JP2002314304A - 静磁波装置 - Google Patents

静磁波装置

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JP2002314304A
JP2002314304A JP2000075852A JP2000075852A JP2002314304A JP 2002314304 A JP2002314304 A JP 2002314304A JP 2000075852 A JP2000075852 A JP 2000075852A JP 2000075852 A JP2000075852 A JP 2000075852A JP 2002314304 A JP2002314304 A JP 2002314304A
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Hitoyoshi Kurata
仁義 倉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型化および薄型化が可能であって、かつ、
電気・電子機器に容易に実装できる静磁波装置を提供す
る。 【解決手段】 フェリ磁性膜1と、RF信号給電線路2
と、前記フェリ磁性膜1に磁界を印加するための磁界発
生器とを有し、前記磁界発生器が、永久磁石6と、この
永久磁石6に磁気的に接続し、空隙を挟んで互いに対向
する一対のヨーク4a、4bとを備え、前記一対のヨー
クの少なくとも一方に少なくとも1つの絶縁部材20が
固定されており、この絶縁部材20の表面に信号用導体
パターン21が形成されており、この信号用導体パター
ン21が、前記一対のヨーク4a、4bと電気的に絶縁
され、かつ、前記RF信号給電線路2と電気的に接続さ
れており、配線基板に表面実装される際に、前記導体パ
ターンが前記配線基板に電気的に接続される静磁波装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は静磁波共振器や静磁
波フィルタ等の静磁波装置に関し、より詳細には、静磁
波装置のコイルに流す電流を制御する回路や、受動素子
または能動素子を用いる高周波回路との接続が容易な静
磁波装置に関する。
【0002】
【従来の技術】静磁波装置は、YIG等のフェリ磁性膜
と、このフェリ磁性膜に電磁波を放射するための電極で
あるトランスジューサと、このトランスジューサに高周
波信号を給電するための線路とを有する。トランスジュ
ーサにマイクロ波信号や準マイクロ波信号を給電する
と、それによる電磁波が静磁波(静磁前進体積波)に変
換されてフェリ磁性膜中を伝搬する。この静磁波の周波
数は、フェリ磁性膜に印加される外部磁界強度に依存す
るため、印加磁界の強度を制御することにより、静磁波
装置を周波数可変共振器や周波数可変フィルタとして機
能させることができる。
【0003】本発明者らは、特開平10−75107号
公報および特開平11−67540号公報において、小
型化が可能で、機能的にも優れた静磁波装置を提案して
いる。図5(A)および図5(B)に、前記特開平11
−67540号公報に記載された静磁波装置の斜視図お
よびそのB−B断面図を、それぞれ示す。
【0004】この静磁波装置は、静磁波を励振・伝搬す
るためのフェリ磁性膜1と、このフェリ磁性膜1表面に
設けられたRF信号給電線路2と、フェリ磁性膜1に磁
界を印加するための磁界発生器とを有する。磁界発生器
は、フェリ磁性膜1に固定磁界を印加するための永久磁
石6と、可変磁界を印加するためのコイル7と、フェリ
磁性膜を配置した空隙を挟んで互いに対向する一対のヨ
ーク4a、4bとを備える。一対のヨーク4a、4b
は、それぞれの一端側が永久磁石6を挟み、それぞれの
他端側が非磁性かつ導電性の支柱91、92を挟んで対
向している。すなわち、一対のヨーク4a、4bは、支
柱91、92および永久磁石6を支持部材とし、フェリ
磁性膜1を配置した空隙を挟んで対向している。ヨーク
4aには突起41a、42aが、ヨーク4bには突起4
1b、42bがそれぞれ形成されている。対向する突起
41a、41bは、フェリ磁性膜1が配置された空隙8
1を挟んで磁極対を構成している。突起41a、41b
の全表面およびヨーク表面の少なくとも突起41a、4
1bの近傍には、導体膜(図示せず)が形成されてい
る。また、対向する突起42a、42bにはコイル7が
巻回され、これらの突起は空隙82を挟んで磁極対を構
成している。この静磁波装置では、通常、空隙81の空
隙長を永久磁石6の高さよりも小さくするので、コイル
7により発生する磁束は、主として永久磁石6を通らな
い磁路、すなわち、空隙82−ヨーク4a(突起42a
−突起41a)−空隙81−ヨーク4b(突起41b−
突起42b)からなる磁路を通ることになる。そのた
め、フェリ磁性膜1には、永久磁石6による固定磁界
と、コイル7による可変磁界とが印加されることにな
る。したがって、コイル7に通電する電流量を制御する
