JP2002306484A - 超音波画像取得方法および超音波画像取得装置 - Google Patents

超音波画像取得方法および超音波画像取得装置

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JP2002306484A
JP2002306484A JP2001107774A JP2001107774A JP2002306484A JP 2002306484 A JP2002306484 A JP 2002306484A JP 2001107774 A JP2001107774 A JP 2001107774A JP 2001107774 A JP2001107774 A JP 2001107774A JP 2002306484 A JP2002306484 A JP 2002306484A
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ultrasonic
reflection signal
signal
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Takashi Okaniwa
貴志 岡庭
Takeshi Kakizawa
剛 柿沢
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GE Medical Systems Global Technology Co LLC
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 間欠的に超音波画像を取得する間欠時間間隔
を、オペレータの勘等に依存することなく、適切に設定
することを可能にした超音波画像取得方法および装置を
得ること。 【解決手段】 超音波反射信号の時系列的な強度変化の
大きさと超音波反射信号を検出する間欠時間間隔とが予
め対応付けられて記憶された対応付け記憶部19と、超
音波反射信号の時系列的な強度変化の大きさを算出する
強度変化算出部14と、対応付け記憶部19に記憶され
た対応付けに基づいて、超音波反射信号を検出する間欠
時間間隔を、強度変化算出部14によって検出された強
度変化の大きさに応じて変化させる制御部18とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波画像取得方
法および超音波画像取得装置に関し、詳細には、被写体
に対して間欠的に照射した超音波の反射信号に基づい
て、複数枚の超音波画像を得る超音波画像取得方法およ
び超音波画像取得装置に関する。
【0002】
【従来の技術】医療分野においては、人間を含む生体の
内部を非侵襲的に観察するために、被写体に超音波を照
射して、内臓等の内部構造物からの反射信号に基づいて
生体の断層画像を得る方法が実用的に用いられている。
ここで用いられる超音波は、X線等の放射線よりも、内
部構造物に対する透過率が低いため、特に内臓等の軟部
構造物を観察するのに適しており、また、放射線のよう
に被曝することもないため、安全性が高いという利点も
ある。
【0003】ところで、この超音波を用いて画像を得る
方法としては、超音波を連続的に照射して、その反射信
号に基づいて得られた断層像をリアルタイムに動画とし
て得る方法と、断層像を静止画として間欠的に得る方法
とがある。
【0004】ここで、動画として画像を取得する方法
は、観察対象である内部構造物の位置や状態の詳細が判
らないため、得られた動画をモニタで観察しながら、照
射部位や照射強度を試行錯誤的に変化させる場合に適し
ており、一方、時間的に間欠的に複数の静止画として画
像を取得する方法は、静止画を保存して、後にその保存
した画像を精密に観察したい場合に適している。
【0005】すなわち、たとえば内臓内部の血流状態を
観察したい場合、血管に造影剤を投与して、時間の経過
とともに変化する造影剤の拡散状態を観察することによ
って血流状態を観察することができるが、造影剤の拡散
状態の変化は比較的速いため、動画として観察している
だけでは、各一瞬における状態を詳細に観察することは
困難である。
【0006】そこで、各一瞬を静止画として記録し、後
