JP2002303661A - 磁界検出方法 - Google Patents

磁界検出方法

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JP2002303661A
JP2002303661A JP2001401460A JP2001401460A JP2002303661A JP 2002303661 A JP2002303661 A JP 2002303661A JP 2001401460 A JP2001401460 A JP 2001401460A JP 2001401460 A JP2001401460 A JP 2001401460A JP 2002303661 A JP2002303661 A JP 2002303661A
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amplifier
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magnetic field
capacitor
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Inventor
Junichiro Hara
淳一郎 原
Chuta Hatanaka
忠太 畑中
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁界センサの入力オフセット電圧の影響を小
さな回路規模の磁界センサを用いて抑制する。 【解決手段】 第1のタイミングでは、ホール素子1の
端子A・A’間に電源電圧が印加され、端子B・B’間
の電圧Vhが電圧増幅器3に入力され、電圧Vhと電圧
増幅器3の入力オフセット電圧Voffとの和に比例し
た電圧V1=β(Vh+Voff)が出力される。ま
た、スイッチ5が閉じ、キャパシタ4が上記電圧V1に
充電される。第2のタイミングでは、ホール素子1の端
子B・B’間に電源電圧が印加され、上記第1のタイミ
ングとは逆極性となるように端子A・A’間の電圧−V
h’が電圧増幅器3に入力され、電圧V2=β(−V
h’+Voff)が出力される。また、スイッチ5が開
き、出力端子6・7から入力オフセット電圧が相殺され
た検出電圧V=V2−V1=−β(Vh+Vh’)が出
力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホール素子と、ホ
ール素子の出力電圧を増幅する増幅器とを具備した磁界
センサが設置された場所の磁界を検知して、検知した磁
界の強さに応じた信号を得る磁界検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】バイポーラICやCMOSICによって
構成される典型的な磁界センサは、磁界の強さに比例し
た出力電圧を出力するホール素子と、ホール素子の出力
電圧を増幅する増幅器と、増幅器の出力電圧を所定の基
準電圧と比較して比較結果を出力する比較器と備え、磁
界センサが設置された場所の磁界が一定の基準より強い
か弱いかに応じて2値(0または1、ハイレベルまたは
ローレベル)の信号を出力するようになっている。
【0003】また、別の磁界センサとしては、同様のホ
ール素子と増幅器とを備え、増幅器の出力に基づいてア
ナログの信号を出力するものもある。
【0004】上記のような何れの磁界センサも、磁界の
強さに応じた正確な比較結果またはアナログ信号を得る
ためには、増幅器から出力される信号に含まれるオフセ
ット信号成分を抑制して、磁界センサ(製品)ごとに増
幅器から出力される信号のばらつきを小さく抑える必要
がある。上記オフセット信号成分が生じる主要な要因
は、ホール素子の出力電圧に含まれるオフセット信号成
分(以下「素子オフセット電圧」と呼ぶ。)と、増幅器
(一般には差動増幅器)の入力端子において存在するオ
フセット信号成分(以下「入力オフセット電圧」と呼
ぶ。)である。前者は、ホール素子本体がパッケージか
ら受ける応力等によって発生する。また、後者は、増幅
器の入力回路を構成する素子の特性のばらつき等によっ
て発生する。以下、これらのオフセット信号成分を抑制
する従来の技術について説明する。
【0005】(従来の技術1)上記素子オフセット電圧
による影響を低減する技術については、例えば米国特許
第4,037,150号に開示されたものが知られてい
る。すなわち、磁界センサに用いられるホール素子は、
一般に、図6に示すホール素子61のように、4つの端
子A・A’・B・B’に関して幾何学的に等価な形状の
板状に形成されている。ここで、幾何学的に等価な形状
とは、同図に示す四角形のホール素子61のように、同
図に示す状態での形状と、これを90度回転させた状態
(A−A’がB−B’に一致するように回転した状態)
での形状とが同一であることを意味する。このようなホ
ール素子61の端子A・A’間に電源電圧を印加したと
きに端子B・B’間に生じる電圧と、端子B・B’間に
電源電圧を印加したときに端子A・A’間に生じる電圧
とでは、磁界の強さに応じた有効信号成分は同相で、素
子オフセット電圧は逆相となる。そこで、スイッチ回路
62を介して、図示しない電源からの電源電圧をホール
素子61の端子A・A’間および端子B・B’間に順次
印加するとともに、端子B・B’間および端子A・A’
間の電圧を素子出力電圧として取り出し、これら2つの
素子出力電圧の平均をとることにより、素子オフセット
電圧を相殺して有効信号成分だけを得ることができる。
【0006】(従来の技術2)また、素子オフセット電
圧による影響を低減するとともに、増幅器において生じ
る入力オフセット電圧による影響をも低減し得る磁界セ
ンサとしては、特開平8−201491に開示されたも
のが知られている。この磁界センサは、図7に示すよう
に、ホール素子61、スイッチ回路62、電圧電流変換
増幅器64・65、記憶素子としてのキャパシタ66・
67、スイッチ68・69、および抵抗70が設けられ
て構成されている。上記電圧電流変換増幅器64・65
は、高い入出力インピーダンスを有し、入力された電圧
を電流に変換して出力するものである。上記スイッチ6
8は、図8のタイミングチャートに示す第1の位相信号
(a)における第1の位相のパルスに応じて閉じる一
方、スイッチ69は、第2の位相信号(b)における第
2の位相のパルスに応じて閉じるようになっている。ま
た、スイッチ回路62は、上記第1の位相のパルス、お
よび第2の位相のパルスに応じて、後述するように、図
示しない電源および電圧電流変換増幅器64と、ホール
素子61の各端子A・A’・B・B’との接続を切り替
えるようになっている。すなわち、この磁界センサは、