ことにより、静磁波の共鳴周波数を、前記固定磁界の強
度に対応する周波数から加算的に変化させることができ
る。
【0005】この静磁波装置では、コイル7が発生する
磁束が永久磁石6をほとんど通過しないので、可変磁界
が通る磁路の磁気抵抗を小さく抑えることができる。し
たがって、コイル7の巻数を少なくすることができ、磁
気回路全体としても小型化できる。また、永久磁石とコ
イルとを直列に配置する場合に比べ、装置全体を薄型化
できる。また、フェリ磁性膜を配置した空隙を複数設
け、かつ、それぞれの空隙の空隙長を異なるものとすれ
ば、それぞれの空隙において強度の異なる磁界が印加で
きるので、それぞれのフェリ磁性膜を異なる周波数で共
鳴励振させることができ、例えば、2つ以上の離れた周
波数帯域で発振するVCOに適用できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】静磁波装置を電気・電
子機器に実装する際には、フェリ磁性膜に高周波信号を
供給するための高周波回路や、コイルに可変電流を供給
するためのコイル制御回路と、静磁波装置とを電気的に
接続する必要がある。しかし、上記特開平10−751
07号公報および上記特開平11−67540号公報に
は、静磁波装置を実装する際の具体的接続方法は記載さ
れていない。
【0007】本発明の目的は、小型化および薄型化が可
能であって、かつ、電気・電子機器に容易に実装できる
静磁波装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、下記(1)
〜(9)の本発明により達成される。 (1) 静磁波を励振・伝搬するための少なくとも1つ
のフェリ磁性膜と、このフェリ磁性膜に高周波信号を給
電するためのRF信号給電線路と、前記フェリ磁性膜に
磁界を印加するための磁界発生器とを有し、前記磁界発
生器が、永久磁石と、この永久磁石に磁気的に接続し、
空隙を挟んで互いに対向する一対のヨークとを備え、前
記一対のヨークの少なくとも一方に少なくとも1つの絶
縁部材が固定されており、前記絶縁部材の少なくとも1
つにおいて、その表面に、前記一対のヨークと電気的に
絶縁され、かつ、前記RF信号給電線路と電気的に接続
されている信号用導体パターンが設けられており、配線
基板に表面実装される際に、前記信号用導体パターンが
前記配線基板に電気的に接続される静磁波装置。 (2) 前記磁界発生器が、前記フェリ磁性膜に可変磁
界を印加するためのコイルを有し、前記絶縁部材の少な
くとも1つにおいて、その表面に、前記信号用導体パタ
ーンと電気的に絶縁され、かつ、前記コイルの引き出し
線と電気的に接続されているコイル用導体パターンを有
し、配線基板に表面実装される際に、前記コイル用導体
パターンが前記配線基板に電気的に接続される上記
(1)の静磁波装置。 (3) 伝送線路を有する配線基板と、前記コイルに可
変電流を供給するためのコイル制御回路とを有し、前記
静磁波装置のうち少なくとも前記絶縁部材と、前記コイ
ル制御回路とが、前記配線基板上に固定されており、前
記コイル用導体パターンと前記コイル制御回路とが、前
記伝送線路を介して電気的に接続されている上記(2)
の静磁波装置。 (4) 伝送線路を有する配線基板と、前記フェリ磁性
膜に高周波信号を供給するための高周波回路とを有し、
前記静磁波装置のうち少なくとも前記絶縁部材と、前記
高周波回路とが、前記配線基板上に固定されており、前
記信号用導体パターンと前記高周波回路とが、前記伝送
線路を介して電気的に接続されている上記(1)〜
(3)のいずれかの静磁波装置。 (5) 静磁波を励振・伝搬するための少なくとも1つ
のフェリ磁性膜と、このフェリ磁性膜に高周波信号を給
電するためのRF信号給電線路と、前記フェリ磁性膜に
磁界を印加するための磁界発生器とを有し、前記磁界発
生器が、永久磁石と、この永久磁石に磁気的に接続し、
空隙を挟んで互いに対向する一対のヨークとを備え、前
記磁界発生器が、前記フェリ磁性膜に可変磁界を印加す
るためのコイルを有し、前記一対のヨークの少なくとも
一方に少なくとも1つの絶縁部材が固定されており、前
記絶縁部材の少なくとも1つにおいて、その表面に、前
記一対のヨークと電気的に絶縁され、かつ、前記コイル
の引き出し線と電気的に接続されているコイル用導体パ
ターンを有し、配線基板に表面実装される際に、前記コ
イル用導体パターンが前記配線基板に電気的に接続され
る静磁波装置。 (6) 伝送線路を有する配線基板と、前記コイルに可
変電流を供給するためのコイル制御回路とを有し、前記
静磁波装置のうち少なくとも前記絶縁部材と、前記コイ
ル制御回路とが、前記配線基板上に固定されており、前
記コイル用導体パターンと前記コイル制御回路とが、前
記伝送線路を介して電気的に接続されている上記(5)
の静磁波装置。 (7) 前記絶縁部材の少なくとも1つにおいて、その
表面に接地用導体パターンを有し、この接地用導体パタ
ーンが、前記絶縁部材の表面に存在する他の導体パター
