JP2002315725A - 視力検査表 - Google Patents

視力検査表

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JP2002315725A
JP2002315725A JP2001123471A JP2001123471A JP2002315725A JP 2002315725 A JP2002315725 A JP 2002315725A JP 2001123471 A JP2001123471 A JP 2001123471A JP 2001123471 A JP2001123471 A JP 2001123471A JP 2002315725 A JP2002315725 A JP 2002315725A
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Tomoki Suzaki
朝樹 洲崎
Kunio Maruyama
邦夫 丸山
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Menicon Co Ltd
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Menicon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小数視力による検査方法しかなかった視力検
査方法に、新たに見え方の質の検査を取り入れ、人間の
視る能力をより客観的に評価する検査表を提供すること
である。 【解決手段】 本発明の視力検査表は、見え方の種類お
よび/または見え方の質によって画像処理された画像か
らなることを特徴としている。本発明によれば、視力値
だけでは判断できない見え方の質を見え方のサンプルを
表示した視力検査表が提供され、これにより正確な判断
と処方とを行なうことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は視力検査表に関す
る。さらに詳しくは、基準画像と、該基準画像が、該基
準画像の見え方の種類および/または見え方の質によっ
て画像処理された画像とを備えてなる視力検査表に関す
る。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】視力
とは2次元的に広がった物の形や位置を見分ける能力で
ある。実用上は1909年に国際眼科学会で決められた
「最小分離閾(minimum separable)をもって視力をあ
らわし、実際的な測定においては最小可読閾(minimum
legible)をもってしても構わない」との規定による。
基準としては視角1分を単位とする方式とし、視力を最
小視角(分)の逆数となる小数をもって表す。標準指標
としてはランドルト環(Landolt's ring)1(図6の
(a)参照)が定められているが、ランドルト環の切れ
目と同程度に認め得る数字や文字をもって視力を測って
も差し支えないとされており、5mの視距離で視角θ
(=1分)の切れ目を判別できる場合が視力1.0であ
る(図6の(b)参照)。
【0003】これまで、視力検査とは、ランドルト環な
どの視力検査表を用いた最小分離閾の検査を行うことで
あった。
【0004】しかし、実際には人間の視る能力(視力)
は、最小分離閾だけでは評価できない部分が多く、たと
えば同じ視力1.0でも、鮮明な見え方とやや惚けた見
え方などと見え方の質(鮮明さや安定性)が違う場合が
ある。これは小数視力値などでは判断ができないことは
周知の事実であった。
【0005】換言すれば、人が見ようとしている対象物
が実際にどのように見えているのか、そして、どのよう
な見え方であれば満足するのかを評価することはたいへ
ん重要であるが、眼科にて実際に行われている視力検査
では評価できないのが実情であった。
【0006】そこで、本発明の目的は、これまで小数視
力(LagMar視力なども含む)による検査方法しかなかっ
た視力検査方法に、新たに見え方の質(鮮明さやなど)
の検査を取り入れ、人間の視る能力(視力)をより客観
的に評価する検査表を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の一態様にかかわ
る視力検査表は、見え方の種類および/または見え方の
質によって画像処理された画像からなることを特徴とし
ている。
【0008】また、前記画像処理された画像は、像全体
がぼけている画像、像が二重になっている画像、像の周
辺に陰が出ている画像、像のコントラストが低い画像、
像の背景および指標全体に霧が掛かっている画像、およ
び像の全体が少なくとも二重以上にずれている画像の少
なくとも1種類以上の画像であることが好ましい。
