JP2002307714A - インクジェットプリンタ用インクタンク - Google Patents

インクジェットプリンタ用インクタンク

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JP2002307714A
JP2002307714A JP2002104867A JP2002104867A JP2002307714A JP 2002307714 A JP2002307714 A JP 2002307714A JP 2002104867 A JP2002104867 A JP 2002104867A JP 2002104867 A JP2002104867 A JP 2002104867A JP 2002307714 A JP2002307714 A JP 2002307714A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インク容器のインクをの漏れ出しを防止しつ
つ確実に記録ヘッドに供給できるインクタンクを提供す
ること。 【解決手段】 インク容器20にインク流出用の開口2
1を設けるとともに、常時は閉弁状態を維持し、また記
録ヘッド35に連通する突起30aが挿入されたとき開
弁する弁22をインク流出用の開口21に設け、弁22
を介して記録ヘッドにインクを供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット式
記録ヘッドを搭載するキャリッジに装着するのに適した
インク供給装置としてのインクタンクに関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェットプリンタは、共通のイン
ク室とノズル開口とに連通する圧力発生室に圧力を印加
してノズル開口からインク滴を吐出させるインクジェッ
ト式記録ヘッドをキャリッジと、記録ヘッドにインクを
供給するインクタンクを搭載し、キャリッジを往復動さ
せながら印刷データに一致させてインク滴を記録用紙に
吐出させるように構成されている。ところで記録ヘッド
のノズル開口は、インクタンクのインク液面よりも低い
箇所に位置していて、ノズル開口に水頭圧が作用するた
め、通常インクタンク内にフォームラバー等の多孔質弾
性体を収容し、多孔質弾性体による表面張力によりイン
クタンクの圧力がノズル開口よりも若干低くなるように
構成して、ノズル開口からのインクの滲み出しを防止す
る対策が採られている。
【0003】しかしながら、インクの消費が進んで多孔
質弾性体に吸収されているインクの量が少なくなると、
多孔質弾性体内のインクの表面張力が大きくなって記録
ヘッドへのインクの供給が滞りやすくなり、タンク内の
インクを完全に消費できないという問題や、多孔質弾性
体の実質的な体積の分だけ、タンクに収容できるインク
が少なくなるため、インクタンクが大型化するという問
題や、さらには多孔質弾性体内の気泡が記録ヘッドに流
入するという問題がある。
【0004】このような問題を解消するために、特開昭
2-522号公報に開示されたように、大気との連通を断っ
たインク容器と記録ヘッドとの間に一部に毛細管空間を
形成するように多孔質材を圧縮挿入し、また多孔質材の
近傍にインク溜となる空洞を設けたインク供給システム
が提案されている。これによれば、インク容器のインク
をインク溜に排出させ、ここから多孔質材を介して記録
ヘッドに供給することにより、多孔質材の毛細管力によ
り記録ヘッドへのインクに負圧を作用させることができ
るものの、インク容器、インク溜、及び毛細管空間がと
もに閉じた領域に形成されているため、インク容器から
記録ヘッドへのインク供給に不安が伴うという問題があ
る。
【0005】このような問題を解消するために、図11
(a)に示したようにインク容器Aの底部Bに細管Cを
接続して容器の空間Dを細管Cの大気口Eに開放する一
方、底部Bのインク供給口Fからインクジェット式記録
ヘッドにインクを供給することも考えられる。これによ
れば、インクジェット式記録ヘッドが一種の吸引ポンプ
として機能するため細管Cの毛細管力に打ち勝つまでイ
ンク容器Aの空間Dの圧力が低下した段階で、細管Cの
底部Gから空気が進入して気泡Kが発生するから、初め
て空間Dが大気口Eと連通する(図11(b))。
【0006】このような作用によりインク容器Aの空間
Dをインクジェット式記録ヘッドの印刷動作を維持でき
る程度の負圧に維持することが可能となるが、グラフィ
ック印刷などで記録ヘッドが大量のインクを使用する場
合には、細管Cを介しての空気の流入が追い付かなるた
め、インク容器Aの空間Dの負圧が大きくなり、インク
