JP2002310904A - 全反射減衰を利用した測定方法および測定装置 - Google Patents

全反射減衰を利用した測定方法および測定装置

Info

Publication number
JP2002310904A
JP2002310904A JP2001115369A JP2001115369A JP2002310904A JP 2002310904 A JP2002310904 A JP 2002310904A JP 2001115369 A JP2001115369 A JP 2001115369A JP 2001115369 A JP2001115369 A JP 2001115369A JP 2002310904 A JP2002310904 A JP 2002310904A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
total reflection
measuring
light beam
light
dielectric block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001115369A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobufumi Mori
信文 森
Masayuki Naya
昌之 納谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2001115369A priority Critical patent/JP2002310904A/ja
Publication of JP2002310904A publication Critical patent/JP2002310904A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Measuring Cells (AREA)
  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面プラズモン等による全反射減衰を利用し
た測定装置において、センシング物質と被検体の結合の
測定精度を低下させずに測定時間を短縮する。 【解決手段】 試料液供給求機構70により被検体を含む
試料液15をセンシング物質が固定された測定ユニット10
に供給し、光ビーム30を測定ユニット10の内底面に形成
された金属膜12と、その下の誘電体ブロックとの界面で
全反射条件が得られるように種々の角度で入射させ、界
面において全反射した光ビーム30を光検出器40で検出
し、該光検出値に基づいて時間経過に伴う全反射減衰角
の変化量U(t)を求める。測定開始から20分間で複数
回検出を行って、測定を終了し、予測式U(t)=A
(1−e−Bt) のフィッティングパラメータAおよ
びBを決定する。測定手段61は上記予測式に基づいて時
間設定部80から入力された最長予測時間120 分までの変
化量U(t)を算出し表示部62に表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面プラズモンの
発生を利用して物質の特性を分析する表面プラズモン測
定等の全反射減衰を利用した測定方法および測定装置に
関し、特に詳細には、センシング物質と試料液に含まれ
る特定物質との結合作用の状態を測定する全反射減衰を
利用した測定方法および測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】金属中においては、自由電子が集団的に
振動して、プラズマ波と呼ばれる粗密波が生じる。そし
て、金属表面に生じるこの粗密波を量子化したものは、
表面プラズモンと呼ばれている。
【0003】従来より、この表面プラズモンが光波によ
って励起される現象を利用して、被測定物質の特性を分
析する表面プラズモン測定装置が種々提案されている。
そして、それらの中で特に良く知られているものとし
て、 Kretschmann配置と称される系を用いるものが挙げ
られる(例えば特開平6−167443号参照)。
【0004】上記の系を用いる表面プラズモン測定装置
は基本的に、例えばプリズム状に形成された誘電体ブロ
ックと、この誘電体ブロックの一面に形成されて液体試
料などの被測定物質に接触させられる金属膜と、光ビー
ムを発生させる光源と、上記光ビームを誘電体ブロック
に対して、該誘電体ブロックと金属膜との界面で全反射
条件が得られるように種々の角度で入射させる光学系
と、上記界面で全反射した光ビームの強度を測定して表
面プラズモン共鳴の状態、つまり全反射減衰の状態を検
出する光検出手段とを備えてなるものである。
【0005】なお上述のように種々の入射角を得るため
には、比較的細い光ビームを入射角を変化させて上記界
面に入射させてもよいし、あるいは光ビームに種々の角
度で入射する成分が含まれるように、比較的太い光ビー
ムを上記界面に収束光状態であるいは発散光状態で入射
させてもよい。前者の場合は、入射した光ビームの入射
角の変化に従って、反射角が変化する光ビームを、上記
反射角の変化に同期して移動する小さな光検出器によっ
て検出したり、反射角の変化方向に沿って延びるエリア
センサによって検出することができる。一方後者の場合
は、種々の反射角で反射した各光ビームを全て受光でき
る方向に延びるエリアセンサによって検出することがで
きる。
【0006】上記構成の表面プラズモン測定装置におい
て、光ビームを金属膜に対して全反射角以上の特定入射
角で入射させると、該金属膜に接している被測定物質中
に電界分布をもつエバネッセント波が生じ、このエバネ
ッセント波によって金属膜と被測定物質との界面に表面
プラズモンが励起される。エバネッセント光の波数ベク
トルが表面プラズモンの波数と等しくて波数整合が成立
しているとき、両者は共鳴状態となり、光のエネルギー
が表面プラズモンに移行するので、誘電体ブロックと金
属膜との界面で全反射した光の強度が鋭く低下する。こ
の光強度の低下は、一般に上記光検出手段により暗線と
して検出される。
【0007】なお上記の共鳴は、入射ビームがp偏光の
ときにだけ生じる。したがって、光ビームがp偏光で入
射するように予め設定しておく必要がある。
【0008】この全反射減衰(ATR)が生じる入射
角、すなわち全反射減衰角θSPより表面プラズモンの
波数が分かると、被測定物質の誘電率が求められる。す
なわち表面プラズモンの波数をKSP、表面プラズモン
の角周波数をω、cを真空中の光速、εとε
それぞれ金属、被測定物質の誘電率とすると、以下の関
係がある。
【0009】
【数1】 すなわち、上記反射光強度が低下する入射角である全反
射減衰角θSPを知ることにより、被測定物質の誘電率
εs、つまりは屈折率に関連する特性を求めることがで
きる。
【0010】なおこの種の表面プラズモン測定装置にお
いては、全反射減衰角θSPを精度良く、しかも大きな
ダイナミックレンジで測定することを目的として、特開
平11−326194号に示されるように、アレイ状の
光検出手段を用いることが考えられている。この光検出
手段は、複数の受光素子が所定方向に配設されてなり、
前記界面において種々の反射角で全反射した光ビームの
成分をそれぞれ異なる受光素子が受光する向きにして配
設されたものである。
【0011】そしてその場合は、上記アレイ状の光検出
手段の各受光素子が出力する光検出信号を、該受光素子
の配設方向に関して微分する微分手段が設けられ、この
微分手段が出力する微分値に基づいて被測定物質の屈折
