JP3847566B2 - 粉粒体運搬車 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粉粒体運搬車に関する。すなわち、セメント,小麦粉,化成品,その他の粉粒体を、タンク内にばら状の散積状態で積込んで運搬する、粉粒体運搬車に関する。
【0002】
【従来の技術】
《技術背景について》
粉粒体運搬車は、そのタンクに粉粒体を、積込み設備から散積状態で積込んで運搬し、荷卸設備に荷卸する。
そして、このような粉粒体運搬車による輸送に際し(含む駐車保管中)、タンク内に水滴が発生して、粉粒体がタンクに付着してカビ等の発生原因となったり、粉粒体によっては固化の原因となることがあった。
すなわち、積込み設備にて粉粒体運搬車のタンク内に粉粒体を積込んだ後、駐車場における駐車保管中(特に夜間)や荷卸設備への運搬中(特に冬季)に、外気温度が低下すると、タンク内に水滴が発生しやすくなる。温度低下に伴ない、タンク内の飽和蒸気圧値が低下すると共に、タンク内のエアー中に含まれていた湿気や、粉粒体から生じた湿気等が原因となって、タンク内の湿度が上昇し、100%を越えて、凝結により水滴が発生しやすくなる。
特に、外気と接するタンク壁付近において水滴の発生が著しく、積込まれた粉粒体が、タンク壁にこびり付くように付着してカビ等が発生したり、粉粒体によっては、グラニュー糖のように固化してしまうことがあった。
【0003】
《従来技術について》
そこで従来、粉粒体運搬車のタンクにファンを付設し、外気とタンク内で、エアーを循環させることも行われていた。
すなわち、粉粒体を積込んだ後の駐車保管中や運搬中等、荷卸までの輸送に際し、ファンを廻し、もって外気のエアーをタンク内に送り込むと共に、湿度が上昇し凝結し易くなったタンク内のエアーを、付設された開の排気弁等を介して外気へと送り出す。
このように、エアーを循環させることにより、タンク内における水滴発生を防止し、もって、積込まれた粉粒体のタンク壁への付着,カビ等の発生,固化等を回避せんとすることも、行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
《問題点について》
ところで、このような従来例にあっては、次の問題が指摘されていた。まず第1に、タンク内における水滴発生防止が、確実でないという問題があった。
特に、ファンを廻すことにより、外気のエアー中の湿気が、そのままタンク内に送り込まれてしまい、天気が雨の時には逆効果となることさえある等、依然として水滴発生、そして積込まれた粉粒体のタンク壁への付着、粉粒体へのカビ等の発生、粉粒体の固化等が指摘されていた。
第2に、ファンを廻し続けることを要し、面倒であり、コスト面や保安面にも問題があった。
すなわち、外気のエアー中の湿気がタンク内に送り込まれてしまうので、このような湿気を外気へと再び送り出さねばならず、粉粒体を積込んだ後の駐車保管中(例えば夜間)や運搬中等、輸送に際し荷卸するまでの間、ずっとファンを廻し続けることを要し、好ましくないとの指摘があった。
【0005】
《本発明について》
本発明の粉粒体運搬車は、このような実情に鑑み、上記従来例の課題を解決すべくなされたものであって、車載のエアータンクにコンプレッサにて畜圧され冷却されていた加圧エアーを、輸送に際し、減圧部,渦流発生ドライヤ,水除去部等を介し、湿気つまり水蒸気を水や水滴として除去してから、粉粒体が積込まれた大気圧下のタンク内に向けて放出し、もってタンク内を乾燥エアーで満たすこと、を特徴とする。
もって本発明は、第1に、タンク内における水滴発生が、確実に防止されると共に、第2に、しかもこれが簡単容易に実現される、粉粒体運搬車を提案することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
《各請求項について》
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、次のとおりである。
まず、請求項1については次のとおり。すなわち、この請求項1の粉粒体運搬車は、セメント,小麦粉,化成品,その他の粉粒体を、タンク内にばら状の散積状態で積込んで、運搬する。
そして、車載バッテリーを駆動源としモータにて駆動されるコンプレッサと、該コンプレッサよりの加圧エアーを畜圧,保管すると共に、外気にて冷却せしめ下部に凝結した水が溜まるエアータンクと、該エアータンクと前記タンク間の配管に介装された減圧部と、下流側の水除去部と、を備えている。
