JP2002308874A - 2−オキサゾリジノン誘導体のワンポット合成 - Google Patents

2−オキサゾリジノン誘導体のワンポット合成

Info

Publication number
JP2002308874A
JP2002308874A JP2002087016A JP2002087016A JP2002308874A JP 2002308874 A JP2002308874 A JP 2002308874A JP 2002087016 A JP2002087016 A JP 2002087016A JP 2002087016 A JP2002087016 A JP 2002087016A JP 2002308874 A JP2002308874 A JP 2002308874A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
compound
methyl
solution
butoxycarbonyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002087016A
Other languages
English (en)
Inventor
Rajnikant Patel
パテル ラジニカント
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AstraZeneca AB
Original Assignee
AstraZeneca AB
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AstraZeneca AB filed Critical AstraZeneca AB
Publication of JP2002308874A publication Critical patent/JP2002308874A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D263/00Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings
    • C07D263/02Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings not condensed with other rings
    • C07D263/08Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member
    • C07D263/16Heterocyclic compounds containing 1,3-oxazole or hydrogenated 1,3-oxazole rings not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • C07D263/18Oxygen atoms
    • C07D263/20Oxygen atoms attached in position 2
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C271/00Derivatives of carbamic acids, i.e. compounds containing any of the groups, the nitrogen atom not being part of nitro or nitroso groups
    • C07C271/06Esters of carbamic acids
    • C07C271/08Esters of carbamic acids having oxygen atoms of carbamate groups bound to acyclic carbon atoms
    • C07C271/10Esters of carbamic acids having oxygen atoms of carbamate groups bound to acyclic carbon atoms with the nitrogen atoms of the carbamate groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms
    • C07C271/22Esters of carbamic acids having oxygen atoms of carbamate groups bound to acyclic carbon atoms with the nitrogen atoms of the carbamate groups bound to hydrogen atoms or to acyclic carbon atoms to carbon atoms of hydrocarbon radicals substituted by carboxyl groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D413/00Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D413/02Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms containing two hetero rings
    • C07D413/06Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having nitrogen and oxygen atoms as the only ring hetero atoms containing two hetero rings linked by a carbon chain containing only aliphatic carbon atoms