率に関連する特性を求めることが多い。
【0012】また、全反射減衰(ATR)を利用する類
似の測定装置として、例えば「分光研究」第47巻第1
号(1998)の第21〜23頁および第26〜27頁
に記載がある漏洩モード測定装置も知られている。この
漏洩モード測定装置は基本的に、例えばプリズム状に形
成された誘電体ブロックと、この誘電体ブロックの一面
に形成されたクラッド層と、このクラッド層の上に形成
されて、試料液に接触させられる光導波層と、光ビーム
を発生させる光源と、上記光ビームを上記誘電体ブロッ
クに対して、該誘電体ブロックとクラッド層との界面で
全反射条件が得られるように種々の角度で入射させる光
学系と、上記界面で全反射した光ビームの強度を測定し
て導波モードの励起状態、つまり全反射減衰状態を検出
する光検出手段とを備えてなるものである。
【0013】上記構成の漏洩モード測定装置において、
光ビームを誘電体ブロックを通してクラッド層に対して
全反射角以上の入射角で入射させると、このクラッド層
を透過した後に光導波層においては、ある特定の波数を
有する特定入射角の光のみが導波モードで伝搬するよう
になる。こうして導波モードが励起されると、入射光の
ほとんどが光導波層に取り込まれるので、上記界面で全
反射する光の強度が鋭く低下する全反射減衰が生じる。
そして導波光の波数は光導波層の上の被測定物質の屈折
率に依存するので、全反射減衰が生じる上記特定入射角
を知ることによって、被測定物質の屈折率や、それに関
連する被測定物質の特性を分析することができる。
【0014】なおこの漏洩モード測定装置においても、
全反射減衰によって反射光に生じる暗線の位置を検出す
るために、前述したアレイ状の光検出手段を用いること
ができ、またそれと併せて前述の微分手段が適用される
ことも多い。
【0015】また、上述した表面プラズモン測定装置や
漏洩モード測定装置は、創薬研究分野等において、所望
のセンシング物質に結合する特定物質を見いだすランダ
ムスクリーニングへ使用されることがあり、この場合に
は前記薄膜層(表面プラズモン測定装置の場合は金属膜
であり、漏洩モード測定装置の場合はクラッド層および
光導波層)上に上記被測定物質としてセンシング物質を
固定し、該センシング物質上に種々の被検体が溶媒に溶
かされた試料液を添加し、所定時間が経過する毎に前述
の全反射減衰角θSPの角度を測定している。試料液中
の被検体が、センシング物質と結合するものであれば、
この結合によりセンシング物質の屈折率が時間経過に伴
って変化する。したがって、所定時間経過毎に上記全反
射減衰角θSPを測定し、該全反射減衰角θSPの角度
に変化が生じているか否か測定することにより、被検体
とセンシング物質の結合状態を測定し、その結果に基づ
いて被検体がセンシング物質と結合する特定物質である
か否かを判定することができる。このような特定物質と
センシング物質との組み合わせとしては、例えば抗原と
抗体、あるいは抗体と抗体が挙げられる。具体的には、
ウサギ抗ヒトIgG抗体をセンシング物質として測定ユ
ニットに固定し、ヒトIgG抗体を特定物質として用い
ることができる。
【0016】なお、被検体とセンシング物質の結合状態
を測定するためには、全反射減衰角θSPの角度そのも
のを必ずしも検出する必要はない。例えばセンシング物
質に試料液を添加し、その後の全反射減衰角θSPの角
度変化量を測定して、その角度変化量の大小に基づいて
結合状態を測定することもできる。前述したアレイ状の
光検出手段と微分手段を全反射減衰を利用した測定装置
に適用する場合であれば、センシング物質に試料液を添
加した時点を基準とした微分値の変化は、全反射減衰角
θSPの角度変化を反映しているため、この微分値の変
化に基づいて、センシング物質と被検体との結合状態を
測定することができる(本出願人による特願2000-39830
9号参照)。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】従来提供されている全
反射減衰を利用した測定方法および装置においては、間
欠的に検出を繰り返し、所定時間経過後までの全反射減
衰角θSPの角度変化を求め、その結果に基づいて、セ
ンシング物質と被検体間の結合の有無、すなわと被検体
がセンシング物質と結合する特定物質であるか否かを判
定している。センシング物質と被検体との結合速度は種
々であり、センシング物質との結合作用が早い被検体で
あれば、測定開始から短時間経過後の検出結果から、結
合の有無を容易に判定できるが、センシング物質との結
合作用の遅い被検体であった場合には、結合の有無を正
確に判定するためには、長時間経過後の検出結果に基づ
いて判定を下すことが望ましい。一方、近年被検体の種
類が増加し、個々の被検体に対する測定時間を短縮する
ことが望まれている。しかし、測定時間を短縮した場合
には、センシング物質との結合作用の遅い被検体に関し
ては、正確な判定を下すことができない恐れがあった。
【0018】本発明は上記の事情に鑑みて、センシング
物質と被検体との結合状態の測定精度を低下させること
なく、測定時間を短縮することのできる全反射減衰を利
用した測定方法および装置を提供することを目的とす
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明による全反射減衰
を利用した測定方法は、光ビームを発生させる光源と、
上記光ビームに対して透明な誘電体ブロック、この誘電
体ブロックの一面に形成された薄膜層、この薄膜層の表
面上に配されて、試料液中の特定物質と結合するセンシ
ング物質、およびこのセンシング物質の表面上に上記試
料液を保持する試料液保持機構を備えてなる測定ユニッ
トと、上記光ビームを上記誘電体ブロックに対して、該
誘電体ブロックと上記薄膜層との界面で全反射条件が得
られるように種々の入射角で入射させる光学系と、上記
界面で全反射した光ビームの強度を検出する光検出手段
と、該光検出手段の検出結果に基づいて時間経過に伴う
全反射減衰の状態の変化を測定する測定手段とを備えた
全反射減衰を利用した測定装置において、上記光検出手
段により時間をおいて検出された複数の検出結果に基づ
いて、上記変化を予測する予測式を作成することを特徴
とするものである。
【0020】また、本発明による全反射減衰を利用した
測定方法は、特に前述の表面プラズモン測定方法を対象
とすることもでき、その場合は、光ビームを発生させる
光源と、上記光ビームに対して透明な誘電体ブロック、
この誘電体ブロックの一面に形成された金属膜、この金
属膜の表面上に配されて、試料液中の特定物質と結合す
るセンシング物質、およびこのセンシング物質の表面上
に上記試料液を保持する試料液保持機構を備えてなる測
定ユニットと、上記光ビームを上記誘電体ブロックに対
して、該誘電体ブロックと上記金属膜との界面で全反射
条件が得られるように種々の入射角で入射させる光学系
と、上記界面で全反射した光ビームの強度を検出する光
検出手段と、該光検出手段の検出結果に基づいて、時間
経過に伴う表面プラズモン共鳴による全反射減衰の状態
の変化を測定する測定手段とを備えた全反射減衰を利用
した測定装置において、上記光検出手段により時間をお
いて検出された複数の検出結果に基づいて、上記変化を
予測する予測式を作成することを特徴とするものであ
る。
【0021】また、本発明による全反射減衰を利用した
測定方法は、特に前述の漏洩モード測定方法を対象とす
ることもでき、その場合は、光ビームを発生させる光源
と、上記光ビームに対して透明な誘電体ブロック、この
