JP2002312627A - 情報処理装置及び方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アーティストによる主導的かつ低コストな周
知、活動、メジャー化を容易にする情報処理技術、例え
ば情報処理装置及び方法を提供すること。 【解決手段】 情報登録部１は、アーティスト側からイ
ンターネットＮ経由で、アーティストに関するアーティ
スト情報と、そのアーティストに係る企画の内容及び投
資募集に関する企画情報の登録を受け付ける。投資申込
受付部５は、前記企画に対する投資申込を受け付ける。
計算部１１は、作品販売データベース１０のエントリな
どに基づき、前記企画による収益及び配当金を計算す
る。検索部１２は、契約条件と募集条件の合うアーティ
スト及び事業者の組合せを検出する。メール通知部１４
は、検出に係る少なくとも事業者に、前記検出に関する
情報をインターネットＮ経由で通知する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、アーティストによ
る主導的かつ低コストな周知、活動、メジャー化を容易
にする情報処理技術に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、経済の成熟・ソフト化と、雑誌・
テレビ・ＣＤ・ＤＶＤなどの情報流通手段の発達に伴
い、娯楽映像や音楽などを提供する各種アーティストに
関する需要と活動が急速に増大しつつある。ここで、本
出願にいう「アーティスト」とは、個人の音楽アーティ
ストのみではなく、タレント、お笑い系芸能人、劇団、
俳優・女優、各種デザイナー等やそれらのグループを含
む。

【０００３】これらアーティストの分野において、従
来、無名アーティストが自分やその作品を世の中に発表
し販売していくためのアプローチは、（１）大手レコー
ド会社や音楽出版社、大手プロダクション、劇団等のオ
ーディションを受けるなどして、それら大手事業者から
売り出してもらう大手路線と、（２）地道にライブハウ
ス、劇場等で演奏・活動し人を集めていく独自路線、と
に大別される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
大手路線では、レコード会社等の大手事業者に依存せざ
るを得ないため、その方針に合わせて不本意な作風や芸
風を余儀なくされたり、場合によっては優れた人材や作
品にもかかわらず大手から発表できないため認められな
い等の問題点があった。

【０００５】また、後者の独自路線では、ライブハウス
や劇場における演奏・活動等のための会場費など、アー
ティストが音楽・演劇といった自分の専門分野で食べて
いけるようになるまでに必要な費用を初めとして、自己
リスクによる負担が大きいという問題点があった。

【０００６】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたもので、その目的は、アー
ティストによる主導的かつ低コストな周知、活動、メジ
ャー化を容易にする情報処理技術、例えば情報処理装置
及び方法を提供することである。また、本発明の他の目
的は、レコード会社等の事業者とアーティストの効果的
なマッチングを実現する情報処理技術を提供することで
ある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項１の情報処理装置は、アーティスト側から通
信ネットワーク経由で、アーティストに関するアーティ
スト情報と、そのアーティストに係る企画の内容及び投
資募集に関する企画情報の登録を受け付ける手段と、登
録された前記アーティスト情報と、前記企画情報と、を
記憶する手段と、記憶された前記アーティスト情報及び
前記企画情報を、リクエストに応じ前記通信ネットワー
ク経由で提供する手段と、前記企画に対する投資申込を
受け付ける手段と、前記企画による収益及び配当金を計
算する手段と、を備える。

【０００８】請求項４の情報処理方法は、請求項１の発
明を方法という見方から捉えたもので、アーティスト側
から通信ネットワーク経由で、アーティストに関するア
ーティスト情報と、そのアーティストに係る企画の内容
及び投資募集に関する企画情報の登録を受け付ける処理
と、登録された前記アーティスト情報と、前記企画情報
と、を記憶する処理と、記憶された前記アーティスト情
報及び前記企画情報を、リクエストに応じ前記通信ネッ
トワーク経由で提供する処理と、前記企画に対する投資
申込を受け付ける処理と、前記企画による収益及び配当
金を計算する処理と、を含む。

【０００９】これらの態様では、個人や企業などの投資
家が、プロフィールなどのアーティスト情報や企画情報
を見て企画へ投資することにより、無名アーティストに
ついても、低コストで名を売ったり、少ない自己リスク
で興行や作品製作などの活動を行うことが可能となり、
成功のチャンスが増大する。