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Physical Or Chemical Processes And Apparatus (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 式(I)の化合物は偏頭痛の治療と予防に有
用な5HT1様レセプターアゴニストである。式(I)
の化合物を調製する新規なプロセスを発見した。このプ
ロセスはWO91/18897およびPCT/GB95
/00142に開示されるプロセスに対して、最終生成
物をワンポット手順を使用することによって高収率で大
規模に純粋な形態で生成し得、よって時間の消費および
コスト高な中間体単離の必要性を回避するという利点を
有する。この新規プロセスはまた、ホスゲンのような危
険試薬や、塩化スズのような環境有害試薬の必要性を回
避する。 【解決手段】 本発明は、(S)−4−{[3−[2−
(ジメチルアミノ)エチル]−1H−インドール−5−
イル]メチル}−2−オキサゾリジノン以外の、置換イ
ンドール環構造を有する5HT1様レセプターアゴニス
トの調製のための改良プロセスを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏頭痛の治療およ
び予防に有用な置換インドール誘導体を調製する改良プ
ロセスに関する。より特定すると、本発明は、(S)−
4−{[3−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−1H
−インドール−5−イル]メチル}−2−オキサゾリジ
ノン以外の、置換インドール環構造を有する5HT1
レセプターアゴニストの調製のための改良プロセスを提
供する。
【0002】
【従来の技術】選択的5−HT1様レセプターアゴニス
トは有用な治療剤として公知である。この5−HT1
レセプターは剄動脈血管床において、血管狭窄を仲介
し、そしてこれにより血流を変更する。欧州特許明細書
0313397は、血管狭窄が剄動脈血管床において示
唆される状態(例えば剄動脈血管系の過度の拡張に関連
する状態である偏頭痛)の治療または予防に有益な、特
定の5−HT1様レセプターアゴニストのクラスを記載
する。
【0003】国際特許明細書WO91/18897は、
非常に優れた「5−HT1様」レセプターアゴニズムを
有し、そして経口投与後優れた吸収作用を有する化合物
のさらなるクラスを記載する。これらの性質により、W
O91/18897に開示される化合物が、ある医療的
用途、とりわけ、偏頭痛、クラスター頭痛および血管障
害に関連する頭痛(本明細書中これ以降、集合的に「偏
頭痛」という)の予防および治療に特に有用となる。
【0004】改善された代謝的安定性および必要な5H
T(レセプターアゴニズム)を明示し、神経性炎症およ
び頭痛の伝達を担う神経経路の潜在的な選択的阻害もま
た示す、化合物のさらなるクラスが係属中の国際特許出
願第PCT/GB95/00142に開示されている。
国際特許出願第PCT/GB95/00142の特に好
ましい化合物は、4−[3−(トランス−3−ジメチル
アミノシクロブチル)−1H−インドール−5−イルメ
チル]−(4S)−オキサゾリジン−2−オンである。
【0005】よって、国際特許明細書WO01/188
97および係属中の国際特許出願第PCT/GB95/
00142は、式(I)の化合物を開示する:
【0006】
【化8】 ここで、R1およびR2は、各々独立して水素またはC
1-4アルキルであるか、あるいはR1とR2とが結合して
アゼチジン環を形成する;およびAはC3-6シクロアル
キル、C1-3アルキル−C3-6シクロアルキルまたはC2
−アルキルである;但し、R1およびR2が共にメチルで
ある場合、AはC2−アルキルでない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】式(I)の化合物は偏
頭痛の治療と予防に有用な5HT1様レセプターアゴニ
ストである。式(I)の化合物を調製する新規なプロセ
スを発見した。
【0008】このプロセスはWO91/18897およ
びPCT/GB95/00142に開示されるプロセス
に対して、最終生成物をワンポット手順を使用すること
によって高収率で大規模に純粋な形態で生成し得、よっ
て時間の消費およびコスト高な中間体単離の必要性を回
避するという利点を有する。
【0009】この新規プロセスはまた、ホスゲンのよう
な危険試薬や、塩化スズのような環境有害試薬の必要性
を回避する。
【0010】
【発明を解決するための手段】従って、本発明は以下を
提供する。 1.式(I)の化合物を調製するためのプロセスであっ
て、
【0011】
【化9】 ここで、R1およびR2は各々独立して水素またはC1-4
アルキルであるか、あるいはR1とR2とが結合してアゼ
チジン環を形成する;およびAはC3-6シクロアルキ
ル、C1-3アルキル−C3-6シクロアルキルまたはC2
アルキルである;但し、R1およびR2が共にメチルであ
る場合、AはC2−アルキルでない;以下の工程を含む
プロセス: a)炭酸ナトリウムまたは炭酸水素ナトリウムおよびn
−ブチルクロロホルメートを添加し反応させることによ
り、式(II)で表されるメチル4−ニトロ−(L)−
フェニルアラニネートヒドロクロリドからカルバメート
を形成し、
【0012】
【化10】 式(III)で表されるメチル(S)−N−ブトキシカ
ルボニル−4−ニトロフェニルアラニネートを得る工程
【0013】
【化11】 b)式(III)の化合物を還元して、式(IV)で表
されるメチル(S)−N−ブトキシカルボニル−4−ア
ミノフェニルアラニネートを得る工程
【0014】
【化12】 c)式(IV)の化合物中のメチルエステル基−CO2
CH3を還元して、式(V)で表される(S)−N−ブ
トキシカルボニル−4−アミノフェニルアラニノールを
得る工程
【0015】
【化13】 d)式(V)の化合物を閉環し、式(VI)で表される
(S)−4−(4−アミノベンジル)−2−オキサゾリ
ジノンを得る工程
【0016】
【化14】 e)式(VI)の化合物のジアゾニウム塩を調製し、続
いて還元し、式(VII)で表されるヒドラジン(S)
−4−(4−ヒドラジノベンジル)−2−オキサゾリジ
ノンヒドロクロリドを得る工程
【0017】
【化15】 f)式(VII)の化合物のフィッシャー反応により式
(I)の化合物を得る工程。 2.また、本発明の好ましい実施形態では、Aがシクロ
ブチルである、式(I)の化合物を調製するための、上
