JP2002308426A - 粉粒体運搬車 - Google Patents

粉粒体運搬車

Info

Publication number
JP2002308426A
JP2002308426A JP2001112065A JP2001112065A JP2002308426A JP 2002308426 A JP2002308426 A JP 2002308426A JP 2001112065 A JP2001112065 A JP 2001112065A JP 2001112065 A JP2001112065 A JP 2001112065A JP 2002308426 A JP2002308426 A JP 2002308426A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure
tank
pressure air
granular material
supplied
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001112065A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshifumi Tanaka
良文 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Showa Aircraft Industry Co Ltd
Original Assignee
Showa Aircraft Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Aircraft Industry Co Ltd filed Critical Showa Aircraft Industry Co Ltd
Priority to JP2001112065A priority Critical patent/JP2002308426A/ja
Publication of JP2002308426A publication Critical patent/JP2002308426A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Transport Of Granular Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1に、荷卸に伴い、供給された高圧エアー
に基づきタンク内で水滴が発生することが、防止される
と共に、第2に、しかもこれが、簡単容易に実現され
る、粉粒体運搬車を提案する。 【解決手段】 この粉粒体運搬車1は、セメント,小麦
粉,化成品,その他の粉粒体Aを、タンク3内にばら状
の散積状態で積込んで、運搬して荷卸しする。そして、
車載のコンプレッサ16とタンク3との間に、減圧弁1
8等の減圧部と、ドライヤ19等の水除去部と、が介装
されている。もって荷卸に際し、コンプレッサ16に
て、必要圧値の倍程度の高い値の高圧エアーBを圧縮,
畜圧,生成し、高温化された高圧エアーBを、配管17
による供給中に外気Cにて冷却してから、減圧弁18に
て、必要圧値まで減圧すると共に常温付近まで冷却し、
ドライヤ19にて、凝結した水分Dを除去してから、タ
ンク3に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉粒体運搬車に関
する。すなわち、セメント,小麦粉,化成品,その他の
粉粒体を、タンク内にばら状の散積状態で積込んで、運
搬して荷卸設備に荷卸する、粉粒体運搬車に関する。
【0002】
【従来の技術】粉粒体運搬車は、荷卸に際し、高圧エア
ーをタンク内に供給,放出して吹き込み、もって積込ま
れていた粉粒体を、混合,エアーレーション,流動させ
ると共に、内外の圧力差を利用して、荷卸設備のサイロ
へと荷卸する。そして荷卸に際し、従来は、このような
荷卸に要する必要圧値の高圧エアーが、車載のコンプレ
ッサにて生成されて、タンク内に供給されていた。例え
ば、コンプレッサで300KPa(約3Kgf/c
)程度の必要圧値の高圧エアーが、圧縮,蓄圧され
て、タンクへと供給されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】《問題点について》と
ころで、このような従来例にあっては、次の問題が指摘
されていた。すなわち、荷卸のため高圧エアーをタンク
内に供給すると、タンク内において、高圧エアー中に含
有されていた湿気つまり水蒸気が凝結して、水滴が発生
し、もって積込まれていた粉粒体が、水滴と共にタンク
壁に付着しやすい、という問題が指摘されていた。そし
て、粉粒体がタンク壁にこびり付くように付着してカビ
等が発生したり、粉粒体がグラニュー糖のような場合
は、固化してしまうこともあった。
【0004】《その詳細について》このような水滴の発
生について、更に詳述すると、次のとおり。まず、コ
ンプレッサは、常温・大気圧の外気を圧縮して高圧エア
ーに蓄圧するが、その際、高圧エアーは温度が上昇す
る。例えば、30℃で100KPa(約1Kgf/cm
)の外気を、必要圧値たる300KPa(約3Kgf
/cm)まで圧縮,蓄圧すると、温度は141℃に上
昇する。 これを、湿度について観察すると、まず例えば、30
℃で100KPa(約1Kgf/cm)の外気につい
て、湿度を100%とする。その飽和蒸気圧値は、約
4.2KPa(0.043Kgf/cm)である。こ
れに対し、300KPa(約3Kgf/cm)の高圧
エアーにおいて、実際に含有された湿気つまり水蒸気の
蒸気圧は、約12.6KPa(0.043Kgf/cm
×3=0.129Kgf/cm)となるが、141
℃まで温度が上昇するので、飽和蒸気圧値も約360K
Pa(3.68Kgf/cm)と上昇し、湿度は3.
