JP2002314802A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2002314802A
JP2002314802A JP2001118994A JP2001118994A JP2002314802A JP 2002314802 A JP2002314802 A JP 2002314802A JP 2001118994 A JP2001118994 A JP 2001118994A JP 2001118994 A JP2001118994 A JP 2001118994A JP 2002314802 A JP2002314802 A JP 2002314802A
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Toru Haneda
透 羽田
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像データに対する画像拡大処理を行う場合
の画像拡大率を適切に管理して処理負荷の軽減を図る。 【解決手段】 画像データの入力解像度と出力解像度と
の比率から決定される画像拡大率を整数倍の拡大率に変
換する拡大率変換手段13aと、その整数倍の拡大率に
基づき前記画像データに対する画像拡大処理と画像圧縮
処理を行う画像拡大圧縮手段13cとを備えて、画像処
理装置13を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像データに対し
て画像拡大処理を行う機能を有した画像処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、画像処理装置としては、例えば
プリンタやプリンタドライバ等に搭載されて用いられ、
印刷出力すべき画像データに対してその印刷出力に必要
となる画像処理を行うものが知られている。このような
画像処理装置が行う画像処理の1つに、画像拡大処理が
ある。
【0003】画像拡大処理とは、印刷出力すべき画像デ
ータの解像度を公知の手法により増加させる処理のこと
を総称していう。代表的な例としては、例えば入力画像
のサイズを拡大して出力する必要がある場合に、その入
力画像についての画像データの画素数を解像度変換によ
って増加させて、出力画像のサイズ拡大に対応する処理
が挙げられる。また、例えば画像サイズは同一であって
も、画像データの入力解像度(スキャナにおける解像度
等)よりも出力解像度(プリンタにおける解像度等)の
ほうが高い場合に、その画像データの画素数増加によっ
て入力解像度を出力解像度に合致させる解像度変換処理
も、ここでいう画像拡大処理に含まれる。なお、このよ
うな画像拡大処理において、その画像拡大率は、画像デ
ータの入力解像度(入力された画像データの画素数)と
出力解像度(出力すべき画像データの画素数)との比率
から決定される。
【0004】ところで、画像処理装置は、例えば特公平
8−8619号公報に開示されているように、画像デー
タを一旦バッファメモリ内に保持した後、その画像デー
タを圧縮して外部(プリンタエンジン等)に出力するよ
うに構成されたものが一般的である。この圧縮処理によ
り、画像処理装置では、外部との間の通信負荷を極力軽
減し得るようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
画像処理装置では、画像データに対する画像拡大処理を
行う場合に、その画像拡大率が画像データの入力解像度
と出力解像度との比率から決定されるため、必ずしも画
像処理装置での処理の好適化が適切に図れているとはい
えない。
【0006】例えば、従来の画像処理装置では、入力解
像度と出力解像度との比率が1:整数以外であると、画
像拡大処理の際の画像拡大率が小数点以下を含む値とな
るため、その小数点以下の部分の影響で画像拡大処理が
煩雑化するとともに、その画像拡大処理後の画像データ
に対する圧縮処理も効率的に行えなくなる。したがっ
て、かかる場合には、画像処理装置での処理時間や外部
との通信時間等に多くを費やすこととなり、結果として
画像出力の生産性の低下を招いてしまうおそれがある。
【0007】また、従来の画像処理装置では、画像拡大
率の小数点以下部分の影響で画像拡大処理が煩雑化する