ジェット式記録ヘッドへのインクの供給が途絶え勝ちと
なり、印字動作に支障を来し(図11(c))、さらに
細管Cの底部Gにまでインクの液面が低下すると、細管
Cの毛細管力が無くなるため、空間Dの負圧を維持でき
なくなり、記録ヘッドへの大量のインク供給による漏れ
だしや、さらにはインクジェット式記録ヘッドへの気泡
の侵入を招くという問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような問
題に鑑みてなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、インク容器のインクをの漏れ出しを防止しつつ確
実に記録ヘッドに供給できるインクタンクを提供するこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】このような問題を解消す
るために本発明においては、インク容器にインク流出用
の開口を設けるとともに、常時は閉弁状態を維持し、ま
た記録ヘッドに連通する凸部が挿入されたとき開弁する
弁を前記インク流出用の開口に設け、前記凸部及び弁を
介して前記記録ヘッドにインクを供給するようにした。
【0009】
【作用】インク流出用の開口は、弁により常時は封鎖さ
れていてインク漏れが防止される。 一方、ホルダに装
着されたときには凸部により開弁されてインクが記録ヘ
ッドに流れ出す。
【0010】
【実施の形態】そこで、以下に本発明の詳細を図示した
実施例に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施例
を示すものであって、図中符号1は、キャリッジで、こ
の実施例では下面から露出するようにしてインクジェッ
ト式記録ヘッド2が取付けられており、上面に後述する
インク供給装置を構成するインク容器3を着脱できるよ
うに構成されている。4は、パルスモータで、基台5の
一端に設けられたアイドラ6との間に掛け渡されたタイ
ミングベルト13を介してキャリッジ1をプラテン7に
並行に移動させるものである。
【0011】8は、キャッピング手段で、印字領域外に
配設され、休止時に記録ヘッド2のノズル面をキャップ
部材9により封止するとともに、インクタンク交換時に
は吸引ポンプ10からの負圧をインクジェット式記録ヘ
ッド2のノズル開口に作用させて、インクを強制的に排
出させる機能を備えている。なお、図中符号11は、キ
ャリッジのガイド部材を、また12は記録ヘッドに駆動
信号を供給するフレキシブルケーブルを、さらに14は
記録用紙をそれぞれ示す。
【0012】図2は、インク供給装置の一実施例を示す
ものであって、インク容器20とこれを着脱可能に保持
するホルダ30との2つに大きく分けられている。
【0013】インク容器20は、底部に開口21が設け
られた密閉容器として構成され、図3に示したように開
口21には弾性膜の一部を接着して上部に押されたとき
に開弁する弁22により封止されている。また開口21
の下端近傍にはホルダ30のパッキン30bと共同して
密封状態を維持するための環状のリブ38が形成されて
いる。
【0014】ホルダ30は、上面にインク容器20を装
着でき、後述する多孔質材33を収容する密閉容器とし
て構成され、インク容器20の開口21に対向する位置
にはインク容器20の弁22を開くための凸部30aが
形成され、この凸部30aには弁22からのインクをイ
ンク溜34に流出させる通孔30cが設け、さらにイン
ク容器20と対向しない領域には大気連通口31が設け
られている。
【0015】33は、前述の多孔質材で、2つの領域3
3a、33bに分割するとともに、インク容器20の開
口21の直下にインク溜34となる空間が形成されてい
て、インク溜34からインク供給路36に至る空間を埋
める領域33aよりもインク溜34から大気連通口31
に至る空間を埋める領域33bの方がインクに対する親
和性が高くなるように設定されている。このような多孔
質材としては、インクを通過させる一方、インクに含ま
れている気泡を細孔に捕捉できて、さらに毛細管力でイ
ンクの自然な流出を防止できる細孔径20μm前後のセ
ラミック材や中空糸束が最適な材料となる。
【0016】なお、図中符号35は記録ヘッドを、また
S1、S2はインクエンドを電気抵抗として検出するため
の電極をそれぞれ示す。
【0017】この実施例において、インク容器20をホ
ルダ30に装着すると、凸部30aにより弁22が開か
れ、開口21、30cを経由してインク容器20のイン
クがインク溜34に流入し、インクに対する親和性が高
い多孔質材33の領域33bにインクが先に吸収され、
