JP2002306088A - ペットフード - Google Patents

ペットフード

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JP2002306088A
JP2002306088A JP2001116049A JP2001116049A JP2002306088A JP 2002306088 A JP2002306088 A JP 2002306088A JP 2001116049 A JP2001116049 A JP 2001116049A JP 2001116049 A JP2001116049 A JP 2001116049A JP 2002306088 A JP2002306088 A JP 2002306088A
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JP
Japan
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pet food
pet
weight
fat
obesity
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Application number
JP2001116049A
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English (en)
Inventor
Tomoshige Umeda
智重 梅田
Kazuya Otsuji
一也 大辻
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Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 次の成分(A)〜(C): (A)ジグリセリド 0.1〜50重量%、 (B)糖吸収遅延剤、 (C)炭水化物 を含有するペットフード。 【効果】 本発明のペットフードは、食後の血糖値の急
激な上昇を抑制し、インシュリンの分泌を抑えて脂肪を
有効に吸収されにくくしまた脂肪を燃焼させて体への脂
肪の蓄積を抑え肥満予防及び改善効果に優れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、肥満予防及び改善
効果を有するペットフードに関する。
【0002】
【従来の技術】近年のペットブームによりペットの飼育
数は増大し、それに伴いペットの高齢化によるさまざま
な問題点が指摘されている。その一つにペットの肥満に
よる、糖尿病、肝臓疾患等の人でいうところの成人病の
増大が挙げられる。また、特にペットの避妊手術の後の
ホルモンバランスが狂い肥満する犬や猫が多いことも指
摘されている。そのような中で、肥満解消を意識したペ
ットフードが数多く市販されてきている。ペットフード
の多くは、油の量を抑え、重量当たりのカロリーを抑え
たものがほとんどである。また肥満治療等の観点から脂
肪吸収抑制効果を有する薬剤を含有させたり、分解酵素
の活性阻害効果のある物質を含有させるものは多く提案
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のペットフードは、脂肪摂取量を減少させることを基本
とするもので、脂肪を有効に吸収されにくくする、又は
積極的に脂肪を燃焼させることに関しては有効な提案は
なされていない。
【0004】本発明の目的は、食後の血糖値の急激な上
昇を抑制し、インシュリンの分泌を抑えると同時に、体
への脂肪の蓄積が少ないジグリセリドを組み合せること
によって効果的な肥満予防及び改善のあるペットフード
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、炭水化物の
吸収を遅延させると同時に体への脂肪蓄積の少ないジグ
リセリドと組み合せることでより効果的に、体への脂肪
の蓄積を抑えて肥満が予防でき、また改善されること見
出した。 本発明は、次の成分(A)〜(C): (A)ジグリセリド 0.1〜50重量%、 (B)糖吸収遅延剤、 (C)炭水化物 を含有するペットフードを提供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明のペットフードには、ジグ
リセリドを0.1〜50重量%含有するが、好ましくは
0.5〜50重量%、特に1〜10重量%であるのが体
への脂肪の蓄積を抑えて肥満の予防及び改善効果の点で
好ましい。ジグリセリドとしては、構成脂肪酸中に炭素
数14〜22の飽和又は不飽和脂肪酸を含有する油脂、
例えば、サフラワー油、オリーブ油、綿実油、コーン
油、ナタネ油、大豆油、パーム油、ひまわり油、亜麻仁
油、ごま油;ラード、牛脂、魚油、乳脂又はそれらの分
別油の天然油脂中に含有するジグリセリドを用いるが、