【0009】また、前記画像処理された画像は、像全体
がぼけている画像、像が二重になっている画像、像の周
辺に陰が出ている画像、像のコントラストが低い画像、
像の背景および指標全体に霧が掛かっている画像、およ
び像の全体が少なくとも二重以上にずれている画像の少
なくとも2種類以上を組み合わせた画像であることが好
ましい。
【0010】また、本発明の他の態様にかかわる視力検
査表は、基準画像と、該基準画像が、該基準画像の見え
方の種類および/または見え方の質によって画像処理さ
れた画像とを備えてなる視力検査表であって、前記画像
処理された画像が、像全体がぼけている画像、像が二重
になっている画像、像の周辺に陰が出ている画像、像の
コントラストが低い画像、像の背景および指標全体に霧
が掛かっている画像、および像の全体が少なくとも二重
以上にずれている画像の少なくとも1種類以上の画像で
あるか、または少なくとも2種類以上を組み合わせてな
ることを特徴としている。
【0011】また、前記画像処理された画像を2種類以
上含み、該2種類以上の画像の質が互いに異なることが
好ましい。
【0012】また、前記基準画像が、ランドルト環、漢
字、ひらかな、カタカナ、アルファベット、ギリシャ文
字、アラビア数字、ローマ数字、イラストなどの図形、
文字、記号、絵からなることが好ましい。
【0013】また、前記画像処理された画像を2種類以
上含み、該2種類以上の画像が方形状、放射状もしくは
直線状またはそれらを組み合わせた形状に配列されるこ
とが好ましい。
【0014】また、前記基準画像または画像処理された
画像の少なくとも1種類が黒以外の色であることが好ま
しい。
【0015】本発明の視力検査表によれば、視力値だけ
では判断できない「見え方の質」を見え方のサンプルを
表示した視力検査表を用いることにより、より正確な判
断と処方とを行うことができる。これにより、患者側と
検査側の主観的な言葉による表現のやり取りで曖昧であ
った問診に客観性が増すという利点がある。
【0016】また、本発明の視力検査表による検査は、
裸眼の視力検査時、または眼鏡およびコンタクトレンズ
などの視力矯正用レンズ処方時の最後または途中に組み
込む形で行えるという利点もある。
【0017】前記画像処理された画像は、ハードコピー
に出力されると、所定の検査室で従来の視力検査表と同
様に所定の高さ、明るさなどの条件下で使用することが
できる。
【0018】また、前記画像処理された画像は、所定の
検査室内に、高さなど所定の取付状態で設置された表示
装置に出力することができる。
【0019】本発明の他の態様は、コンタクトレンズ供
給者のサーバ手段と、公衆回線網を介して少なくとも1
つ以上の販売店のコンピュータとが接続された視力検査
システムであって、請求項1、2、3、4、5、6、
7、8、9または10記載に記載された画像処理された
画像のデータが前記サーバ手段から前記販売店のコンピ
ュータに伝送されてなることを特徴としている。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の検査表について添付図面
を参照しつつ以下に詳細に説明する。
【0021】実施の形態1図1〜4に示された本発明の
一実施の形態にかかわる視力検査表において参照符号V
1は像全体がボケている画像を示しており、参照符号V
2は像が二重になっている画像を示しており、参照符号
V3は像の周辺に陰が出ている画像を示しており、参照
符号V4は像のコントラストが低い画像を示しており、
V5は像の背景および指標全体が霧掛かっている画像を
示しており、参照符号V6は二重三重に全体がズレてい
る画像を示している。
【0022】つぎに各画像V1〜V6を説明する。
【0023】画像V1は、裸眼もしくは眼鏡・コンタク
トレンズ・眼内レンズなどの屈折矯正レンズで矯正され
た状態で、主に装用者の屈折力や調整力に対し低矯正
(矯正度数が足りない)の場合や、分解能の低いレンズ
を通して見たときに発生しやすい見え方のイメージであ
る。眼光学的には、装用者の網膜上に焦点が合っていな
いために像が全体的にボケて見えてしまう状態である。
カメラをひきあいにだして説明すると、フィルム面にピ
ントが合っていないか、またはファインダーを通して見
たときに対象物に焦点が合っていないときの見え方と同
等のイメージである。
【0024】画像V2は、屈折矯正レンズにて矯正され
た状態で、主に残余乱視が発生した場合、もしくはニ焦
点以上の屈折矯正レンズで矯正された状態で発生しやす
く、像がハッキリした、もしくはぼんやりした像も見え
ることによって二つにズレて見えるときのイメージであ
る。たとえば、コンタクトレンズにおいては、安定位置
不良(過度に上方・下方・鼻側・耳側などに安定してし