【００１０】請求項２の情報処理装置は、アーティスト
側から通信ネットワーク経由で、そのアーティストに関
し、事業者に対する契約条件を含むアーティスト情報の
登録を受け付ける手段と、前記アーティスト情報を記憶
する手段と、予め登録された事業者が、前記通信ネット
ワーク経由で、前記アーティスト情報に関する検索条件
を指定することにより、前記アーティスト情報を検索す
る手段と、を備える。

【００１１】請求項５の情報処理方法は、請求項２の発
明を方法という見方から捉えたもので、アーティスト側
から通信ネットワーク経由で、そのアーティストに関
し、事業者に対する契約条件を含むアーティスト情報の
登録を受け付ける処理と、前記アーティスト情報を記憶
する処理と、前記通信ネットワーク経由で、前記アーテ
ィスト情報に関して指定される検索条件に基づいて前記
アーティスト情報を検索する処理と、を含む。

【００１２】これらの態様では、レコード会社などの事
業者が、プロフィールや契約条件などのアーティスト情
報の検索により、オーディション開催の会場費等の負担
なく容易に多くの候補から、適切なアーティストを効率
よく発掘できる。

【００１３】請求項３の発明は、請求項２記載の情報処
理装置において、事業者から通信ネットワーク経由で、
その事業者に関し、アーティストに対する募集条件を含
む事業者情報の登録を受け付ける手段と、前記事業者情
報を記憶する手段と、前記契約条件と前記募集条件の合
う前記アーティスト及び前記事業者の組合せを検出する
手段と、前記検出に係る少なくとも前記事業者に、前記
検出に関する情報を前記通信ネットワーク経由で通知す
る手段と、を備えることを特徴とする。

【００１４】請求項６の発明は、請求項３の発明を方法
という見方から捉えたもので、請求項５記載の情報処理
方法において、事業者から通信ネットワーク経由で、そ
の事業者に関し、アーティストに対する募集条件を含む
事業者情報の登録を受け付ける処理と、前記事業者情報
を記憶する処理と、前記契約条件と前記募集条件の合う
前記アーティスト及び前記事業者の組合せを検出する処
理と、前記検出に係る少なくとも前記事業者に、前記検
出に関する情報を前記通信ネットワーク経由で通知する
処理と、を含むことを特徴とする。

【００１５】これらの態様では、事業者側とアーティス
ト側の条件が自動的にマッチングされ、一致する組合せ
について事業者などに電子メール等で通知されるので、
事業者が検索などの操作を繰り返さなくとも確実容易に
アーティストを発掘できる。

【００１６】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態（以下
「実施形態」と呼ぶ）について図面を参照して具体的に
説明する。まず、本実施形態は、コンピュータをソフト
ウェアで制御することで実現できるが、この場合のハー
ドウェアやソフトウェアの実現態様は各種変更可能であ
る。したがって、以下の説明では、本発明及び各実施形
態の各機能を実現する仮想的回路ブロックを用いる。な
お、本実施形態において、ブロック図やフローチャート
中の部材番号やステップ番号は要素を説明上識別するた
めのもので、必須の又は望ましい処理順序とは無関係で
ある。

【００１７】〔１．ビジネスモデル〕本実施形態におけ
るビジネスモデル（本ビジネスモデルと呼ぶ）は、アー
ティストに対する投資と、芸能業界におけるマッチング
に関するもので、本出願においてアーティストというと
きは、所属プロダクションなど現にそのアーティストと
協業や委託等の関係にある主体を含む。

【００１８】すなわち、現在は、インターネットが急速
に普及し、インターネット（単にネットとも呼ばれる）
へ接続できる端末も、ＰＣ（パーソナルコンピュー
タ）、街頭端末、ＴＶ、ＣＡＴＶ（ケーブルテレビ）、
ＢＳ・ＣＳＴＶ（衛星放送テレビ）、ゲーム機、携帯電
話、電話などに多様化している。また、ネットを使った
音楽・映像配信、小規模レコード会社・プロダクション
の設立、ＢＳ・ＣＳ放送や有線放送といった映像メディ
アの増加など、アーティスト主導のチャンスは非常に多
くなりつつあるが、「発明が解決しようとする課題」で
説明した問題点が依然として存在する。

【００１９】そこで、本出願人は、今回、無名アーティ
ストの作品がアーティスト主導で世間に浸透するよう
に、また、可能性のあるアーティストがメジャーデビュ
ーできる機会を増大させるべく、アーティスト支援を目
的とした投資システムとマッチングプレイスを提案する
に至った。

