JP2002310446A - 床暖房システム - Google Patents

床暖房システム

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JP2002310446A
JP2002310446A JP2001112505A JP2001112505A JP2002310446A JP 2002310446 A JP2002310446 A JP 2002310446A JP 2001112505 A JP2001112505 A JP 2001112505A JP 2001112505 A JP2001112505 A JP 2001112505A JP 2002310446 A JP2002310446 A JP 2002310446A
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JP
Japan
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dielectric
floor
waveguide
floor heating
heating system
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Application number
JP2001112505A
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English (en)
Inventor
Junya Watanuki
順也 綿貫
Masakazu Endo
政和 遠藤
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Corona Corp
Original Assignee
Corona Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘電体を電磁波で内部加熱して床暖房を行う
床暖房システムに於いて、電磁波が床下空間から漏れる
のを防止でき、施工や点検、保守が簡単で、床面に温度
むらの生じない床暖房システムを提供する。 【解決手段】 上部に複数設けた凸部11内に低誘電体
内に高誘電体を充填した誘電パネル15を設け、内部下
方に放射用導波管19を設けた誘電ボックス10を床下
に設置し、マイクロ波を発振器2から導波管3を介して
放射用導波管19にて放射して誘電パネル15を内部加
熱すると共に、前記凸部11間に根太14が同一高さに
なるよう設置し、その上に捨貼材23更に床仕上材24
が設けるので、床下全体を電磁シールドする必要がな
く、施工・点検・保守が簡単にでき、マイクロ波の漏れ
による障害を防止でき、床面に温度むらが発生しない床
暖房を行うことができるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、電磁波により誘
電体を内部加熱し、その発熱により床暖房を行う床暖房
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、床暖房システムとして、例え
ば床下に温水パイプを設置して温水を循環させる温水循
環式床暖房システムや、床下に抵抗線からなる発熱体を
設置して通電する電気式床暖房システムなどがあった。
【0003】ところで温水循環式床暖房システムでは、
温水パイプの劣化、破損などにより温水パイプから温水
が漏れたり、又電気式床暖房システムでは、抵抗線の劣
化、破損などにより絶縁不良となって漏電したりするお
それがあった。又温水パイプや抵抗線が劣化、破損して
修理しなければ当然床暖房ができない箇所が発生して床
を均一に暖房できなくなり、修理する場合は、一旦床板
を全部はがして修理箇所を確認した上で修理をするなど
大がかりな工事になってしまうという欠点があった。
【0004】そこで電磁波を吸収して発熱する電磁波吸
収体を発熱部とした床暖房システムとして特開平11−
218339号が開示されている。これは図8に示すよ
うに電源101から供給された電気を発振器102によ
り電磁波に変換し、その電磁波をケーブル103を介し
て床下に設置したアンテナ104より上方に向けて放射
する。
【0005】そして前記アンテナ104の上方に発熱部
105を設け、更にその上部に床材106が設けられて
いるもので、前記発熱部105は、前記アンテナ104
の上方に設けられ、カーボンブラック等の導電物質を熱
硬化性樹脂等のバインダー中に分散させた塗料を、樹脂
シート、ガラス板、コンクリート板等の基板上に塗布し
