JP2002308902A - キトサン誘導体を用いる銅イオンまたはニッケルイオンの分離方法 - Google Patents

キトサン誘導体を用いる銅イオンまたはニッケルイオンの分離方法

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勝利 井上
Hirofumi Nakagawa
裕文 中川
Katsuji Wakai
勝二 若居
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第2銅イオンと第2銅イオン以外の卑金属イ
オンとが共存する水溶液中から第2銅イオンを選択的に
抽出し、ならびにニッケルイオンと第2銅イオンおよび
ニッケルイオン以外の卑金属イオンとが共存する水溶液
中からニッケルイオンを選択的に抽出することができる
抽出剤を提供し、第2銅イオンやニッケルイオンを分離
する技術を提供する。 【解決手段】 キトサンの水酸基にアシル基が導入され
且つアミノ基にジチオカーバメイト基が導入されている
キトサン誘導体の有機溶媒を用いて、第2銅イオンと第
2銅イオン以外の卑金属イオンとが共存する水溶液から
第2銅イオンを選択的に抽出し、または、ニッケルイオ
ンと第2銅イオンおよびニッケルイオン以外の卑金属イ
オンとが共存する水溶液からニッケルイオンを選択的に
抽出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は銅やニッケルの、鉄
をはじめとするその他の卑金属からの分離技術に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】鉄や銅が存在する希硫酸の水溶液中から
銅のみを選択的に抽出・分離する技術は1960年代後
半に開発され、既に世界の銅の生産量の20%近くがこ
の技術に基づいたプロセスにより製造されるに至ってい
る。この場合に銅イオンを第2鉄イオンよりも優先的に
抽出する抽出試薬が決定的役割を担っている。このよう
な抽出試薬として現在LIX84などのヒドロキシオキ
シム化合物が用いられている。しかしこれらは環境ホル
モンであるノニルフェノール等の長鎖アルキルフェノー
ルを原料として製造されるため、今後は使用が規制され
ることが予想される。またニッケルと鉄、またはニッケ
ルと銅以外の卑金属が存在する水溶液中からニッケルの
みを優先的に抽出する抽出剤はこれまであまり知られて
いない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、第2
銅イオンと第2鉄イオンなどの第2銅イオン以外の卑金
属イオンとが共存する水溶液中から第2銅イオンを選択
的に抽出し、ならびにニッケルイオンと第2鉄イオンな
どの第2銅イオンおよびニッケルイオン以外の卑金属イ
オンとが共存する水溶液中からニッケルイオンを選択的
に抽出する機能を有する抽出剤を提供し、第2銅イオン
やニッケルイオンを分離する技術を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のキトサン誘導
体が第2銅イオンやニッケルイオンを選択的に抽出する
ことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】かくして、本発明に従えば、先ず、キトサ
ンの水酸基にアシル基が導入され、且つ、アミノ基にジ
チオカーバメイト基が導入されていることを特徴とする
キトサン誘導体が提供される。このキトサン誘導体は、
ケロシンなどの各種の有機溶媒に可溶であり、それらの
有機溶媒に溶かして抽出剤として使用することができ
る。
【0006】したがって、本発明に従えば、上記のキト
サン誘導体の有機溶媒溶液を用いて、第2銅イオンと第
2銅イオン以外の卑金属イオンとが共存する水溶液から
第2銅イオンを選択的に抽出することを特徴とする第2
銅イオンの分離方法が提供される。本発明に従う第2銅
イオンの分離方法の好ましい態様においては、水溶液の
pHが1〜2の条件下で、第2鉄イオン、ニッケルイオ
ン、コバルトイオンおよび/または亜鉛イオンから第2
銅イオンを選択的に抽出する。
【0007】さらに、本発明に従えば、上記のキトサン
誘導体の有機溶媒溶液を用いて、ニッケルイオンと第2
銅イオンおよびニッケルイオン以外の卑金属イオンとが
共存する水溶液からニッケルイオンを選択的に抽出する
ことを特徴とするニッケルイオンの分離方法も提供され
る。本発明に従うニッケルイオンの分離方法の好ましい
態様においては、水溶液のpHが2〜3の条件下で、第
2鉄イオン、コバルトイオンおよび/または亜鉛イオン
