JP2002311525A - 放射線画像読取方法および装置ならびに蓄積性蛍光体シート - Google Patents

放射線画像読取方法および装置ならびに蓄積性蛍光体シート

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JP2002311525A
JP2002311525A JP2001119756A JP2001119756A JP2002311525A JP 2002311525 A JP2002311525 A JP 2002311525A JP 2001119756 A JP2001119756 A JP 2001119756A JP 2001119756 A JP2001119756 A JP 2001119756A JP 2002311525 A JP2002311525 A JP 2002311525A
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JP
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stimulable phosphor
light
phosphor sheet
reference plane
light receiving
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JP2001119756A
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English (en)
Inventor
Yuichi Hosoi
雄一 細井
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射線画像読取方法および装置において、蓄
積性蛍光体シートに記録された放射線画像情報を従来よ
りも正確に読み取る。 【解決手段】 蓄積性蛍光体シートに照射手段20によ
って励起光を照射し、この励起光の照射により蓄積性蛍
光体層から発生した輝尽発光光を受光手段30により受
光して光電変換するにあたり、蓄積性蛍光体シート1と
して、透明体からなり一方の面を基準平面Kとする基板
2と、基準平面Kの中央部K1に形成された蓄積性蛍光
体層3とを有する蓄積性蛍光体シート1を用い、この蓄
積性蛍光体シート1を基準平面K1の周辺部K2を介し
て支持部材10により支持し、この蓄積性蛍光体シート
1を受光手段30に対して相対的に移動させながら、こ
の蓄積性蛍光体シート1への励起光の照射および基板側
からの受光手段30による輝尽発光光の受光を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放射線画像読取方
法および装置ならびに蓄積性蛍光体シートに関し、詳し
くは、励起光の照射によって蓄積性蛍光体層から発生し
た輝尽発光光が結像レンズを通して受光される放射線画
像読取方法および装置ならびに蓄積性蛍光体シートに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、放射線(X線、α線、β線、
γ線、電子線、紫外線等)を照射すると、この放射線エ
ネルギの一部が蓄積され、その後可視光等の励起光を照
射すると蓄積されたエネルギに応じて輝尽発光を示す蓄
積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用して、人体等の被写
体の放射線画像情報をシート状の蓄積性蛍光体層を備え
てなる蓄積性蛍光体シートに一旦潜像として記録し、こ
の蓄積性蛍光体シートにレーザ光等の励起光を照射して
輝尽発光光を生じせしめ、得られた輝尽発光光を光電変
換して読み取り画像信号を得、この画像信号に基づいて
写真感光材料等の記録媒体あるいはCRT等の表示装置
に被写体の放射線画像を可視画像として出力する放射線
画像記録再生システム(特開昭55-12429号、同56-11395
号、同56-11397号等)が知られている。
【0003】上記のような放射線画像情報の記録および
読取りに使用される蓄積性蛍光体シートは、通常、基板
上に蓄積性蛍光体層を積層した層状の構造を有してい
る。
【0004】この蓄積性蛍光体シートに記録された放射
線画像情報を読み取る方式には種々の方式が用いられて