たもの、前記塗布した基板を任意に切断したもの又は、
長尺の炭素繊維束等繊維束の多数を所定間隔で敷き並べ
て形成された抵抗膜107と、該抵抗膜107上に所定
のスペースを形成するように板状、ブロック状、又は柱
形状に設けられ、ポリウレタンやコンクリート、ガラス
等からなる誘電体108と、該誘電体108上に電磁波
を全反射し熱伝導率の高い金属板、金網、パンチングメ
タル等からなる電磁波反射体109とからなるものであ
る。
【0006】そして床暖房を行う場合、発振器102に
より出力された電磁波が、ケーブル103を通ってアン
テナ104より放射され、その放射された電磁波をアン
テナ104の上方に設けた発熱部105が吸収して熱に
変換することにより、床暖房を行うものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの特開平1
1−218339号の床暖房システムでは、アンテナか
ら放射される電磁波の放射方向に発熱部があり、それが
放射された電磁波を吸収して熱に変換するが、放射され
た電磁波がアンテナが設置されている床下空間から外部
に漏れないようにする電磁波のシールド構造が何ら開示
されておらず、床下空間から外部に電磁波が漏れる可能
性があり、それにより他の電気機器に誤動作や故障が発
生したり、人や動物に電磁波による悪影響を与えたりす
る問題があった。
【0008】又床面全体を加熱したり、必要な部分、区
分だけ床暖房を行うため、複数のアンテナを設置しなく
てはならず、特に部分的に床暖房を行うためには床下空
間を、電磁波を反射するような例えば金属板等で複数の
小空間から構成されるようにしなくてはならず、施工や
点検、保守等大変であった。
【0009】更に発振器で出力された電磁波はケーブル
によりアンテナまで送られるが、ケーブル内には普通金
属線が使用されており、電磁波がケーブルを通るという
ことは高周波の電流が流れるということであり、それに
よりケーブルの周りにも磁界が発生するので、その磁界
による障害が発生しないようにする対策も必要であっ
た。
【0010】本発明はこのような問題に鑑み、電磁波が
床下空間から漏れることを防止でき、床暖房システムの
施工や点検、保守を簡単に行うことができ、発振器で出
力された電磁波が放射されるところまで送られる過程
で、それにより磁界が発生することを防止でき、床面に
温度むらの生じない電磁波による内部加熱を利用した床
暖房システムを提供することを解決すべき課題とするも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明はこの点に着目し
上記欠点を解決するため、特にその構成を、請求項1で
は、電磁波を発生する発振器と、該発振器に電気を供給
する電源と、前記発振器より発振された電磁波を導波す
る導波管と、導波された電磁波を放射する放射用導波管
と、電磁波により内部加熱を起こす誘電パネルと、床下
に設置され上面に床仕上材が施工される誘電ボックスと
からなり、前記誘電ボックス内に誘電パネルと放射用導
波管とを設けたものである。
【0012】又本発明の請求項2に係る床暖房システム
では、特にその構成を、請求項1に於いて、前記誘電ボ
ックスは、誘電ボックス内上方に低誘電体からなるパネ
ル本体に高誘電体からなる充填材を充填した誘電パネル
を複数設けると共に、誘電ボックス内下方に放射用導波
管を設けたものである。
【0013】又本発明の請求項3に係る床暖房システム
では、特にその構成を、請求項1又は請求項2に於い
て、前記導波管を複数の導波管に分岐する分岐部は、分
岐部内に設けられ電磁波が導波する導波管と導波管との
接続部分を開閉する開閉板と、該開閉板を駆動する駆動
部とからなるものである。
【0014】又本発明の請求項4に係る床暖房システム
では、特にその構成を、請求項3に於いて、前記誘電ボ
ックスの凸部と凸部との間の凹部には大引きに載置され
た根太が位置すると共に、前記凸部は根太と同じ高さに
なるように設けられ、凸部と根太の上部に捨貼材が設け
られ、更にその上に床仕上材が設けられたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】前記構成による請求項1記載の床
暖房システムによれば、電磁波を発生する発振器と、該
発振器に電気を供給する電源と、前記発振器より発振さ
れた電磁波を導波する導波管と、導波された電磁波を放
射する放射用導波管と、電磁波により内部加熱を起こす
誘電パネルと、床下に設置され上面に床仕上材が施工さ
れる誘電ボックスとからなり、前記誘電ボックス内に誘