誘電体ブロックの一面に形成されたクラッド層、このク
ラッド層の上に形成された光導波層、この光導波層の上
に配されて、試料液中の特定物質と結合するセンシング
物質、およびこのセンシング物質の表面上に上記試料液
を保持する試料液保持機構を備えてなる測定ユニット
と、上記光ビームを上記誘電体ブロックに対して、該誘
電体ブロックと上記クラッド層との界面で全反射条件が
得られるように種々の入射角で入射させる光学系と、上
記界面で全反射した光ビームの強度を検出する光検出手
段と、該光検出手段の検出結果に基づいて、時間経過に
伴う上記光導波層での導波モードの励起による全反射減
衰の状態の変化を測定する測定手段とを備えた全反射減
衰を利用した測定装置において、上記光検出手段により
時間をおいて検出された複数の検出結果に基づいて、上
記変化を予測する予測式を作成することを特徴とするも
のである。
【0022】上記各種の全反射減衰を利用する測定方法
においては、上記予測式が、 U(t)=A(1−e−Bt) であってもよい(但し、tは測定開始からの経過時間、
AおよびBはフィッティングパラメータ、U(t)は経
時変化による全反射減衰の状態を反映する変化量であ
る。)。
【0023】本発明による全反射減衰を利用した測定装
置においては、光ビームを発生させる光源と、上記光ビ
ームに対して透明な誘電体ブロック、この誘電体ブロッ
クの一面に形成された薄膜層、この薄膜層の表面上に配
されて、試料液中の特定物質と結合するセンシング物
質、およびこのセンシング物質の表面上に上記試料液を
保持する試料液保持機構を備えてなる測定ユニットと、
上記光ビームを上記誘電体ブロックに対して、該誘電体
ブロックと上記薄膜層との界面で全反射条件が得られる
ように種々の入射角で入射させる光学系と、上記界面で
全反射した光ビームの強度を検出する光検出手段と、該
光検出手段の検出結果に基づいて時間経過に伴う全反射
減衰の状態の変化を測定する測定手段とを備えた全反射
減衰を利用した測定装置において、上記測定手段が、上
記光検出手段により時間をおいて検出された複数の検出
結果に基づいて、上記変化を予測する予測式を作成する
ものであることを特徴とするものである。
【0024】また、本発明による全反射減衰を利用した
測定装置は、特に前述の表面プラズモン測定装置として
構成されたものを対象とすることもでき、その場合は、
光ビームを発生させる光源と、上記光ビームに対して透
明な誘電体ブロック、この誘電体ブロックの一面に形成
された金属膜、この金属膜の表面上に配されて、試料液
中の特定物質と結合するセンシング物質、およびこのセ
ンシング物質の表面上に上記試料液を保持する試料液保
持機構を備えてなる測定ユニットと、上記光ビームを上
記誘電体ブロックに対して、該誘電体ブロックと上記金
属膜との界面で全反射条件が得られるように種々の入射
角で入射させる光学系と、上記界面で全反射した光ビー
ムの強度を検出する光検出手段と、該光検出手段の検出
結果に基づいて、時間経過に伴う表面プラズモン共鳴に
よる全反射減衰の状態の変化を測定する測定手段とを備
えた全反射減衰を利用した測定装置において、上記測定
手段が、上記光検出手段により時間をおいて検出された
複数の検出結果に基づいて、上記変化を予測する予測式
を作成するものであることを特徴とするものである。
【0025】また、本発明による全反射減衰を利用した
測定装置は、特に前述の漏洩モード測定装置として構成
されたものを対象とすることもでき、その場合は、光ビ
ームを発生させる光源と、上記光ビームに対して透明な
誘電体ブロック、この誘電体ブロックの一面に形成され
たクラッド層、このクラッド層の上に形成された光導波
層と、この光導波層の表面上に配されて、試料液中の特
定物質と結合するセンシング物質、およびこのセンシン
グ物質の表面上に上記試料液を保持する試料液保持機構
を備えてなる測定ユニットと、上記光ビームを上記誘電
体ブロックに対して、該誘電体ブロックと上記クラッド
層との界面で全反射条件が得られるように種々の入射角
で入射させる光学系と、上記界面で全反射した光ビーム
の強度を検出する光検出手段と、該光検出手段の検出結
果に基づいて、時間経過に伴う上記光導波層での導波モ
ードの励起による全反射減衰の状態の変化を測定する測
定手段とを備えた全反射減衰を利用した測定装置におい
て、上記測定手段が、上記光検出手段により時間をおい
て検出された複数の検出結果に基づいて、上記変化を予
測する予測式を作成するものであることを特徴とするも
のである。
【0026】上記各種の全反射減衰を利用した測定装置
において、上記予測式は、 U(t)=A(1−e−Bt) であってもよい(但し、tは測定開始からの経過時間、
AおよびBはフィッティングパラメータ、U(t)は経
時変化による全反射減衰の状態を反映する変化量であ
る。)。
【0027】また、入力操作により最長予測時間を上記
測定手段に設定する時間設定手段をさらに備える場合に
は、上記測定手段が、上記予測式と上記最長予測時間に
基づいて、測定開始から最長予測時間が経過した時点の
予測変化量を算出するものであってもよい。
【0028】また、上記各種の全反射減衰を利用した測
定装置において、上記測定ユニットを複数個備え、上記
複数個の測定ユニットを支持する支持体と、上記複数の
測定ユニットの各誘電体ブロックに関して順次上記種々
の入射角が得られるように、上記支持体を上記光学系お
よび光検出手段に対して相対的に移動させて、各測定ユ
ニットを上記光学系および光検出手段に対して所定位置
に配置する移動手段とを備えたものであってもよい。
【0029】上記支持体が、回動軸を中心とする円周上
に上記複数の測定ユニットを支持したターンテーブルで
あれば、上記移動手段として、このターンテーブルを間
欠的に回動させるものを用いることができる。
【0030】なお、上記各種の測定方法および測定装置
においては、「測定開始」とは、センシング物質上に試
料液が供給された時点を意味し、「経過時間t」は、具
体的にはセンシング物質上に試料液が供給されてから実
際に検出を行った時までの経過時間である。
【0031】なお、上記「結合」としては、タンパク質
−タンパク質相互作用、DNA−タンパク質相互作用、
糖−タンパク質相互作用、タンパク質−ペプチド相互作
用、脂質−タンパク質相互作用や化学物質の結合等が含
まれている。
【0032】
【発明の効果】本発明による全反射減衰を利用した測定
方法および測定装置においては、光検出手段の検出結果
に基づいて全反射減衰の状態の経時変化を測定する測定
手段を備えた全反射減衰を利用した測定装置において、
時間をおいて検出された複数の検出結果に基づいて、全
反射減衰の状態の変化を予測する予測式を作成するた
め、時間をおいて数回検出を行い、この検出結果に基づ
いて、一旦予測式を作成すれば、その後の変化はこの予
測式から求めることができる。
【0033】このため、測定時間を短縮した場合に、そ
の測定時間内ではセンシング物質と結合する被検体であ
るか否かが判定が困難である被検体が存在しても、予測
式を用いて所望の測定時間経過後の全反射減衰の状態の
変化を予測することができ、この予測結果に基づいて、
被検体が特定物質であるか否かを判定することができ
る。したがって、センシング物質と被検体との結合状態
の測定精度を低下させることなく、測定時間を短縮する
ことができる。
【0034】上記予測式として、 U(t)=A(1−e−Bt) (但し、tは測定開始からの経過時間、AおよびBはフ
ィッティングパラメータ、U(t)は全反射減衰の状態
の経時変化を反映する変化量である。)を用いる場合に
