JP2002305804A - 電動車両用駆動制御装置、電動車両用駆動制御方法及びそのプログラム - Google Patents

電動車両用駆動制御装置、電動車両用駆動制御方法及びそのプログラム

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JP2002305804A JP2001101954A JP2001101954A JP2002305804A JP 2002305804 A JP2002305804 A JP 2002305804A JP 2001101954 A JP2001101954 A JP 2001101954A JP 2001101954 A JP2001101954 A JP 2001101954A JP 2002305804 A JP2002305804 A JP 2002305804A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】道路状況に応じて電動車両を円滑に走行させる
ことができるようにする。 【解決手段】駆動モータ25と、現在地検出手段と、現
在地に対応させて道路状況を判定する道路状況判定処理
手段91と、運転者による電動車両の操作状態に対応さ
せて駆動輪において必要とされる車両要求トルクを算出
する車両要求トルク算出処理手段92と、車両要求トル
クと等しいトルクが駆動輪において得られるように駆動
モータ25の制御を行う駆動モータ制御処理手段93と
を有する。車両要求トルク算出処理手段92は、道路状
況に応じて、運転者による電動車両の操作状態と車両要
求トルクとの対応関係を変更する。道路状況に応じて、
運転者による電動車両の操作状態と車両要求トルクとの
対応関係が変更されるので、道路状況に応じて電動車両
を円滑に走行させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動車両用駆動制
御装置、電動車両用駆動制御方法及びそのプログラムに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コーナに進入するまでの間に減速
することができるように駆動モータによる回生制御を行
うようにした電動車両が提供されている(特開平10−
201008号参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の電動車両においては、前記回生制御が行われるの
は、電動車両がコーナに進入するまでの間に限られ、コ
ーナを走行している間は、通常の制御に戻されてしま
う。したがって、道路の曲率半径、道路勾(こう)配等
の道路状況に応じて円滑にコーナを走行することができ
ない。
【0004】本発明は、前記従来の電動車両の問題点を
解決して、道路状況に応じて電動車両を円滑に走行させ
ることができる電動車両用駆動制御装置、電動車両用駆
動制御方法及びそのプログラムを提供することを目的と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の電
動車両用駆動制御装置においては、駆動輪と機械的に連
結された駆動モータと、現在地を検出する現在地検出手
段と、現在地に対応させて道路状況を判定する道路状況
判定処理手段と、運転者による電動車両の操作状態に対
応させて前記駆動輪において必要とされる車両要求トル
クを算出する車両要求トルク算出処理手段と、前記車両
要求トルクと等しいトルクが駆動輪において得られるよ
うに前記駆動モータの制御を行う駆動モータ制御処理手
段とを有する。
【0006】そして、前記車両要求トルク算出処理手段
は、前記道路状況に応じて、運転者による電動車両の操
作状態と車両要求トルクとの対応関係を変更する。
【0007】本発明の他の電動車両用駆動制御装置にお
いては、さらに、前記車両要求トルク算出処理手段は、
運転者による電動車両の操作状態に対応させて車両要求
トルクがあらかじめ設定された複数のトルクパターンの
うちの一つのトルクパターンを、前記道路状況に応じて
選択する。
【0008】本発明の更に他の電動車両用駆動制御装置
においては、さらに、前記運転者による電動車両の操作
状態は、アクセルペダル位置及び車速である。
【0009】本発明の更に他の電動車両用駆動制御装置
においては、さらに、前記複数のトルクパターンは、運
転者が操作するアクセルペダルが解放されているときの
車両要求トルクが、道路状況に応じて複数設定されてい
る。
【0010】本発明の更に他の電動車両用駆動制御装置
においては、さらに、前記車両要求トルク算出処理手段
は、道路の降り勾配が大きいほど、車両要求トルクが小
さいパターンを選択する。
【0011】本発明の更に他の電動車両用駆動制御装置
においては、さらに、前記車両要求トルク算出処理手段
は、道路の曲率半径が小さいほど、車両要求トルクが小
さいパターンを選択する。
【0012】本発明の更に他の電動車両用駆動制御装置
においては、さらに、エンジンと機械的に連結された発
電機と、駆動モータ及び駆動輪に連結された出力軸と、
少なくとも3個の歯車要素を備え、各歯車要素が前記エ
ンジン、発電機及び出力軸にそれぞれ連結された差動歯
車装置とを有する。そして、前記駆動モータ制御処理手
段は、前記エンジンから前記出力軸に伝達されるトルク
に基づいて、車両要求トルクと等しいトルクが駆動輪に
おいて得られるように前記駆動モータの制御を行う。
【0013】本発明の電動車両用駆動制御方法において
は、現在地を検出し、現在地に対応させて道路状況を判
定し、運転者による電動車両の操作状態に対応させて駆
動輪において必要とされる車両要求トルクを算出し、該
車両要求トルクと等しいトルクが駆動輪において得られ
るように駆動モータの制御を行う。
【0014】そして、前記道路状況に応じて、運転者に
よる電動車両の操作状態と車両要求トルクとの対応関係
を変更する。
【0015】本発明の電動車両用駆動制御方法のプログ
ラムにおいては、コンピュータを、現在地に対応させて
道路状況を判定する道路状況判定処理手段、運転者によ
る電動車両の操作状態に対応させて駆動輪において必要
とされる車両要求トルクを算出する車両要求トルク算出
処理手段、及び前記車両要求トルクと等しいトルクが駆
動輪において得られるように駆動モータの制御を行う駆
動モータ制御処理手段として機能させる。
【0016】そして、前記車両要求トルク算出処理手段
は、前記道路状況に応じて、運転者による電動車両の操
作状態と車両要求トルクとの対応関係を変更する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この場
合、電動車両としてのハイブリッド型車両について説明
する。
【0018】図1は本発明の実施の形態における電動車
両用駆動制御装置の機能ブロック図である。
【0019】図において、25は図示されない駆動輪と
機械的に連結された駆動モータ、121は現在地を検出
する現在地検出手段としてのGPS、91は現在地に対
応させて道路状況を判定する道路状況判定処理手段、9
2は運転者による電動車両の操作状態に対応させて前記
駆動輪において必要とされる車両要求トルクを算出する
車両要求トルク算出処理手段、93は前記車両要求トル
クと等しいトルクが駆動輪において得られるように前記
駆動モータ25の制御を行う駆動モータ制御処理手段で
ある。
【0020】図2は本発明の実施の形態におけるハイブ
リッド型車両の概念図である。
【0021】図において、11は第1の軸線上に配設さ
れたエンジン(E/G)、12は前記第1の軸線上に配
設され、前記エンジン11を駆動することによって発生
させられた回転を出力する出力軸、13は前記第1の軸
線上に配設され、前記出力軸12を介して入力された回
転に対して変速を行う差動歯車装置としてのプラネタリ
ギヤユニット、14は前記第1の軸線上に配設され、前
記プラネタリギヤユニット13における変速後の回転が
出力される出力軸、15は該出力軸14に固定された出
力ギヤとしての第1のカウンタドライブギヤ、16は前
記第1の軸線上に配設され、伝達軸17を介して前記プ
ラネタリギヤユニット13と連結され、更にエンジン1
1と機械的に連結された第1の電動機としての発電機
(G)である。
【0022】前記出力軸14はスリーブ形状を有し、前
記出力軸12を包囲して配設される。また、前記第1の