電パネルと放射用導波管とを設けたものである。
【0016】これにより、床下全体を電磁シールドする
必要がなく、更に発振器から誘電ボックスまでマイクロ
波を導波する導波管の周りに磁界も発生せず、マイクロ
波が発振器から誘電ボックス内で放射されて誘電パネル
に吸収されて熱に変換されるまでの間に、マイクロ波が
外に漏れたり、外に磁界を発生したりしないので、漏れ
たマイクロ波や発生する磁界による他の電気機器、人、
動物への誤動作、障害、悪影響が生じるのを防止できる
ものである。
【0017】更に誘電ボックスを床下に置いてそれに導
波管を接続するだけなので、施工が簡単にでき、又電磁
波としてマイクロ波を発振する発振器は1つなので、発
振器が不具合なら発振器1つを交換すればよく、又誘電
ボックスに不具合があればその誘電ボックスごと交換す
ればよいので、点検・保守も非常に簡単にできるもので
ある。
【0018】前記構成による請求項2記載の床暖房シス
テムによれば、請求項1の床暖房システムにおいて、誘
電ボックスは、誘電ボックス内上方に低誘電体からなる
パネル本体に高誘電体からなる充填材を充填した誘電パ
ネルを複数設けると共に、誘電ボックス内下方に放射用
導波管を設けたものである。
【0019】これにより、床仕上材に極めて近い位置に
面状の発熱体である誘電パネルを配置することができ、
したがって床面を素早く温度上昇させることができると
共に、誘電パネルから床面に熱が伝わる間の、熱の損失
を少なくすることができるものである。
【0020】前記構成による請求項3記載の床暖房シス
テムによれば、請求項1又は請求項2の床暖房システム
において、導波管を複数の導波管に分岐する分岐部は、
分岐部内に設けられ電磁波が導波する導波管と導波管と
の接続部分を開閉する開閉板と、該開閉板を駆動する駆
動部とからなるものである。
【0021】これにより、選択した床暖房したい区画の
誘電ボックスにだけマイクロ波が導波されるように分岐
部の開閉板が駆動して、選択した床暖房したい区画の部
分床暖房を行うことができるものである。
【0022】前記構成による請求項4記載の床暖房シス
テムによれば、請求項3の床暖房システムにおいて、前
記誘電ボックスの凸部と凸部との間の凹部には大引きに
載置された根太が位置すると共に、前記凸部は根太と同
じ高さになるように設けられ、凸部と根太の上部に捨貼
材が設けられ、更にその上に床仕上材が設けられたもの
である。
【0023】これにより、誘電ボックスを床下に設置し
た時、誘電ボックスの凸部と根太の高さが同一になり、
根太上に設けた捨貼材の大部分に凸部の凸部分の面が接
し、それにより凸部内に設けられた誘電パネルに発生し
た熱がその各凸部の接している面を介して捨貼材に均一
かつ広範囲に伝わるので、床面に温度むらが発生せず、
快適な床暖房を行うことができるものである。
【0024】
【実施例】次に、この発明に係る床暖房システムを図面
に示された一実施例で説明する。1は電源で、商用電源
が入力され、電磁波を発振するための発振用電源を出力
するものである。
【0025】2は発振器で、電源1より供給された発振
用電源により電磁波を出力するもので、本実施例では
2.45GHzのマイクロ波を出力し、暖房を行う床面
積1坪当たり200cal/h、つまり床面積1坪当た
り約0.23KWの出力を有するものである。
【0026】3は導波管で、マイクロ波を効率よく反射
して導波するため、5cm×11cmの中空四角柱状の
金属製のパイプからなるものである。
【0027】4は分配器で、発振器2からのマイクロ波
を複数の導波管3に導波する分岐部5に設けられるもの
で、駆動部6が動作することにより分岐部5の導波管3
内に設けた複数の開閉板7が動作して、分岐先の導波管
3と発振器2側の導波管3との接続部分を開閉し、発振
器2から出力されたマイクロ波を分配するものである。
【0028】8はコントローラで、床暖房運転スイッチ
(図示せず)をオン操作すると、信号線9を介して電源
1から発振器2に電気を供給し、それにより発振器2に
マイクロ波を発生させるものである。
【0029】又部分床暖房スイッチ(図示せず)を選択
してオン操作すると、分配器4の開閉板7が動作して、
選択した部分にだけマイクロ波が導波するようにし、そ
れにより部分床暖房を行うものである。
【0030】10は誘電ボックスで、金属製の箱形で、
上部に複数の凸部11が形成されており、該凸部11と
凸部11との間には凹部12が形成され、上部の凸部1
1及び凹部12以外の表面には断熱処理が施されて内部
の熱が外に逃げないようにしており、前記凹部12はそ