ンと電気的に絶縁され、かつ、前記一対のヨークの少な
くとも一方と電気的に接続しており、配線基板に表面実
装される際に、前記接地用導体パターンが前記配線基板
に電気的に接続される上記(1)〜(6)のいずれかの
静磁波装置。 (8) 前記絶縁部材の少なくとも1つにおいて、その
表面にシールド用導体パターンを有し、このシールド用
導体パターンが、前記絶縁部材の表面に存在する他の導
体パターンと電気的に絶縁されており、配線基板に表面
実装される際に、前記シールド用導体パターンが前記配
線基板に電気的に接続される上記(1)〜(7)のいず
れかの静磁波装置。 (9) 前記一対のヨークのそれぞれが、板状のヨーク
本体と、このヨーク本体から他方のヨーク本体に向かっ
て延びる少なくとも1つの突起とを有し、一方のヨーク
に設けられた突起と、他方のヨークに設けられた突起と
が空隙を挟んで磁極対を構成しているか、または、一方
のヨークに設けられた突起と、この突起に対向する他方
のヨーク本体の一部表面とが、空隙を挟んで磁極対を構
成しており、前記磁極対の少なくとも1つにおいて、磁
極対が挟む空隙に前記フェリ磁性膜が配置されている上
記(1)〜(8)のいずれかの静磁波装置。
【0009】
【発明の実施の形態】図1(A)に、本発明の静磁波装
置の構成例として、共振器として機能する静磁波装置の
構成例を示す。また、この静磁波装置のB−B線を含む
垂直な断面を図1(B)に示す。なお、図1(B)に
は、奥行き方向を省いて端面だけを示してある。
【0010】この静磁波装置は、静磁波を励振・伝搬す
るためのフェリ磁性膜1と、このフェリ磁性膜1表面に
設けられたRF信号給電線路2と、フェリ磁性膜1に磁
界を印加するための磁界発生器とを有する。磁界発生器
は、一対のヨーク4a、4bと、永久磁石6と、コイル
7とを備える。一対のヨーク4a、4bは、それぞれの
一端側が永久磁石6を挟み、それぞれの他端側が非磁性
かつ導電性の支柱91、92を挟んで対向している。各
ヨークは、板状のヨーク本体と、このヨーク本体から他
方のヨークに向かって延びる突起とを有する。各ヨーク
の一端部は永久磁石6に磁気的に接続されている。一方
のヨーク4aの他端部には突起41aが形成され、他方
のヨーク4bの中央付近には突起42bが形成され、こ
の突起42bにはコイル7が巻回されている。コイル7
は、可変磁界を発生させるためのものであり、フェリ磁
性膜1に印加する直流磁界の強度を制御するために設け
られている。
【0011】この静磁波装置において、突起41aと、
空隙81を介して突起41aに対向するヨーク4b表面
とが、第1の磁極対を構成しており、また、突起42b
と、空隙82を介して突起42bに対向するヨーク4a
表面とが、第2の磁極対を構成している。すなわち、こ
の装置では、1つの磁極対を構成するに際し、一方のヨ
ークだけに突起を設けて一方の磁極とし、この突起に対
向する他方のヨーク本体表面の一部を他方の磁極とす
る。
【0012】空隙81には、誘電体基板としてGGG
(ガドリニウム・ガリウム・ガーネット)基板3が存在
し、このGGG基板3上に、YIG等からなるフェリ磁
性膜1が形成されている。
【0013】この磁気回路では、通常、空隙81の空隙
長を永久磁石6の高さよりも小さくするので、コイル7
により発生する磁束は、主として永久磁石6を通らない
磁路、すなわち、空隙82−ヨーク4a−空隙81−ヨ
ーク4bからなる磁路を通ることになる。
【0014】ヨーク4a、4bの表面には、導体膜43
が設けられている。導体膜43を設けることは必須では
ないが、これらの導体膜を介して一対のヨーク4a、4
bを導電性支柱91、92により支えることにより、R
F信号給電線路2から比抵抗の高いヨーク4a、4bへ
の電磁波の侵入が抑制され、損失が小さくなる。なお、
図示例では導体膜43をヨークの全表面に形成している
が、導体膜は少なくとも磁極およびその近傍に設ければ
よい。
【0015】この構造では、支柱91、92によりヨー
ク4a、4bを支えることになるので、ヨークに外力が
加わった場合でも、空隙81の空隙長を一定に保つこと
ができる。
【0016】フェリ磁性膜1の近傍において、ヨーク4
bには絶縁部材20が接着剤(図示せず)により固定さ
れている。絶縁部材20の表面のうち、ヨーク4bと対
向する面を除く領域の一部には、絶縁部材20の下面ま
で回り込んで信号用導体パターン21が形成されてい
る。この信号用導体パターン21は、リボン状導電線路
23aによりRF信号給電線路2と電気的に接続されて
いる。また、RF信号給電線路2は、他のリボン状導電
線路23bによりヨーク4b表面の導体膜43に接地さ
れている。
【0017】信号用導体パターン21は、ヨーク4bと
電気的に絶縁され、かつ、絶縁部材20の下面まで回り
込んで存在すればよく、そのほかは特に限定されない。
図示例では、信号用導体パターンを1つだけ設けている
が、例えば、フェリ磁性膜1に2つのRF信号給電線路