カウンタドライブギヤ15はプラネタリギヤユニット1
3よりエンジン11側に配設される。
【0023】そして、前記プラネタリギヤユニット13
は、少なくとも、第1の歯車要素としてのサンギヤS、
該サンギヤSと噛(し)合するピニオンP、該ピニオン
Pと噛合する第2の歯車要素としてのリングギヤR、及
び前記ピニオンPを回転自在に支持する第3の歯車要素
としてのキャリヤCRを備え、前記サンギヤSは前記伝
達軸17を介して発電機16と、リングギヤRは、出力
軸14及び所定のギヤ列を介して、前記第1の軸線と平
行な第2の軸線上に配設され、前記発電機16と互いに
機械的に連結された第2の電動機としての駆動モータ
(M)25、及び該駆動モータ25と機械的に連結され
た駆動輪37と、キャリヤCRは出力軸12を介してエ
ンジン11と連結される。また、前記キャリヤCRとハ
イブリッド型車両の駆動装置のケース10との間にワン
ウェイクラッチFが配設され、該ワンウェイクラッチF
は、エンジン11から正方向の回転がキャリヤCRに伝
達されたときにフリーになり、発電機16又は駆動モー
タ25から逆方向の回転がキャリヤCRに伝達されたと
きにロックされ、逆方向の回転がエンジン11に伝達さ
れないようにする。
【0024】さらに、前記発電機16は、前記伝達軸1
7に固定され、回転自在に配設されたロータ21、該ロ
ータ21の周囲に配設されたステータ22、及び該ステ
ータ22に巻装されたコイル23から成る。前記発電機
16は、伝達軸17を介して伝達される回転によって電
力を発生させる。前記コイル23は、図示されないバッ
テリに接続され、該バッテリに直流の電流を供給する。
前記ロータ21と前記ケース10との間に発電機ブレー
キBが配設され、該発電機ブレーキBを係合させること
によってロータ21を固定し、発電機16の回転を停止
させることができる。
【0025】また、26は前記第2の軸線上に配設さ
れ、前記駆動モータ25の回転が出力される出力軸、2
7は該出力軸26に固定された出力ギヤとしての第2の
カウンタドライブギヤである。前記駆動モータ25は、
前記出力軸26に固定され、回転自在に配設されたロー
タ40、該ロータ40の周囲に配設されたステータ4
1、及び該ステータ41に巻装されたコイル42から成
る。
【0026】前記駆動モータ25は、コイル42に供給
される電流によって駆動モータトルクを発生させる。そ
のために、前記コイル42は前記バッテリに接続され、
該バッテリからの直流の電流が交流の電流に変換されて
供給されるようになっている。
【0027】そして、該駆動輪37をエンジン11の回
転と同じ方向に回転させるために、前記第1、第2の軸
線と平行な第3の軸線上にカウンタシャフト30が配設
され、該カウンタシャフト30に、第1のカウンタドリ
ブンギヤ31、及び該第1のカウンタドリブンギヤ31
より歯数が多い第2のカウンタドリブンギヤ32が固定
される。また、前記第1のカウンタドリブンギヤ31と
前記第1のカウンタドライブギヤ15とが、また、前記
第2のカウンタドリブンギヤ32と前記第2のカウンタ
ドライブギヤ27とが噛合させられ、前記第1のカウン
タドライブギヤ15の回転が反転されて第1のカウンタ
ドリブンギヤ31に、前記第2のカウンタドライブギヤ
27の回転が反転されて第2のカウンタドリブンギヤ3
2に伝達されるようになっている。
【0028】さらに、前記カウンタシャフト30には前
記第1のカウンタドリブンギヤ31より歯数が少ないデ
フピニオンギヤ33が固定される。
【0029】そして、前記第1〜第3の軸線と平行な第
4の軸線上にディファレンシャル装置36が配設され、
該ディファレンシャル装置36のデフリングギヤ35と
前記デフピニオンギヤ33とが噛合させられる。したが
って、デフリングギヤ35に伝達された回転が前記ディ
ファレンシャル装置36によって分配され、駆動輪37
に伝達される。このように、エンジン11によって発生
させられた回転を第1のカウンタドリブンギヤ31に伝
達することができるだけでなく、駆動モータ25によっ
て発生させられた回転を第2のカウンタドリブンギヤ3
2に伝達することができるので、エンジン11及び駆動
モータ25を駆動することによってハイブリッド型車両
を走行させることができる。
【0030】なお、38はロータ21の位置、すなわ
ち、発電機ロータ位置θGを検出するレゾルバ等の発電
機ロータ位置センサ、39はロータ40の位置、すなわ
ち、駆動モータロータ位置θMを検出するレゾルバ等の
駆動モータロータ位置センサである。
【0031】前記発電機ロータ位置θGの変化率ΔθG
を算出することによって発電機16の回転速度、すなわ
ち、発電機回転速度NGを算出し、前記駆動モータロー
タ位置θMの変化率ΔθMを算出することによって駆動
モータ25の回転速度、すなわち、駆動モータ回転速度
NMを算出することができる。また、前記変化率Δθ
M、及び前記出力軸26から駆動輪37までのトルク伝
達系におけるギヤ比γVに基づいて車速Vを算出するこ
とができる。なお、発電機ロータ位置θGは発電機回転
速度NGに対応し、駆動モータロータ位置θMは駆動モ
ータ回転速度NMに対応するので、実質的に、発電機ロ
ータ位置センサ38は、発電機回転速度NGを検出する
発電機回転速度検出手段として、駆動モータロータ位置
センサ39は、駆動モータ回転速度NMを検出する駆動
モータ回転速度検出手段及び車速Vを検出する車速検出
手段として機能する。
【0032】次に、前記プラネタリギヤユニット13の
動作について説明する。
【0033】図3は本発明の実施の形態におけるプラネ
タリギヤユニットの動作説明図、図4は本発明の実施の
形態における通常走行時の車速線図、図5は本発明の実
施の形態における通常走行時のトルク線図である。
【0034】図2及び3に示されるように、プラネタリ
ギヤユニット13においては、キャリヤCRがエンジン
11と、サンギヤSが発電機16と、リングギヤRが出
力軸14を介して前記駆動モータ25及び駆動輪37と
それぞれ連結されるので、リングギヤRの回転速度、す
なわち、リングギヤ回転速度NRと、出力軸14に出力
される回転速度、すなわち、出力軸回転速度とが等し
く、キャリヤCRの回転速度とエンジン11の回転速
度、すなわち、エンジン回転速度NEとが等しく、サン
ギヤSの回転速度と発電機回転速度NGとが等しくな
る。そして、リングギヤRの歯数がサンギヤSの歯数の
ρ倍(本実施の形態においては2倍)にされると、 (ρ+1)・NE=1・NG+ρ・NR の関係が成立する。したがって、リングギヤ回転速度N
R及び発電機回転速度NGに基づいてエンジン回転速度
NE NE=(1・NG+ρ・NR)/(ρ+1) ……(1) を算出することができる。なお、前記式(1)によっ
て、プラネタリギヤユニット13の回転速度関係式が構
成される。
【0035】また、エンジントルクTE、リングギヤR
に発生させられるトルク、すなわち、リングギヤトルク
TR、及び発電機トルクTGは、 TE:TR:TG=(ρ+1):ρ:1 ……(2) の関係になり、互いに反力を受け合う。なお、前記式
(2)によって、プラネタリギヤユニット13のトルク
関係式が構成される。
【0036】そして、ハイブリッド型車両の通常走行時
において、リングギヤR、キャリヤCR及びサンギヤS
はいずれも正方向に回転させられ、図4に示されるよう
に、リングギヤ回転速度NR、エンジン回転速度NE及
び発電機回転速度NGは、いずれも正の値を採る。ま
た、前記リングギヤトルクTR及び発電機トルクTG
は、プラネタリギヤユニット13の歯数によって決定さ
れるトルク比でエンジントルクTEを按(あん)分する
ことによって得られるので、図5に示されるトルク線図
上において、リングギヤトルクTRと発電機トルクTG
とを加えたものがエンジントルクTEになる。
【0037】次に、電動車両用駆動制御装置としてのハ
イブリッド型車両用駆動制御装置について説明する。
【0038】図6は本発明の実施の形態におけるハイブ
リッド型車両用駆動制御装置を示す第1のブロック図、
図7は本発明の実施の形態におけるハイブリッド型車両
用駆動制御装置を示す第2のブロック図である。
【0039】図6において、10はケース、11はエン
ジン、13はプラネタリギヤユニット、16は発電機、
Bは該発電機16のロータ21を固定するための発電機