記1に記載のプロセス、が提供される。 3.また、本発明の好ましい実施形態では、4−[−3
−(3−(トランス−3−ジメチルアミノシクロブチ
ル)−1H−インドール−5−イルメチル]−(4S)
オキサゾリジン−2−オンを調製するための上記2に記
載のプロセス、が提供される。 4.また、本発明の好ましい実施形態では、ワンポット
手順を使用して工程a)からf)の1個以上の工程が実
施される、上記1〜3のいずれかに記載のプロセス、が
提供される。 5.また、本発明の好ましい実施形態では、ワンポット
手順によって工程a)からd)が実施され、続いて式
(VI)の化合物が単離され、そして工程e)および
f)が第二のワンポット手順で実施される、上記1〜3
のいずれか1つに記載のプロセス、が提供される。 6.また、本発明の好ましい実施形態では、式(II
I)の中間体
【0018】
【化16】 、が提供される。 7.また、本発明の好ましい実施形態では、式(IV)
の中間体
【0019】
【化17】 、が提供される。 8.また、本発明の好ましい実施形態では、式(V)の
中間体
【0020】
【化18】 、が提供される。 9.また、本発明の好ましい実施形態では、式(VI)
の中間体
【0021】
【化19】 、が提供される。 10.また、本発明の好ましい実施形態では、式(II
I)の化合物を調製するプロセスであって、
【0022】
【化20】 式(II)の化合物を炭酸ナトリウムおよびn−ブチル
クロロホルメートと反応させる工程を包含するプロセス
【0023】
【化21】 、が提供される。 11.また、本発明の好ましい実施形態では、式(I
V)の化合物を調製するプロセスであって、
【0024】
【化22】 式(III)の化合物を還元する工程を包含するプロセ
【0025】
【化23】 、が提供される。 12.また、本発明の好ましい実施形態では、式(V)
の化合物を調製するプロセスであって、
【0026】
【化24】 式(IV)の化合物を還元する工程を包含するプロセス
【0027】
【化25】 、が提供される。 13.また、本発明の好ましい実施形態では、式(V
I)の化合物を調製するプロセスであって、
【0028】
【化26】 式(V)の化合物を閉環する工程を包含するプロセス
【0029】
【化27】 、が提供される。 14.また、本発明の好ましい実施形態では、医薬使用
のための組成物の製造における、上記6に記載の中間体
の使用、が提供される。 15.また、本発明の好ましい実施形態では、医薬使用
のための組成物の製造における、上記7に記載の中間体
の使用、が提供される。 16.また、本発明の好ましい実施形態では、医薬使用
のための組成物の製造における、上記8に記載の中間体
の使用、が提供される。 17.また、本発明の好ましい実施形態では、医薬使用
のための組成物の製造における、上記9に記載の中間体
の使用、が提供される。 18.また、本発明の好ましい実施形態では、上記組成
物が偏頭痛の治療および予防において使用される、上記
14〜17のいずれか1つに記載の使用、が提供され
る。
【0030】
【発明の実施の形態】従って本発明の第一の局面によ
り、本明細書中上記で記載された式(I)の化合物の調
製のためのプロセスが提供され、このプロセスは以下の
工程を含む: a)炭酸ナトリウムまたは炭酸水素ナトリウムおよびn
−ブチルクロロホルメートを添加し反応させることによ
り、式(II)で表されるメチル4−ニトロ−(L)−
フェニルアラニネートヒドロクロリドからカルバメート
を形成し、
【0031】
【化28】 式(III)で表されるメチル(S)−N−ブトキシカ
ルボニル−4−ニトロフェニルアラニネートを得る工程
【0032】
【化29】 b)式(III)の化合物を還元して、式(IV)で表
されるメチル(S)−N−ブトキシカルボニル−4−ア
ミノフェニルアラニネートを得る工程
【0033】
【化30】 c)式(IV)の化合物中のメチルエステル基−CO2
CH3を還元して、式(V)で表される(S)−N−ブ
トキシカルボニル−4−アミノフェニルアラニノールを
得る工程
【0034】
【化31】 d)式(V)の化合物を閉環し、式(VI)で表される
(S)−4−(4−アミノベンジル)−2−オキサゾリ
ジノンを得る工程
【0035】
【化32】 e)式(VI)の化合物のジアゾニウム塩を調製し、続
いて還元し、式(VII)で表されるヒドラジン(S)
−4−(4−ヒドラジノベンジル)−2−オキサゾリジ
ノンヒドロクロリドを得る工程
【0036】
【化33】 f)式(VII)の化合物のフィッシャー反応により式
(I)の化合物を得る工程。
【0037】好ましくは、このプロセスは、Aがシクロ
ブチルである式(I)の化合物の調製に使用される。最
も好ましくは、このプロセスは、4−[3−(トランス
−3−ジメチルアミノシクロブチル)−1H−インドー
ル−5−イルメチル]−(4S)−オキサゾリジン−2
−オンの調製に使用される。
【0038】適切には、ワンポット手順を使用して工程
a)からf)の1個以上の工程が実施される。好ましく
は、ワンポット手順によって工程a)からd)が実施さ
れ、続いて式(VI)の化合物を単離し、次いで工程
e)とf)とが第二のワンポット手順によって実施され
る。
【0039】工程a)は溶媒(例えば水性酢酸エチルま
たはジオキサン)の存在下で簡便に実施される。水性酢
酸エチルが好ましい。炭酸水素ナトリウムよりむしろ炭
酸ナトリウムが使用され、好ましくはn−ブチルクロロ
ホルメートに先立って加えられる。この反応は極端でな
い温度、適切には5〜60℃の範囲の温度で簡便に実施
される。好ましくはこの反応は15〜35℃で実施され
る。特に好ましい実施態様において、炭酸ナトリウムの
添加は約20℃の温度で起こり、N−ブチルクロロホル
メートの添加は約30℃の温度で起こる。
【0040】還元工程b)は有機溶媒(例えば酢酸エチ
ルまたはエタノール)の存在下で簡便に実施される。好
ましくは、工程b)はワンポット手順によって工程a)
より得られた式(III)の化合物の酢酸エチル溶液を
使用して実施される。適切には工程b)は、好ましくは
例えばパラジウムチャコールのような触媒の存在下での
水素添加によって実施される。この反応は窒素雰囲気下
で、水素を使用して標準気圧、室温で実施され得る。水
素添加は好ましくは、約20psiの水素で、高温(例
えば30〜50℃)で実施される。得られる式(IV)
の化合物の酢酸エチル溶液は、好ましくは工程c)にお
いてワンポット手順の一部として直接使用され得るブタ
ノール溶液に変換される。この変換は、酢酸エチル溶液
を部分蒸留してその後ブタノールを加え、そして精留し