そして輸送に際し、該エアータンクに蓄圧,保管されていた加圧エアーを、該粉粒体が積込まれた大気圧下の前記タンク内に向け、該配管を介し供給,放出可能である。
該コンプレッサは、常温の外気を圧縮して、該エアータンクに加圧エアーを蓄圧する。
該エアータンクには、圧縮,蓄圧に伴い、高温化されて飽和蒸気圧値が上昇すると共に多量の湿気つまり水蒸気を含有した加圧エアーが蓄圧されるが、この加圧エアーは、それから外気を利用して冷却され飽和蒸気圧値が低下して、含有していた湿気つまり水蒸気が凝結し、水となって該エアータンクの下部に溜まって除去される。
該減圧部は、供給される加圧エアーを減圧すると共に常温程度まで冷却し、もって加圧エアーは、飽和蒸気圧値が更に低下して、含有していた湿気つまり水蒸気が凝結して水滴となる。
該水除去部は、供給される加圧エアーから該減圧部にて凝結した水滴を除去する。
もって、粉粒体が積込まれた大気圧下の前記タンク内は、このような加圧エアーが放出されて膨張し、比例して湿度が更に低下した乾燥エアーが生成されて、乾燥エアーで満たされると共に、湿気を帯びたエアーが外気へと送り出されること、を特徴とする。
【0007】
次に、請求項2については次のとおり。すなわち、この請求項2の粉粒体運搬車は、セメント,小麦粉,化成品,その他の粉粒体を、タンク内にばら状の散積状態で積込んで、運搬する。
そして、車載バッテリーを駆動源としモータにて駆動されるコンプレッサと、該コンプレッサよりの加圧エアーを畜圧,保管すると共に、外気にて冷却せしめ下部に凝結した水が溜まるエアータンクと、該エアータンクと前記タンク間の配管に介装された渦流発生ドライヤと、下流側の水除去部と、を備えている。
そして輸送に際し、該エアータンクに蓄圧,保管されていた加圧エアーを、該粉粒体が積込まれた大気圧下の前記タンク内に向け、該配管を介し供給,放出可能である。
該コンプレッサは、常温の外気を圧縮して、該エアータンクに加圧エアーを蓄圧する。
該エアータンクには、圧縮,蓄圧に伴い、高温化されて飽和蒸気圧値が上昇すると共に多量の湿気つまり水蒸気を含有した加圧エアーが蓄圧されるが、この加圧エアーは、それから外気を利用して冷却され飽和蒸気圧値が低下して、含有していた湿気つまり水蒸気が凝結し、水となって該エアータンクの下部に溜まって除去される。
該渦流発生ドライヤは、供給される加圧エアーを、膨張,高速回転せしめる渦流機構にて、水蒸気の多い熱風と水蒸気の少ない冷風とに分離させると共に、水蒸気が多い熱風を外気に放出して、水蒸気が少なく常温程度の冷風の加圧エアーのみを供給し、もって加圧エアーは、飽和蒸気圧値が更に低下して、含有していた湿気つまり水蒸気が凝結して水滴となる。
該水除去部は、供給される加圧エアーから該渦流発生ドライヤにて凝結した水滴を除去する。
もって、粉粒体が積込まれた大気圧下の前記タンク内は、このような加圧エアーが放出されて膨張し、比例して湿度が更に低下した乾燥エアーが生成されて、乾燥エアーで満たされると共に、湿気を帯びたエアーが外気へと送り出されること、を特徴とする。
【0008】
《作用について》
本発明の粉粒体運搬車は、このようになっているので、次のようになる。まず、車載のエアータンクには、車載バッテリーそしてモータにて駆動されるコンプレッサにて、加圧エアーが畜圧され、この加圧エアーは、高温化されて飽和蒸気圧値が上昇すると共に、多量の湿気つまり水蒸気を含有している。
それから加圧エアーは、外気にて冷却されて飽和蒸気圧値が低下し、含有していた多くの湿気つまり水蒸気が凝結し、水となって除去され下部に溜まった状態となる。
そして、タンク内に粉粒体が積込まれた粉粒体運搬車は、必要に応じ駐車場にて駐車保管された後、運搬される。そして、このような輸送に際し、一回又は複数回、加圧エアーが、粉粒体が積込まれた大気圧下のタンク内に向け、エアータンクから減圧部,渦流発生ドライヤ,水除去部等を介し、供給,放出される。
その際、減圧部では、加圧エアーが減圧されて常温程度まで冷却され、もって含有していた湿気つまり水蒸気の多くが、凝結する。又、渦流発生ドライヤでは、加圧エアーが水蒸気の多い熱風と水蒸気の少ない冷風とに分離せしめられて、熱風が外気に放出され、もって常温程度となった冷風中の湿気つまり水蒸気の多くが、凝結する。凝結した水滴は、水除去部にて除去される。