以下のように、上記第1、第2の位相のパルスに対応す
る第1、第2のタイミングの2ステップの動作によっ
て、磁界の強さに応じた電圧を出力するようになってい
る。
【0007】まず、第1のタイミングでは、スイッチ回
路62を介して、ホール素子61の端子A・A’間に電
源電圧が印加されるとともに、端子B・B’間の電圧V
hが電圧電流変換増幅器64に入力される。そこで、電
圧電流変換増幅器64からは、下記式(1)に示すよう
に、端子B・B’間の電圧Vhと入力オフセット電圧V
offとの和に比例した電流IOUT1が出力される。
【0008】 IOUT1=α(Vh+Voff) (1) ここで、αは電圧電流変換増幅器64の相互コンダクタ
ンス(電圧から電流への変換係数である比例定数)、V
hはホール素子61の端子B・B’間の電圧(電圧電流
変換増幅器64への入力電圧)、Voffは電圧電流変
換増幅器64の入力オフセット電圧である。
【0009】また、この第1のタイミングでは、スイッ
チ68・68が閉じる一方、スイッチ69・69が開く
ことにより、上記電圧電流変換増幅器64から出力され
た電流IOUT1がキャパシタ66・67に流れ込み、
キャパシタ66・67が充電されて充電電圧が発生す
る。これらのキャパシタ66・67の充電電圧の差電圧
は、電圧電流変換増幅器65に入力され、電圧電流変換
増幅器65からは、上記充電電圧の差電圧に比例した大
きさで、電圧電流変換増幅器64とは逆方向(キャパシ
タ66・67への充電電流を打ち消す方向)の電流が出
力される。この電流はキャパシタ66・67の充電が進
むにつれて大きくなり、やがて電圧電流変換増幅器64
の出力電流と同じ大きさ、すなわち電圧電流変換増幅器
64から出力された電流が全て電圧電流変換増幅器65
に引き込まれるようになると、キャパシタ66・67へ
の充電電流が0になって平衡状態となる。このときに電
圧電流変換増幅器65から出力される電流IOUT2
は、下記式(2)のようにIOUT1と逆極性で絶対値
が等しい電流になる。
【0010】 IOUT2=−α(Vh+Voff) (2) 次に、第2のタイミングでは、スイッチ68・68が開
き、スイッチ69・69が閉じる。そこで、キャパシタ
66・67に蓄積された電荷はそのまま保持され(した
がって充電電圧も維持され)、電圧電流変換増幅器65
は上記出力電流IOUT2を流し続ける。また、この第
2のタイミングでは、スイッチ回路62を介して、ホー
ル素子61の端子B・B’間に電源電圧が印加されると
ともに、上記第1のタイミングとは逆極性となるように
端子A・A’間の電圧−Vh’が電圧電流変換増幅器6
4に入力される。そこで、電圧電流変換増幅器64から
は、下記式(3)に示す電流IOUT3が出力される。
【0011】 IOUT3=α(−Vh’+Voff) (3) すなわち、入力オフセット電圧Voffの影響は入力電
圧の極性に係らず第1のタイミングと同じなので、この
電圧電流変換増幅器64の出力電流IOUT3は、第1
のタイミングとは逆極性の端子A・A’間の電圧−V
h’と入力オフセット電圧Voffとの和に比例した電
流となる。
【0012】上記電圧電流変換増幅器64の出力電流I
OUT3と電圧電流変換増幅器65の出力電流IOUT
2との合計の電流がスイッチ69・69を介して抵抗7
0に流れ、この抵抗70の両端の電圧が磁界センサの出
力電圧Vとなる。それゆえ、下記式(4)に示すよう
に、入力オフセット電圧Voffの影響を相殺した出力
電圧Vが得られる。また、この出力電圧Vにおいては、
第1、第2のタイミングでのホール素子61からの出力
電圧Vh、Vh’が加算されるので、前記従来の技術1
で米国特許第4,037,150号について説明したよ
うに、素子オフセット電圧による影響も相殺される。
【0013】 V=(IOUT2+IOUT3)×R=−α(Vh+Vh’)×R (4) (従来の技術3)また、素子オフセット電圧、および入
力オフセット電圧による影響を低減し得る別の磁界セン
サとして、次のようなものも知られている。この磁界セ
ンサは、図9に示すように、ホール素子61、スイッチ
回路62、電圧増幅器71、記憶素子としての互いに等
しい容量のキャパシタ72・73、およびスイッチ74
〜76が設けられて構成されている。上記スイッチ74
〜76は、それぞれ、図10に示す第1〜第3の位相信
号(a)〜(c)における第1〜第3の位相のパルスに
応じて閉じるようになっている。すなわち、この磁界セ
ンサは、以下のように、上記第1〜第3の位相のパルス
に対応する第1〜第3のタイミングの3ステップの動作
によって、磁界の強さに応じた電圧を出力するようにな
っている。
【0014】まず、第1のタイミングでは、前記従来の
技術2と同様に、スイッチ回路62を介して、ホール素
子61の端子A・A’間に電源電圧が印加されるととも
に、端子B・B’間の電圧Vhが電圧増幅器71に入力
される。そこで、電圧増幅器71の電圧増幅率をβとす
ると、電圧増幅器71からは、下記式(5)に示すよう
に端子B・B’間の電圧Vhと入力オフセット電圧Vo
ffとの和に比例した電圧V1が出力される。
【0015】 V1=β(Vh+Voff) (5) また、この第1のタイミングでは、スイッチ74・74
が閉じる一方、スイッチ75・75・76・76が開く
ことにより、キャパシタ72が上記電圧V1に充電され
る。
【0016】次に、第2のタイミングでは、スイッチ回
路62を介して、ホール素子61の端子B・B’間に電
源電圧が印加されるとともに、上記第1のタイミングと
は逆極性となるように端子A・A’間の電圧−Vh’が
電圧増幅器71に入力される。そこで、電圧増幅器71
からは、下記式(6)に示す電圧V2が出力される。
【0017】 V2=β(−Vh’+Voff) (6) すなわち、(前記従来の技術2で電圧電流変換増幅器6
4について説明したのと同様に)入力オフセット電圧V
offの影響は入力電圧の極性に係らず第1のタイミン
グと同じなので、電圧増幅器71の出力電圧V2は、第
1のタイミングとは逆極性の端子A・A’間の電圧−V
h’と入力オフセット電圧Voffとの和に比例した電
圧となる。また、この第2のタイミングでは、スイッチ
75・75が閉じる一方、スイッチ74・74・76・
76が開くことにより、キャパシタ73が上記電圧V2
に充電される。
【0018】次に、第3のタイミングでは、スイッチ7
4・74・75・75が開く一方、スイッチ76・76
が閉じ、キャパシタ72とキャパシタ73とは、端子7
2aと端子73b、端子72bと端子73aとがそれぞ
れ接続されるように並列に接続される。そこで、キャパ
シタ72・73の容量は前記のように互いに等しいの