の寸法が大引13の上に直行して設けられている根太1
4と同じく、誘電ボックス10を床下に設置した時、凹
部12に根太14がはめ込まれるような状態となって、
凸部11の上面が根太14の上面と同一になるものであ
り、この誘電ボックス10を頑丈に作れば、床面にかか
る荷重を支えることができ、重荷重がかかっても大丈夫
な床暖房システムを構築できるものである。
【0031】15は誘電パネルで、凸部11の内部下方
両端に設けられた保持部16により凸部11内に保持さ
れて設けられており、テフロン(R)やポリプロピレン
等低誘電体で電磁波の影響を受けない材質からなる横長
直方体状のパネル本体17内に、不凍液や蒸留水等高誘
電体の充填体18が充填されているものである。
【0032】19は放射用導波管で、誘電ボックス10
内下方に位置するように設けられ、両側面には管内を導
波してきたマイクロ波を誘電ボックス10内に放射する
ため、縦横3cm位の大きさの開口部20が一定間隔で
複数形成されており、導波管3とは誘電ボックス10外
に突出している接続部21で接続されているものであ
る。
【0033】そして前記誘電ボックス10を床下に設置
する場合、図3のように部屋の端、つまり暖房されない
箇所に位置する誘電ボックス10の上部一端部分には、
根太14と同じ厚さの断熱材22を設け、該断熱材22
と根太14と凸部11との上面に捨貼材23を設け、更
にその上にフローリング材等の床仕上材24を設けるも
ので、捨貼材23は釘で根太14に固定し、床仕上材2
4は接着剤で捨貼材23に固定したり、根太14上に位
置する床仕上材24から釘を捨貼材23から根太14に
届くように打って固定するものである。
【0034】尚、捨貼材23は、均一な放熱性を特に重
視するなら薄い鉄板やアルミ板等の金属板とし、床仕上
材24を接着にて施工する時等、床仕上材24との接合
性を特に重視するなら木製の合板を使用するようにし、
又その両方ということで金属板の上に木製の合板を設
け、その上に床仕上材24を設けるようにしてもよいも
のである。
【0035】次にこの床暖房システムの動作について説
明する。まずコントローラ8の床暖房運転スイッチをオ
ン操作すると、信号線9を介して電源1と発振器2に運
転開始信号が出力され、発振器2に電源1からマイクロ
波発振用の電気が供給され、発振器2がマイクロ波を発
生させる。
【0036】このとき更にコントローラ8の部分床暖房
スイッチを操作しなければ全面床暖房ということで、す
べての導波管3にマイクロ波が導波されるように分岐部
5の分配器4が動作し、開閉板7を駆動してすべての導
波管3を開放状態とし、又部分床暖房スイッチをを選択
してオン操作すれば、部分床暖房ということで、選択し
た床暖房したい区画の誘電ボックス10にだけマイクロ
波が導波されるように、分岐部5の分配器4が動作し、
開閉板7を駆動して選択した床暖房したい区画の誘電ボ
ックス10にだけマイクロ波が導波される。
【0037】そして発振器2より出力されたマイクロ波
は、分岐部5を通過して誘電ボックス10内の放射用導
波管19の開口部20から誘電ボックス10内に放射さ
れ、その放射されたマイクロ波は電磁波を全反射する金
属製の誘電ボックス10内を反射し、誘電ボックス10
上部の凸部12に設けられた誘電パネル15に入射し、
誘電パネル15内の充填体18を内部加熱させて発熱さ
せ、その発熱した熱が凸部12の上面部分から凸部12
上面と接している捨貼材23そして床仕上材24へと伝
わって床暖房を行うものである。
【0038】この床暖房システムの床暖房制御は、例え
ばコントローラ8に暖房能力を弱から強までの間に設定
できる暖房能力設定ボタン(図示せず)を設けてそれを
操作することにより発振器2の出力を可変させたり、又
はコントローラに室温設定ボタン(図示せず)を設ける
と共に、室内に室温センサ(図示せず)を設け、設定温
度と検知温度との差により発振器2の出力を可変させ、
それによりマイクロ波により内部加熱する誘電パネル1
5の発熱量を変化させて床暖房を制御するものである。
【0039】次に、前記誘電パネル15の構造について
説明する。誘電パネル15のその他の実施例として、発
熱性能を高めるために図4のように、誘電パネル15
を、マイクロ波の入射面側に不凍液と空気との中間ぐら
いの誘電損失係数を持ち、マイクロ波の反射が少ない物
質、例えばマシン油やソーダガラスなどが充填された入
射層aと、凸部12の内部上面と対向する側に不凍液等
の誘電損失係数が大きい、つまり発熱が大きい物質が充
填された加熱層bとからなる二層構造とするものであ
る。
