JP2002310559A - 造粒乾燥機 - Google Patents
造粒乾燥機Info
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Abstract
物とキャリアガスとの接触効率をたかめることができ、
かつ断熱材が不要となる汚泥乾燥機を提供する。 【解決手段】 複数の管状胴32、33、34を同心状
に配置して本体胴31を形成し、本体胴31の一端に造
粒物、循環ガス6の導入口35を接続し、他端に乾燥造
粒物および循環ガス6の排出口36を接続し、本体胴3
1の内部に各管状胴32、33、34で仕切って流路3
7、38、39を多層状に形成し、各層流路37、3
8、39を各管状胴32、33、34の一端側もしくは
他端側に形成する連通口40、41において交互に接続
し、各管状胴32、33、34の内面に連続スクリュー
42、43、44を配置して各層流路37、38、39
を螺旋状に形成し、各連続スクリュー42、43、44
を各流路の上流側へ造粒物を移送する螺旋状に形成し
た。
Description
一般原材料あるいは下水汚泥、産業廃水汚泥等の汚泥を
乾燥する技術に係るものである。
のがあり、下水汚泥、産業廃水汚泥等の汚泥の乾燥機と
しては、蒸気による間接的な熱伝達によって汚泥を乾燥
させるディスク型乾燥機、リボン型真空乾燥機、遠心薄
膜式乾燥機などの蒸気間接加熱方式のものや、熱風によ
る直接的な熱伝達によって汚泥を乾燥させるセントリフ
ラッシュ、キルン乾燥機などの熱風直接加熱方式のもの
がある。
ドラムの一端側からドラム内に熱風と汚泥の脱水ケーキ
を供給し、ドラムの傾斜勾配と回転運動によって汚泥を
ドラムの他端側へ移送しながらドラム内に通気する熱風
によって汚泥を乾燥させており、ドラム内部に配置した
掻き揚げ羽根と解砕羽根によって脱水ケーキを攪拌、解
砕して熱風との接触を図っている。
のような回転乾燥機においては、掻き揚げ板による攪拌
だけでは汚泥(脱水ケーキ)とキャリアガス(熱風)と
の接触効率を十分に高めることはできないので、汚泥の
機内における滞留時間を長くするためにドラムの直径お
よび軸方向の長さを大きくする必要があり、ドラム容積
の増加によって乾燥機全体が大型化する。また、内部に
熱風を通気するドラム外側面の高温化を防止するために
ドラムにキャスター等の断熱材を配置する必要があり、
重量が大きくなる。
り、容積の増大を伴なうことなく乾燥対象の造粒物とキ
ャリアガスとの接触効率をたかめることができ、かつ断
熱材が不要となる造粒乾燥機を提供することを目的とす
る。
に、請求項1に係る本発明の造粒乾燥機は、複数の管状
胴を同心状に配置して本体胴を形成し、本体胴の一端に
乾燥対象の造粒物および熱源のキャリアガスの導入口を
接続するとともに、他端に乾燥造粒物およびキャリアガ
スの排出口を接続し、本体胴内に各管状胴で仕切って流
路を多層状に形成し、各層流路を各管状胴の一端側もし
くは他端側に形成する連通口において交互に接続して各
層流路を一系統の流路に形成し、各管状胴内面に連続ス
クリューを配置して各層流路を螺旋状に形成するととも
に、各管状胴内面に配置する連続スクリューを各層流路
の上流側へ造粒物を移送する螺旋状に形成し、最内側の
管状胴の内部に形成する最内層流路を連続スクリューで
形成する螺旋状の流路と連続スクリューで囲まれた直線
状の流路とで形成し、最内層流路に前記導入口を接続
し、最外層流路に前記排出口を接続したものである。
回転駆動する状態において、導入口から本体胴の最内層
流路に造粒物およびキャリアガスを供給する。キャリア
ガスは管状胴の内周面近傍を流れる一部が連続スクリュ
ーに当たって乱流となり、あるいは連続スクリューに沿
って旋回流となって管状胴の下部に滞留する造粒物を舞
い上がらせ、固気混相の流動層を形成しながら造粒物を
流動乾燥させる。
上がった造粒物を下流側へ搬送しながら気流乾燥させ
る。キャリアガスで搬送する造粒物はしだいに落下して
管状胴へ着地し、連続スクリューによって流路の上流側
へ戻される。
流路の下流側への移動と連続スクリューによる上流側へ
の移動とを反復的に繰り返しながら最内層流路を本体胴
他端の下流側へ流動し、流動乾燥と気流乾燥を繰り返し
ながら機内に長く滞留するので造粒物の乾燥効率が高ま
る。
ガスとともに連通口を通って隣接する外側の流路へ流入
する。この流路において連続スクリューによる上流側へ
の搬送作用とキャリアガスによる下流側への搬送作用を
受ける造粒物は、上下の管状胴および連続スクリューで
仕切られた螺旋状をなす流路をキャリアガスとの固気混
相の流動層を形成しながら下流側へ移動し、流動層乾燥
