JP2002311006A - 油中ガス分析装置用標準油作製装置 - Google Patents

油中ガス分析装置用標準油作製装置

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JP2002311006A
JP2002311006A JP2001118159A JP2001118159A JP2002311006A JP 2002311006 A JP2002311006 A JP 2002311006A JP 2001118159 A JP2001118159 A JP 2001118159A JP 2001118159 A JP2001118159 A JP 2001118159A JP 2002311006 A JP2002311006 A JP 2002311006A
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oil
standard
gas
insulating oil
insulation oil
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JP2001118159A
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Shinji Kurita
信二 栗田
Hiroshi Suzuki
浩 鈴木
Katsuaki Araki
克昭 荒木
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Hitachi Science Systems Ltd
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Hitachi Science Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来、標準油作製に多くの時間が掛かったこと
や、外部で作ると金額が高いという問題があったことに
鑑みてなされたものであり、短時間で人手をかけないで
標準油をつくる装置を提供する。 【解決手段】脱気容器3を真空にし絶縁油1を注入する
ことで、絶縁油が発泡し絶縁油に溶解した酸素・窒素・
二酸化炭素が急激に減少し、絶縁油の脱気容器3への注
入方法とした。円筒方向に対し、直角方向に接続口9A
を設けた注射筒9の底面9Cはフラット面を形成するよ
うに配置したので、攪拌子14が回転しやすくなり、注
入した標準ガスと脱気した絶縁油との攪拌効率が向上
し、標準ガスの絶縁油への溶解速度を早くなり、標準油
を製作する作業効率が向上した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変圧器の内部診断
を行う際に分析装置(ガスクロマトグラフ)の検量線用
の標準油を迅速に作製出来る装置に関する。
【0002】
【従来の技術】変圧器内部の絶縁油中のガス成分を測定
する事により未然に重大な故障を防ぐ事が出来るが、こ
の測定装置として一般的にガスクロマトグラフが使用さ
れている。
【0003】従来、このガスクロマトグラフを校正する
為、絶縁油に標準ガスを溶解させた標準油が用いられる
が、新しい絶縁油から酸素・窒素等のガス成分を取る脱
気作業に5〜6時間、及び脱気した絶縁油に標準ガスを
溶解させるのに5〜6時間、合わせて最低10〜12時
間必要とし、作業効率が悪かった。尚、油中溶存ガス分
析装置として特開2000−275150号公報を挙げ
ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、標準油作製に多
くの時間が掛かったことや、外部で作ると金額が高いと
いう問題があった。
【0005】本発明の目的は、短時間で人手をかけない
で標準油をつくる油中ガス分析装置用標準油作製装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明においては、絶縁油を真空中で攪拌して絶縁
油中に残存する溶存ガスを脱気させる脱気手段と、脱気
された絶縁油と標準ガスとを攪拌して標準油を作製する
容器とを備えていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】即ち、本発明においては、絶縁油
を脱気容器に注入する際、タンクを真空にし注入する事
で絶縁油が発泡し、絶縁油に溶解した酸素・窒素・二酸
化炭素が急激に減少する事を確認し、絶縁油の脱気容器
への注入方法とした。
【0008】円筒方向に対し、直角方向に接続口を設け
た特殊注射筒の開発により注射筒に注入した標準ガスの
攪拌効率が向上し、絶縁油への溶解速度が早くなった。
【0009】以下、本発明の一実施例である変圧器油中
ガス分析装置用標準油作製装置を図1により説明する。
図1は本発明による変圧器油中ガス分析装置用標準油作
製装置の構成を示したものである。図2は本発明による
変圧器油中ガス分析装置用標準油作製装置の動作の流れ
を示すフローチャートである。
【0010】本実施例の変圧器油中ガス分析装置用標準
油作製装置は絶縁油中の溶存ガスを脱気する脱気部と、