【0040】これによりまずマイクロ波の反射が少ない
入射層aにマイクロ波をより多く入射させ、そして入射
層aに入射したマイクロ波をそのまま加熱層bに入射さ
せることができるもので、それにより発熱が大きいもの
の入射したマイクロ波を反射してしまいやすい不凍液等
の高誘電損失係数の充填体のみの誘電パネル15に比べ
て、高誘電損失係数の充填体に入射するマイクロ波を多
くして発熱効率を高めることができるものである。
【0041】又入射層aの充填体も加熱層bの充填体程
発熱しないものの、マイクロ波が透過する際、内部加熱
を起こして発熱するので、その分更に発熱効率は上がる
ものである。
【0042】又更に発熱性能を高めるために図5のよう
に、前記二層構造の誘電パネル15の入射層aをウエッ
ジ構造とすることにより吸収する電磁波の帯域を広くす
ることができ、それによりマイクロ波をより反射させず
に入射させることができるので、更に発熱性能を向上さ
せることができるものである。
【0043】又誘電パネル15で、放射用導波管19の
開口部20に近い部分のマイクロ波の吸収がよすぎて、
開口部20に近い部分と遠い部分との発熱量の差が大き
いような場合は、図6及び図7のように、誘電パネル1
5の入射面に、放射用導波管19の開口部20に近い部
分から遠い部分に向かって、薄い金属板等マイクロ波を
反射する反射材25が設けられている反射面26と、反
射材25が設けられていない透過面27とを交互に設け
ると共に、開口部20に近いほど反射面26の幅を大き
くかつ透過面27の幅を小さく形成する、言いかえれば
開口部20に遠いほど反射面26の幅を小さくかつ透過
面27の幅を大きく形成するものである。
【0044】これにより誘電パネル15の開口部20付
近ではマイクロ波の吸収・透過が抑えられ、開口部20
に遠いほどマイクロ波の吸収・透過が抑えられずに透過
・吸収されるので、誘電パネル15全体としては温度が
ほぼ一定となり、床暖房の温度むらが生じるのを防止で
きるものである。
【0045】以上のように発振器2より出力されるマイ
クロ波を、導波管3を介して床下に設置される誘電ボッ
クス10内にて放射し、その放射されたマイクロ波によ
り誘電ボックス10内上部に設けられた誘電パネル15
を内部加熱して温度上昇させ、その熱を床上に伝えて床
暖房を行うので、床下全体を電磁シールドする必要がな
く、更に発振器2から誘電ボックス10までマイクロ波
を導波する導波管3の周りに磁界も発生せず、マイクロ
波が発振器2から誘電ボックス10内で放射されて誘電
パネル15に吸収されて熱に変換されるまでの間に、マ
イクロ波が外に漏れたり、外に磁界を発生したりしない
ので、漏れたマイクロ波や発生する磁界による他の電気
機器、人、動物への誤動作、障害、悪影響が生じるのを
防止できるものである。
【0046】又、誘電ボックス10を床下に置いてそれ
に導波管3を接続するだけなので、施工が簡単にでき、
又電磁波としてマイクロ波を発振する発振器2は1つな
ので、発振器2が不具合なら発振器1つを交換すればよ
く、又誘電ボックス10に不具合があればその誘電ボッ
クス10ごと交換すればよいので、点検・保守も非常に
簡単にできるものである。
【0047】又誘電ボックス10を床下に設置した時、
誘電ボックス10の凸部11と根太14の高さが同一に
なるようにしたことにより、根太14上に設けた捨貼材
23の大部分に凸部11の凸部分の面が接し、それによ
り凸部11内に設けられた誘電パネル15に発生した熱
がその各凸部11の接している面を介して捨貼材23に
均一かつ広範囲に伝わるので、床面に温度むらが発生せ
ず、快適な床暖房を行うことができるものである。
【0048】
【発明の効果】以上のように請求項1の床暖房システム
によれば、床下に設置され上面に床仕上材が施工され内
部に誘電パネルを設けた誘電ボックス内に、発振器から
電磁波を導波管を介して導波して放射するので、床下全
体を電磁シールドする必要がなく、更に発振器から誘電
ボックスまでマイクロ波を導波する導波管の周りに磁界
も発生せず、マイクロ波が発振器から誘電ボックス内で
放射されて誘電パネルに吸収されて熱に変換されるまで
の間に、マイクロ波が外に漏れたり、外に磁界を発生し
たりしないので、漏れたマイクロ波や発生する磁界によ
る他の電気機器、人、動物への誤動作、障害、悪影響が
生じるのを防止できるものである。
【0049】更に誘電ボックスを床下に置いてそれに導
波管を接続するだけなので、施工が簡単にでき、又電磁
波としてマイクロ波を発振する発振器は1つなので、発
振器が不具合なら発振器1つを交換すればよく、又誘電