ジグリセリドの含有量を調整するために、これらの天然
油脂、ランダム化油、硬化油、エステル交換油から選ば
れた油脂とグリセリンとを、アルカリ金属又はアルカリ
土類金属の水酸化物の存在下でエステル交換させるか、
又はこれらの油脂由来の脂肪酸混合物とグリセリンとの
エステル化反応により得ることができる。この際2種以
上の油脂を混合してもよい。なお、これらの反応は上記
のようなアルカリ触媒等を用いた化学反応によっても実
施することができるが、1,3−位選択的リパーゼ等の
酵素を経て温和な条件で反応を行う方が、酸化安定性、
嗜好性の点で好ましい。
【0007】本発明のペットフードには、炭水化物が分
解して生成した糖の吸収を抑える物質である糖吸収遅延
剤(成分(B))を含有する。成分(B)としては、胃
及び小腸の上部で完全には吸収されないようにペットフ
ード成分を被覆又は混和する被覆素材、糖吸収抑制剤、
α−アミラーゼ阻害剤が挙げられる。
【0008】成分(B)を被覆素材とする場合は、胃及
び小腸の上部で完全には吸収されないように被覆又は混
和されているが、ここで胃及び小腸の上部で完全には吸
収されないとは、炭水化物の消化あるいは炭水化物が分
解してできた単糖類の吸収を遅延させることによって、
通常は胃及び小腸上部でほとんど消化吸収されてしまう
炭水化物が小腸中部、下部にわたり消化吸収が起こるた
め、血液への糖の移行が緩やかになりインシュリンの分
泌を刺激しにくくすることをいう。このような被覆素材
としては、小腸で溶解する腸溶性コーティング剤が好ま
しく、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート
(HPMCP)、セルロースアセテートフタレート(C
AP)、メタアクリル酸・アクリルエチルコポリマー、
メタアクリル酸・メタアクリル酸メチルコポリマー等が
挙げられる。更に、寒天、ゼラチン、トウモロコシ蛋白
・ツェイン等も使用できる。
【0009】これらの被覆素材は、ペットフード中に1
〜60重量%、特に1.5〜50重量%含有するのが好
ましい。
【0010】被覆素材で被覆又は混和する方法として
は、予めペットフード成分の混合物を調製し、被覆素材
溶液又は分散液をスプレーする方法、該液中に浸漬する
方法等また、ペットフード成分と混練する方法及びそれ
を押出し成形する方法、カプセル化する方法等がある。
【0011】成分(B)を、糖吸収抑制剤とすることに
より、血糖値の急激な上昇が抑えられ、肥満予防・改善
効果の点で好ましい。糖吸収抑制剤としては、ギムネマ
・シルベスタ葉含水アルコール抽出物、フェニルグルコ
キシド化合物、なつめ葉乾燥粉末又は含水アルコール抽
出物、タラノキサポニン類等が挙げられる。ここで、フ
ェニルグルコキシド化合物としては、タキオサイド、ア
ルブチンが挙げられ、タラノキサポニン類としてはオレ
アール酸3−o{β−D−グルコピラシル(1→3)−
[β−D−キシロピラノシル(1→2)]−α−L−ア
ラビノピラノシド}が挙げられる。これらの糖吸収抑制
剤は、ペットフード中に0.01〜10重量%、特に
0.1〜5重量%含有するのが好ましい。この際、糖吸
収抑制剤が、抽出物である場合は乾燥固形分として含有
される。
【0012】成分(B)をα−アミラーゼ阻害剤とする
と、小腸上部における澱粉の分解に関与するα−アミラ
ーゼの活性を阻害され、小腸上部における糖の吸収を抑
え血糖値の急激な上昇が抑えられ、肥満の予防及び改善
の効果がより上昇し好ましい。
【0013】α−アミラーゼ阻害剤としては、例えば月
桂樹葉の親水性溶剤抽出物、小麦グルテンα−アミラー
ゼ阻害画分等が挙げられる。小麦グルテンα-アミラー
ゼ阻害画分は、小麦アルブミンとして市販品(グルコデ
ザイン 日清製粉社製)にも配合されている。本発明の
ペットフード中に0.01〜10重量%、特に0.1〜
5重量%含有するのが好ましい。
【0014】本発明のペットフードには、炭水化物を穀
物類として含有する。穀物類とては小麦、大麦、ライ
麦、マイカ、トウモロコシ、米、ひえ、あわ、アマラン
サス、キヌア等が挙げられる。炭水化物は、ペットフー
ド中に10〜70重量%、好ましくは20〜60重量
%、特に30〜50重量%含有するのが好ましい。
【0015】本発明のペットフードには、更に植物ステ
ロールを含有してもよい。植物ステロールは、ペットフ
ード中に、コレステロール低下効果の点で0.1重量%
以上、特に0.5重量%以上含有するのが好ましい。ま
た植物ステロール含量の上限は、0.1〜30重量%の
範囲であればよい。ここで植物ステロールとしては、例
えばα−シトステロール、β−シトステロール、スチグ
マステロール、カンペステロール、α−シトスタノー
ル、β−シトスタノール、スチグマスタノール、カンペ
スタノール、シクロアルテノール等のフリー体、及びこ
れらの脂肪酸エステル、フェルラ酸エステル、桂皮酸エ
ステル等のエステル体が挙げられる。
