JP2002315258A - ベアリングレス回転機及びこれを用いた発電機並びにブロワとポンプ - Google Patents

ベアリングレス回転機及びこれを用いた発電機並びにブロワとポンプ

Info

Publication number
JP2002315258A
JP2002315258A JP2001114773A JP2001114773A JP2002315258A JP 2002315258 A JP2002315258 A JP 2002315258A JP 2001114773 A JP2001114773 A JP 2001114773A JP 2001114773 A JP2001114773 A JP 2001114773A JP 2002315258 A JP2002315258 A JP 2002315258A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
bearingless
rotating machine
stator
winding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001114773A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadashi Fukao
正 深尾
Akira Chiba
明 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rikogaku Shinkokai
Original Assignee
Rikogaku Shinkokai
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Rikogaku Shinkokai filed Critical Rikogaku Shinkokai
Priority to JP2001114773A priority Critical patent/JP2002315258A/ja
Publication of JP2002315258A publication Critical patent/JP2002315258A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C32/00Bearings not otherwise provided for
    • F16C32/04Bearings not otherwise provided for using magnetic or electric supporting means
    • F16C32/0406Magnetic bearings
    • F16C32/044Active magnetic bearings
    • F16C32/0474Active magnetic bearings for rotary movement
    • F16C32/0493Active magnetic bearings for rotary movement integrated in an electrodynamic machine, e.g. self-bearing motor
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C2380/00Electrical apparatus
    • F16C2380/26Dynamo-electric machines or combinations therewith, e.g. electro-motors and generators