ブレーキ、25は駆動モータ、28は発電機16を駆動
するためのインバータ、29は駆動モータ25を駆動す
るためのインバータ、37は駆動輪、38は発電機ロー
タ位置センサ、39は駆動モータロータ位置センサ、4
3はバッテリである。前記インバータ28、29は電源
スイッチSWを介してバッテリ43に接続され、該バッ
テリ43は前記電源スイッチSWがオンのときに直流の
電流を前記インバータ28、29に送る。なお、前記バ
ッテリ43の正の極性の端子と負の極性の端子との間に
平滑用のコンデンサCが接続される。
【0040】また、51はCPU、記録装置等から成
り、ハイブリッド型車両の全体の制御を行う車両制御装
置であり、該車両制御装置51は、エンジン制御装置4
6、発電機制御装置47及び駆動モータ制御装置49を
備える。そして、前記エンジン制御装置46は、CP
U、記録装置等から成り、エンジン11の制御を行うた
めに、スロットル開度θ、バルブタイミング等の指示信
号をエンジン11に送る。また、前記発電機制御装置4
7は、CPU、記録装置等から成り、前記発電機16の
制御を行うために、インバータ28に駆動信号SG1を
送る。そして、駆動モータ制御装置49は前記駆動モー
タ25の制御を行うために、インバータ29に駆動信号
SG2を送る。前記車両制御装置51は、ナビゲーショ
ン装置114と接続される。
【0041】前記インバータ28は、駆動信号SG1に
基づいて駆動され、力行(駆動)時にバッテリ43から
直流の電流を受けて、U相、V相及びW相の電流IG
U、IGV、IGWを発生させ、各電流IGU、IG
V、IGWを発電機16に送り、回生(発電)時に発電
機16からU相、V相及びW相の電流IGU、IGV、
IGWを受けて、直流の電流を発生させ、バッテリ43
に送る。
【0042】また、前記インバータ29は、駆動信号S
G2に基づいて駆動され、力行時にバッテリ43から直
流の電流を受けて、U相、V相及びW相の電流IMU、
IMV、IMWを発生させ、各電流IMU、IMV、I
MWを駆動モータ25に送り、回生時に駆動モータ25
からU相、V相及びW相の電流IMU、IMV、IMW
を受けて、直流の電流を発生させ、バッテリ43に送
る。
【0043】また、44は前記バッテリ43の状態、す
なわち、バッテリ状態としてのバッテリ残量SOCを検
出するバッテリ残量検出装置、52はエンジン回転速度
NEを検出するエンジン回転速度センサ、53は図示さ
れない変速操作手段としてのシフトレバーの位置、すな
わち、シフトポジションSPを検出するシフトポジショ
ンセンサ、54はアクセルペダル、55は該アクセルペ
ダル54の位置(踏込量)、すなわち、アクセルペダル
位置APを検出するアクセル操作検出手段としてのアク
セルスイッチ、61はブレーキペダル、62は該ブレー
キペダル61の位置(踏込量)、すなわち、ブレーキペ
ダル位置BPを検出するブレーキ操作検出手段としての
ブレーキスイッチ、63はエンジン11の温度tmを検
出するエンジン温度センサ、64は発電機16の温度、
例えば、コイル23(図2)の温度を検出する発電機温
度センサ、65は駆動モータ25の温度、例えば、コイ
ル42の温度を検出する駆動モータ温度センサである。
【0044】そして、66〜69はそれぞれ電流IG
U、IGV、IMU、IMVを検出する電流センサ、7
2は前記バッテリ状態としてのバッテリ電圧VBを検出
するバッテリ電圧センサである。また、バッテリ状態と
して、バッテリ電流、バッテリ温度等を検出することも
できる。なお、バッテリ残量検出装置44、バッテリ電
圧センサ72、図示されないバッテリ電流センサ、図示
されないバッテリ温度センサ等によってバッテリ状態検
出手段が構成される。
【0045】前記車両制御装置51は、前記エンジン制
御装置46にエンジン制御信号を送ってエンジン11の
駆動・停止を設定したり、発電機ロータ位置θGを読み
込んで発電機回転速度NGを算出したり、駆動モータロ
ータ位置θMを読み込んで駆動モータ回転速度NMを算
出したり、前記回転速度関係式によってエンジン回転速
度NEを算出したり、エンジン制御装置46にエンジン
回転速度NEの目標値、すなわち、エンジン目標回転速
度NE* を設定したり、前記発電機制御装置47に発電
機回転速度NGの目標値、すなわち、発電機目標回転速
度NG* 、及び発電機トルクTGの目標値、すなわち、
発電機目標トルクTG* を設定したり、前記駆動モータ
制御装置49に駆動モータトルクTMの目標値、すなわ
ち、駆動モータ目標トルクTM* 及び駆動モータトルク
補正値δTMを設定したりする。
【0046】そのために、前記車両制御装置51の図示
されない発電機回転速度算出処理手段は、前記発電機ロ
ータ位置θGを読み込んで発電機回転速度NGを算出
し、前記車両制御装置51の図示されない駆動モータ回
転速度算出処理手段は、前記駆動モータロータ位置θM
を読み込んで駆動モータ回転速度NMを算出し、前記車
両制御装置51の図示されないエンジン回転速度算出処
理手段は、前記回転速度関係式によってエンジン回転速
度NEを算出する。なお、前記発電機回転速度算出処理
手段、前記駆動モータ回転速度算出処理手段及び前記エ
ンジン回転速度算出処理手段は、それぞれ、発電機回転
速度NG、駆動モータ回転速度NM及びエンジン回転速
度NEを検出する発電機回転速度検出手段、駆動モータ
回転速度検出手段及びエンジン回転速度検出手段として
機能する。
【0047】本実施の形態においては、前記車両制御装
置51によってエンジン回転速度NEが算出されるよう
になっているが、エンジン回転速度センサ52からエン
ジン回転速度NEを読み込むこともできる。また、本実
施の形態において、車速Vは、駆動モータロータ位置θ
Mに基づいて算出されるようになっているが、リングギ
ヤ回転速度NRを検出し、該リングギヤ回転速度NRに
基づいて車速Vを算出したり、駆動輪37の回転速度、
すなわち、駆動輪回転速度に基づいて車速Vを算出した
りすることもできる。その場合、車速検出手段として、
リングギヤ回転速度センサ、駆動輪回転速度センサ等が
配設される。
【0048】なお、前記車両制御装置51は、車速Vを
ナビゲーション装置114に送り、該ナビゲーション装
置114からノード半径R及び道路勾配wを受ける。
【0049】次に、ナビゲーション装置114について
説明する。
【0050】図7において、114はナビゲーション装
置であり、該ナビゲーション装置114は、現在位置検
出処理部115、道路データ等が記録された記録媒体と
してのデータ記録部116、コンピュータとして配設さ
れ、各種の処理手段として機能し、入力された情報に基
づいて、ナビゲーション処理等の各種の演算処理を行う
ナビゲーション処理部117、入力部134、表示部1
35、音声入力部136、音声出力部137及び通信部
138を有し、前記ナビゲーション処理部117に車両
制御装置51が接続される。
【0051】そして、前記現在位置検出処理部115
は、現在地検出手段としてのGPS(グローバルポジシ
ョニングシステム)121、地磁気センサ122、距離
センサ123、ステアリングセンサ124、ビーコンセ
ンサ125、ジャイロセンサ126、図示されない高度
計等から成る。
【0052】前記GPS121は、人工衛星によって発
生させられた電波を受信することによって地球上におけ
る車両の現在位置、すなわち、現在地を検出し、前記地
磁気センサ122は、地磁気を測定することによって自
車方位を検出し、前記距離センサ123は、道路上の所
定の位置間の距離等を検出する。距離センサ123とし
ては、例えば、図示されない車輪の回転数を測定し、該
回転数に基づいて距離を検出するもの、加速度を測定
し、該加速度を2回積分して距離を検出するもの等を使
用することができる。
【0053】また、前記ステアリングセンサ124は、
舵(だ)角を検出し、ステアリングセンサ124として
は、例えば、図示されないステアリングホイールの回転
部に取り付けられた光学的な回転センサ、回転抵抗セン
サ、車輪に取り付けられた角度センサ等が使用される。
【0054】そして、前記ビーコンセンサ125は、道
路に沿って配設された電波ビーコン、光ビーコン等から
の位置情報を受信して現在地を検出する。前記ジャイロ
センサ126は旋回角を検出し、ジャイロセンサ126
としては、例えば、ガスレートジャイロ、振動ジャイロ