まう状態)から、瞳孔にレンズのエッジ部もしくはべベ
ルの部分がかぶってしまい、眼に入ってくる光が乱反射
または複屈折してしまうときに発生しやすい。
【0025】なお、残余乱視(residual astigmatism)
とは、コンタクトレンズを装用した状態で生じる乱視を
いう(日コレ誌、1998、第40巻 第2号、日本コ
ンタクトレンズ学会 コンタクトレンズ用語集)。残余
乱視は、水晶体乱視、コンタクトレンズで完全に矯正さ
れた角膜乱視、網膜乱視、コンタクトレンズによる持ち
込み乱視の合成系として生じる。残余乱視の程度が大き
いとコンタクトレンズ装用時の矯正視力不良の原因とな
る。また、複屈折(double refraction, birefringence)
は、光学的に異方的な結晶や、ひずみをうけた媒質中に
入射するとき、二つに分かれて屈折する現象のことをい
う(「眼光学の基礎」西信元嗣編、金原出版)。
【0026】画像V3は、ニ焦点以上の同時視型屈折矯
正レンズで矯正された状態で発生しやすい見え方のイメ
ージである。たとえば、ニ焦点タイプのバイフォーカル
コンタクトレンズの場合、一方の焦点だけを鮮明に見分
けることができず、他方の焦点が惚けた画像となって陰
のように重なって同時に見えてしまう状態である。ま
た、単焦点であっても収差の大きい屈折矯正レンズを通
して見たときやレンズ自体が汚れているときなどにも発
生しやすい。
【0027】画像V4は、屈折矯正レンズで矯正された
状態で、主に収差が大きいレンズを通して見ている場合
やレンズ自体が汚れているとき、またはニ焦点以上の焦
点をもつ屈折矯正レンズで矯正されている場合に発生し
やすい見え方のイメージである。とくにニ焦点タイプの
場合、一方の焦点を見る場合には単焦点タイプの場合よ
りも網膜に入射してくる光量が少なくなるために、像の
明暗差(コントラスト)が低くなる場合もある。
【0028】画像V5は、屈折矯正レンズで矯正された
状態で、主に収差が大きいレンズを通して見ている場合
やレンズ自体が汚れている場合、またはレンズ表面が乾
燥したときに発生しやすい見え方のイメージである。ま
た、ニ焦点タイプの場合、一方の焦点を見る場合には単
焦点タイプの場合よりも網膜に入射してくる光量が少な
くなり、像の明暗度(コントラスト)が低くなるために
発生することもある。
【0029】画像V6は、少なくとも2つ以上の陰がそ
れぞれ違う方向に重なって見える状態である。コンタク
トレンズ装用時においては、主に涙液が安定していない
状態やレンズの安定位置不良により、眼に入ってくる光
が複屈折などをしてしまう場合に発生しやすい見え方の
イメージである。
【0030】つぎに、本実施の形態にかかわる視力検査
表の使用について説明する。
【0031】裸眼検査時およびコンタクトレンズなどの
視力矯正用レンズ処方時において、ホロプターや掛け枠
レンズによる補正後、見え方の鮮明さや安定性を確認す
る際に、本実施の形態にかかわる視力検査表(図1およ
び2参照)を患者に呈示して、参照符号Aによって示さ
れた「基準画像」もしくは参照符号V1〜V6によって
示された画像のうちでもっとも近い見え方を選択しても
らう。
【0032】なお、このとき見え方の組み合わせがあっ
てもよい。なぜなら、患者は、画像V1と画像V4とが
組み合わさったように見えると訴える可能性があるから
である。
【0033】患者が「鮮明」と訴え、他に見え方に問題
がなければ検査を終了する。
【0034】しかし、画像V1〜画像V6までの中から
訴えがあった場合には、図3および4に示す視力検査表
を使用して、さらに見え方の程度を確認してもよい。
【0035】そののち、場合によっては、補正方法や処
方方法を改善して、再度、図1〜4の視力検査表を用い
て見え方の質を確認する。
【0036】なお、図1〜4の視力検査表における基準
画像Aおよび画像V1〜画像V6の配置はあくまでも一
例である。当業者であれば図1および2に示された基準
画像Aおよび画像V1〜画像V6の配置の修正や変形が
容易に考えられる。しかしながら、かかる修正や変形は
本発明の範囲に含まれるものである。
【0037】また、図3において、画像V1、V2、V
3およびV4とも、基準画像Aから離れるほど見え方の
程度が悪くなることを示している。
【0038】図1〜4は、いずれも後述するランドルト
環を用いた検査表であるが、本発明の検査表はランドル
ト環を用いたものに限られることはない。たとえば、図
7〜19に示されるような、○、◎、正方形、十字形、
ひらかなのほか、漢字、カタカナ、アルファベット、ハ
ングル文字、ギリシャ文字、ヘブライ文字などの言語で
用いられる文字、アラビア数字、ローマ数字など数字と
して用いられる文字、数学などの自然科学で用いられる
記号、道路標識、漫画の人気キャラクターなどのイラス