【００２０】本ビジネスモデルの特徴は １．個人・企業が無名アーティストへ投資し、収益をあ
げたら配当を受ける。 ２．無名アーティスト、無名アーティストへ出資し支援
する個人・企業、大手企業（大手レコード会社等）、こ
の３者のマッチング。この２点を含む。

【００２１】すなわち、アーティストが自分主導の作品
製作を行ない、投資金を集めＰＲ・活動し、さらに大手
企業との契約にステップアップしていく場を提供するも
のが本ビジネスモデルである。

【００２２】以上のような本ビジネスモデルでは、図１
の概念図に例示するように、ＷＥＢ運営会社（図中Ａ）
のＷＥＢサイトにおいて、アーティストやその委託を受
けたプロダクション（Ｂ）がアーティストとその企画の
情報を登録し、それら情報を閲覧した個人・企業など
（Ｃ）が投資家として投資を申し込み、資金管理会社
（Ｄ）を通じ、投資金の収納、企画に係る作品製作・イ
ベント実施（Ｅ）による収益の投資家への配当などが行
われる。

【００２３】また、例えば、アーティストだけでなく、
アーティストについて発掘や契約を希望する企業（Ｆ）
も契約や募集の条件を登録でき、企業（Ｆ）による操作
又は自動による検索の結果、条件の一致するアーティス
トの情報が、該当する企業へ提供される。

【００２４】〔２．システム構成〕上記のようなビジネ
スモデルには、本発明の情報処理装置（本装置と呼ぶ）
が用いられ、その構成を図２の機能ブロック図に示す。
すなわち、本装置は、ＣＧＩを用いたウェブサーバやメ
ールサーバなどを含むサーバシステムで、常時接続され
たインターネットＮ経由で外部との情報を授受するよう
に構成され、図２に示す以下の構成要素を備えている。

【００２５】まず、情報登録部１は、アーティスト側か
らインターネットＮ経由で、アーティストに関するアー
ティスト情報と、そのアーティストに係る企画の内容及
び投資募集に関する企画情報の登録を受け付ける手段で
ある。また、アーティストデータベース２は、登録され
た前記アーティスト情報を記憶する手段であり、企画デ
ータベース３は、前記企画情報を記憶する手段である。

【００２６】また、情報提供部４は、記憶された前記ア
ーティスト情報及び前記企画情報を、リクエストに応じ
インターネットＮ経由で閲覧者へ提供する手段であり、
投資申込受付部５は、前記企画に対する投資申込を受け
付ける手段である。また、投資家データベース６は、企
画への投資家候補として予め登録した投資家について氏
名などの個人情報やクレジットカード情報などの課金関
係情報と、企画への投資申込の内容を記憶するデータベ
ースである。

【００２７】また、配信用データベース７は、無料試聴
や有料視聴用に、動画や音声のＭＰＥＧ，ＭＰ３などの
ファイルやストリーミングデータを配信用データとして
記憶する手段であり、配信サーバ部８は、配信用データ
ベース６内の配信用データを、インターネットＮ経由で
閲覧者へ、無料試聴や有料視聴などのリクエストに応じ
て配信する手段である。

【００２８】また、課金管理部９は、前記有料視聴に対
する課金管理を行う手段であり、また、前記企画に基づ
く作品販売等の売上データは、課金管理部９による課金
分を含め、作品販売データベース１０に記憶される。ま
た、計算部１１は、作品販売データベース１０のエント
リ（蓄積された情報）などに基づき、前記企画による収
益及び配当金を計算する手段である。

【００２９】また、情報登録部１は、アーティストがア
ーティスト情報の一部として、事業者に対する契約条件
も登録できるように構成され、検索部１２は、予め登録
された事業者が、インターネットＮ経由で、前記アーテ
ィスト情報に関する契約条件等の検索条件を指定するこ
とにより、前記アーティスト情報を検索する手段であ
る。

【００３０】また、情報登録部１は、事業者からインタ
ーネットＮ経由で、その事業者に関し、アーティストに
対する募集条件を含む事業者情報の登録を受け付ける手
段でもあり、契約企業データベース１３は、前記事業者
情報を記憶する手段である。

【００３１】また、検索部１２は、契約条件と募集条件
の合うアーティスト及び事業者の組合せを検出する手段
でもあり、メール通知部１４は、前記検出に係る少なく
とも事業者に、前記検出に関する情報をインターネット
Ｎ経由で電子メール等により通知する手段である。