に、その記録した静止画のそれぞれを時間をかけて詳細
に観察するとともに、静止画間での状態変化を観察する
ことによって、血流状態を観察するのである。この場
合、得られた動画を全て記録する方法も考えられるが、
メモリの消費量が莫大になり、また、後に再生して観察
するときに、再生時間が長くかかるため、観察者の読影
集中力が低下するおそれもあり、間欠ショットとして画
像を得るのが適している。なお、間欠ショットの場合で
も、超音波の照射は連続的に行われるのが一般的であ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、間欠的に画
像を取得する場合、従来、画像を得る間欠時間間隔を、
予め設定した一定時間間隔にする方法や、被写体である
生体が発生する生体信号(例えば、心臓の鼓動によって
発生する信号など)と同期させた時間間隔にする方法が
採用されていた。
【0008】しかし、被写体の状態が時々刻々と変化す
る場合、必ずしも一定時間間隔や生体同期信号による時
間間隔で画像を取得しても、被写体の状態変化を精度よ
く効率的に捉えることができない場合もある。すなわ
ち、たとえば前述した造影剤を投与して血流状態を表す
画像を得る場合、超音波反射信号の強度は、造影剤が観
察対象の内臓内の血管に到達した直後から短時間のうち
に急激に大きく変動するが、造影剤は投与後所定時間経
過すると拡散して、超音波反射信号の強度変化は緩やか
になるのに対し、検出する間欠時間間隔を略一定にした
のでは、超音波反射信号の急激な変化に追従することが
できなかったり、緩やかな変動の超音波反射信号を無用
に多数保存することになり、適切ではない。
【0009】そこで、オペレータがモニタを観察しなが
ら、超音波反射信号の強度変動が大きい期間は、検出す
る間欠時間間隔を短くするように、強度変動が小さい期
間は、間欠時間間隔を長くするように、間欠時間間隔を
手動で変更することが行われていた。しかし、このよう
な間欠時間間隔の変更は、オペレータの熟練度や長年の
勘に依存するところが多く、間欠時間間隔を必ずしも適
切に変更できない場合があった。
【0010】そこで、本発明の目的は、間欠的に超音波
画像を取得する間欠時間間隔を、オペレータの勘等に依
存することなく、適切に設定することを可能にした超音
波画像取得方法および超音波画像取得装置を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】第一の観点では、本発明
は、被写体からの超音波反射信号を間欠的に複数回検出
し、前記間欠的な検出ごとにそれぞれ対応する前記被写
体の超音波画像を、対応する検出ごとの前記超音波反射
信号に基づいて取得する超音波画像取得方法であって、
前記超音波反射信号の時系列的な強度変化と、前記超音
波反射信号を検出する間欠時間間隔とを予め対応付け、
前記対応付けに基づいて、前記超音波反射信号を検出す
る間欠時間間隔を、既に検出された前記超音波反射信号
の時系列的な強度変化に応じて変化させることを特徴と
する超音波画像取得方法を提供する。
【0012】ここで、超音波反射信号は、超音波画像
(超音波断層像)の生成の基礎となる信号であって、被
写体に照射した超音波が、被写体の界面で反射して得ら
れる信号である。また、この超音波反射信号の時系列的
な強度変化とは、詳しくは、超音波反射信号の強度の経
時的変化の大きさの絶対値をいうものである。
【0013】超音波反射信号の時系列的な強度変化と超
音波反射信号を検出する間欠時間間隔との対応付けは、
臨床データや実験によって得られたデータに基づいて行
えばよく、取得しようとする超音波画像における被写体
の種類等に応じてそれぞれ各別に設定してもよい。
【0014】また、対応付けは、超音波反射信号の時系
列的な強度変化と超音波反射信号を検出する間欠時間間
隔とをルックアップテーブル(LUT)の形式で対応さ
せて設定してもよいし、超音波反射信号の時系列的な強
度変化と超音波反射信号を検出する間欠時間間隔とを関
数の形式で対応させて設定してもよい。
【0015】また、間欠時間間隔と対応させる超音波反
射信号の時系列的な強度変化は、得られた超音波反射信
号自体の時系列的な強度変化を直接用いてもよいし、こ