等が使用される。そして、前記ジャイロセンサ126に
よって検出された旋回角を積分することにより、自車方
位を検出することができる。
【0055】なお、前記GPS121及びビーコンセン
サ125はそれぞれ単独で現在地を検出することができ
る。そして、距離センサ123によって検出された距離
と、地磁気センサ122によって検出された自車方位、
又はジャイロセンサ126によって検出された旋回角と
を組み合わせることにより現在地を検出することもでき
る。また、距離センサ123によって検出された距離
と、ステアリングセンサ124によって検出された舵角
とを組み合わせることにより現在地を検出することもで
きる。
【0056】前記データ記録部116は、地図データフ
ァイル、交差点データファイル、ノードデータファイ
ル、道路データファイル、写真データファイル、及び各
地域のホテル、ガソリンスタンド、駐車場、観光地案内
等の施設の情報が記録された施設情報データファイルか
ら成るデータベースを備える。そして、前記各データフ
ァイルには、経路を探索するためのデータのほか、前記
表示部135のディスプレイに設定された画面に、探索
された経路に沿って案内図を表示したり、交差点又は経
路における特徴的な写真、コマ図等を表示したり、次の
交差点までの距離、次の交差点における進行方向等を表
示したり、他の案内情報を表示したりするための各種の
データが記録される。なお、前記データ記録部116に
は、所定の情報を音声出力部137によって出力するた
めの各種のデータも記録される。
【0057】ところで、前記交差点データファイルには
各交差点に関する交差点データが、ノードデータファイ
ルにはノードに関するノードデータが、道路データファ
イルには道路に関する道路データがそれぞれ記録され、
前記交差点データ、ノードデータ及び道路データによっ
て道路状況を表す道路状況データが構成される。なお、
前記ノードデータは、前記地図データファイルに記録さ
れた地図データにおける少なくとも道路の位置及び形状
を構成するものであり、実際の道路の分岐点(交差点、
T字路等も含む)、ノード、各ノード間を連結するノー
ド間リンク等を示すデータから成る。
【0058】そして、前記道路データによって、道路自
体については、幅員、勾配、カント、バンク、路面の状
態、道路の車線数、車線数の減少する地点、幅員の狭く
なる地点等が、コーナについては、曲率半径、交差点、
T字路、コーナの入口等が、道路属性については、降坂
路、登坂路等が、道路種別としては、国道、一般道路、
高速道路等がそれぞれ構成される。さらに、道路データ
によって、踏切、高速道路出口ランプウェイ、高速道路
の料金所等も構成される。
【0059】また、前記ナビゲーション処理部117
は、ナビゲーション装置114の全体の制御を行うCP
U131、該CPU131が各種の演算処理を行うに当
たってワーキングメモリとして使用されるRAM13
2、及び制御用のプログラムのほか、目的地までの経路
の探索、経路中の走行案内、特定区間の決定等を行うた
めの各種のプログラムが記録された記録媒体としてのR
OM133から成るとともに、前記ナビゲーション処理
部117に、前記入力部134、表示部135、音声入
力部136、音声出力部137及び通信部138が接続
される。
【0060】なお、前記データ記録部116及びROM
133は、磁気コア、半導体メモリ等によって構成され
る。また、前記データ記録部116及びROM133と
して、磁気テープ、磁気ディスク、フロッピー(登録商
標)ディスク、磁気ドラム、CD、MD、DVD、光デ
ィスク、MO、ICカード、光カード等の各種の記録媒
体を使用することもできる。
【0061】本実施の形態においては、前記ROM13
3に各種のプログラムが記録され、前記データ記録部1
16に各種のデータが記録されるようになっているが、
プログラム、データ等を同じ外部の記録媒体に記録する
こともできる。その場合、例えば、前記ナビゲーション
処理部117に図示されないフラッシュメモリを配設
し、前記外部の記録媒体から前記プログラム、データ等
を読み出してフラッシュメモリに書き込むこともでき
る。したがって、外部の記録媒体を交換することによっ
て前記プログラム、データ等を更新することができる。
また、図示されない自動変速機制御装置の制御用のプロ
グラム等も前記外部の記録媒体に記録することができ
る。このように、各種の記録媒体に記録されたプログラ
ムを起動し、データに基づいて各種の処理を行うことが
できる。
【0062】前記通信部138は、FM多重の送信装
置、電話回線、通信回線等との間で各種のプログラム、
データ等の送受信を行うためのものであり、例えば、図
示されない情報センサ等の受信装置によって受信された
渋滞情報、規制情報、駐車場情報等の各情報から成る交
通情報のほか、交通事故情報、GPS121の検出誤差
を検出するD−GPS情報等の各種のデータを受信す
る。
【0063】また、本発明の機能を実現するためのプロ
グラム、ナビゲーション装置114を動作させるための
その他のプログラム、データ等を、情報センタ(インタ
ーネットサーバ、ナビゲーション用サーバ等)から複数
の基地局(インターネットのプロバイダ端末、前記通信
部138と電話回線、通信回線等を介して接続された通
信局等)に送信するとともに、各基地局から通信部13
8に送信することもできる。その場合、各基地局から送
信された前記プログラム及びデータの少なくとも一部が
受信されると、前記CPU131は、読書き可能なメモ
リ、例えば、RAM132、フラッシュメモリ、ハード
ディスク等の記録媒体にダウンロードし、前記プログラ
ムを起動し、データに基づいて各種の処理を行うことが
できる。なお、プログラム及びデータを互いに異なる記
録媒体に記録したり、同じ記録媒体に記録したりするこ
ともできる。
【0064】また、家庭用のパソコンを使用して、前記
情報センタから送信されたプログラム、データ等を、パ
ソコンに対して着脱自在なメモリスティック、フロッピ
ーディスク等の記録媒体にダウンロードし、前記プログ
ラムを起動し、データに基づいて各種の処理を行うこと
もできる。
【0065】そして、前記入力部134は、走行開始時
の現在地を修正したり、目的地を入力したりするための
ものであり、前記ディスプレイに設定された画面に画像
で表示された操作キー、操作メニュー等の操作スイッチ
から成る。したがって、操作スイッチを押す(操作スイ
ッチにタッチする)ことによって入力を行うことができ
る。なお、入力部134として、表示部135と別に配
設されたキーボード、マウス、バーコードリーダ、ライ
トペン、遠隔操作用のリモートコントロール装置等を使
用することもできる。
【0066】そして、前記ディスプレイに設定された画
面には、操作案内、操作メニュー、操作キーの案内、現
在地から目的地までの経路、該経路に沿った案内情報等
が表示される。前記表示部135としては、CRTディ
スプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等
のディスプレイを使用したり、フロントガラスにホログ
ラムを投影するホログラム装置を使用したりすることが
できる。
【0067】また、音声入力部136は、図示されない
マイクロホン等によって構成され、音声によって必要な
情報を入力することができる。さらに、音声出力部13
7は、図示されない音声合成装置及びスピーカを備え、
音情報、例えば、音声合成装置によって合成された音声
から成る案内情報、変速情報等をスピーカから出力す
る。なお、音声合成装置によって合成された音声のほか
に、各種の音、あらかじめテープ、メモリ等に録音され
た各種の案内情報をスピーカから出力することもでき
る。
【0068】次に、前記構成のナビゲーション装置11
4の動作について説明する。
【0069】まず、運転者等の操作者によって入力部1
34が操作され、ナビゲーション装置114が起動され
ると、CPU131の図示されないナビ初期化処理手段
はナビ初期化処理を行う。
【0070】続いて、CPU131の図示されないマッ
チング処理手段は、マッチング処理を行い、現在地、ノ
ードデータ、地図データ等のマッチングデータを読み出
すとともに、前記ジャイロセンサ126によって検出さ
れた旋回角を積分し、自車方位を検出する。なお、本実
施の形態において、マッチング処理手段は、ノードデー