で、キャパシタ72・73の両端の電圧Vは、下記式
(7)に示すように−V1とV2との平均の電圧にな
る。
【0019】 V=(−V1+V2)/2=−β(Vh+Vh’)/2 (8) それゆえ、前記従来の技術1と同様に、入力オフセット
電圧Voffの影響、および素子オフセット電圧の影響
を相殺した出力電圧Vが得られる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の磁界検出方法では、入力オフセット電圧の影響を抑
制するための回路規模を小さく抑えた磁界センサを用い
て磁界を検出することが困難であるという問題点を有し
ていた。すなわち、従来の技術2では、2つの電圧電流
変換増幅器と、2つのキャパシタと、4つのスイッチを
有する磁界センサを必要とし、従来の技術3では、電圧
増幅器は1つであるが2つのキャパシタと6つのスイッ
チを有する磁界センサを必要とする。しかも、上記電圧
電流変換増幅器や電圧増幅器は、非反転出力(プラス出
力)および反転出力(マイナス出力)を有する2出力型
増幅器であり、このような増幅器は出力部を構成する素
子数が多いために、ICを形成する際に大きなチップ面
積を占有することになる。
【0021】また、近年、携帯電話機等の電池で動作す
る機器に磁界センサが使われるようになってきており、
小さな消費電流で磁界を検出し得ることも重要な技術的
課題になってきている。消費電流の低減に使われる手法
としては、カウンタ等を用いて一定時間の間は消費電流
をゼロにする間欠動作を採用することが一般的である。
【0022】しかし、磁界センサを用いるセットによっ
てはセンサ動作を止めることのできる時間に制約があ
り、1回の検出動作を何ステップで検出し得るかが問題
となる。具体的には、第1の従来例では、第1及び第2
の位相の2ステップで磁界が測定される。第2の従来例
では、第1から第3の位相の3ステップで磁界が測定さ
れる。
【0023】本発明は、上記の点に鑑み、磁界センサの
出力に含まれるオフセット信号成分(ばらつき)、特に
増幅器において生じる入力オフセット電圧の影響を抑制
して、高精度な磁界の検出ができるとともに、回路規模
が小さく製造コストが安い磁界センサを用いて磁界を検
出し得るようにすることを課題とする。また、検出動作
に必要なステップ数を少なく抑えて小さな消費電力で磁
界の検出を可能にすることを課題とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、請求項1の発明が講じた解決手段は、磁界検出方
法であって、印加される磁界に応じた電圧を出力するホ
ール素子と、第1のコンデンサと第2のコンデンサとを
有して、前記ホール素子から出力された電圧を、第1の
タイミングと第2のタイミングとで逆極性になるように
切り替えて出力するスイッチ回路と、前記スイッチ回路
から入力された電圧を増幅し、増幅された電圧を出力端
子対に出力する増幅器と、一方の端子が前記増幅器の一
方の出力端子に接続され、前記増幅器から出力された電
圧を保持する記憶素子と、前記増幅器の他方の出力端子
と、前記記憶素子の他方の端子との間に接続されたスイ
ッチとを備えた磁界センサを用い、前記第1のタイミン
グにおいて、前記ホール素子から出力された電圧を前記
スイッチ回路における前記第1のコンデンサに保持させ
ると共に、前記第2のコンデンサに保持された電圧を前
記スイッチ回路から前記増幅器に出力させ、かつ、前記
スイッチを閉じて前記増幅器から出力された電圧を前記
記憶素子に保持させる一方、前記第2のタイミングにお
いて、前記ホール素子から出力された電圧を前記スイッ
チ回路における前記第2のコンデンサに保持させると共
に、前記第1のコンデンサに保持された電圧を前記スイ
ッチ回路から前記増幅器に出力させ、かつ、前記スイッ
チを開いて、そのスイッチの両端である、前記増幅器の
前記他方の出力端子と前記記憶素子の前記他方の端子と
の間の電圧を出力させることを特徴とする。
【0025】これにより、上記のように簡単な回路の回
路規模が小さく安価な磁界センサを用いて、増幅器の入
力オフセット電圧を相殺することができ、当該入力オフ
セット電圧の影響を受けず、したがって、高精度で、製
品間のばらつきが小さい検出をすることができる。さら
に、第1、2のタイミングの2つのステップで磁界の強
さを検出することができるので、検出に要する時間も短
く、したがって、低消費電力化を図ることもできる。
【0026】ここで、上記第1のタイミングの動作と、
第2のタイミングの動作とは、繰り返して行われるよう
にしてもよいし、外部からの要求などに応じて1回だけ
行われるようにしてもよい。また、繰り返して行われる
場合、その周期や、そのタイミングの動作時間の比率、
何れのタイミングの動作期間にも属さない期間の長短等
は問わない。例えば、磁界センサを一定の長い周期ごと
に間欠的に作動させるようにしても、同様の効果は得ら
れる。
【0027】しかも、ホール素子から出力された電圧
を、一旦第1、または第2のコンデンサに保持させた
後、ホール素子とは切り離した状態で増幅器に入力させ
ることができ、これにより、記憶素子の一端を任意の電
位に接続したとしても、記憶素子に保持された電圧は変
わらないので、増幅器として、その入力端子の一方が電
源に対して所定の電位またはインピーダンスを有するも
のを用いることができる。(具体的には、例えば、ホー
ル素子の2端子間の差電圧を、例えば磁界センサの1個
の出力端子の電位に対する電圧に変換し、当該1個の出
力端子の電位に対する電圧を増幅する増幅器に入力する
ことができる。この場合、当該1個の出力端子の電位
は、一定の基準電位(グラウンドを含む)でもよく、基
準電位でなくてもよい。) そして、上記のように入力端子の一方が電源に対して所
定の電位等を有する増幅器は、例えばオペレーショナル
アンプのように、入力電圧を増幅して非反転出力電圧ま
たは反転出力信号の何れか一方を出力する単出力型増幅
器を用いて正相増幅回路を形成することなどによって容
易に構成することができる。それゆえ、上記のような単
出力型増幅器は2出力型増幅器よりも出力部を構成する
素子数がかなり少ないため、大幅に小さな回路規模、小
さなチップ面積で磁界センサを用いることができる。
【0028】また、請求項2の発明は、請求項1の磁界
検出方法であって、前記スイッチの両端の電圧を所定の
電圧と比較して得られる比較結果の2値信号を、前記第
2のタイミングの所定の位相に同期して保持させて出力
させることを特徴とする。
【0029】これにより、前記のように磁界の強さが高
精度に検出されるので、これに基づいた判別精度の高い
正確な比較結果を出力させることができる。
【0030】また、請求項3の発明は、請求項2の磁界
