JP2002311351A - ロータリ型光スイッチ - Google Patents

ロータリ型光スイッチ

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JP2002311351A
JP2002311351A JP2001115579A JP2001115579A JP2002311351A JP 2002311351 A JP2002311351 A JP 2002311351A JP 2001115579 A JP2001115579 A JP 2001115579A JP 2001115579 A JP2001115579 A JP 2001115579A JP 2002311351 A JP2002311351 A JP 2002311351A
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connection
optical
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Motoyasu Utsunomiya
基恭 宇都宮
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NEC Corp
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  • Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)
  • Mechanical Light Control Or Optical Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速で光接続を行うN×Mの小型のロータリ
型光スイッチを提供し、100×100以上の大規模ス
イッチにも対応する。 【解決手段】 本発明のロータリ型光スイッチ101
は、複数の入力側光ファイバ201を整列させ固定した
入力ポート部301と、同じく複数の出力側光ファイバ
401を整列させ固定した出力ポート部501と、1本
の接続用光ファイバ601を回動させて光接続をおこな
うロータリ・スイッチ部701とから構成されている。
前記ロータリ・スイッチ部701は、1本の接続用光フ
ァイバ601と、2枚の円盤(入力側回転ステージ14
01及び出力側回転ステージ1501)と、前記2枚の
円盤を各々個別に回動させるための駆動モータ1601
及び1602とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、ロータリ型光スイ
ッチに関し、特に、複数本の光ファイバからなる入力側
光ファイバ配線の中から入力回線を任意に選択し、同じ
く複数本の光ファイバからなる出力側光ファイバ配線の
中から出力回線を任意に選択して接続可能なロータリ型
光スイッチに関する。
【0002】
【従来の技術】情報社会の発展に伴い、大容量の情報伝
達が可能な光通信システムの開発・整備が進められてお
り、光ファイバ通信の需要が高まっている。このような
光ファイバ通信においては、複数系統の入力ポートから
要求に応じて任意の光ファイバ回線を選択し、同じく複
数系統の出力ポートのうち任意の光ファイバ回線を選択
して、適宜切り替えて接続するための光スイッチが必要
とされている。
【0003】このような光スイッチとして、例えば図7
(a)に示すように、1本の入力側光ファイバ204
を、ソレノイドコイルと永久磁石からなる駆動回路22
を用いて、2本の出力側光ファイバ404のうちいずれ
か片方に選択的に接続させるようなメカニカル・光スイ
ッチ23が考案されている(NTT,R&D Vol.
48 No.9 :1999 p.665−673)。
この場合、(入力×出力)1×2の光ファイバ・スイッ
チを複数配列することにより(図7(b)参照)、N×
Mの多入力×多出力に対応した光スイッチを構築してい
る。
【0004】また、図8(a)(特開平10−1487
71号公報)に示すように、複数の出力側光ファイバ4
05を円周上に配列し、その円周内部に1本の入力側光
ファイバ205を回転自在に配置させ、ステッピングモ
ータ等の回動手段25により1本の入力側光ファイバ端
面を任意の出力側光ファイバ端面に対向させて1×Nの
光接続をおこなうロータリ型光スイッチ104が知られ
ている。
【0005】同型の光スイッチ(特開2000−891