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブロワやポンプ等の負荷装置を収容するため
のスペースを確保し、そのスペースに負荷装置を収容し
て、小型軽量、コストダウンを図ることが可能な、強い
半径方向力を発生するベアリングレスモータを提供する
ことにある。 【解決手段】 回転子の外周面をテーパ形状にすること
により、強力なる半径方向力(フローティング力)を発
生させ、ベアリングを不要としたベアリングレス回転機
を創生し、その回転子1、あるいは固定子2に貫通穴5
を形成し、この穴の中を気体または流体を通すようにす
る。さらに、この穴の中にファンや羽根車などの付加装
置を配設することにより、ポンプ又はブロワ等の小型
化、軽量化、コストダウンを図る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁的に回転力
(トルク)を発生させて動作するモータ、あるいは発電
機などの電磁機械において、トルクのほかに電磁力によ
る半径方向力を発生させることによりベアリングを不要
にしたベアリングレス回転機に関する。
【0002】
【従来の技術】モータとは、電気的エネルギーを機械的
エネルギーに変換するものである。図11に示すよう
に、従来のモータ10aは、回転軸11と、この回転軸
11に嵌着された回転子(ロータ)12と、この回転軸
11を両端支持するベアリング13,13と、フレーム
14に固着した固定子(ステータ)15から構成されて
いる。
【0003】一方、発電機は、モータと反対に、機械的
エネルギーを電気的エネルギーに変換するものである
が、構造はモータ10と同様である。例えば、図12に
示すように、従来の水力発電に用いられる発電装置20
では、発電機21は上部に位置しており、発電するため
には発電機21の回転軸23が回される必要があり、そ
のため付加装置と一体となっている。発電装置20は、
発電機21と水車22とから成り、発電機21の回転軸
23と水車22の回転軸24とは、軸継手25にて連結
され、軸受28,28,28で支持されている。上水槽
(図示せず)から水圧管を流下してうず巻形のケーシン
グ29に入った水は、羽根車6に衝突して水車22を旋
回させることにより、発電機の回転子30を回転させて
発電する。このように、従来の発電装置20は、発電機
21の軸23の端部に水車22が設けられるため、両者
の回転軸23,24同士を連結するため大きなスペース
が必要となる。従って、水車22やタービン(図示せ
ず)で駆動する構造の発電機は、重厚長大となりコスト
アップを招いてきた。
【0004】また、図13に示すように、従来のモータ
10を使用したブロワ(送風機)の場合は、回転軸11
にファン9を軸着するため、幅が厚く全体として大きく
なる。例えば、図13に従来のブロワの代表例である扇
風機32を示したが、扇風機32はモータ10とファン
9とからなり、回転軸11にファン9が軸着されている
ため、大きなスペースを必要とした。さらに、図11に
示すように、負荷装置のポンプ16もまた、モータ10
の回転軸11にポンプ16(負荷装置)の回転軸を軸継
手17で接続するため、全長が長くなり大きなスペース
を必要とした。また、図14は、従来の大型のポンプで
ある軸流ポンプ40を示す断面図である。屈曲したパイ
プ41とストレート状のパイプ42の内部に収納された
羽根車43を有する回転軸44は、パッキン部45を通
り外軸受46により軸支され、軸端の継手47にてモー
タ10のモータ軸11と連結されている。そして、モー
タ10を駆動することにより、羽根車43の回転軸44
が回転し流体を移送する。この軸流ポンプ40は、例え
ば、ポンプの軸長が2770mmであり、モータ10を
含めた全長は3600mmである。このように、従来の
ポンプ40は、モータ10との連結が必要であるため、
全長が大きくなるという問題点があった。
【0005】さらに、医療機器の補助人工心臓用ポンプ
(図示せず)については、実際の心臓と同様に、拍動に
よって体内に血液を移送する空気駆動式拍動流型が生理
学的にはよいとされているが、送気チューブの長さで患
者の活動範囲が制限され、また、送気チューブに皮膚貫
通部が必要なこともあり、患者がベッドサイドから離れ
られないという問題点があった。そのため、血栓を起こ
さない回転型の連続流型補助人工心臓の開発が急務とな
っている。この連続流型ポンプ(補助人工心臓)の長所
は、小型化が容易であるとともに、弁が不要で部品点数
を少なくできる点であるが、血液の淀みを起こす原因と
なる軸受が大きなネックとなっており、軸受がなく、静
寂性に優れ、小型軽量であり、寿命が長いポンプが求め
られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような問題点に対
する取り組みとして、ベアリングを備えない非接触型の
ベアリングレスモータが注目され、研究開発がされてい
る。このベアリングレスモータに関する原理について
は、本発明者等により、既に学術雑誌(電気学会誌、v
ol.117 no.9 pp.612−615(199
7))に発表されている。しかしながら、このベアリン
グレスモータは、回転力(トルク)に比べて半径方向力
(フローティング力)が弱いため、実用化にあたって
は、強い半径方向力を発生することが要望されていた。
また、モータと負荷装置の一体化、発電機と負荷装置の
一体化により、コンパクトなモータの実現が望まれてい
た。
【0007】そこで、本発明は、ブロワやポンプ等の負
荷装置を収容するためのスペースを確保し、そのスペー
スに負荷装置を収容して、小型軽量、コストダウンを図
ることが可能な、強い半径方向力を発生するベアリング
レスモータを提供することを課題とする。
【0008】
【発明が解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明者等が鋭意研究した結果、回転子の回転体形
状を変えることで強力な半径方向力を発生させることを
見出し、本発明を創作するに至った。また、ベアリング
レス回転機の回転体を中空構造とし、その中にファンや
羽根車を収納することにより負荷装置(ブロワやポン
プ)の取り込みが可能であり、小型軽量で、コストダウ
ンが図れることを見いだし、本発明を創作するに至っ
た。
【0009】請求項1に記載のベアリングレス回転機
は、略円筒状の固定子と、前記固定子に内包された円筒
状の回転子と、前記固定子がトルク発生巻線と半径方向
力発生巻線とを有し、前記トルク発生巻線をモータ電源
に接続し、前記半径方向力発生巻線を制御電源に接続
し、半径方向力発生巻線を流れる電流により発生する磁
気力により、前記回転子をフローティング支持しなが
ら、前記トルク発生巻線を流れる電流により発生する磁
気力により前記回転子を回転させるようにしたベアリン
グレス回転機であって、前記回転子の回転軸方向の貫通
穴は少なくとも1個以上設けられている構成としたこと
を特徴とする。
【0010】請求項1のように構成すれば、前記回転子
は貫通穴を少なくとも1個以上有することから、ベアリ
ングレス回転機の軽量化ができる。また、回転子の貫通
穴に気体や粉体(気体中に粉が混濁した状態のもの)、
液体、流動体(半固体の練り状のもの)等を通すことが