検出方法であって、前記所定の電圧を、前記保持された
2値信号に応じて異なるせることを特徴とする。
【0031】これにより、比較結果を得るための判定に
ヒステリシスを持たせて、ノイズ信号に対するチャタリ
ングが抑制された安定な信号を保持させて出力させるこ
とができる。
【0032】また、請求項4の発明は、磁界検出方法で
あって、印加される磁界に応じた電圧を第1及び第2の
端子対に出力するホール素子と、第1及び第2のコンデ
ンサと、前記第1の端子対と前記第1のコンデンサ両端
とを各々接続する第1の接続部と、前記第2の端子対と
前記第2のコンデンサ両端とを各々接続する第2の接続
部と、前記第1の接続部に挿入接続されこの第1の接続
部を所定の第1の信号で閉じ第2の信号で開く第1のス
イッチ部と、前記第2の接続部に挿入接続されこの第2
の接続部を前記第1の信号で開き第2の信号で閉じる第
2のスイッチ部と、入力端子に与えられた信号を増幅し
て出力端子に出力する増幅器と、第1の出力端子と、前
記第1のコンデンサの一端と前記増幅器の入力端子と、
及び前記第1のコンデンサの他端と前記第1の出力端子
とを各々接続する第3の接続部と、前記第2のコンデン
サの一端と前記増幅器の入力端子と、及び前記第2のコ
ンデンサの他端と前記第1の出力端子とを各々接続する
第4の接続部と、前記第3の接続部に挿入接続されこの
第3の接続部を前記第1の信号で開き第2の信号で閉じ
る第3のスイッチ部と、前記第4の接続部に挿入接続さ
れこの第4の接続部を前記第1の信号で閉じ第2の信号
で開く第4のスイッチ部と、第2の出力端子と、前記増
幅器の出力端子に一端が接続され前記第2の出力端子に
他端が接続された第3のコンデンサと、前記第1及び第
2の出力端子に両端が個々に接続され前記第1の信号で
閉じ第2の信号で開く第5のスイッチ部とを備えた磁界
センサを用いて、前記第1、第2の出力端子間に信号を
取り出すことを特徴とする。
【0033】これにより、前記請求項1で説明したのと
同様に、簡単な回路の小型で安価な磁界センサを用い
て、増幅器の入力オフセット電圧を相殺することがで
き、当該入力オフセット電圧の影響を受けず、製品間の
バラツキの小さい検出をすることができる。しかも、簡
単な回路構成によりホール素子の2端子間の差電圧を磁
界センサの1個の出力端子の電位に対する電圧に変換
し、磁界センサの1個の出力端子の電位に対する電圧を
単出力型増幅器に入力するので、磁界センサの1個の出
力端子の電位に対する電圧を増幅する増幅器として、単
出力型増幅器を使用することができ、一層回路規模の小
さい磁界センサを用いることができる。ここで、上記磁
界センサの1個の出力端子の電位は、一定の基準電位で
あってもよく、一定の基準電位でなくてもよい。
【0034】また、請求項5の発明は、請求項4の磁界
検出方法であって、前記第1の出力端子と前記第2の出
力端子との間の電圧を所定の電圧と比較して得られる比
較結果の2値信号を、前記第2の信号の所定の位相に同
期して保持させて出力させることを特徴とする。
【0035】これにより、前記のように磁界の強さが高
精度に検出されるので、これに基づいた判別精度の高い
正確な比較結果を出力させることができる。
【0036】また、請求項6の発明は、請求項5の磁界
検出方法であって、前記所定の電圧を、前記保持された
2値信号に応じて異なるせることを特徴とする。
【0037】これにより、比較結果を得るための判定に
ヒステリシスを持たせて、ノイズ信号に対するチャタリ
ングが抑制された安定な信号を保持させて出力させるこ
とができる。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。
【0039】(実施の形態1)図1は本発明の実施の形
態1に係る磁界センサの全体構成を示す回路図である。
同図において、1はホール素子、2はスイッチ回路、3
は電圧増幅器、4は記憶素子であるキャパシタ(コンデ
ンサ)、5はスイッチである。上記ホール素子1は、4
つの端子A・A’・B・B’に関して、幾何学的に等価
な形状の板状に形成されている。上記スイッチ5および
スイッチ回路2は、例えば図示しないクロック生成回路
から出力される位相信号によって制御されるようになっ
ている。より詳しくは、上記スイッチ5は、図2のタイ
ミングチャートに示す第1の位相信号(a)における第
1の位相のパルスに応じて閉じるようになっている。ま
た、スイッチ回路2は、上記第1の位相のパルス、およ
び第2の位相信号(b)における第2の位相のパルスに
応じて、後述するように、図示しない電源および電圧増
幅器3と、ホール素子1の各端子A・A’・B・B’と
の接続を切り替えるようになっている。すなわち、この
磁界センサは、以下のように、上記第1、第2の位相の
パルスに対応する第1、第2のタイミングの2ステップ
の動作によって、磁界の強さに応じた電圧を出力するよ
うになっている。
【0040】まず、第1のタイミングでは、スイッチ回
路2を介して、ホール素子1の端子A・A’間に電源電
圧が印加されるとともに、端子B・B’間の電圧Vhが
電圧増幅器3に入力される。そこで、電圧増幅器3の電
圧増幅率をβとすると、電圧増幅器3からは、下記式
(8)に示すように端子B・B’間の電圧Vhと電圧増
幅器3の入力オフセット電圧Voffとの和に比例した
電圧V1が出力される。より詳しくは、電圧増幅器3の
反転出力端子3a(−)を基準としたときの非反転出力
端子3b(+)の電圧がV1となる。
【0041】 V1=β(Vh+Voff) (8) また、この第1のタイミングでは、スイッチ5が閉じる
ことにより、キャパシタ4が上記電圧V1に充電され
る。(キャパシタ4の端子4aを基準としたときの端子
4bの電圧がV1となる。) 次に、第2のタイミングでは、スイッチ回路2を介し
て、ホール素子1の端子B・B’間に電源電圧が印加さ
れるとともに、上記第1のタイミングとは逆極性となる
ように端子A・A’間の電圧−Vh’が電圧増幅器3に
入力される。そこで、電圧増幅器3からは、下記式
(9)に示す電圧V2が出力される。
【0042】 V2=β(−Vh’+Voff) (9) すなわち、入力オフセット電圧Voffの影響は入力電
圧の極性に係らず第1のタイミングと同じなので、電圧
増幅器3の出力電圧V2は、第1のタイミングとは逆極
性の端子A・A’間の電圧−Vh’と入力オフセット電
圧Voffとの和に比例した電圧となる。
【0043】また、この第2のタイミングでは、スイッ
チ5が開き、出力端子6・7の間で、電圧増幅器3の反
転出力端子3aおよび非反転出力端子3bとキャパシタ
4とが直列に接続された状態となる。このとき、キャパ
シタ4の充電電圧は、上記第1のタイミングでの電圧増