40号公報)においては、円周内部に複数本の入力側光
ファイバ205を回転自在に配置している。
【0006】又、図9(実開昭62−201714号公
報)に示すように、複数の入力側光ファイバ206と、
同じく複数の出力側光ファイバ406を同一円周上の対
称位置に配列させ、その間に接続用の光ファイバ線60
4を円盤上に配置して、手動又は自動の駆動手段を用い
て円盤2901を回動させることにより接続用光ファイ
バ604を回転させて、その一方の端面を入力側光ファ
イバ206のうちの1本の端面と対向させ、同じく片方
の端面を出力側光ファイバ406のうちの1本の端面と
対向させることにより、前記接続用光ファイバ604を
介して光接続をおこなうロータリ型光スイッチ105も
知られている。
【0007】さらに、図10(特開平5−241085
号公報)に示す従来例では、円盤2902上に配置した
接続用光ファイバ605の配線パターンを複数用意する
ことで、入力側の光ファイバ207と出力側の光ファイ
バ407の接続を複数経路に切替可能としている(図1
0(b)の例では、直進方向と直交方向に光接続を切り
替えている)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】図7及び図8に示すよ
うなメカニカル・光スイッチの場合、1×Nの要素スイ
ッチを複数個組み合わせることによりN×Mのスイッチ
構造を構築しているが、スイッチ規模が大きくなると、
必要な要素スイッチ数が膨大になり製造コストおよび装
置容積の増加を招くとともに、接続損失の総和が大きく
なるため、現実的な適応領域はせいぜい32×32程度
の小規模スイッチまでしか対応することができない。
【0009】また、図9に示すような接続用光ファイバ
を用いたロータリ型光スイッチの場合、単独でN×Mの
光スイッチを構築することが可能であるが、入力側光フ
ァイバ経路のうち1本を任意に選択すると、出力側の光
ファイバ経路が必然的に決定されてしまうため、入力側
の任意の回線と出力側の任意の回線とを選択的に接続す
ることができないといった欠点がある。換言すれば、入
力側と出力側の光接続が常に1対1で固定されているた
め、任意の入力経路を選択し同時に任意の出力経路を選
択するといったフレキシブルなスイッチング動作を行う
ことができないため、用途が非常に限られてしまうとい
った欠点がある。
【0010】一方、図10に示すようなロータリ型光ス
イッチの場合では、円盤上に配置する接続用の光ファイ
バ(あるいは光導波路)の接続線路を複数パターン用意
しておくことで、入力側光ファイバと出力側光ファイバ
の接続経路を目的に応じて切り替えることが可能である
が、スイッチ規模が大きくなるにつれ入出力経路が階数
的に増加するため、用意する接続用の回路パターンも膨
大になり、中規模以上のスイッチングには対応できない
といった問題がある。
【0011】そこで、本発明は、複数の入力側光ファイ
バのうち任意の回線を選択し、同時に複数の出力側光フ
ァイバのうち任意の回線を選択して、高速で光接続を行
うN×Mの光スイッチを提供することであり、大規模
(100×100 以上)スイッチにも対応し、且つ小
型・低コストで実現可能なロータリ型の光スイッチを提
供することを課題としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明は、複数の入力側光ファイバと、複数の出力
側光ファイバとを配列させた光スイッチであって、前記
入力側光ファイバのうち任意の回線と、前記出力側光フ
ァイバのうち任意の回線とを光接続させるために接続用
回線を介在させており、前記接続用回線と前記入力側光
ファイバとの接続端部と、前記接続用回線と前記出力側
光ファイバとの接続端部とを各々独立して駆動し、前記
入力側光ファイバの任意の回線と、前記出力側光ファイ
バの任意の回線とを光接続する。
【0013】具体的には、本発明の光スイッチは、複数
の入力側光ファイバを整列して形成される入力ポート部
と、複数の出力側光ファイバを整列して形成される出力
ポート部と、前記入力ポート部の任意の光ファイバ回線
と前記出力ポート部の任意の光ファイバ回線とを選択的
に光接続させる為のスイッチ部とを備え、前記入力ポー
ト部は、前記複数の入力側光ファイバの接続端部を放射
状に整列させ、且つ接続端面を放射中心に向ける形で円
弧状に揃えて固定しており、前記出力ポート部は、前記
複数の出力側光ファイバの接続端部を同じく放射状に整