ボックスに不具合があればその誘電ボックスごと交換す
ればよいので、点検・保守も非常に簡単にできるもので
ある。
【0050】又請求項2の床暖房システムによれば、誘
電ボックス内上方に低誘電体のパネル本体に高誘電体の
充填材を充填した誘電パネルを複数設け、誘電ボックス
内下方に放射用導波管を設けたので、床仕上材に極めて
近い位置に面状の発熱体である誘電パネルを配置するこ
とができ、したがって床面を素早く温度上昇させること
ができると共に、誘電パネルから床面に熱が伝わる間
の、熱の損失を少なくすることができるものである。
【0051】又請求項3の床暖房システムによれば、導
波管の分岐部を駆動部により駆動される開閉板により開
閉するので、選択した床暖房したい区画の誘電ボックス
にだけマイクロ波が導波されるように分岐部の開閉板が
駆動して、選択した床暖房したい区画の部分床暖房を行
うことができるものである。
【0052】又請求項4の床暖房システムによれば、凸
部と凸部との間に根太が位置しその凸部と根太が同じ高
さになるので、その上に設けられる捨貼材に凸部と根太
が共に十分接するので、根太上に設けた捨貼材の大部分
に凸部の凸部分の面が接し、それにより凸部内に設けら
れた誘電パネルに発生した熱がその各凸部の接している
面を介して捨貼材に均一かつ広範囲に伝わるので、床面
に温度むらが発生せず、快適な床暖房を行うことができ
るものである。
【0053】更に根太と捨貼材とも十分接しているの
で、床面にかかった荷重は捨貼材から根太そして大引と
かかるので、荷重についても強い床暖房システムとする
ことができ、更に誘電ボックスを頑丈な構造にすれば、
誘電ボックスにも荷重がかかっても大丈夫となるので、
より荷重に強い床暖房システムを実現することができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を付した床暖房システムの
全体構成図。
【図2】同全体斜視図。
【図3】同断面図。
【図4】同誘電パネルの断面図。
【図5】同誘電パネルのその他の実施例の断面図。
【図6】同誘電パネルのその他の実施例の平面図。
【図7】同誘電パネルの要部断面図。
【図8】従来例の床暖房システムの構成図。
【符号の説明】
1 電源 2 発振器 3 導波管 10 誘電ボックス 15 誘電パネル 19 放射用導波管 24 床仕上材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁波を発生する発振器と、該発振器に
    電気を供給する電源と、前記発振器より発振された電磁
    波を導波する導波管と、導波された電磁波を放射する放
    射用導波管と、電磁波により内部加熱を起こす誘電パネ
    ルと、床下に設置され上面に床仕上材が施工される誘電
    ボックスとからなり、前記誘電ボックス内に誘電パネル
    と放射用導波管とを設けたことを特徴とする床暖房シス
    テム。
  2. 【請求項2】 前記誘電ボックスは、誘電ボックス内上
    方に低誘電体からなるパネル本体に高誘電体からなる充
    填材を充填した誘電パネルを複数設けると共に、誘電ボ
    ックス内下方に放射用導波管を設けたことを特徴とする
    請求項1記載の床暖房システム。
  3. 【請求項3】 前記導波管を複数の導波管に分岐する分
    岐部は、分岐部内に設けられ電磁波が導波する導波管と
    導波管との接続部分を開閉する開閉板と、該開閉板を駆
    動する駆動部とからなることを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の床暖房システム。
  4. 【請求項4】 前記誘電ボックスの凸部と凸部との間の
    凹部には大引きに載置された根太が位置すると共に、前
    記凸部は根太と同じ高さになるように設けられ、凸部と
    根太の上部に捨貼材が設けられ、更にその上に床仕上材
    が設けられたことを特徴とする請求項3記載の床暖房シ
    ステム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010063669A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Inax Corp 電磁誘導式暖房装置
JP2011141084A (ja) * 2010-01-07 2011-07-21 Eigado:Kk マイクロ波加熱暖房機

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