5%(0.129/3.68×100)となる。
【0005】このように、圧縮,蓄圧,生成された高
圧エアーは、極めて乾燥した状態にあり、例えばシリカ
ゲル等のドライヤを設けても、この段階で、含まれた湿
気や水分を除去することはできない。 そこで、このような高圧エアーが、多量の湿気や水分
を含有したままタンク内に供給されるので、水滴が発生
することになる。すなわち、タンク内に放出されて吹き
込まれた高圧エアーは、温度が急激に低下して、常温の
30℃程度まで冷却される。そこで湿度が100%を越
え、いわば300%(実際の蒸気圧/その飽和蒸気圧値
×100)(0.129/0.043×100)とな
り、湿度100%を越えた200%分の湿気つまり水蒸
気が、多量に水滴化する。 そして、このようにして多量に発生した水滴が、タン
ク壁に付着し、積込まれていた粉粒体が、このようなタ
ンク壁に対して付着する、という問題が指摘されてい
た。
【0006】《本発明について》本発明の粉粒体運搬車
は、このような実情に鑑み、上記従来例の課題を解決す
べくなされたものであって、荷卸に際し、コンプレッサ
にて必要圧値の倍程度の値に生成され高温化された高圧
エアーを、配管による供給中に外気にて冷却してから、
減圧部にて、必要圧値まで減圧すると共に常温付近まで
冷却し、水除去部にて凝結した水分を除去してから、タ
ンクに供給すること、を特徴とする。このように高圧エ
アーについて、2段階にわたって圧力制御を実施し、水
分を除去してからタンクに供給すること、を特徴とす
る。もって本発明は、第1に、荷卸に伴うタンク内での
水滴発生が、防止されると共に、第2に、しかもこれが
簡単容易に実現される、粉粒体運搬車を提案することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】《請求項について》この
ような課題を解決する本発明の技術的手段は、次のとお
りである。まず、請求項1については次のとおり。すな
わち、この請求項1の粉粒体運搬車は、セメント,小麦
粉,化成品,その他の粉粒体を、タンク内にばら状の散
積状態で積込んで、運搬して荷卸する粉粒体運搬車であ
って、車載のコンプレッサと該タンク間に、減圧部と水
除去部とが介装されている。該コンプレッサは、必要圧
値より高い値の高圧エアーを圧縮,蓄圧し、該減圧部
は、供給中に外気にて冷却された該高圧エアーを、該必
要圧値まで減圧すると共に更に冷却せしめ、該水除去部
は、供給された該高圧エアー中の水分を除去すること、
を特徴とする。
【0008】請求項2については次のとおり。すなわ
ち、この請求項2の粉粒体運搬車は、請求項1に記載し
た粉粒体運搬車において、荷卸に際し、該必要圧値の高
圧エアーを、該タンク内に供給,放出して吹き込み、も
って積込まれていた該粉粒体を、混合,エアーレーショ
ン,流動化させると共に、内外の圧力差を利用して荷卸
する。該コンプレッサは、該必要圧値の倍程度の値の該
高圧エアーを圧縮,蓄圧して、高温化され飽和蒸気圧値
が高く湿度が低下した状態とする。そして、該コンプレ
ッサと該タンクとの間の配管に、該減圧部と該水除去部
とが、順に介装されている。該コンプレッサの下流側の
該配管は、高温化された該高圧エアーを、供給中に外気
を利用して中温程度まで冷却する。該減圧部は、供給さ
れた該高圧エアーを、該必要圧値まで減圧すると共に常
温付近まで冷却する。該水除去部は、常温化により飽和
蒸気圧値が低下し湿度が上昇して供給された該高圧エア
ー中から、凝結した水分を除去する。もって該タンクに
は、このような該必要圧値の該高圧エアーが供給される
こと、を特徴とする。
【0009】《作用について》本発明は、このようにな
っているので、次のようになる。この粉粒体運搬車は、
粉粒体をタンク内に積込んで運搬し、荷卸に際し、高圧
エアーが次のように供給される。まずコンプレッサが、
必要圧値の例えば倍程度と高い値の高圧エアーを、圧
縮,蓄圧する。この高圧エアーは、圧縮,蓄圧に伴ない
高温化され、飽和蒸気圧値が高く湿度が低下した状態に
ある。次に、高温化された高圧エアーは、配管による供
給中に、中温程度まで冷却される。この冷却は、高圧エ
アーが高温化されており外気との温度差が大きいので、
中温程度までなら外気を利用して、効率よく行われる。
それから高圧エアーは、減圧部により、必要圧値まで減
圧されると共に、容易に常温付近まで冷却される。
【0010】しかる後、常温化により飽和蒸気圧値が低
下し湿度が上昇した高圧エアーは、含有していた湿気の
多く(つまり、湿度100%を越えた分の水蒸気)が凝
結し、水分が水除去部にて除去される。このようなステ