列させ、且つ接続端面を放射中心に向ける形で円弧状に
揃えて固定しており、前記スイッチ部には、前記入力ポ
ート部の任意の入力側光ファイバと、同じく前記出力ポ
ート部の任意の出力側光ファイバとを接続するための接
続用回線が配置され、前記接続用回線の前記入力側光フ
ァイバとの接続端面が、円弧状に整列された前記入力側
光ファイバの接続端面に沿って回動し、同じく前記接続
用回線の前記出力側光ファイバとの接続端面が、同じく
円弧状に整列された前記出力側光ファイバの接続端面に
沿って回動するようにしている。
【0014】より具体的には、本発明においては、接続
端面を円弧上に放射配列させた複数本の入力側光ファイ
バからなる入力ファイバ・リボンアレイと、同じく接続
端面を円弧上に放射配列させた複数本の出力側光ファイ
バからなる出力ファイバ・リボンアレイを、互いに対向
する向きに、且つ同一面内に位置しないように段差を設
けて配置して入出力ポートを構成する。
【0015】又、入出力ポートの光ファイバに接続する
ための接続用光ファイバのうち、入力側光ファイバとの
接続端部を1枚の円盤上(以下、入力側回転ステージ)
にその接続端面を外縁(円周)に位置させて固定し、同
じく出力側光ファイバとの接続端部をもう1枚の円盤上
(以下、出力側回転ステージ)に同様に接続端面を外縁
(円周)に位置させて固定しておき、前記入力側回転ス
テージと前記入力ファイバ・リボンアレイとが概略同一
面上に位置し、且つ入力側回転ステージの外周が入力フ
ァイバ・リボンアレイの円弧上に整列された接続端面に
均等に近接するように同心状に配置し、同様に出力側回
転ステージと出力ファイバ・リボンアレイとも概略同一
面上に且つ同心状に配置させる。
【0016】このとき、入力側回転ステージと出力側回
転ステージには、ステッピングモータ等の駆動手段が個
別に与えられており、接続用光ファイバの入力側接続端
面及び出力側接続端面を、入力側ファイバ・リボンアレ
イの接続端面及び出力側ファイバ・リボンアレイの接続
端面に沿って各々独立に回動して、任意の入力側光ファ
イバと、同じく任意の出力側光ファイバとにそれぞれ近
接対向することで光接続されるようにしている。
【0017】本発明のロータリ型光スイッチは、入力側
及び出力側に配列した光ファイバを、接続用の光ファイ
バを回転させて接続するといった点で、図9に示した上
述の従来例(実開昭62−201714)に類似してい
るが、接続用の光ファイバの入力側と出力側の接続端部
を各々独立に回動させているといった点で異なってい
る。またこの特徴により本発明の光スイッチでは、複数
の入力側光ファイバの中から任意の回線を選択し、同じ
く複数の出力側光ファイバの中から任意の回線を選択し
て光接続することが可能になっている。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態について説明する。図1は、第1の実施形態のロ
ータリ型光スイッチの構成を示す斜視図である。
【0019】図1において、本発明の第1の実施形態に
おけるロータリ型光スイッチ101は、複数の入力側光
ファイバ201を整列させ固定した入力ポート部301
と、同じく複数の出力側光ファイバ401を整列させ固
定した出力ポート部501と、1本の接続用光ファイバ
601を回動させて光接続をおこなうロータリ・スイッ
チ部701とから構成されている。
【0020】このうち前記入力ポート部301は、N本
の入力側光ファイバ201をリボン状に束ねて、その先
端部を図1に示すような円弧状の入力側ファイバ配列部
材801に固定することで入力側ファイバ・リボンアレ
イ901を形成している。このとき前記入力側ファイバ
配列部材801には、円弧中心から放射状に延びるV字
形のファイバ固定溝1001が放射状に切ってあり、前
記入力側光ファイバ201を1本ずつ前記ファイバ固定
溝1001に嵌挿し接着固定している(図1では、出力
側ファイバ配列部材1201におけるファイバ固定溝部
1002の詳細図を示しているが、入力側ファイバ配列
部材801についても同様である)。これにより、前記
N本の入力側光ファイバ201は、その接続端面110
1を円弧状の入力側ファイバ配列部材801の内周面に
揃えて、円弧中心に向かう形で保持している。
【0021】同様に前記出力ポート部501も、M本の
出力側光ファイバ401をリボン状に束ね、その接続側
端部を同じく円弧状の出力側ファイバ配列部材1201
に固定して出力側ファイバ・リボンアレイ1301を形