を接続したり、フェリ磁性膜を2つ以上設け、そのそれ
ぞれにRF信号給電線路を接続したりする場合には、R
F信号給電線路の数に応じて信号用導体パターンの数を
決定すればよい。
【0018】絶縁部材20をヨーク4bに固定するため
の接着剤は、導電性であっても電気絶縁性であってもよ
い。
【0019】なお、図示例における絶縁部材20は直方
体状であるが、本発明の作用効果を損なわなければ、絶
縁部材20の形状は特に限定されない。本発明において
絶縁部材の構成材料は特に限定されず、例えばセラミッ
クスや樹脂などから適宜選択すればよい。
【0020】コイル7の近傍において、ヨーク4bには
第2の絶縁部材30が接着剤(図示せず)により固定さ
れている。第2の絶縁部材30には、その表面に、下面
まで回り込んでコイル用導体パターン31a、31bが
形成されている。コイル用導体パターン31a、31b
には、それぞれコイル7の引き出し線(図示せず)が電
気的に接続される。コイル用導体パターン31a、31
bは、ヨーク4bと電気的に絶縁され、かつ、第2の絶
縁部材30の下面まで回り込んで存在すればよく、その
ほかは特に限定されない。また、第2の絶縁部材30を
ヨーク4bに固定するための接着剤は、導電性であって
も電気絶縁性であってもよい。
【0021】図示例では、ヨーク4bに楔状の切り欠き
を設け、この切り欠きの形状に第2の絶縁部材30の形
状を対応させることにより、第2の絶縁部材30を固定
したときにヨーク表面に出っ張りが生じることを防いで
いる。これにより、静磁波装置を小型化でき、また、静
磁波装置の取り扱いが容易となる。この切り欠きの形状
は楔状に限定されない。また、第2の絶縁部材30の高
さを大きくする場合、コイル用導体パターン31a、3
1bとヨーク4aとが接触しないように、必要に応じ、
他方のヨーク4aにも切り欠きを設けてよい。なお、こ
れらの切り欠きをヨークに設けることは必須ではない。
【0022】ところで、ヨーク表面には電気絶縁性の保
護膜を設けることがあり、その場合には、配線基板に表
面実装する際にヨークの接地が困難となる。したがっ
て、その場合、配線基板と接するヨーク底面と、ヨーク
側面の少なくとも一部とには絶縁性保護膜を設けず、か
つ、配線基板の表面に接地導体パターンを設けて、ヨー
クを直接接地する構成とすることが好ましい。
【0023】ただし、ヨークの全面に絶縁性保護膜を設
けた場合でも、図2に示す構成とすれば、ヨークを接地
することができる。図2に示す静磁波装置は、絶縁部材
20の表面に接地用導体パターン22a、22bを設
け、絶縁部材20をヨーク4bに対し導電性接着剤によ
り固定したほかは、図1に示す静磁波装置と同様な構成
である。接地用導体パターン22a、22bは、信号用
導体パターン21から電気的に絶縁されて、その両側に
形成されている。また、これら接地用導体パターンは、
直方体状の絶縁部材20表面(6面)のうち5面にまた
がって形成されている。ただし、接地用導体パターン
は、図示するパターンに限定されず、信号用導体パター
ン21と電気的に絶縁され、かつ、ヨーク4bと電気的
に接続し、かつ、絶縁部材20の下面にまで回り込んで
形成されていれば、どのようなパターンであってもよ
い。この構成では、接地用導体パターン22a、22b
を介してヨーク4bを接地することができる。図示例で
は、接地用導体パターン22a、22bを、信号用導体
パターン21と同様に絶縁部材20に設けているが、こ
れらを同一の絶縁部材に設ける必要はない。すなわち、
接地用導体パターンは第2の絶縁部材30に形成しても
よく、また、他に絶縁部材を設けて、その表面に形成し
てもよい。
【0024】図示する接地用導体パターン22a、22
bは、信号用導体パターン21を挟んで存在するため、
信号用導体パターン21から放射される電磁波をシール
ドするためのシールド用導体パターンとしても機能す
る。シールド用導体パターンとしてだけ機能させる場
合、ヨークと電気的に接続している必要はない。ただ
し、シールド用導体パターンは、静磁波装置が実装され
る配線基板上の接地導体パターンと、電気的に接続して
いる必要がある。
【0025】図1および図2にそれぞれ示す静磁波装置
は、フェリ磁性膜1への給電路の基端となる信号用導体
パターン21が絶縁部材20の下面に存在し、また、コ
イル7への給電路の基端となるコイル用導体パターン3
1a、31bが第2の絶縁部材30の下面に存在する。
したがって、これらの静磁波装置は、配線基板に実装す
る際に、いわゆる表面実装型素子として扱うことができ
る。その場合、絶縁部材に設けた導体パターンが、配線
基板と電気的に接続されることになる。配線基板上に
は、静磁波装置のほか、フェリ磁性膜1に高周波信号を
給電するための高周波回路、および、コイル7に可変電
流を給電するためのコイル制御回路が実装される。
【0026】また、このほか、図3に示すように、伝送
線路、信号入出力導体、接地導体等を設けた配線基板5
0を用意し、この配線基板50上に、絶縁部材20およ