トも採用され得る。
【0039】つぎに、本実施の形態にかかわる視力検査
表の作成方法の一例として、画像処理による方法につい
て説明する。
【0040】画像V1〜画像V6までを作成するにあた
り、それぞれ基準画像Aをもとに画像処理におけるフィ
ルター処理の組み合わせで作成する。
【0041】なお、図示した見え方のサンプルは、あく
までもイメージ画像であり、屈折矯正レンズを実際に装
用したときの網膜像を必ずしも正確に表すものではな
い。
【0042】よって、市販の画像処理ソフトにて容易に
作成することができる。市販のソフトとしては、たとえ
ばAdobe Photoshop(登録商標)があげられる。
【0043】見え方のサンプルの基準となる基準画像A
は、図示された例では視力検査に用いるランドルト環
(X(7.5mm)×Y(7.5mm)、切れ目幅W
(1.5mm)、図6の(a)参照)を適宜縮小/拡大
して作成した。なお、基準画像としては、ランドルト環
のほかに、アルファベット、図形、写真等を使用するこ
とができ、その場合加工前の像を基準画像とする。
【0044】基準画像Aをもとに、低域通過フィルタに
よる画像処理を施すと画像V1のように高域部の情報が
劣化したボケ画像(周波数の高域を下げた画像)が得ら
れる。画像V3は、このボケ画像の上に基準画像を組み
合わせて得られる。
【0045】なお、ボケの程度は低域通過フィルタを変
更することで、どのようなボケ画像でも作成することが
できる。よって、ボケの程度は上記に示したものに限ら
れることはない。また、画像V3に関しては異なるボケ
画像の組み合わせであってもよい。音でいう周波数と画
像との関係は、図5のように示される。低い音(すなわ
ち、低い周波数FL、低域、図5の(a)参照)が大ま
かな絵(図5の(b)参照)に相当し、高い音(すなわ
ち、高い周波数FH、高域、図5の(c)参照)が細か
い絵(図5の(d)参照)に相当する。たとえば、ある
画像の高域を下げると細かいところがなくなってボケた
画像が得られる。逆に低域を下げると、大まかなところ
がなくなって輪郭のみが強調されたような画像が得られ
る。
【0046】基準画像をもとに、指標部(たとえばラン
ドルト環1(図6の(a))の濃度(通常、画像濃度は
0〜255の値で表現され、白は0(255)で表さ
れ、黒は255(0)で表される)のみを低下させる
と、画像V4のように背景の白と指標の黒の差が小さく
なった(すなわち、コントラストの低くなった)画像が
得られる。画像V2は、このコントラストが低い画像と
基準画像との組み合わせで、さらに基準画像の中心をも
とにコントラストが低い側の画像中心を所望の量および
所望の方向へずらすことによって得られる。なお、この
ずれ量は特定の値に限られることはない。
【0047】画像V6は、異なるコントラストの画像を
少なくとも3つ以上使用し、それぞれ異なる方向に組み
合わせることによって得られる。
【0048】基準画像をもとに、背景と指標部(たとえ
ばランドルト環1(図6の(a))とのコントラスト比
(図示した例では背景と指標の比)を低下させると、画
像V5のような背景の白と指標の黒の差が小さくなった
(コントラストの低くなった)画像が得られる。なお、
コントラスト比は任意に変えてもよい。コントラスト比
(m)はつぎの式によって表される。 m=(Lmax−Lmin)/(Lmax+Lmin
【0049】ここに、Lは輝度値、輝度レベル(ここで
は画像濃度値)であり、Lmaxはもっとも明るい部分
(基準画像でいうと背景の白い部分)であり、Lmin
もっとも暗い部分(基準画像でいうと黒い指標の部分)
である。
【0050】叙上のように、本実施の形態にかかわる視
力検査表は、コンピュータを用いた画像処理により作成
される。作成された画像データは、紙などに出力された
ハードコピーの視力検査表の形体で用いることはいうま
でもないが、所定の高さに設置された液晶表示装置(ま
たはCRTディスプレイ)の画面に出力された状態で用
いることも可能である。
【0051】また、本実施の形態により得られた画像処
理データはインターネットの回線を介して伝送するする
ことが可能である。このため、本発明の視力検査を管理
しているコンタクトレンズ供給者の中央制御制御装置
(ないしはサーバ)11からインターネットなどの公衆
回線網12を介して各販売店は、コンピュータ14によ
り、更新された視力検査表を受け取ることができる(図
27参照)。
【0052】さらに、本実施の形態にかかわる視力検査
表によって検査された患者の検査結果はコンピュータ1
4または携帯電話13から公衆回線網12を介してコン
タクトレンズ供給者の中央制御制御装置(ないしはサー
バ)11に伝送されることが可能である(図27参
照)。サーバ11に受け取られた検査結果は、解析され
