JP2002312934A - 情報記録方法及び情報記録装置 - Google Patents

情報記録方法及び情報記録装置

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JP2002312934A
JP2002312934A JP2001113459A JP2001113459A JP2002312934A JP 2002312934 A JP2002312934 A JP 2002312934A JP 2001113459 A JP2001113459 A JP 2001113459A JP 2001113459 A JP2001113459 A JP 2001113459A JP 2002312934 A JP2002312934 A JP 2002312934A
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heating
information recording
cooling
pulse
recording medium
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JP2001113459A
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Michiharu Abe
通治 安倍
Michiaki Shinozuka
道明 篠塚
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速記録を行う場合に所定長のマークを正確
に記録できなかったり、高速化に伴ないレーザ光源駆動
部の負担が大きくなるという不具合を解消し得る情報記
録方法を提供する。 【解決手段】 レーザ光源の光パルスの応答性が遅くて
も記録に必要なパルスエネルギーと光学的マークの形成
に必要な冷却条件が得られるように、所定のビット周期
Tによる記録データビットの長さに比べて比較的幅が広
く周期も長い加熱冷却パルスによる記録パルスを用いて
記録させることで、従来に比べ、1.5倍から2倍程度
の高速度での記録が可能となる。即ち、加熱冷却パルス
の周期tw+tcが1.5T以上であるので、レーザ光
源の発光条件が緩和され、その分、高速記録が可能とな
り、かつ、周期tw+tcを3T以下とすることで前後
マーク間の熱的干渉の防止効果を維持しながら記録で
き、光学的情報記録媒体の特性に合わせた記録が可能と
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク、特に
相変化型光ディスクにレーザ光照射による熱を利用して
光学的マークを記録するのに適した情報記録方法及び情
報記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、レーザ光などを記録媒体に照射
し、記録膜に吸収された光エネルギーの熱的作用により
記録膜に穴を形成したり、結晶構造を変化させたり、磁
化の向きを変化させたり、記録膜を変形させたりして光
学的マークを記録することにより情報を記録する方法が
知られている。
【0003】この方法は、近年、光ディスク装置、光磁
気ディスク装置に適用されて実用化され、これらの装置
はその記録密度の高さ、メモリ容量の大きさが大きな特
長となり、コンピュータ等の情報処理装置の外部情報記
録装置として使用されるようになってきている。
【0004】この種の情報記録方法ないしは情報記録装
置の従来例として、例えば特開平8−221757号公
報(特許第2899551号公報参照)に示される情報
記録装置が知られており、所定のビット周期Tに対して
同期させて加熱用の光パルスと冷却用の光パルスとによ
るレーザ光を交互に照射することで加熱冷却の速度を制
御して相変化記録媒体に急冷による非晶質マーク形成と
徐冷による結晶質形成を行うもので、CD−RWの記録
にも用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報例の場合、ビ
ット時間Tを周期として加熱冷却を繰り返すことで長短
のマークを区別して記録するようにしているが、高速で
記録する場合、所定のビット周期Tが短くなり、10ns
ec以下の高速になると、レーザパルスを正確に発光させ
ることが困難になり、CDの標準速度の12倍程度が限
界になっている。
【0006】一方、最近では、パーソナルコンピュータ
の技術的進歩に伴い、記録速度を速くしたいと言う要求
が強くなっており、レーザ光源駆動部の高速化と記録効
率の向上とが大きな課題となっており、これらの要求に
応える従来技術として、特開平9−134525号公報
による情報記録方式が提案されている。
【0007】この方式は、ビット周期Tに対して、周期
を2T程度にした加熱冷却パルスを用いて、レーザ光源
のパルス発光の条件を緩和しているが、マークの長さ
は、整数で分類されるため、加熱冷却パルスの一部が
1.25T程度になる場合があり、高速記録時の発光パ
ルスが正確に出せないという欠点が残っている。
【0008】そこで、本発明は、高速記録を行う場合に
所定長のマークを正確に記録できなかったり、高速化に
伴ないレーザ光源駆動部の負担が大きくなるという不具
合を解消し得る情報記録方法及び情報処理装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
所定のビット周期T毎に“1”,“0”の2値の何れか
の状態を有し、同一のビット状態が2T周期以上保持さ
れるような配列規則による入力データビット列を、所定
のビット周期Tで入力し、レーザ光源の記録レーザパワ
ーを、高パワーレベルPwと低パワーレベルPbとが交
互に現われるように変化させながらレーザ光を光学的情
報記録媒体に照射することで、入力データビット列に応
じて光学的マークの有無を前記光学的情報記録媒体に記
録する情報記録方法において、高パワーレベルPwによ
る加熱パルスのパルス幅をtwとしそれに続く低パワー
レベルPbによる冷却パルスのパルス幅をtcとする加
熱冷却パルスの1組或いは複数個を連結させて用いなが
ら記録するときに、各々が、 1.5T≦tw+tc≦3T を満足する加熱冷却パルスによるレーザ光を前記光学的