は、少なくとも2回の検出を行えば、フィッティングパ
ラメータを決定でき、容易に予測式を作成できる。
【0035】入力操作により最長予測時間を上記測定手
段に設定する時間設定手段をさらに備え、上記測定手段
が、上記予測式と上記最長予測時間に基づいて、測定開
始から最長予測時間が経過した時点の予測変化量を算出
するものであれば、測定者は、センシング物質あるいは
被検体の種類に応じて、最長予測時間を任意に設定で
き、測定開始から所望の時間経過後の全反射減衰の状態
の予測変化量を知ることができ、全反射減衰を利用した
測定装置の利便性が向上する。
【0036】なお、本発明の全反射減衰を利用した測定
装置のうち、複数の測定ユニットを支持体に支持させ、
この支持体を、光学系および光検出手段に対して相対的
に移動させて各測定ユニットを順次光学系および光検出
手段に対して所定位置に配置できるように構成したもの
においては、複数の測定ユニットにおける全反射減衰の
状態を、上記の移動にともなって次々と測定に供するこ
とができ、多数の測定ユニットについての測定を平行し
て行なうことが可能になる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明の第1の実
施形態による表面プラズモン測定装置の全体形状を示す
ものであり、また図2はこの装置の要部の側面形状を示
している。この表面プラズモン測定装置においては、表
面プラズモン共鳴による全反射減衰角θSPの角度変化
量を測定し、センシング物質と被検体の結合の有無、す
なわち被検体が特定物質であるか否かを判定している。
【0038】図1に示す通りこの表面プラズモン測定装
置は、複数の測定ユニット10と、これら複数の測定ユニ
ット10を支持したターンテーブル20と、このターンテー
ブル20を間欠的に回動させる移動手段としての支持体駆
動手段21と、測定用の光ビーム(レーザビーム)30を発
生させる半導体レーザ等のレーザ光源31と、入射光学系
を構成する集光レンズ32と、光検出器40と、上記レーザ
光源31および支持体駆動手段21の駆動を制御するととも
に、上記光検出器40の出力信号Sを受けて後述の処理を
行なうコントローラ60と、該コントローラ60に接続され
た時間設定部80と、試料液供給機構70とを有している。
【0039】上記測定ユニット10は図2に示す通り、概
略四角錐形状とされた誘電体ブロック11と、この誘電体
ブロック11の一面(図中の上面)に形成された、例えば
金、銀、銅、アルミニウム等からなる金属膜12とを有し
ている。
【0040】誘電体ブロック11は例えば透明樹脂等から
なり、金属膜12が形成された部分の周囲が嵩上げされた
形とされ、この嵩上げされた部分13は試料液15を貯える
試料液保持機構として機能する。なお本例では、金属膜
12の上にセンシング物質14が固定されるが、このセンシ
ング物質14については後述する。
【0041】ターンテーブル20上には、この測定ユニッ
ト10を嵌合保持する複数(本例では11個)の貫通穴22
が、ターンテーブル20の回動軸23を中心とする円周上に
等角度間隔で設けられている。測定ユニット10は、ター
ンテーブル20に対して交換可能な状態で保持される。支
持体駆動手段21はステッピングモータ等から構成され、
ターンテーブル20を貫通穴22の配置角度と等しい角度ず
つ間欠的に回動させる。
【0042】集光レンズ32は図2に示す通り、光ビーム
30を集光して収束光状態で誘電体ブロック11に通し、誘
電体ブロック11と金属膜12との界面12aに対して種々の
入射角が得られるように入射させる。この入射角の範囲
は、上記界面12aにおいて光ビーム30の全反射条件が得
られ、かつ、表面プラズモン共鳴が生じ得る角度範囲を
含む範囲とされる。
【0043】なお光ビーム30は、界面12aに対してp偏
光で入射する。そのようにするためには、予めレーザ光
源31をその偏光方向が所定方向となるように配設すれば
よい。その他、波長板や偏光板で光ビーム30の偏光の向
きを制御してもよい。
【0044】光検出器40は、多数のフォトダイオードが
1列に配されてなるフォトダイオードアレイであり、フ
ォトダイオードの並び方向が図2中の矢印X方向となる
ように配されている。
【0045】試料液供給機構70は、試料液を所定量だけ
吸引保持するピペット71と、このピペット71を移動させ
る手段72とから構成されたものであり、所定位置にセッ
トされた試料液容器73から試料液をピペット71に吸引保
持し、ターンテーブル20上の所定の停止位置にある測定
ユニット10の試料液保持枠13内にその試料液を滴下供給
する。
【0046】時間設定部80は、キーボード等から構成さ
れ、測定者の手動入力操作により測定終了時間T2および
最長予測時間T1を、後述するコントローラ60の信号処理
部65に設定する。
【0047】一方コントローラ60は、支持体駆動手段21
からその回動停止位置を示すアドレス信号Aを受けると
ともに、所定のシーケンスに基づいてこの支持体駆動手
段21を作動させる駆動信号Bを出力する。また上記光検
出器40の出力信号Sを受ける測定手段61と、この測定手
段61からの出力を受ける表示部62とを備えている。
【0048】測定手段61は、図3に示すように、光検出
器40に接続された差動アンプアレイ63と、ドライバ64
と、コンピュータシステム等からなる信号処理部65とか
ら構成されている。
【0049】図示の通り上記ドライバ64は、差動アンプ
アレイ63の各差動アンプ63a、63b、63c……の出力を
サンプルホールドするサンプルホールド回路52a、52
b、52c……、これらのサンプルホールド回路52a、52
b、52c……の各出力が入力されるマルチプレクサ53、
このマルチプレクサ53の出力をデジタル化して信号処理
部65に入力するA/D変換器54、マルチプレクサ53とサ
ンプルホールド回路52a、52b、52c……とを駆動する
駆動回路55、および信号処理部65からの指示に基づいて
駆動回路55の動作を制御する制御回路56から構成されて
いる。
【0050】信号処理部65には、記憶部66に予め下記の
予測式が記憶されている。
【0051】U(t)=A(1−e−Bt) (但し、tは測定開始からの経過時間、A、およびBは
フィッティングパラメータである。U(t)は全反射減
衰角θSPの経時変化を反映する変化量であり、その詳
細は後述する。) 各測定ユニット毎に、測定開始から時間設定部80により
設定された測定終了時間T2が経過する間に間欠的に検出
された経時変化を反映する変化量U(t)と、その時の
測定開始からの経過時間である測定時間tに基づいて、
フィッティングパラメータAおよびBを求め、時間設定
部80により設定された最長予測時間T1が経過後の変化量
U(T1)を算出し、検出値、予測式とともに表示部62へ
表示する。
【0052】以下、上記構成の表面プラズモン測定装置
による表面プラズモン共鳴による全反射減衰角θSP
角度変化量の測定動作について説明する。なお、本実施
の形態においては、時間設置部80から測定時間T2として
は20分、最長予測時間T1としては120分が設定され
ている場合を例として説明を行う。
【0053】まず、実際の測定を行う前に、被検体と溶
媒からなる試料液を複数種類用意する。また試料液の種
類と同数の測定ユニット10を用意する。通常、測定ユニ
ット10に固定されるセンシング物質は、測定者により異
なため、測定者はセンシング物質14の固定されていない
測定ユニットを購入し、この測定カップに所望のセンシ