と気流乾燥の双方の作用を具現するので、キャリアガス
と造粒物の接触効率および乾燥効率が非常に高くなる。
外側の流路へ流入し、各層流路を下層流路の流れと相反
する方向に流動しながら流動層乾燥と気流乾燥によって
乾燥され、最外層流路から排出口を通って本体胴外へ流
れ出る。
搬送作用によって造粒物の機内滞留時間を長くし、かつ
流動層乾燥と気流乾燥の双方の作用によって高い接触効
率および乾燥効率を実現することで本体胴の容積を減じ
て乾燥機を小型化できる。また、本体胴内では造粒物に
連続スクリューによる上流側への搬送作用を及ぼす状態
で、キャリアガスによる搬送作用によってのみ造粒物を
下流側へ搬送するので、未乾燥の重量が大きくて流動性
の低い汚泥は十分な乾燥によって重量が軽減されるまで
機外へ排出されないので、乾燥造粒物の重量および粒径
はほぼ等しくなる。
構造自体に断熱性を有し、最内層流路から順次に外側の
流路を流れて最外層流路から機外へ流れ出るキャリアガ
スは造粒物を加熱することで熱を奪われて漸次に温度が
低下するので、最外側の管状胴における温度は低くな
り、従来のようにキャスターなどの断熱材を施工する必
要がなくなり、装置の軽量化を図れる。
内側の管状胴の内面に軸心方向に沿った直線状の掻き揚
げ板を複数箇所に配置したものである。上記した構成に
より、掻き揚げ板が管状胴の下部に滞留する造粒物を上
方へ持ち上げて攪拌することでキャリアガスによる流動
層の形成を促進し、接触効率および乾燥効率の向上を図
れる。
内側の管状胴の内部に内筒を挿入して最内層流路を連続
スクリューで形成する螺旋状の流路のみで形成したもの
である。
螺旋状の流路となり、造粒物はキャリアガスとの固気混
相の流動層を形成し、流動層乾燥と気流乾燥の双方の作
用を具現ながら下流側へ移動する。
に基づいて説明する。本発明に係る造粒乾燥機は一般原
材料の乾燥機としても利用可能であるが、本実施の形態
では下水汚泥、産業廃水汚泥等の汚泥を乾燥する場合に
ついて説明する。
〜85%)1はケーキ投入ポンプ2によって混合機3に
供給し、混合機3において後述する乾燥造粒汚泥の返送
物と混合して造粒汚泥(含水率35%〜50%)4に造
粒して後に乾燥機5に投入する。
する。乾燥機5には造粒汚泥4とともにキャリアガス
(加熱媒体)として循環ガス6を供給する。循環ガス6
は熱風炉7で発生する排ガス8を加熱媒体として熱交換
器9で加熱する。熱交換器9から排出する排ガスは排ガ
ス系10を経て煙突11から大気へ放出する。乾燥機5
において乾燥した乾燥造粒汚泥12を含む循環ガス6は
サイクロン13に供給して固気分離し、循環ガス6は除
湿器14を経て循環ファン15によって熱交換器9に戻
し、一部のガスを抜出ファン16によって熱風炉7へ供
給する。
2は分級機17に供給して分級し、適正粒径である中径
の乾燥造粒汚泥12は搬送コンベア18によりバンカ1
9に搬送し、バンカ19から搬送トラック20に積み出
す。
2は破砕機21において適当粒径に破砕して後にホッパ
22に供給し、小径の乾燥造粒汚泥12は直接にホッパ
22へ供給し、ホッパ22から戻りコンベア23により
混合機3へ返送物として供給する。
が内層管状胴32と中層管状胴33と外層管状胴34と
を同心状に配置してなり、本体胴31の一端に乾燥対象
の造粒汚泥4および熱源の循環ガス(キャリアガス)6
の導入口35を接続するとともに、他端に乾燥造粒汚泥
12および循環ガス6の排出口36を接続しており、導
入口35および排出口36をシール材等を介して固定配
管(図示省略)に接続し、本体31の一端に設けた歯車
31aに噛合する駆動装置(図示省略)を備えている。
34で仕切って内層流路37、中層流路38、外層流路
39を多層状に形成しており、内層流路37と中層流路
38は内層管状胴32の他端側に形成した連通口40で
接続し、中層流路38と外層流路39は中層管状胴33
の一端側に形成した連通口41で接続し、各層流路を一
系統の流路に形成している。
スクリュー42、43、44を配置して各層流路37、
38、39を螺旋状に形成しており、各連続スクリュー
42、43、44は各層流路37、38、39の上流側
へ造粒汚泥4を移送する螺旋状に形成している。つま
り、図4に示すように、内層流路37に配置する連続ス
クリュー42と外層流路39に配置する連続スクリュー
44とを同じ方向に旋回する螺旋形状に形成し、中層流
路38に配置する連続スクリュー43を反対方向に旋回
する螺旋形状に形成している。
リュー42で形成する螺旋状の流路37aと連続スクリ
ュー42で囲まれた直線状の流路37bとからなり、内
層管状胴32の内面に軸心方向に沿った直線状の掻き揚