そして、このように湿気つまり水蒸気の多くが水や水滴となって除去された加圧エアーが、タンク内に放出されて膨張し、比例して湿度が更に低下した乾燥エアーが生成される。タンク内は、この極めて乾燥した乾燥エアーで満たされ、湿気を帯びたエアーは外気へと送り出される。粉粒体の輸送に際し、タンク内はこのように乾燥エアーで満たされている。
【0009】
さてそこで、この粉粒体運搬車にあっては、次の第1,第2のようになる。
第1に、この粉粒体運搬車によると、粉粒体の積込み後、駐車保管中や運搬走行中等の輸送に際し、タンク内は極めて乾燥した乾燥エアーで満たされている。
そこで、外気温度が低下し、タンク内の飽和蒸気圧値が低下した場合においても、タンク内に凝結により水滴が発生することは、確実に防止される。
すなわち、イ.積込み設備において、粉粒体を積込んでから、ロ.駐車場等における駐車保管中(特に夜間)や、ハ.荷卸設備へと運搬走行中等、積込みから荷卸しまでの輸送に際し、外気温度が低下した場合において、タンク内に水滴が発生することは、防止される。
外気温度が低下し、タンク内の飽和蒸気圧値が低下した場合であっても、タンク内は、乾燥エアーで満たされている。もって、タンク内の湿度は極めて低く、100%を越えることはないので、タンク内に凝結により水滴が発生することは、確実に回避されるようになる。
そこで例えば、外気と接するタンク壁付近において、水滴が発生することは防止され、もって、積込まれた粉粒体がタンク壁にこびり付くように付着して、カビ等の発生の原因となることはなく、グラニュー糖のように固化してしまうこともなくなる。
第2に、しかもこれは、エアータンクの加圧エアーを冷却,放出することにより、簡単容易に実現される。
すなわち、上述したタンク内の水滴発生の回避は、粉粒体運搬車について、車載バッテリー,モータ,コンプレッサ等を利用すると共に(これらは多くの場合、従来より荷卸し用として車載,使用されている)、エアータンク,減圧弁,渦流発生ドライヤ,フィルタ等の水除去部を備えるという、簡単な構成により容易に実現される。
又、加圧エアーの供給,放出操作も、エアータンクその他に付設された弁を、開閉操作するだけでよく、簡単である。
そして、粉粒体を積込んだ後の駐車保管中や運搬中等、輸送に際し荷卸するまでの間、ずっと例えばファンを廻し続けるようなことも要しない。本発明では、必要に応じ加圧エアーの供給,放出操作をするだけでよく、操作も簡単である等、操作面,コスト面,保安面等にも優れている。
【0010】
【発明の実施の形態】
《図面について》
以下本発明を、図面に示す発明の実施の形態に基づいて、詳細に説明する。図1は、本発明の実施の形態の説明に供する、説明図である。
図2は、粉粒体運搬車の説明に供する正面説明図であり、(1)図は、粉粒体を積込むステップを示し、(2)図は、運搬中のステップを示し、(3)図は、荷卸中のステップを示す。
【0011】
《粉粒体運搬車1の概要について》
まず図2を参照しつつ、粉粒体運搬車1について、一般的に概説する。粉粒体運搬車1はバルク車とも称され、セメント,小麦粉,その他から選択された1種類の粉粒体Aを、車台2等の車体上に搭載されたタンク3内に、積荷としてばら状の散積状態で積込んで、運搬する。
タンク3に積込まれる粉粒体Aとしては、上記以外にも、カーボン,砂,米,その他の穀物,グラニュー糖,その他の食品,化成品,薬品,等々が考えられる。
タンク3は、ステンレスその他の金属製の1槽式よりよりなり、前後が閉鎖された略円筒状をなし、底面が前後から中央に向けそれぞれ下降傾斜すると共に、頂面は前後に直線状をなしている。タンク3の頂面には、粉粒体Aの積込み用のマンホール4が設けられており、マンホール4は、円形の開口部と蓋とからなっている。図中、5は粉粒体運搬車1の車輪、6はキャブである。
【0012】
そして粉粒体運搬車1は、タンク3内に粉粒体Aを、積込み設備7から散積状態で積込んで、道路等を運搬走行し、荷卸設備8に荷卸しする。積込み設備7で積込んだ後、駐車場で長時間(例えば一晩程度)、駐車保管されることも多い。粉粒体Aは、このように粉粒体運搬車1にて、輸送される。
積込み設備7は、図2の(1)図に示したように、地上に立設され、粉粒体Aが貯蔵されたサイロ9を備えてなり、サイロ9下に、排出バルブ10付の排出口11が付設されている。排出口11下には、粉粒体運搬車1が停車可能なスペースが形成されており、粉粒体運搬車1は、タンク3上のマンホール4が、サイロ9下の排出口11に対向位置すべく停車される。