て酢酸エチルを除去することによって簡便に実施され得
る。
【0041】工程c)のメチルエステルの還元は、例え
ばSVMまたはn−ブタノールのような溶媒の存在下で
簡便に実施される。好ましくは、工程c)は、ワンポッ
ト手順の一部として式(IV)の化合物の酢酸エチル溶
液からn−ブタノール溶液を調製し、次いでn−ブタノ
ール溶液を直接還元することにより実施される。この還
元は、好ましくは、水素化ホウ素ナトリウムを使用して
行われ、そして極端でない温度(適切には20〜40
℃)で簡便に実施される。好ましくは、この還元は二段
階で実施される;第一段階は窒素下で約25℃の温度で
実施される;および第二段階は約30℃で実施される。
次いで得られる式(V)の化合物のn−ブタノール溶液
は、塩酸およびアンモニアを使用して乾燥され得る。こ
の乾燥n−ブタノール溶液はワンポット手順の一部とし
て工程d)に直接使用され得る。
【0042】工程d)は、好ましくは式(V)の化合物
の乾燥溶液(例えば乾燥ブタノール溶液)で実施され
る。このような乾燥ブタノール溶液は、工程c)によっ
て生成するn−ブタノール溶液を乾燥することによって
有利に調製される。この乾燥n−ブタノール溶液は、好
ましくは、閉環反応を実施する前にチャコールを使用し
て脱色される。この閉環は、適切にはアルコール溶媒
(例えばメタノール)中でナトリウムメトキシドを使用
して、簡便に実施され得る。最も好ましくは、閉環はナ
トリウムメトキシドの30%メタノール溶液を使用して
実施される。この反応は好ましくは高温(適切には50
〜120℃の範囲の温度)で実施される。好ましくは、
この反応は約85℃で実施される。次いで得られる式
(VI)の化合物は単離され得る。この単離は、標準的
遠心分離、濾過および乾燥の方法によって実施され得
る。
【0043】工程e)は、好ましくは、単離した式(V
I)の化合物において実施される。単離は、例えば周知
の遠心分離、濾過および乾燥の技術によって達成され得
る。ジアゾニウム塩形成は、水性亜硝酸ナトリウム溶液
(好ましくは濃塩酸の存在下で)を使用して低温で実施
され得る。好ましくは、この塩形成は低温(例えば0〜
5℃)で実施される。次いで、ヒドラジン形成は、亜硫
酸ナトリウムを還元剤として使用することによってジア
ゾニウム塩溶液で実施される。亜硫酸ナトリウムは、適
切には水性溶液の形態である。この還元は二段階で有利
に実施される:第一段階は亜硫酸ナトリウムの添加;第
二段階は塩酸の添加である。好ましくは、第一段階は、
10℃より低い温度で実施される。好ましくは、第二段
階は、高温(例えば55〜60℃)で実施される。
【0044】工程e)から得られる式(VII)の化合
物の溶液は、好ましくは、ワンポット手順として工程
f)に直接使用される。工程f)はフィッシャー反応で
ある。最終生成物の純度を最高にするために、この反応
を相対的に高い希釈度で実施することが有利であること
が見い出された。従って、工程e)から得られる溶液
は、好ましくは水で希釈される。次いで、このフィッシ
ャー反応はこのような反応に公知の技術を使用して、例
えば式(VII)の化合物と式(VIII)の化合物と
の反応によって実施され、
【0045】
【化34】 ここで、Aは本明細書中前記に定義した通りであり、Z
はベンジルオキシカルボニル基である。この反応は典型
的には、極端でない温度(適切には50〜100℃の範
囲、好ましくは約80℃)で、水性無機酸(例えば硫酸
または塩酸)の存在下で化合物を加熱し、次いで極性溶
媒系(例えばメタノール中のギ酸)において触媒(例え
ば炭素上のパラジウム)の存在下で還流することによっ
てベンジルオキシカルボニル基を除去することにより実
施される。あるいはこのフィッシャー反応は、式(VI
I)の化合物を式(IX)の化合物と反応させることに
より実施され得、
【0046】
【化35】 ここでBOCは第三級ブトキシカルボニル基を表す。こ
の反応は、適切には水性無機酸の存在下にて極端でない
温度(典型的には50〜100℃の範囲)で実施され
る。
【0047】反応が完結したのち、式(I)の化合物
は、標準的技術を使用して抽出され得る。適切には還流
した反応生成物は、冷却され、そして例えば水酸化ナト
リウムを使用して約pH7に調節される。次いで、この
pHを調整した生成物は、酢酸エチルで抽出され得、そ
してその水層は水酸化ナトリウムで約pH10に調整さ
れる。次いで、生成物は、約50℃で抽出され得、続い
て標準的な脱色、濾過、蒸留、遠心分離および乾燥の技
術が実施される。
【0048】式(I)の化合物を調製する特に好ましい
反応スキームは、以下である。
【0049】
【化36】
【0050】
【化37】 式(III)の中間体は新規であると考えられる。よっ
て第二の局面により、本発明はメチル(S)−N−ブト
キシカルボニル−4−ニトロフェニルアラニネートを提
供する。この化合物は、必要に応じてその塩またはその
溶媒和誘導体の形態であり得る。
【0051】第三の局面において、本発明は式(II
I)の化合物を調製するプロセスを提供し、このプロセ
スは式(II)の化合物を炭酸ナトリウムおよびn−ブ
チルクロロホルメートと反応させる工程を含む。この反
応は、好ましくは、例えば酢酸エチルのような溶媒の存
在下で実施される。適切には、この反応は高くない温度
で実施される。好ましくは、この反応は約30℃で実施
される。
【0052】式(II)の化合物は、例えばWO91/
18897に記載される方法によって調製され得る。
【0053】式(IV)の中間体化合物もまた新規であ
る。従って本発明は、第四の局面において、メチル
(S)−N−ブトキシカルボニル−4−アミノフェニル
アラニネートを提供する。この化合物は、必要に応じて
塩または溶媒和の形態であり得る。
【0054】第五の局面において、本発明は式(IV)
の化合物の調製プロセスを提供し、このプロセスは式
(III)の化合物を還元する工程を含む。好ましく
は、水素が還元剤として使用される。この還元は、好ま
しくは、例えばパラジウム/チャコールのような触媒の
存在下で実施される。水素は好ましくは約20p.s.
iの圧力である。この反応は高温(例えば30〜50
℃)で簡便に実施される。
【0055】式(V)の化合物もまた新規であると考え
られる。よって、第六の局面において本発明は、(S)
−N−ブトキシカルボニル−4−アミノフェニルアラニ
ノールを提供する。この化合物は、必要に応じてその塩
またはその溶媒和誘導体の形態であり得る。
【0056】本発明はまた、第七の局面において式
(V)の化合物を調製するプロセスを提供し、このプロ
セスは式(IV)の化合物を還元することを含む。この