ことを考慮して、出力解像度まで拡大処理した画像デー
タを一旦バッファメモリ内に格納した後に、その画像デ
ータをバッファメモリから取り出して圧縮処理を行うよ
うになっている。そのため、バッファメモリとして大き
なメモリ容量が必要になってしまうとともに、そのバッ
ファメモリから画像データを取り出す際のデータ授受も
データ量の増大により多くの時間が掛かってしまう。
【0008】そこで、本発明は、画像データに対する画
像拡大処理を行う場合であっても、その画像拡大率を適
切に管理することで、処理の好適化が実現できる画像処
理装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために案出された画像処理装置で、画像データの
入力解像度と出力解像度との比率から決定される画像拡
大率を整数倍の拡大率に変換する拡大率変換手段と、前
記拡大率変換手段が変換した整数倍の拡大率に基づき前
記画像データに対する画像拡大処理を行う画像拡大手段
と、前記画像拡大手段によって整数倍の画像拡大処理が
行われた後の画像データに対して画像圧縮処理を行う画
像圧縮手段とを備えることを特徴とするものである。
【0010】上記構成の画像処理装置によれば、入力解
像度と出力解像度との比率が1:整数以外であっても、
その比率から決定される画像拡大率が整数倍の拡大率に
変換されるので、その整数倍の拡大率相当分だけ画像デ
ータの画素数を増加させれば画像拡大処理を行い得るよ
うになる。したがって、拡大率を変換しない場合に比べ
て画像拡大処理が容易化する。しかも、整数倍の画像拡
大処理が行われた後の画像データに対して画像圧縮手段
が画像圧縮処理を行うので、その圧縮処理の効率化が図
れる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係る
画像処理装置について説明する。図1は本発明に係る画
像処理装置の概略構成例を示すブロック図であり、図2
はその画像処理装置が用いられるシステムの概略構成例
を示すブロック図である。
【0012】ここで、先ず、画像処理装置の説明に先立
ち、その画像処理装置が用いられるシステムの概略構成
について説明する。このシステムは、図2に示すよう
に、大別すると、ホストコンピュータ10と、プリンタ
20とから構成される。
【0013】ホストコンピュータ10は、いわゆるパー
ソナルコンピュータ等からなるもので、文書作成ソフト
ウェアに代表されるアプリケーション11と、そのアプ
リケーション11等の実行を管理するソフトウェアであ
るオペレーティングシステム(以下、「OS」と略す)
12と、プリンタ20での印刷処理を制御するソフトウ
ェアであるプリンタドライバ13と、有線または無線を
介したプリンタ20との接続を確立するための出力イン
ターフェース(以下、インターフェースを「I/F」と
略す)14とを備えている。一方、プリンタ20は、電
子写真式やインクジェット式等により画像を記録用紙上
に印刷出力するもので、ホストコンピュータ10との接
続を確立するための入力I/F21を備えている。
【0014】このような構成のシステムでは、ホストコ
ンピュータ10に搭載されたアプリケーション11を用
いて生成した文書画像をプリンタ20で印刷出力する場
合、その文書画像についての画像データがアプリケーシ
ョン11からOS12に転送され、さらにOS12から
プリンタドライバ13に与えられる。そして、プリンタ
ドライバ13は、受け取った画像データをプリンタ20
が解釈可能なページ記述言語(Page Description Langu
age;以下「PDL」と略す)データに変換し、出力I
/F14からプリンタ20に転送する。ホストコンピュ
ータ10からのPDLデータを受け取ると、プリンタ2
0は、そのPDLデータを解釈して記録用紙上への画像
の印刷出力を行う。
【0015】続いて、以上のようなシステムにて用いら
れるプリンタドライバ13について、さらに詳しく説明
する。このプリンタドライバ13が本発明における画像
処理装置として機能するようになっている。
【0016】プリンタドライバ13は、OS12から受
け取った画像データ(以下「入力データ」という)に対
して、その印刷出力に必要となる画像処理を行うもので
ある。プリンタドライバ13が行う画像処理としては、
入力データをプリンタ20が解釈可能なPDLデータ
