さらに、前記移植工程の前に前記ネック部材に
ショルダー部材を固定する工程を含む実施態様(13)
に記載の方法。 (18)前記ステム部材のテーパー状のポスト部が基端
部および先端部を有しており、前記テーパー状のポスト
部がその前記基端部から前記先端部まで連続的にテーパ
ー状である請求項3に記載のモジュール式プロテーゼ。 (19)前記テーパー状のポスト部の基端部が第1の断
面直径を有しており、前記テーパー状のポスト部の先端
部が第2の断面直径を有しており、前記第1の断面直径
が前記第2の断面直径よりも大きい実施態様(18)に
記載のモジュール式プロテーゼ。 (20)前記ネック部材が内側の側壁部を備えており、
前記細長い中ぐり穴が前記内側の側壁部の中に形成され
ており、前記ステム部材のテーパー状のポスト部が前記
ネック部材の細長い中ぐり穴の中に受容される時に当該
ステム部材のテーパー状のポスト部の外表面部が前記ネ
ック部材の内側の側壁部に接触する請求項3に記載のモ
ジュール式プロテーゼ。
【0082】(21)さらに、ヘッド部材を備えてお
り、前記ネック部材がさらにヘッド部受容用支持部材を
有しており、前記ヘッド部材が前記ヘッド部受容用支持
部材に固定されている請求項3に記載のモジュール式プ
ロテーゼ。 (22)前記第1のプロテーゼ部品がステム部材を備え
ており、前記第2のプロテーゼ部品がネック部材を備え
ている請求項4に記載のモジュール式プロテーゼ。 (23)前記第1のプロテーゼ部品がネック部材を備え
ており、前記第2のプロテーゼ部品がステム部材を備え
ている請求項4に記載のモジュール式プロテーゼ。
【0083】
【発明の効果】従って、本発明によれば、これまでに設
計されているモジュール式プロテーゼに対して向上され
た係止特性を有するモジュール式プロテーゼが提供で
き、さらに、プロテーゼの使用中に発生する機能的負荷
により「自己係止型(self-locked)」になるモジュー
ル式プロテーゼが提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の特徴を含むモジュール式プロテーゼの
分解斜視図である。
【図2】図1のモジュール式プロテーゼにおける基端側
ネック部品、スリーブ部品、および先端側ステム部品を
示している分解した、拡大部分断面図であり、基端側ネ
ック部品が説明を明瞭にするために断面で示されていな
いことに注意されたい。
【図3】図2と同様の断面図であるが、互いに組み合わ
された状態のモジュール式プロテーゼにおける各部品を
示している。
【図4】除去器具の使用者により患者の大腿骨から引き
抜かれる直前の図1のモジュール式プロテーゼの先端側
ステム部分を示す断面図である(除去器具が一定の位置
に進行していて、その位置において当該器具の先端部が
先端側ステム部分の相補的なねじ付き部分にねじの様式
で係合している状態が示されていることに注意された
い)。
【図5】図3と同様の図であるが、本発明の特徴を含む
さらに別のモジュール式プロテーゼを示している。
【図6】図1と同様の図であるが、本発明の特徴を含む
さらに別のモジュール式プロテーゼを示している。
【図7】図6と同様の図であるが、説明を明瞭にするた
めにヘッド部品が除去されている。
【図8】図7と同様の側断面図であるが、互いに組み合
わされた状態のモジュール式プロテーゼにおける各構成
部品を示している。
【図9】図8のモジュール式プロテーゼの一部分の拡大
図である。
【図10】図9のモジュール式プロテーゼの一部分の拡
大図である。
【図11】(A)は、図8と幾分類似している図である
が、図示を明瞭にするためにスリーブ部品を除去して示
している。(B)は、図11(B)として丸で囲まれて
標識付けされている図11(A)におけるモジュール式
プロテーゼの一部分の拡大図である。
【図12】(A)は、図6のモジュール式プロテーゼに
おけるネック部品およびステム部品の部分断面図であ
る。(B)は、図6のモジュール式プロテーゼにおける
ネック部品の断面図である。(C)は、図8のモジュー
ル式プロテーゼの上面図であり、図示を明瞭にするため
に保持装置が除去されている。(D)は、図6のモジュ
ール式プロテーゼにおけるステム部品の部分断面図であ
る。
【図13】図3と同様の図であるが、本発明の特徴を含
むさらに別のモジュール式プロテーゼを示している。
【図14】図13のモジュール式プロテーゼの一部分の
拡大図である。
【符号の説明】