還元は、好ましくは水素化ホウ素ナトリウムを使用して
実施される。適切には、この還元は、アルコール溶媒
(好ましくはブタノール)の存在下で実施される。特に
好ましい実施態様において、この還元は二段階で実施さ
れる;第一段階は窒素下にて約25℃の温度で実施され
る;および第二段階は約30℃で実施される。
【0057】さらなる局面において、本発明は、本明細
書中上記で定義した式(III)、(IV)、(V)お
よび(VI)の化合物を提供する。
【0058】なおさらなる局面において、本発明は以下
のように、式(III)、(IV)、(V)および(V
I)の化合物を調製するプロセスを提供する。
【0059】化合物(III):本発明の第一の局面の
プロセス工程a)および好ましくは4頁に記載のプロセ
ス; 化合物(IV):本発明の第一の局面のプロセス工程
b)および好ましくは4および5頁にまたがる段落に記
載のプロセス; 化合物(V):本発明の第一の局面のプロセス工程c)
および好ましくは5頁に記載のプロセス;および 化合物(VI):本発明の第一の局面のプロセス工程
d)および好ましくは5頁に記載のプロセス。
【0060】本発明を以下の実施例によってさらに記載
する。
【0061】
【実施例】(実施例1) (4−[3−(トランス−3−アミノシクロブチル)−
1H−インドール−5−イルメチル]−4(S)オキサ
ゾリジン−2−オンを調製するプロセス) (ステージ1:メチル4−ニトロ−(L)−フェニルア
ラニネート(phenylaninate)ヒドロクロ
リドの調製) (反応)
【0062】
【化38】 (原料) 4−ニトロ−(L)−フェニルアラニン(phenyl
anine) メタノール 塩化水素 メタノール(洗浄) (手順)温度を25℃より低く維持しながら、メタノー
ルを含む反応器中に塩化水素ガスを通過させることによ
って、塩化水素のメタノール溶液を調製する。反応器に
4−ニトロ−(L)−フェニルアラニン(phenyl
anine)を仕込み、約1時間還流する。約0℃まで
冷却し、生成物(メチル4−ニトロ−(L)−フェニル
アラニネートヒドロクロリド)を遠心分離する。生成物
をメタノールで洗浄して真空中50℃で乾燥する。
【0063】(ステージ2:メチル(S)−N−ブトキ
シカルボニル−4−ニトロフェニルアラニネートの調
製) (反応)
【0064】
【化39】 (原料) メチル4−ニトロ−(L)−フェニルアラニネートヒド
ロクロリド 炭酸ナトリウム n−ブチルクロロホルメート 酢酸エチル 水(脱塩したもの) 水(洗浄) (手順)反応器に脱塩水、メチル4−ニトロ−(L)−
フェニルアラニネートヒドロクロリド、炭酸ナトリウム
および酢酸エチルを仕込み、撹拌しながら内容物を約2
0℃まで冷却する。温度を約30℃に維持しながら反応
混合物にn−ブチルクロロホルメートを加え、そして約
30分間撹拌する。水層を分離して、水で酢酸エチル溶
液を洗浄する。そのメチル(S)−N−ブトキシカルボ
ニル−4−ニトロフェニルアラニネートの酢酸エチル溶
液を次のステージで直接使用する。
【0065】(ステージ3:メチル(S)−N−ブトキ
シカルボニル−4−アミノフェニルアラニネート(am
inophenylaninate)の調製) (反応)
【0066】
【化40】 (原料) メチル(S)−N−ブトキシカルボニル−4−ニトロフ
ェニルアラニネート酢酸エチル 5%パラジウムチャコール(55%湿潤) 酢酸エチル(フィルター洗浄) 炭酸ナトリウム 水(脱塩したもの) 濾過助剤 水素 ブタノール (手順)反応器に5%パラジウムチャコール触媒、メチ
ル(S)−Nブトキシカルボニル−4−ニトロフェニル
アラニネートの酢酸エチル溶液を仕込み、約20psi
の水素で30℃〜50℃の間の温度に維持しながら水素
添加する。完了時に、濾過助剤を通して触媒を濾過除去
し、酢酸エチルで洗浄する。酢酸エチル溶液を水性炭酸
ナトリウム溶液で洗浄する。メチル(S)−N−ブトキ
シカルボニル−4−アミノフェニルアラニネートの酢酸
エチル溶液を部分的に蒸留し、ブタノールを加えて混合
物を精留して酢酸エチルを除去する。このブタノール溶
液を次のステージで直接使用する。
【0067】(ステージ4:(S)−N−ブトキシカル
ボニル−4−アミノフェニルアラニノール の調製) (反応)
【0068】
【化41】 (原料) メチル(S)−N−ブトキシカルボニル−4−アミノフ
ェニルアミネート n−ブタノール 水素化ホウ素ナトリウム(総計) 濃塩酸 水(脱塩したもの−酸希釈用) 水(脱塩したもの) 濃アンモニア溶液(d=0.88) (手順)反応器にステージ3からのメチル(S)−N−
ブトキシカルボニル−4−アミノフェニルアラニネート
のブタノール溶液を仕込み、n−ブタノールで希釈して
所望の体積にする。反応器内容物を約25℃まで冷却す
る。窒素雰囲気下で、反応温度を約25℃に維持しなが
ら水素化ホウ素ナトリウムの総量の半分を加える。3時
間撹拌し、次いで水素化ホウ素ナトリウムの残りの半分
を加える。さらに混合物を5時間撹拌して、35℃まで
加温する。この後反応混合物を約12時間撹拌し、次い
で、約30℃の温度に維持しながら水性塩酸をゆっくり
と加えて、過剰の水素化ホウ素ナトリウムをすべて分解
する。水を加え、約35℃まで加温し、アンモニア溶液
を加えて約pH10に調整する。水層を分離して、約3
5℃の温度に維持しながら有機層を水で洗浄する。同時
に共沸しながらブタノールのいくらかを蒸留し、この溶
液を乾燥する。この乾燥ブタノール溶液を次のステージ
で直接使用する。
【0069】(ステージ5:(S)−4−(4−アミノ
ベンジル)−2−オキサゾリジノンの調製) (反応)
【0070】
【化42】 (原料) (S)−N−ブトキシカルボニル−4−アミノフェニル
アラニノール n−ブタノール ナトリウムメトキシド(メタノール溶液中30%重量) チャコール n−ブタノール(フィルター洗浄) n−ブタノール(生成物洗浄) 濾過助剤 (手順)反応器にステージ4からの(S)−N−ブトキ
シカルボニル−4−アミノフェニルアラニノールの乾燥
n−ブタノール溶液を仕込み、脱色チャコールを加え
る。乾燥溶液を約85℃で、メタノール中のナトリウム
メトキシドをゆっくり加えて処理する。反応混合物を、
85℃でメタノール中のナトリウムメトキシドをゆっく
り加えて加熱する。反応混合物をさらに30分間85℃
で加熱し、次いで濾過助剤に通して熱濾過する。溶液を
5〜10℃で少なくとも8時間冷却した後、混合物を遠
心分離し、濾過した生成物をn−ブタノールで洗浄し、
約50℃の真空中で乾燥する。
【0071】
【化43】 (原料) (S)−4−(4−アミノベンジル)−2−オキサゾリ