ップを辿った後、必要圧値の高圧エアーが、タンク内に
供給,放出して吹き込まれ、積込まれていた粉粒体が、
混合,エアーレーション,流動化されると共に、内外の
圧力差を利用して荷卸される。このように荷卸に際し、
タンク内に吹き込まれた高圧エアーは、凝結した水分が
除去されており、もってタンク内における水滴の発生
は、防止される。そしてこれは、簡単な構成により実現
される。
【0011】
【発明の実施の形態】《図面等について》以下本発明
を、図面に示す発明の実施の形態に基づいて、詳細に説
明する。そして図1は、本発明の粉粒体運搬車につい
て、発明の実施の形態の説明に供する、正面説明図であ
る。図2は、粉粒体運搬車の説明に供する正面説明図で
あり、(1)図は、粉流体を積込むステップを示し、
(2)図は、運搬中のステップを示し、(3)図は、荷
卸中のステップを示す。
【0012】《粉粒体運搬車1の概要について》まず、
図2を参照しつつ、粉粒体運搬車1について、一般的に
概説する。粉粒体運搬車1はバルク車とも称され、セメ
ント,小麦粉,その他から選択された1種類の粉粒体A
を、車台2等の車体上に搭載されたタンク3内に、積荷
として、ばら状の散積状態で積込んで、運搬する。タン
ク3に積込まれる粉粒体Aとしては、上記以外にも、カ
ーボン,砂,米,その他の穀物,グラニュー糖,その他
の食品,化成品,薬品,等々が考えられる。タンク3
は、ステンレスその他の金属製の1槽式よりよりなり、
前後が閉鎖された略円筒状をなし、底面が前後から中央
に向けそれぞれ下降傾斜すると共に、頂面は前後に直線
状をなしている。タンク3の頂面には、粉粒体Aの積込
み用のマンホール4が設けられており、マンホール4
は、円形の開口部と蓋とからなっている。図中、5は粉
粒体運搬車1の車輪、6はキャブである。
【0013】そして粉粒体運搬車1は、タンク3内に粉
粒体Aを、積込み設備7から散積状態で積込んで、運搬
走行し、目的地の荷卸設備8に荷卸する。積込み設備7
は、図2の(1)図に示したように、地上に立設され、
粉粒体Aが貯蔵されたサイロ9を備えてなり、サイロ9
下に、排出バルブ10付の排出口11が付設されてい
る。排出口11下には、粉粒体運搬車1が停車可能なス
ペースが形成されており、粉粒体運搬車1は、タンク3
上のマンホール4が、サイロ9下の排出口11に対向位
置すべく停車される。そして排出口11下には、フレキ
シブルなキャンバス導管12の上端が連結され、キャン
バス導管12の下端が、停車した粉粒体運搬車1のタン
ク3上のマンホール4の開放された開口部に接続され、
もって、粉粒体Aの積込みが行われる。粉粒体Aが積込
まれた粉粒体運搬車1は、図2の(2)図に示したよう
に、道路等を目的地へと運搬走行する。
【0014】目的地の荷卸設備8は、図2の(3)図に
示したように、地上に立設され、粉粒体Aが貯蔵される
サイロ13を備えている。荷卸に際し、粉粒体運搬車1
のタンク3内には、高圧エアーBが供給,放出,吹き込
まれ、大気圧下のタンク3内を加圧すると共に、積込ま
れた粉粒体Aを、混合,エアレーション,流動化させ
て、下降傾斜した底面に沿って流下させる。そして、流
下した粉粒体Aを、内外の圧力差を利用しつつ、タンク
3内の下部の中央に開口した排出管14から、外部の受
入管15を経由して、荷卸設備8のサイロ13へと荷卸
する。粉粒体運搬車1は、概略このようになっている。
【0015】《本発明について》以下、図1を参照しつ
つ、本発明の粉粒体運搬車1について、説明する。この
粉粒体運搬車1は、上述したように、セメント,小麦
粉,化成品,その他の粉粒体Aを、タンク3内にばら状
の散積状態で積込んで、運搬する。そして、次のコンプ
レッサ16,配管17,減圧弁18等の減圧部,ドライ
ヤ19等の水除去部、等を有してなる。以下、これらに
ついて説明する。
【0016】《コンプレッサ16について》まず、コン
プレッサ16について述べる。このコンプレッサ16
は、車載されており、必要圧値より高い値の高圧エアー
Bを圧縮,蓄圧する。例えば、必要圧値の倍程度の値に
圧縮,蓄圧され、もって高温化されて飽和蒸気圧値が上
昇し湿度が低下した高圧エアーBを、下流側へと供給す
る。そしてコンプレッサ16は、車載のバッテリーを駆
動源とし、モータにて駆動される。
【0017】このようなコンプレッサ16について、更
に詳述する。まずコンプレッサ16は、常温で大気圧の
外気Cを圧縮し、高圧エアーBとして蓄圧する。例え
ば、30℃で100KPa(約1Kgf/cm)の外
気Cは、その飽和蒸気圧値が、約4.2KPa(0.0
43Kgf/cm)であり、湿度を100%とする。