速やかに大気連通孔31をインク溜34からインクで遮
断する。
【0018】この状態で、キャリッジ1に装着すると、
インク供給路が記録ヘッド2の図示しないインク供給口
に接続される。記録ヘッド2をキャッピング位置に移動
させてキャップ部材9を当接させ、吸引ポンプ10の負
圧を作用させると、大気連通口31から大気が引き込ま
れることなく、ホルダ30のインク溜34のインクが多
孔質材33を経由してインク供給路36から記録ヘッド
35に流れ込む。
【0019】この吸引工程におけるインクの流速は、印
刷による消費時に比較して極めて速いため、インク溜3
4に残留する気泡や空気は、インクの流れに乗って記録
ヘッド2を経由して外部に排出される。
【0020】印刷により記録ヘッド35でインクが消費
されると、インク供給路36に弱い負圧が作用し、また
多孔質材33を介して大気連通口31に連通しているた
め、インク溜34のインクが微小な流速で多孔質材33
の中を流れてインク供給路36に移動する。この過程で
インクに含まれている気泡は、多孔質材33の細孔に捕
捉されて記録ヘッド35への流入を阻止される。
【0021】気泡が捕捉された細孔は、気泡との付着力
が強く、流路を塞ぐ栓として作用するため、気泡が捕捉
された細孔を迂回するようにしてインクが流れる。この
ようにしてインクに含まれる気泡が細孔に次々と捕捉さ
れて気泡が除去されたインクだけが記録ヘッド35に流
れ込む。
【0022】印刷の中断によりインクの消費が停止する
と、細孔に捕捉されている気泡は、温度変化等による膨
張等により多孔質材33の細孔から遊離してインク溜3
4に移動して泡となってインク容器20に排出された
り、また記録ヘッド35でのインクの消費による負圧の
作用が無くなるため、インクに再溶解して消失する。
【0023】以下、このように記録ヘッド35でのイン
クの消費が行われている間は、インク中の気泡は多孔質
材33に捕捉され、またインクの消費が停止した時点で
インク容器20に排出するという動作を繰返す。
【0024】ところで、本発明においてはインク容器2
0は、多孔質材33の領域33bに吸収されているイン
クを介して広い面積で大気に連通しているため、記録ヘ
ッド35で大量にインクが消費された場合にも大気を取
り込むことができるから、細管を介して大気に連通する
場合のようなインクの供給不足を招くことが無く、記録
ヘッド35でのインク消費に合わせてインクを適切に供
給することができる。
【0025】このようにしてインク容器20のインクが
消費されて、多孔質材33のインクが少なくなると、電
極S1、S2の抵抗値が急速に大きくなるので、例えば
図4に示したように電極S1、S2に微分回路40を接
続するとともに、インクエンドとなった時の電気抵抗値
を設定値とする比較回路41により検出することによ
り、インクエンドを示す出力信号を発生させることがで
きる。
【0026】また、本発明においてはインク容器20
は、多孔質材33の領域33bに吸収されているインク
を介して大気に連通しているため、たとえインク容器2
0のインクが無くなっても、インク溜34、及びインク
容器20が多孔質材33の領域33bに吸収されている
インクを介して大気連通孔31と連通しているため、そ
の毛細管力により大気の流入を防止して記録ヘッド35
への気泡の流入を可及的に阻止できる。
【0027】図5は、本発明の第2の実施例を示すもの
であって、この実施例においては、ホルダ30の空間を
仕切り30dにより2つの部屋に分け、各部屋に多孔質
材43、44を充填するとともに、それぞれの上端に凸
部43a、44aを形成し、この凸部43a、44aを
上方に突出させ、また多孔質材43の他端の上面を大気
連通口31に、さらに多孔質材44の下面をインク供給
路36に連通させたものである。
【0028】一方、インク容器20は、底部にこれら凸
部43a、44aの挿入を可能ならしめる通孔45、4
6を穿設するとともに、これら凸部43a、44aによ
り開弁可能な膜弁47、48が張設されている。
【0029】この実施例において、インク容器20をホ
ルダ30に装着すると、前述の実施例と同様に凸部43
a、44aにより膜弁47、48が押し上げられて、イ
ンク容器20のインクが各多孔質材43、44に吸収さ
れる。この状態で記録ヘッド35でインクが消費される
と、インク容器20は、多孔質材43の毛細管力に一致
する負圧を維持しながら多孔質材44を介して記録ヘッ
ド35にインクを供給する。
【0030】この実施例においても、多孔質材43に吸
収されているインクを介して広い面積で大気に連通して
いるため、記録ヘッド35で大量にインクが消費された
場合にも大気を取り込むことができるから、インクの供