そして排出口11下には、フレキシブルなキャンバス導管12の上端が連結され、キャンバス導管12の下端が、停車した粉粒体運搬車1のタンク3上のマンホール4の開放された開口部に接続され、もって、粉粒体Aの積込みが行われる。
【0013】
荷卸設備8は、図2の(3)図に示したように、地上に立設され、粉粒体Aが貯蔵されるサイロ13を備えてなる。
又、粉粒体運搬車1のタンク3には、空気導入管(図示せず)が接続されており、荷卸しに際しては、車載のコンプレッサその他から空気導入管を介し、加圧エアーをタンク3内に吹き込む。もって、タンク3内を加圧すると共に、積み込まれた粉粒体Aを混合,エアレーション,流動化させて、下降傾斜した底面に沿って流下させる。
そして、流下した粉粒体Aを、内外の圧力差を利用しつつ、タンク3内の下部の中央に開口した排出管14から、外部の受入管15を経由して、荷卸設備8のサイロ13へと荷卸しする。
粉粒体運搬車1等は、概略このようになっている。
【0014】
《本発明について》
以下、図1を参照しつつ、本発明の粉粒体運搬車1について、説明する。この粉粒体運搬車1は、上述したように、セメント,小麦粉,化成品,その他の粉粒体Aを、タンク3内にばら状の散積状態で積込んで、運搬する。
そして、次のコンプレッサ16,エアータンク17,減圧部たる減圧弁18,渦流発生ドライヤ19,水除去部たるフィルタ20、等を有してなる。以下、これらについて説明する。
【0015】
《コンプレッサ16とエアータンク17について》
まずコンプレッサ16は、車載バッテリー21を駆動源とし、モータ22にて駆動され、エアータンク17は、コンプレッサ16よりの加圧エアーBを、畜圧すると共に冷却せしめ、下部に凝結した水Cが溜まる。
これらについて詳述すると、電動式のモータ22は、粉粒体運搬車1に車載されているDC24Vの車載バッテリー21を、駆動源とする。そしてコンプレッサ16は、このような車載バッテリー21にて駆動され、常温の外気Dを圧縮して、車載のエアータンク17に加圧エアーBを蓄圧する。
エアータンク17には、980kPa(10kgf/cm)未満の加圧エアーB、例えば686kPa(7kgf/cm)程度の加圧エアーBが蓄圧される。この加圧エアーBは、圧縮,蓄圧に伴い、例えば300℃程度まで高温化され、もって飽和蒸気圧値が極めて上昇しており、圧縮,蓄圧に伴い多量の湿気つまり水蒸気を含有しているものの、その気化状態を保持している。
【0016】
それから、エアータンク17に蓄圧された加圧エアーBは、外気Dにて冷却される。この冷却の程度は、常温程度には達しない程度、つまり高温から中温程度まで冷却されればよい。
そして、このような冷却に伴い、加圧エアーBの飽和蒸気圧値が大幅に低下し、上述により多量に含有していた湿気つまり水蒸気は、例えこの時点で湿度が100%であっても、残余の部分が多量に凝結する。凝結した水Cは、エアータンク17の下部に溜まり、事後適宜、除去される。
エアータンク17には、このようにかなりの湿気つまり水蒸気が除去され、乾燥された加圧エアーBが蓄圧されている。
【0017】
《減圧弁18等の減圧部について》
エアータンク17と前述した粉粒体Aのタンク3との間には、配管23が配設されている。そして配管23には、エアータンク17側からタンク3側に向け、減圧弁18,渦流発生ドライヤ19,水除去部20が、順に介装されている。
まず、減圧部たる減圧弁18は、エアータンク17から供給される加圧エアーBを、減圧すると共に常温程度まで冷却する。
このような減圧部について、更に詳述すると、まず減圧部として図示例では、減圧弁18が用いられているが、これによらず、絞り弁やオリフィスを用いることも可能である。
【0018】
そして、この減圧部たる減圧弁18は、供給された加圧エアーBを、例えば294kPa(3kgf/cm)程度に減圧すると共にその流量を調整し、減圧された小流量の加圧エアーBを、下流側へと配管23にて供給する。この流量の設定により、後述するタンク3への加圧エアーBの供給,放出時間が決定される。
さて、このような減圧部たる減圧弁18にて減圧された加圧エアーBは、例えば常温程度まで冷却される。つまり、蓄圧に伴い高温化していた加圧エアーBは、まず第1段として、前述したように、エアータンク17内にて外気Dを利用してかなり冷却された後、次に第2段として、この減圧弁18による減圧により、更に冷却されて例えば常温程度となる。
なお図示例では、次に渦流発生ドライヤ19が設けられているので、この減圧弁18において、必ずしも常温程度まで冷却する必要はない。