の得られた超音波反射信号を信号処理して得られた信号
(たとえば、モニタに表示するために信号変換して得ら
れた輝度信号等)の時系列的な強度変化を用いてもよ
い。
【0016】このように構成された本発明の超音波画像
取得方法によれば、予め設定された対応付けにしたがっ
て、超音波反射信号を検出する間欠時間間隔を、既に検
出された超音波反射信号の時系列的な強度変化に応じて
変化させればよいため、変化させる間欠時間間隔を誤る
おそれがなく、オペレータの熟練度や勘に頼ることな
く、一律に最適な間欠時間間隔を設定することができ
る。したがって、オペレータは、超音波画像の取得操作
時に、間欠時間間隔の変更操作に注意を払う必要がなく
なり、オペレータの作業負担を軽減することができる。
【0017】なお、間欠時間間隔を自動的に設定する上
述の方法に加えて、間欠時間間隔を手動で変更するよう
に、自動と手動とを切換え可能にしてもよく、間欠時間
間隔を手動で設定するだけの時間的な余裕がある場合に
は手動に切り換えて設定し、手動で設定する余裕がない
場合には自動に切り換えて設定するなど、状況に応じて
臨機応変に対応することができる。
【0018】第二の観点では、本発明は、上記の発明に
おいて、上記対応付けは、超音波反射信号の時系列的な
強度変化(超音波反射信号の強度の経時的変化の大きさ
の絶対値)が大きくなるにしたがって、超音波反射信号
を検出する間欠時間間隔を短縮し、超音波反射信号の時
系列的な強度変化が小さくなるにしたがって、超音波反
射信号を検出する間欠時間間隔を延長するように設定す
ることを特徴とする超音波画像取得方法を提供する。
【0019】このように、超音波反射信号の時系列的な
強度変化が大きいときに、間欠時間間隔を短縮するよう
に変更することにより、強度変化の大きい期間は、短時
間の間に多数の超音波画像を取得することができるた
め、被写体の急激な時系列的変化を表す超音波画像を記
録し損なうのを防止することができ、一方、強度変化の
小さい期間は、短時間の間に多数の超音波画像を取得す
ることがないため、無用に多数の超音波画像を記録する
ことがなく、後に画像を再生して観察読影する際の労力
を軽減することができる。
【0020】第三の観点では、本発明は、上記の発明に
おいて、上記対応付けに基づいて、超音波反射信号を検
出する間欠時間間隔を、超音波画像の一部のみに対応す
る超音波反射信号の時系列的な強度変化の大きさに応じ
て、変化させることを特徴とする超音波画像取得方法を
提供する。すなわち、超音波画像の全体に対応する超音
波反射信号の時系列的な強度変化に応じて、間欠時間間
隔を変化させるのではなく、一部の強度変化にのみ応じ
て間欠時間間隔を変化させることによって、レスポンス
を向上させることができる。この場合、当該一部として
は、超音波画像のうち関心領域(ROI)を適用するの
が好ましい。超音波画像において観察したい領域である
関心領域の輝度変化(モニタの場合。フイルムや紙等の
記録媒体に出力する場合は、濃度変化)を的確に記録す
ることができるからである。
【0021】第四の観点では、本発明は、被写体からの
超音波反射信号を検出する超音波信号検出手段と、前記
超音波信号検出手段によって検出された前記超音波反射
信号に基づいて前記被写体の超音波画像を生成する超音
波画像生成手段と、前記超音波信号検出手段が前記超音
波反射信号を間欠的に複数回検出するように、前記超音
波信号検出手段を制御する制御手段と、を備えた超音波
画像取得装置であって、前記超音波反射信号の時系列的
な強度変化の大きさと前記超音波反射信号を検出する間
欠時間間隔とが予め対応付けられて記憶された対応付け
記憶手段と、前記超音波反射信号の時系列的な強度変化
の大きさを算出する強度変化算出手段と、をさらに備
え、前記制御手段は、前記対応付け記憶手段に記憶され
た対応付けに基づいて、前記超音波反射信号を検出する
間欠時間間隔を、前記強度変化算出手段によって検出さ
れた強度変化の大きさに応じて変化させることを特徴と
する超音波画像取得装置を提供する。
【0022】このように構成された本発明の超音波画像
取得装置によれば、対応付け記憶手段に記憶された、予
め設定された対応付けにしたがって、制御手段が、超音