そしてコンプレッサ16は、このような外気Cを、タン
ク3からの粉粒体Aの荷卸に適した必要圧値を例えば3
00KPa(約3Kgf/cm)とした場合、例えば
その2倍の600KPa(約6Kgf/cm)に、圧
縮,蓄圧,生成された高圧エアーBを、その出口から下
流側へと供給する。高圧エアーBに実際に含有された湿
気つまり水蒸気の蒸気圧は、約25.3KPa(0.0
43Kgf/cm×6=0.258Kgf/cm
である。そして、このような圧縮,蓄圧に伴い、生成さ
れた高圧エアーBは、温度が233℃程度の高温に上昇
し、その飽和蒸気圧値も約3,058KPa(31.2
Kgf/cm)に上昇するので、湿度は、ほぼ0%
(0.258/31.2×100)となる。コンプレッ
サ16にて、このような高圧エアーBが生成,供給され
る。
【0018】《配管17について》コンプレッサ16と
タンク3との間には、両者間を接続する空気導入管たる
配管17が介装されており、この配管17には、減圧弁
18等の減圧部と、ドライヤ19等の水除去部とが、順
に介装されている。そして、コンプレッサ16の出口と
減圧弁18との間の配管17は、高温化された高圧エア
ーBを、供給中に外気Cにて中温程度まで冷却する。こ
のような配管17による冷却について、更に詳述する。
前述したように高圧エアーBの温度は、233℃程度で
あるのに対し、外気Cの温度は、常温の30℃である。
そこで、配管17にて供給される間に、高圧エアーB
は、このような温度差を利用して、233℃程度の高温
から、100℃程度の中温まで、冷却される。このよう
に高圧エアーBは、まず、高温と常温の中間の中温程度
まで、冷却される。
【0019】《減圧部について》減圧部は、供給中に外
気Cにて冷却された高圧エアーBを、必要圧値まで減圧
すると共に、常温付近まで冷却せしめる。このような減
圧部について、更に詳述する。減圧部として、図示例で
は減圧弁18が使用されているが、絞り弁やオリフィス
を用いることも可能である。そして、減圧部たる減圧弁
18は、上述したように、配管17により中温程度まで
冷却された高圧エアーBを、それまでの600KPa
(約6Kgf/cm)から必要圧値たる300KPa
(約3Kgf/cm)に、半分に減圧する。このよう
な減圧に伴い、高圧エアーBは、温度が100℃程度か
ら32℃程度の常温付近まで低下し、その飽和蒸気圧値
は、約4.7KPa(0.048Kgf/cm)に低
下する。高圧エアーBに実際に含有された湿気つまり水
蒸気の蒸気圧も、半分への減圧に伴い、それまでの約2
5.3KPa(0.258Kgf/cm)から約1
2.7KPa(0.129Kgf/cm)と、半分の
値となる。もって、湿気が100%を越え、いわば26
9%(実際の蒸気圧/その飽和蒸気圧値×100)
(0.129/0.048×100)となり、湿度10
0%を越えた分の湿気つまり水蒸気が、多量の水分Dつ
まり水滴となって凝結する。減圧弁18等の減圧部は、
このようになっている。
【0020】《水除去部について》水除去部は、常温化
により飽和蒸気圧値が低く湿度が上昇して供給された高
圧エアーB中から、凝結した水分Dを除去する。このよ
うな水除去部について、更に詳述する。水除去部とし
て、図示例ではドライヤ19が使用されているが、シリ
カゲル,アクアフィルター,衝突・遠心分離器,その他
各種のフィルタを採用することが可能である。そして、
水除去部たるドライヤ19は、上述した減圧弁18等の
減圧部による常温化に伴い、凝結,発生した多量の水滴
たる水分Dを、配管17にて供給された高圧エアーB中
から、除去する。更に、前述したコンプレッサ16と減
圧弁18間の配管17や、減圧弁18とドライヤ19間
の配管17において、外気Cにより冷却されて水分Dが
凝結,発生した場合は、このような水分Dも、供給され
た高圧エアーB中から、除去する。ドライヤ19等の水
除去部は、このようになっている。
【0021】《タンク3への放出について》タンク3に
は、このようにドライヤ19等の水除去部にて水分Dが
除去された、必要圧値300KPa(約3Kgf/cm
)の高圧エアーBが供給される。すなわち高圧エアー
Bは、含有していた湿気つまり水蒸分の多くが、水滴化
し水分Dとしてドライヤ19にて除去されて、タンク3
に供給される。しかも高圧エアーBは、タンク3内に供
給,放出され、常温で大気圧下のタンク3内に吹き込ま
れて膨張するので、含有された湿気つまり水蒸気の割合
も大きく低下する。これらにより、タンク3内における
凝結による水滴発生、つまり水滴化した水分Dの発生
は、防止される。高圧エアーBは、このようにタンク3
内に供給される。