【0019】
いずれにしても加圧エアーBは、この減圧部たる減圧弁18にて減圧されることに伴い、冷却され、飽和蒸気圧値が更に低下し、含有していた湿気つまり水蒸気が凝結して、水滴C化する。
すなわち、蓄圧に伴い多量に含有していた湿気つまり水蒸気は、まず第1段として、前述したように、エアータンク17内にて冷却により凝結し、水Cとなってかなり除去された後、第2段として、この減圧弁18による減圧,冷却により凝結し、水滴Cとなって除去される。
エアータンク17から供給された加圧エアーBについて、まだ含有されていた湿気つまり水蒸気は、この時点で湿度が100%であっても、残余の部分が凝結し、凝結した水滴Cは、配管23中を加圧エアーBと共に下流側へと流下して行く。
減圧弁18等の減圧部により、加圧エアーBは、このように湿気つまり水蒸気が除去され、一段と乾燥せしめられる。
【0020】
《渦流発生ドライヤ19について》
図示例では配管23について、次に、渦流発生ドライヤ19が介装されている。渦流発生ドライヤ19は、供給される加圧エアーBを、膨張,高速回転せしめる渦流機構にて、水蒸気の多い熱風Eと水蒸気の少ない冷風Fとに分離させると共に、熱風Eを外気Dに放出して、常温程度の冷風Fの加圧エアーBのみを供給する。
このような渦流発生ドライヤ19について、更に詳述すると、まず、上流側から配管23にて供給された加圧エアーBは、高速で供給口24から外筒25内に吐出される。そして渦流機構にて、膨張すると共に高速回転する渦流Gとなって、外筒25内面付近を、図面上では左から右へと流れる。
【0021】
そして、外筒25内部において、外側の渦流G部分が、右側の調整弁26にて振り分けられて、調整弁26の外側を通り、右端の熱風出口27から、熱風Eとなって外気Dへと排出される。この熱風Eは、水蒸気を多く含有している。
このような外側の渦流G部分に対し、渦流Gの遠心力によってできた外筒25内部の軸中心側の空洞内には、排出されることなく残留した部分により、水蒸気の少ない冷風Fが生成される。この冷風Fは、図面上では右から左へと流れて、冷風出口28から下流側の配管23へ、加圧エアーBとして供給される。
【0022】
つまり、渦流Gには大きな遠心力が働いて、外周側ほど速度,圧力,密度が急上昇し、抵抗が増加して温度が上昇すると共に、中心側との間に、大きな速度,圧力,密度,温度差を生じる。
そして中心側には、調整弁26に衝突して渦流Gとは逆方向へ流れつつ、外側の渦流Gに対して仕事をする低温の冷風Fが形成される。熱量の関係で、調整弁26にて排出される熱風Eの量を増加させるほど、冷風Fの量が少なく温度が低下する。
なお、この渦流発生ドライヤ19は公知であり、例えば東浜商事株式会社において、商品名「TOHINエアークーラー」として販売されている。
図示例では、このような渦流発生ドライヤ19を介装したことにより、加圧エアーBは、湿気つまり水蒸気の少ない冷風Fとして、下流側へと供給される。
【0023】
《フィルタ20等の水除去部について》
次に、水除去部について述べる。水除去部は、供給される加圧エアーBから、凝結した水滴Cを除去する。
図示例では、このような水除去部として、フィルタ20が用いられているが、その他各種の水除去部が可能である。例えば、シリカゲル,アクアフィルター,衝突・遠心分離器,その他各種のドライヤを採用することも可能である。そして図示例のフィルタ20は、加圧エアーB中から、ゴミを除去すると共に、水滴Cを除去する。
すなわち、上流側から配管23にて供給される加圧エアーBと共に、イ.前述したように、減圧弁18等の減圧部にて、冷却に伴い飽和蒸気圧値が低下して凝結せしめられた水滴Cや、ロ.渦流発生ドライヤ19にて冷風F化され、温度低下に伴い飽和蒸気圧値が低下して凝結せしめられた水滴C、ハ.その他配管23による供給中に冷却され、飽和蒸気圧値が低下して凝結せしめられた水滴C、等々の水滴Cが、供給される。
そこで、このフィルタ20等の水除去部により、配管23の加圧エアーBに含まれていた水滴Cを、除去する。
【0024】
《タンク3内への放出》
この粉粒体運搬車1では、粉粒体Aの輸送に際し、エアータンク17からの加圧エアーBを、粉粒体Aが積込まれた大気圧下のタンク3内に向け、このような配管23を介し、供給,放出可能となっている。