いる。例えば、基板上に積層された蓄積性蛍光体層の表
面の像を基板側を通して結像レンズと多数の受光画素に
よって構成される受光面とを備えた受光手段の受光面上
に結像させ、蓄積性蛍光体層の基板側の表面から発生す
る輝尽発光光を受光する方式を用いる場合には、基板側
の蓄積性蛍光体層表面が結像レンズを通して受光面上に
結像されるように受光手段と基板側の蓄積性蛍光体層表
面との間隔を結像関係が成り立つ所定の間隔に保持する
必要がある。
【0005】すなわち、上記方式において受光手段と基
板側の蓄積性蛍光体層表面との間隔が変化すると、蓄積
性蛍光体層表面の所定の領域を受光面中の所定の領域に
結像させる結像関係がくずれピントがボケて、この蓄積
性蛍光体層表面の所定領域から発生した輝尽発光光が受
光面の所定領域に十分に集光されず広がってしまい、所
定領域から発生し所定の画素によって受光される輝尽発
光光の光量が減少すると共に、所定領域外から発生し所
定の画素によって受光されるノイズとして混入する輝尽
発光光の光量が増大する。また、基板側の蓄積性蛍光体
層表面に対して斜めに励起光が照射される場合に受光手
段と基板側の蓄積性蛍光体層表面との間隔が変化する
と、基板側の蓄積性蛍光体層表面に励起光が照射される
位置がずれて、蓄積性蛍光体層表面の所定領域に励起光
が照射されなくなり、所定領域から発生し所定の画素に
よって受光される輝尽発光光の光量がさらに減少すると
共に、所定領域外から発生し所定の画素によって受光さ
れるノイズとして混入する輝尽発光光の光量がさらに増
大する。
【0006】このため、通常、蓄積性蛍光体シートの上
面あるいは下面を基準平面とし、この蓄積性蛍光体シー
トの上面あるいは下面と、受光手段との間隔を所定の間
隔に保持するようにして蓄積性蛍光体シートに記録され
た放射線画像情報を読み取っている。例えば、蓄積性蛍
光体シートを搬送ベルト上に載置して搬送する場合には
搬送ベルト上に載置された側の蓄積性蛍光体シートの面
を基準平面とし、搬送中にこの基準平面と上記受光手段
との間隔が所定の間隔となるような工夫が成されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、蓄積性蛍光
体シートに記録された放射線画像情報を正確に読み取る
ために実際に所定の間隔に保持する必要があるのは、蓄
積性蛍光体シートの上面あるいは下面と、受光手段との
間隔ではなく、輝尽発光光が発生する蓄積性蛍光体層の
基板側の表面と受光手段との間隔である。しかしなが
ら、基板および蓄積性蛍光体層は完全な平行平面板にな
っているわけではなくそれぞれの厚さには誤差があり、
このため、蓄積性蛍光体シートの上面あるいは下面と、
受光手段との間隔を所定の間隔に保持する方式では、蓄
積性蛍光体層の基板側の表面と結像受光手段との間隔を
正確に所定の間隔に保持することが難しいという問題が
ある。一方、この基板側の蓄積性蛍光体層表面を基準平
面として使用しようとしても、この表面は基板と蓄積性
蛍光体層とに挟まれた境界面なので基準平面として使用
することが難しいという問題もある。
【0008】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、蓄積性蛍光体シートに記録された放射線画像情報
を従来よりも正確に読み取ることができる放射線画像読
取方法および装置ならびに該方法に採用される蓄積性蛍
光体シートを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の放射線画像読取
方法は、基板と該基板に積層された蓄積性蛍光体層とを
有する蓄積性蛍光体シートに励起光を照射し、この励起
光の照射により前記蓄積性蛍光体層から発生した輝尽発
光光を結像レンズと受光面とを備えた受光手段により受
光して光電変換する放射線画像読取方法において、蓄積
性蛍光体シートとして、透明体からなり一方の面を基準
平面とする基板と、この基準平面の中央部に形成された
蓄積性蛍光体層とを有する蓄積性蛍光体シートを用い、
蓄積性蛍光体シートを前記基準平面の周辺部を介して支
持部材により支持し、この蓄積性蛍光体シートを前記受
光手段に対して相対的に移動させながら、該蓄積性蛍光
体シートへの励起光の照射および基板側からの受光手段
による輝尽発光光の受光を行うことを特徴とするもので