給不足を招くことが無く、記録ヘッド35でのインク消
費に合わせてインクを適切に供給することができる。
【0031】また、インク容器20は、多孔質材43に
吸収されているインクを介して大気に連通しているた
め、たとえインク容器20のインクが無くなっても、イ
ンク容器20が多孔質材43に吸収されているインクを
介して大気連通孔31と連通しているため、その毛細管
力により大気の流入を防止して記録ヘッド35への気泡
の流入を可及的に阻止できる。
【0032】そして、大気連通口31に接続する多孔質
材43のインクに対する親和性を、多孔質材44よりも
大きくしておくことにより、キャップ部材9(図1)に
よるインクの初期充填時に大気連通口31からインク容
器20への空気の流れ込みを可及的に防止することがで
きる。
【0033】なお、上述の実施例においては多孔質材4
3、44に凸部43a、44aを形成して膜弁47、4
8を開弁させるようにしているが、図6に示したように
ホルダ30に2つの凸部30a、30eを形成しても同
様の作用を奏することは明らかである。
【0034】図7は、前述した図5、図6における実施
例の変形例で、この実施例においては大気連通口31側
の領域だけに多孔質材43を収容し、インク供給路36
側の領域には多孔質材44を収容しないで空洞49とし
たものである。
【0035】この実施例において、インク容器20がホ
ルダ30に装着されると、凸部30a、30eにより膜
弁47、48が開かれてインク容器20のインクが多孔
質材43に吸収される。これにより大気連通孔31とイ
ンク容器20とが多孔質材43に吸収されたインクで遮
断される。
【0036】この状態で記録ヘッド35に外部から負圧
を作用させると、開口46から空洞49にインクが流れ
出し、またインク容器20の圧力が多孔質材43とイン
クとの表面張力に一致するまで低下した時点で大気と連
通し、一定の負圧を維持する。
【0037】記録ヘッド35により印刷が行なわれて空
洞49のインクが消費され、インク容器20の圧力が多
孔質材43の表面張力まで低下すると、大気連通孔31
からインク容器20に空気が流れ込み、低下した圧力を
印刷に最適な圧力に戻す。なお、この実施例においては
インク供給路36の開口部に気泡を排除するフィルタ部
材50を設けておくのが望ましい。
【0038】図8は、本発明の他の実施例を示すもので
あって、図中符号51は、ホルダで、上面にインク容器
20が装着でき、後述する多孔質材52を収容する容器
として構成され、インク容器20の開口21に対向する
位置にはインク容器20の弁22を開くための凸部51
aが形成され、この凸部51aには膜弁22からのイン
クを通過させる通孔51cが設けられている。
【0039】52は、前述の多孔質材で、この実施例で
は少なくとも記録ヘッド35に接続するインク供給路5
3側にインク溜54となる空間が形成でき、かつ開口2
1と大気連通孔55とだけを封止できる程度の領域に装
填されている。
【0040】この実施例において、インク容器20がホ
ルダ51に装着されると、凸部51aにより膜弁22が
開かれてインク容器20のインクが多孔質材52に吸収
される。これにより大気連通孔55とインク容器20と
が多孔質材52に吸収されたインクで遮断される。
【0041】この状態で記録ヘッドに外部から負圧を作
用させると、多孔質材52を経由してインク溜54にイ
ンクが流れ出し、またインク容器20の圧力が多孔質材
52とインクとの表面張力に一致するまで低下した時点
で大気と連通し、一定の負圧を維持する。
【0042】記録ヘッド35により印刷が行なわれてイ
ンク溜54内のインクが消費され、インク容器20の圧
力が多孔質材52の表面張力まで低下すると、大気連通
孔55からインク容器20に空気が流れ込み、低下し過
ぎた圧力を印刷に最適な圧力に戻す。
【0043】図9は、本発明の他の実施例を示すもので
あって、この実施例においては、前述の図8に示した実
施例におけるホルダ51の凸部51aを、図5に示した
実施例と同様に多孔質材52に凸部52aを形成して、
この凸部で52aで膜弁22を開弁させるようにしたも
のである。
【0044】図10は、本発明の他の実施例を示すもの
であって、図中符号60は、インク容器50と一体に構
成されたバッファ室で、上部に大気連通口62が設けら
れ、また底部にはホルダ51の大気連通口55と接続す
る通孔63が形成されていて、突起64により液密に係
合するように構成されている。
【0045】この実施例において、インク容器20、及
びインク溜54のインクは多孔質材52の毛細管力によ
り大気連通口55から溢れ出すのを阻止されつつ、大気
