JP2002303304A - 動力とトルクを発生させる方法及び装置 - Google Patents

動力とトルクを発生させる方法及び装置

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JP2002303304A
JP2002303304A JP2001310651A JP2001310651A JP2002303304A JP 2002303304 A JP2002303304 A JP 2002303304A JP 2001310651 A JP2001310651 A JP 2001310651A JP 2001310651 A JP2001310651 A JP 2001310651A JP 2002303304 A JP2002303304 A JP 2002303304A
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Harry C Sweere
シー、スウィーリー ハリー
Khalid I Alzebdeh
アイ、アルゼブドゥー カーリード
Jeffery M Eliason
エム、エリアソン ジェフリー
Matthew J Showalter
ジェー、ショワルター マシュー
Shaun C Lindblad
シー、リンドブラッド ショウン
Mustafa A Ahmetoglu
エー、アーメトグル ムスタファ
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Constant Force Tech LLC
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】様々な装置の位置決めに利用できる、動力とト
ルクを発生させる方法及び装置を提供する。 【解決手段】案内部材18に沿ってモニター装置2が移
動すると、カム12によってバネ14が保有するエネル
ギ量を増加もしくは減少させる。そして、カム12によ
って斯かるエネルギーを、カム従動部材16を介して、
移動体4への略一定の支持力に変換する。モニター装置
との平衡を取るために必要なバネ14からのエネルギ量
に直接対応するように、適当なカム面あるいはカムの形
状とする。したがって、モニター装置が運動通路に沿っ
て下降すると、エネルギーがエネルギー保存部材に保存
される。この保存エネルギーはモニター装置が上昇する
際に利用される。バネの圧縮速度を変化させることで、
バネの上昇力特性曲線においてモニター装置の運動方向
に向かう支持力をカムが一定のレベルもしくは予め定め
たレベルに変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】(発明の分野) 本発明は直線力
と回転トルクまたはどちらか一方をもたらす装置に関す
るものである。更に詳しくは、本発明は様々な装置の位
置決めに適した装置に関するものである。いくつかの適
用装置の例としては、バスケットボールのバックボー
ド、コンピューターのモニター装置、抽斗、ドア等々が
含まれる。
【0002】
【従来の技術】(発明の背景) 本発明は直線力と回転
トルクまたはどちらか一方を供給する装置に関するもの
である。更に詳しくは、本発明は様々な位置決め装置に
適用できる装置に関するものである。斯かる装置の一例
としては、パーソナルコンピュータのディスプレイモニ
ター装置がある。パーソナルコンピュータもしくはディ
スプレイモニター装置は机やコンピュータケースに直接
置かれることがよくあるが、机上のスペースを広げた
り、あるいは、異なった使用者による人間工学的な要求
に対応するために、時として、コンピュータモニター装
置は昇降可能な構成手段に設けられる。別の方法とし
て、机や移動台にモニター装置を置く代わりに、壁など
の平面に取付けることがある。
【0003】しかしながら、パーソナルコンピュータと
ディスプレイモニター装置またはどちらか一方を複数の
使用者が1日のうちの異なった時間に用いることもよく
あり、いくつかの設置例では、1日のうちに体格および
好みが異なる複数の者が1台のコンピュータとモニター
装置またはどちらか一方を利用できるようになってい
る。体格が異なり好みも異なる者にとっては、一個人の
ために設定調整したモニター装置またはディスプレイは
他人には往々にして不適合であるようで、たとえば、大
人が使用した同じコンピュータとモニター装置を子供が
用いる場合、身体上の空間要求は異なるであろう。加え
て、コンピュータを長時間用いるには快適に操作できる
ことの重要性が増す。先に使った者が自分に適するよう
に設定しモニター装置を後で利用する者にとっては不快
で扱い難く、不便なまま使うこともあり、結果として、
長時間の使用後に疲労を覚えることなる。しかも、モニ
ターが大型重量化するに伴って、モニターの位置調節は
空気バネを備えた腕部材を机や垂直面に回動可能に取付
けて用いられるようになってきた。しかしながら、空気
バネは値段が高く、経時劣化を起す。更に、空気バネ
は、たとえば、腕部材の長さなど、十分な設置空間を必
要とし、病院などにおける或る種の応用機器には特別な
経費が発生する。
【0004】しかして、コンパクトで、製造・維持が低
廉にでき、信頼性が高く、調節が容易で、異なった大き
さのモニター装置にも適用でき、広い範囲で移動でき、
一定の支持力でモニター装置の位置決めができるモニタ
ー装置支持機構の要望がある。
【0005】
【発明の実施の形態】(発明の概要) 本発明は直線力
乃至回転トルクを提供する装置に関するもので、更に詳
しくは、様々な装置の位置決めに利用できる装置に関す
るものである。本発明の主たる実施例による装置は、第
1案内面およぶ第2案内面を有するカムと、第1従動面
をカムの第1案内面に係合させる第1ローラを含むカム
従動構造を有する。第1ローラの第1従動面を、少なく
とも第1接点でカムの第1案内面に適当に接触させても
よい。更に、第2従動面をカムの第2案内面に係合させ
る第2ローラをカム従動構造に設けてもよい。この場
合、カムの第1案内面に向かって第1ローラを押圧し、
且つ、第2ローラをカムの第2案内に向かって付勢する
形態のバネ部材をカム従動構造に設けてもよい。たとえ
ば、第1端部を第1ローラに連結し、第2端部を第2ロ
ーラに連結したカム従動構造を備えてもよい。第1ロー
ラの接触角を、第1接点と第1ローラの中心軸を通る第
1仮想線と、第1ローラの中心線と第2ローラの中心線
との間を通る第2仮想線によって定めることができる。
カムの第1案内面に、カム従動構造がカムの長さ方向軸
に沿って移動する際に、第1ローラの接触角が変化する
ように連続的に変化する傾斜および連続的に変化する曲
面あるいはその一方を適当に持たせてもよい。
【0006】有用な実施形態では、カムの長さ方向軸に
沿うカム従動構造の運動がバネの撓曲と、第1ローラに
作用する反力の軸力成分の強度が所期の応力分布によっ
て変わるような第1ローラの接触角の変化を起すように
カムを形成する。特に有用な実施形態では、カムの長さ
方向軸に沿うカムの従動部材の運動が、バネの撓曲と、
第1ローラの接触角の変化を起すようにカムを形成す
る。カム従動構造の移動中に第1ローラに作用する反力
の軸力成分の強度が略一定になる。たとえば、カム従動
構造の移動中での接触角の三角関数の正接における結合
変数に略反比例するように、バネの撓曲状態が変化する
形にカムを形成する。
【0007】本発明のいくつかの実施形態では、バネ
は、バネの撓曲とバネ力とが略線形の関係を示すバネ係
数を有する。本発明の他の実施形態では、バネの撓曲と
バネ力とが略非線形の関係を示すバネ係数を有する。
【0008】本発明の実施例によるカムは、第1案内面
と、第2案内面と、これらの間の長さ方向軸を有するカ
ム本体よりなる。有用な実施形態では、第1案内面は、
連続的に変化する傾斜と連続的に変化する曲面あるいは
どちらか一方を含む弓形状になっている。ある実施形態
では、カムが長さ方向軸に対して略対称になっている。
カム従動構造を、長さ方向軸に沿って少なくとも第1位
置と第2位置との間で適当に移動可能にしてもよい。バ
ネは、カム従動構造が第1位置にある場合に第1の撓曲
をなし、カム従動構造が第2位置にある時に第1の撓曲
をなす。
【0009】有用な実施形態では、第1接触角を第2接
触角と異なえることができる。有利な実施形態では、第
2の撓曲を第1の撓曲より大きくし、第2接触角を第1
接触角より小さくしている。いくつかの実施形態では、
第2の撓曲を第1の撓曲より大きくして、第2接触角の
三角関数の正接を第1接触角の三角関数の正接より小さ
くしている。これらの実施形態では、第2の撓曲に対す
る第1撓曲の第1比率を第2接触角の三角関数の正接に
対する第1接触角の三角関数の正接の第2比率と略等し
くするとよい。
【0010】本発明による追加の実施形態は、第1案内
路と、第1案内路に沿って配設された第1従動部材とか
らなる。いくつかの実施形態では、第2案内路と、第2
案内路に沿って配設された第2従動部材を有している。
第1従動部材と第2従動部材が互いに押圧し合うように
バネ部材を配設するとよい。第1案内路が第1弓状通路
を適切に形成し、第2案内路が第2弓状通路を適切に形
成する。ある実施形態では、第1弓状通路が、連続的に
変化する傾斜と連続的に変化する曲面あるいはどちらか
一方を有している。有用な一実施形態では、第2弓状通
路が第1弓状通路と鏡像関係のようになっている。
【0011】本発明の一実施例による軸回転機構は、第
1従動面を有するカムと、カム従動構造を備えている。
カム従動構造は、少なくとも第1接点で第1従動面をカ
ムの第1案内面に係合させる第1ローラと、カムの第1
案内面に対して第1ローラを押圧する手段を備えてい
る。第1ローラには、第1ローラの中心軸と第1接点を
通る第1想定線と略水平な想定参照線で定まる接触角を
持たせている。特に有用な実施形態では、カムの第1案
内面には、カムの回転軸を中心にカムが回転すると第1
ローラの接触角が変化するように、連続的に変化する傾
斜と連続的に変化する曲面あるいはどちらか一方を持た
せている。
【0012】ある実施形態では、第1ローラを第1案内
面に押圧させる手段としてバネを用いている。カムに作
用するトルクの大きさがカムの回転移動中に略一定にな
るように、カムの回転軸回り回転がバネを撓ませ、且
つ、第1ローラの接触角を変化させるようにカムを適当
に形成する。たとえば、カムの回転移動中にカムに作用
するトルクの大きさが略一定になるように、カムの回転
軸回りの回転がバネの撓曲と、第1ローラの接触角を変
化させるように構成する。一実施形態では、バネの撓曲
が、カム従動構造の移動中に接触角の三角関数の正接の
結合変数に反比例して変化する。
【0013】本発明による追加の実施形態における装置
では、第1案内面を定める第1カム部材と第2案内面を
定める第2カム部材を備えている。カムの第1カム部材
とカム構造の第2カム部材は適切に相対的に移動可能に
なっている。本発明の装置には、少なくとも第1接点で
第1従動面をカム構造の第1案内面に係合させる第1ロ
ーラと、第2従動面をカム構造の第2案内面に係合させ
る第2ローラを含むカム従動構造が備えられている。第
1端部を第1ローラに結合させ、且つ、第2端部を第2
ローラに結合させたバネを、第1ローラと第2ローラが
互いに付勢し合うように設けてもよい。ある実施形態で
は、カム構造の第1カム部材とカム構造の第2カム部材
の双方を基部材に回転可能に連結して、カム構造の第1
カム部材とカム構造の第2カム部材が相対的に回転でき
るようにしている。これらの実施態様では、第1ローラ
と第2ローらの接触角を調節できるようにカム構造の第
1カム部材とカム構造の第2カム部材を互いに相対回転
できるようにしている。第1ローラの中心軸と第1接点
を通る第1想定線と、第1ローラの中心線と第2ローラ
の中心線との間を通る想定参照線とで第1ローラの接触
角を定めることができる。
【0014】別の実施例では、カム構造の第1カム部材
とカム構造の第2カム部材の双方を基部材に摺動可能に
連結して、カム構造の第1カム部材とカム構造の第2カ
ム部材が相対的に調節軸に沿って移動できるようにして
いる。これらの実施形態では、カム構造の第1カム部材
とカム構造の第2カム部材を互いに相対的に調節軸に沿
って移動可能にして、第1ローラと第2ローラとの間に
連結されたバネの付勢力を調節可能にしている。
【0015】本発明の一実施例による代表的な窓構造
は、カムとカム従動構造を有する機構を備えている。カ
ムは第1案内面と第2案内面を適切に有している。カム
従動構造は、少なくとも第1接点でカムの第1従動面を
第1案内面に係合させる第1ローラと、第2従動面をカ
ムの第2案内面に係合させる第2ローラを備えている。
互いに付勢し合う第1ローラと第2ローラとの間にバネ
を設けることができる。窓構造の窓を、カム従動構造と
カムのいずれか一方に適当に固定し、窓構造の窓枠を他
方のカムかカム従動構造に固定する。
【0016】本発明の一実施例による一つの家具備品に
は、カムとカム従動構造を含む機構を備えている。この
カムは第1案内面と第2案内面を有する。カム従動構造
には、少なくとも第1接点で第1従動面をカムの第1案
内面に係合させる第1ローラと、第2従動面をカムの第
2案内面に係合させる第2ローラを設けている。第1ロ
ーラと第2ローラの間にローラを互いに向かって付勢し
合うようにバネを設けてもよい。一つの家具としての抽
斗をカムとカム従動構造のいずれか一方に適当に固定
し、家具の枠部材をカムとカム従動構造の他方に固定す
るとよい。
【0017】本発明の一実施例によるドア締め装置には
カムとカム従動構造を含む機構を持たせる。カムに第1
案内面と第2案内面を適当に設ける。カム従動構造に
は、少なくとも第1接点でカムの第1案内面に第1従動
面を係合させる第1ローラと、第2従動面をカムの第2
案内面に係合させる第2ローラを設ける。第1ローラと
第2ローラの間にローラを互いに向かって付勢し合うよ
うにバネを設けてもよい。扉装置の扉をカムとカム従動
構造のいずれか一方に適当に連結させ、扉枠をカムとカ
ム従動構造のいずれか他方に連結させるとよい。ある実
施形態では、扉をカムとカム従動構造のいずれか一方に
回転可能に連結させており、他の実施形態では、扉をカ
ムとカム従動構造のいずれか一方に固定している。ま
た、ある実施形態では、扉枠をカムとカム従動構造のい
ずれか一方に回転可能に連結させており、他の実施形態
では、扉枠をカムとカム従動構造のいずれか一方に固定
している。
【0018】本発明の一実施例による椅子構造にはカム
とカム従動構造を含む機構を持たせる。カムに第1案内
面と第2案内面を適当に設ける。カム従動構造には、少
なくとも第1接点でカムの第1案内面に第1従動面を係
合させる第1ローラと、第2従動面をカムの第2案内面
に係合させる第2ローラを設ける。第1ローラと第2ロ
ーラの間にローラを互いに向かって付勢し合うようにバ
ネを設けてもよい。椅子の背凭れをカムとカム従動構造
のいずれか一方に適当に連結させ、椅子枠をカムとカム
従動構造のいずれか他方に連結させるとよい。
【0019】本発明の一実施例による自動車のドア構造
にはカムとカム従動構造を含む機構を持たせる。カムに
第1案内面と第2案内面を適当に設ける。カム従動構造
には、少なくとも第1接点でカムの第1案内面に第1従
動面を係合させる第1ローラと、第2従動面をカムの第
2案内面に係合させる第2ローラを設ける。第1ローラ
と第2ローラの間にローラを互いに向かって付勢し合う
ようにバネを設けてもよい。自動車のドア構造の窓をカ
ムとカム従動構造のいずれか一方に適当に連結させ、窓
枠をカムとカム従動構造のいずれか他方に連結させると
よい。
【0020】本発明の一実施例によるバスケットボール
のゴール構造にはカムとカム従動構造を含む機構を持た
せる。カムに第1案内面と第2案内面を適当に設ける。
カム従動構造には、少なくとも第1接点でカムの第1案
内面に第1従動面を係合させる第1ローラと、第2従動
面をカムの第2案内面に係合させる第2ローラを設け
る。第1ローラと第2ローラの間にローラを互いに向か
って付勢し合うようにバネを設けてもよい。バスケット
ボールのゴール構造のポストをカムとカム従動構造のい
ずれか一方に適当に連結させ、バスケットボールのゴー
ル構造のバックボードをカムとカム従動構造のいずれか
他方に連結させるとよい。
【0021】本発明の一実施例によるホーム・シアター
構成にはカムとカム従動構造を含む機構を持たせる。カ
ムに第1案内面と第2案内面を適当に設ける。カム従動
構造には、少なくとも第1接点でカムの第1案内面に第
1従動面を係合させる第1ローラと、第2従動面をカム
の第2案内面に係合させる第2ローラを設ける。第1ロ
ーラと第2ローラの間にローラを互いに向かって付勢し
合うようにバネを設けてもよい。壁をカムとカム従動構
造のいずれか一方に適当に連結させ、スピーカーをカム
とカム従動構造のいずれか他方に連結させるとよい。本
発明の更なる他の実施例によるホーム・シアター構成に
はカムとカム従動構造を含む機構を持たせる。カムに第
1案内面と第2案内面を適当に設ける。カム従動構造
に、少なくとも第1接点でカムの第1案内面に第1従動
面を係合させる第1ローラと、第2従動面をカムの第2
案内面に係合させる第2ローラを設ける。第1ローラと
第2ローラの間にローラを互いに向かって付勢し合うよ
うにバネを設けてもよい。壁をカムとカム従動構造のい
ずれか一方に適当に連結させ、視覚用ディスプレーをカ
ムとカム従動構造のいずれか他方に連結させるとよい。
【0022】一実施形態におけるモニター装置の支持方
法では、上昇エネルギー保存部材の動力特性曲線をモニ
ター装置に対する略一定な支持力に変換している。一態
様におけるモニター装置支持方法では、エネルギー保存
部材とカムが協働的に移動通路に沿って相対移動するよ
うに位置づけしている。エネルギー保存部材がカムと相
対して移動すると、カムがエネルギー保存部材を偏位さ
せ、これによって、エネルギー保存部材によるカムにか
かる力を変化させる。ここでは、カムがエネルギー保存
部材による動力をモニター装置への支持力に変換させ
る。
【0023】一実施形態においてモニター装置支持機構
を提案する。一実施例におけるモニター装置支持機構は
エネルギー保存部材とカムを備えている。エネルギー保
存部材がカムと相対して移動する際にカムがエネルギー
保存部材を偏位させ、これによって、エネルギー保存部
材によるカムにかかる動力を変化させるように、エネル
ギー保存部材とカムを協働的に位置づけしている。ここ
では、カムがエネルギー保存部材による動力をモニター
装置への支持力に変換させる。
【0024】斯かる機構の使用中に、この機構に取付け
られた要素の高さと位置と水平位置のいずれか一方ある
いは双方を調節することができる。たとえば、モニター
装置を移動させるには、基台もしくはモニター装置の部
分を保持した状態で、取付け要素の摩擦抵抗に抗して、
たとえば1乃至2ポンド程度の小さい力を加える。移動
させる力を解放すると、取付け要素は新たな支持位置に
保持される。このように、相当大きな荷重でも最小の力
で安全、且つ、容易に調節することができる。更に、一
実施例では、一定レベルのエネルギーが移動通路に沿う
運動毎にエネルギー保存部材によって貯えられる(消費
される)。これにより、移動通路に沿う全ての調節が容
易になる。
【0025】他の利点として、提案のモニター装置支持
システムはコンパクトで、調節可能で、移動範囲が広
く、スリムな外観を備えた機構を備えている。加えて、
このモニター装置支持機構は安価で、軽量である。更な
る利点は、同じ機構を用いて複数のコンポーネントを同
時に固定た場合、設置空間を有効利用しながらも、個々
のコンポーネントを移動させることができる。一実施例
では、様々な重量のコンポーネントを斯かる機構で平衡
に保持するように1台の機構を変化させて調節すること
ができる。
【0026】本発明によるシステムの上記実施例あるい
は他の実施例、形態、利点、特徴は以下に部分的に開示
するが、添付の図面乃至本発明の実施態様に係わる以下
の開示内容を参考することで当分野の技術者には明らか
になろう。本発明の形態、利点及び特徴は特に特許請求
の範囲の構成および均等構成において解釈できる装置、
方法および組合せ技術によって実施可能である。
【0027】
【実施例】(詳細な説明) 以下の説明における参照は
図面に示された要素に基づくものであるが、図面は本発
明を実施するための一例である。これらの実施例は当該
分野の技術者が実施するのに十分に詳細に開示してお
り、本発明の概念から逸脱しない範囲で実用化および改
変可能であることは理解できよう。よって、以下の詳細
な説明に限定するものでなく、特許請求の範囲に記載の
要素およびその均等要素によって本発明の範囲を定める
ものとする。本記載において、「垂直」、「水平」、
「側方」、「上」、「下」、「上昇」、「下降」等々は
図面および記載事項におけるモニター装置支持機構の位
置に関しての相対的に意味する用語であって、絶対的な
用語ではない。
【0028】(システムの概略)1以上の実施例におけ
るモニター装置支持システムは、あらゆる方向または軸
においてモニター装置の運動を制御し、運動範囲におけ
る一定の力を発生させると共に、運動範囲において可変
の動力もしくは予め定めた動力を設定でき、且つ、各種
機器に広く適用でき、サイズおよび能力を高め、様々な