ある。
【0010】本発明の放射線画像読取装置は、透明体か
らなり一方の面を基準平面とする基板および前記基準平
面の中央部に形成された蓄積性蛍光体層を有する蓄積性
蛍光体シートと、この蓄積性蛍光体シートを前記基準平
面の周辺部を介して支持する支持部材と、この支持部材
によって支持された前記蓄積性蛍光体シートに励起光を
照射する照射手段と、この励起光の照射により前記蓄積
性蛍光体層から発生した輝尽発光光を前記基板側から結
像レンズを通して受光面で受光して光電変換する受光手
段と、前記蓄積性蛍光体シートを前記受光手段に対して
相対的に移動させる移動手段とを備えていることを特徴
とするものである。
【0011】前記受光手段と前記支持部材とは接続して
一体化してもよい。
【0012】本発明の蓄積性蛍光体シートは、基板と蓄
積性蛍光体層とを備えてなり、励起光の照射によって前
記蓄積性蛍光体層から発生した輝尽発光光が結像レンズ
と受光面とを有する受光手段によって受光される蓄積性
蛍光体シートであって、前記基板の一方の面が基準平面
となる透明体からなり、前記基準平面の中央部に前記蓄
積性蛍光体層が形成され、前記輝尽発光光が基板側から
前記受光手段によって受光され、前記基準平面の周辺部
が支持部材によって支持されつつ前記受光手段に対して
相対的に移動されることを特徴とするものである。
【0013】本発明のもうひとつの蓄積性蛍光体シート
は、透明体からなり一方の面を基準平面とする基板と、
前記基準平面の中央部に形成された蓄積性蛍光体層とを
備え、前記基準平面の周辺部が露出していることを特徴
とするものである。
【0014】前記基準平面の表面プロファイル誤差は±
100μm以下であることが好ましい。
【0015】前記蓄積性蛍光体層は、気相堆積法によっ
て形成され、蓄積性蛍光体が前記基準平面に対して垂直
方向に延びる光学的に異方化された柱状構造を有するも
のとすることができる。
【0016】前記蓄積性蛍光体層の基板側の反対側に前
記輝尽発光光を反射する反射層を設けるようにしてもよ
い。
【0017】前記基準平面の表面プロファイル誤差と
は、理想的な平面に対する上記基準平面の誤差、(形状
誤差、表面のうねり誤差、および表面粗さ等の誤差を全
て積算した誤差)を意味するものである。なお、この表
面プロファイル誤差は、理想的な輪郭に対するプラス側
の誤差とマイナス側の誤差とによって表される。
【0018】前記基準平面の周辺部とは、基準平面中の
蓄積性蛍光体層が形成されていない部分、すなわち基準
平面が露出している部分を意味するものである。
【0019】
【発明の効果】本発明の放射線画像読取方法および装置
ならびに蓄積性蛍光体シートによれば、透明体からなり
一方の面を基準平面とする基板と、基準平面の中央部に
形成された蓄積性蛍光体層とを有する蓄積性蛍光体シー
トを基準平面の周辺部を介して支持部材により支持し、
蓄積性蛍光体層から発生した輝尽発光光を結像レンズと
受光面とを備えた受光手段を用いて基板側から受光する
ようにしたので、基準平面側の蓄積性蛍光体層表面はこ
の基準平面と実質的に同一平面に位置していることか
ら、基準平面側の蓄積性蛍光体層表面と受光手段との間
隔を予め設定した所定の間隔に正確に保持することがで
きる。
【0020】上記所定の間隔を、蓄積性蛍光体シートを
基準平面の周辺部を介して支持部材により支持したとき
に、この基準平面が受光手段の受光面に結像される結像
関係が成立する間隔となるように定めた場合には、基準
平面側の蓄積性蛍光体層表面を受光手段の受光面に従来
よりも正確に結像させることができ、励起光が照射され
た基準平面側の蓄積性蛍光体層表面の所定領域が受光面
の所定領域に正確に結像されるようになり、また蓄積性
蛍光体層表面の所定領域とは異なる領域から発生した輝
尽発光光の上記受光面の所定領域への入射が抑制される
ようになり、受光される輝尽発光光の光量が増大される
と共に、蓄積性蛍光体層表面の正確な位置情報が取得さ
れるので、蓄積性蛍光体シートに記録された放射線画像
情報を従来に比してより正確に読み取ることができる。
【0021】また、前記受光手段と支持部材とを接続し
て一体化すれば、受光手段と支持部材のうち前記基準平
面を支持する部分との間隔をより正確に定めることがで
き、その結果、蓄積性蛍光体層表面の基準平面側の所定