でき、また複数個の孔を穿設した場合は、冷却効果を狙
った冷却孔として有効である。
【0011】請求項2に係る本発明のベアリングレス回
転機は、略円筒状の回転子と、前記回転子に内包された
円筒状の固定子と、前記固定子がトルク発生巻線と半径
方向力発生巻線とを有し、前記トルク発生巻線をモータ
電源に接続し、前記半径方向力発生巻線を制御電源に接
続し、半径方向力発生巻線を流れる電流により発生する
磁気力により、前記回転子をフローティング支持しなが
ら、前記トルク発生巻線を流れる電流により発生する磁
気力により前記回転子を回転させるようにしたベアリン
グレス回転機であって、前記固定子の貫通穴は回転軸方
向に少なくとも1個以上設けられている構成としたこと
を特徴とする。
【0012】請求項2のように構成すれば、前記固定子
は貫通穴を少なくとも1個以上有することから、軽量化
ができる。また、回転子の貫通穴に気体や粉体(気体中
に粉が混濁した状態のもの)、液体、流動体(半固体の
練り状のもの)等を通すことができ、また複数個の孔を
穿設した場合は、冷却効果を狙った冷却孔として有効で
ある。
【0013】請求項3に係る発明は、請求項1に記載の
ベアリングレス回転機を用いた発電機であって、前記回
転子の貫通穴に、流れ発生手段を備え、前記流れ発生手
段に流体を衝突させることにより、前記回転子を回転さ
せて前記固定子に起電力を発生させるように構成したこ
とを特徴とする。
【0014】請求項3のように構成すれば、回転子の貫
通穴の中に、流れ発生手段である羽根車やファン等を設
け、気体(例えば空気、ガス、粉体)や流体(例えば水
や油等)を羽根車、ファン等に衝突させることにより、
回転子を回転させ起電力を発生させて発電を起こすこと
ができるので、本発明のベアリングレス回転機を発電機
として利用することができる。なお、発電機として運転
する場合は、モータ駆動電源は不要であり、直流出力が
必要な際には、整流器に置き換えられる。
【0015】請求項4に係る発明は、請求項2に記載の
ベアリングレス回転機を用いた発電機であって、前記回
転子の外周面に、流れ発生手段を備え、前記流れ発生手
段に流体を衝突させることにより、前記回転子を回転さ
せて前記固定子に起電力を発生させるように構成したこ
とを特徴とする。
【0016】請求項3と請求項4の相違点は、回転子が
内側回転子(インナーロータ)か、外側回転子(アウタ
ーロータ)か、である。したがって、請求項4の作用
は、前記請求項3と同様である。
【0017】請求項5に係る発明は、請求項1又は2に
記載のベアリングレス回転機であって、前記トルク発生
巻線と、前記半径方向力発生巻線は、固定子に複数の巻
線が施され、複数の巻線の電流を調整することにより、
トルクと半径方向力を発生するように構成したことを特
徴とする。
【0018】請求項5に係る発明では、前記トルク発生
巻線と、前記半径方向力発生巻線は、一つの巻線でトル
クと半径方向力を発生させる構成、トルクと半径方向力
の電流成分を調整するように構成してもよく、これによ
り、シンプル化が図れ、コスト低減が可能である。
【0019】請求項6に係る発明は、請求項1に記載の
ベアリングレス回転機であって、前記回転子の外周面形
状は、回転軸方向の一端から他端における直径が段階的
または連続的に、増加または減少し、相対する固定子の
内周面形状は、前記回転子の外周面形状に平行に段階的
または連続的に、増加または減少するように形成された
ことを特徴とする。
【0020】請求項6に係る発明では、回転子の外周面
と固定子の内周面の形状を、テーパ形状による凸状また
は凹状に成形することによって、回転軸線に平行な形状
を有する従来の回転子では得ることができなかった強力
な半径方向力の電磁力の発生ができることから、フロー
ティング支持が容易にできるため、ベアリングレス回転
機の実現が可能である。なお、請求項6に係るベアリン
グレス回転機は、ポンプに応用できる。
【0021】請求項7に係る発明は、請求項1に記載の
ベアリングレス回転機であって、前記回転子の内周面形
状は、回転軸方向の一端から他端における直径が、段階
的または連続的に、増加または減少し、相対する固定子
の外周面形状は、前記回転子の内周面形状に平行に段階
的または連続的に、増加または減少するように形成され
たことを特徴とする。
【0022】請求項7に係る発明では、回転子の内周面
と固定子の外周面の形状を、テーパ形状による凸状また
は凹状に成形することによって、回転軸線に平行な形状
を有する従来の回転子では得ることができなかった強力
な半径方向力の電磁力の発生ができることから、フロー
ティング支持が容易にできるため、ベアリングレス回転
機の実現が可能である。なお、請求項7に係るベアリン
グレス回転機は、扇風機や換気扇等のブロワ(送風機)
に応用できる。
【0023】請求項8に係る発明は、請求項6に記載の
ベアリングレス回転機であって、前記回転子は、ディス
ク形状であり、前記円筒状の固定子に、前記回転子のス
ラスト方向または傾き方向の電磁力を調整する巻線が設
けられたことを特徴とする。
【0024】請求項8のように構成すれば、半径方向の
力は、ディスク型の回転機では、スラスト方向の力、あ
るいは傾き方向の力になる電磁力は、回転体の振動、ま
たは回転体の支持を実現するために用いられる。また、
ディスク形状の回転子に中空状の穴を有するため、気
体、流体を通すことができる。さらに、ディスク形状の
回転子を回転テーブルとした場合、回転テーブルの上に
載置した、油圧機器、電気機器等の配線、配管等を通す
穴として利用することができる。
【0025】請求項9に係る発明は、前記略円筒状の回
転子の貫通穴には、流れ発生手段が配設されたことを特
徴とする請求項6に記載のベアリングレス回転機を用い
たブロワである。
【0026】請求項9のように構成すれば、回転子に形
成された貫通穴の中に、流れ発生手段であるファンを設
けることにより、例えば空気、ガス、粉体を送風するの
に効率のよい、コンパクトなブロワ(送風機)ができ
る。
【0027】請求項10に係る発明は、前記略円筒状の
回転子の外周面には、流れ発生手段が配設されたことを
特徴とする請求項7に記載のベアリングレス回転機を用
いたブロワである。
【0028】請求項10のように構成すれば、回転子の
外周面に流れ発生手段であるファンを設けることによ
り、例えば空気、ガス、粉体を送風するのに効率のよ
い、コンパクトなブロワができる。このブロワは、扇風
機として応用できる。
【0029】請求項11に係る発明は、前記略円筒状の
回転子の貫通穴には、流れ発生手段が配設されたことを
特徴とする請求項6に記載のベアリングレス回転機を用
いたポンプである。
【0030】請求項11のように構成すれば、回転子の
中央に形成された貫通穴の中に、流れ発生手段である羽
根車を設けることにより、流体、例えば、水や油等を油
送するのに都合がよく、効率のよい、コンパクトなポン
プができる。
【0031】請求項12に係る発明は、前記略円筒状の
回転子の外周面には、流れ発生手段が配設されたことを
特徴とする請求項7に記載のベアリングレス回転機を用
いたポンプである。
【0032】請求項12のように構成すれば、回転子の
外周面に流れ発生手段である羽根車を設けることによ
り、液体、例えば、水や油等を油送するのに都合がよ