(以下「出力データ」という)に変換するフォーマット
変換処理の他に、出力画像のサイズ拡大または解像度変
換に対応するための画像拡大処理や、プリンタ20との
間の通信負荷を軽減するための圧縮処理等がある。
【0017】このような画像処理を行うために、プリン
タドライバ13は、図1に示すように、中間データ作成
部13aと、中間バッファ13bと、拡大圧縮処理部1
3cとを備えている。
【0018】中間データ作成部13aは、プリンタドラ
イバ13が入力データを受け取ると起動されるものであ
り、その入力データをプリンタドライバ13が解釈可能
な中間データに変換して、これを中間バッファ13bに
書き込む処理を行うものである。なお、中間データの形
式は、プリンタドライバ13が解釈可能なものであれ
ば、特に限定されるものではない。また、その中間デー
タの基になる入力データは、ビットマップ状のイメージ
データが含まれている場合に、そのイメージデータの横
幅値およびこれを出力する解像度での横幅値が添付され
ているものとする。
【0019】中間バッファ13bは、中間データ作成部
13aが変換した後の中間データを一時的に保持するも
のである。なお、中間バッファ13bは、少なくともプ
リンタ20が印刷出力する記録用紙の1ページ分以上の
記憶容量を有しているものとする。
【0020】拡大圧縮処理部13cは、中間データが中
間バッファ13bに1ページ分蓄積されると起動される
ものであり、その中間データを中間バッファ13bから
取り出して、画像拡大処理と圧縮処理とを略同時に行う
とともに、PDL形式の出力データとしてプリンタ20
に対して出力するものである。
【0021】次に、以上のように構成されたプリンタド
ライバ13における処理動作例について詳しく説明す
る。
【0022】〔第1の処理動作例〕図3は第1の処理動
作例の概要を示す説明図、図4および図5はそのフロー
チャート、図6は圧縮処理の概要を示す説明図である。
【0023】ここでは、図3に示すように、OS12か
らの入力データにイメージデータの横幅値および出力解
像度での横幅値が添付されており、入力されたイメージ
データの横幅値が「10」、出力解像度での横幅値が
「21」である場合を例に挙げて説明する。
【0024】このような入力データをOS12から受け
取ると、プリンタドライバ13では、中間データ作成部
13aを起動し、その入力データの中間データへの変換
を開始する。このとき、中間データ作成部13aは、図
4に示すように、OS12からのデータ入力を確認する
と(ステップ101、以下ステップを「S」と略す)、
その入力データにイメージデータが含まれているか否か
を判断し(S102)、イメージデータが含まれていな
ければ、イメージ以外の中間データ作成処理を行う(S
103)。このときの中間データ作成処理は、従来と同
様であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
【0025】一方、イメージデータが含まれていると、
中間データ作成部13aは、入力データに添付されたイ
メージデータの横幅値と出力解像度での横幅値とを取り
出し(S104)、これらの比率から決定される画像拡
大率、すなわち換言すると入力解像度と出力解像度との
比率から決定される画像拡大率を算出する(S10
5)。
【0026】画像拡大率を算出すると、中間データ作成
部13aは、その算出結果が「1」より大きいか否かを
判断する(S106)。そして、その算出結果が「1」
より小さければ、入力データに含まれているイメージデ
ータ部分に対して、画像拡大処理ではなく画像縮小処理
を行い(S107)、後のデータ出力時に等倍で拡大す
る旨の情報および縮小後のイメージデータを、中間デー
タとして中間バッファ13bに書き込む(S108)。
なお、このときの画像縮小処理等については、従来と同
様であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
【0027】これに対し、画像拡大率の算出結果が
「1」より大きければ、中間データ作成部13aは、そ
の算出結果に対して小数点以下部分の切り捨てを行い、
その画像拡大率を整数倍の拡大率に変換する(S10
9)。例えば、入力されたイメージデータの横幅値が
「10」、出力解像度での横幅値が「21」の場合、こ