【００３２】〔３．作用〕上記のように構成された本実
施形態は、次のような作用により上記ビジネスモデルを
実現する。

【００３３】〔３−１．アーティスト及びプロダクショ
ンに対する投資〕まず、アーティストの作品や、個人及
びグループに関するアーティスト情報が掲載されたＷＥ
Ｂサイトを本装置により構築する。ここで、アーティス
ト情報の例は、アーティスト名、プロフィール、メンバ
ー紹介、活動経歴、直近の活動予定等である。ここで、
本実施形態における投資に関する処理手順を図３のフロ
ーチャートに示す。

【００３４】すなわち、アーティスト側、すなわちアー
ティスト自身やその委託を受けたプロダクション等か
ら、情報登録部１がインターネットＮ経由で、アーティ
ストに関するアーティスト情報の登録を受け付けると
（ステップ１１）、そのアーティスト情報はアーティス
トデータベース２に記憶される。

【００３５】また、そのＷＥＢサイトでは、音楽・映像
配信による作品販売・試聴も可能とする。すなわち、無
料試聴や有料視聴用に動画や音声のＭＰＥＧ，ＭＰ３な
どのファイルやストリーミングデータを配信用データと
して、配信用データベース７に予め記憶させておき、こ
れら配信用データを、配信サーバ部８によりインターネ
ットＮ経由で閲覧者へ、無料試聴や有料視聴などのリク
エストに応じて配信する。

【００３６】さらに、アーティスト自身やプロデューサ
ーが作成した企画書を提示する。この企画書の内容は、
販売目的のＣＤ製作、イベント、ライブ、新曲のレコー
ディング、映像製作等、さまざまであり、そこには募集
投資額が記載される。すなわち、情報登録部１は、アー
ティスト側からインターネットＮ経由で、アーティスト
に係る企画の内容及び投資募集に関する企画情報の登録
も受け付け（ステップ１１）、その企画情報は企画デー
タベース３に記憶される。

【００３７】なお、アーティストに関するデータをアー
ティストデータと呼び、アーティストデータの具体的な
内容は自由であるが、本実施形態では、上記のようなア
ーティスト情報や企画情報の他、他の関連情報を含むも
のとする。

【００３８】そして、以上のような企画書内容、アーテ
ィストの歴代の作品内容、現在掲載されている作品の販
売状況や試聴状況のデータ、その他の様々なアーティス
トデータがＷＥＢサイトに掲載され、一般に公開され
る。ここで、アーティストデータの他の例は、アーティ
ストごとのページアクセス数、作品試聴記録、作品販売
記録、投資を募集している場合は既に集まった投資額、
出資者数、電子掲示板等である。これら掲載情報は、季
刊会社情報誌掲載の企業情報や業績情報のように、投資
家が投資判断を行う基礎資料となる。

【００３９】すなわち、情報提供部４は、記憶されたア
ーティスト情報及び企画情報を、リクエストに応じイン
ターネットＮ経由で閲覧者へ提供し、個人や企業などの
投資家は、これら情報を閲覧し（ステップ１２）、この
アーティスト及び企画書に対して投資を行なう。

【００４０】具体的には、企画に対する投資申込は（ス
テップ１３）、投資申込受付部５により受け付けられ
る。この際、投資家データベース６には、企画への投資
家候補として予め登録した投資家について氏名などの個
人情報やクレジットカード情報などの課金関係情報が記
憶されており、企画への投資申込の内容が投資家データ
ベース６のエントリに追加される。

【００４１】そして、投資金が収納されると（ステップ
１４）、投資に基づいて企画が実施され（ステップ１
５）、例えば製作された作品がネット経由及びレコード
店等、様々な場所で販売される。その一環として、有料
視聴に対する課金管理は、課金管理部９により行われ
る。

【００４２】投資家への配当は、こうして販売された作
品の利益の一定比率金額となる。具体的には、企画に基
づく作品販売等の売上データは、課金管理部９による課
金分を含め、作品販売データベース１０に記憶され、計
算部１１が、作品販売データベース１０のエントリなど
に基づき、企画による収益及び配当金を計算し（ステッ
プ１６）、計算された配当金が投資家へ支払われる（ス
テップ１７）。

【００４３】例えば、アーティストに対して行なわれる
投資に対する年間配当は、そのアーティストの１年間の
活動において計上された利益の一定比率金額となるが、
これら収益を管理するのは図１中の資金管理会社
（Ｄ）、例えばクレジット会社、電子マネー運営会社、
プリペイドカード会社等と、ＷＥＢ運営企業専属の公認
会計士、税理士等としてもよい。