波反射信号を検出する間欠時間間隔を、既に検出された
超音波反射信号との時系列的な強度変化に応じて変化さ
せるため、オペレータの熟練度や勘に頼ることなく、間
欠時間間隔を自動的に適切に変化させることができる。
したがって、オペレータは、超音波画像の取得操作時
に、間欠時間間隔の変更操作に注意を払う必要がなくな
り、オペレータの作業負担を軽減することができる。
【0023】なお、制御手段による間欠時間間隔の変更
を、上述した自動的に変更する方式と従来通りに手動で
変更する方式とを、選択的に切り換える切換手段をさら
に設け、必要に応じて、間欠時間間隔の変更を、自動と
手動とで切り換えるようにしてもよく、間欠時間間隔を
手動で設定するだけの時間的な余裕がある場合には手動
に切り換えて設定し、手動で設定する余裕がない場合に
は自動に切り換えて設定するなど、状況に応じて臨機応
変に対応することができる。
【0024】第五の観点では、本発明は、上記の発明に
おいて、上記対応付け記憶手段に記憶された対応付け
は、超音波反射信号の時系列的な強度変化が大きくなる
にしたがって、超音波反射信号を検出する間欠時間間隔
を短縮し、超音波反射信号の時系列的な強度変化が小さ
くなるにしたがって、超音波反射信号を検出する間欠時
間間隔を延長するように設定されていることを特徴とす
る超音波取得装置を提供する。
【0025】このように設定された対応付けによれば、
超音波反射信号の時系列的な強度変化が大きいときに、
間欠時間間隔を短縮するように変更することにより、強
度変化の大きい期間は、短時間の間に多数の超音波画像
を取得することができるため、被写体の急激な時系列的
変化を表す超音波画像を記録し損なうのを防止すること
ができ、一方、強度変化の小さい期間は、短時間の間に
多数の超音波画像を取得することがないため、無用に多
数の超音波画像を記録することがなく、後に画像を再生
して観察読影する際の労力を軽減することができる。
【0026】第六の観点では、本発明は、上記の発明に
おいて、上記制御手段は、前記対応付け記憶手段に記憶
された対応付けに基づいて、前記超音波反射信号を検出
する間欠時間間隔を、前記超音波画像の一部のみに対応
する超音波反射信号の時系列的な強度変化の大きさに応
じて、変化させることを特徴とする超音波画像取得装置
を提供する。このように、一部の強度変化にのみ応じて
間欠時間間隔を変化させることによって、レスポンスを
向上させることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明に
かかる超音波画像取得方法および超音波画像取得装置の
実施の形態について説明する。なお、これらの実施の形
態によって、各発明が限定されるものではない。
【0028】ここで、図1は、本発明の超音波画像取得
装置10を示す図、図2は図1に示した超音波画像取得
装置10によって、超音波画像を得る被写体である被検
体100を示す図、図3は図1の超音波画像取得装置1
0によって取得された超音波画像(断層像)Pの一例を
示す図である。
【0029】図示の超音波画像取得装置10は、被検体
100に密着させて超音波パルスを被検体100に照射
するとともに、被検体100の内部から反射した超音波
反射信号を受信するプローブ11と、プローブ11に超
音波パルスを送出する超音波パルス発生部12と、プロ
ーブ11によって受信された超音波反射信号を検出する
超音波反射信号検出部13と、超音波反射信号検出部1
3によって検出された超音波反射信号を輝度信号に変換
処理する信号処理部15と、画像を表示するモニタ17
と、信号処理部15によって変換処理して得られた輝度
信号を超音波画像Pとしてモニタ17に表示するための
フレームメモリ16と、超音波反射信号検出部13によ
って検出された超音波反射信号のうち、被検体100の
特定部分に対応する超音波反射信号についての強度変化
を算出する強度変化算出部14と、超音波反射信号の時
系列的な強度変化と超音波反射信号を記憶する間欠時間
間隔とが予め対応付けられて記憶された対応付け記憶部
19と、超音波パルス発生部12に対して超音波パルス
の発生を制御するとともに、対応付け記憶部19に記憶
された対応付けに基づいて、強度変化算出部14によっ