び第2の絶縁部材30を有する静磁波装置10と、高周
波回路11と、コイル制御回路12とを固定したものを
静磁波装置とし、この静磁波装置を、他の電子部品と共
に主配線基板に実装する構成としてもよい。配線基板5
0への静磁波装置10、高周波回路11およびコイル制
御回路12の固定には、クリームハンダ等の導電性接着
剤を利用すればよい。図示例では、信号用導体パターン
21と高周波回路11とが伝送線路51により接続さ
れ、高周波回路11は信号入出力導体53により主基板
と接続される。また、コイル用導体パターン31a、3
1bとコイル制御回路12とが伝送線路52a、52b
により接続され、コイル制御回路12はコイル制御信号
入出力導体54により主基板と接続される。また、接地
用導体パターン22a、22bは、接地導体55a、5
5bにより主基板と接続される。
【0027】図3では、ヨーク4aとヨーク4bとの間
に存在する空間に、モールド材として樹脂60を充填し
ている。樹脂の充填は、静磁波装置を取り扱いやすく
し、また、ヨーク間に存在する部材の酸化を防止するこ
となどを目的として、必要に応じて行えばよい。
【0028】以上では、絶縁部材を2つ設け、一方の絶
縁部材に信号用導体パターンまたはこれと接地用導体パ
ターンとを設け、他方の絶縁部材にコイル用導体パター
ンを設けた例を挙げたが、絶縁部材を1つだけ設け、こ
の絶縁部材の表面に、それぞれの導体パターンを互いに
電気的に絶縁した状態で設けてもよい。また、以上で
は、信号用導体パターンおよびコイル用導体パターンの
両者を設ける場合について説明したが、必要に応じ、信
号用導体パターンだけ、または、コイル用導体パターン
だけを設けてもよい。また、以上では、絶縁部材を一方
のヨークだけに固定する場合について説明したが、絶縁
部材は両ヨークにまたがって接着されていてもよい。
【0029】上述したように、本発明では静磁波装置を
配線基板に容易に表面実装することができる。ただし、
例えば図5(A)および図5(B)に示す構造の静磁波
装置において、ヨーク4b表面の少なくとも一部に絶縁
膜を形成し、この絶縁膜上に、ヨーク4bの下面にまで
延びる伝送線路を形成しても、表面実装は可能である。
しかし、静磁波装置自体にこのような加工を施すことは
難しく、また、製造工程が極めて複雑となってしまう。
【0030】次に、本発明において好ましく選択される
静磁波装置の構成について説明する。
【0031】図示する静磁波装置では、磁極となる突起
を各ヨークに1つだけしか設けないので、ヨークの形状
加工が簡単になり、製造コストを低くできる。
【0032】また、一定の寸法精度内に収まるものを選
別する場合、各ヨークに突起を2以上有する従来のヨー
クに比べ、加工精度自体が同等であっても歩留まりは著
しく高くなる。具体的には、以下のようになる。
【0033】まず、ヨークに1つの突起を形成したとき
に、ヨーク主面から突起先端(磁極面)までの高さが規
定寸法内に収まる確率をP1とする。1つのヨークに高
さの異なる2つの突起を形成した場合に、両突起の高さ
が規定寸法内に収まる確率はP1より小さくなり、具体
的確率は加工方法によっても異なるが、ほぼP1×P1
となる。磁極間距離が規定範囲内に収まった静磁波装置
は、両突起の高さが規定寸法内に収まっているヨークを
2つ組み合わせることにより作製されるので、この場合
の歩留まりはかなり低くなってしまう。これに対し、図
1(A)および図1(B)に示すように、1つのヨーク
に突起を1個だけしか設けない場合には、突起高さが規
定範囲内に収まったヨークが確率P1で得られる。した
がって、磁極間距離が規定範囲内に収まった静磁波装置
を歩留まりよく製造できる。
【0034】また、突起の高さを研磨により調整する場
合、高さの異なる2つの突起を有するヨークでは両突起
を同時に精度よく研磨することは困難であり、また、多
数のヨークを同時に研磨することは実質的に不可能であ
る。これに対し、突起を1つだけ有するヨークでは、研
磨による突起高さの高精度な調整が極めて容易であり、
かつ、多数のヨークを同時に研磨できる。したがって、
加工コストを著しく低減できる。
【0035】なお、上記説明では、磁極対の数を2とし
たが、磁極対の数が3以上であっても、歩留まりは向上
する。すなわち、従来の静磁波装置では、磁極対の数の
2倍の突起を両ヨークに設ける必要があったが、図示す
る構成では磁極対と同じ数だけ突起を設ければよいの
で、少なくとも一方のヨークに複数の突起を設ける場合
でも、磁極対の合計数が同じ従来の静磁波装置に比べ、
歩留まりは高くなる。
【0036】RF信号給電線路2は、空隙81内に存在
してフェリ磁性膜1に対し電磁気的に結合し、かつ、外
乱による位置変動が生じなければよく、磁性ガーネット
膜1に接している必要はない。例えば、フェリ磁性膜1
とRF信号給電線路2との間に接着剤層などが存在して
いてもよい。空隙81内へのフェリ磁性膜1の配置のし
かたは、図示例に限定されない。例えば、GGG基板3