ング物質14を固定する。例えばセンシング物質14として
は、蛋白質の一種であるストレプトアビジン等がある。
通常それらの測定ユニット10は、不図示の96穴カセッ
ト内に並べられている。
【0054】測定ユニット10は、不図示の測定ユニット
移動機構により、順次ターンテーブル20上の貫通穴22に
配置される。ターンテーブル20が何回が回動された後、
測定ユニット10が試料液供給機構70が設けられている位
置に静止すると、測定ユニット10の試料液保持枠13に、
上記試料液供給機構70によって試料液15が供給される。
【0055】試料液供給機構70は、順次試料液容器73か
ら溶媒をピペット71に吸引保持し、測定ユニット10の試
料液保持枠13内にその溶媒を滴下供給する。例えば被検
体がビオチン化インスリンであれば、試料液としては、
0.1%BSA(Bovine SerumAlbumin :ウシ血清アルブ
ミン)液が含まれるPBS(リン酸バッファ液)に溶か
されたビオチン化インスリンが準備される。試料液供給
機構70により試料液が測定ユニット10に滴下供給された
後、ターンテーブル20が回動され、測定ユニット10が、
その誘電体ブロック11に上記光ビーム30が入射する測定
位置(図2中の右側の測定ユニット10の位置)に静止す
る状態となる。なお、測定時間tは、測定ユニット10に
試料液が供給された時点を基準に、不図示のタイマーに
より計測されている。
【0056】この状態で、コントローラ60からの指令で
レーザ光源31が駆動され、そこから発せられた光ビーム
30が前述のように収束する状態で、誘電体ブロック11と
金属膜12との界面12aに入射する。この界面12aで全反
射した光ビーム30は、光検出器40によって検出される。
【0057】本例における光検出器40は、複数のフォト
ダイオード40a、40b、40c……が1列に配設されてな
るフォトダイオードアレイであり、図1の図示面内にお
いて、光ビーム30の進行方向に対してフォトダイオード
配設方向がほぼ直角となる向きに配設されている。した
がって、上記界面12aにおいて種々の反射角で全反射し
た光ビーム30の各成分を、それぞれ異なるフォトダイオ
ード40a、40b、40c……が受光することになる。
【0058】上記フォトダイオード40a、40b、40c…
…の各出力は、差動アンプアレイ63の各差動アンプ63
a、63b、63c……に入力される。この際、互いに隣接
する2つのフォトダイオードの出力が、共通の差動アン
プに入力される。したがって各差動アンプ63a、63b、
63c……の出力は、複数のフォトダイオード40a、40
b、40c……が出力する光検出信号を、それらの配設方
向に関して微分したものと考えることができる。
【0059】各差動アンプ63a、63b、63c……の出力
は、それぞれサンプルホールド回路52a、52b、52c…
…により所定のタイミングでサンプルホールドされ、マ
ルチプレクサ53に入力される。マルチプレクサ53は、サ
ンプルホールドされた各差動アンプ63a、63b、63c…
…の出力を、所定の順序に従ってA/D変換器54に入力
する。A/D変換器54はこれらの出力をデジタル化して
信号処理部65に入力する。
【0060】図4は、界面12aで全反射した光ビーム30
の入射角θ毎の光強度と、差動アンプ63a、63b、63c
……の出力との関係を説明するものである。ここで、光
ビーム30の界面12aへの入射角θと上記光強度Iとの関
係は、同図(1)のグラフに示すようなものであるとす
る。
【0061】界面12aにある特定の入射角θSPで入射
した光は、金属膜12とセンシング物質14との界面に表面
プラズモンを励起させるので、この光については反射光
強度Iが鋭く低下する。つまりθSPが全反射減衰角で
あり、この角度θSPにおいて反射光強度Iは最小値を
取る。この反射光強度Iの低下は、図1にDで示すよう
に、反射光中の暗線として観察される。
【0062】また図4の(2)は、フォトダイオード40
a、40b、40c……の配設方向を示しており、先に説明
した通り、これらのフォトダイオード40a、40b、40c
……の配設方向位置は上記入射角θと一義的に対応して
いる。
【0063】そしてフォトダイオード40a、40b、40c
……の配設方向位置、つまりは入射角θと、差動アンプ
63a、63b、63c……の出力I’(反射光強度Iの微分
値)との関係は、同図(3)に示すようなものとなる。
【0064】信号処理部65は、A/D変換器54から入力
された微分値I’の値に基づいて、差動アンプ63a、63
b、63c……の中から、全反射減衰角θSPに対応する
微分値I’=0に最も近い出力が得られているもの(図
3の例では差動アンプ63eとなる)を選択し、それが出
力する微分値I’を表示部62に表示させる。なお、場合
によっては微分値I’=0を出力している差動アンプが
存在することもあり、そのときは当然その差動アンプが
選択される。以下所定時間が経過する毎に上記選択され
た作動アンプ18eが出力する微分値I’を同様に検出
し、信号処理部65の記憶部66に記憶する。
【0065】前述したように測定ユニット10の金属膜12
(図1参照)に接しているセンシング物質14と被検体が
結合すると、センシング物質14の屈折率が変化して、全
反射減衰角θSPの角度も変化する。そのため、図3
(1)に示す曲線も左右方向に移動する形で変化し、そ
れに応じて上記微分値I’も上下する。ここで、測定ユ
ニット10に試料液を供給した直後の微分値I’、すなわ
ち1回目に測定した微分値I’をI’(0)とし、測定
開始からt分経過後の微分値をI’(t)とすると、
I’(t)とI’(0)の差分を次式のように変化量U
(t)と定義する。
【0066】U(t)=I’(t)−I’(0) このとき、この変化量U(t)は、全反射減衰の状態の
経時変化を反映する変化量となる。
【0067】信号処理部65では、2回目以降の検出時に
は、検出した微分値I’(t))と、記憶部66に記憶さ
れた微分値I’(0)から上記変化量U(t)を算出
し、該変化量U(t)とそのときの測定時間tとを対応
させて記憶部66に記憶させる。
【0068】測定開始から測定終了時間T2(20分)が
経過すると、信号処理部65は、記憶部66に記憶された測
定時間t、変化量U(t)および下記の記憶式に基づい
て、予測式を作成する。
【0069】U(t)=A(1−e−Bt) 2回以上U(t)が算出されていれば、フィッティング
パラメータAおよびBを計算により決定することができ
る。U(t)の算出回数が3回以上である場合には、適
宜数学的処理を用いて、最も適切なAおよびBを採用す
る。
【0070】例えば測定開始から10分後および20分
後のU(t)が、図5に示すような値であれば、図5に
波線で示すような予測式が得られる。
【0071】この予測式から最長予測時間T1(120
分)後の予測変化量U(120)を算出すれば、図5に
示すようなU(120)が得られる。表示部62には、こ
れらの検出値、予測式および予測変化量を表示する。
【0072】測定者は、表示部62に表示された予測変化
量U(120)に基づいて、被検体がセンシング物質と
結合する特定物質であるか否かを判定することができ
る。
【0073】以上の説明で明らかなように、本実施形態
では、試料液を測定ユニット10に供給後20分間の間に
行った光検出手段40の検出結果に基づいて、全反射減衰
の状態の変化を反映する変化量U(t)を予測する予測
式を作成し、この予測式に基づいて、最終予測時間とし
て設定された120分後の変化量U(120)を算出し