【0022】《作用等について》本発明に係る粉粒体運
搬車1は、以上説明したように構成されている。そこ
で、以下のようになる。この粉粒体運搬車1は、セメン
ト,小麦粉,化成品,その他の粉粒体Aを、タンク3内
にばら状の散積状態で積込んで、運搬して荷卸する。そ
して荷卸に際し、高圧エアーBが、次のステップにて供
給される。
【0023】まず、車載のコンプレッサ16が、常温・
大気圧の外気Cを圧縮して、必要圧値より高い値の高圧
エアーBを、蓄圧,生成する。例えば、必要圧値の倍程
度の値の高圧エアーBが生成され、この高圧エアーB
は、圧縮,蓄圧に伴ない高温化されており、飽和蒸気圧
値が高く湿度が低下し、乾燥した状態にある。次に、コ
ンプレッサ16の下流側の配管17は、この高温化され
た高圧エアーBを、供給中に外気Cを利用して中温程度
まで冷却する。この冷却は、高圧エアーBが非常に高温
化されており、外気Cとの温度差が大きいので、この温
度差を利用して、中温程度までなら効率よく行われる。
それから、減圧弁18等の減圧部は、既に中温程度まで
冷却されて供給された高圧エアーBを、必要圧値まで減
圧すると共に、減圧に伴ない容易に常温付近まで冷却せ
しめる。
【0024】しかる後、ドライヤ19等の水除去部は、
高圧エアーB中から水分を除去する。すなわち、常温化
により飽和蒸気圧値が低下し湿度が上昇して供給された
高圧エアーBは、含有されていた湿気たる水蒸気の多く
(つまり、湿度100%を越えた分の湿気たる水蒸気)
が凝結して、水滴化した水分Dとなり、ドライヤ19に
て除去される。このようなステップを辿った後、必要圧
値の高圧エアーBが、大気圧下のタンク3内に供給,放
出,吹き込まれ、吹き込まれた高圧エアーBにより、積
込まれていた粉粒体Aが、混合,エアーレーション,流
動化されると共に、内外の圧力差を利用して荷卸され
る。
【0025】《利点について》さてそこで、この粉粒体
運搬車によると、次の第1,第2のようになる。まず第
1に、このような荷卸に際し、タンク3内に吹き込まれ
た高圧エアーBは、上流側で、発生した水分Dが除去さ
れており、タンク3内において、凝結により水滴化した
水分Dを発生させることは、防止される。すなわち、タ
ンク3内に供給,放出,吹き込まれる高圧エアーBは、
含有していた湿気つまり水蒸気の多くが、水滴化し水分
Dとなって、上流側のドライヤ19等の水除去部にて除
去されている。高圧エアーBは、このように多くの湿気
が除去された状態で、タンク3内に供給されて膨張する
ので、タンク3内の湿度を上昇させることはなく、タン
ク3内において、水分Dとして水滴の原因となることは
防止される。
【0026】第2に、そしてこれは、簡単な構成によ
り、特に新たな動力源や操作を要することもなく、実現
される。すなわち、この粉粒体運搬車1は、従来よりの
コンプレッサ16とタンク3間の配管17に、減圧弁1
8等の減圧部と、ドライヤ19等の水除去部とを介装し
た、簡単な構成よりなる。そして、このような減圧部や
水除去部は、新たな動力源や操作を要するものでもな
い。
【0027】
【発明の効果】《発明の特徴》本発明の粉粒体運搬車
は、以上説明したように、荷卸に際し、コンプレッサに
て必要圧値の倍程度の値に生成され高温化された高圧エ
アーを、配管等による供給中に外気にて冷却してから、
減圧部にて、必要圧値まで減圧すると共に常温付近まで
冷却し、水除去部にて凝結した水分を除去してから、タ
ンクに供給すること、を特徴とする。このように高圧エ
アーについて、2段階にわたって圧力制御を実施し、水
分を除去してからタンクに供給すること、を特徴とす
る。そこで、本発明の粉粒体運搬車は、次の効果を発揮
する。
【0028】《第1の効果について》第1に、荷卸に伴
い、タンク内で水滴が発生することは、防止される。す
なわち本発明では、コンプレッサと減圧部にて2段階に
わたって圧力制御を実施すると共に、水除去部にて水分
が除去された高圧エアーが、粉粒体運搬車のタンクに供
給,放出して吹き込まれ、もって荷卸が行われる。この
ように水分が除去された高圧エアーが供給されるので、
荷卸に伴い、タンク内に水滴が発生することは防止され
る。もって、粉粒体がタンク壁に付着して、カビ等の原
因となったり、粉粒体がグラニュー糖のような場合に、
固化してしまうことも回避される。
【0029】《第2の効果について》第2に、しかもこ
れは、簡単容易に実現される。すなわち本発明では、コ
ンプレッサでの生成圧力を高く設定すると共に、減圧弁
等の減圧部とドライヤ等の水除去部を、配管に介装する
という、簡単な構成により、コスト面にも優れて上述し
た第1の点が実現される。そして、特に電源等の動力源