く、効率のよい、コンパクトなポンプができる。
【0033】請求項13に係る発明は、前記略円筒状の
回転子の貫通穴には、流れ発生手段が配設されたことを
特徴とする請求項6に記載のベアリングレス回転機を用
いた人工心臓用ポンプである。
【0034】本発明のベアリングレス回転機を人工心臓
用ポンプに採用することにより、血液の淀み(血栓)を
起こす原因となる軸受をなくすることが可能であり、小
型化を可能とし、血栓を作らないスムーズな流れが可能
である。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、
この実施の形態のみに限定されるものではなく、本発明
の技術的思想に基づく限りにおいて、適宜に変更するこ
とが可能である。
【0036】《第1の実施の形態》図1、図2は、本発
明に係るベアリングレス回転機を模式的に示した側面図
である。図1、図2の本発明に係るベアリングレス回転
機は、回転子1と固定子2、モータ駆動電源3と制御電
源4から構成される。図1(a)に示すように、外側に
位置する固定子2は、内側に位置する回転子1を内包
し、中央にモータ軸とベアリングは無く、回転子1は略
円筒形状であり、貫通穴5を有している。固定子2には
トルク発生巻線7と半径方向力発生巻線7(巻線7に記
載は図3参照)を備えられており、トルク発生巻線7は
モータ電源3に接続され、半径方向力発生巻線7は、制
御電源4に接続され、電力が供給される。なお、本実施
の形態においては、半径方向力発生巻線7とトルク発生
巻線7とを共通化しているが、区別しても構わない。ま
た、モータ電源3は、商用電源であってもよく、あるい
は、インバータ(可変周波数発生器)を経由して固定子
2に接続され、回転子1は低速回転から高速回転まで滑
らかに速度(回転数)変更をすることができるように構
成されている。さらに、モータ電源3は、回転子1の回
転角度に応じてトルクが制御され、予め設定された速度
指令値に追従するように速度制御される。
【0037】一方、制御電源4は、半径方向の変位セン
サ(図示せず)により回転子1の変位を検出し、検出し
た変位を制御回路にフィードバックし、フィードバック
信号をPID制御(比例、積分、微分制御を組合せた制
御)器などで増幅し、半径方向力の指令値を発生し、こ
の半径方向力の指令値に実際の半径方向力が一致するよ
うに、回転子1の回転角度と電機子反作用磁束によっ
て、決定する角度に応じて変調を施し、電流の指令値を
発生する。また、制御電源4は、電流の指令値に追従す
るように電流を流し、この結果、回転子1は、非接触で
電磁力により支持される。
【0038】また、モータ巻線の極数に対して2極増
加、あるいは減少した極数をもつ半径方向力発生巻線を
もつベアリングレス回転機に適応可能である。さらに、
モータ巻線を分割して電流を調整してトルクと半径方向
力を同時に発生させ、半径方向力を発生する巻線を別途
設けたベアリングレス回転機に適応可能である。なお、
本発明のベアリングレス回転機は、誘導機、永久磁石
機、ホモポーラ機、ハイブリッドステッピング型モー
タ、シンクロナスリラクタンス機、スイッチトリラクタ
ンス機など各種のトルク発生原理を持つモータに適応可
能である。
【0039】図1(b)は、前記した図1(a)とは貫
通穴5の形状を異にしている。(b)の貫通穴5は、複
数個の貫通穴5を有しているため、穴径が小さいことを
特徴とする。これにより、回転子1の冷却効果を高め、
吸引用の通気孔とすることができる。
【0040】《第2の実施の形態》図2(a)は、図1
(a)とは反対に、外側に位置する回転子1が固定子2
を内包しており、固定子2には貫通穴5が1個形成され
ている形態である。これにより、固定子2に設けた貫通
穴5を使って流体を循環させることができる。図2
(b)は、固定子2に複数個の貫通穴5が形成された形
態であり、冷却効果を高めることができる。
【0041】《第3の実施の形態》図3(a)〜(d)
は、本発明に係るベアリングレス回転機の回転子1と固
定子2の形状を模式的に示した断面図である。図3に示
すように、回転子1の外径と固定子2の内径の断面形状
は、従来のような回転軸に平行な形状とは異なる形状を
示すものである。図3(a)に示すように、内側に位置
する回転子1(インナーロータ)の外周面の形状は、テ
ーパ形状で、その断面形状は台形であり、直径が一端か
ら他端にむかって連続的に減少または増加する形態を示
している。これはスラスト方向に電磁力を発生させるこ
とに都合がよく、これにより、強い半径方向力(フロー
ティング力)の発生が可能である。
【0042】図3(b)に示す回転子1の断面形状は、
略そろばん玉形状であり、図3(a)の断面形状2つを
向かい合わせに重ねた形状になっている。また、この形
状は直径が連続的に増加減少する場合を示しており、こ
のように、回転子1の断面形状を2つのテーパ形状で凸
状にすることにより、スラスト方向に電磁力を発生させ
ることに都合がよく、強力な半径方向力(フローティン
グ力)の発生が可能である。なお、回転子1の上部分の
長さaと下部分bの長さは、必ずしも等しくする必要は
なく、半径方向力を発生させるために最適に設計してよ
い。また、矢印g、hで示すように、傾き方向の電磁力
も発生することが可能であり、傾き方向の電磁力は、磁
束分布(図示せず)を積極的に不均衡にして発生させる
ことができる。つまり、傾き電磁力発生巻線として図3
(b)の左斜め上から右斜め下に磁束を発生する巻線
と、右斜め上から左斜め下に磁束を発生する巻線を形成
するとよい。
【0043】図3(c)に示すように、回転子1の断面
形状は、つづみ形状であってもよく、回転子1の断面形
状を2つのテーパ形状で凹状にすることにより、スラス
ト方向に電磁力を発生させることに都合がよく、強力な
半径方向力(フローティング力)の発生が可能である。
また、図3(d)に示すように、球状に構成されてもよ
い。さらに、回転子1の断面形状は、2段階、3段階
(図示せず)の段階的に直径と軸長を増減させても構わ
ない。
【0044】《第4の実施の形態》図4は、本発明に係
るベアリングレス回転機の回転子1と固定子2の形状を
模式的に示した断面図である。 図4(a)に示すよう
に、この形態は、既に示した図3(a)の反対の構成で
ある。これは、内側が固定子2であり、外側が回転子1
(アウターロータ)である。固定子2の外周にスラスト
方向の電磁力を調整する巻線7を有し、強力な半径方向
力(フローティング力)の発生が可能である。また、固
定子2を中空構造とすることで、気体、液体などを通過
させることが可能である。図4(b)は、ロータ断面形
状をそろばん玉形状、凸状にすることで、傾きを制御し
やすい構成を示している。これはスラスト方向に電磁力
を発生させることに都合がよく、強力な半径方向力(フ
ローティング力)の発生が可能である。
【0045】また、トルク発生巻線7と、半径方向力発
生巻線7とを備える代わりに、固定子2に複数の巻線7
が施され、複数の巻線7の電流を調整することにより、
モータの巻線7を分割し、分割した巻線7の電流を制御
して不平衡とすることにより、半径方向力などの電磁力
を発生させることも可能である。さらに、モータの巻線
に加えて半径方向力発生巻線7を施し、局部的に磁束密
度分布(図示せず)を非平衡にすることにより半径方向