たのち、患者にもっとも適切なコンタクトレンズの処方
データをインターネットなどの公衆回線網12を介して
当該販売店のコンピュータ14に送信することが可能で
ある(図27参照)。
【0053】実施の形態2本発明の視力検査表は、前述
の実施の形態のように、コンピュータの画像処理によら
なくとも作成されることはいうまでもないが、以下に、
コンピュータの画像処理によらないで作成される視力検
査表について説明する。
【0054】図20〜24の(b)〜(e)に示されて
いるランドルト環2は、図25において参照符号3によ
って示された第1参照層に対応している。第1参照層3
は、たとえば、黒色の顔料、塗料または絵の具と、白色
の顔料、塗料または絵の具とを混合して得られた灰色の
層である。第1参照層3は、たとえば、印刷や写真によ
っても設けることができる。
【0055】図26には、図21の(b)〜(e)に示
されたランドルト環を断面で見た場合の状態が示されて
いる。基材10の表面上に設けられた第1の層1と、該
第1の層1から距離Lだけ離間して基材10の表面上に
設けられた第2の層1aとから構成されている。図26
には、第1の層1と第2の層1aとが完全に離れた場合
(すなわち、L>0)が示されているが、部分的に重複
した場合(図25参照)も本実施の形態に含まれる。
【0056】また、第2の層が前述の第1参照層3と同
一のものも本実施の形態に含まれる。
【0057】図22の(a)には、図20の(a)と同
じランドルト環1が示されており、図25には、図22
の(b)〜(e)に示されたランドルト環を断面で見た
場合の状態が示されている。基材10の表面上に設けら
れた第3の層1と、該第3の層1を挟むようにして基材
10の表面上に設けられた灰色の第4の層4とから構成
されている。
【0058】図23の(a)には、図1の(a)と同じ
ランドルト環1が示されており、図4の(b)〜(e)
には、ランドルト環1aが示されている。これを図19
を用いて説明すると、ランドルト環1aは基材10の表
面上に設けられた、参照符号13によって示された灰色
の層である(前述の第1参照層と同様である)。
【0059】図24の(a)には、図20の(a)と同
じランドルト環1が示されており、図24の(b)〜
(e)には、ランドルト環1が灰色の背景4に取り囲ま
れている。これによって、あたかも霧の中で見たような
状態(霧視のイメージ)が創り出される。図25を用い
て説明すると、図24の(b)の灰色のランドルト環1
aは、基材10の表面上に設けられた、参照符号3によ
って示された灰色の層(ランドルト環1aよりも白色に
近い)によって、図25の右端の図における参照符号1
の層と置き換えられたものである。
【0060】叙上の説明は、ランドルト環だけに限られ
ることはなく、図6〜19に示された記号、文字などに
も適用され得る。したがって、同一の参照符号は同一の
機能を奏する。
【0061】
【発明の効果】本発明の検査表によれば、見え方の質に
ついて客観的に把握し得る文字、記号または絵の見え方
を検査するための検査表をハードコピーおよび/または
表示装置への出力の形をとって提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の態様にかかわる検査表の一例
を示す平面図である。
【図2】本発明の一実施の態様にかかわる検査表の一例
を示す平面図である。
【図3】本発明の一実施の態様にかかわる検査表の一例
を示す平面図である。
【図4】本発明の一実施の態様にかかわる検査表の一例
を示す平面図である。
【図5】画像と音との関係を示す説明図である。
【図6】ランドルト環とランドルト環による視力検査の
原理を示す説明図である。
【図7】本発明の一実施の形態にかかわる検査表の他の
例を示す平面図である。
【図8】本発明の一実施の形態にかかわる検査表の他の
例を示す平面図である。
【図9】本発明の一実施の形態にかかわる検査表の他の
例を示す平面図である。
【図10】本発明の一実施の形態にかかわる検査表の他
の例を示す平面図である。
【図11】本発明の一実施の形態にかかわる検査表の他
の例を示す平面図である。
【図12】本発明の一実施の形態にかかわる検査表の他
の例を示す平面図である。
【図13】本発明の一実施の形態にかかわる検査表の他
の例を示す平面図である。
【図14】本発明の一実施の形態にかかわる検査表の他
の例を示す平面図である。
【図15】本発明の一実施の形態にかかわる検査表の他
の例を示す平面図である。
【図16】本発明の一実施の形態にかかわる検査表の他
の例を示す平面図である。
【図17】本発明の一実施の形態にかかわる検査表の他
の例を示す平面図である。
【図18】本発明の一実施の形態にかかわる検査表の他