領域を受光面の所定領域に、より正確に結像させること
ができるので蓄積性蛍光体シートに記録された放射線画
像情報をより正確に読み取ることができる。
【0022】また、前記基準平面の表面プロファイル誤
差を±100μm以下とすれば、受光手段と基準平面と
をより正確に所定の間隔に設定することができ、励起光
が照射された基準平面側の蓄積性蛍光体層の所定領域か
ら発生した輝尽発光光をより正確に受光面の所定領域に
結像させることができる。
【0023】また、前記蓄積性蛍光体層が、気相堆積法
によって形成されたものであり、蓄積性蛍光体が基準平
面に対して垂直方向に延びる光学的に異方化された柱状
構造を有するものとすれば、基準平面と基準平面側の蓄
積性蛍光体層表面とをより正確に一致させることができ
ると共に、上記異方化された柱状構造により蓄積性蛍光
体層から発生する輝尽発光光の散乱を抑えることができ
るので、励起光が照射された蓄積性蛍光体層表面の所定
領域から発生した輝尽発光光のより多くの光量を受光面
の所定領域により正確に導くことができると共に、蓄積
性蛍光体層表面の所定領域以外から発生した輝尽発光光
の所定領域の受光面への入射を抑制する効果も期待する
ことができる。
【0024】また、前記蓄積性蛍光体層の基板側の反対
側に輝尽発光光を反射する反射層を設ければ、励起光の
照射により発生した輝尽発光光のより多くの光量を基板
側に射出させることができ、受光される光量が増大され
るので、蓄積性蛍光体シートに記録された放射線画像情
報を従来に比してより正確に読み取ることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の
放射線画像読取方法を実施する放射線画像読取装置の実
施の形態の概略構成を示す斜視図、図2は前記概略構成
を示す矢印R方向から見た図、図3は前記概略構成を示
す図1中のH―H断面図である。図4および図5は蓄積
性蛍光体層表面と受光手段とが所定の間隔にならなかっ
た場合の様子を示した図、図6は照射手段と受光手段と
が支持部材に接合されて一体化された構成を示す図であ
る。
【0026】本発明の実施の形態による放射線画像読取
装置100は、透明体からなり一方の面を基準平面Kと
する基板2および基準平面Kの中央部K1に形成された
蓄積性蛍光体層3を有する蓄積性蛍光体シート1と、蓄
積性蛍光体シート1を基準平面Kの周辺部K2を介して
支持する支持部材10と、支持部材10によって支持さ
れた蓄積性蛍光体シート1に励起光を照射する照射手段
20と、励起光の照射により蓄積性蛍光体層3から発生
した輝尽発光光を基板2の側(以後基板側Sと呼ぶ)か
ら結像レンズ31を通して受光面であるラインセンサ3
3の光電変換面32で受光する受光手段30と、蓄積性
蛍光体シート1を受光手段30に対して相対的に移動さ
せる移動手段40とを備えている。
【0027】なお、受光手段30と支持部材10とは放
射線画像読取装置100の図示していない共通のベース
に固定されている。
【0028】蓄積性蛍光体シート1の基板2の基準平面
Kの表面プロファイル誤差は±100μm以下であり、
基板2の反対側の蓄積性蛍光体層3の表面には輝尽発光
光を反射する反射層4が設けられている。蓄積性蛍光体
層3は、気相堆積法によって形成されたものであり、蓄
積性蛍光体が基準平面Kに対して垂直方向に延びる光学
的に異方化された柱状構造を有している。
【0029】なお、基板2は厚さ0.7mm、幅40c
m、長さ43cmの無アルカリガラス製の基板である。
蓄積性蛍光体層3は、基準平面K上にCsBrとEuB
r2とをそれぞれ電子ビーム3kV加熱によって2元蒸
着して気相堆積させたものであり、真空度0・0002
(2×E−4)Pa、30μm/分でCsBr:0.0
1Euの条件で太さ10μm、高さ500μmの柱状構
造の膜として形成されたものである。反射層4はアルミ
ニウムを蒸着した金属蒸着膜である。反射層4にはさら
にカーボン樹脂板5がエポキシ接着剤で接着されてい
る。また、このエポキシ接着剤は蓄積性蛍光体層3およ
び反射層4を密封するために、蓄積性蛍光体層3および
反射層4の側面Mにも塗布されている。
【0030】照射手段20は、線状の励起光を射出する
ブロードエリアレーザ21、ブロードエリアレーザ21
から射出された線状の励起光を後述する反射ミラー23