の電磁力などを発生することも可能である。
【0046】《第5の実施の形態》図5は、ディスク型
のベアリングレス回転機を模式的に示した断面図であ
る。図5(a)に示すディスク型ベアリングレス回転機
は、回転子1と固定子2とで構成されている。回転子1
の断面形状は、ディスク形状であり、固定子2にスラス
ト方向、または傾き方向の電磁力を調整する巻線7を備
えることで、回転子1を回転自在に駆動させることがで
きる。また、回転子1にトルクを発生するため、回転子
を傾けることにより、ラジアル方向のダンピング力やコ
ンプライアンスを発生することも可能である。さらに、
回転子1と固定子2の間には、スラスト方向の電磁力が
発生し、電磁力の大きさの差分により回転体にスラスト
方向の電磁力を与えることができる。
【0047】図5(c)は、ディスク型ベアリングレス
モータで、回転子1の下の部分を削除し、より簡素化し
た形態を示している。又は、削除することなしに、回転
子1の下の部分を永久磁石に置き換えれば、スラスト方
向の電磁吸引力、あるいは反発力を得ることができる。
また、図5(c)は、ディスクを平面研削盤やマシニン
グセンタ等の工作機械用回転テーブルに見立てた場合、
これらのテーブルに好適であり、例えば、面板8に微細
孔を複数穿設し、穴5の口元に面板8を嵌入すること
で、図示しない真空ポンプにより、穴5内の空気を吸引
することで薄物の加工品を吸着させる真空チャックとす
ることもできる。
【0048】《第6の実施の形態》続いて、図6(a)
は、内側回転子(インナーロータ)型のベアリングレス
回転機の場合であり、回転子の貫通穴の中に羽根車6又
はファン9を設けて、ポンプ又はブロワとした様子を模
式的に示す平面図であり、図6(b)は、その断面図で
ある。図6(a)では、羽根車6又はファン9が回転子
1の中空穴5の内周部に配設された様子を示している。
図6(b)では、羽根車6又はファン9が交換可能なよ
うに、回転子1の内周部に固着されている様子を示して
いる。ファン9は交換可能なように回転子1の外周部と
ファン9の内部にネジ18を設け、ネジ18による螺着
としてもよい。これにより、回転子1を回転させること
により、空気、ガス等の気体を移送することができる。
例えば、回転子1の内周部にファン9を固着すれば、ポ
ンプや送風機となる。このように、最小限の部品点数で
ブロワを構成することが可能である。なお、別の用途と
して、気体を圧縮するコンプレッサとしても構わない。
図6(c)は、本発明のベアリングレス回転機10bの
断面図である。ベアリングレス回転機10bにはモータ
軸とベアリングはなく、固定子2と、固定子2に内包さ
れた回転子1で構成されている。回転子1の貫通穴5に
は、流れ発生手段の羽根車6が収容されており、ポンプ
等の負荷装置を取り込むことによって、全長が短く、し
かもスペースが小型軽量で、安価なブロワを得ることが
できる。
【0049】《第7の実施の形態》図7(a)は、外側
の回転子(アウターロータ)型のベアリングレス回転機
の場合であり、回転子の外周部に羽根車6又はファン9
を設けて、ポンプ又はブロワとした様子を模式的に示す
平面図であり、図7(b)は、その断面図である。図7
(a)では、羽根車6又はファン9が回転子1の外周部
に固着された様子を示している。図7(b)では、羽根
車6又はファン9が交換可能なように、回転子1の外周
部に固着されている様子を示している。ファン9は交換
可能なように回転子1の外周部とファン9の内部にネジ
18を設け、ネジ18による螺着としてもよい。これに
より、本実施の形態では、回転子1を回転させることに
より、空気、ガス等の気体を移送することができる。例
えば、回転子1の外周部にファン9を固着すれば、扇風
機となる。このように、最小限の部品点数でブロワを構
成することが可能である。なお、別の実施形態として、
気体を圧縮するコンプレッサとしても構わない。図7
(c)は、本発明のベアリングレス回転機を採用した扇
風機33を示す(扇風機のスタンドは図示せず)断面図
であり、90度回転させた図にしている。図7(c)示
すように、従来の扇風機32(図13)は、モータ10
の回転軸11にファン9を軸着しているのに対して、本
発明のベアリングレス回転機を採用した扇風機33は、
回転子1の外周面にファン9を固着したもので、全長a
をファンの厚みまで薄くすることが可能である。このよ
うに、最小限の部品点数でブロワ(送風機)を構成する
ことが可能である。
【0050】《第8の実施の形態》図8は、本発明の発
電機21bを複数個設置した発電装置の断面図である。
水の落差を利用する水力発電において、図示しない上水
槽から水圧管を流下した位置エネルギーを保持した水
は、ダイレクトに上段の発電機21bの穴5に入り、羽
根車6に衝突し回転子1を旋回させ発電する。続いて、
中段の発電機21bの穴5に入り、中段の羽根車6に衝
突し回転子1を旋回させる。つまり、多段積みの目的
は、水が保持している位置エネルギーを使い切ることで
あり、発電効率を高めるためであるが、コストに見合う
分の多段でよい。従来の発電装置20(図10)との比
較では、コンパクトであり、全長が短くスペースも小さ
い。また、本発明の発電機21bは、部品点数が少ない
分、メンテナンスが容易であり、さらに、コスト低減が
できる。
【0051】《第9の実施の形態》一方、図9は、本発
明の軸流ポンプを示す断面図であり、従来の軸流ポンプ
40(図4)に代わるもので、羽根車6が回転子1の貫
通穴5の内部に固着されている。したがって、本発明の
ベアリングレス回転機を駆動することにより、回転子1
と羽根車6が回転し、液体を移送することができる。こ
のように、本実施の形態では、最小限の部品点数でポン
プを構成することが可能である。また、軸流ポンプを従
来よりも短いパイプ42内に収納可能であり、本実施の
形態の軸流ポンプは、例えば全長が600mmとなり、
全長を従来の1/6に短縮可能である。
【0052】《第10の実施の形態》図10は、本発明
のベアリングレス回転機を人工心臓用ポンプ用に応用し
た実施形態である。(a)は、人工心臓用ポンプの平面
図であり、(b)は正面図、(c)は(b)に示すA−
A断面図である。図10(a)に示すように、本発明の
人工心臓用ポンプサイズは、例えば直径は80mm、厚
みは36mmと従来品よりも小型化することができる。
また、(c)に示す断面図のように、回転子1の貫通穴
に設けられた羽根車6は、回転子1と一体に固着されて
いる。この回転子1は携帯される電池によって回転し、
羽根車9によって血液を流入口から吸入し、流出口から
体内へと吐出することができる。
【0053】このように、人工心臓用ポンプに、本発明
のベアリングレス回転機を採用することにより、小型化
が可能となり、血栓を起こす原因となるベアリングを除
くことができたので、淀みを起こさず血栓を作らないス
ムーズな血流が可能となる。また、モータ駆動式とする
ことにより駆動源は電池で良く、従来の空圧駆動による
送気チューブがなくなるため、患者の活動範囲に制限が
なくなり、静寂性に優れ、小型軽量であり、長寿命な人
工心臓用ポンプまたは補助人工心臓用ポンプの提供が可
能である。さらに、本発明品は小型、軽量なため、ポン