つまり加圧エアーBが、エアータンク17から、→減圧部たる減圧弁18、→図示例では渦流発生ドライヤ19、→水除去部たるフィルタ20等を経由して供給され、→粉粒体Aが積込まれたタンク3内に、その注入口29から放出される。このような加圧エアーBの供給,放出に際し、タンク3の排気弁30は、閉から開に切換えられている。
そして、この粉粒体運搬車1では、このような加圧エアーBの放出により、タンク3内を乾燥エアーHで満たすことが、可能となっている。
【0025】
《作用等について》
《作用について》
本発明は、このようになっているので、次のようになる。この粉粒体運搬車1に車載されたエアータンク17には、車載バッテリー21そしてモータ22にて駆動されるコンプレッサ16にて、加圧エアーBが畜圧されており、この加圧エアーBは、圧縮,畜圧されたことに伴ない、高温化されて飽和蒸気圧値が上昇すると共に、多量の湿気つまり水蒸気を含有している。
それから、エアータンク17内の加圧エアーBは、外気Dを利用して冷却されて飽和蒸気圧値が低下し、含有していた多くの湿気つまり水蒸気が凝結し、水Cとなってエアータンク17の下部に溜まる。このように、エアータンク17内に畜圧された加圧エアーBは、多くの湿気つまり水蒸気が水Cとなって除去された状態、つまり乾燥された状態で保管される。
そして、タンク3内に粉粒体Aがばら状の散積状態で積込まれた粉粒体運搬車1は、必要に応じ駐車場にて駐車保管された後、運搬走行される。
【0026】
そして、積込み直後や駐車保管中や運搬走行中等の輸送に際し、一回又は必要に応じ複数回、エアータンク17内の加圧エアーBが、粉粒体Aが積込まれた大気圧下のタンク3内に向けて、供給,放出される。加圧エアーBが、エアータンク17から配管23の減圧弁18や渦流発生ドライヤ19を介して供給され、フィルタ20を経て、タンク3内に放出される。
減圧弁18等の減圧部では、加圧エアーBが減圧されて常温程度まで冷却され、もって含有していた湿気つまり水蒸気の多くが、凝結するようになり、水滴Cとなってフィルタ20等の水除去部にて除去される。
渦流発生ドライヤ19では、渦流機構にて加圧エアーBが膨張,高速回転せしめられ、水蒸気の多い熱風Eと水蒸気の少ない冷風Fとに分離せしめられて、熱風Eが外気に放出され、もって常温程度となった冷風F中の湿気つまり水蒸気の多くが、凝結するようになり、水滴Cとなってフィルタ20等の水除去部にて除去される。
【0027】
そして、このように2段階のステップ(エアータンク17のステップと、減圧弁18,渦流発生ドライヤ19,フィルタ20のステップと)により、→含有していた湿気つまり水蒸気の多くが水Cや水滴Cとなり熱風Eと共に除去された加圧エアーBが、→タンク3内に放出,パージされて膨張し、→比例して湿度の割合が更に大きく低下した、乾燥エアーHが生成される。
→タンク3内は、このようにして極めて乾燥した乾燥エアーHで満たされ、→タンク3内に積込み時に流入した湿気,粉粒体Aから生じた湿気,その他の湿気を帯びたエアーは、タンク3内から外気Dへと送り出される。勿論、乾燥エアーHはタンク3内に広がりつつ、それまでタンク3内にあったエアーから、若干の湿気つまり水蒸気を吸収する。
【0028】
《利点等について》
さてそこで、この粉粒体運搬車1にあっては、次の第1,第2のようになる。
第1に、この粉粒体運搬車1によると、粉粒体Aの積込み後、駐車保管中や運搬走行中等の輸送に際し、タンク3内は極めて乾燥した乾燥エアーHで満たされている。
そこで、外気D温度が低下し、タンク3内の飽和蒸気圧値が低下した場合においても、タンク3内に凝結により水滴Cが発生することは、確実に防止される。
【0029】
すなわち、イ.積込み設備7において粉粒体Aを積込んでから(図2の(1)図を参照)、ロ.駐車場等における駐車保管中(特に夜間)(図2の(2)図を参照)や、ハ.荷卸設備8へと運搬走行中(図2の(2)図を参照)等、積込みから荷卸しまでの輸送に際し、外気D温度が低下した場合において、タンク3内に水滴Cが発生することは、防止される。
外気D温度が低下し、タンク3内の飽和蒸気圧値が低下した場合であっても、タンク3内は、乾燥エアーEで満たされている(図1を参照)。もって、タンク3内の湿度は極めて低く、100%を越えることはないので、タンク3内に凝結により水滴Cが発生することは、回避される。
【0030】
第2に、しかもこれは、エアータンク17の加圧エアーBを冷却,放出することにより、簡単容易に実現される。