からニッケルイオンを選択的に抽出する。なお、これら
の水溶液のpHは、抽出後の水溶液のpHの値である
(後述の実施例2参照)。
【0008】
【発明の実施の形態】キトサンは海老や蟹などの甲殻類
の殻の主要成分であるキトサンをアルカリ加水分解する
ことにより得られる粉末状の多糖類である。キトサンは
キチンと同様に多くの水酸基を有するため、親水性が高
く、そのままでは有機溶媒に溶解しない。しかし例えば
Nishimuraら(Chemistry Letters, 243-246 (1990))が
提案しているように長鎖のアルキル基を有する酸塩化物
を用いてキトサンの水酸基をアシル化することにより、
クロロホルムやトルエンなどの有機溶媒に可溶なキトサ
ン誘導体を製造することが可能である。さらにこのよう
なキトサン誘導体の1級アミノ基に様々な官能基を導入
することにより多様な官能基を有する有機溶媒に可溶な
キトサン誘導体を製造することができる。例えば二硫化
炭素と反応させることによりジチオカーバメイトの官能
基を有するキトサン誘導体が調製できる。
【0009】本発明のキトサン誘導体は、キトサンの水
酸基にアシル基が導入され、且つ、キトサンのアミノ基
(1級アミノ基)にジチオカーバメイト基が導入された
化学構造を有し、したがって、下記の式(1)で表わす
ことができる繰り返し単位を有する多糖である。
【0010】
【化1】
【0011】式(1)中、XはRCO−で表わされるア
シル基であり、ここでRは炭素数6〜20のアルキル
基、例えばC919である。本発明のキトサン誘導体に
おいては、キトサンのアミノ基の実質的に全て(95%
以上)にジチオカーバメイト基が導入されている。本発
明のキトサン誘導体は、例えば、後述の実施例に示すよ
うな方法により合成することができる。このような本発
明のキトサン誘導体は、クロロホルムやトルエンの他、
ヘキサンやケロシンなどの各種の有機溶媒に溶解する。
【0012】
【実施例】以下に、本発明の特徴をさらに具体的に明ら
かにするため実施例に沿って本発明を説明する。実施例1 キトサン誘導体の調製方法 ジチオカーバメイトの官能基を有し有機溶媒に可溶な本
発明のキトサン誘導体は例えば図1に示されるように、
以下の方法により製造される。ただし本発明のキトサン
誘導体の製造方法は以下の製造方法だけに限定されるも
のではない。
【0013】(1) 長鎖のアルキル基を有する酸塩化
物を用いてキトサンの水酸基をアシル化する場合に、直
接反応させるとキトサンの水酸基の他、1級アミノ基も
この酸塩化物と反応するため、まず最初に無水フタル酸
を用いて反応させることにより、一例として以下に述べ
るような方法によりアミノ基の保護を行う。450ml
のジメチルホルムアミド中にキトサン20gと無水フタ
ル酸52.5gを入れ、130℃の油浴中で5時間加熱
攪拌する。得られる茶色の粘性液体を少量づつ氷水中に
投入し、1時間攪拌して、茶色の沈殿を得る。ろ過後、
この沈殿を蒸留水で洗浄し、さらに熱エタノール中で3
0分攪拌する。これをろ過した後、エタノール、続いて
ジエチルエーテルで洗浄した後、減圧乾燥させる。N−
フタルイルキトサンである茶褐色の固体40.8gを得
る〔図1の(イ)〕。
【0014】(2) 次にN−フタロイルキトサンの水
酸基と長鎖のアルキル基を有する酸無水物とを反応させ
ることにより以下のようにアシル化反応を行う。すなわ
ち1例として以下に述べるような反応によりこのような
アシル化反応を行う。240mlのメタンスルホン酸に
30.0gのN−フタロイルキトサンを入れ、完全に溶
解するまで攪拌する。その後窒素雰囲気下で10℃の氷
浴中でデカン酸クロリド126gをゆっくりと加える。
3時間攪拌した後、−20℃の温度で12時間放置す
る。得られる黒色液体を少しずつ氷水中に投入し、沈殿
を生成させる。この沈殿をろ過し、氷水で洗浄した後、
再び氷水中に入れ、希アンモニア水で中和してから再度
ろ過する。再び氷水で洗浄した後クロロホルムに溶解さ
せ、蒸留水で中性になるまで洗浄する。この有機相を無
水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧蒸留でクロロホル
ムを除去すると黒色の液体が得られる。この黒色液体を
ヘキサンに入れて放置しておくとO,O’−デカノイル
N−フタロイルキトサンである20.5gの黒色沈殿を
得る〔図1の(ロ)〕。
【0015】(3) この後、例えば一例として以下に
述べるような反応により1級アミノ基を保護していたN
−フタロイル基を脱保護し、目的物であるO,O’−デ
カノイルキトサンを得る。250mlのクロロホルムに