れらの比率から決定される画像拡大率は「2.1」とな
り「1」より大きいため、中間データ作成部13aは、
その算出結果である「2.1」に対して小数点以下部分
を切り捨る処理を行って、整数倍の拡大率である「2」
を得る。
【0028】整数倍の拡大率を得た後、中間データ作成
部13aは、その変換後の拡大率(以下「整数拡大率」
という)の値を、OS12から受け取った入力データの
イメージデータ部分と合わせて、中間データとして中間
バッファ13bに書き込む(S110)。
【0029】これにより、中間バッファ13b内には、
図3に示すように、例えば入力されたイメージデータの
横幅値が「10」、出力解像度での横幅値が「21」の
場合であっても、そのイメージデータ部分と整数拡大率
の値である「2」とが互いに関連付けられた状態で、中
間データとして保持されることになる。
【0030】そして、中間データが中間バッファ13b
に1ページ分蓄積されると、続いて、プリンタドライバ
13では、拡大圧縮処理部13cを起動し、その1ペー
ジ分の中間データの出力データへの変換およびその出力
を開始する。先ず、拡大圧縮処理部13cは、図5に示
すように、中間バッファ13bから中間データを順次取
り出して(S201)、それがイメージデータ部分でな
ければ(S202)、イメージ以外の出力データ作成処
理を行う(S203)。このときの出力データ作成処理
は、従来と同様であるため、ここではその詳細な説明を
省略する。
【0031】ただし、イメージデータ部分を取り出した
場合には、拡大圧縮処理部13cは、そのイメージデー
タ部分に対して、画像拡大処理および圧縮処理を行う。
このときの画像拡大処理および圧縮処理は、以下に述べ
るような手順で、それぞれ略同時に行うものとする。
【0032】詳しくは、拡大圧縮処理部13cは、イメ
ージデータ部分を取り出すと、そのイメージデータ部分
に対応する整数拡大率の値(例えば「2」)を取り出す
(S204)。そして、そのイメージデータ部分を主走
査方向および副走査方向にそれぞれ展開した場合におけ
る最上端のラインに注目し(S205)、さらにはその
注目ラインを構成する各データの中の最左端の画素(ピ
クセル)に注目する(S206)。
【0033】その後、拡大圧縮処理部13cは、注目画
素に関する色情報(画素値)を取り出し(S207)、
その注目画素の左隣に画素が存在するか否かを判断する
(S208)。このとき、注目画素が最左端のものであ
れば、左隣の画素は存在しないので、拡大圧縮処理部1
3cは、出力データとして新たな圧縮レコードを作成す
るとともに(S210)、注目画素に関する色情報をそ
の圧縮レコードに書き込む(S211)。
【0034】これに対し、注目画素の移動により、左隣
の画素が存在する場合には、拡大圧縮処理部13cは、
その左隣の画素に関する色情報を取り出して(S21
2)、これを注目画素に関する色情報と同じであるか否
かを比較する(S213)。この比較の結果、双方が異
なっていれば、拡大圧縮処理部13cは、注目画素が最
左端の場合と同様に、出力データとして新たな圧縮レコ
ードを作成するとともに(S210)、注目画素に関す
る色情報をその圧縮レコードに書き込む(S211)。
【0035】新たな圧縮レコードへの色情報の書き込み
後、拡大圧縮処理部13cは、その色情報に関するラン
数(同一色情報が連続する数)を設定する。この場合、
新たな圧縮レコードについてのラン数であるため、通常
のランレングス符号化では「1」が設定されるが、拡大
圧縮処理部13cでは、先に取り出している整数拡大率
の値(例えば「2」)をラン数として設定する(S21
4)。
【0036】また、左隣の画素との色情報の比較の結
果、双方が同一であれば、拡大圧縮処理部13cは、既
に記録されている左隣の画素についてのレコードのラン
数を更新する。このとき、通常のランレングス符号化で
はラン数が「+1」でインクリメントされるが、拡大圧
縮処理部13cでは、「+1」に整数拡大率を乗じた値
(例えば「+2」)でインクリメントする(S21
5)。
【0037】そして、新たな圧縮レコードおよびそのラ
ン数の設定、または既に記録されているレコードにおけ
るラン数の更新が終了すると、拡大圧縮処理部13c
は、注目画素の位置を右隣の画素に移動させ(S21
6)、1ライン分の全画素についての処理が終了するま