異なった姿勢を取ることができ、自由に調節可能で、直
線方向および三次元あるいは予め定めた他の方向に移動
可能であり、作動領域の大きいバネを利用できることを
特徴とする。
【0029】通常、本発明のシステムは、バネの撓曲に
よる上昇力特性曲線の態様において拘束されたバネを緩
めることで得られるエネルギーを用いる方法を適用して
いる。動力特性曲線は、移動範囲全体における各運動ユ
ニットのバネの撓曲(あるいは圧縮)の割合を制御可能
な形状を有するカムによって一定の動力か、可変動力
か、予め定めた動力あるいはこれら全ての動力に変換さ
れる。
【0030】図1Aおよび図1Bは、本発明の一実施例
によって構成したモニター装置支持機構10の適用例の
背面図および側面図である。図1Aに示すように、平面
画面のモニター装置2が、基部6に結合されたモニター
装置支持機構10の可動台もしくは移動体4の一部に取
付けられている。移動体4は、モニター装置2が基部6
に対して上下に運動できるように基部に対して可動状に
設けられている。この実施例における基部6は固定され
ており、移動体4が上下に運動できるようになってい
る。以下で説明する機構10および他の機構では、モニ
ター装置が基部に連結され、移動体が壁などに固定され
た場合にモニター装置を支持するようになっている。
【0031】以下に詳細に説明するが、モニター装置支
持機構10は通常、カム12と、バネ14などのエネル
ギー保存部材と、カム従動部材16のようなエネルギー
保存部材とカムを繋ぐ部材と、モニター装置2の運動通
路を形成する案内部材18を備えている。この例では、
案内部材18が延びる方向が垂直方向の直線運動方向と
なる。後述するが、他の実施例では水平の運動となる。
更に、いくつかの実施例では三次元の湾曲軸方向の運動
となる。
【0032】通常、モニター装置支持機構10の構成部
材は、案内部材18に沿ってモニター装置2が移動する
と、カム12によってバネ14が保有するエネルギ量を
増加もしくは減少させる。そして、カム12によって斯
かるエネルギーを、カム従動部材16を介して、移動体
4への略一定の支持力に変換する。都合良いことに、カ
ムがバネと相対的に移動してバネを偏位させ、バネのエ
ネルギーを上昇力乃至支持力に変換するので、こうした
形態がコンパクトで簡潔な機構を作り出す。
【0033】一実施例では、カム12は、案内部材18
が形成する通路に対して垂直に傾斜して概ね向かい合う
カム面乃至外形を備えている。この実施例では、カム面
は斯かる通路に交差せず、通路からの間隔を変化させて
いる。1以上の実施例では、図示のようにモニター装置
支持機構は横に広がったり厚みを増すことなく垂直に長
さを伸縮させることができるので、カム面の方向形態の
デザイン性を高めることになる。このことがモニター装
置の運動の有効範囲を広くするので都合よい。また、こ
こで言う垂直な方向性はカムの前面が垂直であるべきと
言う意味ではなく、側方乃至水平な方向に対するもので
あり、カム面が水平より垂直であるだけで、側面形状に
基づく一般的な上下方向の形態を備えていることを意味
している。
【0034】この実施例おいて、モニター装置との平衡
を取るために必要なバネからのエネルギ量に直接対応す
るようにモニター装置の運動通路に対して適当なカム面
あるいはカムの形状をカム12に持たせている。したが
って、モニター装置が運動通路に沿って下降すると、エ
ネルギーがエネルギー保存部材に保存される。この保存
エネルギーはモニター装置が上昇する際に利用される。
よって、バネの力が弱いと圧縮速度が早くなり、バネを
強くするとカムに沿って下降する夫々のユニットの下降
速度が緩やかになる。バネの圧縮速度を変化させること
で、バネの上昇力特性曲線においてモニター装置の運動
方向に向かう支持力をカムが一定のレベルもしくは予め
定めたレベルに変換する。ここで言う支持力とは目的対
象の重さに直接的乃至間接的に作用する力である。
【0035】換言すれば、カム面に対するバネの常時上
昇力は、カム面によってカム従動部材に対する反力に変
換される。この実施例では、この反力には、運動通路の
方向に平行な第1反力成分と、この第1反力成分に略直
交する第2反力成分が含まれる。第1および第2反力成
分はカム面の斜面に応じて変化する。この実施例では、
カム面の斜面は、直交方向の力成分が大きくなったりあ
るいは小さくなる時でさえ垂直な支持力成分を一定に保
つように設計されている。よって、バネとの組合せでカ
ム面の斜面が、移動体4およびモニター装置2の運動中
に移動体4に対して一定の支持力を作り出すことができ
る。
【0036】後述する他の実施例におけるモニター装置
支持機構を上記モニター装置支持機構10の代わりに用
いることができ、上述したカムおよびエネルギー保存部
材を下記の説明における本発明のシステムの技術範疇に
含めることができる。図1Bに一実施例を示しており、
回転部材3を平面画面のモニター装置2とモニター装置
支持機構10の移動体との間に設けており、移動体はモ
ニター装置支持機構10の支持体に相対して垂直方向に
移動する。図1Bに図示したように、一実施例では、モ
ニター装置支持機構10は比較的薄いので、モニター装
置を壁に接近させて設置することができ、机の空間ある
いは作業空間を広くすることができる。
【0037】(方法とシステム)図2に、本発明のモニ
ター装置支持システムの一実施例による方法20を図解
している。方法20には、エネルギー保存部材とカムを
用意する工程22が含まれている。一実施例では、カム
とエネルギー保存部材が互いに運動通路に沿って移動で
きるように設けている。バネなどのエネルギー保存部材
は、バネがカムに相対して運動通路に沿って移動すると
動力やエネルギーのレベルが大きくなるように設定され
ている。エネルギー保存部材がカムに相対して運動通路
に沿って移動すると、カムはエネルギー保存部材を偏位
させ、これによって、エネルギー保存部材に保存された
エネルギーを大きくし、カムに作用するエネルギー保存
部材による動力を変化させる。一実施例では、上昇バネ
力は運動通路の方向に略直交させて印加される。ある実
施例では、バネ力は運動通路に対して非平行な方向に印
加される。
【0038】工程24では、バネエネルギーを第1反力
成分と第2反力成分に変換する。この実施例における第
1反力成分が運動軸の方向に平行してモニター装置の重
量を支持するが、第2反力成分は第1反力成分に直交し
ている。一実施例では、カムの形状が湾曲しており、垂
直姿勢での運動通路に略々並行して延設されている。一
実施例では、カム面は運動通路に交差せず、運動通路と
の間隔を変化させている。ある実施例では、バネ力をカ
ム面に対して直接印加している。
【0039】方法20は工程25で、バネとカムが相対
的に運動する際のバネのエネルギーを変化させており、
バネ力が湾曲するカム面に沿って変化すると、第1反力
成分が少なくとも1以上の予め設定した動力レベルにな
る。一実施例では、この1以上の予め設定した動力レベ
ルは可変である。ある実施例では、工程26で、負荷が
運動軸方向に移動する際にも第1反力成分を略一定に保
ちながら第2反力成分を変化させている。各種実施例で
は、工程22〜26を組み合わせたり、任意の工程を省
略してもよい。実施例の一例として、負荷が運動方向に
沿って移動するような上昇力をもたらす動力部材と、こ
の動力部材と協調して動きモニター装置に一定の支持力
を付勢するように動力をもたらすカムを用いている。
【0040】いくつかの実施例では、移動体乃至移動台
などの第1部材と、基台や壁などの第2部材を、エネル
ギー保存部材とカムを夫々に結合させている。第1部材
と第2部材は互いに可動状に連結しており、運動方向で
決まる運動通路で一方が他方の運動範囲内で移動するよ
うになっている。第1部材が第2部材に沿って移動する
と、エネルギー保存部材が直接的もしくは間接的にカム
によって圧縮(もしくは伸張)させられ、カムの形状も
しくは外形によって制御される速度で圧縮する。たとえ
ば、一実施例においては、モニター装置に一定の動力を
付勢する方法を採っており、バネによる力が大きくなる
とモニター装置に作用する動力が略一定に保たれるよう
にカムの形状を選択している。
【0041】図36Aおよび図36Bに示す2つの線図
に、本発明のシステムの1以上の実施例によるバネ力を
示している。図36Aには従来の圧縮バネの典型的な動
力特性曲線3を示している。図36Aにおける垂直軸は
バネ力であり、水平軸はバネの圧縮量である。ここでの
バネは次の特性を備えている:自由長さ4インチ、最大
圧縮量2インチ、力率44ポンド/インチ、最大力87
ポンド。このバネは単なる例であって、予め定めた他の
負荷特性を持つものも本発明の範疇である。水平軸に沿
うバネ圧縮量は1/2インチの予め定めた圧縮量を代表
的なバネに印加した後のバネ圧縮量である。
【0042】図36Bにおいて、垂直軸にバネ圧縮速度
を、水平軸に運動通路方向の距離を示している。一実施
例では、圧縮速度特性曲線5は、特性曲線5に略相似し
た形状で、水平軸に沿う距離の関数としてバネ圧縮速度
を制御できるカム形状を有するカムによって得られたも
のである。この例では、バネは5インチの運動範囲に亙
って1乃至1/2インチ圧縮する。図36Aのバネ特性
曲線3に適用した図36Bの圧縮速度を組み合わせる
と、図36Aに示した一定の軸力特性曲線4となる。本
発明は設計性に優れ、運動通路に沿うエネルギー保存部
材の運動範囲を更に広げるように図36Bの水平軸を延
ばすことができる。
【0043】図37Aおよび図37Bは、本発明のシス
テムにおける別の実施例による代表的なバネ力のグラフ
である。図37A、37Bに運動軸に沿う可変動力をも
たらす方法を示している。図37Aにバネ特性曲線14
を示しており、図37Bに可変圧縮速度特性曲線14を
示している。一実施例では、特性曲線14は可変斜面を
有する形状を持つカムで得られた特性である。図37A
のバネ特性曲線14に適用した図37Bの圧縮速度を組
み合わせて見ると、図37Aに示した可変軸力特性曲線
12となる。
【0044】(追加の実施例)上記方法及びシステムは
様々なモニター装置位置付け支持機構として実施でき
る。図3Aに、図1Aのモニター装置支持機構を更に詳
しく示している。モニター装置支持機構10は通常、第
1構造301と、運動通路を画すモニター装置軸αの方
向に沿って第1構造に摺動可能に連結した第2構造30
2とを備えている。上述したように、軸αは運動上の垂
直であっても、水平であっても、あるいは、三次元であ
ってもよい。第1構造301は、少なくとも1つのカム
320を有している。第2構造302は、少なくとも1
つのカム従動部材355と、伸張バネなどのエネルギー
保存部材14と、第1構造301の軸αに沿って移動可
能な移動体4を備えている。図1Aに示すように、モニ
ター装置は移動体4に取付け可能である。
【0045】この実施例では、バネ14が運動通路に対
して略水平な姿勢をとると、カム320は略垂直な姿勢
をとる。バネが側方に比較的小さい間隔を延ばす間にバ
ネが垂直方向に大きく移動できるので、このカムの形状
によって2つの部材を互いに相対して比較的広い範囲で
移動可能になる。しかも、このカムの形状が、運動通路
を下降させるとバネが伸張してエネルギーを保存し、保
存されたエネルギーが運動通路を上昇させる際の上昇力
となるように作用する。
【0046】この実施例におけるモニター装置支持機構
10には2つの腕部材360、362が備えられてい
る。各腕部材360、362は、基端352から末端3
54へと延設され、カム従動部材355が基端352と
エネルギー保存部材14の間に介在する。よって、負荷
がカム320と相対して軸αに沿って移動すると、カム
がカム従動部材355を押圧してバネ14を伸張させ、
これによって、バネのエネルギーと動力レベルを強め
る。
【0047】この実施例では、基端352が移動体4と
回転可能に連結されており、2つの腕部材360、36
2の夫々がヒンジ点358で基端352回りを回転す
る。たとえば、基端352に貫通する穴353が穿設さ
れており、穴353の内部に機械的係止手段を設けてい
る。係止手段と穴353を、腕部材360、362を受
け入れて係止手段の回りを自由回転できる大きさに形成
している。別の構成では、腕部材360もしくは腕部材
362と摩擦係合する大きさに係止手段と穴353を形
成している。摩擦係合の程度は、モニター装置を移動さ
せるのに必要な力の大きさを変化可能に可変になってい
る。摩擦係合によって、構成要素の支持を安定化させる
と共に、構成要素の調節もしくは移動時に制御可能とな
る。摩擦力は機構10および取付け要素の用途に応じて
変動可能である。
【0048】移動体4は腕部材360、362を介して
カム従動部材355に結合しており、移動体は、モニタ
ー装置の運動通路を画し軸αとの共線である案内部材3
92に沿って移動する。ここで言う移動体とは負荷に結
合したモニター装置支持機構部分を含む。いくつかの実
施例では、負荷に結合し案内部材392に沿って移動す
る可動台もしくはモニター装置支持機構の一部を含む。
【0049】一実施例における案内部材392は1つの
軌道394を備え、この軌道は任意の複数であってもよ
い。一実施例では軌道394が抽斗の摺動手段となる。
軌道394を支持部材310に固定するか、もしくは、
軌道394を支持部材310と一体に形成する。たとえ
ば、軌道394に、支持部材310の内部に少なくとも
1つの切り込みを入れ、移動体390から延設した部分
が乗り越え可能にする。代わりに別の方法として、軌道
394の内側に移動体支持部材を1以上設け、移動体4
を容易に置換可能にできる。更に他の実施例では、案内
部材392に、移動体4の一部に支承される突起を設
け、移動体4が案内部材392の突起に沿って摺動可能
にしている。
【0050】2つの腕部材360、362との間にはバ
ネ14などのエネルギー保存部材を設けている。一実施
例では、バネ14に少なくとも1つの張力乃至伸張バネ
あるいは他の上昇力部材で形成している。ここでの上昇
力部材とは、バネを圧縮乃至伸張すると動力(エネルギ
ー)を保存する部材を言う。他の上昇力部材として限定
するものではないが、捩りバネ、空気バネ、あるいは、
圧縮バネなどのようにモニター装置支持機構10に適用
できるものが好適である。この実施例では、運動通路に
沿ってカムと相対的に下降するとバネの力が強くなり、
且つ、カム面に対して略垂直もしくは直交する方向にバ
ネの力が掛かるようにバネ14の傾きを設定する。バネ
14はエネルギーを蓄え、移動体4に設けられるモニタ
ー装置などの荷重構成要素からの負荷を支持する動力を
もたらす。
【0051】一実施例では、2つの腕部材360、36
2の末端部の近接部にバネ14を設けている。バネ14
は、2つの腕部材360、362に機械的、たとえば、
溶接接合などのような接合タイプの継手あるいは機械要
素などによって保持されている。一実施例では、カム3
20は支持部材310に結合している。カム320は、
後述するように、カム従動部材355が乗るカム面32
2を有している。一実施例におけるカム面322は通
常、曲線状の外形を有している。図36A、36Bを参
照しながら上で説明したようにカム面322を形成す
る。
【0052】一実施例におけるモニター装置支持機構1
0は、夫々がカム面322有する2つの対向カム32
4、326を備えており、カム324、326の対向す
るカム面324、326の夫々と軸αとの間に間隔32
3a、323bを画している。2つの対向カム324、
326のカム面322は第1上端部328から第2下端
部に延びており、カム面322は通常、第1上端部32
8から第2下端部330へと湾曲している。一実施例に
おけるカム面322は、間隔323a、323bが上端
部328から下端部330に向かって次第に大きくなる
ように形成されている。
【0053】一実施例におけるカム面322は、カムの
上端部328では比較的早い速度になり、移動体がカム
の下端部330に下降すると徐々に比較的緩慢な速度に
落ちるように間隔323a、323bを変化させた形に
形成されている。この速度変化は、移動体上のモニター
装置との平衡を保つために必要なバネがもたらすエネル
ギ量と直接対応している。よって、バネ力が弱くなると
伸張する力が大きくなり、バネ力を強くするとカムに沿
って下降する各ユニットの速度が低下する。バネの伸張
の速度に変化をつけることで、一定な動力あるいは予め
定めた動力を軸αと平行な方向に印加することができ
る。
【0054】したがって、一実施例におけるカム面32
2の形が、バネ圧縮(もしくは、伸張)の速度を変化さ
せ、運動方向の平衡力をもたらす。こうして変化する圧
縮(もしくは、伸張)の速度はバネ14の上昇力特性曲
線を運動方向に印加される一定な動力に変換される。換
言すれば、カム面に対するバネがもたらす動力はカム面
によってカム従動部材355に対する反力に変換され
る。この実施例における反力には、運動軸αの方向への
第1力成分(ここでは、軸力成分と称する)と、第1力
成分に略直交する第2力成分(ここでは、垂直力成分と
称する)が含まれる。これら第1および第2反力成分は
カム面の勾配によって変化する。
【0055】一実施例におけるカム面の形は、垂直力成
分が増加もしくは減少しても軸力成分を一定に保つよう
に設計されている。よって、バネ14とカム面322の
形状との組み合わせによって、移動体とモニターの軸方
向(ここでは垂直方向)の運動中に移動体に対して一定
の軸力が得られる。別の実施例では、バネ14とカム面
322の形状との組み合わせによって、移動体の水平移
動中に一定の水平力が得られる。
【0056】一実施例における代表的なカム面322
は、図36Bにおける圧縮速度特性曲線5をもたらし、
この圧縮速度が図36Aの一定の軸力特性曲線4をもた
らす。他の実施例では、図37A、37Bを参照して上
述したように、変化する移動姿勢に沿って予め定められ
た可変動力を作り出す。たとえば、いくつかの実施例に
おけるカム面は、カムの軸長さ全体に亙って可変軸力を
もたらす。たとえば、カム面322の上部328で負荷
20ポンドを、下部330で負荷15ポンドを、あるい
は、その逆の負荷を支持するような形に設計できる。
【0057】上述したカムを変形することは可能であ
り、本発明の思想の範囲において考察することができ
る。たとえば、対向カム324、326の傾斜につい
て、上記とは異なった傾斜あるいは反対の傾斜の形態で
傾斜を異なえることができる。いくつかの実施例おいて
は、後述するが、1つのカムのみ備えている。また、い
くつかの実施例では、内向きカムを用いており、エネル
ギー保存部材が圧縮バネである。他の実施例では、捩り
バネと複数の回転カムを用いている。
【0058】案内部材392と移動体14などの構成要
素の相対的なサイズは、案内部材392と移動体14が
相対的に移動する際に発生する摩擦力に作用するように
変更することができる。摩擦力は移動体14や他の取付
け要素を運動させるのに必要な動力を変化させる。代表
的な実施例では、「停止」状態時の動力や、使用者に静
止平衡負荷を移動させるために付勢するような設計者が
意図する手動の動力などに見合う最小摩擦力を移動体1
4と案内部材392との間で作り出すように構成してい
る。典型的には、負荷を安定させるためには、モニター
装置支持機構における他の構成要素が持つ固有の摩擦だ
けで十分である。
【0059】以下で説明する本発明の実施例あるいは他
の実施例においても都合の良いことには、モニター装置
支持機構10の移動要素(たとえば、回転腕部材、バ
ネ、移動体、カム従動部材)は互いに接続されており、
同じ運動平面において運動する。このことは、モニター
装置支持機構10を比較的薄く製造することができるこ
とを意味している。
【0060】一実施例では、以下で詳細に説明するが、
バネの位置あるいはカム面間の間隔を変化させること
で、システムがもたらす動力を変化させることができ
る。つまり、使用者は異なったサイズや異なった重さの
モニター装置を、支持機構を交換することなく、支持機
構に取付けすることが可能となる。しかも、製造者は、
単一のサイズの支持機構を作成するだけで、製造ライン
を改めることなく様々なモニター装置に適合する単一の
支持機構を調節するだけで良い。
【0061】たとえば、一実施例における2つの腕部材
360、362の夫々に、バネ要素を保持するためのバ
ネ受、もしくは、他の取付手段を備える。調節機構の場
合、予想される最大平衡力を得るようにカム面を湾曲さ
せると共に、移動長さ(バネ力と回転中心353との間
の長さ)を増減できるように腕部材360、362に沿
うバネ要素の位置を変えることで負荷重量調節を行う。
たとえば、一実施例において、バネ受、もしくは、他の
取付手段を腕部材360、362に沿って上方あるいは
下方に動かせて様々な接続点に移動させることで調節で
きる。
【0062】別の方法として、詳細は後述するが、一実
施例では、カム面間の空間を変化させることで負荷重量
調節を実行している。たとえば、カム324、326の
一方もしくは双方を支持部材310に連結させて、使用
者がカムを軸αに向かって、あるいは、軸から離れるよ
うに水平方向もしくは側方に移動させることができるよ
うになっている。カム、つまり、バネ14によってもた
らされる動力を働かすことで、使用者はシステムの幾何
学的位置姿勢を変えることができる。
【0063】いくつかの実施例おけるカム、移動体、あ
