JP2002303454A - 浮体式水素酸素製造システム - Google Patents

浮体式水素酸素製造システム

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JP2002303454A JP2001101160A JP2001101160A JP2002303454A JP 2002303454 A JP2002303454 A JP 2002303454A JP 2001101160 A JP2001101160 A JP 2001101160A JP 2001101160 A JP2001101160 A JP 2001101160A JP 2002303454 A JP2002303454 A JP 2002303454A
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • Y02P20/10Process efficiency
    • Y02P20/133Renewable energy sources, e.g. sunlight

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、広大な海面に降り注ぐ自然エネル
ギーとしての太陽エネルギーや、波力,潮力および風力
を利用して、効率よく水素を量産できるようにし、併せ
て酸素も量産できるようにした、浮体式水素酸素製造シ
ステムを提供することを課題とする。 【解決手段】 移動可能の海上浮体に、太陽熱を受け入
れて海水の蒸発により水蒸気を発生するチャンバー3
と、同チャンバー3からの蒸気により作動する蒸気ター
ビン8と、同タービン8により駆動される発電機9とを
備え、同タービン8を経由した蒸気を熱交換器10で海水
により冷却して得られた淡水が、貯水タンク11に貯溜さ
れた後、水電気分解設備26で発電機9からの電力や波力
発電設備5,風力発電設備6および潮力(水力)発電設
備7からの電力により水素と酸素とに分解される。この
ようにして浮体上で水素および酸素の量産が自然エネル
ギーを利用して効率よく行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海上の浮体に、太
陽熱などの自然エネルギーを利用して水素および酸素を
生産するための設備を設けるようにした、浮体式水素酸
素製造システムに関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等に用いられる無公害の燃料とし
て水素が注目されているが、低コストで大量の水素を得
るための手段については、未だ十分には開発されていな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、広大
な海面に降り注ぐ自然エネルギーとしての太陽エネルギ
ーや、波力,潮力および風力を利用して、効率よく水素
を量産できるようにし、併せて酸素も量産できるように
した、浮体式水素酸素製造システムを提供することを課
題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明の浮体式水素酸素製造システムは、移動可能
の海上浮体に、それぞれ太陽エネルギーを利用する発電
設備と海水淡水化設備とが装備されるとともに、上記海
水淡水化設備で得られた淡水を上記発電設備で得られた
電力により電気分解して水素および酸素を発生させる水
素酸素製造設備が装備されたことを特徴としている。
【0005】また、本発明の浮体式水素酸素製造システ
ムは、上記発電設備が、海水導入管を接続されるととも
に太陽熱入射用透明頂板を備えた海水蒸発用チャンバー
と、同チャンバー内で発生した水蒸気を導いて作動する
蒸気タービンと、同蒸気タービンにより回転駆動される
発電機とを備えて構成され、上記海水淡水化設備が、上
記蒸気タービンを経由した水蒸気を海水との熱交換によ
り冷却して凝縮させ淡水とする淡水生成用熱交換器を備
えて構成されたことを特徴としている。
【0006】さらに本発明の浮体式水素酸素製造システ
ムは、上記海水蒸発用チャンバーが上記上記透明頂板に
対応する透明底板を備えて構成され、同透明底板の下側