て算出された強度変化に応じた間欠時間間隔で、超音波
反射信号検出部13が検出した超音波反射信号をメモリ
20に出力させるように超音波反射信号検出部13を制
御する制御部18とを備えた構成である。
【0030】ここで、超音波パルス発生部12は、制御
部18によって、起動後、連続的に超音波パルスを発生
しつづけるように制御されている。また、超音波反射信
号検出部13は、モニタ17に超音波画像Pを動画とし
て表示させるために連続的に超音波反射信号を検出して
いるが、メモリ20に記憶保管させる超音波反射信号
は、この連続的に検出されている超音波反射信号のう
ち、制御部18によって間欠時間間隔ごとに指令された
瞬間における静止画としての超音波反射信号である。
【0031】強度変化算出部14は、被検体100の特
定部分に対応する超音波反射信号についての強度変化を
算出するが、この特定の部分とは、被検体100の関心
領域(ROI)として設定された部分(たとえば、肝臓
など)である。また、超音波反射信号の強度変化は、制
御部18によって間欠時間間隔ごとに指令された瞬間の
超音波反射信号と、それ以前の指令時に検出された超音
波反射信号の強度との差の絶対値として算出される。な
お、このとき、超音波反射信号の強度は、関心領域につ
いての超音波反射信号の平均値が用いられる。
【0032】対応付け記憶部19に記憶されている超音
波反射信号の強度変化と間欠時間間隔との対応付けは、
予め実験的に求められた強度変化と間欠時間間隔との関
係を最適化して参照テーブル形式で設定されたものであ
るが、後述するように関数形式で設定してもよい。ま
た、この対応付けは、超音波反射信号の時系列的な強度
変化の絶対値が大きくなるにしたがって、超音波反射信
号を検出する間欠時間間隔を短縮し、超音波反射信号の
時系列的な強度変化の絶対値が小さくなるにしたがっ
て、超音波反射信号を検出する間欠時間間隔を延長する
ように設定されている。
【0033】つぎに、この超音波画像取得装置10の作
用について説明する。まず、オペレータが、プローブ1
1を被検体100に密着させて、図示しない操作パネル
を操作する。この操作により、制御部18が超音波パル
ス発生部12を制御し、超音波パルス発生部12から超
音波パルスが発生し、被検体100に密着したプローブ
11から、被検体100の内部に超音波パルスが照射さ
れる。
【0034】被検体100の内部に照射された超音波パ
ルスは、被検体100内部の各内部構造物の界面でそれ
ぞれ反射し、被検体100の内部構造物の超音波断層像
Pを担持する超音波反射信号としてプローブ11に受信
される。超音波反射信号を受信したプローブ11は、超
音波反射信号検出部13に、この超音波反射信号を送信
する。
【0035】超音波反射信号検出部13は送信された超
音波反射信号に基づいて超音波断層像Pを表す画像信号
を信号処理部15に出力する。信号処理部15は、入力
された画像信号を輝度信号に変換してフレームメモリ1
6に出力し、フレームメモリ16は、入力された輝度信
号としての画像信号を超音波断層像Pとして再構成し、
モニタ17に出力する。これによりモニタ17には、図
3に示すような被検体100の超音波断層像Pが表示さ
れる。なお、超音波パルス発生部12からは超音波パル
スが連続的に発生し、超音波反射信号検出部13等も、
入力された各信号を連続的に処理してしるため、モニタ
17には、超音波断層像Pが連続的に表示され、オペレ
ータは、モニタ17上で超音波断層像Pを動画として観
察することができる。
【0036】つぎに、オペレータは、操作パネルを操作
して、モニタ17に映し出されている超音波断層像Pの
うち、関心領域(たとえば、肝臓130)を設定する。
一方、被検体100に対して医師等によって、図2に示
すように、腕部110の静脈120に造影剤30が投与
される。この造影剤は、静脈120の血流によって静脈
120内を流れ、所定時間経過後に関心領域である肝臓
130に到達し、肝臓130内の血管を造影するが、こ
のとき、造影剤30を投与してからの経過時間に対する
超音波反射信号(輝度信号)は、例えば図4に示すよう
に変化する場合がある。
【0037】ここで、オペレータは、操作パネルを操作
して、強度が経時的に変化する超音波反射信号を、間欠