の一方の主面上にLPE法等によってフェリ磁性膜1
を、他方の主面上にRF信号給電線路2をそれぞれ形成
した後、フェリ磁性膜1をヨーク4b(導体膜43を形
成してある場合は、その導体膜表面)に直接、または厚
さ100μm程度以下の誘電体基板を介して導電性接着
剤により固定する構成としてもよい。
【0037】突起が一体的に形成されたヨーク4a、4
bは、鉄やパーマロイ等の高透磁率材から構成される。
このうち、コストや加工しやすさ、飽和磁束密度の高さ
を考慮すると、ヨークは、SS41などの鉄材から構成
されることが好ましい。
【0038】コイル7には、通常、絶縁被覆で覆われた
銅線が用いられる。永久磁石6には、焼結タイプやボン
ドタイプのフェライト磁石、希土類磁石等が用いられ
る。
【0039】ヨーク表面に設けられる導体膜43は、A
g、Au、AlまたはCuから構成されることが好まし
いが、これらの少なくとも1種を含有する合金から構成
されてもよい。なお、導体膜は、単層膜であっても積層
膜であってもよい。導体膜の形成方法は特に限定されな
いが、通常、蒸着法またはめっき法を用いることが好ま
しい。導体膜の厚さは、好ましくは2〜15μmであ
る。例えば導体としてAuまたはCuを用いる場合、電
磁波が導体中に侵入できる深さ(表皮深さ)の計算値
は、10GHz以上のマイクロ波では約0.65μm以下で
あり、700MHz以上の準マイクロ波では約3μm以下な
ので、上記計算値の3〜5倍を見込むと、導体膜の好ま
しい厚さは上記範囲となる。
【0040】支柱91、92は、ヨーク4a、4bを電
気的に接続し、かつ磁気的に接続しないものであればよ
い。支柱全体を真鍮や銅等の非磁性かつ導電性の材質か
ら構成してもよいが、例えば、例えばセラミックスや樹
脂のように非磁性かつ非導電性の材質からなる基材と、
この基材の表面に設けた導体膜とから支柱を構成しても
よい。この場合、導体膜は、ヨークと接する支柱の両端
面と、この両端面を電気的に接続するために側面の少な
くとも一部、好ましくは全部とに形成すればよい。この
ほか、導電性の材質からなる基材の表面に、この基材よ
りも比抵抗の低い導体膜を形成した支柱を用いてもよ
い。なお、これら各場合において用いる導体膜は、前記
した導体膜と同様な材質および厚さとすればよい。
【0041】支柱91、92と一対のヨーク4a、4b
とを接続する方法は特に限定されないが、通常、両ヨー
ク間に両支柱を挿入し、各支柱の両端面と各ヨークの導
体膜とをクリームハンダ等の導電性接着剤で接着すれば
よい。図示例では、円柱状の支柱91、92を、突起4
1bの近傍にこれを挟むように2本設けているので、外
力が加わっても、空隙81の空隙長が変化しにくい、機
械的強度の高い構造となっている。
【0042】なお、支柱は2本に限らず、1本だけであ
っても3本以上であってもよい。また、支柱の断面形状
は円に限らず、長円、角丸、方形等のいずれの形状であ
ってもよい。また、支柱は、突起41bを包囲する形状
としてもよい。また、突起41bに加え、コイル7や、
さらに永久磁石6まで包囲する形状の支柱を設けてもよ
い。図4に示す静磁波装置は、図2に示す支柱91、9
2に替えて、突起41bおよびコイル7を包囲する支柱
9を設けた例である。なお、図4において、符号71
a、71bはコイル7の引き出し線であり、これらはコ
イル用導体パターン31a、31bに接続される。ま
た、支柱9には、引き出し線を通すための溝93を設け
てある。
【0043】RF信号給電線路2は、前記導体膜と同様
にAg、Au、AlおよびCuの少なくとも1種を含有
する金属または合金から構成することが好ましい。ま
た、RF信号給電線路2は、単層膜であっても積層膜で
あってもよい。形成方法は特に限定されないが、通常、
蒸着法とフォトリソグラフィ技術とを利用すればよい。
【0044】RF信号給電線路2と導体パターン21お
よび導体膜43との接続にそれぞれ利用するリボン状導
電線路23aおよび23bは、ワイヤボンディングによ
り設けたAuリボン線等であってもよく、クリームハン
ダ等の導電性接着剤により接着したCuストリップ箔等
であってもよい。
【0045】図示する装置の各部の寸法は特に限定され
ないが、通常、GGG基板3の厚さは、400μm程度
以下であり、フェリ磁性膜1は、幅0.5〜2mm程度、
長さ0.5〜2mm程度、厚さ5〜60μm程度であり、
RF信号給電線路2は、厚さ2〜15μm程度である。
なお、GGG基板は必須ではなく、フェリ磁性膜1とヨ
ーク4bとは、接していてもよい。ヨーク4a、4b
は、長さ(磁路方向の長さ)3〜20mm程度、幅2〜2
0mm程度、厚さ0.5〜3.0mm程度であり、磁極部の
断面積は1〜20mm2程度であり、永久磁石6は、断面
積1〜30mm2程度、高さ0.1〜15mm程度であり、
コイル7は、内径1〜5mm程度、外径1〜20mm程度、
厚さ0.5〜14mm程度である。また、空隙81の空隙
長は0.12〜0.5mm程度、空隙82の空隙長は0.