に太陽電池が設けられて、同太陽電池が上記淡水の電気
分解のため給電しうるように上記水素酸素製造設備への
配線を施されていることを特徴としている。
【0007】また本発明の浮体式水素酸素製造システム
は、上記海水蒸発用チャンバーの内部に、海水の蒸発に
伴って析出した塩分を掻き集めるための掻取板が設けら
れるとともに、同掻取板の駆動機構と、同掻取板で掻き
集められた塩分を排出する塩分排出管とが上記チャンバ
ーに付設されていることを特徴としている。
【0008】さらに本発明の浮体式水素酸素製造システ
ムは、上記海上浮体の上部に風力発電設備と波力発電設
備とが設けられるとともに、同海上浮体の底部には潮力
発電設備が設けられて、これらの発電設備で発生した電
力を上記水素酸素製造設備へ供給するための配線が施さ
れていることを特徴としている。
【0009】上述の本発明の浮体式水素酸素製造システ
ムでは、太陽エネルギーを利用して電力を得る発電設備
と、太陽エネルギーを利用して海水の淡水化を行う海水
淡水化設備とが、移動可能の海上浮体に装備されるとと
もに、上記発電設備で得られた電力を用いて上記海水淡
水化設備で得られた淡水を電気分解することにより水素
および酸素を得るようにした水素酸素製造設備も上記海
上浮体に装備されるので、すべて自然エネルギーを利用
しながら、効率よく水素の大量生産を行うことが可能と
なり、その際、副産物として淡水の電気分解の際に酸素
も量産できるようになる。そして、季節の変化や気象お
よび海象の予報に応じて、上記海上浮体を最適の水域へ
移動させることが可能になる。
【0010】また、上記発電設備が、太陽エネルギーを
取り込む海水蒸発用チャンバーと、同チャンバーで発生
した水蒸気により作動する蒸気タービンと、同タービン
で回転駆動される発電機とを備えて構成されていると、
自然エネルギーの利用による発電が適切に行われ、しか
も上記タービンを経由した水蒸気の凝縮により得られる
淡水が、電気分解による水素および酸素の生産のための
原料として用いられるので、自然エネルギーによる水素
および酸素の量産が極めて効率よく行われるようにな
る。そして、上述の水蒸気の凝縮に用いられる冷媒も、
海上浮体の周りの海水の利用により安価に提供される。
【0011】さらに、上記海水蒸発用チャンバーが透明
頂板に対応する透明底板を備えることにより、同チャン
バーを透過した太陽光が同チャンバー下側の太陽電池に
到達して発電を行うように構成されていると、太陽エネ
ルギーの利用が徹底的に行われるようになり、これによ
り得られた電力も水の電気分解による水素酸素製造設備
へ供給されるので、水素および酸素の製造コストの大幅
な低減に寄与することができる。
【0012】上記海水蒸発用チャンバーでは、海水の蒸
発に伴い塩分がチャンバー内面に析出するようになる
が、これを掻き集める掻取板が上記チャンバー内に設け
られると、同塩分の除去が塩分排出管を通じて的確に行
われるようになる。
【0013】さらに、上記海上浮体の上部に風力発電設
備や波力発電設備が設けられたり、同海上浮体の底部に
潮力発電設備が設けられたりして、これらの発電設備か
らの電力も水素製造設備における水の電気分解のために
利用されるようになっていると、自然エネルギーの利用
が十分に行われ、水素および酸素の製造コストが、さら
に大幅に引き下げられるようになる。
【0014】そして、上記海上浮体の移動の際には、上
記潮力発電設備における翼車をプロペラとして利用し、
同翼車に連結された発電機をプロペラ駆動用モーターと
して利用することもできる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の一実施
形態としての浮体式水素酸素製造システムについて説明
すると、図1は同システムを模式的に示す平面図、図2
は図1のシステムの側面図であり、図3は上記システム
の系統図であり、図4は上記システムにおける海水蒸発
用チャンバーについて一部を破断し模式的に示す斜視図
である。
【0016】図1(平面図)および図2(側面図)なら
びに図3(系統図)に示すように、アンカー(またはシ
ンカー)28により係留ロープを介して海底29に係留され
海面Wに浮かぶ海上浮体Sに、太陽エネルギーを利用す