的に複数枚の静止画として記憶保管し、後に、これら記
憶保管された複数の静止画を時系列的に観察することに
よって、医師等は、関心領域である肝臓130内の血流
状態を把握することができ、疾病の有無等の診断に役立
てることができるが、従来の超音波画像取得装置では、
静止画として記憶保管するための間欠時間間隔は、図5
(a)に示すように一定(=ΔT)であるため、これら
一定時間間隔で得られた信号に基づいて、スプライン補
間処理等を行うと、同図の破線で示すように、例えば信
号立ち上がり途中のプラトー部分A(図4参照)を再現
することができなくなる場合があり、またこの一定時間
間隔を短く設定した場合には、このプラトー部分Aを再
現することはできるが、造影剤が既に拡散した後のプラ
トー部分Bにおいても多数の静止画を記憶保管すること
になり、これら多数の静止画を記憶保管するためのメモ
リ容量が莫大となり、また後に観察する際に、変化のな
いプラトー部分Bについても多数の静止画を観察しなけ
ればならず、無駄な労力を要するという問題が生じう
る。
【0038】しかし、本実施の形態の超音波画像取得装
置10は、制御部18が、初期的には、予め設定された
一定の間欠時間間隔で超音波反射信号をメモリ20に記
憶保管させるが、記憶保管の都度、強度変化算出部14
が、関心領域についての超音波反射信号の強度と、時系
列的にひとつ前の超音波反射信号を記憶保管したときの
関心領域についての超音波反射信号の強度との差を算出
し、制御部18が、対応付け記憶部に記憶された対応付
けにしたがって、強度変化算出部14によって算出され
た差に応じて変化する間欠時間間隔で、超音波反射信号
をメモリ20に記憶保管するため、図5(b)に示すよ
うに、超音波反射信号の経時的な変化が大きい範囲で
は、間欠時間間隔は小さくなるように自動的に設定さ
れ、超音波反射信号の経時的な変化が小さい範囲では、
間欠時間間隔は大きくなるように自動的に設定される。
【0039】この結果、超音波反射信号の経時的な変化
が大きい範囲では、時系列的に密に多数の静止画をメモ
リ20に記憶保管させることができるため、上述したプ
ラトー部分Aなどを検出洩れすることなく血流状態を精
度よく再現することができ、一方、超音波反射信号の経
時的な変化が小さい範囲では、時系列的に粗く静止画を
メモリ20に記憶保管させるため、経時的に変化の少な
い静止画の保管のためにメモリ20の無駄に占有するの
を防止し、静止画の観察に無駄な労力を費やすのを防止
することができる。
【0040】なお、以上の作用によってメモリ20に記
憶保管された複数の静止画である超音波断層像Pはそれ
ぞれ、後の観察読影の際に、制御部18によって各別に
信号処理部15に出力され、静止画を表す輝度に変換さ
れてフレームメモリ16に出力され、静止画である超音
波断層像Pとしてモニタ17に順次表示され、医師等に
よる血流状態の診断等に供される。
【0041】このように、本実施の形態の超音波画像取
得装置および超音波画像取得方法によれば、予め設定さ
れた対応付けにしたがって、超音波反射信号を検出する
間欠時間間隔を、既に検出された超音波反射信号との時
系列的な強度変化に応じて、自動的に変化するため、関
心領域である肝臓130からの超音波反射信号の急激な
時系列的変化を表す超音波断層像Pを記録し損なうのを
防止することができ、一方、強度変化の小さい期間は、
短時間の間に多数の超音波断層像Pを記憶保管すること
がないため、無用に多数の超音波画像を記録することが
なく、後にこれら静止画である超音波断層像を再生して
観察読影する際の労力を軽減することができる。
【0042】なお、本実施の形態の超音波画像取得装置
においては、対応付け記憶部19に記憶されている対応
付けを、参照テーブル形式のものとしたが、この形式に
限らず、たとえば関数形式で対応付けられたものであっ
てもよい。この場合の関数としては、たとえば、下記式
(1)に示すものや、式(2)に示すものなどを適用す
ることができる。
【0043】
【数1】
【0044】
【数2】
【0045】なお、式(1)は、間欠時間間隔ΔTn+1
を、今回検出された超音波反射信号値Snと前回検出さ
れた超音波反射信号値Sn-1との差(Sn−Sn-1)のみ