すなわち、上述したタンク3内の水滴C発生の回避は、粉粒体運搬車1について、車載バッテリー21,モータ22,コンプレッサ16等を利用すると共に(これらは多くの場合、従来より荷卸し用として車載,使用されている)、エアータンク17,減圧弁18,渦流発生ドライヤ19,フィルタ20等を備えるという、簡単な構成により容易に実現される。
又、加圧エアーBの供給,放出操作も、エアータンク17その他に付設された弁を、開閉操作するだけでよく、簡単である。
【0031】
《その他》
なお第1に、図示例では、減圧弁18等の減圧部と渦流発生ドライヤ19とが、併用されていたが、本発明はこれに限定されるものではない。
すなわち、減圧弁18等の減圧部と、渦流発生ドライヤ19とについて、そのいずれか一方のみを使用し、他方を使用しない例も可能である。
【0032】
第2に、特に減圧弁18等の減圧部のみを使用し、渦流発生ドライヤ19を使用しない例でも、十分に作用,利点,効果を発揮可能である。
例えば、温度30℃で湿度100%の大気圧98kPa(1kgf/cm)下の外気Dを、→コンプレッサ16にてエアータンク17内に、圧力686kPa(7kgf/cm)で温度300℃の加圧エアーBとして蓋圧した後、→外気Dにて冷却してエアータンク17の下部に水Cを凝結せしめ、→減圧弁18にて常温程度つまり30℃に冷却して、→凝結した水滴Cをフィルタ20にて減圧せしめた後、→大気圧98kPa(1kgf/cm)下のタンク3内へと供給した場合、→湿度13%の非常に乾燥した乾燥エアーHが生成,放出されるようになる。
つまり、前後で計87%の湿度が、水や水滴Cとして除去されるようになり、減圧弁18等の減圧部のみでも、十分に作用,利点,効果を発揮可能な乾燥エアーHが生成,放出される。
【0033】
第3に、勿論これに、渦流発生ドライヤ19を追加使用した場合には、更に、湿気つまり水蒸気を多く含んだ熱風Eが除去される分だけ、より一層作用,利点,効果が確実となる。
つまり、加圧エアーBそして乾燥エアーHについて、まず、エアータンク17や減圧弁18で上述により水や水滴Cが除去された後に、更に、渦流発生ドライヤ19により熱風Eと共に湿気つまり水蒸気が除去される分だけ(図中を参照)、乾燥エアーHの乾燥度が一層向上し、タンク3内の水滴発生がより一段と確実に防止されるようになる。
【0034】
【発明の効果】
《本発明の特徴》
本発明の粉粒体運搬車は、以上説明したように、車載のエアータンクにコンプレッサにて畜圧され冷却されていた加圧エアーを、輸送に際し、減圧部,渦流発生ドライヤ,水除去部等を介し、湿気つまり水蒸気を水や水滴として除去してから、粉粒体が積込まれた大気圧下のタンク内に向けて放出し、もってタンク内を乾燥エアーで満たすこと、を特徴とする。
もって、本発明の粉粒体運搬車は、次の効果を発揮する。
【0035】
《第1の効果》
第1に、タンク内における水滴発生が、確実に防止される。すなわち本発明では、畜圧されて常温程度まで冷却され、多くの湿気が凝結し水や水滴となって、エアータンク内や水除去部にて除去された加圧エアーが、粉粒体運搬車のタンクに向けて、供給,放出される。
もって、タンク内のエアー中に含まれていた湿気は、外気へと送り出され、タンク内は、乾燥エアーで満たされるようになる。
【0036】
そこで、粉粒体の輸送に際し外気温度が低下しても、前述したこの種従来例のように、タンク内に水滴が発生することは、確実に防止される。例え駐車保管や運搬が長時間にわたるようなことがあっても、水滴の発生は回避される。
特に、外気と接するタンク壁付近において、水滴が発生することは防止され、もって、積込まれた粉粒体がタンク壁にこびり付くように付着して、カビ等の発生の原因となることはなく、グラニュー糖のように固化してしまうこともなくなる。
勿論、ファンを廻していた前述したこの種従来例のように、外気のエアー中の湿気が、そのままタンク内に送り込まれて、水滴発生を誘発してしまうようなこともない。
【0037】
《第2の効果》
第2に、しかもこれは、簡単容易に実現される。すなわち本発明では、車載バッテリー,モータ,コンプレッサ等を利用すると共に、エアータンク,減圧部,渦流発生ドライヤ,水除去部等を備えるという、簡単な構成により、上述した第1の点が、容易に実現される。
すなわち、前述したこの種従来例のように、粉粒体を積込んだ後の駐車保管中(例えば夜間)や運搬中等、輸送に際し荷卸するまでの間、ずっとファンを廻し続けることを要しない。本発明では、必要に応じ加圧エアーの供給,放出操作をするだけでよく、操作も簡単である等、操作面,コスト面,保安面等にも優れている。