で(S217)、再びその注目画素について上述した各
ステップの処理を繰り返して行う(S207〜S21
6)。
【0038】ここで、以上に説明した画像拡大処理およ
び圧縮処理について、具体例を挙げてさらに詳しく説明
する。例えば、図6(a)に示すように、1つのライン
上の各画素が最左端から「赤」、「赤」、「青」、
「青」、「青」、「緑」、「緑」、「緑」、「緑」とい
う順に構成されたイメージデータ部分を例に挙げて考え
る。
【0039】このようなイメージデータ部分を処理する
場合、拡大圧縮処理部13cは、はじめに、ライン左端
を注目画素とする。このときの注目画素は「赤」である
が、最左端の画素ゆえ左隣が存在しないので、拡大圧縮
処理部13cは、図6(b)に示すように、出力データ
として新しいレコード1を作成し、そのレコード1の色
情報領域に「赤」を書き込むとともに、そのレコード1
のラン数領域には整数拡大率の値である「2」を書き込
む。
【0040】そして、拡大圧縮処理部13cは、注目画
素を右隣に1つ移動する。このときの注目画素は「赤」
であるが、図6(a)に示すように、左隣と同じ色であ
る。よって、拡大圧縮処理部13cは、図6(b)に示
すように、既に記録されているレコード1のラン数領域
に、「+1」に整数拡大率を乗じた値である「+2」を
加えて、そのラン数を更新する。
【0041】その後、拡大圧縮処理部13cは、さらに
注目画素を右隣に1つ移動する。このときの注目画素
は、図6(a)に示すように、「青」であり、その左隣
に位置する画素とは異なる色である。よってい、拡大圧
縮処理部13cは、図6(b)に示すように、出力デー
タとして新しいレコード2を作成し、そのレコード2の
色情報領域に「青」を書き込むとともに、そのレコード
2のラン数領域には整数拡大率の値である「2」を書き
込む。
【0042】さらにまた、拡大圧縮処理部13cは、注
目画素を右隣に1つ移動し、その注目画素について再び
同様の処理を行う。そして、これを、1つのライン上の
最右端の画素まで繰り返す。
【0043】これにより、図6(a)に示す1つのライ
ン上の各画素は、図6(b)に示すようなレコード1〜
3からなる出力データ変換される。つまり、「赤が2、
青が3、緑が4」と並ぶ未圧縮のラインデータが、「赤
が4、青が6、緑が8」と並ぶ圧縮されたラインデータ
に変換され、整数拡大率の値である「2」に基づく画像
拡大処理と、ランレングス符号化による圧縮処理とが、
略同時に行われることになる。
【0044】このようにして、1ライン分の全画素につ
いて画像拡大処理を行いながら圧縮処理を行うと、次い
で、拡大圧縮処理部13cは、図5に示すように、注目
するラインがイメージデータ部分の最下端のラインとな
るまで(S218)、一段下のラインに注目するライン
を移動し(S219)、再び上述した各ステップの処理
を繰り返して行う(S206〜S219)。
【0045】以上のように、上述した第1の処理動作例
を実行するプリンタドライバ13によれば、中間データ
作成部13aが画像拡大率を整数拡大率に変換した後、
拡大圧縮処理部13cがその整数拡大率に基づいてイメ
ージデータ部分に対する画像拡大処理と圧縮処理とを行
うので、従来よりも処理の好適化が図れるようになる。
具体的には、例えば入力データにおけるイメージデータ
部分の入力解像度と出力データの出力解像度との比率が
1:整数以外であっても、その比率から決定される画像
拡大率が整数拡大率に変換されるので、その整数拡大率
相当分だけ画素数を増加させれば画像拡大処理を行い得
るようになる。その上、例えばランレングス符号化によ
る圧縮処理も非常に効率的に行い得るようになる。した
がって、従来のように拡大率を変換しない場合に比べ
て、画像拡大処理および圧縮処理の好適化が図れ、プリ
ンタドライバ13での処理時間やプリンタ20との通信
時間等に多くを費やしてしまうことがなく、結果として
画像出力の生産性向上に寄与し得るようになる。
【0046】さらには、中間データ作成部13aが画像
拡大率を整数拡大率に変換するので、上述したように、
拡大圧縮処理部13cが画像拡大処理を行いながら圧縮
処理を行うこと、すなわち画像拡大処理と圧縮処理とを
略同時に行うことが可能となる。したがって、中間バッ
ファ13bが中間データを一時的に保持する場合であっ