るいは、機構10の他の要素をモータに連結させて移動
力を得ている。都合の良いことに、本発明のシステム
は、運動通路に沿う下降運動中にバネはエネルギーを蓄
え、そのエネルギーがモニター装置を上昇させる際に上
昇を助けるので、使用者は小さな摩擦力に抗して大きな
モニター装置でも移動させることができる。よって、低
廉な低負荷モータの使用でもモニター装置を容易に動か
すことができる。一実施例では、スイッチボタンを設け
てモータを作動させるようにしている。
【0064】いくつかの実施例では、モニター装置支持
機構10に後述する他の機構の1以上の特徴を持たせて
おり、他の実施例について参考説明した詳細および特徴
も包括するものとする。図3Bに本発明の一実施例によ
るモニター装置支持機構10'を示している。このモニ
ター装置支持機構10'は通常、第1構造301'と、運
動通路を形成するように運動方向軸αに沿って第1構造
301'に結合している第2構造302'とからなる。様
々な実施例について上述したように、軸αを垂直、傾
斜、水平、三次元的に設定することができる。第1構造
301'はカム320'を有すると共に、第2構造30
2'はカム従動部材355'、張力バネなどのエネルギー
保存部材370'、第1構造301'の軸αに沿って移動
可能な移動体390'を有する。モニター装置支持機構
10'は前記モニター装置支持機構10と略同じで、上
記構成を参照できる。モニター装置支持機構10'は一
対の対向するカムの代わりに1つのカムを用いている。
【0065】図3Cおよび図3Dに、一実施例によるモ
ニター装置支持機構380の正面図および側面図を示し
ている。1以上の機構380の形態は機構10と同じで
あり、上記説明から理解できる程度に一部説明を省略す
る。一実施例では機構380は、第1構造381と、カ
ム溝382と、カム383を一体に備えている。機構3
80の第2構造389には、カム溝382に沿って案内
される移動体386に取付けた1以上の案内部材387
が設けられている。1以上の腕部材384は移動体38
6に結合され、腕部材の末端部に取付けられたカム従動
部材385を備えている。張力バネ388などのエネル
ギー保存部材を各腕部材384に取付けてカム従動部材
385をカム面383に押圧している。図3Dに示すよ
うに、この実施例の腕部材385を末端部で二分し、機
構380に2つのバネ388を用いており、これによっ
て、機構の支持と平衡が達成できる。
【0066】一実施例における1以上の第1構造38
1、移動体386、腕部材384、カム従動部材38
5、バネ388の全てあるいはどれかを非金属材料で形
成する。たとえば、一実施例における第1構造381
を、カム溝382とカム383とを射出成形プラスチッ
ク材料で一体に成形して、一体構造に形成している。同
じように、移動体368も射出成形で形成することがで
きる。様々な実施例において、部材を各種プラスチッ
ク、プラスチック配合物、重合体材料、ガラス繊維、あ
るいは、他の非金属材料で形成できる。一実施例では、
バネ388をガラス繊維配合材料で形成している。斯か
る非金属材料を用いると軽量化と、低コスト化、大量生
産性の点で好都合である。
【0067】モニター装置支持機構10'は通常、第1
構造301'と、運動通路を形成するように運動方向軸
αに沿って第1構造に摺動可能に結合している第2構造
302'を備えている。上述したように、各種実施例に
おいて軸αを垂直、傾斜、水平、三次元的に形成するこ
とができる。第1構造301'はカム320'を有し、第
2構造302'はカム従動部材355'、張力バネなどの
エネルギー保存部材370'、第1構造301'の軸αに
沿って移動可能な移動体390'を有する。モニター装
置支持機構10'はモニター装置支持機構10と略同じ
で、上記構成を参照する。モニター装置支持機構10'
は一対の対向するカムの代わりに1つのカムを用いてい
る。
【0068】図4Aに、一実施例によるモニター装置支
持機構400示している。モニター装置支持機構400
は通常、第1構造401と、第2構造402を備えてい
る。第2構造402は、運動方向軸αを画す運動通路に
沿って第1構造401と摺動可能に結合している。一実
施例における運動は垂直方向の線形運動であり、他の実
施例では水平方向の運動である。垂直から水平までの間
で考えられる態様も本発明のシステムの範疇である。更
には、いくつかの実施例では三次元の運動軸を包括して
いる。第1構造401には少なくとも1つのカム420
を備えており、第2構造402には少なくとも1つの腕
部材450と、圧縮バネなどのエネルギー保存部材47
0と、第1構造の軸αに沿って移動する移動体490を
備えている。
【0069】一実施例におけるカム420は、略垂直な
姿勢をとり、エネルギー保存部材470が運動通路に対
する略水平な姿勢をとっている際は運動通路に概ね対向
している。このカムの形態によって、バネが側方に比較
的少ない距離だけ圧縮しながら垂直方向に大きく移動す
るので、2つの部材の運動範囲が比較的大きくなる。カ
ム420は、腕部材450に取付けられたカム従動部材
455と協働して作動する。腕部材450の末端部43
4において、軸受けのようなカム従動部材455がカム
420に乗るように設けられている。各種実施例におけ
るカム従動部材455は車輪状になっている。いくつか
の実施例におけるカム従動部材はカム面に直接載置した
腕部材450の末端部に位置する。
【0070】一実施例における少なくとも1つのカム4
20は支持部材410に結合している。少なくとも1つ
のカム420には、後述するように、少なくとも1つの
腕部材450が乗るカム面422を備えている。一実施
例におけるカム面422は通常、曲面外形を有してい
る。任意で、カム面422に複数のカム外形を持たせて
も良く、また、図36A、37Bを参考までに上述した
ようなカム面422にしてもよい。
【0071】一実施例におけるモニター装置支持機構4
00は、夫々がカム面422を有する2つの対向するカ
ム424を有し、対向するカム424、426の夫々と
軸αとの間に間隔423a、423bを形成している。
2つの対向するカム424、426のカム面422は第
1上端428から第2下端430へと延びており、この
カム面422は通常、第1上端428から第2下端43
0へと湾曲している。カム面422は通常、軸αに向か
っており、軸とは交差せず、軸からの間隔を変化させて
いる。1以上の実施例では、図示のモニター装置支持機
構を側方に広げたり、本システムに追加すべき補助支持
部材を必要とすることなく軸方向に伸縮可能であるので
優れた設計性をもたらす。
【0072】一実施例におけるカム面422は、間隔4
23a、423bが上端部428から第2下端部430
へと次第に狭まるような形状になっている。このカム面
422によって、エネルギー保存部材470を更に圧縮
させることでエネルギー保存部材470に掛かる負荷を
調節できる。一実施例におけるカム面422は、間隔4
23a、423bがカムの上端部428で比較的早く変
化し、移動体がカムの下端部430に下降する際に比較
的遅い圧縮速度で次第に狭まるように形成されている。
【0073】よって、一実施例におけるカム面422の
形によってバネ圧縮の速度が変化し、これによって、モ
ニター装置の運動方向のモニター平衡力をもたらす。機
構10と同様に、この実施例におけるカム面の形は、直
交力成分が増加もしくは減少する時でさえ軸力成分(こ
こでは、垂直成分)を一定に保てるように設計されてい
る。よって、エネルギー保存部材470と組み合わせた
カム面422の形態によって、移動体およびモニター装
置が軸方向に移動する際に移動体490に対する一定の
軸力をもたらされる。
【0074】また、一実施例におけるカム面422の形
態は、エネルギー保存部材470と組み合わさって、移
動体の水平移動中に一定の水平動力をもたらす。たとえ
ば、本発明の一実施例における代表的なカム面422
は、図36Bに示す圧縮速度特性曲線5を有する。この
圧縮速度特性は図36Aにおける一定な軸力特性曲線と
なる。他の実施例では、図37Aおよび図37Bを参照
に上述したように移動姿勢を変化させるために予め定め
た可変動力を用いている。たとえば、いくつかの実施例
におけるカム面は、カムの軸長さに亙って軸力を変化さ
せている。たとえば、カム面422の上部432で負荷
20ポンドを、下部434で負荷15ポンドを、あるい
は、その逆の負荷を支持するように形を設計できる。
【0075】一実施例におけるモニター装置支持機構4
00は、腕部材460、462などのような2つの可動
腕部材450を備えている。2つの腕部材460、46
2の夫々は、基端部452から末端部454へと延びて
おり、且つ、基端部452を回転中心として回転するよ
うになっている。この場合、基端部452は移動体49
0に回転可能に結合している。たとえば、基端部452
には貫通した穴453が設けられており、この穴453
に機械的係止手段を設けている。
【0076】係止手段456と穴453を、各腕部材4
60、462を受け入れて係止手段456の回りを自由
回転できる大きさにを形成している。別の構成では、腕
部材460、462と摩擦係合する大きさに係止手段4
56と穴453を形成している。摩擦係合の程度は、モ
ニター装置を移動させるのに必要な動力の大きさを変化
させ得るように可変である。摩擦係合によって、構成要
素の支持を安定化させると共に、構成要素の調節もしく
は移動時に制御可能となる。代表的な実施例における摩
擦力は約2.5ポンドであり、モニター装置支持機構4
00の使用に応じて、摩擦力を変化させることができ
る。
【0077】2つの腕部材460、462の間に動力発
生要素もしくはバネ要素470を設けている。一つの選
択におけるバネ要素470は2つの腕部材460、46
2に機械的、たとえば、溶接接合などのような接合タイ
プの継手あるいは機械要素などによって保持されてい
る。2つの腕部材460、462の夫々に、腕部材46
0、462に沿う接続点465、466、467のいず
れかにバネ受464を任意で設け、バネ受464の上に
バネ要素470を保持させる。
【0078】一実施例におけるモニター装置支持機構4
00は動力調節可能な機構である。動力調節機構の場
合、最大予想平衡を得るようにカム面を湾曲させると共
に、移動長さ(バネ力と回転点453との間の長さ)を
増減できるように腕部材460、462に沿うバネ要素
の位置を変えることで負荷重量調節を行う。たとえば、
一実施例において、バネ受464を腕部材360、36
2に沿って上方あるいは下方に動かせて様々な接続点4
65、466、467に移動させることで調節できる。
図示の接続点は代表的なもので、2〜3点あるいはそれ
以上を腕部材460、462に設けることができる。
【0079】別の方法として、一実施例における負荷重
量調節は、カム面間の空間を変化させることで実行して
いる。よって、カム424、426の一方もしくは双方
を支持部材410に連結させて、使用者がカムを軸αに
向かって、あるいは、軸から離れるように水平方向もし
くは側方に移動させることができるようになっている。
カムを動かすことで、使用者はシステムの幾何学的位置
姿勢を変えることができる。
【0080】上述したあるいは後述する本発明の実施例
あるいは他の実施例においても都合の良いことには、モ
ニター装置支持機構400の移動要素(たとえば、回転
腕部材、バネ、移動体、カム従動部材)は互いに接続さ
れており、同じ運動平面において運動する。このこと
は、モニター装置支持機構400を比較的薄厚に製造す
ることができることを意味している。
【0081】図4A、4Bに示すように、モニター装置
支持機構400を使用する代表例はモニター装置の位置
を調節することである。この例では、モニター装置を垂
直方向に移動できるが、他の実施例では、後述するよう
に、水平は通路に沿って、あるいは、垂直と水平の間で
角度を付けた通路に沿って、あるいは、曲線通路に沿っ
て、あるいは、1〜3の自由度を有する一次元、二次
元、三次元の空間通路に沿って移動させることができ
る。
【0082】たとえば、本発明の方法は、回転部材46
0、462を移動体490上の回転点453で連結させ
てなる。各回転部材460、462は回転点453にお
ける基端部452から末端部454に延設されている。
圧縮バネ470を回転部材460、462間に設けてお
り、圧縮バネ470は回転部材460、462の夫々の
基端部454に隣接させて位置付けている。加えて、カ
ム従動部材455は回転部材460、462の夫々の基
端部434に設けている。様々な実施例で、カム従動部
材には軸受や、ホイール、および、たとえば、コーティ
ングなどの摺動手段を備えている。
【0083】移動体490は軸案内部材492と可動状
に連結しており、且つ、平面画面のモニター装置などの
負荷にも結合している。モニター装置を移動させるに
は、移動体490乃至モニター装置の位置を把握し、モ
ニター装置支持機構の構成に掛かる摩擦抵抗に打ち克つ
ように動力、たとえば、2.5ポンド程度の力を加え
る。(この摩擦は各種構成要素を締め付けたりあるいは
緩めるなどして、または、摩擦運動する別の要素を用い
るなどして調節可能である。)各カム従動部材455を
カム面422に対して摺動させると、圧縮バネ470
は、たとえば、図4Aのように圧縮するか、あるいは、
図4Bのように伸張する。
【0084】代表的な実施例において、移動体によって
負荷に掛かる力がカムの軸全体に掛かる負荷力と略々等
しくなるようにカム面422の形を設定する。これによ
って、負荷が案内部材492にかかっても、平衡を保
つ。構成要素などの負荷を移動させるには、摩擦抵抗に
打ち克つ必要があるものの、負荷が最終的に移動したと
しても、再び平衡を保つことができる。したがって、本
発明のシステムによれば、負荷の大小を円滑に調節でき
る。他の実施例では、カムの形状とバネの種類あるいは
その一方を変化させることで予め決めた可変動力に設定
することができる。いくつかの実施例では、モニター装
置支持機構400に後述する他の機構の1以上の特徴を
持たせており、他の実施例について参考説明した詳細お
よび特徴も包括するものとする。
【0085】図5Aおよび図5Bに本発明の一実施例に
よるモニター装置支持機構500を示している。図5A
はモニター支持機構500の正面図であり、図5Bはそ
の側面図である。このモニター支持機構500は通常、
第1構造501と、運動通路を形成するように運動方向
軸αに沿って第1構造501に結合している第2構造5
02とからなる。この実施例では運動軸αは垂直な線形
軸であるが、他の実施例では水平軸もあり、あるいは、
垂直と水平との間の任意の軸をとり、また、いくつかの
実施例では三次元軸もある。ここでは、第1構造501
はカム520であり、第2構造502は腕部材550に
連結したカム従動部材555と、第1部材501の軸α
に沿って移動可能な移動体590とからなる。腕部材5
50は移動体590に固定され、腕部材自身が板バネな
どのエネルギー保存部材である。バネ要素の末端部57
0あるいは腕部材が運動に抵抗を示す。バネ要素がカム
従動部材555によって印加されたバネ力をカム520
に与える。バネ要素が、移動体に取付けられるモニター
装置などの構成要素からの負荷と平衡を取る力を生み出
す。
【0086】カム520は支持部材510に連結してい
る。カム520は、腕部材550の末端部が乗るカム面
522を有している。この実施例におけるカム面522
は通常、曲線形状を呈し、上述したように力の平衡をと
る形になっている。カムのカム面522は第1上端52
8から第2下端530に延びており、このカム面522
は通常、カム面と軸αとの間の間隔523が上端528
から下端530への次第に広くなるように設定されてい
る。一実施例におけるカム面522は軸方向軸αに一定
の動力をもたらす。別の実施例では、カム面が軸αに沿
って予め定めた可変動力をもたらす。
【0087】一実施例におけるカム面522は、間隔5
23がカムの上端部528で比較的早く変化し、移動体
がカムの下端部530に下降する際に比較的遅い圧縮速
度で次第に狭まるように形成している。この速度変化
は、移動体上のモニター装置との平衡を保つために必要
なバネがもたらすエネルギ量と直接対応している。よっ
て、板バネ力が弱くなると、伸張する力が大きくなり、
バネ力を強くすると、カムに沿って下降する各ユニット
の速度が低下する。バネの伸張の速度に変化をつけるこ
とで、一定な動力あるいは予め定めた動力を軸αと平行
な方向に印加することができる。
【0088】したがって、カム面522の形が板バネの
撓曲速度を変化させ、運動方向の平衡力をもたらす。こ
うして変化するバネの撓曲の速度はバネ要素550の上
昇力特性曲線を一実施例における一定な動力に変換され
る。他の実施例においては、可変動力を用いている。よ
って、エネルギー保存部材乃至板バネ腕部材550との
組み合わせでカム面522は運動方向に沿う移動体の運
動中に予め定めた運動方向の力を設定することができ
る。通常、カム面522の外形の特徴は上記のカム面3
22と同じであり、他の実施例について参考説明した詳
細および特徴も包括するものとする。
【0089】移動体590は案内部材592に沿って移
動する。腕部材550の末端部570には、腕部材の端
部の一部であるカム従動部材と、軸受と、カム520に
乗るホイール555が設けられている。一実施例におけ
るモニター装置支持機構500は、夫々がカム面522
を有する2つの対向するカムを有している。移動体52
0は案内部材592に沿って移動する。一実施例におけ
る案内部材592は支持部材510の側部の外周を有す
る。他の実施例では、抽斗の案内部材としての軌道が支
持部材に固定、もしくは、支持部材と一体に形成されて
いる。
【0090】一実施例におけるモニター支持機構500
には、バネ要素550に掛かる予負荷を変化させるため
に用いる把手560もしくは他の押込手段を備えてい
る。把手560を締めるとバネに掛かる予負荷を大きく
して、大きい最終重量負荷を与えたり、あるいは、緩め
て小さい重量負荷を作り出すことができる。いくつかの
実施例における機構500には、上述したあるいは後述
する他の機構のいくつかの機能特徴が備えれられてお
り、他の実施例について参考説明した詳細および特徴も
包括するものとする。
【0091】図6に本発明の一実施例におけるモニター
装置支持機構600を示している。モニター支持機構6
00は通常、第1構造601と、直線軸αを画す運動通
路に沿って第1構造601に結合している第2構造60
2とからなる。ここでは、第1構造601はカムであ
り、第2構造602は案内部材680に沿う第1構造6
01の運動方向軸αに沿って移動可能な移動体690を
備えている。
【0092】一実施例におけるカム620は、支持部材
610に回転可能に連結したカム腕部材650を備え、
且つ、カム面622を有している。一実施例におけるモ
ニター装置支持機構600は、夫々がカム面622を有
する対向する2つのカム624、626を備えており、
軸αと対向する2つのカム624、626の夫々との間
に間隔623a、623bを形成している。対向する2
つのカム624、626のカム面622は通常第1上端
部628から第2下端部630へと湾曲しており、この
実施例におけるカム面622は、間隔623a、623
bが上端部628から第2下端部630へと次第に狭ま
るように形成している。張力バネ670などの上昇エネ
ルギー保存部材をカム620に連結させて、カムを移動
体690のホイール655などのカム従動部材に接触さ
せている。
【0093】通常、カム面622はモニター装置支持機
構10のカム面322に相似する形状を備えている。モ
ニター装置支持機構600の張力バネ670は、モニタ
ー装置支持機構10の伸張バネ14と同様に、カム62
4、626を介して軸力をもたらす。モニター装置支持
機構600の詳細および機能特徴は既述の他のモニター
装置支持機構と同様であり、同じ原理で動作し、他の実
施例について参考説明した詳細および特徴も包括するも
のとする。
【0094】この実施例における移動体690の軸αに
沿う下降運動によって、カム従動部材655がカム62
4、626に押圧され、回転する。カムが回転すると、
エネルギー保存部材乃至バネ670は引き伸ばされ、エ
ネルギー保存部材が反対方向の動力をカム従動部材に与
える。バネ力はカム面によって垂直(軸方向)および水平
(直交方向)の成分に変換される。一実施例において、移
動体が案内部材680を上下に移動すると、力の直交成
分が変化したとしても、カム従動部材に掛かるカムの軸
方向成分の力が一定になるようにカム面の形を定める。
別の実施例においては、移動体が案内部材680を上下
に移動すると、力の直交成分が変化したとしても、カム
従動部材に掛かるカムの軸方向成分の力が可変になるよ
うにカム面の形を定める。いくつかの実施例における機
構600には、上述した、あるいは、後述する他の機構
のいくつかの機能特徴が備えれられており、他の実施例
について参考説明した詳細および特徴も包括するものと
する。
【0095】図7に本発明の一実施例によるモニター装
置支持機構700を示している。モニター装置支持機構
700は通常、第1構造701と、直線軸αを画す運動
通路に沿って第1構造701に結合している第2構造7
02とからなる。上述したように、様々な実施例で軸α