連通口55、バッファ室60、及び上部の連通口62を
介して多孔質材52の毛細管力により記録ヘッド35の
印刷に適した負圧に維持されている。
【0046】一方、気温等が上昇してインク容器20の
空間20aの圧力が上昇して記録ヘッド35で消費され
る以上のインクがインク溜54に排出され、かつ多孔質
材52の毛細管力以上の圧力となった場合には、大気連
通孔55から溢れ出し、バッファ室60に収容されて外
部に漏れ出すのが防止される。
【0047】一方、気温が低下してインク容器20内の
圧力が低下したり、また記録ヘッド35でのインクの消
費が進んでインク溜54の圧力が低下すると、バッファ
室60に流れ込んだインクが多孔質材52を介してイン
ク溜54に流れ込んで回収され、印刷に供される。
【0048】この実施例によれば、多孔質材52の毛細
管力を印刷に適した負圧に維持できる程度に小さくでき
るため、多孔質材52のコストを削減することが可能と
なる。
【0049】なお、上述の実施例においては、インク供
給路36に連通する領域の多孔質材33、44にもイン
クに対する親和性を持たせているが、新しいインクタン
クの装着時に吸引ポンプ10によりノズル開口側から負
圧を作用させて、インクを記録ヘッド側に吸引すること
が可能であるから、これら多孔質材33、44が特にイ
ンクに対する親和性を備えた材料である必要はない。
【0050】
【発明の効果】以上、説明したように本発明において
は、インク流出用の開口は、弁により常時は封鎖されて
いるからインク漏れが防止でき、またホルダに装着され
たときには凸部により開弁されるからインクを記録ヘッ
ドに供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクタンクが適用されるインクジェ
ット式記録装置の一実施例を示す図である。
【図2】図(a)、(b)はそれぞれ本発明のインクタ
ンクの一実施例を示す側面図と、多孔質材の形状を示す
図である。
【図3】同上インクタンクの開口部の構造を示す断面図
である。
【図4】インクエンドを検出する手段の一実施例を示す
図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図7】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図8】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図9】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図10】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図11】図(a)乃至(c)は、それぞれ従来のイン
ク供給装置におけるインク供給動作を示す図である。
【符号の説明】
20 インク容器 21 開口 22 弁 30a 突起 31 大気連通口 33 多孔質材 34 インク溜 35 記録ヘッド 36 インク供給路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平7−202855 (32)優先日 平成7年7月17日(1995.7.17) (33)優先権主張国 日本(JP) Fターム(参考) 2C056 EA26 EB20 EB51 KB05 KB09 KC11 KC16 KC22

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク容器にインク流出用の開口を設け
    るとともに、常時は閉弁状態を維持し、また記録ヘッド
    に連通する凸部が挿入されたとき開弁する弁を前記イン
    ク流出用の開口に設け、前記凸部及び弁を介して前記記
    録ヘッドにインクを供給するインクジェットプリンタ用
    インクタンク。
  2. 【請求項2】 前記インク容器に大気連通用の開口を設
    けるとともに、常時は閉弁状態を維持し、また大気に連
    通する凸部が挿入されたとき開弁する弁を前記大気連通
    用の開口に設けた請求項1に記載のインクジェットプリ
    ンタ用インクタンク。
  3. 【請求項3】 前記弁が、膜弁として構成されている請
    求項1または請求項2に記載のインクジェットプリンタ用
    インクタンク。
  4. 【請求項4】 前記凸部に連通用の通孔が形成されてい
    る請求項1または請求項2に記載のインクジェットプリ
    ンタ用インクタンク。
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