幅器3の出力電圧V1に保持されたまま変化しないの
で、出力端子6・7間の電圧(磁界センサの出力電圧)
Vは、電圧増幅器3の反転出力端子3aを基準としたと
きの非反転出力端子3bの電圧V2と、キャパシタ4の
端子4bを基準としたときの端子4aの電圧−V1との
和、すなわち、下記式(10)に示すように電圧V2か
ら電圧V1を減じたものとなる。
【0044】 V=V2−V1=−β(Vh+Vh’) (10) したがって、入力オフセット電圧Voffの影響を相殺
した電圧Vが磁界センサの出力電圧として得られる。ま
た、この出力電圧Vにおいては、第1、第2のタイミン
グでのホール素子61からの出力電圧Vh、Vh’が加
算されるので、前記従来の技術1で米国特許第4,03
7,150号について説明したように、素子オフセット
電圧による影響も相殺される。
【0045】上記のように、従来の技術1、2で説明し
た磁界センサ(図7、9)と比べて、小さな回路規模
で、磁界センサの出力に含まれるオフセット信号成分
(ばらつき)を抑制して高精度な磁界の検出ができる。
【0046】また、前記従来の技術3の磁界センサでは
1回の検出動作に3ステップを必要としたのに比べて、
本実施の形態の磁界センサでは2ステップしか必要とし
ないので、検出動作に要する時間が短い。それゆえ、例
えば一定の周期ごとに1回、検出動作をさせるようにし
て、各検出動作の間は磁界センサヘの電源供給を停止す
る場合に、平均の消費電力を小さく抑えることができ
る。
【0047】また、キャパシタ4への充電を電流出力の
増幅器によって行うのではなく、電圧出力の電圧増幅器
3によって行うので、キャパシタ4の容量のばらつきに
起因する出力電圧のばらつきも小さく抑えられる。
【0048】(実施の形態2)図3は本発明の実施の形
態2に係る磁界センサの全体構成を示す回路図である。
なお、以下の実施の形態において、前記実施の形態1等
と同様の機能を有する構成要素については同一の符号を
付して説明を省略する。
【0049】同図において、20はスイッチ回路、30
は電圧増幅器である。
【0050】上記スイッチ回路20は、スイッチ5…・
8…と、記憶素子であるキャパシタ(コンデンサ)9・
10とが設けられて構成されている。上記各スイッチ5
…および前記実施の形態1と同様にキャパシタ4に接続
されたスイッチ5は、図2のタイミングチャートに示す
第1の位相信号(a)における第1の位相のパルスに応
じて閉じる一方、上記各スイッチ8…は、第2の位相信
号(b)における第2の位相のパルスに応じて閉じるよ
うになっている。なお、スイッチ回路20には、さら
に、上記第1、第2の位相のパルスに応じて、図示しな
い電源をホール素子1に接続するためのスイッチも設け
られているが、その点に関しては前記実施の形態1のス
イッチ回路や従来より公知のスイッチ回路と同様のもの
が適用できるため、説明を省略する。
【0051】また、上記電圧増幅器30は、前記実施の
形態1の電圧増幅器3と比べて、入力電圧に比例した電
圧を出力するという機能は同じであるが、例えばオペレ
ーショナルアンプ等の、差動入力で単出力の高利得増幅
器31と、増幅率(フィードバック量)を定める2本の
抵抗22・23とにより構成され、入力端子のうちの一
方が出力端子の一方と共通で、さらに磁界センサの出力
端子6とも共通(共通端子30a)であるとともに、こ
の共通端子30aが電源に対してハイインピーダンスで
はない点が異なる。なお、このような電圧増幅器30を
用い得る理由については後述する。
【0052】この磁界センサは、以下のように、上記第
1、第2の位相のパルスに対応する第1、第2のタイミ
ングの2ステップの動作が繰り返されることによって、
磁界の強さに応じた電圧を出力するようになっている。
【0053】まず、第1のタイミングでは、スイッチ回
路2の図示しないスイッチを介して、ホール素子1の端
子A・A’間に電源電圧が印加される。このときにホー
ル素子1の端子B・B’間に生じる電圧Vhは、キャパ
シタ9に接続されたスイッチ5・5が閉じることによ
り、キャパシタ9に印加され、キャパシタ9が充電され
る。また、キャパシタ10に接続されたスイッチ5・5
が閉じることにより、先立つ第2のタイミングにおいて
キャパシタ10に保持されている電圧−Vhが電圧増幅
器30に入力される。(より詳しくは、キャパシタ10
がスイッチ5・5を介して、共通端子30aと、高利得
増幅器31の非反転入力端子(+)に接続される。)そ
こで、電圧増幅器30からは、前記実施の形態1の第2
のタイミング(式(9))と同様に、下記式(11)に
示す電圧V2(共通端子30aを基準としたときの出力
端子30bの電圧)が出力され、また、キャパシタ4に
接続されたスイッチ5が閉じることによって、キャパシ
タ4がこの電圧V2に充電される。
【0054】 V2=β(−Vh’+Voff) (11) 次に、第2のタイミングでは、スイッチ回路2の図示し
ないスイッチを介して、端子A・A’間の電圧−Vh’
が上記第1のタイミングにおける端子B・B’間の電圧
Vhとは逆極性となるように、ホール素子1の端子B・
B’間に電源電圧が印加される。このときの上記端子A
・A’間の電圧−Vh’は、キャパシタ10に接続され
たスイッチ8・8が閉じることにより、キャパシタ10
に印加され、キャパシタ10が充電される(この電圧−
Vh’が次の第1のタイミングで、上記のように電圧増
幅器30に入力されることになる。)。また、キャパシ
タ9に接続されたスイッチ8・8が閉じることにより、
上記第1のタイミングでキャパシタ9に保持された電圧
Vhが電圧増幅器30に入力される。そこで、電圧増幅
器30からは、前記実施の形態1の第1のタイミング
(式(8))と同様に、下記式(12)に示す電圧V1
が出力される。
【0055】 V1=β(Vh+Voff) (12) また、この第2のタイミングでは、キャパシタ4に接続
されたスイッチ5が開き、出力端子6・7の間で、電圧
増幅器30の共通端子30aおよび出力端子30bとキ
ャパシタ4とが直列に接続された状態となる。このと
き、キャパシタ4の充電電圧は、上記第1のタイミング
での電圧増幅器30の出力電圧V2に保持されたまま変
化しないので、出力端子6・7間の電圧(磁界センサの
出力電圧)Vは、電圧増幅器30の共通端子30aを基
準としたときの出力端子30bの電圧V1と、キャパシ
タ4の端子4bを基準としたときの端子4aの電圧−V
2との和、すなわち、下記式(13)に示すように電圧
V1から電圧V2を減じたものとなる。
【0056】 V=V1−V2=β(Vh+Vh’) (13) 上記のように、前記実施の形態1と同様に、磁界センサ
の出力に含まれるオフセット信号成分を抑制して高精度