表示する。
【0074】このため、20分間の測定では、被検体が
センシング物質と結合する被検体であるか否かの判定が
困難である被検体に関しては、120分後の変化量U
(120)に基づいて、判定することができる。すなわ
ち、センシング物質と被検体との結合状態の測定精度を
低下させることなく、測定時間を短縮することができ
る。
【0075】また、上記予測式として、 U(t)=A(1−e−Bt) を用いているので、変化量U(t)を少なくとも2回求
めれば、フィッティングパラメータを決定でき、容易に
予測式を作成できる。
【0076】また、測定者は、センシング物質あるいは
被検体の種類に応じて、最長予測時間T1を任意に設定で
き、全反射減衰を利用した測定装置の利便性が向上す
る。
【0077】さらに、複数の測定ユニット10をターンテ
ーブル20上に配置し、このターンテーブル20を回転させ
て、各測定ユニット10を順次集光レンズ32および光検出
手段40に対して所定位置に配置できるように構成したた
め、複数の測定ユニット10における微分値を、上記ター
ンテーブル20の回転にともなって次々と測定することが
でき、多数の測定ユニット10についての測定を短時間で
行なうことが可能となる。
【0078】なお、上記第1の実施形態においては、微
分値I’(0)として、試料液を測定ユニット10へ供給
した直後に検出した値を用いたが、試料液を測定ユニッ
ト10へ供給する前に検出した値を微分値I’(0)とし
て用いてもよい。また、補正処理等を用いて、適切な
I’(0)を求めることにより、さらに測定精度を向上
させることができる。
【0079】また、上記第1の実施形態の変型例とし
て、記憶部66に予め次式を記憶しておいてもよい。
【0080】I’(t)=A(1−e−Bt)+C この場合には、3回以上I’(t)の検出を行えば、
A、BおよびCを決定することができ、予測式を作成す
ることができる。必ずしもI’(0)を検出する必要は
ない。U(120)を算出する場合には、予測式より
I'(120)およびびI’(0)を算出し、その差を
もとめればよい。なお、用いられ予測式は、これらに限
定されるものではなく、種々の数学的処理により、適宜
作成されるものでよい。
【0081】また、以上説明した各実施形態では、測定
ユニット10を支持する支持体として回動するターンテー
ブル20が用いられているが、支持体の移動方式や形状は
これに限られるものではない。例えば、ターンテーブル
20を一方向に回転するのではなく、逆方向に移動させて
その測定ユニットを再度、光源31、集光レンズ32および
光検出器40からなる光測定機構にセットし、測定を行な
うようにしてもよい。また、光測定機構を複数設けて、
ターンテーブル20が1回転する間に1つの測定ユニット
に関して複数回測定を行なうように構成することも可能
である。
【0082】あるいは、複数の測定ユニットを支持した
支持体を往復直線移動またはXY方向に平面移動するよ
うに構成し、その移動にともなって複数の測定ユニット
を1つあるいは複数個の光測定機構に順次セットするよ
うにしても構わない。
【0083】なお、上記第1の実施形態の他の変型例と
して、支持体を固定し、光測定機構を移動させて、各測
定ユニット10の測定を順次行うもの、あるいは支持体お
よび光測定機構の両者を移動させて、各測定ユニット10
の測定を順次行うものも考えられる。この場合にも多数
の測定ユニットについての測定を短時間で行なうことが
可能になる。
【0084】なお、上述のように、誘電体ブロック11、
金属膜12および試料液保持枠13が一体的に形成された測
定ユニット10に限らず、金属膜12および試料保持枠13が
一体化され、誘電体ブロック11に対して交換可能に形成
された測定ユニットを適用することもできる。
【0085】次に、図1および図6を参照して本発明の
第2の実施形態について説明する。
【0086】第2の実施の形態の全体構成は第1の実施
形態とほぼ同様であるため、図1において、異なる構成
部の番号のみ図中に付記する。また図6においては、図
2中の要素と同等の要素には同番号を付してあり、それ
らについての説明は特に必要の無い限り省略する。
【0087】この第2実施形態の全反射減衰を利用した
センサーは、先に説明した漏洩モード測定装置であり、
測定ユニット90を用いるように構成されている。この測
定ユニット90の誘電体ブロック11の一面(図中の上面)
にはクラッド層91が形成され、さらにその上には光導波
層92が形成されている。
【0088】誘電体ブロック11は、例えば合成樹脂やB
K7等の光学ガラスを用いて形成されている。一方クラ
ッド層91は、誘電体ブロック11よりも低屈折率の誘電体
や、金等の金属を用いて薄膜状に形成されている。また
光導波層92は、クラッド層91よりも高屈折率の誘電体、
例えばPMMAを用いてこれも薄膜状に形成されてい
る。クラッド層91の膜厚は、例えば金薄膜から形成する
場合で36.5nm、光導波層92の膜厚は、例えばPMMA
から形成する場合で700nm程度とされる。
【0089】上記構成の漏洩モードセンサーにおいて、
レーザ光源31から出射した光ビーム30を誘電体ブロック
11を通してクラッド層91に対して全反射角以上の入射角
で入射させると、該光ビーム30が誘電体ブロック11とク
ラッド層91との界面91aで全反射するが、クラッド層91
を透過して光導波層92に特定入射角で入射した特定波数
の光は、該光導波層92を導波モードで伝搬するようにな
る。こうして導波モードが励起されると、入射光のほと
んどが光導波層92に取り込まれるので、上記界面91aで
全反射する光の強度が鋭く低下する全反射減衰が生じ
る。
【0090】光導波層92における導波光の波数は、該光
導波層92の上のセンシング物質14の屈折率に依存するの
で、全反射減衰が生じる上記特定入射角を知ることによ
って、センシング物質14の屈折率を測定することができ
る。また、光検出器40の隣接したフォトダイオードの検
出値の差分である微分値I’に基づいて各測定ユニット
90における、微分値の経時変化すなわち全反射減衰の状
態の経時変化を測定し、被検体とセンシング物質14との
結合状態を測定することができる。
【0091】本実施形態でも、信号処理部65において、
第1実施形態と同様に、上記微分値I’の検出結果に基
づいて予測式を求め、この予測式に基づいて、最終予測
時間が経過後の変化量U(T1)を算出し表示することが
でき、センシング物質と被検体との結合状態の測定精度
を低下させることなく、測定時間を短縮することができ
る。また、他の効果に関しても、第1実施形態と同様の
効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による表面プラズモン
測定装置の全体図
【図2】図1の表面プラズモン測定装置の要部を示す一
部破断側面図
【図3】上記表面プラズモン測定装置に用いられる測定
手段のブロック図
【図4】上記表面プラズモン測定装置における光ビーム
入射角と光検出器による検出光強度との関係、および光
ビーム入射角と光強度検出信号の微分値との関係を示す
概略図
【図5】本発明の表面プラズモン共鳴測定方法による検
出結果、予測式および予測変化量の一例を示すグラフ
【図6】本発明の第2の実施形態による漏洩モード測定
装置の要部を示す一部破断側面図
【符号の説明】