を垂直、傾斜、水平、三次元にすることできる。第2構
造702にカム720と、第1構造701の軸αに沿っ
て移動可能な移動体790を備えている。
【0096】一実施例におけるカム720は、夫々が軸
αから変化する間隔723a、723bを隔てた位置に
ある一対の外側に向かうカム面722a、722bを備
えている。張力バネなどの動力部材770をその端部で
ホイールなどの一対のカム従動部材と軸受755に結合
させている。カム従動部材を、カム従動案内部材760
の範囲内で摺動可能に連結させた可動部材756に結合
させている。一実施例における案内部材760は通常、
図7に示すように水平に方向付けられている。一実施例
における案内部材は、カム720のカム面に略々直交す
る方向に下方に角度を持って傾斜しており、案内部材7
60'として図示している。動力部材770がホイール
755を付勢してカム面722に接触させている。移動
体790が軸αを上下に移動すると、カム面722a、
722bがホイール755を付勢して案内部材760の
範囲内で移動し、動力部材770の圧縮あるいは伸張作
用を変化させる。一実施例における軌道などの案内部材
によって、カム720は直線的な軸位置に保持される。
【0097】一実施例において、間隔723a、723
bがカムの第1下端部728で比較的早く変化し、移動
体がカムの第2上端部730に移動すると次第に比較的
遅く速度を落とすようにカム面722を湾曲させてい
る。この速度変化は、移動体に掛かる負荷に対して平衡
を取るために必要なバネからのエネルギ量に直接対応し
ている。よって、板バネ力が弱くなると、伸張する力が
大きくなり、バネ力を強くすると、カムに沿って下降す
る各ユニットの速度が低下する。バネの伸張の速度に変
化をつけることで、水平方向(あるいは垂直方向)の力
が増加あるいは減少したとしても、一定また予め定めた
可変レベルの垂直方向(あるいは軸方向)の動力がカム
を介して軸αに沿って印加される。
【0098】一実施例における機構700の1以上の部
材要素は各種プラスチック、プラスチック配合物、重合
体材料、非金属材料で形成できる。いくつかの実施例に
おけるカム790などは第1構造701の後側に取付け
て、複数のカムを合体させている。これにより、カムの
運動が安定する。いくつかの実施例におけるモニター装
置支持機構700は、上述したあるいは後述する他の機
構のいくつかの機能特徴を備えており、他の実施例につ
いて参考説明した詳細および特徴も包括するものとす
る。
【0099】図8A、8Bは本発明の一実施例によるモ
ニター装置支持機構800の正面図と側面図である。こ
のモニター装置支持機構800は通常、第1構造801
と第2構造802よりなる。第2構造802は運動方向
軸αを画す運動通路に沿って第1構造に連結しており、
軸β回りを回転可能になっている。上述したように、様
々な実施例において軸αを垂直、傾斜、水平、三次元に
することができる。第1構造801にカム820を備
え、第2構造に捩り棒バネ870などの動力部材と、軌
道810などの案内部材に沿う第1構造801の軸αに
沿って移動可能な移動体890を備えている。
【0100】この実施例におけるカム820は、ここで
は軸αの運動方向に平行な軸β回りの略円形乃至湾曲位
置に配されたカム面822を有する。動力部材890が
ホイール822などのカム従動部材を押圧してカム面8
22に接触させる。移動体890が軸αを上下すると、
カム面822がホイール855を軸β回りで回転させ、
これによって、動力部材870の伸張を変化させる。
【0101】一実施例では、カムの第1下端部828で
比較的早く変化し、移動体がカムの第2上端部830に
移動すると次第に比較的遅く速度を落とすようにカム面
822の形を設定している。この速度変化は、移動体に
掛かる負荷に対して平衡を取るために必要な捩りバネか
らのエネルギ量に直接対応している。よって、板バネ力
が弱くなると、伸張する力が大きくなり、バネ力を強く
すると、カムに沿って下降する各ユニットの速度が低下
する。バネの伸張の速度に変化をつけることで、水平方
向の力が増加あるいは減少したとしても、一定また予め
定めた可変レベルの垂直方向の動力がカムを介して軸β
に沿って印加される。通常、カム面822の外形の特徴
およびモニター装置支持機構800は、上述した機構と
同じであり、他の実施例について参考説明した詳細およ
び特徴も包括するものとする。
【0102】図9A、9B、9Cは本発明の一実施例に
よるモニター装置支持機構900を示した正面図、平面
図、斜視図である。このモニター装置支持機構900は
通常、第1構造901と、線形軸αを画す運動通路に沿
って第1構造に連結している第2部材902よりなる。
第1構造901にカム920を備え、第2構造にコイル
バネ970などの動力部材と、第1構造901の軸αに
沿って移動可能な移動体990を備えている。
【0103】この実施例におけるカム920は、軸α回
りの略円形乃至湾曲位置に配されたカム面822を有す
る。上述したように、様々な実施例において軸αを垂
直、傾斜、水平、三次元にすることできる。動力部材9
90がカム従動部材955を押圧してカム面922に接
触させる。移動体990が軸αを上下すると、カム面9
22がカム従動部材955を軸α回りで回転させ、これ
によって、動力部材970の伸張を変化させる。この実
施例において、バネによる一定な軸成分力を、カム面を
介して、カム従動部材(移動体990)に与えるように
カム面922の形を設定する。一実施例でのカム面92
2の形は、バネが予め定めた可変軸成分をカム従動部材
955(移動体990)にカム面を介して与えるように
なっている。いくつかの実施例におけるモニター装置支
持機構900は、上述したあるいは後述する他の機構の
いくつかの機能特徴を備えており、他の実施例について
参考説明した詳細および特徴も包括するものとする。
【0104】図10は本発明の一実施例によるモニター
装置支持機構1000を示している。このモニター装置
支持機構1000は通常、既述した他の実施例における
モニター装置支持機構の1以上の特徴を備えており、他
の実施例について参考説明した詳細および特徴も包括す
るものとする。この実施例におけるモニター装置支持機
構1000は、移動体1090、腕部材1060、カム
1020、エネルギー力を保存する空気バネ1070を
備えている。
【0105】図11A、図11Bは本発明による一実施
例の機構1100の概略構成を示している。機構110
0は、可動台もしくは移動体1102と、エネルギー保
存部材1104を備えている。この実施例におけるエネ
ルギー保存部材1104は、第1部材1104aと第2
部材1104bよりなる。エネルギー保存部材1104
の部材1104a、1104bは基台1106に取り付
けられている。
【0106】図11A、11Bに示したように、移動体
1102は、エネルギー保存部材1104とは相対的に
軸αに画された通路に沿って運動する。移動体が運動す
ると、一定の間隔を隔てて位置するカム従動部材110
8、1110がエネルギー保存部材1104a、110
4bに作用して内側に折曲もしくは撓曲する。この運動
によって、部材1104a、1104bがカム従動部材
1110、1108の夫々に付与する動力を増大させ
る。こうして、カム従動部材が移動体1102を支持す
る。腕部材1104a、1104bにおいて折曲する度
合によって、腕部材に保存されたエネルギあるいは動力
をどのくらいカム従動部材1104a、1104bに与
えられるかが決まる。いくつかの実施例では、カム従動
部材と腕部材1104a、1104bを、移動体が軸α
に沿って上下する際に移動体1102に一定の支持力を
もたらすように形成している。いくつかの実施例では予
め定めた可変動力を設定している。
【0107】一実施例における補助バネ1120を腕部
材1104aと部材1104bとの間に位置付けてお
り、これによって、機構全体の動力能力を高めることが
できる。部材1104a、1104bは共に移動体の案
内部材として作用し、かつ、この実施例におけるエネル
ギー保存部材としても作用するので都合よい。これによ
って、機構をコンパクトにできる。
【0108】様々な実施例における腕部材1104a、
1104bは用途に応じて異なった形になっている。た
とえば、一実施例では各腕部材は約1〜2インチ幅で、
通常、矩形断面を有している。他の実施例における各腕
部材は底が厚く、上に向かって傾斜した台形状の断面を
有している。いくつかの実施例における機構1100は
通常、上述した機構における1以上の特徴を備えてお
り、他の実施例について参考説明した詳細および特徴も
包括するものとする。
【0109】図12A、12Bは本発明の実施例による
機構1200の概略図である。機構1200は、可動台
乃至移動体1202と、エネルギー保存部材1204
と、基台とカムの酌み合わせ構造1206を有してい
る。モニター装置1208は、軸αによって画された運
動通路に沿ってカム1206と相対的に移動する移動体
1202に結合している。一実施例におけるエネルギー
保存部材1204は移動体1202に取り付けられてお
り、カム面に沿って上下動すると動力乃至エネルギーを
強める1以上の腕部材1202を備えている。カム従動
部材1212は各腕部材1210の一方端に取り付けら
れており、エネルギー保存部材1204によってカム1
206のカム面に対して押圧される。
【0110】移動体1202が軸αに沿ってカム120
6とは相対的に運動すると、部材1204のエネルギー
は強まる。一実施例におけるカム1206は、軸αに平
行な方向の一定な支持力をもたらす形になっている。こ
れによって、使用者が各構成要素の摩擦力に抗して軸α
の運動通路に沿ってモニター装置1208を容易に上下
動させることができる。いくつかの実施例においては、
予め定めた可変動力を設定している。一実施例における
基台とカムの組み合わせ構造を三次元的な形に形成して
いる。これによって、モニター装置1208を回転可能
にして、カム面で安定して支持できる。
【0111】図12Bに、腕部材1210回りに位置付
けた調節可能なバンド1214を有するエネルギー保存
部材1204の一実施例を示している。このバンド12
14は、腕部材1210が相反す方向に広がろうとする
と、その反撥力をもたらす。これによって、使用者は、
重量物乃至負荷に左右される機構1200の支持力を調
節することができる。一実施例における機構1200の
カムを逆にできる。つまり、カム面を基台の内側に配し
て、エネルギー保存部材1204を基台の内部に設け
て、動力を外側に向けて押圧させる。一実施例における
エネルギー保存部材1204に、カム1206と相対的
に軸αに沿って運動する回転伸張バネを備える。一実施
例におけるエネルギー保存部材1204に、カム回りの
回転運動をもたらす一体構成のボール軸受を設けてい
る。これによって、負荷を回転可能にして、カム面で安
定して支持できる。いくつかの実施例における機構12
00は通常、上述した機構における1以上の特徴を備え
ており、他の実施例について参考説明した詳細および特
徴も包括するものとする。
【0112】図13A、13B、13Cに本発明の一実
施例による機構1300を概略図示している。機構13
00に、板バネ腕部材1310などのエネルギー保存部
材1304に連結され、且つ、案内ローラ1308に連
結された可動台乃至移動体1302を備えている。この
機構1300には更に、鋏カム構造に設けられた一対の
カム1306、1307を備えている。カム1306、
1307は略垂直に配されたカム面を有し、これらのカ
ム面は内側に対向して軸αを中心に互いに重なってい
る。これによって、移動体の運動範囲を大きくしながら
も構成をコンパクトにできる。
【0113】この実施例における1以上の案内ローラ1
308は、運動軸αを画す運動通路に沿って移動体13
02を案内する。モニターあるいは他の負荷を移動体1
302に連結することができる。移動体1302はカム
1306、1307とは相対的に軸αに沿って移動す
る。この実施例における腕部材1310はカム面に沿っ
て移動する際に動力およびエネルギーを増大させる。カ
ム従動部材1312は各腕部材1310の一方端部に取
り付けられ、エネルギー保存部材1304によってカム
1306、1307のカム面に対して押圧されている。
カム面によってエネルギー保存部材の動力およびエネル
ギーを支持力に変換される。移動体1302が軸αに沿
って移動すると(図13B参照)、部材1304のエネ
ルギーが増大する。一実施例におけるカムの形状によっ
て、軸αに平行な方向の一定な支持力がもたらされる。
いくつかの実施例では予め定めた可変動力がもたらされ
る。図13Cは本発明の一実施例による腕部材130
6、1307の等角図である。一実施例における機構1
300は通常、上述した機構における1以上の特徴を備
えており、他の実施例について参考説明した詳細および
特徴も包括するものとする。
【0114】図14A、図14Bは本発明の一実施例に
よる機構1400を概略図示している。機構1400
は、可動台乃至移動体1402と、板バネ腕部材141
0a、1410bなどのエネルギー保存部材1404
と、移動体1402に取り付けられた2組のカム従動部
材1412〜1415を有している。カム従動部材は、
移動体1402に取り付けられており、軸αを画す運動
通路に沿って移動体が上下する際に互いに一定の間隔離
間している。一実施例における腕部材1410a、14
10bは移動体の軸案内部材として、且つ、エネルギー
保存部材として作用する。
【0115】腕部材1410a、1410bの一方端が
基台1420に取り付けられている。図14A、図14
Bに図示するように、移動体が運動すると、カム従動部
材が腕部材1410a、1410bを折曲もしくは撓曲
させる。これによって、腕部材1410a、1410b
がカム従動部材1412〜1415に印加される動力が
増大する。こうして、カム従動部材は移動体1420を
支持する。腕部材1410a、1410bの折曲の度合
いによって、腕部材に保存されたエネルギおよび動力を
カム従動部材にどれだけ付与できるかが決まる。いくつ
かの実施例では、移動体が軸αに沿って上下する際に一
定の支持力を移動体1402に与えるようにカム従動部
材1412〜1415および腕部材1410a、141
0bの形を定めている。いくつかの実施例では、予め定
めた可変動力を設定している。カム面によって、エネル
ギー保存部材の動力およびエネルギーを支持力に変換し
ている。一実施例における機構1400は通常、上述し
た機構における1以上の特徴を備えており、他の実施例
について参考説明した詳細および特徴も包括するものと
する。
【0116】図15および図16は、本発明の一実施例
による機構1500の概略図である。機構1500は、
可動台乃至移動体1502と、板バネ腕部材1510
a、1510bなどのエネルギー保存部材1504と、
移動体1502に取り付けられたカム従動部材150
6、1508を有している。カム従動部材は、移動体1
502に取り付けられており、軸αを画す運動通路に沿
って移動体が上下する際に互いに一定の間隔離間してい
る。
【0117】腕部材1510a、1510bは基台15
20の一方端部に取り付けられている。図15、16に
図示するように、移動体が運動すると、カム従動部材が
腕部材1510a、1510bを外側に撓曲させる。こ
れによって、腕部材1510a、1510bがカム従動
部材1504、1506に印加される動力が増大する。
こうして、カム従動部材は移動体1520を支持する。
腕部材1510a、1510bの折曲の度合いによっ
て、腕部材に保存されたエネルギおよび動力をカム従動
部材にどれだけ付与できるかが決まる。いくつかの実施
例では、移動体が軸αに沿って上下する際に一定の支持
力を移動体1502に与えるようにカム従動部材150
4、1506および腕部材1510a、1510bの形
を定めている。更にいくつかの実施例では、予め定めた
可変動力を設定している。カム面によって、エネルギー
保存部材の動力およびエネルギーを支持力に変換する。
【0118】図17は本発明の一実施例による機構17
00の概略図である。機構1700は、可動台乃至移動
体1702と、第1エネルギー保存部材1704と、第
2エネルギー保存部材1705と、カム1706を有し
ている。移動体1702は、カム1706とは相対的に
軸αによって画される運動通路に沿って運動する。一実
施例におけるエネルギー保存部材1704は圧縮バネで
あって、移動体1702の腕部材1710の下部に取り
付けられており、一方、エネルギー保存部材1705
は、腕部材の上部に取り付けられた伸張バネである。カ
ム従動部材1712は腕部材1710の各一方端に取り
付けられており、エネルギー保存部材1704、170
5によってカム1706のカム面に押圧されている。
【0119】移動体1702がカム1706と相対的に
軸αに沿って運動すると、カムが部材1704のエネル
ギーが増大する。こうして、カム面がこのエネルギーを
支持力に変換する。一実施例におけるカムの形状によっ
て、軸αに平行な方向の一定な支持力がもたらされる。
いくつかの実施例では予め定めた可変動力がもたらされ
る。機構1700には傾斜腕部材1710と一対のバネ
1704、1705を備えている以外は、図4Aおよび
図4Bに示した機構400と多くの要素において同じで
ある。いくつかの実施例における機構1700は通常、
上述した機構における1以上の特徴を備えており、他の
実施例について参考説明した詳細および特徴も包括する
ものとする。
【0120】図18は本発明の一実施例による機構18
00の概略図である。機構1800は、腕部材1814
を有する可動台乃至移動体1802と、エネルギー保存
部材1804と、一対の垂直で内側に向かい合う面を有
するカム1806とからなる。移動体1802はカム1
806とは相対的に軸αが画す運動通路に沿って運動す
る。移動体1802はエネルギ保持部材1804を受け
止めるように形成された上部構造を有する。
【0121】この実施例におけるエネルギ保持部材18
04は、移動体1802の上部構造の内部に位置する略
M形状(またはW形状)のプラスチックバネを備えてい
る。エネルギー保存部材1804は、移動体およびバネ
がカム面とは相対的に上下動すると動力およびエネルギ
ーを減少させる1以上の腕部材1810を有している。
1以上のカム従動部材1812が各腕部材1810の一
方端部に取り付けられている。エネルギー保存部材18
04が、カム1806のカム面に乗っているカム従動部
材1812に外向きの動力を加える腕部材1814に外
向きの動力を与える。一実施例におけるカム従動部材1
812はカム面に沿って摺動する摺動部材である。この
機構を静止させたり移動制御するために摺動部材とカム
面との間の摩擦力を適切に設定する。
【0122】移動体1802がカム1806とは相対的
に軸αに沿って運動すると、部材1804のエネルギー
が減少する。ところが、カム1806のカム面の形状に
よってエネルギーは、軸に平行な第1支持力と、第1支
持力に直交する第1動力に変換される。一実施例におけ
るカム1806の形状によって、軸αに平行な方向の一
定の支持力がもたらされる。これによって、使用者は、
構成要素の摩擦力に抗して軸αの運動通路に沿って簡単
に上下動させることができる。いくつかの実施例では、
予め定めた可変動力がもたらされる。
【0123】一実施例におけるエネルギー保存部材18
04は、移動体1802に形成した切込みに合致する延
設部1818を有している。これによって、部材180
4を上方向乃至下方向に向けることができる。つまり、
部材1804にW形状1804b、あるいは、M形状1
804aになる方向性を持たせることができる。異なっ
た方向性を持たせることで、エネルギー保存部材によっ
てもたらされるバネ力を変化させることができ、ユーザ
が機構の調整を行えるようになる。
【0124】一実施例における全体の機構1800を実
質的にプラスチックあるいは重合体材料で形成すること
ができる。たとえば、1以上のカム1806、移動体1
802、カム従動部材1812、バネ1804の全てあ
るいはいずれかを非金属で形成することができる。たと
えば、一実施例におけるカムは樹脂射出成形で形成して
いる。同様に、移動体1802を射出成形で形成するこ
とができる。様々な実施例では、各部材を各種プラスチ
ック、プラスチック複合材料、重合体材料、ガラス繊
維、あるいは、他の非金属材料で形成することができ
る。一実施例におけるバネ1804はガラス繊維配合材
料で形成している。こうした非金属材料を用いると、軽
量で低価格な機構を大量生産することができるので都合
よい。いくつかの実施例における機構1800は通常、
上述した機構における1以上の特徴を備えており、他の
実施例について参考説明した詳細および特徴も包括する
ものとする。
【0125】図19は、本発明の一実施例による機構1
900の概略図である。機構1900は、可動台乃至移
動体1902と、エネルギー保存部材1904と、一対
のカム1906とからなり、一方のカム1906は1以
上の外向きのカム面を有し、他方のカム1907は1以
上の内向きのカム面を有する。各カム面は運動軸αの方
向に画された運動通路に対して垂直方向に方向付けられ
ている。
【0126】一実施例における1以上のカム従動部材1