な磁界の検出ができる。なお、本実施の形態2の磁界セ
ンサでは、1回だけの検出動作をさせるためには、第
2、第1、第2のタイミングの3ステップが必要となる
が、複数回の検出動作をさせる場合には、単に第1、第
2のタイミングを繰り返すだけでよく、それゆえ、1回
あたりの検出動作に要するステップ数を2ステップに近
いものにすることができる。
【0057】また、電圧増幅器30は差動入力で単出力
の高利得増幅器31を用いて構成されており、そのよう
な高利得増幅器31は、前記従来の技術や実施の形態1
で示したような2出力型増幅器に比べて、出力部を構成
する素子数がかなり少ないため、大幅に小さな回路規模
で磁界センサを構成することができる。以下、上記のよ
うな差動入力で単出力の高利得増幅器31を用いて電圧
増幅器30を構成し得る理由について説明する。
【0058】例えばホール素子1の端子A・A’に電源
電圧を印加したときの端子B・B’の電位は、電源の基
準電位等に対して、ある電位差を有している。そのた
め、上記端子B・B’を増幅器の2つの入力端子に接続
する場合には、それらの入力端子は何れも電源に対して
ハイインピーダンス、すなわち電源の基準電位等に対し
て浮動電位である必要がある。また、高精度な検出を行
うためには、増幅器は一定の正確な増幅率を有している
必要がある。そして、上記のような条件を満たすために
は、従来の技術や実施の形態1で示したような2出力型
増幅器を用いる必要がある。
【0059】これに対して、本実施の形態の磁界センサ
では、例えば第1のタイミングでホール素子1の端子B
・B’間の電圧Vhをキャパシタ9に印加して電荷を蓄
積させ、その両端子間の電圧がVhになるように充電し
た後、第2のタイミングでキャパシタ9をホール素子1
から切り離して30に接続するようになっている。この
場合、キャパシタ9の両端子間の電圧は、電荷の流入出
がない限り、一方の端子がどのような電位に接続されよ
うとも変化しないので、キャパシタ9のいずれか一方の
端子を任意の電位に接続することができる。それゆえ、
増幅器として、一方の入力端子が電源の基準電位等に対
してある電位差(あるインピーダンス)を有する単入力
の増幅器を用いることが可能になる。そして、そのよう
な増幅器は、例えば、上記電圧増幅器30のように、差
動入力で単出力の回路規模が小さい高利得増幅器31を
用いて正相増幅回路を形成することなどによって(この
場合には電圧増幅器30自体も単出力となる)、容易に
構成することができる。したがって、実施の形態1の磁
界センサよりもさらに小さな回路規模で高精度な磁界セ
ンサを構成することができる。また、上記のような入力
端子の電位に関して原理的に単純な例としては、例え
ば、ドレイン接地のFETを用いて、ゲートと接地とを
入力端子とすることも考えることができる。ただし、増
幅率を正確に一定にするための考慮は必要である。
【0060】なお、上記共通端子30aの電位は、上記
のように任意の電位でよいので、例えば固定電圧の基準
電位でもよく、基準電位から所定の電位差を有する電位
でもよい。また、マイナス出力端子の電位が一定の基準
電位(グラウンドを含む)でない磁界センサにおいても
本発明により単出力型増幅器を使用可能である。
【0061】また、スイッチ5を出力端子30bと端子
4bとの間に設けて、そのスイッチ5の両端を出力端子
にしてもよい。
【0062】(実施の形態3)図4は本発明の実施の形
態3に係る磁界センサの全体構成を示す回路図である。
この磁界センサは、前記実施の形態1の構成に、さらに
比較器13とラッチ回路14とを設けて、磁界の強さに
応じて0又は1(例えばローレベルまたはハイレベル)
の2値のディジル信号を出力するように構成したもので
ある。
【0063】図4において、1〜7は、実施の形態1と
同じである。13は比較器、14はラッチ回路、15は
クロック生成回路、16は第1の位相クロック生成回
路、17は第2の位相クロック生成回路である。上記比
較器13は、出力端子6・7間に出力される電圧と所定
の基準の電圧とを比較して、2値のディジタル信号を出
力するようになっている。ラッチ回路14は、第2の位
相のパルスの立ち下がり時点での上記比較器13からの
出力を保持するものである。また、第1の位相クロック
生成回路16および第2の位相クロック生成回路17
は、それぞれ、実施の形態1(図2)で説明した第1、
第2の位相のパルスを有する第1、第2の位相信号
(a)(b)を出力するものである。
【0064】以上のように構成された磁界センサについ
て、以下その動作を説明する。この説明においては、一
定の磁場がホール素子1を貫通し、ホール素子出力電圧
はオフセットを考慮しなければ一定である場合を想定す
る。なお、以下の動作において、磁界の強さに応じた電
圧が出力端子6・7から出力されるまでは、前記実施の
形態1で説明したのと同じである。すなわち、まず、第
1の位相クロック生成回路16にて第1の位相(タイミ
ング)を決定するクロックが生成され、このクロックに
応じて、ホール素子1の一方の対角線上の対の2端子間
に電源電圧が印加され、他方の対角線上の対の2端子間
に磁場の強さに比例したホール素子出力電圧が発生す
る。この出力電圧が電圧増幅器3の2入力端子に印加さ
れるようにスイッチ回路2が動作する。そこで、上記ホ
ール素子1の出力電圧に比例した電圧が電圧増幅器3か
ら出力され、第1の位相クロック生成回路16にて制御
されるスイッチ5を介してキャパシタ4に印加され、キ
ャパシタ4に電荷が蓄積される。第1の位相が終了する
と、スイッチ5は開き、第1の位相における電圧増幅器
3の出力電圧はキャパシタ4に保持される。
【0065】次に、第2の位相クロック生成回路17に
て第2の位相を決定するクロックが生成され、このクロ
ックに応じて、ホール素子1における、上記第1の位相
のときにホール素子出力電圧が発生した上記他方の対角
線上の対の2端子間に電源電圧が印加され、上記一方の
対角線上の対の2端子間の電圧が電圧増幅器3に入力さ
れる。ここで、スイッチ回路2は、上記ホール素子1か
ら電圧増幅器3に入力されるホール素子出力電圧の正負
の極性が第1の位相のときとは逆極性になるように切り
替わる。そこで、電圧増幅器3の出力電圧における、ホ
ール素子1からの出力電圧に応じた成分も第1の位相の
ときとは逆極性になる。また、このときには、スイッチ
5は開くため、キャパシタ4に記憶された電圧増幅器3
の第1の位相での出力電圧と、電圧増幅器3の第2の位
相での出力電圧との和(上記電圧の基準の取り方によっ
ては差)、すなわち入力オフセット電圧Voffが相殺
された電圧−2βVhが出力端子6・7間の電圧とな
る。