10、90 測定ユニット 11 誘電体ブロック 12 金属膜 12a 誘電体ブロックと金属膜との界面 13 試料液保持枠 14 センシング物質 15 試料液 20 ターンテーブル 21 支持体駆動手段 30 光ビーム 31 レーザ光源 32 集光レンズ 40 光検出器 60 コントローラ 61 測定手段 62 表示部 65 信号処理部 66 記憶部 70 試料液供給機構 80 時間設定部 91 クラッド層 91a 誘電体ブロックとクラッド層との界面 92 光導波層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G057 AA02 AB04 AB07 AC01 BA01 BA03 BB06 HA01 HA02 HA04 2G058 AA01 CC08 CC17 CD04 CF12 CF21 EA02 EA11 GA02 GD00 2G059 BB04 BB12 CC16 DD12 EE02 EE05 FF04 GG01 GG04 JJ11 JJ12 JJ19 JJ20 KK01 KK03 KK04 MM01 MM09 MM10 MM11 PP04

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ビームを発生させる光源と、 前記光ビームに対して透明な誘電体ブロック、この誘電
    体ブロックの一面に形成された薄膜層、この薄膜層の表
    面上に配されて、試料液中の特定物質と結合するセンシ
    ング物質、およびこのセンシング物質の表面上に前記試
    料液を保持する試料液保持機構を備えてなる測定ユニッ
    トと、 前記光ビームを前記誘電体ブロックに対して、該誘電体
    ブロックと前記薄膜層との界面で全反射条件が得られる
    ように種々の入射角で入射させる光学系と、 前記界面で全反射した光ビームの強度を検出する光検出
    手段と、 該光検出手段の検出結果に基づいて時間経過に伴う全反
    射減衰の状態の変化を測定する測定手段とを備えた全反
    射減衰を利用した測定装置において、 前記光検出手段により時間をおいて検出された複数の検
    出結果に基づいて、前記変化を予測する予測式を作成す
    ることを特徴とする全反射減衰を利用した測定方法。
  2. 【請求項2】 光ビームを発生させる光源と、 前記光ビームに対して透明な誘電体ブロック、この誘電
    体ブロックの一面に形成された金属膜、この金属膜の表
    面上に配されて、試料液中の特定物質と結合するセンシ
    ング物質、およびこのセンシング物質の表面上に前記試
    料液を保持する試料液保持機構を備えてなる測定ユニッ
    トと、 前記光ビームを前記誘電体ブロックに対して、該誘電体
    ブロックと前記金属膜との界面で全反射条件が得られる
    ように種々の入射角で入射させる光学系と、 前記界面で全反射した光ビームの強度を検出する光検出
    手段と、 該光検出手段の検出結果に基づいて、時間経過に伴う表
    面プラズモン共鳴による全反射減衰の状態の変化を測定
    する測定手段とを備えた全反射減衰を利用した測定装置
    において、 前記光検出手段により時間をおいて検出された複数の検
    出結果に基づいて、前記変化を予測する予測式を作成す
    ることを特徴とする全反射減衰を利用した測定方法。
  3. 【請求項3】 光ビームを発生させる光源と、 前記光ビームに対して透明な誘電体ブロック、この誘電
    体ブロックの一面に形成されたクラッド層、このクラッ
    ド層の上に形成された光導波層、この光導波層の上に配
    されて、試料液中の特定物質と結合するセンシング物
    質、およびこのセンシング物質の表面上に前記試料液を
    保持する試料液保持機構を備えてなる測定ユニットと、 前記光ビームを前記誘電体ブロックに対して、該誘電体
    ブロックと前記クラッド層との界面で全反射条件が得ら
    れるように種々の入射角で入射させる光学系と、 前記界面で全反射した光ビームの強度を検出する光検出
    手段と、 該光検出手段の検出結果に基づいて、時間経過に伴う前
    記光導波層での導波モードの励起による全反射減衰の状
    態の変化を測定する測定手段とを備えた全反射減衰を利
    用した測定装置において、 前記光検出手段により時間をおいて検出された複数の検
    出結果に基づいて、前記変化を予測する予測式を作成す
    ることを特徴とする全反射減衰を利用した測定方法。
  4. 【請求項4】 前記予測式が、 U(t)=A(1−e−Bt) であることを特徴とする請求項1から3いずれか1項記
    載の全反射減衰を利用した測定方法(但し、tは測定開
    始からの経過時間、AおよびBはフィッティングパラメ
    ータ、U(t)は経時変化による全反射減衰の状態の変
    化を反映する変化量である。)。
  5. 【請求項5】 光ビームを発生させる光源と、 前記光ビームに対して透明な誘電体ブロック、この誘電
    体ブロックの一面に形成された薄膜層、この薄膜層の表
    面上に配されて、試料液中の特定物質と結合するセンシ
    ング物質、およびこのセンシング物質の表面上に前記試
    料液を保持する試料液保持機構を備えてなる測定ユニッ
    トと、 前記光ビームを前記誘電体ブロックに対して、該誘電体
    ブロックと前記薄膜層との界面で全反射条件が得られる
    ように種々の入射角で入射させる光学系と、 前記界面で全反射した光ビームの強度を検出する光検出
    手段と、 該光検出手段の検出結果に基づいて時間経過に伴う全反
    射減衰の状態の変化を測定する測定手段とを備えた全反
    射減衰を利用した測定装置において、 前記測定手段が、前記光検出手段により時間をおいて検
    出された複数の検出結果に基づいて、前記変化を予測す
    る予測式を作成するものであることを特徴とする全反射
    減衰を利用した測定装置。
  6. 【請求項6】 光ビームを発生させる光源と、 前記光ビームに対して透明な誘電体ブロック、この誘電
    体ブロックの一面に形成された金属膜、この金属膜の表
    面上に配されて、試料液中の特定物質と結合するセンシ
    ング物質、およびこのセンシング物質の表面上に前記試
    料液を保持する試料液保持機構を備えてなる測定ユニッ
    トと、 前記光ビームを前記誘電体ブロックに対して、該誘電体
    ブロックと前記金属膜との界面で全反射条件が得られる
    ように種々の入射角で入射させる光学系と、 前記界面で全反射した光ビームの強度を検出する光検出
    手段と、 該光検出手段の検出結果に基づいて、時間経過に伴う表
    面プラズモン共鳴による全反射減衰の状態の変化を測定
    する測定手段とを備えた全反射減衰を利用した測定装置
    において、 前記測定手段が、前記光検出手段により時間をおいて検
    出された複数の検出結果に基づいて、前記変化を予測す
    る予測式を作成するものであることを特徴とする全反射
    減衰を利用した測定装置。
  7. 【請求項7】 光ビームを発生させる光源と、 前記光ビームに対して透明な誘電体ブロック、この誘電
    体ブロックの一面に形成されたクラッド層、このクラッ
    ド層の上に形成された光導波層と、この光導波層の表面
    上に配されて、試料液中の特定物質と結合するセンシン
    グ物質、およびこのセンシング物質の表面上に前記試料
    液を保持する試料液保持機構を備えてなる測定ユニット
    と、 前記光ビームを前記誘電体ブロックに対して、該誘電体
    ブロックと前記クラッド層との界面で全反射条件が得ら