このように、この種従来例に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る粉粒体運搬車について、発明の実施の形態の説明に供する説明図である。
【図2】 粉粒体運搬車の説明に供する正面説明図であり、(1)図は、粉粒体を積込むステップを示し、(2)図は、運搬中のステップを示し、(3)図は、荷卸中のステップを示す。
【符号の説明】
1 粉粒体運搬車
3 タンク
16 コンプレッサ
17 エアータンク
18 減圧弁(減圧部)
19 渦流発生ドライヤ
20 フィルタ(水除去部)
21 車載バッテリー
22 モータ
23 配管
A 粉粒体
B 加圧エアー
C 水,水滴
D 外気
E 熱風
F 冷風
H 乾燥エアー

Claims (2)

  1. セメント,小麦粉,化成品,その他の粉粒体を、タンク内にばら状の散積状態で積込んで運搬する粉粒体運搬車であって、
    車載バッテリーを駆動源としモータにて駆動されるコンプレッサと、該コンプレッサよりの加圧エアーを畜圧,保管すると共に、外気にて冷却せしめ下部に凝結した水が溜まるエアータンクと、該エアータンクと前記タンク間の配管に介装された減圧部と、下流側の水除去部と、を備えてなり、
    輸送に際し、該エアータンクに蓄圧,保管されていた加圧エアーを、該粉粒体が積込まれた大気圧下の前記タンク内に向け、該配管を介し供給,放出可能であり、
    該コンプレッサは、常温の外気を圧縮して、該エアータンクに加圧エアーを蓄圧し、
    該エアータンクには、圧縮,蓄圧に伴い、高温化されて飽和蒸気圧値が上昇すると共に多量の湿気つまり水蒸気を含有した加圧エアーが蓄圧されるが、この加圧エアーは、それから外気を利用して冷却され飽和蒸気圧値が低下して、含有していた湿気つまり水蒸気が凝結し、水となって該エアータンクの下部に溜まって除去され、
    該減圧部は、供給される加圧エアーを減圧すると共に常温程度まで冷却し、もって加圧エアーは、飽和蒸気圧値が更に低下して、含有していた湿気つまり水蒸気が凝結して水滴となり、
    該水除去部は、供給される加圧エアーから該減圧部にて凝結した水滴を除去し、
    もって、粉粒体が積込まれた大気圧下の前記タンク内は、このような加圧エアーが放出されて膨張し、比例して湿度が更に低下した乾燥エアーが生成されて、乾燥エアーで満たされると共に、湿気を帯びたエアーが外気へと送り出されること、を特徴とする粉粒体運搬車。
  2. セメント,小麦粉,化成品,その他の粉粒体を、タンク内にばら状の散積状態で積込んで運搬する粉粒体運搬車であって、
    車載バッテリーを駆動源としモータにて駆動されるコンプレッサと、該コンプレッサよりの加圧エアーを畜圧,保管すると共に、外気にて冷却せしめ下部に凝結した水が溜まるエアータンクと、該エアータンクと前記タンク間の配管に介装された渦流発生ドライヤと、下流側の水除去部と、を備えてなり、
    輸送に際し、該エアータンクに蓄圧,保管されていた加圧エアーを、該粉粒体が積込まれた大気圧下の前記タンク内に向け、該配管を介し供給,放出可能であり、
    該コンプレッサは、常温の外気を圧縮して、該エアータンクに加圧エアーを蓄圧し、
    該エアータンクには、圧縮,蓄圧に伴い、高温化されて飽和蒸気圧値が上昇すると共に多量の湿気つまり水蒸気を含有した加圧エアーが蓄圧されるが、この加圧エアーは、それから外気を利用して冷却され飽和蒸気圧値が低下して、含有していた湿気つまり水蒸気が凝結し、水となって該エアータンクの下部に溜まって除去され、
    該渦流発生ドライヤは、供給される加圧エアーを、膨張,高速回転せしめる渦流機構にて、水蒸気の多い熱風と水蒸気の少ない冷風とに分離させると共に、水蒸気が多い熱風を外気に放出して、水蒸気が少なく常温程度の冷風の加圧エアーのみを供給し、もって加圧エアーは、飽和蒸気圧値が更に低下して、含有していた湿気つまり水蒸気が凝結して水滴となり、
    該水除去部は、供給される加圧エアーから該渦流発生ドライヤにて凝結した水滴を除去し、
    もって、粉粒体が積込まれた大気圧下の前記タンク内は、このような加圧エアーが放出されて膨張し、比例して湿度が更に低下した乾燥エアーが生成されて、乾燥エアーで満たされると共に、湿気を帯びたエアーが外気へと送り出されること、を特徴とする粉粒体運搬車。
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