【0066】そこで、上記出力端子6・7間の電圧が比
較器13の入力端子間に入力される。比較器13では、
上記入力された電圧が、あらかじめ設定されている所定
の基準電圧と比較され、その比較結果(入力された電圧
が基準電圧より低ければ0(例えばローレベル)のディ
ジタル信号、高ければ1(例えばハイレベル)のディジ
タル信号)が比較器13の出力端子から出力される。
【0067】ラッチ回路14には、上記比較結果が入力
されるとともに、第2の位相クロック生成回路17から
の第2の位相信号(b)も入力され、第2の位相の終了
の(第2の位相のパルスが立ち下がる)タイミングで入
力電圧(比較結果)をラッチするように設定されてい
る。よって、ラッチ回路14の出力端子18からは、次
の第2の位相の終了時まで、上記ラッチされた一定の値
(0又は1のディジタル値)が出力される。
【0068】また、チャタリング防止のためには、上記
出力端子18からの出力値を比較器13にフィードバッ
クして上記基準電圧を変化させ、判定にヒステリシスを
持たせるようにすることが好ましい。
【0069】なお、上記の例では、実施の形態1の構成
に、さらに比較器13とラッチ回路14とを設けた例を
示したが、これに限らず、実施の形態2の構成に、比較
器13等を設けるようにしてもよい。
【0070】(磁界センサを構成するスイッチの詳細
例)上記各実施の形態の磁界センサにおいて、より正確
な検出を行うためには、上記各スイッチ5・8として、
フィードスルー対策を講じたものを用いることが好まし
い。すなわち、例えば上記のような位相信号(a)
(b)に応じた2値の電圧がゲートに入力されて開閉制
御されるMOS構造のトランジスタを有する双方向のス
イッチ素子を用いてスイッチ5・8を構成する場合、そ
のスイッチ5・8を開閉するために上記トランジスタの
ゲート端子の電圧を変化させたときに、ゲート−ソース
間またはゲート−ドレイン間の寄生容量と、スイッチ5
・8に接続されるキャパシタ4・9・10との間で電荷
の移動が生じると、キャパシタの両端子間の電圧が変動
するおそれがある。そのような電圧の変動は、図5に示
すようなスイッチ5・8を用いることによって確実に防
止することができる。すなわち、図5において、スイッ
チ素子50〜52は、それぞれ、NチャネルおよびPチ
ャネルのMOSトランジスタが並列に接続されて、各ト
ランジスタのゲートに2値の電圧を印加して駆動するよ
うに構成されたものである。(ここで、スイッチ素子5
0における寄生容量は、例えばスイッチ素子51・52
における寄生容量の合計と等しくなるように設定されて
いる。)上記スイッチ素子50は、入出力端子50a・
50bが、それぞれスイッチ5・8の接続端子5a・5
bに接続されて、両者間を断接するようになっている。
また、スイッチ素子51は、その入出力端子51a・5
1bが共にスイッチ素子50の入出力端子50aに接続
される一方、スイッチ素子52は、その入出力端子52
a・52bが共にスイッチ素子50の入出力端子50b
に接続されている。上記スイッチ素子50と、スイッチ
素子51・52とは、それぞれ位相信号(a)(b)が
1つまたは2つのインバータを介して出力される2値の
互いに逆の論理の電圧によって制御されるようになって
いる。より詳しくは、例えばスイッチ素子50における
Nチャネルトランジスタのゲートにハイレベル、Pチャ
ネルトランジスタのゲートにローレベルの電圧が印加さ
れる際には、スイッチ素子51・52におけるNチャネ
ルトランジスタのゲートにローレベル、Pチャネルトラ
ンジスタのゲートにハイレベルの電圧が印加される。そ
こで、スイッチ素子50の寄生容量による電荷の移動方
向と、スイッチ素子51・52の寄生容量による電荷の
移動方向とは互いに逆方向となるので、電荷の移動が打
ち消される。したがって、キャパシタ9等との間での電
荷の移動による電圧変動が確実に防止される。
【0071】(磁界センサを構成する抵抗の詳細例)上
記各実施の形態の磁界センサにおいて、より正確な検出
を行うためには、電圧増幅器3・30のゲイン(増幅
率)を決定する抵抗のうちの少なくとも1個の所定の抵
抗が、ホール素子1と同一製法すなわち同一の材料およ
び製造過程で形成されたものであることが好ましい。す
なわち、例えば、実施の形態2(図3)の磁界センサを
例に挙げると、ホール素子1と電圧増幅器30とを同じ
半導体チップ上に形成する場合、一般に、ホール素子1
の抵抗値も抵抗22・23の抵抗値も、構成材料のばら
つきや製造条件のばらつきなどに起因してばらつく。そ
して、ホール素子1の抵抗値が小さい場合には、ホール
素子1の出力電圧は高くなる。一方、抵抗22・23の
うち、高利得増幅器31の出力端子と反転(マイナス)
入力端子との間に挿入される抵抗22の抵抗値が小さい
場合には、電圧増幅器30のゲインは大きくなる。そこ
で、ホール素子1と抵抗22とを同一の材料および製造
過程で形成すると、より詳しくは、例えばP型半導体基
板にN型不純物を拡散させて、ホール素子1と抵抗22
とを形成し、抵抗23は、特性のばらつきが少ないポリ
シリコン抵抗によって形成すると、ホール素子1の抵抗
値が小さい場合には、その出力電圧は高くなるが、その
ときには、ホール素子1と同様にして形成された抵抗2
2の抵抗値も小さくなるため、電圧増幅器30のゲイン
は小さくなる。逆に、ホール素子1の抵抗値が大きい場
合には、その出力電圧は低くなるが、抵抗22の抵抗値
も大きくなるため、電圧増幅器30のゲインは大きくな
る。したがって、ホール素子1の抵抗値のばらつきの影
響と抵抗22のばらつきの影響とが互いに打ち消しあう
ので、出力端子6・7からは、ばらつきの小さい出力電
圧を得ることができる。
【0072】
【発明の効果】本発明は、簡単な回路の小型で安価な磁
界センサを用いて、増幅器の入力オフセット電圧を相殺
することができる。これにより、当該入力オフセット電
圧の影響を受けず、バラツキの少ない出力を得ることが
出来るという有利な効果が得られる。
【0073】また、本発明により、少ないステップ数、
すなわち短い時間で磁界の検出を行うことができるの
で、小さな低消費電力で磁界を検出することも出来ると
いう有利な効果が得られる。
【0074】また、本発明は、簡単な回路の磁界センサ
を用いて、ホール素子の差電圧の出力信号を、基準電位
等に対する電圧に変換し、当該基準電位等に対する電圧
を、単出力型増幅器に入力することができる。これによ
り、ホール素子の差電圧の出力信号を、出力部の回路が
簡単でチップ面積が小さい単出力型増幅器により増幅す
ることができるので、より小型で安価な磁界センサを用
いて磁界を検出することが出来るという有利な効果が得
られる。
【0075】また、本発明により、小型でIC化に適し