プを2個設けて冗長回路を施すことも可能である。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように構成される本発明
は、以下のような効果を奏する。本発明の請求項13に
係る発明によれば、回転子の形状を凹凸にすることによ
り、強い半径方向力を発生するベアリングレス回転機を
得ることが可能である。また、ブロワやポンプ等の負荷
装置を収容するためのスペースを回転子の貫通穴に確保
することにより、気体や流体を通すことが可能である。
【0055】本発明の請求項3に係る発明によれば、回
転子の中央に形成された穴の中に、ファンや羽根車等の
流れ発生手段である付加装置を設け、この付加装置に流
体を勢いよく吹き付けることにより、回転子を回転させ
発電させる発電機を得ることことができる。これによ
り、回転軸、軸受のない静かな、しかも省スペースで部
品点数の少ない、安価な発電機を製造することが可能で
ある。
【0056】本発明の請求項4に係る発明によれば、回
転子の外周面にファンや羽根車等の流れ発生手段である
付加装置を設け、この付加装置に流体を勢いよく吹き付
けることにより、回転子を回転させ発電させる発電機を
得ることことができる。これにより、回転軸、軸受のな
い静かな、しかも省スペースで部品点数の少ない、安価
な発電機を製造することが可能である。
【0057】本発明の請求項5に係る発明によれば、一
つの巻線でトルクと半径方向力を発生させる構成、トル
クと半径方向力の電流成分を調整するように構成するこ
とにより、シンプル化が図れ、コスト低減が可能であ
る。
【0058】本発明の請求項6に係る発明によれば、円
筒状の回転子をインナーロータとする場合の外周面形状
と固定子の内周形状を、そろばん玉(凸)形状、つづみ
(凹)形状、球面形状等のように、ストレートでない形
状にすることによって、強力な半径方向力の電磁力の発
生が容易にでき、フローティング支持が容易にできるた
め、インナーロータ型のベアリングレス回転機が可能で
ある。
【0059】本発明の請求項7に係る発明によれば、円
筒状の回転子をアウターロータとする場合の内周形状と
固定子の外周形状はそろばん玉(凸)形状、つづみ
(凹)形状、球面形状等のように、ストレートでない形
状にすることによって、フローティング支持が容易にで
きるため、アウターロータ型のベアリングレス回転機が
可能である。
【0060】本発明の請求項8に係る発明によれば、デ
ィスク形状の回転子の中央に穴を有するため、気体、流
体を通すことができる。また、この穴を微細孔とするこ
とにより、真空チャックとして薄物加工品を吸引するこ
とが可能である。さらに、ディスク形状の回転子を回転
テーブルとした場合、回転テーブル上に載置した油圧機
器、電気機器の配線、配管等を通す穴として利用するこ
とができる。
【0061】本発明の請求項9のベアリングレス回転機
によれば、ブロワ(送風機)は、回転子の貫通穴の中
に、ファンや羽根車等の流れ発生手段を設け、回転子を
回転させることで、気体の循環、吐出、排気等を行うの
で、モータ軸、軸受のない軽量でコンパクトなブロワを
安価に得ることが可能である。また、このブロワを応用
して、安価な送風機、攪拌機等を得ることが可能であ
る。
【0062】本発明の請求項10のベアリングレス回転
機によれば、ブロワ(送風機)は、回転子の外周面にフ
ァンや羽根車等の流れ発生手段を設け、回転子を回転さ
せることで、気体の循環、吐出、排気等を行うので、モ
ータ軸、軸受のない軽量でコンパクトなブロワを安価に
得ることが可能である。また、このブロワを応用して、
安価な送風機、攪拌機等を得ることが可能である。
【0063】本発明の請求項11のベアリングレス回転
機によれば、ポンプは、回転子の貫通穴の中に、羽根車
等の流れ発生手段を設けて回転子を回転させることで、
流体を循環、吐出、排気等をすることができ、しかも省
スペースで部品点数の少ない、安価なポンプを得ること
が可能である。
【0064】本発明の請求項12のベアリングレス回転
機によれば、ポンプは、回転子の外周面に羽根車等の流
れ発生手段を設けて回転子を回転させることで、流体を
循環、吐出、排気等をすることができ、しかも省スペー
スで部品点数の少ない、安価なポンプを得ること可能で
ある。
【0065】本発明の請求項13のベアリングレス回転
機によれば、人工心臓用ポンプは、回転子の貫通穴の中
に、流れ発生手段を設け、前記回転子を回転させること
で、淀みを起こす原因となる軸受がなく、静寂性に優
れ、小型軽量であり、長寿命な人工心臓用ポンプまたは
補助人工心臓用ポンプを得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)は、本発明に係るベアリングレ
ス回転機を模式的に示した断面の平面図である。
【図2】(a)、(b)は、本発明に係るベアリングレ
ス回転機を模式的に示した断面の平面図である。
【図3】(a)〜(d)は、インナーロータ(内側回転
子)型のベアリングレス回転機を模式的に示した断面の
正面図である。
【図4】(a)、(b)は、アウターロータ(外側回転
子)型のベアリングレス回転機を模式的に示した断面の
正面図である。
【図5】(a)〜(c)は、ディスク型を模式的に示す
断面の正面図である。
【図6】(a)は、インナーロータ型のベアリングレス
回転機に、羽根車又はファンを設けてポンプ又はブロワ
とした様子を模式的に示す平面図である。(b)は、そ
の断面図である。(c)は、本発明のベアリングレス回
転機の断面図である。
【図7】(a)は、アウターロータ型のベアリングレス
回転機に、羽根車又はファンを設けてポンプ又はブロワ
とした様子を模式的に示す平面図である。(b)は、そ
の断面図である。(c)は、本発明の扇風機を示す断面
図である。
【図8】本発明の発電機を使用した発電装置を模式的に
示した断面図である。
【図9】本発明の軸流ポンプを示す断面図である。
【図10】(a)は、人工心臓用ポンプの平面図であ
り、(b)は正面図、(c)は(b)に示すA−A断面
図である。
【図11】一部断面した従来のモータと従来のポンプを
連結した正面図である。
【図12】従来の発電機を使用した水力発電を模式的に
示した断面図である。
【図13】従来の扇風機(スタンドを除く)の正面図で
ある。
【図14】従来技術の軸流ポンプを示す断面図である。
【符号の説明】
1…回転子、2…固定子、3…モータ電源、4…制御電
源、5…貫通穴、6…羽根車、7…巻線、8…面板、9
…ファン、10,10b…モータ、11…回転軸、12
…回転子、13…ベアリング、14…フレーム、15…
固定子、16…負荷装置、17…軸継手、18…ネジ、
20…発電装置、21,21b…発電機、22…水車、
24…立軸、25…軸継手、28…軸受、29…ケーシ
ング、32,33…扇風機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H033 AA01 AA02 BB01 BB02 BB08 CC01 CC06 DD01 EE00 5H607 AA12 BB01 BB02 BB06 BB10 BB13 BB14 BB15 BB17 BB25 BB26 CC05 DD04 DD16 DD17 FF04 FF06 FF07 FF08 FF12 FF13 FF27 GG21 HH01 JJ05 KK10