01〜0.5mm程度である。なお、コイル7の平面形状
は、円形、長円、角丸、方形等のいずれであってもよ
い。
【0046】図示例は、フェリ磁性膜1を配置するため
の空隙が1つ存在するものであるが、フェリ磁性膜を配
置する空隙を2つ以上設けてもよい。その場合、複数の
空隙の空隙長を異なるものとすることにより、各フェリ
磁性膜における共鳴周波数を異なるものとできる。した
がって、例えば切り換えスイッチなどを利用することに
より、同時に2つ以上のチャンネル周波数で送受信が可
能なVCO(電圧制御発振器)への応用が可能である。
この構成とする場合には、少なくとも一方のヨークに突
起を2以上設ける必要があるが、その場合でも、前述し
たように歩留まり向上が実現する。
【0047】本発明では、コイル7を巻回するための突
起をヨークに設けず、ヨーク本体にコイルを巻回する構
成としてもよい。その場合、ヨーク本体のコイル巻回部
の断面形状を、円、角丸、長円などとしてもよい。ま
た、コイルを用いず、永久磁石による固定磁界だけをフ
ェリ磁性膜に印加する構成としてもよい。
【0048】なお、本発明は、図5(A)および図5
(B)に示す構造の静磁波装置、すなわち、一対のヨー
クのそれぞれに突起を設け、これらの突起が磁極対を構
成する構造の静磁波装置にも適用可能である。
【0049】以上では静磁波装置の具体例として静磁波
共振器を挙げて説明したが、本発明は静磁波共振器に限
定されることなく、請求項の記載の範囲において各種の
変形、変更が可能であり、他の静磁波装置、例えば共振
型静磁波フィルタなどにも適用可能なことは当業者には
自明であろう。
【0050】
【発明の効果】本発明の静磁波装置は、小型化および薄
型化が可能であり、しかも、電気・電子機器の配線基板
に容易に表面実装することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、本発明の静磁波装置の構成例を示す
分解斜視図であり、(B)は、(A)に示す静磁波共振
器のB−B線を含む垂直な断面を示す断面図である。
【図2】本発明の静磁波装置の構成例を示す分解斜視図
である。
【図3】本発明の静磁波装置の構成例を示す分解斜視図
である。
【図4】本発明の静磁波装置の構成例を示す斜視図であ
る。
【図5】(A)は、従来の静磁波共振器の構成例を示す
斜視図であり、(B)は、(A)に示す静磁波共振器の
B−B線を含む垂直な断面を示す断面図である。
【符号の説明】
1 フェリ磁性膜 2 RF信号給電線路 3 GGG基板 4a、4b ヨーク 41a、41b、42a、42b 突起 43 導体膜 6 永久磁石 7 コイル 71a、71b コイルの引き出し線 81、82 空隙 9、91、92 支柱 93 溝 10 静磁波装置 11 高周波回路 12 コイル制御回路 20 絶縁部材 21 信号用導体パターン 22a、22b 接地用導体パターン 23a、23b リボン状導電線路 30 第2の絶縁部材 31a、31b コイル用導体パターン 50 配線基板 51、52a、52b 伝送線路 53 RF信号入出力導体 54 コイル制御信号入出力導体 55a、55b 接地導体 60 樹脂

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静磁波を励振・伝搬するための少なくと
    も1つのフェリ磁性膜と、このフェリ磁性膜に高周波信
    号を給電するためのRF信号給電線路と、前記フェリ磁
    性膜に磁界を印加するための磁界発生器とを有し、前記
    磁界発生器が、永久磁石と、この永久磁石に磁気的に接
    続し、空隙を挟んで互いに対向する一対のヨークとを備
    え、 前記一対のヨークの少なくとも一方に少なくとも1つの
    絶縁部材が固定されており、 前記絶縁部材の少なくとも1つにおいて、その表面に、
    前記一対のヨークと電気的に絶縁され、かつ、前記RF
    信号給電線路と電気的に接続されている信号用導体パタ
    ーンが設けられており、 配線基板に表面実装される際に、前記信号用導体パター
    ンが前記配線基板に電気的に接続される静磁波装置。
  2. 【請求項2】 前記磁界発生器が、前記フェリ磁性膜に
    可変磁界を印加するためのコイルを有し、 前記絶縁部材の少なくとも1つにおいて、その表面に、