を介して蓄積性蛍光体シート1上に矢印X方向に線状に
集光させるトーリックレンズ等からなる集光光学系2
2、および上記線状の励起光を光路の途中で反射させて
光路を変更させる反射ミラー23等によって構成されて
いる。
【0031】受光手段30は結像レンズ31、ラインセ
ンサ33および励起光カットフィルタ34を備え、結像
レンズ31は上記矢印X方向に多数並んだレンズ(屈折
率分布型レンズアレイやマイクロレンズアレイ等)から
なり、上記線状の励起光が照射された蓄積性蛍光体層3
の基板側Sの表面の線状の領域をラインセンサ33の光
電変換面32上に正立等倍像として結像させる。ライン
センサ33は上記矢印X方向に多数並んだ光電変換面3
2を有する光電変換素子からなり結像レンズ31によっ
て結像された蓄積性蛍光体層3の表面の線状の領域から
発生する輝尽発光光を受光し光電変換して受光光量に応
じた画像信号を出力する。励起光カットフィルタ34は
結像レンズ31とラインセンサ33との間に挿入され蓄
積性蛍光体層2から発生する輝尽発光光に混入する励起
光を遮断する。
【0032】なお、照射手段20は受光手段30に一体
化されている。
【0033】支持部材10は、上記矢印X方向と直交す
る矢印Y方向に沿って蓄積性蛍光体シート1を支持しつ
つ移動させるときのガイドとなるガイドレール平面11
を備え、蓄積性蛍光体シート1はガイドレール平面11
に支持されつつ移動手段40によって矢印Y方向に移動
される。
【0034】次に、上記実施の形態における作用につい
て説明する。
【0035】ブロードエリアレーザ21から発せられた
励起光は集光光学系22を通して反射ミラー23によっ
て反射され蓄積性蛍光体シート1の蓄積性蛍光体層3の
基板側Sの表面に線状に集光される。この励起光の照射
によって蓄積性蛍光体層3の基板側Sの表面から線状に
発生した輝尽発光光は結像レンズ31を通してラインセ
ンサ33の光電変換面32上に結像され光電変換されて
電気的な画像信号として出力される。上記照射手段20
による励起光の照射と、この励起光の照射によって蓄積
性蛍光体シート1から発生した輝尽発光光の受光手段3
0による受光とを行いながら、蓄積性蛍光体シート1が
支持部材10のガイドレール平面11に沿って移動手段
40により矢印Y方向に移動されることにより、蓄積性
蛍光体シート1に記録されている放射線画像情報が画像
信号として読み取られる。
【0036】なお、蓄積性蛍光体層3は基板2の基準平
面Kの中央部K1上に形成されており、この基準平面K
の蓄積性蛍光体層3が形成されていない領域、すなわち
基準平面Kが露出している領域が周辺部K2となってい
る。そして、基準平面Kの周辺部K2がガイドレール平
面11に載置され支持されているときには、ガイドレー
ル平面11と基準平面Kとは概略同一平面に位置する。
【0037】一方、ガイドレール平面11が位置する平
面と受光手段30との間隔は、ガイドレール平面11上
に蓄積性蛍光体シート1が載置されたときに基準平面K
が結像レンズ31によってラインセンサ33の光電変換
面32上に結像されるような所定の間隔に予め設定され
ている。そして、ガイドレール平面11に支持されてい
る蓄積性蛍光体シート1の基準平面K1上に形成されて
いる蓄積性蛍光体層3の基板側Sの表面も基準平面Kと
同一平面に位置しているのでこの表面をラインセンサ3
3の光電変換面32上に正確に結像させることができ
る。
【0038】また、蓄積性蛍光体シート1が上記矢印Y
方向にガイドレール平面11に沿って移動されても、輝
尽発光光が発生する蓄積性蛍光体層3の基板側Sの表面
は、常にガイドレール平面と同一の平面に位置している
ので、蓄積性蛍光体シート1が移動されているときで
も、励起光が照射されている蓄積性蛍光体層3の基板側
Sの表面の線状の所定領域を常にラインセンサ33の光
電変換面32上の所定領域に正確に結像させることがで
き、蓄積性蛍光体シートに記録された放射線画像情報を
正確に読み取ることができる。
【0039】なお、上記の場合とは異なり、蓄積性蛍光
体層3の基板側Sの表面が所定の平面内に位置決めされ
ずに、蓄積性蛍光体層3の基板側Sの表面とラインセン
サ33の光電変換面32との間隔が所定の間隔にならな
かった場合には、図4に示すように蓄積性蛍光体層3の
基板側Sの表面が光電変換面32上に正確に結像されな