ても、中間データとして画像拡大処理前のイメージデー
タ部分を保持しておけばよいため、従来のように拡大率
を変換しない場合に比べて、中間バッファ13bのメモ
リ容量の削減が可能になるとともに、その中間バッファ
13bからのデータ取り出しに要する時間も短縮でき
る。このことからも、上述したプリンタドライバ13で
は、画像出力の生産性向上に寄与し得るようになる。
【0047】なお、ここでは、画像拡大率の算出結果が
「1」より大きいと、中間データ作成部13aが常にそ
の画像拡大率を整数拡大率に変換する場合を例に挙げて
説明したが、その変換は、選択的に行うようにしてもよ
い。すなわち、画像拡大率を整数拡大率に変換する場
合、当然に出力画像の画質低下が起こるため、例えば画
像拡大率の算出結果を所定の閾値と比較して、拡大率変
換をしても画質劣化が目立たないと判断できる場合にの
み画像拡大率を整数拡大率に変換する、といったことも
考えられる。
【0048】〔第2の処理動作例〕次に、プリンタドラ
イバ13における第2の処理動作例について詳しく説明
する。ただし、ここでは、上述した第1の処理動作例と
の相違点についてのみ説明するものとする。図7は第2
の処理動作例の概要を示す説明図、図8はそのフローチ
ャートである。
【0049】ここでは、上述した第1の処理動作例の場
合とは異なり、図7に示すように、入力されたイメージ
データの横幅値が「10」、出力解像度での横幅値が
「25」である場合、すなわち単に画像拡大率を整数拡
大率に変換すると画質劣化が目立つと判断される場合を
例に挙げて説明する。
【0050】このような入力データをOS12から受け
取ると、プリンタドライバ13では、中間データ作成部
13aを起動し、その入力データの中間データへの変換
を開始する。このとき、中間データ作成部13aは、図
8に示すように、その入力データにイメージデータが含
まれていなければ、従来と同様にイメージ以外の中間デ
ータ作成処理を行う(S301〜S303)。
【0051】一方、イメージデータが含まれていると、
中間データ作成部13aは、入力データに添付されたイ
メージデータの横幅値と出力解像度での横幅値とを取り
出して(S304)、これらの比率から決定される画像
拡大率を算出し(S305)、その算出結果が「1」よ
り大きいか否かを判断する(S306)。そして、算出
結果が「1」より小さければ、従来と同様に、入力デー
タに含まれているイメージデータ部分に画像縮小処理を
行って(S307)、中間バッファ13bへの中間デー
タの書き込みを行う(S308)。
【0052】これに対し、画像拡大率の算出結果が
「1」より大きければ、中間データ作成部13aは、そ
の算出結果に対して小数点以下部分の切り捨てを行い、
その画像拡大率を整数拡大率に変換する(S309)。
例えば、入力されたイメージデータの横幅値が「1
0」、出力解像度での横幅値が「25」の場合、これら
の比率から決定される画像拡大率は「2.5」となり
「1」より大きいため、中間データ作成部13aは、そ
の算出結果である「2.5」に対して小数点以下部分を
切り捨る処理を行って、整数拡大率である「2」を得
る。
【0053】さらに、中間データ作成部13aは、整数
拡大率を得ると、画像拡大率の算出結果をその整数拡大
率で割ることによって、調整拡大率を算出する(S31
0)。この調整拡大率は、整数拡大率への変換に伴う画
質劣化を補正するためのものである。例えば、画像拡大
率が「2.5」であり、これに対応する整数拡大率が
「2」である場合、中間データ作成部13aは、その画
像拡大率「2.5」を整数拡大率「2」で割る処理を行
って、調整拡大率である「1.25」を得る。
【0054】調整拡大率を得ると、中間データ作成部1
3aは、OS12から受け取った入力データのイメージ
データ部分に対して、その調整拡大率に基づく画像拡大
処理を行う(S311)。なお、このときの画像拡大処
理等については、従来と同様であるため、ここではその
詳細な説明を省略する。また、調整拡大率の値によって
は、画像拡大処理ではなく画像縮小処理を行う必要があ
ることも考えられる。
【0055】そして、中間データ作成部13aは、整数
拡大率の値を、調整拡大率に基づいて画像拡大処理また
は画像縮小処理を行った後のイメージデータ部分と合わ