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】略円筒状の固定子と、前記固定子に内包さ
    れた円筒状の回転子と、 前記固定子がトルク発生巻線と半径方向力発生巻線とを
    有し、前記トルク発生巻線をモータ電源に接続し、前記
    半径方向力発生巻線を制御電源に接続し、 半径方向力発生巻線を流れる電流により発生する磁気力
    により、前記回転子をフローティング支持しながら、前
    記トルク発生巻線を流れる電流により発生する磁気力に
    より前記回転子を回転させるようにしたベアリングレス
    回転機であって、 前記回転子の回転軸方向の貫通穴は少なくとも1個以上
    設けられている構成としたことを特徴とするベアリング
    レス回転機。
  2. 【請求項2】略円筒状の回転子と、前記回転子に内包さ
    れた円筒状の固定子と、 前記固定子がトルク発生巻線と半径方向力発生巻線とを
    有し、前記トルク発生巻線をモータ電源に接続し、前記
    半径方向力発生巻線を制御電源に接続し、 半径方向力発生巻線を流れる電流により発生する磁気力
    により、前記回転子をフローティング支持しながら、前
    記トルク発生巻線を流れる電流により発生する磁気力に
    より前記回転子を回転させるようにしたベアリングレス
    回転機であって、 前記固定子の貫通穴は回転軸方向に少なくとも1個以上
    設けられている構成としたことを特徴とするベアリング
    レス回転機。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のベアリングレス回転機を
    用いた発電機であって、 前記回転子の貫通穴に、流れ発生手段を備え、前記流れ
    発生手段に流体を衝突させることにより、前記回転子を
    回転させて前記固定子に起電力を発生させるように構成
    したことを特徴とする発電機。
  4. 【請求項4】請求項2に記載のベアリングレス回転機を
    用いた発電機であって、 前記回転子の外周面に、流れ発生手段を備え、前記流れ
    発生手段に流体を衝突させることにより、前記回転子を
    回転させて前記固定子に起電力を発生させるように構成
    したことを特徴とする発電機。
  5. 【請求項5】請求項1又は2に記載のベアリングレス回
    転機であって、 前記トルク発生巻線と、前記半径方向力発生巻線は、固
    定子に複数の巻線が施され、複数の巻線の電流を調整す
    ることにより、トルクと半径方向力を発生するように構
    成したことを特徴とするベアリングレス回転機。
  6. 【請求項6】請求項1に記載のベアリングレス回転機で
    あって、 前記回転子の外周面形状は、回転軸方向の一端から他端
    における直径が段階的または連続的に、増加または減少
    し、 相対する固定子の内周面形状は、前記回転子の外周面形
    状に平行に段階的または連続的に、増加または減少する
    ように形成されたことを特徴とするベアリングレス回転
    機。
  7. 【請求項7】請求項2に記載のベアリングレス回転機で
    あって、 前記回転子の内周面形状は、回転軸方向の一端から他端
    における直径が、段階的または連続的に、増加または減
    少し、 相対する固定子の外周面形状は、前記回転子の内周面形
    状に平行に段階的または連続的に、増加または減少する
    ように形成されたことを特徴とするベアリングレス回転
    機。
  8. 【請求項8】前記回転子は、ディスク形状であり、前記
    円筒状の固定子に、前記回転子のスラスト方向または傾
    き方向の電磁力を調整する巻線が設けられたことを特徴
    とする請求項6に記載のベアリングレス回転機。
  9. 【請求項9】前記略円筒状の回転子の貫通穴には、流れ
    発生手段が配設されたことを特徴とする請求項6に記載
    のベアリングレス回転機を用いたブロワ。
  10. 【請求項10】前記略円筒状の回転子の外周面には、流
    れ発生手段が配設されたことを特徴とする請求項7に記
    載のベアリングレス回転機を用いたブロワ。
  11. 【請求項11】前記略円筒状の回転子の貫通穴には、流
    れ発生手段が配設されたことを特徴とする請求項6に記
    載のベアリングレス回転機を用いたポンプ。
  12. 【請求項12】前記略円筒状の回転子の外周面には、流
    れ発生手段が配設されたことを特徴とする請求項7に記
    載のベアリングレス回転機を用いたポンプ。
  13. 【請求項13】前記略円筒状の回転子の貫通穴には、流
    れ発生手段が配設されたことを特徴とする請求項6に記
    載のベアリングレス回転機を用いた人工心臓用ポンプ。
JP2001114773A 2001-04-13 2001-04-13 ベアリングレス回転機及びこれを用いた発電機並びにブロワとポンプ Pending JP2002315258A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001114773A JP2002315258A (ja) 2001-04-13 2001-04-13 ベアリングレス回転機及びこれを用いた発電機並びにブロワとポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001114773A JP2002315258A (ja) 2001-04-13 2001-04-13 ベアリングレス回転機及びこれを用いた発電機並びにブロワとポンプ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002315258A true JP2002315258A (ja) 2002-10-25