    れるように種々の入射角で入射させる光学系と、 前記界面で全反射した光ビームの強度を検出する光検出
    手段と、 該光検出手段の検出結果に基づいて、時間経過に伴う前
    記光導波層での導波モードの励起による全反射減衰の状
    態の変化を測定する測定手段とを備えた全反射減衰を利
    用した測定装置において、 前記測定手段が、前記光検出手段により時間をおいて検
    出された複数の検出結果に基づいて、前記変化を予測す
    る予測式を作成するものであることを特徴とする全反射
    減衰を利用した測定装置。
  8. 【請求項8】 前記予測式が、 U(t)=A(1−e−Bt) であることを特徴とする請求項5から7いずれか1項記
    載の全反射減衰を利用した測定装置(但し、tは測定開
    始からの経過時間、AおよびBはフィッティングパラメ
    ータ、U(t)は経時変化による全反射減衰の状態を反
    映する変化量である。)。
  9. 【請求項9】入力操作により最長予測時間を前記測定手
    段に設定する時間設定手段をさらに備え、 前記測定手段が、前記予測式と前記最長予測時間に基づ
    いて、測定開始から最長予測時間が経過した時点の予測
    変化量を算出するものであることを特徴とする請求項5
    から8いずれか1項記載の全反射減衰を利用した測定装
    置。
  10. 【請求項10】前記測定ユニットを複数個備え、 前記複数個の測定ユニットを支持する支持体と、 前記複数の測定ユニットの各誘電体ブロックに関して順
    次前記種々の入射角が得られるように、前記支持体を前
    記光学系および光検出手段に対して相対的に移動させ
    て、各測定ユニットを前記光学系および光検出手段に対
    して所定位置に配置する移動手段とを備えたことを特徴
    とする請求項5から9いずれか1項記載の全反射減衰を
    利用した測定装置。
  11. 【請求項11】 前記支持体が、回動軸を中心とする円
    周上に前記複数の測定ユニットを支持したターンテーブ
    ルであり、 前記移動手段が、このターンテーブルを間欠的に回動さ
    せるものであることを特徴とする請求項10記載の全反
    射減衰を利用した測定装置。
JP2001115369A 2001-04-13 2001-04-13 全反射減衰を利用した測定方法および測定装置 Withdrawn JP2002310904A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001115369A JP2002310904A (ja) 2001-04-13 2001-04-13 全反射減衰を利用した測定方法および測定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001115369A JP2002310904A (ja) 2001-04-13 2001-04-13 全反射減衰を利用した測定方法および測定装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002310904A true JP2002310904A (ja) 2002-10-23

Family

ID=18966278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001115369A Withdrawn JP2002310904A (ja) 2001-04-13 2001-04-13 全反射減衰を利用した測定方法および測定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002310904A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7723122B2 (en) 2004-08-31 2010-05-25 Fujifilm Corporation Method for analyzing test substance by surface plasmon resonance analysis
KR101667150B1 (ko) * 2015-05-10 2016-10-17 고려대학교 산학협력단 표면 플라즈몬 공명 커브 피팅 방법 및 spr 센서를 이용한 대상 물질의 분석 방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7723122B2 (en) 2004-08-31 2010-05-25 Fujifilm Corporation Method for analyzing test substance by surface plasmon resonance analysis
KR101667150B1 (ko) * 2015-05-10 2016-10-17 고려대학교 산학협력단 표면 플라즈몬 공명 커브 피팅 방법 및 spr 센서를 이용한 대상 물질의 분석 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20060066861A1 (en) Measuring method and measuring apparatus utilizing attenuated total reflection
US7012693B2 (en) Sensor utilizing attenuated total reflection
US7330263B2 (en) Measurement method and apparatus
JP2002372490A (ja) 全反射減衰を利用したセンサーおよび測定チップアセンブリ
JP2002243636A (ja) 全反射減衰を利用したセンサーおよび測定チップ
JP2002310903A (ja) 全反射減衰を利用したセンサー
US20020180975A1 (en) Measuring apparatus
JP2002310904A (ja) 全反射減衰を利用した測定方法および測定装置
JP2002277389A (ja) 全反射減衰を利用した測定方法および測定装置
JP2002243637A (ja) 全反射減衰を利用したセンサーおよび測定チップ
JP2004061419A (ja) 測定装置
JP2003130791A (ja) 全反射減衰を利用した測定方法および測定装置
JP4027048B2 (ja) 全反射減衰を利用した測定方法および測定装置
JP2003090793A (ja) 全反射減衰を利用したセンサー
JP4170350B2 (ja) 全反射減衰を利用したセンサー
JP2006098370A (ja) 全反射減衰を利用したセンサー
JP2002048707A (ja) 全反射減衰を利用した測定方法および装置
JP2006098368A (ja) 全反射減衰を利用したセンサー
JP3830827B2 (ja) 全反射減衰を利用したセンサー
JP2003098075A (ja) 全反射減衰を利用したセンサー
JP2003098074A (ja) 全反射減衰を利用した測定方法および測定装置
JP2007206056A (ja) 全反射減衰を利用した測定方法および測定装置
JP4397782B2 (ja) 全反射減衰を利用した測定システム
JP2003194712A (ja) 全反射減衰を利用した測定装置および測定チップ
JP3776371B2 (ja) 測定装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080701