成している。この場合もまた前記出力側ファイバ配列部
材1201には、入力側と同様に、ファイバ固定溝10
02が放射状に切ってあり、M本の出力側光ファイバ4
01を1本ずつ精度良く一定ピッチで接着固定してお
り、出力側光ファイバ401の接続端面1102を円弧
状の出力側ファイバ配列部材1201の内周面に揃え
て、同じく円弧中心に向かう形で保持している。
【0022】このとき入力側光ファイバ201及び出力
側光ファイバ401は、前記入力側ファイバ配列部材8
01及び出力側ファイバ配列部材1201に設けられた
ファイバ固定溝1001及び1002によって、等間隔
ピッチで放射状に高精度で固定されており、かつ各々の
接続端面は各ファイバ配列部材の内周側円弧上に揃って
配置されている。
【0023】前記入力側ファイバ配列部材801及び出
力側ファイバ配列部材1201の設計寸法、特に内周側
円弧部の曲率半径R1及びR2と、中心角θ1及びθ2(図
3(a)参照)は、必要とされる入出力ファイバ回線数
によって適宜決定される。例えば、入力側に光ファイバ
を628本まで配列する場合、ファイバ固定溝の最小ピ
ッチ(内周側円弧位置でのV溝間隔)を0.5mmで加
工すると、入力側ファイバ配線部材801の内周側円弧
部の曲率半径はR1=100mm、中心角はθ1=180
deg 程度に設定しておけばよい。
【0024】あるいは24芯BF形光コネクタ程度のV
溝ピッチ(0.25mm)が放射状にも加工可能であれ
ば、同寸法のファイバ配列部材で1256本までのファ
イバ実装も可能となる。
【0025】上記ファイバ配列部材の寸法設計は、出力
側の光ファイバについても同様であり、また入力側と出
力側で接続する光ファイバ本数が異なる場合には、入力
側と出力側のファイバ配列部材の寸法(主に内周側円弧
半径R1及びR2)を変更するか、ファイバ固定溝100
1及び1002の加工ピッチを変更して対応すればよ
い。
【0026】一方、前記ロータリ・スイッチ部701
は、1本の接続用光ファイバ601と、2枚の円盤(入
力側回転ステージ1401及び出力側回転ステージ15
01)と、前記2枚の円盤を各々個別に回動させるため
の駆動モータ1601及び1602とから構成されてい
る。
【0027】このうち、前記入力側回転ステージ140
1は、前記入力ポート部301の前記円弧状の入力側フ
ァイバ配列部材801と同心状に配置したとき、前記入
力側ファイバ配列部材801の内周側円弧部に前記入力
側回転ステージ1401の外縁が微小隙間(〜0.1m
m程度)を空けて近接するような半径寸法r1に設定し
ておき、他方、前記出力側回転ステージ1501につい
ても同様に、前記出力ポート部501の前記円弧状の出
力側ファイバ配列部材1201と同心状に配置したとき
に、前記出力側ファイバ配列部材1201の内周側円弧
部に前記出力側回転ステージ1501の外縁が微小隙間
(〜0.1mm程度)を空けて近接するような半径寸法
2に設定している(図3(a)参照)。
【0028】また、1本の前記接続用光ファイバ601
は、その入力側光ファイバ201との接続端面を前記入
力側回転ステージ1401の外縁部近傍に位置するよう
に前記入力側回転ステージ1401上に固定されてお
り、一方で、出力側光ファイバ401との接続端面を前
記出力側回転ステージ1501の外縁部近傍に位置する
ように前記出力側回転ステージ1501上に固定されて
いる(図1〜図3参照)。
【0029】このとき、前記入力側回転ステージ140
1及び出力側回転ステージ1501は、各々個別に駆動
モータ1601及び1602によって中心軸を支持さ
れ、それぞれ独立して回動自在となるように制御され
る。ここでいう駆動モータ1601及び1602には、
角度制御が可能で、かつ必要なステップ角分解能(主
に、入出力ポートのファイバ固定ピッチに依存する)が
得られるものならば何でもよく、高精度型のステッピン
グモータ等を利用している。
【0030】ところで、図2に示すように、前記接続用
光ファイバ601の両端部には、コリメート用の光学系
レンズ(以下、コリメートレンズ1701及び170
2)が設置されている。本実施形態の光スイッチでは、
ミリ秒(ms)オーダでの高速スイッチングを機械式で
実現するために、接続ファイバ間の物理的接触を回避
し、一定のギャップを保ったまま光ファイバの移動及び
光接続を行っている。そのため、上述したように、入力
側回転ステージ1401及び出力側回転ステージ150