くなる(ピントがボケる)と共に、図5に示すように励
起光の照射位置が上記矢印Y方向にずれて、蓄積性蛍光
体層表面の所定の領域以外の領域が励起され、その結
果、光電変換面32の所定領域における、蓄積性蛍光体
層表面の所定領域から発生した輝尽発光光の受光光量が
少なくなると共に、この蓄積性蛍光体層表面の所定領域
とは異なる領域から発生したノイズとなる輝尽発光光の
受光光量が多くなり、読み取られる画像信号に混入する
ノイズの量が増大してしまうことになる。
【0040】上記のように本発明によれば、蓄積性蛍光
体シートに記録された放射線画像情報を従来よりも正確
に読み取ることができる。
【0041】なお、受光手段と支持部材とは放射線画像
読取装置の共通のベースに固定されるように構成する場
合に限らず、図6に示すように、照射手段と受光手段と
がガイドレール平面を有する支持部材10´に接合され
て一体化された読取ブロック60を装置の共通のベース
に固定するように構成してもよい。
【0042】また、図7に示すように、放射線画像読取
装置を、照射手段と受光手段とが一体化された読取ブロ
ック61と、蓄積性蛍光体シート1を支持するガイドレ
ール平面および読取ブロック61を支持するブロックガ
イドレール12を有する支持部材10″とを備え、読取
ブロック61をブロックガイドレール12に沿って矢印
Y方向に移動させるように構成してもよい。なおこの場
合には支持部材10″が放射線画像読取装置の共通のベ
ースに固定される。
【0043】また、蓄積性蛍光体シートを装置の共通の
ベースに固定し、照射手段と受光手段とを一体化して備
えた支持部材を蓄積性蛍光体シートに対して移動させる
ようにしてもよい。この読取方式は、特に、蓄積性蛍光
体シートが内蔵されたビルトインタイプの放射線画像読
取装置に適している。
【0044】また、図8に示すように、蓄積性蛍光体シ
ート1の基板の基準平面Kと平行な平面Pを有するよう
に枠9を基板2の基準平面Kの周辺部に配設し、この枠
9をガイドレール平面11で支持することにより、基準
平面の周辺部を介してこの蓄積性蛍光体シートを間接的
に支持部材で支持するようにしてもよい。
【0045】また、基板の基準平面の表面プロファイル
誤差は必ずしも±100μm以内でなくてもよく、蓄積
性蛍光体シートがガイドレール平面に沿って移動された
ときに、基準平面が受光手段20の被写界深度の範囲内
となるような表面プロファイル誤差の範囲であればよ
い。
【0046】また、蓄積性蛍光体層は必ずしも柱状構造
に形成する必要はなく蓄積性蛍光体を基板上に塗布して
作成してもよい。
【0047】また、基板の反対側にはかならずしも反射
層を形成しなくてもよい。
【0048】また、励起光の照射は必ずしも基板側から
ではなくてもよく、基板とは反対側から励起光を照射す
るようにしてもよい。
【0049】また、基板には励起光の散乱を防ぐ着色を
施すようにしてもよい。
【0050】また、基板の表面は励起光および輝尽発光
光の反射を防止する多層膜コーティングを施すようにし
てもよい。
【0051】また、反射層はアルミナ粉体を塗布して形
成するようにしてもよい。
【0052】また、蓄積性蛍光体シートの基板側とは反
対側に、基板と線膨張率が等しい板を接着することによ
り基板の熱による変形を防止するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態による放射線画像読取装置
の概略構成を示す斜視図
【図2】本発明の実施の形態による放射線画像読取装置
の概略構成を示す側面
【図3】本発明の実施の形態による放射線画像読取装置
の概略構成を示す断面図
【図4】蓄積性蛍光体層と受光手段とが所定の間隔にな
らなかった場合の様子を示す図
【図5】蓄積性蛍光体層と受光手段とが所定の間隔にな
らなかった場合の様子を示す図
【図6】照射手段と受光手段とが支持部材に接合されて
一体化された構成を示す図
【図7】ブロックガイドレールを有する放射線画像読取
装置を示す図
【図8】枠を基板の基準平面の周辺部に配設た蓄積性蛍
光体シートの構成を示す図
【符号の説明】
1 蓄積性蛍光体シート 2 基板 3 蓄積性蛍光体層 10 支持部材 20 照射手段 31 結像レンズ 32 光電変換面 33 ラインセンサ 100 放射線画像読取装置 K 基準平面 K1 中央部 K2 周辺部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と該基板に積層された蓄積性蛍光体