情報記録媒体に照射するようにした。
【0010】従って、記録に用いられるレーザ光源の光
パルスの応答性が遅くても記録に必要なパルスエネルギ
ーと光学的マークの形成に必要な冷却条件が得られるよ
うに、所定のビット周期Tによる記録データビットの長
さに比べて比較的幅が広く周期も長い加熱冷却パルスに
よる記録パルスを用いて記録するようにしたので、従来
に比べ、1.5倍から2倍程度の高速度で記録を行わせ
ることができる。即ち、加熱冷却パルスのパルス幅が
1.5T以上であるので、レーザ光源の発光条件が緩和
され、その分、高速記録が可能となり、かつ、3T以下
とすることにより、前後マーク間の熱的干渉の防止効果
を維持しながら記録でき、光学的情報記録媒体の特性に
合わせた記録が可能となる。
【0011】請求項2記載の発明は、請求項1記載の情
報記録方法において、複数個連結させた加熱冷却パルス
中の最先端部の加熱冷却パルスを除き、 1.5T≦tw+tc≦2T を満足する加熱冷却パルスによるレーザ光を前記光学的
情報記録媒体に照射するようにした。
【0012】従って、前の加熱パルスによる余熱の影響
を受けにくい最先端部の加熱冷却パルスは、通常よりも
大きいパルスエネルギーを必要とすることから、これを
除き、それ以降の加熱冷却パルスのパルス幅に関しては
2T以下に狭くしたので、特に長いマークの中間部分で
の記録のむらを少なくすることができ、また、マーク最
先端部の加熱冷却パルスに関しては、請求項1記載の発
明による範囲で長い周期の加熱冷却パルスを適用するの
で、最先端部の記録マークがエネルギー不足になること
もない。
【0013】請求項3記載の発明は、請求項1又は2記
載の情報記録方法において、0.2≦tw/(tw+t
c)≦0.8なる条件を併せて満足する加熱冷却パルス
によるレーザ光を前記光学的情報記録媒体に照射するよ
うにした。
【0014】従って、加熱冷却パルスはtwの時間継続
する加熱パルスとtcの時間継続する冷却パルスとから
構成され、tw/(tw+tc)の比率を変えることによ
り、加熱時間と冷却時間のバランスを調整することがで
き、記録メディアの感度や応答性、或いは記録装置の出
射可能な記録パワーや応答性に合わせて最適化すること
ができる。ここに、tw/(tw+tc)の比率をあまり
小さくすると、十分な記録エネルギーを与えるために
は、twにほぼ反比例してより高い記録パワーが必要と
なり、かといって、tw/(tw+tc)の比率を大きく
すると、特に相変化記録に必要な冷却速度が確保しにく
くなる。従って、好ましい範囲は、0.2≦tw/(t
w+tc)≦0.8であり、0.5付近で最適化する
と、加熱と冷却のバランスがとれ、記録パワーも節約で
き、記録パワー変調時の応答性への要求も緩和され、実
用的に好ましい結果が得られる。tw+tcの値が最大
で3Tの場合、tw/(tw+tc)=0.2としても、
加熱パルスの幅は0.6Tになることから分かるよう
に、tw+tcの値が大きいほど、tw/(tw+tc)
の可変範囲を広くとることができる。tw+tcの値が
最小1.5Tの場合、3Tの場合に比べて可変範囲を狭
くとった方が、記録パワー変調時の応答性への要求も緩
和できる。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項2又は3記
載の情報記録方法において、複数個連結させた加熱冷却
パルス中の最先端部の加熱冷却パルスを除き、tw+t
cの値が、1.5T,1.75T又は2Tである加熱冷
却パルスによるレーザ光を前記光学的情報記録媒体に照
射するようにした。
【0016】従って、加熱冷却パルスのパルス幅である
tw+tcの値を、1.5T,1.75T又は2Tとし
て特定したので、加熱冷却パルスは、長さの決まった部
品として容易に複数個連結させることができ、マーク長
さの基本設定を容易に行うことができる。例えば、1.
75Tの加熱冷却パルス2個と1.5Tの加熱冷却パル
ス1個とを連結すれば、5Tの長さのマークを記録する
記録波形を構成でき、1.5Tと2Tの中間の加熱冷却
パルスを混ぜて連結することにより、マーク全体の長さ
を微調整することもできる。この他、例えば、1.75
Tの加熱冷却パルス4個を連結すれば、7Tの長さのマ
ークを構成できる。
【0017】請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
の何れか一記載の情報記録方法において、nを3以上の
整数とする所定の周期nTの間連続するマークを前記光
学的情報記録媒体に記録するとき、複数個連結された加
熱冷却パルスの合計長さが、 nT−1.5T〜nT+0.5T である加熱冷却パルスによるレーザ光を前記光学的情報
記録媒体に照射するようにした。
【0018】従って、複数個連結された加熱冷却パルス
の合計長さの範囲を制限したので、記録マークの長さが
所定の長さからずれることがない。また、加熱冷却パル
スの組合せを選択することにより、記録マーク間の歪を
補正することもできる上に、記録マークは、記録パルス
の幅よりも少し長く記録されることが多いので、本発明
の範囲で調整することにより、実際に記録されるマーク
長さを規定のマークの長さに正しく調節することもでき
る。
【0019】請求項6記載の発明は、請求項1ないし5
の何れか一記載の情報記録方法において、マークを形成
しない期間は、Pb<Pe<Pwなる中間パワーレベル
Peのレーザ光を連続的に前記光学的情報記録媒体に照
射するようにした。
【0020】従って、マーク記録をしない期間は、高パ
ワーレベルPwと低パワーレベルPbとの中間パワーレ
ベルPeに連続的に設定されるので、相変化記録膜が徐
熱徐冷されて結晶化が促進され、反射率の高い状態に変
化し、急冷されて反射率の低い非晶質相となり、コント
ラストの高い良好な相変化型記録を実現することができ
る。
【0021】請求項7記載の発明は、請求項1ないし6
の何れか一記載の情報記録方法において、連続するマー
クの長さに依らず、最先端部分の加熱冷却パルス及び後
端部分の加熱冷却パルスの各設定値が、各々共通になる
ようにした組合せで連結させた加熱冷却パルスによるレ
ーザ光を前記光学的情報記録媒体に照射するようにし
た。
【0022】従って、マークの長さに影響し易い先端部