に対応付けた関数であり、式(2)は、間欠時間間隔Δ
n+1を、今回検出された超音波反射信号値Snと前回検
出された超音波反射信号値Sn-1との差(Sn−Sn-1
のみならず、以前の全ての超音波反射信号値差(Si
i-1)(ただし、2≦i≦n)とその間の間欠時間間
隔ΔTiとの積ΔTi×(Si−Si-1)に対応付けた関数
であって、時系列に直近の当該積ΔTn×(Sn
n-1)に、最も重み(αi>αi-1)を付けた関数であ
る。式(2)は一般化して、下記式(3)のように定義
してもよい。
【0046】
【数3】
【0047】
【発明の効果】本発明の超音波画像取得方法および超音
波画像取得装置によれば、つぎの効果が得られる。
【0048】第1に、予め設定された対応付けにしたが
って、超音波反射信号を検出する間欠時間間隔を、既に
検出された超音波反射信号の時系列的な強度変化に応じ
て変化させればよいため、変化させる間欠時間間隔を誤
るおそれがなく、オペレータの熟練度や勘に頼ることな
く、最適な間欠時間間隔を設定することができる。した
がって、オペレータは、超音波画像の取得操作時に、間
欠時間間隔の変更操作に注意を払う必要がなくなり、オ
ペレータの作業負担を軽減することができる。
【0049】第2に、さらに、対応付けとして、超音波
反射信号の時系列的な強度変化(超音波反射信号の強度
の経時的変化の大きさの絶対値)が大きくなるにしたが
って、超音波反射信号を検出する間欠時間間隔を短縮
し、超音波反射信号の時系列的な強度変化が小さくなる
にしたがって、超音波反射信号を検出する間欠時間間隔
を延長するように設定した超音波画像取得方法および超
音波画像取得装置によれば、超音波反射信号の時系列的
な強度変化が大きいときに、間欠時間間隔を短縮するよ
うに変更することにより、強度変化の大きい期間は、短
時間の間に多数の超音波画像を取得することができるた
め、被写体の急激な時系列的変化を表す超音波画像を記
録し損なうのを防止することができ、一方、強度変化の
小さい期間は、短時間の間に多数の超音波画像を取得す
ることがないため、無用に多数の超音波画像を記録する
ことがなく、後に画像を再生して観察読影する際の労力
を軽減することができる。
【0050】第3に、さらに、対応付けに基づいて、超
音波反射信号を検出する間欠時間間隔を、超音波画像の
一部のみに対応する超音波反射信号の時系列的な強度変
化の大きさに応じて、変化させるようにした超音波画像
取得方法および超音波画像取得装置によれば、一部の強
度変化にのみ応じて間欠時間間隔を変化させることによ
って、レスポンスを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である超音波画像取得装置
を示すブロック図である。
【図2】造影剤が投与された被検体を表す図である。
【図3】超音波画像を表す図である。
【図4】超音波反射信号の経時的な強度変化を示すグラ
フである。
【図5】(a)は間欠時間間隔が一定である従来の方法
・装置によって検出される超音波反射信号の強度変化を
示す図であり、(b)は間欠時間間隔を自動的に変更す
る本発明の方法・装置によって検出される超音波反射信
号の強度変化を示す図である。
【符号の説明】
10 超音波画像取得装置 11 プローブ 12 超音波パルス発生部 13 超音波反射信号検出部 14 強度変化算出部 15 信号処理部 16 フレームメモリ 17 モニタ 18 制御部 19 対応付け記憶部 20 メモリ 100 被検体(被写体) 130 関心領域(肝臓)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡庭 貴志 東京都日野市旭が丘四丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 (72)発明者 柿沢 剛 東京都日野市旭が丘四丁目7番地の127 ジーイー横河メディカルシステム株式会社 内 Fターム(参考) 4C301 AA02 CC01 DD01 EE11 EE13 EE17 JB23 JB29 KK01 KK30 LL03 LL05 LL20 5C022 AA08 AA13 AA15 AB31 AC69