先に得られたO,O’−デカノイルN−フタロイルキト
サン6.5gを入れ、完全に溶解させる。続いて12g
のヒドラジンをゆっくりと加え、室温で5時間攪拌す
る。析出した茶色の物質をろ過して取り除き、ろ液を大
量の水で中性になるまで洗浄する。この液を無水硫酸マ
グネシウムで乾燥させ、クロロホルムを減圧留去させ
る。さらにヘキサンを加えて目的物であるO,O’−デ
カノイルキトサンである白色固体1.0gを得る〔図1
の(ハ)〕。この固体はクロロホルムやトルエンには溶
解するが、ヘキサンやケロシンのような脂肪族炭化水素
の稀釈液には溶解しない。
【0016】(4) 上記の方法により製造された有機
溶媒に可溶なキトサン誘導体であるO,O’−デカノイ
ルキトサン1gを入れ、完全に溶解するまで攪拌し、5
gの二硫化炭素を加えて1時間攪拌した後、濃アンモニ
ア水3mlをゆっくりと加える。37℃で24時間攪拌
した後、もう一度二硫化炭素5gと濃アンモニア水3m
lとを加える。24時間攪拌した後、0.1Mの塩酸で
この液を中和する。減圧留去によりエタノールと二硫化
炭素を取り除いた後、クロロホルムを加え、有機相を中
性になるまで水洗する。硫酸マグネシウムで乾燥させた
後、クロロホルムを減圧留去し、目的物であるジチオカ
ーバメイト型O,O’−デカノイルキトサンの茶色の粘
性固体1.02gを得る〔図1の(1)〕。
【0017】この粘性固体の同定を赤外吸収スペクトル
により行い以下の結果を得た。すなわち、2560cm
−1においてジチオカーバメイトのS−H伸縮振動に帰
属される吸収が観測され、1250cm−1においてジ
チオカーバメイトのC=S伸縮振動に帰属される吸収が
観測された。また原料のキトサンに見られた3430c
−1のO−Hに帰属する吸収が消失し、代わりに17
50cm−1において、導入されたアシル基のC=O伸
縮振動に起因する吸収が観測された。この固体はクロロ
ホルム、トルエンの他、ヘキサンやケロシンにも溶解す
る。この固体中の硫黄の含有量は11.64%(重量
%)であり、これは糖鎖の単量体ユニットへのジチオカ
ーバメイトの官能基の導入量に換算すると96.0%に
相当する。
【0018】実施例2 ジチオカーバメイトの官能基を
有するケロシンなどの有機溶媒に可溶なキトサン誘導体
を用いた銅イオンやニッケルイオンの弱酸性水溶液から
の抽出・分離 例えば、上記の方法で製造されたジチオカーバメイト型
O,O’−デカノイルキトサンのようなジチオカーバメ
イトの官能基を有する有機溶媒に可溶なキトサン誘導体
を2325ppmの濃度で含むケロシン溶液5mlとそ
れぞれ0.1mMの濃度の銅(II)イオン、鉄(III)イオ
ン、ニッケル(II)イオン、コバルト(II)イオン、ならび
に亜鉛(II)イオンを含むpHが1〜6の弱酸性水溶液1
5mlとを栓付きフラスコ中に取り、30℃に保たれた
恒温水相中で振り混ぜた。抽出前後の各金属イオンの濃
度をICP原子発光分光分析装置で測定し、有機相に抽
出された金属イオンの濃度を求めた。また抽出後の水溶
液のpHをpHメーターで測定した。
【0019】その結果を図2に示すように抽出後の水溶
液のpHが1.1というかなり低いpHにおいても銅(I
I)は94%抽出されているのに対して、他の金属イオン
の抽出は殆ど無視できる。このようにジチオカーバメイ
トの官能基を有する有機溶媒に可溶なキトサン誘導体を
含むケロシン溶液を用いれば、銅(II)イオンを鉄(III)
イオンを始めとするその他の金属イオンが共存する水溶
液から、選択的に抽出・分離することができる。
【0020】また、ニッケルに関しては例えば抽出後の
pHが3.0において95%抽出されているのに対して
鉄(III)の抽出は7%程度であり、コバルトや亜鉛の抽
出は無視できる。このようにジチオカーバメイトの官能
基を有する有機溶媒に可溶なキトサン誘導体を含むケロ
シン溶液を用いれば、ニッケル(II)イオンを鉄(III)イ
オン、コバルト(II)イオン、亜鉛(II)イオンと共存する
水溶液から、選択的に抽出・分離することができる。
【0021】
【比較例】比較例1 ジチオカーバメイト型キトサンの
固体の吸着剤の製造 ジチオカーバメイトの官能基をキトサンに直接導入し
て、固体の吸着剤として利用することは可能である。こ
こでこのようなジチオカーバメイトの官能基を導入した
キトサンは、例えば以下に述べるRiccardらの方法によ
り製造される(Carbohydrate Research, 104巻、235-24
3 (1982年))。キトサン5.0gを10容量%の酢酸水
溶液100mlに溶解させ、これをメタノールにより4
〜5倍に希釈する。これに二硫化炭素10gを加え、ス