10 モジュール式大腿プロテーゼ 12 ネック部品 14 スリーブ部品 16 ヘッド部品 18 ステム部品 20 大腿骨 22 骨髄管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 599134034 700 Orthopaedic Driv e, Warsaw, IN 46581, U.S.A. (72)発明者 キンバリー・エイ・ドーヤー アメリカ合衆国、インディアナ州、フォー ト・ウェイン(番地なし) (72)発明者 ラリー・ジー・マッククリアリー アメリカ合衆国、インディアナ州、ワーソ ー(番地なし) (72)発明者 エイ・フレッド・デカーロ アメリカ合衆国、コネチカット州、スタン フォード(番地なし) Fターム(参考) 4C060 LL13 MM24 4C097 AA03 AA05 BB01 CC01 CC05 SC02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モジュール式プロテーゼにおいて、 内部に形成されている細長い中ぐり穴およびねじ付き孔
    を有しているステム部材を備えており、(i)当該ステ
    ム部材が内部に形成されているポスト部受容用開口部を
    有している基端部表面を有しており、(ii)前記細長
    い中ぐり穴が前記ポスト部受容用開口部と前記ねじ付き
    孔との間に延在しており、(iii)前記細長い中ぐり
    穴が前記ポスト部受容用開口部から前記ねじ付き孔まで
    連続的にテーパー状であり、さらに、 (i)ネック本体部分、(ii)当該ネック本体部分に
    固定されてこれから延出するヘッド部受容用支持部材、
    および(iii)当該ネック本体部分に固定されてこれ
    から延出するテーパー状のポスト部を有するネック部材
    を備えており、前記テーパー状のポスト部が前記ステム
    部材の細長い中ぐり穴の中に受容されることに適合して
    いるモジュール式プロテーゼ。
  2. 【請求項2】 モジュール式大腿プロテーゼにおいて、 大腿骨の骨髄管の中に移植されることに適合しているス
    テム部材を備えており、当該ステム部材が(i)連続的
    にテーパー状の細長い中ぐり穴、および(ii)内部に
    形成されているねじ付き孔を有しており、(i)前記細
    長い中ぐり穴の第1の端部がポスト部受容用開口部を形
    成しており、(ii)前記ポスト部受容用開口部が前記
    ステム部材の基端部表面の中に形成されており、(ii
    i)前記連続的にテーパー状の細長い中ぐり穴が前記ポ
    スト部受容用開口部と前記ねじ付き孔との間に延在して
    おり、さらに、 (i)ネック本体部分、(ii)当該ネック本体部分に
    固定されてこれから延出するヘッド部受容用支持部材、
    および(iii)当該ネック本体部分に固定されてこれ
    から延出するテーパー状のポスト部を有するネック部材
    を備えており、前記テーパー状のポスト部が前記ステム
    部材の連続的にテーパー状の細長い中ぐり穴の中に受容
    されることに適合しているモジュール式大腿プロテー
    ゼ。
  3. 【請求項3】 モジュール式プロテーゼにおいて、 内部に形成されている細長い中ぐり穴およびねじ付き孔
    を有しているネック部材を備えており、(i)当該ネッ
    ク部材が内部に形成されているポスト部受容用開口部を
    有する先端部表面を有しており、(ii)前記細長い中
    ぐり穴が前記ポスト部受容用開口部と前記ねじ付き孔と
    の間に延在しており、(iii)前記細長い中ぐり穴が
    前記ポスト部受容用開口部から前記ねじ付き孔まで連続
    的にテーパー状であり、さらに、 前記ネック部材の細長い中ぐり穴の中に受容されるよう
    に形成されているテーパー状のポスト部を有しているス
    テム部材を備えているモジュール式プロテーゼ。
  4. 【請求項4】 モジュール式プロテーゼにおいて、 内部に形成されている細長い中ぐり穴およびねじ付き孔
    を有している第1のプロテーゼ部品を備えており、
    (i)当該第1のプロテーゼ部品が内部に形成されてい
    るポスト部受容用開口部を有する先端部表面を有してお
    り、(ii)前記細長い中ぐり穴が前記ポスト部受容用
    開口部と前記ねじ付き孔との間に延在しており、(ii
    i)前記細長い中ぐり穴が前記ポスト部受容用開口部か
    ら前記ねじ付き孔まで連続的にテーパー状であり、さら
    に、 前記第1のプロテーゼ部品の細長い中ぐり穴の中に受容
    されるように形成されているテーパー状のポスト部を有
    する第2のプロテーゼ部品を備えているもモジュール式
    プロテーゼ。
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