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体からの超音波反射信号を間欠的に
    複数回検出し、前記間欠的な検出ごとにそれぞれ対応す
    る前記被写体の超音波画像を、対応する検出ごとの前記
    超音波反射信号に基づいて取得する超音波画像取得方法
    であって、 前記超音波反射信号の時系列的な強度変化と、前記超音
    波反射信号を検出する間欠時間間隔とを予め対応付け、 前記対応付けに基づいて、前記超音波反射信号を検出す
    る間欠時間間隔を、既に検出された前記超音波反射信号
    の時系列的な強度変化に応じて変化させることを特徴と
    する超音波画像取得方法。
  2. 【請求項2】 前記対応付けは、前記超音波反射信号の
    時系列的な強度変化が大きくなるにしたがって、前記超
    音波反射信号を検出する間欠時間間隔を短縮し、前記超
    音波反射信号の時系列的な強度変化が小さくなるにした
    がって、前記超音波反射信号を検出する間欠時間間隔を
    延長するように設定することを特徴とする請求項1に記
    載の超音波画像取得方法。
  3. 【請求項3】 前記対応付けに基づいて、前記超音波反
    射信号を検出する間欠時間間隔を、前記超音波画像の一
    部のみに対応する超音波反射信号の時系列的な強度変化
    の大きさに応じて、変化させることを特徴とする請求項
    1または2に記載の超音波画像取得方法。
  4. 【請求項4】 被写体からの超音波反射信号を検出する
    超音波信号検出手段と、前記超音波信号検出手段によっ
    て検出された前記超音波反射信号に基づいて前記被写体
    の超音波画像を生成する超音波画像生成手段と、前記超
    音波信号検出手段が前記超音波反射信号を間欠的に複数
    回検出するように、前記超音波信号検出手段を制御する
    制御手段と、を備えた超音波画像取得装置であって、 前記超音波反射信号の時系列的な強度変化の大きさと前
    記超音波反射信号を検出する間欠時間間隔とが予め対応
    付けられて記憶された対応付け記憶手段と、 前記超音波反射信号の時系列的な強度変化の大きさを算
    出する強度変化算出手段と、をさらに備え、 前記制御手段は、前記対応付け記憶手段に記憶された対
    応付けに基づいて、前記超音波反射信号を検出する間欠
    時間間隔を、前記強度変化算出手段によって検出された
    強度変化の大きさに応じて変化させることを特徴とする
    超音波画像取得装置。
  5. 【請求項5】 前記対応付け記憶手段に記憶された対応
    付けは、前記超音波反射信号の時系列的な強度変化が大
    きくなるにしたがって、前記超音波反射信号を検出する
    間欠時間間隔を短縮し、前記超音波反射信号の時系列的
    な強度変化が小さくなるにしたがって、前記超音波反射
    信号を検出する間欠時間間隔を延長するように設定され
    ていることを特徴とする請求項4に記載の超音波画像取
    得装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記対応付け記憶手段
    に記憶された対応付けに基づいて、前記超音波反射信号
    を検出する間欠時間間隔を、前記超音波画像の一部のみ
    に対応する超音波反射信号の時系列的な強度変化の大き
    さに応じて、変化させることを特徴とする請求項4また
    は5に記載の超音波画像取得装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006259701A (ja) * 2005-02-16 2006-09-28 Nikon Corp 間欠撮影装置とこれを有する顕微鏡システム
US9763615B2 (en) 2014-01-28 2017-09-19 Koninklijke Philips N.V. Device and method for monitoring bladder volume of a subject

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