る発電設備として、太陽熱の入射により水蒸気を発生す
るチャンバー3,同チャンバー3から水蒸気を導いて作
動する蒸気タービン8,同タービンにより回転駆動され
る発電機9(図3参照)が搭載されるほか、浮体Sの動
揺に応じて作動する発電機5aを備えた波力発電設備5
や、風力発電設備6も搭載されている。
【0017】また、浮体Sの底部には潮力(水力)発電
設備が装備されている。なお、波力発電設備5は、波力
を効率よく採り入れるため、浮体Sの端部または側部に
配置される。
【0018】これらの自然エネルギーによる発電設備で
得られた電力は、水素および酸素を生産する設備(水素
酸素製造設備)として浮体S上に搭載された水電気分解
設備26へ送られるようになっており、同設備26へ供給さ
れる原料水としては海水を淡水化したものが用いられ
る。すなわち、図3に示すように、ストレーナ1および
ポンプ2を介してチャンバー3内に散布された海水が、
太陽熱により蒸発して、その水蒸気が蒸気タービン8に
導かれ同タービン8を作動させるが、同タービン8を経
由した蒸気は、熱交換器10でポンプ2から送られた海水
により冷却され凝縮して淡水となり、このようにして海
水淡水化設備が浮体S上に構成されている。そして、上
記淡水は貯水タンク11に貯溜された後、水電気分解設備
26に送られるようになっている。
【0019】チャンバー3は、図4に示すように太陽熱
入射用の透明頂板3aを有しており、前述のポンプ2に
より入口管21を通じてチャンバー3内に散布された海水
は、太陽熱で蒸発して、その水蒸気は出口管22を介して
前述の蒸気タービン8へ送られる。そして、チャンバー
3内で海水が蒸発することにより析出した塩分は、駆動
モーター718により掻取板駆動チェーン19を介して駆動
される掻取板20が、チャンバー3内の内面に沿って移動
することにより掻取られて、塩分排出管25を通じチャン
バー3の外部へ排出される。
【0020】また、チャンバー3は透明頂板3aに対応
して透明底板3bを備えており、同底板3bの下側には
太陽電池24が設けられている。このようにして、透明頂
板3aおよび透明底板3bを透過した太陽光により太陽
電池24で生じる電力も、図3に示すように水電気分解設
備26へ供給されるようになっている。なお、透明頂板3
aおよび透明底板3bは、チャンバー3内の蒸気圧に耐
えられるように厚いガラス板またはプラスチック板とし
て構成される。
【0021】また、図1〜3に示すように、水電気分解
設備26で生産された水素および酸素をそれぞれ貯溜する
水素貯蔵設備13および酸素貯蔵設備14が浮体Sに装備さ
れている。さらに、浮体Sにおける各種の設備および機
器を制御するための制御盤を備えた制御室27も、同浮体
Sに設けられている。
【0022】図3に示すように、蒸気タービン8へ水蒸
気を送給する補助手段として、海水蒸発設備4を設ける
ようにしてもよく、同設備4のチャンバー内にポンプ2
で送られた海水がヒーター4aで加熱されることによ
り、蒸気タービン8へ送られる水蒸気が生成される。な
お、ヒーター4aへの電力供給は、各発電設備5〜7か
ら行われる。
【0023】上述の本実施形態の浮体式水素酸素製造シ
ステムでは、太陽エネルギーを利用して電力を得る発電
設備と、太陽エネルギーを利用して海水の淡水化を行う
海水淡水化設備とが、移動可能の海上浮体Sに装備され
るとともに、上記発電設備で得られた電力を用いて上記
海水淡水化設備で得られた淡水を電気分解することによ
り水素および酸素を得るようにした水素酸素製造設備
(水電気分解設備26)も浮体Sに装備されるので、すべ
て自然エネルギーを利用しながら、効率よく水素の大量
生産を行うことが可能となり、その際、副産物として淡
水の電気分解の際に酸素も量産できるようになる。
【0024】そして、季節の変化や気象および海象の予
報に応じて、アンカー28による係留を解放し、浮体Sを
最適の水域へ移動させることが可能になる。
【0025】また、上記発電設備が、太陽エネルギーを
取り込む海水蒸発用チャンバー3と、同チャンバー3で
発生した水蒸気により作動する蒸気タービン8と、同タ
ービン8で回転駆動される発電機9とを備えて構成され
ているので、自然エネルギーの利用による発電が適切に