Family

ID=18965777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001114773A Pending JP2002315258A (ja) 2001-04-13 2001-04-13 ベアリングレス回転機及びこれを用いた発電機並びにブロワとポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002315258A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006136062A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Tokyo Univ Of Science ベアリングレス電磁回転装置
WO2009013204A1 (de) * 2007-07-20 2009-01-29 Siemens Aktiengesellschaft Elektrischer antrieb mit integriertem lüfter
JP2017505394A (ja) * 2013-07-05 2017-02-16 ディック ウィリアム 上下動ブイポイントアブソーバ
CN113241879A (zh) * 2021-01-19 2021-08-10 福建铨一电源科技有限公司 水冷永磁数码发电机

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000502420A (ja) * 1996-09-10 2000-02-29 ズルツァー エレクトロニクス アクチェンゲゼルシャフト ロータリー・ポンプ及びその駆動方法
JP2001224154A (ja) * 2000-02-10 2001-08-17 Japan Science & Technology Corp マルチポール磁気浮上回転方法およびその装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000502420A (ja) * 1996-09-10 2000-02-29 ズルツァー エレクトロニクス アクチェンゲゼルシャフト ロータリー・ポンプ及びその駆動方法
JP2001224154A (ja) * 2000-02-10 2001-08-17 Japan Science & Technology Corp マルチポール磁気浮上回転方法およびその装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006136062A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Tokyo Univ Of Science ベアリングレス電磁回転装置
WO2009013204A1 (de) * 2007-07-20 2009-01-29 Siemens Aktiengesellschaft Elektrischer antrieb mit integriertem lüfter
JP2017505394A (ja) * 2013-07-05 2017-02-16 ディック ウィリアム 上下動ブイポイントアブソーバ
CN113241879A (zh) * 2021-01-19 2021-08-10 福建铨一电源科技有限公司 水冷永磁数码发电机

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6595762B2 (en) Hybrid magnetically suspended and rotated centrifugal pumping apparatus and method
US6302661B1 (en) Electromagnetically suspended and rotated centrifugal pumping apparatus and method
US11471662B2 (en) High efficiency blood pump
AU722998B2 (en) Electromagnetically suspended and rotated centrifugal pumping apparatus and method
US6394769B1 (en) Pump having a magnetically suspended rotor with one active control axis
US9675741B2 (en) Implantable blood pump
US5195877A (en) Fluid pump with magnetically levitated impeller
CN101610733B (zh) 用于牙科、医用和工业目的的抽吸装置
JP2001221199A (ja) 電動ポンプ
EP2644893A2 (en) Vacuum evacuation apparatus
JP4176251B2 (ja) 血液ポンプ
JP2002315258A (ja) ベアリングレス回転機及びこれを用いた発電機並びにブロワとポンプ
CN113082506B (zh) 一种运用于人工心脏的血泵
AU766439B2 (en) Hybrid magnetically suspended and rotated centrifugal pumping apparatus and method
KR19980067297A (ko) 소형 터보 압축기의 베어링구조
CN116260303A (zh) 一种磁悬浮高速轴流风机装置
JP2001252351A (ja) 血液ポンプ
JPH08219087A (ja) 電動送風機

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20071012

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20071015

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20071012

A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20080409

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080606

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080606

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080704

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100624

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100720

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101130