げ板32aを複数箇所に配置し、内層流路37に導入口
35を接続し、外層流路39に排出口36を接続してい
る。
31を軸心回りに回転駆動する状態において、導入口3
5から本体胴31の内層流路37に造粒汚泥4および循
環ガス6を供給する。循環ガス6は内層管状胴32の内
周面近傍を流れる一部が連続スクリュー42に当たって
乱流となり、あるいは連続スクリュー42に沿って螺旋
状の流路37aを旋回流となって流れ、内層管状胴32
の下部に滞留する造粒汚泥4を舞い上がらせて固気混相
の流動層を形成しながら造粒汚泥4を流動乾燥させる。
また、掻き揚げ板32aが内層管状胴32の下部に滞留
する造粒汚泥4を上方へ持ち上げて攪拌することで循環
ガス6による流動層の形成を促進し、接触効率および乾
燥効率の向上を図れる。
舞い上がった造粒汚泥4を下流側へ搬送しながら気流乾
燥させる。循環ガス6で搬送する造粒汚泥4はしだいに
落下して内層管状胴32へ着地し、連続スクリュー42
によって内層流路37の上流側へ戻される。
る内層流路37の下流側への移動と連続スクリュー42
による上流側への移動とを反復的に繰り返しながら内層
流路37を本体胴31の他端の下流側へ流動し、流動乾
燥と気流乾燥を繰り返しながら機内に長く滞留するので
造粒汚泥4の乾燥効率が高まる。
循環ガス6とともに連通口40を通って隣接する中層流
路38へ流入する。この中層流路38において連続スク
リュー43による上流側への搬送作用と循環ガス6によ
る下流側への搬送作用を受ける造粒汚泥4は、上下の内
層管状胴32と中層管状胴33および連続スクリュー4
3で仕切られた螺旋状をなす流路を循環ガス6との固気
混相の流動層を形成しながら下流側へ移動し、流動層乾
燥と気流乾燥の双方の作用を具現するので、循環ガス6
と造粒汚泥の接触効率および乾燥効率が非常に高くな
る。
口41を通って外層流路39へ流入し、外層流路39を
中層流路38の流れと相反する方向に流動しながら流動
層乾燥と気流乾燥によって乾燥され、外層流路39から
排出口36を通って本体胴31の外部へ流れ出る。
による上流側への搬送作用によって造粒汚泥4の機内滞
留時間を長くし、かつ流動層乾燥と気流乾燥の双方の作
用によって高い接触効率および乾燥効率を実現すること
で本体胴31の容積を減じて乾燥機5を小型化できる。
連続スクリュー42、43、44による上流側への搬送
作用を及ぼす状態で、循環ガス6による搬送作用によっ
てのみ造粒汚泥4を下流側へ搬送するので、未乾燥の重
量が大きくて流動性の低い汚泥は十分な乾燥によって重
量が軽減されるまで機外へ排出されないので、乾燥造粒
汚泥12の重量および粒径はほぼ等しくなる。
9を有することでその構造自体に断熱性を有し、内層流
路37から中層流路38を流れて外層流路39から機外
へ流れ出る循環ガス6は造粒汚泥4を加熱することで熱
を奪われて漸次に温度が低下するので、外層管状胴34
における温度は低くなり、従来のようにキャスターなど
の断熱材を施工する必要がなくなり、装置の軽量化を図
れる。
に内筒45を挿入することで内層流路37を連続スクリ
ュー42で形成する螺旋状の流路37aのみで形成する
ことも可能である。
状の流路となり、造粒汚泥4は循環ガス6との固気混相
の流動層を形成し、流動層乾燥と気流乾燥の双方の作用
を具現ながら下流側へ移動する。
リューによる上流側への搬送作用とキャリアガスによる
下流側への搬送作用とで造粒物を固気混相の流動層を形
成しながら下流側へ移動させることで、流動層乾燥と気
流乾燥の双方の作用を具現することができ、キャリアガ
スと造粒物の接触効率および乾燥効率が非常に高くな
り、本体胴の容積を減じて乾燥機を小型化できる。ま
た、キャリアガスによる搬送作用によってのみ造粒物を
下流側へ搬送することで、未乾燥の重量が大きくて流動
性の低い造粒物は十分な乾燥によって重量が軽減される
まで機外へ排出されないので、乾燥造粒物の重量および
粒径をほぼ等しくできる。本体胴が多層状の流路をなす
ことでその構造自体に断熱性を有するのでキャスターな
どの断熱材を施工する必要がなくなり、装置の軽量化を
図れる。掻き揚げ板で造粒物を攪拌することで流動層の
形成を促進して接触効率および乾燥効率の向上を図るこ
とができる。
式図である。
図である。
を示す模式図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の管状胴を同心状に配置して本体胴
を形成し、本体胴の一端に乾燥対象の造粒物および熱源
のキャリアガスの導入口を接続するとともに、他端に乾
燥造粒物およびキャリアガスの排出口を接続し、本体胴