行われ、しかもタービン8を経由した水蒸気の凝縮によ
り得られる淡水が、電気分解による水素および酸素の生
産のための原料として用いられるので、自然エネルギー
による水素および酸素の量産が極めて効率よく行われる
ようになる。そして、上述の水蒸気の凝縮に用いられる
冷媒も、海上浮体Sの周りの海水の利用により安価に提
供される。
【0026】さらに、海水蒸発用チャンバー3が透明頂
板3aに対応する透明底板3bを備えることにより、同
チャンバー3を透過した太陽光が同チャンバー3の下側
の太陽電池24に到達して発電を行うように構成されてい
るので、太陽エネルギーの利用が徹底的に行われるよう
になり、これにより得られた電力も水の電気分解による
水素酸素製造設備(水電気分解設備26)へ供給されるの
で、水素および酸素の製造コストの低減に寄与すること
ができる。
【0027】海水蒸発用チャンバ3ーでは、海水の蒸発
に伴い塩分がチャンバー3の内面に析出するようになる
が、これを掻き集める掻取板20がチャンバー3内に設け
られるので、同塩分の除去が塩分排出管25を通じて的確
に行われるようになる。
【0028】さらに、海上浮体Sの上部に風力発電設備
6や波力発電設備5が設けられたり、同浮体Sの底部に
潮力発電設備7が設けられたりして、これらの発電設備
からの電力も水素製造設備における水の電気分解のため
に利用されるようになっているので、自然エネルギーの
利用が十分に行われ、水素および酸素の製造コストが大
幅に引き下げられるようになる。
【0029】そして、海上浮体Sの移動の際には、潮力
発電設備7における翼車をプロペラとして利用し、同翼
車に連結された発電機をプロペラ駆動用モーターとして
利用することもできる。
【0030】なお、上述の実施形態では浮体Sが海面に
浮くものとして説明されているが、本発明は河川や湖沼
に浮体Sを浮かべる場合も含むものであり、その場合、
前述の海水は河川水や湖沼水であり、また潮力発電設備
7は水力発電設備と読み替えられ、海水の淡水化は外水
の蒸留による純度の高い水への変換として理解されるも
のである。また、掻取板20は外水からの析出物を掻き取
るために用いられることになる。
【0031】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の浮体式水
素酸素製造システムによれば次のような効果が得られ
る。 (1) 太陽エネルギーを利用して電力を得る発電設備と、
太陽エネルギーを利用して海水の淡水化を行う海水淡水
化設備とが、移動可能の海上浮体に装備されるととも
に、上記発電設備で得られた電力を用いて上記海水淡水
化設備で得られた淡水を電気分解することにより水素お
よび酸素を得るようにした水素酸素製造設備も上記海上
浮体に装備されるので、すべて自然エネルギーを利用し
ながら、効率よく水素の大量生産を行うことが可能とな
り、その際、副産物として淡水の電気分解の際に酸素も
量産できるようになる。そして、季節の変化や気象およ
び海象の予報に応じて、上記海上浮体を最適の水域へ移
動させることが可能になる。 (2) 上記発電設備が、太陽エネルギーを取り込む海水蒸
発用チャンバーと、同チャンバーで発生した水蒸気によ
り作動する蒸気タービンと、同タービンで回転駆動され
る発電機とを備えて構成されていると、自然エネルギー
の利用による発電が適切に行われ、しかも上記タービン
を経由した水蒸気の凝縮により得られる淡水が、電気分
解による水素および酸素の生産のための原料として用い
られるので、自然エネルギーによる水素および酸素の量
産が極めて効率よく行われるようになる。そして、上述
の水蒸気の凝縮に用いられる冷媒も、海上浮体の周りの
海水の利用により安価に提供される。 (3) 上記海水蒸発用チャンバーが透明頂板に対応する透
明底板を備えることにより、同チャンバーを透過した太
陽光が同チャンバー下側の太陽電池に到達して発電を行
うように構成されていると、太陽エネルギーの利用が徹
底的に行われるようになり、これにより得られた電力も
水の電気分解による水素酸素製造設備へ供給されるの
で、水素および酸素の製造コストの大幅な低減に寄与す
ることができる。 (4) 上記海水蒸発用チャンバーでは、海水の蒸発に伴い