【００４４】なお、作品の原盤権、出版権等、アーティ
ストの作品に関する諸権利は証券化され、投資家に帰属
する場合がある。

【００４５】〔３−２．芸能業界におけるマッチング〕
また、人々に支持されるアーティストを発掘・契約した
い企業などの事業者は、ＷＥＢ運営会社と契約し、ＩＤ
番号を取得し、本ＷＥＢサイトにどのようなアーティス
トと契約したいかを表す募集条件を登録しておく。ここ
で募集条件の例は、女性ボーカル、女性バンド、音楽や
演劇のカテゴリー、ＷＥＢに掲載されている作品の試聴
状況・販売状況の上位アーティスト等である。また、Ｉ
Ｒ情報、会社概要等の自社情報も登録する。

【００４６】ここで、本実施形態におけるマッチングに
関する処理手順を図４のフローチャートに示す。すなわ
ち、情報登録部１が、事業者からインターネットＮ経由
で、その事業者に関し、アーティストに対する募集条件
を含む事業者情報の登録を受け付けると（ステップ２
１）、これら事業者情報は、契約企業データベース１３
に記憶される。ここで、事業者の例は、レコード会社・
音楽出版社・プロダクション・劇団等の大手企業などで
ある。

【００４７】一方、ＷＥＢサイトのアーティストページ
には、アーティスト自身の現在の意向として、事業者と
の契約条件が掲載される。ここで、契約条件の例は、ど
のような事業者と契約又は移籍したいかの意向、場合に
よっては希望する移籍金、優秀プロデューサーの募集、
スポンサー募集等である。これらの情報はＷＥＢ上の登
録画面から入力される。すなわち、情報登録部１から
は、アーティスト側がアーティスト情報の一部として、
事業者に対する契約条件も登録できる（ステップ２
２）。

【００４８】そして、アーティストを発掘・契約したい
企業、又は投資したい個人・企業はアーティスト情報の
検索が可能である。すなわち、検索部１２により、例え
ば予め登録された事業者が、インターネットＮ経由で、
アーティスト情報に関する契約条件等の検索条件を指定
することにより、アーティスト情報を検索する（ステッ
プ２３〜２５）。

【００４９】この場合の検索条件は自由であるが、例え
ば、企画書内容、アーティストの歴代の作品内容、現在
掲載されている作品の試聴状況、販売状況のデータ、上
記のような他のアーティストデータ、上記のような契約
条件など、全ての登録情報におけるキーワード検索を含
む。また、検索については、前記投資のための利用、一
般需要者による利用も可能である。

【００５０】また本ＷＥＢサイトは、アーティストを発
掘・契約したい企業が登録した前記募集条件を自動検索
し、定期的に電子メールを送信する。すなわち、例え
ば、検索部１２が定期的に、契約条件と募集条件の合う
アーティスト及び事業者の組合せを検出し（ステップ２
３）、該当がある場合は（ステップ２４）、メール通知
部１４が検出に係る少なくとも事業者にその検出に関す
る情報、例えばアーティスト情報などをインターネット
Ｎ経由で通知する（ステップ２５）。

【００５１】そして、アーティストについて発掘・契約
したい企業は、この電子メールやアーティスト情報の検
索結果などに基づき（ステップ２４）、アーティストの
可能性を推測する。そのうえで、アーティストを発掘・
契約したい企業及びアーティストは相互の条件や意向等
が合えば交渉を始めるが、この交渉開始時はＷＥＢ運営
会社が仲介を行なう。

【００５２】〔４．効果〕以上説明したように、本実施
形態では、個人や企業などの投資家が、プロフィールな
どのアーティスト情報や企画情報を見て企画へ投資する
ことにより、無名アーティストについても、低コストで
名を売ったり、少ない自己リスクで興行や作品製作など
の活動を行うことが可能となり、成功のチャンスが増大
する。

【００５３】また、本実施形態では、レコード会社など
の事業者が、プロフィールや契約条件などのアーティス
ト情報の検索により、オーディション開催の会場費等の
負担なく容易に多くの候補から、適切なアーティストを
効率よく発掘できる。

【００５４】さらに、本実施形態では、事業者側とアー
ティスト側の条件が自動的にマッチングされ、一致する
組合せについて事業者などに電子メール等で通知される
ので、事業者が検索などの操作を繰り返さなくとも確実
容易にアーティストを発掘できる。