分の加熱冷却パルス及び後端部分の加熱冷却パルスの各
設定値を、連続するマークの長さに依らず、各設定値が
共通になるようにしたので、マーク端部の位置が揃うよ
うになり、記録再生のジッターを少なくでき良好な記録
を実現することができる。
【0023】請求項8記載の発明は、請求項7記載の情
報記録方法において、連結させた加熱冷却パルスのう
ち、最先端部分の加熱冷却パルス及び後端部分の加熱冷
却パルスの各設定値を、前記光学的情報記録媒体の特性
に従い、通常の設定と異なる設定に調整自在とした。
【0024】従って、光学的情報記録媒体の特性の違い
により、記録マークの端部位置がずれること(マーク端
シフト)があっても、最先端部分の加熱冷却パルス及び
後端部分の加熱冷却パルスの各設定値を光学的情報記録
媒体の特性に従い微妙に調整することで、光学的情報記
録媒体間のばらつきを修正できるので、異なる種類の光
学的情報記録媒体に対して良好に記録することができ
る。
【0025】請求項9記載の発明は、請求項1ないし8
の何れか一記載の情報記録方法において、前記光学的情
報記録媒体が相変化型記録媒体であることを特徴とす
る。
【0026】従って、加熱パルスと冷却パルスとによる
レーザ光を交互に照射することで加熱冷却の速度を制御
して急冷による非晶質マーク形成と徐冷による結晶質形
成を行う相変化記録媒体の場合に好適に適用できる。
【0027】請求項10記載の発明は、所定のビット周
期T毎に“1”,“0”の2値の何れかの状態を有し、
同一のビット状態が2T周期以上保持されるような配列
規則による入力データビット列を、所定のビット周期T
で入力し、レーザ光源の記録レーザパワーを、高パワー
レベルPwと低パワーレベルPbとが交互に現われるよ
うに変化させながらレーザ光を光学的情報記録媒体に照
射することで、入力データビット列に応じて光学的マー
クの有無を前記光学的情報記録媒体に記録する情報記録
装置において、高パワーレベルPwによる加熱パルスの
パルス幅をtwとしそれに続く低パワーレベルPbによ
る冷却パルスのパルス幅をtcとする加熱冷却パルスの
1組或いは複数個を連結させて用いながら記録するとき
に、各々が、 1.5T≦tw+tc≦3T を満足する加熱冷却パルスによるレーザ光を前記光学的
情報記録媒体に照射させるレーザ光源制御手段を備える
ことを特徴とする。
【0028】従って、記録に用いられるレーザ光源の光
パルスの応答性が遅くても記録に必要なパルスエネルギ
ーと光学的マークの形成に必要な冷却条件が得られるよ
うに、所定のビット周期Tによる記録データビットの長
さに比べて比較的幅が広く周期も長い加熱冷却パルスに
よる記録パルスを用いて記録するようにしたので、従来
に比べ、1.5倍から2倍程度の高速度で記録を行わせ
ることができる。即ち、加熱冷却パルスのパルス幅が
1.5T以上であるので、レーザ光源の発光条件が緩和
され、その分、高速記録が可能となり、かつ、3T以下
とすることにより、前後マーク間の熱的干渉の防止効果
を維持しながら記録でき、光学的情報記録媒体の特性に
合わせた記録が可能となる。
【0029】請求項11記載の発明は、請求項10記載
の情報記録装置において、前記レーザ光源制御手段は、
複数個連結させた加熱冷却パルス中の最先端部の加熱冷
却パルスを除き、 1.5T≦tw+tc≦2T を満足する加熱冷却パルスによるレーザ光を前記光学的
情報記録媒体に照射させることを特徴とする。
【0030】従って、前の加熱パルスによる余熱の影響
を受けにくい最先端部の加熱冷却パルスは、通常よりも
大きいパルスエネルギーを必要とすることから、これを
除き、それ以降の加熱冷却パルスのパルス幅に関しては
2T以下に狭くしたので、特に長いマークの中間部分で
の記録のむらを少なくすることができ、また、マーク最
先端部の加熱冷却パルスに関しては、請求項1記載の発
明による範囲で長い周期の加熱冷却パルスを適用するの
で、最先端部の記録マークがエネルギー不足になること
もない。
【0031】請求項12記載の発明は、請求項10又は
11記載の情報記録装置において、前記レーザ光源制御
手段は、0.2≦tw/(tw+tc)≦0.8なる条件
を併せて満足する加熱冷却パルスによるレーザ光を前記
光学的情報記録媒体に照射させるようにした。
【0032】従って、加熱冷却パルスはtwの時間継続
する加熱パルスとtcの時間継続する冷却パルスとから
構成され、tw/(tw+tc)の比率を変えることによ
り、加熱時間と冷却時間のバランスを調整することがで
き、記録メディアの感度や応答性、或いは記録装置の出
射可能な記録パワーや応答性に合わせて最適化すること
ができる。ここに、tw/(tw+tc)の比率をあまり
小さくすると、十分な記録エネルギーを与えるために
は、twにほぼ反比例してより高い記録パワーが必要と
なり、かといって、tw/(tw+tc)の比率を大きく
すると、特に相変化記録に必要な冷却速度が確保しにく
くなる。従って、好ましい範囲は、0.2≦tw/(t
w+tc)≦0.8であり、0.5付近で最適化する
と、加熱と冷却のバランスがとれ、記録パワーも節約で
き、記録パワー変調時の応答性への要求も緩和され、実
用的に好ましい結果が得られる。tw+tcの値が最大
で3Tの場合、tw/(tw+tc)=0.2としても、
加熱パルスの幅は0.6Tになることから分かるよう
に、tw+tcの値が大きいほど、tw/(tw+tc)
の可変範囲を広くとることができる。tw+tcの値が
最小1.5Tの場合、3Tの場合に比べて可変範囲を狭
くとった方が、記録パワー変調時の応答性への要求も緩
和できる。
【0033】請求項13記載の発明は、請求項11又は
12記載の情報記録装置において、前記レーザ光源制御
手段は、複数個連結させた加熱冷却パルス中の最先端部
の加熱冷却パルスを除き、tw+tcの値が、1.5
T,1.75T又は2Tである加熱冷却パルスによるレ
ーザ光を前記光学的情報記録媒体に照射させることを特
徴とする。
【0034】従って、加熱冷却パルスのパルス幅である
tw+tcの値を、1.5T,1.75T又は2Tとし
て特定したので、加熱冷却パルスは、長さの決まった部
品として容易に複数個連結させることができ、マーク長
さの基本設定を容易に行うことができる。例えば、1.