1と、入出力ポート部の入力側ファイバ配列部材801
及び出力側ファイバ配列部材1201との間には微小隙
間(〜0.1mm程度)が設定されており、接続用光フ
ァイバ端面と入出力側光ファイバ端面との間に、一定の
ギャップを確保している。
【0031】しかしながらファイバ間にギャップが存在
する場合、挿入損失が大きくなるため、ギャップ中に何
らかの光学系を設けて回折によるレーザ光の拡散を抑制
する必要が生じてくる。そこで本実施形態では、上述し
たように、ロータリ・スイッチ部701の接続用光ファ
イバ601の両端部にコリメートレンズ1701及び1
702を配置して、空間接続による挿入損失を低減させ
ている。
【0032】このような入力ポート部301、出力ポー
ト部501及びロータリ・スイッチ部701を、図1及
び図2に示すように配置して、ロータリ型光スイッチ1
01を構築している。
【0033】すなわち、前記入力側回転ステージ140
1と前記入力側ファイバ配列部材801を、概略同一平
面内において同心状に配置させ、一方、前記出力側回転
ステージ1501と前記出力側ファイバ配列部材120
1を、同じく概略同一平面内において同心状に配置させ
る。このとき、前記入力側回転ステージ1401と前記
出力側回転ステージ1501とは、回転軸を一致させつ
つ、互いに平行になるように設定している。
【0034】このため、図2に示すように、入力ポート
部301と出力ポート部501とは互いに段差を設けて
平行配置される形になり、一方、ロータリ・スイッチ部
701は、前記接続用光ファイバ601の両端部が、そ
れぞれ平行に配置された前記入力側回転ステージ140
1と前記出力側回転ステージ1501に保持されている
ため、側面から見た場合、図2に示すようにZ形に屈曲
した形状に保たれている。このとき、前記接続用光ファ
イバ601の屈曲半径(図2中:ρ1及びρ2)は、ファ
イバの臨界角を越えて曲げ損失が大きくならないよう
に、30mm以下となるように入力側及び出力側回転ス
テージ間距離や接続用光ファイバ固定位置を調整してお
くことが望ましいが、入力側及び出力側ステージ間距離
が十分に確保できないような場合がある。
【0035】このような場合には、図4に示すように、
入力側回転ステージ1401と出力側回転ステージ15
01の回転軸1801及び1802をシフトさせて(図
4:軸間距離)、接続用光ファイバ601の屈曲半径
(ρ1及びρ2)が大きくなるように設定してもよい。
【0036】次に、図3を用いて本実施形態のロータリ
型光スイッチ101の光接続動作を説明する。
【0037】図3は、図1及び2で示した本発明の第1
の実施形態の正面図であるが、重複して見える入力側と
出力側を、便宜上ずらせて表示している。
【0038】N本の入力側光ファイバ201を有する前
記入力ポート部301のうちi番目の回線と、同じくM
本の出力側光ファイバ401を有する前記出力ポート部
501のうちj番目の回線とを光接続する場合、前記ロ
ータリ・スイッチ部701における前記入力側回転ステ
ージ1401を支持する前記駆動モータ(図示せず)に
所定の信号(ステッピングモータの場合、駆動パルス)
を入力して、前記入力側回転ステージ1401を角度θ
iだけ回転させ、前記接続用光ファイバ601の入力側
接続端面19を前記入力ポート部301のi番目の入力
側光ファイバ601の接続端面1101と対向させる。
【0039】このとき、入力側ファイバ配列部材801
と入力側回転ステージ1401とは同心状に、且つ同一
平面内(厳密に定義すれば、入力側光ファイバのコア中
心と接続用光ファイバの入力側接続端部のコア中心とが
同一平面上に位置するよう)に設定されており、i番目
の前記入力側光ファイバ201と前記接続用光ファイバ
601の入力側接続端部19とは、ファイバ・コアの軸
ずれや軸傾きの無いまま放射直線上に整合されるため、
i番目の入力側光ファイバ回線から入射してきたレーザ
光21を、低損失で接続用光ファイバの入力側接続端面
19のファイバ・コア部(図示せず)に入射させている
(図3(b)参照)。
【0040】一方、出力側の光接続についても、入力側
の接続動作と並行して同様に行われる。
【0041】すなわち、前記ロータリ・スイッチ部70
1における前記出力側回転ステージ1501を支持する
駆動モータ(図示せず)に、同じく所定の信号(ステッ
ピングモータの場合、駆動パルス)を入力し、前記出力
側回転ステージ1501を角度θjだけ回転させ、前記