ジノン 亜硝酸ナトリウム 亜硫酸ナトリウム 濃塩酸 水(脱塩したもの) トランス−N−(ベンジルオキシカルボニル)シクロブ
タンアミン −3−アセトアルデヒド メタノール中ギ酸 ブライン 酢酸エチル(洗浄) 濾過助剤(使用した総量) (手順)反応器に濃塩酸、脱塩水および(S)−4−
(4−アミノベンジル)−2−オキサゾリジノンを仕込
む。反応器内容物を0〜5℃の間にまで冷却し、5℃よ
り低い温度に維持しながら水性亜硝酸ナトリウム溶液を
加える。約30分間撹拌した後、10℃より低い温度に
維持しながらジアゾニウム塩溶液を亜硫酸ナトリウムの
冷却した水性溶液に加える。15分間撹拌した後、生成
混合物を約55〜60℃までゆっくり加熱し、次いで塩
酸をゆっくり加える。その溶液を約60℃で約18時間
維持する。
【0072】反応混合物を水で希釈し、そして約90℃
まで加熱する。窒素雰囲気下でトランス−N−(ベンジ
ルオキシカルボニル)−シクロブタンアミン−3−アセ
トアルデヒドをゆっくり加え、そして約80℃で加熱す
る。冷却、濾過、および乾燥する。炭素上の水酸化パラ
ジウムと共にメタノール中10%ギ酸と還流することに
よってベンジルオキシカルボニル基を除去する。真空中
で溶媒を除去し、そしてブラインを加える。酢酸エチル
で抽出し、次いで再び水酸化ナトリウム溶液を使用して
水層を約pH10に調整する。酢酸エチルを使用して約
50℃で生成物を抽出する。合わせた酢酸エチル抽出物
(生成物を含む)を脱色チャコールで処理し、濾過助剤
を通して濾過する。溶媒のほとんどを蒸留除去し、そし
てその懸濁液を約5℃まで冷却する。その粗生成物を遠
心分離し、酢酸エチルで洗浄して、50℃で真空乾燥す
る。
【0073】生成物は、例えば、PCT/GB95/0
0142に記載されるような周知の方法を使用して4−
[3−(トランス−3−ジメチルアミノシクロブチル)
−1H−インドール−5−イルメチル]−4(S)オキ
サゾリジン−2−オンに転換され得る。
【0074】(実施例2) (メチル(S)−N−ブトキシカルボニル−4−ニトロ
フェニルアラニネート(式(III)の化合物)の別の
調製)メチル−4−ニトロ−(L)−フェニルアラニネ
ートヒドロクロリド(40.00g、0.153モル)
と炭酸水素ナトリウム(73g、0.870モル)の
1,4−ジオキサン(1000ml)中混合物を約10
℃で無水条件下で撹拌した。ブチルクロロホルメート
(23.12g、21.52ml、0.169モル)の
1,4−ジオキサン(200ml)溶液を10分間に渡
って加えた(反応温度約13℃)。生成懸濁液を室温ま
で加温し、そして3時間撹拌した。反応を水(1600
ml)中でゆっくりとクエンチし、次いで酢酸エチルで
抽出した(3×650ml)。合わせた酢酸エチル抽出
物をブライン(1000ml)で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウム上で乾燥し、濾過し、そしてエバポレートして
オイルにした。残留溶媒を、オイルポンプを使用して5
0℃で除去し、シロップ(51.34g、収率103
%)を得た。このシロップは、放置すると徐々に固化し
た。
【0075】TLC[SiO2,EtOAc]は均質で
あった(Rf=0.59)。
【0076】1H NMR(60MHz,CDCl3)は
カルバメートの構造と一致した。
【0077】(実施例3) (メチル(S)−N−ブトキシカルボニル−4−アミノ
フェニルアラニネート(式(IV)の化合物)の別の調
製)実施例2によって調製された化合物[45.00
g、0.139モル]のエタノール(845ml)溶液
を、窒素雰囲気下で炭素上の湿潤10%パラジウム(タ
イプ87L、61.1%H2O)[約4.5g]に加え
た。反応を標準気圧下、室温での水素添加にセットし
た。9時間に渡って安定して水素が取り込まれた(約9
700ml)。触媒をハイフロ(hyflo)上で濾過
除去し、エタノール(100ml)で洗浄した。濾液を
真空中で濃縮し(水浴温度<40℃)、そしてオイルポ
ンプを使用して溶媒の最後の微少量を除去して茶色のゴ
ム(41.70g、101%)を得た。
【0078】TLC[SiO2,EtOAc]は、所望
の生成物(Rf=0.49)をより速く溶出する(fa
ster running)微少量の不純物と共に示し
た。
【0079】1H NMR(300MHz,CDCl3
は生成物の構造および残留エタノールと一致した。
【0080】(実施例4) ((S)−N−ブトキシカルボニル−4−アミノフェニ
ルアラニノール(式(V)の化合物)の別の調製)撹拌
した水素化ホウ素ナトリウム(14.80g、0.39
0モル)のSVM(150ml)中懸濁液に、室温で実
施例3によって調製された化合物[76.40g、0.
260モル]のSVM(460ml)溶液を滴下した。
この反応を一晩中(約18時間)撹拌しながら放置し、
その後TLC[SiO2,EtOAc]は出発物質の消
費の完結を示した。反応混合物を、約10℃の温度に氷
冷しながら2M水性塩酸で約pH4に酸性化した。生成
混合物を濃縮して固体残渣とし、そして飽和水性炭酸水
素ナトリウム(2000ml)をゆっくり加えた。水性
混合物(pH約8)を酢酸エチルで抽出し(2×750
ml)、そして合わせた有機抽出物を乾燥し(硫酸マグ
ネシウム)、濾過し、そして濃縮して薄桃色のワックス
状固体(64.56g、収率93%)を得た。
【0081】TLC[SiO2,EtOAc]は、所望
の生成物(Rf=0.33)を微少量の不純物と共に示
した。
【0082】1H NMR(60MHz,CDCl3)は
アラニノールの構造と一致した。
【0083】上記のように、本発明は、式(I)の化合
物を調製するための改良プロセスを提供する。
【0084】
【化44】
【0085】
【発明の効果】 式(I)の化合物は偏頭痛の治療と予
防に有用な5HT1様レセプターアゴニストである。式
(I)の化合物を調製する新規なプロセスを発見した。
【0086】このプロセスはWO91/18897およ
びPCT/GB95/00142に開示されるプロセス
に対して、最終生成物をワンポット手順を使用すること
によって高収率で大規模に純粋な形態で生成し得、よっ
て時間の消費およびコスト高な中間体単離の必要性を回
避するという利点を有する。
【0087】この新規プロセスはまた、ホスゲンのよう
な危険試薬や、塩化スズのような環境有害試薬の必要性
を回避する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C063 AA01 BB03 CC52 DD06 EE01