    前記信号用導体パターンと電気的に絶縁され、かつ、前
    記コイルの引き出し線と電気的に接続されているコイル
    用導体パターンを有し、 配線基板に表面実装される際に、前記コイル用導体パタ
    ーンが前記配線基板に電気的に接続される請求項1の静
    磁波装置。
  3. 【請求項3】 伝送線路を有する配線基板と、前記コイ
    ルに可変電流を供給するためのコイル制御回路とを有
    し、 前記静磁波装置のうち少なくとも前記絶縁部材と、前記
    コイル制御回路とが、前記配線基板上に固定されてお
    り、 前記コイル用導体パターンと前記コイル制御回路とが、
    前記伝送線路を介して電気的に接続されている請求項2
    の静磁波装置。
  4. 【請求項4】 伝送線路を有する配線基板と、前記フェ
    リ磁性膜に高周波信号を供給するための高周波回路とを
    有し、 前記静磁波装置のうち少なくとも前記絶縁部材と、前記
    高周波回路とが、前記配線基板上に固定されており、 前記信号用導体パターンと前記高周波回路とが、前記伝
    送線路を介して電気的に接続されている請求項1〜3の
    いずれかの静磁波装置。
  5. 【請求項5】 静磁波を励振・伝搬するための少なくと
    も1つのフェリ磁性膜と、このフェリ磁性膜に高周波信
    号を給電するためのRF信号給電線路と、前記フェリ磁
    性膜に磁界を印加するための磁界発生器とを有し、前記
    磁界発生器が、永久磁石と、この永久磁石に磁気的に接
    続し、空隙を挟んで互いに対向する一対のヨークとを備
    え、 前記磁界発生器が、前記フェリ磁性膜に可変磁界を印加
    するためのコイルを有し、 前記一対のヨークの少なくとも一方に少なくとも1つの
    絶縁部材が固定されており、 前記絶縁部材の少なくとも1つにおいて、その表面に、
    前記一対のヨークと電気的に絶縁され、かつ、前記コイ
    ルの引き出し線と電気的に接続されているコイル用導体
    パターンを有し、 配線基板に表面実装される際に、前記コイル用導体パタ
    ーンが前記配線基板に電気的に接続される静磁波装置。
  6. 【請求項6】 伝送線路を有する配線基板と、前記コイ
    ルに可変電流を供給するためのコイル制御回路とを有
    し、 前記静磁波装置のうち少なくとも前記絶縁部材と、前記
    コイル制御回路とが、前記配線基板上に固定されてお
    り、 前記コイル用導体パターンと前記コイル制御回路とが、
    前記伝送線路を介して電気的に接続されている請求項5
    の静磁波装置。
  7. 【請求項7】 前記絶縁部材の少なくとも1つにおい
    て、その表面に接地用導体パターンを有し、この接地用
    導体パターンが、前記絶縁部材の表面に存在する他の導
    体パターンと電気的に絶縁され、かつ、前記一対のヨー
    クの少なくとも一方と電気的に接続しており、 配線基板に表面実装される際に、前記接地用導体パター
    ンが前記配線基板に電気的に接続される請求項1〜6の
    いずれかの静磁波装置。
  8. 【請求項8】 前記絶縁部材の少なくとも1つにおい
    て、その表面にシールド用導体パターンを有し、このシ
    ールド用導体パターンが、前記絶縁部材の表面に存在す
    る他の導体パターンと電気的に絶縁されており、 配線基板に表面実装される際に、前記シールド用導体パ
    ターンが前記配線基板に電気的に接続される請求項1〜
    7のいずれかの静磁波装置。
  9. 【請求項9】 前記一対のヨークのそれぞれが、板状の
    ヨーク本体と、このヨーク本体から他方のヨーク本体に
    向かって延びる少なくとも1つの突起とを有し、 一方のヨークに設けられた突起と、他方のヨークに設け
    られた突起とが空隙を挟んで磁極対を構成しているか、
    または、 一方のヨークに設けられた突起と、この突起に対向する
    他方のヨーク本体の一部表面とが、空隙を挟んで磁極対
    を構成しており、 前記磁極対の少なくとも1つにおいて、磁極対が挟む空
    隙に前記フェリ磁性膜が配置されている請求項1〜8の
    いずれかの静磁波装置。
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