せて、中間データとして中間バッファ13bに書き込む
(S312)。
【0056】これにより、中間バッファ13b内には、
図7に示すように、例えば入力されたイメージデータの
横幅値が「10」、出力解像度での横幅値が「25」の
場合であっても、「1.25」倍に拡大されたイメージ
データ部分と整数拡大率の値である「2」とが互いに関
連付けられた状態で、中間データとして保持されること
になる。
【0057】その後における画像拡大処理および圧縮処
理は、第1の処理動作例の場合と略同様である。ただ
し、第2の実施形態においては、調整拡大率に基づき画
像拡大処理または画像縮小処理が行われた後のイメージ
データ部分に対して画像拡大処理および圧縮処理を行う
ため、結果として調整拡大率と整数拡大率とを乗じた拡
大率で入力データが拡大されることになる。そのため、
画像拡大率を整数拡大率に変換した場合であっても、画
像拡大率の値に拘わらず、その変換による画質劣化が生
じてしまうことがない。
【0058】しかも、第1の処理動作例の場合と比べる
と、調整拡大率に基づく画像拡大処理によって、処理負
荷および中間バッファ13bのメモリ容量を多く要する
ことになるが、その後の画像拡大処理および圧縮処理を
整数拡大率に基づいて行えばよいため、従来のように拡
大率を変換しない場合に比べて、画像拡大処理および圧
縮処理の好適化や中間バッファ13bのメモリ容量の削
減等が図れ、結果として画像出力の生産性向上に寄与し
得るようになる。
【0059】なお、本実施形態では、第1および第2の
処理動作例のいずれの場合も、説明を簡単にするため
に、画像拡大処理にあたりイメージの主走査方向(横方
向)の幅のみに着目していたが、本発明はこれに限定さ
れないことは勿論である。すなわち、イメージの副走査
方向(縦方向)の高さに対する画像拡大処理について
も、上述した横方向の場合と全くと同様な処理を適用す
ることが可能である。
【0060】また、本実施形態では、第1および第2の
処理動作例のいずれの場合も、特に効率化に好適な圧縮
処理として、ランレングス符号化による圧縮処理を例に
挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、他の公知の圧縮手法を用いた場合であっても、拡
大率を特定の整数に限定して近似することにより、その
効率化を実現し得るようになる。
【0061】さらに、本実施形態では、第1および第2
の処理動作例のいずれの場合も、画像拡大率から整数拡
大率への変換にあたり、小数点以下部分を切り捨てる場
合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定される
ものではなく、他の整数近似手法によって整数拡大率へ
の変換を行ってもよい。他の整数近似手法としては、例
えば小数点以下部分の切り上げを行って画像拡大率を整
数拡大率に変換することや、小数点以下部分の四捨五入
を行って画像拡大率を整数拡大率に変換するこが考えら
れる。
【0062】また、本実施形態では、本発明をホストコ
ンピュータ10に搭載されたプリンタドライバ13に適
用した場合を例に挙げたが、例えばプリンタ20が搭載
する画像処理装置等であっても全く同様に適用可能であ
ることはいうまでもない。
【0063】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の画像処
理装置は、画像データに対する画像拡大処理を行う場合
であっても、その画像拡大率を適切に管理することで、
従来に比べて画像拡大処理および圧縮処理の好適化や必
要とするメモリ容量の削減等が図れるので、結果として
画像出力の生産性向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画像処理装置の概略構成例を示
すブロック図である。
【図2】 本発明に係る画像処理装置が用いられるシス
テムの概略構成例を示すブロック図である。
【図3】 本発明に係る画像処理装置における第1の処
理動作例の概要を示す説明図である。
【図4】 本発明に係る画像処理装置における第1の処
理動作例の手順を示すフローチャート(その1)であ
る。
【図5】 本発明に係る画像処理装置における第1の処
理動作例の手順を示すフローチャート(その2)であ
る。
【図6】 本発明に係る画像処理装置における圧縮処理