塩分がチャンバー内面に析出するようになるが、これを
掻き集める掻取板が上記チャンバー内に設けられると、
同塩分の除去が塩分排出管を通じて的確に行われるよう
になる。 (5) 上記海上浮体の上部に風力発電設備や波力発電設備
が設けられたり、同海上浮体の底部に潮力発電設備が設
けられたりして、これらの発電設備からの電力も水素製
造設備における水の電気分解のために利用されるように
なっていると、自然エネルギーの利用が十分に行われ、
水素および酸素の製造コストが、さらに大幅に引き下げ
られるようになる。そして、上記海上浮体の移動の際に
は、上記潮力発電設備における翼車をプロペラとして利
用し、同翼車に連結された発電機をプロペラ駆動用モー
ターとして利用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての浮体式水素酸素製
造システムを模式的に示す平面図である。
【図2】図1の浮体式水素酸素製造システムの側面図で
ある。
【図3】図1,2の浮体式水素酸素製造システムの系統
図である。
【図4】図1,2の浮体式水素酸素製造システムにおけ
る海水蒸発用チャンバーを模式的に示す斜視図である。
【符号の説明】
1 ストレーナ 2 ポンプ 3 チャンバー 3a 透明頂板 3b 透明底板 4 海水蒸発設備 4a ヒーター 5 波力発電設備 5a 発電機 6 風力発電設備 7 潮力(水力)発電設備 8 蒸気タービン 9 発電機 10 熱交換器 11 貯水タンク 13 水素貯蔵設備 14 酸素貯蔵設備 18 駆動モーター 19 掻取板駆動チェーン 20 掻取板 21 入口管 22 出口管 24 太陽電池 25 塩分排出管 26 水電気分解設備 27 制御室 28 アンカー 29 海底 S 海上浮体 W 海面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動可能の海上浮体に、それぞれ太陽エ
    ネルギーを利用する発電設備と海水淡水化設備とが装備
    されるとともに、上記海水淡水化設備で得られた淡水を
    上記発電設備で得られた電力により電気分解して水素お
    よび酸素を発生させる水素酸素製造設備が装備されたこ
    とを特徴とする、浮体式水素酸素製造システム。
  2. 【請求項2】 上記発電設備が、海水導入管を接続され
    るとともに太陽熱入射用透明頂板を備えた海水蒸発用チ
    ャンバーと、同チャンバー内で発生した水蒸気を導いて
    作動する蒸気タービンと、同蒸気タービンにより回転駆
    動される発電機とを備えて構成され、上記海水淡水化設
    備が、上記蒸気タービンを経由した水蒸気を海水との熱
    交換により冷却して凝縮させ淡水とする淡水生成用熱交
    換器を備えて構成されたことを特徴とする、請求項1に
    記載の浮体式水素酸素製造システム。
  3. 【請求項3】 上記海水蒸発用チャンバーが上記上記透
    明頂板に対応する透明底板を備えて構成され、同透明底
    板の下側に太陽電池が設けられて、同太陽電池が上記淡
    水の電気分解のため給電しうるように上記水素酸素製造
    設備への配線を施されていることを特徴とする、請求項
    2に記載の浮体式水素酸素製造システム。
  4. 【請求項4】 上記海水蒸発用チャンバーの内部に、海
    水の蒸発に伴って析出した塩分を掻き集めるための掻取
    板が設けられるとともに、同掻取板の駆動機構と、同掻
    取板で掻き集められた塩分を排出する塩分排出管とが上
    記チャンバーに付設されていることを特徴とする、請求
    項2または3に記載の浮体式水素酸素製造システム。
  5. 【請求項5】 上記海上浮体の上部に風力発電設備と波
    力発電設備とが設けられるとともに、同海上浮体の底部
    には潮力発電設備が設けられて、これらの発電設備で発
    生した電力を上記水素酸素製造設備へ供給するための配
    線が施されているていることを特徴とする、請求項1〜
    4のいずれか1つに記載の浮体式水素酸素製造システ
    ム。
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