75Tの加熱冷却パルス2個と1.5Tの加熱冷却パル
ス1個とを連結すれば、5Tの長さのマークを記録する
記録波形を構成でき、1.5Tと2Tの中間の加熱冷却
パルスを混ぜて連結することにより、マーク全体の長さ
を微調整することもできる。この他、例えば、1.75
Tの加熱冷却パルス4個を連結すれば、7Tの長さのマ
ークを構成できる。
【0035】請求項14記載の発明は、請求項10ない
し13の何れか一記載の情報記録装置において、前記レ
ーザ光源制御手段は、nを3以上の整数とする所定の周
期nTの間連続するマークを前記光学的情報記録媒体に
記録するとき、複数個連結された加熱冷却パルスの合計
長さが、 nT−1.5T〜nT+0.5T である加熱冷却パルスによるレーザ光を前記光学的情報
記録媒体に照射させることを特徴とする。
【0036】従って、複数個連結された加熱冷却パルス
の合計長さの範囲を制限したので、記録マークの長さが
所定の長さからずれることがない。また、加熱冷却パル
スの組合せを選択することにより、記録マーク間の歪を
補正することもできる上に、記録マークは、記録パルス
の幅よりも少し長く記録されることが多いので、本発明
の範囲で調整することにより、実際に記録されるマーク
長さを規定のマークの長さに正しく調節することもでき
る。
【0037】請求項15記載の発明は、請求項10ない
し14の何れか一記載の情報記録装置において、前記レ
ーザ光源制御手段は、マークを形成しない期間は、Pb
<Pe<Pwなる中間パワーレベルPeのレーザ光を連
続的に前記光学的情報記録媒体に照射させることを特徴
とする。
【0038】従って、マーク記録をしない期間は、高パ
ワーレベルPwと低パワーレベルPbとの中間パワーレ
ベルPeに連続的に設定されるので、相変化記録膜が徐
熱徐冷されて結晶化が促進され、反射率の高い状態に変
化し、急冷されて反射率の低い非晶質相となり、コント
ラストの高い良好な相変化型記録を実現することができ
る。
【0039】請求項16記載の発明は、請求項10ない
し15の何れか一記載の情報記録装置において、前記レ
ーザ光源制御手段は、連続するマークの長さに依らず、
最先端部分の加熱冷却パルス及び後端部分の加熱冷却パ
ルスの各設定値が、各々共通になるようにした組合せで
連結させた加熱冷却パルスによるレーザ光を前記光学的
情報記録媒体に照射させることを特徴とする。
【0040】従って、マークの長さに影響し易い先端部
分の加熱冷却パルス及び後端部分の加熱冷却パルスの各
設定値を、連続するマークの長さに依らず、各設定値が
共通になるようにしたので、マーク端部の位置が揃うよ
うになり、記録再生のジッターを少なくでき良好な記録
を実現することができる。
【0041】請求項17記載の発明は、請求項16記載
の情報記録装置において、前記レーザ光源制御手段は、
連結させた加熱冷却パルスのうち、最先端部分の加熱冷
却パルス及び後端部分の加熱冷却パルスの各設定値を、
前記光学的情報記録媒体の特性に従い、通常の設定と異
なる設定に調整自在であることを特徴とする。
【0042】従って、光学的情報記録媒体の特性の違い
により、記録マークの端部位置がずれること(マーク端
シフト)があっても、最先端部分の加熱冷却パルス及び
後端部分の加熱冷却パルスの各設定値を光学的情報記録
媒体の特性に従い微妙に調整することで、光学的情報記
録媒体間のばらつきを修正できるので、異なる種類の光
学的情報記録媒体に対して良好に記録することができ
る。
【0043】請求項18記載の発明は、請求項10ない
し17の何れか一記載の情報記録装置において、前記光
学的情報記録媒体が相変化型記録媒体である。
【0044】従って、加熱パルスと冷却パルスとによる
レーザ光を交互に照射することで加熱冷却の速度を制御
して急冷による非晶質マーク形成と徐冷による結晶質形
成を行う相変化記録媒体の場合に好適に適用できる。
【0045】
【発明の実施の形態】本発明の第一の実施の形態を図1
ないし図3に基づいて説明する。本実施の形態の情報記
録装置1は、例えば、CD−RWドライブ内蔵のパソコ
ンに適用されている。このため、この情報記録装置1は
図1に示すようにパソコン本体を構成する情報処理装置
2を有しており、この情報処理装置2には、キーボード
3、情報入力部4、ディスク駆動機構(CD−RWドラ
イブ)5、レーザ駆動回路6が接続され、レーザ駆動回
路6にはレーザ光源7が接続されている。
【0046】情報入力部4には、各々“1”又は“0”
の2値のビットが多数連続した時系列情報が後述するよ
うに所定のビット周期Tで入力される。情報処理装置2
は情報入力部4に外部から入力される時系列情報に従っ
てディスク駆動機構5とレーザ駆動回路6とを制御す
る。このレーザ駆動回路6はこの制御に従いレーザ光源
7を駆動させることにより半導体レーザによるレーザ光
源7のレーザ光の発光パワーを変調制御する。このレー
ザ駆動回路6と情報処理装置2とにより、後述するよう
な制御を実行するレーザ光源制御手段が実現されてい
る。ディスク駆動機構5は、レーザ光源7のレーザ光が
照射される位置で、相変化型記録媒体による光ディスク
(光学的情報記録媒体)8を回転駆動させる。
【0047】ここに、本実施の形態の情報記録装置1で
は、例えば、CD−ROMフォーマットのコードデータ
を相変化型記録媒体による光ディスク8に対してEFM
(Eight Fourteen Modulation)変調コードを用いて
マークエッジ(PWM=Pulse Width Modulation)
記録方式によりオーバーライトする場合に適用されてい
る。
【0048】光ディスク8に対する記録時には、情報処
理装置2においてEFM変調コードデータに基づいてパ
ルス制御信号を生成し、レーザ駆動回路6でそのパルス
制御信号に応じた駆動電流によりレーザ光源7を駆動さ
せることにより、図3に示すようなパルス光を発光さ
せ、回転駆動されている光ディスク8にレーザ光を照射
させることで記録マークを形成し、情報の記録を行う。
一方、再生時には、レー駆動回路6によりレーサ光源7
を駆動して再生パワーで発光させ、そのレーザ光を光デ
ィスク8に照射し、その反射光を光学系を介して受光手
段で光電変換することより再生信号を得る。
【0049】レーザ光源7から記録時に出射されるマル
チパルスのレーザ光は、高いパワーレベルPwの加熱パ
ルスと低い加熱パルスPcの冷却パルスとよりなるマー
ク記録用の加熱冷却パルスと、マークを形成せず又は変
化させない非マーク(変化無し)用又は消去(非マーク
への変換)用の中間パワーレベルPeの消去パルスとの
何れの状態を取る。これらの3値のパワーレベルでレー
ザ光源7を駆動させる方法は、前述した2件の公報例、
その他により公知である。
【0050】このような3値のパワーレベルの発光を行
わせるため、レーザ駆動回路6は、例えば図2に示すよ
うに構成されている。即ち、レーザ光源7に対しては、
パワーレベルPwで発光させるための駆動電流を流す定
電流源11と、パワーレベルPeで発光させるための駆
動電流を流す定電流源12と、パワーレベルPcで発光
させるための駆動電流を流す定電流源13とが並列的に
接続されており、各々の定電流源11,12,13に対
しては駆動電流を流す時間を情報処理装置2からの各々
のパルス制御信号に基づきスイッチング制御するスイッ
チング素子14,15,16が接続されている。
【0051】ここで、本実施の形態の場合の記録ストラ