の概要を示す説明図であり、(a)は圧縮前の状態の具
体例を示す図、(b)は圧縮後の状態の具体例を示す図
である。
【図7】 本発明に係る画像処理装置における第2の処
理動作例の概要を示す説明図である。
【図8】 本発明に係る画像処理装置における第2の処
理動作例の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
13…プリンタドライバ、13a…中間データ作成部、
13b…中間バッファ、13c…拡大圧縮処理部
フロントページの続き Fターム(参考) 2C087 AA18 AB05 BD06 BD40 CA03 5B057 AA11 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB08 CB12 CB16 CC01 CD06 CD10 CH08 5C076 AA21 AA22 BA06 BB04 BB06 5C078 BA22 DA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像データの入力解像度と出力解像度と
    の比率から決定される画像拡大率を整数倍の拡大率に変
    換する拡大率変換手段と、 前記拡大率変換手段が変換した整数倍の拡大率に基づき
    前記画像データに対する画像拡大処理を行う画像拡大手
    段と、 前記画像拡大手段によって整数倍の画像拡大処理が行わ
    れた後の画像データに対して画像圧縮処理を行う画像圧
    縮手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記画像データを一時的に保持するデー
    タ保持手段を備えるとともに、 前記データ保持手段から前記画像データを取り出して出
    力する際に、当該画像データに対して前記画像拡大手段
    が画像拡大処理を行いながら、前記画像圧縮手段が画像
    圧縮処理を行うことを特徴とする請求項1記載の画像処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記データ保持手段に画像データを保持
    させる際に、当該画像データについての前記拡大率変換
    手段による拡大率変換の割合に基づき、当該画像データ
    に対する画像拡大縮小処理を行う拡大率補正手段を備え
    ることを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記画像圧縮手段は、ランレングス符号
    化による画像圧縮処理を行うものであることを特徴とす
    る請求項1,2または3記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記拡大率変換手段は、前記画像拡大率
    に対して小数点以下部分の切り捨てを行い、当該画像拡
    大率を整数倍の拡大率に変換するものであることを特徴
    とする請求項1,2,3または4記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記拡大率変換手段は、前記画像拡大率
    に対して小数点以下部分の切り上げを行い、当該画像拡
    大率を整数倍の拡大率に変換するものであることを特徴
    とする請求項1,2,3または4記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記拡大率変換手段は、前記画像拡大率
    に対して小数点以下部分の四捨五入を行い、当該画像拡
    大率を整数倍の拡大率に変換するものであることを特徴
    とする請求項1,2,3または4記載の画像処理装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009255586A (ja) * 2009-08-05 2009-11-05 Brother Ind Ltd イメージデータ処理装置および画像形成装置
JP2016225976A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 キヤノン株式会社 装置、方法およびプログラム

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