タ、地図データ等をデータ記録部116から読み出すよ
うにしているが、通信部138を介して読み出すことも
できる。
【0071】次に、前記CPU131の図示されない表
示処理手段は、表示処理を行うことによって、前記ディ
スプレイに地図画面を設定し、該地図画面に、前記地図
データに従って周辺の地図を表示するとともに、検出さ
れた現在地及び決定された自車方位を表示する。
【0072】そして、前記ナビゲーション装置114が
経路探索装置として使用される場合、前記操作者によっ
て入力部134が操作されて目的地が入力されると、C
PU131の図示されない目的地設定処理手段は、目的
地設定処理を行い、目的地を設定する。また、CPU1
31の図示されない現在地更新処理手段は、現在地更新
処理を行い、車両の走行に伴って現在地を更新する。続
いて、CPU131の図示されない経路探索処理手段
は、経路探索処理を行い、現在地から目的地までの経路
を探索する。
【0073】そして、経路が探索されると、前記表示処
理手段は、表示処理を行い、前記ディスプレイに地図画
面を設定し、該地図画面に現在地、自車方位、周辺の地
図及び探索された経路を表示する。したがって、運転者
は、経路案内に従って車両を走行させることができる。
【0074】ところで、ハイブリッド型車両において
は、車速V等の走行条件及びアクセルペダル位置AP等
の運転条件に基づいてハイブリッド型車両を走行させる
のに必要な車両要求トルクが算出され、該車両要求トル
ク及び前記バッテリ状態に基づいて、エンジントルクが
必要かどうかを判断し、必要でない場合、エンジン11
の駆動を停止させて燃費を向上させるようにしている。
ところが、道路の曲率半径、道路勾配w等の道路状況に
よっては、前記車両要求トルクが異なるので、適正なエ
ンジントルクTEが発生させられず、例えば、コーナに
おいて、ハイブリッド型車両を円滑に走行させることが
できない。
【0075】そこで、道路状況に基づいて前記車両要求
トルクを調整し、適正なエンジントルクTEを発生させ
るようにしている。
【0076】次に、前記ハイブリッド型車両用駆動制御
装置の動作について説明する。この場合、まず、ナビゲ
ーション処理部117の動作について説明する。
【0077】図8は本発明の実施の形態におけるナビゲ
ーション処理部の動作を示すメインフローチャートであ
る。
【0078】まず、ナビゲーション装置114(図7)
が起動されると、CPU131は、GPS121によっ
て検出された現在地を読み込む。また、前記CPU13
1のの図示されない道路状況情報取得処理手段は、道路
状況情報取得処理を行い、データ記録部116の交差点
データファイル、ノードデータファイル及び道路データ
ファイルにアクセスし、前記現在地より前方及び後方の
位置の道路状況データを読み出し、取得して、RAM1
32に記録する。なお、前記通信部138を介して道路
状況データを取得することもできる。また、前記CPU
131は、車両制御装置51から車両情報としての車速
Vを読み込む。
【0079】続いて、前記CPU131の道路状況判定
処理手段91(図1)は、道路状況判定処理を行い、ナ
ビゲーション装置装置114から送られた道路状況デー
タに基づいて、道路状況を判定する。そのために、前記
道路状況判定処理手段91の図示されないノード半径算
出処理手段は、ノード半径算出処理を行い、前記現在
地、及び現在地より前方の位置の道路状況データに基づ
いて、制御リストを作成し、現在地を含む道路上の所定
の範囲(例えば、現在地から1〜2〔km〕)内の各ノ
ードごとに道路の曲率半径を表すノード半径Rを算出す
る。該ノード半径Rは、道路状況データのうちのノード
データに従って、各ノード、及び各ノードに隣接する二
つのノードの各絶対座標に基づいて算出される。なお、
あらかじめデータ記録部116に道路データとしてのノ
ード半径Rを、例えば、各ノードに対応させて記録して
おき、ノード半径Rを読み出すこともできる。
【0080】そして、前記道路状況判定処理手段91の
図示されない道路勾配算出処理手段は、道路勾配算出処
理を行い、前記所定の範囲内の各ノードごとに道路勾配
wを読み込み、算出する。
【0081】続いて、前記道路状況判定処理手段91
は、前記ノード半径R及び道路勾配wを車両制御装置5
1に送る。
【0082】次に、フローチャートについて説明する。 ステップS1 道路状況データを読み出す。 ステップS2 車両情報を読み込む。 ステップS3 ノード半径算出処理を行う。 ステップS4 道路勾配算出処理を行う。 ステップS5 ノード半径R及び道路勾配wを送り、処
理を終了する。
【0083】続いて、車両制御装置51の動作について
説明する。
【0084】図9は本発明の実施の形態における車両制
御装置の動作を示すメインフローチャート、図10は本
発明の実施の形態における車両要求トルク算出処理のサ
ブルーチンを示す図、図11は本発明の実施の形態にお
けるエンジン目標運転状態設定処理のサブルーチンを示
す図、図12は本発明の実施の形態における発電機制御
処理のサブルーチンを示す図、図13は本発明の実施の
形態における駆動モータ制御処理のサブルーチンを示す
図、図14は本発明の実施の形態における車両要求トル
クマップ選択テーブルを示す図、図15は本発明の実施
の形態における車両要求トルクマップを示す図、図16
は本発明の実施の形態におけるエンジン目標運転状態設
定マップを示す図である。なお、図15において、横軸
に車速Vを、縦軸に車両要求トルクTO* を、図16に
おいて、横軸にエンジン回転速度NEを、縦軸にエンジ
ントルクTEを採ってある。
【0085】まず、車両制御装置51(図6)は、車両
情報として、アクセルスイッチ55からアクセルペダル
位置APを、ブレーキスイッチ62からブレーキペダル
位置BPを読み込むとともに、駆動モータロータ位置セ
ンサ39から駆動モータロータ位置θMを読み込んで、
車速Vを算出する。なお、前記アクセルペダル位置AP
及びブレーキペダル位置BPによって運転者の運転条件
が表され、車速Vによってハイブリッド型車両の走行条
件が表される。また、前記アクセルペダル位置AP、ブ
レーキペダル位置BP及び車速Vによって、運転者によ
るハイブリッド型車両の操作状態が表される。
【0086】続いて、前記車両制御装置51の車両要求
トルク算出処理手段92(図1)は、車両要求トルク算
出処理を行い、駆動輪37において、ハイブリッド型車
両を走行させるのに必要とされる車両要求トルクTO*
を算出する。次に、前記車両制御装置51の図示されな
いエンジン目標運転状態設定処理手段は、エンジン目標
運転状態設定処理を行い、エンジン目標運転状態を設定
する。そして、前記車両制御装置51の図示されない発
電機制御処理手段は、発電機制御処理を行い、前記エン
ジン目標運転状態に対応させて発電機16の制御を行
い、車両制御装置51の駆動モータ制御処理手段93
は、駆動モータ制御処理を行い、車両要求トルクTO*
と等しいトルクが駆動輪37において得られるように駆
動モータ25の制御を行う。
【0087】次に、図9のフローチャートについて説明
する。 ステップS11 車両情報を読み込む。 ステップS12 車両要求トルク算出処理を行う。 ステップS13 エンジン目標運転状態設定処理を行
う。 ステップS14 発電機制御処理を行う。 ステップS15 駆動モータ制御処理を行い、処理を終
了する。
【0088】次に、図9におけるステップS12の車両
要求トルク算出処理について説明する。
【0089】まず、前記車両要求トルク算出処理手段9
2の図示されない協調制御条件成立判断処理手段は、協
調制御条件成立判断処理を行い、協調制御条件が成立す
るかどうかを判断する。本実施の形態においては、例え
ば、発電機ロータ位置センサ38、駆動モータロータ位
置センサ39、バッテリ残量検出装置44、アクセルス
イッチ55、ブレーキスイッチ62、バッテリ電圧セン
サ72等の各種のセンサのセンサ出力が正常な範囲内に
収まっていること、車両制御装置51とCPU131
(図7)との間において、通信が正常に行われているこ
と、ハイブリッド型車両が通常走行をしていること、ス
ノーモード等の特殊なモードの設定がオフになっている
こと等が成立する場合に、協調制御条件が成立すると判
断される。
【0090】そして、協調制御条件が成立しない場合、