テジについて図3を参照して説明する。図3中の最上位
は、所定のビット周期Tによる入力データビット列の例
を示しており、図中、網掛けの有無により、2値の状態
を示している(網掛け部分が“1”、網掛けなし部部が
“0”)。この際、記録マークの長さが記録用の光ビー
ムの大きさに比べて小さくなりすぎると、記録が不安定
になりやすいので、同一ビット状態が少なくとも2T周
期或いは3T周期以上続くような配列規則がよく用いら
れる。本実施の形態でもこのようなデータ配列規則を前
提としている。
【0052】このような前提の下、本実施の形態では、
高パワーレベルPwによる加熱パルスのパルス幅をtw
としそれに続く低パワーレベルPbによる冷却パルスの
パルス幅をtcとする加熱冷却パルスの1組或いは複数
個を連結させて用いながら記録するときに、各々が、 1.5T≦tw+tc≦3T 及び 0.2≦tw/
(tw+tc)≦0.8 を満足する加熱冷却パルスによるレーザ光を光ディスク
8に照射するように記録ストラテジが設定されている。
【0053】図3に示す例では、 マーク長 tw+tc tw/(tw+tc) 2T 2T 0.5 3T 3T 0.5 4T 2T,2T 0.5,0.5 5T 2T,1.5T,1.5T 0.5,0.5,0.5 6T 2T,2T,2T 0.5,0.5,0.5 … のように設定されている。
【0054】本実施の形態によれば、加熱冷却パルスの
周期tw+tcを1.5T以上3T以下とし、また、そ
の周期内における発光時間の割合tw/(tw+tc)を
0.2以上0.8以下としているので、周期1Tのもの
を含んでいた従来の加熱冷却パルスに比べ、1.5倍以
上レーザ光源7の発光パルスへの条件が緩和され、その
分、高速記録が容易にできるようになる。また、1.5
T≦tw+tc≦3Tとすることにより、前後マーク間
の熱的な干渉を防ぐ効果を保持しながら記録できるの
で、光ディスク8の特性に合わせた記録が可能になる。
【0055】また、0.2≦tw/(tw+tc)≦0.
8としているので、この点でも、レーザ光源7を発光さ
せる駆動条件が緩和できる。即ち、加熱冷却パルスはt
wの時間継続する加熱パルスとtcの時間継続する冷却
パルスとから構成され、tw/(tw+tc)の比率を変
えることにより、加熱時間と冷却時間のバランスを調整
することができ、記録メディアの感度や応答性、或いは
記録装置の出射可能な記録パワーや応答性に合わせて最
適化することができる。ここに、tw/(tw+tc)の
比率をあまり小さくすると、十分な記録エネルギーを与
えるためには、twにほぼ反比例してより高い記録パワ
ーが必要となり、かといって、tw/(tw+tc)の比
率を大きくすると、特に相変化記録に必要な冷却速度が
確保しにくくなる。従って、好ましい範囲は、0.2≦
tw/(tw+tc)≦0.8であり、0.5付近で最適
化すると、加熱と冷却のバランスがとれ、記録パワーも
節約でき、記録パワー変調時の応答性への要求も緩和さ
れ、実用的に好ましい結果が得られる。tw+tcの値
が最大で3Tの場合、tw/(tw+tc)=0.2とし
ても、加熱パルスの幅は0.6Tになることから分かる
ように、tw+tcの値が大きいほど、tw/(tw+
tc)の可変範囲を広くとることができる。tw+tc
の値が最小1.5Tの場合、3Tの場合に比べて可変範
囲を狭くとった方が、記録パワー変調時の応答性への要
求も緩和できる。
【0056】このようにして、記録用の光パルスの応答
性が遅くても記録に必要なパルスエネルギーと記録マー
ク形成に必要な冷却条件が得られるように、記録データ
ビットの長さTに比べて比較的幅が広く周期も長い記録
パルス(加熱冷却パルス)を用いて記録するようにした
ので、従来に比べ、1.5倍から2倍の高速記録が可能
となる。
【0057】なお、加熱冷却パルスの周期tw+tcに
関して、一律に1.5T以上3T以下とはせず、複数個
連結された加熱冷却パルスの中の最先端部の加熱冷却パ
ルスを除けば、1.5T以上2T以下に制限してもよ
い。即ち、1.5T≦tw+tc≦2Tとしてもよい。
【0058】つまり、前の加熱パルスによる余熱の影響
を受けにくい最先端部の加熱冷却パルスは、通常よりも
大きいエネルギーを必要とするので、前述した通り、
1.5T≦tw+tc≦3Tとすることで、先端部の記
録マークがエネルギー不足になることがないようにする
が、2番目以降の加熱冷却パルスに関しては、その加熱
冷却パルスの周期tw+tcを1.5T以上2T以下に
制限することで、特に長いマークの中間部分での記録の
むらを少なくできる。
【0059】ところで、本実施の形態はもちろん、以下
の各実施の形態でも、光ディスク8が相変化型記録媒体
である点を考慮して、マークを形成しない期間は、冷却
パルス用のパワーレベルPbよりも大きく記録パルス用
のパワーレベルPwよりも小さい中間パワーレベルPe
による消去パルスのレーザ光で連続的に光ディスク8に
照射させるようにしている。このように、マーク記録を
しない期間は、記録パルス用のパワーレベルPwと冷却
パルス用のバイアスパワーレベルPbとの中間パワーレ
ベルPeに連続的に設定されるので、光ディスク8にお
ける相変化記録膜が徐熱徐冷されて結晶化が促進され、
反射率の高い状態に変化し、急冷されて反射率の低い非
晶質相となり、コントラストの高い良好な相変化記録を
実現することができる。
【0060】本発明の第二の実施の形態を図4に基づい
て説明する。第一の実施の形態で示した部分と同一部分
は同一符号を用いて示し、説明も省略する(以降の各実
施の形態でも同様とする)。
【0061】本実施の形態では、複数個連結させた加熱
冷却パルス中の最先端部の加熱冷却パルスを除き、その
周期tw+tcの値が、1.5T,1.75T又は2T
なる特定の数値に限定することで、複数個の連結で所定
の記録マークを容易に形成できるようにしたものであ
る。
【0062】図4に示す例では、 マーク長 tw+tc tw/(tw+tc) 3T 2.5T 0.6 4T 2T,2T 0.5,0.5 5T 2.5T,2T 0.6,0.5 6T 2T,2T,2T 0.5,0.5,0.5 7T 2.5T,2T,2T 0.6,0.5,0.5 8T 2T,2T,2T,2T 0.5,0.5,0.5,0.5 9T 2.5T,2T,2T,2T 0.6,0.5,0.5,0.5 10T 2T,2T,2T,2T,2T 0.5,0.5,0.5,0.5,0.5 11T 2.5T,2T,2T,2T,2T 0.6,0.5,0.5,0.5,0.5 … 14T 2T,2T,2T,2T,2T,2T,2T 0.5,0.5,0.5,0.5,0.5,0.5,0.5 のように設定されている。
【0063】このように、本実施の形態によれば、周期
tw+tcの値が、1.5T,1.75T,2T(図4
では、2T)である加熱冷却パルスは、長さの決まった
部品として容易に複数個連結できるので、マーク長さの
基本設定が容易にできるようになる。特に、図4に示す
好適例では、記録マーク長3T,5T,7T,…などの
ビット周期Tの奇数個分の長さを有するマークだけ、最
先端部の加熱冷却パルス周期が2.5Tとなっているだ
けで、他の部分の加熱冷却パルス周期tw+tcの値は
全て2Tになっており、極めて規則性の高い組合せにな
っているのが分かる。
【0064】本発明の第三の実施の形態を図5に基づい
て説明する。本実施の形態では、複数個連結された加熱
冷却パルスの合計長さが、nT−1.5T〜nT+0.