    層とを有する蓄積性蛍光体シートに励起光を照射し、該
    励起光の照射により前記蓄積性蛍光体層から発生した輝
    尽発光光を結像レンズと受光面とを備えた受光手段によ
    り受光して光電変換する放射線画像読取方法において、 前記蓄積性蛍光体シートとして、透明体からなり一方の
    面を基準平面とする基板と、前記基準平面の中央部に形
    成された蓄積性蛍光体層とを有する蓄積性蛍光体シート
    を用い、 該蓄積性蛍光体シートを前記基準平面の周辺部を介して
    支持部材により支持し、 該蓄積性蛍光体シートを前記受光手段に対して相対的に
    移動させながら、該蓄積性蛍光体シートへの前記励起光
    の照射および前記基板側からの前記受光手段による輝尽
    発光光の受光を行うことを特徴とする放射線画像読取方
    法。
  2. 【請求項2】 透明体からなり一方の面を基準平面とす
    る基板および前記基準平面の中央部に形成された蓄積性
    蛍光体層を有する蓄積性蛍光体シートと、該蓄積性蛍光
    体シートを前記基準平面の周辺部を介して支持する支持
    部材と、該支持部材によって支持された前記蓄積性蛍光
    体シートに励起光を照射する照射手段と、該励起光の照
    射により前記蓄積性蛍光体層から発生した輝尽発光光を
    前記基板側から結像レンズを通して受光面で受光して光
    電変換する受光手段と、前記蓄積性蛍光体シートを前記
    受光手段に対して相対的に移動させる移動手段とを備え
    ていることを特徴とする放射線画像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記受光手段と前記支持部材とが接続さ
    れ一体化されていることを特徴とする請求項2記載の放
    射線画像読取装置。
  4. 【請求項4】 基板と蓄積性蛍光体層とを備えてなり、
    励起光の照射によって前記蓄積性蛍光体層から発生した
    輝尽発光光が結像レンズと受光面とを有する受光手段に
    よって受光される蓄積性蛍光体シートであって、 前記基板の一方の面が基準平面となる透明体からなり、
    前記基準平面の中央部に前記蓄積性蛍光体層が形成さ
    れ、前記輝尽発光光が基板側から前記受光手段によって
    受光され、前記基準平面の周辺部が支持部材によって支
    持されつつ前記受光手段に対して相対的に移動されるこ
    とを特徴とする蓄積性蛍光体シート。
  5. 【請求項5】 透明体からなり一方の面を基準平面とす
    る基板と、前記基準平面の中央部に形成された蓄積性蛍
    光体層とを備え、前記基準平面の周辺部が露出している
    ことを特徴とする蓄積性蛍光体シート。
  6. 【請求項6】 前記基準平面の表面プロファイル誤差が
    ±100μm以下であることを特徴とする請求項4また
    は5記載の蓄積性蛍光体シート。
  7. 【請求項7】 前記蓄積性蛍光体層が、気相堆積法によ
    って形成されたものであり、蓄積性蛍光体が前記基準平
    面に対して垂直方向に延びる光学的に異方化された柱状
    構造を有するものであることを特徴とする請求項4から
    6のいずれか1項記載の蓄積性蛍光体シート。
  8. 【請求項8】 前記蓄積性蛍光体層の基板側の反対側に
    前記輝尽発光光を反射する反射層が設けられていること
    を特徴とする請求項4から7のいずれか1項記載の蓄積
    性蛍光体シート。
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JP2009510493A (ja) * 2005-09-27 2009-03-12 デュール デンタル アクチェンゲゼルシャフト 記憶フォイル用の位置決め装置ならびに記憶フォイル読み取り機器、記憶フォイルカセット及び記憶フォイル取扱い装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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