内に各管状胴で仕切って流路を多層状に形成し、各層流
路を各管状胴の一端側もしくは他端側に形成する連通口
において交互に接続して各層流路を一系統の流路に形成
し、各管状胴内面に連続スクリューを配置して各層流路
を螺旋状に形成するとともに、各管状胴内面に配置する
連続スクリューを各層流路の上流側へ造粒物を移送する
螺旋状に形成し、最内側の管状胴の内部に形成する最内
層流路を連続スクリューで形成する螺旋状の流路と連続
スクリューで囲まれた直線状の流路とで形成し、最内層
流路に前記導入口を接続し、最外層流路に前記排出口を
接続したことを特徴とする造粒乾燥機。 - 【請求項2】 最内側の管状胴の内面に軸心方向に沿っ
た直線状の掻き揚げ板を複数箇所に配置したことを特徴
とする請求項1に記載の造粒乾燥機。 - 【請求項3】 最内側の管状胴の内部に内筒を挿入して
最内層流路を連続スクリューで形成する螺旋状の流路の
みで形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の
造粒乾燥機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001106556A JP3891789B2 (ja) | 2001-04-05 | 2001-04-05 | 造粒乾燥機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001106556A JP3891789B2 (ja) | 2001-04-05 | 2001-04-05 | 造粒乾燥機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002310559A true JP2002310559A (ja) | 2002-10-23 |
JP3891789B2 JP3891789B2 (ja) | 2007-03-14 |
Family
ID=18959031
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001106556A Expired - Fee Related JP3891789B2 (ja) | 2001-04-05 | 2001-04-05 | 造粒乾燥機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3891789B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3121544A3 (de) * | 2015-06-02 | 2017-03-15 | SaatInvest GmbH & Co. KG | Verfahren und vorrichtung zum aufbereiten von organischen festbrennstoffen, insbesondere waldhackschnitzeln |
JP2017094268A (ja) * | 2015-11-24 | 2017-06-01 | 三菱マテリアルテクノ株式会社 | 含水汚泥の乾燥システム |
JP2017094269A (ja) * | 2015-11-24 | 2017-06-01 | 三菱マテリアルテクノ株式会社 | 含水汚泥の乾燥システム |
-
2001
- 2001-04-05 JP JP2001106556A patent/JP3891789B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3121544A3 (de) * | 2015-06-02 | 2017-03-15 | SaatInvest GmbH & Co. KG | Verfahren und vorrichtung zum aufbereiten von organischen festbrennstoffen, insbesondere waldhackschnitzeln |
JP2017094268A (ja) * | 2015-11-24 | 2017-06-01 | 三菱マテリアルテクノ株式会社 | 含水汚泥の乾燥システム |
JP2017094269A (ja) * | 2015-11-24 | 2017-06-01 | 三菱マテリアルテクノ株式会社 | 含水汚泥の乾燥システム |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3891789B2 (ja) | 2007-03-14 |
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