を新たに利用する訳でもなく、新たな操作も要求され
ず、メインテナンスもフリーである。このように、この
種従来例に存した課題がすべて解決される等、本発明の
発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る粉粒体運搬車について、発明の実
施の形態の説明に供する、正面説明図である。
【図2】粉粒体運搬車の説明に供する正面説明図であ
り、(1)図は、粉流体を積込むステップを示し、
(2)図は、運搬中のステップを示し、(3)図は、荷
卸中のステップを示す。
【符号の説明】
1 粉粒体運搬車 2 車台 3 タンク 4 マンホール 5 車輪 6 キャブ 7 積込み設備 8 荷卸設備 9 サイロ 10 排出バルブ 11 排出口 12 キャンバス導管 13 サイロ 14 排出管 15 受入管 16 コンプレッサ 17 配管 18 減圧弁(減圧部) 19 ドライヤ(水除去部) A 粉粒体 B 高圧エアー C 水分 D 外気
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65G 53/16 B65G 53/16 Fターム(参考) 3E070 AA07 AB11 AB13 BK10 DA01 FA05 FB03 GA11 QA03 RA02 RA30 3F047 CA15

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント,小麦粉,化成品,その他の粉
    粒体を、タンク内にばら状の散積状態で積込んで、運搬
    して荷卸する粉粒体運搬車であって、車載のコンプレッ
    サと該タンク間に、減圧部と水除去部とが介装されてお
    り、 該コンプレッサは、必要圧値より高い値の高圧エアーを
    圧縮,蓄圧し、該減圧部は、供給中に外気にて冷却され
    た該高圧エアーを、該必要圧値まで減圧すると共に更に
    冷却せしめ、該水除去部は、供給された該高圧エアー中
    の水分を除去すること、を特徴とする粉粒体運搬車。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した粉粒体運搬車であっ
    て、荷卸に際し、該必要圧値の高圧エアーを、該タンク
    内に供給,放出して吹き込み、もって積込まれていた該
    粉粒体を、混合,エアーレーション,流動化させると共
    に、内外の圧力差を利用して荷卸するようになってお
    り、 該コンプレッサは、該必要圧値の倍程度の値の該高圧エ
    アーを圧縮,蓄圧して、高温化され飽和蒸気圧値が高く
    湿度が低下した状態とし、該コンプレッサと該タンクと
    の間の配管に、該減圧部と該水除去部とが順に介装され
    ており、 該コンプレッサの下流側の該配管は、高温化された該高
    圧エアーを、供給中に外気を利用して中温程度まで冷却
    し、該減圧部は、供給された該高圧エアーを、該必要圧
    値まで減圧すると共に常温付近まで冷却し、 該水除去部は、常温化により飽和蒸気圧値が低下し湿度
    が上昇して供給された該高圧エアー中から、凝結した水
    分を除去し、該タンクには、このような該必要圧値の該
    高圧エアーが供給されること、を特徴とする粉粒体運搬
    車。
JP2001112065A 2001-04-11 2001-04-11 粉粒体運搬車 Pending JP2002308426A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001112065A JP2002308426A (ja) 2001-04-11 2001-04-11 粉粒体運搬車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001112065A JP2002308426A (ja) 2001-04-11 2001-04-11 粉粒体運搬車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002308426A true JP2002308426A (ja) 2002-10-23

Family

ID=18963536

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001112065A Pending JP2002308426A (ja) 2001-04-11 2001-04-11 粉粒体運搬車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002308426A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006001454A (ja) * 2004-06-18 2006-01-05 Showa Aircraft Ind Co Ltd 粉粒体運搬車