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I)の化合物を調製するためのプロ
    セスであって、 【化1】 ここで、R1およびR2は各々独立して水素またはC1-4
    アルキルであるか、あるいはR1とR2とが結合してアゼ
    チジン環を形成する;およびAはC3-6シクロアルキ
    ル、C1-3アルキル−C3-6シクロアルキルまたはC2
    アルキルである;但し、R1およびR2が共にメチルであ
    る場合、AはC2−アルキルでない;以下の工程を含む
    プロセス: a)炭酸ナトリウムまたは炭酸水素ナトリウムおよびn
    −ブチルクロロホルメートを添加し反応させることによ
    り、式(II)で表されるメチル4−ニトロ−(L)−
    フェニルアラニネートヒドロクロリドからカルバメート
    を形成し、 【化2】 式(III)で表されるメチル(S)−N−ブトキシカ
    ルボニル−4−ニトロフェニルアラニネートを得る工程 【化3】 b)式(III)の化合物を還元して、式(IV)で表
    されるメチル(S)−N−ブトキシカルボニル−4−ア
    ミノフェニルアラニネートを得る工程 【化4】 c)式(IV)の化合物中のメチルエステル基−CO2
    CH3を還元して、式(V)で表される(S)−N−ブ
    トキシカルボニル−4−アミノフェニルアラニノールを
    得る工程 【化5】 d)式(V)の化合物を閉環し、式(VI)で表される
    (S)−4−(4−アミノベンジル)−2−オキサゾリ
    ジノンを得る工程 【化6】 e)式(VI)の化合物のジアゾニウム塩を調製し、続
    いて還元し、式(VII)で表されるヒドラジン(S)
    −4−(4−ヒドラジノベンジル)−2−オキサゾリジ
    ノンヒドロクロリドを得る工程 【化7】 f)式(VII)の化合物のフィッシャー反応により式
    (I)の化合物を得る工程。
JP2002087016A 1995-08-07 2002-03-26 2−オキサゾリジノン誘導体のワンポット合成 Withdrawn JP2002308874A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GBGB9516143.6A GB9516143D0 (en) 1995-08-07 1995-08-07 Improved chemical synthesis
GB9516143.6 1995-08-07