【0016】本発明のペットフードは、動物性蛋白質、
植物ステロール、植物蛋白質、ぬか類、粕類、糖類、野
菜、ビタミン類、ミネラル類等とともに混合して製造さ
れる。動物性蛋白質としてはペットフード中に0.2〜
60重量%含有するのが好ましい。植物蛋白質として
は、大豆蛋白質が、ぬか類としては、米ぬか、ふすま等
が、粕類としては、大豆粕等が挙げられ、植物蛋白質、
ぬか類及び粕類の合計量が、ペットフード中に5〜95
%含有するのが好ましい。糖類としてはオリゴ糖、砂
糖、ショ糖、糖みつ等が挙げられ、5〜80重量%含有
するのが好ましい。野菜類としては野菜エキス等が挙げ
られ、1〜30重量%含有するのが好ましい。ビタミン
類としては、A、B1、B2、D、E、ナイアシン、パン
トテン酸、カロチン等が挙げられ、0.05〜10重量
%含有するのが好ましい。ミネラル類としては、カルシ
ウム、リン、ナトリウム、カリウム、鉄等が挙げられ、
0.05〜10重量%含有するのが好ましい。この他、
一般的にペットフードに使用されるゲル化剤、保型剤、
pH調整剤、調味料、防腐剤、栄養補強剤等も含有するこ
とができる。この製造過程において、油脂の酸化を抑制
する目的で窒素などの不活性ガスで置換したり脱気しな
がら製造することが、特に加熱工程で有効であるため好
ましい。
【0017】
【実施例】実施例1 表1に示す組成のトウモロコシツェインを除くペットフ
ード成分を予備混合した後、水分含有量を25重量%に
調整してから、2軸エクストルーダーに送り、130
℃、1970kPaで充分に混合し、ダイの細孔より急速
に押し出した後、10mmの長さに切断した後、(トウモ
ロコシツェインを使用する場合は、成形物に80体積%
のエタノール水溶液中に溶解したトウモロコシツェイン
をスプレーし)ついで70℃、5時間送風乾燥した。
【0018】得られたペットフードを用いて肥満改善効
果を試験した。
【0019】肥満改善試験 肥満改善試験として、各5頭の肥満犬を用いた。各実験
食を3ヶ月にわたり食させ、肥満の改善の程度を比較し
た。判定の基準は体重、胸囲、胴囲、腋下の皮下脂肪
厚、空腹時血糖で総合的に判断した。なお、腋下の皮下
脂肪厚は体脂肪率との相関が高いことが知られている。
【0020】下記の基準に従って、評価した結果を表1
に示す。 評点 5:肥満改善効果が著しい 4:肥満改善効果が優れる 3:肥満改善効果がある 2:肥満改善効果が低い 1:肥満改善効果がない
【0021】
【表1】
【0022】
【発明の効果】本発明のペットフードは、食後の血糖値
の急激な上昇を抑制し、インシュリンの分泌を抑えて脂
肪を有効に吸収されにくくしまた脂肪を燃焼させて体へ
の脂肪の蓄積を抑え肥満予防及び改善効果に優れる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A23K 1/16 303 A23K 1/16 303D 305 305 1/165 1/165 A Fターム(参考) 2B005 AA00 JA04 KA02 LA06 LA07 LB01 MA03 MA05 MB04 MC02 2B150 AA06 AB01 AB10 AE05 AE37 BC01 BC06 CE02 CE04 CE05 CJ08 DA37 DA55 DE01 DF07 DH03 DH35 DJ03

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(A)〜(C): (A)ジグリセリド 0.1〜50重量%、 (B)糖吸収遅延剤、 (C)炭水化物 を含有するペットフード。
  2. 【請求項2】 成分(B)が被覆素材である請求項1記
    載のペットフード。
  3. 【請求項3】 成分(B)が糖吸収抑制剤である請求項
    1記載のペットフード。
  4. 【請求項4】 成分(B)がα−アミラーゼ阻害剤であ
    る請求項1記載のペットフード。
JP2001116049A 2001-04-13 2001-04-13 ペットフード Pending JP2002306088A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004047552A1 (en) * 2002-11-26 2004-06-10 Hill's Pet Nutrition, Inc. Composition and method
JP2008535522A (ja) * 2005-04-11 2008-09-04 ザ・アイムス・カンパニー カカオバター成分及び動物性脂肪成分を含む組成物
CN101647509A (zh) * 2008-08-11 2010-02-17 熙可国际贸易(上海浦东新区)有限公司 一种宠物食品及其生产工艺

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