た記憶素子を有する小型で安価な磁界センサを用いるこ
とが出来るという有利な効果が得られる。
【0076】また、本発明により、キャパシタの容量の
バラツキに起因する出力電圧のバラツキが少ない出力を
得ることが出来るという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の磁界センサの構成図で
ある。
【図2】本発明の実施の形態1〜3のタイミングチャー
トである。
【図3】本発明の実施の形態2の磁界センサの構成図で
ある。
【図4】本発明の実施の形態3の磁界センサの構成図で
ある。
【図5】本発明の磁界センサのスイッチの構成図であ
る。
【図6】従来の技術1の磁界センサの構成図である。
【図7】従来の技術2の磁界センサの構成図である。
【図8】従来の技術2のタイミングチャートである。
【図9】従来の技術3の磁界センサの構成図である。
【図10】従来の技術3のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 ホール素子 2 スイッチ回路 3 電圧増幅器 3a 反転出力端子 3b 非反転出力端子 4 キャパシタ 4a 端子 4b 端子 5 スイッチ 5a・5b 接続端子 6・7 出力端子 8 スイッチ 9 キャパシタ 10 キャパシタ 13 比較器 14 ラッチ回路 16 第1の位相クロック生成回路 17 第2の位相クロック生成回路 18 出力端子 20 スイッチ回路 22 抵抗 23 抵抗 30 電圧増幅器 30a 共通端子 30b 出力端子 31 高利得増幅器 50〜52 スイッチ素子 50a・50b 入出力端子 51a・51b 入出力端子 52a・52b 入出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G017 AA01 AB09 AD53 BA05 5J039 DA12 DC05 KK18 LL10 MM08 5J050 AA11 AA49 BB15 BB26 CC00 DD08 DD15 EE22 EE31 EE35 FF24

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】印加される磁界に応じた電圧を出力するホ
    ール素子と、 第1のコンデンサと第2のコンデンサとを有して、前記
    ホール素子から出力された電圧を、第1のタイミングと
    第2のタイミングとで逆極性になるように切り替えて出
    力するスイッチ回路と、 前記スイッチ回路から入力された電圧を増幅し、増幅さ
    れた電圧を出力端子対に出力する増幅器と、 一方の端子が前記増幅器の一方の出力端子に接続され、
    前記増幅器から出力された電圧を保持する記憶素子と、 前記増幅器の他方の出力端子と、前記記憶素子の他方の
    端子との間に接続されたスイッチとを備えた磁界センサ
    を用い、 前記第1のタイミングにおいて、前記ホール素子から出
    力された電圧を前記スイッチ回路における前記第1のコ
    ンデンサに保持させると共に、前記第2のコンデンサに
    保持された電圧を前記スイッチ回路から前記増幅器に出
    力させ、かつ、前記スイッチを閉じて前記増幅器から出
    力された電圧を前記記憶素子に保持させる一方、 前記第2のタイミングにおいて、前記ホール素子から出
    力された電圧を前記スイッチ回路における前記第2のコ
    ンデンサに保持させると共に、前記第1のコンデンサに
    保持された電圧を前記スイッチ回路から前記増幅器に出
    力させ、かつ、前記スイッチを開いて、そのスイッチの
    両端である、前記増幅器の前記他方の出力端子と前記記
    憶素子の前記他方の端子との間の電圧を出力させること
    を特徴とする磁界検出方法。
  2. 【請求項2】請求項1の磁界検出方法であって、 前記スイッチの両端の電圧を所定の電圧と比較して得ら
    れる比較結果の2値信号を、前記第2のタイミングの所
    定の位相に同期して保持させて出力させることを特徴と
    する磁界検出方法。
  3. 【請求項3】請求項2の磁界検出方法であって、 前記所定の電圧を、前記保持された2値信号に応じて異
    なるせることを特徴とする磁界検出方法。
  4. 【請求項4】印加される磁界に応じた電圧を第1及び第
    2の端子対に出力するホール素子と、 第1及び第2のコンデンサと、 前記第1の端子対と前記第1のコンデンサ両端とを各々
    接続する第1の接続部と、 前記第2の端子対と前記第2のコンデンサ両端とを各々
    接続する第2の接続部と、 前記第1の接続部に挿入接続されこの第1の接続部を所
    定の第1の信号で閉じ第2の信号で開く第1のスイッチ
    部と、 前記第2の接続部に挿入接続されこの第2の接続部を前
    記第1の信号で開き第2の信号で閉じる第2のスイッチ
    部と、 入力端子に与えられた信号を増幅して出力端子に出力す
    る増幅器と、 第1の出力端子と、 前記第1のコンデンサの一端と前記増幅器の入力端子
    と、及び前記第1のコンデンサの他端と前記第1の出力
    端子とを各々接続する第3の接続部と、 前記第2のコンデンサの一端と前記増幅器の入力端子
    と、及び前記第2のコンデンサの他端と前記第1の出力
    端子とを各々接続する第4の接続部と、 前記第3の接続部に挿入接続されこの第3の接続部を前
    記第1の信号で開き第2の信号で閉じる第3のスイッチ
    部と、 前記第4の接続部に挿入接続されこの第4の接続部を前
    記第1の信号で閉じ第2の信号で開く第4のスイッチ部
    と、 第2の出力端子と、 前記増幅器の出力端子に一端が接続され前記第2の出力
    端子に他端が接続された第3のコンデンサと、 前記第1及び第2の出力端子に両端が個々に接続され前
    記第1の信号で閉じ第2の信号で開く第5のスイッチ部
    とを備えた磁界センサを用いて、 前記第1、第2の出力端子間に信号を取り出すことを特
    徴とする磁界検出方法。
  5. 【請求項5】請求項4の磁界検出方法であって、 前記第1の出力端子と前記第2の出力端子との間の電圧
    を所定の電圧と比較して得られる比較結果の2値信号
    を、前記第2の信号の所定の位相に同期して保持させて
    出力させることを特徴とする磁界検出方法。
  6. 【請求項6】請求項5の磁界検出方法であって、 前記所定の電圧を、前記保持された2値信号に応じて異
    なるせることを特徴とする磁界検出方法。
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