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50822797A Division JP3729504B2 (ja) 1995-08-07 1996-08-02 2−オキサゾリジノン誘導体のワンポット合成

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002308874A true JP2002308874A (ja) 2002-10-23

Family

ID=10778865

Family Applications (2)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50822797A Expired - Lifetime JP3729504B2 (ja) 1995-08-07 1996-08-02 2−オキサゾリジノン誘導体のワンポット合成
JP2002087016A Withdrawn JP2002308874A (ja) 1995-08-07 2002-03-26 2−オキサゾリジノン誘導体のワンポット合成

Family Applications Before (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP50822797A Expired - Lifetime JP3729504B2 (ja) 1995-08-07 1996-08-02 2−オキサゾリジノン誘導体のワンポット合成

Country Status (8)

Country Link
US (1) US6303791B1 (ja)
EP (1) EP0843673B1 (ja)
JP (2) JP3729504B2 (ja)
AT (1) ATE208388T1 (ja)
AU (1) AU6663596A (ja)
DE (1) DE69616801T2 (ja)
GB (1) GB9516143D0 (ja)
WO (1) WO1997006163A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20050245585A1 (en) * 2004-04-22 2005-11-03 Islam Aminul Process for preparing optically pure zolmitriptan
EP1799675A4 (en) * 2004-04-22 2010-04-28 Reddys Lab Ltd Dr PROCESS FOR THE PRODUCTION OF OPTICALLY PURE ZOLMITRIPTAN

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB8724912D0 (en) 1987-10-23 1987-11-25 Wellcome Found Indole derivatives
SI21560B (sl) 1990-06-07 2005-04-30 Astrazeneca Ab 3,5-disubstituirani indolni derivati kot "5-HT1-podobni" receptorski agonisti
GB9401436D0 (en) 1994-01-26 1994-03-23 Wellcome Found Therapeutic heterocyclic compounds

Also Published As

Publication number Publication date
EP0843673B1 (en) 2001-11-07
JPH11510805A (ja) 1999-09-21
ATE208388T1 (de) 2001-11-15
AU6663596A (en) 1997-03-05
JP3729504B2 (ja) 2005-12-21
DE69616801D1 (de) 2001-12-13
GB9516143D0 (en) 1995-10-04
US6303791B1 (en) 2001-10-16
EP0843673A1 (en) 1998-05-27
WO1997006163A1 (en) 1997-02-20
DE69616801T2 (de) 2002-06-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4634286B2 (ja) 2−オキサゾリジノン誘導体のワンポット合成
EP2429998B1 (fr) Dérivés de cyclopenta[c]pyrrolylalkylcarbamates d'hétérocycles à 5 chaînons, leur préparation et leur application en thérapeutique
JPH04134077A (ja) イソオキサゾール化合物
EP1007524B1 (fr) Derives d'indole comme agonistes de 5-ht1b et 5-ht1d
US20060264643A1 (en) One Pot Synthesis of 2-Oxazolidinone Derivatives
JP2002308874A (ja) 2−オキサゾリジノン誘導体のワンポット合成
JP3163295B2 (ja) イソオキサゾリジンジオン化合物の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060608

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20060629

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20060704

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060818