接続用光ファイバ601の出力側接続端面20を前記出
力ポート部501のj番目の出力側光ファイバ401の
接続端面1102とファイバ・コア同士を対向させ、前
記接続用光ファイバ601の入力側接続端面における光
接続により導入されたレーザ光21を、他方の出力側接
続端面20から出射し、前記出力側光ファイバ401の
コア部(図示せず)へ入射させることで光接続を行って
いる(図3(b)参照)。
【0042】この場合、入力側回転ステージ1401の
回動(角度θiの変位)と出力側回転ステージ1501
の回動(角度θjの変位)が、個別の駆動モータ160
1及び1602によって、同時かつ独立に制御されるた
め、入力ポート部301の任意の回線と出力ポート部5
01の任意の回線とを高速に光接続することができる。
【0043】図5には本発明の第2の実施形態を示す。
図5においても、第1の実施形態の図3で示す平面図と
同様に、重複して見える入力側と出力側を、便宜上ずら
せて表示している。
【0044】図5に示す本発明の第2の実施形態におけ
るロータリ型光スイッチ102では、上述した第1の実
施形態と同様に、入力側ポート部302と出力側ポート
部502およびロータリ・スイッチ部702から構成さ
れている。このとき、前記ロータリ・スイッチ部702
には、複数本の接続用光ファイバ602を用意し、同様
に、各々の入力側接続端部を入力側回転ステージ140
2の外縁部にその接続端面を向けて、等間隔(すなわち
等角度θin)かつ放射状に配置し、他方、各々の出力側
接続端部も出力側回転ステージ1502の外縁部に接続
端面を向けて、等間隔(すなわち等角度θout)かつ放
射状に配置し固定している。その他の構成については、
前記第1の実施形態と同様である。
【0045】この場合、ロータリ・スイッチ部における
接続回線(接続用光ファイバ602)の数を増やすこと
により、光接続の平均動作時間の短縮を図っている。す
なわち、入力側及び出力側ポートの各接続回線から、互
いに近い位置にある最適な接続用光ファイバを選択的に
使用することにより、入力側及び出力側回転ステージの
平均的な移動距離(回転角)を抑えて接続時間を低減さ
せており、より高速なスイッチングが要求される場合に
適用される。
【0046】図6には本発明の第3の実施形態を示す。
図6においても、第1の実施形態の図3で示す平面図と
同様に、重複して見える入力側と出力側を、便宜上ずら
せて表示している。
【0047】図6に示す本発明の第3の実施形態におけ
るロータリ型光スイッチ103では、上述した第1の実
施形態における入力側光ファイバ203と出力側光ファ
イバ403を、円弧ではなく円周状に拡大して配列し、
それに合わせて入力側ファイバ配列部材803及び出力
側ファイバ配列部材1203も、円弧形状からリング形
状に変更しており、これにより接続可能な光ファイバの
回線数を増加させている。
【0048】したがって、本実施形態におけるロータリ
型光スイッチ103では、装置外形寸法を変更すること
なく、スイッチ規模を拡大することが可能になってい
る。
【0049】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、複数の入
力側光ファイバと複数の出力側光ファイバとの光接続
に、接続用の光ファイバを介在させ、このとき接続用光
ファイバの、入力側接続端部と出力側接続端部とを各々
独立して個別に回動する構造を採用することで、複数の
入力側光ファイバのうち任意の回線と、同じく複数の出
力側光ファイバのうち任意の回線とを選択的に接続可能
にしている。
【0050】また、その構造上、接続ファイバ回線の高
密度実装が可能であるため大規模な高速光スイッチへの
適用が容易であるとともに、シンプルなスイッチ構成の
ため小型・低コストで実現することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるロータリ型光ス
イッチの構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の第1の実施形態によるロータリ型光ス
イッチの構成を示す側面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態によるロータリ型光ス
イッチの動作例を示す平面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態における、他の組み立