910は移動体1902に連結され、カム1907に対
して押圧されている。また、1以上のカム従動部材19
12は移動体1902に取り付けられており、カム19
06に載置されている。一実施例におけるカム従動部材
1912は移動体の回転腕部材1918の一方端部に取
り付けられていると共に、カム従動部材1910は腕部
材1918の他方端部に取り付けられている。カム従動
部材は、軸αに沿ってカム1906、1907に相対し
て移動する移動体を案内する。モニター装置あるいは他
の負荷を移動体1902に結合させる。この実施例にお
けるエネルギー保存部材1904には伸張バネが設けら
れており、且つ、腕部材1918の回転点上の腕部材1
918間で移動体1902に取り付けられている。移動
体およびエネルギー保存部材がカム面に沿って上下動す
る際に、エネルギー保存部材1904は動力およびエネ
ルギーを増大させる。カム面がエネルギー保存部材の動
力およびエネルギーを支持力に変換する。一実施例にお
ける圧縮バネ1905は腕部材1918の間において腕
部材1918の回転点の下の位置している。
【0127】移動体1902が軸αに沿って移動すると
(図19B参照)、部材1904のエネルギーが増大す
る。そして、カム1906、1907がエネルギー保存
部材の動力を軸αに平行な方向の第1動力と、第1動力
に直交する第2動力に変換する。一実施例におけるカム
の形状が軸αに平行な方向の一定の第1支持力をもたら
す。いくつかの実施例では予め定めた可変動力をもたら
す。いくつかの実施例における機構1900は通常、上
述した機構における1以上の特徴を備えており、他の実
施例について参考説明した詳細および特徴も包括するも
のとする。
【0128】図20は本発明の一実施例による機構20
00の等角図である。一実施例における機構2000
は、可動台乃至移動体2002と、鋼バネなどのエネル
ギー保存部材2004と、カム2006とからなる。移
動体2002およびエネルギー保存部材2004はカム
2006と相対的に軸αによって画された運動通路に沿
って移動する。この実施例におけるエネルギー保存部材
2004は移動体2002と一体に構成されており、カ
ム面に沿って上下動すると動力およびエネルギーを増大
させる。カム従動部材2012は各腕部材2010の一
方端部に取り付けられ、且つ、エネルギー保存部材20
04によってカム2006のカム面に対して押圧され
る。
【0129】移動体2002がカム2006と相対的に
軸αに沿って運動すると、部材2004のエネルギーが
増大する。一実施例におけるカムの形状が軸αに平行な
方向の一定の支持力をもたらす。これによって、使用者
は、構成要素の摩擦力に抗して軸αの運動通路に沿って
簡単に上下動させることができる。いくつかの実施例で
は、予め定めた可変動力がもたらされる。いくつかの実
施例における機構2000は通常、上述した機構におけ
る1以上の特徴を備えており、他の実施例について参考
説明した詳細および特徴も包括するものとする。
【0130】図21A、21Bは、本発明の一実施例に
よる機構2100の概略図である。機構2100は、可
動台乃至移動体2102と、エネルギー保存部材210
4とからなる。この実施例におけるエネルギー保存部材
2104は第1部材2104aと、基台2106に連結
された抱位2部材2104bを有する。図21A、21
Bに示すように、移動体2102はエネルギー保存部材
2104と相対的に軸αによって画された運動通路に沿
って移動する。移動体が運動すると、一定の間隔に離間
したカム従動部材2108、2110がエネルギー保存
部材2104a、2104bに作用して内側に折曲乃至
撓曲させる。この運動によって、部材2104a、21
04bがカム従動部材2110、2108の夫々に印加
する動力を増大させ、カム従動部材が移動体2102を
支持する。腕部材2104a、2104bの折曲の度合
いによって、腕部材に保存されたエネルギおよび動力を
カム従動部材にどれだけ付与できるかが決まる。いくつ
かの実施例では、移動体が軸αに沿って上下する際に一
定の支持力を移動体2102に与えるようにカム従動部
材2108、2110および腕部材2104a、210
4bの形を定めている。いくつかの実施例では、予め定
めた可変動力を設定している。様々な実施例では、部材
2104a、2104bに用途に応じて異なった形状を
持たせることができる。部材2104a、2104bは
図21Aに示すように内側に傾斜した側面を有してい
る。
【0131】一実施例における全体の機構2100を実
質的にプラスチックあるいは重合体材料で形成すること
ができる。たとえば、1以上のエネルギー保存部材21
04乃至移動体2102を非金属で形成することができ
る。たとえば、一実施例におけるエネルギー保存部材2
104は樹脂射出成形で形成している。同様に、移動体
2102を射出成形で形成することができる。様々な実
施例では、各部材を各種プラスチック、プラスチック複
合材料、重合体材料、ガラス繊維、あるいは、他の非金
属材料で形成することができる。こうした非金属材料を
用いると、軽量で低価格な機構を大量生産することがで
きるので都合よい。いくつかの実施例における機構21
00は通常、上述した機構における1以上の特徴を備え
ており、他の実施例について参考説明した詳細および特
徴も包括するものとする。
【0132】図22は、本発明の一実施例による機構2
200の概略図である。機構2200は、可動台乃至移
動体2202と、エネルギー保存部材2204と、カム
2206とからなる。移動体2202は軸αに画された
運動通路に沿って内側の対向カム2206の内部で運動
する軸部材を有している。一実施例におけるエネルギー
保存部材2204は移動体2202に取り付けられてお
り、カム面に沿って上下動すると動力およびエネルギー
を増大させる1以上の腕部材2210を有している。カ
ム従動部材2212は各腕部材2210の一方端部に取
り付けられ、エネルギー保存部材2204によってカム
2206のカム面に押圧されている。一実施例における
カム従動部材2212は球軸受である。
【0133】一実施例におけるカム2206は約1イン
チの直径2206dを有する全体が管状の形状をしてい
る。他の実施例では2インチ、3インチあるいはそれ以
上の直径を有している。いくつかの実施例では約4イン
チの長さのカム2206を用いている。更に他の実施例
では、6、9、12、15、20あるいは24インチ以
上の長さを有している。移動体2202の軸部材がカム
2206と相対的に軸αに沿って移動すると、部材22
04のエネルギーが増大する。いくつかの実施例では、
予め定めた可変動力である。 一実施例における軸部材の下部にシールを施し、カム2
206の中に気体を入れて緩衝動力乃至補助支持力をも
たらすようにしている。いくつかの実施例における機構
2200は通常、上述した機構における1以上の特徴を
備えており、他の実施例について参考説明した詳細およ
び特徴も包括するものとする。
【0134】図23Aおよび図23Bは、本発明の一実
施例による機構2300の概略図である。機構2300
は、可動台乃至移動体2302と、エネルギー保存部材
2304と、カム2306、2307とからなる。カム
2306、2307は直線のカム軌道を有する。移動体
2302は少なくとも1つの摺動部材2320あるいは
2321と一体に結合しており、第1摺動部材2320
は球軸受乃至線形軸受2330であり、カム2307に
設けており、第2摺動材2321は球軸受乃至線形軸受
2330のような軸受であり、カム2306に設けてい
る。この実施例におけるエネルギー保存部材2304
は、第1端部で第1摺動部材2320に連結し、第2端
部で第2摺動部材2321に連結している伸張バネを有
している。
【0135】移動体2302はカム2306、2307
に相対的に軸αに画された運動通路に沿って移動する。
移動体が運動すると、カム2306、2307がエネル
ギー保存部材2304と伸張させる。一実施例では、エ
ネルギー保存部材は、軸αの方向に一定の平衡力をもた
らすようにカム2306、2307の形状と組み合わせ
て選択された非線形バネである。いくつかの実施例で
は、予め定めた可変動力がもたらされる。いくつかの実
施例における機構2300は通常、上述した機構におけ
る1以上の特徴を備えており、他の実施例について参考
説明した詳細および特徴も包括するものとする。
【0136】図24Aは、本発明の一実施例による機構
2400の概略図である。機構2400は、可動台乃至
移動体2402と、エネルギー保存部材2404と、カ
ム2406、2407とからなる。カム2406、24
07は直線のカム軌道を有する。移動体2402は少な
くとも1つの摺動部材2420あるいは2421と結合
もしくは一体に成形されており、第1摺動部材2420
は球軸受でありカム2407に設けており、第2摺動部
材2321は球軸受であり、カム2406に設けてい
る。この実施例では第2のバネ2404'を追加してい
る。一実施例における機構2400の全ての構成部材は
鋼製であり、頑丈でコストパーフォーマンスのよい機構
が得られる。
【0137】移動体2402はカム2406、2407
と相対的に軸αに画される運動通路に沿って移動する。
移動体が運動すると、カム2406、2407がエネル
ギー保存部材2404(および2404')を圧縮させ
る。一実施例におけるエネルギー保存部材2404は、
軸αの方向に一定の平衡力をもたらすようにカム240
6、2407の形状と組み合わせて選択された非線形バ
ネである。いくつかの実施例では、予め定めた可変動力
がもたらされる。いくつかの実施例における機構240
0は通常、上述した機構における1以上の特徴を備えて
おり、他の実施例について参考説明した詳細および特徴
も包括するものとする。
【0138】図24Bは、本発明の一実施例による機構
2400'の概略図である。機構2400'は概ね、機構
2400と同じである。一実施例における機構240
0'は、平行な軌道2420、2421と、移動体24
02'を案内する軸受2440を有している。更に、機
構2400'には、エネルギー保存部材2404から動
力を得るために内側に設けたカム2406'、2407'
が備えられている。図24Bに示すように、移動体は点
Aで上方に位置し、点Bで下方に位置する。いくつかの
実施例における機構2400'は通常、上述した機構に
おける1以上の特徴を備えており、他の実施例について
参考説明した詳細および特徴も包括するものとする。
【0139】図24Cに本発明の一実施例による軌道2
450を示している。軌道2450は平行な線形軌道2
451、2452を有している。底面2453は線形軌
道2451、2452に対して角度を成しており、これ
によって、カム従動部材2425およびエネルギー保存
部材2455が軌道に沿って移動するカム面を構成す
る。たとえば、移動体乃至可動台をカム従動部材245
4に連結させ、第1点Aから第2点Bへと軌道に沿って
移動できるようにする。
【0140】図25は、一実施例によるモニター装置支
持機構を組み合わせたエネルギ保持部材2500の側面
図である。この例は、いくつかの実施例において、モニ
ター装置2501などを移動させるための通路として傾
斜路乃至湾曲路を形成することができる。たとえば、図
11Aの部材1104a、1104bを図25に示すよ
うに湾曲させることができる。
【0141】図26は、ここで開示する1以上の支持機
構への可変負荷を調節するための調節機構2602を示
している。ここでの機構は回転点2605を有する回転
カム2604を備えている。調節機構2602でカムの
一方乃至両方に動力を与えて、それらを回転させる。一
実施例における機構2602は手動調節するためのネジ
を備えている。他の実施例における機構2602はバネ
を有しており、これによって、カムの形状を自動的に調
節できる。更に他の実施例では、バネとネジを備えてい
る。
【0142】図27は、ここで記載した1以上の支持機
構にかかる様々な負荷を調節するための調節機構270
2を示している。調節機構2702は、カム2705の
一方乃至両方に動力を与えて、異なったカム面の形態つ
くる軸回りにカムを回転させるようにしている。一実施
例の機構2702には、カムを定位固定させるためのラ
チェット機構2704を備えている。使用者はこのラチ
ェットを調節してカムの角度および形態を調節すること
ができる。一実施例におけるカムは、回転点の代わりに
リンク溝を備えて別のカム形状を用いるようにしている
(例:カムの上部も移動させることができる)。
【0143】図28に、本発明の一実施例による調節機
構2802を有する機構2800を示している。一実施
例における調節機構2802によって、カム2806を
一緒に、あるいは、別々に運動させることができる。調
節機構2802は、カム間の間隔を調節するネジ付き軸
2809を回転させる第1スプロケット2808を備え
ている。チェーン2814で第1スプロケット2808
と第2スプロケット2820を連結している。第2スプ
ロケット2802はノブ2812で駆動する。また、カ
ム間の間隔を調節するためのネジ付き軸2809をノブ
2812に取り付けている。使用者はノブ2812を回
転させて調節機構を操作する。いくつかの実施例では、
調節機構を駆動するモータを備えている。図27と同様
に、回転点の代わりにリンク溝を備えて別のカム形状を
用いるようにできる。
【0144】図29に、ここに開示の1以上の実施例に
おいて可変負荷を調節するための調節機構を有する機構
2900を示している。調節機構2902は板バネ29
04に動力を与えてカム2906に対して予め定めた動
力を調節できるようにしている。
【0145】(モニター装置および他のコンピュータ機
器を支持する例)上記したいくつかの実施例におけるモ
ニター装置支持機構は各種モニター装置やコンピュータ
関連装置を支持したり昇降させるのに有効である。一例
として、図30に本発明の一実施例によるコンピュータ
及びモニター装置支持システム3010を示している。
このシステム3010は、モニター装置3020と、キ
ーボード3050と、作業台支持体3030と、モニタ
ー装置支持機構3040よりなる。
【0146】支持体3030は、基台部3032と、上
部構造3031よりなる。上部構造3031は、基台部
3032に摺動可能に結合しており、モニター装置30
20とキーボード装置3050は上部構造3031に取
り付けられている。この実施例における基台部3032
の側面は、上部構造3031が昇降する際に真直ぐに維
持するための案内部材3026として作用する。上記し
た抽斗スライドあるいは他の摺動手段を用いることがで
きる。作業台を別の形態にすることも本発明の範囲であ
る。
【0147】モニター装置支持機構3040は、下部構
造3032と相対的して上部構造3031を支持したり
調節できるように上部構造3031と下部構造3032
との間に取り付けられている。機構3040は通常、上
部構造3031に取り付けら案内部材に可動状に保持さ
れた可動台あるいは移動体3042と、下部構造303
2に結合したカム3041を備えている。カム3041
は外側に面した2つのカム面3043、3044を有し
ている。
【0148】下方の力が上部構造3031に掛かると、
力は、バネ3035などのエネルギー保存部材によって
カム3041に付勢されるカム従動部材3034に移動
体を介して伝達される。こうして、移動体3042は案
内部材に保持されて移動する。カムは、カム従動部材と
バネ3035を介して上部構造3031への支持力をも
たらす。一実施例において、カムは、カム従動部材の位
置と独立して一定の平衡力をもたらすような形状を有し
ており、これによって、モニター装置とキーボード装置
の一方あるいは双方の位置を調節して維持するシステム
を簡単にすることができる。都合が良いことに、バネ3
035が水平方向の動力をもたらしながらも、カム面3
043、3044は略垂直の方向になる。これによっ
て、支持部材3032に対してモニターを長い距離範囲
で移動させることができる。ある実施例では、36イン
チ以上の移動距離をそなえている。
【0149】別の実施例として、図31A、31Bにモ
ニター装置支持機構の代表的な別の使用例の正面図およ
び側面図を示している。図31A、31Bでは、モニタ
ー装置支持機構3100を、支持部材3101に結合し
た平面パネルモニター装置3102とキーボード装置3
103を有する垂直長さ20インチの操作台に用いてい
る。他の実施例として、上記した別のモニター支持機構
をこのモニター装置支持機構3100の代わりに用いる
ことができる。
【0150】上述したように、いくつかの実施例では、
これらの機構の全ての動作構成要素(例として、回転腕
部材、バネ、移動体、カム従動部材など)を同じ移動平
面で移動させることができる。これによって、機構を比
較的薄い構造として製作することが可能となる。この利
点を持つ構造は、モニター装置とキーボード装置をどの
様に壁構造に近接させるかを示した図31Bから明らか
である。一実施例における機構によって、モニター装置
を壁から4インチ以下のところに取り付けが可能とな
る。他の実施例によれば様々な距離に設定することがで
きる。
【0151】1以上の実施例において、移動体、軸受、
カムなどのいくつかの構成要素を軽量材料で形成するこ
とができる。別の選択肢として、複数の構成要素を合わ
せる面を平滑な材料面に構成することで、構成要素を互
いに相対的に移動させる際に生じる摩擦を少なくでき
る。他の各種構成材料、たとえば、プラスチックなどを
利用することも可能である。
【0152】上記した実施例を高機能化することは可能
である。換言すれば、本発明による1以上の実施例は機
構の相対サイズ、応力、重量適用範囲などによって限定
されるものではなく、本発明の実施例における原理は例
として図示した実施例よりも大型あるいは小型化した機
構にも適用可能である。更には、上記した1以上の特徴
を組み合わせたり、あるいは、他の実施例と組み合わせ
ることは任意である。
【0153】(追加使用例)いくつかの実施例において
上記したごとき機構を家具システムに支持手段や調節手
段として組み込むことが可能であり、他の実施例として
は、斯かる機構を使用者がつくる負荷の逆の力をもたら
す運動トレーニング装置などに組み込むことができ、更
には、ロボットや、軍事機器、自動車の窓機構、あるい
は、昇降支持力を利用した他の機器に組み込んで適用可
能である。
【0154】(家具システム例)図32に本発明の一実
施例によって構成した作業台3210を示している。こ
の特徴機構は、たとえば、子供用学習机などを含む家具
に幅広くて起用可能である。作業台3210は、本体3
220と機構3230を備えている。本体3220は第
1部3222と第2部位3224を有し、部位3222
は作業面乃至支持面3225を有し、第2部位3224
は第1部位3222を支持する基台部として用いられ
る。第1部位3222は、第2部位3224の垂直部3
228の内側に形成された案内部材3226に沿って第
2部位3224と任意で摺動可能に連結されている。第
1部位3222を垂直部3228の外側に取り付け可能
である。作業台の別の態様も本発明の実施例の範囲であ
る。
【0155】機構3220は第1部位3222と第2部
位3224の間に設けられ、第2部位3224に対して
第1部位3222を調節可能に支持している。機構32
30は通常、案内部材3226の内側の第1部位322
2に取り付けられた移動体3231と、第2部位322
4に取り付けられたカム3232を有する。移動体は第
2部位3224に取り付け可能で、且つ、カムを第1部
位3222に取り付け可能である。下方の力が第1部位
3222に掛かると、その力は移動体3231を介して
カム従動部材3234に伝達され、移動体3231は案
内部材3226の範囲内で移動する。カム3232によ
って、第1部材3222にカム従動部材3234を介し
て反対方向の支持力が生じる。
【0156】機構3220は上記の機構における1以上
の特徴を備えている。一実施例における機構は一定の垂
直力をもたらし、使用者が作業台面の高さを迅速、且
つ、簡単に調節するできるようになる。いくつかの実施
例には上記した調節機構が組み込まれており、使用者が
負荷に応じて機構の全長を調節できるようになってい
る。図33Aに一実施例による調節可能な棚3300を
示している。棚3300は、機構3330と、第1部位
3322と、第2部位3324を備えている。部位33
22は作業面乃至支持面3325を有し、第2部位33
24は第1部位3322を支持する基台部である。第1
部位3322は、第2部位3324の垂直部3328の
内側に形成された案内部材3326に沿って第2部位3
324と任意で摺動可能に連結されている。
【0157】機構3320は第1部位3322と第2部
位3324の間に設けられ、第2部位3324に対して
第1部位3322を調節可能に支持している。この実施
例では、エネルギー保存部材3324は、作業面332
5の下降時には、1以上のカム従動部材を介してカムに
よって圧縮されている。機構3320は上記の機構にお
ける1以上の特徴を備えている。一実施例における機構
は一定の垂直力をもたらし、使用者が作業台面の高さを
迅速、且つ、簡単に調節するできるようになる。いくつ
かの実施例には上記した調節機構が組み込まれており、