前記車両要求トルク算出処理手段92の図示されない車
両要求トルクマップ選択処理手段は、車両要求トルクマ
ップ選択処理を行い、前記車両制御装置51の記録装置
に記録された基準の車両要求トルクマップAを選択す
る。
【0091】また、協調制御条件が成立する場合、前記
車両要求トルクマップ選択処理手段は、ナビゲーション
装置114から送られるノード半径R及び道路勾配wを
読み込み、前記車両制御装置51の記録装置に記録され
た図14に示される車両要求トルクマップ選択テーブル
を参照し、ノード半径R及び道路勾配wに応じて、基準
の車両要求トルクマップA、又は調整用の車両要求トル
クマップB〜Dを選択する。したがって、前記車両要求
トルクマップ選択処理手段は、道路状況に応じて、運転
者によるハイブリッド型車両の操作状態と車両要求トル
クTO* との対応関係を変更する。なお、車両要求トル
クマップA〜Dによって車両要求トルクパターンが構成
される。
【0092】この場合、ノード半径Rについて、第1、
第2の閾(しきい)値α、β(<α)が、道路勾配wに
ついて、第1〜第3の閾値a(>0)、0、b(<0)
が設定され、 R>α である場合、 w≧a のとき、 a>w≧0 のとき、及び 0>w≧b のときに基準の車両要求トルクマップAが選択され、 b>w のときに調整用の車両要求トルクマップBが選択され
る。
【0093】また、 α≧R>β である場合、 w≧a のとき、及び a>w≧0 のときに基準の車両要求トルクマップAが選択され、 0>w≧b のときに調整用の車両要求トルクマップBが選択され、 b>w のときに調整用の車両要求トルクマップCが選択され
る。
【0094】そして、 β≧R である場合、 w≧a のときに基準の車両要求トルクマップAが選択され、 a>w≧0 のときに調整用の車両要求トルクマップBが選択され、 0>w≧b のときに調整用の車両要求トルクマップCが選択され、 b>w のときに調整用の車両要求トルクマップDが選択され
る。
【0095】続いて、前記車両要求トルク算出処理手段
92は、選択された車両要求トルクマップを参照して、
ハイブリッド型車両を走行させるのに必要な車両要求ト
ルクTO* を算出する。そのために、各車両要求トルク
マップA〜Dにおいては、図15に示されるように、ア
クセルペダル位置AP(0、25、50、70、100
〔%〕)及び車速Vに対応させてあらかじめ車両要求ト
ルクTO* が設定される。そして、車両要求トルクマッ
プAにおいては、ラインLA、L2〜L5等によって車
両要求トルクTO* が設定され、車両要求トルクマップ
Bにおいては、ラインLB、L2〜L5等によって車両
要求トルクTO* が設定され、車両要求トルクマップC
においては、ラインLC、L2〜L5等によって車両要
求トルクTO* が設定され、車両要求トルクマップDに
おいては、ラインLD、L2〜L5等によって車両要求
トルクTO* が設定される。
【0096】この場合、ラインL1を構成するラインL
A〜LDは、いずれも、アクセルペダル54が解放さ
れ、アクセルペダル位置APが0〔%〕のときの車両要
求トルクTO* を設定するものであり、アクセルペダル
位置APが0〜25〔%〕で変化するときの車両要求ト
ルクTO* を設定する範囲が、車両要求トルクマップA
より車両要求トルクマップBの方が広く、車両要求トル
クマップBより車両要求トルクマップCの方が広く、車
両要求トルクマップCより車両要求トルクマップDの方
が広くされ、車両要求トルクTO* の値が小さくなる。
【0097】このように、ノード半径Rが小さくなって
コーナのカーブがきつくなるほど、また、道路勾配wが
負側において大きくなって、降坂路における道路の傾
き、すなわち、降り勾配が大きくなるほど、車両要求ト
ルクTO* の値が小さい車両要求トルクパターンが選択
されるので、エンジン目標回転速度NE* を低くするこ
とができる。したがって、コーナを走行する際にハイブ
リッド型車両の安定性を向上させることができるので、
道路状況に応じてハイブリッド型車両を円滑に走行させ
ることができる。
【0098】また、道路状況に応じて、運転者によるハ
イブリッド型車両の操作状態に対応させて駆動輪37に
おいて得られるトルクが変わるので、ハイブリッド型車
両のコントロール性を向上させる。例えば、降坂路でア
クセルペダル54を解放した場合に、平坦(たん)な道
路と比べてエンジンブレーキの効きが大きくなり、同じ
運転者の操作にもかかわらず、運転者の意思に近い状態
でハイブリッド型車両をコントロールすることができ
る。また、道路の曲率半径が小さいときも、同様にエン
ジンブレーキの効きが大きくなり、コントロール性を向
上させる。
【0099】次に、図10のフローチャートについて説
明する。 ステップS12−1 協調制御条件が成立するかどうか
を判断する。協調制御条件が成立する場合はステップS
12−2に、成立しない場合はステップS12−4に進
む。 ステップS12−2 ノード半径R及び道路勾配wを読
み込む。 ステップS12−3 基準の車両要求トルクマップA又
は調整用の車両要求トルクマップB〜Dを選択する。 ステップS12−4 基準の車両要求トルクマップAを
選択する。 ステップS12−5 車両要求トルクマップを参照して
車両要求トルクTO* を算出し、リターンする。
【0100】次に、図9におけるステップS13のエン
ジン目標運転状態設定処理について説明する。
【0101】まず、前記エンジン目標運転状態設定処理
手段の車両要求出力算出処理手段は、車両要求出力算出
処理を行い、前記車両要求トルクTO* と車速Vとを乗
算することによって、車両要求出力PD PD=TO* ・V を算出する。
【0102】次に、前記エンジン目標運転状態設定処理
手段のバッテリ要求出力算出処理手段は、前記バッテリ
残量検出装置44からバッテリ残量SOCを読み込み、
該バッテリ残量SOCに基づいて、バッテリ43が要求
するバッテリ要求出力PBを算出する。
【0103】続いて、前記エンジン目標運転状態設定処
理手段のエンジン要求出力算出処理手段は、前記車両要
求出力PDとバッテリ要求出力PBとを加算することに
よって、エンジン要求出力PO PO=PD+PB を算出する。なお、該エンジン要求出力POは、ハイブ
リッド型車両を走行させるのに必要なトルク、及びバッ
テリ残量SOCに対応させて、エンジン目標回転速度N
* 及びスロットル開度θを設定する指標となる。
【0104】そして、前記エンジン目標運転状態設定処
理手段は、前記エンジン要求出力POが閾値POthよ
り大きいかどうかを判断し、エンジン要求出力POが閾
値POthより大きい場合、エンジン要求出力PO及び
最適燃費曲線に基づいて、エンジン目標回転速度NE*
及びスロットル開度θを設定する。
【0105】そして、前記エンジン目標運転状態設定処
理手段は、前記車両制御装置51の記録装置に記録され
た図16のエンジン目標運転状態設定マップを参照し、
前記エンジン要求出力POを表す線PO1〜PO3と、
各アクセルペダル位置AP1〜AP6におけるエンジン
11の効率が最も高くなる最適燃費曲線L11とが交差
するポイントA1〜A3、Aminを、エンジン目標運
転状態であるエンジン11の運転ポイントとして決定
し、該運転ポイントにおけるエンジントルクTE1〜T
E3、TEminをエンジン目標トルクTE* として決
定し、前記運転ポイントにおけるエンジン回転速度NE
1〜NE3、NEminをエンジン目標回転速度NE*
として決定する。
【0106】ところで、エンジン要求出力POが閾値P
Oth以下であり、バッテリ残量SOCが十分に多く、
バッテリ43が満充電状態である場合には、バッテリ4
3を充電する必要がないので、燃料をカットし、エンジ
ン11の駆動を停止させても問題は生じない。
【0107】そこで、前記エンジン目標運転状態設定処
理手段は、エンジン要求出力POが閾値POth以下で
ある場合、バッテリ残量SOCが閾値SOCthより多
いかどうかを判断する。バッテリ残量SOCが閾値SO
Cthより多い場合、前記エンジン目標運転状態設定処
理手段は、フューエルカット信号をオンにして、エンジ
ン11に供給される燃料をカットし、所定のエンジン目
標回転速度NE* を設定するようにしている。したがっ
て、燃費を向上させることができる。
【0108】なお、この場合、制動力が要求されるが、