て例を示す平面図、及び側面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態によるロータリ型光ス
イッチの構成を示す平面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態によるロータリ型光ス
イッチの構成を示す平面図、及び側面図である。
【図7】メカニカル・光スイッチの従来例を示す解説図
と、その適用例を示す構成図である。
【図8】ロータリ型光スイッチの第1の従来例を示す平
面図及び斜視図である。
【図9】ロータリ型光スイッチの第2の従来例を示す平
面図である。
【図10】ロータリ型光スイッチの第3の従来例を示す
平面図、及び動作例である。
【符号の説明】
101〜106……ロータリ型光スイッチ、201〜2
07……入力側光ファイバ、301〜303……入力ポ
ート部、401〜407……出力側光ファイバ、501
〜503……出力ポート部、601〜605……接続用
光ファイバ、701〜703……ロータリ・スイッチ
部、801〜803……入力側ファイバ配列部材、90
1〜903……入力側ファイバリボン・アレイ、100
1〜1003……ファイバ固定溝、1101〜1102
……接続端面、1201〜1203……出力側ファイバ
配列部材、1301〜1303……出力側ファイバリボ
ン・アレイ、1401〜1403……入力側回転ステー
ジ、1501〜1503……出力側回転ステージ、16
01〜1604……駆動モータ、1701〜1702…
…コリメートレンズ、1801〜1802……回転軸、
19……入力側接続端面、20……出力側接続端面、2
1……レーザ光、22……駆動回路、23……メカニカ
ル・光スイッチ、24……接続点、25……回動手段、
26……光ファイバ配列部材、27……可動側光ファイ
バ、28……配列側光ファイバ、2901〜2902…
…円盤

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の入力側光ファイバと、複数の出力
    側光ファイバとを配列させた光スイッチにおいて、 前記入力側光ファイバのうち任意の回線と、前記出力側
    光ファイバのうち任意の回線とを光接続させるために接
    続用回線を介在させており、 前記接続用回線と前記入力側光ファイバとの接続端部
    と、前記接続用回線と前記出力側光ファイバとの接続端
    部とを各々独立して駆動し、 前記入力側光ファイバの任意の回線と、前記出力側光フ
    ァイバの任意の回線とを光接続することを特徴とする光
    スイッチ及び光接続方法。
  2. 【請求項2】 複数の入力側光ファイバを整列して形成
    される入力ポート部と、 複数の出力側光ファイバを整列して形成される出力ポー
    ト部と、 前記入力ポート部の任意の光ファイバ回線と前記出力ポ
    ート部の任意の光ファイバ回線とを選択的に光接続させ
    る為のスイッチ部とを備え、 前記入力ポート部は、前記複数の入力側光ファイバの接
    続端部を放射状に整列させ、且つ接続端面を放射中心に
    向ける形で円弧状に揃えて固定しており、 前記出力ポート部は、前記複数の出力側光ファイバの接
    続端部を同じく放射状に整列させ、且つ接続端面を放射
    中心に向ける形で円弧状に揃えて固定しており、 前記スイッチ部には、前記入力ポート部の任意の入力側
    光ファイバと、同じく前記出力ポート部の任意の出力側
    光ファイバとを接続するための接続用回線が配置され、 前記接続用回線の前記入力側光ファイバとの接続端面
    が、円弧状に整列された前記入力側光ファイバの接続端
    面に沿って回動し、同じく前記接続用回線の前記出力側
    光ファイバとの接続端面が、同じく円弧状に整列された
    前記出力側光ファイバの接続端面に沿って回動すること
    を特徴とする請求項1記載の光スイッチ。
  3. 【請求項3】 前記入力ポート部は、複数の入力側光フ
    ァイバと、円弧形状の入力側ファイバ固定部材とを備
    え、 前記複数の入力側光ファイバは、前記入力側ファイバ固
    定部材においてその円弧中心に向かって放射状に形成さ
    れたV溝に沿って嵌挿・固定されており、 前記入力側光ファイバの各接続端面が、前記入力側ファ
    イバ固定部材の内周側円弧面に揃って整合されており、 前記出力ポート部は、複数の出力側光ファイバと、円弧