ターラーでしばらく攪拌した後、アンモニア水90ml
を少しずつ加える。その後室温で24時間攪拌した後、
生成するゲル状の物質をろ過し、メタノールで数回洗浄
し、さらにメタノール中で1昼夜攪拌する。その後ろ過
し、ろ液が無色になるまでメタノールで洗浄する。次に
10mMの塩酸中で1昼夜攪拌し、ろ液が中性になるま
で蒸留水で洗浄する。これを真空乾燥した後、乳鉢で粉
砕すると淡黄色の粉末が得られる。この物質におけるキ
トサンの糖類ユニット当たりに導入されたジチオカーバ
メイトの官能基の導入割合は25%である。
【0022】比較例2 ジチオカーバメイト型キトサン
による銅(II)、鉄(III)、ニッケル(II)、コバルト(II)
の吸着・分離 上記の方法により製造したジチオカーバメイト型キトサ
ンの固体の吸着剤20mgとそれぞれ1mMの濃度の銅
(II)イオン、鉄(III)イオン、ニッケル(II)イオン、お
よびコバルト(II)イオンを含む弱酸性水溶液15mlと
を栓付きフラスコ中に取り、30℃に保たれた恒温水相
中で振り混ぜた。吸着前後の各金属イオンの濃度をIC
P原子発光分光分析装置で測定し、本吸着剤に吸着され
た金属イオンの吸着百分率を求めた。また吸着後の水溶
液のpHをpHメーターで測定した。その結果を図3に
示すように吸着後のpHが1〜3.5の領域においては
銅(II)の方が鉄(III)よりも選択的に吸着されている
が、pHが5程度になると鉄(III)の方が選択的に吸着さ
れている。また全てのpHにおいて鉄(III)の方がニッケ
ルよりも選択的に吸着されている。
【0023】以上の実施例および比較例に示されるよう
に本発明のキトサン誘導体を用いる溶媒抽出法は第2銅
イオンとニッケルイオンを優先的に分離するのにきわめ
て有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキトサン誘導体を合成するための反応
スキームを示す。
【図2】本発明のキトサン誘導体のケロシン溶液を用い
た金属イオンの抽出試験の結果の1例を示す。
【図3】比較例として、ジチオカーバメイト型キトサン
の固体の吸着剤を用いた吸着試験の結果を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C22B 15/00 C22B 15/08 19/20 23/04 23/00 3/00 A Fターム(参考) 4C090 AA02 AA07 BA47 BB02 BB12 BB29 BB32 BB55 BB63 BB98 DA31 4G048 AA01 AB08 AE01 4K001 AA09 AA19 DB30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キトサンの水酸基にアシル基が導入さ
    れ、且つ、アミノ基にジチオカーバメイト基が導入され
    ていることを特徴とするキトサン誘導体。
  2. 【請求項2】 請求項1のキトサン誘導体の有機溶媒溶
    液を用いて、第2銅イオンと第2銅イオン以外の卑金属
    イオンとが共存する水溶液から第2銅イオンを選択的に
    抽出することを特徴とする第2銅イオンの分離方法。
  3. 【請求項3】 水溶液のpHが1〜2の条件下で、第2
    鉄イオン、ニッケルイオン、コバルトイオンおよび/ま
    たは亜鉛イオンから第2銅イオンを選択的に抽出するこ
    とを特徴とする請求項2の第2銅イオンの分離方法。
  4. 【請求項4】 請求項2のキトサン誘導体の有機溶媒溶
    液を用いて、ニッケルイオンと第2銅イオンおよびニッ
    ケルイオン以外の卑金属イオンとが共存する水溶液から
    ニッケルイオンを選択的に抽出することを特徴とするニ
    ッケルイオンの分離方法。
  5. 【請求項5】 水溶液のpHが2〜3の条件下で、第2
    鉄イオン、コバルトイオンおよび/または亜鉛イオンを
    選択的に抽出することを特徴とする請求項4のニッケル
    イオンの分離方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2013118767A1 (ja) * 2012-02-10 2013-08-15 国立大学法人京都大学 キトサンイソチオシアネート誘導体、およびその製造法
JP7151025B1 (ja) * 2022-03-24 2022-10-12 重▲慶▼文理学院 修飾キトサンを利用して廃水中のニッケルを回収する方法及装置

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