バッテリ43が満充電状態であるので、駆動モータ25
による回生を行うことによってハイブリッド型車両を制
動することができない。したがって、エンジン11に供
給される燃料がカットされた状態で発電機16を駆動
し、エンジン11を所定のエンジン目標回転速度NE*
で回転させることによって、バッテリ43に蓄えられた
電力を消費する。
【0109】一方、バッテリ残量SOCが閾値SOCt
h以下である場合、前記エンジン目標運転状態設定処理
手段は、フューエルカット信号をオンにして、エンジン
11に供給される燃料をカットし、エンジン目標回転速
度NE* を零に設定するようにしている。なお、前記燃
料をカットするために、エンジン11への燃料供給ライ
ンに所定のバルブが配設される。
【0110】次に、図11のフローチャートについて説
明する。 ステップS13−1 エンジン要求出力POを算出す
る。 ステップS13−2 エンジン要求出力POが閾値PO
thより大きいかどうかを判断する。エンジン要求出力
POが閾値POthより大きい場合はステップS13−
3に、エンジン要求出力POが閾値POth以下である
場合はステップS13−4に進む。 ステップS13−3 エンジン要求出力PO及び最適燃
費曲線L11に基づいて、エンジン目標回転速度NE*
及びスロットル開度θを設定し、リターンする。 ステップS13−4 バッテリ残量SOCが閾値SOC
thより多いかどうかを判断する。バッテリ残量SOC
が閾値SOCthより多い場合はステップS13−5
に、バッテリ残量SOCが閾値SOCth以下である場
合はステップS13−6に進む。 ステップS13−5 燃料をカットし、エンジン目標回
転速度NE* を設定し、リターンする。 ステップS13−6 燃料をカットし、エンジン目標回
転速度NE* を零に設定し、リターンする。
【0111】次に、図9におけるステップS14の発電
機制御処理について説明する。
【0112】前記発電機制御処理手段は、設定されたエ
ンジン目標回転速度NE* になるように発電機目標トル
クTG* を設定する。
【0113】そのために、前記車両制御装置51は、駆
動モータロータ位置θMを読み込み、該駆動モータロー
タ位置θM、及び出力軸26(図2)からリングギヤR
までのギヤ比γRに基づいてリングギヤ回転速度NRを
算出するとともに、エンジン目標運転状態設定処理にお
いて設定されたエンジン目標回転速度NE* を読み込
み、リングギヤ回転速度NR及びエンジン目標回転速度
NE* に基づいて、前記回転速度関係式によって、発電
機目標回転速度NG* を算出し、決定する。そして、車
両制御装置51は、前記発電機目標回転速度NG* 及び
発電機回転速度NGに基づいて発電機目標トルクTG*
を算出し、設定する。
【0114】続いて、車両制御装置51の図示されない
発電機・発電機ブレーキオン/オフ制御処理手段は、発
電機・発電機ブレーキオン/オフ制御処理を行い、発電
機ブレーキBのオン・オフ(係合・解放)制御を行うと
ともに、発電機回転速度制御処理を行うことによって発
電機16の回転速度制御を行うか、又は発電機トルク制
御処理を行うことによって発電機16のトルク制御を行
う。
【0115】次に、図12のフローチャートについて説
明する。 ステップS14−1 設定されたエンジン目標回転速度
NE* になるように発電機目標トルクTG* を設定し、
リターンする。
【0116】次に、図9におけるステップS15の駆動
モータ制御処理について説明する。
【0117】前述されたように、エンジントルクTE、
リングギヤトルクTR及び発電機トルクTGは互いに反
力を受け合うので、発電機トルクTGがリングギヤトル
クTRに変換されてリングギヤRから出力される。そし
て、リングギヤトルクTRがリングギヤRから出力され
るのに伴って、発電機回転速度NGが変動し、前記リン
グギヤトルクTRが変動すると、変動したリングギヤト
ルクTRが駆動輪37に伝達され、ハイブリッド型車両
の走行フィーリングが低下してしまう。そこで、発電機
回転速度NGの変動に伴う発電機16のイナーシャ分の
トルクを見込んでリングギヤトルクTRを算出するよう
にしている。
【0118】そのために、前記車両制御装置51は、前
記発電機制御処理において設定された発電機目標トルク
TG* を読み込み、該発電機目標トルクTG* 、及びサ
ンギヤSの歯数に対するリングギヤRの歯数の比に基づ
いてリングギヤトルクTRを算出する。
【0119】すなわち、発電機16のイナーシャをIn
Gとし、発電機16の角加速度(回転変化率)をαGと
したとき、サンギヤSに加わるサンギヤトルクTSは、 TS=TG* +InG・αG になる。
【0120】そして、リングギヤRの歯数がサンギヤS
の歯数のρ倍であるとすると、リングギヤトルクTR
は、サンギヤトルクTSのρ倍であるので、 になる。このように、発電機目標トルクTG* からリン
グギヤトルクTRを算出することができる。
【0121】続いて、車両制御装置51の図示されない
駆動軸トルク推定処理手段は、駆動軸トルク推定処理を
行い、前記リングギヤトルクTR、及びリングギヤRの
歯数に対する第2のカウンタドライブギヤ27の歯数の
比に基づいて、エンジントルクTEによってプラネタリ
ギヤユニット13を介して出力軸26に発生させられる
トルク、すなわち、駆動軸トルクTR/OUTを推定す
る。なお、発電機ブレーキBが係合させられる際には、
リングギヤトルクTRはエンジントルクTEと比例関係
になり、前記リングギヤトルクTR、及びリングギヤR
の歯数に対する第2のカウンタドライブギヤ27の歯数
の比に基づいて前記駆動軸トルクTR/OUTが推定さ
れる。
【0122】続いて、前記駆動モータ制御処理手段93
は、駆動モータ目標トルクTM* を補正する。すなわ
ち、前記駆動モータ制御処理手段は、前記車両要求トル
クTO * から、前記駆動軸トルクTR/OUTを減算す
ることによって、駆動軸トルクTR/OUTでは加不足
する分を駆動モータ目標トルクTM* として決定する。
【0123】なお、ハイブリッド型車両がコーナに進入
する手前で、運転者がアクセルペダル54から足を離す
(アクセルオフにする)と、駆動モータ25の回生制御
が行われ、ハイブリッド型車両は減速させられる。そし
て、前記回生制御による減速だけでは不足すると、エン
ジントルクTEによる減速トルクが発生させられる。
【0124】次に、図13のフローチャートについて説
明する。 ステップS15−1 発電機目標トルクTG* に基づい
てリングギヤトルクTRを算出する。 ステップS15−2 駆動モータ目標トルクTM* を補
正し、リターンする。
【0125】本実施の形態においては、ナビゲーション
装置114においてノード半径R及び道路勾配wを算出
するようになっているが、車両制御装置51に、ノード
半径R及び道路勾配wを算出する機能を持たせることが
できる。また、本実施の形態においては、車両制御装置
51において車両要求トルク算出処理、エンジン目標運
転状態設定処理、発電機制御処理及び駆動モータ制御処
理を行うようになっているが、ナビゲーション装置11
4に、車両要求トルク算出処理、エンジン目標運転状態
設定処理、発電機制御処理及び駆動モータ制御処理を行
う機能を持たせることができる。
【0126】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させ
ることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0127】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、電動車両用駆動制御装置においては、駆動輪と機
械的に連結された駆動モータと、現在地を検出する現在
地検出手段と、現在地に対応させて道路状況を判定する
道路状況判定処理手段と、運転者による電動車両の操作
状態に対応させて前記駆動輪において必要とされる車両
要求トルクを算出する車両要求トルク算出処理手段と、
前記車両要求トルクと等しいトルクが駆動輪において得
られるように前記駆動モータの制御を行う駆動モータ制
御処理手段とを有する。
【0128】そして、前記車両要求トルク算出処理手段
は、前記道路状況に応じて、運転者による電動車両の操
作状態と車両要求トルクとの対応関係を変更する。
【0129】この場合、道路状況に応じて、運転者によ