5Tとなるように制限を加えたものである。ただし、n
は3以上の整数とする。
【0065】このように、複数個連結された加熱冷却パ
ルスの合計長さの範囲を制限することにより、記録マー
クの長さが所定の長さからずれることがない。また、記
録パルスの組合せを選択することにより、記録マーク間
の歪を補正することもできるようになる。また、記録マ
ークは、記録パルスの幅よりも少し長く記録されること
が多いので、本実施の形態の範囲で調整すると、実際に
記録されるマーク長さを規定のマークの長さに正しく調
節することができるようになる。
【0066】図5に、複数個連結された加熱冷却パルス
の合計長さを全て記録すべきマークの長さと一致させた
例を示す。特に、図示例では、前述の第二の実施の形態
に準ずる加熱冷却パルスとの組合せ例を示しており、記
録マークの長さを正しく設定できることが分かる。
【0067】図5に示す例では、 マーク長 tw+tc tw/(tw+tc) 3T 1.5T,1.5T 0.5,0.5 4T 2T,2T 0.5,0.5 5T 1.5T,1.5T,2T 0.5,0.5,0.5 6T 2T,2T,2T 0.5,0.5,0.5 7T 1.5T,1.5T,2T,2T 0.5,0.5,0.5,0.5 8T 2T,2T,2T,2T 0.5,0.5,0.5,0.5 9T 1.5T,1.5T,2T,2T,2T 0.5,0.5,0.5,0.5,0.5 10T 2T,2T,2T,2T,2T 0.5,0.5,0.5,0.5,0.5 11T 1.5T,1.5T,2T,2T,2T,2T 0.5,0.5,0.5,0.5,0.5,0.5 … 14T 2T,2T,2T,2T,2T,2T,2T 0.5,0.5,0.5,0.5,0.5,0.5,0.5 のように設定されている。
【0068】本発明の第四の実施の形態を図6及び図7
に基づいて説明する。本実施の形態では、連続する記録
マークの長さに依らず、最先端部分の加熱冷却パルス及
び後端部分の加熱冷却パルスの各設定値が共通になるよ
うな組合せで記録ストラテジを設定したものである。
【0069】即ち、記録マークの長さに影響し易い最先
端部分の加熱冷却パルス及び後端部分の加熱冷却パルス
の各設定値を、連続するマークの長さに依らず、各設定
値が共通になるようにすることで、記録マーク端部(先
端及び後端)の位置が揃うようになり、記録再生のジッ
ターを少なくすることができ、良好な記録を実現するこ
とができる。
【0070】図6はその一例を示すもので、3T,5T
の場合の例外を除き、最先端部及び後端部分は周期2T
の加熱冷却パルスで揃えられている。
【0071】図7は他例を示すもので、一部の例外を除
き、最先端部は周期2Tの加熱冷却パルスで揃えられ、
後端部分は周期1.5Tの加熱冷却パルスで揃えられて
いる。
【0072】なお、図7中の一部に例示するように、連
結した加熱冷却パルスのうち、最先端部分の加熱冷却パ
ルス及び後端部分の加熱冷却パルスの各設定値を、通常
の設定と異なる設定に調整自在としておけば、光ディス
ク8の記録媒体の特性の違いに対処することができる。
図7中では、例えば、3Tマークの最先端部の加熱冷却
パルス、後端部分の加熱冷却パルス、6Tマークの最先
端部の加熱冷却パルス、9Tマークの最先端部の加熱冷
却パルスに関して、通常の設定とは異なる設定にしてい
る礼を示している。
【0073】これによれば、光ディスク8に関してその
記録媒体の違いにより、記録マークの端部位置がずれる
こと(マーク端シフト)があっても、最先端部分の加熱
冷却パルス及び後端部分の加熱冷却パルスの各設定値を
記録媒体の特性に従い微妙に調整可能になり、記録媒体
間のばらつきを修正できるので、異なる種類の記録媒体
に対して良好に記録できるようになる。
【0074】
【発明の効果】請求項1及び10記載の発明によれば、
記録に用いられるレーザ光源の光パルスの応答性が遅く
ても記録に必要なパルスエネルギーと光学的マークの形
成に必要な冷却条件が得られるように、所定のビット周
期Tによる記録データビットの長さに比べて比較的幅が
広く周期も長い加熱冷却パルスによる記録パルスを用い
て記録するようにしたので、従来に比べ、1.5倍から
2倍程度の高速度で記録を行わせることができる。即
ち、加熱冷却パルスのパルス幅が1.5T以上であるの
で、レーザ光源の発光条件が緩和され、その分、高速記
録が可能となり、かつ、3T以下とすることにより、前
後マーク間の熱的干渉の防止効果を維持しながら記録で
き、光学的情報記録媒体の特性に合わせた記録が可能と
なる。
【0075】請求項2及び11記載の発明によれば、前
の加熱パルスによる余熱の影響を受けにくい最先端部の
加熱冷却パルスは、通常よりも大きいパルスエネルギー
を必要とすることから、これを除き、それ以降の加熱冷
却パルスのパルス幅に関しては2T以下に狭くしたの
で、特に長いマークの中間部分での記録のむらを少なく
することができ、また、マーク最先端部の加熱冷却パル
スに関しては、請求項1及び10記載の発明による範囲
で長い周期の加熱冷却パルスを適用するので、最先端部
の記録マークがエネルギー不足になることもない。
【0076】請求項3及び12記載の発明によれば、
0.2≦tw/(tw+tc)≦0.8なる条件を併せて
満足する加熱冷却パルスによるレーザ光を光学的情報記
録媒体に照射するようにしたので、tw/(tw+tc)
の比率を変えることにより、加熱時間と冷却時間のバラ
ンスを調整することができ、記録メディアの感度や応答
性、或いは記録装置の出射可能な記録パワーや応答性に
合わせて最適化することができ、この際、tw/(tw
+tc)の比率をあまり小さくすると、十分な記録エネ
ルギーを与えるためには、twにほぼ反比例してより高
い記録パワーが必要となり、かといって、tw/(tw
+tc)の比率を大きくすると、特に相変化記録に必要