使用者が負荷に応じて機構の全長を調節できるようにな
っている。
【0158】図33Bは本発明の他の実施例による図3
3Aの調節可能な棚を示している。この実施例における
エネルギー保存部材はカムと一体もしくは連結してお
り、作業面3325が下降するとカムが撓曲乃至変位す
る。上記した家具の支持システムは、便利で、コストパ
ーフォーマンスがよく、家具要素の位置を調節、あるい
は、支持するのに信頼性の高いなどの特徴を有する。
【0159】(運動トレーニング装置のシステム例)図
34は運動トレーニング装置3410を示している。こ
の実施例の運動トレーニング装置3410はボート漕ぎ
装置であるが、これに限らず、重量挙げ装置など他の運
動トレーニング装置にも幅広く適用可能である。この運
動トレーニング装置3410は、本体3420と、連結
部材3430と、動力機構3400を備えている。本体
3420は、案内部材3423の範囲内で摺動可能に本
体3420に連結した着座部3422を備えている。ま
た、本体3420は、一対の脚3424と一対の足載部
3425を有している。この本体を本発明の範囲におい
て改変可能である。
【0160】連結部材3430は、使用者と動力機構3
400との間の調節可能な接続部分として作用する。こ
の連結部材3430は通常、本体3420に取り付けら
れた中央部3437と、第1端部3433で機構340
0に連結された結合部3431を備えている。また、部
材3430には、中央部3437に回転可能に連結され
た作動部材3435が設けられており、作動部材343
5を回転作動させると、作動部材3435に取り付けら
れた部材3434によって、機構3400に連結部材を
介して与えられる動力が結合部3431の第2端部に伝
達される。運動トレーニング装置3410はまた、作動
部材3435の端部に一対のハンドル3436を備えて
おり、使用者が作動部材を握って引き付け運動可能にな
っている。
【0161】機構3400は本体3420に取り付けら
れており、且つ、連結部材3431に結合した移動体3
490を備えている。使用者がハンドル3436を引き
寄せると作動部材3435が回転する。これによって、
連結部材3431を介して力が移動体3490に与えら
れ、上記した機構3400の案内部材に沿って移動体3
490が移動する。機構3400は使用者がもたらした
力と反対方向の力を発生させる。上述したように、一実
施例における機構3400は移動体が案内部材に沿って
移動すると一定の抵抗力をもたらす。
【0162】上記したように機構3400によって、運
動トレーニング装置などの運動機器3410に、スリム
で簡単な構成で、調節可能な抵抗運動を生み出す機構を
組み込むことができる。上記した1以上の実施例によっ
て各種運動トレーニング装置に反対方向の抵抗力を有効
に働かせることが可能となる。
【0163】図35は一実施例による運動トレーニング
装置3510の正面図である。この実施例における運動
トレーニング装置はベンチプレス型のシステムである
が、これに限らず、重量挙げ装置など他の運動トレーニ
ング装置にも幅広く適用可能である。この運動トレーニ
ング装置3510は、本体3520と、連結部材353
0と、動力機構3500を備えている。本体3520
は、本体3520に連結したベンチ3522を備えてい
る。本体3520はまた、支持脚3522を有してい
る。本体3320は当該技術分野において公知の構成を
利用して改変することも本発明の範囲にある。連結部材
3530は、使用者と動力機構3500との間の調節可
能な接続部分として作用する。この連結部材3530は
通常、本体3520に支持案内部材3525に沿って摺
動可能に取り付けられた中央部3537と、機構354
0に連結された結合部3531を備えている。また、部
材3530には、中央部3537に連結された作動部材
3535が設けられており、使用者が作動部材3535
を押すと、結合部3531に力が与えられ、これが結合
部を介して機構3540に伝達されるようになってい
る。機構3540は作動部材3535の端部に一対のハ
ンドル3536を有しており、使用者が作動部材を握っ
て引き付け運動可能になっている。
【0164】機構3540は本体3524に取り付けら
れており、結合部3531に連結した移動体3590を
備えている。使用者がハンドル3536を押すと、作動
部材3535が上昇する。これによって、力が結合部3
531を介して移動体3590に与えられ、上記したよ
うに、移動体3590が機構3540の案内部材の範囲
内で運動する。こうして、使用者の力に機構3540に
よる反対方向の力が加わる。別の実施例として、この機
構3540に代えて前出の機構を採用することができ
る。
【0165】上述したように、一実施例のシステムをロ
ボットなどのシステムに適用可能である。たとえば、1
以上の機構を、警察や軍隊用の火器あるいは大砲に用い
る標的人形などに組み込むことができる。一例として、
射撃時に標的人形が起き上がるための起上力を作り出
す。このシステムでは保存したエネルギ力を利用できる
ので、小型のモータで機構を駆動することができ、した
がって、システム全体を小型化でき、コストも低減でき
る。
【0166】図38は本発明の代表的実施例による装置
4090の平面図である。この装置4090はカム41
00と、カム従動部材4120を備えている。カム41
00は第1案内面4102と第2案内面4104を有す
る。本発明の思想および権利主張範囲から逸脱すること
なくカム4100を様々に改変可能であることは当然で
ある。たとえば、本発明によるカムを1以上、更には、
2つの案内面より多く設けても良い。第2例としては、
本発明による装置に略円錐形のカムを用いてもよい。
【0167】カム従動構造4120は、第1従動部材4
122と、第2従動部材4126と、第1従動部材41
22に連結した第1端部4134と第2従動部材412
6に連結した第2端部4136を有するバネ4132を
備えている。第1従動部材4122は、少なくとも第1
接点4128でカム4100の第1案内面4102と係
合する第1従動面4128を有している。第2従動部材
4126はカム4100の第2案内面4104と係合す
る第2従動面4130を有する。
【0168】本発明の思想および権利主張範囲から逸脱
することなく第1従動部材4122および第2従動部材
4126を様々に改変可能であることは当然である。た
とえば、第1従動部材4122および第2従動部材41
26を、回転軸回りを回転するローラで構成するような
実施例も可能である。第2の実施例として、第1従動部
材4122および第2従動部材4126の夫々が非回転
要素であってもよい。
【0169】図39は、図38の装置4090の追加平
面図である。図39において、第1従動部材4122
は、第1接点4124と第1従動部材4122の中心軸
4144を通る第1の仮想線4140と、第1従動部材
4122の中心線4144から第2従動部材4126の
中心軸4146に延びる参考仮想線4142よって定ま
る一定の角度4138を有している。
【0170】図40は、図38の装置4090の追加平
面図である。図40において、第1従動部材4122お
よび第2従動部材に作用する各種の力を図示している。
図40に示したように、バネ4132が、力Fsで第1
従動部材4122および第2従動部材4126を互いに
向かい合う方向に付勢する。図40の実施例では、カム
従動構造4120が負荷を受け、カム従動構造4120
に支持される負荷が各ローラ上に下方に向かう力Fwを
もたらす。
【0171】図40の実施例では、第1従動部材412
2が第1接点4124でカム4100の第1案内面41
02に接触している。好ましい実施例では、第1従動部
材4122の第1従動面4128とカム4100の第1
案内面4102が互いに正接しており、図40に示すよ
うに、カム4100の第1案内面4102は反力Fをも
って第1従動部材4122の第1従動面4128に作用
する。反力Fは、カム従動構造4120の運動通路に略
平行な第1反力成分と、第1反力成分に略直交する第2
反力成分に変換してもよい。図40に示す実施例におけ
るカム従動構造4120の運動通路はカム4100の長
さ方向軸4148に略平行している。
【0172】図41は、図38、39、40の第1従動
部材4122の自由体を表す図解であり、第1従動部材
4122を平衡状態と見なすことができる。長さ方向軸
4148に直交する方向に第1従動部材22にかかる力
の平衡は次式で表される。 Fs=F・cosΘ 長さ方向軸4148に略水平な方向の第1従動部材にか
かる力の平衡は次式で表される。 Fw=F・sinΘ 両式でFの解をとると次式になる。 F=Fs/cosΘ=Fw/sinΘ 多くの適用例において負荷の重量は略一定に保たれるの
で、Fwは次式になる。 Fw=tanΘ(Fs)
【0173】図42は、図38の装置4090を含む追
加平面図である。図42において、カム従動構造412
0が少なくとも第1位置4168と第2位置4170と
の間を移動できることが図42から明らかになる。図4
2に図示の実施例では、第1従動部材4122の第1位
置を実線で示しており、第1従動部材4122の第2位
置を仮想線で示している。
【0174】好ましい実施例におけるカム4100の第
1案内面には連続的に変化する斜面と連続的に変化する
曲率半径の一方あるいは双方を持たせており、カム従動
構造4120がカム4100の長さ方向軸に沿って移動
すると、第1従動部材4122の接触角4138が変化
するようになっている。図42の実施例におけるバネ4
132は、カム従動構造4120が第1位置4168に
ある時には第1の撓曲を起こし、カム従動構造4120
が第2位置4170にあるときは第2の撓曲を起す。ま
た、図42の実施例では、第1従動部材4122は、カ
ム従動構造4120が第1位置にある時は、第1接触角
4138をとり、カム従動構造4120が第2位置41
70にある時には第2接触角4158をとる。図42に
示すように、第1接触角4138は第2接触角4158
と異なっており、第1の撓曲が第2の撓曲と異なる。
【0175】バネによる力(Fs)はバネの総撓曲量
(2δ)を乗じたバネのK因数(k)と等しい。この関
係を上式で置換すると次式になる。 Fw=tanΘ(k)(2δ) 機構がもたらす力は平衡状態において負荷の重量に等し
くなり、第1位置および第2位置にも当てはまる。 tanΘ1(k1)(2δ1)=tanΘ2(k2)
(2δ1) tanΘ1(k1)(δ1)=tanΘ2(k2)(δ
1) tanΘ1(δ1)=tanΘ2(δ2) δ1/δ2=tanΘ2/tanΘ1
【0176】好ましい実施例におけるカム4100の第
1案内面4102には連続的に変化する斜面と連続的に
変化する曲率半径のどちらか一方あるいは双方を持たせ
ており、カム従動構造4122がカム4100の長さ方
向軸4148に沿って移動すると、第1従動部材412
2の接触角が変化するようになっている。第1案内面4
102の斜面と曲率半径のどちらか一方あるいは双方を
様々な所要の力形態を作り出すように選択すればよい。
【0177】図42の実施例では、一定の略長さ方向の
力がカム4100とカム従動構造4120との間で発生
するようにできる。この実施例では、カム従動構造41
20の運動全体での接触角4138の三角関数の正接に
おける結合変数に反比例するようにバネの撓曲が変化す
る形にカムを形成する。
【0178】本発明による装置には、本発明の思想と権
利範囲から逸脱しない範囲で様々のタイプのバネを用い
てもよいことは当然である。いくつかの適用例に適した
バネの例としては、コイルバネ、板バネ、弾性樹脂バ
ネ、空気バネなどを用いることができる。また、本発明
の思想と権利範囲から逸脱しない範囲で第1従動部材4
122および第2端部に関する様々な実施例は可能であ
る。たとえば、従動部材に低摩擦面を持たせ、カムの案
内面に合致する形状にする。第2例としては、第1従動
部材4122と第2従動部材4126の夫々を、回転軸
回りを回転するローラで構成することも可能である。
【0179】図43は本発明の代表的な実施例による装
置4690の平面図である。本発明による方法は装置4
690によって発生する力を調節するために適用でき
る。装置4690はカム構成4600とカム従動構造4
620よりなる。カム構成4600は、第1案内面46
02を有する第1カム部材4676と、第2案内面46
04を有する第2カム部材4678を備えている。カム
従動構造4620は、少なくとも第1接点でカム構成4
600の第1案内面4602に係合する第1従動面46
28を備えている。図43の実施例におけるカム従動構
造4620は、カム構成4600の第2案内面4604
と係合する第2従動面4630を有する第2ローラを備
えている。また、図43の実施例のカム従動構造462
0には、第1端部を第1ローラに結合させ第2端部を第
2ローラ4626に結合させたバネ4632を備えてい
る。
【0180】好ましい実施例におけるカム構成4600
の第1カム部材4676とカム構成4600の第2カム
部材4678は互いに相対して運動する。特に好ましい
実施例におけるカム構成4660の第1カム部材467
6とカム構成4600の第2カム部材4678は共に基
部材4680に回転可能に連結しており、カム構成46
00の第1カム部材4676とカム構成4600の第2
カム部材が互いに相対して回転するようになっている。
【0181】図43に示すように、第1ローラ4622
の中心軸と第1接点4624を通る第1想定線4640
と、第1ローラ4622の中心線と第2ローラの中心線
との間を通る想定参照線4624とで第1ローラ462
2の接触角4638を定めることができる。好ましい実
施例におけるカム構成4600の第1カム部材4676
とカム構成4600の第2カム部材4678は互いに相
対して回転可能であり、接触角4638を調節できる。
【0182】本発明の思想と権利範囲から逸脱しない範
囲で、装置4690の更なる実施例も可能である。たと
えば、カム構成4600の第1カム部材4676とカム
構成4600の第2カム部材4678を夫々基部材46
80に摺動可能に結合させ、カム構成4600の第1カ
ム部材4676とカム構成4600の第2カム部材46
78を互いに相対して調節軸に沿って移動可能にしてい
る。本発明による一方法によれば、カム構成4600の
第1カム部材4676とカム構成4600の第2カム部
材4678の夫々を互いに相対して調節軸に沿って移動
させることで装置4690が発生させる力を調節でき
る。本発明の代表的な方法では、カム構成4600の第
1カム部材4676とカム構成4600の第2カム部材
4678の夫々を互いに相対して調節軸に沿って移動さ
せることで、バネ4632の付勢力を調節することがで
きる。いくつかの実施例では、調節軸をカム構成460
0の長さ方向の軸に略直交させている。
【0183】図44は本発明の更なる代表的実施例によ
る装置の斜視図である。図44に示す装置5100は、
装置5100の力発生機構5104と軸回転機構510
2を備えている。一実施例における装置5100の力発
生機構5104は、長さ方向の移動範囲全体に亙って略
均一な力を発生させる。好ましい実施例においては、一
定の力の大きさを力調節機構5106で調節することが
できる。
【0184】図44の実施例における力調節機構510
6は、ネジ付きロッド5108と、第1調節ギア518
8と、第1ウォームギア5120を備えている。第1調
節ギア5188はネジ付きロッド5108の先端近傍に
固定されている。図44に示すように、第1ウォームギ
ア5120は第1調節ギア5188に噛合するように設
けられている。第1ウォームギアには、たとえば、アレ
ンレンチなどのネジ回しを受けるネジ回しソケットを備
えている。調節ブロック5124はネジ付き軸に螺着し
ている。
【0185】装置5100の力発生機構5104はカム
5000と、カム従動構造5025を備えている。カム
5000は、第1案内面5002と第2案内面5004
を有している。カム従動構造5020は、少なくとも第
1接点でカム5000の第1案内面5002と係合する
第1従動面5028を有する第1ローラ5022と、カ
ム5000の第2案内面5004と係合する第2従動面
5030を有する第2ローラを備えている。また、カム
従動構造5020は、カム5000の第1案内面500
2に向かって第1ローラ5022を押圧するよう配設さ
れたバネ構成5032を有している。好ましくは、第2
ローラ5026をカム5000の第2案内面5004に
押圧させるようにバネ構成5032を配設するとよい。
【0186】バネ構成5032は、第1板バネ5126
Aと、第2板バネ5126Bと、調節ブロック5124
を備えている。図44に示すように、第1板バネ512
6Aと第2板バネ5126Bは共に調節ブロック412
4に固定されている。力調節機構5106のネジ付き軸
5108は調節ブロック5124と螺着係合している。
本発明による好ましい方法においては、力調節機構51
06は、力発生機構5104の長さ方向軸に沿って調節
ブロック5124を移動させるために用いている。好ま
しい実施例において、長さ方向軸に沿う調節ブロック5
124の運動は、第1板バネ5126と第2板バネ51
28の実効長さを変化させる。更なる好ましい実施例に
おいては、長さ方向軸に沿う調節ブロック5124の運
動は、第1板バネ5126と第2板バネ5128の実効
長さと予張力を変化させる。
【0187】本発明による好ましい実施例における第1
板バネ5126と第2板バネ5128の予張力は、装置
5100が様々な重量の負荷を支持できるように変化さ
せるとができる。好ましい方法では、同じ装置を、異な
った重量の様々に異なる装置に適用できる。
【0188】図45は図44の装置の平面図である。図
45における軸回転機構5102に、軸杆5130と、
軸杆5130回りに設けられた捻りバネ51240を備
えるとよい。軸回転機構5102の取付部材5132は
軸杆5130に枢着している。捻りバネ5140の第1
端部5136は取り付け部材5132に連結しており、
捻りバネ5140の第1端部5134は第2調節ギア5
194に連結している。第2調節ギア5194は、第2
ウォームギア5196と噛合する歯を備えている。第2
ウォームギア5196には、調節工具を受ける構造を有
し、図示の実施例のように、この調節工具受け構造はア
レンレンチなどのネジ回しを受けるネジ回しソケットを
備えている。第2回転ウォームギア5196によって、
捻りバネ5140の一端部が回転する。同図における実
施例では、捻りバネ5140の他端部と相対した捻りバ
ネ5140の一端部の回転は捻りバネ5140に予トル
クをつける。
【0189】本発明の思想と権利範囲から逸脱しない範
囲で、第1ウォームギア5120および第2ウォームギ
ア5196を様々に改変することは可能である。たとえ
ば、本発明の基本的実施例では、ウォームギアにアレン
レンチなどの工具を受けるソケットを設けていたが、他
の形態のウォームギアを採用してもよい。たとえば、本
発明の装置に、別のタイプの工具(たとえば、TORX
工具など)に合致した形状のウォームギアを用いてもよ
く、第2例としては、把持部を有するウォームギアにし
てもよい。
【0190】装置5100において、力調節機構510
6とトルク調節機構5103を同期作動させることが可
能である。たとえば、いくつかの実施例において、第1
調節ギア5188の運動を第2調節ギア5194の運動
と同期させることができる。たとえば、第1調節ギア5
188と第2調節ギア5194を単一のウォームギアを
介して噛合させることができる。
【0191】図46は本発明の実施例によるコンピュー
タモニター装置構造5284の平面図である。コンピュ
ータモニター装置構造5284は、モニター装置528
6とスタンド構造5205を備えている。スタンド構造
5205は軸回転機構5202を有している。図46の
実施例における軸回転機構5202は回転軸5207回
りを回転する。モニター装置5286は表示画面523
7を有している。
【0192】図46の実施例における軸回転機構520
2は、第1位置5239と第2位置5286とを含む様
々な位置間でモニター装置5286の回転を許す機能を
有する。図46における第2位置5249は図中、点線
で示している。図46の実施例における表示画面523
7は、モニター装置5286が第1位置にあるときに略
垂直な方向に向かうようになっている。また、図46の
実施例における表示画面5237は、モニター装置52
86を第2位置につけた時に、垂直に対して約10度の
角度で下向きに傾斜する。
【0193】図47は図46のコンピュータモニター装
置構造5284の更なる平面図である。図47におい
て、モニター装置5286に、軸回転機構5202を用
いてモニター装置52865を回転させることによって
第3位置に位置する。図47において、第1位置523
9を実線で示しており、第3位置を点線で示している。
図47の実施例における表示画面5237は、モニター
装置5286が第3位置にある時、垂直に対して約30
度上向きに傾斜する。
【0194】図46および図47の実施例では、モニタ
ー装置5286の重量は回転軸5207回りのトルクに
なる。このトルクは以下の関係式で表せる。 T=WL・cosΘ この関係式において、Wはモニター装置の重量であり、
Lはモーメント長さ(例:モニター装置5286の回転