る電動車両の操作状態と車両要求トルクとの対応関係が
変更される。したがって、道路状況に応じて電動車両を
円滑に走行させることができる。
【0130】また、道路状況に応じて、運転者による電
動車両の操作状態に対応させて駆動輪において得られる
トルクが変わるので、電動車両のコントロール性を向上
させる。例えば、降坂路でアクセルペダルを解放した場
合に、平坦な道路と比べてエンジンブレーキの効きが大
きくなり、同じ運転者の操作にもかかわらず、運転者の
意思に近い状態で電動車両をコントロールすることがで
きる。また、道路の曲率半径が小さいときも、同様にエ
ンジンブレーキの効きが大きくなり、コントロール性を
向上させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における電動車両用駆動制
御装置の機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるハイブリッド型車
両の概念図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるプラネタリギヤユ
ニットの動作説明図である。
【図4】本発明の実施の形態における通常走行時の車速
線図である。
【図5】本発明の実施の形態における通常走行時のトル
ク線図である。
【図6】本発明の実施の形態におけるハイブリッド型車
両用駆動制御装置を示す第1のブロック図である。
【図7】本発明の実施の形態におけるハイブリッド型車
両用駆動制御装置を示す第2のブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態におけるナビゲーション処
理部の動作を示すメインフローチャートである。
【図9】本発明の実施の形態における車両制御装置の動
作を示すメインフローチャートである。
【図10】本発明の実施の形態における車両要求トルク
算出処理のサブルーチンを示す図である。
【図11】本発明の実施の形態におけるエンジン目標運
転状態設定処理のサブルーチンを示す図である。
【図12】本発明の実施の形態における発電機制御処理
のサブルーチンを示す図である。
【図13】本発明の実施の形態における駆動モータ制御
処理のサブルーチンを示す図である。
【図14】本発明の実施の形態における車両要求トルク
マップ選択テーブルを示す図である。
【図15】本発明の実施の形態における車両要求トルク
マップを示す図である。
【図16】本発明の実施の形態におけるエンジン目標運
転状態設定マップを示す図である。
【符号の説明】
11 エンジン 13 プラネタリギヤユニット 14 出力軸 16 発電機 25 駆動モータ 37 駆動輪 91 道路状況判定処理手段 92 車両要求トルク算出処理手段 93 駆動モータ制御処理手段 121 GPS CR キャリヤ R リングギヤ S サンギヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 明 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (72)発明者 椎窓 利博 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 Fターム(参考) 3G084 AA00 BA03 BA05 BA11 BA32 DA15 EB08 EB11 EC03 FA04 FA05 FA06 FA10 FA18 FA32 3G093 AA16 BA14 CB09 DA01 DA06 DA08 DB05 DB11 DB18 DB19 DB26 EA02 EA03 EA09 EB09 EC02 FA04 3G301 HA27 JA03 KB06 KB07 LA01 LC03 MA24 NC04 ND01 PA11A PE01A PE06A PE06Z PF01A PF03Z PF05Z PF07Z PF12Z PG01Z 5H115 PA08 PG04 PI16 PU08 PU25 PV09 PV23 QI04 SE03 SF05 TB01 TD03 TO02 TO04 TO21 TO23 TU07 TU10 TU14

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動輪と機械的に連結された駆動モータ
    と、現在地を検出する現在地検出手段と、現在地に対応
    させて道路状況を判定する道路状況判定処理手段と、運
    転者による電動車両の操作状態に対応させて前記駆動輪
    において必要とされる車両要求トルクを算出する車両要
    求トルク算出処理手段と、前記車両要求トルクと等しい
    トルクが駆動輪において得られるように前記駆動モータ
    の制御を行う駆動モータ制御処理手段とを有するととも
    に、前記車両要求トルク算出処理手段は、前記道路状況
    に応じて、運転者による電動車両の操作状態と車両要求
    トルクとの対応関係を変更することを特徴とする電動車
    両用駆動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記車両要求トルク算出処理手段は、運
    転者による電動車両の操作状態に対応させて車両要求ト
    ルクがあらかじめ設定された複数のトルクパターンのう
    ちの一つのトルクパターンを、前記道路状況に応じて選
    択する請求項1に記載の電動車両用駆動制御装置。
  3. 【請求項3】 前記運転者による電動車両の操作状態
    は、アクセルペダル位置及び車速である請求項1又は2
    に記載の電動車両用駆動制御装置。
  4. 【請求項4】 前記複数のトルクパターンは、運転者が
    操作するアクセルペダルが解放されているときの車両要
    求トルクが、道路状況に応じて複数設定されている請求
    項2又は3に記載の電動車両用駆動制御装置。
  5. 【請求項5】 前記車両要求トルク算出処理手段は、道
    路の降り勾配が大きいほど、車両要求トルクが小さいパ
    ターンを選択する請求項2〜4のいずれか1項に記載の
    電動車両用駆動制御装置。
  6. 【請求項6】 前記車両要求トルク算出処理手段は、道
    路の曲率半径が小さいほど、車両要求トルクが小さいパ
    ターンを選択する請求項2〜5のいずれか1項に記載の
    電動車両用駆動制御装置。
  7. 【請求項7】 エンジンと機械的に連結された発電機
    と、駆動モータ及び駆動輪に連結された出力軸と、少な
    くとも3個の歯車要素を備え、各歯車要素が前記エンジ
    ン、発電機及び出力軸にそれぞれ連結された差動歯車装
    置とを有するとともに、前記駆動モータ制御処理手段
    は、前記エンジンから前記出力軸に伝達されるトルクに
    基づいて、車両要求トルクと等しいトルクが駆動輪にお
    いて得られるように前記駆動モータの制御を行う請求項
    1に記載の電動車両用駆動制御装置。
  8. 【請求項8】 現在地を検出し、現在地に対応させて道
    路状況を判定し、運転者による電動車両の操作状態に対
    応させて駆動輪において必要とされる車両要求トルクを
    算出し、該車両要求トルクと等しいトルクが駆動輪にお
    いて得られるように駆動モータの制御を行うとともに、
    前記道路状況に応じて、運転者による電動車両の操作状
    態と車両要求トルクとの対応関係を変更することを特徴
    とする電動車両用駆動制御方法。
  9. 【請求項9】 コンピュータを、現在地に対応させて道
    路状況を判定する道路状況判定処理手段、運転者による
    電動車両の操作状態に対応させて駆動輪において必要と
    される車両要求トルクを算出する車両要求トルク算出処
    理手段、及び前記車両要求トルクと等しいトルクが駆動
    輪において得られるように駆動モータの制御を行う駆動
    モータ制御処理手段として機能させるとともに、前記車
    両要求トルク算出処理手段は、前記道路状況に応じて、
    運転者による電動車両の操作状態と車両要求トルクとの
    対応関係を変更することを特徴とする電動車両用駆動制
    御方法のプログラム。
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