【００５５】〔５．他の実施形態〕なお、本発明は上記
実施形態に限定されるものではなく、次に例示するよう
な他の実施形態も含むものである。例えば、図１の企業
（Ｆ）などの事業者が同時に投資家として参加すること
も可能である。また、本実施形態は、情報処理装置とし
てのみならず、情報処理方法、情報処理用プログラム、
そのようなプログラムを記録したＣＤ−ＲＯＭなどの機
械可読型記録媒体として把握することもできる。

【００５６】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、アー
ティストによる主導的かつ低コストな周知、活動、メジ
ャー化を容易にする情報処理技術、例えば情報処理装置
及び方法を提供することができるので、アーティスト、
事業者、一般需要者のいずれにとっても機会の利益が増
大する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態におけるビジネスモデルを示
す概念図。

【図２】本発明の実施形態における情報処理装置の構成
を示す機能ブロック図。

【図３】本発明の実施形態における投資に関する処理手
順を示すフローチャート。

【図４】本発明の実施形態におけるマッチングに関する
処理手順を示すフローチャート。

【符号の説明】

１…情報登録部 ２…アーティストデータベース ３…企画データベース ４…情報提供部 ５…投資申込受付部 ６…投資家データベース ７…配信用データベース ８…配信サーバ部 ９…課金管理部 １０…作品販売データベース １１…計算部 １２…検索部 １３…契約企業データベース １４…メール通知部

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 アーティスト側から通信ネットワーク経
   由で、アーティストに関するアーティスト情報と、その
   アーティストに係る企画の内容及び投資募集に関する企
   画情報の登録を受け付ける手段と、 登録された前記アーティスト情報と、前記企画情報と、
   を記憶する手段と、 記憶された前記アーティスト情報及び前記企画情報を、
   リクエストに応じ前記通信ネットワーク経由で提供する
   手段と、 前記企画に対する投資申込を受け付ける手段と、 前記企画による収益及び配当金を計算する手段と、 を備える情報処理装置。
2. 【請求項２】 アーティスト側から通信ネットワーク経
   由で、そのアーティストに関し、事業者に対する契約条
   件を含むアーティスト情報の登録を受け付ける手段と、 前記アーティスト情報を記憶する手段と、 予め登録された事業者が、前記通信ネットワーク経由
   で、前記アーティスト情報に関する検索条件を指定する
   ことにより、前記アーティスト情報を検索する手段と、 を備える情報処理装置。
3. 【請求項３】 事業者から通信ネットワーク経由で、そ
   の事業者に関し、アーティストに対する募集条件を含む
   事業者情報の登録を受け付ける手段と、 前記事業者情報を記憶する手段と、 前記契約条件と前記募集条件の合う前記アーティスト及
   び前記事業者の組合せを検出する手段と、 前記検出に係る少なくとも前記事業者に、前記検出に関
   する情報を前記通信ネットワーク経由で通知する手段
   と、 を備えることを特徴とする請求項２記載の情報処理装
   置。
4. 【請求項４】 アーティスト側から通信ネットワーク経
   由で、アーティストに関するアーティスト情報と、その
   アーティストに係る企画の内容及び投資募集に関する企
   画情報の登録を受け付ける処理と、 登録された前記アーティスト情報と、前記企画情報と、
   を記憶する処理と、 記憶された前記アーティスト情報及び前記企画情報を、
   リクエストに応じ前記通信ネットワーク経由で提供する
   処理と、 前記企画に対する投資申込を受け付ける処理と、 前記企画による収益及び配当金を計算する処理と、 を含む情報処理方法。
5. 【請求項５】 アーティスト側から通信ネットワーク経
   由で、そのアーティストに関し、事業者に対する契約条
   件を含むアーティスト情報の登録を受け付ける処理と、 前記アーティスト情報を記憶する処理と、 前記通信ネットワーク経由で、前記アーティスト情報に
   関して指定される検索条件に基づいて前記アーティスト
   情報を検索する処理と、 を含む情報処理方法。
6. 【請求項６】 事業者から通信ネットワーク経由で、そ
   の事業者に関し、アーティストに対する募集条件を含む
   事業者情報の登録を受け付ける処理と、 前記事業者情報を記憶する処理と、 前記契約条件と前記募集条件の合う前記アーティスト及
   び前記事業者の組合せを検出する処理と、 前記検出に係る少なくとも前記事業者に、前記検出に関
   する情報を前記通信ネットワーク経由で通知する処理
   と、 を含むことを特徴とする請求項５記載の情報処理方法。