JP2007153404A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Higashida Tekko:Kk タンクローリー
CN100396515C (zh) * 2006-01-04 2008-06-25 煤炭科学研究总院太原分院 煤矿用防爆式支架搬运车
CN110282275A (zh) * 2019-07-22 2019-09-27 山东磐达机械设备有限公司 水泥及粉粒物料集料、卸料一体罐及粉罐车

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006001454A (ja) * 2004-06-18 2006-01-05 Showa Aircraft Ind Co Ltd 粉粒体運搬車
JP2007153404A (ja) * 2005-12-06 2007-06-21 Higashida Tekko:Kk タンクローリー
CN100396515C (zh) * 2006-01-04 2008-06-25 煤炭科学研究总院太原分院 煤矿用防爆式支架搬运车
CN110282275A (zh) * 2019-07-22 2019-09-27 山东磐达机械设备有限公司 水泥及粉粒物料集料、卸料一体罐及粉罐车
CN110282275B (zh) * 2019-07-22 2024-06-04 山东磐达机械设备有限公司 水泥及粉粒物料集料、卸料一体罐及粉罐车

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR970002462B1 (ko) 습도제어를 가진 공기건조용 장입/배출제어시스템
JP2004527430A (ja) 切断されたガラス・ファイバーを圧送する方法およびそのための装置
US3069205A (en) Conveying of solids
EP1780154B1 (en) Method and system for vacuum conveying of bulk material
US20150239384A1 (en) Unloading apparatus for dry bulk material
US2589968A (en) Self-unloading vehicle body
JP2002308426A (ja) 粉粒体運搬車
JPS586823A (ja) 空気作用による微粒子材料荷降ろし方法及び装置
US20030206776A1 (en) Railroad hopper car unloader
JP6781522B2 (ja) 粉粒体運搬車
JP3847566B2 (ja) 粉粒体運搬車
JP4896796B2 (ja) 籾殻成形体の製造方法及び籾殻成形体
JP4362100B2 (ja) 粉体輸送用バルク車のタンク内結露防止装置
JP2002225975A (ja) 粉粒体運搬車等による輸送方法
US9815638B2 (en) Unloading device, unloading process and unloaded powder
US6726409B1 (en) Cooling system for pneumatic unloading of container
JP2006001454A (ja) 粉粒体運搬車
JP3366486B2 (ja) 粉粒体運搬車
CN108792665A (zh) 下卸式粉粒物料卸料系统
CN216508080U (zh) 一种自卸半挂车震动快速卸料辅助装置
CN217625306U (zh) 快速卸料的散装物料存储仓
US11820274B2 (en) Apparatus and methods for offloading cargo from tank trailers
JPH04281814A (ja) 高炉ガス乾式集塵設備のダスト排出方法および装置
CN204643173U (zh) 一种气卸罐出料系统
JP2004262521A (ja) 粉体輸送用バルク車の結露防止装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050104

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050802