な冷却速度が確保しにくくなることから、好ましい範囲
として、0.2≦tw/(tw+tc)≦0.8に設定
し、特に、0.5付近で最適化すると、加熱と冷却のバ
ランスがとれ、記録パワーも節約でき、記録パワー変調
時の応答性への要求も緩和され、実用的に好ましい結果
を得ることができ、tw+tcの値が最大で3Tの場
合、tw/(tw+tc)=0.2としても、加熱パルス
の幅は0.6Tになることから分かるように、tw+t
cの値が大きいほど、tw/(tw+tc)の可変範囲を
広くとることができ、また、w+tcの値が最小1.5
Tの場合、3Tの場合に比べて可変範囲を狭くとった方
が、記録パワー変調時の応答性への要求も緩和すること
ができる。
【0077】請求項4及び13記載の発明によれば、加
熱冷却パルスのパルス幅であるtw+tcの値を、1.
5T,1.75T又は2Tとして特定したので、加熱冷
却パルスは、長さの決まった部品として容易に複数個連
結させることができ、マーク長さの基本設定を容易に行
うことができる。
【0078】請求項5及び14記載の発明によれば、複
数個連結された加熱冷却パルスの合計長さの範囲を制限
したので、記録マークの長さが所定の長さからずれるこ
とがなく、また、加熱冷却パルスの組合せを選択するこ
とにより、記録マーク間の歪を補正することもできる上
に、記録マークは、記録パルスの幅よりも少し長く記録
されることが多いので、本発明の範囲で調整することに
より、実際に記録されるマーク長さを規定のマークの長
さに正しく調節することもできる。
【0079】請求項6及び15記載の発明によれば、マ
ーク記録をしない期間は、高パワーレベルPwと低パワ
ーレベルPbとの中間パワーレベルPeに連続的に設定
されるので、相変化記録膜が徐熱徐冷されて結晶化が促
進され、反射率の高い状態に変化し、急冷されて反射率
の低い非晶質相となり、コントラストの高い良好な相変
化型記録を実現することができる。
【0080】請求項7及び16記載の発明によれば、マ
ークの長さに影響し易い先端部分の加熱冷却パルス及び
後端部分の加熱冷却パルスの各設定値を、連続するマー
クの長さに依らず、各設定値が共通になるようにしたの
で、マーク端部の位置が揃うようになり、記録再生のジ
ッターを少なくでき良好な記録を実現することができ
る。
【0081】請求項8及び17記載の発明によれば、光
学的情報記録媒体の特性の違いにより、記録マークの端
部位置がずれること(マーク端シフト)があっても、最
先端部分の加熱冷却パルス及び後端部分の加熱冷却パル
スの各設定値を光学的情報記録媒体の特性に従い微妙に
調整することで、光学的情報記録媒体間のばらつきを修
正できるので、異なる種類の光学的情報記録媒体に対し
て良好に記録することができる。
【0082】請求項9及び18記載の発明によれば、光
学的情報記録媒体が相変化型記録媒体であるので、加熱
パルスと冷却パルスとによるレーザ光を交互に照射する
ことで加熱冷却の速度を制御して急冷による非晶質マー
ク形成と徐冷による結晶質形成を行う相変化記録媒体の
場合に好適に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態の情報記録装置の構
成例を示すブロック図である。
【図2】そのレーザ駆動回路の構成例を示す回路図であ
る。
【図3】記録ストラテジを示す説明図である。
【図4】本発明の第二の実施の形態の記録ストラテジを
示す説明図である。
【図5】本発明の第三の実施の形態の記録ストラテジを
示す説明図である。
【図6】本発明の第四の実施の形態の記録ストラテジを
示す説明図である。
【図7】その他例の記録ストラテジを示す説明図であ
る。
【符号の説明】
7 レーザ光源 8 光学的情報記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D090 AA01 CC01 EE02 FF21 HH01 KK05

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のビット周期T毎に“1”,“0”
    の2値の何れかの状態を有し、同一のビット状態が2T
    周期以上保持されるような配列規則による入力データビ
    ット列を、所定のビット周期Tで入力し、レーザ光源の
    記録レーザパワーを、高パワーレベルPwと低パワーレ
    ベルPbとが交互に現われるように変化させながらレー
    ザ光を光学的情報記録媒体に照射することで、入力デー
    タビット列に応じて光学的マークの有無を前記光学的情
    報記録媒体に記録する情報記録方法において、 高パワーレベルPwによる加熱パルスのパルス幅をtw
    としそれに続く低パワーレベルPbによる冷却パルスの
    パルス幅をtcとする加熱冷却パルスの1組或いは複数
    個を連結させて用いながら記録するときに、各々が、 1.5T≦tw+tc≦3T を満足する加熱冷却パルスによるレーザ光を前記光学的
    情報記録媒体に照射するようにしたことを特徴とする情
    報記録方法。
  2. 【請求項2】 複数個連結させた加熱冷却パルス中の最
    先端部の加熱冷却パルスを除き、 1.5T≦tw+tc≦2T を満足する加熱冷却パルスによるレーザ光を前記光学的
    情報記録媒体に照射するようにしたことを特徴とする請
    求項1記載の情報記録方法。
  3. 【請求項3】 0.2≦tw/(tw+tc)≦0.8な
    る条件を併せて満足する加熱冷却パルスによるレーザ光
    を前記光学的情報記録媒体に照射するようにしたことを
    特徴とする請求項1又は2記載の情報記録方法。
  4. 【請求項4】 複数個連結させた加熱冷却パルス中の最
    先端部の加熱冷却パルスを除き、tw+tcの値が、
    1.5T,1.75T又は2Tである加熱冷却パルスに