    形状の出力側ファイバ固定部材とを備え、 前記複数の出力側光ファイバは、前記出力側ファイバ固
    定部材においてその円弧中心に向かって放射状に形成さ
    れたV溝に沿って嵌挿・固定されており、 出力側光ファイバの各接続端面が、前記出力側ファイバ
    固定部材の内周側円弧面に揃って整合されていることを
    特徴とする請求項2記載の光スイッチ。
  4. 【請求項4】 前記スイッチ部は、前記入力ポート部の
    任意の入力側光ファイバと前記出力ポート部の任意の出
    力側光ファイバとを接続するための接続用回線と、1個
    の駆動モータによって軸支持された1枚の円盤形の入力
    側回転ステージと、1個の駆動モータによって軸支持さ
    れた1枚の円盤形の出力側回転ステージとを備え、 前記接続用回線の前記入力側光ファイバとの接続端部
    は、前記入力側回転ステージ上にその接続端面を外縁部
    に位置するように固定されており、 前記接続用回線の前記出力側光ファイバとの接続端部
    は、前記出力側回転ステージ上にその接続端面を外縁部
    に位置するように固定されており、 前記入力側回転ステージと前記出力側回転ステージと
    は、互いに平行に配置され、各々、前記駆動モータによ
    って個別に回動自在とされていることを特徴とする請求
    項2記載の光スイッチ。
  5. 【請求項5】 前記入力ポート部の円弧状の前記入力側
    ファイバ固定部材と前記スイッチ部の円盤形の前記入力
    側回転ステージとは同心状に且つ略同一平面上に配置さ
    れ、 前記入力側回転ステージは、その外縁部が前記入力側フ
    ァイバ固定部材の内周側円弧面に整合された前記入力側
    光ファイバの接続端面に近接する半径に設定されてお
    り、 前記出力ポート部の円弧状の前記出力側ファイバ固定部
    材と前記スイッチ部の円盤形の前記出力側回転ステージ
    とは同心状に且つ略同一平面上に配置され、 前記出力側回転ステージは、その外縁部が前記出力側フ
    ァイバ固定部材の内周側円弧面に整合された前記出力側
    光ファイバの接続端面に近接する半径に設定されている
    ことを特徴とする請求項2記載の光スイッチ。
  6. 【請求項6】 前記スイッチ部における前記接続用回線
    は、1本の光ファイバを備えることを特徴とする請求項
    2記載の光スイッチ。
  7. 【請求項7】 前記スイッチ部における前記接続用回線
    は、複数本の光ファイバを備え、 前記接続用光ファイバの入力側光ファイバとの接続端部
    は、前記入力側回転ステージ上に等角度間隔に固定され
    ており、 前記接続用光ファイバの出力側光ファイバとの接続端部
    は、前記出力側回転ステージ上に、等角度間隔に固定さ
    れていることを特徴とする請求項2記載の光スイッチ。
  8. 【請求項8】 前記スイッチ部における前記接続用回線
    の前記入力側光ファイバとの接続端部、及び前記出力側
    光ファイバとの接続端部の各々に、コリメート用の光学
    系レンズを配置することを特徴とする請求項2記載の光
    スイッチ。
  9. 【請求項9】 前記光スイッチ部は、前記接続用回線に
    前記接続用光ファイバを用いて、前記入力側回転ステー
    ジと前記出力側回転ステージとを、前記駆動モータとと
    もに平行に配置した前記スイッチ部であり、 前記接続用光ファイバの屈曲部がファイバ臨界角を越え
    ないように、前記入力側回転ステージと前記出力側回転
    ステージとの間の板間距離および軸間距離が設定されて
    いることを特徴とする請求項2記載の光スイッチ。
  10. 【請求項10】 前記接続用光ファイバの屈曲部の曲率
    半径が30mm以上になるように、前記入力側回転ステ
    ージと前記出力側回転ステージとの間の板間距離および
    軸間距離が設定されていることを特徴とする請求項9記
    載の光スイッチ。
  11. 【請求項11】 前記入力ポート部および出力ポート部
    の前記入力側及び出力側ファイバ固定部材の円弧中心角
    を360degまで拡張し、前記入力側光ファイバ及び
    前記出力側光ファイバをリング状に放射配列させたこと
    を特徴とする請求項2記載の光スイッチ。
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