軸5207から重心点5209までの距離)であり、Θ
は水平参照面に対するモニター装置5286の傾斜角度
である。モニター装置5286の重心点と回転軸520
7との間の距離がモニター装置5286の回転中に変化
するとモーメント長の実効長さ(L)も変化する。
【0195】図46および図47の実施例においてモニ
ター装置5286の重量がもたらすトルクは、トルク発
生機構5223によって好適に平衡がとられる。たとえ
ば、トルク発生機構5223によってもたらされるトル
クは、モニター装置の重量によってもたらされるトルク
とは略等しく、逆方向に働く。図46,47の実施例に
おけるトルク発生機構5223は、捻りバネ5240が
発生させるトルクおよび摩擦トルクを含むトルク反作用
をつくりだす。軸回転機構5202には、摩擦発生機構
5225が設けられている。捻りバネ5240によって
もたらされるトルクは次の関係式で表すことができる。 T=Kα この関係式において、Kは捻りバネの弾性率(例:回転
度当りのインチ・ポンド)であり、αは回転度である。
好ましい実施例において、適切な大きさの予備捻回運動
を捻りバネに与えておくことで、モニター装置重量と平
衡を取るために必要な大きさのバネトルクを得ることが
できる。捻りバネに与える予備捻回運動を変化させるこ
とで8台のモニター装置の夫々がもたらすトルクが平衡
するように捻りバネを調節することができる。
【0196】図48における軸回転機構5220の捻り
バネ5240が、モニター装置の角度位置と略線形の関
係を有するトルクを発生させる。図48においてモニタ
ー装置の重量が回転軸回りにもたらすトルクは略非線形
的に変化する。好ましい実施例において、軸回転ブラケ
ットと枠5229との間に比較的小さい摩擦が生じる。
本発明における好ましい方法では、機構が円滑な動作を
もたらし、回転軸にもたらされる重量トルクの非線形作
用と捻りバネによるトルクとの間の差を補正するように
摩擦のレベルを選択することができる。この摩擦のレベ
ルについては以下に詳細に説明する。本発明による一方
法では、捻りバネ5240を、30度とー10度の角度
の間でモニター装置の線形特性から非線形特性のトルク
に適合することだけに設定している。
【0197】図49はモニター装置5286の角度位置
と捻りバネ5240がもたらすトルクの関係を示すグラ
フである。曲線5233はモニター装置によるトルクで
ある。前述したように、軸回転機構5202に摩擦発生
部材を持たせてもよい。摩擦発生部材の作用を図49に
示している。モニター装置の回転中の実効モーメント長
さにおける変化のために、モニター装置重量が非線形の
トルク変化を生み出す。この非線形変化は線形的に変化
するバネのトルクを用いることで相殺することができ
る。捻りバネの弾性率とバネに掛かる予撓曲の大きさを
最適化することによって非線形的に変化するトルクおよ
び線形的に変化するトルクを最適に整合させることがで
きる。軸回転機構の固定ブラケットと軸回転機構の回転
ブラケットとを接触させることで摩擦を生み出すことが
できる。図49に示したように、摩擦トルクの作用は略
線形であり、好ましい実施例における摩擦トルクは最小
になる。たとえば、円滑な動作をを得るために必要なト
ルクレベルよりも摩擦トルクを大きくせずにすむ。最小
の摩擦トルクによって、使用者がモニター装置の調節を
変えるのに必要な調節力を低減できる。
【0198】図50Aおよび図50Bは窓構造の平面図
であり、カムとカム従動構造を有する機構4182を示
している。カムには第1案内面と第2案内面を備えてい
る。本発明の思想と権利範囲から逸脱しない範囲で、窓
4184をカムとカム従動構造のどちらか一方に固定す
ることができる。同様に、窓枠4186をカムとカム従
動構造のいずれか他方に固定することができる。図示の
実施例では、窓4184はカムに固定し、窓枠4186
をカム従動構造に固定している。
【0199】図51Aおよび図51Bは、カムおよびカ
ム従動構造を有する機構4188を含む抽斗閉め構造を
備えた代表的な家具部分の斜視図を示している。カムは
第1案内面と第2案内面を有している。カム従動構造に
は、少なくとも第1接点でカムの第1案内面と係合する
第1従動面を有する第1従動部材と、カムの第2案内面
と係合する第2従動面を有する第2従動部材を備えてい
る。この機構には更に、第1端部を第1従動部材に結合
させ、第2端部を第2従動部材に結合させたバネを設け
ている。
【0200】図51Aおよび図51Bにおける抽斗41
89はカムに固定しており、家具部分4189の枠41
87をカム従動構造に固定している。また、抽斗418
9をカム従動構造に固定し、枠4187をカムに固定す
ることも可能である。
【0201】図52A乃至図52Dは本発明によるドア
締め構造の平面図である。各ドア締め構造はカムとカム
従動構造よりなる機構4190を備えている。カムは第
1案内面と第2案内面を有している。カム従動構造に
は、少なくとも第1接点でカムの第1案内面と係合する
第1従動面を有する第1従動部材と、カムの第2案内面
と係合する第2従動面を有する第2従動部材を備えてい
る。この機構には更に、第1端部を第1従動部材に結合
させ、第2端部を第2従動部材に結合させたバネを設け
ている。
【0202】図52Aの実施例における機構4190は
ドア締め構造のヒンジ部に設けられており、図52Bの
実施例における機構4190はドア締め構造のドア41
92に設けられている。図52Cの実施例における機構
4190はドア締め構造のドア取付部に設けられてお
り、図52Dの実施例における機構4190はドア41
92とドア枠4194の間に延設されている。
【0203】図53は椅子構造の平面図であり、この椅
子構造はカムとカム従動構造を含む機構4196よりな
る。カムは第1案内面と第2案内面を有している。カム
従動構造には、少なくとも第1接点でカムの第1案内面
と係合する第1従動面を有する第1従動部材と、カムの
第2案内面と係合する第2従動面を有する第2従動部材
を備えている。この機構には更に、第1端部を第1従動
部材に結合させ、第2端部を第2従動部材に結合させた
バネを設けている。図示の実施例における椅子の背凭れ
4197をカム従動構造に連結し、椅子枠4198をカ
ムに連結している。椅子の背凭れ4197をカムに固定
し、椅子枠4198をカム従動構造に固定してもよい。
【0204】図54は自動車ドア構造の平面図であり、
このドア構造はカムとカム従動構造を含む機構4203
よりなる。カムは第1案内面と第2案内面を有してい
る。カム従動構造には、少なくとも第1接点でカムの第
1案内面と係合する第1従動面を有する第1従動部材
と、カムの第2案内面と係合する第2従動面を有する第
2従動部材を備えている。この機構には更に、第1端部
を第1従動部材に結合させ、第2端部を第2従動部材に
結合させたバネを設けている。図示の実施例おける自動
車の窓4205をカム従動構造4120に連結し、ドア
枠4207をカム4100に連結している。自動車の窓
4205をカム4100に固定し、ドア枠4207をカ
ム従動構造4120に固定してもよい。
【0205】図55はバスケットボールのゴール構造の
斜視図であり、この構造はカム4100とカム従動構造
4120を含む機構4903よりなる。カムは第1案内
面と第2案内面を有している。カム従動構造には、少な
くとも第1接点でカムの第1案内面と係合する第1従動
面を有する第1従動部材と、カムの第2案内面と係合す
る第2従動面を有する第2従動部材を備えている。この
機構には更に、第1端部を第1従動部材に結合させ、第
2端部を第2従動部材に結合させたバネを設けている。
図示の実施例におけるゴールポスト4905をカム41
00に連結し、バックボード4907をカム従動構造4
120に連結している。ゴールポスト4905をカム従
動構造4120に固定し、バックボード4907をカム
4100に固定してもよい。
【0206】図56は家庭用娯楽設備の斜視図であり、
この構造はカムとカム従動構造を含む機構4923より
なる。カムは第1案内面と第2案内面を有している。カ
ム従動構造には、少なくとも第1接点でカムの第1案内
面と係合する第1従動面を有する第1従動部材と、カム
の第2案内面と係合する第2従動面を有する第2従動部
材を備えている。この機構には更に、第1端部を第1従
動部材に結合させ、第2端部を第2従動部材に結合させ
たバネを設けている。
【0207】図56におけるホームシアター構造は複数
のスピーカー4927を含み、各スピーカー4927は
機構4923によって壁4925に接続されている。各
機構4923によってスピーカー4927を任意の位置
に取り付けることができる。たとえば、各スピーカー4
927を最適な音響品質の得られるように選択的に位置
付けすることができる。
【0208】図57は家庭用娯楽設備の斜視図であり、
この構造はカムとカム従動構造を含む機構4929より
なる。カムは第1案内面と第2案内面を有している。カ
ム従動構造には、少なくとも第1接点でカムの第1案内
面と係合する第1従動面を有する第1従動部材と、カム
の第2案内面と係合する第2従動面を有する第2従動部
材を備えている。この機構には更に、第1端部を第1従
動部材に結合させ、第2端部を第2従動部材に結合させ
たバネを設けている。図57の家庭用娯楽設備は、機構
4929によって壁4925に固定された視覚ディスプ
レー装置4930を有している。機構4929によって
視覚ディスプレー装置4930の位置を選択的に決める
ことができる。たとえば、視覚ディスプレー装置を視聴
者が最適な位置に定めることができる。
【0209】図58は本発明の更なる実施例における装
置4499の平面図であり、この装置4499は、第1
案内路4460と、第1案内路4460に沿って移動可
能に設けた第1従動部材とからなる。装置4499の第
2従動部材4466は装置4499の第2案内路446
2に沿って移動可能に設けられている。好ましい実施例
における装置4499は、第1従動部材44634と第
2従動部材4466を互いに向かって付勢させる機構を
備えている。図58の実施例におけるバネ4463を第
1従動部材4464と第2従動部材4466との間に架
設している。
【0210】第1案内路4460が第1弓状通路を画
し、第2案内路4452が第2弓状通路を画している。
好ましい実施例における第1弓状通路は連続的に変化す
る斜面と連続的に変化する曲率半径のどちらか一方ある
いは双方を有している。特に好ましい実施例における第
2弓状通路の半径は実質的に第1弓状通路の鏡像の関係
にある。
【0211】図59は本発明の更なる代表的な実施例に
よる装置5300の平面図である。この装置5300は
腕部材5350に軸回転可能に連結した取付金具533
2を有している。腕部材5350は基体5348に回転
可能に連結しており、腕部材5350はカム面5352
を有している。更に、装置5300は、第1端部533
6と第2端部5334を有するケーブル5338を備え
ている。ケーブル5338の第2端部5334はバネ5
340の一端に接続しており、バネ5340の他方端は
調節ネジ5356に連結している。図59の実施例にお
ける調節ネジ5356は調節ブロック5324によって
バネ5340に連結している。この実施例における調節
ネジ5356は調節ブロック5324に螺着している。
【0212】図60は本発明の更なる代表的な実施例に
よる装置5400の平面図である。装置5400は基体
5448に回転可能に取り付けられた腕部材5450を
有している。カム部材5458は腕部材5450に固定
されている。また、装置5400は、第1端部5436
と第2端部5434を有するケーブル5438を有して
おり、ケーブル5438の第2端部5434は係留部材
5446に接続されている。ケーブル5438の第1端
部5436はバネ5440の一方端に接続されている。
バネ5440の他方端は腕部材5450に接続してい
る。図60の実施例における腕部材5450はピン54
44を有し、バネ5440はピン5444回りに部分的
に設けられたフック5442を有する。図60の実施例
における係留部材5446は基体5448に対して選択
的に着脱可能である。たとえば、係留部材5446を基
体5448から選択的に外し、バネ5440の予張力を
変化させるよう移動させた上で最後に基体5448に係
着させることができる。図60の装置5400は更に、
腕部材5450に回転可能に連結できる取付金具543
2が備えられている。
【0213】図61は本発明の更なる代表的な実施例に
よる軸回転機構の平面図である。軸回転機構4599は
カム4500とカム従動構造4520を有している。カ
ム4500は第1案内面4502を有している。カム従
動構造4520は、少なくとも第1接点4524でカム
4500の第1案内面4502と係合する第1従動面4
528を有する第1ローラ4522を備えている。ま
た、図61の実施例におけるカム従動構造4520は、
カム4500の第1案内面4502に向かって第1ロー
ラ4522を押圧するよう配設された付勢構成を有して
いる。図61の実施例における付勢構成にはバネ453
2が設けられている。
【0214】第1ローラ4522は、第1接点4524
と第1ローラ4522の中心軸4544を通る第1仮想
線4540と、略水平な仮想参照線4542によって定
まる接触角4538を有している。好ましい実施例にお
けるカム4500の第1案内面4502には連続的に変
化する斜面と連続的に変化する曲率半径のどちらか一方
あるいは双方を持たせており、カム4500が回転軸4
554回りを回転すると、第1ローラ4522の接触角
が変化するようになっている。特に好ましい実施例にお
いて、カム4500の回転軸4554回りの回転がバネ
4532を撓曲させ、且つ、第1ローラ4522の接触
角を変化させるような形にカム4550を形成してい
る。カム4500に作用するトルク4556の大きさは
カム4500の回転移動全体を通して略一定である。良
好な実施例では、バネ4532の撓曲が、カム従動構造
4520の運動全体での接触角4538の三角関数の正
接における結合変数に略反比例する。
【0215】図62は本発明の更なる代表的な実施例に
よる軸回転機構5500の平面図であり、この軸回転機
構5500は、案内路5574を画す案内部材5560
と、ローラ5564を有する従動部材5568を有す
る。また、従動部材5567はロール5564を案内路
5574の一方縁部に対して押圧するよう構成された付
勢機構5535を備えている。図62の実施例における
付勢機構5535は第1のバネ5540を有している。
図62に示すように、従動部材5568は第1軸杆55
82Aで案内部材5560に回転可能に連結している。
【0216】図62に示すように、案内部材5560の
案内路5574は概ね弓状の通路を形成する。ローラ5
564はこの弓状通路に沿って最適に従動するよう設け
られている。ローラ5564は案内部材5560と一定
の角度を形成する。好ましい実施例において、案内路5
574に画される弓状通路には連続的に変化する斜面と
連続的に変化する曲率半径のどちらか一方あるいは双方
を持たせており、従動部材5568が案内部材5574
と相対的に第1軸杆5582Aを中心に回転すると第1
ローラ5564の接触角が変化するようになっている。
特に好ましい実施例では、従動部材5568の軸杆55
82A回りの回転がバネ5540を撓曲させ、且つ、ロ
ーラ5564の接触角を変化させるような形態に案内路
5574を形成している。
【0217】案内部材5574と従動部材5568との
間に作用するトルクの大きさは、それの回転移動全体を
通して実質的に一定である。良好な実施例では、バネ5
540の撓曲が、案内路5574に沿うローラ5564
の移動範囲全体での接触角の三角関数の正接における結
合変数に略反比例する。
【0218】図63は図62の軸回転機構5500の追
加平面図である。図63において、軸回転機構5500
は第1軸杆5582Aと第2軸杆5582Bを有する。
付勢機構5535の第1バネ5540は第1軸杆558
2Aと第2軸杆5582Bとの間に架設されている。図
63に示すように、付勢機構5535は更に、第1軸杆
5582Aと第2軸杆5582Bとの間に架かる第2バ
ネ5540を有している。図63の実施例における従動
部材5568と案内部材5560は互いに相対的に軸杆
5582Aを中心に軸回転する。また、図63の実施例
ではローラ5564も軸杆5582Bを中心に軸回転す
る。
【0219】図64は本発明の更なる代表的な実施例に
よる軸回転機構5602の平面図である。軸回転機構5
602は、第1案内路を画す第1案内部材5660A
と、第2案内路を画す第2案内部材5660Bと有して
いる。図64の実施例における軸回転機構5602は第
1ローラ5664Aと第2ローラ5664Bを有する従
動部材5668を備えている。図64に示すように、第
1ローラ5664Aは第1案内部材5660Aが画す案
内路の内部に設けられている。また、図64に示すよう
に、第2ローラ5664Bは第2案内部材5660Bが
画す案内路の内部に設けられている。
【0220】従動部材5668は第1ローラ5664A
と第2ローラ5664Bとの間に延設された第2軸杆5
678を有している。図64において、軸回転機構56
02に第1軸杆5682を設けている。図64の実施例
における第1案内部材5660Aと第2案内部材566
0Bは第1軸杆5682を中心に回転するように設けら
れている。
【0221】図65は図64の軸回転機構5602の追
加平面図である。図65の実施例における第1案内部材
5660Aと第2案内部材5660Bは第1軸杆568
2Aを中心に回転する。図65において、付勢機構に複
数のバネ5635を設けている。好ましい実施例におけ
る第1案内部材5660Aと第2案内部材5660Bは
夫々、弓状通路を形成している。また、好ましい実施例
における第1ローラ5664Aと、第2ローラ5664
Bと、第2軸杆5678は、第1案内部材5660Aと
第2案内部材5660Bが形成する弓状通路を従動する
ように配設されている。特に好ましい実施例において、
第1案内部材5660Aと第2案内部材5660Bが第
1軸杆5682Aを中心に回転して、第1ローラ566
4A、第2ローラ5664B、第1軸杆5682Aに弓
状通路に沿って移動させると、バネ5680の撓曲が変
化する。
【0222】ここに開示した本発明による装置は、体力
が劣る人が各種機器を操作する際の補助機構として有用
であり、たとえば、ここに開示した装置を用いた補助機
器は、手の力が弱い老人や、不器用な人でも、窓、自動
車、食器棚、あるいは、他の設備機器や装置をかなり容
易に操作できるようにした。本発明のいくつかの態様を
ここで図示、開示したが、当分野の技術者であれば他の
態様も実施可能である。上で添付図面で示した実施例は
単に図解であって、以下に示す本発明の権利範囲をこれ
らに限定するものではない。
【0223】
【発明の効果】(結論)コンパクトで低廉に製造・維持
でき、信頼性が高く、容易に調節可能で、多くの異なっ
たサイズのモニター装置にも適用でき、動作範囲が広
く、モニター装置を位置付ける際に一定の支持力をもた
らすようなモニター装置支持機構が要求されている。し
かして、本発明の発明者らは、モニター装置への力印加
および位置制御ができる方法、システム、機構を発明し
た。一実施例におけるモニター装置の支持方法は、上昇
エネルギー保存部材の力特性曲線を、モニター装置に対
する実質的に一定な支持力に変換するものである。
【0224】一態様におけるモニター装置支持方法は、
エネルギー保存部材と、運動通路に沿って互いに相対的
に運動するように位置付けられたカムを用いている。エ
ネルギー保存部材がカムと相対して通路に沿って運動す
ると、カムはエネルギー保存部材を変位させ、エネルギ
ー保存部材がカムに与える力を変化させる。カムが、エ
ネルギー保存部材がもたらす力をモニター装置への支持
力に変換する。
【0225】本発明の一態様はモニター装置支持機構で
ある。この実施例におけるモニター装置支持機構は、エ
ネルギー保存部材とカムを備えている。エネルギー保存
部材がカムと相対的に通路に沿って移動すると、カムが
エネルギー保存部材を変位させてエネルギー保存部材の
力を変化させるようにエネルギー保存部材とカムが協働
するように位置付ける。カムによって、エネルギー保存
部材による力は実質的に一定のモニター装置支持力に変
換される。
【0226】斯かる機構の使用例において、機構に設け
る構成要素の高さ、場所、水平位置が調節可能になる。
たとえば、移動体乃至モニター装置の一部を把持して、
構成要素の摩擦抵抗に抗して、例として、1乃至2ポン
ド程度の小さい力を加えるとモニター装置を移動でき
る。移動力を解除すると、構成要素は新たな支持位置に
定位する。このように、かなり大きな不可でも最低の負
担で安全、且つ、簡単に調節できる。その上、1以上の
実施例において、運動通路に沿う運動単位当り一定レベ
ルのエネルギーをエネルギー保存部材に保存する(もし
くは、エネルギーを使う)ことができる。
【0227】他の利点として、本発明のモニター装置支
持システムは、コンパクトで、汎用性がよく、広い運動
範囲を持ち、スリムな形態の機構を提案できる。加え
て、このモニターそうち支持機構は低廉で、軽量であ
る。更なる利点は、本発明の機構で複数の支持対象構成
を同時に固定し、空間を有効に利用でき、複数の支持対