脱気された絶縁油に既知の濃度の標準ガスを溶解させる
溶解部より構成される。装置の各構成部材及び動作は試
料油の採取過程、脱気過程、抽出されたガスの分析部へ
の導入過程、系内のクリーニング過程とに分けて説明す
る。 (1)絶縁油の採取過程 真空ポンプ5を駆動し、コック2を閉、コック7を閉、
ニードルバルブ6を閉、コック4を開にし、脱気手段で
ある脱気容器3を真空にする。次にコック2を開き、絶
縁油1を脱気容器3内に吸引する。ここで絶縁油1は真
空中の脱気容器3内に一気に吐出されるので、本発明の
特徴である予備脱気が行われ、大部分の絶縁油中の溶存
ガスは脱気される。一定量の絶縁油1が脱気容器3に入
ったら、コック2を閉にする。 (2)絶縁油の脱気過程 マグネチックスターラ11を回転させることにより(約
2時間)、脱気容器3内の撹拌子13を回転させ、絶縁
油中に残存する溶存ガスを脱気する。 (3)絶縁油の移し変え コック4を閉、ニードルバルブ6を開にし、ニードルバ
ルブ6よりヘリウムを供給し、脱気容器3内を常圧に戻
す。次にコック7及びコック8を開にし、注射筒9内に
脱気した絶縁油を移し変える。注射筒9内は通常垂直方
向にマグネチックスターラ12上に設置される。 (4)標準ガスの溶解 既知の濃度の標準ガスを採取し、注射筒9横の注入口1
5より注入する。マグネチックスターラ12を回転させ
ることにより(約2時間)、注射筒9の撹拌子14を回
転させ、注入したガスを絶縁油に溶解し、標準油を製作
する。ここで、注射筒9の底面9Cは接続口9Aを円筒
方向に対し、直角方向に設けている。また注射筒9は底
面9Cがフラット面を形成するように垂直に配置した。
【0011】このため、従来では注射筒9を横にして使
用し、注射筒9の筒内面例えば9Dで攪拌子14を回転
させていたので、回転がしづらいと共に、容量が例えば
1000mL程度のものが必要となり、標準ガス量が多
くなり、溶解時間がかかる欠点があった。
【0012】そこで、本発明では注射筒9を垂直に配置
し、注射筒9の底面9Cに攪拌子14を配置した。注射
筒9の底面はフラット面を形成しているので、攪拌子1
3が回転しやすくなった分、標準ガスの溶解時間を短縮
できると共に、注射筒9の底面9Cの容量は従来技術に
比べて小さく例えば200mL程度まで使用可能なの
で、標準ガス量を少なくできるので、更にこの分、溶解
時間を短縮できる。
【数1】 本実施例によれば、脱気容器である脱気部と脱気された
絶縁油に既知の濃度の標準ガスを溶解させ標準油にする
注射筒の溶解部を、従来10〜12時間要していたのに
対して、本発明によれば、約3〜4時間で終了するの
で、標準油製作工程を大幅に短縮することができるよう
になった。また、複数個の注射筒を同時に装着すること
により、更に作業効率を向上させることも可能である。
【0013】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、脱気効
率、溶解効率が向上し、標準油製作工程を大幅に短縮す
ることができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による変圧器油中ガス分析装置用標準油
作製装置の構成図。
【図2】図1による標準油を作製する工程を示すフロー
チャート。
【符号の説明】
1…絶縁油、2,4,7,8,10…コック、3…脱気
容器、5…真空ポンプ、9…注射筒、11,12…マグ
ネチックスターラ、13,14…撹拌子、15…注入
口。
フロントページの続き (72)発明者 荒木 克昭 茨城県ひたちなか市大字市毛1040番地 株 式会社日立サイエンスシステムズ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁油に溶存する気体を脱気した後、既
    知の濃度の標準ガスを溶解させ標準油を作製する油中ガ
    ス分析装置用標準油作製装置において、前記絶縁油を真
    空中で攪拌して絶縁油中に残存する溶存ガスを脱気させ
    る脱気手段と、前記脱気された絶縁油と前記標準ガスと
    を攪拌して前記標準油を作製する容器とを備えているこ
    とを特徴とする油中ガス分析装置用標準油作製装置。
  2. 【請求項2】 前記脱気手段として、真空状態に保った
    脱気容器内に絶縁油を吐出させ溶存する気体を脱気させ
    る予備脱気を行うようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載の油中ガス分析装置用標準油作製装置。
  3. 【請求項3】 前記容器として注射筒を使用し、前記注
    射筒の底面がフラット面を形成するように前記注射筒を
    配置すると共に、前記注射筒に前記絶縁油を供給する接
    続口及び前記標準ガスを注入する注入口を設けたことを
    特徴とする請求項1に記載の油中ガス分析装置用標準油
    作製装置。
JP2001118159A 2001-04-17 2001-04-17 油中ガス分析装置用標準油作製装置 Pending JP2002311006A (ja)

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