    よるレーザ光を前記光学的情報記録媒体に照射するよう
    にしたことを特徴とする請求項2又は3記載の情報記録
    方法。
  5. 【請求項5】 nを3以上の整数とする所定の周期nT
    の間連続するマークを前記光学的情報記録媒体に記録す
    るとき、複数個連結された加熱冷却パルスの合計長さ
    が、 nT−1.5T〜nT+0.5T である加熱冷却パルスによるレーザ光を前記光学的情報
    記録媒体に照射するようにしたことを特徴とする請求項
    1ないし4の何れか一記載の情報記録方法。
  6. 【請求項6】 マークを形成しない期間は、Pb<Pe
    <Pwなる中間パワーレベルPeのレーザ光を連続的に
    前記光学的情報記録媒体に照射するようにしたことを特
    徴とする請求項1ないし5の何れか一記載の情報記録方
    法。
  7. 【請求項7】 連続するマークの長さに依らず、最先端
    部分の加熱冷却パルス及び後端部分の加熱冷却パルスの
    各設定値が、各々共通になるようにした組合せで連結さ
    せた加熱冷却パルスによるレーザ光を前記光学的情報記
    録媒体に照射するようにしたことを特徴とする請求項1
    ないし6の何れか一記載の情報記録方法。
  8. 【請求項8】 連結させた加熱冷却パルスのうち、最先
    端部分の加熱冷却パルス及び後端部分の加熱冷却パルス
    の各設定値を、前記光学的情報記録媒体の特性に従い、
    通常の設定と異なる設定に調整自在としたことを特徴と
    する請求項7記載の情報記録方法。
  9. 【請求項9】 前記光学的情報記録媒体が相変化型記録
    媒体であることを特徴とする請求項1ないし8の何れか
    一記載の情報記録方法。
  10. 【請求項10】 所定のビット周期T毎に“1”,
    “0”の2値の何れかの状態を有し、同一のビット状態
    が2T周期以上保持されるような配列規則による入力デ
    ータビット列を、所定のビット周期Tで入力し、レーザ
    光源の記録レーザパワーを、高パワーレベルPwと低パ
    ワーレベルPbとが交互に現われるように変化させなが
    らレーザ光を光学的情報記録媒体に照射することで、入
    力データビット列に応じて光学的マークの有無を前記光
    学的情報記録媒体に記録する情報記録装置において、 高パワーレベルPwによる加熱パルスのパルス幅をtw
    としそれに続く低パワーレベルPbによる冷却パルスの
    パルス幅をtcとする加熱冷却パルスの1組或いは複数
    個を連結させて用いながら記録するときに、各々が、 1.5T≦tw+tc≦3T を満足する加熱冷却パルスによるレーザ光を前記光学的
    情報記録媒体に照射させるレーザ光源制御手段を備える
    ことを特徴とする情報記録装置。
  11. 【請求項11】 前記レーザ光源制御手段は、複数個連
    結させた加熱冷却パルス中の最先端部の加熱冷却パルス
    を除き、 1.5T≦tw+tc≦2T を満足する加熱冷却パルスによるレーザ光を前記光学的
    情報記録媒体に照射させることを特徴とする請求項8記
    載の情報記録装置。
  12. 【請求項12】 前記レーザ光源制御手段は、0.2≦
    tw/(tw+tc)≦0.8なる条件を併せて満足する
    加熱冷却パルスによるレーザ光を前記光学的情報記録媒
    体に照射させることを特徴とする請求項10又は11記
    載の情報記録装置。
  13. 【請求項13】 前記レーザ光源制御手段は、複数個連
    結させた加熱冷却パルス中の最先端部の加熱冷却パルス
    を除き、tw+tcの値が、1.5T,1.75T又は
    2Tである加熱冷却パルスによるレーザ光を前記光学的
    情報記録媒体に照射させることを特徴とする請求項11
    又は12記載の情報記録装置。
  14. 【請求項14】 前記レーザ光源制御手段は、nを3以
    上の整数とする所定の周期nTの間連続するマークを前
    記光学的情報記録媒体に記録するとき、複数個連結され
    た加熱冷却パルスの合計長さが、 nT−1.5T〜nT+0.5T である加熱冷却パルスによるレーザ光を前記光学的情報
    記録媒体に照射させることを特徴とする請求項10ない
    し13の何れか一記載の情報記録装置。
  15. 【請求項15】 前記レーザ光源制御手段は、マークを
    形成しない期間は、Pb<Pe<Pwなる中間パワーレ
    ベルPeのレーザ光を連続的に前記光学的情報記録媒体
    に照射させることを特徴とする請求項10ないし14の
    何れか一記載の情報記録装置。
  16. 【請求項16】 前記レーザ光源制御手段は、連続する
    マークの長さに依らず、最先端部分の加熱冷却パルス及
    び後端部分の加熱冷却パルスの各設定値が、各々共通に
    なるようにした組合せで連結させた加熱冷却パルスによ
    るレーザ光を前記光学的情報記録媒体に照射させること
    を特徴とする請求項10ないし15の何れか一記載の情
    報記録装置。
  17. 【請求項17】 前記レーザ光源制御手段は、連結させ
    た加熱冷却パルスのうち、最先端部分の加熱冷却パルス
    及び後端部分の加熱冷却パルスの各設定値を、前記光学
    的情報記録媒体の特性に従い、通常の設定と異なる設定
    に調整自在であることを特徴とする請求項16記載の情
    報記録装置。
  18. 【請求項18】 前記光学的情報記録媒体が相変化型記
    録媒体であることを特徴とする請求項10ないし17の
    何れか一記載の情報記録装置。
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