象を同時に運動させることができることである。一実施
例における1台の機構を様々な重量の支持対象に適用し
て、斯かる機構による平衡作用により調節可能となる。
しかも、本発明は、機構の相対的な大きさに制限される
ことはない。本発明の実施例における原理は例示した実
施例より大型あるいは小型の機構にも適用でき、ここに
記載した1以上の特徴を組み合わせたり、あるいは、他
の実施例のものと置換することは可能である。構成要素
の素材についても様々な材料、たとえば、熱可塑性プラ
スチックなどを適用できる。このことは低価格で大量生
産に好適である。
【0228】更に、ここに記載した機構の1以上の実施
例は多くの異なった適用対象に用いることができ、たと
えば、コンピュータ用モニター装置、キーボード装置、
家具、あるいは、運動トレーニング装置に適用可能であ
る。ここで記載し、図解した内容は一例であって、これ
に限定するものではない。ここに開示の内容を理解すれ
ば当分野の技術者にとって更に多くの実施例が可能であ
ることは明らかである。ここで説明の実施例は異なった
記載事項および異なった図面で断片的なものであるが、
これらを組み合わせて本発明の更なる実施例を構成する
ことは可能であり、本発明の範囲である。よって、本発
明の権利範囲は以下に示す特許請求の範囲に記載の要件
と共に、均等要素の全ての範囲を包括するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 図1Aは一実施例によって構成したモニタ
ー装置支持機構の背面図を示す。
【図1B】 図1Bは図1Aのモニター装置支持機構の
側面図を示す。
【図2】 図2は一実施例によるモニター装置の支持方
法のフローチャートを示す。
【図3A】 図3Aは図1Aのモニター装置支持機構の
正面図を示す。
【図3B】 図3Bは一実施例によって構成したモニタ
ー装置支持機構の正面図を示す。
【図3C】 図3Cは一実施例によって構成したモニタ
ー装置支持機構の正面図を示す。
【図3D】 図3Dは図3Cのモニター装置支持機構の
側面図を示す。
【図4A】 図4Aは一実施例によって構成したモニタ
ー装置支持機構の斜視図を示す。
【図4B】 図4Bは図4Aのモニター装置支持機構の
正面図を示す。
【図5A】 図5Aは一実施例によって構成したモニタ
ー装置支持機構の正面図を示す。
【図5B】 図5Bは図5Aのモニター装置支持機構の
側面図を示す。
【図6】 図6は一実施例によって構成したモニター装
置支持機構の正面図を示す。
【図7】 図7は一実施例によって構成したモニター装
置支持機構の正面図を示す。
【図8A】 図8Aは一実施例によって構成したモニタ
ー装置支持機構の正面図を示す。
【図8B】 図8Bは図8Aのモニター支持機構の側面
図を示す。
【図9A】 図9Aは一実施例によって構成したモニタ
ー装置支持機構の正面図を示す。
【図9B】 図9Bは図9Aのモニター支持機構の上面
図を示す。
【図9C】 図9Cは図9Aのモニター支持機構の斜視
図を示す。
【図10】 図10は一実施例によって構成したモニタ
ー装置支持機構の斜視図を示す。
【図11A】 図11Aは一実施例によって構成した機
構の概略図を示す。
【図11B】 図11Bは図11Aの機構の別図を示
す。
【図12A】 図12Aは一実施例によって構成した機
構の概略図を示す。
【図12B】 図12Bは図12Aの機構の側面図を示
す。
【図13A】 図13Aは一実施例によって構成した機
構の概略図を示す。
【図13B】 図13Bは図13Aの機構の別図を示
す。
【図13C】 図13Cは図13Aの機構におけるカム
の等角図を示す。
【図14A】 図14Aは一実施例によって構成した機
構の概略図を示す。
【図14B】 図14Bは図14Aの機構の別図を示
す。
【図15】 図15は一実施例によって構成した機構の
概略図を示す。
【図16】 図16は図15の機構の別図を示す。
【図17】 図17は一実施例によって構成した機構の
概略図を示す。
【図18】 図18は一実施例によって構成した機構の
概略図を示す。
【図19A】 図19Aは一実施例によって構成した機
構の概略図を示す。
【図19B】 図19Bは図19Aの機構の側面図を示
す。
【図20】 図20は一実施例によって構成した機構の
斜視図を示す。
【図21A】 図21Aは一実施例によって構成した機
構の概略図を示す。
【図21B】 図21Bは図21Aの機構の別図を示
す。
【図22A】 図22Aは一実施例によって構成した機
構の概略図を示す。
【図22B】 図22Bは図22Aの機構の別図を示
す。
【図23A】 図23Aは一実施例によって構成した機
構の概略図を示す。
【図23B】 図23Bは図23Aの機構の別図を示
す。
【図24A】 図24Aは一実施例によって構成した機
構の概略図を示す。
【図24B】 図24Bは一実施例によって構成した機
構の概略図を示す。
【図24C】 図24Cは一実施例によって構成した機
構のためのレールの斜視図を示す。
【図25】 図25は一実施例による機構の湾曲支持装
置を示す。
【図26】 図26は一実施例による調節機構を有する
装置を示す。
【図27】 図27は一実施例による調節機構を有する
装置を示す。
【図28】 図28は一実施例による調節機構を有する
装置を示す。
【図29】 図29は一実施例による調節機構を有する
装置を示す。
【図30】 図30は一実施例によって構成したモニタ
ー装置支持機構の正面図を示す。
【図31A】 図31Aは一実施例によって構成したモ
ニター装置支持機構の正面図を示す。
【図31B】 図31Bは図31Aの機構の側面図を示
す。
【図32】 図32は一実施例によって構成した家具支
持機構の正面図を示す。
【図33A】 図33Aは一実施例によって構成した家
具支持機構の等角図を示す。
【図33B】 図33Bは一実施例によって構成した家
具支持機構の等角図を示す。
【図34】 図34は一実施例によって構成した機構の
ための運動トレーニング装置の斜視図を示す。
【図35】 図35は一実施例によって構成した機構の
ための運動トレーニング装置の斜視図を示す。
【図36A】 図36Aは一実施例によるエネルギー保
存部材の動力特性曲線を描いたグラフを示す。
【図36B】 図36Bは一実施例による比較速度特性
曲線を示す。
【図37A】 図37Aは一実施例によるエネルギー保
存部材の動力特性曲線を描いたグラフを示す。
【図37B】 図37Bは一実施例による比較速度特性
曲線を示す。
【図38】 図38は本発明の実施例による装置の平面
図を示す。
【図39】 図39は図38の装置を示す追加平面図で
ある。
【図40】 図40は図38の装置を示す追加平面図で
ある。
【図41】 図41は図38、39、40の第1ローラ
の自由体図である。
【図42】 図42は図38の装置を含む追加平面図で
ある。
【図43】 図43は本発明の実施例による装置の平面
図を示す。
【図44】 図44は本発明の実施例による装置の斜視
図を示す。
【図45】 図45は図44の装置の平面図。図45に
おける装置は、軸回りに設けた芯軸と捩りバネよりなる
軸回転機構に適用可能である。
【図46】 図46は本発明の実施例によるコンピュー
タのモニター装置の機構の平面図である。
【図47】 図47は図46のコンピュータ及びモニタ
ー装置の機構の追加平面図である。
【図48】 図48は回転時の捩りバネが発生する動力
とモニター装置による力の双方を示したグラフである。
【図49】 図49はモニター装置の位置角度と捩りバ
ネが発生させたトルクを示したグラフである。
【図50A】 図50Aはカムとカム従動部材を含む機
構よりなる窓構造の斜視図である。
【図50B】 図50Bはカムとカム従動部材を含む機
構よりなる窓構造の斜視図である。
【図51A】 図51Aは抽斗閉め構造を有する家具の
斜視図である。
【図51B】 図51Bは抽斗閉め構造を有する家具の
斜視図である。
【図52A】 図52Aはカムとカム従動部材を含む機
構よりなるドア締め構造の斜視図である。
【図52B】 図52Bはカムとカム従動部材を含む機
構よりなるドア締め構造の斜視図である。
【図52C】 図52Cはカムとカム従動部材を含む機
構よりなるドア締め構造の斜視図である。
【図52D】 図52Dはカムとカム従動部材を含む機
構よりなるドア締め構造の斜視図である。
【図53】 図53はカムとカム従動部材を含む機構よ
りなる椅子構造の斜視図である。
【図54】 図54はカムとカム従動部材を含む機構よ
りなる自動車ドア構造の斜視図である。
【図55】 図55はカムとカム従動部材を含む機構よ
りなるバスケットボールのゴール構造の斜視図である。
【図56】 図56はカムとカム従動部材を含む機構よ
りなるホームシアター構造の斜視図である。
【図57】 図57はカムとカム従動部材を含む機構よ
りなるホームシアター構造の斜視図である。
【図58】 図58は本発明の他の実施例による装置の
平面図である。
【図59】 図59は本発明の他の実施例による装置の
平面図である。
【図60】 図60は本発明の他の実施例による装置の
平面図である。
【図61】 図61は本発明の他の実施例による軸回転
機構の平面図である。
【図62】 図62は本発明の他の実施例による軸回転
機構の平面図である。
【図63】 図63は図62の軸回転機構の追加平面図
である。
【図64】 図64は本発明の他の実施例による軸回転
機構の平面図である。
【図65】 図65は図64の軸回転機構の追加平面図
である。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年3月20日(2002.3.2
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1A】
【図1B】
【図2】
【図3A】
【図5A】
【図5B】
【図12B】
【図64】
【図3B】
【図4A】
【図4B】
【図6】
【図8A】
【図7】
【図8B】
【図9A】
【図9B】
【図11A】
【図11B】
【図12A】
【図13A】
【図13B】
【図14B】
【図9C】
【図10】
【図13C】
【図14A】
【図15】
【図22B】
【図24A】
【図24C】
【図65】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19A】
【図19B】
【図20】
【図21A】
【図21B】
【図22A】
【図23A】
【図23B】
【図24B】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31A】
【図31B】
【図32】
【図33A】
【図33B】
【図34】
【図35】
【図36A】
【図50A】
【図36B】
【図37A】
【図41】
【図50B】
【図52A】
【図37B】
【図38】
【図39】
【図59】
【図60】
【図40】
【図42】
【図43】
【図44】
【図45】
【図46】
【図47】
【図48】
【図49】
【図51A】
【図51B】
【図52B】
【図52C】
【図52D】
【図53】
【図54】
【図55】
【図56】
【図57】
【図58】
【図61】
【図62】
【図63】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 501392419 1181 Trapp Road,Suite 150,St.Paul,Minneso ta 55121,U.S.A. (72)発明者 ハリー シー、スウィーリー アメリカ合衆国 ミネソタ州 55417 ウ ッドローン ブルバード 5673 (72)発明者 カーリード アイ、アルゼブドゥー アメリカ合衆国 ミネソタ州 55124 ホ リエイジ アベニュー 15601 アパート メント 105 (72)発明者 ジェフリー エム、エリアソン アメリカ合衆国 ミネソタ州 55126 シ ョアービュー ウェストカントリー ロー ド ジェー 4571 (72)発明者 マシュー ジェー、ショワルター アメリカ合衆国 ミネソタ州 55409 ミ ネアポリス プレザント アベニュー 4031 (72)発明者 ショウン シー、リンドブラッド アメリカ合衆国 ミネソタ州 55014 リ ノレイクス リバーバーチ プレイス 612 (72)発明者 ムスタファ エー、アーメトグル アメリカ合衆国 ミネソタ州 55110 ホ ワイト ベア レイク バーチ レイク サークル 4951 Fターム(参考) 3B060 PA03 PA04 PB07 PB09 3D127 CB05 CC05 DF04

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1案内面4202を有する
    カム4200と、少なくとも第1接点4224において
    カム4200の第1案内面4202と係合する第1従動
    面4228と、第1従動面4228をカム4200の第
    1案内面4202に付勢する手段を有するカム従動構造
    4220とからなり、第1従動面4228が、カム42
    20の第1案内面4202と共に接触角4238を形成
    し、カム従動構造4120がカム4100の長さ方向軸
    4148に沿って移動すると第1従動部材4122の接
    触角4138が略連続的に変化するようにカム4100
    の第1案内面4102を形成したことを特徴とする装
    置。
  2. 【請求項2】 カム4100の第1案内面4102が略
    連続的に変化する斜面を有することを特徴とする請求項
    1の装置。
  3. 【請求項3】 カム4100の第1案内面4102が略
    連続的に変化する曲率半径を有することを特徴とする請
    求項1の装置。
  4. 【請求項4】 接触角4238が、第1接点4224と
    第1従動面4228を通る第1仮想線4240と、仮想
    参照線4242によって画されることを特徴とする請求
    項1の装置。
  5. 【請求項5】 第1従動面4228を第1案内面420
    2に付勢する手段にバネ4232を持たせたことを特徴
    とする請求項1の装置。
  6. 【請求項6】 バネ4232が板バネであることを特徴
    とする請求項5の装置。
  7. 【請求項7】 バネ4232がコイルバネであることを
    特徴とする請求項5の装置。
  8. 【請求項8】 バネ4232が空気バネであることを特
    徴とする請求項5の装置。
  9. 【請求項9】 バネ4232が弾性樹脂バネであること
    を特徴とする請求項5の装置。
  10. 【請求項10】 バネ4232の撓曲が、カム従動構造
    4220の運動全体での接触角4238の三角関数の正
    接における結合変数に略反比例するように変化すること
    を特徴とする請求項5の装置。
  11. 【請求項11】 カム4200の長さ方向軸4248に
    沿うカム従動構造4220の運動がバネ4232の撓曲
    と、第1従動面4228の接触角4238の変化をもた
    らすようにカム4220を形成し、第1従動面4228
    に作用する反力の軸方向の力成分4252の大きさがカ
    ム従動構造4220の運動範囲全体に亙って実質的に一
    定になることを特徴とする請求項5の装置。
  12. 【請求項12】 第1案内面4102と第2案内面41
    04を有するカム4100と、少なくとも第1接点41
    24でカム4100の第1案内面4102と係合する第
    1従動面4128を有する第1従動部材4122と、カ
    ム4100の第2案内面4104と係合する第2従動面
    4130を有する第2従動部材4126と、第1端部4
    134を第1従動部材4122に連結し第2端部413
    6を第2従動部材4126に連結させたバネ4132と
    を備えたカム従動構造4120とからなり、第1従動部
    材4122は、第1接点4124と第1従動部材412
    2の中心軸4144を通る第1仮想線4140と、第1
    従動部材4122の中心軸4144と第2従動部材41
    22の中心軸4146を結ぶ仮想参照線4142によっ
    て画される接触角4138を有し、カム4100の第1
    案内面4102が、カム従動構造4120がカム410
    0の長さ方向軸4148に沿って移動すると第1従動部
    材4122の接触角4138が略連続的に変化するよう
    に形成されたことを特徴とする装置。
  13. 【請求項13】 カム4100の第1案内面4102が
    略連続的に変化する斜面を有することを特徴とする請求
    項12の装置。
  14. 【請求項14】 カム4100の第1案内面4102が
    略連続的に変化する曲率半径を有することを特徴とする
    請求項13の装置。
  15. 【請求項15】 カム4100の長さ方向軸4148に
    沿うカム従動構造4120の運動がバネ4132の撓曲
    と、第1従動部材4122の接触角4138の変化をも
    たらすようにカム4120を形成し、第1従動部材41
    28に作用する反力4150の軸方向の力成分4152
    の大きさがカム従動構造4120の運動範囲全体に亙っ
    て実質的に一定になることを特徴とする請求項12の装
    置。
  16. 【請求項16】 カム4100の長さ方向軸4148に
    沿うカム従動構造4120の運動がバネ4132の撓曲
    と、第1従動部材4122の接触角4138の変化をも
    たらすようにカム4120を形成し、第1従動部材41
    28に作用する反力4150の軸方向の力成分4152
    の大きさがカム従動構造4120の運動範囲全体に亙っ
    て実質的に変化することを特徴とする請求項12の装
    置。
  17. 【請求項17】 バネ4132の撓曲が、カム従動構造
    4120の運動全体での接触角4138の三角関数の正
    接における結合変数に略反比例するように変化するよう
    にカム4100を形成したことを特徴とする請求項12
    の装置。
  18. 【請求項18】 バネ4132が、バネの撓曲とバネ力
    との間に略線形の関係を示すバネ定数を有することを特
    徴とする請求項12の装置。
  19. 【請求項19】 バネ4132が、バネの撓曲とバネ力
    との間に略非線形の関係を示すバネ関数を有することを
    特徴とする請求項12の装置。
  20. 【請求項20】 カム4100が長さ方向軸4148を
    中心に略対称になっていることを特徴とする請求項12
    の装置。
  21. 【請求項21】 第1案内面4302と第2案内面43
    04と、長さ方向軸4348を有するカム4300と、
    少なくとも第1接点4324でカム4300の第1案内
    面4302と係合する第1従動面4328を有する第1
    ローラ4322と、カム4300の第2案内面4304
    と係合する第2従動面4330を有する第2ローラ43
    26と、第1端部4334を第1ローラ4322に連結
    し第2端部4336を第2ローラ4326に連結させた
    バネ4332とを備えたカム従動構造4320とからな
    り、第1ローラ4322は、第1接点4324と第1ロ
    ーラ4322の中心軸4344を通る第1仮想線434
    0と、第1ローラ4322の中心軸4344と第2ロー
    ラ4322の中心軸4346を結ぶ仮想参照線4342
    によって画される接触角4338を有し、カム従動構成
    4320が、第1位置4368と第2位置4370との
    間を長さ方向軸4348に沿って移動可能であり、バネ
    4330は、カム従動構造4320が第1位置4368
    に位置した時に第1の撓曲を起し、カム従動構造432
    0が第2位置4370に位置した時に第2の撓曲を起
    し、第1ローラ4322は、カム従動構造4320が第
    1位置4368に位置した時に第1接触角4338を有
    し、カム従動構造4320が第2位置4370に位置し
    た時に第2接触角4358を有し、第1接触角4338
    が第2接触角4358と異なることを特徴とする装置。
  22. 【請求項22】 第1撓曲が第2撓曲と異なることを特
    徴とする請求項21の装置。
  23. 【請求項23】 第2撓曲が第1撓曲より大きく、第2
    接触角4358が第1接触角4338より小さいことを
    特徴とする請求項22の装置。
  24. 【請求項24】 第2撓曲が第1撓曲より大きく、第2
    接触角4358の三角関数の正接が第1接触角4338
    の三角関数の正接より小さいことを特徴とする請求項2
    2の装置。
  25. 【請求項25】 第2撓曲に対する第1撓曲の第1比率
    が、第2接触角4358の三角関数の正接に対する第1
    接触角4338の三角関数の正接の第2比率より小さい
    ことを特徴とする請求項24の装置。
JP2001310651A 2000-11-28 2001-10-05 動力とトルクを発生させる方法及び装置 Withdrawn JP2002303304A (ja)

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