の例を示す平面図である。
【図19】本発明の一実施の形態にかかわる検査表の他
の例を示す平面図である。
【図20】本発明の他の実施の形態にかかわる検査表の
一例を示す平面図である。
【図21】本発明の他の実施の形態にかかわる検査表の
一例を示す平面図である。
【図22】本発明の他の実施の形態にかかわる検査表の
一例を示す平面図である。
【図23】本発明の他の実施の形態にかかわる検査表の
一例を示す平面図である。
【図24】本発明の他の実施の形態にかかわる検査表の
一例を示す平面図である。
【図25】図20〜24の検査表の断面説明図である。
【図26】図20〜24の検査表の断面説明図である。
【図27】本発明の検査システムの概略説明図である。
【符号の説明】
1 ランドルト環 V1、V2、V3 画像 V4、V5、V6 画像 A 基準画像

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 見え方の種類および/または見え方の質
    によって画像処理された少なくとも1つ以上の画像から
    なる視力検査表。
  2. 【請求項2】 前記画像処理された画像が、像全体がぼ
    けている画像、像が二重になっている画像、像の周辺に
    陰が出ている画像、像のコントラストが低い画像、像の
    背景および指標全体に霧が掛かっている画像、および像
    の全体が少なくとも二重以上にずれている画像の少なく
    とも1種類以上の画像であることを特徴としている請求
    項1記載の視力検査表。
  3. 【請求項3】 前記画像処理された画像が、像全体がぼ
    けている画像、像が二重になっている画像、像の周辺に
    陰が出ている画像、像のコントラストが低い画像、像の
    背景および指標全体に霧が掛かっている画像、および像
    の全体が少なくとも二重以上にずれている画像の少なく
    とも2種類以上を組み合わせた画像であることを特徴と
    する請求項1記載の視力検査表。
  4. 【請求項4】 基準画像と、該基準画像が、該基準画像
    の見え方の種類および/または見え方の質によって画像
    処理された画像とを備えてなる視力検査表であって、前
    記画像処理された画像が、像全体がぼけている画像、像
    が二重になっている画像、像の周辺に陰が出ている画
    像、像のコントラストが低い画像、像の背景および指標
    全体に霧が掛かっている画像、および像の全体が少なく
    とも二重以上にずれている画像の少なくとも1種類以上
    の画像であるか、または少なくとも2種類以上を組み合
    わせてなることを特徴とする視力検査表。
  5. 【請求項5】 前記画像処理された画像を2種類以上含
    み、該2種類以上の画像の質が互いに異なることを特徴
    とする請求項1、2、3または4記載の視力検査表。
  6. 【請求項6】 前記基準画像が、ランドルト環、漢字、
    ひらかな、カタカナ、アルファベット、ギリシャ文字、
    アラビア数字、ローマ数字、イラストなどの図形、文
    字、記号、絵からなることを特徴とする請求項1、2、
    3、4または5記載の検査表。
  7. 【請求項7】 前記画像処理された画像を2種類以上含
    み、該2種類以上の画像が方形状、放射状もしくは直線
    状またはそれらを組み合わせた形状に配列される特徴と
    する請求項1、2、3、4、5または6記載の検査表。
  8. 【請求項8】 前記基準画像または画像処理された画像
    の少なくとも1種類が黒以外の色であることを特徴とす
    る請求項1、2、3、4、5、6または7記載の視力検
    査表。
  9. 【請求項9】 前記画像処理された画像がハードコピー
    に出力されてなる請求項1、2、3、4、5、6、7ま
    たは8記載の視力検査表。
  10. 【請求項10】 前記画像処理された画像が、所定の検
    査室内に所定の状態で設置された表示装置に出力されて
    なる請求項1、2、3、4、5、6、7または8記載の
    視力検査表。
  11. 【請求項11】 コンタクトレンズ供給者のサーバ手段
    と、公衆回線網を介して少なくとも1つ以上の販売店の
    コンピュータとが接続された視力検査システムであっ
    て、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9または
    10記載の画像処理された画像のデータが前記サーバ手
    段から前記販売店のコンピュータに伝送されてなる視力
    検査システム。
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